JP2000206243A - 送受光軸の自動調整装置を備えたレ―ザレ―ダ - Google Patents

送受光軸の自動調整装置を備えたレ―ザレ―ダ

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JP2000206243A
JP2000206243A JP11001651A JP165199A JP2000206243A JP 2000206243 A JP2000206243 A JP 2000206243A JP 11001651 A JP11001651 A JP 11001651A JP 165199 A JP165199 A JP 165199A JP 2000206243 A JP2000206243 A JP 2000206243A
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transmission
laser
axis
optical axis
lens
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JP11001651A
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Yasuji Suzaki
保司 洲崎
Keiji Kitagawa
恵司 北川
Hitoshi Masuda
整 増田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 送受光軸の自動調整装置を備えた、レーザに
よる衛星測距装置、飛翔体の追尾装置、大気計測ライダ
ーなどのレーザレーダを提供する。 【解決手段】 レンズの焦点像の特性を利用した、送受
光軸の自動調整装置を備えたレーザレーダ。上記自動調
整装置は、望遠鏡内に配置した逆反射器アレイと、この
逆反射器アレイによるレーザビームの逆反射光のレンズ
による焦点イメージを検出処理して光軸ズレを検出する
処理回路と、上記光軸ズレに応じて上記ミラー角度を自
動制御して調整する調整機構とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザを用いた、
人工衛星の測距装置、飛翔体の追尾測距装置、大気計測
用のライダーなどのように、レーザと、複数の光学素子
と、機械的稼動部と、光検知器とからなり、レーザ光の
送受信光軸を有するレーザレーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザによる人工衛星の測距装置、飛翔
体の追尾測距装置、大気計測用のライダーなど、レーザ
光の送受光軸を有するレーザレーダの分野においては、
指向性を有するレーザの特徴を活かすために、送受光軸
の一致精度の向上と維持は重要な課題である。すなわ
ち、送受光軸が高精度で一致、維持できればレーザビー
ムは限界の拡がり角度にまで絞ることが可能となり、そ
れに併せて受信の視野角度を狭小にできることで、ダー
ゲットへの照射強度を高め、背景雑音を低減せしめるこ
とが可能となり、S/Nの向上が図れることになる。
【0003】しかしながら、従来の人工衛星レーザ測距
装置、レーザ追尾測距装置、大気計測ライダーなどの、
レーザレーダには、このための真に有効な制御手段が設
けられれた例はなく、レーザで可能な指向性の特徴を十
分活かしきれていない上に、光軸の調整、保守に多大な
労力を費やしているのが現状である。一部に実施されて
いる制御手段の例としては、送信光軸のチェック機構と
して切り替え構造のピンホールや開口を送信光軸の一部
に設置するなどの例に留まっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明のきっかけとな
った人工衛星レーザ測距装置 Satellite L
ASER Ranging(以下SLRと称する)を例
に本発明が解決しようとする課題について、以下説明す
る。まず、クーデミラーを有するSLRの運用保守作業
の重要な課題は、送受光軸の調整およびその維持であ
る。高精度なSLRへの使用が必須となっているモード
ロックパルスレーザの安定動作を維持するには、温湿度
一定で、振動、衝撃のない環境にレーザを設置する必要
がある。このことから、レーザレーダにおいては、一般
に、レーザは望遠鏡から切離し、空調設備を完備した別
室内に設置し、送信光の望遠鏡への入出力はクーデミラ
