JP2000203005A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2000203005A
JP2000203005A JP11006647A JP664799A JP2000203005A JP 2000203005 A JP2000203005 A JP 2000203005A JP 11006647 A JP11006647 A JP 11006647A JP 664799 A JP664799 A JP 664799A JP 2000203005 A JP2000203005 A JP 2000203005A
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Japan
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ink
head
nozzles
recording
sensor
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JP11006647A
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English (en)
Inventor
Junji Kajiwara
淳治 梶原
Koji Nomura
幸治 野村
Takeochi Nagai
健生智 永井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は記録体に関するもので、ノズルづま
りやインク切れを検出することを目的とするものであ
る。 【解決手段】 上記目的を達成するために本発明は、ヘ
ッド3の駆動用ヒータ8への通電によりノズル5から噴
射されるインク粒9を検出するセンサー10を設け、前
記センサー10は、赤外線の検知素子11と、この検知
素子11の前面側に設けた集光レンズ12とを有し、前
記集光レンズ12の前方の視野13内を、前記インク粒
9が通過する構成とするとともに、前記集光レンズ12
の視野13は、この集光レンズ12から前記インク粒9
が通過する場所までは略同一面積とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はOA機器等に用いら
れる記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式のヘッドから紙等の
記録体にヘッドのノズルからインクを噴射する記録装置
は、レーザプリンタ等に比較して小型化、低コスト化が
図りやすく脚光を浴びている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において問
題となるのは、ヘッドのノズルがインク等でつまった
り、あるいはインク切れが生じたりした場合に、それを
検出することができず、この場合には記録不良が生じて
しまうということであった。
【0004】そこで本発明は記録不良を防止することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そしてこの目的を達成す
るために本発明は、ヘッドの駆動用ヒータへの通電によ
りノズルから噴射されるインク粒を検出するセンサーを
設け、前記センサーは、赤外線の検知素子と、この検知
素子の前面側に設けた集光レンズとを有し、前記集光レ
ンズの前方の視野内を、前記ヘッドのノズルから噴出さ
れたインク粒が通過する構成とするとともに、前記集光
レンズの視野は、この集光レンズから前記インク粒が通
過する場所までは略同一面積としたものであり、ヘッド
のノズルから噴出されるインク粒は駆動用ヒータへの通
電により昇温されているので、インク粒の有無や量はこ
のインク粒から発される赤外線の量として検知すること
ができる。
【0006】つまり、ノズルづまりやインク切れが生じ
た場合にはノズルから噴出されるインク粒が所定量より
も少ないか全く無くなるので、これにともなって検知素
子で検出される赤外線量が所定量よりも少なくなり、こ
れによってノズルづまりやインク切れを検出することが
できるようになるのである。
【0007】また検知素子前方の集光レンズの視野を、
この集光レンズからインク粒が通過する場所までを略同
一面積とすることにより、インク粒の有無や量を正確に
検出することができるようになる。
【0008】すなわち、ノズルから噴出されるインク粒
の噴出方向は略同方向であるが正確には若干左右上下方
向に振れるので、集光レンズの視野は集光レンズからそ
のインク粒通過場所まで略同一と広くしており、このた
め上述のごとくインク粒が上下左右に振れてもそれらを
略全て検出することができるようになるのである。
