JP2000204458A - 広ひずみ範囲高弾性アンテナ - Google Patents

広ひずみ範囲高弾性アンテナ

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JP2000204458A
JP2000204458A JP11006953A JP695399A JP2000204458A JP 2000204458 A JP2000204458 A JP 2000204458A JP 11006953 A JP11006953 A JP 11006953A JP 695399 A JP695399 A JP 695399A JP 2000204458 A JP2000204458 A JP 2000204458A
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JP
Japan
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antenna
wide
alloy wire
wire
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JP11006953A
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English (en)
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Hiroshi Horikawa
宏 堀川
Kaisuke Shiroyama
魁助 城山
Kengo Mitose
賢悟 水戸瀬
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Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Techno Material Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Techno Material Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 −20℃から60℃の広い温度範囲で良好な
形状復元性を示し、かつ細径でも十分な鋼性が保持され
るNi−Ti系合金線で構成された広ひずみ範囲高弾性
アンテナを提供する。 【解決手段】 冷間伸線加工後、熱処理せずに機械的矯
正加工を施して材料特性と真直度を改善したNi−Ti
系合金線からなるアンテナであって、前記Ni−Ti系
合金線は応力誘起マルテンサイト変態を示さないタイプ
であり、−20℃〜60℃の温度範囲での引張試験の応
力−ひずみ特性が、 ひずみ4%まで降伏点や変曲点を持たず応力が単調に
増加し、ひずみ4%における見かけ上の弾性率Eが3
000kgf/mm2 以上であり、ひずみ4%まで変
形し除荷したときの残留ひずみZが0.1%以下である
ことを特徴とする広ひずみ範囲高弾性アンテナ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、−20℃から60
℃の広い温度範囲で良好な形状回復性を示し、かつ細径
でも十分な鋼性が保持されるNi−Ti系合金線で構成
された広ひずみ範囲高弾性アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話などの移動体通信のアンテナに
は、従来、ピアノ線やステンレス鋼線が使用されてき
た。しかし、近年、小型端末機が開発され携帯電話器が
小型化されると、携帯電話器は誰もが持ち歩くようにな
り、その結果、アンテナを洋服のポケットに引っかけて
曲げてしまいアンテナの出し入れができなくなるという
事故が相次いだ。
【0003】そこで、Ni−Ti系超弾性合金線を用い
たアンテナが開発された。前記Ni−Ti系超弾性合金
線は、応力付与により生じた変形(応力誘起マルテンサ
イト変態によって生じた変形)が除荷時に逆変態によっ
て元の形状に戻る形状復元性(超弾性)を有し、また従
来のステンレス鋼線などに比べて非常にしなやかな特性
を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このNi−T
i系超弾性合金線を用いたアンテナは、図5aにその応
力−ひずみ特性を示すように、−20℃の低温では残留
