JP2000212870A - マット洗浄機 - Google Patents

マット洗浄機

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JP2000212870A
JP2000212870A JP744099A JP744099A JP2000212870A JP 2000212870 A JP2000212870 A JP 2000212870A JP 744099 A JP744099 A JP 744099A JP 744099 A JP744099 A JP 744099A JP 2000212870 A JP2000212870 A JP 2000212870A
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casing
mat
outer peripheral
peripheral surface
runner
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Application number
JP744099A
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English (en)
Inventor
Takanori Shibahara
孝憲 芝原
Tsuneshi Hattori
常司 服部
Kiminobu Nishiyama
公惟 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Duskin Co Ltd
Original Assignee
Duskin Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06GMECHANICAL OR PRESSURE CLEANING OF CARPETS, RUGS, SACKS, HIDES, OR OTHER SKIN OR TEXTILE ARTICLES OR FABRICS; TURNING INSIDE-OUT FLEXIBLE TUBULAR OR OTHER HOLLOW ARTICLES
    • D06G1/00Beating, brushing, or otherwise mechanically cleaning or pressure cleaning carpets, rugs, sacks, hides, or other skin or textile articles or fabrics

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マットをつなぎ合わせることなく、個々ばら
ばらに供給しても、連続的に洗浄することができ、ま
た、洗浄後の砂などを速やかに排出できるマット洗浄機
を提供することを目的としている。 【解決手段】 ケーシング5の外周面に沿ってマットM
を搬送している間に、ランナー3の回転により発生する
圧力波によって洗浄する洗浄機である。マットMを網等
の表、裏面側搬送体10,11により挟んでケーシング
5の外周面に沿って搬送すると共に、搬送中、マット表
面をケーシング外周面側に露出させている。ケーシング
周囲の周回路は逆Ω形とし、周回路の終端付近に向け
て、循環液を循環液放出部38から液タンク1内へ放出
し、ランナー3の回転による生じる螺旋状の旋回流によ
り、砂などをケーシング外に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、表面が凹凸形状
の円筒形ランナーを回転させることにより、ランナー表
面に液の圧力波を発生させ、該圧力波によりマットの洗
浄、水洗あるいは染色等の各種処理をするマット洗浄機
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種洗浄機の従来技術としては、たと
えば実公昭52−21826号公報に記載された洗浄機
があり、図12に示すように表面が周期的な凹凸形状と
なっているランナー51と、該ランナー51の外周を囲
む多孔性円筒形ケーシング52と、さらにその外周を囲
む網状円筒形のバスケットロータ53とを、液タンク5
4内に配置し、バスケットロータ53の上方に入口側と
出口側のローラ57,58とを配置している。
【0003】上記のように液の圧力波を利用した従来の
洗浄機は、主としてロール状の長尺織物や、多量の手拭
等をつなぎ合わせて長尺ロール状としたものを洗浄対象
物としており、入口側のローラ57を介してバスケット
ロータ53の外周面に送りこみ、バスケットロータ53
の回転により出口側のローラ58までバスケットロータ
外周面を搬送し、搬送中にランナー51による圧力波に
よって洗浄するようになっている。
【0004】高速回転するランナー51の表面では、凸
部によりケーシング52との間で液を圧縮し、この圧縮
液はケーシング52の小孔より圧力液として外方に吐出
され、洗浄物の布目あるいは編目を通過しつつ洗浄物を
外方へと押し上げ、続いて凹部により内方へと吸引し、
布目等を再び通過させる。このような圧縮と吸引の周期
的な繰り返しにより、洗浄物の表面及び内部を洗浄して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記洗浄機で多量の手
拭、布巾などを連続洗浄する場合には、洗浄物の端部同
士を糸などでつなぎ合わせて長尺ロ−ル状としてから洗
浄機に供給しなければならず、上記つなぎ合わせる作業
及び洗浄後に切り離す作業に手間がかかり、作業コスト
も高くつく。
【0006】ところで洗浄対象物がマットの場合には、
切断加工前の長尺原反段階で上記洗浄機を利用して洗浄
することは可能であるが、ピース状の製品、たとえば玄
関マット等、裏にゴム層を有するダストコントロールマ
ット等に製品化された後は、マット同士を連続的につな
