JP2000205422A - ボ―ルコック - Google Patents

ボ―ルコック

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JP2000205422A
JP2000205422A JP11006747A JP674799A JP2000205422A JP 2000205422 A JP2000205422 A JP 2000205422A JP 11006747 A JP11006747 A JP 11006747A JP 674799 A JP674799 A JP 674799A JP 2000205422 A JP2000205422 A JP 2000205422A
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passage
exhaust
primary
ball cock
throttle
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JP11006747A
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Yoshio Asano
吉雄 麻野
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Nabco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気側孔を有するボールコックにおいて、球
状の弁体の下流側の管内圧力の調整を行う際に、微妙な
操作を必要とせず、容易に行うことができるようにす
る。 【解決手段】 弁体8の回動に応じて、連絡通路6によ
り一次側通路2と二次側通路3とが連通される連通位置
と、排気通路7により前記二次側通路3と排気側孔4と
が連通される排気位置とが切り替えられるボールコック
1において、前記弁体8の回動によって前記二次側通路
3と前記一次側通路2及び前記排気側孔4とを遮断して
二次側圧力を保持する中間位置を有し、一次側通路2に
給気絞り10を設け、前記排気側孔4に前記給気絞り1
0よりも最狭部の断面積が小さい排気絞り11を設け
る。前記排気通路7の二次側開口部22の位置を一次側
にずらす。前記給気絞り10及び前記排気絞り11をね
じ込み式とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体通路の開閉に
使用するボールコックに係り、特に、二次側圧力を容易
に調整可能なボールコックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道車両の空気ブレーキ装置に
は、円錐型コックが多く使用されてきた。しかし、この
円錐型コックは、コック本体に円錐形の弁体を組み込
み、ばねにより下方から前記弁体を前記コック本体に押
し付けることにより、前記コック本体と前記弁体とを密
着させるものであり、広い円錐型の金属面同士の密着に
よりシールする方式であるため、周囲の環境や操作回数
による影響を受けて、摺動面の摩擦抵抗の増大によるハ
ンドルの固着や空気漏れなどが生じ易く、保守頻度が高
いという問題があった。
【0003】これに対し、本件出願人により先に開示さ
れた実公平6−23802号公報に記載のボールコック
51は、縦断面図である図9に示すように、本体53
と、該本体の中央室67に回動自在に支持された球状の
弁体54と、該弁体54を両側から回動自在に支持し、
気密性を確保する環形の弁座55と、前記弁体54を操
作するためのハンドル56とを具備するものであり、樹
脂製の弁座55と金属製の弁体54との密着によりシー
ルする方式であるため、周囲の環境や操作回数に影響を
受けず、前記ハンドル56の操作力はほぼ一定であり、
なおかつ長期間気密性を維持することができるため保守
頻度が低いという利点を有する。
【0004】次に、前記ボールコック51の構成につい
て更に詳しく説明する。図10は図9のC−C断面図を
示している。図9及び図10において、前記弁体54の
左側を圧縮空気が供給される上流側である一次側、右側
を下流側である二次側とすると、前記本体53の中央室
67の水平方向一次側には一次側通路58が、水平方向
二次側には二次側通路59が設けられ、前記本体53の
側面には前記中央室67と外部とを連通する排気側孔6
2が設けられている。この状態においては、前記弁体5
4の水平方向中心に貫通させて設けられた連絡通路57
