JP2000205768A - 熱交換器およびその製造方法 - Google Patents

熱交換器およびその製造方法

Info

Publication number
JP2000205768A
JP2000205768A JP11003816A JP381699A JP2000205768A JP 2000205768 A JP2000205768 A JP 2000205768A JP 11003816 A JP11003816 A JP 11003816A JP 381699 A JP381699 A JP 381699A JP 2000205768 A JP2000205768 A JP 2000205768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchange
heat exchanger
housing
heat
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11003816A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Yoshida
昌司 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP11003816A priority Critical patent/JP2000205768A/ja
Publication of JP2000205768A publication Critical patent/JP2000205768A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D9/00Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D9/0031Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other
    • F28D9/0043Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the plates having openings therein for circulation of at least one heat-exchange medium from one conduit to another
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D9/00Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D9/0093Multi-circuit heat-exchangers, e.g. integrating different heat exchange sections in the same unit or heat-exchangers for more than two fluids

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の積層熱交換器およびシェルアンドプレー
ト型の問題点を解決し、両者の長所を兼ね備えた小型に
して伝熱性能の優れた熱交換器を提供する。 【解決手段】 二以上の熱交モジュールにより構成され
る熱交ユニットと、熱交ユニットを収納するハウジング
とを備えた熱交換器である。熱交モジュールとは、複数
の熱交エレメントを所定の間隔で対向させ隣接する熱交
エレメントの連通部を接合したものである。熱交エレメ
ントとは、一又は二以上の連通部と中空部とを有する伝
熱体である。熱交ユニットとは、これを構成する一の熱
交モジュールの隣接する熱交エレメントの間隙に他の熱
交モジュールの熱交エレメントを挟在させて積層したも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝熱板として金属薄
板(プレート)を使用する積層式熱交換器に係り、特に
シェルアンドプレート型熱交換器に好適な熱交換器に関
する。
【0002】
【従来の技術】伝熱板として金属薄板(プレート)を使
用する熱交換器として、積層式熱交換器が広く用いられ
ている。図9および図10において積層式熱交換器10
0は、2組の波形プレート101、102を枠形パッキ
ング103等を介して多数積層し、この波形プレート間
を熱交換すべき2種類の流体A、Bの流路とし、波形の
プレートを介して流体A、Bを熱交換させるものであ
る。熱交換すべき流体の温度範囲は、熱交換器の使用目
的により高温から低温まで多岐にわたり、また、腐食性
を有する場合や有害な流体を用いる場合もある。このた
め、流体の外部への漏出は勿論、流体Aと流体Bのわず
かな混合も発生させてはならない使用例が多い。従っ
て、波形プレート相互の接合を確実にし、流体の漏出を
防止することが重要となる。接合には、一般に弾力性、
気密性に富むガスケットをプレート間に装着し全体を締
め付ける方式や、接合部に金属ロウ材を塗布した後に加
