JP2000203002A - インクジェット記録装置、インクジェット記録方法およびインクカ―トリッジ - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録方法およびインクカ―トリッジ

Info

Publication number
JP2000203002A
JP2000203002A JP425999A JP425999A JP2000203002A JP 2000203002 A JP2000203002 A JP 2000203002A JP 425999 A JP425999 A JP 425999A JP 425999 A JP425999 A JP 425999A JP 2000203002 A JP2000203002 A JP 2000203002A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
diameter
nozzle holes
small
diameter nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP425999A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitomo Wakita
嘉智 脇田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP425999A priority Critical patent/JP2000203002A/ja
Publication of JP2000203002A publication Critical patent/JP2000203002A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ノズル孔から吐出されたインク滴により形成さ
れるドット間の空白を少なくして、階調能力を向上させ
ること。 【解決手段】大径のノズル孔N1〜N5と小径のノズル孔
n6〜n10を、用紙の送り方向Aに対する垂直方向か
ら見て、大径のノズル孔間に小径のノズル孔が位置する
ように交互に配置し、大径のノズル孔N1〜N5から吐出
されたインク滴の間を小径のノズル孔n6〜n10から
吐出されたインク滴で埋めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクカートリッ
ジのインク吐出部に配備されたノズル孔からインクを吐
出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置、
インクジェット記録方法、およびそれらに用いるインク
カートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、紙等の記録
媒体に対して印字ヘッドを走査させながら、インクカー
トリッジのノズルからインクを吐出させて記録媒体に記
録を行うものである。このような記録装置において、イ
ンクを吐出するノズルは、一般に記録媒体の送り方向に
多数個列状に配置される。このようにすれば、印字ヘッ
ドが記録媒体上を1回走査するごとにノズルの数に対応
した幅の印刷が行われるから、記録媒体の送り速度を速
くして記録動作を高速化することができる。このような
ノズル配置を備えたインクジェット記録装置は、たとえ
ば特開平7−205417号公報、特公平3−4107
3号公報等に開示されている。
【0003】図2は、インクジェット記録装置の一例を
示す要部斜視図である。図において、インクジェット記
録装置1は直線的往復移動が可能なインクキャリッジ2
を備え、このインクキャリッジ2にはインクカートリッ
ジ4が保持されている。インクカートリッジ4の下部の
ヘッド部41には印字ヘッド4aが設けられている。イ
ンクカートリッジ4は、インクキャリッジ2によって移
動される過程で、記録媒体である印刷用紙3上を走査
し、印字ヘッド4aからインクを吐出して印刷用紙3に
印刷を行う。
【0004】インクキャリッジ2は、図示しないシャー
シ側板間に架設されたガイドシャフト5およびガイドプ
レート(図示省略)によって直線的往復移動可能に保持
され、印字時に歯付き駆動ベルト6により図中矢印方向
に往復駆動される。7はモータであって、このモータ7
の駆動力を歯付き駆動ベルト6を介してインクキャリッ
ジ2に伝達するようになっている。
【0005】なお、印刷用紙3の搬送機構として、図示
しないモータによって回転駆動され印刷用紙3を搬送す
るプラテンローラ(図示省略)、プラテンローラ上に接
離自在に設けられ、プラテンローラとの間に印刷用紙3
を挟んで印刷用紙3の搬送を補助する従動のテンション
ローラ(図示省略)、図示しないモータによって回転駆
動されることにより印刷用紙3を排紙する排紙ローラ
(図示省略)、および排紙ローラ上に接離自在に設けら
れ、排紙ローラとの間に印刷用紙3を挟んで、印刷用紙
3の排紙を補助する従動の排紙テンションローラ(図示
省略)が設けられている。これらのプラテンローラ、テ
ンションローラ、排紙ローラ、および排紙テンションロ
ーラは、シャーシ側板間に掛け渡され、回転自在に支持
されている。
【0006】Mは印字ヘッドメンテナンス機構であっ
