JP2000203563A - 商品包装箱 - Google Patents

商品包装箱

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JP2000203563A
JP2000203563A JP11007342A JP734299A JP2000203563A JP 2000203563 A JP2000203563 A JP 2000203563A JP 11007342 A JP11007342 A JP 11007342A JP 734299 A JP734299 A JP 734299A JP 2000203563 A JP2000203563 A JP 2000203563A
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JP
Japan
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product
transparent sheet
box
tray
packaging box
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JP11007342A
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Masayuki Oya
正之 大家
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いちいち透明シートを箱体から引き剥がすと
いったわずらわしい作業を要することなく、容易に分別
廃棄ができるようにする。また、透明シートを箱体に貼
り付けることをなくし、製品のコストダウンを図る。 【解決手段】 凹所12に商品100を収納するセット
用トレイ10と、セット用トレイ10を差し込む箱体2
0と、箱体20における窓孔部21bを覆う窓孔用の透
明シート30との互いに異種材料でセパレート形態の3
要素からなり、透明シート30は窓孔部21bの周囲の
前面部11aの裏面に貼り付けるのではなく、箱体20
に対して別体構成としておき、透明シート30をセット
用トレイ10の外殻部11の前面部11aに重ね合わせ
た状態で透明シート30に差し込み、透明シート30の
外周縁部をセット用トレイ10の前面部11aと箱体2
0の前面部21aとで挟持させることにより、透明シー
ト30を安定的に保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品を収納し、そ
の収納した商品が窓孔部を通して外部から目視できるよ
うにし、かつその目視の機能を確保したまま透明シート
によって商品をほこりなどの付着から保護するようにし
た商品包装箱にかかわり、特に分別廃棄を容易化するた
めの技術に関する。本発明が対象とする商品包装箱は主
として、商品陳列棚等において吊り下げ展示される形態
の場合に好適なものであるが、もっとも、そのようなも
のに限定するものではなく、単なる平置きの商品包装箱
の場合もあり得る。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の技術における商品包装箱B
の態様を示す組み付け前の分解状態の斜視図である。こ
の商品包装箱Bの構成要素は材料別にみた場合、セット
用トレイ10と箱体20と透明シート30との3要素と
なっている。セット用トレイ10はポリウレタン・ポリ
スチレンなどのプラスチックの発泡成形品であり、箱体
20は紙製であり、透明シート30はポリエステルフィ
ルムなどのプラスチックフィルムである。セット用トレ
イ10において、矩形環状の外殻部11に矩形の凹所1
2が設けられている。箱体20は、矩形筒状のトレイ収
納部21と吊り下げ部22とを有している。トレイ収納
部21の前面部21aには矩形の窓孔部21bが開口形
成されており、トレイ収納部21の内部において、この
窓孔部21bの開口を覆うように前面部21aの内面に
透明シート30が糊付け等により貼り付けられている。
【0003】セット用トレイ10における凹所12に商
品100(ここでは電卓を例示)を収納する。この収納
に際しては、凹所12の内周面に一体的に形成してある
複数のストッパー部13を乗り越えさせて収納する。箱
体20のトレイ収納部21の底蓋部21cを開け、商品
