JP2000211781A - 巻取装置の被巻取物切断機 - Google Patents

巻取装置の被巻取物切断機

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JP2000211781A
JP2000211781A JP11016359A JP1635999A JP2000211781A JP 2000211781 A JP2000211781 A JP 2000211781A JP 11016359 A JP11016359 A JP 11016359A JP 1635999 A JP1635999 A JP 1635999A JP 2000211781 A JP2000211781 A JP 2000211781A
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winding
paper
wound
roller
cutting
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JP11016359A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Okada
利幸 岡田
Tatsumi Onaka
辰美 尾中
Itsuo Sugimoto
厳生 杉本
Yoshihiro Iso
好博 井漕
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送り出される紙を切断した際、紙の切断端部
の皺の発生を低減し得る巻取装置の切断機を提供する。 【解決手段】 先行の巻取用ローラが巻取終了位置で満
巻状態になった場合、紙3を切断するとともに紙3の切
断端部を巻取開始位置にセットされた後続の巻取用ロー
ラに巻き付ける切断機であって、切断機は、紙3に切り
込みを入れる切り込み装置51と、切り込みの入った部
分に風を噴射する風噴射装置とを備え、切り込み装置5
1は、切込部材55と、切込部材55を紙3に向けて射
出する弦56と、弦56を射出方向とは反対方向へ引っ
張る引張手段57とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば抄紙機より
送り出される紙等を巻き取る巻取装置に備えられる切断
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、抄紙機より送り出される紙を巻き
取る巻取装置としては、図20に示すように、所定の送
り経路81に沿って送り出される紙82を回転する巻取
用ローラ83aで巻き取るように構成されたものがあ
る。上記巻取用ローラ83aの手前側には、送り用ロー
ラ84と他の巻取用ローラ83bとが設けられており、
紙82はこれら送り用ローラ84と他の巻取用ローラ8
3bとに挟まれて巻取用ローラ83aへ送られる。尚、
上記各巻取用ローラ83a,83bは、送り用ローラ8
4に隣接する巻取開始位置Aから送り用ローラ84の後
方に位置する巻取終了位置Bまで移動手段(図示せず)
によって移動可能に構成されている。
【0003】また、上記巻取用ローラ83aと送り用ロ
ーラ84との間には、紙82を切断する切断機85が設
けられている。この切断機85としては、送り用ローラ
84から巻取用ローラ83aに送り出される紙82に下
方から風86を噴射する風噴射装置87が用いられてい
る。
【0004】これによると、紙82の巻取りは、先ず、
先行する巻取用ローラ83aにて行われ、巻取用ローラ
83aが満巻状態に達すると、引き続き、後続の他の巻
取用ローラ83bにて行う。すなわち、図20に示すよ
うに、抄紙機(図示せず)から送り出された紙82は、
送り用ローラ84と他の巻取用ローラ83bとの間を通
って、先行する巻取用ローラ83aに巻き取られる。
【0005】そして、先行する巻取用ローラ83aが満
巻状態に達した際、風噴射装置87によって、紙82に
下方から風86が噴射される。この風86の力によっ
て、図21に示すように紙82が吹き上げられて撓み、
