JP2000206709A - 剥離剤組成物 - Google Patents
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Abstract
の金属配線や金属薄膜等の各種部材に対する腐食防止効
果に優れた剥離剤組成物及びレジスト剥離方法を提供す
ること。 【解決手段】(a)有機酸及び/又はその塩を0.01
〜90重量%、(b)水を2〜74重量%及び(c)有
機溶剤を0.5〜90重量%含有し、pHが8未満であ
るレジスト用剥離剤組成物、並びに該レジスト用剥離剤
組成物を使用するレジスト剥離方法。
Description
組成物(以下、剥離剤組成物という)に関するものであ
り、さらに詳しくは半導体素子やLCDの技術分野にお
けるリソグラフィー技術において用いられるレジストを
除去するための剥離液組成物に関する。
PVD(物理的気相成長)やCVD(化学的気相成長)
等により導電性膜や絶縁性膜を形成後、リソグラフィー
により薄膜上に所定のレジストパターンを形成し、これ
をエッチングレジストとして下層部の薄膜を選択的にエ
ッチングして除去した後、レジストを完全に除去する工
程が採られている。この工程には、剥離剤としてアミン
系化合物が多く用いられている。
では、アミン系化合物又は水の含有量が多くなると、剥
離剤のpHが高くなり、基板上のアルミニウム・タング
ステンといった金属配線や金属薄膜等に対して腐食が起
こりやすくなり、金属表面が変色又は溶解したりすると
いった欠点があった。
ミン系化合物にカルボキシル基含有有機化合物を加えた
剥離液組成物(特開平7−219240号公報)、有機
酸・ベンジルアルコール類・75〜99重量%の水を必
須成分とする剥離液組成物(特開平4−361265号
公報)等が提案されているが、いずれも腐食防止効果が
不十分である。
離性に優れ、半導体素子やLCD上の金属配線や金属薄
膜等の各種部材に対する腐食防止効果に優れた剥離剤組
成物及びレジスト剥離方法を提供することを目的とす
る。
及び/又はその塩を0.01〜90重量%、(b)水を
2〜74重量%及び(c)有機溶剤を0.5〜90重量
%含有し、pHが8未満である剥離剤組成物、及びそれ
を用いたレジスト剥離方法に関する。
は、例えば、カルボン酸、過酸、炭酸エステル、チオカ
ルボン酸、メルカプタン、スルホン酸、スルフィン酸、
スルフェン酸、硫酸エステル、ホスホン酸、ホスファチ
ジン酸、リン酸エステル、ホスフィン、ホウ酸エステル
の錯化合物等の有機物等が挙げられる。これらの中で
は、レジスト剥離性及び金属材料に対する腐食防止の観
点から、カルボン酸が好ましい。カルボン酸としては、
直鎖飽和モノカルボン酸、直鎖不飽和モノカルボン酸、
分岐鎖飽和モノカルボン酸、分岐鎖不飽和モノカルボン
酸、飽和多価カルボン酸、不飽和多価カルボン酸、ヒド
ロキシカルボン酸、アミノカルボン酸、アルコキシカル
ボン酸、芳香環を有するカルボン酸、脂環又は複素環を
有するカルボン酸等が挙げられる。
岐鎖状若しくは環状の骨格からなる飽和又は不飽和炭化
水素基であり、R3 の炭化水素基は1〜5個の酸素原
子、窒素原子又は硫黄原子を有していてもよく、R3 の
炭素原子に結合している水素原子は−OH基、−NH2
基、−SH基又は−NO2 基で置換されていてもよく、
q個の−COOH基はR3 の同一炭素原子に1個又は複
数個結合していてもよく、pは0又は1、qは1〜40
の整数、rは1〜3の整数、Bは存在しないか又は−O
−基、−CO−基、−NH−基、−S−基若しくは
しい。
属材料に対する腐食防止の観点から、R3 は水素原子、
炭素数1〜18の直鎖状の飽和炭化水素基、炭素数3〜
18の分岐鎖状の飽和炭化水素基、炭素数2〜18の直
鎖状の不飽和炭化水素基、炭素数3〜18の分岐鎖状の
不飽和炭化水素基、炭素数3〜18の脂環を有する飽和
