JP2000199743A - 対象物内部品質測定装置 - Google Patents

対象物内部品質測定装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検物体を透過する光により青果物の内部品
質を測定する装置において、測定を中断することなしに
装置のキャリブレーションを行うことにより、ベースラ
インの変動を排除して、青果物の内部品質を正確に測定
することができる装置を提供する。 【解決手段】 本発明においては、対象物を連続して搬
送する搬送手段と、搬送手段上に載置された対象物の位
置を検知する検知手段と、対象物に測定光を投光する投
光手段と、該対象物を透過した光を受光する受光手段
と、受光手段が受光した光により、対象物の内部品質を
解析する解析手段と、検知手段からの信号に基づいて、
投光手段と受光手段との間の光路中に所定の光学特性を
有する参照体を挿入する参照体挿入手段とを有し、解析
手段は、参照体が挿入された際に受光した光とあらかじ
め保持された参照データとを比較して、解析結果を補正
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、青果物等の対象物
の内部品質を非破壊で測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、青果物の内部品質を非破壊で測定
する装置としては、例えば特開平6−213804号に
開示された装置があった。以下に図37から図39に基
づいて従来の装置について説明する。
【0003】図36に示す装置では、ベルトコンベア8
50に載ったミカン、リンゴ等の被検物体(被検体)8
52にランプ853から光854を投射し、被検物体8
52を透過して出射した光856を分光器858で受光
する。分光器858では、透過光824の吸収スペクト
ルが計測され、この吸収スペクトルにより被検物体の内
部品質を知ることができる。この装置においては、コン
ベア850上の複数の被検物体852を連続的に測定す
るにつれて、測定値にバラツキが生じていた。これは、
測定時間の経過につれて、分光器の測定値のベースライ
ン(測定の基準となる値)が変化することに起因すると
考えられる。この変化は分光器および装置自体並びにそ
の周辺の環境の変化によるところが大きい。
【0004】また、従来、メロン等の青果物の内部品質
を非破壊で測定する装置としては、例えば特開平6−2
88903号に開示された装置があった。以下に図38
に基づいて従来の装置について説明する。この装置で
は、ベルトコンベア870上の遮光バケット872に載
ったメロン等の被検物体874にランプ876から近赤
外光を投射し、被検物体874を透過して出射した光を
光ファイバ878を通して分光器880で受光する。分
光器880では、透過光の吸収スペクトルが計測され、
この吸収スペクトルにより被検物体880の内部品質を
知ることができる。この装置においては、複数の遮光バ
ケット872に1つずつ搭載された複数の被検物体87
4を連続的に測定するにつれて、測定値にバラツキが生
じていた。これは、測定時間の経過につれて、分光器8
80の測定値のベースライン(測定の基準となる値)が
変化することに起因すると考えられる。この変化は分光
器880およびその周辺の環境の変化によるところが大
きい。
【0005】一方、このような分光分析による内部品質
測定においては、通常ハロゲンランプ等の光源からの光
を青果物に投射し、その透過光を分光器により波長の異
なる複数のチャンネルに分光し、各チャンネルの透過光
強度を電流に変換して測定することで青果物の吸収スペ
クトルを検知し、それに基づいて青果物の糖度等を測定
している。このような測定においては、一方で光源ラン
プの変動、具体的にはスペクトル特性(色温度)の径時
変化や劣化、および周辺温度等の環境変化に伴う変動
等、そしてまた測定系の径時的あるいは環境変化に伴う
変動等が避けられず、それにより測定に誤差が生ずる。
【0006】これを避けるためにこのような測定では、
ある程度の時間間隔で装置の校正を行う。校正は本来の
被検体である青果物に代わって、所定の校正体の透過光
量を測定することにより行う。代表的な校正法では、各
波長チャンネルにおいて、校正体に対する透過光強度
(を変換した電流強度)をIr 、被検体青果物の透過光
強度(を変換した電流強度)をIs として測定透過率値
Tを T = Is/Ir として計算することにより校正を行っている。即ち被検
体の透過率の値を校正体の透過率との比を取ることで校
正し、光源や測定計の変動に起因する透過光の変化をキ
ャンセルするわけである。
【0007】なお、より正確を期すために、分光器への
入力がゼロのときの測定系の暗電流をDとして、 T =(Is−D)/(Ir−D) により計算する場合もある。
【0008】このような校正に用いる校正体としては通
常NDフィルタ(neutral densityfilter)等の吸収特
性がフラットな物体を用いている。校正に際して光源の
光を直接モニターせずにNDフィルタを通すのは、校正
を正確なものとするためには実際の被検体の透過光強度
に近い光強度レベルとすることが必要であるためであ
る。従って通常校正用のNDフィルタの透過率は、その
透過光量が実際の被検体の透過光量に対して所定の範囲
内となるように選択する。
【0009】また、青果物の糖度、酸度、熟度、その他
の内部品質は青果物内の場所によってその値が異なり、
したがって、青果物に光を投光して青果物を透過した光
によりその内部品質を測定する装置においては、青果物
の中心部に向けて投光することが望まれる。しかし、従
来例においては、投光光源の高さが一定であるため、被
検体たる青果物の大きさが異なる場合、大きな被検体と
小さな被検体とでは、照射位置が異なっていた。すなわ
ち、小さな被検体においては被検体の中心部に投光され
ているのに対して、大きな被検体においては被検体の下
部に投光されることとなり、各被検体に対して同じ条件
で測定しているとは言えなかった。
【0010】一方、このような測定装置では青果物の内
部品質は青果物を透過した光の吸収スペクトルにより計
測するが、正確に測定するには、吸収スペクトルが十分
な強度を持つことが望ましい。しかし、一定量の光を照
射した青果物を透過する光の量は、青果物の種類によっ
ては非常に小さくなることがあり、その場合には測定が
困難になる。すなわち、一般にメロン・スイカ等は透過
光量が小さく、ミカン等は透過光量が大きく、透過光量
の小さな青果物の内部品質を測定する場合には、各被検
体の吸収スペクトルの強度の違いが現われにくいため、
吸収スペクトルによる計測が難しくなる。
【0011】また、近赤外線等の光を青果物に照射し、
その透過光の吸収スペクトルを測定することで該青果物
の糖度や酸度等の内部品質を測定する青果物の非破壊測
定装置では多くの場合、ベルトコンベア等の運搬装置上
に被検体としての複数の青果物を載置し、移動させなが
ら複数の被検体に対して次々と測定を行う。具体的には
コンベアの移動路中のある位置に、被検体に光を投光す
る投光装置と被検体からの透過光を受光し吸収スペクト
ルを計測するためのセンサーとからなる計測装置を配置
し、各被検体が計測位置を通過した時に測定を行う。そ
して得られた吸収スペクトルに基づいて、被検体である
青果物の糖度や酸度等を算出するものである。
【0012】さらに、この種の装置は一般に、複数の青
果物を連続的に搬送経路に沿って移動させるベルトコン
ベア等の移動手段と、移動手段による搬送経路中の所定
位置に設けられ、移動手段上の青果物に光を照射する光
源と、青果物を経由した光を受光する受光センサとを主
たる構成要素として有する。
【0013】従来知られている装置は大きく分けて、 1)被検体青果物に光源から光を照射する方向とほぼ同
位置に受光センサを設け、青果物表面から内部に数ミリ
貫入した散乱・反射光を受光することによって測定を行
うタイプ(ここでは反射型と呼ぶ)と、 2)光源(通常1灯)からの光を被検体青果物に側方か
ら投光し、前記光源に対して青果物を挟んで対向する位
置に受光センサを配置して透過光を受光するタイプ(こ
こでは対向受光型と呼ぶ)と、 3)遮光キャリア(あるいはバケット)上に載置した被
検体青果物の側方に光源(多くの場合多灯)を設けて側
方より光を投光し、青果物内部で散乱され下方に出射し
た透過光をキャリアに設けた穴を通して下から取り出
し、青果物の下方に設けた受光センサにより投受光方向
を直交させて受光するタイプ(ここでは下方受光型と呼
ぶ)と、 がある。
【0014】このうち反射型の装置は被検体果実の表面
から数ミリ程度の深さまでの内部品質情報しか得られな
いため、測定に適する青果物の種類が限られる。青果物
の深奥部の内部品質情報を抽出するには上の2)または
3)の透過法を用いた装置とする必要がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置で
は、測定時間が経過するにつれて変化するベースライン
の調整(すなわちキャリブレーション)は、測定開始時
に行うのみであったため、測定が進み、時間が経過する
につれて測定値にばらつきが生じていた。