ーを介する構成がとられている。
【0005】図1にクーデミラーを用いた、典型的なク
ーデ望遠鏡の原理を示す。図1Aはクーデ望遠鏡の外観
概略斜視図、図1Bは内部のクーデミラーの配置構成を
示すものである。通常のSLRの望遠鏡のマウントは、
コンピュータ制御が容易なように、高度軸および方位軸
の2軸構成が一般的となっている。すなわち、図1Aに
おいて、Aは高度軸方向に回転する望遠鏡鏡筒、Bは方
位角方向に回転する支持アーム、Cは固定台座である。
【0006】図1Bは、図1Aに示すクーデ望遠鏡のク
ーデミラーの配置例である。ミラーは台座Cに、ミラ
ー、、は支持アームBに、ミラーは望遠鏡鏡筒
Aに、それぞれ固定されている。図1Bの例に見られる
ように、クーデミラーの構成は最低でも、5枚の組合せ
構造となる。ここで、図1Aおよび図1Bに示されるク
ーデ望遠鏡が、望遠鏡高度軸と受信光の光軸とが一致す
るようにミラー、の角度が調整され、同様に望遠鏡
方位軸と受信光の光軸とが一致するようにミラー、
が調整されていれば、受信光は、望遠鏡鏡筒A、支持ア
ームBがどの方向を向いていても観測装置の位置αに行
き着く。逆に、観測装置の位置αに送信レーザを配置す
れば、発射したレーザ光は望遠鏡鏡筒Aと同一方向に出
力される。
【0007】この構造のクーデ望遠鏡システムの問題点
の一つは、送信レーザの送信光軸と衛星からの受信光軸
とを、衛星追尾範囲の全方向に対して厳密に一致させ不
動とするための調整に多大の時間と労力を要するばかり
でなく、その維持が難しい点にある。また、最近、SL
Rの感度と測距精度改善の視点から、受光素子として、
微小な受光面積でも、高い量子効率と高速応答特性が得
られる、アバランシフォトダイオード(APD)等の半
導体検知器の使用が必須となってきており、今後のSL
RシステムにおいてはSLRの視野角度が狭小となる送
受光軸を厳密に一致せしめ得ることが求められている。
この事情は、SLRに限らず、追尾測距装置、ライダ
ー等、その他のレーザレーダにおいても同様である。
【0008】図2は、SLRにおける光軸ズレの原因と
大きさをまとめたものである。図2に見られるように、
光軸ズレが生じる最大の原因は、レーザの出力調整時
に生ずる出力変動である。次に、その理由を具体的に説
明する。一般に、送信レーザとして用いられるモードロ
ックレーザは、その出力を安定に維持するために、こま
めな調整作業を必要とするのが現状である。調整作業の
必要頻度は、現在の調整技術レベルでは、数回/月に及
ぶ。また望遠鏡、クーデミラーホルダーなどのマウント
部は十分堅牢な構造に作られるが、観測時の運動、外気
にさらされることから生ずる熱負荷変動などにより約1
0枚に及ぶクーデミラーと望遠鏡ミラー系の光軸も微妙
な変動が避けられない。以上の理由から、原因によっ
て生ずる出力方向の角度のズレは経験によれば数秒から
大きい場合は1分以上に及ぶ。
【0009】その他、図2に示すように、クーデミラ
ーの調整残差、送受光学系の経時変化、外気温度変
化に伴う機械変動等のいろいろな要因で光軸ズレを来
す。上記のような複雑な要因による送受光軸ズレの調整
を、従来は、熟練した作業者が、長時間、多大な労力を
かけて行っており、極めて非能率であった。すなわち、
レーザレーダの運用において、従来の技術によれば、レ
ーザの光軸調整作業を頻繁に要すること、その結果とし
てレーザの出力ビーム軸が変動し、その都度、光学系の
光軸調整作業を要していること、温度変化などによる経
時的な機械変動で光軸がずれる等の大きな問題がある。
【0010】その上、送受光軸ズレの調整に際しては、
ターゲットである衛星を追尾しながら行う必要があり、
調整作業に複雑高度な技術を要していた。さらに、計測
中は調整作業ができないので、計測中の光軸ズレの調整
ができない問題があった。
【0011】したがって、本発明の主な目的は、レーザ
レーダにおいて、自動的に、送受光軸ズレを監視、修正
することである。本発明の他の目的は、ターゲットを追
尾していない状態でも、自動的に、送受光軸ズレを監
視、修正することである。本発明の別の目的は、常時ま
たは必要時に、自動的に、送受光軸ズレを監視、調整す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明による基本的な解決手段は、受光軸に、レンズ
の焦点像の有する特性、すなわち、レンズの焦点像は無
限遠のイメージを映し出すという光学の原理を利用し、
