JP2000203490A - 特殊作業船 - Google Patents

特殊作業船

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JP2000203490A JP11008749A JP874999A JP2000203490A JP 2000203490 A JP2000203490 A JP 2000203490A JP 11008749 A JP11008749 A JP 11008749A JP 874999 A JP874999 A JP 874999A JP 2000203490 A JP2000203490 A JP 2000203490A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 埋立土の転圧を上面からと水中の横から同時
に行い、地中水を搾り出し、侵入水路を断ち、地震時の
液状化現象を防止し得る水底土砂押送土船を提供する。 【解決手段】 鋼桿1−1を保持して揺動可能でかつ鋼
桿と嵌合して鋼桿を長手方向に移動させる挟抱手段と、
挟抱手段が固定され、動力をもって水平方向に往復移動
可能な滑動箱1−2を有し、鋼桿を傾斜した状態で鋼桿
を長手方向に移動しつつ滑動箱を水平方向に往復移動で
きる。鋼桿の移動力と滑動箱の移動力を合成して船体を
推進させる強力推進船(1)の前方に上下自由に動かす
ことの出来る排土底版4−3を配設し、陸上のブルドー
ザーに準じた要領で直接土砂を押送し、且つこれを溜め
て、水底土砂を目的地に運び排出させることと、土砂に
よる埋立に際し、陸上の転圧に併行して水中から横転圧
も行うようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特公平6−4947
8号公報に記載の「特殊作業船の強力推進装置」を利用
する特殊作業船に関する。しかし、この種の特殊作業船
とは、如何なるものかを、特定し表明するには至らなか
った。この度、特殊作業船の中で、強力推進装置を具備
し、母船となるべき強力推進船(1)を中心として、そ
の強烈な推力を基に、潜函式浚渫特殊作業船(2)、バ
ケット式浚渫船(3)、水底土砂押送土船(4)と組合
せ、且つアメリカに出願して、特許を得ている鋤取運搬
船(Carry scraper ships U.
S.Patent 第5778568号,1998.
7.14)(5)も含めて特殊作業船としてまとめたも
のである。
【0002】
【従来の技術】日本国には見られない巨大河川は世界に
数多く存在し、地球誕生以来、風化現象により、土砂が
河から海へと流入し沈澱堆積を続けており、現在の異常
気象が続く現象から大型の水害が世界中到るところに発
生する段階に至っており、従来の海洋作業船の様式とし
て、船を固定させて、その周囲のみの作業船能力では、
到底歯が立つものではなく、唯一つ自ら動くものとし
て、ドラグサクション、ドレッジャーの存在があるもの
の、過去の作業実績から見て、その数を増やすことに依
る解決にも無理があり、折角捉えた土砂を再び沖の潮流
の早いところへ運び、これを排出して流してしまい、積
荷となる土砂自体の持つ浮力を利用していないので、限
定された時間内に巨大量の水底土砂を移動させることに
は向いていないのである。徒らに、巨大作業船の実現を
図るのではなく、自然の力を利用して、短時間内に威力
を発揮出来るものが必要となるのである。
【0003】(出願の目的)この出願の目的には、直接
目的と、間接目的がある。
【0004】1)直接目的 この一連の特殊作業船の目的は、夫々の持つ特徴を綜合
的に纏めて編成し、一団となって限定された時間内に作
業を完遂させるという、主たる目的を達成させる為のも
のである。母船の強力推進船(1)の強烈な推力を利用
するものであり、その内容は下記の通りとなる。
【0005】 潜函式特殊作業船(2)は中距離を主
体とした運土。
【0006】 バケット式特殊作業船(3)は短距離
を主体とした運土。
【0007】 押送土用特殊作業船(4)は陸上のブ
ルドーザーの様に土砂を排出する場所に在って、排出土
を小距離移動させ造成地形を作成し、併せて横転圧を行
ってこれを完成させる。
【0008】 アメリカで特許を得た鋤取式は、長距
離を主体とし、専用運土船により土砂量に於いては、主
役となる運土。
【0009】2)間接目的(自然現象利用) 世界には、大小無数の河川があり、必ず存在する河口の
中央に、堆積する土砂を受入れる能力を持つ貯留場を設
けることであり、これはその河の流域面積及び過去に起
った洪水時の流出土量に応じて決められ、すべてを収容
することは無理としても、大部分は収容が出来て、絶対
条件として水深を20m以上とするものとし、急に河口
が深くなり、これに併せて極く小型の押送土用特殊作業
船(4)で既設の橋梁その他の構造物を通過出来るもの
として、貯留場に結び付く捷水路を設け、河川の中央が
最も早くなる流速を発生させて、縦侵蝕を誘い、河床の
長年の上昇を止め、どんな状態の時も、この貯留場維持
に、この特殊作業船群が活動し、続けることに依って全
世界的に上昇してしまった河床の降下を実現させようと
するものである。この方法はすべての河川が高低差(重
力)によって上流から下流へ流れることを利用して、且
つ現在不可能とされる海洋作業船が、この特殊作業船の
実現と相俟って貯留場維持に最適となり、一気に解決が
不可能であった河川改修としての、河口改良が可能とな
るのである。この貯留場建設方法について詳述すると、
(A)決して機械力に依って一気に解決しようとしない
ことが重要。
【0010】(B)この貯留場掘削による土砂は、最も
手近な、湾の両側に運んで造成地とし、投資の回収を図
る。
【0011】(C)捷水路は渇水期に小型ブルドーザー
でも造れるが、更に上流になれば人力でも河川中央に造
ることも容易である。
【0012】(D)捷水路は河川の横断面では中央に在
って一番低いので大、小の出水毎に流速が一番速くな
り、従って縦侵食が進み、長年これを続けることに依
り、河床は自然降下し、河は河口から沖に向かって延び
ることとなる。
【0013】(E)この貯留場も段々と沖へ移るが、如
何なる年でも、この作業は絶対続けるものとする。
【0014】(F)自然の法則に従って、必ず上流から
下流へ向かって、重力に依り流され、急に深くなった河
口の貯留場の維持に勉め、河は海中に延び、陸地が増
え、一気に改良することが不可能視されたものが、自然
力を利用することに依り、可能となり得るのである。
【0015】(G)従って、どんな困難な河川改修も、
流入土砂受入れ場所を確実に確保出来さえすれば改修が
可能となる。
【0016】(H)広大な流域面積を持つ大河川でも、
100万m3 /日の作業能力を以てすれば、可能性は充
分に在る。
【0017】(I)時々起こる大洪水後と雖も、翌年の
豊水期迄に受入場所の殆どを、確保することは可能であ
る。 (J)この自然法則に従って、河川の水害を無くし得る
ためには、どうしても、前項の直接的目達の為にも、高
い能力を発揮する特殊作業船が、必要となるのである。
【0018】
【課題を解決するための手段】1)請求項1に記載の強
力推進船(1) 強烈な推力を要求通り発揮させ、母船としてこれを広く
利用する為、他の能力と組合わせて目的を達しようとす
る特殊作業船で、鋼桿を保持して揺動可能でありかつ鋼
桿と嵌合して鋼桿を長手方向に移動させる挟抱手段と、
該挟抱手段が固定され、動力をもって水平方向に往復移
動可能な箱体を有し、鋼桿を傾斜した状態で鋼桿を長手
方向に移動しつつ箱体を水平方向に往復移動可能であ
り、鋼桿の移動力と箱体の移動力を合成して船体を推進
させる強力推進装置を具備している。 2)請求項2記載の潜函式浚渫用特殊作業船(2) 請求項1に記載の前記母船2隻の強力推進船の中間に水
底土砂を収納する潜函を組合わせ、この潜函の前及び後
を、自由に昇降させ土砂を収納充満させて、収納土砂の
持つすべての浮力を生かせて、目的地に2隻の強力推進
船のプロペラ推進機に依り、速やかに移動して、土砂排
出を行うようにしている。 3)請求項3記載のバケット式浚渫用特殊作業船(3) 請求項1の前記母船の強力推進船(1)前方に、水底土
砂を収納するバケットを昇降自在且つ前方に向け下向き
に傾斜自在に配設するとともに、バケットの後ろ側およ
び両側を壁板で取り囲み、前方を開放し、バケットの前
方の開放部内に複数枚の側面視円弧状の羽根板を回転軸
により回転自在に軸支し、駆動装置を介して回転させ、
回転する羽根板と船の推力を利用して土砂をバケットに
収納し、大部分の土砂が水中に納まったまま、比較的短
距離をプロペラ推進と鋼棹による推力を合成させ、目的
地の要求される場所に土砂排出を行うようにしている。 4)請求項4記載の水底土砂押送用特殊作業船(4) 請求項1記載の前記強力推進船(1)の前方に、水底土
砂を収納する排土バケットを昇降自在且つ前方に向け下
向きに傾斜自在に配設し、前記排土バケットは、基端側
に配置される密閉中空構造の押土板抱体部の先端下部に
両側に押土側板を一体に立設した押土底鈑の基端を蝶番
軸を介して上下方向に折り畳み可能に連結して構成し、
前記強力推進船(1)の船体の前方に、一対の傾斜用シ
リンダの先端を押土板抱体部の上部に枢支するととも
に、一対のアームの先端を押土板抱体部の下部に枢支
し、船体に上下に向けて軸支した昇降用シリンダーの下
端を前記アームの長さ方向のほぼ中間位置に軸着し、さ
