JP2000212713A - 溶融アルミニウムめっき方法 - Google Patents

溶融アルミニウムめっき方法

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JP2000212713A
JP2000212713A JP11012302A JP1230299A JP2000212713A JP 2000212713 A JP2000212713 A JP 2000212713A JP 11012302 A JP11012302 A JP 11012302A JP 1230299 A JP1230299 A JP 1230299A JP 2000212713 A JP2000212713 A JP 2000212713A
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Tsuneji Uchida
恒次 内田
Suzuo Murotani
鈴男 室谷
Kenji Hagimori
健治 萩森
Gen Abe
弦 阿部
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TOSHIN KAGAKU KOGYO KK
Azuma Industrial Co Ltd
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TOSHIN KAGAKU KOGYO KK
Azuma Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム乃至アルミニウム系合金めっき
を安価に作業性よく行い、鉄鋼材料表面に不めっきのな
い平滑美麗なめっきを施す。 【解決手段】 前処理で酸化膜を除去した鉄鋼材料を単
独槽の塩化亜鉛を主体とする溶融フラックス浴に浸漬し
た後、別槽の溶融アルミニウム浴に浸漬してアルミニウ
ムめっきを施す方法とし、前記溶融フラックス浴を塩化
ナトリウムまたは塩化カリウムで代表されるアルカリ金
属またはアルカリ土類金属の塩化物が5〜50好ましく
は10〜45mol%で残部を塩化亜鉛とするフラック
ス組成、あるいは、さらに前記組成のフラックスにフッ
化ナトリウムで代表されるアルカリ金属フッ化物を3〜
12mol%の割合で加えたフラックス組成とし、フラ
ックス温度は300〜600好ましくは350〜560
さらに好ましくは400〜500℃とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄鋼材料に溶融フラ
ックスを使用して溶融アルミニウムめっきを施す方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムは表面に緻密で極めて耐食
性に富む酸化膜をもち、溶融アルミニウムめっきを施し
た鉄鋼材は、耐熱性と共に弱酸性域で強い耐食性を有す
ることから、海岸地帯等の厳しい塩害腐食環境あるいは
近年話題になりつつある酸性雨腐食環境における鉄構造
物乃至関連部品、SO2、NO2あるいは CO2等を含む排気ガ
スに曝される自動車のマフラー等排気系統部品、さらに
は自動車等エンジンの給排気バルブ等にわたって、大は
鉄塔・橋梁等の建築構造物から、小は架線金物やボルト
類にいたる様々な形状の部材の形で幅広い需要を有して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フラッ
クスを使用せずガス還元雰囲気内で被めっき材のめっき
を行うアルミニウムめっきは、対象が鋼帯や鋼線の連続
溶融めっきに限られ、被めっき材についての融通性がな
い点と共に生産設備が大規模になる点に問題がある。
【0004】また、大気雰囲気内でフラックスを使用し
て行う溶融アルミニウムめっき方法に関しては、塩化亜
鉛フラックス水溶液を用いる乾式法では、フラックス作
用が十分でないので、溶融アルミニウム浴上に溶融フラ
ックスを浮上させるいわゆる湿式法が行なわれている。
しかして、当該溶融フラックスが塩化亜鉛を含むと、こ
