JP2000204974A - 空気流量制御装置およびその成形方法ならびにその成形型 - Google Patents

空気流量制御装置およびその成形方法ならびにその成形型

Info

Publication number
JP2000204974A
JP2000204974A JP11009564A JP956499A JP2000204974A JP 2000204974 A JP2000204974 A JP 2000204974A JP 11009564 A JP11009564 A JP 11009564A JP 956499 A JP956499 A JP 956499A JP 2000204974 A JP2000204974 A JP 2000204974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
throttle
molding
resin
air flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11009564A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Nakajima
島 正 雄 中
Yasuhiro Numao
尾 康 弘 沼
Koichi Handa
田 浩 一 半
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP11009564A priority Critical patent/JP2000204974A/ja
Publication of JP2000204974A publication Critical patent/JP2000204974A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/748Machines or parts thereof not otherwise provided for
    • B29L2031/7506Valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D9/00Controlling engines by throttling air or fuel-and-air induction conduits or exhaust conduits
    • F02D9/08Throttle valves specially adapted therefor; Arrangements of such valves in conduits
    • F02D9/10Throttle valves specially adapted therefor; Arrangements of such valves in conduits having pivotally-mounted flaps
    • F02D9/107Manufacturing or mounting details
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Lift Valve (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 樹脂製スロットルバルブの内部で気体成分に
よる発泡部分の形成がなく、樹脂製スロットルバルブの
機械的強度を高いものにすることができる樹脂製の空気
流量制御装置を成形する。 【解決手段】 樹脂をマトリックスとする複合材料によ
り成形されかつ空気流通路を形成したスロットルボディ
と、樹脂をマトリックスとする複合材料により成形され
かつ前記スロットルボディに軸受を介し回動可能に支持
されるバルブシャフト部と前記スロットルボディ内でバ
ルブシャフト部と共に回動して空気流通路を開閉するバ
ルブ本体部とが一体成形されたスロットルバルブをそな
え、前記スロットルボディとスロットルバルブとが同一
の成形型により成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば吸気式エン
ジンの吸入空気流量を制御するのに用いられる空気流量
制御装置およびその成形方法ならびにその成形型に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】空気流量制御装置は、エンジンの動力性
能に深く関与する重要な部品であり、従来より、スロッ
トルボディおよびスロットルバルブ共金属材料が使用さ
れている。そして、一般には、スロットルボディをアル
ミニウムにより形成し、スロットルバルブを真鍮により
形成することが多い。
【0003】そして、スロットルバルブは吸入空気量を
制御する重要な役割を担うものであるため、細かな制御
を行うことができるように軸受を介して回動可能とした
スロットルシャフトに支持されており、この場合の軸受
としてはボール軸受が用いられている。
【0004】近年、自動車等に搭載されるエンジンの周
辺部品について、軽量化や成形性ないしは量産性向上,
原価低減等のために、樹脂化することが検討されてお
り、例えば、ターボチャージャーの空気吸入側インペラ
では樹脂化が実施されていて、そのほか、空気流量制御
装置(スロットチャンバ)においても樹脂化することが
検討されている。
【0005】図8および図9は空気流量制御装置(スロ
ットチャンバ)の構造例を示すものであって、この空気
流量制御装置51は、空気流通路52を形成したスロッ
トルボディ53と、このスロットルボディ53を貫通す
る状態でスロットルボディ53の軸受部54に回動可能
に支持されたスロットルシャフト55と、このスロット
ルシャフト55に固定されてスロットルボディ53内で