は、前記一次側通路58及び前記二次側通路59に対し
て直列に位置し、前記連絡通路57により前記一次側通
路58と前記二次側通路59とが連通されている。以
下、前記弁体54のこのような位置を連通位置という。
【0005】そして、前記連通位置から前記弁体54が
前記一次側、すなわち、図面上で反時計回りに90°回
転した状態においては、図11及び図11のD−D断面
図である図12に示すように、前記連絡通路57は、前
記一次側通路58及び前記二次側通路59に対して直角
に位置し、前記弁体54により前記一次側通路58と前
記二次側通路59とが遮断され、それに代えて、前記連
絡通路57に対して直角でかつ交差しない位置に設けら
れた前記排気通路61により、前記二次側通路59と前
記排気側孔62とが前記中央室67を介して連通され
る。それにより、前記二次側通路59に残留した圧縮空
気は前記排気側孔62から外部に排出され、二次側圧
力、すなわち、前記二次側の管内圧力が低下する構造と
なっている。以下、前記弁体54のこのような位置を排
気位置という。前記ボールコック51は、前記ハンドル
56を操作することにより、前記連通位置と前記排気位
置とを切換えることができる。
【0006】しかし、上記のような構成のボールコック
51は、前記二次側圧力の調整が困難であるという問題
を有している。すなわち、図10に示すような前記連通
位置と、図12に示すよう前記排気位置との切換えの間
において、図13に示すように、前記前記一次側通路5
8と前記二次側通路59とを遮断した状態では、必ず前
記二次側通路59と前記排気側孔62とが前記排気通路
61によって連通されるため、前記二次側圧力は低下
し、また、図14に示すように、前記二次側通路59と
前記排気側孔62とを遮断した状態では、前記一次側通
路58と前記二次側通路59と前記排気側孔62とがそ
れぞれ前記連絡通路57によって連通されるため、前記
一次側通路58から供給される圧縮空気は前記二次側通
路59へ流入するとともに、前記排気側孔62から外部
へ排出され、前記二次側圧力は安定しない。したがっ
て、前記ボールコック51は、前記連通位置と前記排気
位置との切換えの間において、前記二次側通路と前記一
次側通路及び前記排気側孔を同時に遮断して前記二次側
圧力を保持する中間位置を有さず、また、前記二次側圧
力を徐々に上昇させることが困難であるため、前記二次
側圧力の調整が困難であった。
【0007】上記のような二次側圧力の調整が困難であ
る前記ボールコック51を従来の円錐型コックに置き換
えて鉄道車両の空気ブレーキ装置に使用する場合、以下
のようなことが問題となる。すなわち、図9に示すよう
に、前記ボールコック51が、圧縮空気ポンプの動作を
制御して前記空気ブレーキ装置に使用する圧縮空気の圧
力を一定範囲に保つための調圧器の前記圧縮空気ポンプ
側に接続され、前記調圧器に内蔵された圧力スイッチ6
3の調整及び動作確認を定期的に行う場合、前記ボール
コック51によって、前記ボールコック51の前記二次
側圧力、すなわち前記圧力スイッチ63側の空気圧を調
整しながら徐々に上昇させて、前記圧力スイッチ63が
動作する圧力を確認する。ところが、前記ボールコック
51ではそのような調整が困難であり、そのため、前記
圧力スイッチ63の調整及び動作確認を行うことが困難
であった。
【0008】一方、実開昭55−89871号公報に開
示されたボールコック52は、図15及び図15のE−
E断面図である図16に示すように、前述の二次側圧力
を保持する中間位置を有しない前記ボールコック51の
前記排気通路61の二次側開口部64の位置を、前記弁
体54の中心を基点として前記一次側へ角度θだけずら
して設けたものに等しいものである。ここで、前記二次
側開口部64とは、前記弁体54に設けられた前記排気
通路61の両端開口部60の一つであって、前記弁体5
4の側方に開口し、前記弁体54が前記排気位置にある
場合に前記二次側通路59と連通されるものをいう。こ
のようにすることにより、前記連通位置と前記排気位置
との切換えの間において、図17に示すように、前記二
次側通路と前記一次側通路及び前記排気側孔を同時に遮
断することができる中間位置を有するので、この中間位
置において、前記二次側圧力を保持することができる。
したがって、前述の二次側圧力を保持する中間位置を有
しない前記ボールコック51と比較すると、前記二次側
圧力の調整の困難さは若干解消される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような二次側圧力を保持する中間位置を有するボールコ
