JP2000201685A - Hla―dqa1対立遺伝子型の判別のためのプライマ―およびそれを用いる判別方法 - Google Patents
Hla―dqa1対立遺伝子型の判別のためのプライマ―およびそれを用いる判別方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】HLA−DQA1対立遺伝子のタイピングを容
易に行なうための方法、それに用いるキットおよび試薬
を提供する。 【解決手段】HLA−DQA1対立遺伝子またはその断
片を含む核酸試料に対して、配列表の配列番号1から配
列番号9、配列番号11から配列番号22、配列番号2
4および配列番号25の核酸配列から選ばれるプライマ
ーの少なくとも1つを用いてPCR法などの核酸の増幅
反応を行い、電気泳動法などにより該増幅産物を解析す
ることにより、対応する各特定のHLA−DQA1対立
遺伝子の型および各特定のグループ内のHLA−DQA
1対立遺伝子群の特定の型をグループとして判別する。
なお本発明は、HLA−DQA1対立遺伝子型の判別の
ために有用な前記プライマーを提供する。
易に行なうための方法、それに用いるキットおよび試薬
を提供する。 【解決手段】HLA−DQA1対立遺伝子またはその断
片を含む核酸試料に対して、配列表の配列番号1から配
列番号9、配列番号11から配列番号22、配列番号2
4および配列番号25の核酸配列から選ばれるプライマ
ーの少なくとも1つを用いてPCR法などの核酸の増幅
反応を行い、電気泳動法などにより該増幅産物を解析す
ることにより、対応する各特定のHLA−DQA1対立
遺伝子の型および各特定のグループ内のHLA−DQA
1対立遺伝子群の特定の型をグループとして判別する。
なお本発明は、HLA−DQA1対立遺伝子型の判別の
ために有用な前記プライマーを提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】ヒトの主要組織適合性抗原である
HLA(Human Leukocyte Antigen)は、免疫担当細胞
の膜表面に発現し、抗原処理(antigen processing)さ
れた外因性および内因性抗原由来のぺプチドをTリンパ
球に提示すると共に、自己・非自己の識別マーカーとし
て機能している。本発明は、HLA−DQA1対立遺伝
子型の判別方法、そのキットおよび試薬に関するもので
あり、特に臨床医学領域における臓器移植の際のドナー
・レシピエント間の適合性の判定やHLA−DQA1対
立遺伝子型と各種疾患との相関性の解析などにおいて有
用である。
HLA(Human Leukocyte Antigen)は、免疫担当細胞
の膜表面に発現し、抗原処理(antigen processing)さ
れた外因性および内因性抗原由来のぺプチドをTリンパ
球に提示すると共に、自己・非自己の識別マーカーとし
て機能している。本発明は、HLA−DQA1対立遺伝
子型の判別方法、そのキットおよび試薬に関するもので
あり、特に臨床医学領域における臓器移植の際のドナー
・レシピエント間の適合性の判定やHLA−DQA1対
立遺伝子型と各種疾患との相関性の解析などにおいて有
用である。
【0002】
【従来の技術】HLA抗原は、従来から主にヒト同種抗
体を用いた血清学的方法により、型判別が行われてき
た。すなわち臍帯血や頻回輸血者の血清中に含まれる各
HLA抗原型に対する特異抗体を用いて抗原抗体反応を
行い、補体依存性の細胞障害を惹起させることで、陽性
細胞は細胞膜の透過性に変化を来しエオジン色素などの
取り込みにより、顕微鏡下で着色され膨化した形態とし
て識別できる。この方法によりHLAクラスI抗原であ
るHLA−A、B、C抗原および同クラスII抗原であ
るDR,DQ抗原の型を識別することが可能であるが、
該方法は特異抗体の採取と品質維持、および供給面に問
題があった。また方法論的には細胞の生存を指標として
判定するため、被検試料の状態の悪化、例えば疾病や採
血後の経時的影響に起因する細胞生存率の低下などが検
査成績の信頼性の低下の誘因になるという問題があっ
た。
体を用いた血清学的方法により、型判別が行われてき
た。すなわち臍帯血や頻回輸血者の血清中に含まれる各
HLA抗原型に対する特異抗体を用いて抗原抗体反応を
行い、補体依存性の細胞障害を惹起させることで、陽性
細胞は細胞膜の透過性に変化を来しエオジン色素などの
取り込みにより、顕微鏡下で着色され膨化した形態とし
て識別できる。この方法によりHLAクラスI抗原であ
るHLA−A、B、C抗原および同クラスII抗原であ
るDR,DQ抗原の型を識別することが可能であるが、
該方法は特異抗体の採取と品質維持、および供給面に問
題があった。また方法論的には細胞の生存を指標として
判定するため、被検試料の状態の悪化、例えば疾病や採
血後の経時的影響に起因する細胞生存率の低下などが検
査成績の信頼性の低下の誘因になるという問題があっ
た。
【0003】近年、分子生物学的技術の発展によってH
LA抗原をコードする遺伝子領域が解析されるに伴い、
各種HLA抗原型とその遺伝子の塩基配列の対応性につ
いて知られるようになった。すなわちHLA遺伝子の特
定の遺伝子配列を調べることで、被検試料のHLA抗原
型を決定する(遺伝子タイピング)ことが可能となっ
た。特に微細な塩基配列の変化を高感度に検出すること
が可能な技術であるPCR(Polymerase Chain Reactio
n)法は、HLAクラスII抗原遺伝子であるDR、D
Q、DP遺伝子のタイピングに関して既に利用されてい
る。また、これらのPCR法を基盤としたHLAクラス
II遺伝子タイピングの技法として、PCR−SSOP
(Sequence-Specific Oligonucleotide Probe)法、P
CR−RFLP(Restriction Fragment Length Polymo
rphism)法、PCR−SSP(Sequence-Specific Prim
er)法、PCR−SSCP(Single Strand Conformati
on Polymorphism)法などが開発されている。これらの
技法は何れも解析の対象となる遺伝子領域をPCR法で
増幅し、その増幅産物に対しさらに別の技法を用いるこ
とにより塩基配列の可変部位を解析して、遺伝子型を判
別するものである。このHLAクラスII遺伝子タイピ
ングでは、従来のヒト同種血清を用いた血清学的方法に
よる型分類に留まらず、遺伝子レベルの型分類を可能に
している。すなわち従来の血清学的方法では同一と考え
られていた抗原が、遺伝子配列の違いによりさらに細分
化され、前記検査の臨床的意義の拡大をもたらしてい
る。
LA抗原をコードする遺伝子領域が解析されるに伴い、
各種HLA抗原型とその遺伝子の塩基配列の対応性につ
いて知られるようになった。すなわちHLA遺伝子の特
定の遺伝子配列を調べることで、被検試料のHLA抗原
型を決定する(遺伝子タイピング)ことが可能となっ
た。特に微細な塩基配列の変化を高感度に検出すること
が可能な技術であるPCR(Polymerase Chain Reactio
n)法は、HLAクラスII抗原遺伝子であるDR、D
Q、DP遺伝子のタイピングに関して既に利用されてい
る。また、これらのPCR法を基盤としたHLAクラス
II遺伝子タイピングの技法として、PCR−SSOP
(Sequence-Specific Oligonucleotide Probe)法、P
CR−RFLP(Restriction Fragment Length Polymo
rphism)法、PCR−SSP(Sequence-Specific Prim
er)法、PCR−SSCP(Single Strand Conformati
on Polymorphism)法などが開発されている。これらの
技法は何れも解析の対象となる遺伝子領域をPCR法で
増幅し、その増幅産物に対しさらに別の技法を用いるこ
とにより塩基配列の可変部位を解析して、遺伝子型を判
別するものである。このHLAクラスII遺伝子タイピ
ングでは、従来のヒト同種血清を用いた血清学的方法に
よる型分類に留まらず、遺伝子レベルの型分類を可能に
している。すなわち従来の血清学的方法では同一と考え
られていた抗原が、遺伝子配列の違いによりさらに細分
化され、前記検査の臨床的意義の拡大をもたらしてい
る。
【0004】HLAクラスII抗原はα鎖とβ鎖が非共
有結合してヘテロ2量体を形成することからなる構造で
あるが、いわゆる抗原特異性(antigenic specificit
y)は抗原ぺプチド結合部位であるβ鎖のβ1ドメイン
のアミノ酸残基の置換によることが知られている(Mars
h, S.G. et al., Immunol. Today 1989 : 10: 305-31
2)。従ってHLAクラスII遺伝子のタイピングは、
一般的に、著しい多型性を示すβ鎖のβ1ドメインをコ
ードする遺伝子(HLA−DRB1、DQB1およびD
PB1)の第2エクソンが対象領域とされている。とこ
ろがα鎖においても、HLA−DQβ鎖と結合するDQ
α鎖は他のクラスII抗原のα鎖と比較して顕著な多型
性が認められている(Marsh, S.G., Tissue Antigens 1
998 : 51: 467-507)。そこで現在ではクラスIIβ鎖
遺伝子と同様に、前記DQα鎖の遺伝子であるHLA−
DQA1の第2エクソンを対象領域とする遺伝子タイピ
ングも行われている。
有結合してヘテロ2量体を形成することからなる構造で
あるが、いわゆる抗原特異性(antigenic specificit
y)は抗原ぺプチド結合部位であるβ鎖のβ1ドメイン
のアミノ酸残基の置換によることが知られている(Mars
h, S.G. et al., Immunol. Today 1989 : 10: 305-31
2)。従ってHLAクラスII遺伝子のタイピングは、
一般的に、著しい多型性を示すβ鎖のβ1ドメインをコ
ードする遺伝子(HLA−DRB1、DQB1およびD
PB1)の第2エクソンが対象領域とされている。とこ
ろがα鎖においても、HLA−DQβ鎖と結合するDQ
α鎖は他のクラスII抗原のα鎖と比較して顕著な多型
性が認められている(Marsh, S.G., Tissue Antigens 1
998 : 51: 467-507)。そこで現在ではクラスIIβ鎖
遺伝子と同様に、前記DQα鎖の遺伝子であるHLA−
DQA1の第2エクソンを対象領域とする遺伝子タイピ
ングも行われている。
【0005】しかしながら近年のHLA抗原遺伝子の解
析において、HLA−DQA1の第2エクソン以外の領
域内でも核酸塩基の置換が次々と発見されており、この
変異に基づいた新規の対立遺伝子がWHO(世界保健機
構)命名委員会で認定されている(Bodmer, J.G. et a
l., Tissue Antigens 1997 : 49: 297-321)。すなわ
ち、第2エクソン領域のみを対象としたHLA−DQA
1遺伝子タイピングでは全てのDQA1対立遺伝子の区
別が不可能となっている。実際には1998年11月現
在で16種類のHLA−DQA1対立遺伝子の存在が知
られているが(但し同義置換の区別無し)、第2エクソ
ン領域のみを対象としたHLA−DQA1遺伝子タイピ
ングでは8種類にしか大別できない。
析において、HLA−DQA1の第2エクソン以外の領
域内でも核酸塩基の置換が次々と発見されており、この
変異に基づいた新規の対立遺伝子がWHO(世界保健機