熱炉に装填し、溶融接合する方法が用いられる。
【0003】しかし、ガスケット方式は高温又は低温の
流体の場合には耐久性能が劣化し、信頼度に欠けること
になる。ロウ接合方式ではこのような問題は改善される
が、流体の種類によっては使用温度の上昇とともにロウ
材自身の溶出という問題が発生する。
【0004】図11は積層式熱交換器の一形態であるシ
ェルアンドプレート型熱交換器の一例を示すものであ
る。同図において熱交換器110は、複数個の熱交エレ
メント111を連通部112で接合して積層してなる熱
交モジュール113を、ハウジング(シェル)114に
収納した構成となっている。各熱交エレメントは、凹部
を形成するようにプレス成型した金属薄板(プレート)
116、117を、中空部118を形成するように2枚
一組にして接合したものである。金属プレートおよび熱
交エレメントの接合には、溶接またはロウ付けが一般に
用いられている。以下に両接合方法の特徴について説明
する。
【0005】溶接方式による場合、各熱交エレメントを
生産性良く積層していく方法としては、図12において
先に2枚のプレート(例えば123a、123b等)の
周縁部126を接合した部品(熱交エレメント123
等)を必要数作り、次いでこれら部品の連通部127
a、128a等を接合し熱交モジュール120を作る
(方法1)か、又は、先に2枚のプレート(例えば12
2b、123a)の連通部127aを接合した部品を作
り、次にこれら部品の周縁部125、126、128等
を接合する方法(方法2)がある。いずれの方法におい
ても2枚のプレートを接合した段階、およびこれらの部
品を複数接合して熱交モジュールが完成した段階で気密
性のチェックができる。また、不良箇所が発見された場
合には手直しが可能である。しかし、方法1では連通部
を溶接接合する際に、連通部の内側から溶接しようとす
ると既に周縁部が接合された上部のプレートが溶接の邪
魔となり、また、連通部の外側から溶接しようとすると
溶接部を挟む2枚のプレートが邪魔となる。方法2で
は、連通部の溶接については内側から溶接することによ
り支障はないが、周縁部を溶接する際に上下のプレート
が邪魔をすることになり、熱交エレメント間隔を数ミリ
単位にまで縮めることは困難である。このような理由に
より、従来のシェルアンドプレート型熱交換器では熱交
エレメントを稠密に積層することができず、熱交換器の
体積当たり伝熱面積が小さくなるという欠点があった。
【0006】次にロウ接合方式は、熱交換器を構成する
各部品を組み立て接合部に金属ロウ材を塗布した後に、
加熱炉に装填し溶融接合するものである。この方式は溶
接機を用いないため、熱交エレメントを稠密に積層する
ことができる。
【0007】しかし、ロウ接合方式は前述のような欠点
に加え、次のような問題もある。ロウ接合においては、
接合の信頼度を向上させ、且つ、材料の劣化を防ぐた
め、加熱炉内を真空に保持する真空炉中ロウ付けを用い
ることが一般的である。このため溶融接合に要する費用
が高く付くという問題がある。また、炉内で全体の溶融
接合が行われるため、製品の接合部に修復不可能な欠陥
が一個所でも発生した場合は、製品全体が使用できな
い。このため製品の形状が複雑になり接合箇所が増える
に従い、製品の歩留まりが低下するという問題がある。
さらに熱交換器を通過する流体の種類によっては使用温
度の上昇とともにロウ材自身が溶出するという問題もあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、稠密
度を飛躍的に向上させるシェルアンドプレート型熱交換
器およびその製造方法を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、接合の気密度を製作
の各段階でチェックできるシェルアンドプレート型熱交
換器およびその製造方法を提供することにある。
【0010】さらに本発明の他の目的は、すべての接合
が溶接により実施できるシェルアンドプレート型積層式
熱交換器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、次に説明する
技術手段により上記目的を達成することを特徴としてい
る。
【0012】請求項1に係る発明は、二以上の熱交モジ
ュールにより構成される熱交ユニットと、熱交ユニット
を収納するハウジングとを備えた熱交換器である。ここ
に、熱交モジュールとは、複数の熱交エレメントを所定
の間隔で対向させ隣接する熱交エレメントの連通部を接
合したものである。熱交エレメントとは、一又は二以上
の連通部と中空部とを有する伝熱体である。熱交ユニッ
トとは、これを構成する一の熱交モジュールの隣接する
熱交エレメントの間隙に他の熱交モジュールの熱交エレ
メントを挟在させて積層したものである。熱交モジュー
ルはハウジングを貫通する第一の流体の流入口、流出口
を備えており、また、ハウジングは第二の流体の流入口
および流出口を備えている。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1の熱交換
