JP2000202670A - レ―ザ加工方法 - Google Patents
レ―ザ加工方法Info
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- JP2000202670A JP2000202670A JP11009610A JP961099A JP2000202670A JP 2000202670 A JP2000202670 A JP 2000202670A JP 11009610 A JP11009610 A JP 11009610A JP 961099 A JP961099 A JP 961099A JP 2000202670 A JP2000202670 A JP 2000202670A
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- laser
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被加工物に常に均一な加工を施すことのでき
るレーザ加工方法を提供する。 【解決手段】 集束させたレーザ光を照射してテーブル
14に保持した被加工物30を加工するレーザ加工方法
において、前記テーブル14表面のZ方向の位置をXY
面方向の所定位置毎に検出して、Z方向の位置ずれ量を
獲得するステップと、前記位置ずれ量に基づいて前記レ
ーザ光の焦点位置と前記テーブル14表面との相対位置
を補正しながら加工するステップとを有し、被加工物に
同一加工を施す。
るレーザ加工方法を提供する。 【解決手段】 集束させたレーザ光を照射してテーブル
14に保持した被加工物30を加工するレーザ加工方法
において、前記テーブル14表面のZ方向の位置をXY
面方向の所定位置毎に検出して、Z方向の位置ずれ量を
獲得するステップと、前記位置ずれ量に基づいて前記レ
ーザ光の焦点位置と前記テーブル14表面との相対位置
を補正しながら加工するステップとを有し、被加工物に
同一加工を施す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いた
レーザ加工方法に関し、特に、例えば、エキシマレーザ
を用いてプリンタ、ファックスなどに適用されるインク
ジェット式記録ヘッドを構成するノズルプレートにノズ
ル開口等の貫通孔を形成するレーザ加工方法に関する。
レーザ加工方法に関し、特に、例えば、エキシマレーザ
を用いてプリンタ、ファックスなどに適用されるインク
ジェット式記録ヘッドを構成するノズルプレートにノズ
ル開口等の貫通孔を形成するレーザ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、基板等の被加工物にμmオー
ダの精密な加工、例えば、孔開けを行う場合には、例え
ば、エキシマレーザ等のレーザ光を照射することによっ
て被加工物を加工するレーザ加工機が用いられている。
特に、インクジェット式記録ヘッドのインクが吐出され
るノズル開口となる孔は、その孔の加工状態がインク特
性に大きく影響するため、加工精度の高いレーザ加工機
が一般的に使用されている。
ダの精密な加工、例えば、孔開けを行う場合には、例え
ば、エキシマレーザ等のレーザ光を照射することによっ
て被加工物を加工するレーザ加工機が用いられている。
特に、インクジェット式記録ヘッドのインクが吐出され
るノズル開口となる孔は、その孔の加工状態がインク特
性に大きく影響するため、加工精度の高いレーザ加工機
が一般的に使用されている。
【0003】このようなレーザ加工機100では、図8
に示すように、被加工物110は、3次元方向に移動可
能なXYZテーブル101上に設けられたチャッキング
テーブル102に保持されている。そして、図示しない
レーザ発振器から発振されたレーザ光Lを、筐体103
に保持された集束レンズ104等の光学系105によっ
て集束して、被加工物110表面に照射することにより
貫通孔111が形成される。
に示すように、被加工物110は、3次元方向に移動可
能なXYZテーブル101上に設けられたチャッキング
テーブル102に保持されている。そして、図示しない
レーザ発振器から発振されたレーザ光Lを、筐体103
に保持された集束レンズ104等の光学系105によっ
て集束して、被加工物110表面に照射することにより
貫通孔111が形成される。
【0004】このような加工機を用いて、例えば、イン
クジェット式記録ヘッドを構成するノズルプレートにノ
ズル開口を加工する場合、ノズルプレートには、一般的
に、例えば、厚さ50μm程度のポリイミドシート等を
用い、レーザ光の照射側表面から裏面に向かって漸小す
るテーパ孔を形成する。この場合、テーパ孔の径、テー
パの角度等を高精度に均一化する必要があるので、レー
