JP2000202424A - 汚染土壌の修復方法及び装置 - Google Patents
汚染土壌の修復方法及び装置Info
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- JP2000202424A JP2000202424A JP11009209A JP920999A JP2000202424A JP 2000202424 A JP2000202424 A JP 2000202424A JP 11009209 A JP11009209 A JP 11009209A JP 920999 A JP920999 A JP 920999A JP 2000202424 A JP2000202424 A JP 2000202424A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 活性炭や微生物による処理を必要とせず、機
能水を使用することにより、効率的に、しかも2次汚染
の問題なく汚染土壌の処理を行うことのできる装置及び
該装置を用いた効率的な汚染土壌修復方法を提供する。 【解決手段】 土壌中の汚染物質を含有する空気を吸引
する工程と、該空気を、機能水リアクターの処理槽内の
汚染物質を分解する機能水を中に導入して接触させて、
該空気中の汚染有機物質を分解する分解処理工程と、該
処理槽から空気を排出する工程を有する、汚染土壌修復
方法。また、縦坑内の汚染物質を含有する空気を吸引す
る吸引手段と、前記空気に含まれる汚染物質を分解する
ための機能水を保持する処理槽を有する機能水リアクタ
ーと、前記空気を前記処理槽内の機能水中に供給するた
めの通気手段を備えた汚染土壌修復装置。
能水を使用することにより、効率的に、しかも2次汚染
の問題なく汚染土壌の処理を行うことのできる装置及び
該装置を用いた効率的な汚染土壌修復方法を提供する。 【解決手段】 土壌中の汚染物質を含有する空気を吸引
する工程と、該空気を、機能水リアクターの処理槽内の
汚染物質を分解する機能水を中に導入して接触させて、
該空気中の汚染有機物質を分解する分解処理工程と、該
処理槽から空気を排出する工程を有する、汚染土壌修復
方法。また、縦坑内の汚染物質を含有する空気を吸引す
る吸引手段と、前記空気に含まれる汚染物質を分解する
ための機能水を保持する処理槽を有する機能水リアクタ
ーと、前記空気を前記処理槽内の機能水中に供給するた
めの通気手段を備えた汚染土壌修復装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚染土壌修復装置
及びそれを用いた効率のよい汚染土壌修復方法に関す
る。
及びそれを用いた効率のよい汚染土壌修復方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、環境汚染問題の解決策として、有
機物質等で汚染された土壌の汚染物質を除去し、土壌を
修復するための種々の試みがなされており、例えば、土
壌中の汚染物質を真空ポンプを用いて吸引し、活性炭処
理する方法や微生物の分解能を用いたバイオレメディエ
ーションが提案されている。
機物質等で汚染された土壌の汚染物質を除去し、土壌を
修復するための種々の試みがなされており、例えば、土
壌中の汚染物質を真空ポンプを用いて吸引し、活性炭処
理する方法や微生物の分解能を用いたバイオレメディエ
ーションが提案されている。
【0003】しかしながら、真空吸引方法によると、汚
染物質を活性炭で吸着して除去するため、吸着効率が低
く、水分を多く含んだ物質の処理が困難であり、また、
汚染物質を吸着した使用済みの活性炭の再処理の問題も
あって、効率的な処理は困難であった。
染物質を活性炭で吸着して除去するため、吸着効率が低
く、水分を多く含んだ物質の処理が困難であり、また、
汚染物質を吸着した使用済みの活性炭の再処理の問題も
あって、効率的な処理は困難であった。
【0004】一方、バイオレメディエーションにおいて
も微生物の分解活性発現や増殖プロセスが必ずしも安定
でなく分解工程の管理が比較的難しく問題も多く、特に
有機塩素系化合物の土壌汚染に関しては実用化にいたっ
ていない。
も微生物の分解活性発現や増殖プロセスが必ずしも安定
