JP2000207992A - フットスイッチ - Google Patents

フットスイッチ

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JP2000207992A
JP2000207992A JP92350A JP2000092350A JP2000207992A JP 2000207992 A JP2000207992 A JP 2000207992A JP 92350 A JP92350 A JP 92350A JP 2000092350 A JP2000092350 A JP 2000092350A JP 2000207992 A JP2000207992 A JP 2000207992A
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sheet
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switch
foot switch
cushion
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English (en)
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Toru Okubo
融 大久保
Hideyuki Doman
秀幸 堂満
Kenichi Yada
健一 矢田
Tomoya Yamano
知也 山野
Keisuke Akasaka
圭祐 赤阪
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Original Assignee
Konami Corp
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    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H13/00Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch
    • H01H13/02Details
    • H01H13/12Movable parts; Contacts mounted thereon
    • H01H13/14Operating parts, e.g. push-button
    • H01H13/16Operating parts, e.g. push-button adapted for operation by a part of the human body other than the hand, e.g. by foot
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H3/00Mechanisms for operating contacts
    • H01H3/02Operating parts, i.e. for operating driving mechanism by a mechanical force external to the switch
    • H01H3/14Operating parts, i.e. for operating driving mechanism by a mechanical force external to the switch adapted for operation by a part of the human body other than the hand, e.g. by foot
    • H01H3/141Cushion or mat switches
    • H01H2003/147Special aspects regarding the peripheral edges of the mat switches
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01H3/141Cushion or mat switches

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  • Push-Button Switches (AREA)
  • Contacts (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発生した静電気を逃がすことによりシートへ
の蓄電を確実に防止し得るようにする。 【解決手段】 踏み動作を検出し得るシート状スイッチ
を挟持するように複数枚のシートが積層されてなるフッ
トスイッチ1であって、最下層のシート(裏シート2)
は、実質的に全面が導電性を有する材料によって形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、足裏で踏み付ける
ことによる踏み動作を検出し得るように構成されたマッ
ト状のフットスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図14に示すようなマット状のフ
ットスイッチ100が知られている。このフットスイッ
チ100は、足裏で踏み付けることによりこの踏み操作
が検出されるものであり、自動ドアの開閉用、各種機器
の運転操作用、反射能力検査装置用あるいはゲーム装置
の操作用など種々の分野で適用されるが、図14には、
これらの内でダンスゲーム装置に適用されるものを一例
として示している。
【0003】かかるフットスイッチ100は、図14の
(イ)に示すように、最下層の裏シート101、この裏
シート101に積層される下層電極シート102、この
下層電極シート102に積層されるスペーサーシート1
03、このスペーサーシート103に積層される絶縁材
料製の上層電極シート104、この上層電極シート10
4に積層される化粧シート105、およびこの化粧シー
ト105に積層される最上層の透明な滑止めシート10
6からなる6層構造で形成されたマット本体110と、
このマット本体110の一縁部に装着される端子部材1
20とからなっている。端子部材120は、信号発信源
からの電流を各電極シート102,104に供給するた
めのものである。
【0004】上記下層電極シート102は、シート本体
が非導電性の例えば合成樹脂によって形成され、上面の
所定の位置に導電性物質からなる下層電極102aが複
数形成されている一方、上記上層電極シート104は、
下面全面に導電性物質が積層されている。
【0005】上記スペーサーシート103は、発泡性合
成樹脂によって弾性圧縮可能に形成されているととも
に、下層電極102aに対応した位置には、多数の貫通
孔103aが穿設されている。そして、かかるスペーサ
ーシート103が、これら両電極シート102,104
間に挟持されることにより、普段、両電極シート10
2,104間は絶縁状態になっている。
【0006】上記化粧シート105は、その上面にスイ
ッチの位置を示す記号が印刷されており、遊技者は、こ
れによって下層電極102aの位置を認識し得るように
なっている。
【0007】かかる複数枚のシートが積層されて周縁部
が逢着あるいは溶着処理されることにより、マット本体
110が形成され、このマット本体110の縁部に端子
部材120が取り付けられることにより、図14の
(ロ)に示すようなフットスイッチ100が形成され
る。
【0008】かかる構成のフットスイッチ100によれ
ば、滑止めシート106の上から下層電極102aの位
置(図14に示す例では白抜きの矢印が描かれている部
分)が踏み付けられることにより、その押圧力で上層電
極シート104が下に凸に撓むとともに、スペーサーシ
ート103が圧縮されている。従って、上層電極シート
104が弾性変形して貫通孔103aを介して下層電極
102aに接触し、両電極シート102,104は通電
状態になるため、これを検出することによってマット本
体110が踏み付けられたことが認識される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なフットスイッチ100は、スイッチ部分が繰り返して
激しく踏み付けられるため、積層された各シートが互い
に擦り合わされて静電気が発生するとともに、この静電
気がフットスイッチを構成している各シートに蓄電され
る。この傾向は、ウレタンフォームからなるスペーサー
シート6において著しい。そして、静電気がフットスイ
ッチ100に蓄電されると、スイッチが誤作動する場合
がある他、マット本体110を手で触れたときに感電す
ることがある等の不都合があり、これの解決が嘱望され
ていた。
【0010】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、発生した静電気を逃がすこ
とによりシートへの蓄電を確実に防止することが可能な
フットスイッチを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
踏み動作を検出し得るようにシート状スイッチを含む複
数枚のシートが積層されてなるフットスイッチであっ
て、最下層のシートは、実質的に全面が導電性を有する
材料によって形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0012】この発明によれば、スイッチ操作のために
フットスイッチを繰り返し踏み付けることにより、積層
されたシート同士の擦れ合いによってシートに静電気が
蓄電されようとしても、最下層のシートは実質的に全面
が導電性を有することにより発生した静電気は載置面に
速やかにアースされるため、フットスイッチに静電気が
蓄電されることはない。従って、収納時等にフットスイ
ッチを手で触れても、静電気に感電するような不都合が
確実に回避される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、遊技機の一種であるダンス
ゲーム機等のコントローラとしてのフットスイッチを例
に挙げて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係
るフットスイッチの一実施形態を示す分解斜視図であ
り、図2は、その組立て斜視図である。また、図3は、
図2のA−A線断面図である。なお、図1において、X
−X方向を横方向、Y−Y方向を縦方向といい、特に−
X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を後方、+Y
方向を前方という。
【0014】まず、図1に示すように、フットスイッチ
1は、複数枚のシートが積層されてなるマット状のスイ
ッチ本体10と、このスイッチ本体10の縁部に付設さ
れる端子部材11とを備えて構成されている。そして、
端子部材11を介して信号源からの電気信号がスイッチ
本体10内に供給され、後述するスイッチのオン・オフ
によってフットスイッチ1の有効個所が踏まれたか否か
が検出されるようになっている。
【0015】本実施形態においては、スイッチ本体10
は、平面視の寸法が略840mm×略940mmに設定
され、これによって遊技者がこのスイッチ本体10上で
自由に足踏みを行い、フットスイッチ1のスイッチのオ
ン・オフ操作を自在に行い得るようになっている。
【0016】かかるスイッチ本体10は、最下層の裏シ
ート2と、この裏シート2に積層されるクッションシー
ト3と、このクッションシート3に積層される電極保護
シート4と、この電極保護シート4に積層される下部電
極シート5と、この下部電極シート5に積層されるスペ
ーサーシート6と、このスペーサーシート6に積層され
る上部電極シート7と、この上部電極シート7に積層さ
れる複数枚の膨出用シート(板状体)8と、この膨出用
シート8に積層される化粧シート9とからなる8層構造
で形成されている。
【0017】そして、本実施形態においては、下部電極
シート5と上部電極シート7とこれら上下部の電極シー
ト7,5間に挟持されるスペーサーシート6との3層構
造で本発明に係るシート状スイッチが形成されている
が、本発明のシート状スイッチは、かかる3層構造のも
のに限定されるものではなく、例えば圧電素子を利用し
た1層構造のものでもよいし、空気層を介在させて上下
部の電極シート7,5を対向させる2層構造のものであ
ってもよい。
【0018】また、本発明のシート体とは、下部電極シ
ート5と上部電極シート7を除くその他のシートのこと
であり、本実施形態においては、裏シート2、クッショ
ンシート3、電極保護シート4、スペーサーシート6、
膨出用シート8および化粧シート9がシート体に該当す
るが、本発明は、シート体がこれらのシートに限定され
るものではなく、これら以外のシート体を加えてもよい
し、逆に減らしてもよい。
【0019】上記裏シート2は、本実施形態において
は、EVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)を基材と
し、これに炭素の微粒子からなるカーボンブラックを練
り込むことにより形成されている。かかるカーボンブラ
ックの練り込みによって裏シート2は導電性が付与され
た、いわゆる導電性高分子になっている。裏シート2に
導電性を付与することで、スイッチ本体10を強く踏み
付けることによる各シート間の擦れ合いで発生した静電
気がアースされ、スイッチ本体10への静電気の蓄電が
防止されるようにしている。
【0020】因みに、カーボンブラックは、有機物の不
完全燃焼あるいは熱分解により生成する炭素の微粒子で
あり、粒子径は10nm〜500nmと非常に小さく、
溶融状態の合成樹脂の内部に分散させてその合成樹脂に
導電性を付与させる材料として好適のものである。本実
施形態においては、かかるカーボンブラックをEVA中
に分散させているが、被分散合成樹脂がEVAであるこ
とに限定されるものではなく、ポリエチレンやポリプロ
ピレン等のオレフィン系の熱可塑性合成樹脂を好適に適
用することができる他、熱硬化性の合成樹脂であって
も、硬化前の軟らかい状態のときにカーボンブラックを
混入して混練捏和し、引き続き熱処理で硬化させること
により導電性高分子とすることができる。
【0021】そして、本実施形態においては、カーボン
ブラックのEVA基材に対する練り込み量は、裏シート
2の1m当りの抵抗値が1×103〜1×104Ωになる
ように設定されている。このような抵抗値が設定される
のは、1m当りの抵抗値が1×103Ω未満であると、
カーボンブラックの添加量が多くなりすぎ、これによっ
て裏シート2の強度が弱くなるからであり、逆に1×1
4Ωを越えるとカーボンブラックの添加量が少なくな
って導電性が悪くなり、静電気を適正にアースすること
ができなくなるからである。但し、上記抵抗値について
は、カーボンブラックを練り込む部材構成によって異な
るものであり、本発明は、抵抗値が上記値に限定される
ものではない。
【0022】また、EVA基材への練り込み物は、カー
ボンブラックに限定されるものではなく、鉄粉やアルミ
ニウム粉等の金属粉を練り込むようにしてもよいし、シ
ートの表裏面にカーボン印刷を施してもよい。
【0023】かかる裏シート2は、本実施形態では0.