らに前記船体に基端を軸着した別の一対の昇降用シリン
ダーの先端を前記押土底鈑の外側に軸着し、前記押土底
鈑に多数の水抜き小孔を設けるとともに、前記昇降用シ
リンダーにて倒立状態に折り畳んだ姿勢で、該押土底鈑
に設けたフックピンに着脱自在に係止されるフックを前
記押土板抱体部の上端部に設け、陸上のブルドーザーに
準じた要領で直接土砂を押送し、且つこれを溜めて、水
底土砂を目的地に運び排出させることと、土砂による埋
立に際し、陸上の転圧に併行して水中から横転圧も行う
ようにしている。 5)請求項5に記載のように、上記した請求項1〜4の
いずれかに記載の各特殊作業船により、河口の海中に土
砂受入れの貯留場を設けて、自然法則を利用することに
より、河全体の河床を自然下降させることができる。
【0019】(作用) 1)請求項1に記載の強力推進船(1) 遅ければ遅いほど威力を増す油圧装置と、海流や波のあ
る水底土砂を扱うことが合致し、水を後方に押す反力に
よって推進するプロペラスクリューよりも、更に強力な
水底地面に強大な鋼棹を差して支承点として、油圧力で
押し、且棹を傾斜させる推進作用が母船となり特殊作業
船のすべての目的を達成させる。又水深が増し、鋼棹の
長さが不足する恐れのあるところで:、二段式鋼棹を使
用する。 2)請求項2に記載の潜函式浚渫用特殊作業船(2) 前項の強力推進船(1)と組合わせて、その強烈な推進
力により、ロータリーカッターに依って水底土砂の一段
下を進み、潜函内に土砂を収納し、満載にして、水中に
於ける土砂の浮力全部を生かして目的地に自走して、土
砂排出を行う作用をなす。 3)請求項3に記載のバケット式浚渫用特殊作業船
(3) 要求に応じて増力が可能な強力推進船(1)と組合わ
せ、不足する浮力を補助するフローターとも組合わせ、
自由に調節できるバケット内に、水底土砂を掘起こして
収納し、積載した土砂の浮力の大半を生かせ乍ら、目的
地に自走し、土砂排出に先立ち、鋼棹1−1列先頭の2
機及び両舷備付けのスパッド2機により船首部を支え乍
ら空気中又は水中の指定の場所に、土砂排出を行う作用
をなす。 4)請求項4に記載の水底土砂押送用特殊作業船(4) 陸上に於けるブルドーザーの作用と似ているが、最も大
きく異なるのは排土板であり、土砂掘削の重要な前面ブ
レード歯が陸上では一直線であるが、水底では剣先スコ
ップ型の中央を凸出させ、水底土砂を左右に逃すことな
く、両側壁での作用を併せて完全に水底土砂を捉える作
用をする。土砂収容後、前項と同じく土砂の浮力の大半
を生かせ乍ら、目的地に自走し、土砂排出迄は全く同じ
であるが、この船の場合は鋼棹とスパッドに支えられ乍
ら、押土底鈑4−3の底を水面上に上げつつ、土砂に含
まれる水を排出の後指定の場所に土砂排出作用をなす外
に、押土底鈑4−3を倒立させて造成地の上からの転圧
と併行して、水中から横方向に押土転圧の作用もなす。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る各実施の形態
を図面に基づいて説明する。 1)強力推進船(1) A.構造 イ)強力推進装置 この装置は既に特許されているが、概略を述べる。
【0021】即ちこの船は特殊作業船の基本に当たるも
ので、この船のみでは座礁船の救出程度の利用価値であ
るが、何が特殊であるかを特定するものであり、他の能
力と組合わせてその威力を発揮させる為のもので、鋼棹
1−1は直立から70°迄は殆ど力を発揮出来ないの
で、作動は70°から30°迄とし、鋼棹列先頭の2機
のみ90°〜120°の姿勢を可能とさせる(図2参
照)。90°は土砂排出時に、120°は船の後退時
に、プロペラスクリューのみでは無理な場合に使用す
る。作業の要求に依り大型、中型、小型とし、鋼棹は一
段式及び二段式とする。鋼棹1−1の両面に設けられた
ラック歯1−6とピニオン1−7が咬み合い、油圧動力
に依り作動し、初動時には傾斜ウインチ1−8が働い
て、鋼棹を傾斜開始させると同時に、油圧シリンダー1
−3により、鋼棹1−1を抱く滑動箱(箱体)1−2
が、ガイドレール1−10に導かれて前進する。鋼棹1
−1は水底地面に到着前にプラスチック製浮体1−53
により、傘が開くように開いて支承面積を増加させ、突
き立てられた鋼棹1−1の先端1−28は圧入され、爪
押さえ1−24に圧せられて、強固な支点となり、船の
進行が始まる。これら2つの強烈な合成力が、強力推進
船の前進推力となり、鋼棹1−1は傾斜角度が70°か
ら30°へと進み、滑動箱1−2は鋼棹1−1の傾斜と
同時間で折返点に到着し、鋼棹1−1は傾斜ウインチ1
−8とピニオン1−7の逆回転により、元の70°に戻
り、且つ滑動箱1−2は油送切替の後退姿勢に入って戻
ることを繰り返すのである。鋼棹1−1の連動は鋼棹の
定位置にセンサーをセットし、電気的に次の鋼棹を作動
させ、船は一定の速度で進行する。船は100トン級か
ら2〜3万トンの大きさとし、日本で利用する場合は3
00トン乃至500トン程度とする。
【0022】ロ)鋼棹傾斜装置 図8に示す通り、両側から挟持するピンシャフト1−9
の姿勢が、不安定なため、傾斜ウインチ1−8を設け
て、これの作動により鋼棹1−1の傾斜開始を確実なも
のとした。
【0023】ハ)船尾に設けたスパッド装置により、作
業船反転用及び船首を重荷重から守るものとした。
【0024】ニ)機関装置 これは船の後退が困難な為に設けたものであるが、他の
能力を組合わせて、目的地に土砂を運ぶことを迅速に設
計される(3.6km/時)より早くするため、大型の
プロペラ、スクリュー作動の機関とする。
【0025】ホ)摩擦抵抗減少装置 ガードレール1−10と滑動箱1−2の接する部分の摩
擦抵抗を少なくするため図12参照の如く公知のローラ
ーベアリング1−35を設ける。
【0026】ヘ)鋼棹1−1二段式装置 鋼棹1−1はその強度や船の安定性などに依り、自ら制
限があり、長くすることは困難である。水深が深くな
り、長さが不足すれば、完全に作業不能となり簡単に取
り替えることは出来ない。これを解決するため2段式伸
縮自由の鋼棹とし、固定は閂形ラック方式とする。閂を
かけることにより、鋼棹の軸方向圧縮力に耐え得るラッ
ク保持とする。図17,18参照、上段鋼棹の内側に下
段鋼棹1−57を挿入し、下段鋼棹付ガイド1−58と
上段鋼棹付ガイド1−61により、上下段鋼棹に働く曲
げ方向の力を保持する。油圧シリンダー1−59を内装
し、シリンダー上端を軸1−73により上段鋼棹体に固
定し、ピストン、ロッド1−64の下端ピストンをロッ
ド先端止ピン1−71により、下段鋼棹1−57に連結
させる。図19,20参照、下段鋼棹に設けたラック1
−63と、上段鋼棹備付の閂ガイド1−72に沿って、
矢印方向に可動する閂形ストッパー1−56が咬み合
い、上下段鋼棹が固定される。閂形ストッパー1−56
の掛け外しはトラニオン1−65の軸1−66により、
上段鋼棹に支持された油圧シリンダー1−59(復動
形)左右2本、及び油圧シリンダー両端のピストン、ロ
ッド付の止ピン1−67、4カ所により、上下2本の閂
両端を支持したピストン、ロッドの伸縮により行うので
ある。閂ストッパー1−56を外すためには、圧油孔1
−68より圧油をA室に注入する。ピストン、ロッドが
押されて伸び、B室の油は圧油孔1−69より排出され
てタンクに戻る。然らば、閂形ストッパー1−56は上
下に移動しラック1−63より外れるのである。閂形ス
トッパー1−56を掛けるには圧油孔1−69より圧油
をB室に注入する。ピストンは押されてA室の圧油は圧
油孔1−68より排出され、タンクへ戻る。上下の閂形
ストッパー1−56は夫々止ピン1−67を介して引か
れ、下段鋼棹ラック1−63に咬み合い、上下鋼棹は強
固に固定される。油圧シリンダーのB室に設けたスプリ
ング1−70は、B室の圧油の圧力が降下しても、閂形
ストッパー1−56が外れないようにするための安全装
置となる。
【0027】B.機能 この強力推進船(1)の最も重要な機能は、強烈な推進
力を発生させ、推力を得ることにある。 2)潜函式浚渫用特殊作業船(2) A)2隻の強力推進船(1)は図21に示す通り、鋼棹
列を一列として画いてあるが、大型化や水底の土質その
他の関係から力が不足の場合は2列とするものとする。
この船首と船尾に、接続横桁2−1にて、潜函2’を中
央にして、この三体を強固な一体構造とする。
【0028】B)潜函の先頭に既公知の3連型ロータリ
ーカッター2−2を装着し、水底土砂収納時の進入水を
極力少なくする。
【0029】C)前後の横桁2−1上に、昇降装置2−
3を設ける。その構造は図23,24の如く、強力推進
船(1)の鋼棹1−1と同形の昇降棹2−9を、図25
の如く、両端にはラック歯2−25を設け、4つのピニ
オン2−19を駆動させるため8台の油圧モーター2−
21を設置して、駆動力を増幅させるため、ピニオン2
−19と油圧モーター2−21の間に、減速大歯車2−
22と減速小歯車2−23の2段式として駆動力を増大
させる。この昇降装置2−3により潜函は自由に昇降を
行うため、転動軸2−12があり、軸受2−20は昇降
ウインチ軸受として、転動軸を支持する。又昇降棹受台
2−18は転動軸を支える。昇降棹受台2−26は、接
合横桁2−1上面に設けるウインチ取付台であり、ガイ
ド2−24はレールと嵌合している。
【0030】D)掘削装置 これは広く一般に使用されているロータリー、カッター
が行う。
【0031】E)動作 図22に示すように、初動姿勢2−10にて水底地面に