でなく分解工程の管理が比較的難しく問題も多く、特に
有機塩素系化合物の土壌汚染に関しては実用化にいたっ
ていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、活性
炭や微生物による処理を必要とせず、機能水を使用する
ことにより、効率的に、しかも2次汚染の問題なく汚染
土壌の処理を行うことのできる装置及び該装置を用いた
効率的な汚染土壌修復方法を提供することにある。
炭や微生物による処理を必要とせず、機能水を使用する
ことにより、効率的に、しかも2次汚染の問題なく汚染
土壌の処理を行うことのできる装置及び該装置を用いた
効率的な汚染土壌修復方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本出願に係わる請求項1
記載の発明は、土壌中の汚染物質を含有する空気を吸引
する工程と、該土壌中の汚染物質を含有する空気を、機
能水リアクターの処理槽内の汚染物質を分解する機能水
を中に導入して接触させて、該空気中の汚染有機物質を
分解する分解処理工程と、該処理槽から排出される空気
を装置外に排出する工程を有することを特徴とする汚染
土壌修復方法に関する。
記載の発明は、土壌中の汚染物質を含有する空気を吸引
する工程と、該土壌中の汚染物質を含有する空気を、機
能水リアクターの処理槽内の汚染物質を分解する機能水
を中に導入して接触させて、該空気中の汚染有機物質を
分解する分解処理工程と、該処理槽から排出される空気
を装置外に排出する工程を有することを特徴とする汚染
土壌修復方法に関する。
【0007】本出願に係わる請求項5記載の発明は、縦
坑内の汚染物質を含有する空気を吸引する吸引手段と、
該吸引手段により吸引された空気に含まれる汚染物質を
分解するための機能水を保持する処理槽を有する機能水
リアクターと、前記空気を前記処理槽内の機能水中に供
給するための通気手段と、を備えたことを特徴とする汚
染土壌修復装置に関する。
坑内の汚染物質を含有する空気を吸引する吸引手段と、
該吸引手段により吸引された空気に含まれる汚染物質を
分解するための機能水を保持する処理槽を有する機能水
リアクターと、前記空気を前記処理槽内の機能水中に供
給するための通気手段と、を備えたことを特徴とする汚
染土壌修復装置に関する。
【0008】[作用]本発明の汚染土壌修復装置は、真空
ポンプによって縦坑内の汚染物質を含有した空気を吸引
する。次に、汚染物質を分解する機能水を含有する処理
槽を内部に設置した機能水リアクター内で、汚染物質を
含有した空気とを機能水と接触させる。これにより、汚
染物質を分解させ、しかる後、液体成分と空気とを排出
するため、有害物質として特に問題となっているトリク
ロロエチレンの如き有機成分を土壌から効率よく抽出
し、処理することができる。
ポンプによって縦坑内の汚染物質を含有した空気を吸引
する。次に、汚染物質を分解する機能水を含有する処理
槽を内部に設置した機能水リアクター内で、汚染物質を
含有した空気とを機能水と接触させる。これにより、汚
染物質を分解させ、しかる後、液体成分と空気とを排出
するため、有害物質として特に問題となっているトリク
ロロエチレンの如き有機成分を土壌から効率よく抽出
し、処理することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の汚染土壌修復装置につい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施形態である汚染土
壌修復装置1の概略図である。本実施例の汚染土壌修復
装置1の縦坑2の開口を囲む壁体には、縦坑2内の空気
を吸引する真空ポンプ3が配設されている。さらに、真
空ポンプ3は、ブロアー4を介して、汚染物質を分解す
る能力を有する機能水を含有する処理槽5が内部に設置
された機能水リアクター6の下部へ連結されている。真
空ポンプ3により吸引された空気はブロアー4によって
該機能水リアクター6下部から機能水リアクター6内に
吹き込まれ、処理槽5と接触する。
壌修復装置1の概略図である。本実施例の汚染土壌修復
装置1の縦坑2の開口を囲む壁体には、縦坑2内の空気
を吸引する真空ポンプ3が配設されている。さらに、真