ぎ合わせることが非常に困難であることと、たとえつな
ぎ合わせることができたとしても、マット自体に縫い跡
が残り、商品価値が下がるのは勿論のこと、小さいピー
スを頻繁につなぎ合わせる作業が必要となり、きわめて
作業能率が悪く、連続して多量のマットを洗浄すること
が極めて困難であり、不経済であった。
【0007】
【発明の目的】本願発明の目的は、連続してつなぎ合わ
せることが困難なマットでも、個々ばらばらに供給する
ことにより、能率よく連続して洗浄することができると
共に、洗浄効果の大きいマット洗浄機を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
は、液タンク内に多孔性円筒形のケーシングを固定し、
該ケーシング内にはこれと同心に円筒形ランナーを回転
自在に配置し、上記ランナーの外周面形状を周方向に周
期的に変化する凹凸形状とし、ケーシングの外周面に沿
ってマットを搬送している間に、ランナーの回転により
繰り返し発生する圧力波によってマットを洗浄するマッ
ト洗浄機において、マットを表裏から挟む表面側搬送体
と裏面側搬送体とを、表面側搬送体がケーシング側にく
るようにケーシング外周面に沿って移動自在に配置し、
表面側搬送体は、搬送中にマット表面がケーシング外周
面に摺接するように、マット表面をケーシング側に露出
させた状態に保持していることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のマ
ット洗浄機において、ケーシング周りのマット搬送経路
を逆Ω形とし、ケーシングの上方に循環液放出部を配置
し、液タンクからの循環液を上方から固定ケーシングに
放出するようにしていることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、液タンク内に多孔
性円筒形のケーシングを固定し、該ケーシング内にはこ
れと同心に円筒形ランナーを回転自在に配置し、上記ラ
ンナーの外周面形状を周方向に周期的に変化する凹凸形
状とし、ケーシングの外周面に沿ってマットを搬送して
いる間に、ランナーの回転により繰り返し発生する圧力
波によってマットを洗浄するマット洗浄機において、ケ
ーシング外にはこれと同心に網状円筒形のバスケットロ
ータを回転自在に配置し、マットを表裏から挟む表面側
搬送体と裏面側搬送体を、表面側搬送体がバスケットロ
ータ側にくるようにバスケットロータ外周面に沿って配
置し、ケーシング周りのマット搬送経路を逆Ω形とし、
バスケットロータの上方に循環液放出部を配置し、液タ
ンクからの循環液を上方からバスケットロータに放出す
るようにしていることを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
2記載のマット洗浄機において、少なくとも表面側搬送
体として網状体を用いていることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態1】図1は本願請求項1記載の発明
を適用したマット洗浄機の縦断面略図であり、上端開口
状の液タンク1内には、洗浄液あるいは水等の各種処理
液が注入されると共に、水平な回転軸2が回転自在に支
持され、該回転軸2には円筒形のランナー3が固着さ
れ、回転軸心回りに回転するようになっており、ランナ
ー3の外周側には径方向に隙間を置いて円筒形のケーシ
ング5が同一軸心に配置され、該ケーシング5はタンク
1に回転不能に固定されている。
【0013】ランナー3の表面には、回転により圧力波
を繰り返し発生させることができるように、軸方向全幅
に亘る幅を有する多数の凹凸が周方向に周期的に並設さ
れている。たとえば部分円弧形の多数の凸部3aと該凸
部3a間で形成される凹部3bが、周方向に規則正しく
並設されている。ケーシング5はたとえばステンレス鋼
でできており、ケーシング5の表面全体には図7に示す
ように多数の小孔8が形成されている。前記回転軸2は
軸受等を介して液タンク1に回転自在に支持され、ベル
ト駆動装置を介してモータ9に連動連結している。
【0014】図1に戻り、説明を容易にするために、回
転軸2の軸心方向を左右方向とし、マットの出口側を前
方とし、入口側を後方と仮定して以下説明する。洗浄機
には、マットMを表裏から挟んでケーシング5の外周面
に沿って搬送する搬送機構として、マット表面を保持す
る表面側搬送体10と、マット裏面を保持する裏面側搬
送体11を備えている。表面側搬送体10は、マットM
の洗浄対象面となる表面に当接し、ケーシング5の外周
面に接触してケーシング外周面を周回する。裏面側搬送
体11は、マットMの非洗浄対象面となる裏面を保持
し、上記表面側搬送体10の外側をこれと同一速度で周
回する。
【0015】両搬送体10,11は網状体となってお
り、マットを挟持した状態でも、マットの表面及び裏面
の殆どは露出するようになっている。表、裏面側搬送体
10,11を構成する網状体としては、SUSメッシュ
等の金属製網状体、合成繊維あるいはグラスファイバー
等の繊維製網状体等が用いられるが、図4及び図5にそ
れらの一具体化例を示す。
【0016】図4はマットのパイル側表面を保持する表
面側搬送体10の一例であり、SUS製の細い線材49
を網状につなぎ合わせていったものであり、網目は面積
の大きな長方形状になっており、左右両端には搬送用の
スプロケットギヤが噛み合う係合鉤部10aが形成され
ている。具体的な寸法として、線径が1.0〜3.0m
m、網目の縦ピッチP1が13〜15mm、横ピッチP2
が60〜80mmものを使用している。
【0017】図5はマットのゴム層側裏面を保持する裏
面搬送体11の一例であり、SUS製スパイラル線材8
0と、直線状のSUS製横ロッド81から構成され、網
目は三角形状になっており、ロッド81の両端にはチェ
ーン82が取り付けられている。具体的な寸法として、
スパイラル線径が2.0〜3.0mm、ロッド線径が2.
