JP2000209576A - アクセス制御装置およびアクセス制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

アクセス制御装置およびアクセス制御プログラムを記録した記録媒体

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JP2000209576A
JP2000209576A JP11007699A JP769999A JP2000209576A JP 2000209576 A JP2000209576 A JP 2000209576A JP 11007699 A JP11007699 A JP 11007699A JP 769999 A JP769999 A JP 769999A JP 2000209576 A JP2000209576 A JP 2000209576A
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camera
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Yasuhisa Kanefuji
靖尚 金藤
Yuichi Kawakami
雄一 川上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーバを制御する制御権の付与を求めるクラ
イアントが複数あった場合に、クライアント側で制御権
を付与するクライアントを決定すること。 【解決手段】 新規なクライアントからカメラを制御す
るための制御権の付与を求める要求があった場合には
(ステップS01)、既に制御権を取得したクライアン
トがいるか否かが判断される(ステップS02)。制御
権を取得したクライアントがいない場合には(ステップ
S02でNO)、新規に制御権を要求したクライアント
にカメラの制御権を付与する(ステップS03)。一
方、既に制御権を取得したクライアントが存在する場合
には(ステップS02でYES)、ユーザ協議モードで
どのクライアントに制御権を付与するか決定する(ステ
ップS04)。ユーザ協議モードには、オークションモ
ードと、予約オークションモードと、ディスカッション
モードと、多数決モードの4つのモードがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はアクセス制御装置
およびアクセス制御プログラムを記録した記録媒体に関
し、特に接続された複数のクライアントに情報を転送す
るサーバに対して、複数のクライアントからサーバを制
御するための制御権付与の要求があった場合に、制御権
を付与するクライアントを決定するアクセス制御装置お
よびアクセス制御プログラムを記録した記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットなどの通信回線を
通じて動画や音声などをリアルタイムに放送するシステ
ムが出現している。インターネットなどの通信回線に複
数のコンピュータが接続されており、サーバとなるコン
ピュータ(以下単に「サーバ」という)に接続されたカ
メラで撮影した画像がクライアントとなるコンピュータ
(以下単に「クライアント」という)に転送されてディ
スプレイに映し出される。これにより、複数のユーザが
クライアントの前に座っていながらにして、遠方に設置
されたサーバに接続されたカメラで撮像した画像を見る
ことができ、遠方の様子をうかがい知ることができる。
このようなシステムでは、通信回線の双方向性を生かし
て、クライアントから遠隔地にあるカメラを制御するこ
とにより撮像方向や撮像倍率を変更することが可能なシ
ステムがある。これはカメラが接続されたサーバでカメ
ラを制御するようにして、カメラに対する制御権を特定
のクライアントに与えることによりカメラの遠隔制御を
可能にしたものである。
【0003】従来のシステムでは、サーバに接続された
カメラをクライアントから制御しようとしても、多くの
クライアントから同時にカメラを制御しようとした場
合、カメラを制御するための制御権の取り合いになって
しまう。このためサーバ側で、クライアントごとに制御
権を取得するための優先権を設定しており、カメラを制
御するための制御権を要求するクライアントのうちで優
先度の高いクライアントに制御権を与える方法が、特開
平9−233453号公報に開示されている。また、制
御権付与の要求があった順に、所定の時間だけ制御権を
付与する技術が、特開平10−164559号公報に開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
システムにおけるカメラの制御権の管理は、制御権が与
えられるクライアントがサーバ側で一方的に決められる
場合や、制御権を要求した順に与えられる場合など、ク
ライアント側にとっては制御権取得のための自由度が低
いものであった。
【0005】この発明は上述の問題を解決するためにな
されたもので、サーバに接続されたカメラを制御するた
めの制御権付与の要求が複数のクライアントからあった
場合に、制御権をどのクライアントに与えるかをクライ
アント側で決定することができ、自由度の高い制御権の
付与を可能としたアクセス制御装置およびクライアント
ならびにアクセス制御プログラムを記録した記録媒体を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めにこの発明のある局面によるアクセス制御装置は、サ
ーバを制御するための機能を1つ以上のクライアントに
付与するアクセス制御装置であって、機能の付与を求め
るクライアントが複数あるときは、機能の付与を求める
複数のクライアントのそれぞれから要求情報を受信する
受信手段と、受信手段で受信した要求情報に基づいて機
能の付与を求める複数のクライアントから特定のクライ
アントを選択する選択手段と、特定のクライアントに機
能を付与する機能付与手段とを備え、サーバは複数のク
ライアントに供給情報を送信する。