25mmに厚み設定されているが、本発明は裏シート2
の厚み寸法が0.25mmであることに限定されるもの
ではなく、状況に応じて厚み寸法が適宜設定される。
【0024】上記クッションシート3は、スイッチ本体
10にクッション性を付与するものであり、これによっ
てスイッチ本体10上で足踏みしたときにクッションシ
ート3がそのときの足裏による押圧力で弾性変形して圧
縮され、これによって遊技者に躍動感を与える得るよう
になっている。
【0025】図4は、図1に示すクッションシート3の
分解斜視図である。なお、図4において、X−X方向を
横方向、Y−Y方向を縦方向といい、特に−X方向を左
方、+X方向を右方、−Y方向を後方、+Y方向を前方
という。この図に示すように、クッションシート3は、
端子部材11が設けられたスイッチ本体10の縁部に平
行に縦方向で3分割可能に形成され、前方位置に配設さ
れる前方分割クッション31と、中間位置に配設される
中間分割クッション32と、後方位置に配設される後方
分割クッション33とからなっている。
【0026】前方分割クッション31には、その前方縁
部に端子部材11に対応して切り欠かれた切欠き凹部3
4が設けられるとともに、後方縁部には、嵌め合わせ用
の凹凸縁部35が形成されている。また、中間分割クッ
ション32は、その前後の縁部にそれぞれ凹凸縁部35
が形成されているとともに、後方分割クッション33に
はその前方縁部に凹凸縁部35が形成され、これらの凹
凸縁部35を前方および中間分割クッションシート3
1,32間で互いに嵌め合わせるとともに、中間および
後方分割クッション32,33間で互いに嵌め合わせる
ことによって各分割クッション31,32,33が互い
に結合され、クッションシート3が形成されるようにし
ている。
【0027】上記凹凸縁部35は、基端側から先端側に
向けて横寸法が漸増するように楔形に形状設定された複
数の楔突片(蟻部材状の凸部)36と、隣接する楔突片
36間に形成された複数の蟻溝(蟻溝状の凹部)37と
を備えて形成されている。複数の楔突片36は、各縁部
に同一ピッチで設けられている。そして、複数の楔突片
36と、複数の蟻溝37とは、表裏逆転させることによ
って同一の平面形状になるように形状設定されていると
ともに、各分割クッション31,32,33間で楔突片
36と蟻溝37とは1ピッチ分ずらせて設けられてい
る。
【0028】これによって、各分割クッション31,3
2,33の互いに対応した凹凸縁部35を対向させた状
態で、一方の楔突片36を他方の蟻溝37に嵌め合わせ
ることにより、図1に示すような、3枚の分割クッショ
ン31,32,33が一体に結合されたクッションシー
ト3が得られるようにしている。
【0029】かかるクッションシート3は、本実施形態
においては、発泡率が40倍のPEフォーム(ポリエチ
レンフォーム)によって形成され、厚み寸法が16mm
に設定されている。なお、発泡率は40倍であることに
限定されるものではなく、状況に応じて各種の発泡率が
採用される。また、厚み寸法についても、16mmに限
定されるものではなく、状況に応じて各種の厚み寸法を
採用可能である。
【0030】上記電極保護シート4は、この上に積層さ
れる下部電極シート5を保護するものである。かかる電
極保護シート4の存在で、スイッチ本体10が踏み付け
られることによるクッションシート3上の下部電極シー
ト5の凹没変形が電極保護シート4を介してクッション
シート3に伝えられることにより、下部電極シート5の
亀裂破損が有効に防止される。
【0031】かかる電極保護シート4は、本実施形態に
おいては、厚み寸法が略0.1mmのPVC(ポリビニ
ルクロライド)によって形成されている。
【0032】上記下部電極シート5は、電極保護シート
4と同一平面形状のPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)製の下部シート本体51と、この下部シート本体5
1の上面の所定位置に一体に積層形成された通電層52
とからなっている。上記通電層52は、本実施形態にお
いては、微粉砕された黒鉛を主成分とする印刷インキを
用いて印刷する、いわゆる黒鉛印刷によって形成されて
いる。
【0033】そして、本実施形態においては、下部電極
シート5は、端子部材11の横方向両側部と、この各両
側部から若干後方に入り込んだ位置である、第1スイッ
チ域53(図1の一点鎖線の前方)と、第1スイッチ域
53を除く範囲である第2スイッチ域54とに区分され
ている。第1スイッチ域53は、遊技の開始や停止等の
信号を出力操作する、いわゆるコントロールスイッチ域
であり、4個所に2列で通電層52が設けられている。
【0034】これに対し、第2スイッチ域54は、遊技
者が足踏み動作で遊技を行う領域であり、ここには縦方
向の中央部の左右位置と横方向の中央部の前後位置とに
それぞれ通電層52が形成されている(左方通電層54
a、右方通電層54b、前方通電層54cおよび後方通
電層54d)。また、第2スイッチ域54の中央部には
円形の中央絶縁位置54eが形成されているとともに、
後方の両隅部には隅部絶縁位置54fが形成されてい
る。そして、これら各絶縁位置54e,54fを除く各
通電層52は、端子部材11を介して信号源に接続され
ている。
【0035】上記スペーサーシート6は、非導電性の発
泡性合成樹脂(本実施形態においてはウレタンフォーム
を使用)によって下部電極シート5と同一平面形状でか
つ厚みが3.0mmに寸法設定されている。かかるスペ
ーサーシート6は、下部電極シート5と、上部電極シー
ト7との間に介設され、これによって普段は下部電極シ
ート5の通電層52と上部電極シート7との間を電気的
に絶縁する一方、遊技者が化粧シート9の通電層52に
対応した位置を踏むことにより、通電層52と上部電極
シート7とが接続し、これによる端子部材11を介した
信号源からの信号電流の通電で遊技者の踏み動作が検出
されるようにしている。
【0036】かかる通電層52と上部電極シート7との
通電状態を得るために、スペーサーシート6の上記通電
層52に対応した位置には、縦横に多数の貫通孔61が
穿設され、図3のフットスイッチ1の右方位置に白抜き
矢印で示すように、遊技者が通電層52上の化粧シート
9の表面を踏み付けることにより、スペーサーシート6
が圧縮弾性変形して薄くなるとともに、上部電極シート
7が貫通孔61に嵌まり込んで通電層52と接触し、こ
れによる信号源からの信号電流の通電層52を介した通
電でその通電層52が踏まれたことを検出するようにな
っている。
【0037】上記上部電極シート7は、平面形状が下部
電極シート5と同一に設定された、厚み寸法が3.0m
mのPVC製のシートによって形成されている。この上
部電極シート7の裏面全面に黒鉛印刷による黒鉛層71
が形成され、これによって上部電極シート7は裏面側の
全面が通電可能になっている。従って、先に説明したよ
うに、遊技者の踏み付けによるスペーサーシート6の圧
縮で貫通孔61を介して黒鉛層71が通電層52に接触
することにより、信号源からの信号電流が黒鉛層71お
よび通電層52間を通電することになる。
【0038】上記膨出用シート8は、上部電極シート7
と化粧シート9との間に介設されて化粧シート9の表面
に膨出部91を形成させるためのものであり、本実施形
態においては厚み寸法が5.0mmのEVA製の発泡性
合成樹脂であって、発泡率が15倍のものが適用されて
いる。なお、発泡率は、15倍であることに限定される
ものではなく、状況に応じて各種の発泡率が採用され
る。
【0039】かかる膨出用シート8は、上記左方通電層
54a、右方通電層54b、前方通電層54cおよび後
方通電層54dとそれぞれ同一平面形状に設定され、か
つ、それぞれに対向配置された左方膨出シート8a、右
方膨出シート8b、前方膨出シート8cおよび後方膨出
シート8dの4枚が設けられている。
【0040】これらの膨出用シート8は、縦方向で向か
い合ったもののそれぞれの対向縁部、および横方向で向
かい合ったもののそれぞれの対向縁部が円弧状に切り欠
かれて形成した円弧縁部81を有しており、各膨出用シ
ート8を上部電極シート7の上記設定位置に積層するこ
とにより、上部電極シート7の上面中央位置には、上記
4枚の円弧縁部81によって上記下部電極シート5の中
央絶縁位置54eに対応する中央絶縁位置72が形成さ
れるとともに、上部電極シート7の後方両隅部には上記
下部電極シート5の隅部絶縁位置54fに対応する隅部
絶縁位置73が形成されるようにしている。
【0041】また、互いに隣接する膨出用シート8の対
向隅部はそれぞれ切り欠かれて隅部間に隙間82が形成
されている。この隙間82は、隣接する膨出用シート8
間において縦方向で離間するように寸法設定されてい
る。従って、スイッチ本体10を縦方向に三つ折りに折
り畳んでも、隣接する膨出用シート8が互いに干渉し合
わないようになっている。
【0042】そして、このような膨出用シート8は、図
略の両面テープを介して化粧シート9の裏面側に貼着さ
れているが、こうする代わりに上部電極シート7上に貼
着してもよい。なお、膨出用シート8の化粧シート9ま
たは上部電極シート7への接合については、両面テープ
を介することに限定されるものではなく、接着剤を介し
て積層してもよいし、積層後に熱処理することによる溶
着で行ってもよい。
【0043】本実施形態においては、各膨出用シート8
a,8b,8c,8dは、全て同一の圧縮硬さを有して
いるが、各膨出用シート8a,8b,8c,8dの硬さ
を異ならせてもよい。こうすることによって、遊技者
は、足裏の感触で膨出用シート8の硬さを感じ取り、そ
の膨出用シート8がいずれの膨出用シート8a,8b,
8c,8dであるかを認識することができる。
【0044】また、本実施形態においては、各膨出用シ
ート8a,8b,8c,8dは、全て同一の厚み寸法に
設定されているが、こうする代わりにそれぞれの各膨出
用シート8a,8b,8c,8dの厚み寸法を異ならせ
るようにしてもよい。こうすることによって、遊技者は