構)命名委員会で認定されている(Bodmer, J.G. et a
l., Tissue Antigens 1997 : 49: 297-321)。すなわ
ち、第2エクソン領域のみを対象としたHLA−DQA
1遺伝子タイピングでは全てのDQA1対立遺伝子の区
別が不可能となっている。実際には1998年11月現
在で16種類のHLA−DQA1対立遺伝子の存在が知
られているが(但し同義置換の区別無し)、第2エクソ
ン領域のみを対象としたHLA−DQA1遺伝子タイピ
ングでは8種類にしか大別できない。
【0006】本発明者らは上記HLA−DQA1対立遺
伝子の第2エクソン以外の領域内の核酸塩基の置換に着
目し研究を重ねた結果、第3エクソン領域の遺伝子によ
りコードされるα2ドメイン内の第160番目のアミノ
酸残基のみが異なるDQA1*03および*05のサブタ
イプ間においては、連鎖不平衡を示すHLAハプロタイ
プが異なることから、この形成は進化系統学的に自然淘
汰されたものであることを証明した(Kaneshige, T. et
al., Tissue Antigens 1997 : 49: 46-52)。これは第
3エクソン領域の遺伝子の変異が、例えばその遺伝子産
物であるHLA−DQα鎖がDQβ鎖と会合する際に構
造的差異を引き起こすことにより、生物的機能に影響し
ている可能性を支持するものである。事実、他の研究者
らのインビトロ・ミュータジェネシス(in vitro mutag
enesis)解析の結果でも、該領域がコードするアミノ酸
配列はCD4結合部位に対応すると考えられており、そ
の部位のアミノ酸残基の置換によりその結合様式に変化
を来すことが報告されている(Konig, R. et al., J. E
xp. Med. 1995 : 182: 779-787およびPaliakasis,K. et
al., J. Struct. Biol. 1996 : 117: 145-163)。
伝子の第2エクソン以外の領域内の核酸塩基の置換に着
目し研究を重ねた結果、第3エクソン領域の遺伝子によ
りコードされるα2ドメイン内の第160番目のアミノ
酸残基のみが異なるDQA1*03および*05のサブタ
イプ間においては、連鎖不平衡を示すHLAハプロタイ
プが異なることから、この形成は進化系統学的に自然淘
汰されたものであることを証明した(Kaneshige, T. et
al., Tissue Antigens 1997 : 49: 46-52)。これは第
3エクソン領域の遺伝子の変異が、例えばその遺伝子産
物であるHLA−DQα鎖がDQβ鎖と会合する際に構
造的差異を引き起こすことにより、生物的機能に影響し
ている可能性を支持するものである。事実、他の研究者
らのインビトロ・ミュータジェネシス(in vitro mutag
enesis)解析の結果でも、該領域がコードするアミノ酸
配列はCD4結合部位に対応すると考えられており、そ
の部位のアミノ酸残基の置換によりその結合様式に変化
を来すことが報告されている(Konig, R. et al., J. E
xp. Med. 1995 : 182: 779-787およびPaliakasis,K. et
al., J. Struct. Biol. 1996 : 117: 145-163)。
【0007】またリーダーペプチド(および一部のα1
ドメイン)をコードする第1エクソンにおいてもアミノ
酸残基の置換が観察され、さらにこの置換のみで区別さ
れる対立遺伝子(サブタイプ)間でも異なるHLAハプ
ロタイプを形成することから(Yasunaga, S. et al., T
issue Antigens 1996 : 47: 37-48)、上記同様、第1
エクソン領域の遺伝子の変異が何らかの生物学的機能の
相違に影響している可能性が示唆される。
ドメイン)をコードする第1エクソンにおいてもアミノ
酸残基の置換が観察され、さらにこの置換のみで区別さ
れる対立遺伝子(サブタイプ)間でも異なるHLAハプ
ロタイプを形成することから(Yasunaga, S. et al., T
issue Antigens 1996 : 47: 37-48)、上記同様、第1
エクソン領域の遺伝子の変異が何らかの生物学的機能の
相違に影響している可能性が示唆される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の事実から判断し
て、HLA−DQA1対立遺伝子の第2エクソン以外の
遺伝子領域の解析はHLA−DQ分子の詳細な解析や、
またその応用として各種疾患の病因若しくは病態の診断
などの臨床適用に有用であると考えられる。本発明の目
的は、HLA−DQA1対立遺伝子の全遺伝子領域を解
析対象として、全てのHLA−DQA1対立遺伝子のタ
イピングを容易に行なうための方法、それに用いるキッ
トおよび試薬を提供することである。
て、HLA−DQA1対立遺伝子の第2エクソン以外の
遺伝子領域の解析はHLA−DQ分子の詳細な解析や、
またその応用として各種疾患の病因若しくは病態の診断
などの臨床適用に有用であると考えられる。本発明の目
的は、HLA−DQA1対立遺伝子の全遺伝子領域を解
析対象として、全てのHLA−DQA1対立遺伝子のタ
イピングを容易に行なうための方法、それに用いるキッ
トおよび試薬を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
に鑑み、鋭意研究した結果、染色体DNA中に存在する
少なくとも1つの特定のHLA−DQA1対立遺伝子の
塩基配列に特異的なPCR増幅用プライマー、および特
定のHLA−DQA1対立遺伝子群からなる少なくとも
1つの特定のグループ内の各遺伝子に共通の塩基配列に
特異的なPCR増幅用プライマーを創意工夫して設定す
ることができた。その中でも特に、第1エクソン内に存
在する可変部位をPCR増幅するのに有用な、HLA−
DQA1グループ特異的な第1イントロン内のプライマ
ーを設定することができた。さらに、HLA−DQA1
対立遺伝子またはその断片を含む核酸試料に対して前記
プライマーを用いてPCR法を行い、該増幅産物を電気
泳動法により展開して特定のサイズのDNAバンドの存
在の有無を確認することにより、対応する各特定のHL
A−DQA1対立遺伝子の型および各特定のグループ内
のHLA−DQA1対立遺伝子群の特定の型をグループ
として判別することが可能であることを見出し、本発明
を完成するに至った。
に鑑み、鋭意研究した結果、染色体DNA中に存在する
少なくとも1つの特定のHLA−DQA1対立遺伝子の
塩基配列に特異的なPCR増幅用プライマー、および特
定のHLA−DQA1対立遺伝子群からなる少なくとも
1つの特定のグループ内の各遺伝子に共通の塩基配列に
特異的なPCR増幅用プライマーを創意工夫して設定す
ることができた。その中でも特に、第1エクソン内に存
在する可変部位をPCR増幅するのに有用な、HLA−
DQA1グループ特異的な第1イントロン内のプライマ
ーを設定することができた。さらに、HLA−DQA1
対立遺伝子またはその断片を含む核酸試料に対して前記
プライマーを用いてPCR法を行い、該増幅産物を電気
泳動法により展開して特定のサイズのDNAバンドの存
在の有無を確認することにより、対応する各特定のHL
A−DQA1対立遺伝子の型および各特定のグループ内
のHLA−DQA1対立遺伝子群の特定の型をグループ
として判別することが可能であることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0010】すなわち本発明は、HLA−DQA1対立
遺伝子またはその断片を含む核酸を鋳型として、少なく
とも1つの特定のHLA−DQA1対立遺伝子の塩基配
列に特異的なプライマーおよび/または特定のHLA−
DQA1対立遺伝子群からなる少なくとも1つの特定の
グループ内の各遺伝子に共通の塩基配列に特異的なプラ
イマーを用いて核酸の増幅反応を行うことを主旨とする
HLA−DQA1対立遺伝子型の判別方法である。
遺伝子またはその断片を含む核酸を鋳型として、少なく
とも1つの特定のHLA−DQA1対立遺伝子の塩基配
列に特異的なプライマーおよび/または特定のHLA−
DQA1対立遺伝子群からなる少なくとも1つの特定の
グループ内の各遺伝子に共通の塩基配列に特異的なプラ
イマーを用いて核酸の増幅反応を行うことを主旨とする
HLA−DQA1対立遺伝子型の判別方法である。
【0011】ここで上記HLA−DQA1対立遺伝子型
の判別方法において、少なくとも1つの特定のHLA−
DQA1対立遺伝子の塩基配列に特異的なプライマーお
よび/または特定のHLA−DQA1対立遺伝子群から
なる少なくとも1つの特定のグループ内の各遺伝子に共
通の塩基配列に特異的なプライマーとしては、配列表の
配列番号1から配列番号9、配列番号11から配列番号
22、配列番号24および配列番号25の核酸配列から
選ばれる。さらに具体的には、前者(allele specifi
c)のプライマーとしては、配列表の配列番号5、配列
番号8から配列番号9、配列番号11、配列番号13お
よび配列番号23の核酸配列から選ばれ、後者(group
specific)のプライマーとしては、配列表の配列番号1
から配列番号4、配列番号6から配列番号7、配列番号
10、配列番号12、配列番号14から配列番号20、
配列番号22、配列番号24および配列番号25の核酸
配列から選ばれる。また、配列表の配列番号21の核酸
配列は全てのHLA−DQA1対立遺伝子に共通な塩基
配列に特異的であるよう設定される。なお本発明は、前
記HLA−DQA1対立遺伝子型の判別のためのプライ
マー、すなわち配列表の配列番号1から配列番号9、配
列番号11から配列番号22、配列番号24および配列
番号25の核酸配列自身も含むものである。当業者なら
ば容易に理解できるように、前記プライマーは、少なく
とも1つの特定のHLA−DQA1対立遺伝子の塩基配
列または特定のHLA−DQA1対立遺伝子群からなる
少なくとも1つの特定のグループ内の各遺伝子に共通の
塩基配列に特異的にハイブリダイズ(アニール)するこ
とが可能な範囲、すなわち該プライマーが本来有するハ
イブリダイゼーション(アニーリング)の特異性を維持
する範囲で、その末端配列に対し数塩基の欠失または付
加を行うことができる。従って本発明のプライマーは、
配列表の配列番号1から配列番号9、配列番号11から
配列番号22、配列番号24および配列番号25の核酸
配列に対し前記範囲で塩基の欠失または付加をした核酸
配列から選ばれるプライマーも含むものである。
の判別方法において、少なくとも1つの特定のHLA−
DQA1対立遺伝子の塩基配列に特異的なプライマーお
よび/または特定のHLA−DQA1対立遺伝子群から
なる少なくとも1つの特定のグループ内の各遺伝子に共
通の塩基配列に特異的なプライマーとしては、配列表の
配列番号1から配列番号9、配列番号11から配列番号
22、配列番号24および配列番号25の核酸配列から
選ばれる。さらに具体的には、前者(allele specifi
c)のプライマーとしては、配列表の配列番号5、配列
番号8から配列番号9、配列番号11、配列番号13お
よび配列番号23の核酸配列から選ばれ、後者(group
specific)のプライマーとしては、配列表の配列番号1
から配列番号4、配列番号6から配列番号7、配列番号
10、配列番号12、配列番号14から配列番号20、