この紙82の撓み部82aが図22および図23に示す
ように後続の他の巻取用ローラ83bに巻き付き、その
結果、先行の巻取用ローラ83aと後続の他の巻取用ロ
ーラ83bとの間で紙82が互いに反対方向イ,ロに引
っ張られて引き千切られるようにして切断され、紙82
の切断端部が他の巻取用ローラ83bにて巻き取られ
る。
【0006】その後、紙82は他の巻取用ローラ83b
に巻き取られていき、また、満巻状態に達した先行の巻
取用ローラ83aは巻取終了位置Bから次工程の場所へ
移される。尚、後続の他の巻取用ローラ83bにある程
度紙82が巻き取られると、後続の他の巻取用ローラ8
3bは巻取開始位置Aから巻取終了位置Bまで移動手段
(図示せず)によって移動する。そして、巻取開始位置
Aに別の新しい巻取用ローラがセットされ、巻取終了位
置Bの巻取用ローラが満巻状態に達した際、同様に紙8
2を切断する。このような手順を繰り返すことによっ
て、抄紙機から送り出される紙82を連続的に巻き取っ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来形式では、切断機85によって紙82を引き千切るよ
うにして切断するため、紙82の切断端部に多数の皺が
発生し、後続の巻取用ローラ83bで巻き取る際に巻取
りムラが生じるといった問題がある。
【0008】本発明は、紙等の被巻取物を切断した際、
被巻取物の切断端部の皺の発生を低減し得る巻取装置の
被巻取物切断機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本第1発明における巻取装置の被巻取物切断機は、所
定の送り経路に沿って送り出されるシート状の被巻取物
を回転する巻取用ローラで巻き取り、所定量の被巻取物
が上記巻取用ローラで巻き取られた際、上記巻取用ロー
ラの手前で風力を利用して被巻取物を切断するとともに
この被巻取物の切断端部を他の巻取用ローラに巻き付か
せ、他の巻取用ローラで引き続き被巻取物を巻き取る巻
取装置の被巻取物切断機であって、上記被巻取物切断機
は、被巻取物に切り込みを入れる切り込み装置と、切り
込みの入った部分に風を噴射する風噴射装置とを備えた
ものである。
【0010】これによると、被巻取物を切断する際、切
り込み装置によって被巻取物に切り込みを入れるので、
切り込みの入った部分が弱くなり、風噴射装置によって
上記切り込みの入った部分に風を噴射するため、被巻取
物は風力によって切り込み部分から無理なく切断され、
切断端部が他の巻取用ローラに巻き付く。このように、
被巻取物を切り込み部分から無理なく切断するため、切
断時、被巻取物の切断端部にほとんど皺が発生しない。
【0011】また、本第2発明における巻取装置の被巻
取物切断機は、切り込み装置は、被巻取物に切り込み穴
を開ける切込部材と、この切込部材を被巻取物に向けて
射出する弦と、この弦を射出方向とは反対方向へ引っ張
る引張手段とを備え、上記引張手段は、上記弦に対して
係脱自在な係合爪と、この係合爪を係脱作動させる作動
装置とを有しているものである。
【0012】これによると、係合爪を弦に係合した状態
で、引張手段によって弦を射出方向とは反対方向へ引っ
張る。そして、作動装置によって上記係合爪を弦から離
脱させることによって、弦が引張手段から解放されて復
元する際の反動によって、切込部材が、被巻取物に向け
て射出され、被巻取物に瞬間的にぶつかって切り込み穴
をあける。このように、切込部材が被巻取物に瞬間的に
ぶつかることによって、高速で送り出されている被巻取
物に対しても、確実かつ瞬時に切り込み穴をあけること
ができる。
【0013】また、本第3発明における巻取装置の被巻
取物切断機は、弦の張力を調整する張力調整装置が備え
られているものである。
【0014】これによると、張力調整装置で弦の張力を
調整することによって、切込部材を射出する時の勢いを
変えることができるため、被巻取物の種類等や切込部材
の大きさ等に応じて、最適な勢いで切込部材を被巻取物
にぶつけることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
