JP2000201984A - 椅子型マッサ―ジ機及び椅子型マッサ―ジ機に装着されるカバ―体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マッサージ部が背もたれを上下移動する椅子
型マッサージ機においてマッサージ部と干渉しないよう
に体感振動発生手段を設ける。 【解決手段】 背もたれを有する椅子本体と、前記背も
たれ内を上下移動するマッサージ部と、を備えたマッサ
ージ機において、前記背もたれには、体感振動発生手段
が設けられ、当該体感振動発生手段は、前記マッサージ
部左右側方位置に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、椅子型マッサージ
機及び椅子型マッサージ機に装着されるカバー体に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、音響信号等を体感振動として
与えるマッサージ機は公知である。このようなマッサー
ジ機においては、体感振動発生手段を、直接使用者の身
体に巻き付けることで装着したり、椅子型マッサージ機
の背もたれの首付近に設けること等が一般的である。ま
た、マッサージ機でなく、単に体感振動発生手段を備え
たリラックスチェアにおいては、体感振動発生手段を背
もたれの任意の位置に配置することが行なわれている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、一般的な椅
子型マッサージ機においては、背もたれ部は、左右の側
方フレームを有し、それらの側方フレームの間をマッサ
ージ部が上下移動するように構成されている。したがっ
て、背もたれの任意の位置に体感振動発生手段を設ける
と、すなわち、背もたれ面のうちマッサージ部が移動す
る領域に体感振動発生手段を設けると、体感振動発生手
段がマッサージ部によるマッサージ作用を阻害したり、
マッサージ部の動作が体感振動発生手段を損傷させるお
それがある。

【０００４】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、マッサージ部が背もたれを上下移動する
椅子型マッサージ機においてマッサージ部と干渉しない
ように体感振動発生手段を設けた椅子型マッサージ機を
提供することを目的とする。また、本発明では、上記の
ような椅子型マッサージ機に装着されるカバー体に体感
振動発生手段を設けることを提案し、その場合に、カバ
ー体の体感振動発生手段がマッサージ機のマッサージ部
と干渉しないようにすることをも目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、以下の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明の椅子型マッサージ機の特徴は、背もたれを有す
る椅子本体と、前記背もたれ内を上下移動するマッサー
ジ部とを備えたマッサージ機において、前記背もたれに
は、体感振動発生手段が設けられ、当該体感振動発生手
段は、前記マッサージ部左右側方位置に配置されている
点にある。かかる構成によれば、体感振動発生手段がマ
ッサージ部の左右側方に設けられているので、体感振動
発生手段がマッサージ部と干渉することがない。

【０００６】また、前記体感振動発生手段は、椅子本体
に着座した使用者の腰位置に対応する位置付近に設けら
れているのが好ましい。この場合、使用者の腰位置に効
果的な振動マッサージ効果を与えられる。また、本発明
のカバー体の特徴は、背もたれにマッサージ部を有する
椅子型マッサージ機に装着されるカバー本体と、当該カ
バー本体に設けられた体感振動発生手段とを有するカバ
ー体であって、前記カバー本体は、前記背もたれを覆う
背もたれカバー部を有し、当該背もたれカバー部は、前
記マッサージ機に装着されたときに前記マッサージ部が
使用者の身体に作用するためのマッサージ作用領域を左
右方向中間位置に有し、前記体感振動発生手段は、前記
マッサージ作用領域の左右側方位置に配置されている点
にある。

【０００７】このカバー体を椅子型マッサージ機に装着
した場合、マッサージ部は、マッサージ作用領域を通じ
て使用者にマッサージを施す。そして、体感振動発生手
段は、マッサージ作用領域の左右側方（マッサージ部と
の不干渉領域）に設けられているから、カバー体の体感
振動発生手段とマッサージ機のマッサージ部が干渉する
ことがない。また、前記カバー本体は、椅子型マッサー
ジ機の座部を覆う座部カバー部を有し、当該座部カバー
部にも体感振動発生手段が設けられているものとするの
が好ましい。この場合、臀部や太もも等にも振動マッサ
ージを施すことができ好適である。

