JP2000202923A - 重荷重用ラジアルタイヤの製造方法 - Google Patents

重荷重用ラジアルタイヤの製造方法

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JP2000202923A
JP2000202923A JP11003306A JP330699A JP2000202923A JP 2000202923 A JP2000202923 A JP 2000202923A JP 11003306 A JP11003306 A JP 11003306A JP 330699 A JP330699 A JP 330699A JP 2000202923 A JP2000202923 A JP 2000202923A
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rubber
band
forming drum
intermediate band
axial direction
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Masazumi Takaichi
正純 高市
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビード部における割れの発生およびゴムゲ
ージのばらつきを防止してビード耐久性を向上させる。 【解決手段】 ゴムチェーファー42の軸方向中央部の
半径方向外側にビードコア49を搬入してセットした後、
ビードコア49より軸方向外側の中間バンド25を折り返す
ようにしているため、ビードコア49の半径方向内側に位
置しているのはゴムチェーファー42の軸方向中央部とな
り、これにより、ゴムチェーファー42の軸方向中央部に
しわが生じることはなく、接合部も存在しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、重荷重用ラジア
ルタイヤの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の重荷重用ラジアルタイヤ、特に、
重荷重用ラジアルタイヤのグリーンケースは、例えば、
以下のように製造していた。即ち、まず、バンド成形ド
ラムの周囲にインナーライナーを巻き付けた後、軸方向
内側端部がインナーライナーの軸方向外側端部に重なり
合い、その幅が製品タイヤにおけるゴムチェーファー幅
のほぼ 1/2である幅狭の第1ゴムチェーファーを巻き付
け、その後、これらインナーライナー、第1ゴムチェー
ファーを覆うプライを巻き付けて円筒状の中間バンドを
成形する。次に、該中間バンドをバンド成形ドラムから
タイヤ成形ドラムに移載して該タイヤ成形ドラムにより
内側から支持した後、第1ゴムチェーファーより軸方向
内側の境界点を境界として中間バンドを軸方向外側部が
軸方向内側部より小径となるよう変形させる。
【0003】次に、第1ゴムチェーファーの軸方向外側
端の半径方向外側にビードコアを搬入してセットした
後、ビードコアより軸方向外側の中間バンドを軸方向内
側に折り返す。次に、軸方向外側端に第1ゴムチェーフ
ァーとほぼ等幅である第2ゴムチェーファーが接合され
たサイドトレッドを中間バンドの半径方向外側に巻き付
けた後、第2ゴムチェーファーをビードコア回りに折り
込んで第1ゴムチェーファーの軸方向外側端部に密着さ
せることにより、ビードコアを第1、第2ゴムチェーフ
ァーによりほぼ包み上げる。このときの状態を図8に示
すが、同図において、11はインナーライナー、12は第1
ゴムチェーファー、13はプライ、14は中間バンド、15は
ビードコア、16は第2ゴムチェーファー、17はサイドト
レッドである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の重荷重用ラジアルタイヤの製造方法にあって
は、第2ゴムチェーファー16をビードコア15回りに半径
方向内側に向かって折り込むようにしているため、該第
2ゴムチェーファー16の径、特に軸方向外側端部の径
が、搬入時から折込み終了時までの間に大幅に縮小し、
この結果、第2ゴムチェーファー16の軸方向外側端部に
しわが発生して第1ゴムチェーファー12との間に狭い間
隙が生じることがある。ここで、このような間隙を塞ぐ
ため、ステッチャーロールによって該部位を第1ゴムチ