100を収納したセット用トレイ10をトレイ収納部2
1に差し込む。トレイ収納部21に収納された商品10
0は透明シート30を通して外部から目視することがで
きる。透明シート30は外部からの商品100の目視を
可能にしながら、商品100にほこりなどが付着するこ
とを防止している。
【0004】商品100を収納した商品包装箱Bは図6
に示すように販売店の商品陳列棚における吊り下げロッ
ド200に対してその吊り下げ部22の吊り下げ孔22
aにおいて差し込まれて吊り下げ状態に展示される。こ
のとき、重力バランスによって商品包装箱Bのトレイ収
納部21は傾斜した姿勢となるが、収納状態の商品10
0は商品傾倒規制用のストッパー部13に受け止められ
ているので、商品100は凹所12の底面に対する平行
状態を保つことになる。
【0005】図7は商品傾倒規制用のストッパー部13
がないと仮定したときの吊り下げ展示の状態を示す。商
品包装箱B′のトレイ収納部21が傾斜するので、商品
傾倒規制用のストッパー部13がないと、商品100は
倒れ、符号P,Qで示すように、商品100の上端部や
キートップ101が太線で示す透明シート30に突き当
たった状態で静止する状態となる。これだと、消費者が
見たときの角度が悪く、商品の展示の効果が大幅に低減
してしまう。また、商品100の突き当たりにより透明
シート30が変形したり破損したりするおそれもある。
【0006】図6のように商品傾倒規制用のストッパー
部13で商品100を受け止めているときは、商品10
0と透明シート30との間に隙間50が確保されて商品
100と透明シート30との干渉をなくせる。このよう
に、商品傾倒規制用のストッパー部13は、吊り下げ展
示状態での商品100の姿勢を良好として商品の展示の
効果を良くし、透明シート30の変形・破損を防止して
いる。
【0007】商品傾倒規制用のストッパー部13はアン
ダーカットの状態すなわち凹所12の奥側ほど突出量が
少なく凹所12の開口部口縁側ほど突出量が多い傾斜状
態となっている。それは、凹所12への商品100の収
納状態では特別な力を加えない限り商品100が不測に
凹所12から抜け出さず、かつ取り出しの力を作用させ
たときは比較的容易に取り出すことができるようにする
ためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術に
は次のような問題点がある。ユーザーにとっては、商品
を購入して使用する段階では、その商品を包装していた
商品包装箱は不要なものである。したがって、商品包装
箱は廃棄されることになる。ここで、分別廃棄の問題が
生じる。それは、その商品を商品包装箱とともに購入し
たユーザーサイドにおける商品包装箱の分別廃棄の問題
である。
【0009】商品包装箱Bの構成要素であるセット用ト
レイ10と箱体20と透明シート30とは互いに異種の
材料で作られている。少なくとも紙製の箱体20とプラ
スチック製(ポリエステルフィルム)の透明シート30
とは分別廃棄上では異種材料であり、これらは分別して
廃棄しなければならない。その分別はユーザーの責に帰
される。
【0010】ところが、従来の技術の商品包装箱Bの場
合、透明シート30が箱体20に糊付け等により貼り付
けられているので、異種材料の分別廃棄のためにはユー
ザーはいちいち透明シート30を箱体20から引き剥が
さなければならず、そのことはユーザーにとって相当に
わずらわしいものとなる。ユーザーが透明シート30の
引き剥がしを面倒に思って透明シート30を付けたまま
の箱体20を廃棄したとすればリサイクル性が低下して
しまう。透明シート30を箱体20に貼り付けてある従
来の商品包装箱Bは、ユーザーにそのような行動をとら
せる要因を潜在的に有しているのである。換言すれば、
異種材料の分別廃棄によるリサイクル性を促進しようと
している社会の流れに反するような要因を含んでいると
いえるのである。
【0011】また、商品包装箱Bそのものの製品として
の生産性にも問題がある。それは、透明シート30を箱
体20に貼り付けなければならないので、工程数が増
え、コストアップを招くということである。箱体20に
おけるトレイ収納部21の前面部21aの窓孔部21b
に合わせて透明シート30を貼り付けなければならな
い。貼り付けは前面部21aの内面側に対して行わなけ
