JP2000200671A - ヒ―タ― - Google Patents

ヒ―タ―

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JP2000200671A
JP2000200671A JP11002199A JP219999A JP2000200671A JP 2000200671 A JP2000200671 A JP 2000200671A JP 11002199 A JP11002199 A JP 11002199A JP 219999 A JP219999 A JP 219999A JP 2000200671 A JP2000200671 A JP 2000200671A
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heater
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Hiroyuki Masaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導線に加えて、バキュームパイプやセンサー
線を通すことのできるのヒーターの提供。 【解決手段】 絶縁性材料からなるヒーター芯3に発熱
線コイル2が巻かれてなるヒーター4であって、ヒータ
ー芯の直径Aは、複数個の穴32,34,36,38を
互いに離間しつつ軸方向に沿って形成し得る程度の大径
に形成されており、ヒーター芯の外周部に、複数個の溝
33が軸方向に沿って形成され、ヒーター芯の内部に、
前記コイルの導線20aが通される導線挿通穴34が軸
方向に沿って形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発熱線を利用し
た熱風発生装置用のヒーター、すなわちホットエアー噴
出式加熱装置用のヒーターに関し、特に、表面実装基板
のIC等(表面実装部品)のリペア等に使用される熱風
式半田付装置用のヒーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の熱風式半田付装置のグリ
ップ部Pの先端部を示す断面図であり、図7は、そのノ
ズルパイプQの部分の横断面図である。この種の熱風式
半田付装置は、図示しないステーション部から送られて
きた空気を、ノズルパイプQ内のヒーターRで加熱し
て、ノズルパイプQの先端から吹き出す構成である。
【0003】従来のヒーターRは、絶縁管Sの外周部
に、発熱線Tが基端側から先端側に向けて順に巻かれて
コイルを形成されてなり、その発熱線Tの先端部が絶縁
管Sの中央の穴S1を介して基端側に戻されてなる構成
であった。なお、ヒーターRは、マイカパイプUを介し
てノズルパイプQに嵌合されたガラス管V内に配置され
ている。また、図6において、符号Wは、異常過熱時に
ヒューズとして作用するサーマルスイッチである。
【0004】ところで、最近、熱風発生装置の高性能化
に伴い、ヒーター出口の熱風温度を直接検知することが
望まれており、それ故、ヒーターRの絶縁管S内にセン
サー線を通すことができれば好都合である。また、熱風
式半田付装置においては、それに加えて、表面実装部品
の上面を吸引しながら作業できるよう絶縁管Sの中央部
にバキュームパイプを挿通することも要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ヒーターでは、絶縁管が比較的薄肉の細長いパイプから
構成されていたので、コイルの導線以外に、センサー線
やバキュームパイプを通すための穴を形成することは不
可能であった。
【0006】かかる場合に、ヒーター自体を大きくし
て、大径の絶縁管を使用することも考えられるが、前記
熱風式半田付装置の場合、ノズルパイプの先端部に嵌合
して設けられる各種着脱ノズルへの対応を考慮して、ノ
ズルパイプやガラス管の径を変えるのは困難である。従
って、発熱線コイルの外径を従前のままとして、絶縁管