て、印字ヘッド4aと摺接してヘッドの清掃を行うワイ
パ12と、印字ヘッド4aを覆ってインクの固化を防止
するキャップ10とを備えている。ワイパ12はワイパ
ホルダ13に保持されており、キャップ10はキャップ
ホルダ11に保持されている。そして、これらの部材か
らなる印字ヘッドメンテナンス機構Mは、固定部材とな
るベース9内に配設されている。
【0007】上記のようなインクジェット記録装置1に
おいて、非動作時にはインクキャリッジ2は図2の右端
のホームポジション、すなわち印字ヘッド4aがキャッ
プ10と対向する位置に待機している。印字指令が来る
と、インクキャリッジ2はモータ7で駆動される歯付き
ベルト6によって左方向へ移動して印刷用紙3の印字領
域へと搬送されてゆき、インクキャリッジ2に載置され
ているインクカートリッジ4が印字ヘッド4aからイン
クを吐出し、印刷用紙3上に所定の印字を行う。
【0008】図10は、上述したインクジェット記録装
置1における従来のインクカートリッジ4の斜視図で、
カートリッジの底面側から見た図である。カートリッジ
4の下部に一体形成されたヘッド部41の印字ヘッド4
aには、2列のインク吐出部140、150が設けられ
ている。
【0009】図11は、図10の一点鎖線で囲んだ印字
ヘッド4aの部分の詳細を示す図である。インク吐出部
140には、インクを吐出する複数のノズル孔N1〜N5
が記録用紙の送り方向(図11の上下方向)に対して一
定の傾斜角度をもって列状に配備されている。また、イ
ンク吐出部150にも、インクを吐出する複数のノズル
孔N6〜N10が記録用紙の送り方向に対して一定の傾斜
角度をもって列状に配備されている。ここで、ノズル孔
N1〜N5の口径とノズル孔N6〜N10の口径とは同じで
あり、また、ノズル孔N1〜N5の配列方向とノズル孔N
6〜N10の配列方向とは平行になっている。なお、図
11では理解の便宜上、上述した傾斜角度を実際よりも
誇張して大きく描いてある。
【0010】図12は、図11に示したノズル孔N1〜N
5とノズル孔N6〜N10との位置関係を詳細に示した模
式図である。図に示すように、インク吐出部140側の
ノズル孔N1〜N5は用紙送り方向Aにノズル1個分の口
径に等しい距離を置いて配置されており、また印字ヘッ
ド走査方向Bには距離を置かずに詰めて配置されてい
る。
【0011】一方、インク吐出部150側のノズル孔N
6〜N10も用紙送り方向Aにノズル1個分の口径に等し
い距離を置いて配置されているが、用紙の送り方向Aに
対する垂直方向(印字ヘッドの走査方向B)から見て、
ノズル孔N6はノズル孔N1とN2との間に、ノズル孔N7
はノズル孔N2とN3との間に、ノズル孔N8はノズル孔N
3とN4との間に、ノズル孔N9はノズル孔N4とN5との
間にそれぞれ位置するように配置される。また、これら
のノズル孔N6〜N10は印字ヘッドの走査方向Bには距
離を置かずに詰めて配置されている。
【0012】このように、ノズル孔N1〜N5およびノズ
ル孔N6〜N10を用紙送り方向Aに対して傾斜して配列
するのは、ノズル孔を用紙送り方向に複数個配置するこ
とで、前述のように用紙を送るスピードを速めて高速動
作を達成する一方、用紙送り方向と直交する方向にずら
せて配置することで、解像度を向上させるためである。
【0013】図13は、上記のようなノズル孔配列を有
する従来のインクカートリッジによって印刷用紙3上に
印刷を行った例であり、印字ヘッド4aによる1回の走
査で記録されたドットパターンを示したものである。な
お、図中のマス目の線は便宜上描かれているもので、実
際には印刷されない。図12から明らかなように、印字
ヘッドには用紙送り方向Aに合計10個のノズル孔が存
在するから、これらのノズル孔のすべてからインクを吐
出させて印刷を行った場合には、図13における1スワ
ス幅(1回の走査で印刷される幅)Lは、1個のノズル
から吐出されたインク滴160の径の10倍に相当する
幅となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のインクジェット記録装置を用いて印刷を行
った場合には、図13に示すように、インク滴とインク
滴との間に空白部Sが多数存在する。この空白部Sの存在
によりインク滴160が形成するドットの連続性が損な
われ、その結果、階調能力が低下して印字品位が劣化す
るという問題が生じる。
【0015】この対策として、口径の小さいノズルを多
数個密集して設けることが考えられるが、ノズルの口径
を小さくするには製造技術上の限界があり、またノズル
を多数必要としてコストも増大する。
【0016】本発明は上記のような問題点を解消するも
のであって、簡単な手段によりドット間の空白を少なく
して階調能力を向上させることを課題としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にかかるインクジェット記録装置は、ノズル
孔を大径のノズル孔群と小径のノズル孔群とで構成し、
それぞれの大径および小径のノズル孔を、記録媒体の送
り方向に対する垂直方向から見て、大径のノズル孔間に
小径のノズル孔が位置するように交互に配置したもので
ある。