ればならない。商品包装箱Bの構成要素として糊などの
接着性材料も必要となり、部品点数面からもコストアッ
プを招いている。
【0012】なお、商品傾倒規制用のストッパー部13
がアンダーカットの形態である点について改善の余地が
ある。商品傾倒規制用のストッパー部13を一体化した
状態でセット用トレイ10を射出成形するわけだが、型
抜き(離型)のときにアンダーカットの突起が引っ掛か
りを起こして変形を起こす可能性があって、不良品発生
率が高いものとなっている。これもコストアップの要因
である。
【0013】本発明は上記した課題の解決を図ることを
目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる請求項
1の商品包装箱は、次のような構成となっている。すな
わち、商品を収納するセット用トレイと、セット用トレ
イを差し込み保持する箱体を有することに加えて、商品
包装箱に収納された商品を外部から目視することを可能
にしつつ商品にほこりなどが付着することを防止するた
めに箱体に形成された窓孔部を覆う窓孔用の透明シート
を有している。そして、分別廃棄を容易なものにするた
めに、これらセット用トレイと箱体と透明シートとをセ
パレート形態となしてある。従来の技術との比較では、
透明シートを箱体に貼り付けるのではなく、別体構成の
ままとしてある点に特徴がある。この別体構成の透明シ
ートを安定化させるために、透明シートをセット用トレ
イに重ね合わせて箱体に差し込んだ状態で透明シートが
セット用トレイと箱体との間に挟持されるように構成し
てある。
【0015】請求項2の商品包装箱においては、収納さ
れる商品の傾倒を規制するためのストッパー部をセット
用トレイの方に設けてある。請求項3の商品包装箱にお
いては、収納される商品の傾倒を規制するためのストッ
パー部を窓孔用の透明シートの方に設けてある。前者の
ストッパー部の場合はアンダーカットになる傾向が高い
のに対して、後者のストッパー部の場合はアンダーカッ
トとしなくてよい。いずれにしても、展示に際して箱体
を吊り下げたときに、商品が傾倒するのをストッパー部
によって規制し、商品の姿勢を見た目に良くするととも
に、透明シートに商品が干渉するのを避ける。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわる商品包装
箱の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】〔実施の形態1〕図1は実施の形態1の商
品包装箱A1の態様を示す組み付け前の分解状態の斜視
図である。この商品包装箱A1の構成要素は、材料別に
みた場合、セット用トレイ10と箱体20と窓孔用の透
明シート30との3要素となっている。セット用トレイ
10はポリウレタン・ポリスチレンなどのプラスチック
の発泡成形品であり、箱体20は紙製であり、透明シー
ト30はポリエステルなどのプラスチックシートであ
る。収納する商品100には種々様々なものがあるが、
ここでは電卓を例示している。101は電卓におけるキ
ートップ、102は液晶表示部である。図1ではセット
用トレイ10にすでに商品100を収納した状態を図示
している。
【0018】セット用トレイ10においては、矩形環状
の外殻部11に商品100を収納するための矩形の凹所
12が設けられ、凹所12の内周面における開口部口縁
に商品100の傾倒規制用のアンダーカット形態の複数
の突起13が一体的に設けられている。このセット用ト
レイ10の構成は従来の技術の場合のセット用トレイ1
0と同じ態様となっている。つまり、商品傾倒規制用の
ストッパー部13付きのセット用トレイ10となってい
る。セット用トレイ10における凹所12はそこに収納
される商品100のサイズ・形状に合わせたサイズ・形
状のものとなっている。凹所12の内周面には長辺側の
対向2面である長辺側内周面12aと、これと直角をな
す対向2面である短辺側内周面12bとがあるが、対向
する長辺側内周面12aに2対の商品傾倒規制用のスト
ッパー部13が一体的に形成されている。
【0019】商品100をセット用トレイ10の凹所1
2に収納するときには、商品傾倒規制用のストッパー部
13が商品100の収納を妨げないように外殻部11を
少し押し広げた状態で収納する。収納したあとは外殻部
11が弾性的に復元するので、複数の商品傾倒規制用の
