JPS63258591A - 配糖体の製造方法 - Google Patents

配糖体の製造方法

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JPS63258591A
JPS63258591A JP9298387A JP9298387A JPS63258591A JP S63258591 A JPS63258591 A JP S63258591A JP 9298387 A JP9298387 A JP 9298387A JP 9298387 A JP9298387 A JP 9298387A JP S63258591 A JPS63258591 A JP S63258591A
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JP
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glycoside
alcohol
derivative
cellobiose
phenolic compound
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JP9298387A
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Ryuichiro Kondo
隆一郎 近藤
Hiroyuki Imamura
博之 今村
Takeshi Iimori
武志 飯森
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は配糖体の製造法に関し、更に詳しくは、糖の結
合様式がβ結合である配糖体を製造する方法に関する。
フェノール性化合物又はその誘導体を配糖化することに
より生じた配糖体は安定化する、親水性が増加する、生
理活性が変化する(解毒など)等の種々の点で元のアグ
リコンと異なった性質を獲得することになる。即ち、配
糖化は、有用物質への変換を図る上で、物質の化学修飾
の1方法である。又、リグニンを構成するフェノール性
化合物又はその誘導体を配糖化することにより、親水性
の増加によるリグニンの可溶化、リグニン分解物の毒性
軽減、リグニンの縮合阻害等の性質が付与され、紙・パ
ルプ工業分野においては、パルプの褪色防止効果が期待
される。
〔従来の技術〕
糖加水分解酵素は、加水分解反応とともに糖転移作用を
有することは古くから知られている。例えば、マルトー
スやセロビオース等の少#N類に微生物あるいは植物の
生産する酵素を作用させると、糖転移反応によりオリゴ
糖が生成する(Biochem、J。
65、 p、1〜12.1957、Biochem、J
、73+ p、292〜295+1959)。これらは
、糖の受容体が糖である例である。これとは異なり、糖
の受容体がフェノール性化合物又はその誘導体のような
糖を持っていないアグリコンのβ結合型の糖転移作用も
知られている(生化学43.  p、205〜216.
1956 、Bull、 soc。
chim、 biol、38. p、365〜375.
1956)が、糖供与体としては、ニトロフェニルグリ
コシド等のフェノールのグリコシドを用いたものである
一方、糖転移酵素を用いた例としては、クチナシ培養細
胞から部分精製した糖転移酵素によって、サリチルアル
コールをサリシンに配糖化した例(Planta Me
d、 p、104〜108.1985)があるが、糖供
与体としては、UDPグルコースを用いたものである。
尚、化学合成による配糖体の製法もあるが、反応が複雑
で時間もかかるという欠点がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
微生物や植物体あるいはその酵素を用いて種々の糖転移
反応が知られているものの、糖の受容体がフェノール性
化合物又はその誘導体のような糖を持っていないアグリ
コンへのβ結合型の糖転移作用において、糖供与体が糖
のみからなる例は知られていない。
本発明は1、糖供与体としてβ結合を有するホロセルロ
ース、キシラン、セロビオースおよびグルコース等のセ
ルロース系糖質を用い、木材腐朽菌あるいはβ−グルコ
シダーゼにより上記アグリコンへのβ結合型の糖転移作