の塩化亜鉛は溶融アルミニウムと反応して消費され、ア
ルミニウムは揮発性の塩化アルミニウムとなって揮散
し、浴中のアルミニウム分が失われ、さらに、被めっき
材料へのめっき付着を阻害して不めっきを生じさせる問
題があるのでその使用が避けられ、アルミニウムを含む
フッ化物、例えば氷晶石あるいはフッ化アルミニウムを
主体としアルカリ金属塩化物あるいはアルカリ土類塩化
物を配合したフラックスが一般的に用いられている。
【0005】しかしながら、当該アルミニウムを含むフ
ッ化物溶融フラックスの作用は十分でなく、特開平8−
188864号公報あるいは特開平8−283925号
公報に開示されているように、被めっき材料をフラック
ス水溶液に浸漬あるいは塗布して乾燥したのち、溶融フ
ラックス層を通してめっきするという煩雑な手法が必要
となっている。さらに、めっき物は溶融フラックス層を
通して取り出されるので、めっき表面にフラックスが固
着し、付着フラックスは水洗除去が困難なので、硝酸洗
浄等の後処理が必要となり、銀白色光沢のめっき表面は
得られ難い。
【0006】以上の状況に鑑み、本発明は、格別の薬剤
等を使用することなく、溶融状態の塩化亜鉛の洗浄効果
を有効に活用すると共に、めっき浴中のアルミニウムの
損失を防止し、不めっきの発生を防止し、鉄鋼材料表面
に平滑美麗なアルミニウムないしアルミニウム系合金め
っきを施すためのめっき方法の提供を目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明者等は、先に、溶融状態の塩化亜鉛が鉄鋼材
に対する著しい清浄化作用を有することを見出だし、溶
融亜鉛−アルミニウム合金めっきにおいて当該作用を用
いる方法を提案したが(特願平10−234317)、
驚くべきことには、溶融状態の塩化亜鉛の清浄化作用
は、溶融アルミニウムめっきにおいても有効であって、
銀白色平滑美麗なめっき表面が得られることを見出だ
し、溶融アルミニウムとの反応による塩化亜鉛の分解を
避け、その有効利用を図るべく鋭意研究を重ねた結果、
単独フラックス槽による塩化亜鉛を主体とする特定組成
の溶融フラックス浴を設け、通常の脱脂や酸洗等の前処
理により酸化膜を除去した鉄鋼材料をその塩化亜鉛を含
む溶融フラックス浴に浸漬して取り出し、引き続き別槽
の溶融アルミニウム浴に浸漬することにより、鉄鋼材料
表面に平滑美麗なアルミニウムめっき膜乃至アルミニウ
ム系合金めっき膜を形成させる方法を提供すると共に、
この方法に好適なフラックス組成物を提供することがで
きたものである。
【0008】すなわち、本発明は、酸化膜を除去した鉄
鋼材料を単独槽の溶融フラックス浴に浸漬した後、別槽
の溶融アルミニウム浴に浸漬して、アルミニウムめっき
を施す溶融アルミニウムめっき方法であって、前記溶融
フラックス浴が、アルカリ金属とアルカリ土類金属の各
塩化物から選ばれた少なくとも1種以上の塩化物と残部
の塩化亜鉛からなり、前記塩化物が前記溶融フラックス
浴の5〜50mol%をなすことを特徴とする溶融アル
ミニウムめっき方法を提供する。また、酸化膜を除去し
た鉄鋼材料を単独槽の溶融フラックス浴に浸漬した後、
別槽の溶融アルミニウム浴に浸漬して、アルミニウムめ
っきを施す溶融アルミニウムめっき方法であって、前記
溶融フラックス浴は前記アルカリ金属とアルカリ土類金
属の各塩化物から選ばれた少なくとも1種以上の塩化物
とアルカリ金属フッ化物と残部の塩化亜鉛とからなり、
前記塩化物が前記溶融フラックス浴の5〜50mol%
をなすと共に前記アルカリ金属フッ化物が前記溶融フラ
ックス浴の3〜12mol%をなすことを特徴とする溶
融アルミニウムめっき方法を提供する。さらにまた、前
記溶融フラックス浴が300〜600℃に保持されるこ
とを特徴とする溶融アルミニウム合金めっき方法を提供
する。
【0009】
【発明の実施の形態】前処理により表面の酸化膜を除去
された被めっき鉄鋼材料を、単独フラックス槽内の溶融
フラックス浴に浸漬することにより、高温の塩化亜鉛の