送光軸の出力方向を調整可能としたことである。
【0013】本発明による解決手段の主たる特徴は、上
記原理に基づく、送受光軸ズレの自動調整装置を光学系
と制御系とから構成し、上記光学系を、望遠鏡に組み込
んだレーザレーダを提供することである。本発明による
解決手段の他の特徴は、上記原理に基づく、送受光軸ズ
レの自動調整装置を光学系と制御系とから構成し、上記
光学系は、微小な逆反射器を配列した逆反射器アレイを
含み、望遠鏡に組み込まれているレーザレーダを提供す
ることである。
【0014】本発明による解決手段を具体的に述べれ
ば、次の通りである。本発明の具体的な特徴の一つは、
複数個のミラーおよびレンズなど光学素子と機械的稼動
部と送受信光軸を有するレーザレーダの光学系におい
て、送信光軸を含む送信ビーム断面の中央にまたは軸に
対称に配置せしめて1ないし複数の逆反射器を設け、出
力レーザ光(送信レーザ光または送信レーザと同一軸で
送出するプローブレーザ光)の一部を逆反射せしめ、こ
の逆反射レーザ光を焦点距離が既知の光学素子(レンズ
または凹面鏡)によりその焦点距離位置に結像せしめ、
該像の位置変位を検出して、送信レーザビームの光軸の
方向を監視する自動調整装置を備えたレーザレーダが提
供される。
【0015】本発明の具体的な他の特徴は、複数個のミ
ラーおよびレンズなど光学素子と機械的稼動部と送受信
光軸を有するレーザレーダの光学系において、送信光軸
を含む送信ビーム断面の一部に配置せしめた1ないし複
数の逆反射器を設け、送信レーザ光または送信レーザと
同一軸で送出するプローブレーザ光の一部を逆反射せし
め、その反射レーザ光を焦点距離が既知のレンズまたは
凹面鏡によりその焦点距離位置に結像せしめ、該像の拡
がりを検出して、送信レーザビームの拡がり角度を監視
する自動調整装置を備えたレーザレーダが提供される。
本発明の具体的な他の特徴は、複数個のミラーおよびレ
ンズなど光学素子と機械的稼動部と送受信光軸を有する
レーザレーダの光学系において送信光軸を含む送信ビー
ム断面の一部に軸に対称に配置せしめた1ないし複数の
逆反射器を設け、送信レーザ光または送信レーザと同一
軸で送出するプローブレーザ光の一部を逆反射せしめ、
その反射レーザ光を焦点距離が既知のレンズまたは凹面
鏡によりその焦点距離位置に結像せしめ、結像された像
の位置変位を拡大鏡とTVカメラとにより拡大撮像し、
かつあらかじめ受信光軸と一致せしめたテレビモニタ画
面の基準点からの変位量を画像計測装置などの誤差検出
器により検出して、変位量が0となるよう送信レーザビ
ームの方向を送信光学系の一部ミラーの角度を制御し、
送受光軸が一致するように制御する自動調整装置を備え
たレーザレーダが提供される。
【0016】以下本発明を図に示す実施の形態により具
体的に説明する。
【0017】
【発明の実施の形態】まず、図3により、本発明におい
て利用する、前記した、レンズの焦点像は無限遠のイメ
ージを映し出すという光学の原理およびこの原理をレー
ザビームの監視に応用した場合の効果を説明する。図3
において、11は焦点距離fの凸レンズ、12はその光
軸、13はその焦点面とする。14はレンズの光軸近傍
より射出するレーザビーム、15はその光軸、16はレ
ーザの無限遠のビームバターンの最外形部からの光線経
路、17はビームの焦点像とする。レンズの結像原理に
よれば、レンズの焦点距離fの位置におけるレーザビー
ムの像17の中心の光軸からのズレaはレンズ11の光
軸12とレーザビームの光軸15とのなす角度φに依存
し、像17の大きさdは無限遠でのレーザビームの拡が
り角度θに依存する。
【0018】いま、図3に示すように、焦点位置でのビ
ームの位置ズレをaとし、ビームの集光径をdとする
と、上記した関係は、数式(1)、(2)のように表わ
すことができる。レンズ11の軸とレーザビームの軸1
5とのなす角度φは φ=a/f (1) となり、また、レーザビームの拡がり角度θは θ=d/f (2) となる。図3において、実際には無限遠でのレーザ光線
を反射させる物体はあり得ないので、レンズ11の焦点
に結像を得ることはできない。
【0019】本発明では、この無限遠像を得る手段とし
て送信レーザビームの極一部を反射する複数個の微小サ
イズの逆反射器CCR〈Corner Cubic R
eflector〉アレイを用いることを提案するもの
である。逆反射器CCRは、ミラーまたはプリズムの反
