JP2000210402A - 球体輸送装置および遊戯施設 - Google Patents

球体輸送装置および遊戯施設

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JP2000210402A
JP2000210402A JP11054528A JP5452899A JP2000210402A JP 2000210402 A JP2000210402 A JP 2000210402A JP 11054528 A JP11054528 A JP 11054528A JP 5452899 A JP5452899 A JP 5452899A JP 2000210402 A JP2000210402 A JP 2000210402A
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sphere
transport device
seesaw
ball
hit
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Hideo Abe
秀雄 阿部
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SHOKAI KK AB
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の面15aから、これより高い位置にあ
る第2の面15dに、球体を、より省電力で自動的に輸
送する。 【解決手段】 第1および第2の腕部20a、20b
と、保持器20cと、動力部20dと、第1および第2
の球体誘導部材20e、20fとを具える。第1および
第2の腕部は、回転軸Rに該軸と直交する方向にかつ互
いは反対方向を向くように取り付けられ、それぞれの先
端に球体を保持する保持器20cを有する。これら腕部
は、保持器が第1の面より低い第1の位置P1および第
2の面より高い第2の位置P2を含む円軌跡S上を経る
ように、回転軸Rを回転中心として回転する。動力部2
0dは、第1の腕部および第2の腕部を前記回転運動さ
せる。第1の球体誘導部材は、第1の面上の球体を第1
の位置に来た保持器内に導く。第2の球体誘導部材は、
第2の位置に来た保持器内の球体を第2の面に導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、第1の面からこ
れより高さが高い第2の面に球体を輸送(移動)する装
置と、これを利用した遊戯施設とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、サッカーのゴールを複数の領域に
分け、これら領域それぞれに的を設け、これをサッカー
ボールで当てて得点を競う遊戯施設が出現している。ま
た、バスケットボール用バスケットを複数個配置して、
これらにボールを入れた具合で得点を競う遊戯施設が出
現している。
【0003】図8はサッカーボールまたはフットサルボ
ールを用いる上記遊戯施設の従来例を説明する図であ
る。サッカーゴールを模倣した領域を複数の領域(図8
では9領域)に分けて、これら複数の領域それぞれに的
1〜9を設けてある。これがターゲット部10になる。
このターゲット部10の的1〜9には、サッカーボール
が当たったことを検出するセンサ(図示せず)がそれぞ
れ設けられている。これらセンサは、的の的中位置や的
中数等を表示する表示部11に接続されている。
【0004】遊戯者12は、ターゲット部10から所定
距離離れた遊戯位置13から、サッカーボール14を、
ターゲット部10の目的の的めがけて蹴る。遊技場で
は、通常、遊戯に使用できるボールの個数を制限してい
て、その個数内でどれだけの的を当てることができたか
(的中率)、および又は、的中させた的の位置等で、得
点が競われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の遊
戯施設では、遊戯に用いたボールの回収を容易にするた
めに、図8に示した様に、遊戯施設の、ターゲット部1
0側の床面を、遊戯位置13に向かう下り勾配を有した
第1の面15aで構成し、かつ、この第1の面15aの
所定地点(球体収容位置)15bにボールが集まるよう
なガイド部材15cを設けることが多い。そして、この
球体収容位置15bより高い位置である第2の面15d
に遊戯位置13を設定することが多い。
【0006】この場合、第1の面15aの球体収容位置
15bに回収されたボールを、第2の面15dに無人で
輸送できる球体輸送装置があれば便利である。然も、な