【0007】好ましくは、アクセス制御装置の選択手段
は、受信手段で所定の期間に受信した要求情報に基づき
特定のクライアントを選択することを特徴とする。
【0008】さらに好ましくは、アクセス制御装置の要
求情報は、機能付与の対価であることを特徴とする。
【0009】この発明の他の局面によるアクセス制御装
置は、サーバを制御するための機能を1つ以上のクライ
アントに付与するアクセス制御装置であって、機能の付
与を求めるクライアントが複数あるときは、機能の付与
を求める複数のクライアントのそれぞれから要求情報を
受信する受信手段と、受信手段で受信した要求情報に基
づき定められる制御モードに従ってサーバを制御する制
御手段とを備え、サーバは複数のクライアントに供給情
報を送信する。
【0010】好ましくは、アクセス制御装置は、サーバ
は画像または/および音声を入力する入力手段を含み、
サーバの制御は、入力手段で入力する前記画像または/
および音声の入力範囲の変更であり、供給情報は入力手
段で入力する画像または/および音声であることを特徴
とする。
【0011】この発明の他の局面によるアクセス制御プ
ログラムを記録した記録媒体は、複数のクライアントに
供給情報を送信するサーバを制御するための機能を付与
するためのプログラムを記録した記録媒体であって、機
能の付与を求めるクライアントが複数あるときは、機能
の付与を求める複数のクライアントから要求情報を受信
する受信ステップと、受信手段で受信した要求情報に基
づいて機能の付与を求める複数のクライアントから特定
のクライアントを選択するステップと、特定のクライア
ントに機能を付与する機能付与ステップとを含む。
【0012】これらの発明に従うと、サーバを制御する
ための機能の付与を求めるクライアントが複数あるとき
は、サーバを制御するための機能を与えるクライアント
を、サーバ側でなくクライアント側で決定することがで
き、サーバを制御するための機能の付与の自由度を高め
たアクセス制御装置およびアクセス制御プログラムを記
録した記録媒体を提供することかできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。なお、図中同一符号は同一また
は相当する部材を示す。
【0014】図1は、本発明の実施の形態の1つにおけ
るシステムの全体構成を示す図である。本実施の形態に
おけるシステムは、インターネット等のネットワークに
接続されたサーバ100と、サーバ100に接続された
複数のカメラ1〜3およびマイク4〜6と、ネットワー
クに接続された複数のクライアント200とで構成され
る。サーバ100とクライアント200とはパーソナル
コンピュータやワークステーション等の情報処理装置で
あり、サーバ100とクライアント200とはネットワ
ークを介して双方向の通信が可能となっている。サーバ
100はカメラ1〜3およびマイク4〜6と接続されて
おり、カメラ1〜3のパン、チルト、ズームの操作制御
を行なう。また、カメラ1〜3の位置を移動させるため
の装置がそれぞれのカメラに備えられている場合には、
カメラの位置を移動させる制御も行なう。
【0015】サーバ100は、カメラ1〜3で撮像した
画像のいずれか1つをネットワークに送信し、同様にマ
イク4〜6で集音した音声のいずれか1つをネットワー
クに送信する。ネットワーク上に送信された画像データ
および音声データはクライアント200で受信され、ク
ライアントが備えるディスプレイやスピーカから出力さ
れる。サーバ100が1つであるのに対してクライアン
ト200は複数である。したがって、サーバから送信さ
れる1つの画像情報と音声情報とが複数のクライアント
200で受信されて出力される。すなわち、複数のクラ
イアント200では同じ画像と音声が出力されることに
なる。
【0016】カメラ1〜3の動作(パン、チルト、ズー
ム、移動)の制御と、カメラ1〜3の出力の切換制御
と、マイク4〜6の出力の切換制御は、サーバ100で
行なわれる。サーバ100で行なうカメラの制御は、複
数のクライアント200のいずれか1つのクライアント
が遠隔操作することができる。これは、ネットワークを
介して行なうサーバ100とクライアント200との通
信が双方向性を有することにより可能となるものであ
る。
【0017】図2は、サーバ100の概略構成を示すブ
ロック図である。サーバ100は、サーバ100全体を
制御するCPU(中央演算装置)101と、CPUで実
行するプログラム等を記憶するためのメモリROM11
3と、CPU101でプログラム等を実行する際に用い
る変数等を一時記憶するためのメモリRAM111と、
CPU101で実行するためのプログラムやプログラム
の実行に必要なデータ等を読込むためのCD−ROMド
ライバ114と、ネットワークに接続された他のコンピ
ュータと通信を行なうための通信制御部103と、サー
バ100に接続されたカメラ1〜3とマイク4〜6の出
力を切換えするとともに、カメラ1〜3とマイク4〜6
に対する制御信号の切換を行なう切換部105と、カメ
ラ1〜3のいずれかの出力をデジタルデータに変換する
ためのビデオボード109と、マイク4〜6のいずれか
の出力をアナログ信号からデジタル信号に変換するため
のA/D変換器107とを含む。
【0018】切換部105は、カメラ1〜3の出力のう
ちいずれか1つをビデオボード109に入力するための
切換えを行なう。この切換えはCPU101から受信す
る切換信号により行なわれる。また、マイク4〜6の出
力のうちいずれか1つをA/D変換器107に入力する
ための切換えを行なう。この切換えはCPU101から
送信される切換信号により切換えられる。ビデオボード
109は、切換部105から出力されるカメラ1〜3の
いずれか1つの出力をビデオ信号として受信し、A/D
変換、圧縮処理等の処理等の所定の画像処理を施して画
像データを作成し、通信制御部103に出力する。A/
D変換器107は、切換部105から出力されるマイク
4〜6のいずれか1つの出力をアナログ信号として受信
し、デジタル信号に変換し、通信制御部103に音声デ
