JP2000210528A - 圧縮空気除湿装置 - Google Patents

圧縮空気除湿装置

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JP2000210528A
JP2000210528A JP11014015A JP1401599A JP2000210528A JP 2000210528 A JP2000210528 A JP 2000210528A JP 11014015 A JP11014015 A JP 11014015A JP 1401599 A JP1401599 A JP 1401599A JP 2000210528 A JP2000210528 A JP 2000210528A
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秀男 玉井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザでの圧縮除湿空気の使用圧力が変更さ
れても、除湿パージ空気の供給を規制する制御弁の制御
手段における設定値を変更することを要しない圧縮空気
除湿装置を提供する。 【解決手段】 水蒸気透過膜から成る多数本の中空糸膜
12、12・・・を束状に集束した中空糸膜束を収納し
た膜式空気ドライヤ10を用いた圧縮空気除湿装置にお
いて、該膜式空気ドライヤ10に除湿パージ空気を供給
する除湿パージ供給配管20に設けられた制御弁46
と、膜式空気ドライヤ10に水蒸気混合圧縮空気を供給
する供給配管24と、膜式空気ドライヤ10から圧縮除
湿空気が吐出される吐出配管28との圧力差を検出する
差圧検出手段56と、差圧検出手段56によって検出さ
れた圧力差に応じて、制御弁46の開度を制御する制御
手段58とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧縮空気除湿装置に
関し、更に詳細には水蒸気透過膜を介在させて水蒸気混
合圧縮空気と除湿パージ空気とを流し、前記水蒸気混合
圧縮空気中の水蒸気を前記水蒸気透過膜によって除湿パ
ージ空気側に選択的に分離して得た圧縮除湿空気のう
ち、その一部を前記除湿パージ空気として供給した残余
分を吐出すると共に、前記水蒸気透過膜に沿って流れた
除湿パージ空気を、前記水蒸気混合圧縮空気中の水蒸気
を含有するパージ空気として排出する膜式空気ドライヤ
を用いた圧縮空気除湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、圧縮空気の除湿装置としては、図
4に示す膜式空気ドライヤ10が用いられている。この
膜式空気ドライヤ10では、空気中の水蒸気を選択的に
分離する水蒸気透過膜から成る多数本の中空糸膜12、
12・・を集束して形成した中空糸膜束が筒体14に収
納されている。かかる各中空糸膜12は、その両端部が
樹脂層13a、13bによって固着され集束されている
と共に、樹脂層13a、13bの外周面は筒体14の内
壁面に密着している。このため、中空糸膜束の一端に供
給された水蒸気混合空気は、中空糸膜12の中空部12
aを流れて中空糸膜12の他端から吐出される。一方、
中空糸膜12の外側を水蒸気混合空気流に対して向流方
向に流れるように、除湿パージ空気は除湿空気が吐出さ
れる中空糸膜束の他端側に形成された樹脂層13aの近
傍に供給される。
【0003】この様な中空糸膜束を収納した筒体14に
は、その端部の一方に水蒸気混合空気を中空糸膜束に供
給する供給口16が形成されていると共に、筒体14の
他方の端部に中空糸膜束を構成する各中空糸膜12の中
空部12aを通過して除湿された除湿空気を吐出する吐
出口18が形成されている。更に、筒体14には、除湿
空気の一部を除湿パージ空気として中空糸膜束を構成す
る各中空糸膜12の外側に供給すべく、筒体14の吐出
口18の近傍から中空糸膜束の一端部側の樹脂層13a
の近傍に至る除湿パージ供給配管20が形成されてい
る。また、中空糸膜12、12・・の外側を流れた除湿
パージ空気を、水蒸気混合空気中の水蒸気を含有するパ
ージ空気として排出する排出口22が、中空糸膜束の他
端部側の樹脂層13bの近傍に形成されている。
【0004】図4に示す膜式空気ドライヤ10を用いた
圧縮空気除湿装置によれば、供給口16に供給した水蒸