回動することにより空気流通路52を開閉するスロット
ルバルブ56をそなえた構造を有するものである。
【0006】そこで、このような空気流量制御装置51
において、スロットルボディ53およびスロットルバル
ブ56を樹脂化するために、樹脂をマトリックスとする
繊維複合材料を用いてそれぞれ個別に射出成形により成
形すると、成形後の収縮に伴う変形(成形歪み)を生じ
てスロットルボディ53やスロットルバルブ56の真円
度が各々微妙に異なる状態で低下し、スロットルバルブ
56を全閉状態としたときでもスロットルボディ53の
内周壁とスロットルバルブ56の外周端との隙間が大き
くなって空気の漏れ量が多くなることにより燃費の低下
をまねくことになりかねないという問題点があった。
【0007】そこで、スロットルバルブ56の全閉状態
においてスロットルボディ53の内周壁とスロットルバ
ルブ56の外周端との間での隙間が大きくならないよう
に、スロットルボディ53とスロットルバルブ56を同
一の成形型で射出成形することも考えられた。
【0008】図10ないし図13はその一例を示すもの
であって、この空気流量制御装置の成形型61は、金属
製のスロットルシャフト55の支持部分(この例では別
体の軸受54を有するものとなっている。)を含むスロ
ットルボディ53の外周側を成形する外周成形型63
(63a,63b,63c)と、前記外周成形型63を
支える上部型64および下部型65と、前記スロットル
ボディ53の内周側のうちスロットルシャフト55から
上側の内周部分とスロットルバルブ56の上側のバルブ
面を成形する上側内周兼バルブ面成形型66と、前記ス
ロットルボディ53の内周側のうちスロットルシャフト
55から下側の内周部分とスロットルバルブ56の下側
のバルブ面を成形する下側内周兼バルブ面成形型67を
そなえ、上側内周兼バルブ面成形型66には、外周成形
型63(63a,63b,63c)と内周兼バルブ面成
形型66,67との間で形成される(なお、この例で
は、上部型64および下部型65も多少関与した構造例
のものとなっている。)スロットルボディ成形空間CB
に樹脂を注入するためのボディ用樹脂注入路68と、上
側内周兼バルブ面成形型66と下側内周兼バルブ面成形
型67とを上下方向に若干離間させることにより形成さ
れるスロットルバルブ成形空間CVに樹脂を注入するた
めのバルブ用樹脂注入路69を備えた構造を有するもの
である。
【0009】このような構造の成形型61を用いて樹脂
製空気流量制御装置51を射出成形により成形する場合
には、まず、図10および図12に示すように、金属製
のスロットルシャフト55をはさんだ状態にして上側内
周兼バルブ面成形型66の下端面と下側内周兼バルブ面
成形型67の上端面とをそれぞれの外周部分で密着した
状態にし、ボディ用樹脂注入路68からスロットルボデ
ィ用樹脂を注入してスロットルボディ成形空間CBに充
填することによりスロットルボディ53を成形する。
【0010】次いで、図11に示すように、下側内周兼
バルブ面成形型67を矢印A方向に移動させる(コアバ
ックさせる)ことによって上側内周兼バルブ面成形型6
6と下側内周兼バルブ面成形型67との間でスロットル
バルブ成形空間CVを形成したのち、バルブ用樹脂注入
路69からスロットルシャフト55に設けたスリット5
5Sを介しスロットルバルブ用樹脂を注入して図13に
示すようにスロットルバルブ成形空間CV内に充填する
ことによりスロットルバルブ56を成形する。
【0011】このような成形方法によれば、同一の成形
型61を用いてスロットルボディ53のための射出とス
ロットルバルブ56のための射出の2回射出とすること
によって、スロットルボディ53の内周壁とスロットル
バルブ56の外周端とがほぼ一致したものに成形できる
ようになり、バルブ全閉時における空気の漏れ量を少な
いものにすることができるという大きな利点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の成形方
法では、バルブ全閉時における空気の漏れ量を少なくで
きるという大きな利点を有するものの、スロットルボデ
ィ成形空間CBにボディ用樹脂を注入してスロットルボ
ディ53を形成したあと、上側内周兼バルブ面成形型6
6と下側内周兼バルブ面成形型67とを図11の矢印A
方向に所定量離間させてスロットルバルブ成形空間CV
を形成してこのスロットルバルブ成形空間CVにスロッ
トルシャフト55に形成したスリット55Sを介してバ
ルブ用樹脂を注入することによりスロットルバルブ56
を形成するようにしていたため、スロットルバルブ成形
空間CVにバルブ用樹脂を注入するときには、スロット
ルボディ53が壁となってスロットルバルブ56の成形
時にバルブ用樹脂が巻き込んだ空気やバルブ用樹脂の分
解ガス等の気体成分の逃げ道がないものとなっていた。
【0013】それゆえ、これらの気体成分はスロットル
バルブ成形空間CVの内部に残留して発泡現象を引き起
こし、発泡状態のスロットルバルブ56に成形されてし
まうことがないとはいえないという問題点があった。
【0014】そして、発泡状態のスロットルバルブ56
となったときには、機械的特性が低下し、スロットルバ
ルブ56の開閉時に衝撃等により破損して空気流量の制
御機能を失うこととなったり、また、温度変化に対する
膨張・収縮の度合が大きくなって空気流量の制御精度が
悪くなることがないとはいえないという問題点があっ
た。
【0015】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の問題点にかん
がみてなされたものであって、同一の成形型を用いてス
ロットルボディとスロットルバルブとを成形する空気流
量制御装置において、従来の金属製のスロットルシャフ
