JP2000202409A - 有機物処理装置 - Google Patents
有機物処理装置Info
- Publication number
- JP2000202409A JP2000202409A JP11011198A JP1119899A JP2000202409A JP 2000202409 A JP2000202409 A JP 2000202409A JP 11011198 A JP11011198 A JP 11011198A JP 1119899 A JP1119899 A JP 1119899A JP 2000202409 A JP2000202409 A JP 2000202409A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust
- duct
- fan
- processing tank
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 処理槽からの排気を長寸の排気ダクトを用い
て排出させる構成において、この排出を、長期に亘って
安定して行わせる。 【解決手段】 処理槽1からの排気を、この処理槽1の
内部に連通する排気風路32の中途に配した排気ファンF
の動作により、排気風路32に接続された排気ダクト5を
経て排出する構成において、排気ダクト5を構成する導
入ダクト50の一部を、排気風路32との接続位置の近傍に
て分岐させ、この分岐されたダクトの内部にダクトファ
ンF1 を配し、このダクトファンF1 の動作により分岐
ダクト内に外気を吸込み、排気ダクト5に送出して、排
気風路32との接続位置に導入される処理槽1からの排気
の排出を補助する。
て排出させる構成において、この排出を、長期に亘って
安定して行わせる。 【解決手段】 処理槽1からの排気を、この処理槽1の
内部に連通する排気風路32の中途に配した排気ファンF
の動作により、排気風路32に接続された排気ダクト5を
経て排出する構成において、排気ダクト5を構成する導
入ダクト50の一部を、排気風路32との接続位置の近傍に
て分岐させ、この分岐されたダクトの内部にダクトファ
ンF1 を配し、このダクトファンF1 の動作により分岐
ダクト内に外気を吸込み、排気ダクト5に送出して、排
気風路32との接続位置に導入される処理槽1からの排気
の排出を補助する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理槽に投入され
た有機物を、該処理槽内部の微生物の活動により分解処
理する有機物処理装置に関する。
た有機物を、該処理槽内部の微生物の活動により分解処
理する有機物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭、飲食店の厨房内に発生する厨
芥(生ごみ)等の有機物を処理するための一方法とし
て、微生物による分解を利用する方法がある。この方法
による有機物処理装置は、微生物の担体(木質細片、お
が屑、活性炭等)を収納する処理槽の上部に投入口を開
設し、また内部に攪拌体を配して構成され、該攪拌体の
回転により、前記投入口を経て処理槽内に投入される有
機物を担体と共に攪拌し、該担体中に生息する微生物の
活動により分解処理する構成となっている。
芥(生ごみ)等の有機物を処理するための一方法とし
て、微生物による分解を利用する方法がある。この方法
による有機物処理装置は、微生物の担体(木質細片、お
が屑、活性炭等)を収納する処理槽の上部に投入口を開
設し、また内部に攪拌体を配して構成され、該攪拌体の
回転により、前記投入口を経て処理槽内に投入される有
機物を担体と共に攪拌し、該担体中に生息する微生物の
活動により分解処理する構成となっている。
【0003】前記攪拌により担体中に取り込まれた有機
物は、自然界において日常的に行われている如く、堆肥
化した少量の残留物を残し、炭酸ガスを主成分とするガ
スと水とに分解される。この分解を有効に行わせるため
には、適量の水分を含み適温に保たれた担体中に適正量
の空気(酸素)を供給し、該担体の内部を微生物の活動
に適した環境に保つことが重要である。
物は、自然界において日常的に行われている如く、堆肥
化した少量の残留物を残し、炭酸ガスを主成分とするガ
スと水とに分解される。この分解を有効に行わせるため
には、適量の水分を含み適温に保たれた担体中に適正量
の空気(酸素)を供給し、該担体の内部を微生物の活動
に適した環境に保つことが重要である。
【0004】そこで従来から、処理槽内部の空気を排気
する排気ファンと、処理槽の内部を加熱するヒータとを
備え、例えば、前記排気ファンの動作により、分解処理
の結果として担体中から放出される水分を含んだガスを
処理槽外に排気し、これによって処理槽内に外気を供給
する換気制御と、処理槽の内部温度の検出結果に基づい
て前記ヒータへの通電をオンオフし、処理槽の内部を適
温に保つ加熱制御と、前記攪拌体を周期的に回転駆動し
て前記担体を攪拌し、該担体中に空気を取り込むと共
に、分解により生成されたガス及び水分を処理槽の上部
空間に放出せしめる攪拌制御とを実施し、前記担体中の
水分、温度及び空気量を適正化するようにしている。
する排気ファンと、処理槽の内部を加熱するヒータとを
備え、例えば、前記排気ファンの動作により、分解処理
の結果として担体中から放出される水分を含んだガスを
処理槽外に排気し、これによって処理槽内に外気を供給
する換気制御と、処理槽の内部温度の検出結果に基づい
て前記ヒータへの通電をオンオフし、処理槽の内部を適
温に保つ加熱制御と、前記攪拌体を周期的に回転駆動し
て前記担体を攪拌し、該担体中に空気を取り込むと共
に、分解により生成されたガス及び水分を処理槽の上部
空間に放出せしめる攪拌制御とを実施し、前記担体中の
水分、温度及び空気量を適正化するようにしている。
【0005】前記排気ファンは、前記処理槽の内部に連
通し、該処理槽を内包する外装ハウジングの外部に開口
する排気風路の中途に配してあり、例えば、担体の内部
から生成ガス及び水分が放出される攪拌動作時に、これ
に同期して所定時間だけ駆動せしめられ、この駆動に要
するエネルギの削減を図りつつ、前記生成ガス及び水分
を効果的に排気するようにしている。
通し、該処理槽を内包する外装ハウジングの外部に開口
する排気風路の中途に配してあり、例えば、担体の内部
から生成ガス及び水分が放出される攪拌動作時に、これ
に同期して所定時間だけ駆動せしめられ、この駆動に要
するエネルギの削減を図りつつ、前記生成ガス及び水分
を効果的に排気するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて以上の如き有機物
処理装置は、処理対象物となる厨芥が発生する厨房の近
傍等、室内に設置して用いるのが望ましいが、この場
合、前記排気ファンが駆動されたとき、処理槽の内部の