【0018】ここで、ノズル孔の列は、記録媒体の送り
方向に対して傾斜角度をもって配置することが好まし
い。
【0019】また、インク吐出部を2列設け、一方のイ
ンク吐出部に大径のノズル孔群を配備し、他方のインク
吐出部に小径のノズル孔群を配備することが好ましい。
【0020】次に、本発明にかかるインクジェット記録
方法は、大径のノズル孔からインクを吐出して記録媒体
上に大径のインク滴を形成するとともに、小径のノズル
孔からインクを吐出して、大径のインク滴間に小径のイ
ンク滴を形成するものである。
【0021】さらに、本発明にかかるインクカートリッ
ジは、ノズル孔を大径のノズル孔群と小径のノズル孔群
とで構成し、それぞれの大径および小径のノズル孔を、
記録媒体の送り方向に対する垂直方向から見て、大径の
ノズル孔間に小径のノズル孔が位置するように交互に配
置したものである。
【0022】以上のように口径の異なる2種類のノズル
孔を設けることで、大径のインク滴間の空白部を小径の
ノズル孔から吐出される小径のインク滴で埋めることが
でき、これによってドットの連続性が高められる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図を参照しながら説明する。図3は本発明にかかるイン
クジェット記録装置におけるインクカートリッジの斜視
図で、外形は図10に示した従来のものと同じである。
カートリッジ4の下部に一体形成されたヘッド部41の
印字ヘッド4aには、2列のインク吐出部14、15が
設けられている。
【0024】図3では図示を省略してあるが、ヘッド部
41にはインク吐出部14、15のノズル孔(後述)に
連通するインク供給路がノズルごとに設けられており、
また、これらのインク供給路にインクを供給する共通イ
ンク室が設けられている。さらに、各インク供給路の途
中には、インク吐出機構としてたとえばピエゾ素子等の
電気―機械変換素子が配設されており、この電気―機械
変換素子の歪みによる圧力を圧力室に伝達して、ノズル
孔よりインクを吐出するようになっている。
【0025】図4は、図3の一点鎖線で囲んだ印字ヘッ
ド4aの部分の詳細を示す図である。インク吐出部14
には、インクを吐出する複数のノズル孔群N1〜N5が記
録用紙の送り方向(図の上下方向)に対して一定の傾斜
角度をもって列状に配備されている。また、インク吐出
部15にも、インクを吐出する複数のノズル孔群n6〜
n10が記録用紙の送り方向に対して一定の傾斜角度を
もって列状に配備されている。
【0026】ここで、各ノズル孔N1〜N5の口径aと、
各ノズル孔n6〜n10の口径bとはa>bの関係にあ
り、ノズル孔N1〜N5は大径のノズル孔群を、またノズ
ル孔群n6〜n10は小径のノズル孔群をそれぞれ構成
している。また、ノズル孔群N1〜N5の配列方向とノズ
ル孔群n6〜n10の配列方向とは平行になっている。
なお、図4でも理解の便宜上、ノズル孔群の傾斜角度を
実際よりも誇張して描いてある。
【0027】図1は、図4に示した大径のノズル孔N1
〜N5と小径のノズル孔n6〜n10との位置関係を詳
細に示した模式図である。図12の場合とは異なり、イ
ンク吐出部14側の大径のノズル孔N1〜N5は、用紙送
り方向Aにノズル1個分の口径に等しい距離を置かずに
詰めて配置されている。
【0028】一方、インク吐出部15側の小径のノズル
孔n6〜n10は、用紙の送り方向Aに対する垂直方向
(印字ヘッド走査方向B)から見て、ノズル孔n6がノ
ズル孔N1とN2との間に、ノズル孔n7がノズル孔N2
とN3との間に、ノズル孔n8がノズル孔N3とN4との
間に、ノズル孔n9がノズル孔N4とN5との間にそれぞ
れ位置するように配置される。その結果、大径のノズル
孔N1〜N5および小径のノズル孔n6〜n10は、用紙
の送り方向Aに対する垂直方向から見て、大径のノズル
孔間に小径のノズル孔が位置するように交互に配置され
ることになる。なお、各ノズル孔N1〜N5、n6〜n1
0の印字ヘッド走査方向Bへの配置は、図12の場合と
同様である。
【0029】図2は、上記のようなノズル配置を有する
インクカートリッジ4を搭載した本発明のインクジェッ
ト記録装置の一例であり、これの詳細についてはすでに
説明したので省略する。
【0030】図5は、本発明のインクジェット記録装置
1によって印刷用紙3上に印刷を行った例であり、印字
ヘッド4aによる1回の走査で記録されたドットパター
ンを示したものである。ここでも、図中のマス目の線は
実際には印刷されない。図1で説明したように、インク
吐出部14側の大径のノズル孔N1〜N5は、用紙送り方
向Aにノズル1個分の口径に等しい距離を置かずに詰め
て配置されており、また小径のノズル孔n6〜n10は
大径のノズル孔N1〜N5の間に位置する形となるので、
図5における1スワス幅(1回の走査で印刷される幅)
は、1個の大径ノズルから吐出されたインク滴16の径
の5倍に相当する幅となる。つまり、このスワス幅は図
13のスワス幅Lの半分となる。
【0031】このように、図1のノズル配列により印刷
を行った場合は、用紙送り方向の1スワス幅は狭くなる
が、図5から明らかなように、大径のノズル孔N1〜N5
からインクを吐出して用紙上に大径のインク滴16を形