0〜3.0mm、スパイラルピッチP3が20〜30mm、
ロッドピッチが20〜30mmものを使用している。
【0018】裏面側搬送体11の支持及び駆動機構とし
て、図1に示すように入口側の第1,第2,第3の搬入
スプロケットギヤ21,22,23と、出口側の第1,
第2,第3の搬出スプロケットギヤ24,25,26
と、タンク下端の前後に配置されたリターンスプロケッ
トギヤ27,28と、タンク1の前後に配置されたテン
ション用中間スプロケットギヤ29,30と、出口側の
第3の搬出スプロケットギヤ26に連動連結する駆動モ
ータ31を備えている。各スプロケットギヤ、たたとえ
ば第2の搬入スプロケットギヤ22を例に採ると、図7
に示すように軸ローラ85の左右両端にスプロケットギ
ヤ22が固着されており、裏面搬送体11の両端チェー
ン82が係合する。
【0019】図1に示すように、第1の搬入スプロケッ
トギヤ21はケーシング5の後端部の上方に位置し、第
2の搬入スプロケットギヤ22は、タンク後壁の上端付
近に位置し、第3の搬入スプロケットギヤ23は第2の
搬入スプロケットギヤ22と略同じ高さで後方に位置し
ている。第1の搬出スプロケットギヤ24は、回転軸心
と概ね同一の前後方向位置で、ケーシング5の上端の真
上に位置し、第2の搬出スプロケットギヤ25はタンク
前壁の上端付近に位置し、第3の搬出スプロケットギヤ
26は第2の搬出スプロケットギヤ26と同一高さで前
方に位置している。
【0020】裏面側搬送体11は、入口側の第3の搬入
スプロケットギヤ23から略水平に前方へと延びて第2
の搬入スプロケットギヤ22に掛合し、該第2の搬入ス
プロケットギヤ22から前下方に延びて第1の搬入スプ
ロケットギヤ21に掛合し、第1の搬入スプロケットギ
ヤ21から略垂直下方へと延びてケーシング後端の周回
路始端部S1でケーシング5に掛合し、ケーシング下半
部及び前部の外周面を周回して、前上端部の周回路終端
部S2に至り、そこでケーシング5から離れ、かつ、オ
ーバーハングするように後上方へと延びて第1の搬出ス
プロケットギヤ24に掛合し、前方へと方向変換して第
2の搬出スプロケットギヤ25を経て第3の搬出スプロ
ケットギヤ25に至っている。
【0021】すなわち、入口側の第3の搬入スプロケッ
トギヤ23から第2,第1の搬入スプロケットギヤ2
2,21を経て、ケーシング外周面(周回路)を周回
し、出口側の第1,第2及び第3の搬出スプロケットギ
ヤ24,25,26に至る逆Ω形の搬送経路を構成して
おり、これに加えリターン経路として、出口側の第3の
搬出スプロケットギヤ26から中間スプロケットギヤ2
9、リターンスプロケットギヤ27,28及び中間スプ
ロケットギヤ30を経て入口側の第3の搬入スプロケッ
トギヤ23に戻る経路を構成している。
【0022】表面側搬送体10の支持及び駆動機構とし
て、上記第1の搬入及び搬出スプロケットギヤ21,2
4を共有すると共に、前記第2の搬入及び搬出スプロケ
ットギヤ22,25の上方にそれぞれ第4の搬入及び搬
出スプロケットギヤ33,34を備え、第4の搬出スプ
ロケットギヤ34に駆動モータ35を連動連結してい
る。また、ケーシング5の軸方向の両端部には、図7に
示すようにガイドレール88が形成されており、図4の
表面側搬送体10の鉤部10aが摺接するようになって
いる。
【0023】表面側搬送体10は、入口側の第4の搬入
スプロケットギヤ33から前下方に延びて第1の搬入ス
プロケットギヤ21に掛合し、裏面側搬送体11と重な
り合ってケーシング後端の周回路始端部S1でケーシン
グ5に直接掛合し、裏面側搬送体11と共にケーシング
下半部及び前部の外周面を周回して、前上端部の周回路
終端部S2に至り、裏面側搬送体11と共にケーシング
5から離れ、かつ、オーバーハングするように後上方へ
と延びて第1の搬出スプロケットギヤ24に掛合し、前
上方へと方向変換すると共に裏面側搬送体11からも離
れて第4の搬出スプロケットギヤ34に掛合し、さらに
後方へと戻って第4の搬入スプロケットギヤ33に掛合
している。
【0024】液タンク1には、ストレーナ41及びスク
リーン49を介して液圧循環ポンプ40が接続してお
