JP2000200678A - 可撓性筒状部材クランプ用の誘導加熱コイル装置 - Google Patents

可撓性筒状部材クランプ用の誘導加熱コイル装置

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JP2000200678A
JP2000200678A JP10378605A JP37860598A JP2000200678A JP 2000200678 A JP2000200678 A JP 2000200678A JP 10378605 A JP10378605 A JP 10378605A JP 37860598 A JP37860598 A JP 37860598A JP 2000200678 A JP2000200678 A JP 2000200678A
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clamping
coil device
flexible tubular
clamp
heating
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JP10378605A
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English (en)
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Tsutomu Miyazaki
力 宮崎
Eiji Suzuki
英司 鈴木
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Miyaden Co Ltd
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Miyaden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可撓性筒状部材の封止を確実かつ容易に行え、
クランプ作業の効率を向上させ得る可撓性筒状部材クラ
ンプ用の誘導加熱コイル装置を提供する。 【解決手段】可撓性筒状部材の封止部位に熱変形可能な
クランプ部材を配置し、該クランプ部材を誘導加熱して
変形させ該クランプ部材によって可撓性筒状部材をクラ
ンプする誘導加熱コイル装置であって、前記誘導加熱コ
イル装置は、支点を介して開閉操作可能で先端部にクラ
ンプ部材に当接し得る加熱面が形成された一対の挟持部
材と、該挟持部材内に配置され少なくとも前記加熱面を
誘導加熱するコイルと具備し、前記コイルへの高周波電
流の通電により挟持部材の加熱面を所定温度に加熱する
と共に、挟持部材の閉操作によってクランプ部材を所定
の圧力で押圧しつつ熱変形させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可撓性筒状部材の封止
部位を、熱変形可能なクランプ部材を誘導加熱により変
形させてクランプし、可撓性筒状部材内の液体の流出等
を防止する可撓性筒状部材クランプ用の誘導加熱コイル
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば手術において血管を切断す
るような場合、切断した血管の切断部分を一時的にクラ
ンプして、血液の流出を防止する必要があるが、この血
管の両切断部分のクランプは、鉗子を用いて行われてい
るのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この鉗
子による血管のクランプ方法にあっては、血管を確実に
クランプして血管の切断部分を完全に封止することか難
しく、経験を積んだ医師や看護婦等の熟練した作業が必
要となると共に、封止状態の確認作業も必要となって、
手術時間の短縮化の障害になり易いという問題点があっ
た。
【0004】また、使用する鉗子は、細菌感染の虞から
使用する直前において全て滅菌状態としておく必要があ
るが、これらの管理を確実に行うことにも煩わしさが伴
う。特に、手術が大手術で多数の血管を切断する(多数
の鉗子を使用する)場合とか、緊急時の手術の場合等の
ように熟練した医師等が直ぐに手術に立ち会えない場合
等に、この種の問題点が顕著になりその改善が望まれて
いるのが実情である。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、請求項1記載の発明の目的は、可撓性筒状部