るべく少ない消費電力で上記輸送を行える輸送装置があ
れば好ましい。この発明はこのような点に鑑みなされた
ものであり、従って、この発明の目的は、第1の面から
これより高さが高い第2の面に球体を無人でかつなるべ
く少ない電力で輸送(移動)できる球体輸送装置と、そ
のような装置を有した遊戯施設とを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、この出願の第1
の発明によれば、球体を、第1の面から、これより高い
位置にある第2の面に輸送する装置において、回転軸に
該軸と直交する方向にかつ互いは反対方向を向くように
取り付けられた第1および第2の腕部であって、それぞ
れの先端に球体を保持する保持器を有し、これら保持器
が前記第1の面より低い第1の位置および前記第2の面
より高い第2の位置を含む円軌跡上を経るように、前記
回転軸を回転中心として回転する第1および第2の腕部
と、前記第1の腕部および第2の腕部を前記回転運動さ
せる動力部と、前記第1の面および前記第1の位置の間
に設けられ、前記第1の面上の球体を前記第1の位置に
来た保持器内に導く第1の球体誘導部材と、前記第2の
面および前記第2の位置の間に設けられ、前記第2の位
置に来た保持器内の球体を前記第2の面に導く第2の球
体誘導部材とを具えたことを特徴とする。
【0008】この第1の発明の球体輸送装置では、第1
の腕部および第2の腕部は対称に配置されている。その
ため、回転軸からみて、第1および第2の腕部の重量は
つり合う。従って、動力部に対する第1および第2の腕
部自体による負荷が極めて軽くなるので、動力部は、ほ
ぼ球体1個分ずつの負荷で球体を輸送することができ
る。さらに、第1の面から保持器への球体の移動、およ
び、保持器から第2の面への球体の移動いずれも、自然
勾配を利用するので、この点でも消費電力を低減するこ
とができる。
【0009】また、この出願の第2の発明によれば、球
体を、第1の面から、これより高い位置にある第2の面
に輸送する装置において、支点(回転軸)が前記第2の
面より高い位置に設定されシーソー運動するシーソー部
材であって、前記シーソー運動時に一端が前記第1の面
に接触または近接し、他端が前記第2の面に接触または
近接し、前記一端で球体を受け、該受けた球体を当該シ
ーソー部材上を前記シーソー運動を利用して転がらせて
前記他端に送るシーソー部材と、該シーソー部材に取り
付けられ、該シーソー部材に沿って転がる球体が該シー
ソー部材から脱離するのを防止する脱離防止部材と、前
記シーソー部材を前記シーソー運動させる動力部とを具
えたことを特徴とする。
【0010】この第2の発明の球体輸送装置の場合、シ
ーソー部材を用いているので、動力部に対するシーソー
部材自体の負荷は極めて軽い。従って、動力部はほぼ球
体1個分ずつの負荷で球体を輸送することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
球体輸送装置のいくつかの実施の形態を説明する。な
お、以下の実施の形態では、図8を参照して説明した遊
戯施設に、この発明の球体輸送装置を設置した例を説明
する。
【0012】1.第1の実施の形態 図1は第1の実施の形態の説明図である。なお、図1で
は、図8を参照して説明した構成成分については、図8
で用いた番号と同一の番号を付して示しある。また、以
下の説明では、図8を参照して説明した構成成分の説明
は省略することもある。
【0013】この第1の実施の形態では、遊戯施設の第
1の面15aの球体収容位置15bと、第2の面15d
との間に、球体輸送装置20を設置してある。球体収容
位置15bに対して、第2の面15では、hだけ高さが
高い。また、これに限られないが、特にこの実施の形態
では、第1の面15aと第2の面15dとの間に、溝2
1を設けてあり、この溝21内のスペースを利用して球
体輸送装置20を設置してある。
【0014】図2および図3は、第1の実施の形態で用
いた球体輸送装置20の構成を詳細に示す図および動作
を説明する図である。また図4は、この球体輸送装置2
0の構成を示した斜視図である。
【0015】この球体輸送装置20は、特に図2(A)
および図4から分かるように、第1の腕部20aおよび
第2の腕部20bと、保持器20cと、動力部20d
と、第1の球体誘導部材20eと、第2の球体誘導部材
20fとを具える。さらに、球体停止機構20gと、制
御部20hとを具える。以下、各構成成分について説明
する。
【0016】第1および第2の腕部20a、20bは、
回転軸Rに、この軸Rと直交する方向にかつ互いは反対