ェーファー12に押付け圧着することも考えられるが、前
記部位は前述のようにビードコア15の半径方向内側に位
置しているため、ステッチング装置の構造上、このよう
な圧着作業は極めて困難である。
【0005】このようにして第1、第2ゴムチェーファ
ー12、16の軸方向外側端部間に間隙が発生すると、該間
隙には、加硫直前に生タイヤと加硫ブラダとの滑りを円
滑とするための内面液を塗布したとき、該内面液が入り
込んでしまうが、この内面液はゴム接着性を阻害するも
のであるため、生タイヤを加硫しても、第1、第2ゴム
チェーファー12、16の軸方向外側端部同士を確実に接着
することはできず、この結果、タイヤ走行時に該部位に
割れが発生してビード耐久性が低下してしまうという問
題点がある。
【0006】また、第1、第2ゴムチェーファー12、16
の軸方向外側端部同士のオーバーラップ量によりビード
コア15の半径方向内側におけるゴムゲージが決定される
が、これら第1、第2ゴムチェーファー12、16はゴムの
みから構成されているため、前記オーバーラップ量を正
確にコントロールすることは困難であり、この結果、前
記ゴムゲージにばらつきが生じてビード耐久性が低下す
ることがあるという問題点もある。
【0007】この発明は、ビード部における割れの発生
およびゴムゲージのばらつきを防止してビード耐久性を
向上させることができる重荷重用ラジアルタイヤの製造
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、第1
に、バンド成形ドラムの周囲にインナーライナーを巻き
付けた後、軸方向内側端部がインナーライナーの軸方向
外側端部に重なり合う幅広のゴムチェーファーを巻き付
け、その後、これらインナーライナー、ゴムチェーファ
ーを覆うプライを巻き付けて円筒状の中間バンドを成形
する工程と、該中間バンドをバンド成形ドラムからタイ
ヤ成形ドラムに移載し、該タイヤ成形ドラムによって内
側から支持する工程と、ゴムチェーファーより軸方向内
側の境界点を境界として中間バンドを軸方向外側部が軸
方向内側部より小径となるよう変形させる工程と、ゴム
チェーファーの軸方向中央部の半径方向外側にビードコ
アを搬入してセットする工程と、ビードコアより軸方向
外側の中間バンドを折り返すことにより、該ビードコア
をゴムチェーファーでほぼ包み上げる工程と、中間バン
ドの半径方向外側にサイドトレッドを巻き付けてその軸
方向外側端をゴムチェーファーの折返し端に直接密着さ
せる工程とを備えた重荷重用ラジアルタイヤの製造方法
により、
【0009】第2に、バンド成形ドラム上にインナーラ
イナー、幅広のゴムチェーファー、プライを順次巻き付
けて円筒状の中間バンドを成形する工程と、中間バンド
をバンド成形ドラムからタイヤ成形ドラムに移載し、該
中間バンドをタイヤ成形ドラムによって内側から支持す
る工程と、ゴムチェーファーより軸方向内側の境界点を
境界として中間バンドの両側部を内側部より小径となる
よう変形させるとともに、該両側部にそれぞれビードコ
アをセットする工程と、中間バンドの、ビードコアより
端部側への突出部分を折り返して該ビードコアを幅広の
ゴムチェーファーでほぼ包み上げる工程と、幅狭のゴム
チェーファーを両側に先付けしたサイドトレッドを中間
バンドに巻き付けるとともに、該幅狭のゴムチェーファ
ーの先端を中間バンドのゴムチェーファーの折返し端に
密着させる工程とを備えた重荷重用ラジアルタイヤの製
造方法により達成することができる。
【0010】請求項1に係る発明においては、ゴムチェ
ーファーの軸方向中央部の半径方向外側にビードコアを
搬入してセットした後、ビードコアより軸方向外側の中
間バンドを折り返すことにより、該ビードコアをゴムチ
ェーファーでほぼ包み上げるようにしているため、ビー
ドコアの半径方向内側に位置しているのはゴムチェーフ
ァーの軸方向中央部となり、この結果、該部位のゴムチ
ェーファーにしわが生じることはなく、接合部も存在し
ない。このことから該部位のゴムチェーファーにおける
割れ、ゲージのばらつきを防止することができ、これに
より、ビード耐久性を向上させることができる。
【0011】また、請求項2に記載のように構成すれ
ば、ゴムの性能を配置される部位の要求に容易に合致さ
せることができる。
【0012】さらに、請求項3に係る発明においては、
請求項1に係る発明が奏する作用・効果に加えて、ゴム