用を行うことを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、フェノール系化合物又はその誘導体を配
糖化する方法について鋭意研究した結果、糖供与体とし
てβ結合を有するホロセルロース、キシラン、セロビオ
ースおよびグルコース等のセルロース系糖質を用い、菌
体又は菌体の培養物又はその処理物又はβ−グルコシダ
ーゼによりフェノール性化合物又はその誘導体の配糖体
が生成することを見い出し本発明に至った。
以下本発明について詳述する。
イ) 菌体又は菌体の培養物又はその処理物による配糖
体の生成 本発明で使用される微生物としては、β−グルコシダー
ゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、キシラナーゼ等のβ
結合を有する糖質を分解する酵素を持つ微生物であれば
特に限定されないが、木材腐朽菌を用いることが望まし
い。木材腐朽菌としては、具体的には褐色腐朽菌である
チロミセス属に属する微生物〔例えばオオウズラタケ(
Tyromy−cespalustris IFO30
339,FES 0507) )あるいは白色腐朽菌で
あるコリオラス属に属する微生物〔例えばカワラタケ(
Coriolus versicolor rF。
6482) )などをあげることができる。また、菌体
の培養物又はその処理物としては、上記菌体の培養生成
物そのものならびに酵素反応に有利なようにこれを遠心
分離、濾過、洗浄、乾燥、摩砕、抽出などの適宜の処理
を施して得られる菌体摩砕物、精製酵素などをいう。こ
れらの微生物自体は公知のものであるが、これら微生物
の本発明における配糖化作用は本発明者らが初めて見い
出したものである。
セルビオース添加培地におけるこれらの微生物のフェノ
ール化合物又はその誘導体の配糖化作用は、実施例2で
示すように、β−グルコシダーゼ活性と一致することか
ら、セロビオースを糖供与体とする配糖化反応はβ−グ
ルコシダーゼであると推定できる。一方、ブナ材ホロセ
ルロースあるいはキシラン添加培地におけるフェノール
化合物又はその誘導体の配糖化作用は、実施例3で示す
ようにセルラーゼあるいはキシラナーゼであると推定で
きる。
フェノール化合物又はその誘導体の配糖体の生成は実施
例2で示すようにある時間で最大値をとった後、配糖体
は徐々に減少して行く傾向が観察される。このことは、
配糖化作用が糖加水分解酵素であることを裏付けること
の他に、配糖体を生産するためには、反応を配糖体の最
大値の時間で停止させ、生産物を回収する必要があるこ
とを示している。
本発明で用いる微生物はデンプン系糖質およびセルロー
ス系糖質のいずれでも生育可能であるが、本発明におけ
るβ結合型の配糖化を行うためには、β結合を存する糖
質、特にセルロース系糖質添加培地で培養することが望
ましい。又、両者のFWを任意に混合しても良い。
即ち、実施例1,2.3に示す様に、セロビオース、ホ
ロセルロース、キシランがこれらの微生物にとって良い
栄養源になり、かつβ−グルコシダーゼ、セルラーゼ、
キシラナーゼ等の糖加水分解酵素を誘導的に生産すると
共に、これらのβ結合を有する糖質が配糖化反応の良い
糖供与体となっていることが判る。
糖受容体であるフェノール性化合物又はその誘導体の添
加方法は、培養前に培地中に添加する方法、培養中に添
加する方法、培養後培養物に添加し、所定時間反応させ
る方法、培養後閑体を除去した培養濾液に添加し、所定
時間反応させる方法のいずれでも良い。又、培養物中か
ら配糖化に関与する前記該酵素を分離し、使用しても良
い。
口)β−グルコシダーゼによる配糖体の生成微生物を用
いた配糖化作用を研究する過程で、配糖化作用は、糖加
水分解酵素によるものであることが推定されたため、次
に市販のβ−グルコシダーゼ(シグマ社、アーモンド起
源)を用いて研究を行った結果、以下の配糖体生成条件
を確立するに至った。
β−グルコシダーゼ(シグマ社、アーモンド起源)によ
るフェノール性化合物又はその誘導体の配糖化作用を行
う際、糖供与体としては、β結合ヲ有スるセロビオース
、メチル−β−D−グルコシドおよびグルコースを用い
ることができるが、特にセロビオースを用いると高い配
糖体生成率を得ることができる。さらに、セロビオース
濃度が高い程、又、アグリコンであるフェノール性化合
物又はその誘導体の濃度が高い程、高い配糖体生成率が
得られる。