り、スクリーン49は、箱型のケース59内に傾斜状の
スクリーン網60を設けたものである。液圧循環ポンプ
40の吐出側には液送管39を介して循環液放出部38
が接続しており、該循環液放出部38は、上記第1の搬
入スプロケットギヤ21と第1の搬出スプロケットギヤ
24の間の上方位置であって、左右幅の中央に配置さ
れ、前記周回路の終端部S2付近に向き、循環液(処理
液)を放出するようになっている。
【0025】上記洗浄機で洗浄処理する洗浄物として
は、各種マットが対象となるが、主として、図3に示す
ように基布45にタフテッド加工等により繊維製のパイ
ル46を多数植設し、これらパイルをラテックスで固定
し、さらに裏面にバッキングとしてゴム層47を形成し
たマットを対象としている。
【0026】
【作用】運転状態を説明すると、図1において、液タン
ク1にはオーバーフローする程度に洗浄処理液が収容さ
れており、ランナー3は矢印F1方向に高速(たとえば
300〜800rpm)で回転している。両搬送体10,
11は各駆動モータ31,35により、それぞれ矢印で
示す方向に同一速度で各スプロケットギヤ間を移動す
る。また、循環液放出部38からは、タンク1内から吸
い上げられた液が、ケーシング上端の左右幅中央部に向
けて放出される。
【0027】上記運転状態において、未洗浄のマットM
をパイル46が上向きになる姿勢で裏面側搬送体11の
入口側(第3の搬入スプロケットギヤ23側)に載せ
る。そうすると裏面側搬送体11により第2の搬入スプ
ロケットギヤ22部分を通って第1の搬入スプロケット
ギヤ21部分へと搬送され、第1の搬入スプロケットギ
ヤ21部分で上方からの表面側搬送体10と裏面側搬送
体11との間で挟持され、該挟持状態で下方のケーシン
グ5の周回始端部S1へと搬送される。
【0028】マットMは表裏の搬送体10,11によっ
て挟持されると共に、パイル部分が表面側搬送体10か
ら突出した状態となっており、パイル部分がケーシング
外周面と接触しながらケーシング外周面を矢印F1方向
に周回し、該周回途中において、パイル部分がケーシン
グ外周面に擦れると共に、ランナー3の高速回転で生じ
る繰り返しの圧力波によってパイル側表面が洗浄され
る。
【0029】すなわち、図2において、ランナー3とケ
ーシング5との間で、ランナー外周面の凸部3aにより
処理液を圧縮し、圧縮された処理液はケーシング5の小
孔8より吐出されて外方への圧力液となり、パイル46
を外方へと押しつぶすと共に、基布45およびそれを通
過してゴム層45に衝突し、跳ね返る。続いてランナー
外周面の凹部3bにより内方へと液を吸引することによ
り、パイルを内方へと引っ張り戻す。このように圧力波
を繰り返しゴム層47に衝突させることにより、パイル
46をランダムに激しく振動させ、かつ、繰り返し伸縮
させるので、パイル間に溜まっているダストおよび砂は
除去され、かつ、パイル同士が激しく接触することによ
り汚れも落とされる。さらに、液の吐出と吸引により、
ゴムマット自体もケーシング5から外方へと押し出さ
れ、かつ、内方へと吸引されてケーシング5に擦れるの
で、ダスト及び砂を一層効率良く除去できる。
【0030】パイル間から除去された砂は、大半はケー
シング5の外周面を前上方へと搬送され、周回路終端部
S2付近で一旦滞留する。ところが、図6のように循環
液放出部38により左右幅の中央部に絶えず循環液が供
給されているので、該循環液はランナー3の回転によっ
て矢印Pで示すように左右に螺旋状に広がる旋回流とな
っており、該旋回流に乗って上記砂等は螺旋状に左右へ
と移送され、ケーシング5の左右両端へと排出される。
この排出作用は、循環液の放出量を多くすることによ
り、効果的に発揮することができる。
【0031】また、一部の砂はケーシング5の小孔8を
通ってケーシング底部あるいはバスケットロータ底部に
滞留するが、ランナー3の圧力波によるケーシング5の
振動等により、左右両端から徐々に排出される。
【0032】マットMは個々ばらばらの状態で次々に入
口側から供給され、しかも、出口側でも個々ばらばらの
状態で搬出される。
【0033】
【発明の実施の形態2】図8はケーシング周りの搬送経