配列番号22、配列番号24および配列番号25の核酸
配列から選ばれる。また、配列表の配列番号21の核酸
配列は全てのHLA−DQA1対立遺伝子に共通な塩基
配列に特異的であるよう設定される。なお本発明は、前
記HLA−DQA1対立遺伝子型の判別のためのプライ
マー、すなわち配列表の配列番号1から配列番号9、配
列番号11から配列番号22、配列番号24および配列
番号25の核酸配列自身も含むものである。当業者なら
ば容易に理解できるように、前記プライマーは、少なく
とも1つの特定のHLA−DQA1対立遺伝子の塩基配
列または特定のHLA−DQA1対立遺伝子群からなる
少なくとも1つの特定のグループ内の各遺伝子に共通の
塩基配列に特異的にハイブリダイズ(アニール)するこ
とが可能な範囲、すなわち該プライマーが本来有するハ
イブリダイゼーション(アニーリング)の特異性を維持
する範囲で、その末端配列に対し数塩基の欠失または付
加を行うことができる。従って本発明のプライマーは、
配列表の配列番号1から配列番号9、配列番号11から
配列番号22、配列番号24および配列番号25の核酸
配列に対し前記範囲で塩基の欠失または付加をした核酸
配列から選ばれるプライマーも含むものである。
【0012】好ましい実施態様としては、上記HLA−
DQA1対立遺伝子型の判別方法は以下の工程(a)〜
(b)を含む; (a)HLA−DQA1対立遺伝子またはその断片を含
む核酸を鋳型として、(1)プライマー対の少なくとも
一方が配列表の配列番号1から配列番号9、配列番号1
1から配列番号22、配列番号24および配列番号25
の核酸配列(例えば、配列表の配列番号5、配列番号8
から配列番号9、配列番号11、配列番号13および配
列番号23の核酸配列)、並びにそれらの末端に対し数
塩基を欠失または付加した核酸配列のプライマーから選
ばれる、少なくとも1つの特定のHLA−DQA1対立
遺伝子の塩基配列に特異的なプライマー対を用いて核酸
の増幅反応を行い、各特定のHLA−DQA1対立遺伝
子を選択的に増幅する工程、および/または(2)プラ
イマー対の少なくとも一方が上記配列表の配列番号1か
ら配列番号9、配列番号11から配列番号22、配列番
号24および配列番号25の核酸配列(例えば、配列表
の配列番号1から配列番号4、配列番号6から配列番号
7、配列番号10、配列番号12、配列番号14から配
列番号20、配列番号22、配列番号24および配列番
号25の核酸配列)、並びにそれらの末端に対し数塩基
を欠失または付加した核酸配列のプライマーから選ばれ
る、特定のHLA−DQA1対立遺伝子群からなる少な
くとも1つの特定のグループ内の各遺伝子に共通の塩基
配列に特異的なプライマー対を用いて核酸の増幅反応を
行い、各特定のグループ内のHLA−DQA1対立遺伝
子群をグループとして選択的に増幅する工程; (b)前記増幅反応により得られた産物の特定のサイ
ズ、特定の分子量または存在の有無を確認する、あるい
は該産物の塩基配列を直接決定することにより、対応す
る各特定のHLA−DQA1対立遺伝子の型および/ま
たは各特定のグループ内のHLA−DQA1対立遺伝子
群の特定の型をグループとして判別する工程。
DQA1対立遺伝子型の判別方法は以下の工程(a)〜
(b)を含む; (a)HLA−DQA1対立遺伝子またはその断片を含
む核酸を鋳型として、(1)プライマー対の少なくとも
一方が配列表の配列番号1から配列番号9、配列番号1
1から配列番号22、配列番号24および配列番号25
の核酸配列(例えば、配列表の配列番号5、配列番号8
から配列番号9、配列番号11、配列番号13および配
列番号23の核酸配列)、並びにそれらの末端に対し数
塩基を欠失または付加した核酸配列のプライマーから選
ばれる、少なくとも1つの特定のHLA−DQA1対立
遺伝子の塩基配列に特異的なプライマー対を用いて核酸
の増幅反応を行い、各特定のHLA−DQA1対立遺伝
子を選択的に増幅する工程、および/または(2)プラ
イマー対の少なくとも一方が上記配列表の配列番号1か
ら配列番号9、配列番号11から配列番号22、配列番
号24および配列番号25の核酸配列(例えば、配列表
の配列番号1から配列番号4、配列番号6から配列番号
7、配列番号10、配列番号12、配列番号14から配
列番号20、配列番号22、配列番号24および配列番
号25の核酸配列)、並びにそれらの末端に対し数塩基
を欠失または付加した核酸配列のプライマーから選ばれ
る、特定のHLA−DQA1対立遺伝子群からなる少な
くとも1つの特定のグループ内の各遺伝子に共通の塩基
配列に特異的なプライマー対を用いて核酸の増幅反応を
行い、各特定のグループ内のHLA−DQA1対立遺伝
子群をグループとして選択的に増幅する工程; (b)前記増幅反応により得られた産物の特定のサイ
ズ、特定の分子量または存在の有無を確認する、あるい
は該産物の塩基配列を直接決定することにより、対応す
る各特定のHLA−DQA1対立遺伝子の型および/ま
たは各特定のグループ内のHLA−DQA1対立遺伝子
群の特定の型をグループとして判別する工程。
【0013】ここで上記工程(a)における目的遺伝子
の核酸の増幅反応は2つに分類することができる。一方
は各特定のHLA−DQA1対立遺伝子を選択的に増幅
する工程(1)であり、また他の一方は各特定のグルー
プ内のHLA−DQA1対立遺伝子群をグループとして
選択的に増幅する工程(2)である。前者の工程では、
プライマーは少なくとも1つの特定のHLA−DQA1
対立遺伝子の塩基配列に特異的であるよう設定し、プラ
イマー対の少なくとも一方は配列表の配列番号1から配
列番号9、配列番号11から配列番号22、配列番号2
4および配列番号25の核酸配列、並びにそれらの末端
に対し数塩基を欠失または付加した核酸配列のプライマ
ーを用いる。複数のHLA−DQA1対立遺伝子の存在
下である特定のHLA−DQA1対立遺伝子を選択的に
増幅する場合、該特定のHLA−DQA1対立遺伝子に
対応するプライマー対としてセンス(Sense)、アンチ
センス(Antisense)の両方に必ずしも該特定のHLA
−DQA1対立遺伝子のみに特異的なプライマーを用い
る必要はなく、一方に該特定のHLA−DQA1対立遺
伝子に特異的なプライマーを用い、もう一方に全てのH
LA−DQA1対立遺伝子に特異的なプライマーを用い
てもよい。後者の工程では、プライマーはHLA−DQ
A1対立遺伝子群からなる特定のグループを増幅するた
めに、該特定のグループに含まれる全ての各遺伝子に共
通な塩基配列に特異的であるように設定し、前記同様、
プライマー対の少なくとも一方は配列表の配列番号1か
ら配列番号9、配列番号11から配列番号22、配列番
号24および配列番号25の核酸配列、並びにそれらの
末端に対し数塩基を欠失または付加した核酸配列のプラ
イマーを用いる。複数のグループの存在下である特定の
グループを選択的に増幅する場合、該特定のグループに
対応するプライマー対としてセンス、アンチセンスの両
方に必ずしも該特定のグループのみに特異的なプライマ
ーを用いる必要はなく、一方に該特定のグループに特異
的なプライマーを用い、もう一方に全てのグループに特
異的なプライマーを用いてもよい。なお前記増幅反応の
鋳型として用いるHLA−DQA1対立遺伝子またはそ
の断片を含む核酸は、通常ヒト由来の試料から抽出され
た染色体DNA(ゲノムDNA)であるが、その転写産
物である伝令RNA(mRNA)またはその相補的DN
A(cDNA)であってもよく、本発明はmRNAなど
からの核酸の増幅反応も含むものである。但しその場
合、配列表の配列番号14、配列番号20および配列番
号25の核酸配列はイントロンの塩基配列に特異的であ
るよう設定されているので、一般的にはプライマーとし
て用いることができない。
の核酸の増幅反応は2つに分類することができる。一方
は各特定のHLA−DQA1対立遺伝子を選択的に増幅
する工程(1)であり、また他の一方は各特定のグルー
プ内のHLA−DQA1対立遺伝子群をグループとして
選択的に増幅する工程(2)である。前者の工程では、
プライマーは少なくとも1つの特定のHLA−DQA1
対立遺伝子の塩基配列に特異的であるよう設定し、プラ
イマー対の少なくとも一方は配列表の配列番号1から配
列番号9、配列番号11から配列番号22、配列番号2
4および配列番号25の核酸配列、並びにそれらの末端
に対し数塩基を欠失または付加した核酸配列のプライマ
ーを用いる。複数のHLA−DQA1対立遺伝子の存在
下である特定のHLA−DQA1対立遺伝子を選択的に
増幅する場合、該特定のHLA−DQA1対立遺伝子に
対応するプライマー対としてセンス(Sense)、アンチ
センス(Antisense)の両方に必ずしも該特定のHLA
−DQA1対立遺伝子のみに特異的なプライマーを用い
る必要はなく、一方に該特定のHLA−DQA1対立遺
伝子に特異的なプライマーを用い、もう一方に全てのH
LA−DQA1対立遺伝子に特異的なプライマーを用い
てもよい。後者の工程では、プライマーはHLA−DQ
A1対立遺伝子群からなる特定のグループを増幅するた
めに、該特定のグループに含まれる全ての各遺伝子に共
通な塩基配列に特異的であるように設定し、前記同様、
プライマー対の少なくとも一方は配列表の配列番号1か
ら配列番号9、配列番号11から配列番号22、配列番
号24および配列番号25の核酸配列、並びにそれらの
末端に対し数塩基を欠失または付加した核酸配列のプラ
イマーを用いる。複数のグループの存在下である特定の
グループを選択的に増幅する場合、該特定のグループに
対応するプライマー対としてセンス、アンチセンスの両
方に必ずしも該特定のグループのみに特異的なプライマ
ーを用いる必要はなく、一方に該特定のグループに特異
的なプライマーを用い、もう一方に全てのグループに特
異的なプライマーを用いてもよい。なお前記増幅反応の
鋳型として用いるHLA−DQA1対立遺伝子またはそ
の断片を含む核酸は、通常ヒト由来の試料から抽出され
た染色体DNA(ゲノムDNA)であるが、その転写産
物である伝令RNA(mRNA)またはその相補的DN
A(cDNA)であってもよく、本発明はmRNAなど
からの核酸の増幅反応も含むものである。但しその場
合、配列表の配列番号14、配列番号20および配列番
号25の核酸配列はイントロンの塩基配列に特異的であ
るよう設定されているので、一般的にはプライマーとし
て用いることができない。
【0014】上記工程(1)では増幅反応終了後、例え
ば該産物に対して電気泳動法を行い特定のDNAバンド
の存在の有無を確認することで各特定のHLA−DQA
1対立遺伝子の型を判別することできるが、工程(2)
では例えば同様に増幅産物の電気泳動を行った場合、各
特定のグループ内のHLA−DQA1対立遺伝子群の特
定の型がグループとして判別されるのみであり、この段
階では各グループ内のHLA−DQA1対立遺伝子それ
ぞれの型まで判別できない。従って後者の場合は、HL
A−DQA1対立遺伝子をそのまま特定のグループとし
て判別するか、または該増幅産物に対して塩基配列決定
法(Sequencing)などを適用し各特定のHLA−DQA
1対立遺伝子の型を判別する。例えばPCR増幅産物に
対する塩基配列決定法としては、近年、サイクルシーク
エンス法(Cycle Sequencing)が多用されており、本発
明の判別方法においても適用することができる。塩基配
列決定法については多くの成書(例えば、Ausubel, F.