ストッパー部13が商品100の外周縁部を係止し、凹
所12からの商品100の抜け出しを防止する。商品傾
倒規制用のストッパー部13はアンダーカットの状態す
なわち凹所12の奥側ほど突出量が少なく凹所12の開
口部口縁側ほど突出量が多い傾斜状態となっている。そ
れは次の理由による。凹所12への商品100の収納状
態では特別な力を加えない限り商品100が不測に凹所
12から抜け出さないようにし、かつ取り出しの力を作
用させたときは比較的容易に取り出すことができるよう
にするためである。
【0020】紙製の箱体20の構成としては、セット用
トレイ10を差し込んで収納するための矩形筒状のトレ
イ収納部21と吊り下げ部22とを有している。トレイ
収納部21の前面部21aには矩形の窓孔部21bが開
口形成されている。この窓孔部21bの開口形成により
前面部21aは矩形環状となっている。トレイ収納部2
1の底蓋部21cは前面部21aに一連一体であるとと
もにトレイ収納部21の底面部を開閉するものである。
底蓋部21cの折り返し(図示せず)を後面部21dに
重ねるように差し込むことにより底蓋部21cを閉じ姿
勢とする。底蓋部21cを開けるとトレイ収納部21の
底面部にセット用トレイ10を差し込むための差し込み
口が現れる。底蓋部21cに対向する天面部は天蓋部2
1eによって閉塞されている。吊り下げ部22はトレイ
収納部21の後面部21dに一連一体となっており、吊
り下げ孔22aが形成されている。
【0021】本実施の形態1の商品包装箱A1において
は、従来の技術とは異なり、窓孔部21bの開口を透明
シートで覆う状態で透明シートを前面部21aの内面に
貼り付けるという構成は採用していない。すなわち、窓
孔用の透明シート30は商品包装箱A1の完成品の状態
で箱体20とは別体のままとなっている。換言すれば、
箱体20と透明シート30とはセパレート形態となって
いる。もちろん、セット用トレイ10もセパレート形態
となっている。したがって、商品包装箱A1の製造過程
において透明シート30を箱体20に貼り付ける作業は
不要であり、また貼り付けのための糊などの接着性材料
も不要である。
【0022】窓孔用の透明シート30はポリエステルな
どのプラスチックシートで作られている。そのプラスチ
ックシートは扁平板状で、ある程度の硬さを有してい
る。透明シート30はセット用トレイ10における外殻
部11の矩形環状の前面部11aの外形形状に合わせた
矩形の形状となっており、そのサイズは前面部11aの
外形形状のサイズとほぼ同じとなっている。
【0023】以上のように本実施の形態1の商品包装箱
A1は、商品傾倒規制用のストッパー部13を有するセ
ット用トレイ10と、窓孔用の透明シートを有しない箱
体20と、窓孔用の透明シート30との互いに異種材料
でセパレート形態の3つ構成要素からなりたっている。
【0024】次に、商品包装箱A1として、セット用ト
レイ10と透明シート30と箱体20とを組み付ける作
業について説明する。複数の商品傾倒規制用のストッパ
ー部13を乗り越えさせるようにして商品100をセッ
ト用トレイ10の凹所12に収納する。次に、商品10
0を収納しているセット用トレイ10における外殻部1
1の矩形環状の前面部11aに対して窓孔用の透明シー
ト30を重ね合わせる。この重ね合わせによって凹所1
2の開口部は被覆される。この重ね合わせは単に載置す
るだけであって、接着などは行わない。つまり、透明シ
ート30はセット用トレイ10への重ね合わせ状態にお
いて指先で摘まみ上げる等して直ちにセット用トレイ1
0から引き離すことが可能な状態となっている。箱体2
0におけるトレイ収納部21の底蓋部21cを開けて差
し込み口を現出させる。商品100を収納し透明シート
30が重ね合わされたセット用トレイ10を箱体20の
トレイ収納部21に対してその差し込み口から差し込
む。透明シート30を重ね合わせたセット用トレイ10
をトレイ収納部21の奥まで差し込んだ状態では、セッ
ト用トレイ10における外殻部11の矩形環状の前面部
11aがトレイ収納部21の矩形環状の前面部21aに
位置対応し、これら両方の矩形環状の前面部11a,2
1aの間に透明シート30の矩形環状の周辺部分を挟持
することになる。このような挟持の態様によって、窓孔
部21bに透明シート30を位置合わせした状態で、か
