JP2000206580A - 手振れ補正機能付きカメラ及びその補正処理方法 - Google Patents

手振れ補正機能付きカメラ及びその補正処理方法

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JP2000206580A
JP2000206580A JP11006377A JP637799A JP2000206580A JP 2000206580 A JP2000206580 A JP 2000206580A JP 11006377 A JP11006377 A JP 11006377A JP 637799 A JP637799 A JP 637799A JP 2000206580 A JP2000206580 A JP 2000206580A
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camera shake
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angular velocity
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JP11006377A
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English (en)
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Yasuhiro Sato
康弘 佐藤
Takashi Kitaguchi
貴史 北口
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手振れ検出方式として角速度検出方式をベー
スとして、積分精度、ひいては、補正駆動量の精度を向
上させて、より適正に手振れを補正できるようにする。 【解決手段】 任意の時間間隔tで得られる角速度デー
タω(ステップS5)からその時間間隔tの絶対量|t
|をタイマ手段により計測し(S6)、角速度ωと計測
された絶対量|t|とを用いて随時積分演算して角度θ
を算出し(S7)、算出された角度θにより随時補正駆
動機構の駆動量Xを算出し(S8)、算出された駆動量
Xに応じて補正駆動機構を駆動させる(S9)ことで、
積分精度を確保しつつ、手振れ補正を任意時間間隔tで
の制御として適正に行なうことができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手振れ補正機能付
きカメラ及びその補正処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラ全般においては、手振れ
があると撮影画像の品質が低下するため、何らかの手振
れ補正対策が講じられている。この場合、カメラの手振
れ量を検出する手振れ検出手段と、検出された手振れ量
に応じて手振れを打消す方向にカメラの構成要素の一部
を駆動する補正駆動機構とを備えることを基本とする。
【0003】ここに、手振れを検出する手段として、各
種方式があり、例えば、圧電振動ジャイロ等の角速度セ
ンサや加速度センサ、光学的検出手段(発光・受光素
子)、画像処理法等が提案されている。中でも、角速度
センサを利用したものが最も多く、角速度センサにより
手振れの回転運動を検出するようにしている。また、各
検出手段の組合せについても数多く提案されている。ま
た、これらの検出手段による検出結果により補正処理を
行なう手段としては、補正レンズ系を移動させるもの、
可変頂角プリズムを駆動制御するもの、反射板を駆動制
御するもの、画像処理によりソフト的に補正するもの、
CCD等の固体撮像素子を駆動制御するもの等がある。
実際には、これらの手振れ検出手段と手振れ補正手段と
を組合せることにより、所要の動作を実現することとな
る。
【0004】より具体的な提案例について説明する。手
振れ検出手段として2軸角速度センサを用いたもので
は、補正手段として2軸方向に補正光学系を駆動するも
の(特開平7−218956号公報参照)、可変頂角プ
リズムの頂角を駆動するもの(特開平6−153064
号公報参照)、反射ミラーを駆動するもの(特開平4−
211230号公報参照)、画像処理により補正するも
の(特開平3−145880号公報参照)、撮像素子を