方向を向くように接続してある。これら腕部20a、2
0bは、先端に球体を保持する保持器20cを有してい
る。これら腕部20a、20bは、同様な構造のものと
してある。
【0017】これら腕部20a、20bは、保持器20
cが第1の面15a(詳細には第1の面15aの球体収
容位置15b)より低い第1の位置P1(図2、図3参
照)および前記第2の面15bより高い第2の位置P2
を含む円軌跡S(図2、図3参照)上を経るように、前
記回転軸Rを回転中心として回転する。
【0018】これら腕部20a、20b各々は、金属、
プラスチックス等、任意好適な材料で構成出来るが、好
ましくは軽くて丈夫な材料で構成するのが良い。金属製
とするなら、鉄製の中空パイプを溶接したフレーム状の
構造とか、アルミニウム材を用いたフレーム状の構造が
好ましい(図4)。
【0019】なお、回転軸Rは、前記溝21の上方であ
って、保持器20cが上記円軌跡Sを示す運動をするこ
とができる適正位置に、図示しない支持構造によって固
定してある。
【0020】保持器20cは、第1の位置P1にて第1
の面15a側から球体を受けると、この球体を第2の位
置P2まで上記回転運動を利用して輸送し、第2の位置
P2にて第2の面15d側にこの球体を送るものであれ
ば、任意の構造とできる。ただし、この実施の形態で
は、第1および第2の球体誘導部材20e、20fとの
関係で以下のような構造としてある。
【0021】まず、第1の球体誘導部材20eを、第1
の面15aの球体収容位置15bから第1の位置P1に
下り勾配をもって至っている第1のレール状部材20e
(特に図4参照)で構成し、第2の球体誘導部材20f
を、第2の位置P2から第2の面15dに下り勾配をも
って至っている第2のレール状部材20f(特に図4参
照)で構成する。これらレール状部材20e、20fそ
れぞれは、例えば、球体14の直径よりやや小さい寸法
で平行に配置した2本のパイプで構成することができ
る。
【0022】そして、保持器20cを、図4に示した様
に、保持器20cがレール状部材20eを設けてある位
置および20fを設けてある位置に来たとき、レール状
部材20eや20fの2本のパイプをかわすことができ
る隙間20caを有し、かつ、円軌跡Sの接線に相当す
る方向に球体を出し入れ用の開口部が向いている容器で
構成してある。このように球体誘導部材20e、20f
および保持器20cを構成しておくと、球体誘導部材と
保持器との間での球体の受け渡しを良好に行うことがで
きる。なお、この実施の形態の保持器20cは、上記要
件を満たす様に腕部20aや20bに適切に固定した複
数のパイプ状物からなる篭状の容器としてある。
【0023】また、動力部20dは、回転軸Rを中心に
第1および第2の腕部20a、20bを回転できれば、
任意の構成とできる。例えば、回転軸Rにモータ等の動
力源を直結する構成とか、または、回転軸Rにギアまた
はベルト車を設け、これらをチェーンまたはベルトなど
の動力伝達手段を用いてモータなどの動力源と接続する
等、任意の構造で良い。
【0024】また、球体停止機構20gは、球体14が
一度に複数個、保持器20c側に送られるのを防止する
ため、第1の面15aの床に設けてある。球体停止機構
20gは、球体14を保持器20c側に送るとき、床内
に入り、球体を1個送ると、再び床から突出する。もち
ろん、この機構の構造はこの例に限られない。また、こ
の機構20g自体は必須というものではない。例えば、
この機構20gは設けずに、第1のレール状部材20e
の先端に球体ストッパ(図示せず)を設けておくのみの
場合があっても良い。こうしても、球体14を1つづつ
保持器20cは拾えるし、また、こうした方が、遊戯施
設の構造を簡単なものにすることができる。
【0025】制御部20hは、球体輸送装置20の各部
の動作タイミング等を適正に制御する。この制御部20
heは、例えば、コンピュタと、装置20内に適切に配
置したセンサとを含む回路により構成することができ
る。なお、第1および第2の腕部20a、20bを常時
回転させておいても良いが、好ましくは、球体14が第
1の面15aの球体収容位置に存在するか否かを検出す
るセンサを設けておいて、制御部20hが、球体が存在
した場合のみ動力部20dを駆動させる制御をするのが
良い。こうすれば、電力消費をさらに抑えることができ
る。この様な構成とする場合、球体停止機構20gを設
ける場合なら、センサは該機構20gの近傍に設け、該
機構20gを設けない場合なら、センサは第2の位置P
2の近傍に設ければ良い。
【0026】次に、この第1の実施の形態の球体輸送装
