JP2000211037A - エネルギ―線照射型連続成形装置および繊維強化プラスチック管状成形体 - Google Patents

エネルギ―線照射型連続成形装置および繊維強化プラスチック管状成形体

Info

Publication number
JP2000211037A
JP2000211037A JP11016415A JP1641599A JP2000211037A JP 2000211037 A JP2000211037 A JP 2000211037A JP 11016415 A JP11016415 A JP 11016415A JP 1641599 A JP1641599 A JP 1641599A JP 2000211037 A JP2000211037 A JP 2000211037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
curing
beam irradiation
energy beam
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11016415A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriya Hayashi
宣也 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP11016415A priority Critical patent/JP2000211037A/ja
Publication of JP2000211037A publication Critical patent/JP2000211037A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 FRP管の製造において、繊維を密に含有し
て優れた強度等の特性を有する成形体を製造できるとと
もに、加工費等の費用が少なくて済み、短時間に容易に
成形体を製造できる装置および成形体材料を提供する。 【解決手段】 連続する強化繊維材を供給する繊維供給
部と、光重合性樹脂および光重合開始剤系を含有する樹
脂組成物を含浸させる樹脂含浸槽を有する樹脂供給部
と、マンドレルの周囲に該繊維を巻きつけるワインディ
ング装置と、エネルギー線照射装置を有する樹脂硬化部
と、引き取り装置とを備えたエネルギー線硬化型連続成
形装置、並びに、繊維材料に光重合性樹脂および光重合
開始剤系を含有する樹脂組成物を含浸して光硬化させ、
管状の単層構造または多層構造を形成させた繊維強化プ
ラスチック管状成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギー線照射
型連続成形装置およびエネルギー線硬化型繊維強化プラ
スチック管状成形体に関し、さらに詳しくは、繊維強化
プラスチック(FRP)や炭素繊維強化プラスチック
(CFRP:以下、FRPに含めて記載する場合があ
る。)による管状成形体の連続成形方法・装置におい
て、エネルギー線照射を用いる成形装置、およびエネル
ギー線照射による硬化作用により製造されるFRP管状
成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】FRPとは、連続繊維からなる繊維強化
型プラスティックであり、硬さはセラミック並で、金属
並の強度があり、重さは金属材料の約1/8程度であ
る。弾性率は鉄の約3〜4倍程度と優れる。このような
FRPあるいはCFRP(炭素繊維強化型プラスチッ
ク)の成形体においては、その断面積中にどれだけ繊維
を密に詰めることができるかが、従来からの重要な研究
課題であった。一般に、FRPを構成する樹脂と繊維と
では、その強度において大きな差があり、繊維の強度が
圧倒的に大きい。よって、樹脂の性能が向上したとして
も、強度やその他の性能については、繊維自体の性能が
製品に影響するので、繊維をどれだけ密に含有できるか
によって、その性能が決定されることになる。すなわ
ち、繊維の本数がそのFRPの強度となるのである。し
たがって、単純に繊維の割合が強度を決定するので、繊
維だけでできれば強度には優れるが、管状等の成形体の
形状にはならないので、相互の繊維を接着させる意味か
らも樹脂が必要である。そして、FRPに用いる繊維の
織り方、撚り方によっても、いろいろな種類がある。以
下、通常のFRP管の製法を説明する。
【0003】図2に示すように、FRP管においては、
一般に、繊維系の太い材料であるロービング12(クロ
ス材等)が基材的な部分であり、管の強度的や肉厚を確
保する役割を有する。繊維材料としてクロス材の場合に
は、素材となっているファイバー部分(細い径)があ
る。繊維材料としては、クロス材の他、マット2材等も
任意に選択して用いられる。これらの繊維材料は、通
常、中型(マンドレル)6に巻き付けられて、FRP管
として成形される。マンドレル6は回転しており、これ
に繊維を当てて巻いていくと径が太くなる。太くなった
ら先の方に送っていき、斜めに巻き付けながら進んでい
く形態にする(図2参照)。通常、図2に示すように、
成形装置の中央の予備成形部には、ワインディング装置
7(ロービング横巻き装置)およびマットガイド8等が
設けられ、これらは軸方向に沿って往復可能なトラバー
ス型であり、装置レールの上を往復する動きをする。繊
維材料を回転して巻き付ける場合、糸を出す供給部分は
動かないので、巻き付ける部分が動かないと巻き付けが
できないからである。
【0004】FRP管を製造する際には、巻き角が//
//の様な一方向のみの平行ではなく、最終的に///
/と\\\\とを均等に巻き付け××××の様に両方向
に同じ巻角を持つ方が、管としての強度を均一・バラン
スを取るためにはより良いが、実際には要求強度やコス
ト等の点から////または××××のどちらの形態も