ック52においても、前記二次側圧力の調整をするには
微妙な操作を必要とし、実際にはその調整が困難である
という問題がある。すなわち、前記二次側圧力を調整し
つつ徐々に上昇させる場合、図18に示すように、前記
弁体54を前記一次側、すなわち、図面上で反時計回り
に少しだけ回転させ、前記連絡通路57により、前記一
次側通路58と前記二次側通路59とを少しだけ連通さ
せることにより行うが、このとき、前記連絡通路57は
前記一次側通路58と前記二次側通路59とを連通させ
るほか、それらと前記排気側孔62とも連通させるた
め、前記一次側通路58から供給される圧縮空気は前記
二次側通路59へ流入するとともに、前記排気側孔62
から外部へ排出されることになる。ここで、前記連絡通
路57の一次側開口部65と前記弁座55とにより形成
される第一連通口66の断面積が、前記排気側孔62の
開口断面積より小さいかあるいは同一である場合は、前
記一次側通路58から供給される圧縮空気は、そのほと
んどが前記排気側孔62から外部へ排出されることにな
り、前記第一連通口66の断面積が、前記排気側孔62
の開口断面積より大きい場合は、前記一次側開口部58
から流入した圧縮空気の量から、前記排気側孔62から
流出した圧縮空気の量を差し引いた量とほぼ同量の圧縮
空気が前記二次側通路59へ流入することとなる。
【0010】したがって、前記排気位置、すなわち、前
記連絡通路57が前記一次側通路58及び前記二次側通
路59に対して直列に位置する状態を基準とし、前記連
絡通路57の一次側開口部58から流入する圧縮空気の
量が前記排気側孔62から流出する圧縮空気の量とほぼ
同一となるときの前記弁体54の角度を平衡角度γとす
ると、前記二次側圧力を徐々に上昇させるためには、前
記弁体54を前記平衡角度γより微少角度αだけ前記一
次側に回転させた位置に調整し、前記圧縮空気が少しず
つ前記二次側通路59へ流入するように調節する必要が
ある。ところが、前記連絡通路57は円形断面を有して
おり、前記微少角度αが少し異なるだけで、前記第一連
通口66の面積は大幅に異なり、流入する圧縮空気の量
も大きく変わるので、このような操作は実際には非常に
困難であり、そのため、前記二次側圧力の調整が困難で
あるという問題がある。
【0011】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あって、排気側孔を有するボールコックにおいて、前記
二次側圧力の調整を行う際に、微妙な操作を必要とせ
ず、容易に行うことができるようにすることを技術課題
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記技術課題を解決する
ための具体的手段は、次のようなものである。すなわ
ち、請求項1に記載するボールコックは、本体と、該本
体の内部中央に設けられた中央室と、該中央室の水平方
向両側に設けられた一次側通路及び二次側通路と、前記
中央室と外部とを連通する排気側孔と、前記中央室に回
動自在に支持された球状の弁体と、該弁体の回動によっ
て前記一次側通路と前記二次側通路とを連通又は遮断自
在なように前記弁体の水平方向中心に貫通させて設けら
れた連絡通路と、一端が前記中央室を介して前記排気側
孔に連通され、他端が前記弁体の回動によって前記二次
側通路と連通又は遮断自在なように前記弁体に貫通させ
て設けられた排気通路とを備え、前記弁体の回動に応じ
て、前記連絡通路により前記一次側通路と前記二次側通
路とが連通される連通位置と、前記排気通路により前記
二次側通路と前記排気側孔とが連通される排気位置とが
切換えられるボールコックにおいて、前記連通位置と前
記排気位置との切換えの間に、前記二次側通路と前記一
次側通路及び前記排気側孔とを遮断して二次側圧力を保
持する中間位置を有し、前記一次側通路に給気絞りを設
け、前記排気側孔に前記給気絞りよりも最狭部の断面積
が小さい排気絞りを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項2に記載するボールコックは、請求
項1の構成において、前記排気通路の二次側開口部の位
置を一次側、すなわち、圧縮空気の供給される上流側に
ずらしたことを特徴とするものである。
【0014】請求項3に記載するボールコックは、請求
項1の構成において、前記給気絞り及び前記排気絞りを