つ透明シート30をセット用トレイ10に対しても箱体
20に対しても接着等によって一体的に取り付けること
を要することなく、透明シート30を不測に動かないよ
うに安定的に保持させることができる。なお、この挟持
による透明シート30の安定性を確かなものにするため
に、透明シート30にある程度の硬さをもたせることが
好ましい。
【0025】透明シート30とともにセット用トレイ1
0をトレイ収納部21に差し込んだあとは、底蓋部21
cによって差し込み口を閉じる。なお、底蓋部21cを
トレイ収納部21に対して開かないように粘着テープで
止め付けておくことが好ましい。
【0026】以上のようにして商品包装箱A1に収納さ
れた商品100は透明シート30を通して外部から目視
することができる。透明シート30の存在によって、外
部からの商品100の目視を可能にしながら、商品10
0にほこりなどが付着することを防止している。
【0027】商品100を収納した商品包装箱A1は図
2に示すように販売店の商品陳列棚における吊り下げロ
ッド200に対してその吊り下げ部22の吊り下げ孔2
2aにおいて差し込まれて吊り下げ状態に展示される。
このとき、重力バランスによって商品包装箱A1のトレ
イ収納部21は傾斜した姿勢となるが、収納状態の商品
100はその外周縁部において商品傾倒規制用のストッ
パー部13に受け止められているので、商品100はセ
ット用トレイ10の凹所12の底面に対する平行状態を
保つことになる。この状態では、消費者が内部の商品1
00を見たときの角度が良く、商品の展示の効果が良
い。また、商品100を商品傾倒規制用のストッパー部
13で受け止めているので商品100と透明シート30
との間に隙間50が確保され、商品100と透明シート
30との干渉をなくせる。このように、商品傾倒規制用
のストッパー部13は、吊り下げ展示状態での商品10
0の姿勢を良好として商品の展示の効果を良くし、透明
シート30の変形・破損を防止している。
【0028】商品包装箱A1によって包装された商品1
00をユーザーが購入し、持ち帰って商品包装箱A1か
ら商品100を取り出したとする。このとき、箱体20
のトレイ収納部21からセット用トレイ10とそれに重
ね合わされた透明シート30とをまとめて取り出す。透
明シート30は指先で摘まみ上げる等して直ちにセット
用トレイ10から引き離すことできる。次いで、セット
用トレイ10の凹所12から商品100を取り出す。こ
のとき、商品傾倒規制用のストッパー部13がアンダー
カット形態であるので、ストッパー部13からの抵抗を
軽減した状態でスムーズに商品100を取り出すことが
できる。
【0029】商品100を取り出した状態では、商品包
装箱A1を構成している3つの要素であるセット用トレ
イ10と透明シート30と箱体20とがすでにばらばら
に分かれている。ユーザーにとっては、商品100を包
装していた商品包装箱A1は商品100を取り出したあ
とは不要なものであり、商品包装箱A1は廃棄すること
になるが、3つの構成要素であるセット用トレイ10と
箱体20と透明シート30とが商品100の取り出しに
伴ってばらばらになってしまうので、ユーザーサイドに
おいてこれら3つの構成要素を分別廃棄しなければなら
ないときに、従来の場合のように箱体から透明シートを
引き剥がす必要はなく、そのまま分別廃棄することがで
きる。つまり、ユーザーにとって分別廃棄の作業がそれ
ほどわずらわしいものではなく、異種材料の分別廃棄を
手間なく行えるので、分別回収によるリサイクル性を促
進する上で役立つ。
【0030】また、本実施の形態1によれば、商品包装
箱A1そのものの製品としての生産性も改善することに
なる。それは、透明シート30を箱体20に対して貼り
付けなどにより一体化しておらず、初めから終わりまで
別体状態つまりセパレート形態となっているから、従来
行っていた透明シートの箱体に対する貼り付けの工程を
省略することができ、同時に糊などの接着性材料も不要
化できる。つまり、工程数の削減と部品点数の削減とに
よりコストダウンの展開が有利となる。
【0031】〔実施の形態2〕実施の形態2は、収納し
てある商品の傾倒規制用のストッパーの機能をセット用
トレイから除去し、その代わりに窓孔用の透明シートの
方にそのストッパーの機能をもたせるものである。図3
は実施の形態2の商品包装箱A2の態様を示す組み付け