【0016】一方、測定の途中でキャリブレーションを
行うには、そのたびにラインを止めて、測定を中止しな
ければならず、キャリブレーションを行うために測定時
間が長くなっていた。 また、図37に示す装置では、
ベルトコンベア850に載った被検物体852にハーフ
ミラー860によって反射した光862を投射し、被検
物体852を反射しハーフミラー860を通過した光8
64を分光器858で受光することにより、図36の装
置と同様に被検物体852の内部品質を知ることができ
る。この装置においては、ベルトコンベア850を挟ん
で、分光器858と校正用基準反射板866を対向させ
ており、この反射板866からの反射光により、コンベ
ア850上に被検物体のない箇所でキャリブレーション
を行うことができる。
【0017】しかし、被検物体を透過した光を計測する
図36の装置には、この方法によるキャリブレーション
は適用できない。そこで、本発明の目的は、被検物体を
透過する光により青果物の内部品質を測定する装置にお
いて、測定を中断することなしに装置のキャリブレーシ
ョンを行うことにより、ベースラインの変動を排除し
て、青果物の内部品質を正確に測定することができる装
置を提供することにある。
【0018】また、上に述べたように測定装置の諸変動
はNDフィルタ等の校正体を用いた校正を行う。しかし
実際の被検体である青果物は水を主成分としているため
特有の光吸収特性を有するのに対して、NDフィルタは
吸収特性が平坦である。即ち吸収特性が大きく異なるた
め、NDフィルタの平坦な吸収特性では青果物の変化の
大きい吸収特性には追従できず、波長によっては校正体
の透過光強度と被検体の透過光強度がかけ離れた値とな
ってしまい、精度の高い校正ができないという問題があ
る。
【0019】また、赤外分光分析による測定時に問題と
なる変動は装置の側だけでなく、被検体側にもある。即
ち、赤外線分光分析による青果物の糖度や酸度等の内部
品質測定の原理は、被検体である青果物の含有成分物質
の種々の基(例えばO−HやC−H等の官能基)によっ
て透過光スペクトル中に特定波長の吸収が生ずることに
基づいているが、青果物の吸収スペクトルは温度などの
環境変化により変動し、基による吸収のピーク波長にも
変動が生ずる。このため分光分析による内部品質の測定
に誤差が出てしまう。このことは含有率の少ない酸度の
測定等では特に問題となる。NDフィルタはこのような
環境変化に対する吸収特性の変動性を有さず、この点に
おいても校正体としてのNDフィルタは不十分である。
更に従来の分光分析による青果物内部品質測定装置に
おいては、装置内で校正体を測定する位置と、被検体を
測定する位置とが異なっており、これが測定した吸収ス
ペクトルの変動が同期しない一因となっている。本発明
はこのような問題を解決する補正方法を提供するもので
ある。
【0020】さらに、本発明の目的は、青果物に光を投
光して青果物の内部品質を非破壊で測定する測定装置に
おいて、被検体の大きさに関わらず、被検体の赤道部
(被検体の中心部を含む面であって地表と水平な面と被
検体表面との交わる線)付近に光を照射できるように
し、さらに、青果物の種類によって青果物への投光量を
変更することができるようにすることにある。
【0021】また、このような測定装置において、誤差
の少ない計測を行うためには、被検体である青果物の中
心位置において計測を行うことが望ましい。この種の装
置のうち、コンベア上に個々の被検体を受容するバケッ
トを設け、該バケット上に被検体を載置する構成の装置
では、コンベア上での被検体の位置は予め所定の位置に
位置決めされているため、正しい測定のタイミング、即
ち被検体が計測位置を通過するタイミングを決定するこ
とは容易である。他方、蜜柑等の大量の被検体を測定す
る必要のある青果物の場合には、平坦なベルトコンベア
上に、自動供給手段等によりランダムに被検体たるそれ
ら青果物を載置して計測した方が、計測効率の上で有益
である。しかし、コンベア上に被検体がランダムに置か
れている場合、正しい計測位置、即ち被検体の中心が計
測位置を通過した時点において計測を行わせるためには
何らかの工夫が必要である。本発明はそのような計測を
可能にする方法および装置を提供するものである。
【0022】またこのように平坦なコンベア上にランダ
ムに蜜柑等の青果物を置いた場合、球形に近い青果物の
形状の性質上、コンベア上で被検体が転がるなどして動
いてしまう場合がある。その場合コンベアを出ていく被
検体が正常な位置で計測を受けたものであるかどうか不
明になってしまうという問題がある。本発明はこのよう
な問題にも解決を与えるものである。
【0023】また、上に述べた従来の透過法を用いた装
置には以下のような問題がある。対向受光型の装置の場
合、測定光が青果物の横径を貫通することになるので、
光路長がかなり長くなる。このため被検物がリンゴやモ
モ等の光を通しにくいものである場合には、被検物を透
過して出射する光がきわめて微弱であり、信号がとれな
いという問題がある。特に、青果物内部品質の測定に重
要なスペクトル吸収のある長波長領域ほど通りにくいこ
とも問題である。透過光量を増やすためには投光光量を
増やすことが考えられるが、この対向受光型の場合には
その構造上投光系が通常1灯に限られるので、投光光量
を増やすことは難しい。
【0024】これに対して下方受光型の装置の場合に
は、被検体青果物の側方の複数方向から光を照射できる
ので、複数光源の多灯式とすることにより、投光光量を
増やすことができ、また透過光が下方取り出しであるこ
とにより、対向受光型に比して青果物内部での光路長を
短くすることができる。このため透過光量の点では問題
がなく、対向受光型には適さなかった青果物に対しても
有効に測定を行うことができる。
【0025】しかしながら下方受光型の場合、下方から
検出光を取り出すために、穴を開けたキャリアを用いる
かあるいはコンベアに穴を開けなければならず、搬送系
の構成が複雑になるという問題がある。また、被検青果
物をコンベアの穴の位置、あるいはキャリア上に位置合
わせして載置しなければならないので、そのための供給
機構を設けるか、あるいは計測時に操作者が青果物を一
つづつ手置きしなければならないという問題がある。い
ずれにしても装置の測定効率が低下することになり、多
量の被検体の連続測定が必要であることの多い青果物内
部品質評価装置としては大きな問題である。さらに受光
センサをコンベアベルトの下方、即ちベルトコンベアの
ループ内に設けなければならないので、装置の組立やメ
インテナンスの手間が煩雑になるという問題もある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決する達
成するために、本発明は、対象物内部品質測定装置であ
って、対象物を連続して搬送する搬送手段、搬送手段上
に載置された対象物の位置を検知する検知手段、対象物
に測定光を投光する投光手段、対象物を透過した光を受
光する受光手段、受光手段が受光した光により、対象物
の内部品質を解析する解析手段と、検知手段からの信号
に基づいて、投光手段と受光手段との間の光路中に所定
の光学特性を有する参照体を挿入する参照体挿入手段を
有し、前記解析手段は、参照体が挿入された際に受光し
た光とあらかじめ保持された参照データとを比較して、
解析結果を補正するものを提供することを目的とする。
また、本発明の別の目的は、添付した図面を参照しつつ
以下の実施例により明らかになるであろう。
【0027】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図3に基づいて
説明する。図1に示すように、本実施例の装置1はベル
トコンベア2、センサ4、測定部6等からなる。
【0028】ベルトコンベア2には、そのベルト3の長
手方向Aにミカン等の被検物体8が並べて配置してあ
り、その長手方向Aに被検物体8を移動する。ベルト3
の移動方向Aの途中にはセンサ4および測定部6が設け
られている。センサ4は、光電センサであり、ベルトコ
ンベア2上に赤外光10を照射しその反射光を観測する
ことにより、ベルトコンベア2上の被検物体8の有無、
間隔および位置情報を得ることができる。測定部6は、
ベルトコンベア2の移動方向において、センサ4の下流
に位置しており、被検物体に光を照射して、被検物体か
らの出射光から被検物体の内部品質を測定する。
【0029】測定部6は、図2に示すように、ランプ1
2、フィルタ部14、分光器16、制御部18、演算部
20等からなる。ランプ12は、被検物体8のほぼ全体
にその側面から光を投射可能なように配置されている。
ランプ12から被検物体8に投射される光22は、例え
ば近赤外域の波長(650〜950nm)を有するもの
であり、この光が投射された被検物体8の内部で一部が
吸収された後に、被検物体8から透過光24が出射され
る。
【0030】ランプ12と被検物体8との間には、フィ
ルタ部14が設けられている。フィルタ部14は、図3
に示すようなNDフィルタ26および拡散板28からな
るフィルタ30と、キャリブレーション駆動機構32か
らなる。キャリブレーション駆動機構32は、ソレノイ
ドを使用しており、測定部6における被検物体8の有無