射面を三角錐状に組み合わせて構成した反射器で、公知
のごとく入射光線をそれと同じ向きに逆反射させる機能
を有する。したがって、極微小な逆反射器を、透明なガ
ラス基板上に、ビームの断面内で中心から外側にビーム
の外径部まで複数個配置し、逆反射器アレイを構成し、
各逆反射器の逆反射光を同一レンズの焦点においてモニ
ターすれば被測定ビームの軸と拡がり角度の両方を検出
することが可能となる。
【0020】図4に、本発明の実施の形態において、レ
ーザビームの無限遠像を得るための素子として用いる逆
反射器アレイの実施の形態例を示す。図4(a)は平面
図、図4(b)は側面図、図4(c)は一部拡大斜視図
である。図4において、21はレーザの波長に対して透
明なガラス基板、22は基板21の直径に対し十分微小
なサイズの逆反射器を示す。複数個の逆反射器22は、
図4(b)に示すように、各入射面をガラス基板21の
片面に、かつ、図4(a)に示すように中心に交点を置
く十字形に、対称配置し、接着固定する。基板21の外
径は送信望遠鏡の外径と同程度の大きさとする。次に、
図4に示す構造の逆反射器アレイを受光軸に設け、送信
ビームの逆反射器による反射光を検知、処理し送受光軸
のズレを監視し、送光軸の出力方向を調整するようにし
たSLRの実施の形態を、図5により説明する。
【0021】図5において、破線から下の部分は発光部
で、31は波長λ1の測距用レーザ、32はレーザ31
とは波長がわずかに異なる、可視波長λ2の調整用のプ
ローブレーザ、33は波長λ1を透過し、波長λ2を反
射するダイクロイックミラー、34はレーザビームコリ
メータ、35、36、37、38、39はクーデミラー
である。クーデミラー38、39は破線の上部に示され
ている。発光部をさらに詳しく説明すると、311は焦
点距離f1のレンズ、312はレンズ311の焦点f1
に置かれたスクリーン、313は拡大鏡、314はテレ
ビ(TV)カメラ、315はテレビカメラ314の画像
からイメージターゲットの位置誤差を追尾、検出する画
像計測装置、316はレーザ31の出力ビームの方向制
御装置、317は画像計測装置315より出力する誤差
信号を得てレーザ31の出力ビームの方向制御装置を駆
動する光軸誤差制御装置を表す。318は波長λ1とλ
2の合成出力レーザビームである。
【0022】次に、図5における破線の上部に示される
測距部について説明する。310は送受信望遠鏡で、反
射式の例を示す。319は送受信望遠鏡310の窓であ
る。320は、窓319を基板として貼付られた逆反射
器アレイを表す。321は焦点距離f2の集光レンズ、
322は波長λ1を反射し、波長λ2の一部を反射、一
部を透過するダイクロイックミラー、323は測距用検
知器、324はレンズ321の焦点に置かれたスクリー
ン、325は拡大鏡、326はTVカメラ、327は画
像計測装置、328は光軸誤差制御装置、329はビー
ム方向制御装置を表す。330は送受信望遠鏡310の
高度軸、331は送受信望遠鏡310の方位軸を表す。
【0023】図5の光学系の下方の出力部において、測
距用レーザ31とプローブ用レーザ32のビームは光軸
が常に一致して出力するように制御される。二つのレー
ザ31、32のビームを一致させる方法は次の通りであ
る。すなわち、クーデの第1ミラー35の一部透過光を
レンズ311で集光し、プローブレーザ32の焦点像を
基準にして測距用レーザの位置ズレを、スクリーン31
2、拡大鏡313、TVカメラ314を介してモニター
し、その誤差を画像計測装置315で検出してビーム方
向制御装置316に入力し、上記誤差が0となるように
制御駆動して一致させる。一方、図5の上部に示される
SLRの送受望遠鏡310は、衛星を追尾する際には高
度軸330と方位軸331回りに回転する。その際、前
述したように、クーデミラー系の調整が不完全である
と、受信望遠鏡の光軸に対して、送信レーザビームが方
向変動(光軸ズレ)を来す。SLRの実際の使用におい
ては、相当緻密な調整を行っても調整残差が残り、微小
な角度変動は避けられない。これに対して、図5の本発
明の実施の形態においては、以下に説明する構成および
作用により光軸ズレの監視、調整が、計測中も自動的に
行われる。
【0024】図5において、最終段クーデミラー39
は、レーザの波長に対し半透明鏡としてある。光量ロス
低減の観点から、最終段クーデミラー39は、反射鏡に
して、送、受で光路中に入れ、出しする送受切り替え式