ザ光のエネルギー密度、焦点等を高精度に制御しなけれ
ばならない。
クジェット式記録ヘッドを構成するノズルプレートにノ
ズル開口を加工する場合、ノズルプレートには、一般的
に、例えば、厚さ50μm程度のポリイミドシート等を
用い、レーザ光の照射側表面から裏面に向かって漸小す
るテーパ孔を形成する。この場合、テーパ孔の径、テー
パの角度等を高精度に均一化する必要があるので、レー
ザ光のエネルギー密度、焦点等を高精度に制御しなけれ
ばならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エネル
ギー密度及び焦点等を高精度に調整しても、チャッキン
グテーブル102の表面の平面度にばらつきがある場合
には、各加工位置における被加工物110に対するレー
ザ光の実質的な焦点位置が変わってしまうため、形成さ
れる貫通孔111の形状、大きさ等にばらつきが生じて
しまうという問題がある。
ギー密度及び焦点等を高精度に調整しても、チャッキン
グテーブル102の表面の平面度にばらつきがある場合
には、各加工位置における被加工物110に対するレー
ザ光の実質的な焦点位置が変わってしまうため、形成さ
れる貫通孔111の形状、大きさ等にばらつきが生じて
しまうという問題がある。
【0006】また、上述のように、ノズルプレートにノ
ズル開口を形成する場合には、このばらつきは、直接、
インク吐出性能に大きく影響するため、できるだけ均一
に形成することが望ましい。本発明は、このような事情
に鑑み、被加工物に常に均一な加工を施すことのできる
レーザ加工方法を提供することを課題とする。
ズル開口を形成する場合には、このばらつきは、直接、
インク吐出性能に大きく影響するため、できるだけ均一
に形成することが望ましい。本発明は、このような事情
に鑑み、被加工物に常に均一な加工を施すことのできる
レーザ加工方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、集束したレーザ光を照射してテーブ
ル上に保持した被加工物を加工するレーザ加工方法にお
いて、前記テーブル表面のZ方向の位置をXY面方向の
所定位置毎に検出して、Z方向の位置ずれ量を獲得する
ステップと、前記位置ずれ量に基づいて前記レーザ光の
焦点位置と前記テーブル表面との相対位置を補正しなが
ら加工するステップとを有することを特徴とするレーザ
加工方法にある。
明の第1の態様は、集束したレーザ光を照射してテーブ
ル上に保持した被加工物を加工するレーザ加工方法にお
いて、前記テーブル表面のZ方向の位置をXY面方向の
所定位置毎に検出して、Z方向の位置ずれ量を獲得する
ステップと、前記位置ずれ量に基づいて前記レーザ光の
焦点位置と前記テーブル表面との相対位置を補正しなが
ら加工するステップとを有することを特徴とするレーザ
加工方法にある。
【0008】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記テーブルのZ方向の位置ずれ量は、前記被加工
物の最初に加工される第1の加工部を基準として獲得す
ることを特徴とするレーザ加工方法にある。本発明の第
3の態様は、第1又は2の態様において、前記被加工物
がインクジェット式記録ヘッドを構成するノズルプレー
ト用のフィルムであり、当該フィルムにインクを吐出す
るノズル開口を形成することを特徴とするレーザ加工方
法にある。
て、前記テーブルのZ方向の位置ずれ量は、前記被加工
物の最初に加工される第1の加工部を基準として獲得す
ることを特徴とするレーザ加工方法にある。本発明の第
3の態様は、第1又は2の態様において、前記被加工物
がインクジェット式記録ヘッドを構成するノズルプレー
ト用のフィルムであり、当該フィルムにインクを吐出す
るノズル開口を形成することを特徴とするレーザ加工方
法にある。
【0009】かかる本発明では、被加工物の複数箇所に
同一の加工を施すことができる。特に、インクジェット
式記録ヘッドを構成するノズルプレートにノズル開口を
形成する場合には、確実に、同一形状及び大きさのノズ
ル開口が形成され、インク吐出特性を均一化することが
できる。
同一の加工を施すことができる。特に、インクジェット
式記録ヘッドを構成するノズルプレートにノズル開口を
形成する場合には、確実に、同一形状及び大きさのノズ
ル開口が形成され、インク吐出特性を均一化することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に基づ
いて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施
形態に係るレーザ加工機の概略図である。図1に示すよ
うに本実施形態にかかるレーザ加工機10は、例えば、