成するとともに、小径のノズル孔n6〜n10からイン
クを吐出して、大径のインク滴16間に小径のインク滴
17を形成することができるため、大径のインク滴16
間が小径のインク滴17で埋められて、単位面積当りの
インク滴下面積が増大する。
【0032】この結果、単位面積当たりの空白が少なく
なってドット間の連続性が向上するので、解像度は変わ
らないけれども、空白が目立たなくなることで見た目の
階調が上がり、高品位な印刷が実現できる。なお、図5
では大径のインク滴16を斜線で表し、小径のインク滴
17を黒塗りで表してあるが、これは説明の便宜のため
であって、大径のインク滴16の濃度と小径のインク滴
17の濃度に差があるという意味ではない。(両者の濃
度は同じである。)
【0033】ところで、図5のようなドットパターンを
形成するにあたっては、インクジェット記録装置1の制
御回路(図示省略)によって、ノズルから吐出されるイ
ンクの量や吐出タイミングがコントロールされる。この
コントロールを適切に行うことで、小径のインク滴17
を大径のインク滴16で囲まれた部分の中心位置へ滴下
することができる。
【0034】図6は小径のインク滴17と大径のインク
滴16の位置関係を示した拡大図である。ここでは、い
ずれも小径のインク滴17の中心位置が大径のインク滴
16で囲まれた部分の中心位置と一致している場合を示
しているが、実際には誤差等によりそれらが若干ずれる
ことも起こりうる。ただし本発明はそのような場合をも
包含するものであることを付記しておく。
【0035】図6(a)は、小径のインク滴17の外周
が、周囲の4つの大径のインク滴16の外周と接してい
る場合を示している。このとき、小径のインク滴17の
半径をr,大径のインク滴16の半径をRとすれば、簡
単な幾何学的計算によって次式が成立する。
【数1】
【0036】このように、小径のインク滴17の外周が
大径のインク滴16の外周と接するようにすれば、小径
ドットと大径ドットとの間でインクの重なりが生じず、
濃度ムラのない高品位な印刷ができるメリットがある。
rの値が上記よりも大きいと、図6(b)のように空白
面積は小さくなるが、小径ドットと大径ドットとの重な
りが生じ、印字品位が低下する。一方、rの値が上記よ
りも小さいと、図6(c)のように小径ドットと大径ド
ットとの重なりは生じないが、空白面積が多くなって階
調が下がる。しかし、本発明は図6(a)の場合のみに
限定されるものではなく、図6(b)や図6(c)の場
合も包含するものである。
【0037】図5では1スワス幅の全域をベタ印刷する
例を示したが、図7は文字を印刷した例を示している。
ここでは片仮名の「ア」の文字がドットパターンで形成
されている。図7(a)のように大径のインク滴16間
が小径のインク滴17で埋められることにより、図7
(b)のように小径のインク滴17がない場合に比べ
て、ドットの連続性が向上しているのがわかる。
【0038】上述した実施形態においては、ノズル孔N
1〜N5およびn6〜n10の列は、用紙3の送り方向
Aに対して傾斜角度をもって配置されているため、用紙
3の送りスピードを高速に保ちつつ、解像度も向上させ
ることができる。
【0039】また、上述した実施形態においては、2列
のインク吐出部14、15を設け、一方のインク吐出部
14に大径のノズル孔群N1〜N5を配備し、他方のイン
ク吐出部15に小径のノズル孔群n6〜n10を配備し
ているので、インク吐出部14においては大径ノズル用
のインク吐出機構のみを設け、インク吐出部15におい
ては小径ノズル用のインク吐出機構のみを設ければよ
く、1つのインク吐出部に異なるインク吐出機構を設け
る必要がないので、製造が容易になる。
【0040】なお、上述した実施形態は本発明を実施す
るうえで好ましい例ではあるが、本発明はこれのみに限
定されるものではない。本発明の技術的思想は、ノズル
孔を大径のノズル孔群と小径のノズル孔群とで構成し、
大径のノズル孔と小径のノズル孔とを、記録媒体の送り
方向に対する垂直方向から見て、大径のノズル孔間に小
径のノズル孔が位置するように交互に配置したことにあ
るから、この思想を逸脱しない範囲で種々の実施形態を
採用することができる。
【0041】たとえば、図8に示すように、インク吐出
部14、15のノズル群N1〜N5およびn6〜n10
は、用紙送り方向Aに対して傾斜せずに平行に配置され
ていてもよい。また、インク吐出部を2列に分けずに、
図9に示すように、1つのインク吐出部において大径ノ
ズル群N1〜N5と小径ノズル群n6〜n10とを交互に
一列に配置してもよい。
【0042】また、上記実施形態ではインク吐出機構と
して電気―機械変換素子を用いているが、これに代えて
ヒータ等の電気―熱変換素子を用いてもよい。この場合
は、素子の発熱により液路のインク内に気泡が発生し、
この気泡の内部圧力によってインクが押し出されてノズ
ルから吐出される。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、大径と小径の2種類の
ノズル孔を記録媒体の送り方向に対する垂直方向から見
て、大径のノズル孔間に小径のノズル孔が位置するよう
に交互に配置し、大径のノズル孔から吐出されたインク