ねじ込み式としたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係るボ
ールコック1を図面に基づいて説明する。本発明の実施
形態に係るボールコック1の主な構成は、縦断面図であ
る図1及び図1のA−A断面図である図2に示すよう
に、本体5と、該本体5の内部中央に設けられた中央室
13と、該中央室13の水平方向両側に設けられた一次
側通路2及び二次側通路3と、前記本体5の側面に設け
られて前記中央室13と外部とを連通する排気側孔4
と、前記中央室13に回動自在に支持された球状の弁体
8と、該弁体8の回動によって前記一次側通路2と前記
二次側通路3とを連通又は遮断自在なように前記弁体8
の水平方向中心に貫通させて設けられた連絡通路6と、
一端が前記中央室13を介して前記排気側孔4に連通さ
れ、他端が前記弁体8の回動によって前記二次側通路3
と連通又は遮断自在なように前記弁体8に貫通させて設
けられた排気通路7と、前記弁体8を一次側及び二次側
の両側から回動自在に支持し、気密性を確保する環形の
弁座9と、前記一次側通路2に設けられた給気絞り10
と、前記給気絞り10よりも最狭部の断面積を小さく形
成したものであって、前記排気側孔4に設けられた排気
絞り11と、前記弁体8を操作するためのハンドル12
とを具備するものである。ここで、図面左側が圧縮空気
の供給される上流側である一次側、図面右側が下流側で
ある二次側とする。
【0016】以下、本実施形態に係るボールコック1の
構成について更に詳しく説明する。図1及び図2におい
ては、前記連絡通路6は、前記一次側通路2及び前記二
次側通路3に対して直列に位置し、前記連絡通路6によ
り前記一次側通路2と前記二次側通路3とが連通されて
いる。以下、前記弁体8のこのような位置を連通位置と
いう。そして、該連通位置から前記弁体8が前記一次
側、すなわち、図面上で反時計回りに90°回転した状
態においては、図3及び図3のB−B断面図である図4
に示すように、前記連絡通路6は、前記一次側通路2及
び前記二次側通路3に対して直角に位置し、前記弁体8
により前記一次側通路2と前記二次側通路3とが遮断さ
れ、それに代えて、前記排気通路7により前記二次側通
路3と前記排気側孔4とが前記中央室13を介して連通
される。それにより、前記二次側通路3に残留した圧縮
空気は前記排気側孔4から外部に排出され、二次側圧
力、すなわち、前記二次側の管内圧力が低下する構造と
なっている。以下、前記弁体8のこのような位置を排気
位置という。
【0017】前記弁体8の上部には、前記ハンドル12
が固定され、該ハンドル12を操作することにより、前
記弁体8を回動させて、前記連通位置と前記排気位置と
を切換えることができる。前記ハンドル12には前記弁
体8の回転角度を所定角度に制限するストッパー15が
設けられており、一般的には、回転角度を90°に制限
している。なお、前記一次側通路2及び前記二次側通路
3の内周には管用のテーパ雌ねじ14が設けられてお
り、それぞれ配管に接続できるようになっている。
【0018】前記給気絞り10は、その内部通路17の
断面積が、前記弁体8側へ行くに従い小さくなるように
形成されている。これにより、前記一次側通路2から前
記弁体8側へ流入する圧縮空気の量が一定に制限される
こととなる。前記給気絞り10は、前記本体5の前記一
次側通路2にあらかじめ一体的に形成しておくことも可
能であるが、本実施形態に示すように前記本体5とは別
部品として形成し、ねじ込み式として前記一次側通路2
に取り付けるようにすれば、前記本体5を別に設計する
必要がなく、前記二次側圧力の調整が不要な箇所に使用
する従来のボールコック51、52との部品を共有化す
ることができるので、構成部品の標準化を図ることがで
きる。ここでは、前記給気絞り10の前記一次側通路2
に挿入する部分の外周に管用のテーパ雄ねじ18を設
け、その反対側の内周に前記一次側通路2の内周に設け
られたものと同様の管用のテーパ雌ねじ19を設けてお
り、前記ボールコック1に容易に取付け可能としてい
る。
【0019】また、前記排気絞り11は、その最狭部2
0の断面積が前記給気絞り10の前記内部通路17の最
狭部21の断面積よりも小さくなるように形成されてい
る。これにより、前記給気絞り10を通過可能な圧縮空
気の量に対して、前記排気絞り11を通過可能な圧縮空
気の量を少なくし、なおかつ、その差を常に一定とする
ことができる。前記排気絞り11も前記給気絞り10と
同様、前記本体5の前記排気側孔4にあらかじめ一体的
に形成しておくことも可能であるが、本実施形態に示す