存在する。また、繊維材料にはテンションがかかってい
るので、質の良いものを製造するには、外延部分(ヘッ
ド部分)を動かすようにする。よって、FRP管製造で
は、ワインディング装置7等が移動することによって、
巻き角をコントロールして、かつ、連続で成形して製造
する。送り出しによって連続して製造されるので、移動
装置の行き来の速度を制御することが必要になり、逆に
言えば、スピードをコントロールすれば通常の固定巻き
の場合と同様に、双方の巻き角を有するものができる。
巻かれている繊維材料等は、往復する間に先に進むの
で、徐々に段階的に厚みが増してくる。一層目の厚み、
二層目の厚み、三層目の厚み等、ある程度送り出して製
造すれば、一定の往復により、平均的な厚みをもった管
状成形体ができる。なお、マンドレル6は固定されてい
る。
【0005】そして、上述したような予備成形の後、従
来は加熱のみによる硬化部、切断(加工)等の各工程を
経てFRP管が製造されてきた。つまり、FRP管の製
造では、上記のような方法により樹脂に含浸させた繊維
材料を、可動タイプのワインディング装置7にもってい
き、マンドレル6に巻き付ける。巻き付けたものは、硬
化、後硬化させて、引き取り装置によって引き取られ、
切断されるのが一連の工程の流れである。
【0006】このようなFRPの製造においては、従来
から連続成形方法・装置を使用してきたが、マトリクス
樹脂には熱硬化樹脂を使用し、上記硬化部には加熱炉を
用いて熱硬化させていた。しかしながら、このような従
来の方法では、マトリクス樹脂には熱硬化樹脂を使用し
ているため、硬化には加熱工程および加熱炉が必要不可
欠であり、以下のような問題点があった。 加熱工程に時間がかかり、材料費や加工費が高価であ
り、連続成形をしても利点を生かしきれない。 一般に、設備(加熱炉)が大型で費用および場所を必要
とする。 エネルギー効率が悪く、ランニングコストが高い。 熱硬化型マトリクス樹脂のため、加熱時の粘度変化に
より含浸状態の保持が困難であり、残留溶媒でボイドの
発生等の問題が生じてしまう。
【0007】すなわち、FRP管の製造では種々の理由
から材料費や加工費が高くなってしまっていた。このこ
とから、加工費等が少なくて済むような成形体を開発す
ることが待望されており、それによれば製品も安く提供
できる。FRPにおいて加工費が高い理由の1つは、そ
の加工する際の熱硬化に長時間を有するため、管の送り
出しをゆっくりと行わなければならないからである。こ
こで、送り出し速度を速くして、急激に温度を上昇させ
て硬化させてしまうと、繊維が密に詰まらずに、得られ
るFRP成形体が粗密な製品になってしまう。
【0008】したがって、高密度のFRPを製造するに
は、徐々に温度上昇させていくような、慎重な温度制御
が必要になっていた。そのため、従来では硬化させるた
めの加熱時間約2〜3時間必要であり、送りスピードを
遅くしなければならず、量産性が低かった。常温硬化も
可能であるが極めて長い工程が必要とされていた。そし
て、品質の観点から、繊維が密な良好な成形体を造るに
は、硬化前、液状のものが良く、粘性の高い材料では繊
維が密なものを製造するのは困難であった。
【0009】一方、近年、UV硬化樹脂に代表されるエネ
ルギー線硬化樹脂は様々な分野・用途に使用されている
が、かかる樹脂は一定量以上のエネルギー線が照射され
た部位のみを硬化する。そして、UVに代表されるエネ
ルギー線は、樹脂を透過する過程で減衰するので樹脂の
深部まで到達し難いか、あるいはエネルギー線と同等の
波長を吸収する物質等によって減衰や吸収が大きい等の
特性を有する。従って、光硬化樹脂は、エネルギー線の
到達する表層数μm〜mmのみしか硬化せず、深部は未硬
化のため厚肉材への適用が困難か又は不可能という問
題、また、エネルギー線の透過障害となるフィラー等を
含有する樹脂の場合、容易に硬化阻害が発生し硬化不能
に陥るという問題等を有していた。これらのことから、
利用範囲もフォトレジスト、コーティング、塗料、接着
剤、ワニス等の分野に限定されていた。かかる問題点の
解決策の代表的な例としては、高UV硬化性樹脂(三菱レ
イヨン株式会社、活性エネルギー線硬化性組成物、特開
平8-283388号公報)やUV・加熱併用硬化型樹脂(旭電化工
業株式会社:オプトマーKSシリーズ、日立化成工業株式
会社:ラデキュア、東洋紡績:UE樹脂、特公昭61-38023号
公報等)等がある。
【0010】しかしながら、高UV硬化性樹脂は、フィラ
ー等によりエネルギー線がブロックされた場合、硬化不
能に陥るという問題点は依然として残っていた。また、
UV照射後加熱するUV・加熱併用型樹脂は、エネルギー線
による硬化能力は従来の光硬化樹脂レベルであり、厚肉
硬化やフィラー含有硬化の問題点は何等解決されておら
ず、かかる問題点には光硬化後(表層のみ)に行う加熱に
よる熱硬化で対応しており、かかる問題点を解決できて
いないのが現状であった。仮に、上述のエネルギー線遮
蔽性物質を含有したりエネルギー線の減衰、吸収が大き
い厚肉の樹脂を迅速に硬化出来る技術が確立できた場
合、従来利用分野だけでなく、かかる光硬化樹脂の問題
点によりこれまで適用不可能だった様々な他分野への適
用が可能であるが、その1つとして熱硬化性あるいは熱
可塑性樹脂が大部分を占めるFRP、特にCFRP用マトリク
ス樹脂が挙げられる。FRP特にCFRPを成形する場
合の問題点としては、温度制御が複雑で硬化に長時間を
要するため加工コストが高いこと、大型FRPを硬化させ
る際には大型の加熱炉を必要とすること、常温下で短時
間に硬化可能な樹脂の場合は成形に長時間を要する大型
FRPに使用できないこと、樹脂粘度の温度変化により樹
脂含浸状態が変化し、成形が困難であること、残留溶剤
により樹脂硬化時にボイドが発生し成形晶の品質が低下
すること等がある。
【0011】最近、かかる問題点の解決策としてマトリ
クス樹脂への光硬化樹脂の利用が注目されている。かか
