JP2000212687A - 材質均一性及び穴拡げ性に優れた高張力熱延鋼板及びその製造方法 - Google Patents

材質均一性及び穴拡げ性に優れた高張力熱延鋼板及びその製造方法

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JP2000212687A
JP2000212687A JP1143799A JP1143799A JP2000212687A JP 2000212687 A JP2000212687 A JP 2000212687A JP 1143799 A JP1143799 A JP 1143799A JP 1143799 A JP1143799 A JP 1143799A JP 2000212687 A JP2000212687 A JP 2000212687A
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Yuichi Higo
裕一 肥後
Seiichi Hamanaka
征一 浜中
Susumu Fujiwara
進 藤原
Toshihiro Kondo
敏洋 近藤
Mikio Muneshita
美紀夫 宗下
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的性質のバラツキが小さく、延性及び穴
拡げ性に優れた高張力熱延鋼板を得る。 【構成】 この高張力熱延鋼板は、C:0.01〜0.
10%,Si:0.01〜1.5%,Mn:0.1〜
2.5%,Al:0.01〜0.10%,S:0.01
0%以下,N:0.010%以下,Ti:0.04%以
下を含み、(48/32)×S≦Ti≦(48/32)
×S+(48/14)×NとなるようにS含有量及びN
含有量との関係でTi含有量が調整されている。更に
P:0.03〜0.15%,Cu:0.1〜1.0%,
Ni:0.05〜1.0%,Nb:0.01〜0.05
%の1種又は2種以上を含むことができる。成分調整さ
れた鋼材は、鋼片に連続鋳造され、仕上げ温度:Ar3
変態点以上,仕上げ温度から巻取り温度までの平均冷却
速度:20℃/秒以上,巻取り温度:400〜600℃
で熱間圧延される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として車輌用足回り
部材等の構造部材として使用され、機械的性質のバラツ
キが小さく、加工性,特に穴拡げ性に優れた高張力熱延
鋼板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】加工用高張力熱延鋼板として、TiCの
析出によって強度を向上させた熱延鋼板が数多く開発さ
れている。たとえば、特開平10−46258号公報で
は、0.04〜0.15重量%のTiを含むスラブをT
iC固溶温度以上で保定してTiCを十分に固溶させ、
圧延後にTiCを再析出させている。このとき、スラブ
の加熱温度をTi含有量との関係で制御することによ
り、強度のバラツキを抑制している。しかし、TiCの
析出硬化を利用するため多量のTiを添加しているの
で、延性が低い材料になる。他方、特開平5−1951
44号公報,特開平7−76756号公報等では、P,
Cu等の添加で耐食性を改善した鋼種において、Sに対
して当量以上で比較的微量のTiを添加することによ
り、MnSを減少させ耐食性及び穴拡げ性を改善してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、微量のTiを
添加した鋼種にあっても、種々の調査検討の結果から、
S及びNに対する当量を超えるTiを添加すると、微細
なTiCの析出による析出強化と共にベイナイト変態が
促進され、急激な強度上昇及び延性劣化を招くことを見
出した。すなわち、添加されたTi量が僅かであって
も、S量,N量の変動の影響を受け、Ti量がS量及び
N量に対する当量以下になる場合と、当量を超える場合
に別れる。その結果、強度,延性等の機械的性質に大き
なバラツキを生じさせる原因となる。本発明は、このよ
うな問題を解消すべく案出されたものであり、S量及び
N量との関係でTiの添加量を調整することにより、強
度,延性等の機械的性質が安定した高張力熱延鋼板を得
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の高張力熱延鋼板
は、その目的を達成するため、C:0.01〜0.10
重量%,Si:0.01〜1.5重量%,Mn:0.1
〜2.5重量%,Al:0.01〜0.10重量%,
S:0.010重量%以下,N:0.010重量%以
下,Ti:0.04重量%以下を含み、残部が実質的に
Feの組成をもち、(48/32)×S≦Ti≦(48
/32)×S+(48/14)×NとなるようにS含有
量及びN含有量との関係でTi含有量が調整されている
ことを特徴とする。この高張力熱延鋼板は、更にP:
0.03〜0.15重量%,Cu:0.1〜1.0重量