後述する膨出部91を踏み付けたときの感触でその厚み
を察知し、その膨出部91がいずれのスイッチのもので
あるかを知ることができる。
【0045】上記化粧シート9は、本実施形態において
は、厚み寸法が0.3mmの透明なEMMA(エタンメ
タクリル酸メチル共重合体)製のシートが適用されてい
る。そして、化粧シート9が膨出用シート8を備えた上
部電極シート7上に密着状態で積層されることにより、
図2に示すように、その表面に膨出用シート8の形状に
沿った膨出部91が形成される。かかる化粧シート9の
裏面側にはグラビア印刷が施され、これによってスイッ
チ本体10の最上部に位置した化粧シート9の表面を過
酷に踏み付けても印刷模様が消えないようにしている。
【0046】また、化粧シート9の表面には、遊技の実
行中に滑らないように滑り止めが形成されている。本実
施形態においては、滑り止めとして、化粧シート9の表
面に互いに平行に凹設された複数本の凹条92が採用さ
れているが、本発明は滑り止めが凹条92であることに
限定されるものではなく、凸条であってもよく、あるい
は多数の突起や凹孔を設けてもよいし、引掻き傷のよう
な凹部を多数設けてもよい。
【0047】上記印刷模様は、端子部材11が位置する
縁部を除いて9つの桝目が形成されるように線引きされ
た各桝目内に形成されている。具体的には、上記左方膨
出シート8aに対応した桝目位置に左向きの矢印が印刷
され、右方膨出シート8bに対応した桝目位置に右向き
の矢印が印刷され、前方膨出シート8cに対応した桝目
位置に前向きの矢印が印刷され、後方膨出シート8dに
対応した桝目位置に後向きの矢印が印刷されている。
【0048】また、前方矢印の左隣りの桝目位置には
「×」印が、同右隣りの桝目位置には「○」印が印刷さ
れている。さらに、「×」印および「○」印の前方位置
にはそれぞれ長円印が印刷されている。上記矢印は、ゲ
ーム実行のスイッチ位置を示すものであり、「×」印、
「○」印および長円印は、ゲームを実行するに当っての
所定の機能を備えたコントロールスイッチの位置を示す
ものである。
【0049】また、化粧シート9の中央部には、上記円
形の中央絶縁位置72に対応して二重線で円が印刷され
ている。この円内の位置が遊技者のホームポジション9
4であり、このポジション94に位置した遊技者が、デ
ィスプレーに表示される指示に従ってゲーム実行スイッ
チを踏み付けることによりゲームが進行するのである。
このホームポジション94は、周りの膨出部91より広
くなっており、これによって遊技者はホームポジション
94に安定した状態で両足立ちし得るようになってい
る。
【0050】そして、このように構成された裏シート
2、クッションシート3、電極保護シート4、下部電極
シート5、スペーサーシート6、上部電極シート7、膨
出用シート8および化粧シート9が順次積層されて互い
に分離しないように縁部が結合処理されてスイッチ本体
10が形成されるとともに、このスイッチ本体10の前
方縁部に端子部材11が取り付けられることによって本
実施形態に係るフットスイッチ1が形成される。
【0051】以下、各シートが積層されてなるスイッチ
本体10の縁部の結合構造の一実施形態について、図5
を基に詳細に説明する。図5は、スイッチ本体10の縁
部の結合構造の一実施形態を説明するためのスイッチ本
体10の縁部の一部切欠き部分拡大斜視図である。図5
において、X−X方向を横方向、Y−Y方向を縦方向と
いい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向
を後方、+Y方向を前方という。
【0052】図5に示すように、各シートは、まず、下
部側シート12と上部側シート13とに分けられる。下
部側シート12として採用されるのは、裏シート2のみ
であり、上部側シート13として採用されるのはクッシ
ョンシート3を除く残りのシート(電極保護シート4、
下部電極シート5、スペーサーシート6、上部電極シー
ト7、膨出用シート8および化粧シート9)である。ク
ッションシート3は、下部側シート12および上部側シ
ート13間に着脱自在に収納される。
【0053】そして、本実施形態においては、縁部の処
理用としてファスナー部材14が採用され、このファス
ナー部材14に下部側シート12および上部側シート1
3がそれぞれ装着されることにより縁部処理の行われた
スイッチ本体10を形成するようにしている。
【0054】上記ファスナー部材14は、溶融温度に加
熱された熱可塑性合成樹脂を所定形状の型を介して押し
出すいわゆる押出し成形によって形成され、帯状の下部
ファスナー141と、この下部ファスナー141に対向
配置される上部ファスナー142と、これら両ファスナ
ー141,142に対して係脱操作する係脱操作部材1
43とからなっている。
【0055】上記下部ファスナー141は、図5におい
て縦方向に長尺の断面視が逆F字形状を呈した下部F字
部材141aと、この下部F字部材141aの上縁部に
その全長に亘って付設された断面視でだるま形状の雄係
合条141bとを備えて構成されている。この雄係合条
141bは、下部F字部材141aに直接付設された基
端側雄条141cと、この基端側雄条141cの上縁部
に形成された先端側雄条141dとからなっている。
【0056】また、上記下部F字部材141aは、その
下端縁部に内方(図5の左方)に向かって突設された上
下一対の帯状体141eを有している。そして、この一
対の帯状体141e間に裏シート2の縁部(図5の例で
は右縁部)を嵌め込んだ状態で高周波ウェルダー等の溶
着機器を用いて溶着処理を施すことにより、下部側シー
ト12(裏シート2)が下部ファスナー141に取り付
けられ、これによって下部側シート12の縁部処理が完
了するようにしている。
【0057】一方、上記上部ファスナー142は、下部
F字部材141aに対向した長尺の上部F字部材142
aと、この上部F字部材142aの下縁部にその全長に
亘って付設された雌係合条142bとを備えて構成され
ている。雌係合条142bには、その全長に亘って上記
下部ファスナー141の先端側雄条141dが係脱可能
に圧入される被圧入溝142cが凹設されている。
【0058】また、上記上部F字部材142aは、その
上端縁部に内方(図5の左方)に向かって突設された上
下一対の帯状体142dを有している。そして、この一
対の帯状体141e間に積層された各シート4,5,
6,7,9の縁部(図5の例では右縁部)を嵌め込んだ
状態で上記同様の溶着処理を施すことにより、上部側シ
ート13が上部ファスナー142に取り付けられ、これ
によって上部側シート13の縁部処理が完了するように
している。
【0059】なお、上部側シート13の縁部の処理にお
いて、上部電極シート7と化粧シート9との間に介設さ
れる膨出用シート8は、上部ファスナー142の帯状体
142d間に挟持されないが、他のシート(電極保護シ
ート4、下部電極シート5、スペーサーシート6、上部
電極シート7および化粧シート9)が帯状体142dに
溶着処理されることにより、上部電極シート7と化粧シ
ート9との間に密封された状態になり、このときの膨出
用シート8の形状に沿った化粧シート9の変形によって
化粧シート9の表面には膨出部91が形成された状態に
なる。
【0060】上記係脱操作部材143は、係脱部材本体
143aと、この係脱部材本体143aに付設された操
作片143bとを備えて構成されている。係脱部材本体
143aは、上記下部ファスナー141の先端側雄条1
41dと上部ファスナー142の被圧入溝142cとの
間の係脱を行うものであり、左面側に雄係合条141b
および雌係合条142bにそれぞれ嵌り込む上下一対の
係脱溝143cを有しており、これらの係脱溝143c
がそれぞれ雄係合条141bおよび雌係合条142bに
外嵌された状態で各左面開口がかしめられることによ
り、前後動可能にファスナー部材14に装着されてい
る。
【0061】そして、上記各係脱溝143cは、係脱部
材本体143aの後部位置で1つの溝に合一されてお
り、これによって係脱部材本体143aを後方に向かっ
て移動させることにより、その後部で下部ファスナー1
41の先端側雄条141dが上部ファスナー142の被
圧入溝142cに圧入され、これによって下部ファスナ
ー141と上部ファスナー142とが互いに結合される
一方、係脱部材本体143aを前方に向かって移動させ
ることにより、互いに結合していた下部ファスナー14
1と上部ファスナー142とが分離されるようになって
いる。
【0062】上記操作片143bは、係脱部材本体14
3aの右面に突設された接続突起143dに取り付けら
れている。この操作片143bの存在で、係脱操作部材
143による下部側シート12と上部側シート13との
間の開閉操作が容易に行い得るようになっている。
【0063】また、本実施形態においては、下部F字部
材141aの上方の帯状体141eと先端側雄条141
dの頂部との間の寸法と、上部F字部材142aの下方
の帯状体142dと雌係合条142bの下端部との間の
寸法との合計寸法が、クッションシート3の厚み寸法と
同一であるか、僅かに小さめに寸法設定されている。そ
して、下部側シート12と上部側シート13との間にク
ッションシート3を収納するクッションシート収納空間
15が形成されている。
【0064】以下、各シートが積層されてなるスイッチ
本体10の縁部の結合構造の他の実施形態について、図
6を基に説明する。図6は、スイッチ本体10の縁部の
結合構造の他の実施形態を説明するためのスイッチ本体
10の縁部の一部切欠き部分拡大斜視図である。図6に
おいて、X−X方向を横方向、Y−Y方向を縦方向とい
い、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を
後方、+Y方向を前方という。
【0065】図6に示すように、この実施形態の結合構
造においては、先の実施形態の係合条141b,142
bに代えて、係合爪片が採用されている。具体的には、
下部ファスナー141′を断面視でC字形状の下部C字
部材141a′と、この下部C字部材141a′に縫着