るマトリクス樹脂硬化方法の代表的な例としては、特に
ロックタイトコーポレイションのUV硬化と加熱硬化を併
用したフィラメントワインディング成形法(ロックタイ
トコーポレイション、繊維/樹脂組成物及びその調製
法、特表平7-507836号公報)を挙げることができる。し
かしながら、かかる組成物を用いたFRPの成形法は、樹
脂を含浸した未硬化のFRPにUVを照射して表面を硬化並
びに内部を極度に増粘(ゲル化)させ、形状並びに含浸状
態の保持をある程度可能とさせた後、加熱により完全に
硬化させるものである。従って、従来の勲可塑性あるい
は熱硬化性樹脂による製造方法と比較して樹脂粘度の温
度変化が極めて微小で且つ含浸後のハンドリングが容易
であるが、完全硬化には加熱硬化過程が必要であるた
め、加熱硬化に要する光熱費や作業時間等による加工コ
ストの問題や硬化完了に長時間を要する問題、更に大型
FRPの成形には大型の加熱炉が必要な点などは未解決で
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題点に鑑み、FRP管の製造において、繊維を密に含有
して優れた強度等の特性を有する成形体を製造できると
ともに、加工費等の費用が少なくて済み、短時間に容易
に成形体を製造できる装置および成形体材料を開発すべ
く、鋭意検討した。その結果、本発明者らは、エネルギ
ー線硬化型樹脂組成物を、繊維材料に含浸させて硬化す
る新しい方法および装置によって、かかる問題点が解決
されることを見い出した。本発明は、かかる見地より完
成されたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、連
続する繊維材料を供給する繊維供給部と、光重合性樹脂
および光重合開始剤系を含有する樹脂組成物を含浸させ
る樹脂含浸槽を有する樹脂供給部と、マンドレルの周囲
に該繊維を巻きつけるワインディング装置と、エネルギ
ー線照射装置を有する樹脂硬化部と、引き取り装置と、
を備えたエネルギー線照射型連続成形装置を提供する。
ここで、上記ワインディング装置は、軸方向に沿って往
復可能なトラバース型の装置であることが好ましい。上
記樹脂硬化部においては、マンドレルの内部にエネルギ
ー線照射装置を有する態様、あるいは、マンドレルの外
部にエネルギー線照射装置を有する態様が好適に挙げら
れる。また、上記マンドレル又は樹脂含浸槽には、予熱
装置を設けることができ、上記樹脂硬化部においては、
外型ダイが設けられていることが好ましい。また、本発
明の繊維強化プラスチック管状成形体は、繊維材料に、
光重合性樹脂および光重合開始剤系を含有するエネルギ
ー線硬化型樹脂組成物を含浸して光硬化させ、管状の単
層構造を形成させたものであり、あるいは、少なくとも
2以上の形状を有する繊維材料に、光重合性樹脂および
光重合開始剤系を含有するエネルギー線硬化型樹脂組成
物を含浸して光硬化させ、管状の多層構造を形成させた
成形体を提供するものである。
【0014】本発明によれば、紫外線(UV)、電子線(E
B)、赤外線、熱線、レーザー光線(エキシマ、アルゴ
ン、CO2等)可視光線、太陽光線、X線等に代表されるエ
ネルギー線により、樹脂組成物中のエネルギー線を遮蔽
する遮蔽物質(エネルギー線遮蔽物質)の有無に関わら
ず、管厚の厚いものでも硬化可能な樹脂組成物をFRP特
にCFRPのマトリクス樹脂として用いることで、強化繊維
の種類や管厚・種類に関係なくFRP又はCFRPのエネルギ
ー線硬化を可能にし、この特徴を生かして連続成形を可
能にして、従来技術にないFRP管及ぴCFRP管の連続成形
性、易成形性、短時閥成形、生産性向上、低加工コスト
化、低設備費、低ランニングコスト化等を可能にする。
【0015】そして、これらを可能にするための本発明
に用いられるエネルギー線硬化型樹脂組成物としては、
エネルギーを付与又はエネルギー線を照射した際、これ
らとは別に硬化に有効なエネルギーを樹脂内部に自己発
生させる樹脂組成物、更に硬化に有効なエネルギーを樹
脂内部に連続的に自己発生させる樹脂組成物、これら硬
化に有効なエネルギーとして熱エネルギーを樹脂内部に
自己発生或いは連続的に自己発生させる樹脂組成物、こ
れら熱エネルギーとして硬化反応熱を積極的に発生或い
は連鎖反応的に硬化反応させて連続的に自己発生させる
樹脂組成物、これら一連の硬化反応に、カチオン、ラジ
カル、アニオンを利用する樹脂組成物、樹脂内部にカチ
オンと硬化反応熱を積極的に発生或いは連続的に自己発
生させる樹脂組成物等が挙げられる。以下、本発明につ
いて、詳細に説明する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、FRP管連続成形装置
において、エネルギー線硬化タイプの成形装置等を提供
する。本発明によれば、成形時間が著しく短縮され、コ
スト的にも安く、優れた強度等を有するFRP管・CF
RP管が得られる。また、工場の装置が小型化(コンパ
クト化)でき、ランニングコストも安い。そして、本発
明の好ましい実施の形態によれば、連続で多層構造の管
を製造できる。例えば、内部がマット材で外部がクロス
材の場合などのように、種々の繊維材料で、多層に構成
できる。以下、本発明の繊維強化プラスチック管状成型
体の製造方法とともに、本発明のFRP管連続成形装置
について説明する。
【0017】実施の形態(その1) 図1に、本発明の成形装置の好ましい実施の形態を模式
的に示す。図1の形態では、繊維供給部として、炭素繊
維,炭素テープ,炭素クロスまたは炭素ロービング等の
供給ロール1から、繊維材料をガイド4に通じて引き取
る。次いで、該繊維材料に、光重合性樹脂および光重合
開始剤系を含有する樹脂組成物を含浸させるため、樹脂
含浸槽5である樹脂供給部を通す。また、他の繊維供給
部である炭素マットまたはクロス等のマット2からも繊
維材料を引き取り、樹脂で満たされた樹脂含浸槽5中を