前の分解状態の斜視図である。この商品包装箱A2の構
成要素は、材料別にみた場合、セット用トレイ10と箱
体20と窓孔用の透明シート40との3要素となってい
る。実施の形態1についての図1におけるのと同じ符号
については実施の形態2についての図3においても同一
構成要素を指示しており、簡単に説明すると、11はセ
ット用トレイ10における外殻部、11aは前面部、1
2aはセット用トレイ10の凹所12における長辺側内
周面、12bは短辺側内周面、21は箱体20における
トレイ収納部、21aは前面部、21bは窓孔部、21
cは差し込み口を開閉するための底蓋部、21dは後面
部、21eは天蓋部、22は吊り下げ部、22aは吊り
下げ孔、100は商品、101はキートップであって、
それらの相互関係も既述のとおりであるので、ここでは
詳しい説明は省略する。実施の形態2における構成が実
施の形態1と相違する点は以下のとおりである。
【0032】セット用トレイ10においては実施の形態
1(図1)の場合の商品傾倒規制用のストッパー部13
が設けられておらず、凹所12の長辺側内周面12aは
平坦面となっている。収納してある商品100の傾倒を
規制するためのストッパー部41が窓孔用の透明シート
40の方に設けられている。この窓孔用の透明シート4
0はポリエステルなどの扁平板状のある程度の硬さをも
つプラスチックシートであり、その対向する短辺の2つ
の縁部近傍においてその短辺に沿って突条のストッパー
部41が一体的に形成されている。このストッパー部4
1はプラスチックシートを打ち出したような形態となっ
ている。
【0033】本実施の形態2の商品包装箱A2において
も、従来の技術とは異なり、そして実施の形態1の場合
と同様に、窓孔部21bの開口を透明シートで覆う状態
で透明シートを前面部21aの内面に貼り付けるという
構成は採用しておらず、窓孔用の透明シート40は商品
包装箱A2の完成品の状態で箱体20とは別体のままと
なっている。換言すれば、箱体20と透明シート40と
はセパレート形態となっている。もちろん、セット用ト
レイ10もセパレート形態となっている。したがって、
商品包装箱A2の製造過程において透明シート40を箱
体20に貼り付ける作業は不要であり、また貼り付けの
ための糊などの接着性材料も不要である。
【0034】以上のように本実施の形態2の商品包装箱
A2は、商品傾倒規制用のストッパー部を有しないセッ
ト用トレイ10と、窓孔用の透明シートなしの箱体20
と、商品傾倒規制用のストッパー部41を有する窓孔用
の透明シート40との互いに異種材料でセパレート形態
の3つ構成要素からなりたっている。
【0035】次に、商品包装箱A2として、セット用ト
レイ10と透明シート40と箱体20とを組み付ける作
業について説明する。商品100をセット用トレイ10
の凹所12に収納する。次に、複数の商品傾倒規制用の
ストッパー部41を内側向き(下向き)にした状態で、
窓孔用の透明シート40を、商品100を収納している
セット用トレイ10における外殻部11の矩形環状の前
面部11aに対して重ね合わせる。この重ね合わせによ
って凹所12の開口部は被覆され、またストッパー部4
1が商品100に近接して位置する。透明シート40の
前面部11aに対する重ね合わせは単に載置するだけで
あって、接着などは行わない。つまり、透明シート40
はセット用トレイ10への重ね合わせ状態において指先
で摘まみ上げる等して直ちにセット用トレイ10から引
き離すことが可能な状態となっている。箱体20におけ
るトレイ収納部21の底蓋部21cを開けて差し込み口
を現出させる。商品100を収納し透明シート40が重
ね合わされたセット用トレイ10を箱体20のトレイ収
納部21に対してその差し込み口から差し込む。トレイ
収納部21の奥まで差し込んだ状態では、セット用トレ
イ10の矩形環状の前面部11aがトレイ収納部21の
矩形環状の前面部21aに位置対応し、これらの矩形環
状の前面部11a,21aの間に透明シート40の矩形
環状の周辺部分を挟持することになる。このような挟持
の態様によって、窓孔部21bに透明シート40を位置
合わせした状態で、かつ透明シート40をセット用トレ
イ10に対しても箱体20に対しても接着等によって一
体的に取り付けることを要することなく、透明シート4
0を不測に動かないように安定的に保持させることがで