【0009】またこの集光レンズの視野を広げすぎると
その分感度が低下してしまうので、上述のごとくインク
粒通過場所まで略同一とすることによって感度の低下を
防止し、これらのことによりインク粒の有無や量を正確
に検出することができるようになるのであり、これらの
結果として記録不良を防止することができるようになる
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1の発明は、記録
体を記録位置に供給する供給手段と、この供給手段によ
って記録位置ヘ供給された記録体にインクを噴射するイ
ンクジェット方式のヘッドと、このヘッドの駆動用ヒー
タへの通電によりノズルから噴射されるインク粒を検出
するセンサーとを備え、前記センサーは、赤外線の検知
素子と、この検知素子の前面側に設けた集光レンズとを
有し、前記集光レンズの前方の視野内を、前記ヘッドの
ノズルから噴出されたインク粒が通過する構成とすると
ともに、前記集光レンズの視野は、この集光レンズから
前記インク粒が通過する場所までは略同一面積とした記
録装置であって、ヘッドのノズルから噴出されるインク
粒は駆動用ヒータへの通電により昇温されているので、
インク粒の有無や量はこのインク粒から発される赤外線
の量として検知することができる。
【0011】つまり、ノズルづまりやインク切れが生じ
た場合にはノズルから噴出されるインク粒が所定量より
も少ないか全く無くなるので、これにともなって検知素
子で検出される赤外線量が所定量よりも少なくなり、こ
れによってノズルづまりやインク切れを検出することが
できるようになるのである。
【0012】また検知素子前方の集光レンズの視野を、
この集光レンズからインク粒が通過する場所までを略同
一面積とすることにより、インク粒の有無や量を正確に
検出することができるようになる。
【0013】すなわち、ノズルから噴出されるインク粒
の噴出方向は略同方向であるが正確には若干左右上下方
向に振れるので、集光レンズの視野は集光レンズからそ
のインク粒通過場所まで略同一と広くしており、このた
め上述のごとくインク粒が上下左右に振れてもそれらを
略全て検出することができるようになるのである。
【0014】またこの集光レンズの視野を広げすぎると
その分感度が低下してしまうので、上述のごとくインク
粒通過場所まで略同一とすることによって感度の低下を
防止し、これらのことによりインク粒の有無や量を正確
に検出することができるようになるのであり、これらの
結果から記録不良を防止できるようになるのである。
【0015】本発明の請求項2の発明は、集光レンズを
回折形とするとともに、この集光レンズの後方の焦点よ
りも後方に検知素子を設けた請求項1に記載の記録装置
であって、集光レンズの後方の焦点よりも後方に検知素
子を設けたので、集光レンズのインク粒通過場所におけ
る視野を集光レンズよりも若干小さくして感度を高くす
ることができる。
【0016】本発明の請求項3の発明は、集光レンズの
視野でインク粒の通過場所よりも前方側に反射鏡を設け
た請求項1または2に記載の記録装置であって、インク
粒から集光レンズとは反対側に放射される赤外線を検知
素子側に反射させることで、その検出感度を高くするこ
とができる。
【0017】本発明の請求項4の発明は、反射鏡の反射
面を、Au、Ag、Pt、Alのいずれか一つによって
形成した請求項3に記載の記録装置であって、Au、A
g、Pt、Alは赤外線の反射効率が高く、これによっ
て検知素子による検出感度をより高めることができる。
【0018】本発明の請求項5の発明は、検知素子の出
力側に検出回路を設け、この検出回路は検知素子からの
出力の積算手段を設けた請求項1〜4のいずれか一つに
記載の記録装置であって、検知素子からの出力を検出回
路の積算手段によって積算することで、インク粒の有無
や量の判定をするようにしたので、一つのインク粒から
得られる赤外線量が少なくても、その判定に誤りが生ず
ることがなくなる。
【0019】本発明の請求項6の発明は、検出回路を、
複数のインク粒からの検出出力を積算後、その積算値が
基準値より低いとヘッドの駆動用ヒータへの通電を停止
する構成とした請求項5に記載の記録装置であって、検
出回路による積算値が基準値よりも低い場合にはノズル
づまりまたはインク切れ状態となっているので、記録体
への正確な記録が行えず、よってヘッドの駆動用ヒータ
への通電を停止するのである。
【0020】本発明の請求項7の発明は、検出回路を、
複数のインク粒からの検出出力を積算後、その積算値が
基準値より低いと警報手段からの警報を発する構成とし
た請求項5または6に記載の記録装置であって、検出回
路による積算値が基準値より低いとノズルづまりまたは