材の封止を確実かつ容易に行え、クランプ作業の効率を
向上させ得る可撓性筒状部材クランプ用の誘導加熱コイ
ル装置を提供することにある。また、請求項2記載の発
明の目的は、請求項1記載の発明の目的に加え、クラン
プ部材の滅菌をクランプと同時に自動的に行い得る可撓
性筒状部材クランプ用の誘導加熱コイル装置を提供する
ことにある。
【0006】また、請求項3記載の発明の目的は、請求
項1または2記載の発明の目的に加え、コイル装置自体
の操作性を向上させ得る可撓性筒状部材クランプ用の誘
導加熱コイル装置を提供し、請求項4記載の発明の目的
は、請求項1ないし3記載の発明の目的に加え、コイル
装置自体の操作性をより向上させ得る可撓性筒状部材ク
ランプ用の誘導加熱コイル装置を提供することにある。
また、請求項5記載の発明の目的は、請求項1ないし4
記載の発明の目的に加え、コイル装置自体の移動が容易
になってその使い勝手を向上させ得る可撓性筒状部材ク
ランプ用の誘導加熱コイル装置を提供し、請求項6記載
の発明の目的は、請求項5記載の発明の目的に加え、加
熱面でクランプ部材をより確実に加熱し得る可撓性筒状
部材クランプ用の誘導熱コイル装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、可撓性筒状部
材の封止部位に熱変形可能なクランプ部材を配置し、該
クランプ部材を誘導加熱して変形させ該クランプ部材に
よって可撓性筒状部材をクランプする誘導加熱コイル装
置であって、前記誘導加熱コイル装置は、支点を介して
開閉操作可能で先端部にクランプ部材に当接し得る加熱
面が形成された一対の挟持部材と、該挟持部材内に配置
され少なくとも前記加熱面を誘導加熱するコイルと具備
し、前記コイルへの高周波電流の通電により挟持部材の
加熱面を所定温度に加熱すると共に、挟持部材の閉操作
によってクランプ部材を所定の圧力で押圧しつつ熱変形
させることを特徴とする。
【0008】このように構成することにより、クランプ
しようとする可撓性筒状部材の封止部位にクランプ部材
を配置し、このクランプ部材を誘導加熱コイル装置の挟
持部材先端部の加熱面で挟持(加圧)しつつ、挟持部材
内のコイルに高周波電流を供給する。コイルに高周波電
流が供給されると加熱面が誘導加熱されて、該加熱面に
当接している熱変形可能なクランプ部材が熱変形し、可
撓性筒状部材を押し潰す。これにより、クランプ部材で
可撓性筒状部材の封止部位がクランプされ、この時、可
撓性筒状部材の封止部位は、挟持部材で所定圧で加圧さ
れつつクランプ部位の熱変形でクランプされることにか
ら、変形したクランプ部材により封止部分が確実かつ容
易にクランプされる。
【0009】また、請求項2記載の発明は、前記挟持部
材の少なくとも加熱面が滅菌作用を有する材質で形成さ
れていることを特徴とする。このように構成することに
より、挟持部材の加熱面でクランプ部材を挟持して加熱
面を誘導加熱するだけで、滅菌できる材質で形成された
加熱面でクランプ部材を滅菌しつつクランプすることが
でき、クランプと滅菌が略同時に行われる。
【0010】また、請求項3記載の発明は、前記挟持部
材が、その加熱面を開閉操作し得る握持部を有し、該握
持部にコイルへの通電を開閉操作するスイッチ機構が設
けられていることを特徴とする。このように構成するこ
とにより、挟持部材の握持部を開閉操作で、加熱面によ
ってクランプ部材を挟持することができると共に、コイ
ルへの通電を握持部を掴みながら該握持部のスイッチ機
構で行うことができ、コイル装置自体の操作性が向上す
る。
【0011】また、請求項4記載の発明は、前記挟持部
材が、クランプ部材によるクランプ状態を表示し得る表
示手段を有することを特徴とする。このように構成する
ことにより、例えば挟持部材の握持部に表示灯等の表示
手段を設け、この表示手段を加熱時間等によって点灯さ
せることにより、クランプ部材による可撓性筒状部材の
クランプ状態を一目で把握でき、コイル装置自体の操作
性がより向上する。
【0012】また、請求項5記載の発明は、前記コイル
が所定長さで可撓性を有する高周波ケーブルを介して、
高周波電流を発生するトランジスタインバータに接続さ
れていることを特徴とする。このように構成することに
より、コイル装置自体を所定の位置まで容易に移動させ
ることができて、コイル装置自体の使い勝手が向上す
る。
【0013】また、請求項6記載の発明は、前記挟持部
の加熱面が形成される部分に、クランプ部材の形状に応