の外径を大きくする必要がある。
【0007】ところが、コイルの外径及びガラス管の内
径をそのままにして、単に絶縁管の径を大きくして、コ
イルの導線以外にセンサー線やバキュームパイプを通す
ため穴を形成し得る程度まで太くしただけでは、熱風の
通過面積が小さくなる不都合を生じる。よって、ガラス
管とヒーターとの間の空気の流れを妨げないよう配慮す
る必要がある。
【0008】また、単に絶縁管の径を大きくしただけで
は、絶縁管外周部に発熱線コイルが密着するので、絶縁
管外周部の空気の流れが悪くなり、熱交換がされにくく
なる。さらに、絶縁管外周部に発熱線コイルが密着して
絶縁管を加熱するのみならず、上述のとおり、絶縁管外
周部の空気の流れが悪くなるので、絶縁管が必要以上に
加熱される不都合も生じる。
【0009】本発明は、これらの課題を解決するために
なされたものであり、その主たる目的は、絶縁管の内部
に、ヒーターの帰りの導線だけでなく、センサー線及び
/又はバキュームパイプ等を通すための穴を形成するこ
とのできる比較的大径(肉厚)のヒーター芯を備えるヒ
ーターを提供することにある。つまり、ヒーター芯に、
センサーを取り付けたり、バキュームパイプを挿通した
りすることのできるヒーターを提供することを目的とす
る。なお、そのヒーターは、熱風式半田付装置の他、各
種の熱風発生装置用のヒーターとして利用されるもので
ある。しかも、そのヒーターは、絶縁管の異常過熱を防
止し、且つ空気の流れを異常に阻害しないものである必
要がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のヒーターは、絶縁性材料からなるヒーター
芯に発熱線コイルが巻かれてなるヒーターであって、ヒ
ーター芯の直径は、複数個の穴を互いに離間しつつ軸方
向に沿って形成し得る程度の大径に形成されており、ヒ
ーター芯の外周部に、複数個の凹部が形成され、ヒータ
ー芯の内部に、前記コイルの導線が通される導線挿通穴
が軸方向に沿って形成されてなることを特徴とする。な
お、前記発熱線コイルは発熱線を花巻きしてなるコイル
であって、発熱線コイルは、ヒーター芯外周面から径方
向外側への膨出量が、ヒーター芯の直径よりも短くされ
ており、発熱線の径方向外側の湾曲部は、ヒーター芯と
略同心円上に配置されるよう偏平に形成されてなること
を特徴とするヒーターが好ましい。
【0011】そして、前記ヒーター芯には、例えば、セ
ンサー線が通されるセンサー線挿通穴が軸方向に沿って
形成される。また、前記ヒーターが、各種表面実装部品
の取外し等に使用される熱風式半田付装置用のヒーター
の場合には、前記ヒーター芯の中心部に、熱風式半田付
装置のバキュームパイプが通されるパイプ挿通穴が形成
される。
【0012】なお、好ましくは、上記構成に加えて、前
記導線挿通穴に沿って、ヒーター芯の両端部に切欠溝が
形成されることにより、導線挿通穴は、ヒーター芯の外
周部にも開口して形成され、ヒーター芯には、コイル長
を規制すると共に、ヒーター芯に対するコイルの位置決
めを行う規制部材が設けられ、基端側の規制部材は、コ
イルの帰りの線を導出する基端側切欠溝の先端部より
も、軸方向先端側に設けられてなることを特徴とするヒ
ーターである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明のヒーター4につ
いて、さらに詳細に説明する。図1は、この発明のヒー
ター4の一実施例が適用された熱風発生装置(ホットエ
アー噴出式加熱装置)1の全体構成を示す斜視図であ
る。この実施例では、熱風式半田付装置(リペアステー
ション)1に適用した例を示している。
【0014】この実施例の熱風式半田付装置1は、ステ
ーション部11と、グリップ部12とからなり、本発明
のヒーター4はグリップ部12の先端部に内蔵されてい
る。図2は、グリップ部12の先端部の縦断面図であ
り、図3は、その分解斜視図である。また、図4は、ヒ
ーター4を長手方向に沿って切断した縦断面図であり、