1〜図19に基づいて説明する。
【0016】図14〜図19に示すように、1は、抄紙
機から所定の送り経路2に反って送り出される紙3(被
巻取物の一例)を巻き取る巻取装置である。
【0017】以下に、巻取装置1の構成を説明する。
【0018】図14〜図16に示すように、上記巻取装
置1は、紙3を送り用ローラ4と巻取用ローラ5とで挟
持しながら巻取用ローラ5に巻き付ける形式のものであ
る。上記送り用ローラ4はインバータモータ(図示せ
ず)によって回転駆動される。
【0019】上記巻取用ローラ5は、送り用ローラ4の
両側に配設された左右一対の第1アーム6の遊端部間に
回転自在に支持されており、両第1アーム6が起立位置
(図16参照)から横倒位置(図17参照)まで回動す
ることによって、巻取開始位置Aから上記送り用ローラ
4の円周方向に沿って移動し、両第1アーム6側から左
右一対の第2アーム7側へ渡されて巻取終了位置Bまで
移動する。
【0020】図14,図16に示すように、上記第1ア
ーム6には、巻取用ローラ5の両軸を受けかつガイドレ
ール39に案内されて送り用ローラ4の径方向へ移動自
在なローラ受台8と、これらローラ受台8を移動させる
第1アーム用油圧シリンダ装置9とが設けられている。
また、上記ローラ受台8には、開閉自在なローラ押え1
0と、このローラ押え10を開閉させる開閉用油圧シリ
ンダ装置11とが設けられている。上記ローラ押え10
を開放した場合、上記巻取用ローラ5はローラ受台8か
ら離脱可能となり、上記ローラ押え10を閉じた場合、
上記巻取用ローラ5は脱落することなくローラ受台8に
装着される。なお、図14,図15に示すように、巻取
用ローラ5の両軸には、内径ギヤを有する接続用カップ
リング28が設けられている。
【0021】図14〜図16に示すように、上記両第1
アーム6はアーム回動用サーボモータ12によって回動
される。すなわち、上記アーム回動用サーボモータ12
に連動連結された駆動軸13の両端には第1駆動ピニオ
ン14が設けられ、これら両第1駆動ピニオン14は各
第1アーム6の基端部に設けられた第1従動セクタギヤ
15に歯合している。尚、上記両第1従動セクタギヤ1
5は上記送り用ローラ4と同軸に設けられている。
【0022】上記両第2アーム7は、両第1アーム6か
ら左右一対の水平レール16上に移載された巻取用ロー
ラ5を保持し、満巻状態になった巻取用ローラ5を後方
Dへ送るものである。上記両第2アーム7はそれぞれ第
2アーム用油圧シリンダ装置20によって両第1アーム
6と同方向に回動され、両第2アーム7の遊端部には前
後一対の二股状のフォーク部17,18が形成され、上
記巻取用ローラ5の軸がフォーク部17,18間にはま
り込んで保持される。尚、両フォーク部17,18の先
端には巻取用ローラ5の軸に当接離間自在なローラ19
が設けられている。
【0023】図14,図15,図19に示すように、上
記両第1アーム6の外側方には、第1アーム6と同方向
へ回動自在な支持アーム21a,21bが設けられてい
る。これら両支持アーム21a,21bには、可動レー
ル22に支持案内されて送り用ローラ4の径方向へ移動
自在な駆動装置23a,23bと、これら駆動装置23
a,23bを移動させる移動用油圧シリンダ装置29と
が設けられている。これら駆動装置23a,23bは、
巻取用ローラ5に回転駆動力を付与するものであり、可
動フレーム24に設けられたサーボモータ25ならびに
減速機26と、減速機26に設けられて上記接続用カッ
プリング28に対して接続分離自在な継手部材27とで
構成されている。これら継手部材27によって、駆動装
置23a,23bは巻取用ローラ5に対し機械的に接続
分離可能な構成となっている。
【0024】上記両支持アーム21a,21bはそれぞ
れ左右の駆動部回動用サーボモータ31a,31bによ
って個別に回動される。すなわち、上記各駆動部回動用
サーボモータ31a,31bに連動連結された駆動軸3
4の先端には第2駆動ピニオン35が設けられ、これら
第2駆動ピニオン35は各支持アーム21a,21bの