モータ等で駆動するもの(特開平4−95933号公報
参照)等がある。2軸角速度センサとしては小型な圧電
振動ジャイロが用いられ、手振れ補正機能付きカメラと
して実用化されている。手振れ検出手段として加速度セ
ンサを用いたものでも2軸角速度センサの場合と同様
に、補正手段として補正光学系を駆動するもの(特開平
7−20547号公報参照)、可変頂角プリズムの頂角
を駆動するもの(特開平1−223413号公報参
照)、画像処理により補正するもの(特開平5−158
135号公報参照)、撮像素子をモータ等で駆動するも
の(特開平5−40291号公報参照)等がある。ま
た、光学的検出手段による手振れ検出手段としては液体
上に浮かせた反射鏡表面の光の反射を検出するもの(特
開平4−86730号公報参照)、視線検出手段による
視線から検出するもの(特開平9−80502号公報参
照)等があり、前述の補正処理を組合せて補正するよう
にしている。さらに、手振れ検出手段として3個の加速
度センサと3個の角速度センサとを用い、6自由度の信
号から座標変換し、完全なカメラの姿勢(ワールド座標
系に対する)を求め、補正処理を行なうもの(特開平7
−225405号公報参照)も提案されている。この処
理では、回転運動の補正だけではなく、カメラ自体が並
進運動する際にも補正することが可能になる。理論的に
は、完全な補正処理になるが、積分誤差を生ずるので、
長時間の連続的な補正処理では誤差が大きくなる。さら
に、手振れ検出手段、補正手段の両方を画像処理技術に
より行なうもの(特開平7−177419号公報参照)
も提案され、手振れ検出用のセンサがなくても手振れ補
正処理を可能にしたものもある。また、受動的手段とし
て手振れ量が小さい時に露光を開始するもの(特開平4
−37268号公報参照)や手振れ量に応じてカメラの
撮影パラメータを変更し最適化する手法(特開平8−3
13955号公報参照)も提案されている。これらの積
極的に手振れ補正を行なう手法の他に、手振れ量を水平
方向角速度センサ、垂直方向角速度センサの検出結果に
より振れの極大値を求め、レリーズのタイミングを制御
し、手振れの小さい時に撮影する手法(特開平5−10
7622公報、特開平6−332052号公報参照)も
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来にあっ
ては、手振れ補正のための各種提案例がある。ところ
が、例えば手振れ検出手段として最も一般的な角速度検
出方式の場合、例えば、特開平7−225406号公報
中に示される従来例(特開平3−37616号公報に示
されるものを要約したもの)によれば、X,Yの2方向
の角速度を検出し、その検出結果を各々積分し、補正駆
動量を算出し、算出された補正駆動量に応じて補正用駆
動装置を駆動させるようしているが、前述したように積
分誤差を生じ得ることから、その積分精度、従って、補
正駆動量の精度等に課題の残るものである。
【0006】そこで、本発明は、手振れ検出方式として
角速度検出方式をベースとして、積分精度、ひいては、
補正駆動量の精度を向上させて、より適正に手振れを補
正し得る手振れ補正機能付きカメラ及びその補正処理方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
カメラの手振れ量を検出する手振れ検出手段と、検出さ
れた手振れ量に応じて手振れを打消す方向に前記カメラ
の構成要素の一部を駆動する補正駆動機構とを有する手
振れ補正機能付きカメラの補正処理方法において、少な
くとも前記カメラの任意の1軸以上の軸周りの角速度ω
を前記手振れ検出手段により検出してその出力を任意時
間間隔tで取得し、この任意時間間隔tの絶対量|t|
をタイマ手段により計測し、検出出力された前記角速度
ωと計測された前記任意時間間隔tの絶対量|t|とを
用いて随時積分演算して角度θを算出し、算出された角
度θにより随時前記補正駆動機構の駆動量を算出し、算
出された駆動量に応じて前記補正駆動機構を駆動させる
ようにした。
【0008】従って、任意の時間間隔で得られる角速度
データからその時間間隔の絶対量をタイマ手段により計
測し、リアルタイムに積分演算し駆動量算出の基となる
角度演算を行なうので、積分精度を確保しつつ、手振れ
補正を任意時間間隔での制御として適正に行なうことが