潜入させ、水底地面下1〜2mに至ってから前後の昇降
装置により水平に調整して掘削を行う。図27に示すと
ころのロータリー、カッターにより、水分の少ない掘削
進入土砂は船内に設置されたスクリューコンベヤー2−
4に到達し、これの作動により船内に土砂が遂次充満
し、上層部の水は軸流ポンプ2−5により船外に排水さ
れ、且つ最初から在った水は、進入する土砂に押され
て、開閉口部2−13(図22参照)からも押し出され
る。この潜函式浚渫には多くの油圧を動力とするためテ
ンショナー2−7を設けて動力源を確保し、操船室2−
6に潜函2’内に普通水満水時を0とした重量計に、土
砂充満度が表示されるが、必ず途中で一、二度回転鏡板
2−32を停止させ、昇降装置2−3を作動させて後部
を下げ、前部を上げることにより水中に於ける重力によ
る自然流下を促してから、掘削を続行する。土砂充満後
は船が水底地面を離れて略々水平を保ち乍ら、強力推進
船2隻のスクリュー推進力により、土砂の浮力を100
%保持して、陸上の1/2の重量の土砂を目的地に運
び、開閉扉2−27を開いて一気に排土する。 3)バケット式浚渫用特殊作業船(3) 1)図34、図33は水底土砂採取能力を一段と増した
ケースとして画いた参考図であり、強力推進船(1)の
威力を増し、鋼棹1−1の数も増し、右舷鋼棹列二番と
三番を同時作動させ、これを左右交互に操作すること
で、船全体の作業中の重心の平衡を維持して安全航行を
目指したものである。
【0032】2)構造は図33に示す通り船首部に巨大
な重量、荷重が集中するので、これに見合う浮力を持つ
補助フローター3−1を両側に設け、これを接続横桁3
−2にて三体を強固に連結して一体とする。
【0033】3)水底土砂を収納するバケット3−3
は、強力推進船(1)の前方に配置し、バケット3−3
は底板を垂直な後ろ壁板と両側板3−29とで取り囲
み、前方を開放した構造からなる。強力推進船(1)の
船体にバケット3−3の後ろ壁板の下部を一対のアーム
3−5を介して上下方向に昇降自在に支持するととも
に、上端部をトラニオン3−19を介して船体に枢支し
たバケット昇降用シリンダー3−9の下端を対応する各
アーム3−5の先端部にピン3−37で軸支している。
また船体に、バケット3−3の後ろ壁板の上端部をバケ
ット傾斜用シリンダー3−7を介してそれぞれピン3−
6および3−8で枢支している。この構成により図35
に示すように、バケット3−3は先端開放部が前方に下
向きに傾斜したり、下降して底板が水平になったりす
る。
【0034】図38(a)および図40に示すように、
バケット3−3内の先端側には、側面視円弧状の羽根板
3−16が回転軸3−17により回転自在に軸支され、
側板3−29の外面に装着された油圧モーター3−11
により歯車3−25〜3−28を介して回転する。
【0035】繰り返しになるが、バケット3−3は強烈
な推進力を伝えるアーム3−5の先端と、アーム取付ピ
ン3−10にて連結し、バケット持挙げ用昇降シリンダ
ー3−9と、これに加えて更にバケット傾斜用シリンダ
ー3−7を合成させ、バケット3−3内収納の土砂を排
出する。これは油圧力により、バケット傾斜用シリンダ
ー3−7の受ピン3−6を支点とし、バケット3−3の
上部取付ピン3−8が作用して、土砂排出を行う。
【0036】4)バケット3−3に土砂を収納させる手
段として、羽根板回転装置(図38参照)を設ける。こ
れはバケット3−3の両側壁板に土砂収納用油圧モータ
ー3−11を設置して動力とし、両壁を跨いで回転軸3
−17に、羽根板3−16を組合わせて作動させる。又
爪3−18で水底土砂を掘り起こす為の動力として油圧
シリンダー3−14により行い、この土砂塊を羽根板3
−16によりバケット3−3に押込む。これは水中では
推力のみでは進入して来ない為のものである。かくし
て、遂次バケット3−3に土砂を収納して充満させる。
羽根板3−16の片方は押込み用となり、他の片方は押
込まれた土砂の溢れ出し防止の壁とする反復運動を行
う。土砂充満を、制御操作室3−39のセンサーやバケ
ット支持のトラニオン3−19の油圧圧力計によって確
認し、バケット3−3を水底より若干上げて、2枚の羽
根板3−16で上下の蓋として図36の如く、水平に目
的地に向かう。押込まれる土砂は、陸上に於けるものよ
り浮力が働くので遥かに容易に、即ち水より一割重い程
度で運搬することが出来る。目的地には鋼棹操作で出発
し速度が出てから強力推進船のプロペラ推進する。目的
地に到着し、強力推進船(1)の船首に設備された両舷
に在るスパッド1−40と、鋼棹列先端の鋼棹1−1、
2組を直立させ、且つ補助フローター3−1の浮力によ
り船首が支えられ、後述の水底土砂押送用特殊作業船
(4)の押土底鈑4−3に設ける排水設備を設けて、土
砂の含む水を排出の後、油圧シリンダー3−9,3−7
の作動により指定の場所に排土を行う。
【0037】5)動作 如何に強烈な推力により水底土砂を掘削しても、土砂の
すべてに、浮力が働くので、バケットには素直に土砂は
進入せず、バケットの左右の外側に流されてしまうので
羽根板を回転させる別の力によりバケットに土砂を充満
させる。 4)水底土砂押送用特殊作業船(4) 1)構造 図41、図42に示す通り、上記のバケット式浚渫用特
殊作業船(3)と概ね共通しているが、相違する点は、
上記のバケット式浚渫用特殊作業船(3)はバケットの
底鈑のみを動かすことが出来ないが、本例の特殊作業船
(4)の排土バケット4’は陸上に於けるブルドーザー
と同じように押土底鈑4−3を上下自由に動かすことが
出来る点である。共通点は浮力不足の解消のため、補助
フローター4−1と共に接続横桁4−2により三体を連
結して一体とするところである。
【0038】排土バケット4’の構成は、中空箱体構造
からなり基端側に配置される押土板抱体部4−4と、こ
の押土板抱体部4−4の先端下部に、両側に押土側板4
−6を一体に立設した押土底鈑4−3の基端を蝶番軸4
−16を介して上下方向に回転自在に連結した構造から
なる。強力推進船(1)の船体の前方に、一対の傾斜用
シリンダ4−11の先端を抱体上部取付ピン4−8を介
して押土板抱体部4−4の上部に枢支するとともに、ア
ーム4−5の先端をアーム取付ピン4−10を介して押
土板抱体部4−4の下部に枢支している。また、船体に
上下に向けてトラニオン4−19を介して軸支した昇降
用シリンダー4−9の下端をアーム4−5の長さ方向の
ほぼ中間位置に軸着して取付け、推力を伝達させる。押
土板抱体部4−4の底部前方に蝶番軸4−16を介して
上下に折り畳み可能に接続した押土底鈑4−3の外側
に、ブラケット4−22をそれぞれ介して一対の昇降用
シリンダー4−7の先端をピン4−23を介して軸着
し、昇降用シリンダー4−7の基端は浮体4−1上に軸
着している(図44参照)。
【0039】押土底鈑4−3の先端に、超硬質替歯4−
18を取付け、その取付け方を日常使われている剣スコ
ップの先と同じ形とする。これは強烈な推力を以て、替
歯4−18の中央より水底面に喰い込ますと同時に、両
側の押土側板4−6の先端も水底面に喰い込まし、水底
土砂を完全に促える。次に、土砂排出の際土砂の含む水
のみでも、重量が大きく、これを排水させる装置として
図48、図49に示す如く、二層の押土底鈑4−3の間
に、排水笊口4−20を設け、網4−38は永久性がな
いので替歯同様、適時取替えられる構造とし、水道溝4
−40を通って中央の排水口4−35から空中に上がっ
た時に排水する。図45に示す通り、押土底鈑4−3
を、シリンダー4−7にて倒立させた姿4−21の場
合、不安定なことから、押土底鈑固定装置4−15によ
り確実に固定させる為、図47に示す通り、押土底鈑4
−3の一部に設けた固定フックピン4−24がフック4
−25を押して、自動的に押土底鈑4−3が固定され、
これを解除するのは、エヤーシリンダー4−31に母船
の強力推進船等から圧縮エヤー4−28を注入し、弦巻
ばね4−32を押して、フック4−25が自動的に外れ
るのである。
【0040】2)動作(作業手順) A)作業開始に当たって、図47に示す通り、先ず排土
バケット4’上下用シリンダー4−9にて水底に押土底
鈑4−3を着地させる。
【0041】B)最初の掘削姿勢は図46のように、超
硬質替歯4−18の中央と、押土側板4−6の先端を、
水底地面に突き立てる。
【0042】C)次に強烈な推力を受けて、促えられた
土砂は押土底版4−3に進入して来るが、陸上のブルド
ーザーのように、山盛りとなることは出来ず、限界があ
ることを、強力推進船(1)の前進が遅くなることによ
り分かるので、その場で一端強力推進船を停止し、シリ
ンダー4−7にて、押土底鈑4−3を45゜程度に上げ
て、進入土を奥につめ、押土底鈑を元の位置迄戻して、
強力推進船を進める。
【0043】D)かくて、水底土砂を充満させ、図45
の姿勢として、最初は強力推進船(1)の鋼棹作動でス
タートさせ、或る程度の速度が出てから、プロペラスク
リューに切換えて鋼棹1−1を元の位置迄挙げて、目的
地に進み、排土バケット4’の上下用シリンダー4−9
にて、押土底鈑4−3を、水面近く迄上げると、土砂に
含まれて居た水が排水口4−35から排水され、図46
の一点破線に示す如く排土バケット4’傾斜用シリンダ
ー4−11が働いて排土が行われる。
【0044】E)土砂排出時には、巨大な重量による強
力推進船船首を保護するため備付けのスパッド1−40