基端部に設けられた第2従動セクタギヤ36にそれぞれ
歯合している。尚、上記両第2従動セクタギヤ36は上
記送り用ローラ4と同軸に設けられている。
【0025】また、上記水平レール16の外側方には、
枠体37によって水平に支持された固定レール38が並
設されている。図19の仮想線で示すように、上記支持
アーム21a,21bが横倒位置まで回動して各可動レ
ール22が水平になると、可動レール22と固定レール
38とが連結する。
【0026】図18に示すように、上記巻取終了位置B
まで移動した先行の巻取用ローラ5と送りローラ4との
間には、紙3を切断するとともに、上記巻取開始位置A
に新たにセットされた後続の巻取用ローラ5(他の巻取
用ローラに相当)に上記紙3の切断端部Eを巻き付かせ
る切断機50が設置されている。
【0027】上記切断機50は、図8,図14に示すよ
うに、紙3に切り込みを入れる切り込み装置51と、切
り込みの入った部分に風52を噴射する風噴射装置53
とで構成されている。
【0028】以下に、上記切り込み装置51の構成を図
1〜図5に基づいて説明する。
【0029】上記切り込み装置51は、紙3に下方から
ぶつかって紙3の幅方向の中央部に切り込み穴54(図
8参照)を開ける球形の切込部材55と、この切込部材
55を紙3に向けて下方から上方へ射出する弦56と、
この弦56を射出方向C(図9参照)とは反対方向(す
なわち下方)へ引っ張る引張手段57とを有している。
【0030】上記弦56にはワイヤ等が用いられ、この
弦56は紙3の下方で幅方向に張設されている。すなわ
ち、上記弦56は左右一対の縦フレーム58の上端間に
水平に張られ、弦56の両端部は、両縦フレーム58の
上端に設けられたプーリー59によって下向きに曲げら
れており、さらに、両縦フレーム58に取付けられた張
力調整用シリンダ装置60(張力調整装置の一例)に連
結されている。
【0031】尚、上記切込部材55は弦56の中央部に
取付けられている。また、上記両縦フレーム58は、床
に設置された架台61の左右両端部に立設されている。
【0032】上記引張手段57は、架台61に立設され
た左右一対のガイドレール62によって上下方向に案内
される昇降自在な可動本体部63と、この可動本体部6
3を昇降させる昇降用シリンダ装置64とで構成されて
いる。尚、上記昇降用シリンダ装置64は架台61に取
付けられている。
【0033】また、図4,図5に示すように、上記可動
本体部63には、弦56に対して係脱自在な左右一対の
係合爪65と、両係合爪65をそれぞれ係脱作動させる
左右一対の作動装置66とが設けられている。上記両係
合爪65は可動本体部63の内部に支軸67を中心にし
て回動自在に設けられており、図4に示すように係合爪
65が一方Iに回動した場合、係合爪65の遊端部65
aが可動本体部63に形成された開口部68から手前外
方へ突出して上記弦56に係合し、反対に、図5に示す
ように係合爪65が他方Jに回動した場合、上記遊端部
65aが開口部68から奥側内方へ退入して上記弦56
から離脱する。
【0034】尚、可動本体部63の内部には、上記係合
爪65を一方Iへ付勢する圧縮コイルばね69と、圧縮
コイルばね69の付勢力(伸長力)に抗して係合爪65
を他方Jへ強制的に回動させる離脱用シリンダ装置70
とが設けられている。尚、離脱用シリンダ装置70のピ
ストンロッド70aの先端にはガイドローラ71が設け
られ、図5に示すように、上記ピストンロッド70aを
伸長した場合、上記ガイドローラ71が、係合爪65に
形成されたガイド面72を転動しながらガイド面72を
押して、係合爪65を他方Jに回動させる。反対に、図
4に示すように、上記ピストンロッド70aを短縮した
場合、係合爪65は圧縮コイルばね69の付勢力によっ
て一方Iに回動する。
【0035】また、図8に示すように、上記風噴射装置
53は紙3の下方に紙3の幅とほぼ同じ幅の噴射口75
を有しており、この噴射口75から紙3の下面に向けて
風52が噴射される。尚、風噴射装置53には、上記噴
射口75へ空気を送る送風機(図示せず)等が設けられ