気混合圧縮空気は、中空糸膜12、12・・の各中空部
12aを通過しつつ、各中空糸膜12の外側を水蒸気混
合圧縮空気の流れに対して向流方向に流れる除湿パージ
空気の側に、水蒸気混合圧縮空気中の水蒸気が各中空糸
膜12を形成する水蒸気透過膜によって選択的に分離さ
れて除湿される。除湿された圧縮除湿空気のうち、その
一部は除湿パージ空気として、除湿パージ供給配管20
によって、筒体14に収納された中空糸膜束の樹脂層1
3aの近傍に戻されると共に、残余分が筒体14の吐出
口18から吐出される。この様に、中空糸膜束の樹脂層
13aの近傍に戻された除湿パージ空気は、各中空糸膜
12の外側を水蒸気混合圧縮空気の流れに対して向流方
向に流れつつ、各中空糸膜12の中空部12aを流れる
水蒸気混合圧縮空気流中から選択的に分離された水蒸気
を含有するパージ空気として、中空糸膜束の樹脂層13
bの近傍に形成された排出口22から系外に排出され
る。
【0005】図4に示す膜式空気ドライヤ10は、駆動
部分が存在しなく且つ機構が簡単であるため、種々の分
野に採用されつつある。しかし、膜式空気ドライヤ10
は、圧縮除湿空気の一部を除湿パージ空気として使用す
ることを要する。このため、圧縮除湿空気を使用するユ
ーザとの関係で膜式空気ドライヤ10を間欠運転する場
合、膜式空気ドライヤ10を運転停止している間にも、
膜式空気ドライヤ10とユーザとの間の配管等に溜まっ
ている除湿空気が除湿パージ空気として消費され、除湿
空気が浪費される。特に、膜式空気ドライヤ10とユー
ザとの間の配管が長い場合、或いは膜式空気ドライヤ1
0とユーザとの間にサービスタンクが設けられた場合に
は、膜式空気ドライヤ10の運転停止中に配管又はサー
ビスタンクに貯められた除湿空気が除湿パージ空気とし
て浪費され、膜式空気ドライヤ10のランニングコスト
を高くする。
【0006】このため、膜式空気ドライヤ10の運転停
止中に、配管やサービスタンク等に貯留された除湿空気
が除湿パージ空気として浪費されることを防止すべく、
特開平7−54774号公報において、図5に示す圧縮
空気除湿装置が提案されている。図5に示す圧縮空気除
湿装置には、膜式空気ドライヤ10に水蒸気混合圧縮空
気を供給配管24を経由して供給する圧縮機26と、膜
式空気ドライヤ10から吐出配管28を経由して圧縮除
湿空気が供給されるタンク30とを具備する。このタン
ク30は、ユーザとしてのスプレーガン32に圧縮除湿
空気を供給するサービスタンクである。更に、吐出配管
28には、圧縮除湿空気の一部を除湿パージ空気として
膜式空気ドライヤ10に供給すべく、途中にストップ弁
21が設けられた除湿パージ供給配管20が分岐されて
いる。また、水蒸気混合圧縮空気の供給配管24、吐出
配管28、及び水蒸気混合圧縮空気から選択的に分離さ
れた水蒸気を含有するパージ空気を系外に排出するパー
ジ配管33の各々には、制御弁34、36、38が設け
られている。これらの制御弁34、36、38の各々
は、タンク30に設けられた圧力スイッチ40によって
制御されており、タンク30の圧力が設定圧力以上とな
ったとき、制御弁34、36、38の各々は閉状態とな
り、他方、タンク30の圧力が設定圧力未満となったと
き、制御弁34、36、38の各々は開状態となる。
尚、吐出配管28に設けられた制御弁36は、除湿パー
ジ供給配管20が分岐された分岐点よりもタンク30側
に位置している。
【0007】かかる図5の圧縮空気除湿装置によれば、
スプレーガン32での圧縮除湿空気の使用を一時的に停
止し、タンク30の圧力が上昇して所定圧力に到達した
とき、圧力スイッチ40が作動して制御弁34、36、
38を閉状態とし、膜式空気ドライヤ10を圧縮機2
6、タンク30、及びパージ配管33から切り離して膜
式空気ドライヤ10を停止状態とする。このため、タン
ク30に貯留された圧縮除湿空気が、吐出配管28、除
湿パージ供給配管20、膜式空気ドライヤ10、及びパ
ージ配管33を経由して排出されることを防止できる。
次いで、スプレーガン32での圧縮除湿空気の使用を再
開し、タンク30の圧力が降下して所定圧力未満となっ
たとき、圧力スイッチ40が作動して制御弁34、3
6、38を開状態とし、膜式空気ドライヤ10を圧縮機
26、タンク30、及びパージ配管33と接続して膜式