ひずみZが大きいため一度変形すると永久変形して形状
が元に戻らず、形状を復元させるには温度をAf点以上
に上げて形状記憶効果を発現させる必要があり、極寒地
ではその超弾性効果が得られないという問題がある。0
℃でもかなりの残留ひずみZが残る(図5b参照)た
め、−20℃の場合と同じような問題がある。一方、炎
天下の車内では瞬時的に60℃になることも想定される
が、この場合も残留ひずみZが大きく(図5e参照)前
述と同じ問題がある。このように、Ni−Ti系超弾性
合金線を用いたアンテナでは変形しても形状が元に戻る
のは温度が室温前後の場合に限られる(図5c、d参
照)。
【0005】また、前記Ni−Ti系超弾性合金線を用
いたアンテナには、降伏点Fが現れ(図5a〜e参
照)、この降伏点Fを超えるとそれ以上ひずみを付与し
ても応力が増加せず、つまり鋼性が低く、アンテナを細
径化して携帯電話器の軽量化とコストダウンを図るとい
う要求に応えられない。
【0006】この他に、伸線加工上がりのNi−Ti系
合金線を用いたアンテナが提案されている。このアンテ
ナは温度の影響が比較的小さく、かつ剛性が高い利点を
有するが、直線性が不十分であり、また残留ひずみZが
大きい(図6参照)ため形状復元性に劣る。
【0007】本発明は、−20℃から60℃の広い温度
範囲で良好な形状復元性を示し、かつ細径でも十分な鋼
性が保持されるNi−Ti系合金線で構成された広ひず
み範囲高弾性アンテナの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
冷間伸線加工後、熱処理せずに、機械的矯正加工を施す
ことで材料特性を改善したNi−Ti系合金線からなる
アンテナであって、前記Ni−Ti系合金線は応力誘起
マルテンサイト変態を示さないタイプであり、−20℃
〜60℃の温度範囲での引張試験の応力−ひずみ特性
が、 ひずみ4%まで降伏点や変曲点を持たず応力が単調に
増加し、ひずみ4%における見かけ上の弾性率Eが3
000kgf/mm2 以上であり、ひずみ4%まで変
形し除荷したときの残留ひずみZが0.3%以下である
ことを特徴とする広ひずみ範囲高弾性アンテナである。
【0009】請求項2記載の発明は、ひずみ4%におけ
る見かけ上の弾性率Eが4000kgf/mm2 以上で
あることを特徴とする請求項1記載の広ひずみ範囲高弾
性アンテナ。
【0010】請求項3記載の発明は、ひずみ4%まで変
形し除荷したときの残留ひずみZが0.1%以下である
ことを特徴とする請求項1または2記載の広ひずみ範囲
高弾性アンテナである。
【0011】請求項4記載の発明は、Ni−Ti系合金
線が、Niを50.2〜51.5at%含有し、残部Ti
からなる合金、Niを49.8〜51.5at%含有し、
Cr、Fe、V、Al、Cu、Co、Moの中の1種ま
たは2種以上を0.1〜2.0at%含有し、残部Tiか
らなる合金、Tiを49.0〜51.0at%、Cuを
5.0〜12.0at%含有し、さらにCr、Fe、V、
Al、Co、Moの中の1種または2種以上を0.1〜
2.0at%含有し、残部Niからなる合金のいずれかで
構成されていることを特徴とする請求項1、2、3のい
ずれかに記載の広ひずみ範囲高弾性アンテナである。
【0012】請求項5記載の発明は、Ni−Ti系合金
線に施す機械的矯正加工が、繰り返し曲げまたは回転に
よるねじれの少なくとも1つによる機械的矯正加工であ
ることを特徴とする請求項1、2、3、4のいずれかに
記載の広ひずみ範囲高弾性アンテナである。
【0013】請求項6記載の発明は、Ni−Ti系合金
線に施す機械的矯正加工が、スピナー式矯正加工または
ブレード式矯正加工であることを特徴とする請求項1、
2、3、4、5のいずれかに記載の広ひずみ範囲高弾性
アンテナである。
【0014】請求項7記載の発明は、携帯電話用アンテ
ナであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
6のいずれかに記載の広ひずみ範囲高弾性アンテナであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明において、降伏点F、見か
け上の弾性率E、残留ひずみZは、図1に示すように定
義する。
【0016】本発明のアンテナは、−20〜60℃の温
度範囲における引張試験での応力−ひずみ特性が、 ひずみ4%まで降伏点や変曲点を持たず応力が単調に