インク切れ状態となっているので、この場合には記録体
への正確な記録が行えず、よって警報手段から警報を発
することで使用者への注意を喚起し、早急な対応が図れ
るようにする。
【0021】本発明の請求項8の発明は、検出回路を、
複数のインク粒からの検出出力を積算後、その積算値が
基準値より低いと表示手段によりインク切れを表示する
構成とした請求項5に記載の記録装置であって、インク
交換を促すことで記録体への正確な記録が行えるように
するものである。
【0022】本発明の請求項9の発明は、検出回路を、
複数のインク粒からの検出出力を積算後、その積算値が
基準値より低いと供給手段による記録体の記録位置への
供給を停止する構成とした請求項5〜8のいずれか一つ
に記載の記録装置であって、検出回路の積算値が基準値
より低い時はノズルづまりまたはインク切れ状態となっ
ているので、この場合には記録体への正確な記録が行え
ず、よって供給装置による記録体の記録位置への供給を
停止することとしたものである。
【0023】本発明の請求項10の発明は、検出回路
を、複数のインク粒からの検出出力を積算後、その積算
値が基準値よりも低いとヘッドの駆動用ヒータへの通電
量を大きくする構成とした請求項5に記載の記録装置で
あって、上記検出回路の積算値が基準値よりも低い場合
で、それがノズルづまりに起因するものであった場合に
は、駆動用ヒータへの通電量を大きくすることで、ヘッ
ドのインク沸騰エネルギーを高め、これによりノズルづ
まりを解消するものである。
【0024】本発明の請求項11の発明は、駆動用ヒー
タへの通電量を大きくした後、再度検出回路により、複
数のインク粒からの検出出力を積算し、その積算値が基
準値よりも低いとヘッドの駆動用ヒータへの通電を停止
する構成とした請求項10に記載の記録装置であって、
インクづまり解消のために駆動用ヒータへの通電量を大
きくしたにもかかわらず、上記検出回路による積算値が
基準値よりも低い時にはインクづまりが解消できない状
態にあるか、またはインク切れの状態にあるので、駆動
用ヒータへの通電を停止するのである。
【0025】本発明の請求項12の発明は、ヘッドに第
1、第2のノズルを設けるとともに、これらの第1、第
2のノズルには別々の色のインクを収納したインクタン
クを連結し、前記第1のノズルに対応して第1のセンサ
ー、第2のノズルに対応して第2のセンサーを設けた請
求項1〜11のいずれか一つに記載の記録装置であっ
て、異なる色のインクを収納したインクタンクが連結さ
れた第1、第2のノズルに対応して第1、第2のセンサ
ーを設けたので、どの色のインクが切れたのかを判定す
ることができ、切れたインクのインクタンクを早急に交
換することができる。
【0026】本発明の請求項13の発明は、ヘッドに第
1、第2のノズルを設けるとともに、これらの第1、第
2のノズルには別々の色のインクを収納したインクタン
クを連結し、センサーを第1、第2のノズルに選択的に
対応させる構成とした請求項1〜11のいずれか一つに
記載の記録装置であって、異なる色のインクを収納した
インクタンクが連結された第1、第2のノズルにセンサ
ーを選択的に対応させるので、どの色のインクが切れた
のかを判定することができ、切れたインクのインクタン
クを早急に交換することができる。
【0027】本発明の請求項14の発明は、センサーを
可動させて第1、第2のノズルに選択的に対応させる構
成とした請求項13に記載の記録装置であって、ノズル
を定位置に移動させた後にセンサーを移動させて第1、
第2のノズルに選択的に対応させることができ、この場
合センサーはヘッドよりも小型軽量化しやすいので、短
時間で精度よく第1、第2のノズルに対応させることが
できる。
【0028】本発明の請求項15の発明は、ヘッドを可
動させてセンサーに第1、第2のノズルを選択的に対応
させる構成とした請求項12に記載の記録装置であっ
て、ヘッドを可動させてセンサーに第1、第2のノズル
を選択的に対応させればセンサーが1個で複数のノズル
のつまりやインク切れが検出できるようになる。
【0029】本発明の請求項16の発明は、ヘッドを可
動させるためのシャフトを設け、このシャフトを摺動さ
せてヘッドを記録体への記録範囲外に移動後にヘッドの
ノズルからインク粒を噴出させてセンサーで検出する構
成とした請求項1〜15のいずれか一つに記載の記録装
置であって、ノズルづまりやインク切れ等の検査をヘッ
ドを記録体への記録範囲外に移動させて行うので、この
検査時に噴出するインク粒によって記録が汚れたりする
ことがなくなる。
【0030】本発明の請求項17の発明は、ヘッドにセ
ンサーを連結した請求項10〜16のいずれか一つに記
載の記録装置であって、ヘッドとセンサーを連結してい