空気が、前記排気風路の開口端(排気口)を経て室内に
排気され、この排気と共に放出される処理槽内部の臭気
が前記室内に漂い、周辺環境の悪化を招くという問題が
ある。
処理装置は、処理対象物となる厨芥が発生する厨房の近
傍等、室内に設置して用いるのが望ましいが、この場
合、前記排気ファンが駆動されたとき、処理槽の内部の
空気が、前記排気風路の開口端(排気口)を経て室内に
排気され、この排気と共に放出される処理槽内部の臭気
が前記室内に漂い、周辺環境の悪化を招くという問題が
ある。
【0007】このような問題を解消するため、従来か
ら、外装ケースに開口する前記排気風路の排気口に排気
ダクトを接続し、この排気ダクトを室外に延長して、処
理槽からの排気を排気風路及び排気ダクトを経て室外に
排出する構成とした有機物処理装置が提案されている。
ら、外装ケースに開口する前記排気風路の排気口に排気
ダクトを接続し、この排気ダクトを室外に延長して、処
理槽からの排気を排気風路及び排気ダクトを経て室外に
排出する構成とした有機物処理装置が提案されている。
【0008】またこのような構成とした場合、特に、前
記排気ダクトが長寸となったとき、前記排気ファンによ
る排気能力が不足して安定した排気が行えなくなる虞れ
があることから、特開平8-229535号公報(B09B 3/ 00)
には、排気ダクトの中途に補助的な排気作用を行わせる
ための第2の排気ファン(ダクトファン)を配し、安定
した排気がなされるように構成された有機物処理装置が
提案されている。
記排気ダクトが長寸となったとき、前記排気ファンによ
る排気能力が不足して安定した排気が行えなくなる虞れ
があることから、特開平8-229535号公報(B09B 3/ 00)
には、排気ダクトの中途に補助的な排気作用を行わせる
ための第2の排気ファン(ダクトファン)を配し、安定
した排気がなされるように構成された有機物処理装置が
提案されている。
【0009】ところが、処理槽の内部からの排気は、前
記ヒータの加熱により高温となっており、また多量の水
分を含む一方、室外に延長された排気ダクトの端部は外
気に連通しており、この排気ダクト内に配されたダクト
ファンが、その吸込側と吐出側との間の温度差及び湿度
差が大きい環境に曝される結果、該ダクトファンに結露
が発生し易く、駆動用のモータを含めた前記ダクトファ
ンの駆動系が早期に損傷せしめられ、長期間に亘って安
定した排気状態を維持することが難しいという問題があ
った。
記ヒータの加熱により高温となっており、また多量の水
分を含む一方、室外に延長された排気ダクトの端部は外
気に連通しており、この排気ダクト内に配されたダクト
ファンが、その吸込側と吐出側との間の温度差及び湿度
差が大きい環境に曝される結果、該ダクトファンに結露
が発生し易く、駆動用のモータを含めた前記ダクトファ
ンの駆動系が早期に損傷せしめられ、長期間に亘って安
定した排気状態を維持することが難しいという問題があ
った。
【0010】このような結露の発生を緩和するため、前
記特開平8-229535号公報に開示された有機物処理装置に
おいては、排気ダクトの内部のダクトファンを常時駆動
する構成が採用されているが、この場合においても有効
な緩和効果は得られない。更には、前記ダクトファンの
動作により処理槽からの排気が定常的になされ、この排
気と共に処理槽内部の水分が放出されるため、該処理槽
に収納された担体が乾燥し、微生物の生息環境が悪化し
て処理能力の低下を招くという問題があり、また、前記
排気と共に処理槽の内部の熱が放出されるため、該処理
槽の内部加熱のために設けたヒータの負荷が増し、ダク
トファンの常時駆動と併せて運転コストの増大を招くと
いう問題があった。
記特開平8-229535号公報に開示された有機物処理装置に
おいては、排気ダクトの内部のダクトファンを常時駆動
する構成が採用されているが、この場合においても有効
な緩和効果は得られない。更には、前記ダクトファンの
動作により処理槽からの排気が定常的になされ、この排
気と共に処理槽内部の水分が放出されるため、該処理槽
に収納された担体が乾燥し、微生物の生息環境が悪化し
て処理能力の低下を招くという問題があり、また、前記
排気と共に処理槽の内部の熱が放出されるため、該処理
槽の内部加熱のために設けたヒータの負荷が増し、ダク
トファンの常時駆動と併せて運転コストの増大を招くと
いう問題があった。
【0011】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、処理槽からの排気を長寸の排気ダクトを経て排
出させる場合であっても、この排出を、結露の発生の虞
れなく、長期に亘って安定して行わせることができる有
機物処理装置を提供することを目的とする。
であり、処理槽からの排気を長寸の排気ダクトを経て排
出させる場合であっても、この排出を、結露の発生の虞
れなく、長期に亘って安定して行わせることができる有
機物処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
有機物処理装置は、有機物を分解処理する処理槽からの
排気を、該処理槽の内部に連通する排気風路の中途に配
した排気ファンの動作により、前記排気風路に接続され
た排気ダクトを経て排出する構成としてある有機物処理
装置において、前記排気風路との接続位置の近傍にて前
記排気ダクトから分岐された分岐ダクトと、該分岐ダク
トの内部に外気を吸込み、前記排気ダクトとの分岐部に
向けて送出するダクトファンとを具備することを特徴と
する。
有機物処理装置は、有機物を分解処理する処理槽からの
排気を、該処理槽の内部に連通する排気風路の中途に配
した排気ファンの動作により、前記排気風路に接続され
た排気ダクトを経て排出する構成としてある有機物処理
装置において、前記排気風路との接続位置の近傍にて前
記排気ダクトから分岐された分岐ダクトと、該分岐ダク
トの内部に外気を吸込み、前記排気ダクトとの分岐部に
向けて送出するダクトファンとを具備することを特徴と
する。
【0013】本発明においては、処理槽からの排気を、
排気風路に設けた排気ファンの動作により、前記排気風
路に接続された排気ダクトに送り込み、この排気ダクト
から分岐された分岐ダクト内にダクトファンの動作によ
り吸込まれる外気の流れにより補助して排出する。この
ときダクトファンは、外気を吸込み排出する動作をなす
のみであり、処理槽からの高温多湿の排気に曝されず、
結露の発生の虞れが緩和される。
排気風路に設けた排気ファンの動作により、前記排気風
路に接続された排気ダクトに送り込み、この排気ダクト
から分岐された分岐ダクト内にダクトファンの動作によ
り吸込まれる外気の流れにより補助して排出する。この
ときダクトファンは、外気を吸込み排出する動作をなす
のみであり、処理槽からの高温多湿の排気に曝されず、
結露の発生の虞れが緩和される。
