JP2000204098A - 環状アルキルβ―グルコシド - Google Patents

環状アルキルβ―グルコシド

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glucosidase
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    • C07H15/18Acyclic radicals, substituted by carbocyclic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07H15/00Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的に製造可能なβ-グルコシダ−ゼ阻害
作用を有する新規化合物の提供。前記新規化合物を有効
成分とするβ-グルコシダーゼ阻害剤及び香気成分生成
阻害剤、並びに前記香気成分生成阻害剤によって香気成
分の生成を阻害された植物又はその断片の提供。 【解決手段】 下記一般式Iで表される化合物。 【化1】 式中、Rは環状炭化水素基、nは0(ゼロ)又は1以上の
整数である。上記一般式Iで表される化合物の少なくと
も1種を有効成分として含有するβ-グルコシダーゼ阻害
剤、香気成分生成阻害剤、及び植物延命剤。前記香気成
分生成阻害剤によりその香気成分を生成が阻害された植
物その断片。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環状アルキルβ-
グルコシド、β-グルコシダーゼ阻害剤、植物の香気成
分の生成を阻害する香気成分生成阻害剤及び前記香気成
分生成阻害剤によりその香気成分の生成を阻害された植
物又はその断片、並びに植物延命剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、グルコシダーゼなどの糖質分解酵
素の阻害剤として、微生物又は植物起源の糖質やタンパ
ク質、合成オリゴ糖誘導体など様々なものが報告されて
いる。中でもβ-グルコシダーゼの阻害剤としては、微
生物又は植物起源のものや有機合成により製造されたも
のなど多数が報告されている。微生物又は植物起源のも
のとしてはノジリマイシン(T.Niwa et.al.、Agric.B
iol.Chem.34. 966 (1970))、1-デオキシノジリマイ
シン(G.Legler et.al.、Carbohydr. Res.、12861 (19
84))、カスタノスペルミン(U.Fuhrann et.al.、Bioch
em.Biophys.Acta.825、95 (1985))、2,5-ジヒドロキシ
メチル-3,4-ジヒドロキシピロリジン(A.Welter et.a
l.、Phytochem.15、 747 (1976))、バリダミン(S.Oga
wa et.al.、 J.Chem.Soc.Chem.Commun.、 1843 (198
7))などが、また有機合成によるものとしてはアミノシ
クロペンタンポリオール(R.A.Farr et.al.、 Tetrahed
ron Lett.、 31、 7109 (1990))、環状アミジン(G.Pap
andreou et.al.、 J.Am.Chem.Soc.、 115、 11682 (199
3))、環状グアニジン(J.Lehmann et.al.、 Leiebigs An
n.Chem.、 805 (1994))、オキザジン(W.M.Best et. a
l.、 Abstract of the 17th International Carbohydra
tes Symposium B2.80、 354 (1994))などが挙げられ
る。これら阻害剤は例外なく窒素原子を含む糖質アナロ
グである。
【0003】これら阻害糖質は酵素反応解析試薬、アフ
ィニティ担体、糖タンパク質糖鎖の機能・認識機構の解
析試薬など、様々な生化学的研究に用いることができる
有効な生理活性物質であり、更に医薬や農薬に利用する