される下部係合爪片群141b′とで構成するととも
に、上部ファスナー142′を断面視でC字形状の上部
C字部材142a′と、この上部C字部材142a′に
縫着される上部係合爪片群142b′とで構成してい
る。
【0066】上記下部係合爪片群141b′は、下部C
字部材141a′に縫着される布製の帯状体141c′
と、基端部がこの帯状体141c′にかしめ止めされて
直列に並設された多数の下部係合爪片141d′とから
なっているとともに、上部係合爪片群142b′は、上
部C字部材142a′に縫着される布製の帯状体142
c′と、基端部がこの帯状体142c′にかしめ止めさ
れて直列に並設された多数の上部係合爪片142d′と
からなっている。
【0067】かかる下部ファスナー141′と上部ファ
スナー142′とで第2実施形態にかかるファスナー部
材14′が形成されている。なお、上部ファスナー14
2′に下部側シート12である裏シート2が取り付けら
れる点、および上部ファスナー142′に上部側シート
13が取り付けられる点については、先の実施形態と同
様である。
【0068】そして、係脱操作部材143の係合操作に
よって、下部係合爪片141d′と上部係合爪片142
d′とが互いに係合し合うことによって下部ファスナー
141′と上部ファスナー142′とが互いに結合され
る一方、係脱操作部材143の係合解除操作によって下
部ファスナー141′と上部ファスナー142′との係
合状態が解除されるようになっている。
【0069】この実施形態のスイッチ本体10の縁部の
結合構造によれば、多数の下部係合爪片141d′とこ
れらに対応した上部係合爪片142dとを互いに係合さ
せることにより、下部ファスナー141′と上部ファス
ナー142′との非常に強固で安定した結合状態を得る
ことができるため、激しい足踏み動作の対象となるフッ
トスイッチ1の縁部の結合構造として適している。
【0070】図7は、スイッチ本体10が上下に開放さ
れた状態を示す斜視図である。この図に示すように、フ
ァスナー部材14を操作して下部ファスナー141と上
部ファスナー142との係合を解除することにより、ク
ッションシート3が収納されていない状態のスイッチ本
体10は、下部側シート12と上部側シート13とに分
割され得る状態になる。この状態のクッションシート収
納空間15内にクッションシート3(前方分割クッショ
ン31、中間分割クッション32および後方分割クッシ
ョン33のそれぞれを、各凹凸縁部35を互いに接合さ
せることにより一体化したもの)を白抜き矢印で示すよ
うに収納し、ファスナー部材14の操作で下部側シート
12と上部側シート13とを互いに結合することによ
り、図2に示すように、フットスイッチ1が完成する。
【0071】因みに、一対のファスナー141,142
は、スイッチ本体10における端子部材11の直ぐ左側
のM点から同直ぐ右側のN点までスイッチ本体10の周
縁部を略1周し、ファスナー部材14をM点からN点に
向けて操作することによりスイッチ本体10が開放され
る一方、N点からM点に向けて操作することにより閉止
されるようにしているが、こうする代わりにN点からM
点に操作することによってスイッチ本体10を開放する
ようにしてもよい。
【0072】そして、ファスナー部材14の操作でスイ
ッチ本体を開放することによって下部側シート12およ
び上部側シート13の対向面を全面外部に露出させるこ
とが可能になり、クッションシート収納空間15に対す
るクッションシート3の着脱操作が容易になる。
【0073】つぎに、フットスイッチ1の梱包について
図8を基に説明する。図8は、フットスイッチ1の梱包
について説明するための斜視説明図であり、(イ)は、
スイッチ本体10の収納空間15からクッションシート
3を取り出しつつある状態、(ロ)は、取り出したクッ
ションシート3およびそれを取り出した後のスイッチ本
体10を折り畳んで包装箱Bに装填する状態をそれぞれ
示している。
【0074】フットスイッチ1を梱包するに際しては、
まず、図8の(イ)に示すように、係脱操作部材143
の操作片143bを操作して上部側シート13を下部側
シート12から分離し、クッションシート収納空間15
からクッションシート3を取り出して3つ(前方分割ク
ッション31、中間分割クッション32および後方分割
クッション33)に分割する。
【0075】ついで分割された各分割クッション31,
32,33を、図8の(ロ)に示すように、重ね合わせ
るとともに、クッションシート3の取り除かれたスイッ
チ本体10を縦方向に向けて三つ折りにする。この場
合、図1に示すように、後方膨出シート8dと左方膨出
シート8aおよび右方膨出シート8bとの間には、縦方
向で互いに離間した隙間82が形成されているととも
に、前方膨出シート8cと左方膨出シート8aおよび右
方膨出シート8bとの間にも同様の隙間82が形成され
ているため、上部電極シート7を縦方向に向けて三つ折
りしても、隣接する膨出用シート8同士が干渉し合うこ
とがなく、これによって下部側シート12および上部側
シート13は、支障なく折り畳まれる。
【0076】ついで、折り畳まれた下部側シート12お
よび上部側シート13の上に、積み重ねられた各分割ク
ッション31,32,33を積層した状態でこれらを包
装箱B内に挿入することにより、フットスイッチ1の梱
包が完了する。
【0077】図9は、膨出用シート8の作用を説明する
ための断面視の説明図である。遊技を実行するに際して
は、この図に示すように、フットスイッチ1をフロアに
敷設した状態で、足で化粧シート9を介して膨出用シー
ト8を踏み付けることにより、膨出用シート8の下部に
形成されているスイッチ(図1に示す通電層52および
上部電極シート7)がオンになってそのことが検出され
る一方、膨出用シート8上から足を外すことによってス
イッチがオフになり、このオン・オフ操作によって所定
の遊技が進行する。
【0078】そして、スイッチ本体10は、膨出用シー
ト8の存在によってスイッチがオン状態になる位置と、
そうでない位置とが段差によって区画されているため、
遊技者はこの段差を足裏の感触で認識することが可能で
あり、従って、遊技者は実行中に一々下を向いてスイッ
チの存在位置を確認することなくオン・オフを認識する
ことが可能であり、その分ダンス動作などの本来の遊技
動作に熱中することができ、遊技をより興趣に富んだも
のにすることができる。
【0079】また、上部電極シート7に積層された膨出
用シート8は、化粧シート9によって覆われるに際し、
膨出用シート8の縁部と上部電極シート7の表面との間
に化粧シート9による傾斜部93が形成された状態にな
るため、スイッチ本体10上で足裏をスライドさせるよ
うな動作をおこなっても、足裏がこの傾斜部93に誘導
されて膨出用シート8上にスムーズに移ることが可能に
なる。従って、段差につまずくような不都合は確実に回
避される。
【0080】図10は、フットスイッチ1をフロアF上
に敷設する直前の状態を示す斜視図である。図10に示
すように、フットスイッチ1の裏面(すなわち最下層)
には、裏シート2が積層されている。この裏シート2
は、EVAからなる合成樹脂原料の基材に導電性を有す
るカーボンブラックが混り込まれて形成しているため、
導電性を付与された状態になっている。従って、合成樹
脂の発泡体を含む多くのシートが積層され、これによっ
て静電気が極めて発生し易い状態になっているスイッチ
本体10上で遊技者が激しく足踏みを行い、これによっ
てスイッチ本体10に高レベルの静電気が発生しても、
裏シート2を介してフロアFにアースされるため、スイ
ッチ本体10内に高レベルの静電気が蓄電され、これに
よって遊技終了後にフットスイッチ1を収納しようとし
て感電するような不都合は、確実に回避される。
【0081】つぎに、本実施形態に係るフットスイッチ
1を用いた遊技機について、図11〜図14に基づいて
説明する。図11は、上記実施形態のフットスイッチ1
が適用される遊技機の一実施形態を示す全体外観斜視図
である。この遊技機は、音楽に合わせてディスプレーに
出力される足踏みステップの指示に基づいて遊技者がス
テップを踏んでダンスをする、いわゆるダンスゲーム用
のものであって、業務用としての適用はもちろん、家庭
用としても使用し得るように構成されている。
【0082】図11に示すように、遊技機200は、遊
技機本体201と、この遊技機本体201に接続され、
かつ、遊技者の各種指示を入力するために用いられるコ
ントローラ202と、遊技機本体201に接続され、か
つ、遊技者のダンスゲームにおけるステップ動作を検出
するために用いられるフットスイッチ1と、ゲーム本体
100に接続され、ダンスゲームの画面を表示するテレ
ビジョンモニタ203とを備えて構成されている。
【0083】上記遊技機本体201は、上面に開口を備
えた装填部201aを有し、ダンスゲームのプログラム
データ等が記録されたカセット式の記録媒体204をこ
の装填部201aに着脱自在に装填し得るようになって
いる。なお、ここでは、遊技機本体201には後述する
コントローラ202用のインターフェース回路221,
222のうちの一方222にフットスイッチ1を接続し
ているが(図12)、コントローラ202を2個接続す
る場合にはインターフェース回路221,222の両方
をコントローラ202に接続することもできる。その場
合には、フットスイッチ1を遊技機本体201の別のイ
ンターフェイス(図略)に接続すればよい(図12)。
【0084】図12は、本ゲーム機による遊技システム
の一例を示す内部ブロック図である。この図に示すよう
に、遊技機本体201は、CPU205と、このCPU
205に接続されたアドレスバス、データバスおよびコ
ントロールバスからなるバス206と、このバス206
に接続された、以下に詳述する各種の構成要素とからな
る基本構成を有している。
【0085】上記CPU205には、グラフィックスデ
ータ生成プロセッサ207が接続されている。また、上
記バス206には、インターフェース回路221、メイ