又は不飽和炭化水素基、炭素数6〜18の芳香環を有す
る飽和又は不飽和炭化水素基が好ましい。さらには、R
3 は炭素数1〜12の直鎖状の飽和炭化水素基、炭素数
3〜12の分岐鎖状の飽和炭化水素基、炭素数2〜12
の直鎖状の不飽和炭化水素基、炭素数3〜12の分岐鎖
状の不飽和炭化水素基、炭素数3〜12の脂環を有する
飽和又は不飽和炭化水素基、炭素数6〜12の芳香環を
有する飽和又は不飽和炭化水素基がより好ましい。特
に、R3 は炭素数1〜6の直鎖状の飽和炭化水素基、炭
素数3〜6の分岐鎖状の飽和炭化水素基、炭素数2〜6
の直鎖状の不飽和炭化水素基、炭素数3〜6の分岐鎖状
の不飽和炭化水素基、炭素数3〜6の脂環を有する飽和
又は不飽和炭化水素基、炭素数6〜8の芳香環を有する
飽和又は不飽和炭化水素基が最も好ましい。また、R3
の炭化水素基に酸素原子、窒素原子又は硫黄原子を有す
る場合、それぞれ1〜2個がより好ましい。
離性及び金属材料に対する腐食防止の観点から、1〜1
8の整数が好ましく、1〜12の整数がより好ましく、
1〜6の整数がさらに好ましい。
しては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸等の炭素数が1〜1
8の直鎖飽和モノカルボン酸;アクリル酸、クロトン
酸、ビニル酢酸、4−ペンテン酸、6−ヘプテン酸、2
−オクテン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の直鎖不
飽和モノカルボン酸;イソ酪酸、イソバレリン酸、ピバ
リン酸、2−メチル酪酸、2−メチルバレリン酸、2,
2−ジメチル酪酸、2−エチル酪酸、tert−ブチル酪
酸、2, 2−ジメチルペンタン酸、2−エチルペンタン
酸、2−メチルヘキサン酸、2−エチルヘキサン酸、
2, 4−ジメチルヘキサン酸、2−メチルヘプタン酸、
2−プロピルペンタン酸、3, 5, 5−トリメチルヘキ
サン酸、2−メチルオクタン酸、2−エチルヘプタン
酸、2−エチル−2, 3, 3−トリメチル酪酸、2,
2, 4, 4−テトラメチルペンタン酸、2,2−ジイソ
プロピルプロピオン酸等の分岐鎖飽和モノカルボン酸;
メタクリル酸、チグリン酸、3, 3−ジメチルアクリル
酸、2, 2−ジメチル−4−ペンテン酸、2−エチル−
2−ヘキセン酸、シトロネリル酸等の分岐鎖不飽和モノ
カルボン酸;シュウ酸、マロン酸、メチルマロン酸、エ
チルマロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、メチルコ
ハク酸、2, 2−ジメチルコハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、3−メチルアジピン酸、セバシン酸、ヘキサデ
カンジオン酸、1,2,3−プロパントリカルボン酸、
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、ポリアクリ
ル酸、ポリマレイン酸等の飽和多価カルボン酸;マレイ
ン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸、cis-アコ
ニット酸、trans-アコニット酸等の不飽和多価カルボン
酸;乳酸、グルコン酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸等
のヒドロキシカルボン酸;グリシン、DL−アラニン、4
−アミノ酪酸、DL−3−アミノ酪酸、サルコシン等のア
ミノカルボン酸;メトキシ酢酸、エトキシ酢酸等のアル
コキシカルボン酸;安息香酸、テレフタル酸、トリメリ
ット酸、ナフトエ酸等の芳香環を有するカルボン酸;シ
クロヘキサンカルボン酸、シクロヘキサンプロピオン
酸、シクロヘキサン酪酸、シクロペンタンカルボン酸等