図5は、ヒーター4が収納されたノズルパイプ14の横
断面図である。
【0015】熱風式半田付装置1は、図1に示すよう
に、グリップ部12の基端部とステーション部11と
が、空気パイプ及び電源コード13にて接続されてい
る。つまり、ステーション部11からの空気は、空気パ
イプ13を介してグリップ部12に供給され、グリップ
部12から先端側に延出するノズルパイプ14の先端部
から送出される構成である。その際、ノズルパイプ14
内にはヒーター4が設けられているので、ステーション
部11からの空気はここで加熱されて熱風として送出さ
れることになる。その風量や温度はステーション部11
(又はグリップ部12)にて調整可能であり、例えば最
大風量23 l/min、熱風温度100〜450℃に調整可
能とされる。
【0016】グリップ部12の先端部には、金属製円筒
体からなるノズルパイプ14が設けられ、そのノズルパ
イプ14の内部には、断熱のためのマイカパイプ15を
介して石英ガラス管(又はセラミック管)16が嵌合さ
れ、そのガラス管16の内部に本発明のヒーター4が配
置されることになる。なお、図3において、符号19
は、スペーサである。ところで、ノズルパイプ14の先
端部は、金属製の蓋板14aによって閉じられており、
この蓋板14aには適宜、複数個の熱風吹き出し穴14
bが形成されている。また、蓋板14aの中心部には、
後述するバキュームパイプ(半田付作業用金属パイプ)
17が挿通されるバキュームパイプ用穴14cが形成さ
れている。なお、蓋板14aは、中央部がやや基端側に
円弧形状に湾曲して形成されており、外周部14dがノ
ズルパイプ14の先端部に嵌合されて、スポット溶接に
てノズルパイプ14の内周面に固定されている(図
2)。
【0017】この実施例のヒーター4は、比較的大径の
棒状材(又は比較的厚肉の円筒材)からなるヒーター芯
(ガイシ)3と、そのヒーター芯3の外周部に巻かれる
発熱線コイル2とを備えてなる。
【0018】ヒーター芯3は、絶縁性材料、例えばアル
ミナ(Al2O3) 等のセラミック製の略円柱形状の棒材から
なる。また、ヒーター芯3の先端部には、他の部分より
も小径の突出部31が先端側に延出するよう一体形成さ
れている。ヒーター芯3の大きさは、特に限定されない
が、図示の熱風式半田付装置1用のヒーター4の場合、
本体部30の直径Aが約9.8mm、突出部31の直径
Bが本体部30の約半分の約5mm、突出部31をも含
んだ長手方向の全長Cが約59mm、突出部31の突出
長さDが約2mm、とされている。ところで、ヒーター
芯3の外径Aと、ヒーター芯3が差し込まれて取り付け
られるガラス管16の内径Eとの直径比(A/E)は、
例えば約0.5〜0.7程度が好ましい。なお、図示の
例では、ガラス管16の内径Eは、約16mmである。
【0019】この実施例のヒーター芯3には、径方向中
心部に、バキュームパイプ17を挿通するためのパイプ
挿通穴32が長手方向に貫通して形成されている。な
お、図示の例では、バキュームパイプ17の直径Gが約
2mmであるのに対し、パイプ挿通穴32の直径Fが約
2.5mmとされている。
【0020】ヒーター芯3の外周部には、複数個の凹部
33,33…が形成されている。この凹部33の個数や
形状、配置場所等は適宜に設定されるが、図示の例で
は、横断面略円弧形状の凹溝33からなり、ヒーター芯
3の周方向に等間隔に合計16個の凹溝33が形成され
ている。これら各凹溝33は、それぞれ、ヒーター芯3
の長手方向に連続して形成されている。しかも、隣接す
る凹溝33同士の周方向端部が接触するよう形成される
ことにより、ヒーター芯3の全周にわたって凹溝33が
形成されている(図5)。また、図示の場合、各凹溝3
3の横断面は、半円形状よりも浅めに形成されている。
【0021】ヒーター芯3のパイプ挿通穴32の周囲の
周側壁には、発熱線コイル2の帰り側の導線(発熱線2
0の先端側の端部)20aを基端側に戻すための導線挿
通穴34が軸方向に沿って形成されている。導線挿通穴