トを廃止し、バルブシャフト部とバルブ本体部とが樹脂
成形により一体で成形されたスロットルバルブを用いた
ものとし、スロットルボディを射出成形したあとスロッ
トバルブを射出成形する際に、スロットルバルブ成形空
間内の気体成分をバルブシャフト部成形空間等を介して
逃がすことによりスロットルバルブ中での発泡現象を防
止し、機械強度に優れると共に温度変化に対する膨張・
収縮の度合の小さいスロットルバルブをそなえていて空
気流量制御精度の高い空気流量制御装置を提供すること
を目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる空気流量
制御装置は、請求項1に記載しているように、樹脂をマ
トリックスとする複合材料により成形されかつ空気流通
路を形成したスロットルボディと、樹脂をマトリックス
とする複合材料により成形されかつ前記スロットルボデ
ィに軸受を介し回動可能に支持されるバルブシャフト部
と前記スロットルボディ内でバルブシャフト部と共に回
動して空気流通路を開閉するバルブ本体部とが一体成形
されたスロットルバルブをそなえ、前記スロットルボデ
ィとスロットルバルブとが同一の成形型により成形され
てなる構成としたことを特徴とている。
【0017】そして、本発明に係わる空気流量制御装置
の実施態様においては、請求項2に記載しているよう
に、軸受は、裏金を有する2層ないしは多層構造をなす
すべり軸受であるものとしたことを特徴としている。
【0018】本発明に係わる空気流量制御装置の成形型
は、請求項3に記載しているように、樹脂をマトリック
スとする複合材料により成形されかつ空気流通路を形成
したスロットルボディと、樹脂をマトリックスとする複
合材料により成形されかつ前記スロットルボディに軸受
を介し回動可能に支持されるバルブシャフト部と前記ス
ロットルボディ内でバルブシャフト部と共に回動して空
気流通路を開閉するバルブ本体部とが一体成形されたス
ロットルバルブをそなえた空気流量制御装置を成形する
ための成形型であって、前記スロットルボディの外周側
を成形すると共に前記軸受を嵌合する軸受嵌合部形成部
材をそなえ且つバルブシャフト部成形空間を形成した外
周成形型と、前記スロットルボディの内周側のうち前記
スロットルバルブのバルブシャフト部から一方側の内周
部分とスロットルバルブのバルブ本体部の一方側のバル
ブ面を成形する一方側内周兼バルブ面成形型と、前記ス
ロットルボディの内周側のうち前記スロットルバルブの
バルブシャフト部から他方側の内周部分とスロットルバ
ルブのバルブ本体部の他方側のバルブ面を成形する他方
側内周兼バルブ面成形型をそなえ、前記外周成形型と前
記一方側および他方側内周兼バルブ面成形型とで形成さ
れるスロットルボディ成形空間にボディ用樹脂を注入す
るボディ用樹脂注入路をそなえていると共に前記一方側
内周兼バルブ面成形型と他方側内周兼バルブ面成形型と
で形成されるスロットルバルブ成形空間および前記外周
成形型に形成されるバルブシャフト部成形空間にバルブ
用樹脂を注入するバルブ用樹脂注入路をそなえているも
のとしたことを特徴としている。
【0019】そして、本発明に係わる空気流量制御装置
の成形型の実施態様においては、請求項4に記載してい
るように、外周成形型にそなえた軸受嵌合部形成部材は
ブッシュ部を有する形状をなし、ブッシュ厚さは軸受厚
さに対応するものにしていると共に、ブッシュ外周面で
スロットルボディ成形空間の一部を形成し且つブッシュ
内周面でバルブシャフト部成形空間の一部を形成するも
のとしたことを特徴としている。
【0020】本発明に係わる空気流量制御装置の成形方
法は、請求項5に記載しているように、請求項3または
4に記載の成形型を用い、一方側内周兼バルブ面成形型
と他方側内周兼バルブ面成形型とを閉じた状態にして、
前記外周成形型と前記一方側および他方側内周兼バルブ
面成形型とで形成されるスロットルボディ成形空間にボ
ディ用樹脂を注入してスロットルボディを成形したの
ち、前記一方側内周兼バルブ面成形型と他方側内周兼バ
ルブ面成形型とをバルブ厚さに見合う分だけ開いてスロ
ットルバルブ成形空間を形成すると共にバルブシャフト
部成形空間と連通し、前記スロットルバルブ成形空間と
バルブシャフト部成形空間にバルブ用樹脂を注入してシ
ャフト一体型のスロットルバルブを成形し、外周成形型
にそなえた軸受嵌合部形成部材を除去して形成された軸
受嵌合部に軸受を嵌合するようにしたことを特徴として
いる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明による一
実施の形態を示すものであって、この図に示す本発明に
よる空気流量制御装置の成形型1は、スロットルボディ
53の外周側を成形すると共に軸受54を嵌合するため
の軸受嵌合部3j(図3)およびバルブシャフト部成形
空間CSを形成する軸受嵌合部形成部材3b−Fならび
にコア部材3b−Cを有する外周成形型3(3a,3
b,3c)と、前記外周成形型3を支える上部型4およ
び下部型5と、前記スロットルボディ53の内周側のう
ちスロットルバルブ2のバルブシャフト部から一方側す
なわち上側の内周部分とスロットルバルブ2のバルブ本
体部2Vの上側のバルブ面を成形する一方側(上側)内
周兼バルブ面成形型6と、前記スロットルボディ53の
内周側のうちスロットルバルブ2のバルブシャフト部2
Sから他方側すなわち下側の内周部分とスロットルバル
ブ2のバルブ本体部2Vの下側のバルブ面を成形する他
方側(下側)内周兼バルブ面成形型7をそなえ、一方側
(上側)内周兼バルブ面成形型6には、外周成形型3
(3a,3b,3c)と内周兼バルブ面成形型6,7と
の間で形成される(なお、この例では、上部型4および
下部型5も多少関与している構造例のものとなっている