滴の間を小径のノズル孔から吐出されたインク滴で埋め
ることにより、容易にドットの連続性を高めて階調能力
を向上させることができ、高品位の印刷を実現できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるノズル孔の位置関係を示す模式
図である。
【図2】本発明のインクジェット記録装置の一例を示す
要部斜視図である。
【図3】本発明のインクカートリッジの一例を示す斜視
図である。
【図4】図3の印字ヘッド部分の詳細を示す図である。
【図5】本発明の方法により印刷を行った場合のドット
パターンの例である。
【図6】ドットパターンの拡大図である。
【図7】本発明の方法により文字を印刷した場合の比較
例である。
【図8】本発明の他の実施形態におけるノズル孔の位置
関係を示す模式図である。
【図9】本発明の他の実施形態におけるノズル孔の位置
関係を示す模式図である。
【図10】従来のインクカートリッジの斜視図である。
【図11】図10の印字ヘッド部分の詳細を示す図であ
る。
【図12】図11のノズル孔の位置関係を示す模式図で
ある。
【図13】従来の方法により印刷を行った場合のドット
パターンの例である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 3 印刷用紙 4 インクカートリッジ 4a 印字ヘッド 14 インク吐出部 15 インク吐出部 16 大径のインク滴 17 小径のインク滴 N1〜N5 大径のノズル孔群 n6〜n10 小径のノズル孔群

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクカートリッジのインク吐出部に複数
    のノズル孔が列状に配備され、これらのノズル孔からイ
    ンクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記
    録装置において、前記ノズル孔は大径のノズル孔群と小
    径のノズル孔群とからなり、それぞれの大径および小径
    のノズル孔が、前記記録媒体の送り方向に対する垂直方
    向から見て、大径のノズル孔間に小径のノズル孔が位置
    するように交互に配置されていることを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  2. 【請求項2】ノズル孔の列が前記記録媒体の送り方向に
    対して傾斜角度をもって配置されている請求項1に記載
    のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】インク吐出部が2列設けられ、一方のイン
    ク吐出部には大径のノズル孔群が配備され、他方のイン
    ク吐出部には小径のノズル孔群が配備されている請求項
    1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のインクジェット記録装置
    を用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法
    であって、前記大径のノズル孔からインクを吐出して記
    録媒体上に大径のインク滴を形成するとともに、前記小
    径のノズル孔からインクを吐出して大径のインク滴間に
    小径のインク滴を形成することを特徴とするインクジェ
    ット記録方法。
  5. 【請求項5】インク吐出部に複数のノズル孔が列状に配
    備され、これらのノズル孔からインクを吐出して記録媒
    体に記録を行うインクカートリッジにおいて、前記ノズ
    ル孔は大径のノズル孔群と小径のノズル孔群とからな
    り、それぞれの大径および小径のノズル孔が、前記記録
    媒体の送り方向に対する垂直方向から見て、大径のノズ
    ル孔間に小径のノズル孔が位置するように交互に配置さ
    れていることを特徴とするインクカートリッジ。
JP425999A 1999-01-11 1999-01-11 インクジェット記録装置、インクジェット記録方法およびインクカ―トリッジ Pending JP2000203002A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP425999A JP2000203002A (ja) 1999-01-11 1999-01-11 インクジェット記録装置、インクジェット記録方法およびインクカ―トリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP425999A JP2000203002A (ja) 1999-01-11 1999-01-11 インクジェット記録装置、インクジェット記録方法およびインクカ―トリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000203002A true JP2000203002A (ja) 2000-07-25

Family