を両舷から打込み、鋼棹列先頭の2機と4本の支えと補
助フローター4−1の浮力でこれを安定させ、前項の通
り排土が行われる。
【0045】F)以上述べた潜函式浚渫用特殊作業船
(2)、バケット式浚渫用特殊作業船(3)、鋤取運搬
船専属の運土船等の運土は、吃水の関係で水際迄運ぶこ
とは出来ず、水際の手前で排土を行うが、これを水際迄
運ぶのは、通常埋立てには乾いた山地を揚土機のベルト
コンベヤーにて行われるが、これに代わってこの水上ブ
ルドーザーと云うべき水底土砂押送用特殊作業船(4)
は砕氷船のように自ら航路を作れることから、排水土を
押送して水際迄運び、鋼桿の120゜姿勢と自ら造った
航路をスクリューによって後退が可能となる。
【0046】G)埋立土は長時間沈下を続け、何かと支
障が発生するのは、転圧を地表上から行うのみであり、
特に地震時、液状化現象が起こり安いが、埋立地を造成
する際に、上からの転圧と併行して水上からも横押しの
転圧を行い得るので、押土底鈑4−3を倒立させ4−2
1の状態でしっかり固定させ、地中水を搾り出し、侵入
水路を断ち地震時にも堪えられるものとする。
【0047】
【発明の効果】以上説明したことから明きらかなよう
に、本発明は下記のような特徴を備え、下記のような優
れた効果を奏する。 1)請求項1に記載の強力推進船(1) A)特徴 イ)船の推進は殆ど、プロペラ、スクリューを主体とし
て居り、その他噴射推進も広まりつつあるが、すべて速
力の追求ばかりで力としては僅かにタグボート以外には
無く、水底土砂の掘削は固定させた作業船に頼って居る
現情であるが、この船は遅ければ遅い程威力の増す油圧
力と、常に波や海流によって動いて居る水中に於いて自
らも動き、母船として他の能力とも組合せが可能とな
る。 ロ)同種、同型、同寸法、同能力の強力推進船は多数の
連結が可能で、集団の威力の要求に応じて発揮出来るこ
と。
【0048】B)効果 イ)豊水期と雖も洪水時以外にも作業は可能であり、特
に渇水期に総力を挙げて目的の工事を完遂出来る。 ロ)公知の土工機械と組合わせて、独特の威力発揮。 ハ)鋼棹を、2段式として水深25m程度迄作業可能。 2)請求項2記載の潜函式浚渫用特殊作業船(2) A)特徴 イ)作業地一帯の水の濁りを最小限に止められること。 ロ)空中の空気と接することが無い為アルキメデスの浮
力を完全に100%利用出来ること。
【0049】B)効果 イ)効果を挙げるため、全体の構想を小型化から大型化
が可能であること。 ロ)強力推進船のプロペラ、スクリューを大型とし、速
度を早くしても収容した土砂には、全く影響が無いこ
と。 ハ)水底土質の硬、軟にも影響が少ないこと。 ニ)水底土砂収容時、浮力に依る土砂の飛散が全く無い
こと。 ホ)波の影響及び風の影響も少ないこと。 3)請求項3記載のバケット式浚渫用特殊作業船(3) A)特徴 イ)船首部に巨大な荷重がかかるので、強力推進船の船
首にスパッドを、強力推進船の両側に補助フローターを
組合わせ、横に広くすることにより、船の転覆が起こり
得ないこと。 ロ)前項と共に、船首部を保護するため、強力推進船の
鋼棹列の先頭の2機と、両舷に設備したスパッドの合計
4本の支えを得られること。
【0050】B)効果 イ)陸上で土砂を掘削することは、車体の割合には大き
なエネルギーが要るが、船体ではその百倍から千倍にも
及ぶボリュームのものを、陸上の数分の1の力で良いこ
と。 ロ)特殊な油圧力で、水底土砂をバケットに羽根板回転
で収納可能なことにも浮力がある為、陸上より効率が良
いこと。 ハ)海面上に排土して、その姿を現すのは容易ではない
が、水面より上に現したもののその上に指定の場所に土
砂を排出出来ること。 ニ)爪により長年の水圧や大波に固くなった水底地面を
油圧力で掘起こすことが出来る。 4)請求項4記載の水底土砂押送用特殊作業船(4) A)特徴 イ)前項のバケット式浚渫船と同じ形式のものである
が、押土底鈑4−3を自由に上下させられること。 ロ)この押土底鈑4−3により、これを倒立させて、埋
立て盛土を横から転圧を可能とすること及び進入土砂を
奥につめること。 ハ)押土底鈑4−3の先端の替歯4−18の中央部と押
土側鈑先端刃形により水底土砂を確実に促えられるこ
と。
【0051】B)効果 イ)既に存在する公知の水中ブルドーザーは、水底土砂
の一粒迄が、浮力を受けることを見逃した為、全く集土
が出来ず、目的を達成し得なかったが、押土底鈑先端
を、剣先スコップ型とし、これを上下させて土砂を奥に
送り込めるものとしたこと。 ロ)埋立土の転圧を、上面から転圧するローラーやブル
ドーザー等の重機で行うことと併行して、水中の横から
も同時に転圧を行い地中水を搾り出し、侵入水路を断
ち、地震時の液状化現象を防止し得ること。 ハ)陸上のブルドーザーの便利さと同じ要領で、これが
本当の水中ブルドーザーである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、強力推進船(1)の単独の平面
図、図1(B)は強力推進船を、複数以上組合わせた本
発明の実施例を示す平面図である。
【図2】強力推進船(1)を示す図1(B)のA−A線
矢視図である。
【図3】強力推進船(1)の鋼棹1−1を中心とする一
部を拡大して示す平面視断面図である。
【図4】図3のI−I線矢視図である。
【図5】図4の鋼棹1−1が作動する範囲を示す側面図
である。
【図6】図4のD−D線矢視図である。
【図7】図3のC〜C矢視図である。
【図8】滑動箱1−2を中心とする断面拡大図である。
【図9】図8のE−E線矢視図である。
【図10】図8のF−F線矢視図である。
【図11】鋼棹1−1の反力分析説明断面図である。図
中の符号a,pは反力、これをv,pの垂直分力をhp
水平分力にわけて、垂直分力は、船舶の巨大な全自重を
差引かれた純反力で、他の能力と組合わせて自重を増加
し、水平分力が船舶の強烈な推進力となることを示すも
のである。
【図12】図12(A)はローラー、コンベヤー1−3
5のJ〜J矢視図、図12(B)はローラー、コンベヤ
ー1−35のZ−Z線矢視図である。
【図13】図13は鋼棹1−1の拡大横断面図である。
【図14】図13のG−G線矢視図である。
【図15】図1(B)のB−B線矢視図である。
【図16】図16(A)は図1−BのH−H矢視図、図
16(B)はスパッド1−40を拡大して示すY−Y線
断面図、図16(C)はスパッド1−40の各断面を表
すものである。
【図17】鋼棹1−1を深度用とするため2段式とした
側断面図である。
【図18】図17のN−N線拡大断面図である。
【図19】図17のM−M線拡大矢視図である。
【図20】図19のO−O線矢視図である。
【図21】強力推進船(1)と潜函式浚渫用特殊作業船
(2)とを組合わせた本発明に係る実施例を示す平面図
である。
【図22】図21のM−M線矢視図である。
【図23】図21のK−K線矢視図である。
【図24】図1のL−L線矢視図である。
【図25】潜函を昇降させる鋼棹式装置2−3の詳細図
で、図25(A)は装置の側面図、図25(B)は図2
5(A)のS−S線矢視図、図25(C)は鋼棹式装置
2−3のN−N線矢視図である。
【図26】図21のO−O線矢視図及び開閉扉2−27
の開閉を示す説明図である。
【図27】ロータリーカッター2−32の拡大正面図で
ある。
【図28】ロータリーカッター2−32の三連式とした
頭部の平面図である。
【図29】図28の三連式頭部の正面図である。
【図30】油圧モーター2−34及びビット2−38の
取付要領図、図30(A)は図27のP−P線矢視図、
図30(B)は図30(A)のS’−S’線断面図であ
る。
【図31】図27のQ−Q線矢視図で、推力受ローラー
2−37を示す詳細図である。
【図32】図27のR−R線矢視図である。
【図33】強力推進船(1)の船首側には、巨大な荷重
を受けるため、補助フローター3−1を組合わせ、且つ
バケットの浚渫設備とも組合わせたバケット式浚渫用特
殊作業船(3)を示す平面図である。
【図34】強力推進船(1)の能力及びバケットも大き
くした場合の参考平面図である。
【図35】図33のT−T線矢視図である。
【図36】図34のT’−T’線矢視図(参考図)であ
る。
【図37】図33のX−X線断面図である。
【図38】バケット3−3に、水底土砂を収納させる羽
根板3−16の回転装置の詳細図であり、図38(A)
は側面図、図38(B)はW−W線断面図、図38
(C)はV−V線矢視図である。
【図39】図33のU−U線断面図である。
【図40】羽根板回転装置の参考斜視図である。
【図41】強力推進船(1)の船首側の巨大な加重を保
持するため補助フローター4−1と組合わせ、且つ排土
底板4−3にて水底土砂を掘削、押送する水底土砂押送
用特殊作業船4を示す平面図である。
【図42】図41のA−A線矢視図である。
【図43】図41のC−C線矢視図である。
【図44】図42のB−B線矢視図である。
【図45】水底土砂排出直前の姿勢を示す縦断図であ
る。
【図46】水底土砂掘削当初の姿勢を示す縦断図であ
る。
【図47】押土底鈑4−3の倒立時、これを固定させる
装置の説明図である。
【図48】押土底鈑4−3の拡大説明図で、図48
(A)はF〜F矢視図、図48(B)は押土底鈑二重の
上鈑を示す平面図である。
【図49】押土底鈑4−3の拡大説明図で、図49
(C)は図48(B)のG〜G矢視図、図49(D)は
押土底鈑二重の下鈑を示す平面図,図49(E)は図4
8(B)のH〜H線断面図,図49(F)は排水笊口4
