JP2000206359A - 光ファイバ結合装置 - Google Patents

光ファイバ結合装置

Info

Publication number
JP2000206359A
JP2000206359A JP11009642A JP964299A JP2000206359A JP 2000206359 A JP2000206359 A JP 2000206359A JP 11009642 A JP11009642 A JP 11009642A JP 964299 A JP964299 A JP 964299A JP 2000206359 A JP2000206359 A JP 2000206359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
lens
convex lens
light
tan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11009642A
Other languages
English (en)
Inventor
Miki Ono
美樹 小野
Ken Okochi
研 大河内
Shigeru Hatakeyama
茂 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP11009642A priority Critical patent/JP2000206359A/ja
Priority to EP00100814A priority patent/EP1020742A3/en
Priority to US09/484,628 priority patent/US6282347B1/en
Publication of JP2000206359A publication Critical patent/JP2000206359A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/32Optical coupling means having lens focusing means positioned between opposed fibre ends

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる外径をもつ光ファイバ間の光伝送の低
損失化を図った。 【解決手段】 第1の光ファイバ16と、その光ファイ
バ16からの出射光を集光する第1凸レンズ13と、該
第1凸レンズ13からの出射光を集光する第2凸レンズ
14と、該第2凸レンズ14からの収束光を受光する第
2の光ファイバ18とからなり、前記第1の光ファイバ
16のコア径をE1、その開口数をNA1、前記第2の光
ファイバ18のコア径をE2、その開口数をNA2、第1
凸レンズ13の焦点距離をf1、第2凸レンズ14の焦
点距離をf2として、 (E1/E2)/(f1/f2)=
xとするとき、前記第1及び第2の光ファイバ16,1
8の結合効率ηは、1<x≦E1/E2・NA1/sin(tan
-1NA2≦x)にあっては、(E1/E2)2<η≦(1/
x)2・NA2/sin(tan-1E1/E2・NA1/x)となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ同士の
結合構造に関し、特にプラスチックファイバとガラスフ
ァイバ等の大きさの異なるコア径をもつ異径同士の光フ
ァイバの結合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ同士の相互接続において、最
大の課題は、可能な限り光伝送での低損失化を達成する
ことにある。一例として、コア径60μm、比屈折率差
0.7%の光ファイバの端面を相互に衝合して接続する
場合、接続部で折れ曲がりがないとして、軸ずれ量は
0.2μm以内、接続損失を0.2dBににしなれば、
適正な光伝送が難しいとされる。このような低損失化を
図った従来の第1の光ファイバ結合装置50は、図17
に示すように、第1の光ファイバ51と、第2の光ファ
イバ52と、第1及び第2の光ファイバ51,52を繋
ぐ、円筒状をした接続部53と、この接続部53内に収
納された1枚のレンズ54とからなり、第1の光ファイ
バ51の端面51aから出射された光をレンズ54を介
して第2の光ファイバ52の端面上に光結合されてい
る。
【0003】次に、従来の第2の光ファイバ結合構造6
0は、図18に示すように、つば部65aを備えた円筒
状をした第1の接続部65と、つば部66aを備えた円
筒状をした第2の接続部66とからなり、さらに第1の
接続部65内に収納された第1のレンズ63と、第2の
接続部66内に収納された第2のレンズ64とからなっ
ている。そして、第1及び第2の接続部65,66のつ
ば部65a,66aの反対側端部には、中央に孔を備え
た第1および第2の固定部67,68が配設されてい
る。そして、これら固定部67,68の孔にはそれぞれ
第1の光ファイバ61、および第2の光ファイバ62の
一端が配置されている。そして、第1の接続部65内に
第1のレンズ63を、第2の接続部66内に第2のレン
ズ64を、それぞれ光軸の位置が一致するようにして、
取付固定した後に、第1及び第2の接続部65,66を
各つば部65a,66aが嵌合するように取付けて、さ
らに第1及び第2の固定部67,68を第1及び第2の
接続部65,66にネジなどで取付け固定する。さら
に、第1及び第2の光ファイバ61、62の先端の被覆
部を剥ぎ取り、それら一端を固定部67,68の孔に嵌
合する。このようにして、各第1及び第2の光ファイバ
61,62の端面に焦点を結ぶように、例えば、第1の
光ファイバ61の端面から出射した光が第1のレンズ6
3から平行光として出射し、その平行光が第2のレンズ
64に入射し、その結果、その光が収束光として第2の
光ファイバ62の端面上に結合させたものである。
【0004】次に、従来の第3の光ファイバ結合構造7
0は、図19に示すように、第1の光ファイバ71と、
第2の光ファイバ72と、一定の距離を隔てて配置され
た第1及び第2の光ファイバ71、72間にその先端に
接触するように配置された2個のガラス球75と、第1
及び第2の光ファイバ72,73とガラス球75との接
触面に注入された屈折率が1に近い液状物質78と、第
1及び第2の光ファイバ71、72の先端間に、ガラス
球75を位置させた状態で、その部分を覆うモールド樹
脂80とから構成されている。そして、第1の光ファイ
バ71から出射した平行光が、一方のガラス球75に入
射して、ガラス球75同士が接触する接点76に集光さ