置20の動作について説明する。これを主に図2および
図3を参照して行う。まず、図2(B)に示した様に、
第1の面15aから、第1のレール状部材20e上を球
体14(この例ではサッカーボールまたはフットサルボ
ール)が転がって第1の位置P1に送られる。該球体1
4は、第1の位置P1にて保持器20c内に入る。
【0027】第1および第2の腕部20a、20bが、
回転軸Rを中心として動力部20dからの力で回転する
ので、保持器20c内の球体は、第2の位置P2側に輸
送される(図3(A))。
【0028】次に、図3(B)に示した様に、球体14
を収容している保持器20cが第2の位置P2まで移動
すると、第2のレール状部材20fの作用で球体14
は、第2のレール状部材20fにより拾われて、その下
り勾配に従い第2の面15d側に転がる。第2の面15
d上に、遊戯位置13(図1参照)に球体14を導く部
材(図示せず)を配置しておくことで、球体14を遊戯
位置13に輸送することができる。
【0029】また、球体を収容している保持器20cが
第2の位置P2に来たとき、もう1個の保持器20cは
第1の位置P1に位置するので、他の球体を保持器20
c内に収容することができる。そして、この球体を上記
同様第2の面15dに輸送する。この一連の動作を繰り
返して、第1の面15a側から第2の面15d側に球体
を次々に輸送できる。
【0030】2.第2の実施の形態 上述の第1の実施の形態では、回転運動を利用した球体
輸送装置20の例を説明した。しかし、シーソー運動を
利用しても、省電力な球体輸送装置を実現出来る。この
第2の実施の形態はその例である。
【0031】図5および図6は、第2の実施の球体輸送
装置30の説明図である。特に図5(A)〜(D)は、
該装置30の構造および動作を説明する図、図6は装置
30の斜視図である。なお、これら図は、図1の中の装
置20を設けた部分に、装置20の代わりに装置30を
設けた例で示してある。
【0032】この第2の実施の形態の装置30は、シー
ソー部材30aと、脱離防止部材30bと、動力部30
cとを具える。さらに、球体停止機構30dと制御部3
0eとを具える。以下、各構成成分について説明する。
【0033】シーソー部材30aは、支点(回転軸)Q
が第2の面15bより高い位置に設定されシーソー運動
するシーソー部材である。然も、シーソー運動時に一端
が第1の面の球体収容位置15b(図1参照)に接触ま
たは近接し、他端が第2の面15dに接触または近接す
る部材である。然も、一端で球体を受け、該受けた球体
を当該シーソー部材30a上を、シーソー運動(すなわ
ち、他端が下がる時の動作)を利用して転がらせて他端
に送る部材である。
【0034】このシーソ部材30aは、上記目的を達成
できる構造であれば、任意のものとできる。このシーソ
ー部材30aの両端は、第1の面、第2の面にあうよう
に曲げておくのがよく、さらに、球体を受けやすい形
状、たとえば、トヨ状とする等の工夫をするのが好まし
い。
【0035】このシーソ部材30aの材質は、なるべく
軽量でそれでも強度を確保できる材質が良い。例えば、
鉄製の中空パイプを組みたてた構造とか、アルミニウム
を用いた構造などが好ましい。
【0036】なお、支点(回転軸)Qは、遊戯装置の溝
21の上方であって、シーソ部材30aに上記所定動作
をさせ得る適正位置に、図示しない支持構造により固定
してある。
【0037】脱離防止部材30bは、シーソ部材30a
に沿って転がる球体がシーソ部材30aから脱離するの
を防止する。この脱離防止部材30bは、球体の移動に
支障がない構造のものなら任意の構造で良い。例えば、
シーソ部材30aの長手方向の両側に板材を接続して球
体の脱離を図っても良いし、または、シーソ部材30a
の長手方向に沿ってこのシーソ部材30aの上面を、球
体が通過出来るようなトンネル状の空間を維持した状態
で覆うような覆い部材(図6参照)で構成しても良い。
後者は、球体脱離を確実に防止できるので好ましい。ま
た、シーソ部材30a自体が、脱離防止部材30bを兼
ねる様な構造、例えば、シーソー部材自体を、球体が通
過する内径を持つ中空パイプを加工したもので構成して
も良い。
【0038】動力部30cは、シーソー部材30aを、
支点(回転軸)Qを中心として、シーソー動作させるも
のである。なお、シーソー動作させる際の、シーソー部
材30aの第1の面側でのストロークと、第2の面側で
のストロークとは、第1および第2の面の高さの違いが
ある分異なるように、動力部30cは、シーソー部材3
0aをシーソー動作させる。このような動作は、例え