【0014】第2発明に係る有機物処理装置は、前記排
気風路と前記排気ダクトとの接続部を閉止し、前記排気
ファンからの送気により押し開かれる開閉手段を備える
ことを特徴とする。
気風路と前記排気ダクトとの接続部を閉止し、前記排気
ファンからの送気により押し開かれる開閉手段を備える
ことを特徴とする。
【0015】この発明においては、排気ファンからの送
気により押し開かれる開閉手段を備え、排気ファンの停
止中には排気風路と排気ダクトとの接続部を閉止し、処
理槽内部との連通を遮断して、排気補助のためのダクト
ファンを処理槽からの高温多湿の排気に接触させず、結
露の発生の虞れを緩和する。
気により押し開かれる開閉手段を備え、排気ファンの停
止中には排気風路と排気ダクトとの接続部を閉止し、処
理槽内部との連通を遮断して、排気補助のためのダクト
ファンを処理槽からの高温多湿の排気に接触させず、結
露の発生の虞れを緩和する。
【0016】第3発明に係る有機物処理装置は、第2発
明の有機物処理装置の開閉手段が、前記排気ファンが停
止しているとき、前記ダクトファンからの送気の作用に
より閉じられる構成としてあることを特徴とする。
明の有機物処理装置の開閉手段が、前記排気ファンが停
止しているとき、前記ダクトファンからの送気の作用に
より閉じられる構成としてあることを特徴とする。
【0017】この発明においては、開閉手段の閉止をダ
クトファンからの送気の作用により行わせ、閉止のため
の専用の手段を設けることなく簡素な構成にて実現す
る。
クトファンからの送気の作用により行わせ、閉止のため
の専用の手段を設けることなく簡素な構成にて実現す
る。
【0018】第4発明に係る有機物処理装置は、第3発
明の有機物処理装置の排気ダクトが、前記開閉手段の下
流側に縮径部を備えることを特徴とする。
明の有機物処理装置の排気ダクトが、前記開閉手段の下
流側に縮径部を備えることを特徴とする。
【0019】この発明においては、ダクトファンによる
送気に開閉手段の下流側に設けた縮径部により抵抗を付
与し、この縮径部の上流側の圧力を増大させ、前記送気
の作用による開閉手段の閉止を確実に行わせて、処理槽
からの排気を一層確実に遮断する。
送気に開閉手段の下流側に設けた縮径部により抵抗を付
与し、この縮径部の上流側の圧力を増大させ、前記送気
の作用による開閉手段の閉止を確実に行わせて、処理槽
からの排気を一層確実に遮断する。
【0020】第5発明に係る有機物処理装置は、前記分
岐ダクト内部の前記排気風路との接続部よりも上流側
に、前記ダクトファンからの送気を整流し、軸回りの速
度成分を抑制する整流手段を備えることを特徴とする。
岐ダクト内部の前記排気風路との接続部よりも上流側
に、前記ダクトファンからの送気を整流し、軸回りの速
度成分を抑制する整流手段を備えることを特徴とする。
【0021】この発明においては、ダクトファンの動作
により排気ダクト内に送り込まれる外気を整流手段によ
り整流し、軸回りの速度成分を抑制して、処理槽からの
排気の合流を容易に行わせ、また開閉手段の閉止を確実
に行わせる。
により排気ダクト内に送り込まれる外気を整流手段によ
り整流し、軸回りの速度成分を抑制して、処理槽からの
排気の合流を容易に行わせ、また開閉手段の閉止を確実
に行わせる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る有機
物処理装置の正面断面図、図2は、図1のII−II線によ
る側断面図、図3は、図1の III−III 線による側断面
図である。
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る有機
物処理装置の正面断面図、図2は、図1のII−II線によ
る側断面図、図3は、図1の III−III 線による側断面
図である。
【0023】図において1は、有機物を分解処理する処
理槽である。この処理槽1は、図2に示す如く、下半部
を半円形とした側断面形状を有し、上部の略全面に有機
物投入のための開口を備える中空容器であり、矩形箱形
をなす外装ケース2の内部に支持されている。
理槽である。この処理槽1は、図2に示す如く、下半部
を半円形とした側断面形状を有し、上部の略全面に有機
物投入のための開口を備える中空容器であり、矩形箱形
をなす外装ケース2の内部に支持されている。
【0024】図2に示す如く処理槽1の上部開口には、
外装ケース2の天板から垂下された短寸筒形の投入シュ
ート20が差し込まれ、処理対象となる有機物の投入口が
形成されており、この投入口の上部は、外装ケース2の
上面に取付けた蓋体21により開閉自在に覆ってある。
外装ケース2の天板から垂下された短寸筒形の投入シュ
ート20が差し込まれ、処理対象となる有機物の投入口が
形成されており、この投入口の上部は、外装ケース2の
上面に取付けた蓋体21により開閉自在に覆ってある。
【0025】図1に示す如く処理槽1の上部一側には、
運転制御のための制御基板3が配設された基板室30が設
けてあり、該基板室30と同側の投入シュート20の背面と
の間に、該投入シュート20の壁面を貫通する多数の排気
孔22,22(図2参照)を介して処理槽1の内部に連通す
る排気風路32が形成されている。この排気風路32は、前
記基板室30の後側にて下方に延設され、外装ケース2の
後壁面に形成された排気口33に連通させてあり、処理槽
1の内部の空気は、排気風路32の中途に配された排気フ
ァンFが回転駆動された場合、排気孔22を経て排気風路
32に吸込まれ、前記排気口33を経て外装ケース2の外部
に排出されるようになしてある。
運転制御のための制御基板3が配設された基板室30が設
けてあり、該基板室30と同側の投入シュート20の背面と
の間に、該投入シュート20の壁面を貫通する多数の排気
孔22,22(図2参照)を介して処理槽1の内部に連通す
る排気風路32が形成されている。この排気風路32は、前
記基板室30の後側にて下方に延設され、外装ケース2の
後壁面に形成された排気口33に連通させてあり、処理槽
1の内部の空気は、排気風路32の中途に配された排気フ
ァンFが回転駆動された場合、排気孔22を経て排気風路
32に吸込まれ、前記排気口33を経て外装ケース2の外部
に排出されるようになしてある。
【0026】図4は、図2のIV−IV線による横断面図で
ある。本図に示す如く処理槽1の上部には、適宜の幅に
亘って内側に折り返され、矩形に開口する投入口の周囲
を縁取る折り返し部10が形成されており、該折り返し部
10には、これを内外に貫通する複数の吸気孔11,11…が
形成されており、処理槽1の内部は、これらの吸気孔1
1,11…により外装ケース2の内側に連通させてある。
また外装ケース2の底面には、これを内外に貫通する複
数の吸気孔12,12…が、図1に示す如く形成されてお
り、外装ケース2の内部は、前記吸気孔12,12…により