せて、さらに他方のガラス球75に入射した光が平行光
として第2の光ファイバ72に入射するように、左右対
称の光路にて接続するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
光ファイバ結合装置50,60,70において、光ファ
イバ同士を接続する際に、光ファイバ同士の光伝送で安
定した光を出力するために、光ファイバの位置決めを精
度よく行う必要があった。そして、レンズ等の光学素子
を介して光結合効率を高めて、光ファイバ同士を直接結
合するよりも光伝送損失を少ないものにする必要があ
る。しかも、異なる外径寸法をもつ光ファイバを接続す
る際には、例えば、コア径の異なるプラスチックファイ
バ(POF)と石英ガラスファイバ(PCF)とを接続
するには、同じ外径寸法をもつファイバ同士の結合より
も位置決めが難しく、そのため低損失の光伝送を行うこ
とが難しかった。
【0006】本発明の目的は、以上の問題点に鑑みてな
されたものであり、異なる外径をもつ光ファイバ間の光
伝送の低損失化を図り、光結合効率を高めた光ファイバ
結合装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題の少なくとも1
つを解決するための第1の解決手段として、第1の光フ
ァイバと、その光ファイバからの出射光を集光する第1
のレンズと、該第1のレンズからの出射光を集光する第
2のレンズと、該第2のレンズからの収束光を受光する
第2の光ファイバとからなり、第1の光ファイバのコア
径をE1、その開口数をNA1、第2の光ファイバのコア
径をE2、その開口数をNA2、第1のレンズの焦点距離
をf1、第2のレンズの焦点距離をf2として、(E1/
E2)/(f1/f2)=xとするとき、前記第1及び第
2の光ファイバの結合効率ηは、0<x≦1にあって
は、 (E1/E2)2<η≦NA2/sin(tan-1E1/E2・NA1
/x)、 1<x≦E1/E2・NA1/sin(tan-1NA2≦x)にあ
っては、 (E1/E2)2<η≦(1/x)2・NA2/sin(tan-1E1
/E2・NA1/x)、 E1/E2・NA1/sin(tan-1NA2≦x)にあっては、
(E1/E2)2<η≦(1/x)2となる。
【0008】また第2の解決手段として、第1のレンズ
の有効口径をD1、第2のレンズの有効口径をD2とし
て、上記D1のみの影響による結合効率η1は、 η1=D1/(E1+2×f1×tan(sin-1NA
1))2、 上記D2のみの影響による結合効率η2は、 η2=(D1/(D1×f2/f1))2 と表し、上記結合効率ηにη1及び/またはη2を掛け合
わせたものである。
【0009】また第3の解決手段として、第1のレンズ
は、第1の光ファイバの端面を球面にして構成し、且つ
第2のレンズは、第2の光ファイバの端面を球面にして
構成したものである。
【0010】また第4の解決手段として、第1のレンズ
は、第1の光ファイバの端面を球面にして構成し、また
は第2のレンズは、第2の光ファイバの端面を球面にし
て構成する、いずれか一方により構成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態である光
ファイバ結合装置10は、図1に示すように、光を透過
しない合成樹脂または金属からなる、円筒状をした筐体
11と、この筐体11内に設けられた円柱状をした導光
路11aと、この導光路11aに繋がり、両端部に設け
られた第1の丸孔11b、及び第2の丸孔11cとを備
えている。そして、導光路11a内には、両凸状をした
第2凸レンズ14が配置され、第1の丸孔11bと第2
の丸孔11cとを貫通する方向に、光軸yを一致させて
この第2凸レンズ14を嵌合取付している。
【0012】プラスチックファイバ16は、図2に示す
ように、高純度のメタアクリル樹脂(ポリメチルメタア
クリレート:PMMA)からなるコア16aと、このコ
ア16aを覆う特殊フッ素樹脂の薄い層からなるクラッ
ド16bとからなる。このプラスチックファイバ16の
コア16aの外径は、約1mmで、後述する石英ファイ
バ18に比べて太く、先端部には研磨して精度良く球面
状に加工した凸部16cが形成されている。上記プラス
チックファイバ16は、コア16aの屈折率n1が半径
方向に一様な値を有し、吸収あるいは散乱によって次第
に減衰しながら光が長距離伝搬する、いわゆるマルチモ
ードタイプ(MMF)となっている。そして、このプラ
スチックファイバ16は、その一端を筐体11の第1の
丸孔11b内に着脱可能に取付けられるようになってい
る。
【0013】上記石英ファイバ18は、図3に示すよう
に、石英からなり、その外径が約0.05〜0.2mm
であるコア18aと、このコア18aを覆う同じ石英か
らなるクラッド18bと、クラッド18bを被覆するナ
イロン樹脂製のファイバコード18cとからなり、その
一端面18dが鏡面仕上げとなっている。石英ファイバ
18は、コア18aの屈折率n2が、半径方向に一様な
値を有し、吸収あるいは散乱によって次第に減衰しなが
ら光が長距離伝搬する、上記プラスチックファイバ16
と同じく、マルチモードタイプとなっている。そして、
この石英ファイバ18は、その一端を筐体11の第2の
丸孔11cに着脱可能に取付けられるようになってい
る。異なる外径をもつファイバ16,18のために、上
記第1及び第2の丸孔11b,11cの内径の大きさを
異ならしめている。
【0014】このような光ファイバ結合装置10では、
図1に示すように、プラスチックファイバ16のコア1
6aの一端面から入射した光は、コア16a内を伝搬し
て、他端面である凸部16cに出射する。次に、凸部1
6に出射した光は、導光路11a内の第2凸レンズ14
に向けて発散して、第2凸レンズ14を透過した後、収
束光となって、石英ファイバ18のコア18aの一端面
18dに集光する。この一端面18dに集光した光は、
コア18a内を伝搬して他端面に出射する。反対に、石
英ファイバ18のコア18aの他端面に入射した光は、
上述した光路、すなわちコア18a内、一端面18d、
第2凸レンズ14を介して、プラスチックファイバ16
の凸部16cに出射し、コア16a内を伝搬し、一端面
に出射する。このようにして、送信部から送信された情
報が遠隔地にある受信部へ双方向通信され、受信部では
光信号を電気信号に変換して、上記情報を受信すること
ができる。
【0015】次に、この光ファイバ結合装置10におい
て、異なるコア径をもつ光ファイバ同士を接続する際の
最適化条件を以下に示すモデルを用いて説明する。モデ