ータを出力する。また、必要に応じて変換されたデジタ
ル信号に圧縮処理を施すこともできる。
【0019】通信制御部103は、サーバ100をコン
ピュータネットワークまたは通信回線網に接続するため
のネットワークインターフェイスであり、ネットワーク
に接続された他のコンピュータとの間で通信を行なう。
図ではコンピュータネットワークに接続した形態を示し
ている。通信制御部103に入力された音声データと画
像データとは、CPU101の指示によりネットワーク
に接続されたクライアントに対してネットワークを介し
て送信される。
【0020】また、ネットワークに接続されたクライア
ントから制御信号を受信してCPU101に送信する。
制御信号は、カメラ1〜3とマイク4〜6の出力を切換
えるための切換信号や、カメラ1〜3とマイク4〜6を
制御するための制御信号である。このように、通信制御
部103は、ネットワークに接続された複数のクライア
ントと1対多の通信が可能であり、またそれらのクライ
アントと双方向の通信をすることができる。
【0021】CPU101は、サーバ100全体の制御
を行なう。CPU101は、ROM113、RAM11
1、CD−ROMドライバ114と、切換部105と、
通信制御部103と接続されている。ROM113に
は、CPU101で実行するプログラムとそのプログラ
ムの実行に必要なデータが記憶されている。CPU10
1で、ROM113に記憶されているプログラムを読込
むことにより、読込んだプログラムが実行される。RA
M111は、CPU101でプログラムを実行するため
に必要な変数等を一時記憶するためのメモリである。C
D−ROMドライバ114は、ROM113に記憶され
ているプログラムとは別のプログラムやデータが記憶さ
れたCD(コンパクトディスク)116からプログラム
やデータを読込むための装置である。CD−ROMドラ
イバ114で読込まれたプログラムはCPU101で実
行される。
【0022】CPU101は、通信制御部103に対し
て制御信号を出力する。通信制御部103に対して送信
される制御信号は、A/D変換器107より出力される
音声データとビデオボード109より出力される画像デ
ータとを送信する先のクライアントを指定するための信
号等である。また、CPU101は、通信制御部103
を介してネットワークに接続されたクライアントから情
報を受信する。クライアントから受信する情報は、カメ
ラ1〜3とマイク4〜6を制御するための制御権を要求
する信号、制御権を取得するための要求情報および制御
権を取得したクライアントが送信するカメラ1〜3およ
びマイク4〜6の動作を制御するための信号である。C
PU101では、受信した制御権を要求する信号と要求
情報とに基づいて、制御権を要求する複数のクライアン
トのうちどのクライアントに対して制御権を付与するか
を決定するアクセス制御がなされる。これについては後
で詳しく説明する。
【0023】また、制御権を取得したクライアントから
送信される制御信号は、切換部105に送信され、切換
部105では、カメラ1〜3のうちいずれか1つの出力
の切換え、マイク4〜6の出力のいずれか1つの出力へ
の切換えが行なわれる。また、切換部105では、出力
の切換が行なわれたカメラに対して、受信した制御信号
に基づきカメラのパン、チルト、ズーム、位置の移動を
指示する制御信号を出力する。カメラ1〜3では、受信
した制御信号に基づきパン、チルト、ズームおよび移動
の所定の動作が行なわれる。
【0024】このように、サーバ100では、カメラ1
〜3の出力の切換、マイク4および6の出力の切換えお
よびカメラ1〜3の動作制御を行なうことができる。こ
れらのカメラ1〜3とマイク4〜6の制御は、ネットワ
ークに接続されたクライアントから送信される制御信号
に基づいて遠隔操作される。
【0025】図3は、クライアント200の概略構成を
示すブロック図である。クライアント200は、クライ
アント200をコンピュータネットワークまたは通信回
線網と接続するためのネットワークインターフェイスで
ある通信制御部203と、通信制御部203で受信され
た音声データをデジタル信号からアナログ信号に変換す
るためのD/A変換器207と、D/A変換器の出力を
音声出力するためのスピーカ220と、通信制御部20
3から出力される画像データにD/A変換処理、画像処
理、画像データが圧縮されている場合には元のデータに
戻す処理等を行ないビデオ信号を出力するビデオボード
209と、ビデオボード209から出力されるビデオ信
号を画像表示するためのディスプレイ222と、操作者
からの入力を受付けるためのキーボード224およびマ
ウス226と、クライアント200全体を制御するCP
U201と、CPU201に接続されるメモリRAM2
11およびROM213と、CD−ROMドライバ21
4とを含む。
【0026】通信制御部203は、クライアント200
をコンピュータネットワークまたは通信回線網に接続す
るためのネットワークインターフェイスである。図では
コンピュータネットワークに接続した形態を示してい
る。ネットワークに接続されたサーバ100とネットワ
ークを介して所定の通信手順に従って双方向の通信を行
なう。ネットワークに接続されたサーバ100から受信
する情報は、画像データと音声データ等である。サーバ
100へ送信する情報は、サーバ100に接続されたカ
メラ1〜3とマイク4〜6を制御するための制御権を要
求するための信号と、カメラ1〜3とマイク4〜6を切
換するための切換信号と、カメラ1〜3とマイク4〜6
の動作を制御するための制御信号等である。これらのサ
ーバ100へ送信する情報は、CPU201の指示によ
り送信される。
【0027】D/A変換器207は、通信制御部203
が出力する音声データをデジタルデータからアナログデ
ータに変換し、スピーカ220に出力する。スピーカ2
20は、アナログ信号に変換された音声データを音声出
力する。ビデオボード209は、通信制御部203が出
力する画像データに対して、画像データが圧縮されてい