増加し、ひずみ4%における見かけ上の弾性率Eが3
000kgf/mm2 以上であり、ひずみ4%まで変
形し除荷したときの残留ひずみZが0.3%以下であ
る。従って、前記により鋼性が高いので曲がり難
く、従って線を細くすることができて軽量化とコスト低
減が図れる。またにより、たとえ変形しても除荷すれ
ば形状が即座に復元しアンテナの出し入れが−20〜6
0℃の広い温度範囲に渡って良好に行える。
【0017】本発明のアンテナは、Ni−Ti系合金鋳
塊に熱間加工、冷間伸線加工、機械的矯正加工を順に施
して製造される。この製造方法では、伸線加工後に矯正
加工を施し、かつ伸線加工後は、機械的矯正加工後も含
め、いかなる熱処理も施さない。即ち、前記製造方法
は、従来の熱間加工、冷間伸線加工、記憶熱処理(超弾
性特性を付与するための熱処理)を順に施す製造方法、
または熱間加工後に冷間伸線加工を施して上がりとする
製造方法とは工程が全く異なる。
【0018】本発明のアンテナは、製造工程で熱処理
(記憶熱処理)を施さないため応力誘起マルテンサイト
変態による超弾性を示さない。また機械的矯正加工(以
下、矯正加工と略記する)により直線性が改善され、ま
た残留ひずみZが小さくなる。前記矯正加工により直線
性が改善され、また残留ひずみZが小さくなるのは、矯
正加工により導入される転位の方向(線に対する曲げま
たはねじり方向)と冷間伸線加工により導入される転位
の方向(線の長さ方向)とが異なること、また矯正加工
により導入されるひずみが非対象なことにより転位密度
の増大が可能になることが主な原因である。このよう
に、本発明のアンテナの特性は、矯正加工により改善さ
れたもので、これまでにない全く新しいメカニズムによ
り発現される。
【0019】本発明において、矯正加工には、繰り返し
曲げ、回転によるねじれ、の少なくとも1つによる矯正
加工が必要である。前記矯正加工は、スピナー式矯正機
またはブレード式矯正機を用いて曲げひずみとねじりひ
ずみの両方を付与する方法、ボビンを回転してねじりひ
ずみを付与する方法、ローラーレベラー式矯正機を用い
て曲げひずみを付与する方法などにより施される。スピ
ナー式矯正機でもブレード式矯正機でも、曲げとねじり
の両ひずみが付与されるが、本発明では生産性に優れる
スピナー式矯正機が特に推薦される。
【0020】矯正加工では摩擦熱などで線が加熱される
が、記憶熱処理温度の300℃以上に加熱されると超弾
性が出現して低温での特性が低下してしまう。従って3
00℃以上にならないように注意する必要がある。特に
は280℃以下に抑えるのが望ましい。矯正加工中の線
の温度は、通常、加工条件により制御できるが、発熱量
が多い場合は強制冷却する必要がある。
【0021】本発明のアンテナには、Ni−Ti系合金
線が使用されるが、Niを50.2〜51.5at%含有
し、残部がTiからなるNi−Ti系合金線、Niを4
9.8〜51.5at%含有し、さらにCr、Fe、V、
Al、Cu、Co、Moの中から1種または2種以上を
0.1〜2.0at%含有し、残部がTiからなるNi−
Ti系合金線、Tiを49.0〜51.0at%、Cuを
5.0〜12.0at%、さらにCr、Fe、V、Al、
Co、Moの中の1種または2種以上を0.1〜2.0
at%含有し、残部がNiからなるNi−Ti−Cu系合
金線が特に適している。なお、本発明において、冷間伸
線加工では適宜中間焼鈍を施すが、最終の冷間伸線加工
率は15〜60%が適当である。
【0022】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。 (実施例1)Niを51.0at%含有し、残部がTiか
らなるNi−Ti系合金鋳塊に熱間加工および冷間伸線
加工を順に施して直径1mmの加工上がり線材を製造
し、次いでスピナー式矯正機により直線状に矯正加工し
てNi−Ti系合金線(線材A1 )を製造した。前記冷
間伸線加工では中間焼鈍を入れた。最終中間焼鈍後の冷
間伸線加工率は55%とした。また矯正加工条件は、線
材張力10kgf/mm2 、矯正速度10m/分とし
た。
【0023】(実施例2)Niを50.7at%含有し、
残部がTiからなるNi−Ti系合金鋳塊を用いた他は
実施例1と同じ方法によりNi−Ti系合金線(線材A
2 )を製造した。
【0024】(比較例1)下記線材B〜D(直径1m