ている。
【0036】以下、上記構成における作用を説明する。
【0037】図16に示すように、送り用ローラ4が回
転し、さらに、巻取開始位置Aにおいて、両第1アーム
6間に支持されている巻取用ローラ5が回転して紙3を
巻き取っていく。この際、図14,図15に示すよう
に、左右いずれか一方の駆動装置23aが継手部材27
と接続用カップリング28とを介して巻取用ローラ5に
接続しているため、巻取用ローラ5が上記一方の駆動装
置23aによって回転駆動される。
【0038】そして、図16に示すように、巻取用ロー
ラ5に巻き取られた紙3の径が増大するにしたがって、
第1アーム用油圧シリンダ装置9のピストンロッドが伸
長してローラ受台8が移動し、巻取用ローラ5の軸心が
送り用ローラ4の軸心から離れる方向Fへ移動する。
【0039】さらに、図19に示すように、移動用油圧
シリンダ装置29のピストンロッドが伸長して一方の駆
動装置23aが一方の可動レール22に支持案内されな
がら上記巻取用ローラ5の移動に同調して移動するた
め、上記継手部材27と接続用カップリング28とは接
続したままとなり、以って、巻取用ローラ5が上記一方
の駆動装置23aによって回転駆動される状態が維持さ
れる。
【0040】そして、所定量だけ紙3が巻取用ローラ5
で巻き取られると、アーム回動用サーボモータ12と一
方の駆動部回動用サーボモータ31aとがそれぞれ駆動
して、各第1および第2駆動ピニオン14,35と各第
1および第2従動セクタギヤ15,36とを介して両第
1アーム6と一方の支持アーム21aとが互いに同調し
起立位置(図16参照)から横倒位置(図17参照)ま
で回動する。
【0041】この際、図19の仮想線で示すように、横
倒位置まで回動した一方の支持アーム21aの可動レー
ル22が一方の固定レール38に連結し、図17の仮想
線で示すように、巻取用ローラ5が水平レール16上に
移載されるとともに、巻取用ローラ5の軸が両第2アー
ム7のフォーク部17,18間にはまり込んで保持さ
れ、さらに、開閉用油圧シリンダ装置11(図16参
照)が作動してローラ押え10(図16参照)が開放さ
れる。
【0042】そして、巻取用ローラ5に巻き取られた紙
3の径が増大するにしたがって、第2アーム用油圧シリ
ンダ装置20のピストンロッドが伸長して第2アーム7
が回動し、これにより、巻取用ローラ5は、水平レール
16上を後方Dへ移動し、両第1アーム6から離脱す
る。この際、上記移動用油圧シリンダ装置29(図19
参照)のピストンロッドが伸長して一方の駆動装置23
aが一方の可動レール22から一方の固定レール38へ
移行し上記巻取用ローラ5の移動に同調して移動するた
め、上記継手部材27と接続用カップリング28とは接
続したままとなり、引き続いて、巻取用ローラ5が上記
一方の駆動装置23aによって回転駆動される状態が維
持される。
【0043】このようにして、先行の巻取用ローラ5を
両第1アーム6から切り離した後、図19の仮想線で示
すように、一方の支持アーム21aと一方の駆動装置2
3aとを横倒位置に残したまま、アーム回動用サーボモ
ータ12が逆駆動して、図18に示すように、空の両第
1アーム6が逆方向へ回動して起立位置に復帰する。そ
して、図18の仮想線で示すように、後続の新しい空の
巻取用ローラ5(他の巻取用ローラに相当)の両軸をロ
ーラ受台8に挿入しローラ押え10を閉じて、上記後続
の巻取用ローラ5を両第1アーム6間に支持する。
【0044】そして、上記一方の駆動装置23aとは反
対側の他方の駆動装置23bが上記後続の巻取用ローラ
5に接続され、後続の巻取用ローラ5が上記他方の駆動
装置23bによって回転駆動され、さらに、第1アーム
用油圧シリンダ装置9のピストンロッドが短縮すること
によって、新しい空の巻取用ローラ5が送り用ローラ4
に押圧接触して巻取開始位置Aにセットされる。
【0045】そして、巻取終了位置Bにおいて先行の巻
取用ローラ5が満巻状態になると、切断機50によって
紙3が切断されるとともに、紙3の切断端部Eが巻取開
始位置Aにセットされた上記後続の空の巻取用ローラ5