−20の拡大平面図,図49(G)は同じく断面図であ
る。
【符号の説明】
1:強力推進船 1−1:鋼棹、1−2:滑動箱、1−3:油圧シリンダ
ー、1−4:油圧ウインチ、1−5:ウェル、1−6:
ラック、1−7:ピニオン、1−8:鋼棹傾斜用ウイン
チ、1−9:ピンシャフト、1−10:ガイドレール、
1−11:甲板固定ブラケット、1−12:ピン、1−
13:油圧供給口、1−14:ピストン、1−15:ロ
ッド、1−16:チューブ、1−17:連結用金物、1
−18:連結ピン、1−19:クラッチ、1−20:支
持ガイド、1−21:鋼棹支持部、1−22:鋼棹下面
支持缺部、1−23:爪抱えリング、1−24:爪押さ
え、1−25:収納箱、1−26:甲板、1−27:地
盤支持発生爪、1−28:鋼棹先端圧入部、1−29:
接合管、1−30:収納連結板、1−31:無潤滑材メ
タル挿入面、1−32:縦通し隔壁、1−33:係留金
物、1−34:油圧源室兼機関室、1−35:ローラー
ベヤリング、1−36:連結用ワイヤー、1−37:フ
ェンダー、1−38:ローラー軸、1−39:総合操縦
室、1−40:スパッド、1−41:昇降用ウインチ、
1−42:回転軸、1−46:帆柱、1−47:帆布、
1−48:油圧ウインチ、1−49:支承板、1−5
0:支承材、1−51:ポンツーン、1−52:水底地
面、1−53:プラスチック製浮体、1−54:ポンツ
ーン補強材、1−55:連結板、1−56:閂形ストッ
パー、1−57:二段式の下段鋼棹、1−58:下段鋼
棹付ガイド、1−59:油圧シリンダー、1−60:上
段鋼棹ラック、1−61:上段鋼棹付ガイド、1−6
3:下段鋼棹ラック、1−64:ピストンロッド、1−
65:トラニオン、1−66:軸、1−67:止ピン、
1−68:油圧孔、1−69:油圧孔排出管、1−7
0:輪ばね、1−71:ロッド先端止ピン、1−72:
上段鋼棹付閂ガイド、1−73:上段鋼棹体に固定する
軸。 2:潜函式浚渫用特殊作業船 2’:潜函、2−1:接続横桁、2−2:三連式ロータ
リーカッター、2−3:昇降装置、2−4:スクリュー
コンベヤー、2−5:軸流ポンプ、2−6:操船室、2
−7:テンショナー、2−8:連結アーム、2−9:昇
降用鋼棹、2−10:最初の作動姿勢、2−11:接合
ピン、2−12:転動軸、2−13:開閉口部、2−1
4:潜函連結軸受部、2−15:推力受、2−16:ロ
ータリー回転方向、2−17:昇降鋼棹2−9下端連結
部、2−18:昇降鋼材受台、2−19:ピニオン、2
−20:昇降ウインチ軸受、2−21:油圧モーター、
2−22:減速大歯車、2−23:減速小歯車、2−2
4:ガイド、2−25:ラック、2−26:昇降鋼棹受
台、2−27:開閉扉、2−28:取付ヒンジ、2−2
9:導滑車、2−30:開閉索、2−31:油圧シリン
ダー、2−32:回転鏡板、2−33:ピンラック、2
−34:油圧モーター、2−35:ピニオン、2−3
6:推力受ローラー、2−37:回転受ローラー、2−
38:ビット、2−39:叉当板、2−40:軸受部、
2−41:帯材、2−42:ピニオン押え座金、2−4
3:締付ボルト、2−44:ピンラック取付六角孔ボル
ト、2−45:回転鏡板外れ止リング、2−46:取付
ボルト、2−47:ビット取付ボルト(六角孔付)、2
−48:推力受ローラ軸、2−49:回転受ローラー
軸、2−50:油圧モーター用油圧管、2−51:鏡
胴。 3:バケット式浚渫用特殊作業船 3−1:補助フローター、3−2:接続横桁、3−3:
バケット、3−4:抱体部、3−5:アーム、3−6:
バケット傾斜用シリンダー受ピン、3−7:バケット傾
斜用シリンダー、3−8:抱体上部取付ピン、3−9:
バケット昇降用シリンダー、3−10:アーム取付推力
受ピン、3−11:土砂収納用油圧モーター、3−1
2:羽根板駆動用ウインチ、3−13:土砂収納用油圧
シリンダー爪起こし支承部、3−14:油圧シリンダ
ー、3−15:掘起こし爪の昇降装置ピン受、3−1
6:羽根板、3−17:羽根回転軸、3−18:掘起こ
し爪、3−19:トラニオン、3−20:バケット傾斜
用シリンダー3−7の受台、3−21:缺部、3−2
2:歯車、3−23:ピニオン、3−24:掘起こし爪
用ピン、3−25:大歯車、3−26:中間歯車、3−
27:軸、3−28:小歯車、3−29:バケット側
板、3−30:リングナット、3−31:締付用穴、3
−32:軸受、3−33:四角部(3−22に挿入す
る)、3−34:爪連結底鈑、3−35:ピストンロッ
ド、3−36:クレビス、3−37:取付ピン、3−3
8:アイプレート、3−39:制御操作室、3−40:
羽根取付四角棒 4:水底土砂押送用特殊作業船 4’:排土バケット 4−1:補助フローター、4−
2:接続横桁、4−3:押土底鈑、4−4:押土板抱体
部(水密性で浮力発生)、4−3,4−4,4−6を総
称して排土バケット4’とする。4−5:アーム(推力
伝達)、4−6:押土側板、4−7:押土底鈑上下用シ
リンダー、4−8:抱体上部取付ピン、4−9:排土バ
ケット4’上下用シリンダー、4−10:アーム取付ピ
ン、4−11:排土バケット4’傾斜用シリンダー、4
−12:4−9の受台、4−13:制御操作室、4−1
4:プロペラ用機関室、4−15:押土底鈑4−3倒立
時固定させる装置、4−16:蝶番軸、4−17:蝶
番、4−18:超硬質替歯、4−19:トラニオン、4
−20:定期取替用排水笊口、4−21:押土底鈑4−
3の倒立位置、4−22:シリンダー4−7の軸支持用
ブラケット、4−23:シリンダー4−7の取付ピン、
4−24:固定フックピン、4−25:フック、4−2
6:側板支持柱、4−27:排土バケット4’上下用の
軸受、4−28:圧縮エヤー(エヤーシリンダーに空気
を送付及び抜出に使用)、4−29:取付ブラケット、
4−30:フック軸、4−31:エヤーシリンダー、4
−32:バネ、4−33:ステー(巾の広い押土側板を
維持するもの)、4−34:替歯連結底鈑、4−35:
排水口、4−36:押土底鈑4−3の上鈑と下鈑を連結
させる横鈑、4−37:4−36と直交する縦鈑、4−
38:洩水発生の網、4−39:4−38を保持する縦
横小板、4−40:水通溝。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月29日(1999.1.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】ニ)機関装置 これは船の後退が困難な為に設けたものであるが、他の
能力を組合わせて、目的地に土砂を運ぶことを迅
るため、大型のプロペラ、スクリュー作動の機関とす
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】ヘ)鋼棹1−1二段式装置 鋼棹1−1はその強度や船の安定性などに依り、自ら制
限があり、長くすることは困難である。水深が深くな
り、長さが不足すれば、完全に作業不能となり簡単に取
り替えることは出来ない。これを解決するため2段式伸
縮自由の鋼棹とし、固定は閂形ラック方式とする。閂を
かけることにより、鋼棹の軸方向圧縮力に耐え得るラッ
ク保持とする。図17,18参照、上段鋼棹の内側に下
段鋼棹1−57を挿入し、下段鋼棹付ガイド1−58と
上段鋼棹付ガイド1−61により、上下段鋼棹に働く曲
げ方向の力を保持する。油圧シリンダー1−59を内装
し、シリンダー上端を軸1−73により上段鋼棹体に固
定し、ピストン、ロッド1−64の下ッド先端止
ピン1−71により、下段鋼棹1−57に連結させる。
図19,20参照、下段鋼棹に設けたラック1−63
と、上段鋼棹備付の閂ガイド1−72に沿って、矢印方
向に可動する閂形ストッパー1−56が咬み合い、上下
段鋼棹が固定される。閂形ストッパー1−56の掛け外
しはトラニオン1−65の軸1−66により、上段鋼棹
に支持された油圧シリンダー1−59(復動形)左右2
本、及び油圧シリンダー両端のピストン、ロッド付の止
ピン1−67、4カ所により、上下2本の閂両端を支持
したピストン、ロッドの伸縮により行うのである。閂ス
トッパー1−56を外すためには、圧油孔1−68より
圧油をA室に注入する。ピストン、ロッドが押されて伸
び、B室の油は圧油孔1−69より排出されてタンクに
戻る。然らば、閂形ストッパー1−56は上下に移動し
ラック1−63より外れるのである。閂形ストッパー1
−56を掛けるには圧油孔1−69より圧油をB室に注
入する。ピストンは押されてA室の圧油は圧油孔1−6
8より排出され、タンクへ戻る。上下の閂形ストッパー
1−56は夫々止ピン1−67を介して引かれ、下段鋼
棹ラック1−63に咬み合い、上下鋼棹は強固に固定さ
れる。油圧シリンダーのB室に設けたスプリング1−7
0は、B室の圧油の圧力が降下しても、閂形ストッパー
1−56が外れないようにするための安全装置となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】E)動作 図22に示すように、初動姿勢2−10にて水底地面に
潜入させ、水底地面下1〜2mに至ってから前後の昇降
装置により水平に調整して掘削を行う。図27に示すと
ころのロータリー、カッターにより、水分の少ない掘削
進入土砂は船内に設置されたスクリューコンベヤー2−
4に到達し、これの作動により船内に土砂が遂次充満
し、上層部の水は軸流ポンプ2−5により船外に排水さ
れ、且つ最初から在った水は、進入する土砂に押され