試みも活発に行われるようになった。このように広い分
野で有効な利用が考えられる糖質分解酵素阻害剤は、微
生物若しくは植物から抽出するか、又は有機合成法によ
り製造されていた。しかし、微生物起源のものの場合、
微生物培養液から阻害剤を精製することは非常に困難で
ある。又、植物起源のものは存在量も少なく植物から抽
出や精製することが困難である。いずれの場合も、工業
的製造法としてはコストや収量等の制約を受けるなどの
問題が多い。また従来のβ-グルコシダーゼ阻害剤は報
告されているほとんど全てが含窒素糖質であり、酵素合
成法あるいは有機合成法により調製することは容易では
なった。つまり、有機合成法の場合、糖骨格に窒素原子
を導入するためだけに数段階の有機合成反応を行なう必
要があり、工業的製法としては問題があった。上記の理
由からこれまでは生化学的応用が可能な糖質分解酵素阻
害剤を工業的に製造することは困難であった。従って、
工業的に製造が可能な比較的簡単な構造を有する阻害剤
が求められていた。
【0004】ところで、香気成分であるβ-グルコシド
を植物体に吸収させることにより植物の芳香を変化させ
る方法が知られている(特開平6−336401号)。
この方法は植物に芳香を付加させる方法である。そのた
め、不快な臭いを持つ植物の芳香を改善するには不充分
であった。また、プロピレングリコールのような2価ア
ルコールを植物香気消臭剤として添加することで植物の
芳香を変化させることも知られている(特開平10−3
3647号)。この公報には2価アルコールを添加する
ことで植物の不快臭を消臭できると記述されているが、
その効果は満足いくものでなかった。また、植物のもつ
香気に関しては、一般的に不快と言われるカスミソウ、
ユリ、及びキク等の香気を低減させることはもちろん必
要であるが、バラ、ジャスミン、及びラベンダー等の快
適と言われる香気も、時と場所によっては低減させたい
場合もある。従って、どのような種類の香気にも作用す
る香気成分生成阻害剤の開発が期待されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在、植物の香気成分
としては、例えばゲラニオール、シトロネールのような
モノテルペンアルコールやフェネチルアルコール、ベン
ジルアルコールのような芳香族アルコールが知られてい
る。これらのアルコールは様々な花や茶、果物、ワインな
どに含まれ、遊離の形で存在する以外に、配糖体として
存在することが明らかとなってきた。またバラなどの主
要香気成分であるゲラニオールやフェネチルアルコール
の香気前駆体がβ-グルコシドであり、それぞれ葉や花
弁で生合成されることや香気成分の生成過程にβ-グル
コシダーゼが重要な関与をしていることが報告されてい
る(I.E.Ackermann et.al.、 J.Plant Physiol.、 13
4、 567-572(1989)、坂田完三ら、応用糖質科学、第45
巻、第2号、123-129(1998))。
【0006】詰り、植物の芳香は、香気前駆体であるβ
-グルコシドがβ-グルコシダーゼにより分解されて香気
成分が遊離するというメカニズムにより起こる。この機
構においてβ-グルコシダーゼの作用を阻害することが
できれば、香気前駆体であるβ-グルコシドが分解され
ず、香気成分が生成されないか、又は生成が抑制される
と考えられる。即ち、β-グルコシダーゼを阻害するこ
とができれば遊離する香気成分は少なくなり、臭いを低
減することができると考えられる。そこで本発明の目的
は、工業的に容易に製造可能なβ-グルコシダ−ゼ阻害
効果を有する新規化合物を提供することにある。 更
に、本発明の目的は、この新規化合物を有効成分とする
香気成分生成阻害剤及び前記香気成分生成阻害剤によっ
て香気成分の生成を阻害された植物又はその断片を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは研究を重ね
た結果、比較的簡便に有機合成法又は酵素合成法で製造