%,Ni:0.05〜1.0重量%,Nb:0.01〜
0.05重量%の1種又は2種以上を含むことができ
る。成分調整された鋼材は、鋼片に連続鋳造され、仕上
げ温度:Ar3 変態点以上,仕上げ温度から巻取り温度
までの平均冷却速度:20℃/秒以上,巻取り温度:4
00〜600℃で熱間圧延することにより、一層加工性
に優れた熱延鋼板を得ることができる。
【0005】
【作用】本発明者等は、微量のTiを添加した高張力熱
延鋼板の機械的性質に及ぼすTi,S,N等について種
々調査・研究した。その結果、Ti添加量0.04重量
%以下の微量域において、TiCとして析出するのに有
効なTi量がゼロ以下の場合とゼロを超える場合とでは
機械的性質が大きく異なり、TiC析出に有効なTi量
をゼロ以下にするとき、強度及び延性が安定して良好な
値を示すことを見出した。本発明の高張力熱延鋼板は、
この知見を基に完成されたものであり、S及びN量との
関係でTiの添加量を規制することにより延性に有害な
影響を及ぼすMnS,TiC等の析出を抑制することに
より強度及び延性共に高位で安定させている。なお、本
発明に従った高張力熱延鋼板の製造に際してはS,N,
Ti量の厳格な制御が必要とされるが、迅速分析技術及
び精錬技術の進歩に伴い大量生産ラインにおいても厳格
な成分制御が可能になった。
【0006】以下、本発明の高張力熱延鋼板に含まれる
合金成分,含有量等を説明する。C:0.01〜0.10重量% 高強度化に有効な合金成分であり、0.01重量%以上
の含有量でCの効果が顕著になる。しかし、0.10重
量%を超える多量のCが含まれると、却って延性が低下
する傾向を示す。Si:0.01〜1.5重量% 高強度化に有効な合金成分であり、0.01重量%以上
の含有量でSiの効果が顕著になる。しかし、1.5重
量%を超える多量のSiが含まれると、却って延性が低
下し、製造コストを上昇させる。
【0007】Mn:0.1〜2.5重量% 高強度化に有効な合金成分であり、0.1重量%以上の
含有量でMnの効果が顕著になる。しかし、2.5重量
%を超える多量のMnが含まれると、却って延性が低下
し、製造コストを上昇させる。Al:0.01〜0.10重量% 脱酸剤として添加される合金成分であり、0.01重量
%以上でAlの添加効果が顕著になる。しかし、0.1
0重量%を超える多量のAlを添加しても、増量に見合
った効果の改善が見られず、製造コストを上昇させるば
かりか、鋼材の清浄度を低下させる原因となる。
【0008】S:0.010重量%以下 鋼中にMnS系介在物となって析出する成分である。M
nS系介在物は、比較的軟質で熱延時に板状に展延さ
れ、穴拡げ性を劣化させる原因となる。したがって、S
含有量は低いほど好ましいが、極低S化は鋼材の製造コ
ストを上昇させる原因になる。そこで、本発明において
は、S含有量の上限を0.010重量%に設定すると共
に、MnS系介在物に比較して穴拡げ性に有利なTiS
として鋼中のSを析出させる。N:0.010重量%以下 マトリックスに固溶したNは、時効等によって窒化物と
して析出し延性を劣化させる原因となる。この点、N含
有量は低いほど好ましいが、極低N化は鋼材の製造コス
トを上昇させる原因となる。そこで、本発明において
は、N含有量の上限を0.010重量%に設定すると共
に、穴拡げ性に比較的無害なTiN又はAlNとして析
出させる。
【0009】Ti:0.04重量%以下 (48/32)×S≦Ti≦(48/32)×S+(4
8/14)×N 鋼中SをTiSとして固定し、穴拡げ性に有害なMnS
の析出を抑制する。このような作用を発現させるために
は、Sに対する当量(48/32)×S以上にTi量を
設定する必要がある。しかし、S及びN量に対する当量
(48/32)×S+(48/14)×Nを超える量の
Tiを添加すると、微細なTiCの析出に起因して強度
が急激に上昇し、延性の劣化を招く。その結果、大量生
産ラインで安定した機械的性質をもつ熱延鋼板が得られ
なくなる。これに対し、Ti量を(48/32)×S+
(48/14)×N以下に規制すると、微細なTiCの
析出が実質的に生じることなく、機械的性質が安定す
る。ただし、Ti量が(48/32)×S+(48/1
4)×N以下であっても、0.04重量%を超える含有
量ではTiS,TiN等の析出量が増加し、TiCも析
出するので、延性が劣化する傾向が示される。
【0010】P:0.03〜0.15重量% 必要に応じて添加される合金成分であり、腐食生成物を
緻密化し裸材の耐食性を改善する。また、高強度化にも
有効に作用する。このような効果は、0.03重量%以
上のP含有量で顕著になる。しかし、0.15重量%を
超える多量のPを添加すると、延性及び低温靭性が劣化
する。Cu:0.1〜1.0重量% 必要に応じて添加される合金成分であり、Pと同様に腐
食生成物を緻密化し裸材の耐食性を改善し、0.1重量
%以上のCu含有量で効果が顕著になる。しかし、1.