外部に連通されている。
ある。本図に示す如く処理槽1の上部には、適宜の幅に
亘って内側に折り返され、矩形に開口する投入口の周囲
を縁取る折り返し部10が形成されており、該折り返し部
10には、これを内外に貫通する複数の吸気孔11,11…が
形成されており、処理槽1の内部は、これらの吸気孔1
1,11…により外装ケース2の内側に連通させてある。
また外装ケース2の底面には、これを内外に貫通する複
数の吸気孔12,12…が、図1に示す如く形成されてお
り、外装ケース2の内部は、前記吸気孔12,12…により
外部に連通されている。
【0027】而して、前記排気ファンFの動作により前
述した排気が行われた場合、図1中に矢符により示す如
く、前記吸気孔12,12…を経て外装ケース2の内部に外
気が吸込まれ、この外気が、処理槽1との間の間隙を経
て上方に向けて流れ、前記吸気孔11,11…の夫々を経て
処理槽1の内部に導入されることとなる。
述した排気が行われた場合、図1中に矢符により示す如
く、前記吸気孔12,12…を経て外装ケース2の内部に外
気が吸込まれ、この外気が、処理槽1との間の間隙を経
て上方に向けて流れ、前記吸気孔11,11…の夫々を経て
処理槽1の内部に導入されることとなる。
【0028】また処理槽1の内側には、両側壁間に横架
された攪拌軸40と、該攪拌軸40から放射状に突設された
複数の攪拌棒41,41…とを備える攪拌体4が配してあ
り、処理槽1の一側外部への攪拌軸40の突出端は、図3
に示す如く、伝動ベルト及び伝動歯車の組み合わせによ
り構成された伝動機構42を介して、外装ケース2の同側
底部に配された攪拌モータMの出力軸に連結されてい
る。
された攪拌軸40と、該攪拌軸40から放射状に突設された
複数の攪拌棒41,41…とを備える攪拌体4が配してあ
り、処理槽1の一側外部への攪拌軸40の突出端は、図3
に示す如く、伝動ベルト及び伝動歯車の組み合わせによ
り構成された伝動機構42を介して、外装ケース2の同側
底部に配された攪拌モータMの出力軸に連結されてい
る。
【0029】図2に示す如く処理槽1の内部には、おが
屑、木質細片等を用いてなる微生物の担体Aが収納され
ており、この担体Aは、前記攪拌モータMにより伝動機
構42を介して減速駆動される攪拌体4の回転により、幅
方向及び深さ方向の略全域に亘って攪拌される。この攪
拌は、上部の投入口から処理槽1内へ有機物が投入され
たとき、この有機物を担体A中に取り込むべく行なわ
れ、また、その後の運転中においては、有機物の分解に
より担体A中に生成される水分及びガスを処理槽1の上
部空間に放出して、該担体Aの内部環境の悪化を防ぐべ
く所定の周期毎に行なわれる。
屑、木質細片等を用いてなる微生物の担体Aが収納され
ており、この担体Aは、前記攪拌モータMにより伝動機
構42を介して減速駆動される攪拌体4の回転により、幅
方向及び深さ方向の略全域に亘って攪拌される。この攪
拌は、上部の投入口から処理槽1内へ有機物が投入され
たとき、この有機物を担体A中に取り込むべく行なわ
れ、また、その後の運転中においては、有機物の分解に
より担体A中に生成される水分及びガスを処理槽1の上
部空間に放出して、該担体Aの内部環境の悪化を防ぐべ
く所定の周期毎に行なわれる。
【0030】前述した排気ファンFの動作による処理槽
1からの排気、及び処理槽1の内部への外気の導入は、
処理槽1の内部に投入される有機物の量に応じて、連続
的又は間欠的に行われる。このような動作により、前記
攪拌に伴って担体Aから放出される水分及びガスが排出
され、また処理槽1に導入された外気が前記担体A中に
取り込まれて、該担体Aの内部環境を微生物の生息に適
した環境に維持することができる。
1からの排気、及び処理槽1の内部への外気の導入は、
処理槽1の内部に投入される有機物の量に応じて、連続
的又は間欠的に行われる。このような動作により、前記
攪拌に伴って担体Aから放出される水分及びガスが排出
され、また処理槽1に導入された外気が前記担体A中に
取り込まれて、該担体Aの内部環境を微生物の生息に適
した環境に維持することができる。
【0031】また、処理槽1の底部外面には、図2及び
図3に示す如く、内部加熱のためのシート状のヒータH
が被着されている。このヒータHによる処理槽1の内部
加熱は、担体Aの内部温度を微生物の活動に適した温度
に保つべく、例えば、図示しない温度センサにより検出
されるヒータHの表面温度に基づいて、該ヒータHへの
通電をオンオフするオンオフ制御により行われる。
図3に示す如く、内部加熱のためのシート状のヒータH
が被着されている。このヒータHによる処理槽1の内部
加熱は、担体Aの内部温度を微生物の活動に適した温度
に保つべく、例えば、図示しない温度センサにより検出
されるヒータHの表面温度に基づいて、該ヒータHへの
通電をオンオフするオンオフ制御により行われる。
【0032】以上の動作は、処理槽1の上部一側の基板
室30の内部に配した制御基板3上に構成された制御部か
らの動作指令に従ってなされ、この動作により、前記担
体Aの内部は、適量の空気の供給と、適正な温度の維持
とにより、微生物の活動に適した環境に保たれ、処理槽
1内に投入されて担体A中に取り込まれた有機物は、堆
肥化した少量の残留物を残し、炭酸ガスを主成分とする
ガスと水とに分解される。
室30の内部に配した制御基板3上に構成された制御部か
らの動作指令に従ってなされ、この動作により、前記担
体Aの内部は、適量の空気の供給と、適正な温度の維持
とにより、微生物の活動に適した環境に保たれ、処理槽
1内に投入されて担体A中に取り込まれた有機物は、堆
肥化した少量の残留物を残し、炭酸ガスを主成分とする
ガスと水とに分解される。
【0033】以上の如く構成された本発明に係る有機物
処理装置は、前記排気ファンFの動作により排気風路32
に排出される処理槽1からの排気を所望の位置に導くべ
く、前記排気風路32の末端において外装ケース2の外側
に開口する排気口33に連設された排気ダクト5を備えて
いる。該排気ダクト5は、図3に示す如く、軸長方向の
両側に開口を有する樹脂製の導入ダクト50と、該導入ダ
クト50の一方の開口端に嵌着固定され、適宜の位置での
屈曲可能に構成された蛇腹形の送出ダクト51とを備えて
構成されている。
処理装置は、前記排気ファンFの動作により排気風路32
に排出される処理槽1からの排気を所望の位置に導くべ
く、前記排気風路32の末端において外装ケース2の外側
に開口する排気口33に連設された排気ダクト5を備えて
いる。該排気ダクト5は、図3に示す如く、軸長方向の
両側に開口を有する樹脂製の導入ダクト50と、該導入ダ
クト50の一方の開口端に嵌着固定され、適宜の位置での
屈曲可能に構成された蛇腹形の送出ダクト51とを備えて
構成されている。
【0034】導入ダクト50は、その軸長方向の中途部
に、夫々の軸心を斜めに交叉させて連通された連結管52