に巻き付けられて、引き続いて、後続の巻取用ローラ5
によって紙3が巻き取られる。
【0046】一方、紙3を切断した後の満巻状態の巻取
用ローラ5は、巻取終了位置Bにおいて、一方の駆動装
置23aから分離されるとともに、両水平レール16上
を次工程場所まで後方Dへ移送される。この間に、再
度、両第1アーム6が起立位置から横倒位置まで回動す
るとともに、上記第1アーム6に同調して他方の支持ア
ーム21bも起立位置から横倒位置まで回動し、以って
後続の巻取用ローラ5と他方の駆動装置23bとが横倒
位置に移動する。そして、横倒位置まで回動した両第1
アーム6間に支持される後続の巻取用ローラ5が紙3を
巻き取って所定の径に達すると、この巻取用ローラ5が
両第2アーム7に渡されて保持され、巻取終了位置Bに
おいて満巻状態になるまで紙3を巻取り、また、両第1
アーム6は横倒位置から起立位置まで逆回動して再度復
帰する。このような手順を繰り返すことによって、抄紙
機から送り出される紙3を連続的に巻き取っている。
【0047】尚、上記のような紙3の巻取り行程におい
て、図18に示すように、巻取終了位置Bに位置して満
巻状態になった先行の巻取用ローラ5と新たに巻取開始
位置Aにセットされた後続の巻取用ローラ5(他の巻取
用ローラに相当)との間で、紙3を切断する際の上記切
断機50の作用を説明する。
【0048】すなわち、切断前においては、図6,図7
に示すように、弦56は引張手段57によって下方へ引
っ張られた状態で待機している。この時、図4に示すよ
うに、離脱用シリンダ装置70のピストンロッド70a
は退入しており、係止爪65の遊端部65aが圧縮コイ
ルばね69に付勢されて開後部68から手前外方へ突出
し、このように突出した両係止爪65の遊端部65aが
弦56に上方から係合し、さらに、昇降用シリンダ装置
64によって可動本体部63が下降している。
【0049】そして、切断時においては、図8に示すよ
うに、風噴射装置53の噴射口75から紙3に向けて風
52が噴射されるとともに、図5に示すように、離脱用
シリンダ装置70のピストンロッド70aが突出して、
係止爪65が圧縮コイルばね69の付勢力に抗して他方
Jへ回動し、遊端部65aが開口部68から奥側内方へ
退入して弦56から離脱する。これにより、図9に示す
ように、弦56が引張手段57から解放されて復元する
際の反動によって、切込部材55が、下方から上方へ射
出され、図8の(b)で示すように、紙3に瞬間的にぶ
つかって切り込み穴54を紙3の幅方向の中央部に開け
る。
【0050】したがって上記切り込み穴54を開けた部
分が弱くなり、風52が噴射口75から切り込み穴54
を開けた部分に噴射されるため、図10に示すように紙
3は風力によって切り込み穴54の部分から無理なく切
断され、さらに、図11に示すように、紙3の切断端部
Eが風圧で吹き上げられて新たに巻取開始位置Aにセッ
トされた後続の巻取用ローラ5に巻き付き、図12に示
すように、引き続き、巻取開始位置Aにセットされた後
続の巻取用ローラ5にて紙3が巻き取られる。
【0051】このように、紙3を切り込み穴54の部分
から無理なく切断するため、切断時、紙3の切断端部E
にほとんど皺が発生せず、したがって、巻取開始位置A
にセットされた後続の巻取用ローラ5(他の巻取用ロー
ラに相当)にて紙3を巻き取る際に、巻取りムラはほと
んど発生しない。
【0052】また、巻取終了位置Bに位置する先行の巻
取用ローラ5と新たに巻取開始位置Aにセットされた後
続の巻取用ローラ5との間における紙3の送り出し速度
は一般に非常に高速(例えば400m/分〜1500m
/分)であり、これに対して、切込部材55は弦56の
張力によって高速で射出され紙3に瞬間的にぶつかるた
め、高速で送られる紙3に確実かつ瞬時に切り込み穴5
4を開けることができる。
【0053】尚、紙3が切断されて巻取開始位置Aにセ
ットされた後続の巻取用ローラ5に巻き付けられた後
は、風52の噴射が停止されるとともに、図13に示す
ように、昇降用シリンダ装置64によって可動本体部6