チェーファーとサイドトレッドとを容易に強力に接合す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1実施形態を
図面に基づいて説明する。図1、2において、21はバン
ド成形装置であり、このバンド成形装置21は床面22上に
設置された駆動部23と、この駆動部23によって駆動回転
される水平なバンド成形ドラム24とを有し、このバンド
成形ドラム24は円筒状を呈するとともに、拡縮径可能で
ある。そして、回転中のバンド成形ドラム24に図示して
いない供給装置から後述するようにインナーライナー等
のタイヤ構成部材が次々と供給されてその周囲に巻き付
けられると、バンド成形ドラム24には円筒状の中間バン
ド25が成形される。
【0014】28はバンド成形装置21より前方に配置され
た第1成形装置であり、この第1成形装置28は床面22上
に設置された駆動部29と、この駆動部29によって駆動回
転される水平なタイヤ成形ドラムとしての第1成形ドラ
ム30とを有し、この第1成形ドラム30は前記バンド成形
ドラム24に対向するとともに、その回転軸は前記バンド
成形ドラム24の回転軸と同軸である。前記第1成形ドラ
ム30は軸方向中央部に大径である大径部30aを、また、
軸方向両側部に大径部30aより小径の小径部30b、cを
有し、これら小径部30b、cには膨張、収縮可能な折返
しブラダ31(図4参照)がそれぞれ設けられている。そ
して、これら折返しブラダ31は、膨張したとき、軸方向
内側に向かって移動するキャン32により押され、軸方向
内側に倒れ込む。
【0015】前記バンド成形装置21と第1成形装置28と
の間の床面22上にはバンド成形ドラム24の回転軸に平行
に延びる一対のガイドレール34が敷設され、これらガイ
ドレール34には中間バンド25を半径方向外側から把持す
ることができるトランスファー装置35が摺動可能に支持
されている。ここで、このトランスファー装置35は図示
していない駆動機構により駆動されることで、ガイドレ
ール34にガイドされながらバンド成形装置21と第1成形
装置28との間を移動することができる。そして、このト
ランスファー装置35はバンド成形ドラム24と第1成形ド
ラム30との間の待機位置からバンド成形ドラム24を囲む
位置まで後方に移動した後、バンド成形ドラム24から中
間バンド25を受け取り、次に、第1成形ドラム30を囲む
位置まで前方に移動した後、中間バンド25を第1成形ド
ラム30に受渡す。
【0016】図3において、38は第1成形ドラム30の軸
方向両外側にそれぞれ配置され基端を中心に揺動するこ
とができる複数の羽根であり、これらの羽根38は周方向
に等距離離れて配置されている。そして、前述のように
中間バンド25が第1成形ドラム30に受け渡されると、前
記羽根38は同期して半径方向内側に揺動し、中間バンド
25の軸方向両外側部を半径方向内側に向かって押し込
み、これら軸方向両外側部を軸方向内側部より小径とな
るよう変形させる。
【0017】次に、この発明の第1実施形態の作用につ
いて説明する。バンド成形装置21を用いて中間バンド25
を成形するには、まず、回転しているバンド成形ドラム
24に帯状のインナーライナー41を供給し、該バンド成形
ドラム24の軸方向中央部でその周囲に巻き付ける。その
後、帯状のゴムチェーファー42を、回転しているバンド
成形ドラム24に供給して、該バンド成形ドラム24の軸方
向両端部でその周囲にそれぞれ巻き付けるが、このよう
にして巻き付けられたゴムチェーファー42の軸方向内側
端部はインナーライナー41の軸方向外側端部の半径方向
外側に重なり合う。
【0018】ここで、前述のゴムチェーファー42は前記
第1、第2ゴムチェーファー12、16の幅の合計にほぼ等
しい幅広のものであり、内側ゴムチェーファー42aと外
側ゴムチェーファー42bとが種類の異なるゴム、例え
ば、前者はビードトウ近傍となるので、抗破壊性に優れ
たゴムから、一方、後者はビードヒール近傍となるの
で、耐摩耗性に優れたゴムから構成されている。そし
て、このような2種類のゴムから構成されているゴムチ
ェーファー42は、例えば、種類の異なった2種類のゴム
を押出し機に供給し、1個の口金から同時に互いに密着
させながら押し出すことで成形することができ、このよ
うな方法を用いて成形すれば、ゴムの性能を配置される
部位の要求に容易に合致させることができる。
【0019】次に、帯状のハットゴム43を回転している