できる。
【0009】請求項2記載の発明は、カメラの手振れ量
を検出する手振れ検出手段と、検出された手振れ量に応
じて手振れを打消す方向に前記カメラの構成要素の一部
を駆動する補正駆動機構とを有する手振れ補正機能付き
カメラにおいて、少なくとも前記カメラの任意の1軸以
上の軸周りの角速度ωを検出してその出力を任意時間間
隔tで取得する前記手振れ検出手段としての角速度検出
手段と、前記任意時間間隔tの絶対量|t|を計測する
タイマ手段と、検出出力された前記角速度ωと計測され
た前記任意時間間隔tの絶対量|t|とを用いて随時積
分演算して角度θを算出する積分演算手段と、算出され
た角度θにより随時前記補正駆動機構の駆動量を算出す
る駆動量演算手段と、算出された駆動量を前記補正駆動
機構に印加する駆動量印加手段と、を備える。
【0010】従って、任意の時間間隔で得られる角速度
データからその時間間隔の絶対量を計測するタイマ手段
を備え、積分演算手段によりリアルタイムに積分演算し
駆動量演算手段により駆動量算出の基となる角度演算を
行なうようにしたので、積分精度を確保しつつ、手振れ
補正を任意時間間隔での制御として適正に行なうことが
できる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の手
振れ補正機能付きカメラにおいて、前記角速度検出手段
のサンプリング周波数を20Hz以上とした。
【0012】従って、人によって個体差はあるものの、
その手振れの周波数分布は大体1〜10Hz程度の範囲
内にあるので、サンプリング周波数を20Hz以上とす
ることで、手振れ検出及び補正精度の向上を図れる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2記載の手
振れ補正機能付きカメラにおいて、前記補正駆動機構
は、カメラ光学系を構成するレンズ群の少なくとも1つ
以上の補正光学レンズをその光軸に対して垂直方向に駆
動させる機構である。
【0014】従って、請求項2記載の手振れ補正機能付
きカメラを実現する上で、簡単な補正駆動機構を用いて
適正に手振れを補正できる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項2記載の手
振れ補正機能付きカメラにおいて、前記補正駆動機構
は、光軸上に配設された可変頂角プリズムの頂角を変化
させるよう駆動させる機構である。
【0016】従って、請求項2記載の手振れ補正機能付
きカメラを実現する上で、簡単な補正駆動機構を用いて
適正に手振れを補正できる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項2記載の手
振れ補正機能付きカメラにおいて、前記補正駆動機構
は、固体撮像素子の姿勢を変化させるよう駆動させる機
構である。
【0018】従って、請求項2記載の手振れ補正機能付
きカメラを実現する上で、簡単な補正駆動機構を用いて
適正に手振れを補正できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。本実施の形態は、カメ
ラの構成要素の一部を駆動する補正駆動機構として、カ
メラ光学系を構成するレンズ群の少なくとも1つ以上の
補正光学レンズをその光軸に対して垂直方向に駆動させ
る機構を有する手振れ補正機能付きカメラに適用されて
いる。図1はこのようなカメラのレンズ部分の代表的な
構成例を示すブロック構成図である。まず、カメラ光学
系1を構成するレンズ群2は、例えば、光軸上を移動可
能なフォーカシングレンズ3と、光軸に対して垂直方向
なるYs,Zs方向に駆動可能な補正光学レンズとして
の補正レンズ4とシャッタ5と固定レンズ6,7とから
なる。また、カメラ本体8内には撮影画像が投影結像さ
れる2次元CCD等の固体撮像素子9が設けられている
他、カメラの手振れを検出する角速度センサ、加速度セ
ンサ等を用いた角速度検出手段10が設けられている。
【0020】また、レンズ群2中のフォーカシングレン
ズ3及び補正レンズ4に対してその駆動を制御する補正
駆動機構11が設けられている。これらのレンズ3,4
の駆動にはボイスコイルモータ等の微小変位可能な小型
モータや圧電素子(圧電素子を用いた超音波モータを含
む)、磁歪素子等のアクチュエータ12,13,14を