の脂環を有するカルボン酸;フル酸、テン酸、ニコチン
酸等の複素環を有するカルボン酸等が挙げられる。
等の炭素数が1〜6の直鎖飽和モノカルボン酸;シュウ
酸、マロン酸、コハク酸等の飽和多価カルボン酸;乳
酸、グルコン酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸等のヒド
ロキシカルボン酸;グリシン、DL−アラニン、4−アミ
ノ酪酸、DL−3−アミノ酪酸、サルコシン等のアミノカ
ルボン酸;メトキシ酢酸、エトキシ酢酸等のアルコキシ
カルボン酸がより好ましい。特に、蟻酸、酢酸、シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、乳酸、グルコン酸、酒石酸、
リンゴ酸及びクエン酸が好ましい。
ないが、レジスト剥離性及び金属材料に対する腐食防止
の観点から、46〜400が好ましく、より好ましくは
46〜200である。
性有機化合物又は塩基性無機化合物との塩等が挙げられ
る。塩基性有機化合物としては、一級アミン、二級アミ
ン、三級アミン、イミン、アルカノールアミン、アミ
ド、塩基性の複素環式化合物及び第四級アンモニウムヒ
ドロキシド等が挙げられる。塩基性無機化合物として
は、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化カルシウム等が挙げられる。これらの中では、金
属イオンの混入を避ける観点から、有機酸のアンモニウ
ム塩及び有機酸と塩基性有機化合物との塩が好ましい。
有機酸の塩は、単独で又は2種以上を混合して使用して
もよい。
独で又は2種以上を混合して使用してもよい。
成物中における含有量は、優れたレジスト剥離性を得る
観点から、0.01〜90重量%が必要とされ、レジス
ト剥離性及び金属材料に対する腐食防止の観点から、
0.05〜70重量%が好ましく、0.1〜50重量%
がより好ましい。
成物が半導体素子やLCDの製造分野で使用されること
を考慮して、イオン交換水、純水や超純水等のイオン性
物質やパーティクル等を極力低減させたものが好まし
い。
ジスト剥離性を向上させる観点から2〜74重量%が必
要とされる。本発明において、水の含有量が2〜74重
量%であることに一つの大きな特徴があり、かかる範囲
に水の含有量を調節することにより、優れたレジスト剥
離性及び金属材料に対する腐食防止効果を有する剥離剤
組成物を得ることができる。また、水の含有量は、レジ
スト剥離性及び金属材料に対する腐食防止の観点から好
ましくは5〜70重量%、より好ましくは10〜60重
量%、さらに好ましくは15〜50重量%である。
(I): R1 [(X)(AO)k R2 ]m (I) (式中、R1 は水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素
基、Xは−O−、−COO−、−NH−、又は−N
((AO)n H)−基、k及びnは1〜20、Aは炭素
数2又は3のアルキレン基、R2 は水素原子又は炭素数
1〜8の炭化水素基、mは1〜8を示す。)で表される
アルキレンオキサイド化合物、アルコール類、エーテル
類、カルボニル類、エステル類、フェノール類、含窒素
化合物、含硫黄化合物等が挙げられる。
炭素数1〜6の炭化水素基が好ましく、R2 は水素原子
又は炭素数1〜4の炭化水素基が好ましく、水素原子又
は炭素数1又は2の炭化水素基がより好ましく、mは1
〜3が好ましく、1又は2がさらに好ましい。
化合物の具体例としては、エチレングリコールのメチル
エーテル、エチルエーテル、プロピルエーテル、ブチル
エーテル、ヘキシルエーテル、フェニルエーテル、ベン
ジルエーテル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、
ブチルメチルエーテル、エチルプロピルエーテル、ブチ
ルエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエー
テル等;それらに対応するジエチレングリコールアルキ
ルエーテル、トリエチレングリコールアルキルエーテル
等;テトラエチレングリコールのメチルエーテル、エチ
ルエーテル、プロピルエーテル、ブチルエーテル、ヘキ
シルエーテル、フェニルエーテル、ベンジルエーテル、
ジメチルエーテル、ジエチルエーテル等;それらに対応
するペンタエチレングリコールアルキルエーテル、ヘキ
サエチレングリコールアルキルエーテル、プロピレング
リコールアルキルエーテル、ジプロピレングリコールア
ルキルエーテル、トリプロピレングリコールアルキルエ
ーテル等が挙げられる。
は、式(III) : R3 −(OH)m (III) (式中、R3 及びmは前記式(II)、式(I)の定義と
それぞれ同じ。)で表される化合物が挙げられる。
る化合物が挙げられる。
じ。)で表される化合物が挙げられる。
る化合物が挙げられる。
岐鎖状若しくは環状の骨格からなる飽和又は不飽和炭化
水素基であり、R4 の炭化水素基は1〜5個の酸素原
子、窒素原子又は硫黄原子を有していてもよく、R4 の
炭素原子に結合している水素原子は−OH基、−NH2
基、−SH基又は−NO2 基で置換されていてもよい。
sは0〜5、tは1〜3を示す。)で表される化合物を
指す。
原子を含んでいる化合物であれば特に限定はない。含硫
黄化合物は分子量200以下の硫黄原子を含んでいる化
合物であれば特に限定はない。
ットブック((株)オーム社、平成6年6月10日発
行)のデータ編331〜761頁に記載の化合物が挙げ
られる。その中でも、浸透性の観点から、式(I)で表
されるアルキレンオキサイド化合物であるジエチレング
リコールモノブチルエーテル及びジエチレングリコール
モノヘキシルエーテル;アルコール類であるプロパノー
ル、ブタノール及びペンタノール;エーテル類であるト
リオキサン及びメチラール;カルボニル類であるアクロ
レイン及びメチルエチルケトン;エステル類であるアセ
ト酢酸ニトリル及びギ酸エチル;フェノール類であるベ
ンジルフェノール;含窒素化合物であるジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン及びジメチルイミダゾリジノン;含硫黄化合物で
あるジメチルスルホキシド及びスルホランが好ましい。
これらの有機溶剤は、単独で又は2種以上を混合して使
用してもよい。
確保及び作業性の観点から、60℃以下が好ましく、3
0℃以下がより好ましく、10℃以下がさらに好まし
い。
への有機酸及び/又はその塩若しくは水の浸透を促進
し、その結果としてレジスト剥離性を向上させる観点か
ら、25℃の水に0. 5重量%以上溶解するものが好ま
しく、4重量%以上溶解するものがより好ましく、7 重
量%以上溶解するものが更に好ましい。
は、優れたレジスト剥離性及び高い浸透力を得る観点か
ら、0.5〜90重量%であることが必要であり、5〜
80重量%が好ましく、特に10〜50重量%がより好
ましい。
成物のpHは、8未満であることが必要とされる。本発
明においては、剥離剤組成物のpHが8未満であること
にも一つの大きな特徴があり、pHを8未満に調節する
ことにより、レジスト剥離性が十分で、しかも金属材料
に対する腐食が抑制でき、その結果、半導体素子の生産
性向上や品質向上に寄与できるという優れた効果が発現
される。従って、剥離剤組成物が、(a)有機酸及び/
又はその塩を0.01〜90重量%、(b)水を2〜7
4重量%及び(c)有機溶剤を0.5〜90重量%含有
していても、そのpHが8以上では、優れたレジスト剥
離性及び金属材料に対する腐食防止性は得られない。該
pHは、好ましくは8未満、より好ましくは0.1〜
7、さらに好ましくは0.3〜5、特に好ましくは0.