るので、両者間の位置が安定し、センサーによる検査が
安定したものとなる。
【0031】以下本発明の一実施形態を添付図面を用い
て説明する。
【0032】図1に示すごとく本実施形態の記録装置
は、紙等の記録体1を記録位置に供給するローラ等の供
給手段2と、この供給手段2によって記録位置へ供給さ
れた記録体1にインクを噴射するインクジェット方式の
ヘッド3とを備えている。
【0033】ヘッド3は供給装置2と平行に設けたシャ
フト4に摺動自在に設けられており、この図1には図示
していないが図1の横方向または縦方向に三つのノズル
が開口している。これらのノズルはカラー化のためにそ
れぞれ別々の色のインクを収納したインクタンクが連結
されており、各ノズルから記録体1に向けてインク粒を
噴出することにより、記録体1上においてカラーの記録
が行われるようになっている。
【0034】ヘッド3に設けられたノズルの各々は図2
〜図4に示す構成となっている。
【0035】つまりノズル5の後方にはキャビティ6が
設けられており、このキャビティ6に上記インクタンク
から供給されたインク7は駆動用ヒータへの通電により
図4のごとくインク粒9となって記録体1に向けて噴出
されるようになっているのである。
【0036】さらに具体的には駆動用ヒータ8に通電す
るとキャビティ6内のインク7は急激に沸騰し、図2の
ごとくキャビティ6内に気泡7aが発生し、この気泡7
aが図3のごとく成長するとその圧力によりインク7は
ノズル5から突出しはじめ、図4のごとくついにはイン
ク粒9となって噴出することになるのである。
【0037】なお図4においては駆動用ヒータ8への通
電は停止されており、キャビティ6内にインクタンク方
向から新たに供給されたインク7でキャビティ6内のイ
ンク7の温度は急激に低下し、気泡7aもこの図4中の
ごとく小さくなりついには消失することになる。
【0038】さて、このようにして記録体1へのカラー
記録が行われるのであるが、非記録時においてはヘッド
3はシャフト4を摺動させて記録体1外へ移動させ、こ
の場所にて各ノズル5からインク粒9を定期的に噴出さ
せ、これによりノズル5づまりを防止するようになって
いる。 そこで本実施形態においてはこの部分において
インク粒9の有無やその量を検出することによってノズ
ルづまりやインク切れを検出するものである。具体的に
は図5のごとくヘッド3の駆動用ヒータ8への通電によ
りノズル5から噴射されるインク粒9を検出するセンサ
ー10を設けたものである。前記センサー10は、図
5、図6に示すごとく赤外線の検知素子11と、この検
知素子11の前面側に設けた集光レンズ12とを有し、
前記集光レンズ12の前方の視野13内を、前記ヘッド
3のノズル5から噴出されたインク粒9が通過する構成
とするとともに、図5のごとく前記集光レンズ12の視
野13は、この集光レンズ12から前記インク粒9が通
過する場所までは略同一面積とした。
【0039】なお集光レンズ12の有効部12aは図6
のごとく円形で、よって視野13も円形で、これが図5
のごとく前方へと続いているものであり、インク粒9は
この円形の視野の中心点を通過させるようにしている。
【0040】この場合、ヘッド3のノズル5から噴出さ
れるインク粒9は駆動用ヒータ8への通電により昇温さ
れているので、インク粒9の有無や量はこのインク粒9
から発される赤外線の量として検知することができる。
【0041】つまり、ノズルづまりやインク切れが生じ
た場合にはノズル5から噴出されるインク粒9が所定量
よりも少ないか全く無くなるので、これにともなって検
知素子11で検出される赤外線量が所定量よりも少なく
なり、これによってノズルづまりやインク切れを検出す
ることができるようになるのである。
【0042】また検知素子11前方の集光レンズ12の
視野13を、この集光レンズ12からインク粒9が通過
する場所までを略同一面積とすることにより、インク粒
9の有無や量を正確に検出することができるようにな
る。
【0043】すなわち、ノズル5から噴出されるインク
粒9の噴出方向は略同方向であるが正確には若干左右上
下方向に振れるので、集光レンズ12の視野13は集光
レンズ12からそのインク粒9通過場所まで略同一と広
くしており、このため上述のごとくインク粒9が上下左
右に振れてもそれらを略全て検出することができるよう
になるのである。
【0044】またこの集光レンズ12の視野13を広げ
すぎるとその分感度が低下してしまうので、上述のごと
くインク粒通過場所まで略同一とすることによって感度
の低下を防止し、これらのことによりインク粒9の有無
や量を正確に検出することができるようになるのであ
る。
【0045】なお本実施形態では集光レンズ12は回折