る場合には元のデータに戻す処理と、デジタルデータを
アナログデータに変換するD/A変換処理と、所定の画
像処理とを行ない、ビデオ信号をディスプレイ222に
出力する。ディスプレイ222はビデオ信号を画像表示
する。ディスプレイ222は、液晶表示装置またはCR
Tである。
【0028】したがって、サーバ100に接続されたカ
メラ1〜3で撮像された画像がディスプレイ222に表
示され、サーバ100に接続されたマイク4〜6で集音
された音声がスピーカ220から音声出力される。
【0029】このようにネットワークを介してサーバ1
00からクライアント200に画像と音声がリアルタイ
ムに送信されてクライアント200で出力されるので、
クライアント200の操作者は、カメラ1〜3とマイク
4〜6が設置された場所と離れた場所にいる場合でも、
カメラ1〜3とマイク4〜6が設置された場所の映像と
音声をリアルタイムに見たり聞いたりすることができ
る。
【0030】CPU201は、クライアント200全体
を制御する中央演算装置である。CPU201に接続さ
れたROM213は、CPU201で実行するプログラ
ムやデータを記憶するためのメモリである。RAM21
1は、CPU201に接続され、CPU201でプログ
ラムを実行する際に必要となる変数データ等を一時的に
記憶するためのメモリである。CD−ROMドライバ2
14は、ROM213に記憶されているプログラムとは
別のプログラムやデータを記憶したCD216からプロ
グラムやデータを読取るための装置である。CPU20
1は、CD−ROMドライバ214でCD216に記憶
されているプログラムやデータを読取ることにより、種
々のプログラムを実行することができる。
【0031】キーボード224とマウス226とは、操
作者がクライアント200を操作する際に入力を受付け
るための入力装置である。マウス226は、ポインティ
ングデバイスであり、ディスプレイ222上の任意の位
置を指定することができる。
【0032】通信制御部203からサーバ100に対し
て出力されるカメラ1〜3とマイク4〜6を制御するた
めの制御権を要求する要求信号と、カメラ1〜3とマイ
ク4〜6を切換えるための切換信号と、カメラ1〜3と
マイク4〜6を制御するための制御信号とは、操作者が
キーボード224またはマウス226からそれらの信号
を送出する旨の指示を行なうことにより、CPU201
から通信制御部203に出力される。
【0033】また、キーボード224またはマウス22
6から入力された文章を文字データとして通信制御部2
03を介して他のクライアント200に送信することが
できる。他のクライアント200では、文字データを受
信すると、ビデオボード209で所定の処理を行なった
後ディスプレイ222に受信した文字データを表示す
る。このようにして、複数のクライアント200相互間
で文字データを送受信することにより、クライアント2
00を操作する複数の操作者同士で意思の伝達を行なう
ことができる。この機能を電子メールという。
【0034】さらに、複数のクライアント200とサー
バ100とで電子会議の機能を実現することができる。
これは、サーバ100と複数のクライアント200とが
1対多の関係で接続する場合の機能である。1のクライ
アント200が文字データをサーバ100に送信する
と、サーバ100に接続されている他のクライアント2
00のすべてがその文字データを受信して表示すること
ができる。この電子会議の機能を用いれば、複数のクラ
イアント200の操作者の間で自己の意思を他の操作者
に表明することができ、複数のクライアント200の操
作者が同じ場所にいなくてもクライアント200の操作
者すべての総意が得られた結論を出すことができる。
【0035】図4は、クライアント200のディスプレ
イ222に表示される画面の一例を示す図である。ビデ
オボード209から出力されるビデオ信号は映像領域3
02に表示される。操作領域304は、カメラ1〜3と
マイク4〜6の切換えまたは動作制御するための操作画
面を表示する領域である。この操作領域304は、後述
する制御権を取得したクライアント200の画面にのみ
表示される。制御権を取得していないクライアント20
0のディスプレイ222には、操作領域304は表示さ
れず、ディスプレイ222の画面300全体に映像領域
302が表示される。
【0036】操作領域304の上部に表示されるカメラ
選択ボタン306〜308は、サーバ100に接続され
ているカメラ1〜3を切換えるためのボタンである。マ
ウス226で切換ボタン306〜308をクリックする
ことにより、クリックされた切換ボタンの番号に対応す
るカメラで撮影した画像が映像領域302に表示され
る。たとえば、カメラ1で撮像した画像を映像領域30
2に表示させたい場合には、カメラ1に対応する切換ボ
タン306をマウスでクリックすればよい。これによ
り、映像領域302に表示されている画像を撮像するカ
メラに対応する切換ボタン306〜308は、反転表示
される。たとえば、カメラ1が選択されている場合には
切換ボタン306が反転表示されて切換ボタン307,
308は反転表示されず通常の表示がされる。これによ
り、映像領域302に表示されている画像はどのカメラ
で撮像した画像であるかを作業者は認識することができ
る。
【0037】本実施の形態においては、カメラ1〜3の
いずれかに切換えが可能な操作とし、マイク4〜6の切
換えはカメラ1〜3の切換えに伴って切換わるものとし
た。具体的には、カメラ1に切換えられた場合にはマイ
ク4に切換えられ、カメラ2に切換えられた場合にはマ
イク5に切換えられ、カメラ3に切換えられた場合には
マイク6に切換えられる。マイクの切換をカメラの切換
とは別にする場合には、カメラの切換の場合と同様に、
マイク4〜6のそれぞれに対応するマイク切換ボタンを
操作領域304に設けることにより可能となる。
【0038】切換ボタン306〜308の下には文字表
示領域330が設けられている。文字表示領域330