空ポンプ3は、ブロアー4を介して、汚染物質を分解す
る能力を有する機能水を含有する処理槽5が内部に設置
された機能水リアクター6の下部へ連結されている。真
空ポンプ3により吸引された空気はブロアー4によって
該機能水リアクター6下部から機能水リアクター6内に
吹き込まれ、処理槽5と接触する。
【0011】また、図2は該機能水リアクター6内の処
理槽5の一形態を示したものである。
理槽5の一形態を示したものである。
【0012】処理槽5には機能水を供給するパイプ7が
連結されている。
連結されている。
【0013】8のガス供給口からブロアー4から送られ
てきた汚染空気が処理槽内に供給される。汚染空気は気
泡として機能水中に噴出され汚染物質との接触が促進さ
れる。9は汚染物質と機能水に光を照射する光照射手段
であり、例えばブラックライトなどを用いてもよい。1
0は浄化された汚染空気を排出する管であり11は機能
水の排出手段である。
てきた汚染空気が処理槽内に供給される。汚染空気は気
泡として機能水中に噴出され汚染物質との接触が促進さ
れる。9は汚染物質と機能水に光を照射する光照射手段
であり、例えばブラックライトなどを用いてもよい。1
0は浄化された汚染空気を排出する管であり11は機能
水の排出手段である。
【0014】なお、真空ポンプ3を用いた汚染物質抽出
装置の一例として、公知の二重真空抽出装置等を用いて
もよい。
装置の一例として、公知の二重真空抽出装置等を用いて
もよい。
【0015】尚、図2では処理槽5に機能水をパイプ7
で供給しているが、処理槽5内で機能水を生成させても
良い。このときは、電解質を含む水がパイプ7を介して
処理槽5に供給される。
で供給しているが、処理槽5内で機能水を生成させても
良い。このときは、電解質を含む水がパイプ7を介して
処理槽5に供給される。
【0016】次に、本発明の汚染土壌修復方法について
詳細に説明する。近年、難分解性物質、特にトリクロロ
エチレン等の有機塩化物による汚染が年々深刻化してお
り、効率的で簡易な処理方法の確立が望まれていたが、
本実施例の汚染土壌修復装置1を用いる処理方法は、特
にトリクロロエチレンに有効である。
詳細に説明する。近年、難分解性物質、特にトリクロロ
エチレン等の有機塩化物による汚染が年々深刻化してお
り、効率的で簡易な処理方法の確立が望まれていたが、
本実施例の汚染土壌修復装置1を用いる処理方法は、特
にトリクロロエチレンに有効である。
【0017】トリクロロエチレンは土壌中に蓄積される
が、真空抽出により土壌から気相で抽出することが可能
である。そこで、真空ポンプ3を用いて土壌中のトリク
ロロエチレンを縦坑2内の汚染物質を含有した空気とと
もに吸引する。
が、真空抽出により土壌から気相で抽出することが可能
である。そこで、真空ポンプ3を用いて土壌中のトリク
ロロエチレンを縦坑2内の汚染物質を含有した空気とと
もに吸引する。
【0018】汚染物質を含有する空気は機能水リアクタ
ー6下部からブロアー4によって機能水リアクター6内
へ吹き込まれ、機能水リアクター6内を循環して処理槽
5内の機能水と光照射下で接触し、空気中に気体状態で
存在するトリクロロエチレンが分解される。トリクロロ
エチレンが分解除去された気相は大気中に排気される。
ー6下部からブロアー4によって機能水リアクター6内
へ吹き込まれ、機能水リアクター6内を循環して処理槽
5内の機能水と光照射下で接触し、空気中に気体状態で
存在するトリクロロエチレンが分解される。トリクロロ
エチレンが分解除去された気相は大気中に排気される。
【0019】機能水リアクターに用いられる機能水とは
例えば水素イオン濃度(pH値)が1以上4以下、好ましく
は1.5以上3以下、作用電極をプラチナ電極とし参照電
極を銀-塩化銀としたときの酸化還元電位が800mV
以上1500mV以下、好ましくは900mV以上13
00mV以下、かつ塩素濃度が5mg/L以上150mg/L
以下、好ましくは20mg/L以上80mg/L以下の性状を
もつ水を指す。
例えば水素イオン濃度(pH値)が1以上4以下、好ましく
は1.5以上3以下、作用電極をプラチナ電極とし参照電
極を銀-塩化銀としたときの酸化還元電位が800mV