も考えられるが、機構の運動による光軸変動を避けるた
めに、固定式の半透明鏡が望ましい。送受望遠鏡310
は、2次鏡342、主鏡341の2枚のミラーを有する
反射形望遠鏡である。クーデミラー35、36、37、
38、39を経て望遠鏡310に入射した光は、望遠鏡
310の2次鏡342と主鏡341を経てビーム径が拡
大され、出力ビームとして出力される。望遠鏡の窓31
9には、図4に示した、中心対称に貼付された逆反射器
アレイ320があり、上記出力ビームの一部はこれによ
り逆反射する。逆反射した出力ビーム光の一部は、半透
明のクーデミラー39を透過してレンズ321に入射す
る。
【0025】レンズ321で集光された出力ビームのレ
ーザ光のうち、波長λ2のプローブレーザの光は、ダイ
クロイックミラー322を透過してスクリーン324に
結像し、拡大鏡325を通して、TVカメラで撮像し、
画像計測装置327に出力する。TVカメラ326は望
遠鏡310の光軸上に堅固に固定し不動としてあり、ま
た、TVカメラの視野の中心が望遠鏡の光軸と一致する
ようにしてある。したがって、画像計測装置327によ
り検出されたプローブレーザの焦点像の変位が送信ビー
ム軸の受信光軸に対する誤差ということになる。画像計
測装置327で検出された送信光軸のズレ誤差は、ビー
ム方向制御装置328を介して誤差が0となるようクー
デミラー38を搭載する光軸制御装置329を自動制御
せしめる。なお、この光学系において、測距の受信光と
なる波長λ1の受信光は、クーデミラー39を透過した
後、ダイクロイックミラー322に反射して検知器32
3に結合するようにしてある。検知器322の光電面の
中心は望遠鏡310の光軸に一致し、不動となるよう設
置してあることはもちろんである。
【0026】光軸制御装置316、329は、市販品と
して容易に入手可能で、秒オーダの角度精度で自動調整
が可能な2軸電動ミラーマウントを用いるのが有利であ
る。逆反射器アレイ320からの反射光のレンズによる
集光パターンは、TVモニターの画像としてみれば、一
般に、図6に示すようなイメージとして結像される。
【0027】図6において、41はTVのモニター画
面、42は受信光軸に一致するTVモニター画面の中
心、43は中心42を原点とする2次元座標のX軸、4
4はY軸。45は集光レーザビームパターン、46は集
光ビームパターンの中心である。
【0028】集光ビームパターンの中心46の原点から
のズレδx、δyが光軸ズレεを表し、パターンの拡が
りqがビームの拡がり角度θを表すことは自明である。
数式で表せば下記となる。 ε=(δx2+δy21/2/F (3) θ=q/F (4) ここに、Fは結像光学系の合成焦点距離、δx、δy、
qはスクリーン上での実寸法で表す長さである。
【0029】上記のようにビームの断面に分布する複数
の逆反射器アレイを用い、その逆反射光のレンズによる
焦点像をモニターする光学系を構成すれば、ビームの方
向ズレとビームの拡がり角を監視する装置を実現でき
る。なお、望遠鏡としては、反射形の例を示したが、屈
折形望遠鏡を用いても同様に実現可能である。この場
合、逆反射器アレイにおける逆反射器は、原理的には、
ガラス基板の中心に1個設けるだけでよい。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、レ
ーザによる衛星測距装置、飛翔体の追尾装置、ライダー
など複数の光学素子と機械的稼動部と送受信光軸を有す
るレーザレーダにおいて、送受光軸の高精度の一致と維
持が可能な自動調整装置を実現することができる。ま
た、近年装置の高感度化、高精度化、小型化などの視点
よりアバランシフォトダイオードなど受光面積の微小な
検知器の使用が必須となってきているが、本発明はその
ニーズにも十分対応できる。さらに、焦点像を拡大鏡を
用いて拡大することで、簡便なCCDカメラを用いても
高精度の変位検出が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1A】クーデ望遠鏡の外観斜視図。
【図1B】クーデ望遠鏡のミラー配置図。
【図2】SLRシステムにおける送受光軸ズレの原因と
大きさを示す図表。
【図3】本発明において用いられるレンズの焦点像の有
する特性を説明する説明図。
【図4】本発明の実施の形態によるSLRにおいて用い
られる逆反射器アレイを示す説明図で、図4(a)は平
面図、図4(b)は側面図、図4(c)は一部拡大斜視