器において、熱交エレメントは切欠部を有しており、一
の熱交モジュールの当該切欠部に他の熱交モジュールの
連通部が配置されるように積層することが望ましい。こ
のように構成することにより、熱交換器の更なる小型化
が可能となる。
【0014】この場合、熱交エレメントは周縁部を残し
て凹部を形成するように成型した金属薄板を2枚1組と
して内部に中空部を構成するように重ね合せ、周縁部を
接合して構成することができる(請求項3)。 また、
熱交換エレメントの周縁の接合をシーム溶接により行う
ことができる(請求項4)。これにより信頼性の高い熱
交エレメントを低コストで製作可能となる。
【0015】請求項5に係る発明は、上記熱交換器にお
いて、ハウジングの外面にこれを貫通する第一の流体の
流入口、流出口を集合した流入ヘッダ、流出ヘッダを備
えて成ることを特徴とするものである。この場合、一の
熱交モジュールの流出口と他の一の流入口とを集合した
ヘッダを備えており、第一の流体が複数の熱交モジュー
ルを通過するように構成することもできる(請求項
6)。
【0016】請求項7に係る発明は、請求項1乃至4に
係る発明において、ハウジングはさらに第二流体の他の
流出口を備えた熱交換器である。これによりハウジング
内において相変化した流体を分離、抽出することが可能
となる。
【0017】請求項8に係る発明は、上述の熱交エレメ
ントを所定の間隔で対向させ、隣接する熱交エレメント
の連通部を接合して構成される二以上の熱交モジュール
から成り、 一の熱交モジュールの隣接する熱交エレメ
ントの間隙に他の熱交モジュールの熱交エレメントを挟
在させて積層した熱交換器用熱交ユニットである。
【0018】請求項9に係る発明は、(1)一又は二以
上の連通部と中空部とを有する複数の熱交エレメントを
所定の間隔で対向させ、(2)隣接する熱交エレメント
の連通部を接合することにより熱交モジュールを作り、
(3)熱交換器モジュールを必要数組合わせ積層するこ
とにより熱交換器ユニットを作り、(4)熱交換器ユニ
ットの流入口および流出口を一のハウジング構成部材の
対応する貫通口に通してその上部に出し、(5)該ハウ
ジング構成部材と他のハウジング構成部材とを組み合せ
てハウジングを構成し、、(6)各ハウジング構成部材
の接合部および貫通部周囲を溶接等により密閉接合、す
ることにより製造するシェルアンドプレート型熱交換器
の製造方法である。
【0019】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。
【0020】図1乃至図4は、本発明に係る第一の実施
の形態を示すものである。図1において、熱交換器1
は、熱交ユニット2とこれを内蔵するハウジング3によ
り構成されている。ハウジング3は、側面に流体Aの流
入口8、流出口9を備えており、また、上面に流体Bの
流入口4、5および流出口6、7を備えている。これら
は熱交ユニット2を構成する熱交モジュール(後述)の
流入口および流出口であり、ハウジング3を貫通して外
部に出ているものである。
【0021】図2は、第一の実施の形態に係る熱交換器
の分解図である。ハウジング3は、本体3aと上蓋3b
により構成されている。また、熱交ユニット2は、2組
の熱交モジュール2a、2bを組み合せて積層した構成
となっている。
【0022】図3は、熱交モジュール2a、2bが積層
されていない状態を示す図である。一方の熱交モジュー
ル2aは、3個の熱交エレメント21、22、23を対
向させ、隣接するエレメント同士を連通部25、26で
接合した構成となっている。最上部の熱交エレメント2
1には、流入口4および流出口6が設けられている。各
熱交エレメントは、長方形から両短辺を3角形状に切り
取った略台形形状であり、熱交エレメント21を例にと
ると切欠部27、28が形成されている。他方の熱交モ
ジュール2bは、熱交モジュール2aを鏡像対称にした
構成となっている。
【0023】図4は図3のA−A’断面(端面)図であ
る。同図において熱交エレメント21は、周縁部21
d、凹部21c、連通部21fを備えたプレート21a
およびこれと同一形状のプレート21bから構成されて
おり、2つのプレートを中空部21hを構成するように
重ね合せ、周縁部21d、21eで接合したものであ
る。熱交エレメント21の連通部21fには流出口4が
接合されている。他の熱交エレメント22、23もほぼ
同一構成であるが、熱交エレメント22は上下が他の熱
交エレメントと連通部25、26で接合されている。ま
た、熱交エレメント23は下部に連通部を有していな
い。
【0024】次に本実施の形態に係る熱交換器の組立方
法について説明する。
【0025】まず、図4において、熱交モジュール2a
の組立に際しては、最初に対向するプレート21bとプ
レート22aを連通部25で溶接する。この場合、連通
部25の内側から溶接することができるのでプレートが
邪魔になることはない。同様にプレート22bとプレー