て、開閉口部2−13(図22参照)からも押し出され
る。この潜函式浚渫には多くの油圧を動力とするためテ
ンショナー2−7を設けて動力源を確保し、操船室2−
6に潜函2’内に普通水満水時を0とした重量計に、土
砂充満度が表示されるが、必ず途中で一、二度回転鏡板
2−32を停止させ、昇降装置2−3を作動させて後部
を下げ、前部を上げることにより水中に於ける重力によ
る自然流下を促してから、掘削を続行する。土砂充満後
は船が水底地面を離れて略々水平を保ち乍ら、強力推進
船2隻のスクリュー推進力により、土砂の浮力を100
%保持して、陸上の1/2の重量の土砂を目的地に運
び、開閉扉2−27を開いて一気に排土する。 3)バケット式浚渫用特殊作業船(3) 1)図34、図36は水底土砂採取能力を一段と増した
ケースとして画いた参考図であり、強力推進船(1)の
威力を増し、鋼棹1−1の数も増し、右舷鋼棹列二番と
、左舷鋼棹列二番と三番を同時作動させ、これを左
右交互に操作することで、船全体の作業中の重心の平衡
を維持して安全航行を目指したものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】押土底鈑4−3の先端に、超硬質替歯4−
18を取付け、その取付け方を日常使われている剣スコ
ップの先と同じ形とする。これは強烈な推力を以て、替
歯4−18の中央より水底面に喰い込ますと同時に、両
側の押土側板4−6の先端も水底面に喰い込まし、水底
土砂を完全に促える。次に、土砂排出の際土砂の含む水
のみでも、重量が大きく、これを排水させる装置として
図48、図49に示す如く、二層の押土底鈑4−3の間
に、排水笊口4−20を設け、網4−38は永久性がな
いので替歯同様、適時取替えられる構造とし、水道溝4
−40を通って中央の排水口4−35から空中に上がっ
た時に排水する。図45に示す通り、押土底鈑4−3
を、シリンダー4−7にて倒立させた姿4−21の場
合、不安定なことから、押土底鈑固定装置4−15によ
り確実に固定させる為、図47に示す通り、押土底鈑4
−3の一部に設けた固定フックピン4−24がフック4
−25を押して、自動的に押土底鈑4−3が固定され、
これを解除するのは、エヤーシリンダー4−31に母船
の強力推進船等から圧縮エヤー4−28を注入し、蔓巻
ばね4−32を押して、フック4−25が自動的に外れ
るのである。
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月1日(1999.2.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】ニ)機関装置 これは船の後退が困難な為に設けたものであるが、他の
能力を組合わせて、目的地に土砂を運ぶことを迅
るため、大型のプロペラ、スクリュー作動の機関とす
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】ヘ)鋼棹1−1二段式装置 鋼棹1−1はその強度や船の安定性などに依り、自ら制
限があり、長くすることは困難である。水深が深くな
り、長さが不足すれば、完全に作業不能となり簡単に取
り替えることは出来ない。これを解決するため2段式伸
縮自由の鋼棹とし、固定は閂形ラック方式とする。閂を
かけることにより、鋼棹の軸方向圧縮力に耐え得るラッ
ク保持とする。図17,18参照、上段鋼棹の内側に下
段鋼棹1−57を挿入し、下段鋼棹付ガイド1−58と
上段鋼棹付ガイド1−61により、上下段鋼棹に働く曲
げ方向の力を保持する。油圧シリンダー1−59を内装
し、シリンダー上端を軸1−73により上段鋼棹体に固
定し、ピストン、ロッド1−64の下ッド先端止
ピン1−71により、下段鋼棹1−57に連結させる。
図19,20参照、下段鋼棹に設けたラック1−63
と、上段鋼棹備付の閂ガイド1−72に沿って、矢印方
向に可動する閂形ストッパー1−56が咬み合い、上下
段鋼棹が固定される。閂形ストッパー1−56の掛け外
しはトラニオン1−65の軸1−66により、上段鋼棹
に支持された油圧シリンダー1−59(復動形)左右2
本、及び油圧シリンダー両端のピストン、ロッド付の止
ピン1−67、4カ所により、上下2本の閂両端を支持
したピストン、ロッドの伸縮により行うのである。閂ス
トッパー1−56を外すためには、圧油孔1−68より
圧油をA室に注入する。ピストン、ロッドが押されて伸
び、B室の油は圧油孔1−69より排出されてタンクに
戻る。然らば、閂形ストッパー1−56は上下に移動し
ラック1−63より外れるのである。閂形ストッパー1
−56を掛けるには圧油孔1−69より圧油をB室に注
入する。ピストンは押されてA室の圧油は圧油孔1−6
8より排出され、タンクへ戻る。上下の閂形ストッパー
1−56は夫々止ピン1−67を介して引かれ、下段鋼
棹ラック1−63に咬み合い、上下鋼棹は強固に固定さ
れる。油圧シリンダーのB室に設けたスプリング1−7
0は、B室の圧油の圧力が降下しても、閂形ストッパー
1−56が外れないようにするための安全装置となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】E)動作 図22に示すように、初動姿勢2−10にて水底地面に
潜入させ、水底地面下1〜2mに至ってから前後の昇降
装置により水平に調整して掘削を行う。図27に示すと
ころのロータリー、カッターにより、水分の少ない掘削
進入土砂は船内に設置されたスクリューコンベヤー2−
4に到達し、これの作動により船内に土砂が遂次充満
し、上層部の水は軸流ポンプ2−5により船外に排水さ
れ、且つ最初から在った水は、進入する土砂に押され
て、開閉口部2−13(図22参照)からも押し出され
る。この潜函式浚渫には多くの油圧を動力とするためテ
ンショナー2−7を設けて動力源を確保し、操船室2−
6に潜函2’内に普通水満水時を0とした重量計に、土
砂充満度が表示されるが、必ず途中で一、二度回転鏡板
2−32を停止させ、昇降装置2−3を作動させて後部
を下げ、前部を上げることにより水中に於ける重力によ
る自然流下を促してから、掘削を続行する。土砂充満後
は船が水底地面を離れて略々水平を保ち乍ら、強力推進
船2隻のスクリュー推進力により、土砂の浮力を100
%保持して、陸上の1/2の重量の土砂を目的地に運
び、開閉扉2−27を開いて一気に排土する。 3)バケット式浚渫用特殊作業船(3) 1)図34、図36は水底土砂採取能力を一段と増した
ケースとして画いた参考図であり、強力推進船(1)の
威力を増し、鋼棹1−1の数も増し、右舷鋼棹列二番と
、左舷鋼棹列二番と三番を同時作動させ、これを左
右交互に操作することで、船全体の作業中の重心の平衡
を維持して安全航行を目指したものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】押土底鈑4−3の先端に、超硬質替歯4−
18を取付け、その取付け方を日常使われている剣スコ
ップの先と同じ形とする。これは強烈な推力を以て、替
歯4−18の中央より水底面に喰い込ますと同時に、両
側の押土側板4−6の先端も水底面に喰い込まし、水底
土砂を完全に促える。次に、土砂排出の際土砂の含む水
のみでも、重量が大きく、これを排水させる装置として
図48、図49に示す如く、二層の押土底鈑4−3の間
に、排水笊口4−20を設け、網4−38は永久性がな
いので替歯同様、適時取替えられる構造とし、水道溝4
−40を通って中央の排水口4−35から空中に上がっ
た時に排水する。図45に示す通り、押土底鈑4−3
を、シリンダー4−7にて倒立させた姿4−21の場
合、不安定なことから、押土底鈑固定装置4−15によ
り確実に固定させる為、図47に示す通り、押土底鈑4
−3の一部に設けた固定フックピン4−24がフック4
−25を押して、自動的に押土底鈑4−3が固定され、
これを解除するのは、エヤーシリンダー4−31に母船
の強力推進船等から圧縮エヤー4−28を注入し、蔓巻
ばね4−32を押して、フック4−25が自動的に外れ
るのである。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月1日(1999.2.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】B)効果 イ)効果を挙げるため、全体の構想を小型化から大型化
が可能であること。 ロ)強力推進船のプロペラ、スクリューを大型とし、速
度を早くしても収容した土砂には、全く影響が無いこ
と。 ハ)水底土質の硬、軟にも影響が少ないこと。 ニ)水底土砂収容時、浮力に依る土砂の飛散が全く無い
こと。 ホ)波の影響及び風の影響も少ないこと。ヘ)特許第2652026号:発明の名称「岸壁構築
法」の構築予定地の床掘実施に最適である。当船を利用
して正しい長方形の床掘をおこなうことができる。 3)請求項3記載のバケット式浚渫用特殊作業船(3) A)特徴 イ)船首部に巨大な荷重がかかるので、強力推進船の船
首にスパッドを、強力推進船の両側に補助フローターを
組合わせ、横に広くすることにより、船の転覆が起こり
得ないこと。 ロ)前項と共に、船首部を保護するため、強力推進船の
鋼棹列の先頭の2機と、両舷に設備したスパッドの合計
4本の支えを得られること。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月17日(1999.12.