ンメモリ209、ROM210、伸張回路211、パラ
レルポート212、シリアルポート213、描画処理プ
ロセッサ214およびバッファ216、音声処理プロセ
ッサ217およびバッファ218、デコーダ219およ
びバッファ220、インターフェース回路221,22
2およびメモリ223,224とが接続されている。
【0086】また、描画処理プロセッサ214にはテレ
ビジョンモニタ203が接続され、音声処理プロセッサ
217には増幅回路225を介してスピーカ226が接
続されている。また、デコーダ219には記録媒体ドラ
イバ227が接続されている。また、一方のインターフ
ェース回路221には、メモリ223およびコントロー
ラ202が接続されているとともに、他方のインターフ
ェース回路221aには、メモリ224およびフットス
イッチ1が接続されている。
【0087】そして、上記のような構成の遊技システム
は、用途に応じてその形態を変えるようにしている。す
なわち、遊技機本体201を家庭用として構成する場合
には、テレビジョンモニタ203およびスピーカ226
はゲーム機本体とは別体とされるが、遊技システムが業
務用として構成される場合は、図12に示す構成要素が
すべて1つの筺体に収納されて一体型とされる。
【0088】また、上記遊技システムがパーソナルコン
ピュータやワークステーションを核として構成されてい
る場合は、テレビジョンモニタ203は、コンピュータ
用のディスプレイに対応し、描画処理プロセッサ21
4、音声処理プロセッサ217、伸張回路211は、そ
れぞれ記録媒体204に記録されているプログラムデー
タの一部若しくはコンピュータの拡張スロットに搭載さ
れる拡張ボード上のハードウエアに対応し、インターフ
ェース回路221、パラレルポート212、シリアルポ
ート213およびインターフェース回路221は、コン
ピュータの拡張スロットに搭載される拡張ボード上のハ
ードウエアに対応する。また、バッファ216,21
8,220は、それぞれメインメモリ209若しくは図
示しない拡張メモリの各エリアに対応するものである。
【0089】ついで、図12に示した各構成要素につい
て説明する。グラフィックスデータ生成プロセッサ20
7は、CPU203のいわばコプロセッサとしての役割
を果たすものである。すなわち、このプロセッサ207
は、座標変換や光源計算、例えば固定小数点形式の行列
やベクトルの演算を、並列処理により行う機能を有して
おり、CPU203から供給される画像データの2次元
若しくは3次元面内における各頂点の座標データと、移
動量データと、回転量データとに基づいて、処理対象画
像の表示エリア上におけるアドレスを求め、当該アドレ
スデータを、再びCPU203に返す処理や、仮想的に
設定された光源からの距離に応じて、画像の輝度を計算
する処理を行う役割を担っている。
【0090】インターフェース回路221は、周辺デバ
イス、例えばマウスやトラックボール等のポインティン
グデバイスに対するインターフェース用として機能す
る。ROM210には、遊技システムのオペレーティン
グシステムとしてのプログラムデータが記憶されてい
る。パーソナルコンピュータで言えば、BIOS(Ba
sic Input Output System)に
相当する。伸張回路211は、動画に対するMPEG
(Moving Picture Engineeri
ng Group)や静止画に対するJPEG(Joi
ntPicture Engineering Gro
up)に準拠したイントラ符号化により圧縮された圧縮
画像を伸張処理するものである。伸張処理としては、デ
コード処理(VLC:Variable Length
Codeによりエンコードされたデータのデコー
ド)、逆量子化処理、IDCT(InverseDis
crete Cosine Transform)処
理、あるいはイントラ画像の復元処理等を挙げることが
できる。
【0091】描画処理プロセッサ214は、CPU20
3が出力する描画命令に基づいて、バッファ216に対
する描画処理を行うものである。
【0092】バッファ216は、表示エリアと非表示エ
リアとからなっている。表示エリアは、テレビジョンモ
ニタ203の表示面上に表示するデータ展開用のエリア
である。
【0093】本実施形態においては、非表示エリアは、
スケルトンを定義するデータ、ポリゴンを定義するモデ
ルデータ、モデルに動きを与えるアニメデータおよび各
アニメの内容を示すパターンデータの他、テクスチャデ
ータやカラーパレットデータ等を記憶するためのもので
ある。
【0094】ここで、テクスチャデータは、2次元の画
像データである。カラーパレットデータは、テクスチャ
データ等の色を指定するためのデータである。これらの
データは、記録媒体204から一度、若しくはゲームの
進行状況に合わせて複数回に分けて、CPU203によ
り、予めバッファ216の非表示エリアに記録されてい
る。
【0095】描画命令としては、ポリゴンを用いて立体
的な画像を描画するための描画命令、通常の2次元画像
を描画するための描画命令がある。ここで、ポリゴン
は、多角形の2次元画像であり、本実施形態において
は、三角形若しくは四角形が用いられる。
【0096】ポリゴンを用いて立体的な画像を描画する
ための描画命令としては、バッファ216の表示エリア
上におけるポリゴン頂点アドレスデータ、ポリゴンに貼
り付けるテクスチャデータのバッファ216上における
記憶位置を示すテクスチャアドレスデータ、テクスチャ
データの色を示すカラーパレットデータのバッファ21
6上における記憶位置を示すカラーパレットアドレスデ
ータ並びにテクスチャの輝度を示す輝度データを挙げる
ことができる。
【0097】これらのデータの内、表示エリア上のポリ
ゴン頂点アドレスデータは、グラフィックスデータ生成
プロセッサ207が、CPU203からの3次元空間上
におけるポリゴン頂点座標データを、画面自体の移動量
データおよび回転量データに基づいて座標変換すること
によって2次元上でのポリゴン頂点座標データに置換さ
れたものである。
【0098】また、輝度データは、グラフィックスデー
タ生成プロセッサ207が、CPU203からの上記座
標変換後のポリゴン頂点座標データが示す位置から、仮
想的に配置された光源間での距離に基づいて決定され
る。
【0099】上記ポリゴン頂点アドレスデータは、バッ
ファ216の表示エリア上のアドレスを示し、描画処理
プロセッサ214は、3若しくは4個のポリゴン頂点ア
ドレスデータで示されるバッファ216の表示エリアの
範囲に対応するテクスチャデータを書き込むようになっ
ている。
【0100】1つの物体は多数のポリゴンで構成されて
いる。CPU203は、各ポリゴンの3次元空間上の座
標データを対応するスケルトンのベクトルデータと関連
させてバッファ216に記憶する。そして、コントロー
ラ202の操作により、表示面上でキャラクタを移動さ
せる場合、言い換えれば、キャラクタそのものの動きを
表現する場合若しくはキャラクタを見ている視点位置を
変える場合、つぎのような処理が行われる。
【0101】すなわち、CPU203は、グラフィック
スデータ生成プロセッサ207に対し、バッファ216
の非表示エリア内に保持している各ポリゴンの頂点の3
次元座標データと、スケルトンの座標およびその回転量
のデータから求められた各ポリゴンの移動量データおよ
び回転量データとを与えるのである。
【0102】グラフィックスデータ生成プロセッサ20
7は、各ポリゴンの頂点の3次元座標データと、各ポリ
ゴンの移動量データおよび回転量データとに基づいて、
各ポリゴンの移動後および回転後の3次元座標データを
順次求めるものである。
【0103】そして、このようにして求められた各ポリ
ゴンの3次元座標データの内、水平および垂直方向の座
標データが、バッファ216の表示エリア上のアドレス
データ、すなわちポリゴン頂点アドレスデータとして、
描画処理プロセッサ214に供給されるのである。
【0104】描画処理プロセッサ214は、3個若しく
は4個のポリゴン頂点アドレスデータによって示される
バッファ216の三角形若しくは四角形の表示エリア上
に、予め割り当てられているテクスチャアドレスデータ
が示すテクスチャデータを書き込むようになっている。
これによって、テレビジョンモニタ203の表示面上に
は、多数のポリゴンにテクスチャデータの貼り付けられ
た物体が表示されることになる。
【0105】通常の2次元画像を描画するための描画命
令は、頂点アドレスデータ、テクスチャアドレスデー
タ、テクスチャデータの色を示すカラーパレットデータ
のバッファ216上における記憶位置を示すカラーパレ
ットアドレスデータ並びにテクスチャの輝度を示す輝度
データとからなる。これらのデータの内、頂点アドレス
データは、グラフィックスデータ生成プロセッサ207
がCPU203からの2次元平面上における頂点座標デ
ータをCPU203からの移動量データおよび回転量デ
ータに基づいて、座標変換して得られる座標データであ
る。
【0106】音声処理プロセッサ217は、記録媒体2
04から読み出されたADPCMデータをバッファ21
8に記載し、このバッファ218に記憶されたADPC
Mデータを音源とする。そして、音声処理プロセッサ2
17は、ADPCMデータを、例えば44.1KHzの
周波数のクロックで読み出すようになっている。
【0107】そして、音声処理プロセッサ217は、バ
ッファ218から読み出したADPCMデータに対し、
ピッチの変換、ノイズの付加、エンベロープの設定、レ
ベルの設定、リバーブの付加等の処理を施すようになっ
ている。
【0108】記録媒体204から読み出される音声デー
タがCD−DA(CompactDisk Digit
al Audio)等のPCMデータである場合は、音
声データは、音声処理プロセッサ217によりADPC
Mデータに変換される。
【0109】また、PCMデータに対するプログラムデ
ータによる処理はメインメモリ209上において直接行
われる。メインメモリ209上において処理されたPC
Mデータは、音声処理プロセッサ217に供給されてA