路を正立Ω型に構成した例であり、この場合、ゴムマッ
トMはパイル面を下側にして供給される。図1の構造と
比較して、第1の搬入スプロケットギヤ21と第1の搬
出スプロケットギヤ24は、それぞれケーシング5の後
下端部近傍と前下端部近傍に配置されており、表面側搬
送体10と裏面側搬送体11とは、前記図1とは入れ替
わっている。すなわち、第1,第2及び第3の搬入スプ
ロケットギヤ21,22,23と第1、第2及び第3の
搬出スプロケットギヤ24,25,26と、下側のリタ
ーンロータ27,28と、中間スプロケットギヤ29,
30には、ケーシング外周面に直接接触する表面側搬送
体10が掛け渡され、一方、第1,第4の搬入スプロケ
ットギヤ21,33と第1,第4の搬出スプロケットギ
ヤ24,34には裏面側搬送体11が掛け渡されてい
る。
【0034】第1の搬入及び搬出スプロケットギヤ2
1,24では前記図1の場合と逆回りに両搬送体10,
11が掛合しており、したがってケーシング外周面で
は、後下端部からケーシング上半部を周回して前下端部
に至っている。ランナー3は矢印F2方向に回転するよ
うになっている。なお、循環ポンプも装備されている
が、図示していない。
【0035】作用としては前記実施の形態と同様である
が、ケーシング5の下端部が開放し、周回路となってい
ないので、パイル間から除去された砂は周回路終端部S
2付近から速やかに下方へと排出され、前記図1のよう
に循環液放出部38から放出される循環液の旋回流の助
けを借りなくとも、ケーシング5の下方から砂を排出す
ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態3】図9は、予洗浄から水洗までを
行うクリ−リング設備に、本願請求項1記載の発明を適
用した例を示しており、搬送始端側(後端側)から順
に、前記図1の洗浄機と同様な構造の3つの洗浄機、正
確には予洗浄機61、本洗浄機62及び水洗機63を配
置してある。
【0037】裏面側搬送体11は各機61,62,63
共通のものが利用されており、予洗浄機61、本洗浄機
62及び水洗機63へと順に移動するように配置されて
いる。一方、各表面側搬送体10は各機61,62,6
3毎に独立して設けられている。なお、図1と同じ部品
には同じ符号を付している。
【0038】水洗機63の液タンク1には、新水を補充
する配水管66が配置されている。本洗浄機62には、
循環液放出部38と共に、水洗機63の循環液ポンプ4
0から分岐した分岐管68の吐出口69と、薬注タンク
70に接続された洗剤液供給管71の吐出口が並設され
ており、本洗浄機62の液タンク1に洗剤及びきれいな
水を補充して、液タンク内の洗剤液を所定の濃度に保つ
ようになっている。
【0039】また、本洗浄機62の液タンク1からオー
バーフローする液は、予洗浄機61の液タンク1へと供
給され、予洗浄機61の液タンク1からオーバーフロー
する液は、排出されるようになっている。73は配水管
66及び分岐管68に設けられた流量計である。また、
予洗浄機61と本洗浄機62の各液タンク1,1には、
蒸気式加熱機90が配置され、液タンク内の液をたとえ
ば60°程度に加熱し、洗浄能力を向上させている。
【0040】該クリーニング設備によると、予洗浄機6
1において、大部分の泥や砂等の汚れを落とすように予
洗浄し、次に本洗浄機62において、洗剤液により洗浄
し、最後に水洗機63で水洗いして、次に図示しないが
乾燥機へと搬送される。
【0041】
【発明の実施の形態4】図10及び図11は、本願請求
項3記載の発明を適用したマット洗浄機の縦断面略図で
あり、図1の構造に加え、ケーシング5の外周側に回転
自在なバスケットロータ6を設け、該バスケットロータ
6の外周面に表面側搬送体10及び裏面側搬送体11を
巻き掛け、搬送体10と共にバスケットロータ6を矢印
F1方向に回転する構造である。その他の構造は図1の
構造と同じであり、同じ部品には同じ符号を付し、重複
説明は省略する。バスケットロータ6はステンレス製打
抜鋼によりかご状に形成されており、ケーシング5の軸
方向両端部の外周面に設けられ液中ベアリングによりケ
ーシング5に対して回動自在に支持されると共に、図示