et al., Current Protocols in Molecular Biology : J
ohn Wiley & Sons, 1987)に記載されているので、それ
らに従って行うことができる。なお本発明で開示されて
いるプライマーは、前記塩基配列決定法におけるプライ
マーとしての用途にも適用することが可能である。
ば該産物に対して電気泳動法を行い特定のDNAバンド
の存在の有無を確認することで各特定のHLA−DQA
1対立遺伝子の型を判別することできるが、工程(2)
では例えば同様に増幅産物の電気泳動を行った場合、各
特定のグループ内のHLA−DQA1対立遺伝子群の特
定の型がグループとして判別されるのみであり、この段
階では各グループ内のHLA−DQA1対立遺伝子それ
ぞれの型まで判別できない。従って後者の場合は、HL
A−DQA1対立遺伝子をそのまま特定のグループとし
て判別するか、または該増幅産物に対して塩基配列決定
法(Sequencing)などを適用し各特定のHLA−DQA
1対立遺伝子の型を判別する。例えばPCR増幅産物に
対する塩基配列決定法としては、近年、サイクルシーク
エンス法(Cycle Sequencing)が多用されており、本発
明の判別方法においても適用することができる。塩基配
列決定法については多くの成書(例えば、Ausubel, F.
et al., Current Protocols in Molecular Biology : J
ohn Wiley & Sons, 1987)に記載されているので、それ
らに従って行うことができる。なお本発明で開示されて
いるプライマーは、前記塩基配列決定法におけるプライ
マーとしての用途にも適用することが可能である。
【0015】好ましい実施態様としては、上記工程
(a)においては、工程(1)の少なくとも1つの特定
のHLA−DQA1対立遺伝子の塩基配列に特異的なプ
ライマー対が、配列表の配列番号4と配列番号16、配
列番号12と配列番号15、配列番号5と配列番号1
4、配列番号12と配列番号17、配列番号6と配列番
号18、配列番号8と配列番号20、配列番号9と配列
番号21、配列番号11と配列番号18、配列番号12
と配列番号24および配列番号13と配列番号25の核
酸配列の組み合わせから選ばれるものであり、また工程
(2)の特定のHLA−DQA1対立遺伝子群からなる
少なくとも1つの特定のグループ内の各遺伝子に共通の
塩基配列に特異的な各グループに対応するプライマー対
が、配列表の配列番号1と配列番号14、配列番号2と
配列番号14、配列番号3と配列番号15、配列番号4
と配列番号15、配列番号6と配列番号19、配列番号
7と配列番号20および配列番号10と配列番号22の
核酸配列の組み合わせから選ばれるものである。上述し
たように、前記核酸配列からなるプライマーは該プライ
マーが本来有するハイブリダイゼーション(アニーリン
グ)の特異性を維持する範囲でその末端配列に対し数塩
基の欠失または付加を行うことができるので、本発明の
プライマー対は、前記核酸配列に対し前記範囲で塩基の
欠失または付加をした核酸配列から選ばれるプライマー
の組み合わせも含むものである。
(a)においては、工程(1)の少なくとも1つの特定
のHLA−DQA1対立遺伝子の塩基配列に特異的なプ
ライマー対が、配列表の配列番号4と配列番号16、配
列番号12と配列番号15、配列番号5と配列番号1
4、配列番号12と配列番号17、配列番号6と配列番
号18、配列番号8と配列番号20、配列番号9と配列
番号21、配列番号11と配列番号18、配列番号12
と配列番号24および配列番号13と配列番号25の核
酸配列の組み合わせから選ばれるものであり、また工程
(2)の特定のHLA−DQA1対立遺伝子群からなる
少なくとも1つの特定のグループ内の各遺伝子に共通の
塩基配列に特異的な各グループに対応するプライマー対
が、配列表の配列番号1と配列番号14、配列番号2と
配列番号14、配列番号3と配列番号15、配列番号4
と配列番号15、配列番号6と配列番号19、配列番号
7と配列番号20および配列番号10と配列番号22の
核酸配列の組み合わせから選ばれるものである。上述し
たように、前記核酸配列からなるプライマーは該プライ
マーが本来有するハイブリダイゼーション(アニーリン
グ)の特異性を維持する範囲でその末端配列に対し数塩
基の欠失または付加を行うことができるので、本発明の
プライマー対は、前記核酸配列に対し前記範囲で塩基の
欠失または付加をした核酸配列から選ばれるプライマー
の組み合わせも含むものである。
【0016】好ましい実施態様としては、上記HLA−
DQA1対立遺伝子型の判別方法における核酸の増幅反
応はPCR法である。従って、上記工程(a)における
増幅反応としてPCR法を適用することができる。
DQA1対立遺伝子型の判別方法における核酸の増幅反
応はPCR法である。従って、上記工程(a)における
増幅反応としてPCR法を適用することができる。
【0017】近年、ヒト由来のゲノムDNA若しくはm
RNAから特定の遺伝子を増幅する技法として上記PC
R法の他にもTMA(Transcription Mediated Amplifi
cation)法、NASBA(Nucleic Acid Sequence Base
d Amplification)法、LCR(Ligase Chain Reactio
n)法などが開発されており、上記核酸の増幅反応とし
てこれらの技法を用いることが可能である。すなわち本
発明のHLA−DQA1対立遺伝子型の判別方法は、特
定の遺伝子若しくは遺伝子領域に存在する特異的な塩基
配列を利用して核酸の増幅反応を行い該特定の遺伝子若
しくは遺伝子領域を決定するのならば、PCR法以外の
技法を適用することができる。従って本発明で開示され
ているプライマーはPCR法によるHLA−DQA1対
立遺伝子型の判別方法の用途に限定されるものではな
く、前記増幅技法によるHLA−DQA1遺伝子タイピ
ングの用途にも適用できる。
RNAから特定の遺伝子を増幅する技法として上記PC
R法の他にもTMA(Transcription Mediated Amplifi
cation)法、NASBA(Nucleic Acid Sequence Base
d Amplification)法、LCR(Ligase Chain Reactio
n)法などが開発されており、上記核酸の増幅反応とし
てこれらの技法を用いることが可能である。すなわち本
発明のHLA−DQA1対立遺伝子型の判別方法は、特
定の遺伝子若しくは遺伝子領域に存在する特異的な塩基
配列を利用して核酸の増幅反応を行い該特定の遺伝子若
しくは遺伝子領域を決定するのならば、PCR法以外の
技法を適用することができる。従って本発明で開示され
ているプライマーはPCR法によるHLA−DQA1対
立遺伝子型の判別方法の用途に限定されるものではな
く、前記増幅技法によるHLA−DQA1遺伝子タイピ
ングの用途にも適用できる。
【0018】例えば上記TMA法としては、以下の
(1)から(5)の工程を行えばよい; (1)標的となる核酸(mRNA)の3'末端に、RNA
プロモーターを組み込んだ第1のプライマーをアニーリ
ングさせ、DNA合成酵素を用いて該プライマーを伸長
させる; (2)RNA分解酵素H(RNaseH)を用いて鋳型のRN
Aを除去する; (3)該DNA伸長産物の3'末端に第2のプライマーを
アニーリングさせ、DNA合成酵素を用いて二本鎖DN
Aを合成する; (4)RNA合成酵素を用いて該二本鎖DNAからRN
Aを転写させる; (5)前記ステップを繰り返すことにより目的遺伝子を
RNAとして増幅する。ここで前記TMA法において
は、第1のプライマーまたは第2のプライマーとして本
発明で開示されているプライマーを用いればよい。但し
既に上述しているように、一般的には配列表の配列番号
14、配列番号20および配列番号25の核酸配列はプ
ライマーとして用いることができない。なお上記NAS
BA法は、前記TMA法と類似の技術であり、Compton
の文献(Compton, J., NATURE 1991 :350: 91-92)を参
照すればよい。
(1)から(5)の工程を行えばよい; (1)標的となる核酸(mRNA)の3'末端に、RNA
プロモーターを組み込んだ第1のプライマーをアニーリ
ングさせ、DNA合成酵素を用いて該プライマーを伸長
させる; (2)RNA分解酵素H(RNaseH)を用いて鋳型のRN
Aを除去する; (3)該DNA伸長産物の3'末端に第2のプライマーを
アニーリングさせ、DNA合成酵素を用いて二本鎖DN
Aを合成する; (4)RNA合成酵素を用いて該二本鎖DNAからRN
Aを転写させる; (5)前記ステップを繰り返すことにより目的遺伝子を
RNAとして増幅する。ここで前記TMA法において
は、第1のプライマーまたは第2のプライマーとして本
発明で開示されているプライマーを用いればよい。但し
既に上述しているように、一般的には配列表の配列番号
14、配列番号20および配列番号25の核酸配列はプ
ライマーとして用いることができない。なお上記NAS
BA法は、前記TMA法と類似の技術であり、Compton
の文献(Compton, J., NATURE 1991 :350: 91-92)を参
照すればよい。
【0019】また例えば上記LCR法としては、以下の
(1)から(4)の工程を行えばよい; (1)標的となる核酸(例えばゲノムDNA)を一本鎖
DNAにし、該DNAに対し第1のプライマーをアニー
リングさせる; (2)さらに前記DNAの第1のプライマーに隣接する
位置に、第2のプライマーをアニーリングさせる; (3)耐熱性DNAリガーゼを用いて第1のプライマー
と第2のプライマーを接続する; (4)前記ステップを繰り返すことにより目的遺伝子を
増幅する。 ここで前記LCR法においては、第1のプライマーまた
は第2のプライマーとして本発明で開示されているプラ
イマーを用いればよい。
(1)から(4)の工程を行えばよい; (1)標的となる核酸(例えばゲノムDNA)を一本鎖
DNAにし、該DNAに対し第1のプライマーをアニー
リングさせる; (2)さらに前記DNAの第1のプライマーに隣接する
位置に、第2のプライマーをアニーリングさせる; (3)耐熱性DNAリガーゼを用いて第1のプライマー
と第2のプライマーを接続する; (4)前記ステップを繰り返すことにより目的遺伝子を
増幅する。 ここで前記LCR法においては、第1のプライマーまた
は第2のプライマーとして本発明で開示されているプラ
イマーを用いればよい。
【0020】好ましい実施態様としては、上記増幅反応
により得られた産物の解析方法は電気泳動法である。す
なわち上記核酸の増幅反応により得られた産物を電気泳
動法により展開し、DNAバンドの特定のサイズまたは
存在の有無を確認することにより、対応する各特定のH
LA−DQA1対立遺伝子の型および/または各特定の
グループ内のHLA−DQA1対立遺伝子群の特定の型
をグループとして判別する。ここで電気泳動法として
は、一般的にはアガロースゲル電気泳動法、ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動法、キャピラリー電気泳動法など
のゲル電気泳動の技法が利用される。これらの方法は多
くの成書(例えば、Sambrook, J. et al.,Molecular Cl
oning A Laboratory Manual 2nd ed. : COLD SPRING HA
RBOR LABORATORY PRESS, 1989)に記載されているの
で、それらに従って行うことができる。
により得られた産物の解析方法は電気泳動法である。す
なわち上記核酸の増幅反応により得られた産物を電気泳
動法により展開し、DNAバンドの特定のサイズまたは
存在の有無を確認することにより、対応する各特定のH
LA−DQA1対立遺伝子の型および/または各特定の
グループ内のHLA−DQA1対立遺伝子群の特定の型
をグループとして判別する。ここで電気泳動法として
は、一般的にはアガロースゲル電気泳動法、ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動法、キャピラリー電気泳動法など
のゲル電気泳動の技法が利用される。これらの方法は多
くの成書(例えば、Sambrook, J. et al.,Molecular Cl
oning A Laboratory Manual 2nd ed. : COLD SPRING HA
RBOR LABORATORY PRESS, 1989)に記載されているの
で、それらに従って行うことができる。
【0021】PCR法により得られた産物の解析方法と
しては、従来から上記ゲル電気泳動法および核酸特異染
色が一般的に用いられているが、それ以外にも多数の技
術が開発されている。例えば最近開発されたTaqMa