を一体に備えており、この連結管52により前記排気口33
の開口部を囲い、その軸心を上下方向に向けて取付けて
ある。送出ダクト51は、導入ダクト50の下部の開口端に
嵌着され、この送出ダクト51と、前記連結管52及び導入
ダクト50の下半部とにより、前記排気口33を介して外装
ケース2内部の排気風路32に接続された排気ダクト5を
構成しており、前述の如く、排気ファンFの動作により
処理槽1の内部から排気風路32に吸込まれ、該排気風路
32の末端の排気口33から排出される排気は、前記連結管
52を経て導入ダクト50に導入され、送出ダクト51内に送
り出される。
に、夫々の軸心を斜めに交叉させて連通された連結管52
を一体に備えており、この連結管52により前記排気口33
の開口部を囲い、その軸心を上下方向に向けて取付けて
ある。送出ダクト51は、導入ダクト50の下部の開口端に
嵌着され、この送出ダクト51と、前記連結管52及び導入
ダクト50の下半部とにより、前記排気口33を介して外装
ケース2内部の排気風路32に接続された排気ダクト5を
構成しており、前述の如く、排気ファンFの動作により
処理槽1の内部から排気風路32に吸込まれ、該排気風路
32の末端の排気口33から排出される排気は、前記連結管
52を経て導入ダクト50に導入され、送出ダクト51内に送
り出される。
【0035】導入ダクト50内に延設された前記連結管52
の端部には、斜め下向きに傾斜する開口が設けられ、こ
の開口の上半部は、その上縁から下向きに延設された当
て板53に臨ませてある。該当て板53の他側には、これに
沿ってフラップ板54が垂下支持されている。このフラッ
プ板54は、連結管52の端部開口に対応する平面形状を有
する樹脂製の薄板であり、その上縁を枢軸として揺動自
在とされ、この揺動により前記開口を開閉する開閉手段
としての作用をなす。
の端部には、斜め下向きに傾斜する開口が設けられ、こ
の開口の上半部は、その上縁から下向きに延設された当
て板53に臨ませてある。該当て板53の他側には、これに
沿ってフラップ板54が垂下支持されている。このフラッ
プ板54は、連結管52の端部開口に対応する平面形状を有
する樹脂製の薄板であり、その上縁を枢軸として揺動自
在とされ、この揺動により前記開口を開閉する開閉手段
としての作用をなす。
【0036】即ち、図3中に白抜矢符により示す如く、
排気ファンFの動作により、処理槽1からの排気が連結
管52を経て排気ダクト5に送り込まれている場合、前記
フラップ板54は、連結管52からの排気を一面に受けて押
圧され、前記当て板53に他面を押し付けて拘束された状
態となり、前記連結管52の端部開口は大きく開放され
る。またこのフラップ板54による閉止は、後述の如く行
われる。
排気ファンFの動作により、処理槽1からの排気が連結
管52を経て排気ダクト5に送り込まれている場合、前記
フラップ板54は、連結管52からの排気を一面に受けて押
圧され、前記当て板53に他面を押し付けて拘束された状
態となり、前記連結管52の端部開口は大きく開放され
る。またこのフラップ板54による閉止は、後述の如く行
われる。
【0037】前記導入ダクト50の上半部は、排気風路32
との接続位置となる前記連結管52の近傍において上向き
に分岐され、上端部の全面に開口を有する分岐ダクトを
構成している。この分岐ダクト(導入ダクト50の上半
部)の内部には、前記開口に近接する位置にダクトファ
ンF1 が配設されており、該ダクトファンF1 が回転駆
動された場合、図3中に白抜矢符にて示す如く、前記開
口を経て外気が吸込まれ前記排気ダクト5の内部に送り
込まれるようになしてある。
との接続位置となる前記連結管52の近傍において上向き
に分岐され、上端部の全面に開口を有する分岐ダクトを
構成している。この分岐ダクト(導入ダクト50の上半
部)の内部には、前記開口に近接する位置にダクトファ
ンF1 が配設されており、該ダクトファンF1 が回転駆
動された場合、図3中に白抜矢符にて示す如く、前記開
口を経て外気が吸込まれ前記排気ダクト5の内部に送り
込まれるようになしてある。
【0038】ダクトファンF1 の吸込口となる導入ダク
ト50の上部開口には、その断面を横切る態様に複数の整
流リブ55,55…が架設されている。この架設態様は、図
4に明らかである。またダクトファンF1 の吐出側に位
置する前記当て板53の背面には、その幅方向に複数の整
流リブ56,56…(1つのみ図示)が突設されている。こ
れらの整流リブ55,56は、ダクトファンF1 の回転によ
り前記分岐ダクトに吸込まれ、排気ダクト5内部に送り
込まれる外気の流れに夫々作用し、この流れが保有する
軸回りの速度成分を抑制する整流作用をなすものであ
り、この整流作用によりダクトファンF1 からの送気
は、主として軸方向の速度成分を有する層流となって排
気風路32と排気ダクト5との接続部を通過する。
ト50の上部開口には、その断面を横切る態様に複数の整
流リブ55,55…が架設されている。この架設態様は、図
4に明らかである。またダクトファンF1 の吐出側に位
置する前記当て板53の背面には、その幅方向に複数の整
流リブ56,56…(1つのみ図示)が突設されている。こ
れらの整流リブ55,56は、ダクトファンF1 の回転によ
り前記分岐ダクトに吸込まれ、排気ダクト5内部に送り
込まれる外気の流れに夫々作用し、この流れが保有する
軸回りの速度成分を抑制する整流作用をなすものであ
り、この整流作用によりダクトファンF1 からの送気
は、主として軸方向の速度成分を有する層流となって排
気風路32と排気ダクト5との接続部を通過する。
【0039】また送出ダクト51が接続された導入ダクト
50の下側開口部の近傍には、その内面の一部を斜め下向
きに延長して、下方に向けて縮径された縮径部57が設け
てある。この縮径部57は、排気ファンFの動作による処
理槽1からの排気の流れ、及びダクトファンF1 の動作
による外気の流れに抵抗を付与し、該縮径部57の上流側
の内圧を増す作用をなす。
50の下側開口部の近傍には、その内面の一部を斜め下向
きに延長して、下方に向けて縮径された縮径部57が設け
てある。この縮径部57は、排気ファンFの動作による処
理槽1からの排気の流れ、及びダクトファンF1 の動作
による外気の流れに抵抗を付与し、該縮径部57の上流側
の内圧を増す作用をなす。
【0040】前記ダクトファンF1 は、処理槽1の内部
からの前述した排気を行わせるために前記排気ファンF
が駆動されるとき、これと共に回転駆動される。これに
より、前記排気風路32を経て排気ダクト5内に送り込ま
れる処理槽1からの排気は、前記ダクトファンF1 の動
作により排気ダクト5の内部に導入される外気の流れと
合流して送出ダクト51内に送り出される。このとき、ダ
クトファンF1 からの送気は、排気風路32と排気ダクト