34は、ヒーター芯3の両端面にのみ開口するよう形成
してもよいが、図示の例では、ヒーター芯3の外周面に
開口するようヒーター芯3の両端面から長手方向内側に
切欠溝35(35a,35b)を形成しておき、その切
欠溝35の長手方向内側の先端部同士を連通するようヒ
ーター芯3に導線挿通穴34を形成している。つまり、
ヒーター芯3の両端部に切欠溝35を切り欠き形成する
ことにより、導線挿通穴34をヒーター芯3の両端面と
外周部に開口して形成している。なお、図示の例では、
切欠溝35の幅寸法Hは約1.5mmとされ、ヒーター
芯3の基端部から基端側切欠溝35aの先端部までの距
離Iが約12mm、ヒーター芯3の先端部から先端側切
欠溝35bの先端部までの距離Jが約11mmとされて
いる。
【0022】ヒーター芯3には、その外周部に巻かれる
発熱線コイル2のコイル長を規制すると共に、ヒーター
芯3に対するコイル2の位置決めを行う規制部材7を設
けるのが好ましい。この実施例では、規制部材7を設け
るために、ヒーター芯3に、取付穴36と取付溝37
(37a,37b)を形成している。図示の例では、取
付穴36及び取付溝37は、ヒーター芯3の導線挿通穴
34と径方向に対向した位置に配置されている。ヒータ
ー芯3の先端側に形成される先端側取付溝37bは、先
端側切欠溝35bと同様に形成されている。すなわち、
図示例の場合、ヒーター芯3の先端部から先端側取付溝
37bの先端部までの距離Lが約11mmとされてい
る。一方、基端側取付溝37aは、基端側切欠溝35a
よりもやや先端側に延びて形成されており、図示例の場
合、ヒーター芯3の基端部から基端側取付溝37aの先
端部までの距離Kが約17mmとされている。なお、各
取付溝37a,37bの幅寸法は、切欠溝35と同様、
H=約1.5mmとされている。
【0023】このようにしてヒーター芯3の外周面に開
口するようヒーター芯3の両端面から長手方向内側に取
付溝37a,37bを形成しておき、その各取付溝37
a,37bの長手方向内側の先端部同士を連通するよう
取付穴36がヒーター芯3の軸方向に沿って形成されて
いる。ヒーター芯3には、さらに、その先端部に設けら
れる温度センサー等の各種センサー5の行きと帰りの各
センサー線を通すためのセンサー線取付穴38,38
が、ヒーター芯3の両端面(ヒーター芯3の基端面、ヒ
ーター芯本体部30の先端面)に開口して長手方向に沿
って互いに離間して平行に形成されている。図示の例で
は、図5に示すように、導線挿通穴34(切欠溝35)
と取付穴36(取付溝37)との間に挟まれた部分で、
且つ突出部31より径方向外側の部分に形成されてい
る。具体的には、導線挿通穴34、取付穴36、及び2
つのセンサー線取付穴38,38が、それぞれ60度間
隔に同心円上に配置されている。
【0024】ヒーター芯3に巻かれる発熱線20とし
て、本実施例では、カンタル線を使用している。巻き方
は、いわゆる花巻き式とされ、隣接する線を非常に近接
ないし接触させつつ、ヒーター芯3の基端側から順に先
端側に向けて、ヒーター芯3外周面より略U字形状に径
方向外側に膨出させつつ巻いており、その先端部は導線
挿通穴34を介してヒーター芯3の基端側に戻されるこ
とになる。なお、発熱線20は、ヒーター芯3の外周面
に形成された凹溝33間にできる突起の頂上部33aに
支持されつつ巻かれ、ヒーター芯3との接触を最小限に
抑えることができる(図5)。本発明の発熱線コイル2
は、ヒーター芯外周面から径方向外側への膨出量が比較
的小さく、膨出量はヒーター芯3の直径よりも短く、好
ましくはヒーター芯3の半径よりも短くされている。例
えば、ヒーター芯3の半径の0.3〜0.8とされてい
る。図示例では、ヒーター芯半径の約半分程度(0.5
(0.4〜0.6))だけ、ヒーター芯外周面から径方
向外側へ膨出するよう発熱線は巻かれている(発熱線コ
イル2の直径がヒーター芯3の半径の約3倍)。具体的
には、ヒーター芯外径Aが前述したとおり9.8mmで
あるのに対し、発熱線コイル外径が約15mm程度とさ