尚、酵素添加量の増加とともに配糖体の最大収率に達す
る時間が短くなる傾向はあるが、最大収率はほぼ一定で
あり、経済的には、酵素添加量を少な目にし、反応時間
を長くすることが得策と考えられる。酵素の作用温度は
10〜70℃、好ましくは50〜60℃である。pHは
この種の酵素を利用する通常の条件を採用することがで
きるが、好ましくはpH5〜6の範囲である。尚、本発
明は種々のフェノール性化合物又はその誘導体に適用可
能である。その例を第1表に示した。
(来夏以下余白) 第   1   表 種々のフェノール配糖体の生成率 フェノール性化合物   配糖体生成率(%)バニリル
アルコール(VA)    32.3ベラトリルアルコ
ール(VB)    25.6シリンギルアルコール(
SA)   40.1ホモバニリルアルコール(IIV
)  24.4アポシノール(AP)        
6.8コニフェリルアルコール(CA)  28.6〔
実施例〕 以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
下記の実施例におけるフェノール配糖体の定量は、高速
液体クロマトグラフィー(Waters社208D1カ
ラムはInertsil 00sガスクロ工業製、溶媒
は0.01Mリン酸バッファー(pH3)ニアセトニト
リル=85715、流速0.8 a//n+in)を実
施し、ピーク面積より求めた。
実施例1 100−三角フラスコに第2表に示す組成の培地10−
を入れ滅菌したものに、フェノール性化合物又はその誘
導体として、バニリルアルコール(VAと略)あるいは
ベラトリルアルコール(VEと略)5mMを無菌的に溶
解し、オオウズラタケ(Tyro−myces pal
ustris FES 0507(X、Aoshima
 ; P−13b)、IFo 30339)あるいはカ
ワラタケ(Coriolus versi−color
 IPo 6482)を接種後25℃で静置培養した。
(来夏以下余白) グルコース     2.0g (セロビオース    2.0 g )NHaHzP0
42.Og KHzPO40,6g lhllPOnO,4g MgSO4・71hOO,5g CaClz         O,1gミネラル溶液 
   1rnl ビタミン溶液    5rn! 蒸溜水     1000 d pH4,5 、くミネラル溶液〉 FeSO4’ IHzOO,l Mn5O* ” 4−68z0   0.lZn5On
 ’ 711zOO,05 COC14・611z0    0.0ICIJSO4
・5H!0    0.01〈ビタミン溶液〉 塩酸チアミン       60 塩酸ピリドキシン     5 パントテン酸カルシウム  5 ニコチン酸        5 p−アミノ安息香酸     5 葉酸     2.5 リボフラビン        2.5 DL−チオクト酸       2.5ビオチン   
       1 所定期間培養後、菌体は濾別し培養濾液を得た。
培養濾液の一部を用い、残存糖の定量および各種酵素活
性の測定、さらにHPLCによりフェノール化合物の検
策を行った。
糖はグルコースとセロビオースの2種を用い、糖源添加
をコントロールとした。第1図にVAにオオウズラタケ
を作用させた際の培養初期(6日目)の培養濾液のHP
LCチャートを示した。セロオース培地では、媚態添加
やグルコース培地ではみられない高極性物!(第1図の
ビークA)の生成が認められた。第2図にVEにオオウ
ズラタケ、カワラタケを接種した際の5日目の培養濾液
のHPLCチャートを示した。VAの場合と同様に、V
Bにおいても両画において高極性物質(第2図のピーク
B)の生成がセロビオース培地において顕著に認められ
た。
そこで、培養条件をスケールアップし、培養濾液からの
これらの成分の単離を試みた。
30−の三角フラスコに培養液(セロビオース2%)1
0−をとり、オオウズラタケあるいはカワラタケを接種
し、7日間静置培養した。別にIP三角フラスコに10
0−の培養液(セロビオース2%)を調製し、VAある
いはVEを1%溶解し、先の7日間培養した菌体を培養
液ともども無菌的に移し、25℃で静置培養した。VA
にはオオウズラタケ、VEにはオオウズラタケおよびカ
ワラタケを培養した。各条件とも5ケの11三角フラス
コを用いた。10日間培養後、5ケの培養液を合わせ、