DPCMデータに変換された後に、上述した各種処理が
施された後に、音声としてスピーカ226から出力され
る。
【0110】記録媒体ドライバ227としては、例えば
CD−ROMドライブ、ハードディスクドライブ、光デ
ィスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリ
コンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等を挙
げることができる。
【0111】記録媒体204としては、例えばCD−R
OM、ハードディスク、光ディスク、フレキシブルディ
スク、半導体メモリ等をあげることができる。
【0112】上記記録媒体ドライバ227は、記録媒体
204から画像、音声、プログラムデータを読み出し、
読み出したデータを、デコーダ219に供給するもので
ある。上記デコーダ219は、記録媒体ドライバ227
からの再生データに対し、ECC(Error Cor
rection Code)によるエラー訂正処理を施
し、この処理後のデータを、メインメモリ209若しく
は音声処理プロセッサ217に供給するものである。
【0113】メモリ223,224は、例えば、ホルダ
およびカード型のメモリにより構成されている。カード
型のメモリは、例えば終了時点の状態を保持するなど、
ゲームの各種パラメータを保持するためのものである。
【0114】コントローラ202は、外部から操作可能
な操作手段としてフットスイッチ1と並設されたもので
あり、主なものとして、遊技者が記録媒体204からロ
ードされるゲームプログラムデータの開始をCPU20
3に指示するスタートボタン202aと、遊技者が記録
媒体204からメインメモリ209にロードされるゲー
ムプログラムデータに関する各種の情報をCPU203
に入力するセレクトボタン202bと、遊技者がキャラ
クタを画面上で例えば上下左右に移動させるコマンドを
CPU203に与える4つのキャラクタ方向キー202
cとを有している。その他、コントローラ202には、
4つの第1操作ボタン202dと、4つの第2操作ボタ
ン202eとが設けられており、遊技実行に関して所定
の機能が付与されている。
【0115】そして、本発明に係る上記フットスイッチ
1は、上記コントローラ202と同様に、外部から操作
可能な操作手段であり、遊技者がその上で踏み動作(ス
テップ動作)することにより操作するものである。以
下、フットスイッチ1を用いた遊技の実行について図1
3を基に説明する。
【0116】図13は、図12の主要部の機能ブロック
図である。機能面からみた本遊技システムの制御部は、
遊技システムの動作制御を統括的に処理するものであ
る。本制御部は、曲名選択部303と、演奏データメモ
リ304と、踏み位置指示データメモリ305と、ずれ
量検出/積算部306と、リズム設定部307と、ダン
ス画像メモリ308と、ダンス設定部309と、スクロ
ール表示制御部310と、マークメモリ311と、踏み
動作監視部312とから構成されており、外部のテレビ
ジョンモニタ203、スピーカ226、コントローラ2
02およびフットスイッチ1に接続されている。
【0117】上記曲名選択部303はコントローラ20
2あるいはフットスイッチ1からの指示信号を受けて対
応する曲名の選択処理を実行するものである。演奏デー
タメモリ304は曲名毎の音楽データ、すなわち各曲の
演奏データを曲名に対応させて記憶しているもので、曲
名選択部303からの選択信号を受けて指定された曲の
演奏データが時系列的にスピーカ226に出力されるよ
うになっている。
【0118】上記踏み位置指示データメモリ305は拍
数(例えば4拍とか8拍等)というようなリズムに対応
する踏み位置指示データが、難易度に応じてテーブル形
式で多数記憶されているものである。この踏み位置指示
データを記憶するテーブルは、拍数の種類分に加えて、
同一拍数のうち異なるリズム、例えば曲の音楽の種類
分、あるいは各曲に対応する数だけ準備されている。4
拍の場合、各踏み位置指示データは4つの時系列的な指
示内容で1セットデータが構成され、8拍の場合、各踏
み位置指示データは8つの時系列的な指示内容で1セッ
トデータが構成されている。上記テーブルの各升目内に
1セットデータがそれぞれ書き込まれている。また、リ
ズムの点からすれば、4拍の場合、例えば4拍全てが同
一間隔のものや最初の2拍は短く、後の2拍が遅いとい
うように種々のものが準備されている。難易度の同じラ
ンクの踏み位置指示データは複数種類準備されているこ
とが好ましい。そして、曲名選択部303で指定された
曲に対応したテーブルが選定され、本実施形態では、選
定されたテーブル内の1セットデータがスピーカ226
に出力されるようになっている。
【0119】上記ずれ量検出/積算部306は踏み動作
指示と実際の踏み動作が行われた結果とからそのずれ
量、本実施形態では、両者のタイミングずれを内部タイ
マ等で計測し、1セットデータ分の踏み位置指示データ
に対する積算ずれ量を求めるものである。リズム設定部
307は最初の踏み位置指示データに対するずれ量検出
/積算部306からの積算結果に従って、後述するよう
に3番目以降の1セットデータに対し2つ前に設定され
た1セットデータに対して1ランクだけレベルアップあ
るいはレベルダウンさせる評価を行い、その結果を設定
信号として出力するものである。また、このリズム設定
部307からの設定信号はダンス設定部309にも出力
される。
【0120】上記ダンス画像メモリ308は、テレビジ
ョンモニタ203の表示面に表示されるダンス画像を1
セットデータに対応する分毎に記憶するもので、曲名に
対応したあるいはリズムに対応したダンス画像を記憶す
るテーブルを有している。各テーブルのダンス画像は難
易度に応じて複数記憶してある。また、難易度の同じラ
ンクのダンス画像は複数種類準備されていることが好ま
しい。上記ダンス設定部309は、リズム設定部307
からの難易度に対応した設定信号を受けて、3番目以降
の1セットデータ分に対するダンス画像を選択されてい
るテーブルから読み出すものである。
【0121】上記スクロール表示制御部310は、テレ
ビジョンモニタ203の表示面上でスクロール表示を行
わせるためのものである。リズム設定部307で設定さ
れ、踏み位置指示データメモリ305から読み出された
1セットデータ分の踏み位置指示データは画像データ
(以下、踏み位置指示マークという)に置き換えられて
マークメモリ311に一時的に取り込まれる。このマー
クメモリ311には、スクロール表示において常にテレ
ビジョンモニタ203の表示面に踏み位置指示マークの
画像が途切れることなく表示され得るように連続する1
セットデータの2個分が書き込まれるようになってい
る。スクロール表示制御部310は順次所定の時間間隔
で読出アドレスをずらすようにしてマークメモリ311
から踏み位置指示マークをスクロール画像としてバッフ
ァ216(図12)に書き込ませる。このようにして、
スクロールされないダンス画像の他、スクロールされる
踏み位置指示マークもこのバッファ216に順次転送さ
れ、さらに公知の表示走査手段によって、バッファ21
6の内容が1/60秒等の周期で繰返し読み出されて表
示されるとともに、テレビジョンモニタ203の表示面
では踏み位置指示マークが表示面上でスクロール表示さ
れ、かつ背景画像としてダンス画像が動画的に表示され
る。
【0122】図14は、テレビジョンモニタ203の表
示画面の一例(4拍で1セットデータの態様)を示すも
のであり、この図ではフットスイッチ1上で遊技者がゲ
ームをする場合で、ダンス画像Dの背景と、順次画面上
方から所定の速度で下方に向けてスクロール移動する踏
み位置指示マークM1〜M4が、M1,M4,M2,M
3の順で表示されている。表示面の下端に表示された左
下上右のマークを示す静止マークS1〜S4はタイミン
グ指示を行うもので、スクロールされてきたマークMが
静止マークSと完全に重なる(一致する)状態が踏み動
作タイミングを案内する。マークMが静止マークSに完
全に重なるタイミングでは、静止マークSの表示輝度乃
至は表示色が一時的に変更され、タイミングの一致を明
示するようにしている。
【0123】マークM1〜M4は、本実施形態では、左
向き矢印のマークM1が左方踏み位置9a、右向き矢印
のマークM4が右方踏み位置9b、上向き矢印のマーク
M3が前方踏み位置9c、下向き矢印のマークM2が後
方踏み位置9dにそれぞれ対応している。なお図では、
ダンス画像の難易度は比較的低いレベルのものを示して
いる。
【0124】上記踏み動作監視部312はフットスイッ
チ1に配置された4つの前方踏み位置9a〜9dがオフ
からオンに変化したか否かを検出するものである。踏み
動作監視部312は、4つの前方踏み位置9a〜9dに
対して最初にオンしたもののオン時点を検出データとし
て処理するとともに、各フットスイッチ単位でのオン状
態を識別可能に検出するものである。
【0125】つぎに、本遊技システムのゲーム動作につ
いて、説明する。まずコントローラ202のスタートボ
タン202aのオンが検出されると、テレビジョンモニ
タ203の画面上に曲名選択画面が表示される。この画
面では、例えば曲名が縦横にリスト表示され、コントロ
ーラ202の所定のキー、あるいはフットスイッチ1の
ゲーム選択位置9e,9fを踏むことによって所望の曲
が選定されると、曲名選択部303は選定された曲名に
対応する演奏データを演奏データメモリ304から読み
出し、バッファ218(図12)に一時保存するととも
にスピーカ226に出力する。
【0126】イントロ演奏が開始されると、選曲された
曲に対応する拍数のリズムを有するテーブルが踏み位置
指示データメモリ305から指定され、さらに最初の2
個分の1セットデータとしてこのテーブルの所定の位
置、例えば中間レベルの難易度を持つ踏み位置指示デー
タが設定されるとともに、このリズムに応じ、かつ設定
された踏み位置指示データの難易度に応じた難易度のダ
ンス画像がダンス設定部309により設定される。