以上1500mV以下、好ましくは900mV以上13
00mV以下、かつ塩素濃度が5mg/L以上150mg/L
以下、好ましくは20mg/L以上80mg/L以下の性状を
もつ水を指す。
【0020】このような機能水は電解質(例えば、塩化
ナトリウムや塩化カリウムなど)を原水に溶解し、この
水を一対の電極を有する水槽内で電気分解を行なうこと
によってその陽極近傍で得ることができる。ここで電解
前の原水中の電解質の濃度は例えば塩化ナトリウムでは
20mg/L〜2000mg/L、好ましくは100mg/L〜
1500mg/Lとするのが望ましい。
ナトリウムや塩化カリウムなど)を原水に溶解し、この
水を一対の電極を有する水槽内で電気分解を行なうこと
によってその陽極近傍で得ることができる。ここで電解
前の原水中の電解質の濃度は例えば塩化ナトリウムでは
20mg/L〜2000mg/L、好ましくは100mg/L〜
1500mg/Lとするのが望ましい。
【0021】またこのとき一対の電極間に隔膜を配置し
た場合、陽極近傍に生成される酸性水と陰極近傍にて生
成するアルカリ性の水との混合を防ぐことができ、有機
化合物の分解をより効率的に行なう事ができる酸性水を
得ることができる。該隔膜としては例えばイオン交換膜
等が好適に用いられる。
た場合、陽極近傍に生成される酸性水と陰極近傍にて生
成するアルカリ性の水との混合を防ぐことができ、有機
化合物の分解をより効率的に行なう事ができる酸性水を
得ることができる。該隔膜としては例えばイオン交換膜
等が好適に用いられる。
【0022】そしてこのような機能水を得る手段として
は、市販の強酸性電解水生成器(例えば、商品名:オアシ
スバイオハーフ;旭硝子エンジニアリング(株)社製、商
品名:強電解水生成器(Model FW-200;アマノ(株)
社製等)を利用することができる。
は、市販の強酸性電解水生成器(例えば、商品名:オアシ
スバイオハーフ;旭硝子エンジニアリング(株)社製、商
品名:強電解水生成器(Model FW-200;アマノ(株)
社製等)を利用することができる。
【0023】また、隔膜をもたない装置から生成された
機能水も以上述べられてきた有機化合物の分解に用いる
ことができる。例えば酸化還元電位が300mV以上1
100mV以下、好ましくは500mV以上1000m
V以下、かつ塩素濃度が2mg/L以上1000mg/L以
下、好ましくは30mg/L以上500mg/L以下であり、
pHは4〜10、好ましくは4〜8の機能水である。
機能水も以上述べられてきた有機化合物の分解に用いる
ことができる。例えば酸化還元電位が300mV以上1
100mV以下、好ましくは500mV以上1000m
V以下、かつ塩素濃度が2mg/L以上1000mg/L以
下、好ましくは30mg/L以上500mg/L以下であり、
pHは4〜10、好ましくは4〜8の機能水である。
【0024】上記した特性を有する酸性水は電解によっ
てばかりでなく原水に種々の試薬を溶解して調製するこ
とも可能である。例えば、塩酸0.001N〜0.1N、
塩化ナトリウム0.005N〜0.02N、および次亜塩
素酸ナトリウム0.0001M〜0.01Mとすることに
より得ることができる。
てばかりでなく原水に種々の試薬を溶解して調製するこ
とも可能である。例えば、塩酸0.001N〜0.1N、
塩化ナトリウム0.005N〜0.02N、および次亜塩
素酸ナトリウム0.0001M〜0.01Mとすることに
より得ることができる。
【0025】また、pH4以上の機能水も電解によって
ばかりでなく原水に種々の試薬を溶解して調製すること
も可能である。例えば、塩酸0.001N〜0.1N、水
酸化ナトリウム0.001N〜0.1N、および次亜塩素
酸ナトリウム0.0001M〜0.01Mとすることによ
り得ることができるし、次亜塩素酸塩のみ、例えば次亜
塩素酸ナトリウム0.0001M〜0.01Mとすることで
も得られる。塩酸と次亜塩素酸塩でpHが4.0以下で塩
素濃度が2mg/L以上の機能水を調整することもでき
る。
ばかりでなく原水に種々の試薬を溶解して調製すること
も可能である。例えば、塩酸0.001N〜0.1N、水
酸化ナトリウム0.001N〜0.1N、および次亜塩素