ように前記本体5とは別部品として形成し、ねじ込み式
として前記排気側孔4に取り付けるようにする。ここで
は、前記排気側孔4の内周に雌ねじを設け、前記排気絞
り11の外周に雄ねじを設けることにより容易に取付け
可能としている。
【0020】次に、本実施形態に係るボールコック1の
使用時の各状態について、図面を用いて説明する。図1
及び図2は、前記弁体8が前記連通位置にある状態を示
している。この状態においては、前記一次側通路2と前
記二次側通路3とは、前記連絡通路6によって連通され
ており、前記一次側通路2から供給された圧縮空気は、
前記連絡通路6を通って前記二次側通路3へ流れること
となる。この際、前記給気絞り10を設け、圧縮空気の
流路を狭く絞ったことにより、圧縮空気ポンプなどで発
生する圧縮空気の脈動を抑えることができる。
【0021】図3及び図4は、前記弁体8が前記排気位
置にある状態を示している。この状態においては、前記
一次側通路2と前記二次側通路3とは、前記弁体8によ
って遮断される。このとき、前記排気通路7は前記二次
側通路3と前記中央室13とを連通するので、前記二次
側通路3に残留した圧縮空気は、前記排気通路7及び前
記中央室13を通って、前記排気側孔4から外部に排出
されることとなる。それにより、前記二次側圧力は低下
し、大気圧と同等になる。
【0022】本発明に係る前記ボールコック1は、前記
連通位置と前記排気位置との切換えの間において、前記
二次側通路3と前記一次側通路2及び前記排気側孔4と
を遮断して二次側圧力を保持する中間位置を有する。こ
の中間位置とは、より詳しくは、図5に示すように、前
記一次側通路2と前記二次側通路3とが前記弁体8によ
って遮断され、なおかつ、前記二次側通路3と前記中央
室13及び前記排気側孔4とが前記弁体8によって遮断
される位置をいい、前記二次側通路3が前記弁体8によ
って、完全に遮断された状態となることにより前記二次
側圧力を保持することができる位置をいう。
【0023】このような中間位置を設ける手段として、
本実施形態においては、従来の二次側圧力を保持する中
間位置を有するボールコック52と同様、前記排気通路
7の二次側開口部22の位置を、前記弁体8の中心を基
点として前記連絡通路6と直角な位置から前記一次側へ
角度θだけずらして設けることにより、前記連絡通路6
の二次側開口部23と前記排気通路7の二次側開口部2
2との距離を離し、前記二次側通路3と前記一次側通路
2及び前記排気側孔4を同時に遮断できる位置を設ける
方法を採用している。ここで、前記排気通路7の二次側
開口部22とは、前記弁体8に設けられた前記排気通路
7の両端開口部16の一つであって、前記弁体8の側方
に開口し、前記弁体8が前記排気位置にある場合に前記
二次側通路3と連通されるものをいう。このような方法
によれば、前記弁体8に設ける前記排気通路7の位置を
変更するだけで良いので、既存の各種のボールコックに
おいて簡単な設計変更などを行うのみで容易に前記二次
側圧力を保持する中間位置を設けることができる。
【0024】なお、前記二次側圧力を保持する中間位置
つくるための手段としては、前述の方法に限定されるも
のではなく、図6に示すように、前記排気通路7を前記
連絡通路6に対して直角に設け、前記二次側通路3の内
径を前記弁体8の直径に対して小さく形成する方法もあ
り、あるいは、その他の方法であっても前記二次側通路
3と前記一次側通路2とを遮断した状態において前記二
次側通路3と前記排気側孔4とを同時に遮断する中間位
置を設けることができれば良い。
【0025】前記二次側圧力を調整しつつ徐々に上昇さ
せる場合、図5に示す前記二次側圧力を保持する中間位
置から、図7に示すように、前記弁体8を前記一次側、
すなわち、図面上で反時計回りに少しだけ回転させ、前
記連絡通路6により、前記一次側通路2と前記二次側通
路3とを少しだけ連通させることにより行う。このと
き、前記連絡通路6の一次側開口部24と前記弁座9と
により形成される第一連通口25の断面積が、前記給気
絞り10の最狭部21の断面積よりも小さい場合は、前
記ボールコック1内に流入する圧縮空気の量は、前記第
一連通口25を通過可能な量に限定される。したがっ
て、この場合、前記第一連通口25の断面積と前記排気
絞り11の最狭部20の断面積との比較により、前記第
一連通口25の断面積が小さい場合は、流入する圧縮空
気のほとんどが前記排気絞り11を通過して外部に排出
され、前記二次側圧力はほとんど上昇せず、前記第一連