【０００８】また、前記カバー本体は、座部カバー部の
前部にフットレスト部を有し、当該フットレスト部に体
感振動発生手段が設けられているものとするのが好まし
い。この場合、フットレスト部の体感振動発生手段によ
りふくらはぎや足首付近にも振動マッサージを施すこと
ができる。すなわち、使用者の全身に振動マッサージを
施すことができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図１〜図４は、本発明に係る椅子
型マッサージ機１を示している。この椅子型マッサージ
機１は、背もたれ３、座部５、フットレスト７を有する
椅子本体９を備えている。前記背もたれ３内には、使用
者に揉み・叩き等のマッサージを施すためのマッサージ
部１１が設けられている。このマッサージ部１１は、背
もたれ３の上下方向に移動自在に設けられ、使用者の腰
から肩にわたってマッサージを施すことができる。

【００１０】図２に示すように、背もたれ２内には、マ
ッサージ機構部１２が内蔵されている。このマッサージ
機構部１２は、マッサージ部１１と、マッサージ部１１
の上下移動を案内するための左右一対のガイドフレーム
１３とから主構成され、これらのガイドフレーム１３の
間にマッサージ部１１が上下移動自在に設けられてい
る。マッサージ部１１は、左右のガイドフレーム１３間
に上下方向に設けられたネジ軸１５を有するネジ送り機
構１７がモータ１９によって駆動されることで上下移動
するように構成されている。

【００１１】前記マッサージ部１１は、ベース２１に揉
玉２３が設けられており、揉玉２３は、ベース２１に設
けられた機構・モータ（図示省略）によって揉み動作や
叩き動作を行なう。前記マッサージ機構部１２は、その
前面に取り付けられる背もたれ枠体２５によって覆われ
る。このような背もたれ３内部に設けられた枠体２５
は、合成樹脂製であってブロー成形により製作される。
この枠体は、左右の側方枠２７を備えている。また左右
の側方枠２７の上端及び下端は上部枠２９及び下部枠３
１によって連結されており、中央部に上下方向に延びる
マッサージ作用開口部３３を形成している。

【００１２】この開口部３３は、上下方向に移動自在な
マッサージ部１１の揉玉２３が使用者の身体に作用する
のを枠体２５が阻害しないように形成されたものであ
る。したがって、揉玉２３によるマッサージ作用はこの
開口部３３を通じてなされることになる。椅子本体９に
着座した使用者の背中は、実質的にこの枠体２５の左右
側方枠２７で支持され、頭部は実質的に枠体２５の上部
枠２９で支持される。前記枠体２５の前面には、更にフ
レタンフォーム等で形成されたクッション材３５が設け
られている。このクッション材３５は、枠体２５の側方
枠２７を覆う左右の側方部３７と、枠体２５の上部枠２
９を覆う上部３９とを備え、枠体２５開口部３３に対応
した開口部４１を有して、全体が逆Ｕ字状に形成されて
いる。

【００１３】前記クッション材３５の上には、背もたれ
３全体を覆うようにカバー材４３が取り付けられる。こ
のカバー材４３は、布材・皮材等を縫製して製作されて
いる。図１に示すように、前記枠体２５には、スピーカ
４５とトランデューサ４７が取り付けられている。前記
スピーカ４５は、音楽等を使用者の耳元付近で流すため
に、着座した使用者の頭部左右側方位置付近にそれぞれ
配置されている。具体的には、枠体２５の左右側方枠２
７の上部に２個設けられている。

【００１４】前記トランデューサ（体感振動発生手段）
４７は、音楽等に対応した体感振動を発生させるための
ものであって、着座した使用者の腰付近に配置されてい
る。具体的には、枠体の左右の側方枠２７の下部に２個
づつ、計４個設けられている。したがって、前記スピー
カ４５及びトランデューサ４７は、前記マッサージ部１
１（マッサージ作用開口部３３）の側方に設けられてい
ることとなり、揉玉２３と接触することがない。また、
実質的に背中の重みを支持する枠体２７の側方枠２７に
設けられているので、効果的に振動を身体に与えること
ができる。さらに、腰の左右両側付近に設けられている
ので、腰に対して有効なマッサージ効果を与えることが
できる。