空気ドライヤ10を運転状態とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す圧縮空気除
湿装置によれば、スプレーガン32等のユーザにおける
圧縮除湿空気の使用を一時的に停止した際、膜式空気ド
ライヤ10を停止状態とすると共に、停止状態の膜式空
気ドライヤ10への除湿パージ空気の供給も停止でき
る。このため、膜式空気ドライヤ10の停止期間中に配
管やタンク等に貯留された圧縮除湿空気が、除湿パージ
空気として浪費される事態を防止できる。ところで、図
5に示す圧縮空気除湿装置においては、スプレーガン3
2等のユーザの使用圧力に対応するように、圧力スイッ
チ40の設定を行うことが必要である。このため、スプ
レーガン32等のユーザの使用圧力が変更された場合、
その都度、圧力スイッチ40の設定もユーザの使用圧力
に応じて変更することが必要である。しかし、かかる圧
力スイッチ40の設定変更が度々ある場合、圧力スイッ
チ40の設定を誤るおそれがある。この様に、圧力スイ
ッチ40の設定が適当でなかった場合、スプレーガン3
2等のユーザでの圧縮除湿空気の使用が一時的に停止さ
れても、膜式空気ドライヤ10の運転が維持されて除湿
パージ空気の供給が停止されなかったり、或いはスプレ
ーガン32等のユーザでの圧縮除湿空気の使用が再開さ
れても、膜式空気ドライヤ10の運転が再開されず且つ
除湿パージ空気の供給も再開されなったりすることがあ
る。そこで、本発明の課題は、ユーザでの圧縮除湿空気
の使用圧力が変更されても、除湿パージ空気の供給を規
制する制御弁の制御手段における設定値を変更すること
を要しない圧縮空気除湿装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく、先ず、図5に示す圧縮空気除湿装置にお
いて、スプレーガン32等のユーザでの圧縮除湿空気量
に応じて変化する指標について検討したところ、膜式空
気ドライヤ10での圧力損失、すなわち膜式空気ドライ
ヤ10に供給される水蒸気混合圧縮空気の圧力と膜式空
気ドライヤ10から吐出される圧縮除湿空気の圧力との
圧力差は、ユーザでの圧縮除湿空気の使用量に応じて変
化すること、及びこの圧力差はユーザでの圧縮除湿空気
の使用圧力が変更されても大差がないことを知った。こ
のため、かかる圧力差が所定値未満となったとき、ユー
ザでの圧縮除湿空気の使用が停止されたものと判断し、
除湿パージ空気の供給を遮断することが、前記課題の解
決に有効であると考え更に検討した結果、本発明に到達
した。
【0010】すなわち、本発明は、水蒸気透過膜を介在
させて水蒸気混合圧縮空気と除湿パージ空気とを流し、
前記水蒸気混合圧縮空気中の水蒸気を前記水蒸気透過膜
によって除湿パージ空気側に選択的に分離して得た圧縮
除湿空気のうち、その一部を前記除湿パージ空気として
供給した残余分を吐出すると共に、前記水蒸気透過膜に
沿って流れた除湿パージ空気を、前記水蒸気混合圧縮空
気中の水蒸気を含有するパージ空気として排出する膜式
空気ドライヤを用いた圧縮空気除湿装置において、該膜
式空気ドライヤに除湿パージ空気を供給する除湿パージ
供給配管、又は前記パージ空気を排出するパージ配管に
設けられた制御弁と、前記膜式空気ドライヤに水蒸気混
合圧縮空気を供給する供給配管と、前記膜式空気ドライ
ヤから圧縮除湿空気が吐出される吐出配管との圧力差、
或いは前記供給配管又は吐出配管における圧力差を検出
する検出手段と、前記検出手段によって検出された圧力
差に応じて、前記制御弁の開度を制御する制御弁の制御
手段とを具備することを特徴とする圧縮空気除湿装置に
ある。
【0011】かかる本発明において、制御弁の制御手段
として、検出手段によって検出された圧力差が所定値未
満であったとき、前記制御弁を閉状態とする制御手段を
用いることによって、制御手段の構造を簡単なものとす
ることができる。また、膜式空気ドライヤに水蒸気混合
圧縮空気を供給する圧縮機と、前記膜式空気ドライヤか
ら吐出された圧縮除湿空気を貯留しユーザに供給するタ
ンクとを具備し、前記タンクの圧力を検出する圧力検出
手段と、前記圧力検出手段によって検出された圧力が、
所定圧力以上となったとき、前記圧縮機を停止し、前記
圧力が所定圧力未満となったとき、前記圧縮機を起動す
る圧縮機の制御手段を設けることによって、膜式空気ド