エキシマレーザ等のレーザ光を発振するレーザ発振器1
1と、レーザ光によって加工される被加工物30を保持
すると共に3次元方向に移動可能な保持可動部12と、
レーザ発振器11から発振されたレーザ光が被加工物3
0の表面に対して垂直に照射されるよう配置された光学
系13とを具備する。
いて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施
形態に係るレーザ加工機の概略図である。図1に示すよ
うに本実施形態にかかるレーザ加工機10は、例えば、
エキシマレーザ等のレーザ光を発振するレーザ発振器1
1と、レーザ光によって加工される被加工物30を保持
すると共に3次元方向に移動可能な保持可動部12と、
レーザ発振器11から発振されたレーザ光が被加工物3
0の表面に対して垂直に照射されるよう配置された光学
系13とを具備する。
【0011】保持可動部12は、被加工物30を吸引保
持するチャッキングテーブル14と、このチャッキング
テーブル14を3次元方向にそれぞれ移動するX,Y,
Zテーブル15,16,17とからなる。また、これら
のテーブル15,16,17は、図示しないが、レーザ
加工機10内に設けられている制御手段によって制御さ
れる。
持するチャッキングテーブル14と、このチャッキング
テーブル14を3次元方向にそれぞれ移動するX,Y,
Zテーブル15,16,17とからなる。また、これら
のテーブル15,16,17は、図示しないが、レーザ
加工機10内に設けられている制御手段によって制御さ
れる。
【0012】光学系13は、アッテネータ18と、ホモ
ジナイザ19と、マスク20と、ウォブルユニット21
と、集束レンズ23等を保持した筐体22とを有し、こ
れらは、レーザ発振器11側から被加工物30までの間
に順に配置されている。レーザ発振器11によって発振
されたレーザ光は、矩形で中央部がエネルギー密度の大
きいエネルギー分布を有するが、アッテネータ18は、
レーザ光の全体の光量を適正なレベルに低下させるもの
であり、アッテネータ18を通過した後のレーザ光も同
様なエネルギー分布を有する。
ジナイザ19と、マスク20と、ウォブルユニット21
と、集束レンズ23等を保持した筐体22とを有し、こ
れらは、レーザ発振器11側から被加工物30までの間
に順に配置されている。レーザ発振器11によって発振
されたレーザ光は、矩形で中央部がエネルギー密度の大
きいエネルギー分布を有するが、アッテネータ18は、
レーザ光の全体の光量を適正なレベルに低下させるもの
であり、アッテネータ18を通過した後のレーザ光も同
様なエネルギー分布を有する。
【0013】また、ホモジナイザ19は、レーザ光の水
平方向及び垂直方向のエネルギー分布を均一化するもの
であり、例えば、第1段階で水平方向のエネルギー分布
を均一化し、第2段階で垂直方向のエネルギー分布を均
一化する。マスク20は、矩形のレーザ光を所定の大き
さ及び形状に切り出すためのものであり、所定の大きさ
及び形状、例えば、図2に示すように、本実施形態で
は、後述するノズル開口の直径の約3倍程度の直径を有
し、断面形状が略円形の貫通孔20aが複数個設けられ
ている。
平方向及び垂直方向のエネルギー分布を均一化するもの
であり、例えば、第1段階で水平方向のエネルギー分布
を均一化し、第2段階で垂直方向のエネルギー分布を均
一化する。マスク20は、矩形のレーザ光を所定の大き
さ及び形状に切り出すためのものであり、所定の大きさ
及び形状、例えば、図2に示すように、本実施形態で
は、後述するノズル開口の直径の約3倍程度の直径を有
し、断面形状が略円形の貫通孔20aが複数個設けられ
ている。
【0014】ウォブルユニット21は、レーザ光の径方
向のエネルギー分布を調整するものであり、図3に示す
ように、透光性のプレート21aが所定角度傾斜させた
状態で回転自在に保持されている。すなわち、かかるウ
ォブルユニット21を通過した後は、レーザ光が常に照
射される高密度領域L1と、間欠的に照射される低密度
領域L2とが生じ、レーザ光Lの径方向のエネルギー密
度に差が生じる。この径方向のエネルギー密度の変化の
割合は、透過性のプレート21aの傾斜角度によって変
化する。例えば、図3(a)に示すように、プレート2
1aの傾斜角度を小さくした場合には、中心部の高密度
領域L1の割合が比較的大きく、その周囲の低密度領域
L2が小さい。一方、図3(b)に示すように、プレー
ト21aの傾斜角度を大きくした場合には、中心部の高
密度領域L1の割合が小さく、その周囲の低密度領域L2
が大きい。このように、プレート21aの傾斜角度を変
更することにより、実質的には、レーザ光L全体の平均
エネルギー密度を調整することができる。これにより、
レーザ光のエネルギー密度を適正な大きさに調整するこ