に対応してフィルタ30を上下方向Bに移動させること
ができる。
【0031】フィルタ30は、例えば3枚のNDフィル
タ26a、26b、26c及び拡散板28が積層された
ものであり、その平面は、ランプ12から被検物体8へ
の光22の照射方向Cに垂直である。NDフィルタ26
は、入射光22のどの波長光に対しても一様に吸収する
中性濃度(無彩色)のフィルタであって、入射光の波長
成分を変えることなく透過光量を減少させる機能を有す
るものであり、本実施例では透過率0.1%、5%、2
0%の3種のNDフィルタ26a、26b、26cをラ
ンブ12側から被検物体8側に積層している。3枚のN
Dフィルタ26a、26b、26cのうち、最も被検物
体8に近い側に配置された透過率20%のNDフィルタ
26cには、その被検物体8側に拡散板28が積層され
ている。拡散板28は、NDフィルタ26からの入射光
を拡散反射または拡散透過することが可能であり、その
全面にわたって均一な光量の光が出射される。フィルタ
30をこのような構成としたことにより、光源からの光
を所定の割合で減衰することができ、この減衰光の光量
を測定することにより装置1のベースラインを補正する
ことができる。
【0032】ランプ12から被検物体8への光の光路の
延長線上には、分光器16が設けられており、被検物体
8もしくはフィルタ30からの光を受光する。分光器1
6では、被検物体8からの出射光24の吸収スペクトル
が計測され、この吸収スペクトルにより被検物体8の糖
度等の内部品質を測定することが可能である。
【0033】上述したセンサ4は制御部18に接続して
おり、制御部18では光電変換により、光電センサ4に
入射する光の光量を電流に変換して、その電流が所定値
より大きいか否かにより、測定部6内の被検物体8の有
無を判別することができ、これにより、コンベア3上の
被検物体8の間隔を検知することができる。さらに、制
御部18はキャリブレーション駆動機構32に接続され
ており、これを駆動するための信号を出力して、フィル
タ30の駆動を制御する。
【0034】キャリブレーション駆動機構32は、光電
センサ4により被検物体8の間隔が所定値以上であると
検知され、その被検物体8の間隔に相当する部分が測定
部6内に入ると、フィルタ30を、ランプ12から被検
物体8への光路の途中に配置するように駆動する。そし
て、フィルタ30をこのように配置した状態で装置1の
キャリブレーションを行う。上記以外の場合、すなわ
ち、被検物体8の間隔が所定値未満である間は、フィル
タ30を、ランプ12から被検物体8への光路から退避
させるようにキャリブレーション駆動機構32は駆動さ
れる。こうして、フィルタ30を通過した光を用いて、
測定開始時のみならず測定中にも随時装置1のキャリブ
レーションを行うことができるため、測定によるベース
ラインの変動に影響されずにより正確に青果物の内部品
質を測定することが可能である。なお、上記所定値は、
被検物体8の種類、大きさ、測定速度等によって決定さ
れる値であって、測定開始前または測定中に装置の使用
者が設定する。
【0035】演算部20は、分光器16に接続されてお
り、被検物体8からの透過光24による周波数スペクト
ルの電流値、キャリブレーションによる電流値が入力さ
れ、これらの値に基づいて、ベースラインの変動や分光
器16のノイズ等の影響を排除した被検物体8の内部品
質が計測可能となる。
【0036】以上の構成としたことにより、ベルトコン
ベア2のベルト3の長手方向Aに並べられた被検物体8
を測定する場合、その被検物体8の間隔を検知すること
ができ、この間隔が所定値以上であるときに装置1のキ
ャリブレーションを行うことができる。したがって、測
定開始前のみではなく、測定開始後も被検物体8がない
箇所で随時キャリブレーションを行うことができ、キャ
リブレーションのために測定が中断することもない。よ
って、測定を中断することなく装置1のキャリブレーシ
ョンを各被検物体8ごとに行うことにより、青果物の内
部品質を正確に測定することができる。
【0037】以下に本実施例による青果物の内部品質の
測定の工程を説明する。まず、測定を開始する前に装置
1のキャリブレーションおよびダーク電流の測定を行
う。キャリブレーションは、測定部6に被検物体8がな
い状態において、キャリブレーション駆動機構32によ
りランプ12の前にフィルタ30を配置し、ランプ12
からフィルタ30を介して分光器16に照射された光の
光量を測定することにより行う。この光の光量は、分光
器16で電流値に変換されて、これが被検物体8の測定
のベースライン(または参照値)となる。一方、ダーク
電流の測定は、分光器16に入る外光を一切遮断した状
態で行う。これは、ランプ12が点灯した状態で分光器
16への光を遮蔽しても良いし、ランプ12を消灯した
状態であっても良い。ダーク電流は、分光器16に光が
入らない状態における装置1自体が有するものであっ
て、この後の分光器16による測定(光電変換した電流
値)からダーク電流値を差し引くことにより、装置のノ
イズ等の影響を取り除いた電流値を算出することができ
る。
【0038】被検物体8の内部品質の測定は、ベルトコ
ンベア2のベルト3の長手方向に並べて置かれた被検物
体8が、それぞれ、ベルト3の移動により測定部6に達
したときに行われる。すなわち、被検物体8が測定部6
に達すると、被検物体8はランプ12から直接光が照射
され、被検物体8内で一部吸収された出射光が分光器1
6に入射する。この光の周波数スペクトルにより被検物
体8の内部品質を測定することができる。これは、被検
物体8に含まれる成分により、光の光量が多い周波数が
存在するため、周波数スペクトルの形状が異なることに
よる。
【0039】測定を継続していくと、ベースラインは変
動する。これは、分光器16、測定部6またはその周辺
の温度等の環境変化によるもので、正しい計測値を得る
ためにはベースラインが常に一定になるようにしなけれ
ばならない。本実施例では、被検物体8間に所定の間隔
が空いている箇所でベースラインを測定している。この
値は、分光器16に接続された演算部20に保存され
る。
【0040】測定開始時のキャリブレーション及びダー
ク電流の測定が終了すると、フィルタ30は、ランプ1
2から分光器16への光路から退避され、ランプ12か
らの光は直接、分光器16に入射する。この状態の測定
部6に、ベルトに載って移動してきた被検物体8が到達
すると、ランプ12から発せられる近赤外光は直接被検
物体8に照射され、その光の一部は被検物体8に吸収さ
れて被検物体8から出射し、分光器16に入射する。そ
して、分光器16においてこの被検物体8の内部品質が
計測される。
【0041】このようにして、被検物体8が測定部6に
到達するたびに順次その内部品質を計測する。この測定
中に、光電センサ4により被検物体8の間隔が所定値以
上であると検知すると 制御部18において測定部6に
被検物体8がないと判断して、キャリブレーション駆動
機構32に駆動の為の信号を出力する。この信号を受け
てキャリブレーション駆動機構32のソレノイドが動作
し、ランプ12から分光器16への光路中にフィルタを
移動・配置する。
【0042】フィルタ30は例えば3枚のNDフィルタ
及び拡散板が積層されたものであり、NDフィルタ26
としては、透過率0.1%、5%、20%の3種のND
フィルタ26a、26b、26cをランブ側から被検物
体8側に積層している。このフィルタ30に入射した光
は、3枚のNDフィルタ26a、26b、26cによ
り、その光量が約0.001%に減衰される。一方、拡
散板28は、透過率20%のNDフィルタ26cの被検
物体8側に積層されており、この拡散板28に入射した
光は拡散された形で出射される。フィルタ30をこのよ
うな構成としたことにより、光源からの光を所定の割合
で減衰することができる。この減衰された光の光量は、
ミカン等の被検物体8を透過した光の光量に対して所定
の範囲となるように調整されている。すなわち、被検物
体8の種類、大きさ、ロット等により使用するNDフィ
ルタ26及び拡散板28を変更することとしている。こ
のフィルタによる減衰光の光量を測定することにより、
装置1のベースラインを測定することができる。ベース
ラインは随時その変動を追従することができる。ベース
ラインの測定値は演算部20に保存される。
【0043】ここで、被検物体8の内部品質の評価で
は、以下に示す透過率を用いている。すなわち、各被検
物体8(総数nのうちのi番目)の透過率Tは、被検物
体8内で一部吸収された出射光による周波数スペクトル
の測定値Si、キャリブレーションによる電流値の平均
値R、ダーク電流値D(暗電流値)により次の式で表さ
れる。 Ti=(Si−D)/(R−D) ・・・(1) すなわち、フィルタ30を介したランプ12からの出射
光に対する被検物体8からの出射光の比をとって、これ
を被検物体8の透過率としている。ここで、分子及び分
母のそれぞれにおいて、出射光による周波数スペクトル
の測定値Siまたはキャリブレーションによる電流値の
平均値Rからダーク電流値Dを減算している。これによ
り、分光器16固有のノイズを排除している。
【0044】以下に本実施例の変形を示す。本実施例で