0重量%を超える多量のCuを添加しても、増量に見合
った効果の改善はみられず、却って鋼材コストを上昇さ
せる結果になる。
【0011】Ni:0.05〜1.0重量% 必要に応じて添加される合金成分であり、耐食性を改善
すると共に、熱延時にスケール界面に純Cuが析出する
ことを抑制し、熱間脆性の改善にも有効に作用する。こ
のような効果は、0.05重量%以上のNi添加で顕著
になる。しかし、1.0を超える多量のNiを添加して
も、増量に見合った効果の改善はみられず、却って鋼材
コストを上昇させる結果になる。Nb:0.01〜0.05重量% 必要に応じて添加される合金成分であり、金属組織を微
細化して鋼材を高強度化する。このような効果は、0.
01重量%以上のNb添加で顕著になる。しかし、0.
05重量%を超える多量のNb添加は、延性を劣化さ
せ、鋼材コストを上昇させることになる。
【0012】熱間圧延:以上のように成分調整された鋼
材を熱間圧延するとき、仕上げ温度,仕上げ温度から巻
取り温度までの平均冷却速度及び巻取り温度を規制する
ことにより、加工性が非常に優れた高張力熱延鋼板が安
定して得られる。仕上げ温度は、鋼材のAr3 変態点以
上に設定される。仕上げ温度がAr3 変態点に達しない
と、熱間圧延で変形され展伸した結晶粒の残留,部分的
な粗粒化等の組織変化が生じ、得られる熱延鋼板の機械
的性質にバラツキが大きくなる。本発明に従った高張力
熱延鋼板は、加工性,特に穴拡げ性を改善するためフェ
ライト+ベイナイト組織に調整した方が有利である。フ
ェライト+ベイナイト組織を得るためには、仕上げ温度
から巻取り温度までの平均冷却速度を20℃/秒以上に
することが必要である。20℃/秒に達しない平均冷却
速度では、ベイナイト組織が生じ難く、粗大な炭化物が
析出して穴拡げ性が劣化する。加工性確保に有効なフェ
ライト+ベイナイト組織は、熱延時の巻取り温度にも影
響される。巻取り温度が400℃を下回ると、金属組織
の一部又は全部が下部ベイナイト組織又はマルテンサイ
ト組織になり、高強度化するものの延性が劣化する。逆
に600℃を超える巻取り温度では、炭化物が粗大に成
長して延性を劣化させる。
【0013】
【実施例1】C:0.03重量%,Si:0.3重量
%,Mn:1.5重量%,P:0.05重量%,Cu:
0.2重量%,Ni:0.1重量%,Nb:0.01重
量%,残部が実質的にFeの組成を基本とし、S:0.