ルAでは、図4に示すように、モデルAは、プラスチッ
クファイバ16を、その凸部16cを垂直な切り口とし
た端面16dをもち、コア径D1を有する第1の光ファ
イバ、即ちプラスチックファイバ(以下、POFとす
る)16Sと、凸部16cと同様な焦点距離をもつ球面
形状をした第1のレンズ、即ち第1凸レンズ13とに分
けて、等価的に扱うものとする。第2の光ファイバ、即
ち石英ファイバ(以下、PCFとする)18と、第2の
レンズ、即ち第2凸レンズ14は図1に示したものをそ
のまま用いる。POF16S内を伝搬する光が理想的な
光であるとした場合、端面16dから出射した光は平行
光となり、第1凸レンズ13に入射する。その後、第1
凸レンズ13によってその焦点(焦点距離f1)に集め
られた光が焦点距離の異なる第2凸レンズ14(焦点距
離f2)を介してPCF18のコア径E2と同じ大きさ
の平行光に拡大されて、PCF18の端面18dに向け
て出射する。このように平行光の外径を小さくしたり、
逆に拡大するには、いわゆるビームエキスパンダの原理
が用いられる。
【0016】このビームエキスパンダ光学系は次式のよ
うに表せる。すなわち、 E1/E2=γ=f1/f2 ・・・(1) ここで、E1はPOF16Sのコア径であり、平行光の
光線束(ビームサイズ)の直径と同じ大きさ、E2はP
CF18のコア径であり、平行光の光線束(ビームサイ
ズ)の直径と同じ大きさ、f1は第1凸レンズ13の焦
点距離、f2は第2凸レンズ14の焦点距離である。E1
はプラスチックファイバ16Sのコア16aの外径と同
じ大きさ、E2は石英ファイバ18のコア18aの外径
と同じ大きさと見ることができるので、例えば、POF
16Sのコア径を1mm、PCF18のコア径を0.2
mmとすると、縮小率1/5(=γ)のビームエキスパ
ンダとなる。
【0017】ところで、上述したように、ビームエキス
パンダでは、平行光束が取り扱いの前提にある。しかし
ながら、POF16S、PCF18を伝搬するマルチモ
ードにあっては、一般に、多数の点光源からの光が浅い
角度で入射するときの伝搬速度は速く、深い角度のとき
の伝搬速度は遅くなる。そのため、光(特に幅の狭い光
パルス)をPOF16Sのコア16aの一端面に入射し
たとき、図5に示すように、POF16Sのコア16a
の他端面16dに達した光は平行光ではなく発散光とな
る。したがって、光ファイバ結合構造10では、この発
散光を考慮して、POF16S及びPCF18のそれぞ
れの発散光束による開口数NA1、NA2と、第1凸レン
ズ13及び第2凸レンズ14の有効口径D1、D2とを最
適化条件の因子として、上記エキスパンダ光学系の因子
であるビームサイズE1、E2及び焦点距離f1、f2に対
して、追加する必要がある。
【0018】図6には、横軸に図5を特徴付ける量(E
1、E2、f1、f2)4つの因子による各サンプルをプロ
ットし、縦軸には2個のレンズを介して配置された光フ
ァイバ間の結合効率ηを示したグラフが示されている。
そして、後述するように、結合効率ηに対する開口数N
A(NA1、NA2)による影響、ビームサイズの2つの
因子による影響度を示したグラフである。図6のグラフ
の横軸は、POF16Sのコア径の大きさをE1、PC
F18のコア径の大きさをE2、第1凸レンズ13の焦
点距離をf1、第2凸レンズ14の焦点距離をf2とした
とき、 (E1/E2)/(f1/f2)=x ・・・(2) として、このxをプロットしたものである。ここでは、
他にレンズの有効口径(D1、D2)が因子となるが、こ
れらの大きさを無限大(∞)にして、この有効口径D
1、D2による影響のない状態で行ったものとする。
【0019】図6中、曲線Aは開口数NAの影響による
ラインであり、その開口数NAによる損失により結合効
率ηが低下することを示している。また、曲線Bはビー
ムサイズの影響によるラインであり、ビームサイズによ
る損失により結合効率が低下することを示している。結
合効率を100%を超えないことを考慮すると、この効
率としては3つの範囲が存在することになる。すなわ
ち、開口数NAのみによる影響、開口数NA及びビーム
サイズによる影響、ビームサイズのみによる影響の3つ
に分けられる。また、POF16SとPCF18との端
面同士を直接結合させた場合よりも結合効率が良いこと
が必要であり、それぞれのコアの面積比より、以下に示
す式が導き出される。すなわち、 η > (E1/E2)2 ・・・(3) である。したがって、光ファイバ結合構造において、光
ファイバ同士を直接結合するよりも効率が高い必要があ
り、また、POF16SとPCF18との結合効率η
は、ファイバ自身の伝送損失を考慮した場合、好ましく
は、結合効率ηが0.5(50%)〜0.6(60%)
以上を達成することが望ましい。
【0020】次に、図6に基づいて、各因子による影響
について、上記3つの領域に分けて、詳述する。先ず、
図6において、曲線Aは次式で示される。すなわち、 η=NA2/sin(tan-1E1/E2・NA1/x)・・・(4) である。また、曲線Bは、次式で示される。すなわち、 η=(1/x)2 ・・・(5) である。図中、開口数NAのみの影響下(0<x≦1)
にあっては、上記(4)式と上記(3)式で囲まれた範
囲であれば、結合効率ηが光ファイバ同士の直接結合よ
りも良いものとなる。さらにビームサイズのみの影響下
(E1/E2・NA1/sin(tan-1NA2≦x))にあって
は、上記(5)式と上記(3)式で囲まれた範囲の結合
効率とする。そして、開口数NAとビームサイズの両方
の影響下(1<x<E1/E2・NA1/sin(tan-1NA2
≦x))にあっては、上記(4)式と上記(5)式を掛
け合わせたものが両影響のライン、即ち図中の曲線Cと
なり、次のような式で示される。すなわち、 η=(1/x)2・NA2/sin(tan-1E1/E2・NA1/x)・・・(6) である。よって、上記(6)式と上記(3)式で囲まれ
た範囲の結合効率とする。この図6から、開口数NAの
みの影響、または開口数NA及びビームサイズの両影響
では、POF16Sのコア径E1とPCF18のコア径
E2の比と、第1凸レンズ13の焦点距離f1と第2凸レ
ンズ14の焦点距離f2の比とが同じであり、x=1と
なるとき、光ファイバ結合構造10の結合効率が最大
(ηa)となる。そして、ビームサイズのみの影響下に
あっては、x=E1/E2・NA1/(sin(tan-1NA2))
のとき、光ファイバ結合装置10の結合効率が最大(η
b)となる。上記結合効率ηaとηbを比較してわかるよ
うに、開口数NAよりもビームサイズの大きさの影響に