は、フィルタ30は3枚のNDフィルタ26a、26
b、26cと拡散板28という構成にしたが、NDフィ
ルタの枚数は1枚であっても良いし、もっと枚数が多く
ても良い。各NDフィルタの光の透過率は本実施例とは
別の値であっても良い。NDフィルタの代わりに、光の
透過率が分かっているほかの種類のフィルタも使用可能
である。フィルタ30を拡散板のみで構成しても良い。
【0045】キャリブレーション駆動機構32は、フィ
ルタ30を上下方向Bに移動することにより、フィルタ
30をランプ12から被検物体8への光路途中に配置す
ることとしたが、フィルタ30の移動方向は水平方向な
ど任意の方向でよい。被検物体8の検知は、別途設けた
光電センサ4への光の入射により行ったが、分光器16
への入射光の光量により判断しても良い。ベルト3に設
けた重量センサにより、被検物体8の有無を判断しても
良い。
【0046】ランプ12から被検物体8への光の投射
は、被検物体8のほぼ全体に光を投射可能であれば、側
面からでなく上面等からでもよい。光電センサ4から発
する光は、赤外光以外の波長の光であっても良い。ラン
プ12から発する光は、近赤外光以外の波長の光であっ
ても良い。ランプ12は、光ファイバでもよく、その数
は1灯でも2灯以上でも良い。
【0047】つづいて、本実施例における、第2の校正
方法について図4を参照しつつ説明する。図4は、本実
施例としての人工青果物参照体(人工青果物体)40を
示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図、
(c)は上面図である。この人工青果物参照体40は、
高さ80mm、底面が一辺65mmの正方形の直方体で
あってその側面42のうち2面にガラス44を設けてあ
る樹脂容器46と、その中に収容された光透過体48と
からなる。なお、容器上面は樹脂容器46と同じ材質の
樹脂製の蓋50で覆って密閉する。
【0048】樹脂容器46および蓋50は、ポリエチレ
ン(PE)に充填材としてグラファイトを入れたものか
らなり、光を透過する性質を有する。図4(c)に示す
ように、容器46の側面42の厚さはd1、d2の2種
類あり、隣り合う面で異なり、対向する面では同一であ
る。 樹脂容器46の側面42のうちの隣り合う2面に
は、その側面42と平行に耐熱性のガラス44を設けて
いる。この2枚のガラス44は、同一形状であって、樹
脂容器46の側面42に対してその間にほぼ一様な厚さ
の空気層52を介して密着させずに設けてある。樹脂容
器46の側面42の上端及び下端には、それぞれ、その
稜線に沿って第1フランジ部54および第2フランジ部
56が設けられており、第1フランジ部の下面54aお
よび第2フランジ部の上面56aには、その全長にわた
って凹部54b、56bが設けられている。ガラス44
は、水平方向にスライドして両凹部54b、56b内に
収めることにより樹脂容器46の側面42に設置する。
【0049】光透過体48は、被検体となる青果物の種
類に合わせて、酸の水溶液、糖の水溶液を適宜選定す
る。たとえば、酸の水溶液としては1%クエン酸水溶液
を用いる。人工青果物体40は光透過体48の内部に該
光透過体48の温度を計測するためのサーミスタ等を用
いた測温体(温度測定手段)58を備えている。
【0050】次にこの人工青果物体40を用いて青果物
の内部品質測定装置の測定値を補正する方法について説
明する。図5は青果物測定装置の測定位置62付近の構
成を示す図である。測定装置はベルトコンベア60を有
しており、このベルトコンベア60上におかれた被検体
青果物(例えばミカン)が順次測定位置62に送られて
くる。測定位置62において、光源64、絞り66、レ
ンズ系68からなる投光装置70により被検体に光が投
光される。被検体を通過した光は受光センサ72に入射
する。受光センサ72に入射した光は、複数の波長帯チ
ャンネルに分光され、各チャンネル毎の吸光度を調べる
周知の方法による分光分析を行い、被検体青果物の内部
品質、例えば酸度を算出する。この方法自体は公知であ
るので説明は省略する。
【0051】装置は人工青果物体40を備えており、該
人工青果物体40は不図示の機構により、測定位置62
において、図5において矢印Dで示すように昇降され、
投光系と受光センサ72との間におかれた校正位置74
とそこから退避した通常位置76との間を移動できるよ
うになっている。また、人工青果物体40は、その底面
の中心を通る鉛直方向の軸78を中心に回転可能であっ
て、ガラス44を設けた側面42のうちの1面を、投光
装置70から投光される光57および人工青果物参照体
からの出射光59の光軸80にほぼ垂直になるように配
置されている。
【0052】図6に本実施例の人工青果物体40および
果実の酸度を時間の経過とともに測定した結果を示す。
この図から分かるように、果実の酸度測定と同一の環境
で測定した人工青果物体40の酸度(吸光度から算出し
た値)は、果実の酸度とほぼ同期して時間変化してお
り、両者間に一定の対応関係があることが分かる。
【0053】近赤外域における青果物のスペクトル吸収
は、O−H、C−H等の官能基に由来し、分光分析によ
る青果物の酸度などの内部品質の測定は、これら官能基
による吸収スペクトルに基づいて行われる。この吸収特
性は温度や湿度等の環境変化によって変動する。本実施
例の人工青果物体40において、透過体を酸(クエン
酸)水溶液をベースとして構成しており、同じ官能基を
含むので、人工青果物体40の吸収特性も実際の被検体
である青果物と同期して変動するようになる。これによ
り環境変化によるスペクトル吸収の変動を補正すること
ができる。この参照体を用いた青果物内部品質測定の補
正方法の一例を、酸度の測定を例にとって以下に説明す
る。
【0054】まず予め人工青果物参照体40と実青果物
との間での酸度測定値の環境変化に伴う変動の関係性
(即ち図7における6つの点を近似的に結ぶ直線の傾き
S)を求めておく。他方で実際の青果物の酸度が誤差な
く測定(算出)される状態(即ち、正しい測定値の得ら
れる状態(環境))における、人工青果物の酸度測定値
DRを基準酸度値として求めておく。言い換えると、基
準酸度値DRとは、ある環境状態で人工青果物の酸度を
測定して得た酸度値がDRであった場合には、その状態
で得られる実青果物の測定酸度は補正なしで(補正値ゼ
ロで)正しい酸度値を与えていることになるという値で
ある。ここで「正しい酸度値」とは、当該実青果物の酸
濃度を分光分析によってではなく化学的分析によって求
めた値を意味する。従ってDRの値は化学的分析によっ
て求めた既知の酸度を有する実青果物を用いて求める。
以上の変動の関係性(直線の傾きS)と基準酸度値DR
は予め求めておいて、測定装置の処理系にデータとして
記憶させておく。
【0055】実際の測定時における補正動作は所定時
間、例えば2時間毎に行う。補正動作時には、まず図5
の人工青果物体40を投光系と受光センサ72の間の校
正位置に降ろし、人工青果物体40について通常の実青
果物と同じ測定を行い酸度値を算出する。該実測酸度値
がDであったとすると、以下の式により補正値Cを求め
る。 C =(DR−D)×S こうして得た補正値を実際の被検体であるそれぞれの青
果物の測定値に加算することにより測定値が補正され、
環境条件に影響されない正しい酸度値に近づく。
【0056】例えばDRの値が1.0%で、かつ図7の
諸点を近似的に結ぶ直線の傾きSが0.9として予め求
められていたとする。そして補正動作時に測定された人
工青果物の酸度が1.2%であったとする。この場合は
環境変動によりプラス側に誤差が出ている(つまり実際
より測定値が高く出ている)状態である。この場合補正
値Cは C =(1.0−1.2)×0.9 = −0.18 と求められる。この補正値「−0.18」を被検体青果
物に対して得た測定値に加算する(つまり0.18を減
算する)ことにより補正する。
【0057】環境条件は刻々変化するので、上述のよう
に補正動作は測定期間中に所定時間間隔で行うが、例え
ば2時間毎に補正動作を行う場合、補正値の適用範囲
は、1)得られた補正値を過去2時間の測定データに対
して適用する、2)得られた補正値を次の2時間で得る
測定データに対して適用する、3)得られた補正値をそ
の前後1時間ずつに得た測定データに対して適用する、
などが考えられる。補正の有効性としては3)のやり方
が最も好ましいが、これに限られるものではない。また
補正動作を行う間隔が短ければ短いほど、環境変化への
追随性が増すので補正精度は上がるが、補正用の人工青
果物の測定時には本来の測定が中断されるため測定のス
ループットは低下するので、それらを考慮して適切な時
間に設定する。また光源64を点灯してしばらくは安定
性が低いので短い時間間隔で補正動作を行い、安定した
ら間隔を大きくするということも考えられる。
【0058】本実施例の人工青果物参照体40は光透過
体48の内部に該光透過体48の温度を計測するための
測温体58を備えている。これは人工青果物体40と実
際の被検体である青果物との温度差を補正するためのも
のである。即ち、人工青果物体40は図5に示した装置
例のように、装置に取り付けられていることが多いのに
対して、測定の対象であるミカン等の青果物は所定のス