5〜3である。
(d)分子中にSi原子を含む化合物を含有することが
好ましい。本明細書において、「分子中にSi原子を含
む化合物」とは、1分子中にSi原子を1個以上を有す
る化合物を意味し、Si原子を1〜100個有すること
が好ましく、1〜10個有することがより好ましい。剥
離剤組成物中のSi原子の含有量は、プラズマ発光分析
により定量することができる。Si原子の含有量は腐食
防止効果の観点から0.1ppm以上10万ppm以下
が好ましく、1ppm以上1万ppm以下がより好まし
く、5ppm以上5000ppm以下がさらに好まし
い。
例えば、ケイ酸やケイ酸塩等の無機ケイ素化合物とアル
ドリッチ ストラクチャー インデックス〔Aldrich St
ructure Index 〕(1992 −1993年版) の425〜432
頁に記載のSi原子を含む有機ケイ素化合物が挙げられ
る。無機ケイ素化合物及び有機ケイ素化合物としては、
分子中に下記Si−Y結合を有しているものが好まし
い。
I等のハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭
素数1〜20のアルコキシ基、水酸基、イオウ原子、ア
ミノ基、水素原子、酸素原子又はOM基を示す。なお、
Mはカチオンになりうる原子又は基を示し、例えば、L
i、Na、K等のアルカリ金属原子;Mg、Ca、Ba
等のアルカリ土類金属原子;アンモニウムイオン;アン
モニウムイオンの水素原子の1〜4個が炭素数1〜10
の炭化水素基及び/又はヒドロキシアルキル基で置換さ
れた1〜4級のアルキルアンモニウムイオン等が挙げら
れる。上記Yの中では、アルコキシ基又はOM基が好ま
しく、その中でも炭素数1〜6のアルコキシ基がより好
ましく、炭素数1〜2のアルコキシ基が特に好ましい。
〜15個が好ましく、1〜4個がより好ましい。
ては、剥離剤組成物中の他の成分との相溶性が優れる点
から、有機ケイ素化合物が好ましい。有機ケイ素化合物
の分子量は、45〜1万が好ましく、80〜2000が
より好ましく、100〜1000がさらに好ましく、1
00〜500が特に好ましい。これらの中では、腐食防
止効果が高いという観点から、式(VIII)〜(X):
素数1〜20の炭化水素基、R10は炭素数1〜10の炭
化水素基、R5 〜R10の炭化水素基は1〜5個の酸素原
子、窒素原子又は硫黄原子を有していてもよく、−OH
基、−NH2 基又は−SH基で置換されていてもよい。
R5 〜R10の炭化水素基は−NH2 基で置換されている
ものが好ましい。Y1 〜Y12は前記Yと同じであり、そ
れぞれ同じでもよいし、異なっていてもよい。Zはu価
の酸基又は水酸基、uは1〜3の整数を示す。)で表さ
れる有機ケイ素化合物やヘキサメチルジシラチアン、テ
トラメチルオルトシリケート、テトラエチルオルトシリ
ケート、1,2−ビス(トリメチルシリロキシ)エタ
ン、1,7−ジクロロオクタメチルテトラシロキサン、
トリス(トリメチルシリル)アミン等が好ましい。な
お、本明細書において、酸基とは、酸の分子から金属原
子又は陽性基と置換しうる水素原子を1個以上除いた陰
性原子団をいう。
8の炭化水素基が好ましく、炭素数2〜12の炭化水素
基がより好ましく、炭素数2〜8の炭化水素基が特に好
ましい。その具体例としては、エチル基、ビニル基、プ