よって、結合効率が大きく下がり、悪くなることがわか
る。したがって、以上のような光ファイバ結合装置10
にあっては、結合効率が最大(ηa)となるように、焦
点距離f1、f2の比、及びコア径E1、E2の比が同じく
なる(x=1)ように設定すれば、開口数NA及びビー
ムサイズの影響の少ないものにすることができる。
【0021】次に、上述した光ファイバ結合装置10に
おいて、図7乃至図15に基づいて各構成部材への光の
通過点を基準に説明する。このとき、第1及び第2凸レ
ンズ13、14の有効口径D1、D2を最適化条件の因子
として考慮する。 1)POF16Sからの出射光を第1凸レンズ13で受
光するとき 図7に示すように、POF16Sのコア径の大きさE1
と開口数NA1より、距離f1でのビームサイズE1sが特
定され、第1凸レンズ13の有効口径D1による取り込
み効率η1が次式のように示される。すなわち、 E1s=E1+2×f×tan(sin-1NA1) ・・・(7) η1=(D1/E1s)2 ・・・(8) である。また、第1凸レンズ13の有効口径が十分に大
きければ全て透過するので、取り込み効率η1=1.0
(100%)である。なお、図7は、一例として、第1
凸レンズ13の有効口径D1が十分大きい場合を示して
いる。
【0022】2)第1凸レンズ13を透過した光を第2
凸レンズ14で受光するとき 図8に示すように、第1凸レンズ13を透過時のビーム
サイズ(E1sまたはD1)と第2凸レンズ14に至る際
のビームサイズE1tは、第1凸レンズ13、第2凸レン
ズ14の焦点距離f1、f2の比で特定され、このE1tに
対して、第2凸レンズ14の有効口径D2による取り込
み効率η2が次式のように示される。すなわち、 E1t=D1×f2/f1 (但し、E1s>D1)・・・(9) E1t=E1s×f2/f1 (但し、E1s≦D1)・・・(10) η2=(D2/E1t)2 ・・・(11) である。また、第2凸レンズ14の有効口径D2が十分
に大きければ、ビームサイズE1tのビーム光が全て透過
するので、取り込み効率η2=1.0(100%)であ
る。なお、図8は、一例として、第1凸レンズ13で十
分取り込まれた光が、第2凸レンズ14の有効口径D2
からはみ出してしまう場合を示している。
【0023】3)第2凸レンズ14を透過した光をPC
F18で受光するとき 図9に示すように、ビームサイズPCF18の取り込み
効率η3は、ビームサイズE1tの他に収束光の開口数
(NAu)及びPCF18の開口数NA2によって特定さ
れる。ビームサイズE1tの取り込み効率をη31、収束光
の開口数(NAu)及びPCF18の開口数NA2による
取り込み効率をη32とすると、上述したようにこれら2
つの取り込み効率η31、η32の掛け合わせとなり、上記
取り込み効率η3、すなわち結合効率ηは次式のように
示される。すなわち、 η31=(E2/E2s)2 (但し、E2s>E2)・・・(12) η31=1.0 (但し、E2s≦E2)・・・(13) である。ここで、E2sはPCF18上のビームサイズで
ある。また、PCF18のコア径E2がE2sよりも大き
ければ、ビームサイズのビーム光が全て入射するので、
上記(13)式のように、取り込み効率η31=1.0
(100%)となる。
【0024】そして、取り込み効率η32は次式のように
示される。すなわち、 η32=NA2/NAu (但し、NAu>NA2) ・・・(14) η32=1.0 (但し、NAu≦NA2) ・・・(15) である。したがって、取り込み効率η3は次式のように
示される。すなわち、 η3=η31×η32 ・・・(16) である。このように、取り込み効率η3は光ファイバ結
合装置10全体の結合効率ηであり、上記(6)式及び
図6に示したように、開口数NA及びビームサイズの両
方に影響された範囲における結合効率ηそのものであ
る。
【0025】次に、上記取り込み効率η31について、図
10及び図11に基づいて、以下に説明する。図10に
は、第2凸レンズ14に入射するビームサイズE1tが第
2凸レンズ14の有効口径D2よりも大きい場合の光学
系が示されている。そして、PCF18上のビームサイ
ズE2sは、第1凸レンズ13でのビームサイズ、第2凸
レンズ14での有効口径D2との比例関係から次式のよ
うに示される。すなわち、 E1:E2s = E1s:D2 ・・・(17) 上記(17)式を変形して、 E2s=E1×D2/E1s ・・・(18) である。
【0026】図11には、上記図10とは反対に、第2
凸レンズ14に入射するビームサイズE1tが第2凸レン
ズ14の有効口径D2以下である場合の光学系が示され
ている。そして、PCF18上のビームサイズE2sは、
第1凸レンズ13でのビームサイズと第2凸レンズ14
でのビームサイズE1tとの比例関係から次式のように示
される。すなわち、 E1:E2s = E1s:E1t ・・・(19) 上記(19)式を変形して、 E2s=E1×E1t/E1s ・・・(20) である。
【0027】次に、上記取り込み効率η32について、図
12乃至図15に基づいて、以下に説明する。図12乃
至図15に示すように、2つのレンズ、ここでは第1凸
レンズ13と第2凸レンズ14間において、ほぼ中間点
でのビームの最も細くなるビームウエストをWとする
と、次式のように表せる。すなわち、 W=2×f1×NA1 ・・・(21) である。図12に示すように、第1凸レンズ13及び第
2凸レンズ14の有効口径D1、D2がそれぞれ十分に大
きい場合、上記収束光の開口数NAuは次式のように表
せる。すなわち、 NAu=sin(tan-1W/2・f2) ・・・(22) である。
【0028】次に、図13では、図12に対して、第2
凸レンズ14の有効口径D2が所定の大きさより小さい
場合、上記収束光の開口数NAuは次式のように表せ
る。すなわち、 NAu=sin(tan-1D2/2・f2) ・・・(23) である。次に、図14では、図12に対して、第1凸レ
ンズ13の有効口径D1が所定の大きさより小さい場
合、上記収束光の開口数NAuは次式のように表せる。
すなわち、 NAu=sin(tan-1D1/2・f2) ・・・(24) である。次に、図15では、図12に対して、第1凸レ
ンズ13、第2凸レンズ14の有効口径D1、D2ともに
所定の大きさより小さい場合、上記収束光の開口数NA
uは上記(22)式と同じとなる。
【0029】したがって、図12に示すように、第1凸
レンズ13、第2凸レンズ14ともに有効口径D1、D2
が十分に大きい場合、ビームサイズE1tの取り込み効率