nプローブシステム(パーキンエルマー社製)は、PC
R法による核酸の増幅反応に蛍光プローブを加え、その
蛍光強度の変化を利用することにより、被検試料由来の
特定の遺伝子を容易に検出若しくは定量するものであ
る。従って本発明で開示されているプライマーを前記シ
ステムに適用することで、HLA−DQA1遺伝子タイ
ピングをさらに容易に行なうことが可能である。
しては、従来から上記ゲル電気泳動法および核酸特異染
色が一般的に用いられているが、それ以外にも多数の技
術が開発されている。例えば最近開発されたTaqMa
nプローブシステム(パーキンエルマー社製)は、PC
R法による核酸の増幅反応に蛍光プローブを加え、その
蛍光強度の変化を利用することにより、被検試料由来の
特定の遺伝子を容易に検出若しくは定量するものであ
る。従って本発明で開示されているプライマーを前記シ
ステムに適用することで、HLA−DQA1遺伝子タイ
ピングをさらに容易に行なうことが可能である。
【0022】また本発明は、上記方法においてHLA−
DQA1対立遺伝子群の特定の型がグループとして判別
された場合に、被検試料より得られるゲノムDNA若し
くは上記増幅産物に対して、さらにRFLP法、PCR
−RFLP法、SSOP法、PCR−SSOP法、PC
R−SSP法またはPCR−SSCP法の技法を用いて
各特定のHLA−DQA1対立遺伝子の型まで判別する
方法を提供する。これらの方法は多くの成書(例えば、
中山広樹著, 細胞工学別冊 新版バイオ実験イラストレ
イテッド vol.3 : 秀潤社, 1998)に記載されているの
で、それらに従って行うことができる。また既に上述し
ているが別法として、HLA−DQA1対立遺伝子群を
グループとして選択的に増幅する工程で得られた増幅産
物に対して塩基配列決定法を適用することにより、各特
定のHLA−DQA1対立遺伝子の型を判別することが
可能である。
DQA1対立遺伝子群の特定の型がグループとして判別
された場合に、被検試料より得られるゲノムDNA若し
くは上記増幅産物に対して、さらにRFLP法、PCR
−RFLP法、SSOP法、PCR−SSOP法、PC
R−SSP法またはPCR−SSCP法の技法を用いて
各特定のHLA−DQA1対立遺伝子の型まで判別する
方法を提供する。これらの方法は多くの成書(例えば、
中山広樹著, 細胞工学別冊 新版バイオ実験イラストレ
イテッド vol.3 : 秀潤社, 1998)に記載されているの
で、それらに従って行うことができる。また既に上述し
ているが別法として、HLA−DQA1対立遺伝子群を
グループとして選択的に増幅する工程で得られた増幅産
物に対して塩基配列決定法を適用することにより、各特
定のHLA−DQA1対立遺伝子の型を判別することが
可能である。
【0023】例えば上記RFLP法としては、以下の
(1)および(2)の工程を行えばよい; (1)各特定のグループ内のHLA−DQA1対立遺伝
子群の増幅産物を、特異的な切断部位を与える制限酵素
または全く切断部位を与えない制限酵素により処理す
る; (2)前記制限酵素により処理した増幅産物を電気泳動
法により展開し、制限酵素切断の存在の有無を反映する
DNA断片サイズを判読し、既知のHLA−DQA1対
立遺伝子型のDNA断片サイズを記載した判定表に照ら
して該HLA−DQA1対立遺伝子群の各型を判別す
る。
(1)および(2)の工程を行えばよい; (1)各特定のグループ内のHLA−DQA1対立遺伝
子群の増幅産物を、特異的な切断部位を与える制限酵素
または全く切断部位を与えない制限酵素により処理す
る; (2)前記制限酵素により処理した増幅産物を電気泳動
法により展開し、制限酵素切断の存在の有無を反映する
DNA断片サイズを判読し、既知のHLA−DQA1対
立遺伝子型のDNA断片サイズを記載した判定表に照ら
して該HLA−DQA1対立遺伝子群の各型を判別す
る。
【0024】また例えば上記SSOP法としては、以下
の(1)から(3)の工程を行えばよい; (1)各特定のグループ内のHLA−DQA1対立遺伝
子群の増幅産物を、ナイロンまたはニトロセルロースな
どの膜にブロッティングする; (2)HLA−DQA1対立遺伝子の多型性を示す領域
に相補的なオリゴヌクレオチドプローブを前記膜に対し
てハイブリダイズさせる; (3)前記増幅産物がオリゴヌクレオチドプローブにハ
イブリダイズしているか否かを検出することにより該H
LA−DQA1対立遺伝子群の各型を判別する。なお前
記SSOP法は、その変法である逆ドットブロット(re
verse dot blot)法も含むものである。
の(1)から(3)の工程を行えばよい; (1)各特定のグループ内のHLA−DQA1対立遺伝
子群の増幅産物を、ナイロンまたはニトロセルロースな
どの膜にブロッティングする; (2)HLA−DQA1対立遺伝子の多型性を示す領域
に相補的なオリゴヌクレオチドプローブを前記膜に対し
てハイブリダイズさせる; (3)前記増幅産物がオリゴヌクレオチドプローブにハ
イブリダイズしているか否かを検出することにより該H
LA−DQA1対立遺伝子群の各型を判別する。なお前
記SSOP法は、その変法である逆ドットブロット(re
verse dot blot)法も含むものである。
【0025】また本発明は、本明細書記載のHLA−D
QA1対立遺伝子型の判別方法に使用するためのキッ
ト、試薬も提供することが可能である。さらに本発明
は、本明細書記載のプライマーを含むキット、試薬も提
供することが可能である。前記キットは、例えばPCR
法によるタイピングキットとして、本発明で開示されて
いるプライマー(配列表の配列番号1から配列番号25
の核酸配列)を含む溶液、PCR緩衝液(濃縮溶液でも
よい)、dNTPs、耐熱性DNAポリメラーゼおよび該キ
ットの説明書により構成される。前記プライマーは放射
性または非放射性の物質により標識されていても標識さ
れていなくてもよく、プライマー対の形で構成されてい
てもよい。また該プライマーを含む溶液は凍結乾燥状態
でもよい。さらにゲノムDNAを単離するためのグアニ
ジンチオシアネートバッファーなど、キットの構成は本
発明の実施を促進する程度で任意に追加することができ
る。
QA1対立遺伝子型の判別方法に使用するためのキッ
ト、試薬も提供することが可能である。さらに本発明
は、本明細書記載のプライマーを含むキット、試薬も提
供することが可能である。前記キットは、例えばPCR
法によるタイピングキットとして、本発明で開示されて
いるプライマー(配列表の配列番号1から配列番号25
の核酸配列)を含む溶液、PCR緩衝液(濃縮溶液でも
よい)、dNTPs、耐熱性DNAポリメラーゼおよび該キ
ットの説明書により構成される。前記プライマーは放射
性または非放射性の物質により標識されていても標識さ
れていなくてもよく、プライマー対の形で構成されてい
てもよい。また該プライマーを含む溶液は凍結乾燥状態
でもよい。さらにゲノムDNAを単離するためのグアニ
ジンチオシアネートバッファーなど、キットの構成は本
発明の実施を促進する程度で任意に追加することができ
る。
【0026】上述したようにHLA−DQA1対立遺伝
子は新規なものが次々と発見され、WHOのHLA命名
委員会の報告書では現時点において16種類のHLA−
DQA1対立遺伝子の存在が明らかされている。本発明
の判別方法はこれら全ての対立遺伝子を識別することが
可能であるが、今後さらに発見・登録される対立遺伝子
の識別についても、本発明で示した方法、キットは上記
以外のプライマーの追加などの容易な改変により対応す
ることが可能である。
子は新規なものが次々と発見され、WHOのHLA命名
委員会の報告書では現時点において16種類のHLA−
DQA1対立遺伝子の存在が明らかされている。本発明
の判別方法はこれら全ての対立遺伝子を識別することが
可能であるが、今後さらに発見・登録される対立遺伝子
の識別についても、本発明で示した方法、キットは上記
以外のプライマーの追加などの容易な改変により対応す
ることが可能である。
【0027】
【本発明の実施の形態】次に、上記本発明の手順の一つ
をさらに詳細に説明する。
をさらに詳細に説明する。
【0028】1)染色体(ゲノム)DNAの抽出 以下にゲノムDNAの調製方法の一例を説明する。採取
した血液より常法に従い白血球を分離し、グアニジンチ
オシアネートバッファーを加えて溶解させた後、フェノ
ール/クロロホルム抽出によりタンパク質を除去する。
これに酢酸ナトリウム(pH 5.2)を添加し攪拌後、冷エ
タノールを添加してゲノムDNAを得る。
した血液より常法に従い白血球を分離し、グアニジンチ
オシアネートバッファーを加えて溶解させた後、フェノ
ール/クロロホルム抽出によりタンパク質を除去する。
これに酢酸ナトリウム(pH 5.2)を添加し攪拌後、冷エ
タノールを添加してゲノムDNAを得る。
【0029】2)目的遺伝子のPCR増幅 上記DNAを鋳型として、HLA−DQA1対立遺伝子
を含む領域をPCR法により増幅する。表1に該PCR
法に用いるプライマー対(センス、アンチセンスの2種
類のプライマーの組み合わせ)およびそれにより判別さ
れるHLA−DQA1対立遺伝子の一例を示す。なお前
記増幅反応に用いる試薬は市販のものを使用することが
でき、添付の説明書の指示に従って行えばよいが、必要
に応じ反応温度、時間、サイクル数などの条件を変えて
もよい。このとき1反応チューブに1プライマー対を用
いて増幅を行うが、該反応チューブに複数のプライマー
対を入れて増幅させ、操作タスクや経費の削減を実現す
ることができる。
を含む領域をPCR法により増幅する。表1に該PCR
法に用いるプライマー対(センス、アンチセンスの2種
類のプライマーの組み合わせ)およびそれにより判別さ
れるHLA−DQA1対立遺伝子の一例を示す。なお前
記増幅反応に用いる試薬は市販のものを使用することが
でき、添付の説明書の指示に従って行えばよいが、必要
に応じ反応温度、時間、サイクル数などの条件を変えて
もよい。このとき1反応チューブに1プライマー対を用
いて増幅を行うが、該反応チューブに複数のプライマー
対を入れて増幅させ、操作タスクや経費の削減を実現す
ることができる。
【0030】例えばHLA−DQA1*03関連アリル
特異的なPCR法を実施する場合、配列表の配列番号6
と配列番号18、配列番号6と配列番号19、配列番号
7と配列番号20および配列番号8と配列番号20の核
酸配列の組み合わせからなるそれぞれのプライマー対を
用いてPCR法を行えばよい。
特異的なPCR法を実施する場合、配列表の配列番号6
と配列番号18、配列番号6と配列番号19、配列番号
7と配列番号20および配列番号8と配列番号20の核
酸配列の組み合わせからなるそれぞれのプライマー対を
用いてPCR法を行えばよい。
【0031】また例えばHLA−DQA1*05関連ア
リル特異的なPCR法を実施する場合、配列表の配列番
号10と配列番号22、配列番号10と配列番号23、
配列番号11と配列番号18および配列番号13と配列
番号25の核酸配列の組み合わせからなるそれぞれのプ
ライマー対を用いてPCR法を行えばよい。なお、前記
配列番号10と配列番号23の核酸配列の組み合わせか
らなるプライマー対に関しては本発明者ら自身の文献
(Tissue Antigens 1997、前出)を参照のこと。
リル特異的なPCR法を実施する場合、配列表の配列番
号10と配列番号22、配列番号10と配列番号23、
配列番号11と配列番号18および配列番号13と配列
番号25の核酸配列の組み合わせからなるそれぞれのプ
ライマー対を用いてPCR法を行えばよい。なお、前記
配列番号10と配列番号23の核酸配列の組み合わせか
らなるプライマー対に関しては本発明者ら自身の文献
(Tissue Antigens 1997、前出)を参照のこと。
【0032】また例えば全てのHLA−DQA1対立遺
伝子のタイピングを実施する場合、配列表の配列番号1
と配列番号14、配列番号2と配列番号14、配列番号
3と配列番号15、配列番号4と配列番号15、配列番
号4と配列番号16、配列番号12と配列番号15、配
列番号5と配列番号14、配列番号12と配列番号1
7、配列番号6と配列番号18、配列番号6と配列番号
19、配列番号7と配列番号20、配列番号8と配列番
号20、配列番号9と配列番号21、配列番号10と配
列番号22、配列番号10と配列番号23、配列番号1
1と配列番号18、配列番号12と配列番号24および
配列番号13と配列番号25の核酸配列からなるそれぞ
れのプライマー対を用いてPCR法を行えばよい。
伝子のタイピングを実施する場合、配列表の配列番号1
と配列番号14、配列番号2と配列番号14、配列番号
3と配列番号15、配列番号4と配列番号15、配列番
号4と配列番号16、配列番号12と配列番号15、配
列番号5と配列番号14、配列番号12と配列番号1
7、配列番号6と配列番号18、配列番号6と配列番号