が、このような構造のものに限定されないことはいうま
でもない。)スロットルボディ成形空間CBにスロット
ルボディ用樹脂を注入するためのボディ用樹脂注入路8
と、前記一方側(上側)内周兼バルブ面成形型6と他方
側(下側)内周兼バルブ面成形型7との間で形成される
スロットルバルブ成形空間CVおよび前記外周成形型3
に形成されるバルブシャフト部成形空間CSにスロット
ルバルブ用樹脂を注入するためのバルブ用樹脂注入路9
を備えた構造を有するものである。
【0022】このような構造を有する成形型1を用いて
樹脂製空気流量制御装置51を成形するに際しては、一
方側(上側)内周兼バルブ面成形型6と他方側(下側)
内周兼バルブ面成形型7とを閉じた状態とし、バルブシ
ャフト部成形空間CSをも他方側(下側)内周兼バルブ
面成形型7により閉じた状態として、ボディ用樹脂注入
路8を介しスロットルボディ成形空間CBにスロットル
ボディ用樹脂を注入することによって、スロットルボデ
ィ53を成形する。
【0023】次いで、図2に示すように、スロットルバ
ルブ2のバルブ本体部2Vの厚さに対応する分だけ他方
側(下側)内周兼バルブ面成形型7を下方(矢印A方
向)に移動させて(コアバックさせ)、スロットルバル
ブ成形空間CVを形成すると共に、このスロットルバル
ブ成形空間CVとバルブシャフト部成形空間CSとが連
通した状態とし、この状態で一方側(上側)内周兼バル
ブ面成形型6に形成したバルブ用樹脂注入路9を介しス
ロットルバルブ成形空間CVおよびバルブシャフト部成
形空間CSにスロットルバルブ用樹脂を注入することに
よって、バルブ本体部2Vとバルブシャフト部2Sとが
一体となったスロットルバルブ2を成形する。
【0024】次いで、軸受嵌合部形成部材3b−Fおよ
びコア部材3b−Cを有する外周成形型3(3b)を除
去して図3に示すように軸受嵌合部3jを形成し、この
軸受嵌合部3jの部分に軸受54を嵌合してスロットル
バルブ2のバルブシャフト部2Sにすべり軸受54を固
定する。
【0025】したがって、図2に示す状態でバルブ用樹
脂注入路9からスロットルバルブ用樹脂をスロットルバ
ルブ成形空間CVおよびバルブシャフト部成形空間CS
に注入する際、スロットルバルブ用樹脂の注入時に巻き
込まれた空気や樹脂の分解ガス等の気体成分がスロット
ルバルブ成形空間CV内に存在していたとしても、この
気体成分はバルブシャフト部成形空間CS等を通して外
部に排出されることとなるので、バルブ本体部2V内に
発泡部分を生じることがなくなり、機械的強度が良好で
あると共に温度変化に対する膨張・収縮の度合の小さい
バルブ本体部2Vとバルブシャフト部2Sとが一体とな
ったスロットルバルブ2をそなえた樹脂製空気流量制御
装置が成形されることとなる。
【0026】なお、上記した樹脂製の空気流量制御装置
を構成するスロットルボディ53およびバルブ本体部2
Vとバルブシャフト部2Sとが一体化したスロットルバ
ルブ2の成形に用いる複合材料の母材(マトリックス)
としては、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン等の
ポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート,
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、
ポリアミド6,ポリアミド66,芳香族ポリアミド等の
ポリアミド系樹脂、ABS、ポリカーボネート,ポリア
セタール等の汎用樹脂、ポリフェニレンサルファイド,
ポリエーテルサルホン,ポリエーテルエーテルケトン,
ポリエーテルニトリル,ポリエーテルイミド等のスーパ
ーエンジニアリングプラスチック、フェノール樹脂,エ
ポキシ樹脂,不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹
脂、シリコーン樹脂、テフロン(登録商標)(PTF
E)樹脂等の合成樹脂を採用することができる。
【0027】また、スロットルボディ53およびスロッ
トルバルブ2の成形に用いる複合材料に含まれる繊維材
料および充填材料については、ガラス繊維,炭素繊維,
セラミックス繊維,セルロース繊維,ビニロン繊維,黄
銅繊維,アラミド繊維等の繊維類、炭酸カルシウム、酸
化亜鉛、酸化チタン、アルミナ、シリカ、水酸化マグネ
シウム、タルク、珪酸カルシウム、マイカ、ガラス、炭
素、黒鉛、熱硬化性樹脂粉末、カシューダスト等が有効
であり、場合によっては、難燃剤、紫外線防止剤、酸化
防止剤、滑剤等を適宜配合してもよい。
【0028】また、上記複合材料の成形収縮率のほか、
雰囲気の熱の影響等を受けないように、複合材料の線膨
張率を考慮するようになすことも必要に応じて望まし
い。
【0029】図4および図5は本発明による空気流量制
御装置において用いるすべり軸受54の構造例を示すも
のであって、図4に示すように、鋼,アルミニウム等か
らなる裏金54Bと、PTFE,FEP等のフッ素樹脂
であってその厚さが0.01〜0.1mmでかつ必要に
応じてカーボン短繊維等の強化繊維を配合したフッ素系
樹脂組成からなる樹脂摺動層54Sとの2層構造からな
るものとしたり、図5に示すように、鋼,アルミニウム
等からなる裏金54Bと、青銅,鉛青銅等からなり且つ
20〜50%程度の空孔率を有する焼結層54Mと、P
TFE,FEP等のフッ素樹脂であってその厚さが0.
01〜0.1mmでかつ必要に応じてカーボン短繊維等
の強化繊維を配合したフッ素系樹脂組成からなる樹脂摺
動層54Sとの3層構造からなるものとしたりすること
ができる。
【0030】このようなすべり軸受54の肉厚は、1〜
2.5mm程度のものとするのが良く、1mmよりも薄
いと剛性が弱く圧入時に変形を生ずることがあり、2.