しない外部の搬送用駆動モータに連動連結し、表面搬送
速度が3m〜20m/分程度になるように矢印F1方向
に回転する。
【0042】
【その他の実施の形態】(1)表面側搬送体および裏面
側搬送体としては、網状体の他に、複数の紐あるいは細
ベルト等の索状体を互いに平行に配置して各スプロケッ
トギヤに掛け渡す構造とすることもできる。
【0043】(2)裏面側搬送体として、洗浄物の幅に
略相当する幅を有する布ベルトあるいはゴムベルトを利
用することも可能である。
【0044】(3)循環液放出部38に高圧噴射ノズル
を装備して、高圧で循環液を噴出するようにすることも
できる。
【0045】(4)洗浄機と称しているが、勿論、液タ
ンクの処理液を各種取り替えることにより、図9に示す
ような水洗機としても利用でき、その他に染色機、糊抜
き機等各種浸潤処理に利用することもできる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によると、 (1)マットを個々ばらばらの状態で順次に供給して
も、表裏を1対の搬送体で挟持してケーシングの外周面
を周回させている間に洗浄するので、多量のマットを次
々と連続して洗浄することができる。すなわち、多量の
マットを洗浄する際に、マット同士をつなぎ合わせて長
尺状にする必要がなく、作業能率が大幅に向上する。特
に、表面にパイルを多数植設し、ゴム層で裏打している
ダストコントロールマットのように、端部同士をつなぎ
合わせることが困難なマットを洗浄する場合に適してい
る。
【0047】(2)請求項1記載の発明では、固定式の
ケーシングの外周面に直接表面搬送体を摺接して周回す
るようにしているので、ランナーからの圧力波が、あま
り減衰されることなくマット表面まで達し、圧力波によ
る洗浄効果が高く、しかも、マット表面がケーシングに
擦られて搬送されるので、頑固な汚れも容易に落とすこ
とができる。したがって、耐磨耗性の大きいパイルを植
設しているマットであって、頑固な汚れが付着し易い個
所にし様されるマットの洗浄に適している。
【0048】(3)搬送経路を、ケーシングあるいはバ
スケットロータの上部から下半部を周回する逆Ω形に構
成することにより、パイル付きのマットを洗浄する場合
には、パイル側表面を向きにして供給することにより簡
単にパイル表面をバスケットロータあるいはケーシング
側に向けて周回させることができる。
【0049】(4)搬送経路を、上記のように逆Ω形に
形成すると共に、周回路終端部に、上方の循環液放出部
から循環液を放出するようにすると、ランナーの回転に
よりケーシング周りに循環液の旋回流ができ、かつ、該
旋回流は螺旋状に軸方向の左右端へと流れるので、周回
路終端部近傍に滞留する砂などは、上記旋回流に乗って
左右へと移動し、速やかにケーシングから排出される。
これにより、マット表面の洗浄効果が向上する。
【0050】(5)請求項3記載の発明では、固定式の
ケーシングの外周に、回転自在なバケットロータを配置
し、該バスケットロータの回転と共に搬送体を周回する
ようにしているので、マット表面を擦らずに滑らかに搬
送することができる。したがって、耐久磨耗性の小さい
パイルを植設しているマットであって、あまり汚れが付
着しないマットの洗浄に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願請求項1記載の発明を適用した洗浄機の
縦断側面略図である。
【図2】 図1のケーシング下端部の拡大部分図であ
る。
【図3】 図2の拡大部分図である。
【図4】 表面側搬送体に用いる網状体の拡大部分図で
ある。
【図5】 裏面側搬送体に用いる網状体の拡大部分図で
ある。
【図6】 ケーシングの斜視図である。
【図7】 図1のVII-VII断面図である。
【図8】 本願請求項1記載の発明の変形例を示す縦断
側面図である。
【図9】 本願発明をクリーニング設備に適用した例を
示す縦断側面略図である。
【図10】 本願請求項3記載の発明を適用した洗浄機
の縦断側面略図である。
【図11】 図9のケーシング下端部の拡大縦断面部分
図である。