5との接続部、即ち、導入ダクト50と連結管52との接続
部を、この接続部よりも上流側の前記整流リブ55,56の
作用により層流となって通過するから、排気風路32を経
て送り込まれる処理槽1からの排気の合流が確実になさ
れ、この排気は、前記ダクトファンF1 の補助的な作用
により送出ダクト51内に安定して送り出される。
からの前述した排気を行わせるために前記排気ファンF
が駆動されるとき、これと共に回転駆動される。これに
より、前記排気風路32を経て排気ダクト5内に送り込ま
れる処理槽1からの排気は、前記ダクトファンF1 の動
作により排気ダクト5の内部に導入される外気の流れと
合流して送出ダクト51内に送り出される。このとき、ダ
クトファンF1 からの送気は、排気風路32と排気ダクト
5との接続部、即ち、導入ダクト50と連結管52との接続
部を、この接続部よりも上流側の前記整流リブ55,56の
作用により層流となって通過するから、排気風路32を経
て送り込まれる処理槽1からの排気の合流が確実になさ
れ、この排気は、前記ダクトファンF1 の補助的な作用
により送出ダクト51内に安定して送り出される。
【0041】図5は、本発明に係る有機物処理装置の使
用状態の説明図である。本発明に係る有機物処理装置
は、外装ケース2の内部に前記処理槽1を備える装置本
体を、図示の如く厨房等の室Rの内部に設置し、排気ダ
クト5を構成する送出ダクト51を適宜に屈曲させ、前記
室Rと室外とを隔てる隔壁Wを貫通せしめて室外に延長
し、この延長端を室外に開口させて、前記処理槽1から
の排気を、排気ダクト5を経て室外に排出する形態にて
使用される。
用状態の説明図である。本発明に係る有機物処理装置
は、外装ケース2の内部に前記処理槽1を備える装置本
体を、図示の如く厨房等の室Rの内部に設置し、排気ダ
クト5を構成する送出ダクト51を適宜に屈曲させ、前記
室Rと室外とを隔てる隔壁Wを貫通せしめて室外に延長
し、この延長端を室外に開口させて、前記処理槽1から
の排気を、排気ダクト5を経て室外に排出する形態にて
使用される。
【0042】このとき前記排気ダクト5には、前記処理
槽1からの排気が、前記排気ファンFの動作により排気
風路32を経て送り込まれると共に、前記ダクトファンF
1 の動作により、導入ダクト50の上端開口部から外気
(室R内の空気)が送り込まれており、前記送出ダクト
51が長寸となったとしても、排気ファンF及びダクトフ
ァンF1 の相乗作用により、前記排気を室外に安定して
排出することができる。
槽1からの排気が、前記排気ファンFの動作により排気
風路32を経て送り込まれると共に、前記ダクトファンF
1 の動作により、導入ダクト50の上端開口部から外気
(室R内の空気)が送り込まれており、前記送出ダクト
51が長寸となったとしても、排気ファンF及びダクトフ
ァンF1 の相乗作用により、前記排気を室外に安定して
排出することができる。
【0043】またこのとき処理槽1からの排気は、前記
ヒータHにより加熱されて高温となっており、また多量
の水分を含んでいるが、ダクトファンF1 は、前記排気
風路32に接続される前記連結管52の連設部よりも上流側
に分岐された分岐ダクト(導入ダクト50の上半部)の内
部に配してあり、高温多湿の排気に直接曝される虞れが
なく安定した動作が可能となる。
ヒータHにより加熱されて高温となっており、また多量
の水分を含んでいるが、ダクトファンF1 は、前記排気
風路32に接続される前記連結管52の連設部よりも上流側
に分岐された分岐ダクト(導入ダクト50の上半部)の内
部に配してあり、高温多湿の排気に直接曝される虞れが
なく安定した動作が可能となる。
【0044】排気ファンFの駆動は、前述の如く、処理
槽1内への有機物の投入量に応じて連続的、又は間欠的
になされるが、前記ダクトファンF1 は、排気ダクト5
内に残留する排気を室外に排出すべく、排気ファンFの
停止中にも連続して駆動される。
槽1内への有機物の投入量に応じて連続的、又は間欠的
になされるが、前記ダクトファンF1 は、排気ダクト5
内に残留する排気を室外に排出すべく、排気ファンFの
停止中にも連続して駆動される。
【0045】このように排気ファンFが停止した状態で
ダクトファンF1 のみが駆動された場合、該ダクトファ
ンF1 により吸気される外気が、導入ダクト50を経て送
出ダクト51に導入され、該送出ダクト51の末端の開口を
経て室外に排気される。このとき、ダクトファンF1 の
動作に伴う排気ダクト5内の送気が、導入ダクト50と連
結管52との接続部に配された前記フラップ板54に作用
し、該フラップ板54が、導入ダクト50側からの押圧によ
り上縁回りに揺動して、前記連結管52の端部開口の周縁
部に押し付けられ、該開口が閉止された状態となる。図
6は、この状態を示す要部拡大断面図である。
ダクトファンF1 のみが駆動された場合、該ダクトファ
ンF1 により吸気される外気が、導入ダクト50を経て送
出ダクト51に導入され、該送出ダクト51の末端の開口を
経て室外に排気される。このとき、ダクトファンF1 の
動作に伴う排気ダクト5内の送気が、導入ダクト50と連
結管52との接続部に配された前記フラップ板54に作用
し、該フラップ板54が、導入ダクト50側からの押圧によ
り上縁回りに揺動して、前記連結管52の端部開口の周縁
部に押し付けられ、該開口が閉止された状態となる。図
6は、この状態を示す要部拡大断面図である。
【0046】これにより排気ダクト5の内部は、前記連
結管52との連通、即ち、排気風路32との連通を絶たれた
状態となり、処理槽1内部の排気は、フラップ板54によ
り阻止され排気ダクト5内に侵入しない。このような作
用をなすフラップ板54は、前述の如く、樹脂製の薄板で
あることから軽量であり、また、排気ダクト5内部の流
れは前記整流リブ55,56の作用により層流化されてお
り、更に、フラップ板54には、これの上流側に位置する
前記縮径部57の作用により増大せしめられた圧力が作用
することから、該フラップ板54による連結管52の端部開
口の閉止は安定してなされ、前記排気の侵入は確実に阻
止される。
結管52との連通、即ち、排気風路32との連通を絶たれた
状態となり、処理槽1内部の排気は、フラップ板54によ
り阻止され排気ダクト5内に侵入しない。このような作
用をなすフラップ板54は、前述の如く、樹脂製の薄板で
あることから軽量であり、また、排気ダクト5内部の流
れは前記整流リブ55,56の作用により層流化されてお
り、更に、フラップ板54には、これの上流側に位置する
前記縮径部57の作用により増大せしめられた圧力が作用
することから、該フラップ板54による連結管52の端部開
口の閉止は安定してなされ、前記排気の侵入は確実に阻
止される。
【0047】以上の如くダクトファンF1 のみが駆動さ
れた場合、排気風路32と排気ダクト5との接続部が前記
フラップ板54により閉止されることから、前記ダクトフ