トレイジから供給される。両者が共通の環境にあれば問
題ないが、それらの間に温度差がある場合には温度補正
することが好ましい。そこで実施例の人工青果物体40
は測温体58を備えて透過体の温度をモニターし、該モ
ニター結果に基づいて上記補正値を求める際に温度条件
を考慮した補正を更に行う。
【0059】本実施例においては、人工青果物体40を
構成する樹脂容器46は光を透過可能であり、その厚さ
によって透過量が異なる。このように構成された人工青
果物体40においては、容器側面42にほぼ垂直に投光
して対向する容器側面42から出射される光の量は、側
面42の厚さにより異なったものとなる。すなわち、厚
さの異なる2つの側面に同じ光量の光を投光すると、厚
い側面を透過する光の量は、薄い側面を透過する光の量
より少なく、厚い側面の方が光の透過率が低い。本実施
例においては、この性質を利用して、被検体の種類やロ
ットの変更または環境の変化等に応じて、人工青果物体
40を回転させることにより、投光される面を、異なる
透過率を有する面に変えることができる。以上述べたよ
うに、本発明によると、投光系および受光系の変更なし
に被検体の変更に応じた人工青果物体40を選択するこ
とが可能となる。
【0060】また、樹脂容器46の側面42のうち、人
工青果物参照体40への投光が行われる側面42には耐
熱性のガラス44が設けられているため、ガラス44が
ない場合に比べて、人工青果物参照体40は、投光によ
る加熱に対して高い耐久性を有している。さらに、ガラ
ス44と側面42との間に空気層が存在するため、人工
青果物参照体40が投光により加熱されても放熱しやす
くなり、さらに耐久性が向上する。また、ガラス44は
水平方向にスライドして取り外すことが可能であるた
め、ガラス44の耐熱性が落ちた場合は、ガラス44を
交換することにより常に十分な耐熱性を確保することが
できる。
【0061】本実施例は例示であって本発明はこれに限
定されない。すなわち、人工青果物体40の容器は、ポ
リエチレン(PE)の代わりにポリフッ化エチレン(P
FE)やガラス44であってもよい。樹脂容器46側面
42に設けるガラス44の代わりに、耐熱性のNDフィ
ルタを用いてもよい。
【0062】本実施例では、樹脂容器46の側面424
面のうち2面にガラス44を設けたが、ガラス44を設
ける面は、1面、3面、4面(全面)であってもよい。
樹脂容器46の側面42の厚さは、対向する面で同一と
したが、4側面42の厚さの組み合わせは任意でもよ
い。樹脂容器46の側面42とガラス44との間の空気
層52は、任意の厚さでよく、なくてもよい。
【0063】人工青果物参照体40の形状は、底面が正
方形の直方体ではなく、多角柱や円柱であってもよい。
光透過体48は、ゲル状物質、たとえば、1%クエン酸
水溶液に光散乱体として径約0.3μmの酸化セリウム
を混合して均一に拡散させ、それをポリアクリルアミド
ゲルによってゲル化したものであってもよい。
【0064】本実施例においては、人工青果物体40が
測定位置62において昇降されることとしていたが、人
工青果物体40を測定位置62の上方または下方に固定
し、校正の際に投光装置70および受光センサ72を一
体的に上昇または下降させることとしてもよい。人工青
果物体40の回転は、反時計回りでもよい。人工青果物
体40は、その底面の中心を通る鉛直方向の軸78に代
えて投光装置70から投光される光の光軸とほぼ垂直で
あって、側面42の中心を通る水平方向の軸を中心に回
転することとしても良い。この場合は、側面と上面また
は底面の厚さを異ならせて、それぞれに耐熱ガラスを上
述の方法により設けるのが望ましい。人工青果物40の
回転は、鉛直方向の軸であれば容器46の底面の中心を
通らなくても良い。
【0065】一方、本発明においては、被検体の大きさ
に関わらず、その内部品質を同じ条件で測定することが
できる。以下に詳細を説明する。図8は、本実施例にか
かる装置の概略構成図である。すでに説明した校正部分
については説明を省略する。投光光学系70および分光
器72はそれぞれ矢印F、Gで示す鉛直方向に昇降可能
であり、被検体88の測定時には、投光光学系70の光
軸80および分光器72の受光レンズ92の光軸94を
一致させ、これらを昇降させることによりこれらの光軸
上に被検体88の赤道部90が位置するように配置す
る。
【0066】投光光学系70は、ランプ64、しぼり6
6、レンズ68からなる。ランプ64からは、被検体8
8に向けて光96が投光され、その光96はランプ64
とベルトコンベア60の間に投光光学系の光軸80に垂
直に設けられたしぼり66及びレンズ68を介して被検
体88に照射される。しぼり66は、同心状に開口部1
00の口径が連続的に変化する構造であり、ランプ64
から発せられた光96は、被検体88の種類に応じて所
定の大きさに開かれた開口部100を通り、レンズ68
により適度に集光されて赤道部90を中心として被検体
88に照射される。また、投光光学系70は一体として
昇降可能としてある。この構成により、被検体88の大
きさに応じて装置全体の高さを変えることができ、被検
体88の赤道部90は、被検体88の大きさに関わらず
常に分光器72の受光レンズ92の光軸94の延長線上
にあるため、常に被検体88の赤道部に向けて光96を
照射可能となる。
【0067】すなわち、大きな被検体88bについて測
定する場合にも、点線で示すように投光光学系70及び
分光器72が上昇するため、被検体の大きさに関わら
ず、常に、被検体88bの赤道部90bを中心として光
が照射され、赤道部90bを中心とした部分からの出射
光を受光することとしているため、各被検体の内部品質
を同じ条件で測定することが可能となる。
【0068】次に、投光光学系70のしぼり66につい
て説明する。図9は、投光光学系70の構成を示した斜
視図である。本実施例においては、しぼり66は同心円
状に連続的に変化する開口部100を有する。しぼり6
6の背面に配置したランプ64から一定の投光量の光が
投光された場合、開口部100からはその口径に比例し
た光量の光がしぼり66正面から出射される。
【0069】開口部100の口径の設定は、被検体88
である青果物の種類に基づいて行う。すなわち、光を透
過しやすい青果物の内部品質を測定する場合には、開口
部100の口径を小さくして被検体88への投光量を小
さくする。一方、光を透過し難い青果物の場合には、開
口部100の口径を大きくして、被検体88への投光量
を大きくする。このように、被検体88の種類により口
径を設定して、被検体88に照射する光量を変更するこ
とにより、被検体88の種類によらずに被検物体8から
出射される光量を一定値以上とすることができ、これに
より、被検物体8の種類によらずにより正確に青果物の
内部品質を測定することができる。
【0070】以下に本実施例の測定例を示す。ここで
は、すでに述べたキャリブレーション、校正についての
説明は省略する。まず、光を透過しやすいミカンの内部
品質を測定する。しぼり66の開口部100は、最小の
口径に設定する。この場合は、被検体88への投光量は
小さいが、被検体88から出射される光量は十分大きい
ため、この吸収スペクトルにより被検体88の内部品質
を計測可能である。
【0071】はじめに、被検体88を測定用のベルトコ
ンベア60上に搭載する。そして、被検体88の大きさ
に応じて、投光光学系70及び分光器72を昇降させ、
これらの光軸80、94を一致させるとともに、これら
の光軸80、94上に被検体88の赤道部90が位置す
るようにする。この状態で、ランプ64から光を被検体
88に向けて投光する。ランプ64から発した光96は
しぼり66の開口部100を通って、レンズ68に入射
する。レンズ68により適度に集光された光は、赤道部
90を中心として被検体88に照射される。被検体88
に照射された光は、被検体88の表面及び内部において
その一部が反射・吸収された後、出射され、分光器72
に受光される。
【0072】分光器72に受光された光は、その吸収ス
ペクトルが計測される。吸収スペクトルは各被検体88
により異なり、これにより各被検体88の内部品質を測
定することができる。 次に、光を透過し難いリンゴの
内部品質を測定する。しぼり66の開口部100は、最
大の口径に設定する。この場合は、被検体88への投光
量は大きいため、被検体88から出射される光量は十分
大きく、この吸収スペクトルにより被検体88の内部品
質を計測可能である。これ以外の測定条件は被検体がミ
カンである場合と同一であり、被検体88からの出射光
の吸収スペクトルにより被検体88の内部品質を測定す
ることができる。
【0073】以下に本実施例の変形例を示す。本実施例
においては、投光光学系70の光軸80、受光レンズ9
2の光軸94及び被検体の赤道部90を一致させるのに
投光光学系70、分光器72を昇降させることとした
が、被検体88を搭載したベルトコンベア60の位置を
昇降させてもよい。また、投光光学系70中にミラーを
設けて、このミラーの角度を変更することにより被検体
88への投光位置を変更することとしても良い。さら
に、分光器72の受光レンズ92と被検体88との間に
ミラーを設けて、このミラーの角度を変更することによ