れている。このように、比較的大径のヒーター芯3に、
ヒーター芯3からあまり膨出させずに発熱線20を巻い
ている。よって、発熱線20の径方向外側の湾曲部は、
ヒーター芯3と同心円の円弧を描くように比較的長い偏
平部を形成されることになる。つまり、例えば各角に丸
みを付けられた略矩形ないし略五角形状で発熱線20は
巻かれることとなる。しかも、偏平部が周方向にずれて
いくよう巻くことにより、コイル全体の外形は、円筒形
状とされている。これにより、コイルの長手方向へのガ
タ付きの少ないコイルを形成することができる。
【0025】ヒーター芯3に発熱線20を巻いた後、ヒ
ーター芯3には、発熱線コイル2の長手寸法を一定に規
制して、コイル2を定位置に固定するための規制部材
7,7が取り付けられる。規制部材7は、略L字形状材
からなり、その一片71をヒーター芯3の径方向外側に
向けて、他片72を取付溝37の先端部から取付穴36
に差し込んで固定される。そして、その後、取付溝37
をパテで埋める等により、規制部材7はヒーター芯3に
確実に固定される。これにより、発熱線コイル2は、2
つの規制部材7,7間に位置決めされる。なお、基端側
取付溝37aを基端側切欠溝35aよりもやや先端側に
延びて形成したことにより(K>I)、基端側の規制部
材7が導線挿通穴34の基端側開口よりも先端側に配置
され、電位差の大きい発熱線20の基端部20bと先端
部20cとが互いに接触する不都合が回避される。
【0026】センサー5としては、例えば、熱電対を使
用した温度センサーが使用され、その行きと帰りの各セ
ンサー線がセンサー線取付穴38,38に通されること
により、ヒーター芯3の先端側にセンサー5が取り付け
られる。なお、センサー線の先端部(センサー線取付穴
38,38先端部からの延出部)は、それぞれ径方向外
側に屈曲されて、ヒーター芯3の外周部よりやや径方向
外側において、各先端部同士が連結されている。ところ
で、発熱線20及びセンサー線のヒーター芯3への導入
部20x,50xと、ヒーター芯3からの導出部20
y,50yは、それぞれセラミック管で被覆されてい
る。図2中、符号9は、発熱線20の導入部20xと導
出部20yとをヒーター芯3に束ねて固定している針金
である。なお、発熱線20の導入部20xには、温度ヒ
ューズが内蔵されている。
【0027】このようにして構成されたヒーター4は、
石英ガラス管16やマイカパイプ15を介して、ノズル
パイプ14内に差し込まれて収容される。取り付け状態
では、ヒーター芯3の突出部31の先端部が、ノズルパ
イプ14の蓋板14a内面に当接され、これにより、温
度センサーが蓋板14aに接触するのが防止されてい
る。
【0028】図示の熱風式半田付装置1は、主として表
面実装基板のIC等の着脱、特にリペアのためにIC等
を取り外す際に好適に使用されるものである。この場
合、ノズルパイプ14の先端部に、リペアしようとする
表面実装部品に適した各種ノズルが装着されて使用され
る。そして、こて先に取り付けたノズル体から約300
〜400℃の熱風を噴出させて、それをIC等の脚を基
板に固定している半田に当てて半田を溶かしてIC等を
取り外すのに使用される。なお、バキュームパイプ17
をヒーター4のパイプ挿通穴32や、蓋板14aのバキ
ュームパイプ用穴14c等を介して先端側に突出させ、
先端にゴム製のバキュームパッド17Aを取り付け、I
C等をバキュームパイプ17で基板から離す方向に吸引
しつつ作業すれば、容易に基板からIC等を取り外すこ
とができる。なお、バキュームパイプ17は、グリップ
部12に設けられたダイヤル18を回転させることによ
り、ノズルパイプ14の先端部から出し入れすることが
できる構成とされている(図1)。
【0029】ヒーター4は、導線20aのみならず、バ
キュームパイプ17及び/又はセンサー線等を通すこと
のできる穴を形成することができる程度の直径ないし周
側壁を備えた比較的大径ないし比較的厚肉のヒーター芯