ID=11579554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP425999A Pending JP2000203002A (ja) 1999-01-11 1999-01-11 インクジェット記録装置、インクジェット記録方法およびインクカ―トリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000203002A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005051216A (ja) * 2003-06-30 2005-02-24 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 液滴吐出装置及びパターンの作製方法
KR100691687B1 (ko) 2003-03-12 2007-03-09 세이코 엡슨 가부시키가이샤 막 형성 방법, 막 형성 장치, 액정의 배치 방법, 액정의배치 장치, 액정 장치, 액정 장치의 제조 방법, 및 전자기기
WO2011118653A1 (ja) * 2010-03-26 2011-09-29 シャープ株式会社 成膜装置および成膜方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100691687B1 (ko) 2003-03-12 2007-03-09 세이코 엡슨 가부시키가이샤 막 형성 방법, 막 형성 장치, 액정의 배치 방법, 액정의배치 장치, 액정 장치, 액정 장치의 제조 방법, 및 전자기기
JP2005051216A (ja) * 2003-06-30 2005-02-24 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 液滴吐出装置及びパターンの作製方法
JP4748955B2 (ja) * 2003-06-30 2011-08-17 株式会社半導体エネルギー研究所 パターンの作製方法
WO2011118653A1 (ja) * 2010-03-26 2011-09-29 シャープ株式会社 成膜装置および成膜方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3231786B2 (ja) 高解像度マトリクスインクジェット装置
JP4926680B2 (ja) インクジェット記録装置
US20050122355A1 (en) Ink jet printing apparatus and ink jet printing method
JP3848218B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
US6652088B1 (en) High throughput inkjet printing system
US9138995B2 (en) Liquid ejection head, liquid ejection method, and printing apparatus employing this ejection head
JP5316112B2 (ja) 画像形成装置
JP2002192727A (ja) インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP5188049B2 (ja) 記録ヘッド
JP2000203002A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法およびインクカ―トリッジ
WO2022092171A1 (ja) インクジェット記録装置
JP2016175378A (ja) 液滴吐出装置、マスクパターン及び液滴吐出方法
JP2010507513A (ja) プリントヘッド及び印刷方法
US6604812B2 (en) Print direction dependent firing frequency for improved edge quality
JP2001232781A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2004243730A (ja) 印刷装置、印刷方法、印刷用コンピュータプログラム、印刷用コンピュータシステム、および印刷用補正用パターン
JP2008006773A (ja) インクジェットプリンタ
US20020089577A1 (en) Ink jet printer having a printhead assembly for recording high quality graphic images and photo quality images
JP6724966B2 (ja) 画像形成装置、および画像形成方法
JP2007253483A (ja) 液体噴射装置及びその液体噴射装置を備えた記録装置
JPH09141937A (ja) シリアルプリンタ
JP2004082639A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JPH10286966A (ja) インクジェット記録装置
JPH10297004A (ja) インクジェット記録装置
JPH11235834A (ja) インクジェット記録装置