バンド成形ドラム24に供給して、その軸方向両端部外周
にそれぞれ巻き付けるが、このとき、該ハットゴム43の
軸方向内側端部をゴムチェーファー42の軸方向外側端部
に重なり合わせる。次に、内部にスチールコードが埋設
されたワイヤーチェーファー44を、回転しているバンド
成形ドラム24に供給してゴムチェーファー42およびハッ
トゴム43の半径方向外側に重ね合わせた状態でそれぞれ
巻き付ける。その後、帯状のプライ45を、回転している
バンド成形ドラム24に供給してインナーライナー41、ゴ
ムチェーファー42、ハットゴム43、ワイヤーチェーファ
ー44の半径方向外側にこれらを覆うよう巻き付けるが、
このとき、該プライ45の内部に埋設されているスチール
コードがバンド成形ドラム24の軸方向に延びるようにす
る。
【0020】このように回転しているバンド成形ドラム
24上にタイヤ構成部材であるインナーライナー41、ゴム
チェーファー42、ハットゴム43、ワイヤーチェーファー
44、プライ45を順次巻き付けることにより、図2に示す
ような円筒状の中間バンド25を成形する。
【0021】次に、バンド成形ドラム24と第1成形ドラ
ム30との間の待機位置で待機していたトランスファー装
置35が、ガイドレール34に沿って後方にバンド成形ドラ
ム24を囲む位置まで移動した後、バンド成形ドラム24上
の中間バンド25を半径方向外側から把持し、一方、バン
ド成形ドラム24が縮径する。これにより、中間バンド25
はバンド成形ドラム24からトランスファー装置35に移載
される。次に、トランスファー装置35をガイドレール34
に沿って第1成形ドラム30を囲む位置まで前方に移動さ
せることにより、中間バンド25をバンド成形ドラム24か
ら第1成形ドラム30に搬送して該第1成形ドラム30の外
側に嵌合する。
【0022】次に、第1成形ドラム30の大径部30aを拡
径して中間バンド25を該第1成形ドラム30により半径方
向内側から支持するとともに、トランスファー装置35に
よる把持から中間バンド25を解放し、該中間バンド25を
トランスファー装置35から第1成形ドラム30に移載す
る。その後、トランスファー装置35を待機位置に復帰さ
せるとともに、羽根38を基端を中心として同期揺動さ
せ、中間バンド25の軸方向両外側部を半径方向内側に押
し込む。この結果、中間バンド25はゴムチェーファー42
より軸方向内側の境界点47を境界として、その軸方向両
外側部が円筒状を保持したまま縮径し、これにより、中
間バンド25は軸方向両外側部が軸方向内側部より小径と
なる。この結果、中間バンド25の軸方向内側部と軸方向
両外側部との間に段差部25aが形成されるが、この段差
部25aにはゴムチェーファー42の軸方向内端部が位置し
ている。このときの状態が図3に示されている。
【0023】次に、図示していないビード供給装置によ
りフィラー48付きのビードコア49を第1成形ドラム30の
小径部30b、cの外側に嵌合した後、段差部25aに押し
付け、該ビードコア49を図3に仮想線で示すように中間
バンド25の軸方向両側部、即ち、ゴムチェーファー42の
軸方向中央部の半径方向外側にセットする。
【0024】その後、折返しブラダ31内にエアを供給し
て該折返しブラダ31を膨張させるとともに、キャン32を
軸方向内側に向かって移動させる。この結果、膨張した
折返しブラダ31はキャン32により軸方向内側に押し倒さ
れ、これにより、ビードコア49より軸方向外側の中間バ
ンド25、即ち、中間バンド25の、ビードコア49より端部
側への突出部分は軸方向内側に折り返される。この結
果、ゴムチェーファー42の軸方向外端部は該ビードコア
49の外側面に沿って延びることとなり、該ビードコア49
はゴムチェーファー42によってほぼ包み込まれる。この
ときの状態が図4に示されている。
【0025】その後、第1成形ドラム30を回転させると
ともに、その周囲にサイドトレッド51を供給し、該サイ
ドトレッド51を中間バンド25の半径方向外側に巻き付け
る。このとき、サイドトレッド51の軸方向両外側端はゴ
ムチェーファー42の折返し端に直接密着する。その後、
第1成形ドラム30を回転させるとともに、ステッチング
装置のステッチャーローラ52を軸方向中央から軸方向外
側に向かって移動させる。この結果、ステッチャーロー
ラ52はサイドトレッド51の外表面上を軸方向外側に向か