3が上昇し、さらに、図14に示すように、離脱用シリ
ンダ装置70のピストンロッド70aが退入して、係止
爪65が圧縮コイルばね69の付勢力によって一方Iへ
回動し、遊端部65aが開口部68から手前側外方へ突
出して弦56に上方から係合する。
【0054】その後、図7に示すように、昇降用シリン
ダ装置64によって可動本体部63が下降し、これによ
り、弦56が引張手段57によって下方に引っ張られ、
この状態で次回の紙3の切断時まで待機しておく。
【0055】尚、両張力調整用シリンダ装置60のピス
トンロッド60aの出退量を変えることによって、弦5
6の張力を調整することができる。これにより、切込部
材55を射出する時の勢いを変えることができるため、
紙3の種類や切込部材55の大きさ等に応じて、最適な
勢いで切込部材55を紙3にぶつけることができる。
【0056】上記実施の形態では、図1に示すように、
切込部材55を球形に形成しているが、球形に限るもの
ではなく、円錐形等の尖鋭形状であってもよく、また、
切断用の刃を有するものであってもよい。
【0057】上記実施の形態では、被巻取物の一例とし
て紙3を挙げたが、薄いビニール等であってもよい。
【0058】上記実施の形態では、引張手段57は左右
一対(すなわち2本)の係合爪65を備えているが、3
本以上あるいは1本のみであってもよい。
【0059】上記実施の形態では、図9に示すように、
紙3の下方から切込部材55を射出しているが、紙3の
上方から射出してもよい。
【0060】上記実施の形態では、図1に示すように、
張力調整装置の一例として張力調整用シリンダ装置60
を用いているが、シリンダ装置に限定されるものではな
く、弦56の端部をモータ等で巻き取ることによって、
弦56の張力を調整するものであってもよい。
【0061】上記実施の形態では、図1に示すように、
弦56にワイヤを用いているが、ワイヤに限らず、例え
ば弾力性を有する紐状のゴム等の弾性部材を用いてもよ
い。
【0062】上記実施の形態では、図1に示すように、
弦56に切込部材55を1個取付けているが、切込部材
55を複数個取付けて、紙3に一度に複数個の切り込み
穴54を開けてもよい。また、切込部材55の幅を紙3
の幅と同じに形成して、一度に紙3を切断してもよい。
【0063】また、図1に示すように、上記実施の形態
における昇降用シリンダ装置64は、可動本体部63を
昇降させる昇降用駆動装置の一例であり、シリンダ装置
に限定されるものではなく、モータ等を用いて可動本体
部63を昇降させる形式であってもよい。
【0064】また、図4に示すように、上記実施の形態
における圧縮コイルばね69は、係止爪65を一方Iへ
付勢する付勢手段の一例であり、圧縮コイルばねに限ら
ず、板ばね等を用いてもよい。
【0065】また、図5に示すように、上記実施の形態
における離脱用シリンダ装置70は、係止爪65を他方
Jへ回動させる離脱用駆動装置の一例であり、シリンダ
装置に限定されるものではなく、モータ等を用いて係止
爪65を回動させてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被巻取物
を切り込み部分から無理なく切断するため、切断時、被
巻取物の切断端部にほとんど皺が発生せず、したがっ
て、切断後、他の巻取用ローラにて被巻取物を巻き取る
際に、巻取りムラはほとんど発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における巻取装置の切断機
の切り込み装置の正面図である。
【図2】図1におけるX−X矢視図である。
【図3】同、切り込み装置の平面図である。
【図4】同、切り込み装置の係合爪と作動装置との側面
図であり、係合爪の遊端部が開口部から突出している状
態を示している。
【図5】同、切り込み装置の係合爪と作動装置との側面
図であり、係合爪の遊端部が開口部から退入している状
態を示している。
【図6】同、切断機を用いて紙を切断する際の手順を示
す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)における