17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【課題を解決するための手段】 1)強力推進船(1) 強烈な推力を要求通り発揮させ、母船としてこれを広く
利用する為、他の能力と組合わせて目的を達しようとす
る船で、鋼桿を保持して揺動可能でありかつ鋼桿と嵌合
して鋼桿を長手方向に移動させる挟抱手段と、該挟抱手
段が固定され、動力をもって水平方向に往復移動可能な
箱体を有し、鋼桿を傾斜した状態で鋼桿を長手方向に移
動しつつ箱体を水平方向に往復移動可能であり、鋼桿の
移動力と箱体の移動力を合成して船体を推進させる強力
推進装置を具備し、且つ水深25m程度まで掘削可能に
構成している。 2)請求項1記載の潜函式浚渫用特殊作業船(2) 鋼桿を保持して揺動可能でありかつ鋼桿と嵌合して鋼桿
を長手方向に移動させる挟抱手段と、該挟抱手段が固定
され、動力をもって水平方向に往復移動可能な箱体を有
し、鋼桿を傾斜した状態で鋼桿を長手方向に移動しつつ
箱体を水平方向に往復移動可能であり、鋼桿の移動力と
箱体の移動力を合成して船体を推進させる強力推進装置
を具備し、且つ水深25m程度まで掘削可能に構成した
強力推進船(1)を備えた特殊作業船であって、前記強
力推進船(1)からなる2隻の母船を間隔をあけて両側
に一体的に備えた特殊作業船の幅方向の中間位置で船体
の下方に、水底土砂を収納する潜函を配置するととも
に、船体の前後に対し転動軸を介して前後方向に揺動自
在に支持させた昇降装置の昇降可能な昇降桿の下端を潜
函の前後にそれぞれ枢着して組合わせ、 この潜函の前及
び後を、自由に昇降させ土砂を収納充満させて、収納土
砂の持つすべての浮力を生かせて、目的地に2隻の強力
推進船のプロペラ推進機に依り、速やかに移動して、土
砂排出を行うようにしている。 3)請求項3記載のバケット式浚渫用特殊作業船(3) 前記母船の強力推進船(1)前方に、水底土砂を収納す
るバケットを昇降自在且つ前方に向け下向きに傾斜自在
に配設するとともに、バケットの後ろ側および両側を壁
板で取り囲み、前方を開放し、バケットの前方の開放部
内に複数枚の側面視円弧状の羽根板を回転軸により回転
自在に軸支し、駆動装置を介して回転させ、回転する羽
根板と船の推力を利用して土砂をバケットに収納し、大
部分の土砂が水中に納まったまま、比較的短距離をプロ
ペラ推進と鋼棹による推力を合成させ、目的地の要求さ
れる場所に土砂排出を行うようにしている。 4)請求項4記載の水底土砂押送用特殊作業船(4) 前記強力推進船(1)の前方に、水底土砂を収納する排
土バケットを昇降自在且つ前方に向け下向きに傾斜自在
に配設し、前記排土バケットは、基端側に配置される密
閉中空構造の押土板抱体部の先端下部に両側に押土側板
を一体に立設した押土底鈑の基端を蝶番軸を介して上下
方向に折り畳み可能に連結して構成し、前記強力推進船
(1)の船体の前方に、一対の傾斜用シリンダの先端を
押土板抱体部の上部に枢支するとともに、一対のアーム
の先端を押土板抱体部の下部に枢支し、船体に上下に向
けて軸支した昇降用シリンダーの下端を前記アームの長
さ方向のほぼ中間位置に軸着し、さらに前記船体に基端
を軸着した別の一対の昇降用シリンダーの先端を前記押
土底鈑の外側に軸着し、前記押土底鈑に多数の水抜き小
孔を設けるとともに、前記昇降用シリンダーにて倒立状
態に折り畳んだ姿勢で、該押土底鈑に設けたフックピン
に着脱自在に係止されるフックを前記押土板抱体部の上
端部に設け、陸上のブルドーザーに準じた要領で直接土
砂を押送し、且つこれを溜めて、水底土砂を目的地に運
び排出させることと、土砂による埋立に際し、陸上の転
圧に併行して水中から横転圧も行うようにしている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】(作用) 1)強力推進船(1) 遅ければ遅いほど威力を増す油圧装置と、海流や波のあ
る水底土砂を扱うことが合致し、水を後方に押す反力に
よって推進するプロペラスクリューより強力な水底地面
に強大な鋼棹を差して支承点として、油圧力で押し、且
棹を傾斜させる推進作用が母船となり特殊作業船のすべ
ての目的を達成させる。又水深が増し、鋼棹の長さが不
足する恐れのあるところで:、二段式鋼棹を使用する。 2)請求項1記載の潜函式浚渫用特殊作業船(2) 前項の強力推進船(1)と組合わせて、その強烈な推進
力により、ロータリーカッターに依って水底土砂の一段
下を進み、潜函内に土砂を収納し、満載にして、水中に
於ける土砂の浮力全部を生かして目的地に自走して、土
砂排出を行う作用をなす。 3)請求項3に記載のバケット式浚渫用特殊作業船
(3) 要求に応じて増力が可能な強力推進船(1)と組合わ
せ、不足する浮力を補助するフローターとも組合わせ、
自由に調節できるバケット内に、水底土砂を掘起こして
収納し、積載した土砂の浮力の大半を生かせ乍ら、目的
地に自走し、土砂排出に先立ち、鋼棹1−1列先頭の2
機及び両舷備付けのスパッド2機により船首を支え乍ら
空気中又:水中の指定の場所に、土砂排出を行う作用を
なす。 4)請求項4に記載の水底土砂押送用特殊作業船(4) 陸上に於けるブルドーザーの作用と似ているが、最も大
きく異なるのは排土板であり、土砂掘削の重要な前面が
陸上では一直線であるが、水底では剣先スコップ型の中
央を凸出させ、水底土砂を左右に逃すことなく、両側壁
での作用を併せて完全に水底土砂を捉える作用をする。
土砂収容後、前項と同じく土砂の浮力の大半を生かせ乍
ら、目的地に自走し、土砂排出迄は全く同じであるが、
この船の場合は鋼棹とスパッドに支えられ乍ら、押土底
鈑4−3の底を水面上に上げつつ、土砂に含まれる水を
排出の後指定の場所に土砂排出作用をなす外に、押土底
鈑4−3を倒立させて造成地の上からの転圧と併行し
て、水中から横方向に押土転圧の作用もなす。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】D)掘削装置 これは広く一般に使用されているロータリーカッター2
−2が行う。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】E)動作 図22に示すように、初動姿勢2−10にて水底地面に
潜入させ、水底地面下1〜2mに至ってから前後の昇降
装置により水平に調整して掘削を行う。図27に示すと
ころのロータリーカッター2−2により、水分の少ない
掘削進入土砂は船内に設置されたスクリューコンベヤー
2−4に到達し、これの作動により船内に土砂が遂次充
満し、上層部の水は軸流ポンプ2−5により船外に排水
され、且つ最初から在った水は、進入する土砂に押され
て、開閉口部2−13(図22参照)からも押し出され
る。この潜函式浚渫には多くの油圧を動力とするためテ
ンショナー2−7を設けて動力源を確保し、操船室2−
6に潜函2’内に普通水満水時を0とした重量計に、土
砂充満度が表示されるが、必ず途中で一、二度回転鏡板
2−32を停止させ、昇降装置2−3を作動させて後部
を下げ、前部を上げることにより水中に於ける重力によ
る自然流下を促してから、掘削を続行する。土砂充満後
は船が水底地面を離れて略々水平を保ち乍ら、強力推進
船2隻のスクリュー推進力により、土砂の浮力を100
%保持して、陸上の1/2の重量の土砂を目的地に運
び、開閉扉2−27を開いて一気に排土する。 3)バケット式浚渫用特殊作業船(3) 1)図34、図35は水底土砂採取能力を一段と増した
ケースとして画いた参考図であり、強力推進船(1)の
威力を増し、鋼棹1−1の数も増し、鋼棹列一番と三番
を同時作動させ、鋼棹1−1の傾斜を70゜から50゜
に傾斜後、二番と四番を同時作動の二段階操作とし、船
全体の作業中の重心の平衡を維持して安全航行を目指し
たものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】
【発明の効果】以上説明したことから明きらかなよう
に、本発明は下記のような特徴を備え、下記のような優