じた凹部が形成されていることを特徴とする。このよう
に構成することにより、加熱面に形成される凹部がクラ
ンプ部材に例えば嵌合する状態となり、クランプ部材を
所定形状に熱変形させることができて、可撓性筒状部材
のクランプ部材によるクランプがより確実となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は、本発明に係
わる可撓性筒状部材クランプ用の誘導加熱コイル装置の
一実施例を示し、図1がその斜視図、図2が加熱面部分
の一部破断した斜視図、図3がその断面図、図4がクラ
ンプ部材の一例を示す斜視図、図5が該クランプ部材に
よるクランプ状態を示す断面図である。
【0015】図1において、誘導加熱コイル装置1(以
下、コイル装置1という)は、回動軸4を支点にして、
挟持部2a、3aが矢印イ方向に開閉可能な一対の挟持
部材2、3を有している。この挟持部材2、3の回動軸
4側には握持部2b、3bが設けられ、この握持部2
b、3bのうち一方の握持部2aには、その外面側の前
方位置に電源スイッチ5と、加熱終了を表示する表示灯
6が設けらている。なお、電源スイッチ5は、例えば矢
印ロ方向に移動可能なスライドスイッチが使用される
が、押釦スイッチ等の適宜のスイッチを使用することも
できる。
【0016】また、一対の挟持部2a、3aのうち、一
方の挟持部2aは略直線状に形成され、他方の挟持部3
aは、先端部が挟持部2a方向に側面視略L字形状に屈
曲されている。なお、挟持部材2、3は、その握持部2
b、3bの回動軸4側に設けた図示しない圧縮バネ等に
より、挟持部2a、3aが常時開く方向に付勢されてい
るが、例えばラチェット機構を採用して段階的に開閉す
るように構成することもできる。
【0017】そして、挟持部2a、3aの先端部の互い
に対向する面側には、加熱面7、8が設けられ、この加
熱面7、8は、凹部9、10によって形成されている。
すなわち、凹部9、10は、図2及び図3に示すよう
に、挟持部2a、3aを形成する非導電性のカバー11
の先端部に設けられた切欠部に、例えば断面コ字状の滅
菌作用を有するステンレス板等をそれぞれ固着すること
によって形成され、凹部9、10の底面内側のカバー1
1内には、所定方向に屈曲もしくは巻回されたコイル1
2がそれぞれ配置されている。
【0018】このコイル12は、例えば絶縁材13で覆
われた銅パイプ14を所定の屈曲(巻回)させることに
よって形成されるか、あるいは所定の線径の電線を屈曲
(巻回)させることによって形成され、その両端末部
は、各カバー11内から握持部2b、3b内に引き出さ
れている。そして、各握持部2b、3bから引き出され
るコイル12の端末部は、図1に示すように、一体化さ
れて可撓性の高周波ケーブル15となり、挟持部材2の
回動軸4後方の後端面から引き出され、トランジスタイ
ンバータ16の出力端子に接続されている。
【0019】なお、各加熱面7、8に設けられるコイル
12は、トランジスタインバータ16の出力端子に並列
接続しても良いし直列接続することもでき、コイル12
の巻回方法も、加熱面7、8に効率的な渦電流を誘起さ
せ得る適宜の巻回(屈曲)構造を採用することができ
る。また、コイル12をコアに巻回することによって効
率アップを図ることもできるし、カバー11内を空洞に
することなく、適宜の断熱材を充填して、カバー11の
反加熱面7、8側の発熱を確実に抑えるように構成する
こともできる。
【0020】前記トランジスタインバータ16は、例え
ばMOSFET、IGBT等の半導体スイッチング素子
により形成されたインバータ回路と、出力トランス等
(いずれも図示せず)で形成され、数KHz〜数百MH
Zの高周波電流を発生する。なお、コイル12として、
銅パイプ14を使用した場合は、トランジスタインバー
タ16に付帯して冷却水供給装置(図示せず)を設け、
この冷却水供給装置をトランジスタインバータ16の作
動と関連して作動させることにより、高周波ケーブル1
5等を介してコイル12の銅パイプ14内に冷却水を循
環させ、通電時のコイル12の発熱を抑えるように構成
する。
【0021】図4は、上記コイル装置1によって熱変形
されるクランプ部材18の一例を示している。すなわ
ち、クランプ部材18は、長さL、幅W、高さHの直方
体形状によって形成され、その幅方向に対向する面には
貫通孔19が形成されている。また、クランプ部材18
は、加熱状態で加圧されることにより、図4の矢印ハ方