【図12】 従来例の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 液タンク 2 回転軸 3 ランナー 5 ケーシング 6 バスケットロータ 8 小孔 10 表面側搬送体 11 裏面側搬送体 21,22,23 搬入スプロケットギヤ 24,25,26 搬出スプロケットギヤ 38 循環液放出部 40 液圧循環ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 公惟 大阪府吹田市豊津町1番33号 株式会社ダ スキン内 Fターム(参考) 3B154 AB34 BA17 BB02 BB17 BB43 BB47 BB76 BC01 BC13 BC23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液タンク内に多孔性円筒形のケーシング
    を固定し、該ケーシング内にはこれと同心に円筒形ラン
    ナーを回転自在に配置し、上記ランナーの外周面形状を
    周方向に周期的に変化する凹凸形状とし、ケーシングの
    外周面に沿ってマットを搬送している間に、ランナーの
    回転により繰り返し発生する圧力波によってマットを洗
    浄するマット洗浄機において、マットを表裏から挟む表
    面側搬送体と裏面側搬送体とを、表面側搬送体がケーシ
    ング側にくるようにケーシング外周面に沿って移動自在
    に配置し、表面側搬送体は、搬送中にマット表面がケー
    シング外周面に摺接するように、マット表面をケーシン
    グ側に露出させた状態に保持していることを特徴とする
    マット洗浄機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマット洗浄機において、
    ケーシング周りのマット搬送経路を逆Ω形とし、ケーシ
    ングの上方に循環液放出部を配置し、液タンクからの循
    環液を上方から固定ケーシングに向けて放出するように
    していることを特徴とするマット洗浄機。
  3. 【請求項3】 液タンク内に多孔性円筒形のケーシング
    を固定し、該ケーシング内にはこれと同心に円筒形ラン
    ナーを回転自在に配置し、上記ランナーの外周面形状を
    周方向に周期的に変化する凹凸形状とし、ケーシングの
    外周面に沿ってマットを搬送している間に、ランナーの
    回転により繰り返し発生する圧力波によってマットを洗
    浄するマット洗浄機において、ケーシング外にはこれと
    同心に網状円筒形のバスケットロータを回転自在に配置
    し、マットを表裏から挟む表面側搬送体と裏面側搬送体
    を、表面側搬送体がバスケットロータ側にくるようにバ
    スケットロータ外周面に沿って配置し、ケーシング周り
    のマット搬送経路を逆Ω形とし、バスケットロータの上
    方に循環液放出部を配置し、液タンクからの循環液を上
    方からバスケットロータに向けて放出するようにしてい
    ることを特徴とするマット洗浄機。
  4. 【請求項4】 表面側搬送体として網状体を用いている
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載のマット洗浄
    機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103769394A (zh) * 2014-01-20 2014-05-07 福建工程学院 一种新型汽车脚垫清洁机
CN104741344A (zh) * 2015-04-21 2015-07-01 江苏师范大学 一种多功能脚垫清洗机
JP2018518604A (ja) * 2015-06-11 2018-07-12 マスター ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ 縦糸を洗浄するためのタンク
CN117364455A (zh) * 2023-12-06 2024-01-09 青岛百特塑胶制品有限公司 一种口罩生产加工用表面静电除尘装置

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