通す。なお、樹脂含浸槽5に含浸させる方法の他、樹脂
組成物を上側もしくは下側から噴き付ける方法等も採用
できる。樹脂含浸槽5の直後には、ローラー6を設け
て、余分な樹脂組成物を繊維材料から絞り取る。これ
は、樹脂含浸槽5を通ったクロス等は、樹脂を必要以上
に含有しており、それを硬化させて密な成形体を造るに
は、樹脂が少ない状態にした後に硬化させなければなら
ない。よって、エネルギー線照射前には、ロールによっ
て余分な樹脂を排除し、樹脂を絞ることが好ましい。
【0018】これらの工程を経た複数の繊維材料は、固
定されたマンドレル6の周囲に巻き付けられる。ワイン
ディング装置7,マットガイド8あるいは予備成形ガイ
ド9等の可動部分については、基本的には、従来のワイ
ンディング装置等をそのまま用いることができる。但
し、本発明の装置では、予備成形部のC部分について
は、図5に示すような離型剤塗布や内径ライニング・コ
ーティング工程を経るような機構を、必要に応じて設け
ることができる。ここで、図5中、左側には離型剤塗布
手段が示されており、好ましくは温度調節機能付きのマ
ンドレルヒーター21が設けられ、次いで離型剤塗布手
段22,乾燥炉23が備えられている。図5中、右側に
はパイプ内径ライニング・コーティング機構が示されて
おり、管内部に腐食しにくい層を形成するような場合に
有効である。ここでは、UV光照射あるいは熱乾燥等に
よるパイプ内径のライニング・コーティング装置24、
および、UV照射装置もしくは加熱乾燥炉23が備えら
れている。UV照射装置が備えられる場合には、図5
(b)のように、マンドレル6の外側近傍に、UVラン
プ14が取り付けられる。
【0019】本発明の連続成形装置においては、上記ワ
インディング装置等の予備成形部に続く樹脂硬化部が、
従来の機構とは大きく異なる。従来の装置では、この硬
化手段において加熱炉を用いるが、本発明では、例えば
UV光や可視光等の照射光源を有するエネルギー線照射
装置を用いる。このFRP硬化する工程で用いられるエ
ネルギー線照射装置としては、後述するエネルギー線硬
化タイプの樹脂組成物を硬化できる種々の照射装置が適
用可能であり、特に限定ものではないが、例えば以下の
A機構(図3)またはB機構(図4)の装置が好適に用
いられる。
【0020】図3のA機構では、マンドレル6の内部に
UVランプ14が設けられており、UV透過素材15を
通して管の内部から照射し、FRP管を内側から硬化し
ていく特徴を有する。図4のB機構では、マンドレル6
の外部にUVランプが14設けられおり、UV透過素材
15を通して管の外部から照射し、FRP管を外側から
硬化していく特徴を有する。
【0021】これらの形態ではいずれも、外型(ダイ)
13がマンドレル6の外側に配置されている。ダイ13
がある場合には、管をトンネル状態で押さえつけながら
硬化させるので、硬化部におけるFRPの形状性、表面
性、安定性を持たせるのに有効である。但し、照射装置
であるUVランプの配置は、これ以外にも種々の形態が
考えられる。
【0022】このような本発明によれば、樹脂が硬化す
るための時間が極めて短くなる。硬化条件として、照射
距離、温調等を行うことによって、より効果的な連鎖的
硬化作用を起こすことができる。そして、図3および図
4のいずれの形態においても、樹脂組成物が硬化した後
は、マンドレルの型は不要なので、マンドレル片端19
が設けられている。パイプ形状になった後には、最終的
な硬化を行うために、必要に応じて再度、UVランプ1
4によるエネルギー照射を行うことが有効である。この
後照射は、必要に応じて行われ、例えば塗装や化粧を施
した外部を硬化させる場合等に照射することが効果的で
ある。
【0023】このように本発明によれば、硬化工程を短
くできる利点があり、従来の加熱のみによる装置のよう
に、硬化させるための長い硬化工程は必要とされない。
そして、照射と同時に硬化が始まるので、従来のような
時間がかからずに、繊維材料が密なFRP管が成形でき
る。具体的には、単位面積当たり、約5分間の照射で十
分に硬化するため、例えば3mの長さのランプを設ける
等によって、一層効率的な硬化が可能となる。
【0024】本発明の連続成形装置では、上記エネルギ
ー線照射装置を有する樹脂硬化部の後に、引き取り装置
10および切断装置11等が設けられている。図1にお
いて、成形体の引き抜きは、引き抜き装置10によって
行われる。一方、複数のクロスやマット等を重ねて多層
構造の管を成形する場合、供給ロール1や樹脂含浸槽5
は必要なだけ直列、並列に並べることもできる。
【0025】実施の形態(その2) 本発明のエネルギー線硬化型連続成形装置は、連続する
強化繊維材を供給する繊維供給部と、光重合性樹脂およ
び光重合開始剤系を含有する樹脂組成物を含浸させる樹
脂含浸槽を有する樹脂供給部と、マンドレルの周囲に該
繊維を巻きつけるワインディング装置と、エネルギー線
照射装置を有する樹脂硬化部と、引き取り装置と、を備
えたを装置である。ここで、本発明では、上記実施の形
態(その1)のような構成が好ましい一例であるが、強
度に優れた繊維材料が密なFRP成形体を得るという本
発明の目的の範囲内で、幾つかの他の機構も適用でき
る。
【0026】具体的には、例えばエネルギー線照射前の
マンドレル又は樹脂含浸槽等に予熱装置を設け、予熱温
度が硬化開始近傍にまで達していれば、硬化・成形に有
利であり、さらに好ましい態様の1つである。予熱機構
を使用する場合には、照射前では例えば送りのローラー
やガイド部分等、マンドレルでは例えば予備成形部や照
射前に外型(ダイ)13部分等に、予めある程度、予備
加熱しておくことが好ましい。例えば、ダイを用いる場
合には、硬化前に予め、管内部に接するマンドレル6お
よび管外部に接するダイ13を共に加熱して、予熱レベ
ルの温調を行うことにより、効率的に成形が可能であ
る。