酸ナトリウム0.0001M〜0.01Mとすることによ
り得ることができるし、次亜塩素酸塩のみ、例えば次亜
塩素酸ナトリウム0.0001M〜0.01Mとすることで
も得られる。塩酸と次亜塩素酸塩でpHが4.0以下で塩
素濃度が2mg/L以上の機能水を調整することもでき
る。
【0026】また、塩酸以外に他の無機酸、有機酸も用
いることができる。
いることができる。
【0027】これらの、機能水はすべて光照射をおこな
うことで強い酸化能力を示し汚染有機物質を分解する本
発明に用いることができる。
うことで強い酸化能力を示し汚染有機物質を分解する本
発明に用いることができる。
【0028】
【実施例】(実施例1)TCEとPCEで汚染された現場
サイトで、本発明の汚染土壌修復装置の効果を確かめ
た。
サイトで、本発明の汚染土壌修復装置の効果を確かめ
た。
【0029】TCEとPCEで汚染された土壌から公知
の方法に従い土壌吸引(真空抽出法)をおこなったところ
TCEの初期濃度は700〜900ppm、PCEの初期
濃度は300〜700ppmであった。この汚染空気を機
能水リアクターの処理槽の下部から処理槽へ吹き込ま
れ、機能水リアクターの処理槽内の機能水と光照射下で
接触し、空気中に気体状態で存在するTCEとPCEの
分解・除去をおこなった。
の方法に従い土壌吸引(真空抽出法)をおこなったところ
TCEの初期濃度は700〜900ppm、PCEの初期
濃度は300〜700ppmであった。この汚染空気を機
能水リアクターの処理槽の下部から処理槽へ吹き込ま
れ、機能水リアクターの処理槽内の機能水と光照射下で
接触し、空気中に気体状態で存在するTCEとPCEの
分解・除去をおこなった。
【0030】処理槽内にはオアシスバイオハーフ(旭硝
子エンジニアリング(株)社製)から機能水が500mL/
minで供給され、汚染空気は100mL/minで機能水中
に気泡が最小となるようメッシュを介して噴出をおこな
った。光照射はブラックライト蛍光ランプ(東芝製、F
L10BLB,10W)でおこなった。照射エネルギーはお
およそ0.2〜0.6mW/cm2であった。排出されるガ
ス中のTCE,PCE濃度をFID検出器付ガスクロマト
グラフィー(商品名:GC-14B;島津製作所(株)社製、
カラムはJ&W社製DB-624)で測定した。その結
果、排出ガス中のTCE、PCE濃度は2ppm以下であ
り、本発明による装置によりTCE、PCEを高度に分
解除去できることがわかった。
子エンジニアリング(株)社製)から機能水が500mL/
minで供給され、汚染空気は100mL/minで機能水中
に気泡が最小となるようメッシュを介して噴出をおこな
った。光照射はブラックライト蛍光ランプ(東芝製、F
L10BLB,10W)でおこなった。照射エネルギーはお
およそ0.2〜0.6mW/cm2であった。排出されるガ
ス中のTCE,PCE濃度をFID検出器付ガスクロマト
グラフィー(商品名:GC-14B;島津製作所(株)社製、
カラムはJ&W社製DB-624)で測定した。その結
果、排出ガス中のTCE、PCE濃度は2ppm以下であ
り、本発明による装置によりTCE、PCEを高度に分
解除去できることがわかった。
【0031】(実施例2)実施例1と同様な現場サイト
で、本発明の他の実施態様である汚染土壌修復装置の効
果を確かめた。
で、本発明の他の実施態様である汚染土壌修復装置の効
果を確かめた。
【0032】TCEとPCEで汚染された土壌から公知
の方法に従い土壌吸引(真空抽出法)をおこなったところ
TCEの初期濃度は700〜900ppm、PCEの初期
濃度は300〜700ppmであった。この汚染空気を機
能水リアクターの処理槽の下部から処理槽へ吹き込ま
れ、機能水リアクターの処理槽内の機能水と光照射下で
接触し、空気中に気体状態で存在するTCEとPCEの
分解・除去をおこなった。
の方法に従い土壌吸引(真空抽出法)をおこなったところ
TCEの初期濃度は700〜900ppm、PCEの初期
濃度は300〜700ppmであった。この汚染空気を機
能水リアクターの処理槽の下部から処理槽へ吹き込ま
れ、機能水リアクターの処理槽内の機能水と光照射下で
接触し、空気中に気体状態で存在するTCEとPCEの
分解・除去をおこなった。