3を使用している。つまり、ヒーター芯3の直径は、複
数個の穴を互いに離間しつつ軸方向に沿って形成し得る
程度まで太く形成している。よって、パイプ挿通穴32
を形成することで、バキュームパイプ17付きの熱風式
半田付装置1にも適用でき、また、センサー線取付穴3
8を形成することで、温度センサーを取り付けてノズル
パイプ17出口の熱風温度をセンサーにて検知すること
もできる。さらに、周側壁が比較的厚いので発熱線コイ
ル2のコイル長の固定と、コイル2の位置決めのための
規制部材7も容易に取り付けることができる。
【0030】また、ヒーター芯3の外周部に凹溝33を
形成することにより、各凹溝33の間に突起を形成する
ことができ、発熱線コイル2とヒーター芯3との接触を
この突起の頂上部33aのみとしながら、発熱線20を
ヒーター芯3に巻くことができる。よって、使用時に
は、空気が突起間の凹溝33の部分にも流れることにな
る。しかも、ヒーター芯3の外面に凹凸(凹溝33)を
形成して表面積の増大を図ったので、ヒーター芯3の加
熱を防止するのに有効である。従って、ヒーター芯3の
温度上昇を抑制し、ヒーター芯3の必要以上の加熱を回
避する。つまり、凹溝33を形成したことにより、ヒー
ター芯3の外周部の空気の流れを良くすることができ、
ヒーター芯3表面付近の発熱線20の熱交換が改善さ
れ、効率的にヒーター4の熱を空気に伝えることがで
き、吹出し熱風の温度上昇速度を早くすることができ
る。一方、ヒーター芯3と発熱線20との接触量が減少
するため、ヒーター芯3の温度上昇を抑えることができ
る。
【0031】ヒーター芯3の径を従前より大きくする一
方、ヒーター4が配置されるガラス管16の内径Eは従
前のままとしたので、通常ならば、従前の風量を確保す
るためには風圧を高くする必要が生じるのであるが、本
発明では、ヒーター芯3の外周に凹溝33を形成して熱
風通過域を広げたので、風量の低下を防止し、またポン
プの押し出し圧力の上昇を低く抑えることができる。
【0032】ヒーター芯3を比較的大径としたことによ
り、従前のものよりもより膨らみのある形状でヒーター
芯3の周囲に発熱線20が巻かれることとなる。よっ
て、ヒーター芯3の周囲を一回まくのに要する発熱線2
0の長さが、従前のものよりも長くとることができるの
で、同一長さの発熱線20をヒーター芯3に巻く際の巻
き数が少なくて済み、コイル長を短くすることができ
る。これにより、同一出力のモーターで比較した場合、
発熱線コイル2のコイル長が短くすることができるの
で、ヒーター4の小型化を図ることができる。
【0033】さらに、発熱線コイル2がヒーター芯3の
外周面に沿うように巻かれることにより、つまり従前の
ように(図7)、発熱線コイル2がヒーター芯3の外周
面から大きく径方向外側に突出して巻かれる訳ではない
ので、コイル2のガタ付きを抑えて、コイル2の強度を
上げることができ、ヒーター4の取り扱いを容易なもの
とすることができる。
【0034】なお、この発明のヒーター4は、上記実施
例の構成に限らず、適宜変更可能である。例えば、上記
実施例では、熱風式半田付装置1に使用した例を示した
が、熱風式半田付装置1の構成は上記実施例の構成に限
られないことは勿論である。また、基板から部品を除去
する際の半田の溶融に限らず、基板に部品を半田付けす
る際にも使用できる。また、ドライヤー等の他の熱風発
生装置・熱風噴出式加熱装置にも適用可能である。特
に、本発明のヒーター4は、好ましくは約100〜45
0℃程度、より好適には約250〜450℃の加熱のた
めのヒーターに適用される。また、バキュームパイプ1
7のない熱風式半田付装置1や、熱風式半田付装置1以
外の機器に適用した場合のように、ヒーター芯3にバキ
ュームパイプ17を通す必要がない場合には、ヒーター
芯3の中央にパイプ挿通穴32を形成する必要がなく、
ヒーター芯3は管状でなくて棒状で足りる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明のヒータ