ライヤの運転停止時には、圧縮機の運転も停止させるこ
とができ、更なるランニングコストの低減を図ることが
可能である。
【0012】圧縮空気除湿装置においては、ユーザが圧
縮除湿空気を使用して膜式空気ドライヤが運転されてい
る場合、圧縮空気が膜式空気ドライヤを通過する際に、
或いは供給配管又は吐出配管を通過する際に、圧力損失
が生ずる。かかる圧力損失は、膜式空気ドライヤ等を通
過する圧縮空気量、すなわちユーザでの圧縮除湿空気の
使用量に比例する。一方、ユーザでの圧縮除湿空気の使
用を停止した場合、水蒸気混合圧縮空気の供給配管又は
圧縮除湿空気の吐出配管、或いは膜式空気ドライヤを通
過する圧縮空気量が実質的に零となるため、膜式空気ド
ライヤ等における圧力差も実質的に零となる。このた
め、本発明に係る圧縮空気除湿装置では、膜式空気ドラ
イヤに水蒸気混合圧縮空気を供給する供給配管と、膜式
空気ドライヤから圧縮除湿空気が吐出される吐出配管と
の圧力差、或いは供給配管又は吐出配管における圧力差
を検出すると共に、この圧力差が所定値未満となったと
き、ユーザでの圧縮除湿空気の使用が停止され、膜式空
気ドライヤが停止状態となったものと判断し、除湿パー
ジ空気の供給又はパージ空気の排出を停止する。その結
果、ユーザでの圧縮除湿空気の使用が停止されている間
に、除湿パージ空気が無駄に浪費されることを防止でき
る。
【0013】しかも、ユーザの使用圧力が変更されて
も、膜式空気ドライヤ等による圧力損失とユーザでの圧
縮除湿空気の使用量との関係は実質的に変わらないた
め、除湿パージ空気の供給又はパージ空気の排出を停止
する圧力差の設定を変更することを要しない。このた
め、ユーザの使用圧力が変更されても、設定値の変更に
起因する問題、例えば設定ミスといった問題を解消で
き、圧縮空気除湿装置の信頼性を向上できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る圧縮空気除湿装置の
一例を図1に示す。図1に示す圧縮空気除湿装置は、膜
式空気ドライヤ10と、膜式空気ドライヤ10に水蒸気
混合圧縮空気を供給する圧縮機Cと、ユーザに送る圧縮
除湿空気を貯留するタンク30とから構成される。かか
る圧縮機Cと膜式空気ドライヤ10との間の供給配管2
4には、圧縮機Cから吐出された圧縮空気を冷却する冷
却器41と、冷却器41によって冷却されて圧縮空気中
に発生した水滴を除去するラインフィルタ42と、圧縮
空気中の微粒子を除去するミクロフィルタ44とが直列
に配設されている。尚、圧縮機Cに通常設けられている
アフタークーラを冷却器41として使用してもよい。
【0015】図1の圧縮空気除湿装置の膜式空気ドライ
ヤ10としては、図4に示す膜式空気ドライヤが使用さ
れており、ここでは詳細な説明を省略する。かかる膜式
空気ドライヤ10に設けられた除湿パージ供給配管20
には、制御弁46が設けられている。かかる制御弁46
としては、電磁弁を用いることができる。更に、タンク
30からユーザに圧縮除湿空気を送る配管48には、逆
止弁50を設けておくことが好ましい。また、膜式空気
ドライヤ10に除湿パージ供給配管20によって供給さ
れた除湿パージ空気は中空糸膜12の外側を流れ、常に
開放されているパージ配管33からパージ空気として系
外に排出される。このため、中空糸膜12の外側は略大
気圧に保持されており、中空糸膜12、12・・を集束
して形成した中空糸膜束を収納する筒体14は、耐圧容
器とすることを要しない。この様な図1に示す圧縮空気
除湿装置において、圧縮機Cから水蒸気混合圧縮空気を
膜式空気ドライヤ10に供給する供給配管24と、圧縮
除湿空気をタンク30に送る吐出配管28には、圧力セ
ンサ52、54が設けられている。この圧力センサ5
2、54によって検出された圧力は、差圧検出手段56
及び制御弁46を制御する制御手段58によって処理さ
れる。
【0016】かかる差圧検出手段56及び制御手段58
では、図2に示す様に、差圧検出手段56によって検出
された圧力差ΔLは、制御手段58に設けられた比較・
演算手段において、記憶部に記憶されている設定値Aと
比較・演算され、その結果に基づいて出力部から制御弁
46に所定の信号が送られる。ここで、ユーザによって
圧縮除湿空気が使用されると、膜式空気ドライヤ10か
ら圧縮除湿空気がタンク30に送られ、膜式空気ドライ