ロピル基、イソブチル基、ヘキシル基、オクチル基、フ
ェニル基等が挙げられる。また、Y1 〜Y3 は、炭素数
1〜6のアルコキシ基がより好ましく、炭素数1〜2の
アルコキシ基が特に好ましい。
は、プロピル、ビニル、アミノプロピル、メルカプトプ
ロピル、ヘキシル、フェニル、デシル、フェニルアミノ
プロピル、オクタデシルのトリメトキシシラン等;それ
らに対応するアルキルトリエトキシシラン、アルキルト
リヒドロキシシラン、アルキルトリアミノシラン、アル
キルトリクロロシラン、アルキルトリブロモシラン、ア
ルキルトリヨードシラン等が挙げられる。これらの中で
は、アミノアルキルトリメトキシシラン、アミノアルキ
ルトリエトキシシランがより好ましく、アミノプロピル
トリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラ
ンが特に好ましい。
じであればよく、それぞれ同じでもよく、異なっていて
もよい。また、R6 は、炭素数2〜18の炭化水素基が
好ましく、炭素数2〜12の炭化水素基がより好まし
い。式(IX)で表される化合物の具体例としては、1,6
−ビス(トリメトキシシリル)ヘキサン、1,6−ビス
(トリクロロシリル)ヘキサン、1,8−ビス(トリヒ
ドロキシシリル)オクタン、1,10−ビス(トリアミ
ノシリル)デカン等が挙げられる。
それぞれ独立して、炭素数6〜18の炭化水素基が好ま
しい。R10は、炭素数2〜6の炭化水素基が好ましい。
Y10、Y11及びY12は前記Yと同じであればよく、それ
ぞれ同じでもよいし、異なっていてもよい。Zの具体例
としては、酸基として、Cl、Br、I、CO3 、HC
O3 、NO3 、SO4 、HSO4 、PO4 、HPO4 、
H2 PO4 等及び水酸基が挙げられる。これらの中で
は、絶縁膜や金属膜に対して影響が少ない点より、OH
が好ましい。有機ケイ素化合物の中では、式(VIII)化合
物が、腐食防止の観点から、好ましい。
剥離剤組成物中における含有量は、0.001〜10重
量%が好ましく、0.05〜5重量%がより好ましく、
0.01〜1重量%がさらに好ましい。該含有量の下限
は、腐食防止効果の観点から、0.001重量%以上が
好ましく、その上限は、剥離剤の剥離性の観点から、1
0重量%以下が好ましい。
組成物は、半導体素子やLCD等の無機部材等の部材上
に付着したレジストを、それらの部材を損することなく
レジストを容易に剥離し得るものであるため、半導体素
子やLCD等を製造工程におけるレジストの剥離等に好
適に使用し得るものである。
ジストを除去するレジストの剥離方法としては、例えば
処理すべきウエハを1枚づつ又は複数枚をまとめて治具
にセットし、本発明の剥離剤組成物中に浸漬し、治具を
揺動したり剥離液に超音波や噴流等の機械力を与えなが
ら剥離処理する方法や、処理すべきウエハ上に本発明の
剥離剤組成物を噴射あるいはスプレーして剥離処理する
方法が好適に挙げられる。その際の剥離組成物の温度
は、作業性の観点から10℃〜100℃が好ましく、1
5〜70℃であることがより好ましい。尚、これら剥離
工程後、ウエハ上に残留する剥離剤組成物は、水又はイ
ソプロピルアルコール等の溶剤等によりリンスし除去さ
れることが好ましい。
5μmのアルミニウム−シリカ−銅〔98.5:1.