ば、公知の機構技術やモーター制御技術などにより実現
することができる。
【0039】また、球体停止機構30dは、第1の面1
5a側から一度に複数の球体がシーソー部材30a上に
載ってしまうのを防止するためのものである。この機構
30dは設けた方が好ましいが、これを設けずに他の工
夫を施しても良い。ただし、複数個の球体を一度にシー
ソー部材30aで輸送する場合があっても良い。
【0040】制御部30eは、装置30の各構成成分の
動作タイミングなどを制御する。この制御部30eは、
例えば、コンピュタおよび装置30内に適切に配置した
センサを含む回路により構成することができる。
【0041】次に、この第2の実施の形態の球体輸送装
置30の動作について説明する。まず、図5(A)に示
した様に、シーソ部材30aの一端が第1の面15aに
接するか又は近接するように、動力部30cにより、シ
ーソー部材30dを支点Qを中心として移動させる。こ
こで、第1の面15a側から、球体14がシーソー部材
30a側に供給されると、この球体14はシーソー部材
30a内に収容される(図5(B))。
【0042】次に、動力部30cは、シーソー部材30
aを、他端側が第2の面15dに接するか又は近接する
ように、支点Qを中心として移動させる。この移動がな
される間に(図5(C))シーソー部材30aの一端が
支点Qより高い位置になる。すると、球体14はシーソ
ー部材30aに沿って他端に向かってシーソー部材30
a上を転がる。ただし、脱離防止部材30bがあるの
で、球体14はシーソー部材30aの他端に所望の通り
に転がる。そのため、球体14は第2の面15d側に移
動される(図5(D))。この図5(A)〜(D)を参
照して説明した動作を繰り返すことにより、球体14を
次々に輸送できる。
【0043】3.第3の実施の形態 ところで、上述したような遊戯施設の場合、遊戯者12
がターゲット部10に向けて蹴ったボールが、ターゲッ
ト部10の枠、的1〜9または遊戯施設の壁等のいずれ
かに当たった後跳ね返って、遊戯位置まで戻ってくる場
合がある。この跳ね返って来たボールを、遊戯者が再び
蹴りそれが未だ的中されていなかった的に当たった場
合、不正な得点が追加されてしまう。このような不正な
得点は、遊戯の楽しさを著しく低下させるので好ましく
ない。
【0044】そこで、この第3の実施の形態では、図7
に示した様に、ターゲット部10等から跳ね返ってきた
ボールの不正な再利用による的への的中を無効とする無
効装置100をさらに具える。
【0045】無効装置100は、任意の構成とできる
が、この実施の形態では、図7に示しように、遊戯位置
13とターゲット部10との間に設けられボールの通過
を検出して通過信号を出力する検出部101と、不正な
的中を無効化する制御動作をする制御回路部103とで
構成してある。
【0046】この例の場合、検出部101は、ボールの
通過を検出できる密度で複数のセンサa〜fを配置した
枠状物およびこれらセンサの出力の論理和をとる論理和
回路(図示せず。例えば制御回路部103内に内蔵す
る。)で構成してある。即ち、ボール通過に好適な広さ
の枠の例えば対向する2辺に、少なくともボール14の
直径より狭いピッチで例えば光センサa〜fを配置した
枠状物と、これセンサa〜fの出力論理和をとり、その
結果を通過信号として出力する論理和回路(図示せず)
とで構成してある。
【0047】この検出部101では、枠状物の枠内をボ
ール14が通過すると、ボール14が通過した領域を担
当している光センサは、ボールにより光路が遮られるの
で、信号を発する。論理和回路は、それに応じて通過信
号を出力する。
【0048】制御回路部103は、上記の通過信号に応
じて所定時間、許可信号を発する。この例の場合、通過
信号に応じて一定時間だけ許可信号を発し、その後は、
再び通過信号が入力されるまで許可信号を発しないタイ
マを、この制御回路部103は含む。この許可信号が出
ている間に、複数の的1〜9のいずれかにボールが的中
して的中信号が出た場合、制御回路部103は、その的
中信号を、正当な的中信号として、表示部11に出力す
る。このような的中信号は、例えば、一方の入力端子に
上記許可信号が入力され、他方の端子に上記的中信号が
入力される2入力論理積回路を、制御回路部103に内
蔵することで、生成できる。そして、上記許可信号を発
する上記タイマとして、ボール14が検出部(枠状物)
101を通過してからターゲット部10に到達する時間
よりやや長い程度の時間をオン状態になるタイマを用い
る。こうしておけば、ターゲット部10などから跳ね返