ーによれば、絶縁管(ヒーター芯)の径又は周側壁の肉
厚を比較的大きく取ったのに、空気の流れを悪くした
り、絶縁管が必要以上に加熱したりする不都合がない。
また、絶縁管の径又は周側壁の肉厚を比較的大きく取っ
たので、絶縁管内にセンサー線や、バキュームパイプを
通したり、絶縁管の周側面に、コイル長を規制すると共
にヒーター芯に対するコイルの位置決めを行う規制部材
を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のヒーターの一実施例が適用された熱
風発生装置(熱風式半田付装置)の全体構成を示す斜視
図である。
【図2】図1の熱風式半田付装置のグリップ部の先端部
の縦断面図である。
【図3】図1の熱風式半田付装置のグリップ部の先端部
の分解斜視図である。
【図4】図1の熱風式半田付装置のグリップ部の先端部
のヒーターを長手方向に沿って切断した縦断面図であ
る。
【図5】図1の熱風式半田付装置のグリップ部のヒータ
ーが収納されたノズルパイプの横断面図である。
【図6】従来の熱風式半田付装置のグリップ部の先端部
を示す断面図である。
【図7】図6の熱風式半田付装置のノズルパイプの部分
の横断面図である。
【符号の説明】
1 熱風式半田付装置 2 発熱線コイル 3 ヒーター芯 4 ヒーター 5 センサー 7 規制部材 14 ノズルパイプ 17 バキュームパイプ 20a(20) 導線(発熱線) 32 パイプ挿通穴 33 凹部(凹溝) 34 導線挿通穴 35 切欠溝 35a 基端側切欠溝 38 センサー線取付穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性材料からなるヒーター芯に発熱線
    コイルが巻かれてなるヒーターであって、 ヒーター芯の直径は、複数個の穴を互いに離間しつつ軸
    方向に沿って形成し得る程度の大径に形成されており、 ヒーター芯の外周部に、複数個の凹部が形成され、 ヒーター芯の内部に、前記コイルの導線が通される導線
    挿通穴が軸方向に沿って形成されてなることを特徴とす
    るヒーター。
  2. 【請求項2】 前記発熱線コイルは、発熱線を花巻きし
    てなるコイルであって、 発熱線コイルは、ヒーター芯外周面から径方向外側への
    膨出量が、ヒーター芯の直径よりも短くされており、 発熱線の径方向外側の湾曲部は、ヒーター芯と略同心円
    上に配置されるよう偏平に形成されてなることを特徴と
    する請求項1に記載のヒーター。
  3. 【請求項3】 前記ヒーター芯に、センサー線が通され
    るセンサー線取付穴が軸方向に沿って形成されてなるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一つに
    記載のヒーター。
  4. 【請求項4】 前記ヒーターが、各種表面実装部品の取
    外し等に使用される熱風式半田付装置用のヒーターであ
    って、 前記ヒーター芯の中心部に、熱風式半田付装置のバキュ
    ームパイプが通されるパイプ挿通穴が形成されてなるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一
    つに記載のヒーター。
  5. 【請求項5】 前記導線挿通穴に沿って、ヒーター芯の
    両端部に切欠溝が形成されることにより、導線挿通穴
    は、ヒーター芯の外周部にも開口して形成され、 ヒーター芯には、コイル長を規制すると共に、ヒーター
    芯に対するコイルの位置決めを行う規制部材が設けら
    れ、 基端側の規制部材は、コイルの帰りの線を導出する基端
    側切欠溝の先端部よりも、軸方向先端側に設けられてな
    ることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれ
    か一つに記載のヒーター。
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