5mmよりも厚いと裏金の反力が強すぎて円筒状の軸受
となりがたい傾向となる。
【0031】図6および図7は本発明による他の実施の
形態を示すものであって、スロットルボディ成形空間C
Bにスロットルボディ用樹脂を注入してスロットルボデ
ィ53を成形したのち、他方側(下側)内周兼バルブ面
成形型7を図7の矢印A方向にコアバックさせ、これに
よって形成されたスロットルバルブ成形空間CVとこれ
に連通したバルブシャフト部成形空間CS内にスロット
ルバルブ用樹脂を注入するに際して、外周成形型3に設
けたバルブ用樹脂注入路9からスロットルバルブ用樹脂
を注入するようにした場合を示している。
【0032】このようにしたときでも、前記気体成分は
他方のバルブシャフト部成形空間C Sやスロットルボデ
ィ成形空間CBを通して外部に排出されるため、この場
合にもバルブ本体部2V中において発泡部分が形成され
るようなことはない。
【0033】
【発明の効果】本発明による空気流量制御装置では、請
求項1に記載しているように、樹脂をマトリックスとす
る複合材料により成形されかつ空気流通路を形成したス
ロットルボディと、樹脂をマトリックスとする複合材料
により成形されかつ前記スロットルボディに軸受を介し
回動可能に支持されるバルブシャフト部と前記スロット
ルボディ内でバルブシャフト部と共に回動して空気流通
路を開閉するバルブ本体部とが一体成形されたスロット
ルバルブをそなえ、前記スロットルボディとスロットル
バルブとが同一の成形型により成形されてなるものとし
たから、金属製のスロットルシャフトを用いたときのよ
うな気体成分の閉じ込めやスリット形成部分での変形等
の不具合がなく、スロットルバルブのバルブ本体部の機
械的強度を良好なものとすることが可能であり、空気流
量制御の精度の高い空気流量制御装置を提供することが
可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0034】そして、請求項2に記載しているように、
軸受は、裏金を有する2層ないしは多層構造をなすすべ
り軸受であるものとすることによって、圧入時の変形を
伴うことなくスロットルボディ内でのスロットルバルブ
の回動が円滑であるようにした空気流量制御装置を提供
することが可能であるという著しく優れた効果がもたら
される。
【0035】また、本発明による空気流量制御装置の成
形型によれば、請求項3に記載しているように、樹脂を
マトリックスとする複合材料により成形されかつ空気流
通路を形成したスロットルボディと、樹脂をマトリック
スとする複合材料により成形されかつ前記スロットルボ
ディに軸受を介し回動可能に支持されるバルブシャフト
部と前記スロットルボディ内でバルブシャフト部と共に
回動して空気流通路を開閉するバルブ本体部とが一体成
形されたスロットルバルブをそなえた空気流量制御装置
を成形するための成形型であって、前記スロットルボデ
ィの外周側を成形すると共に前記軸受を嵌合する軸受嵌
合部形成部材をそなえ且つバルブシャフト部成形空間を
形成した外周成形型と、前記スロットルボディの内周側
のうち前記スロットルバルブのバルブシャフト部から一
方側の内周部分とスロットルバルブのバルブ本体部の一
方側のバルブ面を成形する一方側内周兼バルブ面成形型
と、前記スロットルボディの内周側のうち前記スロット
ルバルブのバルブシャフト部から他方側の内周部分とス
ロットルバルブのバルブ本体部の他方側のバルブ面を成
形する他方側内周兼バルブ面成形型をそなえ、前記外周
成形型と前記一方側および他方側内周兼バルブ面成形型
とで形成されるスロットルボディ成形空間にボディ用樹
脂を注入するボディ用樹脂注入路をそなえていると共に
前記一方側内周兼バルブ面成形型と他方側内周兼バルブ
面成形型とで形成されるスロットルバルブ成形空間およ
び前記外周成形型に形成されるバルブシャフト部成形空
間にバルブ用樹脂を注入するバルブ用樹脂注入路をそな
えているものとしたから、スロットルバルブ成形空間内
に存在する気体成分をバルブシャフト部成形空間を介し
て外部に逃がすことができるので、スロットルバルブ本
体部での発泡部分の形成がなくなり、バルブ開閉時の衝
撃による破損を生じがたいと共に温度変化による膨張・
収縮の度合が低減して空気流量制御機能がより一層向上
した空気流量制御装置を成形することが可能であるとい
う著しく優れた効果がもたらされる。
【0036】そして、請求項4に記載しているように、
外周成形型にそなえた軸受嵌合部形成部材はブッシュ部
を有する形状をなし、ブッシュ厚さは軸受厚さに対応す
るものにしていると共に、ブッシュ外周面でスロットル
ボディ成形空間の一部を形成し且つブッシュ内周面でバ
ルブシャフト部成形空間の一部を形成するものとするこ
とによって、スロットルバルブのバルブシャフト部を形
成したのちこのバルブシャフト部への軸受の嵌入を良好
に行うことが可能であるという著しく優れた効果がもた
らされる。
【0037】本発明による空気流量制御装置の成形方法
によれば、請求項5に記載しているように、請求項3ま
たは4に記載の成形型を用い、一方側内周兼バルブ面成
形型と他方側内周兼バルブ面成形型とを閉じた状態にし
て、前記外周成形型と前記一方側および他方側内周兼バ
ルブ面成形型とで形成されるスロットルボディ成形空間
にボディ用樹脂を注入してスロットルボディを成形した
のち、前記一方側内周兼バルブ面成形型と他方側内周兼
バルブ面成形型とをバルブ厚さに見合う分だけ開いてス
ロットルバルブ成形空間を形成すると共にバルブシャフ
ト部成形空間と連通し、前記スロットルバルブ成形空間
とバルブシャフト部成形空間にバルブ用樹脂を注入して
シャフト一体型のスロットルバルブを成形し、外周成形
型にそなえた軸受嵌合部形成部材を除去して形成された
軸受嵌合部に軸受を嵌合するようにしたから、スロット
ルバルブのバルブ本体部での発泡がなく、機械的強度が
高いと共に熱変形が小さいスロットルバルブを備え、空
気流量制御機能に優れた空気流量制御装置を成形するこ
とが可能であるという著しく優れた効果がもたらされ
る。
【0038】
【実施例】次に、本発明の実施例について詳細に説明す
るが、本発明はこのような実施例のみに限定されないこ
とはいうまでもない。
【0039】(実施例1)図1に示した構造の空気流量
制御装置の成形型1を2色成形用射出成形機に設置し、
成形型1の温度を150℃とした。なお、このとき、軸
受嵌合部形成部材3b−Fのボア部分の外径が12m