って螺旋状に転動することとなり、これにより、サイド
トレッド51は中間バンド25に押し付けられて圧着され
る。
【0026】ここで、サイドトレッド51の軸方向外側端
は段差部25aの軸方向外側に位置しているため、軸方向
中央部との径差は小さく、この結果、しわの発生は効果
的に抑制される。仮に、しわが発生しても、該部位に対
するステッチングは段差部25aにほぼ平行な略垂直面に
対するものであるため、容易に行うことができ、これに
より、前述のようなしわを消失させて確実に圧着させる
ことができる。このときの状態が図5に示されている。
このようにしてグリーンケース53が成形されるが、この
とき、ビードコア49の半径方向内側に位置しているのは
ゴムチェーファー42の軸方向中央部であるため、ゴムチ
ェーファー42の軸方向中央部にしわが生じることはな
く、接合部も存在しない。このことから該部位のゴムチ
ェーファー42における割れ、ゲージのばらつきを防止す
ることができ、これにより、ビード耐久性を向上させる
ことができる。
【0027】次に、第1成形ドラム30上のグリーンケー
ス53を図示していない搬送装置により外側から把持した
後、第1成形ドラム30の大径部30aを縮径し、グリーン
ケース53を第1成形ドラム30から搬送装置に移載する。
次に、搬送装置を図示していない第2成形ドラムまで移
動させ、グリーンケース53を該第2成形ドラムに移載す
る。その後、グリーンケース53をトロイダル状に変形さ
せるとともに、図示していないバンドドラムにより予め
成形されたベルト・トレッドバンドをグリーンケース53
の半径方向外側に搬入した後、互いに貼合わせて生タイ
ヤを成形する。次に、該生タイヤを第2成形ドラムから
取り出した後、加硫装置により加硫して重荷重用ラジア
ルタイヤを製造する。
【0028】図6、7はこの発明の第2実施形態を示す
図である。この実施形態においては、ゴムチェーファー
61として第1実施形態で説明したゴムチェーファー42よ
り若干幅狭のものを用いている。この結果、該ゴムチェ
ーファー61を含む中間バンド25のうち、ビードコア49よ
り軸方向外側の部位が軸方向内側に折り返されたとき、
該ゴムチェーファー61の軸方向外側端は第1実施形態の
場合より若干ビードコア49に接近した位置に位置する。
ここで、このゴムチェーファー61は前述と同様に2種類
のゴムから構成してもよく、また、1種類のゴムから構
成してもよい。また、この実施形態においては、各サイ
ドトレッド51の軸方向両側に予め幅狭、詳しくはゴムチ
ェーファー42、61の幅の差とほぼ等幅のゴムチェーファ
ー62を先付けしておく。
【0029】そして、このようなゴムチェーファー62が
プリセットされたサイドトレッド51を第1成形ドラム30
に供給し、該サイドトレッド51、ゴムチェーファー62を
中間バンド25の半径方向外側に巻き付ける。このとき、
幅狭のゴムチェーファー62の軸方向外側端(先端)が中
間バンド25のゴムチェーファー42の折返し端に直接密着
し、これにより、サイドトレッド51の軸方向外側端はゴ
ムチェーファー62を介してゴムチェーファー42の折返し
端に密着することになる。ここで、ゴムチェーファー42
とゴムチェーファー62とは同種のゴムであり、貼付ける
だけで強力に接合することができるため、前述のように
ゴムチェーファー62をサイドトレッド51にプリセットし
ておけば、ゴム種の異なるゴムチェーファーとサイドト
レッドとを容易に強力に接合することができる。なお、
他の構成、作用は前記第1実施形態と同様であり、効果
についても第1実施形態と同様の効果を奏することがで
きる。
【0030】なお、前述の実施形態においては、中間バ
ンド25の軸方向両外側部を羽根38により縮径すること
で、中間バンド25の軸方向両外側部を軸方向内側部より
小径としたが、この発明においては、中間バンドの嵌合
時には、全体が中間バンドの内径とほぼ同一径である第
1成形ドラム(タイヤ成形ドラム)の軸方向中央部を拡
径することで、軸方向両外側部を軸方向中央部より小径
としてもよい。また、前述の実施形態においては、ビー
ドコア49より軸方向外側の中間バンド25を折返しブラダ
31、キャン32により折り返すようにしたが、この発明に
おいては、羽根の先端に回転するローラを取り付け、該
ローラを中間バンドの内周に接触させた後、羽根を半径
方向外側に揺動させながら軸方向内側に移動させること