きる。
【0036】以上のようにして商品100を収納した商
品包装箱A2は図4に示すように販売店の商品陳列棚に
おける吊り下げロッド200に対してその吊り下げ部2
2の吊り下げ孔22aにおいて差し込まれて吊り下げ状
態に展示される。商品包装箱A2のトレイ収納部21は
傾斜した姿勢となるが、収納状態の商品100は透明シ
ート40における商品傾倒規制用のストッパー部41に
受け止められているので、商品100は凹所12の底面
に対する平行状態を保つことになる。
【0037】商品包装箱A2によって包装された商品1
00をユーザーが購入し、持ち帰ったあとの分別廃棄に
ついては次のとおりである。箱体20のトレイ収納部2
1からセット用トレイ10とそれに重ね合わされた透明
シート40とをまとめて取り出す。透明シート40は指
先で摘まみ上げる等して直ちにセット用トレイ10から
引き離すことできる。商品100を取り出した状態で
は、商品包装箱A2を構成している3つの要素であるセ
ット用トレイ10と透明シート40と箱体20とがすで
にばらばらに分かれている。ユーザーサイドにおいてこ
れら3つの構成要素を分別廃棄しなければならないとき
に、従来の場合のように箱体から透明シートを引き剥が
す必要はなく、そのまま分別廃棄することができる。つ
まり、ユーザーにとって分別廃棄の作業がそれほどわず
らわしいものではなく、異種材料の分別廃棄を手間なく
行えるので、分別回収によるリサイクル性を促進する上
で役立つ。
【0038】また、透明シート40を箱体20に対して
貼り付けなどにより一体化しておらず、初めから終わり
まで別体状態つまりセパレート形態となっているから、
従来行っていた透明シートの箱体に対する貼り付けの工
程を省略することができ、同時に糊などの接着性材料も
不要化できる。つまり、工程数の削減と部品点数の削減
とによりコストダウンの展開が有利となる。
【0039】さらに、実施の形態1および従来の技術と
の比較では次のような利点がある。これら両者の場合に
は、商品傾倒規制用のストッパー部13がセット用トレ
イ10の凹所12の内周面においてアンダーカットの形
態で一体的に形成されていたために、セット用トレイ1
0を射出成形する際の型抜き(離型)においてアンダー
カットの突起が引っ掛かりを起こして変形を起こす可能
性があり、不良品発生率が高いものとなる。これに対し
て本実施の形態2の場合には、商品傾倒規制用のストッ
パー部41は窓孔用の透明シート40の方に形成し、セ
ット用トレイ10の方には設けていないので、セット用
トレイ10を射出成形する際の型抜き(離型)が容易で
あり、またストッパー部41付きの透明シート40の成
形も容易であるので、不良品発生率は低くなり、コスト
ダウンを促進する。
【0040】その他の機能については実施の形態1(図
1)の場合と同様であるので、説明を省略する。
【0041】以上、2つの実施の形態について説明して
きたが、本発明は次のように構成したものも含むもので
ある。
【0042】(1)実施の形態1(図1)においてセッ
ト用トレイ10から商品傾倒規制用のストッパー部13
を省略した態様としてもよい。この場合、窓孔用の透明
シート30は扁平板状のままとする。この態様は、実施
の形態2(図3)において窓孔用の透明シート40から
商品傾倒規制用のストッパー部41を省略した態様と同
じものとなる。すなわち、吊り下げ展示したときの商品
100の傾倒については特に問題とはしないでよい場合
の実施の形態である。主眼は分別廃棄の容易化にあっ
て、商品包装箱における異種材料の構成要素が互いにセ
パレート形態となっていさえすればよいとの考えに基づ
いたものである。
【0043】(2)上記の考えをさらに進めると、箱体
20から吊り下げ部22を省略した実施の形態でもよい
ことになる。要は、商品包装箱における異種材料の構成
要素が互いにセパレート形態となっていさえすればよい
のである。
【0044】
【発明の効果】セット用トレイと箱体と透明シートとを
有する商品包装箱についての請求項1の発明によれば、
これら構成要素のセット用トレイと箱体と透明シートと
をセパレート形態となしてあって、透明シートを箱体に
貼り付けるのではなく別体構成のままとしてあるので、
箱体から透明シートを引き剥がす必要はなく、そのまま
分別廃棄することができる。つまり、ユーザーにとって