m)を用意した。 線材B:実施例1で得られた冷間伸線加工上がり線材に
420℃で60秒間熱処理した線材。 線材C:実施例1で得られた冷間伸線加工上がり線材。 線材D:高伸線加工率のステンレス鋼線材(加工率57
%)。
【0025】実施例1で得られた本発明例の線材A1 と
比較例1で用意した線材B、C、Dについて引張試験を
行い、応力−ひずみ特性を調べた。引張試験温度は、線
材A1 と線材Bは−20℃、0℃、23℃、40℃、6
0℃の5通りとし、線材C、Dは23℃のみとした。結
果をそれぞれ図2、5、6、7に示す。
【0026】図2は本発明例の線材A1 の応力−ひずみ
特性で、前記5通りの温度において、ひずみ4%まで
降伏点や変曲点を持たず応力が単調に増加し、ひずみ
4%における見かけ上の弾性率Eが3000kgf/m
2 以上であり、ひずみ4%まで変形し除荷したとき
の残留ひずみZが0.1%以下で小さかった。
【0027】図5(a)〜(e)は冷間伸線加工上がり
線材に420℃で60秒間熱処理を施した線材Bの試験
温度が−20℃〜60℃における応力−ひずみ特性で、
いずれも前記の条件を満たさず、しかも試験温度が
−20℃ではの残留ひずみZが0.3%を超えた。
【0028】図6は冷間伸線加工上がり線材Cの23℃
における応力−ひずみ特性で、ひずみ4%まで降伏点
や変曲点を持たず応力が単調に増加し、ひずみ4%に
おける見かけ上の弾性率Eが3000kgf/mm2
上であるが、ひずみ4%まで変形し除荷したときの残
留ひずみZが0.4%と大きかった。
【0029】図7はステンレス鋼線材Dの試験温度23
℃における応力−ひずみ特性で鋼性は非常に高いが、
1.5%ひずみで破断した。
【0030】本発明例線材A2 についても、−20℃、
0℃、23℃、40℃、60℃の5通りの温度で引張試
験を行い、見かけ上の弾性率Eと残留ひずみZを求め
た。結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】また、本発明例線材A1 、A2 について、
見かけ上の弾性率Eと温度との関係および残留ひずみZ
と温度との関係を、比較例線材Bと対比して、それぞれ
図3、4に示した。図3より明らかなように、見かけ上
の弾性率Eは、本発明例線材A1 、A2 の方が−20℃
〜60℃の温度範囲全体に渡って比較例線材Bより大幅
に大きい。弾性率Eが4倍だと線径を30%、重量を5
0%減少させることができる。アンテナの長さを100
mmとするとその重量は0.51gであり、本発明によ
ればアンテナ本体だけで0.26g軽量化できる。被覆
樹脂やその他付属部品の重量を合わせると1〜2g軽量
化できる。これは携帯電話全体の重量の2〜4%に相当
する。また、図4より明らかなように、残留ひずみZ
は、本発明例線材A1 、A2 の方が−20〜60℃の全
温度範囲に渡って比較例線材Bより小さく、形状復元性
に優れていることがわかる。特に、−20、0、60℃
において差が明瞭に認められる。
【0033】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のアンテナ
は、Ni−Ti系合金を冷間伸線加工後、熱処理せずに
矯正加工することで材料特性を改善したもので、応力誘
起マルテンサイト変態を示さず、−20〜60℃の温度
範囲における引張試験での応力−ひずみ特性が、 ひずみ4%まで降伏点や変曲点を持たず応力が単調に
増加し、ひずみ4%における見かけ上の弾性率Eが3
000kgf/mm2 以上であり、ひずみ4%まで変
形し除荷したときの残留ひずみZが0.3%以下であ
る。従って、前記により鋼性が高く線を細くできて
コスト低減が図れ、またにより使用中に変形しても除
荷すれば形状が即座に復元しアンテナの出し入れが−2
0〜60℃の広い温度範囲に渡って良好に行える。依っ
て、アンテナが変形し易い携帯電話器などに用いて顕著
な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における応力−ひずみ特性の規定値の説
明図である。
【図2】(a)〜(e)は本発明例アンテナ (線材A1)
の種々温度における応力−ひずみ特性の説明図である。
【図3】本発明例アンテナ (線材A1 、A2)の見かけ上
の弾性率Eと温度との関係を示す図である。
【図4】本発明例アンテナ( 線材A1 、A2)の残留ひず