ヤ10を通過する圧縮空気量は多くなる。このため、差
圧検出手段56によって検出された供給配管24と吐出
配管28との圧力差ΔLを、比較・演算手段において記
憶部に記憶されている設定値Aと比較・演算した結果、
ΔL≧Aとなるため、出力部からは制御弁46を開く信
号が送られる。一方、ユーザでの圧縮除湿空気が停止さ
れると、膜式空気ドライヤ10を通過する圧縮空気量が
零或いは著しく減少する。このため、差圧検出手段56
によって検出された供給配管24と吐出配管28との圧
力差ΔLを、比較・演算手段において記憶部に記憶され
ている設定値Aと比較・演算した結果、ΔL<Aとなる
ため、出力部からは制御弁46を閉じる信号が送られ
る。
【0017】この様に、図1及び図2に示す圧縮空気除
湿装置では、膜式空気ドライヤ10に水蒸気混合圧縮空
気が供給され且つ圧縮除湿空気が吐出される状態、すな
わち膜式空気ドライヤ10が運転状態にあるときのみ
に、除湿パージ供給配管20に設けられた制御弁46が
開き、除湿パージ空気を膜式空気ドライヤ10に供給す
る。一方、膜式空気ドライヤ10から圧縮除湿空気が吐
出されない状態、すなわち膜式空気ドライヤ10が停止
状態にあるときは、制御弁46が閉じている。このた
め、吐出配管28及びタンク30に貯留された圧縮除湿
空気が、除湿パージ供給配管20及び膜式空気ドライヤ
10を通過し、パージ配管33から系外に排出されるこ
とを防止できる。しかも、供給配管24と吐出配管28
との圧力差ΔLは、ユーザの使用圧力が変更されても圧
縮除湿空気の使用量、すなわち膜式空気ドライヤ10を
通過する圧縮空気量に応じて変化するため、制御手段5
8の記憶部に記憶された設定値Aを変更することを要し
ない。
【0018】ここで、膜式空気ドライヤ10が停止状態
となっても、圧縮機Cが駆動された状態では、膜式空気
ドライヤ10の停止期間が長い場合、圧縮機Cの駆動エ
ネルギーが無駄となる。この様な場合、図1に示す様
に、タンク30に圧力スイッチ60を設け、上限設定圧
力までタンク30の圧力が上昇したとき、圧縮機Cを自
動停止させることによって、膜式空気ドライヤ10の停
止期間中の圧縮機Cを駆動するエネルギーの節約を図る
ことができる。また、圧力スイッチ60に下限設定圧力
を設定しておくことによって、タンク30の圧力が下限
設定圧力に到達したとき、圧縮機Cを自動的に再起動す
ることができる。尚、圧力スイッチ60の上限設定圧力
及び下限設定圧力は、ユーザの圧縮除湿空気の使用圧力
よりも高く設定しておくことが好ましい。
【0019】図1においては、制御弁46を除湿パージ
供給配管20に設けたが、図3に示す様に、制御弁46
をパージ空気を系外に排出するパージ配管33に設けて
もよい。かかる制御弁46は、図1に示す圧縮空気除湿
装置と同様に、供給配管24と吐出配管28に設けた圧
力センサ52、54によって検出された圧力から差圧検
出手段56によって検出された圧力差ΔLに基づいて制
御手段58により制御される。図3に示す圧縮空気除湿
装置でも、図4に示す膜式空気ドライヤと同様に、膜式
空気ドライヤ10に除湿パージ供給配管20によって供
給された除湿パージ空気は中空糸膜12の外側を流れ
る。このため、パージ空気を系外に排出するパージ配管
33に設けた制御弁46が閉じられたとき、中空糸膜1
2、12・・を集束して形成した中空糸膜束を収納した
筒体14に、タンク30と同圧が加えられる。従って、
筒体14を耐圧容器とすることが必要となる。
【0020】図1〜図3に示す圧縮空気除湿装置では、
供給配管24と吐出配管28との各圧力を測定し、両者
の圧力差を検出しているが、供給配管24内又は吐出配
管28内でも圧縮空気の流れによって圧力損失が生じる
ため、供給配管24内又は吐出配管28内において、二
点間の圧力差を検出するようにしてもよい。また、制御
弁46を制御する制御手段58によって、制御弁46の
開度を検出した圧力差に応じて比例制御することによ
り、除湿パージ空気の使用量を更に減少することができ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、膜式空気ドライヤが停
止状態となり、膜式空気ドライヤ等による圧力損失に基
づく圧力差が設定値未満となったとき、除湿パージ空気
の供給又はパージ空気の排出を停止する結果、ユーザで