可能な環状アルキルβ-グルコシドがβ-グルコシダーゼ
の阻害活性を有していることを見出した。このβ-グル
コシドは、窒素原子を有さないため窒素原子を導入する
ための煩雑な合成工程を必要とせず、比較的簡便な合成
法により製造することができ、工業的な製造が可能であ
る。更に、本発明者らは、β-グルコシダーゼを阻害し
てβ-グルコシドの分解を阻止し、香気成分の生成を阻
害するという観点から、適する効果を有する植物の不快
臭や強い芳香を和らげる植物用香気成分生成阻害剤を種
々検討し、その結果、上記環状アルキルβ-グルコシド
が植物の香気成分の生成を阻害し、結果として植物から
発せられる香気成分の分量を低減することに大きな効果
を持つこと、更には、植物体に対して薬害を生じず、ま
た延命効果を併せ持つことを思いがけず見出し本発明を
完成するに至った。
【0008】環状アルキルβ-グルコシド 本発明は、下記一般式(I)で表される化合物に関する。
【化2】 式中、Rは環状炭化水素基、nは0(ゼロ)又は1以上の
整数である。
【0009】本発明は、上記一般式(I)で表されるβ-
グルコシドの少なくとも1種を有効成分として含有する
β-グルコシダーゼ阻害剤、上記一般式(I)で表される
β-グルコシドの少なくとも一種を有効成分として含有
する香気成分生成阻害剤及び前記香気成分生成阻害剤に
よりその香気成分の生成が阻害された植物又はその断
片、並びに上記一般式(I)で表されるβ-グルコシドの
少なくとも1種を有効成分として含有する植物延命剤に
関する。
【発明の実施の態様】
【0010】環状アルキルβ-グルコシド 一般式(I)中、nは0(ゼロ)又は1以上の整数であり上
限はないが、製造原料が市販されている等の製造の容易
さを考慮すると、nは3以下であることが好ましい。但
し、nが4以上の化合物を排除する意図ではない。
【0011】一般式(I)中、Rは環状炭化水素基であ
り、前記環状炭化水素基は、具体的には、シクロプロピ
ル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、及びシクロ
ヘキシル基等を表わす。具体的には、好ましくは、シク
ロプロパンメチル基、シクロペンタンメチル基、2-シ
クロペンチルエチル基、3-シクロペンチルプロピル
基、シクロブチル基、及びシクロペンチル基等からなる
群から選ぶことができる。上記一般式(I)で表わされる
本発明の化合物としては、具体的には、シクロプロピル
メチルβ-グルコシド、シクロブチルβ-グルコシド、シ
クロブチルメチルβ-グルコシド、シクロペンチルβ-グ
ルコシド、シクロペンタンメチルβ-グルコシド、2-シ
クロペンチルエチルβ-グルコシド、3-シクロペンチル
-1-プロピルβ-グルコシド等を挙げることができる。
【0012】本発明の環状アルキルβ-グルコシドは、
有機合成法又は酵素合成法のいずれの合成法を用いても
合成することができる。有機合成法としては、例えば、
公知の方法でグルコースとアルコール類を酸触媒の存在
下で反応させることにより一段階で容易に合成する方法
を用いることができる(特開昭48−32846号参
照)。前記触媒としては、塩酸、硫酸、及び強酸性カチ
オン交換樹脂等を使用することができる。糖及びアルコ
ール類の混合物に前記触媒を添加し0〜100℃の反応
温度で攪拌することにより環状アルキルβ-グルコシド
を生成させることができる。この他、公知のケーニッヒ
−クノール(Koenigs-Knorr)反応を用いることにより、
β体のみを合成する方法[油科学、43巻、1号、31−
38項(1994)]を本発明に用いることもできる。
【0013】酵素合成法では公知のβ-グルコシダーゼ
の転移反応を利用すれば容易に合成できる(特開昭63
−25859参照)。具体的にはセロビオース、ホロセ
ルロース、キシラン等のセルロース系糖質を供与体基
質、アルコール類を受容体基質としてβ-グルコシダー
ゼを作用させβ-グルコシドを生成させることができ
る。
【0014】上記有機合成や酵素合成の際の原料として