【0033】処理槽内には、次亜塩素酸を含む溶液(塩
酸0.006N、塩化ナトリウム0.01N、および次亜
塩素酸ナトリウム0.002M、pH2.3、酸化還元電
位1180mV)が500mL/minで供給され、汚染空
気は100mL/minで機能水中に気泡が最小となるよう
メッシュを介して噴出をおこなった。光照射はブラック
ライト蛍光ランプ(東芝製、FL10BLB、10W)でお
こなった。照射エネルギーはおおよそ0.2〜0.6mW
/cm2であった。
酸0.006N、塩化ナトリウム0.01N、および次亜
塩素酸ナトリウム0.002M、pH2.3、酸化還元電
位1180mV)が500mL/minで供給され、汚染空
気は100mL/minで機能水中に気泡が最小となるよう
メッシュを介して噴出をおこなった。光照射はブラック
ライト蛍光ランプ(東芝製、FL10BLB、10W)でお
こなった。照射エネルギーはおおよそ0.2〜0.6mW
/cm2であった。
【0034】排出されるガス中のTCE,PCE濃度を
FID検出器付ガスクロマトグラフィー(商品名:GC-1
4B;島津製作所(株)社製、カラムはJ&W社製DB-62
4)で測定した。その結果、排出ガス中のTCE、PC
E濃度は2ppm以下であり、本発明による装置によりT
CE、PCEを高度に分解除去できることがわかった。
FID検出器付ガスクロマトグラフィー(商品名:GC-1
4B;島津製作所(株)社製、カラムはJ&W社製DB-62
4)で測定した。その結果、排出ガス中のTCE、PC
E濃度は2ppm以下であり、本発明による装置によりT
CE、PCEを高度に分解除去できることがわかった。
【0035】本方法によれば、原位置において、大規模
な掘削を要せず効率的に土壌の修復を行うことができ、
さらに、トリクロロエチレンが機能水により分解除去さ
れるため、微生物のコントロールをおこなう必要も無
く、また活性炭等従来の物理的吸着による除去のごと
く、吸着体自体の処理が問題になることがなく処理に伴
う2次汚染の問題もない。
な掘削を要せず効率的に土壌の修復を行うことができ、
さらに、トリクロロエチレンが機能水により分解除去さ
れるため、微生物のコントロールをおこなう必要も無
く、また活性炭等従来の物理的吸着による除去のごと
く、吸着体自体の処理が問題になることがなく処理に伴
う2次汚染の問題もない。
【0036】
【発明の効果】本発明の汚染土壌修復装置を用いた汚染
土壌修復方法を行うことにより、土壌の掘削移動や活性
炭による処理を必要とせず2次汚染の問題もなく、微生
物を使用することにより生じる活性制御の管理をおこな
う必要のない、原位置において効率的に汚染土壌の処理
を行うことができる優れた効果を示す。
土壌修復方法を行うことにより、土壌の掘削移動や活性
炭による処理を必要とせず2次汚染の問題もなく、微生
物を使用することにより生じる活性制御の管理をおこな
う必要のない、原位置において効率的に汚染土壌の処理
を行うことができる優れた効果を示す。
【図1】本発明の一実施形態である汚染土壌修復装置の
概略図である。
概略図である。
【図2】本発明で用いられる機能水リアクター内の処理
槽の一形態を示した図である。
槽の一形態を示した図である。
1 汚染土壌修復装置 2 縦坑 3 真空ポンプ 4 ブロアー 5 処理槽 6 機能水リアクター 7 パイプ 8 ガス供給口 9 光照射手段 10 排気管 11 機能水排出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/46 Fターム(参考) 4D002 AA21 AC10 BA08 BA09 CA06 CA13 CA20 DA37 DA70 EA01 GA01 GA02 GB02 GB04 GB06 GB09 GB20 HA03 4D004 AA41 AB05 AC07 CA36 CA43 CB43 CC03 CC11 CC12 4D061 DA10 DB10 EA02 FA07
Claims (7)
- 【請求項1】 土壌中の汚染物質を含有する空気を吸引
する工程と、 該土壌中の汚染物質を含有する空気を、機能水リアクタ
ーの処理槽内の汚染物質を分解する機能水を中に導入し