の圧縮除湿空気の使用が停止されている間に、除湿パー
ジ空気が無駄に浪費されることを防止できる。しかも、
かかる除湿パージ空気の供給又はパージ空気の排出を停
止する設定値は、ユーザの使用圧力が変更されても変更
することを要しないため、設定値の変更に起因する設定
ミスといった問題を解消でき、圧縮空気除湿装置の信頼
性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧縮空気除湿装置の一例を説明す
る略線図である。
【図2】図1に示す差圧検出手段と制御手段とを説明す
るブロック図である。
【図3】本発明に係る圧縮空気除湿装置の他の例を説明
する略線図である。
【図4】本発明において使用する膜式空気ドライヤを説
明するための断面図である。
【図5】従来の圧縮空気除湿装置を説明する略線図であ
る。
【符号の説明】 10 膜式空気ドライヤ 12 中空糸膜 14 筒体 20 除湿パージ供給配管 24 供給配管 28 吐出配管 30 タンク 33 パージ配管 46 制御弁 52、54 圧力センサ 56 差圧検出手段 58 制御手段 60 圧力センサ C 圧縮機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 正樹 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内 (72)発明者 長谷川 泉 東京都国分寺市光町2丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 Fターム(参考) 4D006 GA41 HA02 HA18 JA57A JA65A KA01 KA64 KB14 KB30 KE06Q KE07P KE09P KE16P KE22Q KE30Q MA01 PA01 PB17 PB65 PC72 4D052 AA01 EA02 GA01 GA03 GB01 GB04 GB08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水蒸気透過膜を介在させて水蒸気混合圧
    縮空気と除湿パージ空気とを流し、前記水蒸気混合圧縮
    空気中の水蒸気を前記水蒸気透過膜によって除湿パージ
    空気側に選択的に分離して得た圧縮除湿空気のうち、そ
    の一部を前記除湿パージ空気として供給した残余分を吐
    出すると共に、 前記水蒸気透過膜に沿って流れた除湿パージ空気を、前
    記水蒸気混合圧縮空気中の水蒸気を含有するパージ空気
    として排出する膜式空気ドライヤを用いた圧縮空気除湿
    装置において、 該膜式空気ドライヤに除湿パージ空気を供給する除湿パ
    ージ供給配管、又は前記パージ空気を排出するパージ配
    管に設けられた制御弁と、 前記膜式空気ドライヤに水蒸気混合圧縮空気を供給する
    供給配管と、前記膜式空気ドライヤから圧縮除湿空気が
    吐出される吐出配管との圧力差、或いは前記供給配管又
    は吐出配管における圧力差を検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出された圧力差に応じて、前記
    制御弁の開度を制御する制御弁の制御手段とを具備する
    ことを特徴とする圧縮空気除湿装置。
  2. 【請求項2】 制御弁の制御手段が、検出手段によって
    検出された圧力差が所定値未満であったとき、前記制御
    弁を閉状態とする請求項1記載の圧縮空気除湿装置。
  3. 【請求項3】 膜式空気ドライヤに水蒸気混合圧縮空気
    を供給する圧縮機と、前記膜式空気ドライヤから吐出さ
    れた圧縮除湿空気を貯留しユーザに供給するタンクとを
    具備し、 前記タンクの圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力
    検出手段によって検出された圧力が、所定圧力以上とな
    ったとき、前記圧縮機を停止し、前記圧力が所定圧力未
    満となったとき、前記圧縮機を起動する圧縮機の制御手
    段を具備する請求項1又は請求項2記載の圧縮空気除湿
    装置。
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