は、サーバ100から送信される文字情報を表示する領
域である。また、文字表示領域330は、文字入力をキ
ーボード224から行なうことが可能であり、サーバ1
00に対して文字表示領域330に入力された文字デー
タを送信することができる。
【0039】文字表示領域330の下部にはカメラ1〜
3を操作するためのパンボタン312,313、チルト
ボタン310,311、ズームボタン320,321と
が設けられている。パンボタン312,313をマウス
226でクリックするとカメラ1〜3がパン動作を行な
う。チルトボタン310,311をマウス226でクリ
ックすると、カメラ1〜3がチルト動作を行なう。ズー
ムボタン320,321をクリックするとカメラ1〜3
がズーム動作を行なう。これらのカメラ制御は、切換ボ
タン306〜308で切換えられているカメラに対して
有効となる。たとえば、切換ボタン306が反転してお
り、映像領域302に表示されている画像はカメラ1で
撮像した画像である場合には、チルトボタン312,3
13とパンボタン310,311とズームボタン32
0,321をマウス226でクリックすることによりカ
メラ1が制御される。
【0040】ズームボタン320,321の操作により
カメラ1〜3のズーム倍率がズーム表示部322に表示
される。これにより、現在切換えられているカメラが設
定されているズーム倍率を容易に把握することができ
る。図では示していないが、チルトおよびパンの動作に
ついても、ズーム表示部と同様な表示を行なうことによ
り、操作者がカメラの方向を容易に認識できるようにす
ることができる。また、カメラ1〜3が移動可能な場合
には、移動ボタンおよび移動表示部を設けて、カメラを
移動させるための制御指示の入力とカメラの位置の表示
が可能となる。
【0041】このように本実施の形態におけるクライア
ント200は、ディスプレイに操作領域304を設け
て、カメラ1〜3の切換指示と、切換えられたカメラに
対するパン,チルト,ズームおよび移動の所定の動作指
示を行なうことができる。これにより、カメラから離れ
た位置に操作者がいる場合であっても、カメラを操作者
の意のままに操作することができる。
【0042】以下サーバ100で行なわれる処理につい
て説明する。図5は、サーバ100で行なわれるカメラ
制御権管理処理の流れを示すメインフロー図である。サ
ーバ100は、ネットワークに接続されたクライアント
200と通信が確立されているクライアント200から
カメラ1〜3を制御するための制御権を要求する信号を
受信待ちしている。そして、制御権を要求する信号を受
信したか否かが判断される(ステップS01)。
【0043】サーバ100と通信が確立しているクライ
アント200との間では、カメラ1〜3のいずれかで撮
像した画像データと、マイク4〜6のいずれかで集音し
た音声データとがサーバ100よりネットワークを介し
てクライアント200に送信されている。このような通
信が確立したクライアントがカメラ1〜3を制御するた
めの制御権を要求することができる。クライアント20
0から制御権を要求するための制御信号を送信するため
には、図4を参照して、操作者がディスプレイの画面3
00に操作領域304を呼出して、切換ボタン306〜
308のいずれかをマウスでクリックすることにより、
カメラ1〜3の制御権を要求する信号がクライアント2
00からサーバ100に送信される。また、操作領域3
04の文字表示領域330にカメラ1〜3の制御権を要
求するコマンドを入力するようにしてもよい。
【0044】サーバ100のCPU101では、制御権
を要求する信号を受信すると、既に制御権を付与したク
ライアントが存在するか否かを判断する(ステップS0
2)。既に制御権を付与したクライアントがいない場合
には、制御権を要求したクライアントに対してカメラ1
〜3を制御するための制御権を付与する(ステップS0
3)。このとき、サーバ100から制御権を要求する信
号を送信したクライアント200に対して、制御権が付
与された旨の信号が送信される。制御権が付与された旨
の信号を受信したクライアント200では、ディスプレ
イに表示されている文字表示領域330に、「制御権が
付与されました」のメッセージが表示される。これによ
り、操作者はカメラ1〜3の制御権が付与されたことを
認識することができる。そして、操作領域304内の種
々のボタンをマウスで操作することにより、カメラ1〜
3の切換え等の操作を行なうことができるようになる。
【0045】一方ステップS02で、既に制御権を付与
したクライアントがいると判断された場合は、ステップ
S04に進みユーザ協議モードとなる。
【0046】1台のカメラを複数のクライアントで操作
することはできない。また、複数のカメラが用意されて
いても、カメラの数以上のクライアントが制御権を要求
すれば、制御権を要求したクライアントのすべてにカメ
ラの操作をすることはできない。このため、カメラを制
御するための制御権をクライアント間で決定するのが、
ユーザ協議モードである。
【0047】すなわち、ユーザ協議モードとは、カメラ
1〜3を制御するための制御権を要求するクライアント
が複数存在する場合に、カメラの制御権をどのクライア
ントに付与するかをサーバ100の仲介をもとに決定す
るモードである。ユーザ協議モードには、オークション
モード、予約オークションモード、ディスカッションモ
ード、多数決モードの4つのモードが含まれる。これら
4つのモードのうちいずれか1つのモードを予め選択し
てサーバ100に設定することで、選択されたモードで
処理が行なわれる。それぞれのモードについて以下説明
する。
【0048】[オークションモード]オークションモー
ドとは、カメラを制御するための制御権を要求するクラ
イアントが複数あった場合、1のクライアントに制御権
を付与するために、制御権をオークション方式で購入す
るモードである。つまり、カメラが1台である場合に、
複数のクライアントがそのカメラを操作するための制御
権を要求する場合や、カメラが複数台あって、カメラの
数以上のクライアントが制御権を要求した場合、それぞ