010重量%以下,N:0.010重量%以下,Ti:
0.04重量%以下の条件下でS,N及びTi量を種々
変更した鋼を溶製し、連続鋳造した。得られた鋼片を抽
出温度1260℃,仕上げ温度880℃,巻取り温度5
20℃で熱間圧延し、板厚2.9mmの熱延鋼板を製造
した。各熱延鋼板の機械的性質を測定し、S,N及びT
i量との関係を調査した。表1の調査結果にみられるよ
うに、単純にTi:0.04重量%以下としただけでは
S,N量の影響を受けて引張強さ及び伸びが非常に大き
な範囲でばらついていた。また、図1及び図2にも示し
たように、S及びNに対する当量を超える多量のTiが
含まれると、引張強さが急激に高くなると共に伸びが大
きく低下した。
【0014】これに対し、Ti:0.04重量%以下
で、Sに対する当量以上で且つS及びNに対する当量以
下にTi量を規制するとき、引張強さが555〜570
N/mm2 及び伸びが29〜31%の非常に狭い範囲の
値を示し、機械的性質のバラツキが小さく延性の良好な
熱延鋼板が得られることが判った。
【0015】
【0016】
【実施例2】表2(本発明例)及び表3(比較例)に示
す組成の鋼を溶製し、抽出温度1260℃,仕上げ温度
880℃,巻取り温度520℃で熱間圧延し、板厚3.
0mmの熱延鋼板を製造した。得られた各熱延鋼板の引
張り性質及び穴拡げ性を調査した。穴拡げ性は、クリア
ランス20%で打ち抜いた初期穴径d0 =10mmの穴
のバリ側に直径50mmの球頭ポンチをセットし、球頭
ポンチで穴拡げ加工した。そして、板厚を貫通する割れ
が発生した時点での穴径d1 を測定し、次式で算出され
る穴拡げ率λに従って穴拡げ性を評価した。 穴拡げ率λ(%)={(d1 −d0 )/d0 }×100
【0017】表2の調査結果にみられるように、成分・
組成が本発明で規定した条件を満足する熱延鋼板は、何
れも強度・延性バランスが良好で、穴拡げ性も優れてい
た。他方、本発明で規定した量を超えるC,Si,Mn
を含む鋼種番号32〜34の熱延鋼板は、表3にみられ
るように強度が非常に高くなり、本発明に従った表2の
熱延鋼板に比較すると強度レベルの割りに延性が劣って
いる。本発明で規定した量を超えるSを含む鋼種番号3
5の熱延鋼板は、ほぼ同じ強度レベルにある鋼種番号2
4の熱延鋼板(本発明例)と比較して延性が劣ってお
り、特に穴拡げ性が顕著に低下していた。S及びNに対
する当量以下であるが0.04重量%を超えるTiを含
む鋼種番号36の熱延鋼板も、延性、特に穴拡げ性が劣
っていた。0.068重量%と多量のNbを含む鋼種番
号37の熱延鋼板も、強度レベルの割りに延性が大きく
劣化していた。また、P含有量が0.178重量%と高
い鋼種番号38の熱延鋼板は、強度が高く、延性が低い
値を示した。
【0018】
【0019】
【0020】
【実施例3】成分・組成が本発明で規定する条件を満足
する鋼種番号24及び成分・組成が本発明で規定する条
件を外れる鋼種番号41の鋼を用い、板厚2.3mmの
熱延鋼板を製造した。熱延条件を種々変更し、熱延鋼板
の機械的性質に及ぼす熱延条件の影響を調査した。調査
結果を表4に示す。なお、1000℃から速度3℃/分
で冷却した際の体積変化から測定したAr3 変態点は、
鋼種番号24で833℃,鋼種番号41で836℃であ
った。鋼種番号24(本発明例)では、A〜F何れの熱
延条件においても延性及び穴拡げ性に優れた熱延鋼板が
得られた。なかでも、仕上げ温度がAr3 変態点以上,
巻取り温度が400〜600℃,冷却速度が20℃/秒
以上の熱延条件B及びDで製造された熱延鋼板は、穴拡
げ性に優れた特性を示した。これに対し、同じ熱延条件
で製造した熱延鋼板であっても、成分・組成が本発明で
規定する条件を外れる鋼種番号41の場合には延性及び
穴拡げ性に劣っていた。
【0021】
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の高張力
熱延鋼板は、S及びN量との関係でTi量を規制するこ
とにより、機械的性質にバラツキが少なく、強度・延性
バランスが良好で、優れた延性及び穴拡げ性を示す。そ
のため、自動車用足回り部材を始めとして、強度及び加