とが可能となる。
向のエネルギー分布を調整するものであり、図3に示す
ように、透光性のプレート21aが所定角度傾斜させた
状態で回転自在に保持されている。すなわち、かかるウ
ォブルユニット21を通過した後は、レーザ光が常に照
射される高密度領域L1と、間欠的に照射される低密度
領域L2とが生じ、レーザ光Lの径方向のエネルギー密
度に差が生じる。この径方向のエネルギー密度の変化の
割合は、透過性のプレート21aの傾斜角度によって変
化する。例えば、図3(a)に示すように、プレート2
1aの傾斜角度を小さくした場合には、中心部の高密度
領域L1の割合が比較的大きく、その周囲の低密度領域
L2が小さい。一方、図3(b)に示すように、プレー
ト21aの傾斜角度を大きくした場合には、中心部の高
密度領域L1の割合が小さく、その周囲の低密度領域L2
が大きい。このように、プレート21aの傾斜角度を変
更することにより、実質的には、レーザ光L全体の平均
エネルギー密度を調整することができる。これにより、
レーザ光のエネルギー密度を適正な大きさに調整するこ
とが可能となる。
【0015】例えば、レーザ光を照射して被加工物30
に貫通孔を形成する場合、通常、そのエネルギー密度の
変化によって、貫通孔のテーパ角度を変化させており、
例えば、エネルギー密度を1J/cm2程度に安定させ
る必要があるが、レーザ発振器から発振されるレーザ光
のエネルギー密度は、安定しない。しかしながら、上述
のようなウォブルユニットを用いると、レーザ光のエネ
ルギー密度を実質的に安定させることができる。
に貫通孔を形成する場合、通常、そのエネルギー密度の
変化によって、貫通孔のテーパ角度を変化させており、
例えば、エネルギー密度を1J/cm2程度に安定させ
る必要があるが、レーザ発振器から発振されるレーザ光
のエネルギー密度は、安定しない。しかしながら、上述
のようなウォブルユニットを用いると、レーザ光のエネ
ルギー密度を実質的に安定させることができる。
【0016】また、筐体22に保持された集束レンズ2
3は、レーザ光を所定の位置に集束させるためのもので
ある。なお、実際には、筐体22内には集束レンズ23
を含む図示しない複数のレンズが保持されており、これ
ら複数のレンズを介してレーザ光を所定の位置に集束さ
せている。上述のようなレーザ加工機10は、例えば、
インクジェット式記録ヘッドの一部を構成するノズルプ
レートにインクを吐出するノズル開口を形成する場合に
用いられるが、その際、本実施形態では、レーザ光の焦
点位置とチャッキングテーブル14の位置との相対的な
位置ずれを補正し、各ノズル開口を均一な大きさ及び形
状で形成するようにしている。以下、その方法について
説明する。
3は、レーザ光を所定の位置に集束させるためのもので
ある。なお、実際には、筐体22内には集束レンズ23
を含む図示しない複数のレンズが保持されており、これ
ら複数のレンズを介してレーザ光を所定の位置に集束さ
せている。上述のようなレーザ加工機10は、例えば、
インクジェット式記録ヘッドの一部を構成するノズルプ
レートにインクを吐出するノズル開口を形成する場合に
用いられるが、その際、本実施形態では、レーザ光の焦
点位置とチャッキングテーブル14の位置との相対的な
位置ずれを補正し、各ノズル開口を均一な大きさ及び形
状で形成するようにしている。以下、その方法について
説明する。
【0017】なお、ノズルプレート35は、図4に示す
ように、例えば、ポリイミド等のフィルム30Aで形成
されており、このフィルム30Aは、所定の加工部31
にそれぞれノズル開口32を形成後、所定の位置で分割
されて各ノズルプレート35となる。図5及び図6は、
レーザ加工機のテーブル近傍を示す概略図であり、図5
に示すように、まず、所定の位置を基準として、その基
準位置から各加工部31に対応するチャッキングテーブ
ル14表面の距離を測定する。例えば、本実施形態で
は、集束レンズ23を保持する筐体22の外側に、例え
ば、レーザによる測長手段40を設け、この測長手段4
0の位置を基準としてチャッキングテーブル14の表面
の位置を測定した。
ように、例えば、ポリイミド等のフィルム30Aで形成
されており、このフィルム30Aは、所定の加工部31
にそれぞれノズル開口32を形成後、所定の位置で分割
されて各ノズルプレート35となる。図5及び図6は、
レーザ加工機のテーブル近傍を示す概略図であり、図5
に示すように、まず、所定の位置を基準として、その基
準位置から各加工部31に対応するチャッキングテーブ
ル14表面の距離を測定する。例えば、本実施形態で
は、集束レンズ23を保持する筐体22の外側に、例え
ば、レーザによる測長手段40を設け、この測長手段4
0の位置を基準としてチャッキングテーブル14の表面
の位置を測定した。