通口25の断面積が大きい場合は、流入する圧縮空気の
うち前記排気絞り11を通過可能な圧縮空気の量を超え
る分が、前記連絡通路6の二次側開口部23と前記弁座
9とにより形成される第二連通口26を通過して前記二
次側通路3に流入し、前記二次側圧力がわずかづつ上昇
することとなる。しかしながら、実際には、前記給気絞
り10の最狭部21の断面積は、前記連絡通路6の断面
積よりも十分に小さいため、前記給気絞り10の最狭部
21の断面積が、前記第一連通口25の断面積よりも大
きいような状態は非常に狭い範囲内でしか起こらない。
【0026】したがって、通常、前記二次側圧力を調整
しつつ徐々に上昇させる場合は、前記第一連通口25の
断面積が、前記給気絞り10の最狭部21の断面積より
も大きい状態において行う。この場合、前記ボールコッ
ク1内に流入する圧縮空気の量は、前記給気絞り10を
通過可能な量に限定される。そして、流入した圧縮空気
のうち、前記排気絞り11を通過可能な圧縮空気の量を
超える分が、前記第二連通口26を通過して前記二次側
通路3に流入することとなる。すなわち、前記二次側通
路3に流入する圧縮空気の量は、前記給気絞り10から
流入する圧縮空気の量と前記排気絞り11から流出する
圧縮空気の量との差となる。
【0027】ここで、前記給気絞り10と前記排気絞り
11を設けたことにより、前記給気絞り10から流入す
る圧縮空気の量と前記排気絞り11から流出する圧縮空
気の量は共に一定となるので、前記二次側通路3に流入
する圧縮空気の量も一定となり、前記二次側圧力の上昇
度合いを一定とすることができる。また、前記二次側通
路3に流入する圧縮空気の量が少量となるように、前記
前記給気絞り10の最狭部21の断面積と前記排気絞り
11の最狭部20の断面積を設定することにより、前記
二次側圧力を穏やかに上昇させることができる。そし
て、このような状態は、前記第一連通口25の断面積が
前記給気絞り10の最狭部21の断面積より大きくなる
位置から、図8に示すように、前記第一連通口25の断
面積が前記連絡通路6の前記一次側開口部24の断面積
の約半分となる位置までの間において、定常的に保つこ
とができる。したがって、前記弁体8の回転角度を微調
整する必要がなく、広い範囲で二次側圧力を一定かつ穏
やかに上昇させることができ、微妙な前記ハンドル12
の操作を必要としない。更に、前記二次側圧力を保持す
る中間位置も有しているので、前記二次側圧力を一定か
つ穏やかに上昇させる位置と、前記二次側圧力を保持す
る中間位置とを交互に切換えながら二次側圧力を上昇さ
せることにより、前記二次側圧力を容易に調整すること
ができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係るボールコックは、前記弁体の回動によって前記二
次側通路と前記一次側通路及び前記排気側孔とを遮断し
て二次側圧力を保持する中間位置を有し、一次側通路に
給気絞りを設け、前記排気側孔に前記給気絞りよりも最
狭部の断面積が小さい排気絞りを設けたことにより、前
記給気絞りから流入する圧縮空気の量と前記排気絞りか
ら流出する圧縮空気の量をともに一定とし、それらの圧
縮空気の量の差によって前記二次側圧力の上昇度合いを
設定することができるので、弁体の回転角度を微調整す
る必要がなく、広い範囲で二次側圧力を一定かつ穏やか
に上昇させることができ、微妙なハンドル操作を必要と
しない。更に、前記二次側圧力を保持する中間位置も有
しているので、前記二次側圧力を一定かつ穏やかに上昇
させる位置と、前記二次側圧力を保持する中間位置とを
交互に切換えながら二次側圧力を上昇させることによ
り、前記二次側圧力を容易に調整することができる。ま
た、前記給気絞りを設け、圧縮空気の流路を狭く絞った
ことにより、圧縮空気ポンプなどで発生する圧縮空気の
脈動を抑えることができる。
【0029】請求項2に係るボールコックは、請求項1
の構成において、前記排気通路の二次側開口部の位置を
一次側にずらしたことにより、前記弁体に設ける前記排
気通路の位置を変更するだけで良いので、既存の各種の
ボールコックにおいて簡単な設計変更などを行うのみで
容易に前記二次側圧力を保持する中間位置を設けること
ができる。
【0030】請求項3に係るボールコックは、請求項1
の構成において、前記給気絞り及び前記排気絞りをねじ
込み式としたことにより、ボールコック本体を別に設計
する必要がなく、従来の既存のボールコックと部品を共