【００１５】図３は、スピーカ４５とトランデューサ４
７の枠体２５への取付構造を示している。図２にも示す
ように、枠体２５とクッション材３５のスピーカ４５と
トランデューサ４７が取り付けられる位置には、取付孔
４９が形成されている。枠体２５の取付孔４９には、ス
ピーカ４５やトランデューサ４７の収納部５１が嵌め込
まれている。この収納部５１はゴム製であって、スピー
カ４５やトランデューサ４７に対するクッションとして
の役割をも果たしている。この収納部５１内に、スピー
カ４５又はトランデューサ４７が収納され、スピーカ４
５とトランデューサ４７はカバー材４３によって覆われ
た状態となる。

【００１６】また、トランデューサ４７は、図１に示す
ように、座部５にも２個設けられている。座部５のトラ
ンデューサ４７は、臀部や太ももに対して振動を与える
ことができる。前記スピーカ４５及びトランデューサ４
７は、図４に示すように座部５の下方に設けられたアン
プ５３に接続されており、このアンプ５３から音楽等の
電気信号が与えられる。また、椅子本体９には、前記ア
ンプ５３に接続された操作部５５が設けられており、こ
の操作部により、スピーカ４５の音量、トランデューサ
４７の振動の強さ、音楽の選択等の様々な操作を行なう
ことができる。

【００１７】図５は、本発明に係るカバー体６１を示し
ている。このカバー体６１は、主に椅子型マッサージ機
６３に装着して使用するものであって、マット状のカバ
ー本体６５に、スピーカ６７とトランデューサ（体感振
動発生手段）６９とを備えて主構成されている。なお、
このマッサージ機６３は、体感振動発生手段を備えてい
ない点を除いては図１に示すマッサージ機１と同様に構
成されている。前記カバー本体６３は、椅子型マッサー
ジ機６３の背もたれ７１を覆う背もたれカバー部７３
と、座部７５を覆う座部カバー７７とを有している。ま
た、背もたれカバー部７３と座部カバー部７７とは屈曲
自在に連結されており、椅子型マッサージ機６３をリク
ライニングさせたときにも対応でき、マッサージ機６３
に装着させずに床に平坦状態で置いて使用することもで
きる。

【００１８】前記背もたれカバー部７３の後部には、取
付手段として取付ベルト７９が上下２箇所に設けられて
おり、カバー体６１を椅子型マッサージ機６３に取り付
ける場合には、これらのベルト７９をマッサージ機６３
の背もたれ７１に掛け回せば良い。前記スピーカ６７
は、背もたれカバー部７３の上部の左右両側にそれぞれ
設けられており、マッサージ機６３に装着したときに、
使用者の耳の付近に位置するように配置されている。

【００１９】前記トランデューサ６９は、背もたれカバ
ー部７３の下部の左右両側にそれぞれ２個ずつ設けられ
ており、計４個設けられている。これらのトランデュー
サ６９は、マッサージ機６３に装着したときに、使用者
の腰付近に位置するように配置されている。左右のスピ
ーカ６７とトランデューサ６９は、マッサージ機６３に
装着させたときに、上下移動するマッサージ部の揉玉の
動作を阻害しないように、左右方向に間隔を置いて設け
られており、左右のスピーカ６７とトランデューサ６９
の間が、マッサージ部が使用者の身体に作用するための
マッサージ作用領域８１とされている。

【００２０】すなわち、前記スピーカ６７とトランデュ
ーサ６９は前記マッサージ作用領域８１の左右側方に設
けられており、マッサージ部の揉玉はこのマッサージ作
用領域８１を通じて使用者にマッサージを施すため、揉
玉とトランデューサ６９等が干渉しない。トランデュー
サ６９は、座部カバー部７７にも２個設けられており、
これらのトランデューサ６９も左右振り分け状に配置さ
れている。座部カバー部７７のトランデューサ６９は、
臀部や太ももに対して体感振動を与えることができる。

【００２１】前記スピーカ６７及びトランデューサ６９
は、接続コード８３を介してアンプ（図示省略）に接続
され、使用者に音楽及び体感振動を与えることができ
る。このように、体感振動発生手段６９を備えたカバー
体６１をマッサージ機６３に装着させると、図１で示し
た体感振動発生手段６９を備えたマッサージ機１と同様
の機能を発揮させることができる。そして、その場合で
あってもマッサージ機６３の揉みや叩きを体感振動発生
手段６９が阻害しない。また、このカバー体６１は、通
常の椅子に装着させて使用することもでき、さらに、そ
のまま床に敷いたり若しくはマットの上に載せて使用す
ることもできる。

