JP2000201980A - 電動車の操縦用座席 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で部品点数を削減して、製造費を削
減すると共に車体重量の軽量化を図ることができる電動
車の操縦用座席を提供する。 【解決手段】座席１の着座シート２後部両側から杆又は
パイプ材等からなる支持杆３、３を前方斜め上方へ向け
延出し、その上端から後方へ向け折り返して水平状に延
設して肘当部ａ、ａを構成した後、車体内方へ向けて屈
曲延設させて、背凭シート４の取付部ｂを形成し、上記
における支持杆３、３で肘当部ａ、ａと背凭シート４の
取付部ｂ及び着座シート２への取付部を全て構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、電動車の操縦用
座席の構成に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、電動車の操縦用座席は、腰を掛
ける着座シート、上半身を支える背凭シート、腕を支持
する肘当部等から構成され、従来技術にあっては、特開
平２−４６１０６号公報、実開平１−１６５０２７号公
報等に開示されている如く、各構成部材が格別に構成さ
れていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来技術に
あっては、操縦座席を構成する部材が共々格別に構成さ
れており、連結構成部材を含めた部品点数が多くなり、
又、重量の増加にもつながっていた。この発明は、この
ような従来技術の欠点を解消して、簡単な構成で部品点
数及び製造費を削減すると共に、軽量で軽快なイメージ
の操縦用座席を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】車体上に搭載する操縦用
座席１の着座シート２後部両側から杆又はパイプ材等か
らなる支持杆３、３を前方斜め上方へ向け延出し、その
上端から後方へ向け折返して水平状に延設して肘当部
ａ、ａとなし、更にその後端から内方に向け屈曲延設さ
せて背凭シート４の取付部ｂを形成してなる電動車の操
縦用座席の構成とする。また、支持杆３、３を着座シー
ト２へ回動自在に枢支し、該支持杆３、３と背凭シート
４を一体に着座シート２上へ収納可能に構成してなる上
記記載の電動車の操縦用座席の構成とする。

【０００５】

【発明の作用及び効果】請求項１の発明にあっては、操
縦用座席１の着座シート２後部両側から支持杆３、３を
前方斜め上方へ向け延出し、その上端から後方へ向け折
返して水平状に延設して肘当部ａ、ａとなし、その後端
から内方に向け屈曲延設させて背凭シート４の取付部ｂ
を形成してあり、即ち、支持杆３、３によって肘当部
ａ、ａと背凭シート４の取付部ｂ及び着座シート２への
取付部が全て構成され、部品点数及び重量を軽減できる
と共に、デザイン的にも軽快感を有するものである。
又、請求項２の発明にあっては、支持杆３、３を着座シ
ート２へ回動自在に枢支し、該支持杆３、３と背凭シー
ト４を一体に着座シート２上へ収納可能に構成してあ
り、本機の輸送や格納に際して背凭シート４、肘当部
ａ、ａが支持杆３、３と共に回動収納でき、その操作も
簡単でコンパクトに収納できるものである。

【０００６】

【実施例】次に本発明の一実施例を図面を参照しながら
説明する。

【０００７】車体フレーム５は、パイプ状部材にて構成
されており、前方に操向操作を行うハンドル構成部６、
後方に２個の駆動用後輪７、後方上部にリアケース８に
覆われたバッテリ（図示せず）、モータ（図示せず）等
の車体制御部を設け、該リアケース８の上方に搭乗者を
搭載する座席１を設けている。

【０００８】ハンドル構成部６は、２本のパイプ状部材
により構成して立設したハンドル軸９の下端に１個の操
向用前輪１０を左右から挟み込むように保持し、該ハン
ドル軸９の上端中央に操作ボックス１１を固定し、同上
端にて操作ハンドル１４を前後方向に回動固定可能に立
設して構成している。ハンドル軸９は、車体に対し常に
一定角度θを保つように、車体フレーム５前端部に取り
付けており、搭乗者の体格等に対応したハンドル位置の
調節を行う為に操作ハンドル１４を前後に回動しても、
ハンドル軸９上に固定した操作ボックス１１の傾きが変
動することがないようにしている。１３は、車体の走行
速度を変更するアクセルレバーであり、右手側操作ハン
ドル１４の先端部に設置して、同先端部に取着したグリ
ップ１５を持った状態で操作可能に構成している。