形としており、この集光レンズ12の後方の焦点に図5
のごとく検知素子11を設けているが、集光レンズ12
の焦点よりも後方に検知素子11を設ければ、集光レン
ズ12のインク粒9通過場所における視野13を集光レ
ンズ12よりも若干小さくして感度を高くすることがで
きる。
【0046】つまり検知素子11が焦点にある場合に
は、2点の視野13を同じにしようと集光レンズ12を
設計しても図5のごとく集光レンズ12部分よりもイン
ク粒9通過場所における視野13が若干大きくなってし
まうので、この場合には検知素子11を後方(図5の右
方)に若干移動させれば上述のごとくインク粒9通過場
所における視野13を図5よりも若干小さくして感度を
高めることができるのである。
【0047】また集光レンズ12の視野13でインク粒
9の通過場所よりも前方側(図5の左方)に反射鏡を設
ければ、インク粒9から集光レンズ12とは反対側(図
5の左方)に放射される赤外線を検知素子11側に反射
させ、その検出感度を高くすることができる。
【0048】さらにその時には反射鏡の反射面を、A
u、Ag、Pt、Alのいずれか一つによって形成すれ
ば、Au、Ag、Pt、Alが赤外線の反射効率が高い
ので、検知素子11による検出感度をより高めることが
できる。
【0049】また本実施形態では、図7のごとく検知素
子11の出力側に検出回路14を設けており、この検出
回路14は検知素子11からの出力の積算手段を有する
ものとしている。つまりインク粒9は数十ミクロンと小
さく、噴出後は急激に温度低下が生じるので、一つから
では十分な赤外線量が得られないので、数十から数百の
インク粒9を噴出させ、この時に検知素子11からの出
力を検出回路14の積算手段によって積算し、それをメ
インコントローラ15で基準値と比較することでインク
粒9の有無や量の判定をするようにしたので、一つのイ
ンク粒9から得られる赤外線量が少なくても、その判定
に誤りが生ずることがなくなるのである。
【0050】なお本実施形態では、その積算値が基準値
より低いとヘッド3の駆動用ヒータ8への通電を停止す
る構成としている。
【0051】つまり、この場合にはノズルづまりまたは
インク切れ状態となっているので、記録体への正確な記
録が行えず、よってヘッド3の駆動用ヒータ8への通電
を停止するのである。
【0052】またこの時には表示手段16によりインク
切れを表示しており、インク交換を促すことで記録体1
への正確な記録が行えるようになる。
【0053】もちろん警報手段からの音による警報を発
する構成とし、使用者への注意を喚起し、早急な対応が
図れるようにしても良い。
【0054】また、このように上記積算値が基準値より
低い場合には、供給手段2による記録体1の記録位置へ
の供給を停止する構成としても良い。
【0055】つまり、検出回路14の積算値が基準値よ
り低い時はノズルづまりまたはインク切れ状態となって
いるので、この場合には記録体1への正確な記録が行え
ず、よって供給装置2による記録体1の記録位置への供
給を停止すべく、供給装置2を駆動するモータ17のモ
ータドライバ18への駆動信号を停止するのである。
【0056】なお図7において19はアンプ、20は駆
動用ヒータ8のドライバ、21はヘッド3を駆動するモ
ータ、22はそのドライバ、23,24はメインコント
ローラ15内のROMとRAM、25はメインコントロ
ーラ15と接続されたホストコンピュータである。
【0057】さて本実施形態では上述のようにインクづ
まりやインク切れを検出できるのであるが、上述のごと
く複数のインク粒からの検出出力を積算後、その積算値
が基準値よりも低いと駆動用ヒータ8への通電量を大き
くする構成とすることもできる。
【0058】つまり、上記検出回路14の積算値が基準
値よりも低い場合で、それがノズルづまりに起因するも
のであった場合には、駆動用ヒータ8への通電量を大き
くすることで、ヘッド3のインク沸騰エネルギーを高
め、これによりノズルづまりを解消しようとするもので
ある。
【0059】しかしながら、このようにインクづまり解
消のために駆動用ヒータ8への通電量を大きくしたにも
かかわらず、その後の再検査で上記検出回路14による
積算値が基準値よりも低い時にはインクづまりが解消で
きない状態にあるか、またはインク切れの状態にあるの
で、駆動用ヒータ8への通電を停止する。
【0060】また本実施形態においては上述のごとくヘ
ッド3に三つのノズル5を設けるとともに、これら三つ
のノズル5には別々の色のインクを収納したインクタン
クを連結している。このため、これら三つのノズル5に
対応してそれぞれ別のセンサー10を設けている。この
ため、どの色のインクが切れたのかを判定することがで