η31は、上述した図6中の曲線Bであり、上記(12)
式のE2sに上記(20)式を挿入し、また上記(20)
式のE1tに上記(10)式を挿入することにより、上記
(5)式を得ることができる。同様に、取り込み効率η
32は、上述した図6中の曲線Aであり、上記(14)式
のNAuに上記(22)式を挿入し、また上記(22)
式のWに上記(21)式を挿入することにより、上記
(4)式を得ることができる。そして、上記(16)式
より、図6中の曲線Cであり、上記(6)式を求めるこ
とができる。
【0030】次に、第1凸レンズ13の有効口径D1、
第2凸レンズ14の有効口径D2を光ファイバ結合装置
に影響する因子として、以下に説明する。 1)第1凸レンズ13の有効口径D1のみが影響する場
合 第1凸レンズ13の有効口径D1が小さい場合、PCF
16Sから出射した光はこの第1凸レンズ13の有効口
径D1に拘束されて、第2凸レンズ14及びPOF18
へのビームが制限される。したがって、POF18で受
ける結合効率ηは、上記(8)式のη1の影響を受ける
ため、上記(16)式に上記(8)式をかけたものとな
り、次式で表される。すなわち、 η=η1×η3=η1×η31×η32 =(D1/E1s)2 ×(E2/E2s)2×NA2/NAu =(D1/(E1+2×f×tan(sin-1NA1))2 ×(1/x)2・NA2/sin(tan-1E1/E2・NA1/x)・・・(2 5) である。
【0031】2)第2凸レンズ14の有効口径D2のみ
が影響する場合 第2凸レンズ14の有効口径D2が小さい場合、第1凸
レンズ13から出射した光はこの第2凸レンズ14の有
効口径D2に拘束されて、POF18へのビームが制限
される。したがって、上記(11)式のη2の影響を受
けるため、上記(16)式に上記(11)式をかけたも
のとなり、次式で表される。すなわち、 η=η2×η3=η2×η31×η32 =(D1/E1t)2 ×(E2/E2s)2×NA2/NAu =(D1/(D1×f2/f1))2 ×(1/x)2・NA2/sin(tan-1E1/E2・NA1/x) =(f1/f2・1/x)2・NA2/sin(tan-1E1/E2・NA1/x)・・(26) である。
【0032】3)第1及び第2凸レンズ13、14の有
効口径D1、D2の両方が影響する場合 第1凸レンズ13及び第2凸レンズ14の有効口径D
1、D2がともに小さい場合、これらの有効口径D1、D2
の影響を受けるため、上記(16)式に上記(8)式及
び上記(11)式をかけたものとなり、次式で表され
る。すなわち、 η=η1×η2×η3=η1×η2×η31×η32 =(D1/(E1+2×f×tan(sin-1NA1))2×(f1/f2・1/x)2 ×NA2/sin(tan-1E1/E2・NA1/x) ・・・(27 ) である。以上、説明したことが表1に示されていて、さ
らに、表1中、開口数NAのみの影響、ビームサイズの
みの影響については、上記(25)、(26)、(2
7)式において、それぞれη31=1.0、η32=1.0
の場合に相当する。
【0033】
【表1】
【0034】次に、このような光ファイバ結合装置10
における具体例を以下に説明する。表2に示すように、
モデルAは、POF16Sのコア径E1を1mm、その
開口数NA1を0.15とし、第1凸レンズ13の有効
口径D1を十分に大きく、焦点距離f1を5mmとし、第
2凸レンズ14の有効口径D2を十分に大きく、焦点距
離f2を1mm、PCF18のコア径E2を0.2mm、
その開口数NA2を0.33としたものであり、x=1
となるので、図6に示す最高効率ηaを含み、上記
(6)式にそれぞれの数値を代入すると、ηa=0.5
5となり、このファイバ結合における損失ηLOSは次式
で表せる。すなわち、 ηLOS=−10・log(ηa(=0.55))≒2.6dB である。
【0035】
【表2】
【0036】次に、表3に示すように、モデルBは、P
OF16Sのコア径E1を0.75mm、その開口数N
A1を0.2とし、第1凸レンズ13の有効口径D1を十
分に大きく、焦点距離f1を3.75mmとし、第2凸
レンズ14の有効口径D2を十分に大きく、焦点距離f2
を1mm、PCF18のコア径E2を0.2mm、その
開口数NA2を0.33としたものであり、上記モデル
Aと同じように計算すると、損失ηLOS=2.6dBで
ある。したがって、ファイバーの結合効率ηが好ましい
値である0.5(50%)程度を充たしている。
【0037】
【表3】
【0038】以上のように、本発明の光ファイバ結合装
置10をモデル化して説明してきたが、POF16は、
図1に示すように、POF16Sと凸レンズ16とを一
体化したものであり、POF16Sの先端部を研磨して
凸レンズ状に形成したものと等価的に表したものであ
る。このようなPOF16の先端部である凸部16cに
ついて、図16に基づいて以下に説明する。POF16
は、そのコア16aの凸部16cの曲率半径をr1、コ
ア16aの屈折率をn1とすると、次式で表される。す
なわち、 焦点距離f1 = r1/(n1−1)・・・(28) である。したがって、上記(28)式を上記(2)式に
代入することにより、図16に示した光ファイバ結合装
置10に、そのまま適用することができる。
【0039】次に、このような光ファイバ結合装置10
における具体例を以下に説明すると、表4に示すよう
に、モデルCは、POF16のコア径E1を1mm、そ
の開口数NA1を0.15、その屈折率n1を1.5と
し、さらにそのコア16aの先端部のレンズ形状の半径
r1を2.5mmにして、PCF18のコア径E2を
0.2mm、開口数NA2を0.33とすることで、第
1凸レンズ13を用いないで、モデルAと同じ光ファイ
バ結合装置となる。また、モデルDは、POF16のコ
ア径E1を0.75mm、その開口数NA1を0.2、そ
の屈折率n1を1.5とし、さらにそのコア16aの先
端部のレンズ形状の半径r1を1.875mmにして、
PCF18のコア径E2を0.2mm、開口数NA2を
0.33とすることで、第1凸レンズ13を用いない
で、モデルBと同じ光ファイバ結合装置となる。このよ
うに、光ファイバ結合装置において、POF16とPC
F18のプラスチックと石英との結合を述べてきたが、
必ずしもこの組み合わせに限定されることはない。例え
ば、異なるコア径をもつプラスチックファイバ同士の組
み合わせであってもよい。この場合には、レンズを使用
せずに、両プラスチックファイバの先端を球面状に研磨
してレンズのようにして使用すればよい。例えば、受光
側のプラスチックファイバのコアの曲率半径r2を0.