向に圧縮変形し、矢印ニ方向(貫通孔19に直交する方
向)に所定寸法膨張すると共に、加熱解除後にその状態
を保持し得る樹脂によって成形されている。
【0022】このクランプ部材18は、単に貫通孔19
のみを設けても良いが、加熱加圧時の変形を容易にする
ために、図4の二点鎖線で示すように、貫通孔19とは
別の貫通孔20を複数個設けたり、貫通孔19をクラン
プ部材18の外周面に連通させるスリット(図示せず)
を設ける等、変形し易い適宜の構造を設けることができ
る。
【0023】なお、クランプ部材18の貫通孔19の内
径は、クランプしようとする可撓性筒状部材21の外径
より大きく設定されている。また、コイル装置1の凹部
9、10(加熱面7、8)との寸法関係は、図3及び図
4において、W1>WでL1×2<L+αとなるように
設定されている。これにより、少なくともα分だけクラ
ンプ部材18が圧縮されて貫通孔19が略閉塞状態とさ
れる。
【0024】次に、上記コイル装置1の使用方法の一例
について説明する。なお、可撓性筒状部材21が手術時
の人体の血管であり、クランプ部材18の貫通孔19
は、この血管が貫通し得る内径に設定されているものと
する。先ず、手術により血管が切断されると、この切断
部位21aを図4の矢印ホの如くクランプ部材18の貫
通孔19に貫通させる。
【0025】そして、用意してあるコイル装置1の挟持
部材2、3の握持部2b、3bを手で持ち、一方の挟持
部3bの凹部10内にクランプ部材18を位置させ、こ
の状態で電源スイッチ5をオンさせると共に、握持部2
b、3bを握って挟持部2a、3aを閉じる方向に押圧
する。電源スイッチ5がオンすると、トランジスタイン
バータ16から高周波ケーブル15を介してコイル12
に高周波電流が供給され、コイルから発生する磁束によ
り加熱面7、8に渦電流が誘起されて、加熱面7、8が
誘導加熱される。
【0026】この加熱面7、8の誘導加熱は、各コイル
12が凹部9、10の底面内側の近傍に配置されている
ことから、瞬時に所定の温度まで加熱され、この加熱に
よりクランプ部材18が熱変形する。そして、クランプ
部材18が熱変形すると、この熱変形時にクランプ部材
18が握持部2b、3bによって加圧されていることか
ら、圧縮する方向に素早く変形する。この加熱圧縮を行
うことにより、図5に示すように、血管の切断部位21
aがクランプ部材18により対向する外周面側から圧縮
されて密着した状態となり、血管が封止される。
【0027】なお、コイル装置1へのトランジスタイン
バータ16からの高周波電流の供給は、周波数や電力
(出力)が一定の高周波電流を供給しても良いが、トラ
ンジスタインバータに出力を可変できるプログラムを設
定したり、シーケンス制御することにより、例えば段階
的あるいは連続的に周波数や出力を変化させて、誘導加
熱することもできる。
【0028】そして、例えば予め設定した時間加熱加圧
を行うと、握持部2aの表示灯6が点灯し、この点灯に
よりクランプ作業が終了したことが把握される。この表
示灯6によるクランプ作業の終了把握は、設定した時間
に限らず、例えば加熱面7、8間の電気抵抗値等を検出
することによって行うこともできる。なお、実験によれ
ば、クランプ部材18を加熱面8にセットして挟持部
2、3を閉じてから、封止が完了するまでの時間は、概
ね数秒程度であることが確認されている。
【0029】そして、挟持部材2の握持部2bから手を
離すと共に、電源スイッチ5をオフすると、クランプ部
材18への加圧とコイル12への通電が遮断され、クラ
ンプ部材18は、その特性により変形状態を維持する。
また、血管の切断部位21aを封止したクランプ部材1
8は、血管の縫い合わせ時に、例えば血管の切断部位2
1aが切断されることによって破棄するか、あるいは、
クランプ部材18が例えば熱変形後に再加熱で元の形状
に復帰する材質の場合は、上記したと同様にコイル装置
1で変形したクランプ部材18を再加熱して血管のクラ
ンプ状態を解除する。
【0030】このように、上記実施例のコイル装置1に
あっては、開閉可能な挟持部材2、3の挟持部2a、3
aの先端に凹部9、10からなる加熱面7、8を形成す
ると共に、この加熱面7、8の内側にコイル12をそれ
ぞれ配置し、このコイル12への高周波電流の通電によ
り加熱面7、8を瞬時に誘導加熱して、クランプ部材1
8を熱変形させるため、熱変形したクランプ部材18で
可撓性筒状部材21の封止部位21aを確実にクランプ
することができる。