使用する環状アルコールとしては、シクロプロパノー
ル、シクロブタノール、シクロブタンメタノール、シク
ロペンタノール、シクロペンタンメタノール、2-シク
ロプロピルエタノール、3-シクロプロピル-1-プロパ
ノール等を挙げることができる。
【0015】必要に応じて、得られたβ-グルコシドを
含有する生成物を更に精製することができる。精製に使
用できる方法としては、例えば、ゲル濾過クロマトグラ
フィー、強酸性カチオン交換樹脂クロマトグラフィー、
吸着クロマトグラフィー等を挙げることができる。具体
的には例えば、以下の方法を用いることができる。有機
合成あるいは酵素反応液を合成吸着樹脂を充填したカラ
ムに通液し、環状アルキルβ-グルコシドを吸着させ、
水洗する。次に吸着した環状アルキルβ-グルコシドを
30〜100%メタノールで溶出し、濃縮した環状アル
キルβ-グルコシドを得る。得られた濃縮液は、更にゲ
ル濾過クロマトグラフィーにより精製することも可能で
ある。
【0016】β-グルコシダーゼ阻害剤 本発明のβ-グルコシダーゼ阻害剤は、上記一般式(I)
で表されるβ-グルコシドの少なくとも1種を有効成分
として含む。上記一般式(I)で表されるβ-グルコシド
及び一般式(I)中のR及び環状炭化水素基については上
記本発明の環状アルキルβ-グルコシドにおいて記載し
たとおりである。
【0017】本発明のβ-グルコシダーゼ阻害剤は、植
物及び微生物由来のβ-グルコシダーゼのどちらにも使
用することができるが、好ましくは、植物由来のβ-グ
ルコシダーゼに使用することができる。
【0018】香気成分生成阻害剤及び香気成分の生成が
阻害された植物又はその断片 本発明の香気成分生成阻害剤は、上記一般式(I)で表さ
れるβ-グルコシドの少なくとも1種を有効成分として
含有する。上記一般式(I)で表されるβ-グルコシド及
び一般式(I)中のR及び環状炭化水素基については上記
本発明の環状アルキルβ-グルコシドにおいて記載した
とおりである。
【0019】本発明の香気成分生成阻害剤は、植物の香
気成分生成の阻害に使用することができる。本発明の植
物としては、カスミソウ、ユリ、キク、バラ、ジャスミ
ン、ラベンダー、チューリップ、カーネーション、ラ
ン、スイートピー等の一年草、多年草、及び花木類等を
挙げることができる。但し、これらの分類に限定される
ものではない。本発明の香気成分阻害剤は、植物体内に
おいてその香気成分生成を阻害することで香気成分の生
成を抑制するものであるため、その香気成分の生成を阻
害される植物は、例えば、切り花並びに路地、ハウス、
及び植木鉢等で栽培される等の香気成分が生成される状
態にある植物に使用することができる。
【0020】本発明の香気成分生成阻害剤は、水溶解性
物質及び水溶液での保存安定性に優れているので、例え
ば、水溶液として使用することができる。本発明の香気
成分生成阻害剤は、植物体内におけるβ-グルコシダー
ゼの活性を阻害するため、香気成分生成阻害の効果を得
るためには、本発明の香気成分生成阻害剤を植物体内に
導入する必要がある。そのため、例えば、以下の方法を
用いて使用することができる。
【0021】上記水溶液を用いて上記植物の香気成分の
生成阻害を行う場合は、例えば、切り花の場合、切り花
の切り口を本発明の香気成分生成阻害剤の水溶液に浸漬
し、切り花の導管を通して本発明の香気成分生成阻害剤
を吸収させることにより行うことができる。この場合、
特別な処理を必要としないので容易に実施することがで
きる。更に、上記水溶液は、例えば、花の収穫後に生産
者が一時的に水に浸漬する場合や、生花店等の店舗にお
いてバケツなどの容器に切り花をさして販売する場合、
家庭、病院や展覧会等で花器に切り花を生けておく場合
のような多くの場面で同様に使用することができる。ま
た、上記水溶液は、かん水又は直接葉面散布して植物に
吸収させ、その植物の香気成分の生成を阻害することも
できる。この方法は、例えば、切り花並びに路地、ハウ
ス、及び植木鉢等で栽培される植物に使用することがで