れのカメラで制御権を要求するクライアントが複数いる
場合に、他のクライアントよりも高額でその制御権を購
入したクライアントに制御権を付与するモードである。
ただし、後から制御権を要求するクライアントが制御権
の価格を吊り上げるごとにそのクライアントに制御権を
付与することとすると、現在制御権を有しているクライ
アントはカメラの制御をすることができなくなる。すな
わち、次から次に制御権を要求するクライアントが出現
することによって、カメラを操作する者がすぐに変わっ
てしまう。これを解消するために、操作者がすぐに変更
になることがないオークションモードが必要である。
【0049】図6は、オークションモードにおけるサー
バ100で行なわれる処理の流れを示すフロー図であ
る。図を参照して、まずカメラ1〜3の制御をするため
の制御権を要求する信号を送信したクライアント(以下
「新規クライアント」という)に対して、カメラ1〜3
の制御をするための制御権を現在有しているクライアン
ト(以下「現クライアント」という)が制御権を取得し
た際に支払った金額を送信する(ステップS11)。現
クライアントが無料で制御権を取得した場合には、
「0」円となる。新規クライアントのディスプレイに表
示されている文字表示領域330に、現クライアントが
制御権を取得するために支払った金額が表示される。こ
れにより、新規クライアントは、表示された金額以上の
金額を提示しなければ制御権を取得することはできない
ことを認識できる。
【0050】新規クライアントは、現クライアントが制
御権を取得するのに支払った金額を基に、それより高額
で制御権を買う意思があれば、ディスプレイに表示され
ている文字表示領域330に制御権を購入する金額を入
力する。これにより、その金額の情報がクライアントに
200からサーバ100に送信される。サーバ100で
は、新規クライアントから金額情報を受信したか否かが
判断される(ステップS12)。金額情報を受信してい
ない場合にはステップS13に進み、新規クライアント
からの制御権を要求する信号を受信してから一定時間が
経過したか否かの判断がなされる。新規クライアントか
ら金額情報を受信するまで一定時間の待ち状態となる。
一定時間で新規クライアントから金額情報が受信されな
い場合には(ステップS13でYES)、処理を終了す
る。
【0051】このように、新規クライアントからカメラ
1〜3を制御するための制御権を要求する信号を受信し
てから一定時間経過してもなお、現クライアントが制御
権を取得するのに支払った金額より高額の金額情報を受
信しない場合には、新規クライアントに制御権を付与す
ることなく現クライアントに制御権を与えた状態を維持
する。したがって、新規クライアントが現クライアント
よりも高額で制御権を購入しない限り、現クライアント
から制御権が奪われることはなく、現クライアントはカ
メラの制御を継続して行なうことができる。
【0052】ステップS12で新規クライアントから金
額情報を受信した場合には、ステップS14に進み、現
クライアントに対して新規クライアントが送信した金額
情報を通知する(ステップS14)。現クライアントの
ディスプレイに表示されている文字表示領域330に新
規クライアントが提示した金額情報が表示される。これ
により、現クライアントは、制御権を取得する際に支払
った金額よりも高額の金額で制御権を要求するクライア
ントの存在と競り上げ金額とを知ることができる。
【0053】また、文字表示領域330に表示された金
額よりも高い金額を再度提示しなければ制御権が現クラ
イアントから新規クライアントに移ることを認識するこ
とができる。現クライアントが文字表示領域330に表
示されている金額よりも高い金額を、文字表示領域33
0に入力することにより、その金額情報がクライアント
200からサーバ100に送信される。現クライアント
のユーザは、文字表示領域330に表示されている新規
クライアントが提示した金額よりも高い金額を再度提示
して制御権を維持しておく意思がない場合には、何もし
なくてよい。
【0054】サーバ100では、新規クライアントが提
示した金額よりも高い金額の提示が現クライアントから
あったか否かを判断する(ステップS15)。現クライ
アントから金額の提示があった場合には(ステップS1
5でYES)、新規クライアントに対して現クライアン
トが提示した金額を送信する(ステップS16)。これ
により、新規クライアントのディスプレイに表示されて
いる文字表示領域330に現クライアントが再度提示し
た金額が表示される。したがって、新規クライアントの
ユーザは、文字表示領域330に表示されている金額よ
りもさらに高い金額を提示しなければ制御権を取得する
ことはできないことを認識できる。
【0055】一方、現クライアントでは、制御権を他の
クライアントに移されることなくカメラの制御を継続し
て行なうことができる。
【0056】ステップS15において、現クライアント
から金額の提示がない場合にはステップS17に進み新
規クライアントが提示した金額を現クライアントに通知
してから一定時間が経過したか否かが判断される。現ク
ライアントから新規クライアントが提示した金額以上の
金額の提示があるまで一定時間待機状態となる。
【0057】新規クライアントの金額を現クライアント
に通知してから一定時間経過した場合には(ステップS
17でYES)、現クライアントは制御権を放棄したも
のとみなし、新規クライアントに対してカメラを制御す
るための制御権を委譲する(ステップS18)。これに
より、新規クライアントはカメラを制御するための制御
権を取得することができ、カメラ1〜3を制御すること
ができる。
【0058】以上説明したとおりオークションモードに
おいては、より高額でカメラの制御権を購入したクライ
アントに対して制御権を与えるように制御する。したが
って、現クライアントは新規クライアントから提示され
た金額よりも高い金額を提示する限り、カメラの制御権
を取得した状態を維持することができ、カメラの操作を
