JP2000208317A - ボビンおよびそれを用いたトランス - Google Patents

ボビンおよびそれを用いたトランス

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JP2000208317A
JP2000208317A JP11005335A JP533599A JP2000208317A JP 2000208317 A JP2000208317 A JP 2000208317A JP 11005335 A JP11005335 A JP 11005335A JP 533599 A JP533599 A JP 533599A JP 2000208317 A JP2000208317 A JP 2000208317A
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JP
Japan
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flange
winding
bobbin
slit
transformer
Prior art date
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JP11005335A
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English (en)
Inventor
Takeyoshi Ikeura
健能 池浦
Keisuke Fujii
恵介 藤井
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍔に設けるスリットの寸法および鍔の厚み寸
法を調整することなく、巻線による鍔の変形を抑制する
ことが可能なボビン、およびそれを備えてなるトランス
を提供する。 【解決手段】 ボビン1bにおいて、巻線巻回部4を
規定し、スリット5を有する鍔3に連結部8を設ける。
連結部8は、スリット5の底部5b、ならびに、スリッ
ト5を構成する鍔3の一方の端面3aおよび他方の端面
3bを連結する。また、連結部8の厚み寸法は、鍔3の
厚み寸法より小さく設定し、連結部8の片面と、鍔3の
片面とが同一平面をなすようにする。 【効果】 鍔における変形の範囲が縮小され、巻線の
圧迫による変形が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻線巻回部を規定
する複数の鍔と、この鍔に、巻線を渡らせるために形成
されたスリットとを有するボビン、およびそれを用いた
トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高圧電源装置等に用いられるト
ランスとして、図6に示すものがある。同図において、
10はトランスであり、ボビン1を備えてなる。このボ
ビン1は、貫通孔2aを有する本体2と、本体2の表面
に設けられた複数の鍔3と、この複数の鍔3により規定
される複数の巻線巻回部4とを有する。このうち、貫通
孔2aには、コア7が挿入され、巻線巻回部4に巻線
(図示せず)が巻回されることにより、閉磁路が形成さ
れる。また、ボビン1の本体2の図面上の下部に一体に
形成された端子取付台2bに、複数の端子9が取り付け
られる。そして、巻線からの引き出し線(図示せず)が
端子9に接続される。
【0003】ここで、ボビン1の巻線巻回部4に巻線を
巻回し、さらに隣接する巻線巻回部4に巻線を渡らせる
ために、鍔3にスリットを設ける場合がある。このよう
なボビンを図7に示す。同図において、ボビン1aの鍔
3の周縁から本体2の外周面に達するスリット5が形成
される。このスリット5を構成する鍔3の一方の端面3
aは、曲面をなすように形成され、他方の端面3bはテ
ーパ状に形成されることにより、巻線6のスリット5を
跨ぐ部分(以下、渡り部)6aが、鍔3のいずれかの表
面に接触することが防止され、巻回作業の効率が向上す
るとともに、渡り部6aの断線等の発生が防止される。
【0004】このように構成されるボビン1aにおいて
は、図8に示すように、巻線6の渡り部6aを、隣接す
る一方の巻線巻回部4から、鍔3のスリット5を介し
て、隣接する他方の巻線巻回部4の表面に対する接線方
向に渡らせ、巻回することができる。したがって、巻線
6の渡り部6aと、巻線巻回部4に巻回される巻線6と
が接触することがなく、渡り部6aの耐電圧が確保され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ボビン1aを備えるトランス10には、次のような問題
点があった。
【0006】すなわち、図9に示すように、ボビン1a
の巻線巻回部4に巻回された巻線6により鍔3が圧迫さ
れ、鍔3の他方の端面3b側の突端部3cが、矢印Pの
方向に倒れるように変形する恐れがあった。このよう