0:0.5(重量比)〕の合金膜を形成し、次いで、そ
れら金属膜上にスピンナーを用いナフトキノンジアジド
系i線用ポジ型フォトレジストを塗布した。次にホット
プレートを用いて、このウエハを110℃で90秒間プ
リベークして1.5μmの膜厚を有するフォトレジスト
膜を形成した。
置のフォトマスクを介して露光した。この後、現像液
(2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水
溶液)を用いて一定時間パドル現像を行った。現像後の
フォトレジスト膜を純水で30秒間すすいだ後、窒素気
流下で乾燥した。次に140℃、20分間ポストベーキ
ング処理を施し、このレジストパターンをマスクとし開
口部の金属層を塩素系ガスでドライエッチングして金属
配線を形成させ、同時に残留するレジストを変質硬化さ
せた。次いで残留するレジストの約7割をドライアッシ
ングにより除去し、変質硬化の進んだレジストを作成し
た。このシリコンウエハを、剥離試験に用いた。
9及び比較例1〜6で得られた剥離剤組成物をそれぞれ
60℃に加温しておき、それに前記シリコンウエハを2
0分間浸漬した後取り出して、イソプロピルアルコール
ですすいだ後、純水で再度すすいだ。乾燥後に走査型電
子顕微鏡で約1万倍に拡大して、形成された2μm×2
μmのレジストパターンを100箇所を観察し、そのレ
ジストの剥離性及びアルミニウム−シリカ−銅の合金配
線の腐食状態をそれぞれ剥離率及び腐食率で評価した。
その結果を、表1〜3に示す。なお、剥離率と腐食率
は、以下の式で求めた。 剥離率=(レジストが99%以上(面積)剥離したレジ
ストパターンの個数/100)×100 腐食率=(しみ又は孔食が認められたレジストパターン
の個数)/100)×100
「∞」は水と有機溶剤が自由に混合できることを示し、
実施例7及び8で用いた有機溶剤の物性は2種類の混合
溶剤の物性を示す。また、表2中、「Si原子含有化合
物」とは分子中にSi原子を含む化合物を意味する。
られた剥離剤組成物は、いずれも比較例1〜6で得られ
た剥離剤組成物より、剥離率が高くかつ腐食率の低いも
のであることがわかる。
用い、得られたシリコンウエハを直接純水ですすいだ以
外は実施例1と同様にしてその剥離率及び腐食率を評価
したところ、剥離率は100%、腐食率は0%と良好な
結果を得た。
用い、剥離の際の温度を25℃、時間5分とした以外
は、実施例1と同様にしてその剥離率及び腐食率を評価
したところ、剥離率は100%、腐食率は0%と良好な
結果を得た。また、分子中にSi原子を含む化合物を存
在させた実施例13、15〜19と、該化合物が存在し
ない実施例3、6との対比から、分子中にSi原子を含
む化合物を存在させることにより、腐食抑制効果がさら
に向上することがわかる。
エネルギー処理を受けて変質したレジストでも容易にか
つ短時間で剥離することができ、しかもアルミニウムや
タングステン等の配線材料に対する腐食が抑制できる。
その結果、半導体素子やLCD等の生産性向上や品質向
上に大きく寄与できる。
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)有機酸及び/又はその塩を0.0
1〜90重量%、(b)水を2〜74重量%及び(c)
有機溶剤を0.5〜90重量%含有し、pHが8未満で
あるレジスト用剥離剤組成物。 - 【請求項2】 (a)有機酸及び/又はその塩が、カル
ボン酸及び/又はその塩である請求項1記載のレジスト
用剥離剤組成物。 - 【請求項3】 (c)有機溶剤が、式(I): R1 [(X)(AO)k R2 ]m (I) (式中、R1 は水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素
基、Xは−O−、−COO−、−NH−、又は−N
((AO)n H)−基、k及びnは1〜20、Aは炭素
数2又は3のアルキレン基、R2 は水素原子又は炭素数
1〜8の炭化水素基、mは1〜8を示す。)で表される
アルキレンオキサイド化合物、アルコール類、エーテル
類、カルボニル類、エステル類、フェノール類、含窒素
化合物及び含硫黄化合物からなる群より選ばれる1種以
上である、請求項1又は2記載のレジスト用剥離剤組成
物。 - 【請求項4】 さらに(d)分子中にSi原子を含む化
合物を含有してなる請求項1〜3いずれか記載のレジス
ト用剥離剤組成物。 - 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載のレジスト用
剥離剤組成物を使用するレジスト剥離方法。
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