浄化作用により被めっき材は十分に清浄になり、被めっ
き材を引き上げた後、直ちに別槽の溶融アルミニウム浴
に浸漬することにより容易にアルミニウムめっきを施す
ことができ、そのまま引き上げることにより、平滑で美
麗なアルミニウム皮膜を施しためっき物を得ることがで
きる。
【0010】本発明においては、溶融フラックス浴と溶
融アルミニウム浴とは別槽に保持されるので、溶融フラ
ックス浴を溶融アルミニウム浴とは別に独自に温度管理
することができる。単独フラックス槽内の溶融フラック
ス浴の温度はフラックス組成物の融点以上であればよい
が、300℃未満の低温度域では被めっき材へのフラッ
クスの付着が多くなり、従って、フラックスの持ち出し
が多くなってフラックスの使用原単位が大きくなると共
に、めっき浴での白煙発生が大となり不めっきを生じ易
くなり、また、600℃以上の高温度域では塩化亜鉛が
揮発損失するので好ましくなく、結局、好ましい範囲は
300〜600℃であり、より好ましい範囲は350〜
560℃であり、さらに作業性の点からも好ましい範囲
は400〜500℃である。
【0011】溶融めっき槽の溶融アルミニウム浴の温度
は、アルミニウム浴組成によって異なるが、概ね融点以
上30〜50℃が好ましい。溶融アルミニウム浴は、亜
鉛浴に比べて浴表面の空気酸化が少なく、浴表面は薄い
酸化皮膜で覆われるのみである。一般のめっき浴上に溶
融フラックス層を浮かせる湿式めっき方式による溶融め
っきでは、前記のように、めっき物が厚い溶融フラック
ス層を通して取り出されるので、めっき層の表面にフラ
ックスが固着し易いという問題があったが、本発明の場
合、めっき物は溶融アルミニウム浴表面の薄い酸化皮膜
をかき分けて取り出すことになるため、フラックスの付
着がない清浄で平滑なめっき表面が容易に得られ、後処
理を必要としない。
【0012】フラックス組成物の組成としては、塩化亜
鉛単体でもよいが塩化亜鉛の揮発が甚だしく作業環境を
阻害し、環境集塵機のバッグを目詰まりさせる等の問題
を生じさせる。しかし、塩化亜鉛に塩化ナトリウムで代
表されるナトリウム、カリウム、リチウム等アルカリ金
属またはカルシウム、マグネシウム等アルカリ土類金属
の塩化物を5〜50mol%含有させることにより、フ
ラックスの融点が低下するのみでなく、塩化亜鉛の揮発
が顕著に減少する。
【0013】この塩化物の含有量はより好ましくは10
〜45mol%、さらに好ましくは20〜35mol%
である。フッ化ナトリウムで代表されるナトリウム、カ
リウム、リチウム等アルカリ金属のフッ化物が含有され
る場合、その量は3〜15mol%で、好ましくは3〜
12mol%で、残部が塩化亜鉛となるようにするのが
よい。既に述べたように、高温の塩化亜鉛は鉄鋼材料表
面に対する優れた洗浄効果を有しており、アルカリ金属
またはアルカリ土類金属の塩化物は塩化亜鉛の揮発の抑
制に驚くべき効果を示すと共に洗浄効果とフラックスの
流動化作用を備え、また前記塩化亜鉛の代替的な増量効
果をも有する。さらに、アルカリ金属のフッ化物は洗浄
効果とフラックス流動化作用と共に特にめっき材表面の
光沢性を高める作用がある。
【0014】アルカリ金属塩化物またはアルカリ土類金
属塩化物は5mol%以下では塩化亜鉛の揮発に対する
抑制効果が少なく、50mol%以上ではフラックスの
融点が高くなってめっき物にフラックスが付着し易くな
り、また不めっきが発生し易い。含有範囲を10〜45
mol%とすることにより、上記の塩化亜鉛の揮発抑制
効果およびめっき効果が確実なものとなり、作業性も向
上する。さらに、アルカリ金属フッ化物を好ましくは3
〜12mol%さらに好ましくは8mol%程度を添加
すれば、めっき表面の十分な光沢効果が得られる。アル
カリ金属フッ化物は3mol%以下では顕著な光沢効果
がなく、15mol%以上では不めっきが発生しやすい
という問題がある。なお、本発明の実施の態様として、
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の2種以上を組み