【0127】踏み位置指示データの最初の2個分の1セ
ットデータが設定されると、そのうちの1セットデータ
分について、背景のダンス画像Dの上に重ねる形で、踏
み位置指示マークMとしてテレビジョンモニタ203の
表示面203a上にスクロール表示される。各踏み位置
指示マークのスクロール表示が開始すると、ずれ量検出
/積算部107による監視処理が行われる。監視処理は
1セットデータ単位で行われ、1セットデータに対する
監視結果がリズム設定部307に送出されると、リズム
設定部307は監視結果に基づいて評価を行う。
【0128】そして、評価結果を受けて、つぎの1セッ
トデータ(すなわち、最初の1セットデータに対する監
視結果に基づく評価を受けて3番目の1セットデータ)
が設定されるとともに該設定された1セットデータに対
応するダンス画像Dの設定が行われる。すなわち、評価
対象となった1セットデータ分の踏み位置指示マークは
既に表示面203aからスクロールアウトしており、表
示面203a上ではつぎの1セットデータ分に基づく踏
み位置指示マークがスクロール表示中であることから、
評価結果に基づいて設定される1セットデータは1個遅
れで設定されることとなる。
【0129】ついで、ゲーム終了か否かの判断、すなわ
ちゲーム開始からの所定時間の経過の有無、選定曲の演
奏の終了の有無、あるいは所定のダンス評価があるレベ
ル以上に維持されているか否か等についての判断が行わ
れる。ダンス終了でなければ、表示面203aへのダン
ス画像D、踏み位置指示マークMの表示が継続され、順
次1セットデータ毎に上記同様の処理が繰り返される。
【0130】そして、ゲーム終了と判断されると、リズ
ム設定部307の最終内容である遊技者のダンスに対す
る評価結果が表示面203aに表示され、遊技者に報知
される。
【0131】つぎに、上記「監視処理」についてさらに
詳細に説明する。まず、初期値として1セットデータの
拍数を示す変数iが1にセットされ、1拍目の位置指示
マークMに対して実際に踏み動作監視部312から得ら
れる前方踏み位置9a〜9d(図12)からのオン信号
を検出し、マークMが静止マークSに完全に重なった時
点に対して、実際の踏み時点の±時間ずれをずれ時間デ
ータとして計測する。この計測は、1拍分の周期を静止
マークSを基準に時間方向(マークMのストローク方
向)に±1/2周期分ずつ振り分けて設定し、この振り
分けられた期間内において、マークMが静止マークSに
完全に重なった時点に対する、検出された実際の踏み時
点との時間差を計時することで行われる。
【0132】マークMが静止マークSに完全に一致する
時点は1拍分の周期から計算上得られるので、踏み動作
監視部111からの、対応する踏み台部13が踏まれた
ことを条件に入力されるオン信号の検出時点からずれ時
間データが得られる。なお、誤った前方踏み位置9a〜
9dが踏まれた場合には、踏まれなかったとして扱わ
れ、あるいはより厳しい例えばマイナス評価を与えるよ
うにしてもよい。あるいは、この誤った踏み動作回数を
カウントしておき、その回数が所定回に達したら強制的
なゲーム終了を行わせる等してもよい。
【0133】そして、かかる1/2周期分ずらしたタイ
ミングと両マークMとSとが完全に重なったタイミング
との間を、例えば0〜100点に換算して表す。例え
ば、±方向いずれでも1/2周期ずれた時点で実際の踏
み動作が行われた場合には0点が、両マークMとSとが
完全に重なった時点で実際の踏み動作が行われた場合に
は100点とされる。
【0134】1拍分のマークMに対するずれ時間データ
の得点換算が終了すると、ついで、変数iが1だけイン
クリメントされ、変数iが所定数K未満か否かが判断さ
れる。所定数Kは、1セットデータが4拍からなるとき
は値5が、1セットデータが8拍からなるときは値9が
それぞれ、踏み位置指示データメモリ305で選定され
たテーブルの持つ拍数に対応して設定される。いま、4
拍で1セットデータとして、変数iが5未満であると、
ステップST33に戻って、つぎのマークMに対して前
述と同様にして得点が求められる。
【0135】そして、変数iが5になると、4拍分の得
点が得られたことになるので、変数i=1〜4における
各得点に重み係数を乗算して1セットデータに対する評
価を得るべく得点処理が行われる。例えば、1拍子と3
拍目に比して2拍目と4拍目はリズムの取り方が難しい
ことから、重み係数は、1拍目と3拍目についてはそれ
らの得点に12.5%を、2拍目については25%を、
4拍目については50%をそれぞれ乗算し、100点満
点での得点を採点する。なお、8拍で1セットデータを
構成する場合の重み係数は、全体で100%になるよう
に適宜割り振っておけばよい。また、重み係数は所望の
値が設定可能であり、あるいは係数を一律に25%(4
拍の態様)とか12.5%(8拍の態様)としてもよ
い。
【0136】つぎに上記「評価処理」について詳細に説
明する。監視処理の結果得られた得点に対して、大、
中、小のいずれであるかが判断される。大は、得点が8
0〜100のとき、中は得点が21〜79まで、小は、
得点が0〜20までのときである。
【0137】今、得点が20点であれば、つぎに設定す
べき1セットデータとして今回のランクに対して難易度
が1ランクだけダウンしたものが設定されるとともに、
つぎに設定すべきダンス画像Dも今回のランクに対して
難易度が1ランクだけダウンしたものが設定される。得
点が21〜79の間であれば、つぎに設定すべき1セッ
トデータとして今回のランクと同じランクの難易度のも
のが設定されるとともに、つぎに設定すべきダンス画像
Dも今回のランクと同じ難易度のものが設定される。踏
み位置指示データのテーブルもダンス画像Dのテーブル
のいずれも、同一の難易度に対して複数種類のものが格
納されており、同一ランクのデータ設定においては、可
及的に異なる種類のデータが設定されるようにしておけ
ばよい。例えば同一ランクのデータの範囲内で難易度の
方向に変更し、または同一ランク内からランダムに設定
する等すればよい。逆に、得点が80〜100点であれ
ば、つぎに設定すべき1セットデータとして今回のラン
クに対して難易度が1ランクだけアップしたものが設定
されるとともに、つぎに設定すべきダンス画像Dも今回
のランクに対して難易度が1ランクだけアップしたもの
が設定される。
【0138】つぎの踏み位置指示データおよびダンス画
像の設定処理が終了すると、今回の得点が評価点に換算
され、直前までの評価点に積算される。
【0139】以上の詳述したように、本発明に係るフッ
トスイッチ1は、上記のようなダンスゲーム装置に好適
に使用されるものであり、踏み動作を検出し得る下部電
極シート5と上部電極シート7とを含む複数枚のシート
が積層されてなり、最上層の化粧シート9における踏み
動作検出位置に対応した部分に、外方に向かって膨出し
た膨出部91を形成したため、このフットスイッチ1を
所定のフロア上に敷設した状態で、膨出部91を踏み付
けることにより、スイッチが入ってその踏み動作が検出
される一方、膨出部91が設けられていない部分を踏み
付けてもスイッチが入らないため、踏み動作が検出され
ることはない。
【0140】従って、操作者(フットスイッチが遊技機
用のものである場合は遊技者)は、一々有効位置を視認
しながらフットスイッチを踏み付けるような面倒なこと
を行わなくても、膨出部91を踏み付けることによる足
裏の感触でフットスイッチ上の有効位置を確認すること
が可能であり、従って、スイッチ操作のために下を向く
面倒な動作を行う必要がなくなり、その分フットスイッ
チを備えた機器の操作性が向上する。
【0141】そして、特にフットスイッチを備えた機器
がダンスゲーム等の遊技機である場合には、遊技者は遊
技機からの指示に合わせて、あるいは遊技者自身の意志
によって一々下を向くことなくフットスイッチのオン・
オフ操作を行うことができるため、下を向かなくてもよ
い分遊技に熱中することが可能になり、遊技がより興趣
に富んだものになる。
【0142】本発明のフットスイッチ(の形態)は、
踏み動作を検出し得るシート状スイッチを挟持するよう
に複数枚のシートが積層されてなるフットスイッチであ
って、最下層のシートは、実質的に全面が導電性を有す
る材料によって形成されていることを特徴とするもので
あるが、かかる構成において以下の形態をも採用し得る
ものである。すなわち、の形態において、上記最下層
のシートを、合成樹脂材料に粉状の導電性材料が練り込
まれることによって形成すればよい(の形態)、こう
することによって、最下層のシートは、柔軟な合成樹脂
の特性を維持したまま、練り込まれた粉状の導電性材料
により導電性が付与される。
【0143】そして、の形態において、上記導電性材
料として、合成樹脂材料との相性の点からカーボンブラ
ックは好適である(の形態)。
【0144】また、の形態において、上記最下層のシ
ートを、表裏面に金属箔がラミネートされたものとして
もよい(の形態)の形態において、上記金属箔は、
展性に富むアルミニウムを原料にしたアルミニウム箔が
コストの点で好適である(の形態)。
【0145】また、乃至の形態のいずれかにおい
て、最下層のシートの表面側にクッション用のマット材
を敷設してもよい(の形態)。こうすることによって
フットスイッチを踏み付けることによるスイッチ操作の
感触が柔軟なマット材の沈み込みによって良好になる。
【0146】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0147】(1)上記の実施形態においては、裏シー
ト2、クッションシート3、電極保護シート4、下部電
極シート5、スペーサーシート6、上部電極シート7、
膨出用シート8および化粧シート9にそれぞれEVA
(エチレン酢酸ビニルコポリマー)、PE(ポリエチレ
ン)フォーム、PVC(ポリビニルクロライド)、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)、ウレタンフォー
ム、EVA、PVCおよびEMMA(エタンメタクリル