【００２２】図６は、他の実施の形態に係るカバー体６
１を示している。このカバー体６１も椅子型マッサージ
機６３に装着して使用可能であって、先の実施の形態に
係るカバー体６１と異なる点は、座部カバー部７７の前
部にフットレスト部８７を備えている点にある。このフ
ットレスト部８７は、座部カバー部７７と屈曲自在に設
けられており、マッサージ機６３に装着させずに、床に
平坦状に置いて使用することもできる。フットレスト部
８７には、背もたれカバー部７３及び座部カバー部７７
と同様にトランデューサ６９が左右に２個ずつ振り分け
状に配置されている。これらのトランデューサ６９は、
ふくらはぎや足首付近に体感振動を与えることができ
る。ここで、本実施の形態のカバー体は、背もたれカバ
ー部７３を備えず、座部カバー部７７とフットレスト部
８７を備えたカバー体としても実施可能である。

【００２３】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではない。すなわち、例えば、マッサージ機１
のフットレスト７にトランデューサ４７を設けても良
い。

【００２４】

【発明の効果】本発明の椅子型マッサージ機によれば、
体感振動発生手段を、マッサージ部左右側方位置に設け
たので、体感振動発生手段とマッサージ部が干渉するこ
とがない。また、本発明のカバー体によれば、マッサー
ジ作用領域を設定し、その領域の左右側方位置に体感振
動発生手段を設けたので、このカバー体をマッサージ機
に設けても、マッサージ機のマッサージ部と体感振動発
生手段とが干渉しない。

【図面の簡単な説明】

【図１】椅子型マッサージ機の斜視図である。

【図２】背もたれの分解斜視図である。

【図３】トランデューサの取付構造を示す側断面図であ
る。

【図４】椅子型マッサージ機の背面側の斜視図である。

【図５】椅子型マッサージ機に装着されるカバー体の斜
視図である。

【図６】他の実施形態に係るカバー体の斜視図である。

【符号の説明】

１ 椅子型マッサージ機 ３ 背もたれ ５ 座部 ７ フットレスト １１ マッサージ部 ４５ スピーカ ４７ トランデューサ（体感振動発生手段） ６１ カバー体 ６５ カバー本体 ６７ スピーカ ６９ トランデューサ（体感振動発生手段） ７３ 背もたれカバー部 ７７ 座部カバー部 ８１ マッサージ作用領域

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 背もたれを有する椅子本体と、前記背も
   たれ内を上下移動するマッサージ部と、を備えたマッサ
   ージ機において、 前記背もたれには、体感振動発生手段が設けられ、 当該体感振動発生手段は、前記マッサージ部の左右側方
   位置に配置されていることを特徴とする椅子型マッサー
   ジ機。
2. 【請求項２】 前記体感振動発生手段は、椅子本体に着
   座した使用者の腰位置に対応する位置付近に設けられて
   いることを特徴とする請求項１記載の椅子型マッサージ
   機。
3. 【請求項３】 背もたれにマッサージ部を有する椅子型
   マッサージ機に装着されるカバー本体と、当該カバー本
   体に設けられた体感振動発生手段とを有するカバー体で
   あって、 前記カバー本体は、前記背もたれを覆う背もたれカバー
   部を有し、当該背もたれカバー部は、前記マッサージ機
   に装着されたときに前記マッサージ部が使用者の身体に
   作用するためのマッサージ作用領域を左右方向中間位置
   に有し、 前記体感振動発生手段は、前記マッサージ作用領域の左
   右側方位置に配置されていることを特徴とする椅子型マ
   ッサージ機に装着されるカバー体。
4. 【請求項４】 前記カバー本体は、椅子型マッサージ機
   の座部を覆う座部カバー部を有し、当該座部カバー部に
   体感振動発生手段が設けられていることを特徴とする請
   求項３記載の椅子型マッサージ機に装着されるカバー
   体。
5. 【請求項５】 前記カバー本体は、座部カバー部の前部
   にフットレスト部を有し、当該フットレスト部に体感振
   動発生手段が設けられていることを特徴とする請求項４
   記載の椅子肩マッサージ機に装着されるカバー体。