り、常に被検体88の赤道部90からの出射光を受光す
るようにしても良い。
【0074】開口部100は、同心円状に変化するとし
ていたが、しぼり66を通過する光量を制御できれば他
の形状の口径であってもよい。また、開口部の形状を一
定として開口部が開いている時間を制御しても良い。ま
た、フィルタによって行っても良い。
【0075】本発明においては、移動手段上における被
検体の位置を検出でき、被検体が正しく計測位置にある
ときに計測を行うことができる。以下にその詳細を説明
する。図10および図11はそれぞれ本実施例の糖度酸
度測定装置の概略を概念的に説明する図であり、図10
は上面図、図11は側面図である。
【0076】図10においてベルトコンベア60は図の
矢印方向J、即ち図において右方向に移動している。該
ベルトコンベア60上に被検体である蜜柑mがランダム
に載置される。図10においては6つの蜜柑mがコンベ
ア60上に載っている。ベルトコンベア60の最上流側
にはコンベアをはさんで、フォトダイオード等の投光素
子102aおよび受光素子102bのペアにより構成さ
れる第1光電センサ102が配されている。投光素子1
02aは受光素子102bに向けて検出光を射出してい
る。受光素子102bはこれを受光して電気信号に変換
して後述するCPU120(中央処理ユニット:図1
2)に出力する。
【0077】同様にベルトコンベアの最下流側にはコン
ベアをはさんで、フォトダイオード等の投光素子103
aおよび受光素子103bのペアにより構成される第2
光電センサ103が配されている。第1光電センサ10
2の場合と同様に、第2光電センサ103でも、投光素
子103aは受光素子103bに向けて検出光を射出し
ており、受光素子103bはこれを受光して電気信号に
変換してCPU120に出力している。
【0078】ベルトコンベアの中程の上流寄りには実際
に被検体の糖度・酸度の本計測を行うための計測系が配
設されている。該計測系は近赤外域を含む光を発する光
源110aと被検体mを透過した光を受光する分光器1
10bからなる。分光器110bは受光した光を分光し
て複数の周波数成分に分解し、各成分光の強度に応じた
信号をCPU120に出力する。該計測の詳細について
は公知であるのでここでは説明を省略する。
【0079】以上の構成において各部の寸法は状況・条
件に応じて任意に決定されるが、本実施例では好適な一
例として、ベルトコンベアの移動方向に沿った第1およ
び第2光電センサ間の距離は800mmとし、計測系の
中心(図の一点鎖線X0 で示す位置)を第一光電センサ
から350mmの位置に設定する。またベルトコンベア
60の移動速度は300〜1000mm/sec程度と
する。以上の諸数値は例として示したものであって、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0080】続いて図11を参照すると、コンベアベル
ト60は2つのローラ111および112に巻き付けら
れている。下流側のローラ112は不図示の動力源に接
続されており、図の矢印の向き(時計回り)に回転して
ベルト60を駆動する。下流側ローラ112の回転軸1
12aはローラ112に隣接して設けられたエンコーダ
113の回転軸113aとベルト114を介して接続さ
れている。これによりエンコーダ113はベルトコンベ
ア60の移動に連動して回転する。エンコーダ113は
その回転量に応じたパルス信号を出力するものであり、
本実施例ではベルトコンベアの移動距離0.1mmに対
してエンコーダ出力が1パルスとなるように設定する。
これによりエンコーダ113の出力パルス数をカウント
することによりベルトコンベア60の移動量をモニタす
ることができる。
【0081】続いて本実施例の装置の動作を説明する。
まず図12に本装置の制御系の概略的構成をブロック図
にて示す。上に説明したように第1光電センサ102、
第2光電センサ103、本計測用のセンサ110、エン
コーダ113の各出力は装置全体の動作を制御する装置
CPU120に接続されている。CPU120は入力さ
れた信号を必要に応じてデジタル変換して装置の動作を
制御するための情報として用いる。またCPU120に
は他に被検体の収集分類装置115が接続されている。
該収集分類装置115はベルトコンベア60の下流に配
設され、ベルトコンベア60を出た被検体を収集し、か
つ必要に応じて分類する装置である。後に説明するよう
にCPU120の指示により測定結果に応じた被検体の
分類を行う。
【0082】実際の測定は以下のように行われる。ベル
トコンベア60を一定速度で駆動しながらコンベア60
の上流端部において、不図示の被検体供給手段により被
検体m(ここでは蜜柑)を次々と供給し、ベルトコンベ
ア60上にランダムに載置していく。ここで「ランダム
に」とは、特に位置決めや被検体間の距離の調節を行っ
たり、コンベア上に仕切りを設けたりすることなく無作
為に載置することを意味する。
【0083】第1光電センサの発光素子102aは装置
の計測動作中常に受光素子102bに向けて一定強度の
光を発出している。両素子間に何も遮るものがない場
合、受光素子102bは常に一定強度の光を受光し、従
って第1光電センサの出力信号は一定レベル(ハイレベ
ルH)となる。ベルトコンベア上流端からコンベア60
上に被検体が供給され、コンベア60の駆動に伴って下
流側へと移動され第1光電センサ位置にさしかかると、
被検体mは発光素子102aから受光素子102bへ向
かう光線を遮ることになる。該被検体mが第1光電セン
サ位置を通過する間、受光素子102bには光が入ら
ず、従って第1光電センサの出力信号は被検体mの幅に
応じた期間前記ハイレベルHより低いローレベルLとな
る。こうして第1光電センサの出力信号は被検体mが該
センサの位置を通過した時間を示す情報を含んだ矩形状
の信号波形となる。この光電センサ出力信号波形の一例
を図13に示す。図13でm1 からm3 として示した3
つのローレベル部分は3つの被検体が第1光電センサ位
置を通過したことを示す。
【0084】上に述べたようにCPU120にはエンコ
ーダ113から出力されたベルトコンベア60の移動量
を示すパルス信号も入力されている。このパルス信号を
用いることで上述の第1光電センサ出力信号に基づいて
得られた被検体mの通過データを被検体のサイズおよび
位置情報に変換することができる。即ち、例えば図13
で信号のローレベル部分m3 の両端T1、T2はそれぞれ
被検体m3 が第1光電センサ位置を通過した際の通過開
始と終了時刻に対応するが、両時刻T1、T2におけるエ
ンコーダパルスカウント数を減算することで、被検体m
3 の横径を得ることができる。例えばT1 におけるパル
スカウント数が61400でT2 におけるパルスカウン
ト数が62000であったとすると被検体m3 が光電セ
ンサ位置を通過する間のパルス数は 62000−61400=600 である。また上述のようにエンコーダ113は0.1m
mの移動毎に1パルスとなるように(即ち0.1[mm
/パルス])設定されているので、被検体m3 の横径
は、 600[パルス]×0.1[mm/パルス]=60mm と認識できる。また被検体が第1光電センサ位置を離れ
た後のエンコーダパルス数をカウントすることにより、
CPUは被検体の位置情報も常時得ることができる。
【0085】CPU120は以上のようにして得られた
それぞれの被検体mのサイズ(横径)情報から横径の中
心、即ち移動方向についての該被検体の中心位置を算出
する。CPU120は更に算出した中心位置とエンコー
ダパルス信号から得られる移動量情報とに基づいて、被
検体mの中心が本計測位置X0 を通過するタイミングを
求め、それにあわせて糖度および/または酸度の本計測
を行うよう制御する。
【0086】本装置は更にベルトコンベアの最下流端付
近に第2の光電センサを有している。該第2光電センサ
は第1光電センサと同様に被検体の横径および位置を測
定し、同じ被検体に対して第1光電センサで得たデータ
と比較することで、ベルトコンベア上で移動途中に位置
ずれがおきたかどうかを検出するために設けられてい
る。具体的には第1光電センサ信号と同様の処理によ
り、横径情報と中心位置情報を得、第1光電センサ信号
から得られた同じ被検体に対する横径および中心位置と
それぞれ比較し、いずれかにずれがあった場合には本計
測が正しい位置で行われた保証がないので、CPU12
0はベルトコンベアの下流側に設けられた収集分類装置
115にエラー信号を送り、収集分類装置はエラー信号
に対応する被検体を再測定用被検体に分類する。
【0087】以上説明した過程におけるCPU120の
動作を図14のフローチャートに示す。図14のフロー
チャートに示す動作において、測定を開始するとまずス
テップS1において被検体が第1光電センサを通過した
かどうかを検出する。ここで通過が検出されるまで待機
し、検出されるとステップS2に進む。ステップS2で
は第1光電センサから得た信号およびエンコーダのパル
ス信号に基づく被検体の通過データ(パルスデータ)を
読み込む。
【0088】続いてステップS3でパルスデータに基づ
いて被検体の通過データを横径データ(mm単位)に変