酸メチル共重合体)が用いられているが、本発明は、各
シートのそれぞれが上記合成樹脂材料で形成されている
ことに限定されるものではなく、状況に応じて適宜の材
料を採用することができる。そして、裏シート2および
化粧シート9については、EVAおよびEMMAに限ら
ず、滑り難い性質を有するオレフィン系の合成樹脂(例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン
等)であれば、どのようなものでも適用可能である。さ
らに、PVC(ポリビニルクロライド)も裏シート2の
材料として好適に使用される。また、上記の実施形態に
おいては、各シートの厚み寸法を例示しているが、本発
明は例示した厚み寸法に限定されるものではなく、状況
に応じて種々の厚み寸法を採用することができる。
【0148】(2)上記の実施形態においては、膨出部
91は、スイッチ本体10の表面において市松模様状に
4つ形成されているが、本発明は、膨出部91が市松模
様状であることに限定されるものではなく、千鳥状であ
ってもよいし、十字状であってもよい。さらにドーナツ
状に環状に形成してもよい。また、上記の実施形態とは
逆に膨出部91をスイッチ本体10の中心位置に集めて
もよい。
【0149】(3)上記の実施形態においては、各シー
トは、溶着によってファスナー部材14,14′に取り
付けられているが、溶着に代えて接着あるいは縫着によ
って各シートをファスナー部材14に取り付けるように
してもよい。
【0150】(4)上記の実施形態においては、下部側
シート12と上部側シート13とをファスナー部材1
4,14′を介して互いに接合するようにしているが、
下部側シート12と上部側シート13とを接合する部材
がファスナー部材14,14′であることに限定される
ものではなく、両者をボタン止めで接合したり、粘着テ
ープを用いて接合するようにしてもよいし、さらに下部
側シート12および上部側シート13の対向縁部に結着
紐をそれぞれ設け、これらの結着紐を互いに結着するこ
とにより両者を結合するようにしてもよい。
【0151】(5)上記の実施形態においては、裏シー
ト2は、合成樹脂材料の中にカーボンブラックを分散さ
せることにより導電性が付与されているが、本発明は、
合成樹脂材料へのカーボンブラックの混入により裏シー
ト2に導電性を付与することに限定されるものではな
く、裏シート2として合成樹脂シートの表裏面に金属箔
を常法によってラミネートしたものを用いてもよい。ラ
ミネートされる金属箔としては、アルミニウム箔が好適
に使用されるが、アルミニウム箔以外のものとしては、
例えば、金箔、銀箔、銅箔等を挙げることができる。な
お、裏シート2の表裏面に金属箔のラミネートを行った
場合には、表裏のラミネート層間を通電状態にする必要
がある。そのために、裏シート2の端縁の一個所で別の
金属箔を表裏面に亘るように貼り付ければよい。さら
に、導電性付与については、裏シート2の表裏面にカー
ボン印刷を施してもよいし、合成樹脂材料に鉄粉やアル
ミニウム粉等の金属粉を練り込んでもよい。また、裏シ
ート2に水玉模様を形成しこの水玉模様の地の部分に導
電性を付与してもよいし、縞模様状に導電性を付与して
もよい。さらに碁盤目状に導電性を付与してもよい。
【0152】(6)上記の実施形態においては、通電層
54a〜54dは、それぞれ図1に示すような一部に凹
の円弧縁部を有する略矩形状に形成されているが、本発
明は、通電層54a〜54dが矩形状であることに限定
されるものではなく、十字状や円環状など各種の形状に
設定するとともに、膨出用シート8もそれに合わせた形
状にしてもよい。
【0153】(7)上記の実施形態においては、クッシ
ョンシート3が、結合および分離自在に3分割されてい
るが、本発明は、クッションシート3が分割可能である
ことに限定されるものではなく、一体物で形成してもよ
い。
【0154】(8)上記の実施形態においては、クッシ
ョンシート3を下部側シート12と、上部側シート13
との間に挿脱可能に収納するようにしているが、こうす
る代わりにクッションシート3を、下部側シート12お
よび上部側シート13のいずれか一方または双方に接着
若しくは溶着したり、または縫合したりして両者を一体
化してもよい。
【0155】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、踏み動作
を検出し得るように複数枚のシートが積層されてなるフ
ットスイッチの最下層のシートの全面を、実質的に導電
性を有する材料によって形成したため、スイッチ操作の
ためにフットスイッチを繰り返し踏み付けることによる
積層されたシート同士の擦れ合いで静電気が発生して
も、この静電気は最下層のシートから載置面に速やかに
アースされ、これによってフットスイッチへの静電気の
蓄電を確実に防止することができる。従って、収納時等
にフットスイッチを手で触れても、静電気に感電するよ
うな不都合を確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフットスイッチの一実施形態を示
す分解斜視図である。
【図2】図1に示すフットスイッチの組立て斜視図であ
る。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図1に示すクッションシート3の分解斜視図で
ある。
【図5】スイッチ本体の縁部の結合処理の一実施形態を
説明するためのスイッチ本体の縁部の一部切欠き部分拡
大斜視図である。
【図6】スイッチ本体の縁部の結合構造の他の実施形態
を説明するためのスイッチ本体の縁部の一部切欠き部分
拡大斜視図である。
【図7】スイッチ本体が上下に開放された状態を示す斜
視図である。
【図8】フットスイッチの梱包について説明するための
斜視説明図であり、(イ)は、スイッチ本体の収納空間
からクッションシートを取り出しつつある状態、(ロ)
は、取り出したクッションシートおよびそれを取り出し
た後のスイッチ本体を折り畳んで包装箱に装填する状態
をそれぞれ示している。
【図9】膨出用シート8の作用を説明するための断面視
の説明図である。
【図10】フットスイッチ1をフロアF上に敷設する直
前の状態を示す斜視図である。
【図11】上記実施形態のフットスイッチが適用される
遊技機の一実施形態を示す全体外観斜視図である。
【図12】ゲーム機による遊技システムの一例を示す内
部ブロック図である。
【図13】図12の主要部の機能ブロック図である。
【図14】モニタ表示面の一例を示す図である。
【図15】従来のフットスイッチを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フットスイッチ 10 スイッチ本体 11 端子部材 12 下部側シート 13 上部側シート 14,14′ ファスナー部材 141,141′ 下部ファスナー 141a 下部F字部材 141b 雄係合条 141c 基端側雄条 141d 先端側雄条 142,142′ 上部ファスナー 142a 上部F字部材 142b 雌係合条 142c 被圧入溝 142d 帯状体 143 係脱操作部材 143a 係脱部材本体 143b 操作片 143c 係脱溝 143d 接続突起 2 裏シート 3 クッションシート 31 前方分割クッション 32 中間分割クッション 33 後方分割クッション 34 切欠き凹部 35 凹凸縁部 36 楔突片 37 蟻溝 4 電極保護シート 5 下部電極シート 51 下部シート本体 52 通電層 53 第1スイッチ域 54 第2スイッチ域 54a 左方通電層 54b 右方通電層 54c 前方通電層 54d 後方通電層 54e 中央絶縁位置 54f 隅部絶縁位置 6 スペーサーシート 61 貫通孔 7 上部電極シート 71 黒鉛層 72 中央絶縁位置 73 隅部絶縁位置 8 膨出用シート(板状体) 8a 左方膨出シート 8b 右方膨出シート 8c 前方膨出シート 8d 後方膨出シート 81 円弧縁部 82 隙間 9 化粧シート 9a 左方踏み位置 9b 右方踏み位置 9c 前方踏み位置 9d 後方踏み位置 9e,9f ゲーム選択位置 91 膨出部 92 凹条 93 傾斜部 B 包装箱 F フロア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢田 健一 東京都港区虎ノ門四丁目3番1号 コナミ 株式会社内 (72)発明者 山野 知也 東京都港区虎ノ門四丁目3番1号 コナミ 株式会社内 (72)発明者 赤阪 圭祐 東京都港区虎ノ門四丁目3番1号 コナミ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 踏み動作を検出し得るようにシート状ス
    イッチを含む複数枚のシートが積層されてなるフットス
    イッチであって、最下層のシートは、実質的に全面が導
    電性を有する材料によって形成されていることを特徴と
    するフットスイッチ。
  2. 【請求項2】 上記最下層のシートは、合成樹脂材料に
    粉状の導電性材料が練り込まれることによって形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のフットスイッ
    チ。
  3. 【請求項3】 上記導電性材料は、カーボンブラックで
    あることを特徴とする請求項2記載のフットスイッチ。
  4. 【請求項4】 上記最下層のシートは、表裏面に金属箔
    がラミネートされたものであることを特徴とする請求項
    1記載のフットスイッチ。
  5. 【請求項5】 上記金属箔は、アルミニウム箔であるこ
    とを特徴とする請求項4記載のフットスイッチ。
  6. 【請求項6】 最下層のシートの表面側にクッション用
    のマット材が敷設されていることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかに記載のフットスイッチ。
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