用いることができる。ここに、これらのレンズ3,4に
対してはその位置を検出する位置検出手段15,16,
17が設けられており、手振れ検出結果に応じて、補正
レンズ4をYs,Zs方向に駆動し得るように構成され
ている。このような駆動制御を受け持つMPU18が設
けられている。このMPU18に対しては、例えば、シ
ャッタレリーズ釦等を用い、半押し状態によりトリガー
信号を出力するトリガー装置19が設けられている。ア
クチュエータや加速度センサ等は、撮影時のみ電源が必
要であるため、トリガー装置19からトリガー信号が出
力されるまでは電源を供給しないことにより、不要時の
電力消費を抑制する。
【0021】ここに、MPU18による制御の下、実行
される手振れ補正処理について、図2に示すフローチャ
ートを参照して説明する。まず、カメラのレリーズ釦が
押されるまでは待機状態を繰返し(ステップS1,S2
のN)、レリーズ釦が押されることにより(S2の
Y)、角速度検出手段10からの入力受付(S3)、露
光開始(S4)の処理が行われる。ステップS3では、
角速度検出手段10のオフセット電圧を計算し、そのオ
フセット電圧を減算除去する。図3に手振れの角速度信
号の代表的なパワースペクトルを示す。手振れの角速度
信号はおよそ10Hz以下の周波数成分よりなる。従っ
て、オフセット電圧の計算時間は手振れ信号の10倍程
度、即ち、約1秒に設定すればよい。もっとも、このよ
うにオフセット電圧を計算して減算処理するだけでな
く、例えば1Hz以下のカットオフ周波数を有する高域
通過フィルタHPFを用いてオフセット電圧の変動を除
去するようにしてもよい。
【0022】引き続き、得られた電圧を随時リアルタイ
ムで角速度ωに変換し(S5)、時間を計測するタイマ
手段を用いて電圧信号(角速度ω信号)の得られる任意
の時間間隔tの絶対量|t|を計測する(S6)。この
ステップS6の処理がタイマ手段の機能として実行され
る。時間間隔tの絶対量|t|を計測後、この絶対量|
t|を用いて角速度ωを積分して角度θを算出する(S
7)。このステップS7の処理が、積分演算手段の機能
として実行される。引き続き、算出された角度θを用い
て補正駆動機構11、ここでは、補正レンズ4に対する
アクチュエータ13,14の駆動量Xを算出する(S
8)。このステップS8の処理が駆動量算出手段の機能
として実行される。ここでは、X=kfθ(k:変換係
数、f:焦点距離)により算出される。算出された駆動
量Xが補正駆動機構11、ここでは、補正レンズ4に対
するアクチュエータ13,14を印加する(S9)こと
により、手振れ補正動作が行われる。このステップS9
の処理が駆動量印加手段の機能として実行される。この
ような処理はリアルタイムで行なわれ、露光が終了する
まで(S10のY)、継続する。
【0023】このように、本実施の形態にあっては、タ
イマ手段を用いて任意の時間間隔tの絶対量|t|を検
出しているので、データ(角速度ω信号)の取得の安定
していない装置においても、積分精度を損なうことがな
い。ここに、前述したタイマ手段、A/Dコンバータ、
カウンタなどが一体となった1チップのMPU18を用
いて処理させればよい。
【0024】このようにして任意の時間間隔tにおいて
角度θを随時演算し、図4に示すように、fθ(≒fta
nθ)に応じた量で補正レンズ4をa→bで示す如く駆
動させることで、手振れにより回転運動した時の画像の
つぶれをなくすことができる。なお、本実施の形態で
は、カメラを構成する構成要素の一部である補正レンズ
4を光軸に対して垂直方向に駆動させる例で説明した
が、カメラを構成する構成要素の一部を回転させる場合
には、前述した角度θより直接素子駆動量を求めればよ
い。何れにしても、このような処理がリアルタイム処理
で行われ、露光が終了するまで継続する。このような処
理は予測等の複雑な処理を含まず、単純なリアルタイム
処理であるので、演算が簡単なものとなる。
【0025】また、前述した代表的な手振れ信号のパワ
ースペクトルを示す図3によれば、人による個体差はあ
るものの、その周波数分布はおよそ1〜10Hzの範囲
内にあるので、角速度検出のサンプリング周波数を20
Hz以上とすれば、手振れ検出及び補正精度を向上させ
ることができる。
【0026】本発明の第二の実施の形態を図5に基づい
て説明する。図1ないし図4で示した部分と同一部分は