ァンF1 は処理槽1内部から排出される高温多湿の排気
に曝されることがない。従って、送出ダクト51を介して
排気ダクト5が開放された室外の温度が低い寒冷期にお
いても、前記ダクトファンF1 の前後の温度差は小さ
く、該ダクトファンF1の周辺に結露が発生する虞れが
緩和され、この結露の影響による駆動用のモータを含め
た前記ダクトファンF1 の駆動系の損傷を防止でき、長
期間に亘って安定した排気状態を維持することができ
る。
れた場合、排気風路32と排気ダクト5との接続部が前記
フラップ板54により閉止されることから、前記ダクトフ
ァンF1 は処理槽1内部から排出される高温多湿の排気
に曝されることがない。従って、送出ダクト51を介して
排気ダクト5が開放された室外の温度が低い寒冷期にお
いても、前記ダクトファンF1 の前後の温度差は小さ
く、該ダクトファンF1の周辺に結露が発生する虞れが
緩和され、この結露の影響による駆動用のモータを含め
た前記ダクトファンF1 の駆動系の損傷を防止でき、長
期間に亘って安定した排気状態を維持することができ
る。
【0048】また、ダクトファンF1 のみが駆動されて
いる間、排気風路32と排気ダクト5との接続部がフラッ
プ板54により閉止されることから、処理槽1内部の水分
及び熱の放出を最小限に抑えられる。これにより、処理
槽1内に収納された担体Aの乾燥、及び処理槽1の内部
温度の低下を防ぐことができ、微生物の生息環境が良好
に保たれ、処理能力の低下を来す虞れがない。また、処
理槽1の内部加熱のために設けた前記ヒータHの負荷を
低減し、運転コストを削減することができる。
いる間、排気風路32と排気ダクト5との接続部がフラッ
プ板54により閉止されることから、処理槽1内部の水分
及び熱の放出を最小限に抑えられる。これにより、処理
槽1内に収納された担体Aの乾燥、及び処理槽1の内部
温度の低下を防ぐことができ、微生物の生息環境が良好
に保たれ、処理能力の低下を来す虞れがない。また、処
理槽1の内部加熱のために設けた前記ヒータHの負荷を
低減し、運転コストを削減することができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明の第1発明に係
る有機物処理装置においては、排気ファンの動作により
処理槽からの排気が送り込まれる排気ダクトに、前記排
気の風路の接続部の近傍にて分岐された分岐ダクトを設
け、この分岐ダクト内にダクトファンの動作により外気
を吸込み、この外気の流れにより前記処理槽からの排気
の排出を補助する構成としたから、処理槽からの高温多
湿の排気が排気補助用のダクトファンに接触せず、処理
槽からの排気を長寸の排気ダクトを用いて排出させる場
合であっても、この排出を、結露の発生の虞れなく、長
期に亘って安定して行わせることが可能となる。
る有機物処理装置においては、排気ファンの動作により
処理槽からの排気が送り込まれる排気ダクトに、前記排
気の風路の接続部の近傍にて分岐された分岐ダクトを設
け、この分岐ダクト内にダクトファンの動作により外気
を吸込み、この外気の流れにより前記処理槽からの排気
の排出を補助する構成としたから、処理槽からの高温多
湿の排気が排気補助用のダクトファンに接触せず、処理
槽からの排気を長寸の排気ダクトを用いて排出させる場
合であっても、この排出を、結露の発生の虞れなく、長
期に亘って安定して行わせることが可能となる。
【0050】また第2発明に係る有機物処理装置におい
ては、排気風路と排気ダクトとの接続部に排気ファンか
らの送気により押し開かれる開閉手段を備えたから、排
気ファンの非駆動中に排気ダクトと処理槽の内部との連
通が遮断され、排気補助のためのダクトファンが処理槽
からの高温多湿の排気に曝されることがなくなり、ダク
トファンの周辺での結露の発生の虞れなく、処理槽から
の排気を安定して排出することが可能となる。
ては、排気風路と排気ダクトとの接続部に排気ファンか
らの送気により押し開かれる開閉手段を備えたから、排
気ファンの非駆動中に排気ダクトと処理槽の内部との連
通が遮断され、排気補助のためのダクトファンが処理槽
からの高温多湿の排気に曝されることがなくなり、ダク
トファンの周辺での結露の発生の虞れなく、処理槽から
の排気を安定して排出することが可能となる。
【0051】また第3発明に係る有機物処理装置におい
ては、排気風路と排気ダクトとの接続部を開閉する開閉
手段が、排気ファンが停止しているとき、ダクトファン
からの送気の作用により閉じられる構成としたから、排
気ダクトと処理槽の内部との連通遮断を、専用の手段を
設けることなく簡素な構成にて実現することができ、ダ
クトファンの周辺での結露の発生を防止することができ
る。
ては、排気風路と排気ダクトとの接続部を開閉する開閉
手段が、排気ファンが停止しているとき、ダクトファン
からの送気の作用により閉じられる構成としたから、排
気ダクトと処理槽の内部との連通遮断を、専用の手段を
設けることなく簡素な構成にて実現することができ、ダ
クトファンの周辺での結露の発生を防止することができ
る。
【0052】また第4発明に係る有機物処理装置におい
ては、ダクトファンからの送気の作用により閉じられる
開閉手段の下流側に縮径部を備えたから、この縮径部に
よりダクトファンによる送気に抵抗が付与され、この縮
径部の上流側の圧力が増し、前記開閉手段の閉止を確実
に行わせることができ、ダクトファンの周辺での結露の
発生を防止して、処理槽からの排気を安定して排出する
ことが可能となる。
ては、ダクトファンからの送気の作用により閉じられる
開閉手段の下流側に縮径部を備えたから、この縮径部に
よりダクトファンによる送気に抵抗が付与され、この縮
径部の上流側の圧力が増し、前記開閉手段の閉止を確実
に行わせることができ、ダクトファンの周辺での結露の
発生を防止して、処理槽からの排気を安定して排出する
ことが可能となる。
【0053】更に第5発明に係る有機物処理装置におい
ては、排気風路との接続部よりも上流側の分岐ダクト内
部に整流手段を設け、ダクトファンによる送気が保有す
る軸回りの速度成分を抑制する構成としたから、処理槽
から排気ダクト内への排気の合流を容易に行わせること
ができ、また前記送気により閉止される開閉手段を備え
る場合には、この閉止を確実に行わせることができ、処
理槽からの排気を長寸の排気ダクトを用いて排出させる
場合であっても、この排出を、結露の発生の虞れなく、
長期に亘って安定して行わせることが可能となる等、本
発明は優れた効果を奏する。
ては、排気風路との接続部よりも上流側の分岐ダクト内
部に整流手段を設け、ダクトファンによる送気が保有す
る軸回りの速度成分を抑制する構成としたから、処理槽
から排気ダクト内への排気の合流を容易に行わせること
ができ、また前記送気により閉止される開閉手段を備え
る場合には、この閉止を確実に行わせることができ、処