【0018】次いで、これらの加工部31の何れか一カ
所に対応するチャッキングテーブル14の位置、例え
ば、本実施形態では、最初にノズル開口が形成される第
1の加工部31Aに対応する部分の位置を基準として、
この測定結果から他の各加工部31の基準位置に対する
位置ずれを求める。例えば、第1の加工部31Aに対応
する部分の位置h1に対する第2の加工部31Bの位置
ずれ量は、(h2−h1)である。
所に対応するチャッキングテーブル14の位置、例え
ば、本実施形態では、最初にノズル開口が形成される第
1の加工部31Aに対応する部分の位置を基準として、
この測定結果から他の各加工部31の基準位置に対する
位置ずれを求める。例えば、第1の加工部31Aに対応
する部分の位置h1に対する第2の加工部31Bの位置
ずれ量は、(h2−h1)である。
【0019】次いで、図6(a)に示すように、チャッ
キングテーブル14にフィルム30Aを固定し、基準位
置である第1の加工部31Aにおいてレーザ光Lの焦点
を所定位置P1に調整した後、フィルム30A上にレー
ザ光を照射して第1のノズル開口32Aを形成する。次
に、図6(b)に示すように、例えば、Xテーブル15
によって、第2の加工部31Bがレーザ光Lの照射位置
となるようにチャッキングテーブル14を移動する。こ
のとき、上述のように求めたチャッキングテーブル14
表面の基準位置に対する第2の加工部31Bに対応する
部分のZ方向の位置ずれの測定結果に基づいて、レーザ
光の焦点位置を調整する。例えば、上述のようにレーザ
光Lは、筐体22内に設けられている集束レンズ23を
含む複数のレンズで集束されており、これらのレンズ位
置を調整することによりレーザ光の焦点位置P1を焦点
位置P2に移動する。そして、この照射位置P2でレーザ
光Lを照射することにより第2のノズル開口32Bを形
成する。
キングテーブル14にフィルム30Aを固定し、基準位
置である第1の加工部31Aにおいてレーザ光Lの焦点
を所定位置P1に調整した後、フィルム30A上にレー
ザ光を照射して第1のノズル開口32Aを形成する。次
に、図6(b)に示すように、例えば、Xテーブル15
によって、第2の加工部31Bがレーザ光Lの照射位置
となるようにチャッキングテーブル14を移動する。こ
のとき、上述のように求めたチャッキングテーブル14
表面の基準位置に対する第2の加工部31Bに対応する
部分のZ方向の位置ずれの測定結果に基づいて、レーザ
光の焦点位置を調整する。例えば、上述のようにレーザ
光Lは、筐体22内に設けられている集束レンズ23を
含む複数のレンズで集束されており、これらのレンズ位
置を調整することによりレーザ光の焦点位置P1を焦点
位置P2に移動する。そして、この照射位置P2でレーザ
光Lを照射することにより第2のノズル開口32Bを形
成する。
【0020】以降、上述と同様にレーザ光Lの照射位置
に各加工部31を移動する際、それぞれ、第1の加工部
31Aでの位置に対するチャッキングテーブル14のZ
方向の位置ずれに基づいてレーザ光の焦点位置の補正を
行った後、レーザ光を照射してそれぞれノズル開口32
を形成する。その後、全てのノズル開口が形成されたフ
ィルム30Aを所定の位置で分割して、ノズルプレート
35とする。
に各加工部31を移動する際、それぞれ、第1の加工部
31Aでの位置に対するチャッキングテーブル14のZ
方向の位置ずれに基づいてレーザ光の焦点位置の補正を
行った後、レーザ光を照射してそれぞれノズル開口32
を形成する。その後、全てのノズル開口が形成されたフ
ィルム30Aを所定の位置で分割して、ノズルプレート
35とする。
【0021】このように、各加工部31でチャッキング
テーブル14のZ方向の位置ずれに基づいて、レーザ光
の焦点位置を補正するようにした。これにより、フィル
ム30Aに対するレーザ光Lの焦点位置は、常に、基準
となる第1の加工部31Aに対するレーザ光Lの焦点位
置と同一となる。すなわち、各加工部31において同一
条件でレーザ光を照射することができ、各加工部31に
形成されるノズル開口32を同一の形状及び大きさとす
ることができる。
テーブル14のZ方向の位置ずれに基づいて、レーザ光
の焦点位置を補正するようにした。これにより、フィル
ム30Aに対するレーザ光Lの焦点位置は、常に、基準
となる第1の加工部31Aに対するレーザ光Lの焦点位
置と同一となる。すなわち、各加工部31において同一
条件でレーザ光を照射することができ、各加工部31に
形成されるノズル開口32を同一の形状及び大きさとす
ることができる。
【0022】なお、本実施形態では、光学系によってフ
ィルムに対するレーザ光の焦点位置を調整するようにし
たが、これに限定されず、例えば、Zテーブルを移動し
てフィルムに対するレーザ光の焦点位置を調整するよう