同一符号を用いて示し、説明も省略する(以降の実施の
形態でも同様とする)。本実施の形態は、カメラの構成
要素の一部を駆動する補正駆動機構として、光軸上に配
設された可変頂角プリズムの頂角を変化させるよう駆動
させる機構を有する手振れ補正機能付きカメラに適用さ
れている。即ち、図1との対比では、レンズ群2中の補
正レンズ4に代えて、可変頂角プリズム(いわゆる、バ
リアングルプリズム)21が設けられている。この可変
頂角プリズム21は一般的に用いられているもので、2
枚のガラス板を特殊フィルム(例えば、ポリエチレン樹
脂)で作られた蛇腹でつなぎ、内部を高屈折率液体で満
たしたものである。このような可変頂角プリズム21の
頂角をYs,Zsの2軸方向に変えることで、入射光を
任意方向に変えることができ、固体撮像素子9に対する
結像部位を変えることが可能なものである。実際には、
角速度検出手段10により求まる回転量から図2で説明
した場合と同様にして可変頂角プリズム21のYs,Z
sの2軸方向に対応する方向に駆動する駆動量を算出
し、算出された駆動量で駆動することにより、Ys,Z
s方向の手振れを補正し得る。
【0027】ここに、本実施の形態では、可変頂角プリ
ズム21の頂角の補正駆動機構としてアクチュエータ2
2,23が設けられているとともに、可変頂角プリズム
21の頂角の位置を検出する頂角検出手段24,25が
設けられている。これらのアクチュエータ22,23と
しては、可変頂角プリズム21を直接コイルに機械的に
接続し、このコイルに通電することにより、レンズ鏡筒
に固定された永久磁石とコイルとの間に作用する電磁力
を利用するものである。このためのコイルは、傾動させ
る方向毎に設ければよく、容易に複数軸方向の傾動が可
能である。具体的なアクチュエータ22,23として
は、例えば、ボイスコイルモータや圧電素子等の微小変
位アクチュエータを用いてもよい。また、可変頂角プリ
ズム21を駆動させる必要のない場合(撮影準備期間
等)は、所定の位置に固定させるロック機構を設けて不
要な際の電力消費を低減させることが好ましい。
【0028】本発明の第三の実施の形態を図6に基づい
て説明する。本実施の形態は、カメラの構成要素の一部
を駆動する補正駆動機構として、光軸上に配設された固
体撮像素子9の姿勢を変化させるよう駆動させる機構を
有する手振れ補正機能付きカメラに適用されている。即
ち、図1との対比では、カメラ本体8中に固体撮像素子
9をYs,Zs方向に駆動させる例えばボイスコイルモ
ータや圧電素子等の微小変位用のアクチュエータ26,
27が補正駆動機構として設けられている。
【0029】このような構成において、図2で説明した
場合と同様にして、角速度検出手段10により角度θを
求め、この角度θを用いて駆動量X=kfθを算出し、
算出された駆動量Xをアクチュエータ26,27に印加
して固体撮像素子9の姿勢を変えることにより、手振れ
を補正する。
【0030】本発明の第四の実施の形態を図7に基づい
て説明する。本実施の形態は、前述した各実施の形態等
に適用可能な角速度検出手段10の一例として、少なく
とも1個以上のジャイロを用いた構成例を略図的に示す
ものである。ここでは、カメラ本体8内の任意の個所に
Xs,Ys軸周りの角速度を検出するジャイロ構成の角
速度センサXang,Yangが設けられている。ジャイロ
は、検出したい軸と平行な軸上に設ければよく、任意に
設置場所を決めることができる。また、ジャイロはスケ
ールファクタ(回転運動の正確さ)とドリフトレート
(出力オフセットの安定度)が良好で小型のものであれ
ばよく、回転ジャイロ、振動ジャイロ、光学式ジャイロ
等、何れの方式のものでもよい。
【0031】何れにしても、ジャイロ(角速度センサX
ang,Yang)により検出した角速度ωを1回積分するこ
とで角度θを求めることができるので、図2で前述した
方法に従い、駆動量を演算することで、容易に手振れ補
正処理を行なわせることができる。
【0032】本発明の第五の実施の形態を図8及び図9
に基づいて説明する。本実施の形態は、前述した各実施
の形態等に適用可能な角速度検出手段10の一例とし
て、少なくとも一対以上の加速度センサを用いた構成例
を略図的に示すものである。ここでは、カメラ本体8内
の任意の個所において加速度検出軸Xs,Ys上に各々
一対ずつの加速度センサXa1,Xa2,Ya1,Ya2が設け