合わせて用いることのできるのは自明のことである。
【0015】本発明のめっき方法は、純アルミニウムの
めっき、および、少量の合金成分を添加したアルミニウ
ム−10%珪素合金のようなアルミニウム系合金のめっ
きに好適に適用されるものである。また、被めっき鉄鋼
材としては、低炭素鋼、極低炭素鋼、Ti添加鋼、Cr
含有鋼、あるいはまた、ステンレス鋼が挙げられる。な
お、本発明のめっき方法の適用は、鉄構造物乃至関連部
品に限定されるものではなく、板材や線材においての適
用も挙げられる。
【0016】
【実施例】[実施例1]板厚2.3mmの一般構造用圧
延鋼板から板幅70mm、板長さ150mmの鋼片を切
り取り、一端に8mm径の吊り手用穴をあけ試験片とし
た。この8個の試験片を吊り手で保持し、加熱した水酸
化ナトリウムの10wt%水溶液に5分間浸漬して脱脂
し水洗した後、15wt%の塩酸水溶液中に15分間浸
漬して酸洗し、湯洗した。その試験片を、温度470℃
の表1の組成に調製された各溶融フラックス浴に、1分
間浸漬してフラックス処理し、直ちに、690℃に保っ
た純度99.7%のアルミニウム地金による溶融めっき
浴に1〜3分間浸漬してめっきした後、該溶融めっき浴
の表面酸化物を除去して引き上げ、放置空冷した。目視
により試験片の不めっきの有無を観察し、折り曲げ試験
0Tによりめっきの密着性を確認した。
【0017】表1にフラックス組成ならびに目視による
不めっきの有無、折り曲げ試験によるめっき剥離の有無
を示した。本実施例1の試験番号1〜8の試験片につい
ては、めっき表面に不めっきが一点も認められず、美麗
な金属光沢を呈し、折り曲げ試験0Tでも剥離は認めら
れなかった。なお、試験番号3の試験片の場合で例示す
れば、めっき付着量は浸漬時間によらず、引き上げ速度
により左右され、手早く引き上げた場合80μmの厚さ
のものが得られ、また、ゆっくり引き上げた場合25μ
mの厚さのものが得られた。
【0018】[比較例1]実施例1と同様の試験片を3
個用意し、それぞれ表1に示した本発明の組成範囲外の
溶融フラックス浴でフラックス処理した以外は、実施例
1と同様の条件で溶融アルミニウムめっき処理を施し
た。この試験番号9〜11の試験片のめっき外観および
折り曲げ試験0Tの結果を、使用した溶融フラックス浴
組成と共に表1に併載した。試験番号9〜10とした比
較例1の試験片の場合、めっき表面には数点の不めっき
が認められた。そして、比較例1の試験番号11の試験
片では殆ど全面が不めっきとなった。
【0019】
【表1】 (注) 不めっき度 ○ ・・・ 不めっき部なし △ ・・・ 不めっき部が僅かに認められる × ・・・ 不めっき部が全面積の30%以上
【0020】[実施例2]実施例1と同様の試験片を5
個用意し、同様の脱脂、酸洗および湯洗した。これらの
試験片を温度450℃の表2の本発明の組成に調製され
た溶融フラックス浴に、1分間浸漬してフラックス処理
し、直ちに、実施例1と同様の条件で溶融アルミニウム
めっきを施し、放冷した。目視による不めっきの有無を
調査したが、その結果を表2に示した。また、この試験
の溶融めっき時における白煙の発生状況を表2に併載し
た。本発明の組成外の試験番号6の試験片を除いた各試
験片において不めっきはみられなかった。白煙について
は、試験番号1の塩化カリウムの少ないものについては
比較的多い量の発生がみられたが、塩化カリウムの添加
量が増すにつれて発生が抑えられる傾向を示し、試験番
号4の塩化カリウムが44mol%のものでは、微少程
度に止まった。
【0021】[比較例2]実施例1と同様の2個の試験
片を用意し、試験番号5および6として表2に示す本発
明の組成外の溶融フラックス浴によりフラックス処理し
たものを、実施例2と併行して同様条件でめっき処理
し、その結果を比較例2として表2に併載した。試験番
号5の試験片は、溶融フラックス浴が塩化亜鉛単味のも
のであるが、不めっきはなかったが、白煙の発生は、実
地作業環境の悪化が十分に予想される程度に顕著に多か