m,内径が10mmであるものとした。
【0040】そして、スロットルボディ用樹脂として、
樹脂温度が400℃であるPEI樹脂組成物(日本ジー
イープラスチック(株)製 商品名:ウルテム230
0)を用いてボディ用樹脂注入路8よりスロットルボデ
ィ成形空間CBに射出することによってスロットルボデ
ィ53を成形した。
【0041】次いで、図2に示すように、下側内周兼バ
ルブ面成形型7を矢印A方向にコアバックさせてスロッ
トルバルブ成形空間CVを形成すると共に直径10mm
のバルブシャフト部成形空間CSと連通させた状態と
し、スロットルバルブ用樹脂として樹脂温度が400℃
であるPEI樹脂組成物(日本ジーイープラスチック
(株)製 商品名:ウルテム2300)を用いて上側内
周兼バルブ面成形型6に設けたバルブ用樹脂注入路9よ
りスロットルバルブ成形空間CVおよびバルブシャフト
部成形空間CSに射出することによってバルブ本体部2
Vとバルブシャフト部2Sとが一体となったスロットル
バルブ2を成形した。
【0042】次いで、外周成形型3(3b)の軸受嵌合
部形成部材3b−Fとコア部材3b−Cとを取り出して
図3に示す状態としたのち、スロットルバルブ2のバル
ブシャフト部2Sに外径12mm,内径10mm,長さ
15mm(肉厚1mm)の複層型巻き軸受(エヌデーシ
ー(株)製 商品名:F−920−BM1015FB)
54を圧入して樹脂製の空気流量制御装置を得た。
【0043】このようにして得た空気流量制御装置にお
けるスロットルバルブ2のスロットルボディ53内での
回動は著しく円滑なものであり、スロットルバルブ2の
全閉時におけるスロットルボディ53の内周壁との間で
のクリアランスは20μm以下の良好なものであった。
【0044】また、スロットルバルブ2を取り出してバ
ルブ本体部2Vにおける発泡率を調べたところ、0.8
%であり、従来問題となっていた残留ガス成分等による
バルブ内部での発泡は認められなかった。
【0045】(実施例2)図6に示した構造の空気流量
制御装置の成形型1を2色成形用射出成形機に設置し、
成形型1の温度を150℃とした。なお、このとき、軸
受嵌合部形成部材3b−Fのボア部分の外径が12m
m,内径が10mmであるものとした。
【0046】そして、スロットルボディ用樹脂として、
樹脂温度が400℃であるPEI樹脂組成物(日本ジー
イープラスチック(株)製 商品名:ウルテム230
0)を用いてボディ用樹脂注入路8よりスロットルボデ
ィ成形空間CBに射出することによってスロットルボデ
ィ53を成形した。
【0047】次いで、図7に示すように、下側内周兼バ
ルブ面成形型7を矢印A方向にコアバックさせてスロッ
トルバルブ成形空間CVを形成すると共に直径10mm
のバルブシャフト部成形空間CSと連通させた状態と
し、スロットルバルブ用樹脂として樹脂温度が400℃
であるPEI樹脂組成物(日本ジーイープラスチック
(株)製 商品名:ウルテム2300)を用いて外周成
形型3に設けたバルブ用樹脂注入路9よりバルブシャフ
ト部成形空間CSおよびスロットルバルブ成形空間CV
射出することによってバルブ本体部2Vとバルブシャフ
ト部2Sとが一体となったスロットルバルブ2を成形し
た。
【0048】次いで、外周成形型3(3b)の軸受嵌合
部形成部材3b−Fとコア部材3b−Cとを取り出して
図3に示したと同様の状態としたのち、スロットルバル
ブ2のバルブシャフト部2Sに外径12mm,内径10
mm,長さ15mm(肉厚1mm)の複層型巻き軸受
(エヌデーシー(株)製 商品名:F−920−BM1
015FB)54を圧入して樹脂製の空気流量制御装置
を得た。
【0049】このようにして得た空気流量制御装置にお
けるスロットルバルブ2のスロットルボディ53内での
回動は著しく円滑なものであり、スロットルバルブ2の
全閉時におけるスロットルボディ53の内周壁との間で
のクリアランスは20μm以下の良好なものであった。
【0050】また、スロットルバルブ2を取り出してバ
ルブ本体部2Vにおける発泡率を調べたところ、0.6
%であり、従来問題となっていた残留ガス成分等による
バルブ内部での発泡は認められなかった。
【0051】(比較例1)図10に示した構造の空気流
量制御装置の成形型61を2色成形用射出成形機に設置
し、成形型61の温度を150℃とすると共に、外径1
2mm,内径10mm,長さ15mm(肉厚1mm)の
複層型巻き軸受(エヌデーシー(株)製F−920−B
M1015FB)54を設置した。
【0052】そして、スロットルボディ用樹脂として、
樹脂温度が400℃であるPEI樹脂組成物(日本ジー
イープラスチック(株)製 商品名:ウルテム230
0)を用いてボディ用樹脂注入路68よりスロットルボ
ディ成形空間CBに射出することによってスロットルボ
ディ53を成形した。
【0053】次いで、図11に示すように、下側内周兼
バルブ面成形型67をコアバックさせてスロットルバル
ブ成形空間CVを形成し、スロットルバルブ用樹脂とし
て樹脂温度が400℃であるPEI樹脂組成物(日本ジ
ーイープラスチック(株)製商品名:ウルテム230
0)を用いてバルブ用樹脂注入路69よりスロットルバ
ルブ成形空間CVに射出することによってスロットルバ
ルブ56を成形して樹脂製の空気流量制御装置を得た。
【0054】このようにして得た空気流量制御装置にお
けるスロットルバルブ56のスロットルボディ53内で
の回動は著しく円滑なものであり、スロットルバルブ5
6の全閉時におけるスロットルボディ53の内周壁との
間でのクリアランスは20μm以下の良好なものであっ
た。
【0055】一方、スロットルバルブ56を取り出して
内部の発泡率を調べたところ、表面は一様な樹脂で形成
されているものの内部は発泡した状態となっていて、発
泡率は約25%であった。これはスロットルバルブ用樹
脂の注入時に巻き込まれた空気やスロットルバルブ用樹
脂の分解ガス等の気体成分の逃げ道がなくなってバルブ
内部に残留したことが原因となって発泡率が高くなった
ものである。
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す空気流量制御装置
の成形型を示す断面説明図である。
【図2】図1に示す成形型において下側内周兼バルブ面
成形型をコアバックさせたのちの状態を示す断面説明図
である。
【図3】図2に示す成形型においてスロットルバルブ成
形空間およびバルブシャフト部成形空間に樹脂を注入し
たのちバルブシャフト部にすべり軸受を嵌合する様子を