られている。これらの加速度センサXa1,Xa2,Ya1
a2は各々の加速度検出軸Xs,Ysの垂直方向の加速
度を検出するが、一対の加速度センサXa1,Xa2
a1,Ya2では各々検出軸が同一方向に設定されてい
る。また、加速度センサXa1,Xa2,Ya1,Ya2自体
は、ピエゾ抵抗方式、圧電方式、静電容量方式等の何れ
の方式のものでもよく、必要とする検出感度、S/N
比、素子サイズ等により選択すればよい。
【0033】このような構成において、例えば、図9に
示すように、0点を支点として、AからBまで角速度ω
[rad/sec]で移動した場合を考える。この場合、a点
の加速度を検出する第1の加速度センサ(検出加速度
X1)とb点の加速度を検出する第2の加速度センサ(検
出加速度X2)とにより、矢印方向の加速度を検出する。
a,b点での加速度は、 X1=L1(dω/dt) …………………………(1) X2=L2(dω/dt) …………………………(2) となり、(1)(2)式より、 X2− X1=(dω/dt)(L2−L1) ……(3) なる関係式が得られる。ここで、(dω/dt)は角加
速度を示し、(L2−L1)は一対の加速度センサの素子
間距離を示す。
【0034】このように、回転中心に対して同一方向の
既知な素子間距離の位置に一対の加速度センサを設ける
ことにより、加速度センサXa1,Xa2,Ya1,Ya2の加
速度検出軸Xs,Ysの存在する平面に対して垂直軸周
りの角加速度を求めることが可能であり、この角加速度
を積分することにより、角速度ω、角度θを求めること
ができるので、図2で前述した方法に従い、駆動量を演
算することで、容易に手振れ補正処理を行なわせること
ができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、任意の時
間間隔で得られる角速度データからその時間間隔をタイ
マ手段により計測し、リアルタイムに積分演算し駆動量
算出の基となる角度演算を行なうようにしたので、積分
精度を確保しつつ、手振れ補正を任意時間間隔での制御
として適正に行なうことができる。
【0036】請求項2記載の発明によれば、任意の時間
間隔で得られる角速度データからその時間間隔を計測す
るタイマ手段を備え、積分演算手段によりリアルタイム
に積分演算し駆動量演算手段により駆動量算出の基とな
る角度演算を行なうようにしたので、積分精度を確保し
つつ、手振れ補正を任意時間間隔での制御として適正に
行なうことができる。
【0037】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の手振れ補正機能付きカメラにおいて、人によって個
体差はあるものの、その手振れの周波数分布は大体1〜
10Hz程度の範囲内にあるので、サンプリング周波数
を20Hz以上とすることで、手振れ検出及び補正精度
の向上を図ることができる。
【0038】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の手振れ補正機能付きカメラを実現する上で、簡単な
補正駆動機構を用いて適正に手振れを補正することがで
きる。
【0039】請求項5記載の発明によれば、請求項2記
載の手振れ補正機能付きカメラを実現する上で、簡単な
補正駆動機構を用いて適正に手振れを補正することがで
きる。
【0040】請求項6記載の発明によれば、請求項2記
載の手振れ補正機能付きカメラを実現する上で、簡単な
補正駆動機構を用いて適正に手振れを補正することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示すカメラのレン
ズ部分のブロック構成図である。
【図2】その手振れ検出・補正処理例を示すフローチャ
ートである。
【図3】手振れの角速度信号のパワースペクトルの代表
例を示す特性図である。
【図4】補正例を示す模式図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態を示すカメラのレン
ズ部分のブロック構成図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態を示すカメラのレン
ズ部分のブロック構成図である。
【図7】本発明の第四の実施の形態を示す角速度検出手
段の構成例の概略斜視図である。
