JP2000211622A - 自然に分解する容器とその製造方法 - Google Patents

自然に分解する容器とその製造方法

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JP2000211622A
JP2000211622A JP1537899A JP1537899A JP2000211622A JP 2000211622 A JP2000211622 A JP 2000211622A JP 1537899 A JP1537899 A JP 1537899A JP 1537899 A JP1537899 A JP 1537899A JP 2000211622 A JP2000211622 A JP 2000211622A
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container
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food
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substrate
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JP1537899A
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Shunki Chin
春 輝 陳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然に分解される使い捨て容器と、それを製
造する方法とを提供すること。 【解決手段】 容器は自然に分解される環境に優しい合
成物を原材料にする。合成物は穀物の外皮からつくられ
る粉末の基体と、カルシウム炭酸塩の充填剤と、ポリビ
ニールアルコール(PVA)の結合剤と、水によってペース
ト状の塊に混合される適量の分離剤とを含んでいる。使
い捨ての容器は捨てられた後に自然に分解されて、自然
を汚染しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自然に分解される使
い捨て容器と、それを製造する方法に関するものであ
る。容器は毒性のない、環境に優しい、自然有機材料か
ら作られる化合物から製造される。
【0002】
【従来の技術】環境保護基準を満たす道具や容器を製造
する自然材料の研究と開発は化学者又は産業界により数
年にわたり行われてきた。有機材料又は草木で使い捨て
のお盆やお碗を作る方法を開示している米国特許5,5
00,089号のような、幾つかの実績も開示されてき
た。よく知られている方法は基体として穀類を使用し
て、基体を糊と水とに混合する方法である。材料は全て
自然材であるが、製品を製造するためには高圧と高温蒸
気工程を使用しなければならない。また、製品は熱、薬
品、溶剤、水に対する抵抗力が弱い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】米国特許5,500,
089号の材料は麦藁、黍殻、飼料草の様な繊異質の多
い草木から作られている。繊維は細断されて、糊と水と
に混合されて、ペースト状にされる。ペーストは水分を
抜かれて、乾燥され、熱で圧縮されて、お盆やお碗が形
成される。この工程は非常に複雑である。材料は結合剤
として糊を使用するので、製品は上記の欠点を有する。
基体が植物の繊維なので、製品はもろく、穴があきやす
い。従って、液体が漏れないようする、即ち耐水性を実
現することは困難である。先行技術の別の問題は、工程
で大量の水を使用して、環境を害するおそれのある排水
を発生させることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の主目的は自然に
分解して、なおかつ肥料又は飼料として役立つ使い捨て
の容器を提供することである。使い捨て容器は穀類の外
皮から作られ、非毒性の分解可能な充填剤と結合剤とに
混合される合成材料で作られる。材料は自然環境で分解
されて、肥料又は動物の飼料にもなる。従って使い捨て
容器は環境に優しく、実用的である。
【0005】本発明の別の目的は、製造が容易で、安価
で、原材料の入手が容易な、環境に優しい材料を使用し
て、使い捨ての容器を製造する工程を提供することであ
る。本発明の工程は先ず穀物の外皮の粉末基体とカルシ
ウム炭酸塩(CaCO3)の充填剤と、ポリビニールアルコー
ル(PVA)の結合剤とを均等に混合することである。それ
から混合物に水分を添加して成形可能なペースト状の塊
を作り、ペースト状の塊をプレスモールドにより容器の
形にして、最後に製品を乾燥して、耐水性を持たせる。
このようにして、きめ細かい、使い捨て可能な、環境に
優しい容器が製造される。
【0006】本発明の主要材料は以前の、所謂、環境保