分別廃棄の作業がそれほどわずらわしいものではなくな
り、異種材料の分別廃棄を手間なく行えるので、分別回
収によるリサイクル性を促進する上で有効となる。さら
に、従来行っていた透明シートの箱体に対する貼り付け
の工程ならびに糊などの接着性材料を不要化でき、コス
トダウンを有利に展開することができる。
【0045】請求項2の発明によれば、収納される商品
の傾倒を規制するためのストッパー部をセット用トレイ
の方に設けてあり、また、請求項3の発明によれば、収
納される商品の傾倒を規制するためのストッパー部を窓
孔用の透明シートの方に設けてあるので、商品包装箱を
吊り下げ展示したときに重力によって内部で商品が傾倒
して透明シートに当たる干渉を防止し、見た目に良い姿
勢に商品を保持することができる。特に、ストッパー部
を透明シートの方に設けた場合には、そのストッパー部
はアンダーカットにしなくてもよく、しかもセット用ト
レイではアンダーカットのストッパー部がないので、そ
の成形の際の型抜き性が良好となり、不良品発生率を抑
えてコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の商品包装箱の態様を
示す組み付け前の分解状態の斜視図
【図2】 実施の形態1の商品包装箱の吊り下げ展示状
態の断面図
【図3】 実施の形態1の商品包装箱の態様を示す組み
付け前の分解状態の斜視図
【図4】 実施の形態1の商品包装箱の吊り下げ展示状
態の断面図
【図5】 従来の技術における商品包装箱の態様を示す
組み付け前の分解状態の斜視図
【図6】 従来の技術の商品包装箱の吊り下げ展示状態
の断面図
【図7】 従来の技術において商品傾倒規制用のストッ
パー部がないと仮定したときの吊り下げ展示状態を示す
断面図
【符号の説明】
A1,A2……商品包装箱、10……セット用トレイ、
11……外殻部、11a……前面部、12……凹所、1
3,41……商品傾倒規制用のストッパー部、20……
箱体、21……トレイ収納部、21a……前面部、21
b……窓孔部、21c……底蓋部、21d……後面部、
21e……天蓋部、22……吊り下げ部、22a……吊
り下げ孔、30,40……窓孔用の透明シート、50…
…隙間、100……商品、200……吊り下げロッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品を収納するセット用トレイと、セッ
    ト用トレイを差し込み保持する箱体と、箱体に形成され
    た窓孔部を覆う窓孔用の透明シートとを有し、これらセ
    ット用トレイと箱体と透明シートとは互いにセパレート
    形態となっており、前記透明シートを前記セット用トレ
    イに重ね合わせて前記箱体に差し込んだ状態で透明シー
    トがセット用トレイと箱体との間に挟持されるようにな
    っている商品包装箱。
  2. 【請求項2】 収納される商品の傾倒を規制するための
    ストッパー部がセット用トレイに設けられている請求項
    1に記載の商品包装箱。
  3. 【請求項3】 収納される商品の傾倒を規制するための
    ストッパー部が窓孔用の透明シートに設けられている請
    求項1に記載の商品包装箱。
  4. 【請求項4】 箱体が吊り下げ部を有している請求項1
    から請求項3までのいずれかに記載の商品包装箱。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7797911B2 (en) 2003-09-09 2010-09-21 Advanced Technology Materials, Inc. Sterile, pyrogen-free, polymeric film-based heating bag
KR200468285Y1 (ko) * 2011-11-22 2013-08-02 양용은 전시용 박스
KR101471174B1 (ko) * 2014-03-06 2014-12-11 (주)페이퍼월드 포장 시트
JP2019172292A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 日本トーカンパッケージ株式会社 スリーブ及び収容箱

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