理槽からの排気を長寸の排気ダクトを用いて排出させる
場合であっても、この排出を、結露の発生の虞れなく、
長期に亘って安定して行わせることが可能となる等、本
発明は優れた効果を奏する。
【図1】本発明に係る有機物処理装置の正面断面図であ
る。
る。
【図2】図1のII−II線による側断面図である。
【図3】図1の III−III 線による側断面図である。
【図4】図2のIV−IV線による横断面図である。
【図5】本発明に係る有機物処理装置の使用状態の説明
図である。
図である。
【図6】フラップ板の動作説明のための要部拡大断面図
である。
である。
1 処理槽 2 外装ケース 5 排気ダクト 32 排気風路 50 導入ダクト 51 送出ダクト 52 連結管 54 フラップ板 55 整流リブ 56 整流リブ F 排気ファン F1 ダクトファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 佳展 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大西 義久 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 浅田 雅彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA03 CA19 CB04 CB21 CB28 CB32 CC08 DA02 DA06 DA12
Claims (5)
- 【請求項1】 有機物を分解処理する処理槽からの排気
を、該処理槽の内部に連通する排気風路の中途に配した
排気ファンの動作により、前記排気風路に接続された排
気ダクトを経て排出する構成としてある有機物処理装置
において、前記排気風路との接続位置の近傍にて前記排
気ダクトから分岐された分岐ダクトと、該分岐ダクトの
内部に外気を吸込み、前記排気ダクトとの分岐部に向け
て送り出すダクトファンとを具備することを特徴とする
有機物処理装置。 - 【請求項2】 前記排気風路と前記排気ダクトとの接続
部を閉止し、前記排気ファンからの送気により押し開か
れる開閉手段を備える請求項1記載の有機物処理装置。 - 【請求項3】 前記開閉手段は、前記排気ファンが停止
しているとき、前記ダクトファンからの送気の作用によ
り閉じられる構成としてある請求項2記載の有機物処理
装置。 - 【請求項4】 前記排気ダクトは、前記開閉手段の下流
側に縮径部を備える請求項3記載の有機物処理装置。 - 【請求項5】 前記分岐ダクト内部の前記排気風路との
接続部よりも上流側に、前記ダクトファンからの送気を
整流し、軸回りの速度成分を抑制する整流手段を備える
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の有機物処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11011198A JP2000202409A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | 有機物処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11011198A JP2000202409A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | 有機物処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000202409A true JP2000202409A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11771355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11011198A Pending JP2000202409A (ja) | 1999-01-19 | 1999-01-19 | 有機物処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000202409A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104399739A (zh) * | 2014-12-03 | 2015-03-11 | 李军 | 家用餐厨垃圾处理装置 |
-
1999
- 1999-01-19 JP JP11011198A patent/JP2000202409A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104399739A (zh) * | 2014-12-03 | 2015-03-11 | 李军 | 家用餐厨垃圾处理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000202409A (ja) | 有機物処理装置 | |
JP3842928B2 (ja) | 有機物処理装置 | |
JPH1190399A (ja) | 有機物処理装置 | |
JP3796046B2 (ja) | 有機物処理装置 | |
JP2000246218A (ja) | 有機物処理装置 | |
JPH09262570A (ja) | 有機物処理装置 | |
JP3310568B2 (ja) | 生ごみ処理装置 | |
JP3511069B2 (ja) | 生ゴミ処理機 | |
JPH0884975A (ja) | 生ごみ処理装置 | |
JP3837353B2 (ja) | 有機物処理装置 | |
KR20010078781A (ko) | 유기물 처리장치 | |
JP3842930B2 (ja) | 有機物処理装置 | |
JP2000061430A (ja) | 廃棄物処理装置 | |
JP2001121114A (ja) | 生ごみ処理装置 | |
JP3261330B2 (ja) | 生ごみ処理装置 | |
JPH11216442A (ja) | 生ゴミ処理装置の給排気構造 | |
JP2008194621A (ja) | 廃棄物処理装置 | |
JP2001219142A (ja) | 有機物処理装置 | |
JPH10244246A (ja) | 厨芥処理装置 | |
JPH0938615A (ja) | 生ごみ処理装置 | |
WO2006059832A1 (en) | Air curtain system in food garbage disposer | |
JP2000202411A (ja) | 生ゴミ処理機の排ガス排気装置 | |
JP2005305352A (ja) | 生ごみ処理機 | |
JPH11216454A (ja) | 有機物処理装置 | |
JPH08332473A (ja) | 生ゴミ処理装置 |