にしてもよい。また、このようなレーザ加工方法は、ノ
ズル開口の形成に限定されず、勿論、他のあらゆる加工
を行う場合に適用できることは言うまでもない。
ィルムに対するレーザ光の焦点位置を調整するようにし
たが、これに限定されず、例えば、Zテーブルを移動し
てフィルムに対するレーザ光の焦点位置を調整するよう
にしてもよい。また、このようなレーザ加工方法は、ノ
ズル開口の形成に限定されず、勿論、他のあらゆる加工
を行う場合に適用できることは言うまでもない。
【0023】ここで、このように形成したノズルプレー
トを用いたヘッドチップの一例について説明する。図7
は、本発明の一実施形態に係るヘッドチップの分解斜視
図である。図7に示すように、圧電セラミックプレート
51には、複数の溝52が並設され、各溝52は、側壁
53で分離されている。各溝52の長手方向一端部は圧
電セラミックプレート51の一端面まで延設されてお
り、他端部は、他端面までは延びておらず、深さが徐々
に浅くなっている。また、各溝52内の両側壁53の開
口側表面には、長手方向に亘って、駆動電界印加用の電
極54が形成されている。
トを用いたヘッドチップの一例について説明する。図7
は、本発明の一実施形態に係るヘッドチップの分解斜視
図である。図7に示すように、圧電セラミックプレート
51には、複数の溝52が並設され、各溝52は、側壁
53で分離されている。各溝52の長手方向一端部は圧
電セラミックプレート51の一端面まで延設されてお
り、他端部は、他端面までは延びておらず、深さが徐々
に浅くなっている。また、各溝52内の両側壁53の開
口側表面には、長手方向に亘って、駆動電界印加用の電
極54が形成されている。
【0024】ここで、圧電セラミックプレート51に形
成される各溝52は、例えば、円盤状のダイスカッター
により形成され、深さが徐々に浅くなった部分は、ダイ
スカッターの形状を利用して形成される。また、各溝5
2内に形成される電極54は、例えば、公知の斜め方向
からの蒸着により形成される。このような圧電セラミッ
クプレート51の溝52の開口側には、インク室プレー
ト55が接合されている。インク室プレート55には、
各溝52の浅くなった他端部と連通する凹部となるイン
ク室56と、このインク室56の底部から溝52とは反
対方向に貫通するインク供給口57とを有する。
成される各溝52は、例えば、円盤状のダイスカッター
により形成され、深さが徐々に浅くなった部分は、ダイ
スカッターの形状を利用して形成される。また、各溝5
2内に形成される電極54は、例えば、公知の斜め方向
からの蒸着により形成される。このような圧電セラミッ
クプレート51の溝52の開口側には、インク室プレー
ト55が接合されている。インク室プレート55には、
各溝52の浅くなった他端部と連通する凹部となるイン
ク室56と、このインク室56の底部から溝52とは反
対方向に貫通するインク供給口57とを有する。
【0025】また、圧電セラミックプレート51とイン
ク室プレート55との接合体の溝52が開口している端
面には、ノズルプレート35が接合されており、ノズル
プレート35の各溝52に対向する位置には、上述のよ
うに形成されたノズル開口32が形成されている。さら
に、圧電セラミックプレート51とインク室プレート5
5との接合体の溝52が開口している端部の周囲には、
ノズル支持プレート58が配置されている。このノズル
支持プレート58は、ノズルプレート35の接合体端面
の外側と接合されて、ノズルプレート35を安定して保
持するためのものである。
ク室プレート55との接合体の溝52が開口している端
面には、ノズルプレート35が接合されており、ノズル
プレート35の各溝52に対向する位置には、上述のよ
うに形成されたノズル開口32が形成されている。さら
に、圧電セラミックプレート51とインク室プレート5
5との接合体の溝52が開口している端部の周囲には、
ノズル支持プレート58が配置されている。このノズル
支持プレート58は、ノズルプレート35の接合体端面
の外側と接合されて、ノズルプレート35を安定して保
持するためのものである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、レーザ
加工機を用いて、被加工物に貫通孔等の加工を行う際、
各加工部において、被加工物を保持するチャッキングテ
ーブルのZ方向の位置ずれを補正するようにした。これ
により、被加工物に照射されるレーザ光の被加工物に対
する焦点位置が、常に一定となるため、被加工物に均一
形状及び大きさの加工を行うことができる。
加工機を用いて、被加工物に貫通孔等の加工を行う際、
各加工部において、被加工物を保持するチャッキングテ
ーブルのZ方向の位置ずれを補正するようにした。これ