19、配列番号7と配列番号20、配列番号8と配列番
号20、配列番号9と配列番号21、配列番号10と配
列番号22、配列番号10と配列番号23、配列番号1
1と配列番号18、配列番号12と配列番号24および
配列番号13と配列番号25の核酸配列からなるそれぞ
れのプライマー対を用いてPCR法を行えばよい。
【0033】3.遺伝子型の判定 PCR法による増幅産物は常法に従い、2%程度のアガ
ロースゲルで電気泳動後、該ゲルをエチジウムブロマイ
ド(臭化エチジウム)で染色して紫外線照射下で観察す
ることによりアリル若しくはグループ特異的に増幅した
DNAバンドを検出する。またゲルはポリアクリルアミ
ドなども用いることができ、ゲル濃度は必要に応じ変え
てもよい。なおこの電気泳動法では、各被検試料がHL
A−DQA1対立遺伝子の特定の型をホモ接合体または
ヘテロ接合体で保有することに留意する。
ロースゲルで電気泳動後、該ゲルをエチジウムブロマイ
ド(臭化エチジウム)で染色して紫外線照射下で観察す
ることによりアリル若しくはグループ特異的に増幅した
DNAバンドを検出する。またゲルはポリアクリルアミ
ドなども用いることができ、ゲル濃度は必要に応じ変え
てもよい。なおこの電気泳動法では、各被検試料がHL
A−DQA1対立遺伝子の特定の型をホモ接合体または
ヘテロ接合体で保有することに留意する。
【0034】
【表1】
【0035】
【実施例】次に、実際の既知試料を用いた実施例によっ
て本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の範囲はこ
れらのみに限定されるものではない。
て本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の範囲はこ
れらのみに限定されるものではない。
【0036】実施例1HLA−DQA1*03関連アリル特異的なPCR法 正常人より採取した血液(約10ml)より常法に従い白血
球を分離し、これに500μlのグアニジンチオシアネート
バッファー(4Mグアニジンチオシアネート、25mMクエ
ン酸ナトリウム(pH 7.0)、0.5% N−ラウロイルサル
コシルナトリウム、1%メルカプトエタノール)を加え
て溶解させた後、2回のフェノール/クロロホルム抽出
によりタンパク質を除去した。これに3M酢酸ナトリウ
ム(pH 5.2)を添加し攪拌後、2倍量の冷エタノールを
添加してゲノムDNAを得た。このDNAを用いて、以
下のようにしてHLA−DQA1遺伝子の型判定を行っ
た。
球を分離し、これに500μlのグアニジンチオシアネート
バッファー(4Mグアニジンチオシアネート、25mMクエ
ン酸ナトリウム(pH 7.0)、0.5% N−ラウロイルサル
コシルナトリウム、1%メルカプトエタノール)を加え
て溶解させた後、2回のフェノール/クロロホルム抽出
によりタンパク質を除去した。これに3M酢酸ナトリウ
ム(pH 5.2)を添加し攪拌後、2倍量の冷エタノールを
添加してゲノムDNAを得た。このDNAを用いて、以
下のようにしてHLA−DQA1遺伝子の型判定を行っ
た。
【0037】上記の方法で調整したDNA試料(試料1
〜4)を材料に、配列表の配列番号6と配列番号18の
核酸配列の組み合わせからなるプライマー対(表1のレ
ーン9)、配列番号6と配列番号19の核酸配列の組み
合わせからなるプライマー対(同レーン10)、配列番
号7と配列番号20の核酸配列の組み合わせからなるプ
ライマー対(同レーン11)、配列番号8と配列番号2
0の核酸配列の組み合わせからなるプライマー対(同レ
ーン12)を用いてPCR法を行なった。反応液はゲノ
ムDNAを0.25μl(20〜50ng)、あらかじめ等量のT
aq StartTMAntibody(抗Taq DNA polymerase抗体、CLON
TECH社製)と室温で5分間反応させた耐熱性DNAポリ
メラーゼ(Taq DNA polymerase)を0.17 unit、そして
最終濃度がトリス塩酸(pH 8.8)は67 mM、硫酸アンモ
ニウムは16.6 mM、塩化マグネシウムは1.5 mM、Tween2
0は0.01%、dNTPsは200μM、プライマー対は1.0〜3.0
μMになるように添加した組成液で、全量を10μlとして
反応を行った。なお、それぞれのプライマー対の濃度に
ついては表1に示す。またPCR反応が良好であるかど
うかを調べるために、内部コントロール(internal con
trol)としてセンスプライマー DRBex9/519-537(配列
番号26)およびアンチセンスプライマー 3'DRBint3
(配列番号27)をそれぞれ0.5μMになるように加
え、HLA−DRB1遺伝子内の塩基配列がよく保存さ
れた領域(第3エクソン〜第3イントロンの1039b
p)の増幅を行った。DNA増幅はGeneAmp PCR system
9600(パーキンエルマー社製)のPCR増幅装置を用
い、変性(95℃)を2分行った後、変性25秒、アニ
ーリング(70℃)45秒、DNA伸長(72℃)45
秒の反応を5サイクル繰り返し、さらに変性25秒、ア
ニーリング(60℃)50秒、DNA伸長(72℃)4
5秒の反応を28サイクル繰り返すことにより行った。
〜4)を材料に、配列表の配列番号6と配列番号18の
核酸配列の組み合わせからなるプライマー対(表1のレ
ーン9)、配列番号6と配列番号19の核酸配列の組み
合わせからなるプライマー対(同レーン10)、配列番
号7と配列番号20の核酸配列の組み合わせからなるプ
ライマー対(同レーン11)、配列番号8と配列番号2
0の核酸配列の組み合わせからなるプライマー対(同レ
ーン12)を用いてPCR法を行なった。反応液はゲノ
ムDNAを0.25μl(20〜50ng)、あらかじめ等量のT
aq StartTMAntibody(抗Taq DNA polymerase抗体、CLON
TECH社製)と室温で5分間反応させた耐熱性DNAポリ
メラーゼ(Taq DNA polymerase)を0.17 unit、そして
最終濃度がトリス塩酸(pH 8.8)は67 mM、硫酸アンモ
ニウムは16.6 mM、塩化マグネシウムは1.5 mM、Tween2
0は0.01%、dNTPsは200μM、プライマー対は1.0〜3.0
μMになるように添加した組成液で、全量を10μlとして
反応を行った。なお、それぞれのプライマー対の濃度に
ついては表1に示す。またPCR反応が良好であるかど
うかを調べるために、内部コントロール(internal con
trol)としてセンスプライマー DRBex9/519-537(配列
番号26)およびアンチセンスプライマー 3'DRBint3
(配列番号27)をそれぞれ0.5μMになるように加
え、HLA−DRB1遺伝子内の塩基配列がよく保存さ
れた領域(第3エクソン〜第3イントロンの1039b
p)の増幅を行った。DNA増幅はGeneAmp PCR system
9600(パーキンエルマー社製)のPCR増幅装置を用
い、変性(95℃)を2分行った後、変性25秒、アニ
ーリング(70℃)45秒、DNA伸長(72℃)45
秒の反応を5サイクル繰り返し、さらに変性25秒、ア
ニーリング(60℃)50秒、DNA伸長(72℃)4
5秒の反応を28サイクル繰り返すことにより行った。
【0038】増幅産物は全て常法に従い、2%アガロー
スゲル電気泳動後、エチジウムブロマイド染色し、紫外
線照射下で観察することにより増幅したDNAバンドの
検出を行った。そして、表1に示されるそれぞれのレー
ン番号に対応する断片長(fragment size)のDNAバ
ンドが観察された場合を陽性(+)、内部コントロール
の1039bpのバンドのみが観察された場合を陰性
(−)と判定した。また、いずれのバンドも観察されな
い場合は「判定不可」とし、同一の操作を再度行なっ
た。その結果を図1に示す。
スゲル電気泳動後、エチジウムブロマイド染色し、紫外
線照射下で観察することにより増幅したDNAバンドの
検出を行った。そして、表1に示されるそれぞれのレー
ン番号に対応する断片長(fragment size)のDNAバ
ンドが観察された場合を陽性(+)、内部コントロール
の1039bpのバンドのみが観察された場合を陰性
(−)と判定した。また、いずれのバンドも観察されな
い場合は「判定不可」とし、同一の操作を再度行なっ
た。その結果を図1に示す。
【0039】表1の「DQA1特異性(DQA1-specifici
ties)」の欄を参照にして、上記試料1〜4のHLA−
DQA1*03関連アリルを判定した。その結果、試料
1はDQA1*0201、試料2はDQA1*0301
1、試料3はDQA1*0302、試料4はDQA1*0
303と判定され、それぞれの試料が該HLA−DQA
1アリルを少なくとも1種類保有していることが分かっ
た。
ties)」の欄を参照にして、上記試料1〜4のHLA−
DQA1*03関連アリルを判定した。その結果、試料
1はDQA1*0201、試料2はDQA1*0301
1、試料3はDQA1*0302、試料4はDQA1*0
303と判定され、それぞれの試料が該HLA−DQA
1アリルを少なくとも1種類保有していることが分かっ
た。
【0040】実施例2HLA−DQA1*05関連アリル特異的なPCR法 上記実施例1で調整したDNA試料(試料1〜3)を材
料に、配列表の配列番号10と配列番号22の核酸配列
の組み合わせからなるプライマー対(表1のレーン1
4)、配列番号10と配列番号23の核酸配列の組み合
わせからなるプライマー対(同レーン15)、配列番号
11と配列番号18の核酸配列の組み合わせからなるプ
ライマー対(同レーン16)、配列番号13と配列番号
25の核酸配列の組み合わせからなるプライマー対(同
レーン18)を用いてPCR法を行なった。反応液はゲ
ノムDNAを0.25μl(20〜50ng)、あらかじめ等量
のTaqStartTMAntibody(抗Taq DNA polymerase抗体、CL
ONTECH社製)と室温で5分間反応させた耐熱性DNAポ
リメラーゼ(Taq DNA polymerase)0.17 unit、そして
最終濃度がトリス塩酸(pH 8.8)は67 mM、硫酸アンモ
ニウムは16.6 mM、塩化マグネシウムは1.5 mM、Tween2
0は0.01%、dNTPsは200μM、プライマー対は1.0〜3.0
μMになるように添加した組成液で、全量を10μlとして
反応を行った。なお、それぞれのプライマー対の濃度に
ついては表1に示す。また内部コントロールとして、セ
ンスプライマー DRBex9/519-537(配列番号26)およ
びアンチセンスプライマー 3'DRBint3(配列番号27)
をそれぞれ0.5μMになるように加え、HLA−DRB
1遺伝子内の塩基配列がよく保存された領域(第3エク
ソン〜第3イントロンの1039bp)の増幅を行っ
た。DNA増幅はGeneAmp PCRsystem 9600(パーキンエ
ルマー社製)のPCR増幅装置を用い、変性(95℃)
を2分行った後、変性25秒、アニーリング(70℃)
45秒、DNA伸長(72℃)45秒の反応を5サイク
ル繰り返し、さらに変性25秒、アニーリング(60
℃)50秒、DNA伸長(72℃)45秒の反応を28
サイクル繰り返すことにより行った。
料に、配列表の配列番号10と配列番号22の核酸配列
の組み合わせからなるプライマー対(表1のレーン1
4)、配列番号10と配列番号23の核酸配列の組み合
わせからなるプライマー対(同レーン15)、配列番号
11と配列番号18の核酸配列の組み合わせからなるプ
ライマー対(同レーン16)、配列番号13と配列番号
25の核酸配列の組み合わせからなるプライマー対(同
レーン18)を用いてPCR法を行なった。反応液はゲ
ノムDNAを0.25μl(20〜50ng)、あらかじめ等量
のTaqStartTMAntibody(抗Taq DNA polymerase抗体、CL
ONTECH社製)と室温で5分間反応させた耐熱性DNAポ
リメラーゼ(Taq DNA polymerase)0.17 unit、そして
最終濃度がトリス塩酸(pH 8.8)は67 mM、硫酸アンモ
ニウムは16.6 mM、塩化マグネシウムは1.5 mM、Tween2
0は0.01%、dNTPsは200μM、プライマー対は1.0〜3.0
μMになるように添加した組成液で、全量を10μlとして
反応を行った。なお、それぞれのプライマー対の濃度に
ついては表1に示す。また内部コントロールとして、セ
ンスプライマー DRBex9/519-537(配列番号26)およ
びアンチセンスプライマー 3'DRBint3(配列番号27)
をそれぞれ0.5μMになるように加え、HLA−DRB
1遺伝子内の塩基配列がよく保存された領域(第3エク
ソン〜第3イントロンの1039bp)の増幅を行っ
た。DNA増幅はGeneAmp PCRsystem 9600(パーキンエ