れた効果を奏する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】1)請求項1〜4記載の特殊作業船が備え
る強力推進船(1) A)特徴 イ)船の推進は殆ど、プロペラ、スクリューを主体とし
て居り、その他噴射推進も広まりつつあるが、すべて速
力の追求ばかりで力としては僅かにタグボート以外には
無く、水底土砂の掘削は固定させた作業船に頼って居る
現情であるが、この船は遅ければ遅い程威力の増す油圧
力と、常に波や海流によって動いて居る水中に於いて自
らも動き、母船として他の能力とも組合せが可能とな
る。 ロ)同種、同型、同寸法、同能力の強力推進船は多数の
連結が可能で、集団の威力の要求に応じて発揮出来るこ
と。 B)効果 イ).豊水期と雖も洪水時以外にも作業は可能であり、
特に渇水期に総力を挙げて目的工ことを完遂出来る。 ロ)公知の土工機械と組合わせて、独特の威力発揮。 ハ)鋼棹を、2段式として水深25m程度迄作業可能。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】2)請求項1記載の潜函式浚渫用特殊作業
船(2) A)特徴 イ)作業地一帯の水の濁りを最小限に止められること。 ロ)空中の空気と接することが無い為アルキメデスの浮
力を完全に100%利用出来ること。 B)効果 イ)効果を挙げるため、全体の構想を小型化から大型化
が可能であること。 ロ)強力推進船のプロペラ、スクリューを大型とし、速
度を早くしても収容した土砂には、全く影響が無いこ
と。 ハ)水底土質の硬、軟にも影響が少ないこと。 ニ)水底土砂収容時、浮力に依る土砂の飛散が全く無い
こと。 ホ)波の影響及び風の影響も少ないこと。ヘ)請求項2記載の潜函式浚渫用特殊作業船(2)によ
れば、潜函の先頭に装着した3連型ロータリーカッター
が、水底土砂収納時の進入水を極力少なくする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】3)請求項3記載のバケット式浚渫用特殊
作業船(3) A)特徴 イ)船首部に巨大な荷重がかかるので、強力推進船の船
首にスパッドを、強力推進船の両側に補助フローターを
組合わせ、横に広くすることにより、船の転覆が起こり
得ないこと。 ロ)前項と共に、船首部を保護するため、強力推進船の
鋼棹列の先頭の2機と、両舷に設備したスパッドの合計
4本の支えを得られること。 B)効果 イ)陸上で土砂を掘削することは、機体の割合で大きな
エネルギーが要るが、機体ではその百倍から千倍にも及
ぶボリュームのものを、陸上の半分の力で良いこと。
ロ)特殊な油圧力で、水底土砂をバケットに羽根板回転
で収納可能なことにも浮力がある為、陸上より効率が良
いこと。 ハ)海面上に排土して、その姿を現すのは容易ではない
が、水面より上に現したもののその上に指定の場所に土
砂を排出出来ること。 ニ)爪により長年の水圧や大波に固くなった水底地面を
油圧力で掘起こすことが出来る。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】4)請求項4記載の水底土砂押送用特殊作
業船(4) A)特徴 イ)前項のバケット式浚渫船と同じ形式のものである
が、押土底鈑4−3を自由に上下させられること。 ロ)この押土底鈑4−3により、これを倒立させて、埋
立て盛土を横から転圧を可能とすること及び進入土砂を
奥につめること。 ハ)押土底鈑4−3の先端の替歯4−18の中央部と押
土側鈑先端刃形により水底土砂を確実に促えられるこ
と。 B)効果 イ)既に存在する公知の水中ブルドーザーは、水底土砂
の一粒迄が、浮力を受けることを見逃した為、全く集土
が出来ず、目的を達成し得なかったが、押土底鈑先端
を、剣先スコップ型とし、これを上下させて土砂を奥に
送り込めるものとしたこと。 ロ)埋立土の転圧を、上面から転圧するローラーやブル
ドーザー等の重機で行うことと併行して、水中の横から
も同時に転圧を行い地中水を搾り出し、侵入水路を断
ち、地震時の液状化現象を防止し得ること。 ハ)陸上のブルドーザーの便利さと同じ要領で、これが
本当の水中ブルドーザーである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強烈な推力を要求通り発揮させ、母船と
    してこれを広く利用する為、他の能力と組合わせて目的
    を達しようとする特殊作業船で、 鋼桿を保持して揺動可能でありかつ鋼桿と嵌合して鋼桿
    を長手方向に移動させる挟抱手段と、該挟抱手段が固定
    され、動力をもって水平方向に往復移動可能な箱体を有
    し、鋼桿を傾斜した状態で鋼桿を長手方向に移動しつつ
    箱体を水平方向に往復移動可能であり、鋼桿の移動力と
    箱体の移動力を合成して船体を推進させる強力推進装置
    を具備したことを特徴とする強力推進船。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の前記母船2隻の強力推
    進船(1)の幅方向の中間位置に水底土砂を収納する潜
    函を組合わせ、この潜函の前及び後を、自由に昇降させ
    土砂を収納充満させて、収納土砂の持つすべての浮力を
    生かせて、目的地に2隻の強力推進船(1)のプロペラ
    推進機により速やかに移動して、土砂排出を行うところ
    の浚渫を目的とする潜函式浚渫用特殊作業船。
  3. 【請求項3】 請求項1の前記母船の強力推進船(1)
    前方に、水底土砂を収納するバケットを昇降自在且つ前
    方に向け下向きに傾斜自在に配設するとともに、バケッ
    トの後ろ側および両側を壁板で取り囲み、前方を開放
    し、バケットの前方の開放部内に複数枚の側面視円弧状
    の羽根板を回転軸により回転自在に軸支し、駆動装置を
    介して回転させ、回転する羽根板と船の推力を利用して
    土砂をバケットに収納し、大部分の土砂が水中に納まっ
    たまま、比較的短距離をプロペラ推進と鋼棹による推力
    を合成させ、目的地の要求される場所に土砂排出を行う
    ところの浚渫を目的とするバケット式浚渫用特殊作業
    船。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の前記強力推進船(1)の
    前方に、水底土砂を収納する排土バケットを昇降自在且
    つ前方に向け下向きに傾斜自在に配設し、 前記排土バケットは、基端側に配置される密閉中空構造
    の押土板抱体部の先端下部に両側に押土側板を一体に立
    設した押土底鈑の基端を蝶番軸を介して上下方向に折り
    畳み可能に連結して構成し、 前記強力推進船(1)の船体の前方に、一対の傾斜用シ
    リンダの先端を押土板抱体部の上部に枢支するととも
    に、一対のアームの先端を押土板抱体部の下部に枢支
    し、船体に上下に向けて軸支した昇降用シリンダーの下
    端を前記アームの長さ方向のほぼ中間位置に軸着し、さ
    らに前記船体に基端を軸着した別の一対の昇降用シリン
    ダーの先端を前記押土底鈑の外側に軸着し、 前記押土底鈑に多数の水抜き小孔を設けるとともに、前
    記昇降用シリンダーにて倒立状態に折り畳んだ姿勢で、
    該押土底鈑に設けたフックピンに着脱自在に係止される
    フックを前記押土板抱体部の上端部に設け、陸上のブル
    ドーザーに準じた要領で直接土砂を押送し、且つこれを
    溜めて、水底土砂を目的地に運び排出させることと、土
    砂による埋立に際し、陸上の転圧に併行して水中から横
    転圧も行うところの水底土砂押送用特殊作業船。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の各特殊
    作業船により、河口の海中に土砂受入れの貯留場を設け
    て、自然法則を利用することにより、河全体の河床を自
    然下降させる方法。
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