示す断面説明図である。
【図4】すべり軸受の構造例を示す部分断面説明図であ
る。
【図5】すべり軸受の他の構造例を示す部分断面説明図
である。
【図6】本発明の他の実施の形態による空気流量制御装
置の成形型を示す断面説明図である
【図7】図6に示す成形型において下側内周兼バルブ面
成形型をコアバックさせたのちの状態を示す断面説明図
である。
【図8】空気流量制御装置(スロットルチャンバ)の構
造例を示す正面説明図である。
【図9】空気流量制御装置(スロットルチャンバ)の構
造例を示す平面説明図である。
【図10】スロットルボディとスロットルバルブを同一
の成形型で射出成形するのに用いる従来の空気流量制御
装置の成形型の断面説明図である。
【図11】図10に示す成形型において下側内周兼バル
ブ面成形型をコアバックさせたのちの状態を示す断面説
明図である。
【図12】スロットルボディ成形空間に樹脂を注入する
際のスロットルバルブ成形空間(ただし、形成途中)の
状態を示す断面説明図である。
【図13】スロットルバルブ成形空間に樹脂を注入した
後の状態を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 空気流量制御装置の成形型 2 スロットルバルブ 2S バルブシャフト部 2V バルブ本体部 3(3a,3b,3c) 外周成形型 3b−C 外周成形型のコア部材 3b−F 外周成形型の軸受嵌合部形成部材 3j 軸受嵌合部 4 上部型 5 下部型 6 一方側(上側)内周兼バルブ面成形型 7 他方側(下側)内周兼バルブ面成形型 8 ボディ用樹脂注入路 9 バルブ用樹脂注入路 CB スロットルボディ成形空間 CV スロットルバルブ成形空間 CS バルブシャフト部成形空間 51 空気流量制御装置 52 空気流通路 53 スロットルボディ 54 軸受 55 スロットルシャフト 56 スロットルバルブ
フロントページの続き (72)発明者 半 田 浩 一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G065 CA23 HA06 HA15 HA21 3H052 BA03 BA26 CA17 CC07 CD09 DA01 EA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂をマトリックスとする複合材料によ
    り成形されかつ空気流通路を形成したスロットルボディ
    と、樹脂をマトリックスとする複合材料により成形され
    かつ前記スロットルボディに軸受を介し回動可能に支持
    されるバルブシャフト部と前記スロットルボディ内でバ
    ルブシャフト部と共に回動して空気流通路を開閉するバ
    ルブ本体部とが一体成形されたスロットルバルブをそな
    え、前記スロットルボディとスロットルバルブとが同一
    の成形型により成形されてなることを特徴とする空気流
    量制御装置。
  2. 【請求項2】 軸受は、裏金を有する2層ないしは多層
    構造をなすすべり軸受であることを特徴とする請求項1
    に記載の空気流量制御装置。
  3. 【請求項3】 樹脂をマトリックスとする複合材料によ
    り成形されかつ空気流通路を形成したスロットルボディ
    と、樹脂をマトリックスとする複合材料により成形され
    かつ前記スロットルボディに軸受を介し回動可能に支持
    されるバルブシャフト部と前記スロットルボディ内でバ
    ルブシャフト部と共に回動して空気流通路を開閉するバ
    ルブ本体部とが一体成形されたスロットルバルブをそな
    えた空気流量制御装置を成形するための成形型であっ
    て、前記スロットルボディの外周側を成形すると共に前
    記軸受を嵌合する軸受嵌合部形成部材をそなえ且つバル
    ブシャフト部成形空間を形成した外周成形型と、前記ス
    ロットルボディの内周側のうち前記スロットルバルブの
    バルブシャフト部から一方側の内周部分とスロットルバ
    ルブのバルブ本体部の一方側のバルブ面を成形する一方
    側内周兼バルブ面成形型と、前記スロットルボディの内
    周側のうち前記スロットルバルブのバルブシャフト部か
    ら他方側の内周部分とスロットルバルブのバルブ本体部
    の他方側のバルブ面を成形する他方側内周兼バルブ面成
    形型をそなえ、前記外周成形型と前記一方側および他方
    側内周兼バルブ面成形型とで形成されるスロットルボデ
    ィ成形空間にボディ用樹脂を注入するボディ用樹脂注入
    路をそなえていると共に前記一方側内周兼バルブ面成形
    型と他方側内周兼バルブ面成形型とで形成されるスロッ
    トルバルブ成形空間および前記外周成形型に形成される
    バルブシャフト部成形空間にバルブ用樹脂を注入するバ
    ルブ用樹脂注入路をそなえていることを特徴とする空気
    流量制御装置の成形型。
  4. 【請求項4】 外周成形型にそなえた軸受嵌合部形成部
    材はブッシュ部を有する形状をなし、ブッシュ厚さは軸
    受厚さに対応するものにしていると共に、ブッシュ外周
    面でスロットルボディ成形空間の一部を形成し且つブッ
    シュ内周面でバルブシャフト部成形空間の一部を形成す
    ることを特徴とする請求項3に記載の空気流量制御装置
    の成形型。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の成形型を用
    い、一方側内周兼バルブ面成形型と他方側内周兼バルブ
    面成形型とを閉じた状態にして、前記外周成形型と前記
    一方側および他方側内周兼バルブ面成形型とで形成され
    るスロットルボディ成形空間にボディ用樹脂を注入して
    スロットルボディを成形したのち、前記一方側内周兼バ
    ルブ面成形型と他方側内周兼バルブ面成形型とをバルブ
    厚さに見合う分だけ開いてスロットルバルブ成形空間を
    形成すると共にバルブシャフト部成形空間と連通し、前
    記スロットルバルブ成形空間とバルブシャフト部成形空
    間にバルブ用樹脂を注入してシャフト一体型のスロット
    ルバルブを成形し、外周成形型にそなえた軸受嵌合部形
    成部材を除去して形成された軸受嵌合部に軸受を嵌合す
    ることを特徴とする空気流量制御装置の成形方法。