5mmとして、その焦点距離f2を1mmに設定するこ
とにより、第1及び第2凸レンズ13、14を用いずに
光結合効率の良い光ファイバ結合装置を達成することが
できる。
【0040】
【表4】
【0041】以上説明してきたように、本発明の光ファ
イバ結合装置は、図6に示すように、斜線で示した領域
であれば光ファイバ同士の結合効率が良い。その領域内
となる各因子の数値を設定することにより、所定の結合
効率となる装置を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の光ファ
イバ結合装置は、第1の光ファイバと、その光ファイバ
からの出射光を集光する第1のレンズと、該第1のレン
ズからの出射光を集光する第2のレンズと、該第2のレ
ンズからの収束光を受光する第2の光ファイバとからな
り、前記第1の光ファイバのコア径をE1、その開口数
をNA1、前記第2の光ファイバのコア径をE2、その開
口数をNA2、第1のレンズの焦点距離をf1、第2のレ
ンズの焦点距離をf2として、(E1/E2)/(f1/f
2)=xとするとき、前記第1及び第2の光ファイバの
結合効率ηは、0<x≦1にあっては、 (E1/E2)2<η≦NA2/sin(tan-1E1/E2・NA1
/x)、 1<x≦E1/E2・NA1/sin(tan-1NA2≦x)にあ
っては、 (E1/E2)2<η≦(1/x)2・NA2/sin(tan-1E1
/E2・NA1/x)、 E1/E2・NA1/sin(tan-1NA2≦x)にあっては、
(E1/E2)2<η≦(1/x)2となることにより、第
1の光ファイバの外径と第2の光ファイバとの外径とを
異ならせ、第1及び第2の光ファイバの開口数またはビ
ームサイズのいずれか一方、または開口数及びビームサ
イズの変動する因子を調整したので、第1及び第2の光
ファイバの直接結合よりも結合効率を向上させることが
できて、遠距離間の光伝送を最適化した状態で送信する
ことができる。
【0043】また、第1のレンズの有効口径をD1、上
記第2のレンズの有効口径をD2として、上記D1のみの
影響による結合効率η1は、 η1=D1/(E1+2×f1×tan(sin-1NA
1))2、 上記D2のみの影響による結合効率η2は、 η2=(D1/(D1×f2/f1))2 と表し、上記結合効率ηにη1及び/またはη2を掛け合
わせたことにより、第1のレンズの有効口径と第2のレ
ンズの有効口径のいずれか一方または両方による発散光
・収束光を考慮した大きさの結合効率を達成することが
できる。
【0044】また、第1のレンズは、第1の光ファイバ
の端面を球面にして構成し、且つ、第2のレンズは、第
2の光ファイバの端面を球面にして構成したことによ
り、独立したレンズ部材を用いずに光ファイバ結合装置
を構成でき、部品点数の削減を図ることができると共
に、レンズの位置合わせをする必要がないので、光ファ
イバ同士の結合効率をよいものにすることができる。
【0045】また、第1のレンズは、第1の光ファイバ
の端面を球面に構成し、または第2のレンズは、第2の
光ファイバの端面を球面に構成した、いずれか一方によ
り、レンズ部材を減らした光ファイバ結合装置を構成で
き、部品点数の削減を図ることができると共に、レンズ
の位置合わせをする箇所を削減できるので、精度良く組
みたてでき、光ファイバ同士の結合効率を良いものにす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ結合装置を示す断面模式図
である。
【図2】該装置のプラスチックファイバの断面図であ
る。
【図3】該装置の石英ファイバの断面図である。
【図4】本発明の光ファイバ結合装置のエキスパンダ光
学系を説明するための模式図である。
【図5】本発明の光ファイバ結合装置の光学系を説明す
るための模式図である。
【図6】本発明の光ファイバ結合装置の結合効率を示す
グラフである。
【図7】本発明の光ファイバ結合装置の出射ファイバか
らの光を第1レンズで受ける場合を説明するための図で
ある。
【図8】本発明の光ファイバ結合装置の第1レンズを透
過したビームを第2レンズで受ける場合を説明するため
の図である。
【図9】本発明の光ファイバ結合装置の第2レンズを透
過したビームを受光ファイバで受ける場合を説明するた
めの図である。
【図10】本発明の光ファイバ結合装置の各レンズにお
けるビームサイズを説明するための図である。
【図11】本発明の光ファイバ結合装置の各レンズにお
けるビームサイズを説明するための図である。
【図12】本発明の光ファイバ結合装置のビームウエス
トと開口数との関係を説明するための図である。
【図13】本発明の光ファイバ結合装置のビームウエス
トと開口数との関係を説明するための図である。
【図14】本発明の光ファイバ結合装置のビームウエス
トと開口数との関係を説明するための図である。
【図15】本発明の光ファイバ結合装置のビームウエス
トと開口数との関係を説明するための図である。
【図16】本発明の光ファイバ結合装置における曲率半
径を備えたファイバを説明するための図である。
【図17】従来の第1の光ファイバ結合装置を説明する
断面図である。
【図18】従来の第2の光ファイバ結合装置を説明する
断面図である。
【図19】従来の第3の光ファイバ結合装置を説明する
断面図である。
【符号の説明】
16 第1の光ファイバ 13 第1凸レンズ 14 第2凸レンズ 18 第2の光ファイバ NA1、NA2 開口数 D1、D2 レンズの有効口径 E1、E2 ファイバのコア径 f1、f2 レンズの焦点距離 r1 第1の光ファイバの曲率半径 n1 コア屈折率
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月13日(2000.1.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題の少なくとも1
つを解決するための第1の解決手段として、第1の光フ
ァイバと、その光ファイバからの出射光を集光する第1
のレンズと、該第1のレンズからの出射光を集光する第
2のレンズと、該第2のレンズからの収束光を受光する
第2の光ファイバとからなり、第1の光ファイバのコア
径をE1、その開口数をNA1、第2の光ファイバのコア
径をE2、その開口数をNA2、第1のレンズの焦点距離
をf1、第2のレンズの焦点距離をf2として、(E1/
E2)/(f1/f2)=xとするとき、前記第1及び第
2の光ファイバの結合効率ηは、0<x≦1にあって
は、 (E1/E2)2<η≦NA2/sin(tan-1E1/E2・NA1
/x)、1<x<E1/E2・NA1/sin(tan-1NA2)にあって
は、 (E1/E2)2<η≦(1/x)2・NA2/sin(tan-1E1
/E2・NA1/x)、E1/E2・NA1/sin(tan-1NA2)≦xにあっては、
(E1/E2)2<η≦(1/x)2となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】次に、図6に基づいて、各因子による影響
について、上記3つの領域に分けて、詳述する。先ず、
図6において、曲線Aは次式で示される。すなわち、 η=NA2/sin(tan-1E1/E2・NA1/x)・・・(4) である。また、曲線Bは、次式で示される。すなわち、 η=(1/x)2 ・・・(5) である。図中、開口数NAのみの影響下(0<x≦1)
にあっては、上記(4)式と上記(3)式で囲まれた範
囲であれば、結合効率ηが光ファイバ同士の直接結合よ
りも良いものとなる。さらにビームサイズのみの影響下
(E1/E2・NA1/sin(tan-1NA2)≦x)にあって
は、上記(5)式と上記(3)式で囲まれた範囲の結合
効率とする。そして、開口数NAとビームサイズの両方
の影響下(1<x<E1/E2・NA1/sin(tan-1NA
2))にあっては、上記(4)式と上記(5)式を掛け
合わせたものが両影響のライン、即ち図中の曲線Cとな
り、次のような式で示される。すなわち、 η=(1/x)2・NA2/sin(tan-1E1/E2・NA1/x)・・・(6) である。よって、上記(6)式と上記(3)式で囲まれ
た範囲の結合効率とする。この図6から、開口数NAの
みの影響、または開口数NA及びビームサイズの両影響
では、POF16Sのコア径E1とPCF18のコア径
E2の比と、第1凸レンズ13の焦点距離f1と第2凸レ
ンズ14の焦点距離f2の比とが同じであり、x=1と
なるとき、光ファイバ結合構造10の結合効率が最大
(ηa)となる。そして、ビームサイズのみの影響下に
あっては、x=E1/E2・NA1/(sin(tan-1NA2))
のとき、光ファイバ結合装置10の結合効率が最大(η
b)となる。上記結合効率ηaとηbを比較してわかるよ