ったボールで試技がされるころには、上記許可信号は消
滅して(オフ状態になって)いるので、すなわち、2入
力論理積回路の一方の入力はローレベルとなるので、こ
のボールすなわち不正ボールで的を的中しても、的中信
号は表示部側には伝わらない。従って、不正使用の得点
を無効にすることができる。
【0049】なお、球体輪送装置20が新たなボールを
遊戯位置13に供給する動作をした信号(例えば、第2
の位置P2でボールを検出した信号)が検出され、か
つ、ボールが検出部(枠状物)101を通過したら、上
記許可信号が新たに発生されるように、制御回路部10
3を構成しておくのが良い。こうしておかないと、不正
ボールが検出部101を通過したときも、許可信号が発
生されてしまうからである。
【0050】なお、上述した実施の形態はこの発明の一
例にすぎない。従って、この発明は上述の実施の形態に
なんら限定されない。例えば、第1および第2の腕部2
0a、20b、保持器20c、動力部20d、第1およ
び第2の球体誘導部材20e、20f、シーソー部材3
0a、球体脱離防止部材30bおよび動力部30cの構
造は上述の実施の形態に限定されず、この発明の目的の
範囲内で任意好適な構造に変更することができる。
【0051】また、上述の実施の形態では、この発明の
球体輸送装置を、サッカーボールまたはフットサルボー
ルを用いる遊戯施設に設ける例を説明したが、バスケッ
トボール、バレーボールなどを模倣した遊戯施設などに
も適用できる。また、球技用の球体以外の任意の球体の
輸送にも適用できる。ただし、特に、サッカーボール、
フットサルボール、バスケットボール、またはバレーボ
ールを用いる遊戯施設の数が増加していることから、こ
れらボールの1種、より好ましくは、サッカーボール、
フットサルボールおよびバスケットボールのうちの1種
を配給する球体輸送装置、をこの発明により実現するの
が好適である。
【0052】
【発明の効果】この発明の球体輸送装置では、第1の発
明にあっては腕部および保持器の自重を、また、第2の
発明にあってはシーソー部の自重を、動力部の負荷から
除外できる。そのため、第1の面からこれより高さが高
い第2の面に球体を無人でかつなるべく少ない電力で球
体を輸送できる球体輪送装置を実現することができる。
【0053】また、この発明の遊戯施設は上記球体輪送
装置を具えたので、人手の削減および省電力化が図れた
遊戯施設を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の球体輸送装置を説明する図であ
る。
【図2】第1の実施の形態の球体輸送装置の構成および
動作を説明する図である。
【図3】第1の実施の形態の球体輸送装置の構成および
動作を説明する図である。
【図4】第1の実施の形態の球体輸送装置を示した斜視
図である。
【図5】第2の実施の形態の球体輸送装置の構成および
動作を説明する図である。
【図6】第2の実施の形態の球体輸送装置を示した斜視
図である。
【図7】他の実施の形態の遊戯施設を説明する図であ
る。
【図8】従来技術およびこの発明を説明する図である。
【符号の説明】
1〜9:的 10:ターゲット部 11:表示部 12:遊戯者 13:遊戯位置 14:球体(ボール) 15a:第1の面 15b:球体
収容位置 15c:ガイド部材 15d:第2
の面 20:第1の実施の形態の球体輪送装置 20a:第1の腕部 20b:第2
の腕部 20c:保持器 20d:動力
部 20e:第1の球体誘導部材 20f:第2
の球体誘導部材 20g:球体停止機構 20h:制御部 30:第2の実施の形態の球体輪送装置 30a:シーソー部材 30b:脱離
防止部材 30c:動力部 30d:球体
停止機構 30e:制御部 100:無効装置 101:検出部 103:制御回路部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球体を、第1の面から、これより高い位
    置にある第2の面に輸送する装置において、 回転軸に該軸と直交する方向にかつ互いは反対方向を向
    くように取り付けられた第1および第2の腕部であっ
    て、それぞれの先端に球体を保持する保持器を有し、こ
    れら保持器が前記第1の面より低い第1の位置および前
    記第2の面より高い第2の位置を含む円軌跡上を経るよ
    うに、前記回転軸を回転中心として回転する第1および
    第2の腕部と、 前記第1の腕部および第2の腕部を前記回転運動させる
    動力部と、 前記第1の面および前記第1の位置の間に設けられ、前