【0027】また、樹脂含浸槽に予熱機構を設けて、予
め一定温度に温度調節した樹脂組成物を、マトリクス樹
脂として含浸させることも有効である。本発明で用いら
れる樹脂系は、連鎖反応型なので、熱を加えると、樹脂
組成物自体が発熱して、徐々に硬化していく傾向にあ
る。最初に、エネルギー線を照射すると、エネルギー照
射量(ジュール)は積算されるので、そこは反応(硬
化)して、樹脂の温度は上昇していく。そして、一定の
温度を超えると、熱硬化(パターン)樹脂自体の反応に
なるので、硬化速度が変化するのである。すなわち、第
一に、予熱をしておくということは、一定の温度に達っ
して熱硬化するまでの時間を短縮できる利点がある。硬
化が始まる前(熱反応する前)の時間を短くできるの
で、硬化反応を迅速に開始できる。また、第二に、成形
の周囲の温度が上昇していれば、樹脂組成物が硬化し
て、樹脂自体がエネルギーを自己発生して熱を発する際
に、すぐに、周囲をさらなる一定の温度にまで熱するこ
とができ、硬化時間そのものが極端に短くなる。そし
て、硬化が始まった後(熱硬化反応開始後)の時間も短
くでき、硬化反応を迅速に進行させられる。
【0028】予熱温度としては、下記実施の形態(その
3)の樹脂組成物では、しきい値が約100℃(80〜
120℃)程度なので、これより低い温度である必要が
ある。但し、この温度に近い範囲では、摩擦等によって
も、ある程度の熱がでるために、装置内で硬化が開始し
てしまうおそれがあり、これらを回避するには、通常約
60℃程度の予熱が好ましい。
【0029】実施の形態(その3) 本発明の繊維強化プラスチック管状成形体は、繊維材料
に、光重合性樹脂および光重合開始剤系を含有する樹脂
組成物を配合して光硬化させ、管状の単層または多層構
造を形成させたことを特徴とする。本発明の成形体の組
成比は、特に限定されるものではないが、強化繊維含有
率が高いほど高強度かつ高弾性の成形体が得られるた
め、通常、強化繊維40体積%以上、可能であれば60
体積%以上の割合で含まれることが好ましい。例えば、
炭素繊維材料60体積%に対して、樹脂組成物40%の
割合において、エネルギー線照射により硬化して成形体
となる。これに対し、樹脂組成物が20体積%未満で
は、樹脂が持つ特有の連鎖反応が発生しにくい、樹脂含
有量が繊維細密充填時以下となりボイド等を含むように
なる等により、迅速かつ確実な硬化が困難となり良好な
成形体を得難くなるため好ましくない。上述したよう
に、上記組成比の範囲内においては、繊維の組成比を多
くした場合、得られる成形体は強度が極めて高くなり、
一方、樹脂を多く配合した場合、軟らかくなる。ここで
は先ず、本発明の成形体に含まれる樹脂組成物について
説明する。
【0030】本発明で用いられる樹脂組成物(連鎖硬化
樹脂)には、カチオン系光重合開始剤系および光重合性
樹脂が含まれる。ここで、光重合性樹脂はオリゴマーと
も表現されるが、特に、カチオン系光重合性ポリマー又
は光重合性エポキシポリマーの適用が好ましい。この種
の光重合性ポリマーの具体例としては、脂環式エポキ
シ、グリシジルエーテル型エポキシ、エポキシ化ポリオ
レフィン、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル
アクリレート、ビニルエーテル化合物等が挙げられる。
また、上記光重合性樹脂には、カチオン系光重合性モノ
マーや光重合性エポキシモノマーが含まれていてもよ
く、そのような光重合性モノマーの具体例としてはエポ
キシモノマー、アクリルモノマー、ビニルエーテル、環
状エ一テル等が挙げられる。そして、上記具体例の中で
も光重合性樹脂としては、光重合性脂環式エポキシポリ
マーや光重合性脂環式エポキシモノマーを含有すること
が好ましく、光重合性脂環式ポリマーとしては、特に脂
環式エポキシ樹脂として3,4−エポキシシクロヘキシル
メチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレー
トが好ましい。
【0031】また、上記光重合開始剤系には、少なくと
も2成分からなる光重合開始剤が用いられ、光重合開始
剤としては、カチオン系光・熱重合開始剤又はカチオン
系光重合開始剤が含まれる。そして、具体的には、カチ
オン系光重合開始剤としてアリール系スルホニウム塩タ
イプ(トリアリールスルホニウム塩等の光開始剤)の少な
くとも一種と、カチオン系光・熱重合開始剤としてスル
ホニウム塩の少なくとも一種と、を含む少なくとも2成
分からなる光重合開始剤系が好適に用いられる。
【0032】本発明における樹脂組成物の好ましい混合
比は、光重合性樹脂(光重合性のオリゴマーやモノマ
ー)100重量部に対し、少なくとも2成分からなる光
重合開始剤系(反応触媒系)成分が0.5〜6.0重量部、より
好ましくは1.5〜3.5重量部で、且つ、光重合開始剤系成
分を構成する光・熱重合開始剤/光重合開始剤の重量比
が1〜4、より好ましくは1.3〜3.5である。少なくとも2
成分からなる光重合開始剤の割合が0.5重量部未満で
は、その光重合開始の効果が殆どなく、全体に対する量
が少ないためそのものが機能しにくい。一方、6.0重量
部を超えても光硬化機能そのものは変わらず、コストの
面等からも6.0重量部以下が好ましい。また、カチオン
系光・熱重合開始剤/カチオン系光重合開始剤の重量比
が1より小さいと、硬化初期の発熱が得られにくく、本
発明の特徴である硬化機能が発揮しにくいため樹脂表面
のみの硬化となりので好ましくない。一方、この重量比
が4を超えると硬化特性、特にその発熱特性が異常に高
まるため急激な発熱硬化により樹脂が発泡するという問
題が生じて好ましくない。
【0033】エネルギー線硬化型樹脂組成物の混合パタ
ーンとしては、本発明の範囲内であれば特に限定される
ことなく用いられるが、具体的には、以下のような樹脂
組成物が好ましい態様として挙げられる(〜)。こ
れらは、いずれも本発明の好ましい実施の形態であり、