護材料に比べて大量に存在する、通常は穀物の廃棄物で
あり、安価で、入手が容易な穀物の外皮である。以前の
環境保護材料は今日徐々に減少していて、使用にあたり
経済的ではなく、環境のバランスに影響して、木を伐採
することにより土の保持力を弱める様な間接的に環境に
有害な紙又は木材を原料としている。
【0007】本発明のもう一つの目的は、きめの細かい
容器を提供することである。容器は穀物外皮の粉末状の
基体と、カルシウム炭酸塩の充填剤と、ポリビニールア
ルコールの結合剤の合成物とで作られている。充填剤は
合成物の隙間を埋めて、合成物の密度を増して、その結
果容器は主に繊維質の材料から出来ていた従来の使い捨
て容器より良質で、繊細である。本発明は製造工程でペ
ースト状の塊を製造するときに使用される水の量が少な
く、如何なる排水をも発生しない。従って、環境保護を
助長して、製造原価を下げる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明の使い
捨て容器の構造は合成材料で出来ていて、容器の本体と
して形成される壁20と、食物を入れて、食物に接触す
る容器の内部表面101に形成される防水層30とを含
んでいる。防水層30はエポキシ樹脂、又はエチレンの
様な他の防水材料で出来ている。防水層30は壁20が
水分又は食物の成分によって分解される事を防ぐ。しか
し容器が使用されて、捨てられた後に、容器が容易に分
解するために接触面101以外の容器の残りの表面は防
水されていない。確かに、もし容器10が濡れたものよ
りビスケットのような乾燥した食料を入れるためであれ
ば、防水層30は必要ない。防水層が使用されようとさ
れまいと、有機合成物が劣化するので、容器は食物を長
時間(1年以上)保持するためには適当ではない。換言
すれば、本発明の容器10は短時間の使用後に廃棄され
る使い捨て卓上備品又は容器として使用される方が好ま
しい。
【0009】容器10の本体を形成する合成材料は、穀
物の外皮を使用する粉末基体と、合成物の隙間を埋める
充填剤と、基体と充填剤とを結合する結合剤とで構成さ
れる。上記の三つの構成物の他に、モールド工程で必要
であれば、ほう酸(HBO3) のような適量の分離剤を加え
てもよい。溶剤にはほう酸が好ましい。型から容器を簡
単に引き離す別の方法は食用油のような食用の分離剤を
型に塗ることである。粉末基体は米又は小麦のような穀
物の外皮を使用して、1インチ当たり80行の網を通る
粉末に粉砕される。
【0010】充填剤はカルシウム炭酸塩(CaCO3)で出来
ており、合成物の隙間を埋めて、合成物の密度を高め
る。結合剤はポリビニールアルコール(PVA)で出来
ており、媒体として水を使用することによって基体と充
填剤とを結合して、ペースト状の塊にする。ペースト状
の塊は少しねばねばして、道具又は容器の形を思うよう
に成形しやすくしている。PVAの特性が表Aにリスト
されている。
【0011】
【表1】
【0012】図2に示されているように、本発明の容器
を製造する工程は以下のステップを含む。 a)ペースト状の合成材料をつくる。 b)合成材料をプレスのようなモールド機械を使用して
プレスし容器10に形成する。 c)容器10を乾燥して、その形状を固定する。 d)食物が接触する容器10の表面に防水層を形成す
る。
【0013】上記のステップa)は更に以下のステップ
を含む。 a1) 穀物の外皮を砕いて、メッシュ80以上の粉末基
体にする。 a2) 粉末基体と充填剤と結合剤とを混合して混合合成
物とする。三つの重量比は約5:2.8:2.2であ
る。許容される公差は約プラス/マイナス0.5であ
る。 a3) ステップa2)の合成物に約1:2.5(許容さ
れる公差はプラス/マイナス5%)の重量比で水を加え
て、かき回してペースト状の塊にする。
【0014】ステップb)では合成物は少量の水を含
み、ペースト状の塊を形成する。適量のペースト状の塊
がモールドにより容器10の形状にプレスされる。モー
ルド後に、ばりが柔らかい間に取り除かれる。ステップ
c)の乾燥工程では、摂氏200度以下の空気が初めの
容器を乾燥して、固定した形状にする。この時間は容器
に含まれる水分の量と乾燥空気の温度によって決定され
る。
【0015】ステップd)の防水工程は更に以下のステ
ップを含む。 d1)エポキシ樹脂又はエチレンのような他の防水剤を
食物が接触する容器10の一部表面に塗布する。 d2)容器10の表面の防水剤を乾燥して、固定する。 この工程の後に、食物を入れる容器は、容器の衛生性と
安全性とを確保するために例えば紫外線消毒器により殺
菌消毒される。
【0016】図3と図4とを参照すると、本発明の容器
は深い茶碗又はお碗に使用できるし、特に図5と図6の
ように、容器10cと容器10dはおかゆを入れる容器
として使用できる。小さい飲み口の深い容器をモールド
するときに型から簡単に取り出すために、適量のほう酸