    記第1の面上の球体を前記第1の位置に来た保持器内に
    導く第1の球体誘導部材と、 前記第2の面および前記第2の位置の間に設けられ、前
    記第2の位置に来た保持器内の球体を前記第2の面に導
    く第2の球体誘導部材とを具えたことを特徴とする球体
    輸送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の球体輸送装置におい
    て、 前記第1の球体誘導部材を、前記第1の面から前記第1
    の位置に下り勾配をもって至っている第1のレール状部
    材で構成してあり、 前記第2の球体誘導部材を、前記第2の位置から前記第
    2の面に下り勾配をもって至っている第2のレール状部
    材で構成してあり、 前記保持器それぞれを、前記レール状部材をかわすため
    の隙間を有しかつ前記円軌跡の接線に相当する方向に球
    体を出し入れする開口部が向いている容器としてあるこ
    とを特徴とする球体輸送装置。
  3. 【請求項3】 球体を、第1の面から、これより高い位
    置にある第2の面に輸送する装置において、 支点が前記第2の面より高い位置に設定されシーソー運
    動するシーソー部材であって、前記シーソー運動時に一
    端が前記第1の面に接触または近接し、他端が前記第2
    の面に接触または近接し、前記一端で球体を受け、該受
    けた球体を当該シーソー部材上を前記シーソー運動を利
    用して転がらせて前記他端に送るシーソー部材と、 該シーソー部材に取り付けられ、該シーソー部材に沿っ
    て転がる球体が該シーソー部材から脱離するのを防止す
    る脱離防止部材と、 前記シーソー部材を前記シーソー運動させる動力部とを
    具えたことを特徴とする球体輸送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の球
    体輸送装置において、 該球体輸送装置は、 複数個の的を有するターゲット部に球体を当てまたは入
    れ、これら的への的中率および又は的中位置等によって
    得点等を競う遊戯施設であって、試技後の球体を回収す
    るための下り勾配を有した第1の面と、該第1の面の球
    体収容位置より高い位置に設けられ遊戯者が試技をする
    ための第2の面とを具える遊戯施設に設置される球体輸
    送装置であることを特徴とする球体輸送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の球
    体輸送装置において、 前記球体が、サッカーボール、フットサルボール、バス
    ケットボールおよびバレーボールから選ばれる1種であ
    ることを特徴とする球体輸送装置。
  6. 【請求項6】 複数個の的を有するターゲット部に球体
    を当てまたは入れ、これら的への的中率および又は的中
    位置等によって得点等を競う遊戯施設において、 試技後のボールを回収するための下り勾配を有した第1
    の面と、 該第1の面の球体収容点より高い位置に設けられ競技者
    が試技をするための第2の面と、 請求項1に記載の球体輸送装置とを具えることを特徴と
    する遊戯施設。
  7. 【請求項7】 複数個の的を有するターゲット部に球体
    を当てまたは入れ、これら的への的中率および又は的中
    位置等によって得点等を競う遊戯施設において、 試技後のボールを回収するための下り勾配を有した第1
    の面と、 該第1の面の球体収容点より高い位置に設けられ競技者
    が試技をするための第2の面と、 請求項3に記載の球体輸送装置とを具えることを特徴と
    する遊戯施設。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の遊戯施設にお
    いて、 前記球体が、サッカーボール、フットサルボール、バス
    ケットボールおよびバレーボールから選ばれる1種であ
    ることを特徴とする遊戯施設。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005349049A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Konami Co Ltd ゲーム装置
JP5969665B1 (ja) * 2015-06-05 2016-08-17 健夫 宮本 サッカー練習装置

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