て接触させて、該空気中の汚染有機物質を分解する分解
処理工程と、 該処理槽から排出される空気を装置外に排出する工程を
有することを特徴とする汚染土壌修復方法。 - 【請求項2】 該空気中の汚染有機物質と該機能水との
接触を光の照射下で行う、請求項1記載の汚染土壌修復
方法。 - 【請求項3】 前記機能水が次亜塩素酸を含む溶液であ
る、請求項1または2に記載の汚染土壌修復方法。 - 【請求項4】 前記機能水が電解質水溶液の電気分解に
よって生成する機能水である、請求項1ないし3のいず
れか1項に記載の汚染土壌修復方法。 - 【請求項5】 縦坑内の汚染物質を含有する空気を吸引
する吸引手段と、該吸引手段により吸引された空気に含
まれる汚染物質を分解するための機能水を保持する処理
槽を有する機能水リアクターと、前記空気を前記処理槽
内の機能水中に供給するための通気手段と、を備えたこ
とを特徴とする汚染土壌修復装置。 - 【請求項6】 前記機能水リアクターが前記処理槽に光
照射する手段を有する、請求項5記載の汚染土壌修復装
置。 - 【請求項7】 該機能水リアクターが水の電気分解によ
って前記機能水を生成する手段を有する、請求項6に記
載の汚染土壌修復装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11009209A JP2000202424A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | 汚染土壌の修復方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11009209A JP2000202424A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | 汚染土壌の修復方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000202424A true JP2000202424A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11714087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11009209A Pending JP2000202424A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | 汚染土壌の修復方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000202424A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100353301B1 (ko) * | 2000-10-04 | 2002-09-18 | 한국철도기술연구원 | 일체형 오염토양 복원시스템 |
CN103350104A (zh) * | 2013-07-17 | 2013-10-16 | 中国科学院地理科学与资源研究所 | 一种污染场地原位热强化气相抽提修复集成装备及应用方法 |
CN113414234A (zh) * | 2021-06-21 | 2021-09-21 | 上海格林曼环境技术有限公司 | 用原位低耗组合接力修复装置修复土壤地下水污染的方法 |
-
1999
- 1999-01-18 JP JP11009209A patent/JP2000202424A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100353301B1 (ko) * | 2000-10-04 | 2002-09-18 | 한국철도기술연구원 | 일체형 오염토양 복원시스템 |
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CN103350104B (zh) * | 2013-07-17 | 2014-09-17 | 中国科学院地理科学与资源研究所 | 一种污染场地原位热强化气相抽提修复集成装备及应用方法 |
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