みZと温度との関係を示す図である。
【図5】従来のアンテナ(Ni−Ti系超弾性型合金
線:線材B)の応力−ひずみ特性の説明図である。
【図6】従来のアンテナ(Ni−Ti系加工硬化型合金
線:線材C)の応力−ひずみ特性の説明図である。
【図7】従来のアンテナ(高加工率ステンレス鋼線:線
材D)の応力−ひずみ特性の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城山 魁助 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 水戸瀬 賢悟 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5J046 AA06 AB06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷間伸線加工後、熱処理せずに、機械的
    矯正加工を施すことで材料特性を改善したNi−Ti系
    合金線からなるアンテナであって、前記Ni−Ti系合
    金線は応力誘起マルテンサイト変態を示さないタイプで
    あり、−20℃〜60℃の温度範囲での引張試験の応力
    −ひずみ特性が、 ひずみ4%まで降伏点や変曲点を持たず応力が単調に
    増加し、ひずみ4%における見かけ上の弾性率Eが3
    000kgf/mm2 以上であり、ひずみ4%まで変
    形し除荷したときの残留ひずみZが0.3%以下である
    ことを特徴とする広ひずみ範囲高弾性アンテナ。
  2. 【請求項2】 ひずみ4%における見かけ上の弾性率E
    が4000kgf/mm2 以上であることを特徴とする
    請求項1記載の広ひずみ範囲高弾性アンテナ。
  3. 【請求項3】 ひずみ4%まで変形し除荷したときの残
    留ひずみZが0.1%以下であることを特徴とする請求
    項1または2記載の広ひずみ範囲高弾性アンテナ。
  4. 【請求項4】 Ni−Ti系合金線が、Niを50.2
    〜51.5at%含有し、残部Tiからなる合金、Niを
    49.8〜51.5at%含有し、Cr、Fe、V、A
    l、Cu、Co、Moの中の1種または2種以上を0.
    1〜2.0at%含有し、残部Tiからなる合金、Tiを
    49.0〜51.0at%、Cuを5.0〜12.0at%
    含有し、さらにCr、Fe、V、Al、Co、Moの中
    の1種または2種以上を0.1〜2.0at%含有し、残
    部Niからなる合金のいずれかで構成されていることを
    特徴とする請求項1、2、3のいずれかに記載の広ひず
    み範囲高弾性アンテナ。
  5. 【請求項5】 Ni−Ti系合金線に施す機械的矯正加
    工が、繰り返し曲げまたは回転によるねじれの少なくと
    も1つによる機械的矯正加工であることを特徴とする請
    求項1、2、3、4のいずれかに記載の広ひずみ範囲高
    弾性アンテナ。
  6. 【請求項6】 Ni−Ti系合金線に施す機械的矯正加
    工が、スピナー式矯正加工またはブレード式矯正加工で
    あることを特徴とする請求項1、2、3、4、5のいず
    れかに記載の広ひずみ範囲高弾性アンテナ。
  7. 【請求項7】 携帯電話用アンテナであることを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5、6のいずれかに記載の
    広ひずみ範囲高弾性アンテナ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003089834A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Furukawa Electric Co Ltd:The 高剛性型の可逆変形を有するNi−Ti系合金
KR100406352B1 (ko) * 2001-03-29 2003-11-28 삼성전기주식회사 안테나 및 그 제조방법
JP2007051339A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Olympus Corp Ni−Ti系合金およびその製造方法

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