換する。次にステップS4において横径が正常範囲内に
あるか否かを判定する。横径が正常範囲を超えて大きい
場合には、2つ以上の被検体が近接してひとつながりに
なってしまったものと考えられ、その場合には各被検体
の中心位置を特定できないため、計測不能であるので、
ステップ22に進みエラーとされる。ステップS4で測
定可能範囲と判定されるとステップS5に進み、正常な
横径に対する処理に入る。
【0089】ステップS6において横径の中心位置とし
ての本計測位置を算出する。ステップS7においてステ
ップ6にて得られた本計測位置を計測待ち状態にある被
検体の配列情報として一旦保存する。ステップS8にお
いて、計測待ち配列情報が保存されている未計測被検体
があるかどうかを判断する。言い換えると計測待ち配列
情報が得られる状態になるまで待機する。ステップS8
で計測待ち状態にある被検体があると判定されるとS9
において計測待ち配列情報を読み込む。
【0090】続いてステップS10において糖度・酸度
測定のための被検体透過光量の本計測が完了するまで待
機する。計測が完了するとステップS11にてステップ
S10で得られた計測結果に基づいて糖度・酸度を演算
し、位置データと関連づけて保存する。
【0091】その後ステップS12において被検体が下
流端の第2光電センサを通過するのを待機する。ステッ
プS12において通過が検出されると、ステップS13
において第2光電センサから得た信号に基づく被検体の
通過データを読み取る。
【0092】続いてステップS14において、糖度酸度
演算が終了しているデータ中から、順番的に次となるデ
ータの第1光電センサを通過した時の被検体の位置およ
び横径データを読み込む。そしてステップS15におい
て、S13で読みとった第2光電センサでの位置データ
から、第1、第2光電センサ間の距離にもとづいて該デ
ータに相当する被検体が第1光電センサを通過した時の
位置データを算出する。これは即ち第2光電センサによ
る位置データから両センサ間の距離を減算し、当該被検
体が遡って第1光電センサを通過した際にはどのような
位置であったはずかを、求めるものである。
【0093】続いてステップS16においてS15で求
めた第2光電センサでの位置から求めた第1光電センサ
における位置(II)と、S14で読み込んだ第1光電セ
ンサにおける実際の位置(I)とを比較し、S14で読
み込んだ位置(I)に対してS15で求めた位置(II)
が上流側に所定量以上ずれている場合(遅すぎる場
合)、被検体が第1光電センサから第2光電センサに至
る経路でコンベアから脱落したと考えられるので、異常
としてステップS20に進み、該当するステップS14
における読み込みデータを削除し、続いてS21でエラ
ー信号を発生して、再びS14に戻って次の第1光電セ
ンサでのデータを読み込む。
【0094】ステップS16の位置比較で位置(I)に
対して位置(II)の上流側へのずれが所定量以下である
(遅すぎない)場合、正常としてステップS17へ進
み、今度は位置(I)に対して位置(II)が下流側に所
定量以上ずれているか否かを判定する。下流側に所定量
以上ずれている場合(早すぎる場合)には、被検体がコ
ンベア上で位置ずれを起こしたと考えられ、正しい計測
位置において本計測が行われた保証がないので、異常と
してステップS22へ進みエラーとする。
【0095】ステップS17で下流側へのずれが所定量
以下である場合は、正常としてステップS18へ進む。
ステップS18では、第2光電センサの通過データから
得られる被検体の横径が、S14で読み込んだ本計測前
に第1光電センサのデータから得た横径と一致するか否
かを判定する。異常である場合、即ち一致しない場合に
は途中の過程における被検体の載置方向のずれ(即ち被
検体である蜜柑がコンベア上で動いて寝ていた状態から
立った状態になるなどの姿勢変化を起こしている場合な
ど)、あるいは被検体の同定エラーと考えられるので、
ステップS22に進んでエラーとする。
【0096】ステップS18での判定が正常である場合
にはステップS19に進み、当該被検体についての糖度
・酸度の計測が完了済みであるかどうか判定する。計測
が行われていない場合にはステップS22に進みエラー
とする。ステップ19で計測済みと判定された場合に
は、計測過程における問題がなく、正しい計測が行われ
たと判断して測定過程を終了する。
【0097】ステップS21およびS22は上記諸判定
ステップで様々な異常が判定されたときのステップであ
り、CPUは収集分類装置にエラー信号を出力し、該収
集分類装置が当該被検体を再測定を行う被検体のカテゴ
リーに分類するように指令する。
【0098】以上実施例に即して本発明を説明したが、
該実施例は例示のためのものであり、本発明は実施例の
諸要素に限定されるものではなく、様々な変形が可能で
ある。例えば本実施例はベルトコンベアの上流側に被検
体供給手段を有し、被検体を自動供給しているが、手作
業により被検体をコンベア上に個々に載置してもよい。
実際、被検体が桃等の衝突により痛みやすい青果物であ
る場合、手で載置することも多い。
【0099】また本実施例の装置は蜜柑を対象としてい
るが、その他の青果物、あるいは青果物に限らず、移動
手段上におかれた何らかの被検体に対して、移動中に測
定を行う様々な装置に対して本発明を適用することがで
きる。また本実施例の装置では糖度と酸度を測定してい
るが、青果物のその他の内部品質の測定にももちろん適
用できる。
【0100】次に、本発明の第2実施例について図15
に基づいて説明する。ここで、第1実施例と同一の構成
については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明
する。すなわち、分光器16の受光レンズには開閉式の
シャッタ34が設けられており、ソレノイドを用いたシ
ャッタ駆動機構36により開閉が制御され、シャッタは
上下方向Kに移動する。
【0101】制御部18はキャリブレーション駆動機構
32およびシャッタ駆動機構36に接続されており、こ
れらを駆動するための信号を出力して、キャリブレーシ
ョン駆動機構32およびシャッタ駆動機構36の駆動を
制御する。シャッタ駆動機構36については、制御部1
8からの駆動信号により、キャリブレーション終了後に
直ちにシャッタ34を駆動させるようにしている。シャ
ッタ34は、分光器16の受光レンズに外光が入らない
ように、受光レンズ全面に移動され配置される。この状
態においては、制御部18の光電変換で現われる電流
(ダーク電流)は、ごく微小である。これは装置固有の
ノイズ等により生ずるものであり、この値を上記測定値
から差し引くことによりさらに正確な測定値を得ること
が可能となる。
【0102】本実施例による青果物の内部品質の測定の
工程を説明する。ここでも、第1実施例と異なる部分に
ついてのみ説明する。ベースラインの測定が終わると、
分光器16から制御部18に終了信号が出力される。こ
の信号を受けて、制御部18はシャッタ駆動機構36の
ソレノイドに対して駆動信号を出力する。シャッタ駆動
機構36は、この駆動信号によりシャッタ34を分光器
16の受光レンズの全面に移動し、分光器16へ外光が
入射しないようにする。この状態で、分光器16はダー
ク電流を測定する。ダーク電流は装置固有のノイズ等に
より生ずるものであり、ごく微小な値である。この値
を、演算部20において、ベースラインまたは各被検物
体8の測定値から差し引くことにより、それぞれについ
て、さらに正確な測定値を得ることが可能となる。
【0103】ここで、被検物体8の内部品質の評価で用
いる、各被検物体8(総数nのうちのi番目)の透過率
Tは、被検物体8内で一部吸収された出射光による周波
数スペクトルの測定値Si、キャリブレーションによる
電流値の平均値R、ダーク電流値の平均値Dにより次の
式で表される。 Ti=(Si−D)/(R−D) ・・・(1) すなわち、フィルタを介したランプ12からの出射光に
対する被検物体8からの出射光の比をとって、これを被
検物体8の透過率としている。ここで、分子及び分母の
それぞれにおいて、出射光による周波数スペクトルの測
定値Siまたはキャリブレーションによる電流値の平均
値Rからダーク電流値の平均値Dを減算している。これ
により、分光器16固有のノイズを排除している。な
お、本実施例では、キャリブレーションの直後にダーク
電流を測定することとしているが、ダーク電流の測定の
直後にキャリブレーションを行うこととしても良い。こ
れ以外の構成・工程・効果は第1実施例と同一である。
【0104】本発明の第3実施例を図16〜図18に基
づいて説明する。ここで、第1実施例と同一の構成につ
いては、説明を省略し、異なる部分について説明する。
図16に示すように、本実施例の装置1は、遮光バケッ
ト5、センサ4、測定部6等からなる。
【0105】ベルトコンベア2に載った遮光バケット5
には、メロン等の被検物体8が搭載してあり、ベルトコ
ンベア2は、その長手方向Aに被検物体8を移動する。
ベルトコンベア2の移動方向Aの途中にはセンサ4およ
び測定部6が設けられている。センサ4は、光学センサ
であり、ベルトコンベア2上に赤外光10を照射しその
反射光を観測することにより、ベルトコンベア2上の被