水の如き離脱剤を合成物に添加してもよいし、油の如き
食用の離脱剤を型に加える事もできる。容器10は水又
は液体を容れるためにほとんど使用されるので、防水層
が水を数時間保持するために使用される。それから容器
は防水能力を失って表面から分解されて、有機肥料にな
るか、もし川又は湖に流されると魚の餌になり、環境を
汚染しない。
【0017】
【発明の効果】1)容器は自然の、毒性のない材料でつ
くられているので、環境に優しく、環境を汚染しない。
使用後は容易に分解して有機肥料になるか、川や湖に流
れ出て魚の餌になる。 2)容器をつくる材料は容易に入手できて、安価であ
る。合成物の主材料は穀物の外皮で、これは飼料に使用
される以外は通常は廃棄されるので、大量に存在して、
入手は容易で、安価である。先行技術の木のような原材
料と比較すると、本発明の材料ははるかに安い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器を表わしている構造図である。
【図2】本発明の製造工程を示しているフローチャート
である。
【図3】本発明の第一の実施の形態の使い捨て容器の外
観図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態の使い捨て容器の外
観図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態の使い捨て容器の外
観図である。
【図6】本発明の第四の実施の形態の使い捨て容器の外
観図である。
【符号の説明】
10 容器 20 壁 30 防水層 101 接触面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀物の外皮からとられる粉末の基体と、 すき間を埋めるカルシウム炭酸塩の充填剤と、 水を媒体として使用して前記基体と前記充填剤とを結合
    するためのポリビニールアルコールの結合剤と、を含む
    合成物で作られた容器本体と、 使用中に食物と触れる時その表面の分解を防ぐためにそ
    の表面の一部に形成され、少なくともエポキシ樹脂とエ
    チレンのグループから選択される防水剤を含む防水層と
    からなり、一定期間中は食物を保持して、使用後は自然
    に分解する使い捨て容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の分解可能な使い捨て容
    器において、 前記容器は側壁を持つカップやお碗を含む容器であるこ
    とを特徴とする使い捨て容器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の分解可能な使い捨て容
    器において、 前記容器がおかゆを入れるために使用されることを特徴
    とする使い捨て容器。
  4. 【請求項4】 a)粘着性のある合成物をつくるステッ
    プと、 b)モールド機械により前記合成物を容器に成形するス
    テップと、 c)前記容器を乾燥して形を固定するステップと、 d)食物が接触する前記容器の一部の表面に防水層をつ
    くるステップと、を含むことを特徴とする分解可能な使
    い捨て容器をつくる製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の製造方法において、 前記ステップa)は a1)穀物の外皮を粉砕して、粉末の基体をつくるステ
    ップと、 a2)前記基体をカルシウム炭酸塩とポリビニールアル
    コールとに混合して合成物をつくるステップと、 a3)前記合成物に水を加えてかき混ぜ、ペースト状の
    塊をつくるステップと、を含むことを特徴とする製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の製造方法において、 ステップa2)の前記合成物は適量の少なくともほう酸
    を含む離形剤をさらに含むことを特徴とする製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の製造方法において、 前記ステップb)の工程は前記ペースト状の合成材料を
    前記容器の型のモールドに油圧プレスによりプレスする
    ことを特徴とする製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の製造方法において、 前記ステップd)の工程は、 d1)食物が接触する前記容器の表面の一部に少なくと
    もエポキシ樹脂とエチレンのグループから選択される防
    水剤を含む防水層を形成するステップと、 d2)前記容器の表面の一部の前記防水剤を乾燥して、
    固定するステップと、を含むことを特徴とする製造方
    法。
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