きる。具体的には、適量の本発明の香気成分生成阻害剤
の水溶液を土壌中にかん水又は植物の葉面に散布するこ
とができる。
【0022】本発明の香気成分生成阻害剤として使用す
る環状アルキルβ-グルコシドの濃度は、対象とする切
り花の種類や処理時間によって異なるが、水溶液として
用いる場合には、一般的に約0.01〜10重量%の範
囲が好ましく、更に好ましくは約0.1〜3.0重量%
とすることができる。また、本発明の香気成分生成阻害
剤においては環状アルキルβ-グルコシドが有効成分と
して作用すればよいので、植物体に影響を与えなけれ
ば、前記β-グルコシドの香気成分生成阻害作用及びそ
の香気成分の生成が阻害される植物又はその断片に、例
えば、不純物、具体的には、有機合成あるいは酵素合成
時の不純物が含まれていてもよい。
【0023】更に、本発明の香気成分生成阻害剤は、必
要に応じて公知の切り花延命剤、例えば、糖分と殺菌剤
から成るものや界面活性剤とともに使用することができ
る。更に本発明の香気成分生成阻害剤には、従来から使
用されている窒素、リン酸、カリウム、シュークロー
ス、グルコース、及びビタミンCなどの栄養源、鉄、亜
鉛、マンガン、銅、及びホウ素などの微量栄養分、B−
ナイン、ベンジルアデニン、並びにブラシノライド等を
含有させることもできる。
【0024】本発明の香気成分生成阻害剤によりその香
気成分の生成を阻害された植物又はその断片としては、
本発明の香気成分生成阻害剤を用いて上記方法によりそ
の香気成分の生成を阻害された植物又はその断片等を言
う。植物としては、例えば、切り花並びに路地、ハウ
ス、及び植木鉢等で栽培される植物等を挙げることがで
きる。植物の断片としては、例えば、花又は花を含む植
物の一部分、葉又は葉を含む植物の一部分、及び茎又は
茎を含む植物の一部分等を挙げることができる。前記植
物の種類としては、例えば、カスミソウ、ユリ、キク、
バラ、ジャスミン、ラベンダー、チューリップ、カーネ
ーション、ラン、スイートピー等の一年草、多年草、及
び花木類等を挙げることができる。しかし、これらの分
類に限られるものではない。
【0025】本発明の香気成分の生成が阻害された植物
又はその断片は、不快又は低減したい香気の生成が阻害
されているため、本来その植物又はその断片から発せら
れる香気成分が低減している。そのため、香気を気にす
ることなく植物又はその断片をその用途に従って使用す
ることができる。具体的には、例えば、ユリの切り花の
香気成分生成を阻害した場合、その不快といわれる香気
が低減されているので、香気を気にすることなく部屋等
に飾ることができる。
【0026】植物延命剤 本発明の植物延命剤は、上記一般式(I)で表されるβ-
グルコシドの少なくとも1種を有効成分として含む。上
記一般式(I)で表されるβ-グルコシド及び一般式(I)
中のR及び環状炭化水素基については上記本発明の環状
アルキルβ-グルコシドにおいて記載したとおりであ
る。
【0027】本発明の植物延命剤の作用機構は定かでは
ないが、植物体に対して薬害を生じずに延命効果を与え
る。本発明の植物としては、カスミソウ、ユリ、キク、
バラ、ジャスミン、ラベンダー、チューリップ、カーネ
ーション、ラン、及びスイートピー等の一年草、多年
草、並びに花木類等を挙げることができる。但し、これ
らの分類に限定されるものではない。本発明の植物延命
剤は前記植物の切断した部分、例えば、切り花に使用す
ることができる。
【0028】本発明の植物延命剤は水溶解性及び水溶液
での保存安定性に優れているので、例えば、水溶液とし
て使用することができる。前記水溶液を用いて上記植物
の延命を行う場合、本発明の香気成分生成阻害剤の水溶
液を切り花に使用する方法と同じ方法及び分量で使用す
ることができる。次に実施例を挙げて本発明をさらに説
明する。
【0029】実施例1環状アルキルβ-グルコシドの有機合成 無水グルコース 1.0g(5.6mol)、強酸性カチオン交換樹脂
Amberlyst 15E(オルガノ(株)製)1.0ml、及びシクロペ