った。また、試験番号6の試験片は、白煙の発生は微少
程度であったが、中心部に点状の不めっきが発生した。
【0022】
【表2】
【0023】[実施例3]実施例1の場合に準じ、SUS
430 の板材を切り取って試験片とし、アルカリ脱脂し、
酸洗して湯洗した後、450℃の塩化亜鉛69mol%
と塩化カリウム31mol%からなる溶融フラックス浴
に浸漬し、直ちに、690℃に保持した別槽の99.7
%純度のアルミニウム浴に2分間浸漬してめっき処理し
た。得られた試験片のめっき膜は不めっきもなく平滑美
麗であった。
【0024】
【発明の効果】塩化亜鉛を主体とし、アルカリ金属塩化
物またはアルカリ土類金属塩化物を所定の割合で混合し
たフラックスを溶融めっき槽とは別槽に保持してアルミ
ニウムめっきを行う本発明によれば、易揮発性の塩化ア
ルミニウムの生成が抑制されて塩化亜鉛による洗浄作用
が生かされ、不めっきが防止され、めっき欠陥のない平
滑美麗なめっき膜のめっき物がめっき処理で得られると
共に、フラックス浴を独自に温度管理することができ、
めっき作業管理が容易になると共に、作業性が良好で、
フラックスが安価であることに加え、比較的簡単な設備
で済む等の点からも経済的に実施できるという効果を奏
する。また、前記のフラックスに、さらにアルカリ金属
フッ化物またはアルカリ土類金属フッ化物を所定の割合
で添加したフラックスによる別槽の溶融フラックス浴を
採用することにより、洗浄作用とフラックスの流動化作
用が働き、十分な光沢性を保持した平滑美麗なアルミニ
ウムめっき膜がさらに容易に得られ、作業性が向上する
という効果を奏する。前記のめっき作業において、別槽
の溶融フラックス浴の温度を300〜600℃の比較的
低い温度に保持することにより、被めっき材への適度の
フラックス付着が得られ不めっきが抑制されると共に、
フラックスの管理が容易で作業環境も良好になるという
効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩森 健治 埼玉県川口市大字芝6963番地の26 (72)発明者 阿部 弦 埼玉県羽生市大字本川俣710番地2 Fターム(参考) 4K027 AA02 AA06 AA22 AB48 AC02 AC04 AD05 AE02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化膜を除去した鉄鋼材料を単独槽の溶
    融フラックス浴に浸漬した後、別槽の溶融アルミニウム
    浴に浸漬して、アルミニウムめっきを施す溶融アルミニ
    ウムめっき方法であって、前記溶融フラックス浴が、ア
    ルカリ金属とアルカリ土類金属の各塩化物から選ばれた
    少なくとも1種以上の塩化物と残部の塩化亜鉛からな
    り、前記塩化物は前記溶融フラックスの5〜50mol
    %をなすことを特徴とする溶融アルミニウムめっき方
    法。
  2. 【請求項2】 酸化膜を除去した鉄鋼材料を単独槽の溶
    融フラックス浴に浸漬した後、別槽の溶融アルミニウム
    浴に浸漬して、アルミニウムめっきを施す溶融アルミニ
    ウムめっき方法であって、前記溶融フラックス浴が、ア
    ルカリ金属とアルカリ土類金属の各塩化物から選ばれた
    少なくとも1種以上の塩化物とアルカリ金属フッ化物と
    残部の塩化亜鉛とからなり、前記塩化物は前記溶融フラ
    ックス浴の5〜50mol%をなすと共に前記アルカリ
    金属フッ化物は前記溶融フラックス浴の3〜12mol
    %をなすことを特徴とする溶融アルミニウムめっき方
    法。
  3. 【請求項3】 前記溶融フラックス浴が、300〜60
    0℃の温度に保持されることを特徴とする請求項1又は
    2記載の溶融アルミニウムめっき方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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