き、切れたインクのインクタンクを早急に交換すること
ができる。
【0061】もちろん、一つのセンサー10を三つのノ
ズル5に選択的に対応させる構成としても良く、その場
合にはセンサー10を可動させて三つのノズル5に選択
的に対応させる構成とする。この場合センサー10はヘ
ッド3よりも小型軽量化しやすいので、短時間で精度よ
く三つのノズル5に選択的に対応させることができる。
【0062】当然のことながら逆にヘッド3を可動させ
て一つのセンサー10に三つのノズル5を選択的に対応
させる構成としても良い。
【0063】なお本実施形態においてはヘッド3を可動
させるためのシャフト4を設け、このシャフト4を摺動
させてヘッド3を記録体1への記録範囲外に移動後にヘ
ッド3のノズル5からインク粒9を噴出させてセンサー
10で検出する構成としているが、この場合ヘッド3に
センサー10を連結しておけば両者間の位置が安定し、
センサー10による検査が安定したものとなる。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明は記録体を記録位置
に供給する供給手段と、この供給手段によって記録位置
ヘ供給された記録体にインクを噴射するインクジェット
方式のヘッドと、このヘッドの駆動用ヒータへの通電に
よりノズルから噴射されるインク粒を検出するセンサー
とを備え、前記センサーは、赤外線の検知素子と、この
検知素子の前面側に設けた集光レンズとを有し、前記集
光レンズの前方の視野内を、前記ヘッドのノズルから噴
出されたインク粒が通過する構成とするとともに、前記
集光レンズの視野は、この集光レンズから前記インク粒
が通過する場所までは略同一面積としたものであって、
ヘッドのノズルから噴出されるインク粒は駆動用ヒータ
への通電により昇温されているので、インク粒の有無や
量はこのインク粒から発される赤外線の量として検知す
ることができる。
【0065】つまり、ノズルづまりやインク切れが生じ
た場合にはノズルから噴出されるインク粒が所定量より
も少ないか全く無くなるので、これにともなって検知素
子で検出される赤外線量が所定量よりも少なくなり、こ
れによってノズルづまりやインク切れを検出することが
できるようになるのである。
【0066】また検知素子前方の集光レンズの視野を、
この集光レンズからインク粒が通過する場所までを略同
一面積とすることにより、インク粒の有無や量を正確に
検出することができるようになる。
【0067】すなわち、ノズルから噴出されるインク粒
の噴出方向は略同方向であるが正確には若干左右上下方
向に振れるので、集光レンズの視野は集光レンズからそ
のインク粒通過場所まで略同一と広くしており、このた
め上述のごとくインク粒が上下左右に振れてもそれらを
略全て検出することができるようになるのである。
【0068】またこの集光レンズの視野を広げすぎると
その分感度が低下してしまうので、上述のごとくインク
粒通過場所まで略同一とすることによって感度の低下を
防止し、これらのことによりインク粒の有無や量を正確
に検出することができるようになるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の斜視図
【図2】同ノズル部の断面図
【図3】同ノズル部の断面図
【図4】同ノズル部の断面図
【図5】同センサー部の構成部
【図6】同センサーの一部切欠斜視図
【図7】同回路図
【符号の説明】
1 記録体 2 供給手段 3 ヘッド 4 シャフト 5 ノズル 6 キャビティ 7 インク 8 駆動用ヒータ 9 インク粒 10 センサー 11 検知素子 12 集光レンズ 13 視野 14 検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 健生智 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA14 EA29 EB04 EB07 EB40 EB52 EC07 EC11 EC12 EC26 EC54 EC67 FA03 HA01 KD06 2C061 AQ05 HJ01 HJ03 HJ05 HJ07 HK11 HK23 HV01 HV14 HV32 HV44 HV46

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録体を記録位置に供給する供給手段
    と、この供給手段によって記録位置ヘ供給された記録体
    にインクを噴射するインクジェット方式のヘッドと、こ
    のヘッドの駆動用ヒータへの通電によりノズルから噴射
    されるインク粒を検出するセンサーとを備え、前記セン
    サーは、赤外線の検知素子と、この検知素子の前面側に
    設けた集光レンズとを有し、前記集光レンズの前方の視