うに、開口数NAよりもビームサイズの大きさの影響に
よって、結合効率が大きく下がり、悪くなることがわか
る。したがって、以上のような光ファイバ結合装置10
にあっては、結合効率が最大(ηa)となるように、焦
点距離f1、f2の比、及びコア径E1、E2の比が同じく
なる(x=1)ように設定すれば、開口数NA及びビー
ムサイズの影響の少ないものにすることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の光ファ
イバ結合装置は、第1の光ファイバと、その光ファイバ
からの出射光を集光する第1のレンズと、該第1のレン
ズからの出射光を集光する第2のレンズと、該第2のレ
ンズからの収束光を受光する第2の光ファイバとからな
り、前記第1の光ファイバのコア径をE1、その開口数
をNA1、前記第2の光ファイバのコア径をE2、その開
口数をNA2、第1のレンズの焦点距離をf1、第2のレ
ンズの焦点距離をf2として、(E1/E2)/(f1/f
2)=xとするとき、前記第1及び第2の光ファイバの
結合効率ηは、0<x≦1にあっては、 (E1/E2)2<η≦NA2/sin(tan-1E1/E2・NA1
/x)、1<x<E1/E2・NA1/sin(tan-1NA2)にあって
は、 (E1/E2)2<η≦(1/x)2・NA2/sin(tan-1E1
/E2・NA1/x)、E1/E2・NA1/sin(tan-1NA2)≦xにあっては、
(E1/E2)2<η≦(1/x)2となることにより、第
1の光ファイバの外径と第2の光ファイバとの外径とを
異ならせ、第1及び第2の光ファイバの開口数またはビ
ームサイズのいずれか一方、または開口数及びビームサ
イズの変動する因子を調整したので、第1及び第2の光
ファイバの直接結合よりも結合効率を向上させることが
できて、遠距離間の光伝送を最適化した状態で送信する
ことができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の光ファイバと、その光ファイバか
    らの出射光を集光する第1のレンズと、該第1のレンズ
    からの出射光を集光する第2のレンズと、該第2のレン
    ズからの収束光を受光する第2の光ファイバとからな
    り、 前記第1の光ファイバのコア径をE1、その開口数をN
    A1、 前記第2の光ファイバのコア径をE2、その開口数をN
    A2、 第1のレンズの焦点距離をf1、第2のレンズの焦点距
    離をf2として、 (E1/E2)/(f1/f2)=xとするとき、 前記第1及び第2の光ファイバの結合効率ηは、 0<x≦1にあっては、 (E1/E2)2<η≦NA2/sin(tan-1E1/E2・NA1
    /x)、 1<x≦E1/E2・NA1/sin(tan-1NA2≦x)にあ
    っては、 (E1/E2)2<η≦(1/x)2・NA2/sin(tan-1E1
    /E2・NA1/x)、 E1/E2・NA1/sin(tan-1NA2≦x)にあっては、 (E1/E2)2<η≦(1/x)2 となることを特徴とする光ファイバ結合装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のレンズの有効口径をD1、上
    記第2のレンズの有効口径をD2として、上記D1のみの
    影響による結合効率η1は、 η1=D1/(E1+2×f1×tan(sin-1NA
    1))2、 上記D2のみの影響による結合効率η2は、 η2=(D1/(D1×f2/f1))2 と表し、上記結合効率ηにη1及び/またはη2を掛け合
    わせたことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ結合
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のレンズは、前記第1の光ファ
    イバの端面を球面にして構成し、且つ前記第2のレンズ
    は、前記第2の光ファイバの端面を球面にして構成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバ結
    合装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のレンズは、前記第1の光ファ
    イバの端面を球面にして構成し、または前記第2のレン
    ズは、前記第2の光ファイバの端面を球面にして構成す
    る、いずれか一方により構成したことを特徴とする請求
    項1または2記載の光ファイバ結合装置。
JP11009642A 1999-01-18 1999-01-18 光ファイバ結合装置 Withdrawn JP2000206359A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11009642A JP2000206359A (ja) 1999-01-18 1999-01-18 光ファイバ結合装置
EP00100814A EP1020742A3 (en) 1999-01-18 2000-01-17 Optical fiber connector
US09/484,628 US6282347B1 (en) 1999-01-18 2000-01-18 Optical fiber connector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11009642A JP2000206359A (ja) 1999-01-18 1999-01-18 光ファイバ結合装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000206359A true JP2000206359A (ja) 2000-07-28

Family

ID=11725886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11009642A Withdrawn JP2000206359A (ja) 1999-01-18 1999-01-18 光ファイバ結合装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6282347B1 (ja)
EP (1) EP1020742A3 (ja)
JP (1) JP2000206359A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108152891A (zh) * 2016-12-02 2018-06-12 财团法人工业技术研究院 光纤耦合器
JP2019203946A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 三菱重工業株式会社 ファイバ結合装置及びレーザ加工装置
KR102060840B1 (ko) * 2012-07-31 2019-12-30 가부시기가이샤 디스코 레이저 가공 장치

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6438290B1 (en) * 2000-06-22 2002-08-20 Eastman Kodak Company Micro-aspheric collimator lens
AU2002311993A1 (en) * 2001-06-15 2003-01-02 Corning Incorporated Tapered lensed fiber for focusing and condenser applications
KR20040015261A (ko) * 2001-06-15 2004-02-18 코닝 인코포레이티드 가열 제작된 렌즈 섬유
US6655850B2 (en) * 2001-07-05 2003-12-02 Corning Incorporated Hybrid fiber expanded beam connector and methods for using and making the hybrid fiber expanded beam connector
US20040101238A1 (en) * 2002-11-22 2004-05-27 Coleman Christopher L Fiber optic coupling system and method for improved alignment tolerances
US7099535B2 (en) * 2002-12-31 2006-08-29 Corning Incorporated Small mode-field fiber lens