継続して行なうことができる。一方、新規クライアント
は、現クライアントよりも高い金額を提示すれば、提示
した額よりも高い額を現クライアントが再度提示しない
限りカメラの制御権を取得することができる。また、制
御権は常にいずれかのクライアントに対して与えられて
いるので、オークションモードでカメラの制御権をどの
クライアントに与えるかを決定する処理を行なっている
間でも、いずれかのクライアントがカメラの制御を行な
うことができる。
【0059】[予約オークションモード]予約オークシ
ョンモードは、上述のオークションモードと同じくカメ
ラを制御するための制御権に対して最も高い金額を提示
したクライアントに対して制御権を与えるモードである
が、実際にカメラを制御する時点よりも前にオークショ
ンを行なう点で異なるモードである。たとえば、サッカ
ーや野球などのスポーツの試合は、試合時間が予めわか
っている。この場合に、サーバ100は、試合のタイム
テーブルとオークションの時間を公開しておけば、それ
ぞれの試合についてカメラを操作するための制御権に対
する金額を提示することができる。そして最も高額を提
示したクライアントにたいして制御権を付与する。
【0060】図7は、予約オークションモードにおける
サーバ100で行なわれる処理の流れを示すフロー図で
ある。サーバ100は、カメラが稼動する日時を示すタ
イムテーブルとタイムテーブルに示されるそれぞれの時
間帯に対するオークションの締切日時をすべてのクライ
アントに対して公開する(ステップS21)。タイムテ
ーブルとオークションの締切日時の情報は、サーバ10
0と通信が確立しているクライアント200のすべての
クライアントに対して送信され、クライアント200は
タイムテーブルとオークションの締切日時とを認識する
ことができる。
【0061】クライアント200は、タイムテーブルに
示されるオークションの対象となるカメラの制御権に対
して、金額を提示するためにサーバ100に希望する金
額を送信する。サーバ100では、クライアント200
から受信した金額をRAM111に記憶する(ステップ
S22)。そして、オークションの締切日時になるまで
ステップS22の処理を継続する(ステップS23)。
このとき、RAM111に記憶されている提示された金
額を他のクライアント200に対して公開してもよい
し、公開しなくてもよい。
【0062】オークションの締切日時を経過した場合に
は、(ステップS23でYES)、RAM111に記憶
されている提示された金額のうち最も高い金額を提示し
たクライアントに対してカメラ1〜3を制御するための
制御権を付与する(ステップS24)。
【0063】以上説明したとおり、予約オークションモ
ードによれば、カメラを制御する制御権を取得したいク
ライアントは、自己が望む金額を提示することにより、
オークション方式で制御権を取得することができる。制
御権を取得したクライアントは、タイムテーブルで制御
権に該当する時間だけカメラを制御するための制御権が
与えられるので、他のクライアントにその制御権を奪わ
れることはない。
【0064】[ディスカッションモード]ディスカッシ
ョンモードとは、上述したオークションモードまたは予
約オークションモードのように課金によってカメラの制
御権を付与するモードではなく、カメラの制御権を要求
するクライアントが複数いる場合に、それらのクライア
ント同士で電子メールや電子会議等を行なうことにより
いずれか1つのクライアントに対して制御権を付与する
モードである。図8は、ディスカッションモードにおけ
るサーバ100で行なわれる処理の流れを示すフロー図
である。図を参照して、サーバ100は、カメラを制御
する制御権を要求するクライアントが複数ある場合に、
それらのクライアント同士で協議ができるようにチャッ
トまたはテレビ会議システム等のクライアント同士で意
見交換ができるシステムを起動する(ステップS3
1)。
【0065】そして、クライアントの中で任意のクライ
アントを議長に指定する(ステップS32)。議長に指
定されたクライアントに対してその旨を示す信号が送信
される。議長に指定された旨の信号を受信したクライア
ントのディスプレイには、「議長に指定されました」等
のメッセージが表示される。その後、クライアント同士
でカメラの操作方法を決定するための協議が行なわれる
(ステップS33)。その後、協議の結果からカメラの
操作方法が決定される(ステップS34)。
【0066】以上説明したとおり、ディスカッションモ
ードにおいてはクライアントのユーザは課金されること
なく、他のクライアントのユーザとの話し合いによりカ
メラの制御方法を決定することができる。
【0067】[多数決モード]多数決モードとは、ディ
スカッションモードと同様に課金によって制御権を付与
するのではなく、予めカメラの動きのパターンをサーバ
100で保持しておき、クライアントが望むパターンに
投票することによりカメラの操作パターンを決定するモ
ードである。図9は、多数決モードにおけるサーバ10
0で行なわれる処理の流れを示すフロー図である。図を
参照して、まず、サーバ100は、カメラを制御するべ
き時間より前に、カメラを操作するパターンをクライア
ントに対して予め公開する。また、そのパターンに対し
て投票の締切日時を併せて公開する(ステップS4
1)。
【0068】図10に、カメラの操作パターンの一例を
示す。図10は、スポーツの試合等におけるカメラの操
作パターンとして4つのカメラ操作パターンA〜Dを示
している。それぞれのパターンにおいてカメラ操作の内
容が異なっている。クライアントは、このカメラ操作パ
ターンを見ることにより、自分が望むカメラ操作パター
ンを選択し、選択したカメラ操作パターン(A〜D)を
サーバ100に送信することによりカメラ操作パターン
の投票を行なう(ステップS42)。サーバ100で
は、受信したカメラ操作パターンをRAM111に記憶
する。カメラ操作パターンの投票は、ステップS41で
公開した投票の締切日時になるまで継続して行なわれる