ト23aを連通部26で溶接した部品を作る。次にこれ
ら2つの部品の周縁部22d、22eを溶接する。最後
に両端部のプレート21aおよび23bを周縁部21
d、21eおよび23d、23eで溶接することにより
熱交換器モジュール2aが完成する。この場合、周縁部
の溶接をシーム溶接により行う場合は、熱交換器エレメ
ント間の距離pはシーム溶接の回転電極の作動隙間が必
要な最小距離とすることができる。図2において、全く
同様にして熱交換器モジュール2bを製作する。このよ
うにして組立てられた二個の熱交換器モジュール2a、
2bを組合わせ積層することにより、熱交換器ユニット
2が完成する。この場合、積層した状態でそれぞれの熱
交モジュールの切欠部に流入口および流出口を配置でき
るため、熱交換器モジュール2a、2bを完全に重ねあ
わせた状態で積層することができる。
【0026】次に熱交換器ユニット2のハウジング3へ
の収納の一例について説明する。再び図2において、熱
交ユニット2の流入口4、5および流出口6、7を上蓋
3bの対応する貫通口4a乃至7aに通して上蓋3bの
上部に出す。次に上蓋3bを本体3aに合わせた後に、
上蓋3bと本体3aとの接合部および上蓋3bの貫通部
4a乃至7aの周囲を溶接等により接合する。このよう
にして熱交換器1が完成する。
【0027】本発明に係る熱交換器1は以上のように構
成されており、次に図1により熱交換器1内における流
体A、Bの流れについて説明する。流体Aは流入口8か
ら流入し、ハウジング3内部を熱交ユニット2表面に沿
って通過し流出口9から流出する。一方、流体Bは、流
入口4および5から流入し、熱交モジュール2a、2b
の各熱交エレメント内を通過して、流出口6、7から流
出する。流体A、Bは熱交換器1内を上記のように流
れ、熱交エレメントを介して熱交換する。
【0028】本実施の形態ではハウジングとして本体と
上蓋により構成される例を示しているが、ハウジングを
構成する部材の分割方法はこれに限らず、例えば上蓋、
胴部、下蓋により構成されているものであってもよい。
要は、組み立て、溶接により密閉できる構造のものであ
ればよい。
【0029】また、本実施の形態では熱交モジュールと
して3組の熱交エレメントを用いた例を示したが、熱交
エレメントの数は使用する熱交換の設計値に応じて任意
に選択することができることは言うまでもない。
【0030】また、本実施の形態では流体A、Bを対向
流で熱交換させた例を示したが、並行流とすることもで
きる。
【0031】また熱交エレメントの表面は波形等に加工
することが望ましい。これによりプレートに沿っての流
れに乱れが生じて伝熱性能が向上するとともに、プレー
ト相互が多数の点で接触するため、強度が向上するから
である。
【0032】また、本実施の形態では切欠部を三角形状
としたが、これに限定されず各熱交モジュールが完全に
積層するような形状のものを選択することができる。
【0033】図5は、本発明に係る第二の実施の形態を
示すものである。同図は、3組の熱交モジュールを組み
合せて積層した熱交ユニット50の上面図である。熱交
換器ユニット50は3組の熱交モジュール50a、50
b、50cにより構成されている。同図では最上段の熱
交エレメントしか表示されていないが、各熱交モジュー
ルは複数の熱交エレメントにより構成されている。両端
の熱交エレメント50aおよび50bは、第一の実施の
形態と同様な3角形状の切欠部を有する略台形形状であ
るが、中央の熱交エレメント50cは略6角形状となる
ように切欠部を設け、他の熱交モジュールの連通部およ
び流入、流出口が接触しないように構成されている。熱
交エレメントをこのように構成することにより、3個の
熱交モジュールを積層することが可能となる。
【0034】本実施の形態では熱交ユニットとして3組
の熱交モジュールを用いた例を示したが、切欠部の位
置、形状と連通部の位置を変えることにより、4組以上
の任意の熱交モジュールを組み合せて積層した熱交ユニ
ットとすることも可能である。
【0035】図6は、本発明に係る熱交換器の第三の実
施の形態を示すものである。本実施の形態において熱交
換器60は、流入口ヘッダ62および流出口ヘッダ63
を備えている。さらに流入口ヘッダ62の上部には流入
口64、流出口ヘッダ63の上部には流出口65が設け
られている。その他の構成は第一の実施の形態の熱交換
器と同一である。流入口ヘッダ62の内部には点線で示
す熱交モジュール流入口62a、62bが、同様に流出
口ヘッダ62の内部には熱交モジュール流出口63a、
63bが設けられている。これらはハウジング61内部
に収納されている図示しない2個の熱交モジュール(図
示せず)の流入口および流出口を構成している。本熱交
換器61は上記のように構成されており、流体Bは流入
口64、流入口ヘッダ62を経由して熱交モジュール流
入口62a、62bから熱交モジュール(図示せず)内
を通過した後、熱交モジュール流出口63a、63bを
経由して流出口ヘッダ63に集められ、さらに流出口6
5から排出される。