に、鍔3の突端部3cが変形すると、巻線巻回部4の間
隔が狭まることとなり、巻線6が巻線巻回部4から溢れ
る、いわゆるオーバーフローが発生するため、巻数を減
らし、オーバーフローを防ぐ必要があった。また、巻線
6の渡り部6aを所望の角度で巻線巻回部4に渡らせる
ことができず(飛躍不良)、渡り部6aの絶縁耐圧が確
保されなくなる恐れがあった。
【0007】上述の鍔3の変形を抑制するための方法と
して、例えば、スリット5の深さ寸法を小さくしたり、
鍔3の厚み寸法を大きくしたりすることが試みられた。
しかし、前者の方法では、巻線6の渡り部6aを巻線巻
回部4に渡らせる際、渡り部6aが鍔3の表面に接触し
やすくなる。このように、渡り部6aが鍔3の表面に接
触したまま、巻線6の渡り部6aより後ろの部分が巻回
されると、渡り部6aの耐電圧を確保することが困難と
なる。また、後者の方法では、ボビン1aの寸法が拡大
され、ボビン1aの小型化、延いては、ボビン1aが搭
載されるトランスの小型化を阻害することとなった。
【0008】そこで、本発明においては、鍔に設けるス
リットの寸法および鍔の厚み寸法を調整することなく、
巻線による鍔の変形を抑制することが可能なボビン、お
よびそれを備えたトランスを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、貫通孔を有する本体と、該本体
の表面に設けられる複数の鍔と、該鍔により、前記本体
の表面に規定される複数の巻線巻回部と、前記鍔の周縁
に設けられるスリットとを備えてなるボビンにおいて、
前記スリットに、前記スリットを構成する前記鍔の一方
の端面と他方の端面とを連結する連結部を備えたことを
特徴とする。
【0010】また、前記連結部の厚み寸法が、前記鍔の
厚み寸法より小さいことを特徴とする。
【0011】また、本発明にかかるトランスにおいて
は、上記の構成を有するボビンを備えてなることを特徴
とする。
【0012】本発明にかかるボビンによれば、鍔に連結
部が設けられることで、巻線の圧迫により、鍔において
変形する範囲が縮小し、変形が抑制される。
【0013】また、本発明にかかるボビンにおいては、
鍔の変形を抑制するために、鍔の厚み寸法を大きくする
必要がないため、このボビンを搭載するトランスの小型
化が可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例にかかるトラン
スの構成を図1乃至図4を用いて説明する。
【0015】本実施例のトランスは、図6に示すトラン
ス10を構成するボビン1をボビン1bに換えたもので
あり、その他の部分はトランス10と同一であるため、
トランス全体の構成については、図示を省略する。ま
た、図1乃至図4の各図において、図6乃至図9と同一
または相当する部分には同一の符号を付し、その説明は
省略する。
【0016】図1において、1bはボビンであり、本体
2の表面に、スリット5を有する複数の鍔3を備えてな
る。ここで、鍔3には、連結部8が設けられる。連結部
8は、スリット5の底部5a、ならびに、スリット5を
構成する鍔3の一方の端面3aおよび他方の端面3bを
連結するものであり、水掻き状をなす。この連結部8の
厚み寸法は、鍔3の厚み寸法より小さく、連結部8の片
面と、鍔3の片面とが同一平面を形成している。
【0017】そして、図2、図3に示すように、巻線6
の渡り部6aを、隣接する一方の巻線巻回部4から、ス
リット5を介して、隣接する他方の巻線巻回部4の表面
に対する接線方向に渡らせ、巻回することができる。こ
こで、連結部8の厚み寸法は、鍔3の厚み寸法より小さ
く設定されており、連結部8の高さ寸法は、巻線6の渡
り部6aに接触しない程度に設定されており、渡り部6
aを渡らせる作業に支障はなく、渡り部6aが鍔3の表
面に接触する恐れはない。
【0018】上述のように、ボビン1bにおいては、鍔
3に連結部8が設けられることで、巻線巻回部4に巻回
された巻線6の圧迫による鍔3の突端部3cの変形が抑
制される。すなわち、図7に示すように、鍔3に連結部
8を設けない場合、巻線6の圧迫により、鍔3は、根元
から上方の部分、つまり、図4に示す長さL1の範囲で
矢印Pの方向へ倒れるように変形する。一方、図4に示
すように、鍔3に連結部8が設けられることにより、鍔
3は、連結部8より上方の部分、すなわち、長さL1よ
り小さい長さL2の範囲で変形することとなる。このよ
うに、鍔3における変形の範囲が縮小されるため、鍔3
の変形が抑制される。したがって、巻線のオーバーフロ
ーが発生する恐れがなく、巻数を減らす必要がない。ま
た、飛躍不良が発生する恐れがない。
【0019】また、鍔3の変形を抑制するために、スリ
ット5の深さ寸法を小さくする必要がないため、巻線6
の渡り部6aを、スリット5を介して巻線巻回部4に渡
す際、渡り部6aが鍔3の表面に接触し、この状態で、