ルマー社製)のPCR増幅装置を用い、変性(95℃)
を2分行った後、変性25秒、アニーリング(70℃)
45秒、DNA伸長(72℃)45秒の反応を5サイク
ル繰り返し、さらに変性25秒、アニーリング(60
℃)50秒、DNA伸長(72℃)45秒の反応を28
サイクル繰り返すことにより行った。
【0041】増幅産物は全て常法に従い、2%アガロー
スゲル電気泳動後、エチジウムブロマイド染色し、紫外
線照射下で観察することにより増幅したDNAバンドの
検出を行った。そして、表1に示されるそれぞれのレー
ン番号に対応する断片長(fragment size)のDNAバ
ンドが観察された場合を陽性(+)、内部コントロール
の1039bpのバンドのみが観察された場合を陰性
(−)と判定した。また、いずれのバンドも観察されな
い場合は「判定不可」とし、同一の操作を再度行なっ
た。その結果を図2に示す。
スゲル電気泳動後、エチジウムブロマイド染色し、紫外
線照射下で観察することにより増幅したDNAバンドの
検出を行った。そして、表1に示されるそれぞれのレー
ン番号に対応する断片長(fragment size)のDNAバ
ンドが観察された場合を陽性(+)、内部コントロール
の1039bpのバンドのみが観察された場合を陰性
(−)と判定した。また、いずれのバンドも観察されな
い場合は「判定不可」とし、同一の操作を再度行なっ
た。その結果を図2に示す。
【0042】表1の「DQA1特異性(DQA1-specifici
ties)」の欄を参照にして、上記試料1〜3のHLA−
DQA1*05関連アリルを判定した。その結果、試料
1はDQA1*05011、試料2はDQA1*050
5、試料3はDQA1*0503と判定され、それぞれ
の試料が該HLA−DQA1アリルを少なくとも1種類
保有していることが分かった。
ties)」の欄を参照にして、上記試料1〜3のHLA−
DQA1*05関連アリルを判定した。その結果、試料
1はDQA1*05011、試料2はDQA1*050
5、試料3はDQA1*0503と判定され、それぞれ
の試料が該HLA−DQA1アリルを少なくとも1種類
保有していることが分かった。
【0043】実施例3HLA−DQA1対立遺伝子タイピング 上記実施例1と同様の方法で調整したDNA試料(試料
1'〜4'および5)を材料に、表1に示す18種類のプ
ライマー対(レーン1〜18)を用いてPCR法を行な
った。反応液はゲノムDNAを0.25μl(20〜50n
g)、あらかじめ等量のTaq StartTMAntibody(抗Taq D
NA polymerase抗体、CLONTECH社製)と室温で5分間反応
させた耐熱性DNAポリメラーゼ(Taq DNA polymeras
e)0.17 unit、そして最終濃度がトリス塩酸(pH 8.8)
は67 mM、硫酸アンモニウムは16.6 mM、塩化マグネシウ
ムは1.5 mM、Tween20は0.01%、dNTPsは200μM、プラ
イマー対は1.0〜3.0μMになるように添加した組成液
で、全量を10μlとして反応を行った。なお、それぞれ
のプライマー対の濃度については表1に示す。また内部
コントロールとして、センスプライマー DRBex9/519-53
7(配列番号26)およびアンチセンスプライマー 3'DR
Bint3(配列番号27)をそれぞれ0.5μMになるように
加え、HLA−DRB1遺伝子内の塩基配列がよく保存
された領域(第3エクソン〜第3イントロンの1039
bp)の増幅を行った。DNA増幅はGeneAmp PCR syst
em 9600(パーキンエルマー社製)のPCR増幅装置を
用い、変性(95℃)を2分行った後、変性25秒、ア
ニーリング(70℃)45秒、DNA伸長(72℃)4
5秒の反応を5サイクル繰り返し、さらに変性25秒、
アニーリング(60℃)50秒、DNA伸長(72℃)
45秒の反応を28サイクル繰り返すことにより行っ
た。
1'〜4'および5)を材料に、表1に示す18種類のプ
ライマー対(レーン1〜18)を用いてPCR法を行な
った。反応液はゲノムDNAを0.25μl(20〜50n
g)、あらかじめ等量のTaq StartTMAntibody(抗Taq D
NA polymerase抗体、CLONTECH社製)と室温で5分間反応
させた耐熱性DNAポリメラーゼ(Taq DNA polymeras
e)0.17 unit、そして最終濃度がトリス塩酸(pH 8.8)
は67 mM、硫酸アンモニウムは16.6 mM、塩化マグネシウ
ムは1.5 mM、Tween20は0.01%、dNTPsは200μM、プラ
イマー対は1.0〜3.0μMになるように添加した組成液
で、全量を10μlとして反応を行った。なお、それぞれ
のプライマー対の濃度については表1に示す。また内部
コントロールとして、センスプライマー DRBex9/519-53
7(配列番号26)およびアンチセンスプライマー 3'DR
Bint3(配列番号27)をそれぞれ0.5μMになるように
加え、HLA−DRB1遺伝子内の塩基配列がよく保存
された領域(第3エクソン〜第3イントロンの1039
bp)の増幅を行った。DNA増幅はGeneAmp PCR syst
em 9600(パーキンエルマー社製)のPCR増幅装置を
用い、変性(95℃)を2分行った後、変性25秒、ア
ニーリング(70℃)45秒、DNA伸長(72℃)4
5秒の反応を5サイクル繰り返し、さらに変性25秒、
アニーリング(60℃)50秒、DNA伸長(72℃)
45秒の反応を28サイクル繰り返すことにより行っ
た。
【0044】増幅産物は全て常法に従い、2%アガロー
スゲル電気泳動後、エチジウムブロマイド染色し、紫外
線照射下で観察することにより増幅したDNAバンドの
検出を行った。そして、表1に示されるそれぞれのレー
ン番号に対応する断片長(fragment size)のDNAバ
ンドが観察された場合を陽性(+)、内部コントロール
の1039bpのバンドのみが観察された場合を陰性
(−)と判定した。また、いずれのバンドも観察されな
い場合は「判定不可」とし、同一の操作を再度行なっ
た。その結果を図3に示す。
スゲル電気泳動後、エチジウムブロマイド染色し、紫外
線照射下で観察することにより増幅したDNAバンドの
検出を行った。そして、表1に示されるそれぞれのレー
ン番号に対応する断片長(fragment size)のDNAバ
ンドが観察された場合を陽性(+)、内部コントロール
の1039bpのバンドのみが観察された場合を陰性
(−)と判定した。また、いずれのバンドも観察されな
い場合は「判定不可」とし、同一の操作を再度行なっ
た。その結果を図3に示す。
【0045】表1の「DQA1特異性(DQA1-specifici
ties)」の欄を参照にして、上記試料1'〜4'および5
のHLA−DQA1型を判定した。その結果、試料1'
はDQA1*0102/*0104、試料2'はDQA1*
0201/*0505、試料3'はDQA1*0302/*
0503、試料4'はDQA1*0401/*0601、
試料5はDQA1*0102/*0105と判定され、そ
れぞれの試料が該HLA−DQA1アリルを保有してい
ることが分かった。
ties)」の欄を参照にして、上記試料1'〜4'および5
のHLA−DQA1型を判定した。その結果、試料1'
はDQA1*0102/*0104、試料2'はDQA1*
0201/*0505、試料3'はDQA1*0302/*
0503、試料4'はDQA1*0401/*0601、
試料5はDQA1*0102/*0105と判定され、そ
れぞれの試料が該HLA−DQA1アリルを保有してい
ることが分かった。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、HLA−DQA1対立
遺伝子またはその断片を含む核酸試料に対し本発明で開
示されているプライマーを用いて核酸の増幅反応(例え
ばPCR法)を行うことにより、現時点において明らか
にされている16種類のHLA−DQA1対立遺伝子の
全てを識別することができるので、HLA−DQ分子の
詳細な解析や、その応用として各種疾患の病因若しくは
病態の診断などの臨床適用に有用である。そして本発明
は、全てのHLA−DQA1対立遺伝子のタイピングを
容易に行なう方法や、それに用いるキットおよび試薬を
提供するので、これらは臓器移植の際のドナー・レシピ
エント間の適合性の判定やHLA−DQA1対立遺伝子
型と各種疾患との相関性の解析などにおいて有用であ
る。将来的には、DNAチップ法などの技術と組み合わ
せることによりさらに簡便かつ迅速に遺伝子タイピング
を実施することが可能となり、HLA−DQA1対立遺
伝子の検出および型判別の機械化および自動化が期待で
きる。
遺伝子またはその断片を含む核酸試料に対し本発明で開
示されているプライマーを用いて核酸の増幅反応(例え
ばPCR法)を行うことにより、現時点において明らか
にされている16種類のHLA−DQA1対立遺伝子の
全てを識別することができるので、HLA−DQ分子の
詳細な解析や、その応用として各種疾患の病因若しくは
病態の診断などの臨床適用に有用である。そして本発明
は、全てのHLA−DQA1対立遺伝子のタイピングを
容易に行なう方法や、それに用いるキットおよび試薬を
提供するので、これらは臓器移植の際のドナー・レシピ
エント間の適合性の判定やHLA−DQA1対立遺伝子
型と各種疾患との相関性の解析などにおいて有用であ
る。将来的には、DNAチップ法などの技術と組み合わ
せることによりさらに簡便かつ迅速に遺伝子タイピング
を実施することが可能となり、HLA−DQA1対立遺
伝子の検出および型判別の機械化および自動化が期待で
きる。
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Shionogi & Co.,LTD. <120> Primers and Methods for typing HLA-DQA1 genes <130> A005961 <140> <141> <160> 27 <170> PatentIn Ver. 2.0 <210> 1 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 1 cccctgtgga ggtgaaga 18 <210> 2 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 2 cccytgtgga ggtgaagg 18 <210> 3 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 3 gaatttgatg gagatgagg 19 <210> 4 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 4 gaatttgatg gagatgagc 19 <210> 5 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 5 accaccatga tgagccct 18 <210> 6 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 6 ctgttccgca gatttagaag a 21 <210> 7 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 7 cgccctgacc accgtgat 18 <210> 8 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 8 cgccctgacc accgtgac 18 <210> 9 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 9 taaacgctcc aactctact 19 <210> 10 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 10 cctaaaacat aacttgaaca gt 22 <210> 11 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 11 agacaattta gatttgaccg 20 <210> 12 <211> 17 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 12 ggtccctctg gccagtt 17 <210> 13 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 13 aaagctctga tgctgggga 19 <210> 14 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 14 gtcttaatac