菌体を濾別後各条件500rblの培養濾液を得た。
培養濾液は湯浴中で5分間煮沸後濾過し、濾液はクロロ
ホルム、さらにn−BuOHで抽出した。n−BuOH
抽出液は減圧留去し、少量のエタノールに溶解後、カラ
ムクロマト (ワコーゲルC−200,CHCl:1/
EtOH= 3/1)および分取TLCにより精製し、
配糖体を単離した、得られた化合物は、元素分析、FD
MS、’H−NMR,”C−NMRにより同定した。
単離したピークAのFDMSでは316(M”)、13
7のイオンピークがみられることからVAのグルコース
付加物(VA−Glcと略す)と推定された。13C−
NMRの結果から、グルコースのC−1とVAのアルコ
ール性OH間の結合が示唆されたことから、VA−Gl
cはVAのグルコース配糖体(バニリルーβ−D−グル
コシド)と同定された。ピークBのFDMSでは336
(Ma、151のイオンピークがみられることがらVE
のグルコース付加物(V E −Glcと略す)と推定
され、13C−NMRの結果から、VEのグルコース配
糖体(ベラトリル−β−D−グルコシド)と同定された
実施例2 実施例1で培養した各培養濾液中のVA−Glc、VB
−Glc生成量をHPLCにより定量した。第3図にオ
オウズラタケによるグルコースあるいはセロビオース培
地におけるV A −G lc、 V E −Glc生
成量の経時変化を示した。いずれもセロビオース培地で
配糖体の生成が顕著に認められた。■A−Glcの場合
、すでに培養2日目で生成し、8日目まで急速に増加す
るが、さらに培養を続けると急速に減少した。最大生成
量は0.43mMに達し、VA添加量の8.6%に相当
した。一方、VE−Glcの場合もほぼ同様の傾向を示
し、培養9日目で最大生成量の0.34mMとなり、V
B添加量の6.8%に相当した。第4図にカワラタケに
よるVE−Glc生成量の経時変化を示した。培養7日
目で最大生成量0.22mMに達し、添加したVEの4
.4%に相当した。
培養濾液のβ−グルコシダーゼ活性を測定したところ、
予想されたようにセロビオース添加培地において顕著な
活性が認められ、培養6日目に最大の活性を示した。
実施例3 実施例1で示した培養において、グルコース又はセロビ
オースのかわりにキシランあるいはブナ材から調製した
ホロセルロースを各々2%培地中に添加し、同様の配糖
化実験を行った。以下いずれも培養6日後に培養濾液の
分析を行った。尚、いずれの場合も添加したフェノール
性化合物又はその誘導体の約40%が配糖化されていた
。ホロセルロース添加培地にオオウズラタケを接種した
培養濾液中には、VA−GlcあるいはVE−Glcが
それぞれ少量検出された他、配糖体の大半はVA−Gl
cあるいはVE−Glcより極性の強い別のフェノール
性化合物およびその誘導体の配糖体として検出された。
同様にキシラン添加培地にオオウズラタケを接種した培
養濾液中には、VA−GlcあるいはVE−Glcと極
性の異なるフェノール性配糖体が検出された。ホロセル
ロース添加培地にカワラタケを接種した培養濾液中には
VE−Glcが少量検出された他、配糖体の大半はVE
−Glcより極性の強い別のフェノール性化合物の誘導
体の配糖体として検出された。キシラン添加培地にカワ
ラタケを接種した培養濾液中にはVE−Glcと極性の
異なるフェノール性化合物の誘導体の配糖体が検出され
た。
実施例4 市販のβ−グルコシダーゼ(シグマ社、アーモンド起源
)を用いてフェノール性化合物およびその誘導体の配糖
化を試みた。
■ 糖の種類の影響 VEを酢酸緩衝液(pH=5.3)に溶解(5mM)後
、種々の11 (、グルコース、セロビオース、メチル
−α−D−グルコシド、メチル−β−D−グルコシド、
いずれも10%添加)の存在下30℃でβ−グルコシダ
ーゼを作用させ、その生成物について検討した。糖とし
てセロビオースを溶解した酵素反応液をHPLCにより
分析したところ、VB−Glcと同一の保持時間にピー
クが認められた。実施例■と同様の方法で単離を試み、
VE−Glcであることを確認した。第5図に種々の糖
存在下でのVE  Glcのβ−グルコシダーゼによる
合成の結果を示した。セロビオースおよびメチル−β−
D−グルコシドにおいて反応開始後急速な生成がみられ
、約2時間で最大となった。ゲルコールにおいてもセロ
ビオースの約175の生成が見られた。2時間以降さら