巻線6の渡り部6aより後ろの部分を巻回してしまうこ
とがなく、渡り部6aの耐電圧を損なう恐れがない。
【0020】さらに、鍔3の変形を抑制するために、鍔
3の厚み寸法を大きくする必要がないため、ボビン1b
の小型化が阻害されない。
【0021】また、このようなボビン1bを搭載するト
ランスにおいては、ボビン1bの鍔3の厚み寸法の拡大
が抑制されるため、小型化が可能である。
【0022】ボビン1bにおいて、鍔3の変形が抑制さ
れる度合いは、連結部8の高さ寸法が大きいほど大きな
ものとなる。また、スリット5の幅寸法が狭いほど、大
きなものとなる。
【0023】本発明の他の実施例にかかるボビンを、図
5に示す。同図において、スリット5に設けられる連結
部8aは、スリットの底部に位置するものではなく、第
1の実施例における連結部よりも上方、すなわち、スリ
ット5の中間部に位置するものである。
【0024】なお、図5においては、要部のみ示し、図
4と同一または相当する部分には同一の符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0025】
【発明の効果】本発明にかかるボビンによれば、鍔に連
結部が設けられることで、鍔における変形の範囲が縮小
されるため、巻線巻回部に巻回された巻線の圧迫による
鍔の変形が抑制される。したがって、巻線のオーバーフ
ローが発生せず、オーバーフローを防ぐために巻数を減
らす必要がない。また、飛躍不良が発生する恐れがな
い。
【0026】また、鍔の変形を抑制するために、スリッ
トの深さ寸法を小さくする必要がないため、巻線の渡り
部が鍔の表面に接触することがなく、渡り部の耐電圧が
損なわれる恐れがない。
【0027】さらに、鍔の変形を抑制するために、鍔の
厚み寸法を大きくする必要がないため、ボビンの小型化
が阻害されない。
【0028】また、本発明にかかるボビンを用いたトラ
ンスにおいては、ボビンの鍔の厚み寸法の拡大が抑制さ
れるため、小型化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるボビンの要部を示す
斜視図である。
【図2】図1のボビンを切断線A−Aにおいて切断した
要部断面図である。
【図3】図1のボビンを矢印Qの方向から見た上面図で
ある。
【図4】図1のボビンを矢印Rの方向から見た正面図で
ある。
【図5】本発明の他の実施例にかかるボビンの要部を示
す上面図である。
【図6】従来のトランスを示す斜視図である。
【図7】図6のトランスを構成するボビンの要部を示す
斜視図である。
【図8】図7のボビンを切断線B−Bにおいて切断した
要部断面図である。
【図9】図7のボビンを矢印qの方向から見た上面図で
ある。
【符号の説明】
1b ボビン 2 本体 3 鍔 3a 一方の端面 3b 他方の端面 3c 突端部 4 巻線巻回部 5 スリット 6 巻線 6a 渡り部 8、8a、8b 連結部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を有する本体と、該本体の表面に
    設けられる複数の鍔と、該鍔により、前記本体の表面に
    規定される複数の巻線巻回部と、前記鍔の周縁に設けら
    れるスリットとを備えてなるボビンにおいて、前記スリ
    ットに、前記スリットを構成する前記鍔の一方の端面と
    他方の端面とを連結する連結部を備えたことを特徴とす
    るボビン。
  2. 【請求項2】 前記連結部の厚み寸法が、前記鍔の厚み
    寸法より小さいことを特徴とする請求項1に記載のボビ
    ン。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のボビンを備え
    てなることを特徴とするトランス。
JP11005335A 1999-01-12 1999-01-12 ボビンおよびそれを用いたトランス Pending JP2000208317A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006303304A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Sumida Corporation インバータトランス
CN112635149A (zh) * 2020-12-11 2021-04-09 中国北方发动机研究所(天津) 一种高可靠细线径线包

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JP2006303304A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Sumida Corporation インバータトランス
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