により、被加工物に照射されるレーザ光の被加工物に対
する焦点位置が、常に一定となるため、被加工物に均一
形状及び大きさの加工を行うことができる。
【0027】また、本発明によれば、インクジェット式
記録ヘッドの各ノズルプレートに、均一なノズル開口を
形成することができ、良好なインク吐出特性を有するイ
ンクジェット式記録ヘッドを確実に提供することができ
るという効果を奏する。
記録ヘッドの各ノズルプレートに、均一なノズル開口を
形成することができ、良好なインク吐出特性を有するイ
ンクジェット式記録ヘッドを確実に提供することができ
るという効果を奏する。
【図1】本発明の一実施形態に係るレーザ加工機の概略
図である。
図である。
【図2】本実施形態に係るレーザ加工機に用いられるマ
スクを説明する斜視図である。
スクを説明する斜視図である。
【図3】本実施形態に係るレーザ加工機に用いられるウ
ォブルユニットを説明する概略図である。
ォブルユニットを説明する概略図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るノズルプレートを説
明する斜視図である。
明する斜視図である。
【図5】本実施形態のノズル開口の形成工程を説明する
概略図である。
概略図である。
【図6】本実施形態のノズル開口の形成工程を説明する
概略図である。
概略図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るヘッドチップの分解
斜視図である。
斜視図である。
【図8】従来技術に係るレーザ加工機の要部を示す概略
図である。
図である。
10 レーザ加工機 11 レーザ発振器 12 保持可動部 13 光学系 14 チャッキングテーブル 15 Xテーブル 16 Yテーブル 17 Zテーブル 18 アッテネータ 19 ホモジナイザ 20 マスク 21 ウォブルユニット 22 筐体 23 集束レンズ 30A フィルム 31 加工部 32 ノズル開口 35 ノズルプレート
Claims (3)
- 【請求項1】 集束させたレーザ光を照射してテーブル
上に保持した被加工物を加工するレーザ加工方法におい
て、 前記テーブル表面のZ方向の位置をXY面方向の所定位
置毎に検出して、Z方向の位置ずれ量を獲得するステッ
プと、前記位置ずれ量に基づいて前記レーザ光の焦点位
置と前記テーブル表面との相対位置を補正しながら加工
するステップとを有することを特徴とするレーザ加工方
法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記テーブルのZ方
向の位置ずれ量は、前記被加工物の最初に加工される第
1の加工部を基準として獲得することを特徴とするレー
ザ加工方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、前記被加工物
がインクジェット式記録ヘッドを構成するノズルプレー
ト用のフィルムであり、当該フィルムにインクを吐出す
るノズル開口を形成することを特徴とするレーザ加工方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11009610A JP2000202670A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | レ―ザ加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11009610A JP2000202670A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | レ―ザ加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000202670A true JP2000202670A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11725080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11009610A Pending JP2000202670A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | レ―ザ加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000202670A (ja) |
-
1999
- 1999-01-18 JP JP11009610A patent/JP2000202670A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20040302 |