【0036】図7は、本発明に係る第四の実施の形態を
示すものである。本発明に係る熱交換器70が第一又は
第三の実施の形態と異なる点は、ハウジング71の上部
に流出入口ヘッダ75を備えている点、および図示しな
い熱交モジュール内における流体Bの流路である。同図
において、ヘッダ75内部には破線で示す第一の熱交モ
ジュールの流出口72および第二の熱交モジュールの流
入口74が内蔵されている。流体Bは流入口73から流
入し、図示しない第一の熱交モジュール内を通過して流
出口72に至り、さらにヘッダ75内を経由して流入口
74から図示しない第二の熱交モジュール内を通過し
て、流出口76から排出される。第三の実施の形態との
相違点は、熱交換器ユニット内における流体Bの経路が
同実施の形態では1パスであるのに対し、本実施の形態
では2パスに構成されていることである。
【0037】図8は、本発明に係る第五の実施の形態を
示す断面図である。本実施の形態においては、熱交換器
80はハウジング81の内部に熱交ユニット82を内蔵
している。熱交ユニット82は、2組の熱交モジュール
82aおよび82bにより構成されている。本実施の形
態が他の実施の形態と異なる点は、ハウジング81の上
部に流体Aの第二流出口84を備えていること、および
熱交モジュール82aにおいて流体Bの流入口87と流
出口88は一体となり流出入口85を構成し、ハウジン
グ81を貫通して熱交モジュール82aと接合している
ことである。流出入口85およびこれに連なる連通部は
図面に向かって右側が下がるように僅かに傾斜してお
り、流体Bは液体状態では右側に流れ流出口88から排
出されるように構成されている。また、図示しないが、
流入口87と流出口88の紙面奥側には、熱交換器82
bの流入口、流出口が設けられている。
【0038】本発明に係る熱交換器は以上のように構成
されており、次に本熱交換器80の熱交換作用について
説明する。
【0039】流体Aは、液体状態で流入口81aから流
入し、液面89を形成する。そして、熱交ユニット82
内を通過する流体Bから熱を取得して、蒸発成分を気相
状態にして分離する。分離された気相成分は、流出口8
4から外部に排出される。蒸発成分が減少した流体Aは
流出口81bから排出される。一方、流体Bは気体状態
で流入口87から熱交ユニット82内に流入し、流体A
に熱を与えて凝縮し、液体状態となり流出口88から排
出される。本実施の形態に係る熱交換器は、例えば吸収
式冷凍機における低温再生器のように、2成分溶液の流
体(例えば水−臭化リチウム)から特定成分(水)を分
離するとともに、気体状態の流体(水蒸気)を凝縮させ
る熱交換器として好適である。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、複数の熱交モジュール
を、一の熱交モジュールの隣接する熱交エレメントの間
隙に他の熱交モジュールの熱交エレメントを挟在させて
積層する構造としたため、溶接装置の制約にとらわれず
熱交エレメントを稠密に配置することができた。これに
より体積当たり伝熱面積の大きなプレート式熱交換器が
可能となり、コンパクトな熱交換器が実現できた。
【0041】また、各部の接合として溶接を用いたた
め、高温流体の場合でも腐食の問題がなく、耐久性に優
れた熱交換器が可能となった。
【0042】また、熱交エレメントの周縁部の接合にシ
ーム溶接を用いる熱交換器においては、接合作業を連続
的に行うことが可能となり、コストダウンが可能となっ
た。
【0043】ハウジング外部にヘッダを設ける熱交換器
においては、配管系統を簡素化することができ、本熱交
換器を用いた機器・装置のさらなる小型、軽量化が可能
となった。
【0044】一の熱交モジュールの流出口から流出する
流体を、他の一の熱交モジュールの流入口に導くヘッダ
を備えた熱交換器においては、配管系統をさらに簡素化
することができた。
【0045】ハウジングの上部に第二流出口を備えた熱
交換器においては、ハウジング内部で相変化した流体を
分離、抽出することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る熱交換器を示
す図である。
【図2】同上熱交換器の分解図である。
【図3】同上熱交換器の熱交モジュールの構成図であ
る。
【図4】図3のA−A’断面図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態に係る熱交換器を示
す図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態に係る熱交換器を示
す図である。
【図7】本発明の第四の実施の形態に係る熱交換器を示
す図である。
【図8】本発明の第五の実施の形態に係る熱交換器を示
す図である。
【図9】従来の積層式熱交換器の構成を示す図である。
【図10】同上熱交換器の断面図である。
【図11】従来のシェルアンドプレート型熱交換器を示
す図である。
【図12】従来のシェルアンドプレート型熱交換器の熱
交モジュールを示す図である。