X方向矢視図である。
【図7】同、切り込み装置の正面図であり、弦を下方に
引き絞った状態を示している。
【図8】同、切断機を用いて紙を切断する際の手順を示
す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)における
X方向矢視図である。
【図9】同、切り込み装置の正面図であり、切込部材を
紙に向けて射出した状態を示している。
【図10】同、切断機を用いて紙を切断する際の手順を示
す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)における
X方向矢視図である。
【図11】同、切断機を用いて紙を切断する際の手順を示
す側面図である。
【図12】同、切断機を用いて紙を切断する際の手順を示
す側面図である。
【図13】同、切り込み装置の正面図であり、引張手段の
可動本体部を上昇させた状態を示している。
【図14】同、巻取装置の平面図である。
【図15】同、巻取装置の正面図である。
【図16】図15におけるX−X矢視図であり、第1アー
ムが起立した状態を示す。
【図17】同、巻取装置の第1アームが横倒した際の側面
図である。
【図18】同、巻取装置の先行する巻取用ローラが巻取終
了位置まで移動した際の側面図である。
【図19】図15におけるY−Y矢視図である。
【図20】従来の巻取装置と切断機との概略側面図であ
る。
【図21】従来の切断機を用いて紙を切断する際の手順を
示す側面図である。
【図22】従来の切断機を用いて紙を切断する際の手順を
示す側面図である。
【図23】従来の切断機を用いて紙を切断する際の手順を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 巻取装置 2 送り経路 3 紙(被巻取物) 5 巻取用ローラ 50 切断機 51 切り込み装置 52 風 53 風噴射装置 54 切り込み穴 55 切込部材 56 弦 57 引張手段 60 張力調整用シリンダ装置(張力調整装置) 65 係合爪 66 作動装置 C 射出方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 厳生 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 井漕 好博 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 Fターム(参考) 3F064 AA01 CB01 DA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の送り経路に沿って送り出されるシ
    ート状の被巻取物を回転する巻取用ローラで巻き取り、
    所定量の被巻取物が上記巻取用ローラで巻き取られた
    際、上記巻取用ローラの手前で風力を利用して被巻取物
    を切断するとともにこの被巻取物の切断端部を他の巻取
    用ローラに巻き付かせ、他の巻取用ローラで引き続き被
    巻取物を巻き取る巻取装置の被巻取物切断機であって、
    上記被巻取物切断機は、被巻取物に切り込みを入れる切
    り込み装置と、切り込みの入った部分に風を噴射する風
    噴射装置とを備えたことを特徴とする巻取装置の被巻取
    物切断機。
  2. 【請求項2】 切り込み装置は、被巻取物に切り込み穴
    を開ける切込部材と、この切込部材を被巻取物に向けて
    射出する弦と、この弦を射出方向とは反対方向へ引っ張
    る引張手段とを備え、上記引張手段は、上記弦に対して
    係脱自在な係合爪と、この係合爪を係脱作動させる作動
    装置とを有していることを特徴とする請求項1記載の巻
    取装置の被巻取物切断機。
  3. 【請求項3】 弦の張力を調整する張力調整装置が備え
    られていることを特徴とする請求項2記載の巻取装置の
    被巻取物切断機。
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