に反応を続けると、一旦生成した■E−Glcは加水分
解を受け、徐々に減少し24時間後には、はぼグルコー
スと同様の生成量となった。
またメチル−α−D−グルコシドでは全< VE−Gl
cの生成は認められなかった。
■ セロビオース濃度の影響 VBの酢酸緩衝溶液(5mM)にセロビオース添加量を
変化させ酵素反応を行った結果を第6図に示した。セロ
ビオースの濃度の増加とともに配糖体の収率はほぼ直線
的に増加し、反応液に対し40%の添加量では16%に
達した。
■ フェノール性化合物およびその誘導体の濃度の影響 VEの濃度を変化させた際の配糖体の収率の変化を第7
図に示した。大きな収率の変化は認められなかったが、
高濃度はど収率は増加する傾向がみられた。
■ β−グルコシダーゼ添加量の影響 β−グルコシダーゼ添加量を変化させた際の配糖体収率
の変化を第8図に示した。酵素添加量の増加とともに最
大収率に達する時間が短くなる傾向はみられるが、最大
収率はほぼ一定であった。
■ 反応温度の影響 VE−Glcの酵素合成における反応温度の影響を第9
図に示した。60℃までは温度の上昇とともに顕著な収
率の増加が認められるが、それ以上になると酵素の変性
、失活がみられ、配糖体の収率は大きく減少した。
■ フェノール性化合物およびその誘導体の種類の影響 以上VE−Glcの酵素合成における種々の反応条件に
ついて検討し、今回検討した範囲内で配糖体収率が最も
高い条件を次のように設定した。フェノール性化合物お
よびその誘導体の濃度: 50r*FI、セロビオース
:50%、β−グルコシダーゼ:2.5単位酢酸緩衝液
、反応温度:60℃、反応時間:2時間、これらの条件
下で、種々のフェノール性化合物(VA、VE、HV、
AP、SA、CA、)(7)配糖体の合成を試みた。生
成した配糖体は、VA、VEと同様の方法で単離を試み
た。各フェノール配糖体の生成率の結果を第1表に示し
た。尚、各フェノール配糖体は全てβ−グルコシド結合
であった。
【図面の簡単な説明】
第1図はVAのオオウズラタケ処理における培養濾液の
HPLC分析(280nm)のチャートを示す図、第2
図はVEのオオウズラタケ及びカワラタケ処理における
培養濾液のHPLC分析(2B0 nn+)のチャート
を示す図、第3図はオオウズラタケによるグルコース或
いはセロビオース培地におけるVA−Glc、VE−G
lc生成量の経時変化を示す図、第4図はカワラタケに
よるグルコース或いはセロビオース培地におけるVE−
Glc生成量の経時変化を示す図、第5図はVE−Gl
c生成量に及ぼす糖の種類の影響を示す図、第6図はV
E−Glc生成量に及ぼすセロビオース濃度の影響を示
す図、第7図はVE−Glc生成量に及ぼVE濃度の影
響を示す図、第8図はVE−Glc生成量に及ぼβ−グ
ルコシダーゼ添加量の影響を示す図、及び第9図はVE
−Glc生成量に反応温度の影響を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、フェノール性化合物又はその誘導体及びβ結合を有
    する糖供与体からなる被処理物を菌体又は菌体の培養物
    又はその処理物或いはβ−グルコシダーゼで処理するこ
    とにより配糖体を生成せしめることを特徴とする配糖体
    の製造方法。 2、フェノール性化合物又はその誘導体がバニリルアル
    コールである特許請求の範囲第1項記載の方法。 3、フェノール性化合物又はその誘導体がベラトリルア
    ルコールである特許請求の範囲第1項記載の方法。 4、フェノール性化合物又はその誘導体がシリンギルア
    ルコール、ホモバニリルアルコール、アポシノールおよ
    びコニフェリルアルコールから選ばれた少なくとも1種
    からなる特許請求の範囲第1項記載の方法。 5、β結合を有する糖供与体がグルコース、セロビオー
    スおよびメチル−β−D−グリコシドから選ばれた少な
    くとも1種からなる特許請求の範囲第1項記載の方法。 6、β結合を有する糖供与体がホロセルロース又はキシ
    ランのいずれかである特許請求の範囲第1項記載の方法
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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