【0031】特に、可撓性筒状部材21が血管の場合、
切断した血管をクランプ部材18で素早く封止すること
ができ、手術時間の短縮が図れると共に、クランプ部材
18の変形が保持されることから、封止状態が安定し血
液の漏れ等を確実に防止することができる。また、加熱
面7、8が滅菌作用を有するステンレス板で形成されて
いるため、クランプと同時に滅菌効果が得られ、より安
全性に優れたコイル装置1が得られ、医療分野において
より大きな効果が期待できる。
【0032】また、ピンセット式の一対の挟持部材2、
3でクランプ部材18を挟持し、電源スイッチ5をオン
させるだけで、クランプ部材18が自動的に熱変形して
可撓性筒状部材21をクランプするため、クランプ作業
を極めて簡単に行うことができ、熟練した作業者でなく
ても容易に行うことができる。さらに、コイル装置1の
挟持部2、3先端の加熱面7、8がクランプ部材18の
形状に対応した凹部9、10で形成されているため、加
熱面7、8へのクランプ部材18のセット(位置決め)
が容易となって、クランプ作業の一層の効率化を図るこ
とができる。
【0033】またさらに、コイル装置1を小型かつ軽量
に形成することができるため、手で持っても違和感がな
く、はさみやピンセットを使う感覚で使用することがで
きると共に、コイル装置1が可撓性ケーブル15により
容易に移動することができるため、コイル装置1を所定
の位置で使用することができて、使い勝手及び操作性に
優れたコイル装置1を得ることが可能になる。
【0034】なお、上記実施例のコイル装置1において
は、加熱面7、8を形成する凹部9、10を、挟持部2
a、3aの幅方向に形成したが、本発明はこれに何等限
定されるものでもなく、例えば図6に示すように、挟持
部2a、3a(挟持部3aのみ示す)の先端にその長手
方向に形成することもできる。この場合は、凹部9、1
0の長さを長くして可撓性筒状部材21の端部の逃げ部
を形成するか、あるいは凹部9、10の握持部2b、3
b側を屈曲させることにより逃げ部を形成する。また、
凹部9、10の形状も断面コ字状に限らず、半円弧形状
等に形成する等、クランプ部材18の形状等に合致した
適宜の形状を採用することができる。
【0035】さらに、上記実施例においては、可撓性筒
状部材21の一例として、血管の場合について説明した
が、本発明に係わる可撓性筒状部材21としては、医療
関係や食品関係(特に滅菌効果が必要なものが好適)の
各種チューブのクランプ等、可撓性筒状部材21をクラ
ンプする必要のあるあらゆる分野に適用することができ
るし、クランプの形態も、一時的なクランプに限らず、
長期間や半永久的なクランプ状態を得る場合にも適用す
ることができる。またさらに、コイル装置1の挟持部材
2、3の形状や、その開閉機構等も一例であって、適宜
に変更設定することができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、可撓性筒状部材の封止部位に熱変形可能な
クランプ部材を配置し、このクランプ部材をコイル装置
の挟持部材先端部の加熱面で挟持しつつ誘導加熱し、該
加熱面に当接しているクランプ部材を熱変形させて可撓
性筒状部材を押し潰してクランプするため、変形したク
ランプ部材によって、可撓性筒状部材の封止部位を確実
にクランプすることができると共に、挟持部材の挟持操
作だけでクランプすることができ、クランプ作業を容易
に行うことができる。
【0037】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、挟持部材の加熱面でクラ
ンプ部材を挟持して加熱面を誘導加熱するだけで、クラ
ンプ部材を滅菌しつつクランプすることができるため、
クランプと滅菌を略同時に行うことができて、より安全
なクランプ状態を得ることができる。
【0038】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1または2記載の発明の効果に加え、挟持部材の握持
部の開閉操作により、加熱面でクランプ部材を挟持する
ことができると共に、コイルへの通電を握持部を掴みな
がら該握持部のスイッチ機構で行うことができるため、
コイル装置自体の操作性を向上させることができる。
【0039】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1ないし3記載の発明の効果に加え、例えば挟持部材
の握持部に表示灯等の表示手段を設け、この表示手段を