【図8】本発明の第五の実施の形態を示す角速度検出手
段の構成例の概略斜視図である。
【図9】その検出方式を示す模式図である。
【符号の説明】
1 カメラ光学系 2 レンズ群 4 補正光学レンズ 9 固体撮像素子 10 角速度検出手段 11 補正駆動機構 21 可変頂角プリズム 26,27 補正駆動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AA11 AB45 AB55 AC54 AC69 AC74 AC78 CA00 5C024 BA01 CA00 EA04 FA01 FA07 GA11 HA13 HA14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの手振れ量を検出する手振れ検出
    手段と、検出された手振れ量に応じて手振れを打消す方
    向に前記カメラの構成要素の一部を駆動する補正駆動機
    構とを有する手振れ補正機能付きカメラの補正処理方法
    において、 少なくとも前記カメラの任意の1軸以上の軸周りの角速
    度ωを前記手振れ検出手段により検出してその出力を任
    意時間間隔tで取得し、この任意時間間隔tの絶対量|
    t|をタイマ手段により計測し、検出出力された前記角
    速度ωと計測された前記任意時間間隔tの絶対量|t|
    とを用いて随時積分演算して角度θを算出し、算出され
    た角度θにより随時前記補正駆動機構の駆動量を算出
    し、算出された駆動量に応じて前記補正駆動機構を駆動
    させるようにしたことを特徴とする手振れ補正機能付き
    カメラの補正処理方法。
  2. 【請求項2】 カメラの手振れ量を検出する手振れ検出
    手段と、検出された手振れ量に応じて手振れを打消す方
    向に前記カメラの構成要素の一部を駆動する補正駆動機
    構とを有する手振れ補正機能付きカメラにおいて、 少なくとも前記カメラの任意の1軸以上の軸周りの角速
    度ωを検出してその出力を任意時間間隔tで取得する前
    記手振れ検出手段としての角速度検出手段と、前記任意
    時間間隔tの絶対量|t|を計測するタイマ手段と、検
    出出力された前記角速度ωと計測された前記任意時間間
    隔tの絶対量|t|とを用いて随時積分演算して角度θ
    を算出する積分演算手段と、算出された角度θにより随
    時前記補正駆動機構の駆動量を算出する駆動量演算手段
    と、算出された駆動量を前記補正駆動機構に印加する駆
    動量印加手段と、を備えることを特徴とする手振れ補正
    機能付きカメラ。
  3. 【請求項3】 前記角速度検出手段のサンプリング周波
    数を20Hz以上としたことを特徴とする請求項2記載
    の手振れ補正機能付きカメラ。
  4. 【請求項4】 前記補正駆動機構は、カメラ光学系を構
    成するレンズ群の少なくとも1つ以上の補正光学レンズ
    をその光軸に対して垂直方向に駆動させる機構であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の手振れ補正機能付きカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 前記補正駆動機構は、光軸上に配設され
    た可変頂角プリズムの頂角を変化させるよう駆動させる
    機構であることを特徴とする請求項2記載の手振れ補正
    機能付きカメラ。
  6. 【請求項6】 前記補正駆動機構は、固体撮像素子の姿
    勢を変化させるよう駆動させる機構であることを特徴と
    する請求項2記載の手振れ補正機能付きカメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005253060A (ja) * 2004-02-04 2005-09-15 Yokoba Kogyo Kk 監視カメラ装置及び監視カメラシステム
JP2005354218A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Nikon Corp ブレ補正装置、およびカメラシステム

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