(ステップS43)。そして、RAM111に記憶され
ているカメラ操作パターンのうち最も得票数の多いカメ
ラ操作パターンが決定される(ステップS44)。これ
により、カメラ操作パターンが決定されて、対応する時
間に、決定されたカメラ操作パターンに従ってカメラが
制御される。
【0069】以上説明したとおり、多数決モードにおい
てはディスカッションモードと同様に課金によって制御
権を取得するものではなく、予め準備されたカメラ操作
パターンのうちから多数決でカメラ操作パターンを決定
するものである。したがって、サーバ側で一方的にカメ
ラ操作パターンを決定されることがなく、クライアント
の意向に沿ったカメラ操作パターンが選択される。
【0070】なお、本実施の形態においては、サーバに
接続されたカメラまたはマイクをネットワークを介して
クライアントで遠隔制御する形態としたが、カメラまた
はマイクの制御でなくサーバそのものを制御する形態で
あってもよい。また、本実施の形態では、カメラまたは
マイクを制御するための制御権を1つのクライアントに
のみ付与することとしたが、複数のクライアントに制御
権を付与するようにしてもよい。
【0071】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおけるシステムの
全体構成を示す図である。
【図2】サーバ100の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図3】クライアント200の概略構成を示すブロック
図である。
【図4】クライアント200のディスプレイに表示され
る画面の一例を示す図である。
【図5】サーバ100で行なわれるカメラ制御権管理処
理の流れを示すメインフロー図である。
【図6】オークションモードにおけるサーバ100で行
なわれる処理の流れを示すフロー図である。
【図7】予約オークションモードにおけるサーバ100
で行なわれる処理の流れを示すフロー図である。
【図8】ディスカッションモードにおけるサーバ100
で行なわれる処理の流れを示すフロー図である。
【図9】多数決モードにおけるサーバ100で行なわれ
る処理の流れを示すフロー図である。
【図10】カメラ操作パターンの一例を示す図である。
【符号の説明】
1〜3 カメラ 4〜6 マイク 100 サーバ 101,201 CPU 103,203 通信制御部 105 切換部 107 A/D変換器 207 D/A変換器 109,209 ビデオボード 224 キーボード 226 マウス
フロントページの続き Fターム(参考) 5B089 GA11 GA21 KA04 KB13 KC23 KC28 KC39 LB01 LB10 5C022 AA00 AB62 AB65 AC00 AC72 5C054 CF06 CG05 DA01 DA09 EA03 HA00 HA16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーバを制御するための機能を1つ以上
    のクライアントに付与するアクセス制御装置であって、 前記機能の付与を求めるクライアントが複数あるとき
    は、前記機能の付与を求める複数のクライアントのそれ
    ぞれから要求情報を受信する受信手段と、 前記受信手段で受信した前記要求情報に基づいて前記機
    能の付与を求める複数のクライアントから特定のクライ
    アントを選択する選択手段と、 前記特定のクライアントに前記機能を付与する機能付与
    手段とを備え、前記サーバは複数のクライアントに供給
    情報を送信する、アクセス制御装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、前記受信手段で所定の
    期間に受信した前記要求情報に基づき前記特定のクライ
    アントを選択することを特徴とする、請求項1に記載の
    アクセス制御装置。
  3. 【請求項3】 前記要求情報は、前記機能付与の対価で
    あることを特徴とする、請求項1または2に記載のアク
    セス制御装置。
  4. 【請求項4】 サーバを制御するための機能を1つ以上
    のクライアントに付与するアクセス制御装置であって、 前記機能の付与を求めるクライアントが複数あるとき
    は、前記機能の付与を求める複数のクライアントのそれ
    ぞれから要求情報を受信する受信手段と、 前記受信手段で受信した前記要求情報に基づき定められ
    る制御モードに従って、前記サーバを制御する制御手段
    とを備え、前記サーバは複数のクライアントに供給情報
    を送信する、アクセス制御装置。
  5. 【請求項5】 前記サーバは画像または/および音声を
    入力する入力手段を含み、 前記サーバの制御は、前記入力手段で入力する前記画像
    または/および音声の入力範囲の変更であり、 前記供給情報は前記入力手段で入力する画像または/お
    よび音声であることを特徴とする、請求項1から4のい
    ずれかに記載のアクセス制御装置。
  6. 【請求項6】 サーバを制御するための機能を付与する
    ためのプログラムを記録した記録媒体であって、 前記機能の付与を求めるクライアントが複数あるとき
    は、前記機能の付与を求める複数のクライアントから要
    求情報を受信する受信ステップと、 前記受信手段で受信した前記要求情報に基づいて前記機
    能の付与を求める複数のクライアントから特定のクライ
    アントを選択するステップと、 前記特定のクライアントに前記機能を付与する機能付与
    ステップとを含む、アクセス制御プログラムを記録した
    記録媒体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002049787A (ja) * 2000-08-02 2002-02-15 Nec Corp オンラインオークションシステム
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