【符号の説明】
1、60、70、80 熱交換器 2、51、82 熱交ユニット 3、61、71、81 ハウジング 2a、2b、51a、51b、51c、81a、82b
熱交モジュール 21、22、23 熱交エレメント 62 流入口ヘッダ 63 流出口ヘッダ 74 流出入口ヘッダ 84 第二流出口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二以上の熱交モジュールから成る熱交ユニ
    ットと、該熱交ユニットを内蔵するハウジングとを備え
    た熱交換器であって、前記ハウジングは、第一流体の流
    入口および流出口を備えて成り、前記熱交モジュール
    は、一又は二以上の連通部と中空部とを備えた複数の熱
    交エレメントを所定の間隔で対向させ、隣接する熱交エ
    レメントの連通部を接合して成り、かつ、前記ハウジン
    グを貫通する第二流体の流入口、流出口を備えて成り、
    前記熱交ユニットは、一の熱交モジュールの隣接する熱
    交エレメントの間隙に他の熱交モジュールの熱交エレメ
    ントを挟在させて積層して成る、ことを特徴とする熱交
    換器。
  2. 【請求項2】前記熱交エレメントは切欠部を有し、一の
    熱交モジュールの切欠部に他の熱交モジュールの連通部
    を配置して積層したことを特徴とする請求項1に記載の
    熱交換器。
  3. 【請求項3】前記熱交エレメントは、周縁部を残して凹
    部を形成するように成型した金属薄板を2枚1組として
    内部に中空部を構成するように重ね合せ、周縁部を接合
    して成る請求項1乃至2に記載の熱交換器。
  4. 【請求項4】前記熱交換エレメントの周縁の接合はシー
    ム溶接によることを特徴とする請求項1乃至3に記載の
    熱交換器。
  5. 【請求項5】前記ハウジングは、第二流体を各熱交モジ
    ュールに分配するための流入ヘッダと、各熱交モジュー
    ルから戻る第二流体を集合するための流出ヘッダと、を
    備えて成ることを特徴とする請求項1乃至4に記載の熱
    交換器。
  6. 【請求項6】前記ハウジングは、その外面に一の熱交モ
    ジュールの流出口から流出する流体Bを、他の一の熱交
    モジュールの流入口に導くためのヘッダを備えて成るこ
    とを特徴とする請求項1乃至4に記載の熱交換器。
  7. 【請求項7】前記ハウジングは、さらに第一流体の他の
    流出口を備えたことを特徴とする請求項1乃至4に記載
    の熱交換器。
  8. 【請求項8】一又は二以上の連通部と中空部とを有する
    複数の熱交エレメントを所定の間隔で対向させ、隣接す
    る熱交エレメントの連通部を接合して構成される二以上
    の熱交モジュールを備え、一の熱交モジュールの隣接す
    る熱交エレメントの間隙に他の熱交モジュールの熱交エ
    レメントを挟在させて積層して成る熱交換器用熱交ユニ
    ット。
  9. 【請求項9】(1)一又は二以上の連通部と中空部とを
    有する複数の熱交エレメントを所定の間隔で対向させ、
    (2)隣接する熱交エレメントの連通部を接合すること
    により熱交モジュールを作り、(3)前記熱交換器モジ
    ュールを必要数組合わせ積層することにより熱交換器ユ
    ニットを作り、(4)前記熱交換器ユニットの流入口お
    よび流出口を一のハウジング構成部材の対応する貫通口
    に通して該部材の上部に出し、(5)該ハウジング構成
    部材と他のハウジング構成部材とを組み合せてハウジン
    グを構成し、(6)各ハウジング構成部材の接合部およ
    び貫通部周囲を溶接等により密閉接合、することにより
    製造するシェルアンドプレート型熱交換器の製造方法。
JP11003816A 1999-01-11 1999-01-11 熱交換器およびその製造方法 Pending JP2000205768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11003816A JP2000205768A (ja) 1999-01-11 1999-01-11 熱交換器およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11003816A JP2000205768A (ja) 1999-01-11 1999-01-11 熱交換器およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000205768A true JP2000205768A (ja) 2000-07-28

Family