工性が要求される各種分野で使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 S及びNに対する当量とTi含有量との差が
引張強さに及ぼす影響を示したグラフ
【図2】 S及びNに対する当量とTi含有量との差が
伸びに及ぼす影響を示したグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 進 広島県呉市昭和町11番1号 日新製鋼株式 会社技術研究所内 (72)発明者 近藤 敏洋 広島県呉市昭和町11番1号 日新製鋼株式 会社技術研究所内 (72)発明者 宗下 美紀夫 広島県呉市昭和町11番1号 日新製鋼株式 会社技術研究所内 Fターム(参考) 4K037 EA01 EA05 EA13 EA15 EA18 EA20 EA23 EA25 EA27 EA28 EA31 EC02 FC07 FD03 FD04 FE01 FE02 HA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.01〜0.10重量%,Si:
    0.01〜1.5重量%,Mn:0.1〜2.5重量
    %,Al:0.01〜0.10重量%,S:0.010
    重量%以下,N:0.010重量%以下,Ti:0.0
    4重量%以下を含み、残部が実質的にFeの組成をも
    ち、(48/32)×S≦Ti≦(48/32)×S+
    (48/14)×NとなるようにS含有量及びN含有量
    との関係でTi含有量が調整されている材質均一性及び
    穴拡げ性に優れた高張力熱延鋼板。
  2. 【請求項2】 C:0.01〜0.10重量%,Si:
    0.01〜1.5重量%,Mn:0.1〜2.5重量
    %,P:0.03〜0.15重量%,Cu:0.1〜
    1.0重量%,Ni:0.05〜1.0重量%,Al:
    0.01〜0.10重量%,S:0.010重量%以
    下,N:0.010重量%以下,Ti:0.04重量%
    以下を含み、残部が実質的にFeの組成をもち、(48
    /32)×S≦Ti≦(48/32)×S+(48/1
    4)×NとなるようにS含有量及びN含有量との関係で
    Ti含有量が調整されている材質均一性及び穴拡げ性に
    優れた高張力熱延鋼板。
  3. 【請求項3】 C:0.01〜0.10重量%,Si:
    0.01〜1.5重量%,Mn:0.1〜2.5重量
    %,Nb:0.01〜0.05重量%,Al:0.01
    〜0.10重量%,S:0.010重量%以下,N:
    0.010重量%以下,Ti:0.04重量%以下を含
    み、残部が実質的にFeの組成をもち、(48/32)
    ×S≦Ti≦(48/32)×S+(48/14)×N
    となるようにS含有量及びN含有量との関係でTi含有
    量が調整されている材質均一性及び穴拡げ性に優れた高
    張力熱延鋼板。
  4. 【請求項4】 C:0.01〜0.10重量%,Si:
    0.01〜1.5重量%,Mn:0.1〜2.5重量
    %,P:0.03〜0.15重量%,Cu:0.1〜
    1.0重量%,Ni:0.05〜1.0重量%,Nb:
    0.01〜0.05重量%,Al:0.01〜0.10
    重量%,S:0.010重量%以下,N:0.010重
    量%以下,Ti:0.04重量%以下を含み、残部が実
    質的にFeの組成をもち、(48/32)×S≦Ti≦
    (48/32)×S+(48/14)×Nとなるように
    S含有量及びN含有量との関係でTi含有量が調整され
    ている材質均一性及び穴拡げ性に優れた高張力熱延鋼
    板。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の組成をも
    つ鋼材を鋼片に連続鋳造し、仕上げ温度:Ar3 変態点
    以上,仕上げ温度から巻取り温度までの平均冷却速度:
    20℃/秒以上,巻取り温度:400〜600℃で熱間
    圧延することを特徴とする材質均一性及び穴拡げ性に優
    れた高張力熱延鋼板の製造方法。
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