    野内を、前記ヘッドのノズルから噴出されたインク粒が
    通過する構成とするとともに、前記集光レンズの視野
    は、この集光レンズから前記インク粒が通過する場所ま
    では略同一面積とした記録装置。
  2. 【請求項2】 集光レンズを回折形とするとともに、こ
    の集光レンズの後方の焦点よりも後方に検知素子を設け
    た請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 集光レンズの視野でインク粒の通過場所
    よりも前方側に反射鏡を設けた請求項1または2に記載
    の記録装置。
  4. 【請求項4】 反射鏡の反射面は、Au、Ag、Pt、
    Alのいずれか一つによって形成した請求項3に記載の
    記録装置。
  5. 【請求項5】 検知素子の出力側に検出回路を設け、こ
    の検出回路は検知素子からの出力の積算手段を設けた請
    求項1〜4のいずれか一つに記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 検出回路は、複数のインク粒からの検出
    出力を積算後、その積算値が基準値より低いとヘッドの
    駆動用ヒータへの通電を停止する構成とした請求項5に
    記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 検出回路は、複数のインク粒からの検出
    出力を積算後、その積算値が基準値より低いと警報手段
    からの警報を発する構成とした請求項5または6に記載
    の記録装置。
  8. 【請求項8】 検出回路は、複数のインク粒からの検出
    出力を積算後、その積算値が基準値より低いと表示手段
    によりインク切れを表示する構成とした請求項5に記載
    の記録装置。
  9. 【請求項9】 検出回路は、複数のインク粒からの検出
    出力を積算後、その積算値が基準値より低いと供給手段
    による記録体の記録位置への供給を停止する構成とした
    請求項5〜8のいずれか一つに記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 検出回路は、複数のインク粒からの検
    出出力を積算後、その積算値が基準値よりも低いとヘッ
    ドの駆動用ヒータへの通電量を大きくする構成とした請
    求項5に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 駆動用ヒータへの通電量を大きくした
    後、再度検出回路により、複数のインク粒からの検出出
    力を積算し、その積算値が基準値よりも低いとヘッドの
    駆動用ヒータへの通電を停止する構成とした請求項10
    に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 ヘッドに第1、第2のノズルを設ける
    とともに、これらの第1、第2のノズルには別々の色の
    インクを収納したインクタンクを連結し、前記第1のノ
    ズルに対応して第1のセンサー、第2のノズルに対応し
    て第2のセンサーを設けた請求項1〜11のいずれか一
    つに記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 ヘッドに第1、第2のノズルを設ける
    とともに、これらの第1、第2のノズルには別々の色の
    インクを収納したインクタンクを連結し、センサーを第
    1、第2のノズルに選択的に対応させる構成とした請求
    項1〜11のいずれか一つに記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 センサーを可動させて第1、第2のノ
    ズルに選択的に対応させる構成とした請求項13に記載
    の記録装置。
  15. 【請求項15】 ヘッドを可動させてセンサーに第1、
    第2のノズルを選択的に対応させる構成とした請求項1
    2に記載の記録装置。
  16. 【請求項16】 ヘッドを可動させるためのシャフトを
    設け、このシャフトを摺動させてヘッドを記録体への記
    録範囲外に移動後にヘッドのノズルからインク粒を噴出
    させてセンサーで検出する構成とした請求項1〜15の
    いずれか一つに記載の記録装置。
  17. 【請求項17】 ヘッドにセンサーを連結した請求項1
    0〜16のいずれか一つに記載の記録装置。
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