JP11009564A 1999-01-18 1999-01-18 空気流量制御装置およびその成形方法ならびにその成形型 Pending JP2000204974A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11009564A JP2000204974A (ja) 1999-01-18 1999-01-18 空気流量制御装置およびその成形方法ならびにその成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11009564A JP2000204974A (ja) 1999-01-18 1999-01-18 空気流量制御装置およびその成形方法ならびにその成形型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000204974A true JP2000204974A (ja) 2000-07-25

Family

ID=11723799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11009564A Pending JP2000204974A (ja) 1999-01-18 1999-01-18 空気流量制御装置およびその成形方法ならびにその成形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000204974A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003003920A (ja) * 2001-06-21 2003-01-08 Denso Corp 内燃機関の吸気装置
JP2007138850A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Aisin Seiki Co Ltd 流体制御弁とその製造方法
JP2009255301A (ja) * 2008-04-11 2009-11-05 Denso Corp バルブユニットの製造方法
US7790083B2 (en) 2003-07-01 2010-09-07 Robert Bosch Gmbh Method for producing a throttle valve unit in a two-component injection molding process

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003003920A (ja) * 2001-06-21 2003-01-08 Denso Corp 内燃機関の吸気装置
US7790083B2 (en) 2003-07-01 2010-09-07 Robert Bosch Gmbh Method for producing a throttle valve unit in a two-component injection molding process
JP2007138850A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Aisin Seiki Co Ltd 流体制御弁とその製造方法
JP4497083B2 (ja) * 2005-11-18 2010-07-07 アイシン精機株式会社 流体制御弁とその製造方法
JP2009255301A (ja) * 2008-04-11 2009-11-05 Denso Corp バルブユニットの製造方法
JP4513892B2 (ja) * 2008-04-11 2010-07-28 株式会社デンソー バルブユニットの製造方法
US7897084B2 (en) 2008-04-11 2011-03-01 Denso Corporation Manufacturing method of valve unit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000202866A (ja) 空気流量制御装置およびその成形方法
US7785013B2 (en) High-accuracy sliding bearing
US5693284A (en) Plastic hollow member and the method thereof
JP4436828B2 (ja) 2成分射出成形法でスロットルバルブユニットを製造するための方法
CA2390509A1 (en) Gas-permeable plug and method for manufacturing the same
US20060000997A1 (en) Throttle device for internal combustion engine
JP2000204974A (ja) 空気流量制御装置およびその成形方法ならびにその成形型
US20030106526A1 (en) Throttle body
JP2000210983A (ja) 空気流量制御装置およびその成形方法ならびにその成形型
JP2000210984A (ja) 空気流量制御装置およびその成形方法ならびにその成形型
JP2000190335A (ja) 空気流量制御装置およびその成形方法ならびにその成形型
JPH02286916A (ja) 動圧形軸受及びスピンドルユニット
JP2000202856A (ja) 空気流量制御装置およびその成形方法
JP2000027665A (ja) 樹脂製スロットルチャンバおよびその製造方法
JPS6047796B2 (ja) 音響機器用構造体およびその製造方法
JP3032436B2 (ja) 中空射出成形法による樹脂製ローラーの製造方法
JP4424179B2 (ja) 内燃機関用スロットル装置の製造方法
JP4152783B2 (ja) トナー容器
JPS62215166A (ja) 複合ピストンおよびその製造方法
CN113123963B (zh) 一种柱塞连杆组件、柱塞连杆组件成型方法及成型模具
JP7340239B2 (ja) スペーサの製造方法及びスペーサ
KR100865070B1 (ko) 하이브리드 복합재료 쇼울더 베어링과 그 제조방법 및하이브리드 복합재료 쇼울더 베어링을 가지는 회전체시스템
TWI765436B (zh) 一體成型之無軸承踏板的製造方法
JP3580623B2 (ja) 熱可塑性樹脂によるフラッパー
JPH11294201A (ja) 内燃機関の吸入空気制御装置