容易かつ迅速に硬化するという特性を有しており、本発
明で用いられる樹脂組成物の基本形である。
【0034】セロキサイド2021P(ダイセル化学工業
(株)製:脂環式エポキシ樹脂;3,4一シクロヘキシルメチ
ル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート)10
0重量部に対し、サンエイドSI-80L(三新化学(株)製:カ
チオン系光・熱重合開始剤)1.75重量部、DAICAT11(ダイ
セル化学工業(株)製:カチオン系光重合開始剤;アリール
系スルホニウム塩)0.75重量部を混合したもの、 セロキサイド2021P(ダイセル化学工業(株)製:脂環式
エポキシ樹脂;3,4一シクロヘキシルメチル−3,4−エポ
キシシクロヘキサンカルボキシレート)50重量部に対
し、エピコート828(油化シェルエポキシ(株)製:ビスフ
ェノールA型エポキシ)50重量部、サンエイドSI-80L(三
新化学(株)製:カチオン系光・熱重合開始剤)1.75重量
部、DAICAT11(ダイセル化学工業(株)製:カチオン系光重
合開始剤;アリール系スルホニウム塩)0.75重量部を混合
したもの、
【0035】セロキサイド2021P(ダイセル化学工業
(株)製:脂環式エポキシ樹脂;3,4−シクロヘキシルメチ
ル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート)10
0重量部に対し、サンエイドSI-80L(三新化学(株)製:カ
チオン系光・熱重合開始剤)1.50重量部、DAICAT11(ダイ
セル化学工業(株)製:カチオン系光重合開始剤;アリール
系スルホニウム塩)0.50重量部、4,4'−ビス[ジ(β−ヒ
ドロキシエトキシ)フェニルスルフォニオ]フェニルスル
フィド−ビス−ヘキサフルオロアンチモネート0.50重
量部、2−ブチニルテトラメチレンスルホニウムヘキサ
フルオロアンチモネート0.50重量部を混合したもの、な
どが好適な組成物に挙げられる。
【0036】上記の樹脂組成物に硬化可能な範囲で添加
することのできる添加剤としては、エネルギー線遮蔽性
物質〔例えば無機フィラー、金属粉等の遮断性物質〕、
及び各種フィラー、有機成分、光増感剤、反応性希釈
剤、先鋭感剤等慣用される添加剤を一種以上添加するこ
とができる。
【0037】上述した組成からなる本発明の成形体は、
上記樹脂組成物を含有しているので、熱または光によっ
て硬化し、あるいは熱および光の両方によっても硬化す
る。硬化に際しては、連鎖反応型であり、外部からのエ
ネルギーとともに、樹脂組成物内部で自己発生する別の
エネルギーによって硬化が進行する。したがって、エネ
ルギー線の照射の仕方によって、硬化の仕方の変化して
くるが、従来の熱硬化型の組成物に比較すると格段に速
く硬化が進行する。また、エネルギー線照射の際に熱を
与えれば(例えば120℃程度)、さらに容易に硬化を
制御することができる。
【0038】硬化条件として、具体的には、光源、時間
等が変化する。樹脂組成物に対し、エネルギー線を照射
する際には、硬化時の加熱条件を適宜最適な条件に変更
できる。また、硬化前に、樹脂組成物を予備加熱してお
き、その後、エネルギー線を照射して成形することも可
能である。予備加熱した場合には、より短時間(通常の
約1/2〜2/3)で硬化可能となる利点がある。エネルギー
線として、紫外光(UV)を用いて照射を実施の際、例
えば以下のような必要条件を満たすことにより、UV照
射による硬化ができる。 硬化条件: ランプ種類:メタルハライドランプ、 ランプ強度:12
0W/cm ランプ長:250mm、雰囲気・温度・圧力:空気中・
室温・大気圧 照射距離:20cm、 照射時間:5分間[5分間で硬
化完了]
【0039】また、本発明の管状成形体が多層構造の場
合には、最外層と内部層とを別の形態の繊維としてする
ことにより、コストダウンを図ることや良好な外観の成
形体を得ること等ができる。そして、本発明の管状成形
体は、密に繊維材料が充填されるので、極めて優れた強
度等の物性を有し、また、上記成形装置を用いることに
より連続成形等も可能なので、コスト的にも有利であ
る。
【0040】
【発明の効果】本発明は、FRP管及ぴCFRP管マト
リクス樹脂に、エネルギー線により樹脂組成物中のエネ
ルギー線遮蔽物質の有無に関わらず硬化可能で管厚の厚
いものでも硬化可能な樹脂組成物は熱硬化樹脂を使用
し、エネルギー線により硬化させることで、従来のよう
な加熱工程および加熱炉が不用となり、以下のような問
題点も解決する。 加熱工程が不用で且つ短時間(数分レベル)で硬化可能
であり、連続成形の利点を最大にいかせ、FRP管およ
びCFRP管の成形体の生産性が著しく向上する。 エネルギー線照射(UVランプ等)設備が小型であ
り、費用と場所を最小限に留めることができる。 エネルギー効率が良く、ランニングコストが安い。 エネルギー線硬化のため含浸状態の保持が容易で溶媒
を使用しない。等の優れた利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る連続成形装置の一例を表
す概略構成図である。
【図2】図2は、連続成形装置の概略構成の一例を表す
模式図である。
【図3】図3は、本発明に係る連続成形装置の硬化工程
に用いられる硬化手段の一例を示す構成図である。
【図4】図4は、本発明に係る連続成形装置の硬化工程
に用いられる硬化手段の他の一例を示す構成図である。
【図5】図5は、本発明に係る連続成形装置において、
予備成形部Cに用いることができる機構の一例を示す構
成図である。
【符号の説明】