ID=11567724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11003816A Pending JP2000205768A (ja) 1999-01-11 1999-01-11 熱交換器およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000205768A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013094912A1 (en) * 2011-12-23 2013-06-27 Innowill Corp. Disassemblable and washable primary surface heat exchanger
WO2015141991A1 (ko) * 2014-03-17 2015-09-24 주식회사 경동나비엔 온수난방 다중유로 잠열열교환기 및 이를 포함하는 콘덴싱 가스보일러
WO2018070138A1 (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 株式会社デンソー 熱交換器
EP3650794A1 (en) * 2018-11-07 2020-05-13 Johnson Controls Denmark ApS A shell heat exchanger and use of a shell heat exchanger

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013094912A1 (en) * 2011-12-23 2013-06-27 Innowill Corp. Disassemblable and washable primary surface heat exchanger
KR101284183B1 (ko) * 2011-12-23 2013-07-09 최영종 분해 세척이 가능한 주전열면 열교환기
WO2015141991A1 (ko) * 2014-03-17 2015-09-24 주식회사 경동나비엔 온수난방 다중유로 잠열열교환기 및 이를 포함하는 콘덴싱 가스보일러
WO2018070138A1 (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 株式会社デンソー 熱交換器
JPWO2018070138A1 (ja) * 2016-10-13 2019-03-14 株式会社デンソー 熱交換器
EP3650794A1 (en) * 2018-11-07 2020-05-13 Johnson Controls Denmark ApS A shell heat exchanger and use of a shell heat exchanger

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1136782B1 (en) Plate type heat exchanger and method of manufacturing the heat exchanger
RU2557964C2 (ru) Пластинчатый теплообменник
JP3487601B2 (ja) プレート型熱交換器
JP5553828B2 (ja) 熱交換器
JPH09113156A (ja) プレートサンドイッチ構造を有する熱交換器
JPH11510890A (ja) 3回路プレート熱交換器
WO2000022364A1 (fr) Echangeur thermique a plaques
JP2001116483A (ja) プレート熱交換器
JP3968466B2 (ja) 円筒型熱交換器
WO2001016544A1 (en) Plate heat exchanger
JP2000205768A (ja) 熱交換器およびその製造方法
JP2001141379A (ja) 複式熱交換器
JP2014169809A (ja) 積層構造体
JPH0439600A (ja) 積層型熱交換器
EP0805330B1 (en) Heat exchanger enabling leak test of chambers in tank separated by single partition
JP2000266479A (ja) プレート熱交換器
JP4340952B2 (ja) プレート型熱交換器
JP2001099586A (ja) プレート式熱交換器
JP2001099582A (ja) プレート式熱交換器及びその製造方法
JPH081418Y2 (ja) 積層型熱交換器用アダプタ
JPH081419Y2 (ja) 積層型熱交換器
JP2000249486A (ja) 積層式熱交換器およびその製造方法
JPH05264192A (ja) プレート式熱交換器
JPH1151581A (ja) プレート式熱交換器
JPS63135786A (ja) プレ−トフイン型熱交換器の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060516

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061128