ンタノール2.0mlを混合し、よく攪拌した後、得られた混
合物を80℃で加温した。サンプリングは、一定時間おき
に反応液50μlをマイクロチューブにとり行った。回収
したサンプルに50%,v/vメタノール/精製水500μlを添加
し、0.45μmメンブレンフィルターで濾過し、濾過したも
の10μlをゲル濾過系カラムを用いたHPLCに注入し
糖組成を追跡した。上記HPLCはカラム;Shodex Asa
hipak GS-220HQ (7.5 mm I.D.×500 mm)、カラム温度;
60℃、溶離液;脱塩水、流速0.6ml/min、検出器;RIモ
ニターという条件で分析した。反応を24時間行なった
後、得られた反応液を冷却し、合成吸着樹脂HP-20(三菱
化学社製)を充填したカラム(2.5cm I.D.×16cm)に通液
して水洗した後、50%のメタノールでシクロペンタノー
ル配糖体を溶出し濃縮した。更に得られた本液の濃縮液
を5%,w/v濃度、pH6.0に調整し、40℃で酵母由来α-グル
コシダーゼを50U添加し不純物として含まれるα体結
合糖を分解した。24時間後、本反応液を5分間煮沸し、
3mlまで濃縮した液(40%,w/v、固形物として1.2g)をTo
yopearl HW-40S(トーソー(株)製)を充填したカラム
(5cm、I.D.×95cm)を用い、カラム温度;65℃、流
速;5ml/min、検出器:RIモニターでゲル濾過により
精製し、純度99%以上のシクロペンタノール配糖体を
500 mgを得た。
【0030】得られたシクロペンタノール配糖体の13C
核磁気共鳴スペクトルを重水中でテトラメチルシランを
標準物質として測定した結果、23.4、 38.0、 61.4、 7
0.0、 73.4、 75.2、 81.8、及び103.4ppmにシグナルが
観察された。また1H核磁気共鳴スペクトルを測定した
結果、アノメリックプロトンは4.48ppmにダブレットピ
ークとして観察されカップリング定数は7.91Hzであっ
た。以上の結果から、得られたシクロペンタノール配糖
体がシクロペンチルβ-グルコシドであることが確認で
きた。さらに、シクロペンタノールの代わりに、シクロ
ブタノール、シクロペンタンメタノール、2-シクロペ
ンチルエタノール、又は3-シクロペンチル-1-プロパ
ノールを用い上記と同様の反応を行ない、HPLC分析
を行なった結果、各β-グルコシドの生成を確認するこ
とができた。
【0031】実施例2環状アルキルβ-グルコシドの酵素合成 セロビオース10g(終濃度25%、w/w)、100mM 酢酸ナトリ
ウム緩衝液(pH 5.0)2ml、純水30.4ml、及びシクロペ
ンチルメタノール 5mlをよく攪拌し、β-グルコシダー
ゼを含有するTrichoderma viride起源の酵素製剤(Cell
ulase、SIGMA社製)を5U添加し、45℃で静置反応を行
った。サンプリングは、反応液50μlをマイクロチュー
ブに採り5分間煮沸した後、精製水500μlを添加して、
得られた混合液を0.45μmメンブレンフィルター濾過
し、濾過したもの10μlを実施例1と同様のHPLCに
注入し糖組成を分析した。β-グルコシダーゼによる反
応を48時間行なった後、得られた反応液を10分間煮沸
して酵素を失活させた。本液を合成吸着樹脂HP-20(三菱
化学社製)を充填したカラム(2.5cm I.D.×16cm)に通液
して水洗した後、50%のメタノールでシクロペンチルメ
タノール配糖体を溶出し濃縮した。3mlまで濃縮した液
(40%、w/v、固形物として1.2g)をToyopearl HW-40S
(トーソー(株)製)を充填したカラム(5cm、I.D.×9
5cm)を用い、カラム温度;65℃、流速;5ml/min、検出
器:RIモニターでゲル濾過により精製し、純度99%
以上のシクロペンタンメタノール配糖体を500 mgを得
た。
【0032】得られたシクロペンタンメタノール配糖体
13C核磁気共鳴スペクトルを重水中でテトラメチルシ
ランを標準物質として測定した結果、27.8、 31.8、31.