1 供給ロール 2 マット 3 架台 4 ガイド 5 樹脂含浸槽 6 マンドレル 7 ワインディング装置 8 マットガイド 9 予備成形ガイド 10 引き取り装置 11 切断装置 12 ロービング 13 外型(ダイ) 14 UVランプ 15 UV透過素材 16 排気装置 17 塗装・コーティング装置 18,25 UV照射装置または加熱乾燥炉 19 マンドレル片端 20 UV照射装置 21 マンドレルヒーター 22 離型剤塗布手段 23 乾燥炉 24 パイプ内径のライニング・コーティング装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 23:00 Fターム(参考) 4F203 AA44 AB04 AD16 AD35 AG08 DA02 DB01 DB11 DC07 DE06 DF01 DF02 DF05 DF41 DJ05 DJ13 DK01 DL01 4F205 AA44 AB04 AD16 AD35 AG08 HA02 HA06 HA23 HA33 HA37 HA46 HB01 HC02 HC10 HE06 HK02 HK05 HK08 HK10 HK23 HM03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続する繊維材料を供給する繊維供給部
    と、光重合性樹脂および光重合開始剤系を含有するエネ
    ルギー線硬化型樹脂組成物を含浸させる樹脂含浸槽を有
    する樹脂供給部と、マンドレルの周囲に該繊維を巻きつ
    けるワインディング装置と、エネルギー線照射装置を有
    する樹脂硬化部と、引き取り装置と、を備えたことを特
    徴とするエネルギー線照射型連続成形装置。
  2. 【請求項2】 上記ワインディング装置が、軸方向に沿
    って往復可能なトラバース型の装置であることを特徴と
    する請求項1記載のエネルギー線照射型連続成形装置。
  3. 【請求項3】 上記樹脂硬化部において、マンドレルの
    内部にエネルギー線照射装置を有することを特徴とする
    請求項1記載のエネルギー線照射型連続成形装置。
  4. 【請求項4】 上記樹脂硬化部において、マンドレルの
    外部にエネルギー線照射装置を有することを特徴とする
    請求項1記載のエネルギー線照射型連続成形装置。
  5. 【請求項5】 上記マンドレル又は樹脂含浸槽に予熱装
    置を設けたことを特徴とする請求項1記載のエネルギー
    線照射型連続成形装置。
  6. 【請求項6】 上記樹脂硬化部において、外型ダイを設
    けたことを特徴とする請求項1記載のエネルギー線照射
    型連続成形装置。
  7. 【請求項7】 繊維材料に、光重合性樹脂および光重合
    開始剤系を含有するエネルギー線硬化型樹脂組成物を含
    浸して光硬化させ、管状の単層構造を形成させたことを
    特徴とする繊維強化プラスチック管状成形体。
  8. 【請求項8】 少なくとも2以上の形状を有する繊維材
    料に、光重合性樹脂および光重合開始剤系を含有するエ
    ネルギー線硬化型樹脂組成物を含浸して光硬化させ、管
    状の多層構造を形成させたことを特徴とする繊維強化プ
    ラスチック管状成形体。
JP11016415A 1999-01-26 1999-01-26 エネルギ―線照射型連続成形装置および繊維強化プラスチック管状成形体 Pending JP2000211037A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11016415A JP2000211037A (ja) 1999-01-26 1999-01-26 エネルギ―線照射型連続成形装置および繊維強化プラスチック管状成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11016415A JP2000211037A (ja) 1999-01-26 1999-01-26 エネルギ―線照射型連続成形装置および繊維強化プラスチック管状成形体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005142023A Division JP4160966B2 (ja) 2005-05-16 2005-05-16 繊維強化プラスチック管状成形体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000211037A true JP2000211037A (ja) 2000-08-02

Family

ID=11915615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11016415A Pending JP2000211037A (ja) 1999-01-26 1999-01-26 エネルギ―線照射型連続成形装置および繊維強化プラスチック管状成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000211037A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001087576A1 (fr) * 2000-05-17 2001-11-22 Misawa Hobas Co., Ltd. Procede et dispositif de fabrication de tuyau en plastique renforce et composition de resine pour tuyau en plastique renforce
JP2010195022A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Sekisui Chem Co Ltd 繊維強化樹脂管継手の製造方法
WO2010107119A1 (ja) * 2009-03-19 2010-09-23 新日本石油株式会社 複合容器の製造方法及び製造装置
CN113442471A (zh) * 2021-06-03 2021-09-28 安徽永高塑业发展有限公司 一种电力电缆管在线连续注射成型设备