US8457458B2 (en) * 2010-07-23 2013-06-04 Tyco Electronics Corporation Imaging interface for optical components
CN102375183A (zh) * 2010-08-24 2012-03-14 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 光纤连接器组件
GB201116675D0 (en) * 2011-09-28 2011-11-09 Bae Systems Plc Plastic optical fibres
US10379290B2 (en) 2013-12-09 2019-08-13 Koninklijke Philips N.V. Optical fiber connector
EP3080650A1 (en) 2013-12-09 2016-10-19 Koninklijke Philips N.V. Optical fiber connector validation
US20170023747A1 (en) * 2015-07-20 2017-01-26 Samtec, Inc. Eye-safe interface for optical connector
RU2620783C9 (ru) * 2015-09-07 2017-07-26 Российская Федерация, от имени которой выступает Государственная корпорация по атомной энергии "Росатом" (Госкорпорация "Росатом") Устройство ввода импульсного лазерного пучка в волоконно-оптическую линию связи
JP2022013191A (ja) * 2020-07-03 2022-01-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 光ファイバ部材、及びファイバセンサ
DE102022102057B4 (de) 2022-01-28 2024-01-18 Huber+Suhner Cube Optics Ag Lichtwellenleiterstecker sowie Lichtwellenleiterverbinder mit einem solchen

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1429843A (en) * 1973-06-02 1976-03-31 Plessey Co Ltd Endwise coupling of light guides
GB1504490A (en) * 1975-11-28 1978-03-22 Bowthorpe Hellerman Ltd Optical fibre connector
US4304461A (en) * 1977-07-19 1981-12-08 Plessey Handel Und Investments Ag. Optical fibre connectors
CH622355A5 (ja) * 1978-05-23 1981-03-31 Battelle Memorial Institute
US5026206A (en) * 1990-03-30 1991-06-25 Oconnor Patrick L Pavement and base recycle method and apparatus
GB9102715D0 (en) * 1991-02-08 1991-03-27 Smiths Industries Plc Optical fibre couplings
FR2718854B1 (fr) * 1994-04-13 1996-07-12 France Telecom Procédé de préparation d'une fibre optique en vue d'un couplage avec un phototransducteur et système optique ainsi obtenu.
US5699464A (en) * 1996-05-13 1997-12-16 Lucent Technologies Inc. Lens structure for focusing the light emitted by a multimode fiber
US5940564A (en) * 1997-08-05 1999-08-17 Picolight, Inc. Device for coupling a light source or receiver to an optical waveguide

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102060840B1 (ko) * 2012-07-31 2019-12-30 가부시기가이샤 디스코 레이저 가공 장치
CN108152891A (zh) * 2016-12-02 2018-06-12 财团法人工业技术研究院 光纤耦合器
JP2018092128A (ja) * 2016-12-02 2018-06-14 財團法人工業技術研究院Industrial Technology Research Institute 光ファイバカプラ
JP2019203946A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 三菱重工業株式会社 ファイバ結合装置及びレーザ加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6282347B1 (en) 2001-08-28
EP1020742A2 (en) 2000-07-19
EP1020742A3 (en) 2003-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000206359A (ja) 光ファイバ結合装置
KR940004211B1 (ko) 마이크로렌즈에 의한 광학장치의 광섬유에의 결합
US7474822B2 (en) Optical fiber collimator
JP3067968B2 (ja) 光源結合用光ファイバインターフェイスおよびその製造方法
CN110632713B (zh) 一种快速耦合大发散角激光至单模光纤的装置及方法
US7920763B1 (en) Mode field expanded fiber collimator
WO2011058912A1 (ja) 照明光学系
JP2004126586A (ja) 光ファイバコリメータ組み立て品に使用するための対称双非球面レンズ
JP2004126588A (ja) 透過および反射光ファイバ部品に使用される対称的両非球状レンズ
EP3640691A2 (en) High power spatial filter
JPH0466323B2 (ja)
US20190278026A1 (en) Fiber coupling device
EP2500755A2 (en) Optical connector and endoscope system
US6312163B1 (en) Optical fiber connector
KR20050092126A (ko) 작은 형태 인자를 가진 렌즈형 광섬유 및 그 제조방법
JP2896947B2 (ja) 光ファイバの端部構造及びその製造方法
US20020114568A1 (en) Optical fiber termination collimator and process of manufacture
JP2004513386A (ja) 有限な直径の開口部を通してのみ接近可能な遠隔物体の画像を提供するための装置
JPS5927884B2 (ja) 光フアイバの接続方法
US20030179996A1 (en) Fiber optic apparatus with fiber fused lenses
JPS61129606A (ja) 光結合器
US6469835B1 (en) Optical collimator with long working distance
Arndt-Staufenbiel et al. Specific glass fiber technologies: lensing and laser fusion
JPS62269909A (ja) 受光装置
JP2007094212A (ja) 光送信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051122

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20051205