9、41.5、 63.5、 72.5、 76.0、 78.0、 78.7、 78.
8、及び105.2ppmにシグナルが観察された。また1H核磁
気共鳴スペクトルを測定した結果、アノメリックプロト
ンは4.45ppmにダブレットピークとして観察されカップ
リング定数は7.92Hzであった。以上の結果から得られた
シクロペンタンメタノール配糖体がシクロペンタンメチ
ルβ−グルコシドであることが確認できた。さらに、シ
クロペンタンメタノールの代わりに、シクロプロパンメ
タノール、シクロブタノール、及びシクロペンタンエタ
ノールを用い上記と同様の反応を行ない、HPLC分析
を行なった結果、各β-グルコシドの生成を確認するこ
とができた。
【0033】実施例3β-グルコシダーゼの阻害試験 β-グルコシダーゼの阻害試験は以下の方法で行われ
た。10mM p-ニトロフェニルβ-グルコシド(以下pNP-β-
Glcと略)、100 μl、1 M 酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.0)
50μl、純水及び100mM阻害剤 10μlを足して800μlと
なるように短試験管にとり40℃で5分間プレインキュベ
ートした。インキュベイションの後、得られた混合液に
適当濃度に希釈した酵素液50μlを添加し40℃で反応さ
せた。10分後、得られた反応液に1M炭酸ナトリウムを500
μl添加して酵素を失活させた後、405nmの吸光度を測定
し、遊離のp-ニトロフェノール量を算出した。阻害剤と
しては実施例1及び2の方法で調製したシクロプロパン
メチルβ-グルコシド(CPAM-β-Glc)、シクロペンチルβ
-グルコシド(CPE-β-Glc)、シクロペンタンメチルβ-グ
ルコシド(CPEM-β-Glc)を用いた。β-グルコシダ−ゼと
してはAspergillus niger起源、Trichoderma viride起
源、Almonds起源(何れもSIGMA社製)のクロマトグラフィ
ー精製品を用いた。
【0034】
【表1】
【0035】以上の結果から、上記実験条件(阻害剤濃
度1.25mM)においては、CPEM-β-GlcがAlmond起源のβ-
グルコシダ−ゼを強く阻害し、A.niger起源のものに対
しては阻害作用が比較的弱く、T.viride起源ものに対し
てはβ-グルコシダーゼを阻害しなかった。そこでさら
にCPEM-β-Glcの濃度を0〜5mMまで変化させ、上記と同
様の条件で測定したところ、Almond起源β-グルコシダ
ーゼに対するCPEM-β-Glcの50%阻害濃度は0.17mMであ
り、A.niger起源及びT.viride起源のβ-グルコシダーゼ
の50%阻害濃度はそれぞれ12.61及び11.54mMであった。
従って、CPEM-β-Glcは、その有効濃度には差があるが
(Almond 起源β-グルコシダーゼに対する50%阻害濃度
は、A.niger起源及びT.viride起源のβ-グルコシダーゼ
の50%阻害濃度より約70倍高かい)いずれのβ-グルコシ
ダーゼも阻害することが示された。
【0036】実施例4バラ粗酵素の阻害実験 市販のバラ(品種名;ウエンディー)約10本の花びら部
分のみ(約70g)を採取し、−20℃に冷却したアセトン50
0mlを加え、ドライアイスで冷却しながらホモジナイザ
ーで花びらを微粉砕した。得られた粉砕液をNo. 2の濾
紙をひいたヌッチェロートで濾過し、−20℃のアセトン
で十分洗浄した。得られた濾過液をデシケーター中で減
圧乾燥(室温、3時間)し、6gの粗酵素粉末とした。本
粉末を120mlの100mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH 7.0)に
4℃で3時間攪拌した後、遠心分離により不溶物を除去し
た。本液を限外濾過膜PM-10 (アミコン社製)を用い限外
濾過を行ない最終的に15mlの粗酵素溶液とした。実施例
3と同様に本粗酵素液のpNP-β-Glc活性に対する実施例
2で得られたCPEM-β-Glcの阻害効果を測定した。CPEM-
β-Glcの添加濃度を0〜5mMまでの範囲で測定した結
果、3mMで約50%、4mMで約70%、5mMで約90%阻害効果を示
した。