加熱時間等によって点灯させることにより、クランプ部
材による可撓性筒状部材のクランプ状態を一目で把握で
きるため、コイル装置自体の操作性をより向上させるこ
とができる。
【0040】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項1ないし4記載の発明の効果に加え、コイル装置とト
ランジスタインバータが可撓性ケーブルで接続されてい
るため、コイル装置自体を所定の位置まで容易に移動さ
せることができて、コイル装置自体の使い勝手を向上さ
せることができる。
【0041】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1ないし5記載の発明の効果に加え、加熱面にクラン
プ部材が例えば嵌合する凹部が形成されているため、こ
の加熱面によってクランプ部材を所定形状に熱変形させ
ることができて、可撓性筒状部材のクランプ部材による
クランプをより確実に行うことができる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる可撓性筒状部材クランプ用の誘
導加熱コイル装置の一実施例を示す斜視図
【図2】同その加熱面部分の一部破断した斜視図
【図3】同要部の断面図
【図4】同クランプ部材の一例を示す斜視図
【図5】同そのクランプ状態の断面図
【図6】同加熱面部分の他の例を示す斜視図
【符号の説明】
1 誘導加熱コイル装置 2、3 挟持部材 2a、3a 挟持部 2b、3b 握持部 4 回動軸 5 電源スイッチ 6 表示灯 7、8 加熱面 9、10 凹部 11 カバー 12 コイル 14 銅パイプ 15 高周波ケーブル 16 トランジスタインバータ 18 クランプ部材 19、20 貫通孔 21 可撓性筒状部材 21a 封止部位

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性筒状部材の封止部位に熱変形可能な
    クランプ部材を配置し、該クランプ部材を誘導加熱して
    変形させ該クランプ部材によって可撓性筒状部材をクラ
    ンプする誘導加熱コイル装置であって、 前記誘導加熱コイル装置は、支点を介して開閉操作可能
    で先端部にクランプ部材に当接し得る加熱面が形成され
    た一対の挟持部材と、該挟持部材内に配置され少なくと
    も前記加熱面を誘導加熱するコイルと具備し、前記コイ
    ルへの高周波電流の通電により挟持部材の加熱面を所定
    温度に加熱すると共に、挟持部材の閉操作によってクラ
    ンプ部材を所定の圧力で押圧しつつ熱変形させることを
    特徴とする可撓性筒状部材クランプ用の誘導加熱コイル
    装置。
  2. 【請求項2】前記挟持部材は、その少なくとも加熱面が
    滅菌作用を有する材質で形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の可撓性筒状部材クランプ用の誘導加熱
    コイル装置。
  3. 【請求項3】前記挟持部材は、その加熱面を開閉操作し
    得る握持部を有し、該握持部にコイルへの通電を開閉操
    作するスイッチ機構が設けられていることを特徴とする
    請求項1または2記載の可撓性筒状部材クランプ用の誘
    導加熱コイル装置。
  4. 【請求項4】前記挟持部材は、クランプ部材によるクラ
    ンプ状態を表示し得る表示手段を有することを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の可撓性筒状部材
    クランプ用の誘導加熱コイル装置。
  5. 【請求項5】前記コイルは、所定長さで可撓性を有する
    高周波ケーブルを介して、高周波電流を発生するトラン
    ジスタインバータに接続されていることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の可撓性筒状部材クラ
    ンプ用の誘導加熱コイル装置。
  6. 【請求項6】前記挟持部材は、その加熱面が形成される
    部分に、クランプ部材の形状に応じた凹部が形成されて
    いることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
    載の可撓性筒状部材クランプ用の誘導加熱コイル装置。
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