KR102384781B1 (ko) * 2021-03-02 2022-04-08 주식회사 광명산업 고강도 코어 제조장치와 그 방법 및 이들에 의해 제조된 코어

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001087576A1 (fr) * 2000-05-17 2001-11-22 Misawa Hobas Co., Ltd. Procede et dispositif de fabrication de tuyau en plastique renforce et composition de resine pour tuyau en plastique renforce
GB2381495A (en) * 2000-05-17 2003-05-07 Misawa Hobas Co Ltd Method and apparatus for producing fiber-reinforced plastic pipe and resin composition for fiber-reinforced plastic pipe
GB2381495B (en) * 2000-05-17 2004-05-05 Misawa Hobas Co Ltd Manufacturing method of fiber-reinforced plastic tube, manufacturing apparatus of the same, and resin composition for the same
JP2010195022A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Sekisui Chem Co Ltd 繊維強化樹脂管継手の製造方法
WO2010107119A1 (ja) * 2009-03-19 2010-09-23 新日本石油株式会社 複合容器の製造方法及び製造装置
KR102384781B1 (ko) * 2021-03-02 2022-04-08 주식회사 광명산업 고강도 코어 제조장치와 그 방법 및 이들에 의해 제조된 코어
CN113442471A (zh) * 2021-06-03 2021-09-28 安徽永高塑业发展有限公司 一种电力电缆管在线连续注射成型设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3950241B2 (ja) 樹脂組成物、樹脂硬化物、及び構造物の補修方法、補強方法、補修用材料、補強用材料
JP4444248B2 (ja) Rtm成形装置及びrtm成形体の製造方法
KR100923897B1 (ko) Rtm 성형 방법
US5305601A (en) Solid fuel rocket motor assembly, and method of making the same
KR100205504B1 (ko) 예비성형체의 제조 방법
US20200086565A1 (en) System and head for continuously manufacturing composite structure
JP3944217B2 (ja) 重合開始剤、及びこれを用いた樹脂硬化物の製造方法
JP2011206933A (ja) 複合容器の製造方法、及び、複合容器
US20180243988A1 (en) High performance, rapid thermal/uv curing epoxy resin for additive manufacturing of short and continuous carbon fiber epoxy composites
JP2000211037A (ja) エネルギ―線照射型連続成形装置および繊維強化プラスチック管状成形体
JP4160966B2 (ja) 繊維強化プラスチック管状成形体の製造方法
US5855837A (en) Thick, composite parts made from photopolymerizable compositions and methods for making such parts
JP2000210963A (ja) エネルギ―線照射型連続成形装置および繊維強化プラスチック板状成形体
JP4275130B2 (ja) 石炭灰含有樹脂組成物の成形方法
EP3368263B1 (en) Device for impregnation and curing of continuous fibers with resin
JP4295742B2 (ja) 繊維強化プラスチック板状成形体の連続成形方法
JPS6055296B2 (ja) 繊維強化樹脂構造体の製造法
KR101725523B1 (ko) 탄소섬유 프리프레그의 제조방법 및 광·열경화 방식을 이용한 열가소성 탄소섬유 복합재료의 제조방법
JP4365505B2 (ja) 繊維強化樹脂管の製造方法
GB2064413A (en) Fibre-reinforced Synthetic Plastics Articles
JPS61213136A (ja) Frp管の連続引抜成形方法
JP2000212452A (ja) 石炭灰含有樹脂組成物及びその成形装置
JPS6359861B2 (ja)
JPH05286046A (ja) 平滑な表面層を有する引抜成形品及びその製造方法
GB2274120A (en) Process for preparing glass-resin prepregs

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050325

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050712