で折り返すようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ビード部における割れの発生およびゴムゲージのば
らつきを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す概略正面図であ
る。
【図2】バンド成形ドラムの一部破断正面図である。
【図3】タイヤ成形ドラムの一部破断正面図である。
【図4】この発明の作用を説明する図3と同様の一部破
断正面図である。
【図5】この発明の作用を説明する図3と同様の一部破
断正面図である。
【図6】この発明の第2実施形態を示す図3と同様の一
部破断正面図である。
【図7】この発明の作用を説明する図6と同様の一部破
断正面図である。
【図8】従来の製造方法により製造したタイヤを示すビ
ード部の子午線正面図である。
【符号の説明】
24…バンド成形ドラム 25…中間バンド 30…タイヤ成形ドラム 41…インナーライナー 42…ゴムチェーファー 45…プライ 47…境界点 49…ビードコア 51…サイドトレッド 62…ゴムチェーファー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バンド成形ドラムの周囲にインナーライナ
    ーを巻き付けた後、軸方向内側端部がインナーライナー
    の軸方向外側端部に重なり合う幅広のゴムチェーファー
    を巻き付け、その後、これらインナーライナー、ゴムチ
    ェーファーを覆うプライを巻き付けて円筒状の中間バン
    ドを成形する工程と、該中間バンドをバンド成形ドラム
    からタイヤ成形ドラムに移載し、該タイヤ成形ドラムに
    よって内側から支持する工程と、ゴムチェーファーより
    軸方向内側の境界点を境界として中間バンドを軸方向外
    側部が軸方向内側部より小径となるよう変形させる工程
    と、ゴムチェーファーの軸方向中央部の半径方向外側に
    ビードコアを搬入してセットする工程と、ビードコアよ
    り軸方向外側の中間バンドを折り返すことにより、該ビ
    ードコアをゴムチェーファーでほぼ包み上げる工程と、
    中間バンドの半径方向外側にサイドトレッドを巻き付け
    てその軸方向外側端をゴムチェーファーの折返し端に直
    接密着させる工程とを備えたことを特徴とする重荷重用
    ラジアルタイヤの製造方法。
  2. 【請求項2】前記ゴムチェーファーを、種類の異なった
    2種類のゴムを押出し機から密着させながら同時に押し
    出すことで成形した請求項1記載の重荷重用ラジアルタ
    イヤの製造方法。
  3. 【請求項3】バンド成形ドラム上にインナーライナー、
    幅広のゴムチェーファー、プライを順次巻き付けて円筒
    状の中間バンドを成形する工程と、中間バンドをバンド
    成形ドラムからタイヤ成形ドラムに移載し、該中間バン
    ドをタイヤ成形ドラムによって内側から支持する工程
    と、ゴムチェーファーより軸方向内側の境界点を境界と
    して中間バンドの両側部を内側部より小径となるよう変
    形させるとともに、該両側部にそれぞれビードコアをセ
    ットする工程と、中間バンドの、ビードコアより端部側
    への突出部分を折り返して該ビードコアを幅広のゴムチ
    ェーファーでほぼ包み上げる工程と、幅狭のゴムチェー
    ファーを両側に先付けしたサイドトレッドを中間バンド
    に巻き付けるとともに、該幅狭のゴムチェーファーの先
    端を中間バンドのゴムチェーファーの折返し端に密着さ
    せる工程とを備えたことを特徴とする重荷重用ラジアル
    タイヤの製造方法。
JP11003306A 1999-01-08 1999-01-08 重荷重用ラジアルタイヤの製造方法 Withdrawn JP2000202923A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100484412B1 (ko) * 2002-08-20 2005-04-20 금호타이어 주식회사 중하중용 공기입 레디얼 타이어의 성형드럼
CN111204178A (zh) * 2018-11-22 2020-05-29 住友橡胶工业株式会社 轮胎的制造方法

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