tgaaagggcc 20 <210> 15 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 15 atgtttctca gtgcaccc 18 <210> 16 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 16 acaccttctg tgactgac 18 <210> 17 <211> 17 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 17 gccctatgct cagccag 17 <210> 18 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 18 tgcagtcata aatctcatca g 21 <210> 19 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 19 tgcagtcata aatctcatca t 21 <210> 20 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 20 ctcttaatag tgaaaggggt 20 <210> 21 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 21 cccagtgttt cagaagaggc 20 <210> 22 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 22 cagtcataac tctcctcagc 20 <210> 23 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 23 agtcataact ctcctcaga 19 <210> 24 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 24 tgttcaagtt gtgttttgt 19 <210> 25 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer for HLA-DQA1 gene <400> 25 atctcttaat actgaaggga c 21 <210> 26 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer DRBex9/519-537 for HLA-DQB1 gene <400> 26 tgccaagtgg agcacccaa 19 <210> 27 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:DNA primer 3'DRBint3 for HLA-DQB1 gene <400> 27 aaccatgcac tgatgatttc t 21
【図1】 HLA−DQA1*03関連アリルをタイピ
ングするために、DNA試料をPCR法で増幅後、該増
幅産物をアガロースゲル電気泳動し、紫外線照射下で写
真撮影した結果を示す図である。PCR法で陽性のもの
を「+」で表わす。
ングするために、DNA試料をPCR法で増幅後、該増
幅産物をアガロースゲル電気泳動し、紫外線照射下で写
真撮影した結果を示す図である。PCR法で陽性のもの
を「+」で表わす。
【図2】 HLA−DQA1*05関連アリルをタイピ
ングするために、DNA試料をPCR法で増幅後、該増
幅産物をアガロースゲル電気泳動し、紫外線照射下で写
真撮影した結果を示す図である。PCR法で陽性のもの
を「+」で表わす。
ングするために、DNA試料をPCR法で増幅後、該増
幅産物をアガロースゲル電気泳動し、紫外線照射下で写
真撮影した結果を示す図である。PCR法で陽性のもの
を「+」で表わす。
【図3】 全てのHLA−DQA1アリルをタイピング
するために、表1に示した18種類のプライマー対を用
いてDNA試料をPCR法で増幅後、該増幅産物をアガ
ロースゲル電気泳動し、紫外線照射下で写真撮影した結
果を示す図である。PCR法で陽性のものを「+」で表
わす。
するために、表1に示した18種類のプライマー対を用
いてDNA試料をPCR法で増幅後、該増幅産物をアガ
ロースゲル電気泳動し、紫外線照射下で写真撮影した結
果を示す図である。PCR法で陽性のものを「+」で表
わす。
【図4】 本発明で開示されているHLA−DQA1対
立遺伝子型の判別のためのプライマーの塩基配列を示す
図である。
立遺伝子型の判別のためのプライマーの塩基配列を示す
図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 配列表の配列番号1から配列番号9、配
列番号11から配列番号22、配列番号24および配列
番号25の核酸配列、並びにそれらの末端に対し数塩基
を欠失または付加した核酸配列から選ばれる、HLA−
DQA1対立遺伝子型の判別のためのプライマー。 - 【請求項2】 HLA−DQA1対立遺伝子またはその
断片を含む核酸を鋳型として、請求項1記載のプライマ
ーの少なくとも1つを用いて核酸の増幅反応を行うこと
を特徴とする、HLA−DQA1対立遺伝子型の判別方
法。 - 【請求項3】 以下の工程(a)〜(b)を含む、請求
項2記載のHLA−DQA1対立遺伝子型の判別方法; (a)HLA−DQA1対立遺伝子またはその断片を含
む核酸を鋳型として、(1)プライマー対の少なくとも
一方が請求項1記載のプライマーから選ばれる、少なく
とも1つの特定のHLA−DQA1対立遺伝子の塩基配
列に特異的なプライマー対を用いて核酸の増幅反応を行
い、各特定のHLA−DQA1対立遺伝子を選択的に増
幅する工程、および/または(2)プライマー対の少な
くとも一方が請求項1記載のプライマーから選ばれる、
特定のHLA−DQA1対立遺伝子群からなる少なくと
も1つの特定のグループ内の各遺伝子に共通の塩基配列
に特異的なプライマー対を用いて核酸の増幅反応を行
い、各特定のグループ内のHLA−DQA1対立遺伝子
群をグループとして選択的に増幅する工程; (b)前記増幅反応により得られた産物の特定のサイ
ズ、特定の分子量または存在の有無を確認する、あるい
は該産物の塩基配列を直接決定することにより、対応す
る各特定のHLA−DQA1対立遺伝子の型および/ま
たは各特定のグループ内のHLA−DQA1対立遺伝子
群の特定の型をグループとして判別する工程。 - 【請求項4】 少なくとも1つの特定のHLA−DQA
1対立遺伝子の塩基配列に特異的なプライマー対が、配
列表の配列番号4と配列番号16、配列番号12と配列
番号15、配列番号5と配列番号14、配列番号12と
配列番号17、配列番号6と配列番号18、配列番号8
と配列番号20、配列番号9と配列番号21、配列番号
11と配列番号18、配列番号12と配列番号24およ
び配列番号13と配列番号25の核酸配列の組み合わ
せ、並びにそれら各々の末端に対し数塩基を欠失または
付加した核酸配列の組み合わせから選ばれるものであ
り、また特定のHLA−DQA1対立遺伝子群からなる
少なくとも1つの特定のグループ内の各遺伝子に共通の
塩基配列に特異的な各グループに対応するプライマー対
が、配列表の配列番号1と配列番号14、配列番号2と
配列番号14、配列番号3と配列番号15、配列番号4
と配列番号15、配列番号6と配列番号19、配列番号
7と配列番号20および配列番号10と配列番号22の
核酸配列の組み合わせ、並びにそれら各々の末端に対し
数塩基を欠失または付加した核酸配列の組み合わせから
選ばれるものである、請求項3記載のHLA−DQA1
対立遺伝子型の判別方法。 - 【請求項5】 核酸の増幅反応がPCR法であることを
特徴とする、請求項2から4のいずれかに記載のHLA
−DQA1対立遺伝子型の判別方法。 - 【請求項6】 核酸の増幅反応により得られた産物を電
気泳動法により展開し、DNAバンドの特定のサイズま
たは存在の有無を確認することにより、対応する各特定
のHLA−DQA1対立遺伝子の型および/または各特
定のグループ内のHLA−DQA1対立遺伝子群の特定
の型をグループとして判別することを特徴とする、請求
項2から5のいずれかに記載のHLA−DQA1対立遺
伝子型の判別方法。 - 【請求項7】 HLA−DQA1対立遺伝子群の特定の
型がグループとして判別された場合に、RFLP法、P
CR−RFLP法、SSOP法、PCR−SSOP法、
PCR−SSP法またはPCR−SSCP法をさらに行
うことを特徴とする、請求項2から6のいずれかに記載
のHLA−DQA1対立遺伝子型の判別方法。 - 【請求項8】 請求項2から7のいずれかに記載の方法
に使用するための、HLA−DQA1対立遺伝子型の判
別のためのキット。 - 【請求項9】 請求項2から7のいずれかに記載の方法
に使用するための、HLA−DQA1対立遺伝子型の判
別のための試薬。 - 【請求項10】 請求項1のプライマーを含む、HLA
−DQA1対立遺伝子型の判別のためのキット。 - 【請求項11】 請求項1のプライマーを含む、HLA
−DQA1対立遺伝子型の判別のための試薬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11006039A JP2000201685A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | Hla―dqa1対立遺伝子型の判別のためのプライマ―およびそれを用いる判別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11006039A JP2000201685A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | Hla―dqa1対立遺伝子型の判別のためのプライマ―およびそれを用いる判別方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000201685A true JP2000201685A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11627511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11006039A Pending JP2000201685A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | Hla―dqa1対立遺伝子型の判別のためのプライマ―およびそれを用いる判別方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000201685A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101736744B1 (ko) | 2014-12-03 | 2017-05-17 | 주식회사 한국유전자정보연구원 | 셀리악병 진단용 프라이머 세트와 이를 이용한 셀리악병 진단방법 |
CN111073964A (zh) * | 2019-12-20 | 2020-04-28 | 江苏伟禾生物科技有限公司 | 用于检测人类白细胞抗原hla-abcdrdq基因分型的试剂盒 |
CN117265090A (zh) * | 2023-10-20 | 2023-12-22 | 江苏伟禾生物科技有限公司 | 一种用于检测人类白细胞抗原hla-dqa1基因分型的引物组及试剂盒 |
-
1999
- 1999-01-13 JP JP11006039A patent/JP2000201685A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101736744B1 (ko) | 2014-12-03 | 2017-05-17 | 주식회사 한국유전자정보연구원 | 셀리악병 진단용 프라이머 세트와 이를 이용한 셀리악병 진단방법 |
CN111073964A (zh) * | 2019-12-20 | 2020-04-28 | 江苏伟禾生物科技有限公司 | 用于检测人类白细胞抗原hla-abcdrdq基因分型的试剂盒 |
CN111073964B (zh) * | 2019-12-20 | 2022-10-04 | 江苏伟禾生物科技有限公司 | 用于检测人类白细胞抗原hla-abcdrdq基因分型的试剂盒 |
CN117265090A (zh) * | 2023-10-20 | 2023-12-22 | 江苏伟禾生物科技有限公司 | 一种用于检测人类白细胞抗原hla-dqa1基因分型的引物组及试剂盒 |
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