図。
【図5】本発明の実施の形態によるSLRのブロック構
成図。
【図6】ビームの拡がり角と軸ズレを監視する場合の画
面表示の例を示す説明図。
【符号の説明】 11…焦点距離fの凸レンズ、12…凸レンズの光軸、
13…焦点面、14…レンズの光軸近傍より射出するレ
ーザビーム、15…レーザビームの光軸、16…レーザ
の無限遠のビームバターンの最外形部からの光線路、1
7…レーザビームの焦点像、21…レーザの波長に対し
て透明なガラス基板、22…逆反射器、31…波長λ1
の測距用レーザ、32…波長λ2のプローブレーザ、3
3…波長λ1を透過し、波長λ2を反射するダイクロイ
ックミラー、34…レーザビームコリメータ、35、3
6、37、38、39…クーデミラー、310…送受信
望遠鏡、311…焦点距離f1のレンズ、312…クリ
ーン、313…拡大鏡、314…TVカメラ、315…
画像計測装置、316…出力ビームの方向制御装置、3
17…光軸誤差制御、318…波長λ1とλ2の合成出
力レーザビーム、319…送受信望遠鏡の窓、320…
逆反射器アレイ、321…焦点距離f2の集光レンズ、
322…ダイクロイックミラー、323…測距用検知
器、324…スクリーン、325…拡大鏡、326…T
Vカメラ、327…画像計測装置、328…光軸誤差制
御装置、329…ビーム方向制御装置、330…送受信
望遠鏡の高度軸、331…送受信望遠鏡の方位軸、41
…TVのモニター画面、42…TVモニター画面の中
心、43…2次元座標のX軸、44…2次元座標のY
軸、45…集光レーザビームパターン、46…集光ビー
ムパターンの中心。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 整 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立アドバンストシステムズ内 Fターム(参考) 5J084 AA05 AB04 AB05 BA03 BA34 BA36 BA49 BA56 BB02 DA02 EA20 EA23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送受信光軸を有するレーザレーダの光学系
    において、送信光軸を含む送信ビーム断面の中央にまた
    は軸に対称に配置せしめて1ないし複数の逆反射器を設
    け、出力レーザ光(送信レーザ光または送信レーザと同
    一軸で送出するプローブレーザ光)の一部を逆反射せし
    め、この逆反射レーザ光を焦点距離が既知の光学素子
    (レンズまたは凹面鏡)によりその焦点距離位置に結像
    せしめ、該像の位置変位を検出して、送信レーザビーム
    の光軸の方向を監視する自動調整装置を備えたレーザレ
    ーダ。
  2. 【請求項2】送受信光軸を有するレーザレーダの光学系
    において、送信光軸を含む送信ビーム断面の一部に配置
    せしめた1ないし複数の逆反射器を設け、送信レーザ光
    または送信レーザと同一軸で送出するプローブレーザ光
    の一部を逆反射せしめ、その反射レーザ光を焦点距離が
    既知のレンズまたは凹面鏡によりその焦点距離位置に結
    像せしめ、該像の拡がりを検出して、送信レーザビーム
    の拡がり角度を監視することを特徴とする送受光軸の自
    動調整装置を備えたレーザレーダ。
  3. 【請求項3】送受信光軸を有するレーザレーダの光学系
    において、送信光軸を含む送信ビーム断面の一部に軸に
    対称に配置せしめた1ないし複数の逆反射器を設け、送
    信レーザ光または送信レーザと同一軸で送出するプロー
    ブレーザ光の一部を逆反射せしめ、その反射レーザ光を
    焦点距離が既知のレンズまたは凹面鏡によりその焦点距
    離位置に結像せしめ、結像された像の位置変位を拡大鏡
    とTVカメラとにより拡大撮像し、かつあらかじめ受信
    光軸と一致せしめたテレビモニタ画面の基準点からの変
    位量を画像計測装置などの誤差検出器により検出して、
    変位量が0となるよう送信レーザビームの方向を送信光
    学系の一部ミラーの角度を制御し、送受光軸が一致する
    ように制御する送受光軸の自動調整装置を備えたレーザ
    レーダ。
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