【０００９】ハンドル構成部６は、前方に荷物等を搭載
する籠１７を設置することが可能であり、該籠１７はハ
ンドル軸９のほぼ中央部に取着可能な取り付け部材１８
によって支持できる。１９は、車体フレーム５前端に取
着のパイプ状の軸受であり、該軸受１９に回動自在に遊
嵌される縦軸２０上下両端とハンドル軸９を連結板２
１、２１で連結して操舵可能に構成してある。

【００１０】車体フレーム５には、床板２４を装着して
おり、該床板２４下方には制御基板を内装するコントロ
ーラーケース２３を、また、車体フレーム５後部にはバ
ッテリ（図示せず）やモータ（図示せず）、ギヤボック
ス（図示せず）等を搭載すると共にリアケース８で覆っ
てある。

【００１１】２５、２５は、座席１を支持する支持杆
で、一対のパイプ状部材にて構成しており、左右の車体
フレーム５、５前後中央部から固着立設している。該支
持杆２５、２５は座席１下方に設けたリアケース８を跨
ぐように立設し、リヤケース８上部で内方へ屈曲して構
成すると共に、座席１下面より垂設した座席杆２６を上
下高さ変更可能に嵌入し、固定具２７によって上着して
ある。また、支持杆２５を車体後方へ傾斜させて立設す
ることで座席１の高さを高くすれば、座席１位置がハン
ドルから遠ざかり、低くすれば座席１位置が近づくとい
った乗車姿勢の選択を理想的に行えるようにしている。
２２、２２は補強杆であり、支持杆２５、２５の中間部
と車体フレーム５後部を連結してある。

【００１２】搭乗者を搭載する座席１は、着座シート２
の後部下面にブラケット２８を設け、該ブラケット２８
からパイプ材からなる支持杆３、３を前方斜め上方へ向
け延出し、その上端から後方へ向け折返して水平状に延
出して肘当部ａ、ａとなし、更にその後端から内方に向
け屈曲延設させて背凭シート４の取付部ｂを形成すると
共に、該支持杆３をブラケット２８にて前後方向に回動
自在に構成し、ボルト１２によって適宜固定することを
可能に構成している。そして、支持杆３、３を着座シー
ト２上へ回動することで、該支持杆３、３と背凭シート
４を一体に着座シート２上へ収納し、本機の輸送や格納
に際して車体をコンパクトにすることができる。また、
支持杆３、３によって肘当部ａ、ａと背凭シート４の取
付部ｂ及び着座シート２への取付部が全て構成されてお
り、部品点数及び重量を軽減できると共に、デザイン的
にも軽快感を有するものとしている。

【００１３】なお、請求項の範囲の項に図面との対象と
便利にする為に番号を記すが、この記入により、本発明
は添付図面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例における一部を省略した全体斜視図。

【図２】本実施例における一部作用を示す全体側面図。

【図３】本実施例における全体背面図。

【図４】本実施例における全体平面図。

【符号の説明】

１ 座席 ２ 着座シート ３ 支持杆 ４ 背凭シート ａ 肘当部 ｂ 取付部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】車体上に搭載する操縦用座席（１）の着座
   シート（２）後部両側から杆又はパイプ材等からなる支
   持杆（３）、（３）を前方斜め上方へ向け延出し、その
   上端から後方へ向け折返して水平状に延設して肘当部
   （ａ）、（ａ）となし、更にその後端から内方に向け屈
   曲延設させて背凭シート（４）の取付部（ｂ）を形成し
   てなる電動車の操縦用座席。
2. 【請求項２】支持杆（３）、（３）を着座シート（２）
   へ回動自在に枢支し、該支持杆（３）、（３）と背凭シ
   ート（４）を一体に着座シート（２）上へ収納可能に構
   成してなる請求項第１項記載の電動車の操縦用座席。