有化することができるので、構成部品の標準化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るボールコックの全開状
態を示す縦断面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】本発明の実施形態に係るボールコックの全閉状
態を示す縦断面図
【図4】図3のB−B断面図
【図5】本発明の実施形態に係るボールコックの弁体位
置が二次側圧力を保持する中間位置にある状態を示す横
断面図
【図6】本発明に係るボールコックの二次側圧力を保持
する中間位置を設けた他の実施形態を示す横断面図
【図7】本発明の実施形態に係るボールコックの二次側
圧力を調整しながら上昇させる際の状態を示す横断面図
【図8】本発明の実施形態に係るボールコックのコック
半開状態を示す横断面図
【図9】従来例に係る二次側圧力を保持する中間位置を
有しないボールコックの全開状態を示す縦断面図
【図10】図9のC−C断面図
【図11】従来例に係る二次側圧力を保持する中間位置
を有しないボールコックの全閉状態を示す縦断面図
【図12】図11のD−D断面図
【図13】従来例に係る二次側圧力を保持する中間位置
を有しないボールコックの中間位置において、連絡通路
を遮断した状態を示す横断面図
【図14】従来例に係る二次側圧力を保持する中間位置
を有しないボールコックの中間位置において、排気通路
を遮断した状態を示す横断面図
【図15】従来例に係る二次側圧力を保持する中間位置
を有するボールコックの全開状態を示す縦断面図
【図16】図15のE−E断面図
【図17】従来例に係る二次側圧力を保持する中間位置
を有するボールコックの弁体位置が二次側圧力を保持す
る中間位置にある状態を示す横断面図
【図18】従来例に係る二次側圧力を保持する中間位置
を有するボールコックの二次側圧力を調整しながら上昇
させる際の状態を示す横断面図
【符号の説明】
1 ボールコック 2 一次側通路 3 二次側通路 4 排気側孔 5 ボールコック本体 6 連絡通路 7 排気通路 8 弁体 9 弁座 10 給気絞り 11 排気絞り 13 中央室 16 排気通路の開口部 22 排気通路の二次側開口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、該本体の内部中央に設けられた
    中央室と、該中央室の水平方向両側に設けられた一次側
    通路及び二次側通路と、前記中央室と外部とを連通する
    排気側孔と、前記中央室に回動自在に支持された球状の
    弁体と、該弁体の回動によって前記一次側通路と前記二
    次側通路とを連通又は遮断自在なように前記弁体の水平
    方向中心に貫通させて設けられた連絡通路と、一端が前
    記中央室を介して前記排気側孔に連通され、他端が前記
    弁体の回動によって前記二次側通路と連通又は遮断自在
    なように前記弁体に貫通させて設けられた排気通路とを
    備え、前記弁体の回動に応じて、前記連絡通路により前
    記一次側通路と前記二次側通路とが連通される連通位置
    と、前記排気通路により前記二次側通路と前記排気側孔
    とが連通される排気位置とが切換えられるボールコック
    において、 前記連通位置と前記排気位置との切換えの間に、前記二
    次側通路と前記一次側通路及び前記排気側孔とを遮断し
    て二次側圧力を保持する中間位置を有し、前記一次側通
    路に給気絞りを設け、前記排気側孔に前記給気絞りより
    も最狭部の断面積が小さい排気絞りを設けたことを特徴
    とするボールコック。
  2. 【請求項2】 前記排気通路の二次側開口部の位置を一
    次側にずらしたことを特徴とする請求項1記載のボール
    コック。
  3. 【請求項3】 前記給気絞り及び前記排気絞りをねじ込
    み式としたことを特徴とする請求項1記載のボールコッ
    ク。
JP11006747A 1999-01-13 1999-01-13 ボ―ルコック Pending JP2000205422A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105020568A (zh) * 2014-04-24 2015-11-04 程长青 真空排水阀

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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