【0037】実施例5切り花に対する香気成分生成阻害効果 実施例2で得られたCPEM-β-Glcの0.13%,w/v,水溶液(5m
M)を調製し、得られた水溶液を三角フラスコに300ml入
れ、ユリ、キク、及びカスミ草をそれぞれ一本づつ生け
た。一方、コントロールとしてCPEM-β-Glcを添加して
いない水を用意し、それぞれ同様に生けた。1日後、2
日後、及び4日後におけるこれら切り花から発散される
香気について、10人の専門パネラーにより官能テスト
を行なった。その結果、1日後以降では専門パネラーの
全員がCPEM-β-Glcを添加した場合の方が、ユリ、キ
ク、カスミ草とも明らかに香気が低減されているとし
た。またCPEM-β-Glcを添加した場合としない場合では
切り花の鮮度については影響はなかった。
【0038】実施例6切り花に対する延命効果 実施例2で得られたCPEM-β-Glcの0.13%,w/v,水溶液(5m
M)を調製し、この水溶液を三角フラスコに50ml入れ、蕾
の状態のバラ(品種名;デュカット)の花を活けた。一
方、コントロールとしてCPEM-β-Glcを添加していない
水を用意し、同様に生けた。室温に放置し、花のしおれ
る時期を観察すると、CPEM-β-Glcを添加した場合は7
日目までしおれなかったが、CPEM-β-Glcの添加してい
ない水では5日目でしおれた。
【0039】
【発明の効果】一般式(I)で表される本発明の化合物
は、工業的な製造が難しかった窒素を含むβ-グルコシ
ドとは違い比較的簡単な構造を有しているため、工業的
製造法に適した有機合成法あるいは酵素合成法により製
造することが可能である。従って、今まで、工業的に製
造が困難であったβ-グルコシドを工業的に製造し、提
供することが可能となった。本発明の一般式(I)で表
される化合物が有するβ-グルコシダーゼ阻害活性を用
いることにより、例えば、切り花等の植物の不快臭や必
要以上に強い芳香を和らげることができる前記化合物を
有効成分とする植物香気成分生成阻害剤及びその香気成
分生成阻害剤により香気成分の生成が阻害された植物体
を提供することが可能になった。本発明の環状アルキル
β-グルコシドは無香性であるので、それ自体の芳香に
よりその香気成分生成阻害効果を妨害することない。ま
た、本発明の香気成分生成阻害剤は、使用の際、植物に
対して薬害を与えないため安心して使用することができ
る。また、本発明の化合物は、植物の延命作用も有して
いるので、薬害を与えずに容易に植物の延命剤として使
用することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式Iで表される化合物。 【化1】 式中、Rは環状炭化水素基、nは0(ゼロ)又は1以上の
    整数である。
  2. 【請求項2】 環状炭化水素基がシクロプロパンメチル
    基、シクロペンタンメチル基、2-シクロペンチルエチ
    ル基、3-シクロペンチルプロピル基、シクロブチル
    基、及びシクロペンチル基からなる群から選ばれる請求
    項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の化合物の少なく
    とも1種を有効成分として含有するβ-グルコシダーゼ阻
    害剤。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の化合物の少なく
    とも1種を有効成分として含有する香気成分生成阻害
    剤。
  5. 【請求項5】 植物の香気成分の生成を阻害するための
    請求項4に記載の香気成分生成阻害剤。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の香気成分生成阻
    害剤によりその香気成分の生成が阻害された植物又はそ
    の断片。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2に記載の化合物の少なく
    とも1種を有効成分として含有する植物延命剤。
  8. 【請求項8】 切り花用の請求項7に記載の植物延命
    剤。
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