検物体8の有無、間隔、位置情報を得ることができる。
測定部6は、ベルトコンベア2の移動方向において、セ
ンサ4の下流に位置しており、被検物体8に光を照射し
て、被検物体8からの出射光から被検物体8の内部品質
を測定する。
【0106】測定部6は、図17に示すように、ランプ
215、第1光ファイバ217、第2光ファイバ21
9、フィルタ部221、第1シャッタ223、第2シャ
ッタ225、分光器227、光学センサ4、制御部22
9、演算部231等からなる。
【0107】ランプ215は、被検物体8のほぼ全体に
その側面から光を投射可能なように被検物体8の左右に
3〜5灯ずつ配置されている。ランプ215から被検物
体8に投射される光は、例えば近赤外域の波長(650
〜950nm)を有するものであり、この光が投射され
た被検物体8の内部で一部が吸収された後に、被検物体
8から透過光が出射される。ランプ215と被検物体8
との間には、ランプ215の数と同数の第1光ファイバ
217が設けられている。それぞれの光ファイバ217
の受光部は、それぞれのランプ215に向けられてお
り、ランプ215からの光を直接受光可能である。
【0108】第1光ファイバ217の光路途中には、第
1シャッタ223とフィルタ部221が設けられてい
る。フィルタ部221は、図3のフィルタ30と同様
に、NDフィルタおよび拡散板からなる。第1シャッタ
223は測定部6の被検物体8の有無に基づいてソレノ
イドにより開閉され、第1シャッタ223が開かれてい
る状態では、第1光ファイバ217からの光がフィルタ
部221に入射する。フィルタ部221の構成、効果は
第1実施例のフィルタ30と同様であるので、説明を省
略する。
【0109】遮光バケット5下部の開口部240には、
第2シャッタ225を有する第2光ファイバ219が接
続されている。第2シャッタ225は測定部6の被検物
体8の有無に基づいてソレノイド(不図示)により開閉
され、第2シャッタ225が開いている状態では、被検
物体8を透過した光が遮光バケット5下部の開口部24
0を通って、第2光ファイバ219に入射する。
【0110】第1及び第2光ファイバ217、219は
合流して第3の光ファイバ233となって分光器227
に接続されており、分光器227は、第1光ファイバ2
17のフィルタ部221を通過したランプ215からの
光または、第2光ファイバ219を介した被検物体8か
らの透過光を受光可能である。分光器227では、受光
した光の吸収スペクトルまたはその光量を計測すること
ができる。これにより、被検物体8の糖度等の内部品質
を測定することが可能である。
【0111】上述したセンサ4は制御部229に接続し
ており、制御部229では光電変換により、光学センサ
4に入射する光の光量を電流に変換して、その電流が所
定値より大きいか否かにより、測定部6内の被検物体8
の有無を判別することができ、これによりコンベア2上
の被検物体8の間隔を検知することができる。なお、上
記所定値は、被検物体8の種類、大きさ、測定速度等に
よって決定される値であって、測定開始前または測定中
に装置の使用者が設定する。
【0112】さらに、制御部229は第1シャッタ22
3及び第2シャッタ225に接続されており、これらを
駆動するための信号を出力する。被検物体8の間隔が所
定値未満である場合は、第2シャッタ225は開放さ
れ、第1シャッタ223はフィルタ部221への光の入
射を遮断するように配置される。この場合の分光器22
7は、遮光バケット5からの光を第2光ファイバ219
を通して受光し、第1光ファイバ217からの光は受光
しない。これに対して、被検物体8の間隔が所定値以上
である場合は、第1シャッタ223は開放され、第2シ
ャッタ225は第2光ファイバ219への光の入射を遮
断するように配置される。この場合の分光器227は、
第2光ファイバ219からの光は受光せず、ランプ21
5からの光をフィルタ部221を介して受光する。分光
器227のキャリブレーションは、この状態でフィルタ
部221からの光に基づいて行う。すなわち、フィルタ
部221を通過した光を用いて、測定開始時のみならず
測定中にも随時装置のキャリブレーションを行うことが
できるため、測定によるベースラインの変動に影響され
ずにより正確に青果物の内部品質を測定することが可能
である。
【0113】演算部231は、分光器227に接続され
ており、被検物体8からの透過光による周波数スペクト
ルの電流値、キャリブレーションによる電流値に基づい
て、ベースラインの変動や分光器227のノイズ等の影
響を排除した被検物体8の内部品質が計測可能となる。
以上の構成としたことにより、ベルトコンベア2の長
手方向に並べられた被検物体8を測定する場合、その被
検物体8の間隔を検知することができ、被検物体8の間
隔が所定値以上である箇所が測定部6に達するたびに装
置のキャリブレーション及びダーク電流の測定を行うこ
とができる。したがって、測定開始前のみではなく、測
定開始後も随時キャリブレーションを行うことができ、
キャリブレーションのために測定が中断することもな
い。よって、測定を中断することなく装置のキャリブレ
ーションを行うことにより、青果物の内部品質を正確に
測定することができる。
【0114】以下に本実施例による青果物の内部品質の
測定の工程を説明する。まず、測定を開始する前に装置
のキャリブレーションおよびダーク電流の測定を行う。
キャリブレーションは、第2シャッタ225を閉じた状
態において、第1シャッタ223を開放して、第1光フ
ァイバ217からフィルタ部221を介して分光器22
7に照射された光の光量を測定することにより行う。こ
の光の光量は、分光器227で電流値に変換されて、こ
れが被検物体8の測定のベースライン(または参照値)
となる。一方、ダーク電流の測定は、第1及び第2の両
方のシャッタ223、225を閉鎖して、分光器227
に入る外光を一切遮断した状態で行う。ダーク電流は、
分光器227に光が入らない状態における分光器227
自体が有するものであって、この後の分光器227によ
る測定値(光電変換した電流値)からダーク電流値を差
し引くことにより、分光器227自体の影響を取り除い
た電流値を算出することができる。
【0115】被検物体8の内部品質の測定は、ベルトコ
ンベア2の長手方向に並べて置かれた被検物体8が、そ
れぞれ、コンベア2の移動により測定部6に達したとき
に行われる。すなわち、遮光バケット5に搭載された被
検物体8が測定部6に達すると、被検物体8はランプ2
15から直接、光が照射され、被検物体8内で一部吸収
された出射光が遮光バケット5の下部に設けられた開口
部240から第2光ファイバ219を通って分光器22
7に入射する。この光の周波数スペクトルにより被検物
体8の内部品質を測定することができる。これは、被検
物体8に含まれる成分により、光の光量が強い周波数が
存在するため、周波数スペクトルの形状が異なることに
よる。
【0116】測定を継続していくと、ベースラインは変
動する。これは、分光器227、測定部6またはその周
辺の温度等の環境変化によるもので、正しい計測値を得
るためにはベースラインの変動による影響を排除しなけ
ればならない。本実施例では、被検物体8間に所定の間
隔が空いている箇所でベースラインを測定している。こ
の値は、分光器227に接続された演算部231に保存
される。
【0117】測定開始時のキャリブレーション及びダー
ク電流の測定が終了すると、第1シャッタ223は閉鎖
され、第2シャッタ225が開放され、ランプ215か
らの光は遮光バケット5の開口部から第2光ファイバ2
19を通って、分光器227に入射する。この状態の測
定部6に、ベルトに載って移動してきた被検物体8が到
達すると、ランプ215から発せられる近赤外光は被検
物体8に照射され、その光の一部は被検物体8に吸収さ
れて被検物体8から出射し、第2光ファイバ219を通
って分光器227に入射する。そして、分光器227に
おいてこの被検物体8の内部品質が計測される。
【0118】このようにして、被検物体8が測定部6に
到達するたびに順次その内部品質を計測する。この測定
中に、光電センサ4により被検物体8の間隔が所定値以
上であると検知すると、制御部229は、測定部6に被
検物体8がないと判断して、第2シャッタ225を閉鎖
するための信号を出力する。この信号を受けて第2シャ
ッタ225のソレノイド(不図示)が駆動し、遮光バケ
ット5から分光器227への光路は遮断される。また、
制御部229は第1シャッタ223のソレノイド(不図
示)に対して駆動信号を出力する。第1シャッタ223
は、この駆動信号により、遮断していた第1光ファイバ
217の光路を開放し、分光器227へフィルタ部22
1を介した光が入射するようにする。このフィルタ部2
21による減衰光の光量を測定することにより、装置の
ベースラインを測定することができる。ベースラインは
随時その変動を追従することができ、ベースラインの測
定値は演算部231に保存される。
【0119】ここで、被検物体8の内部品質の評価で
は、以下に示す透過率を用いている。すなわち、各被検
物体8(総数nのうちのi番目)の透過率Tは、被検物
体8内で一部吸収された出射光による周波数スペクトル
の測定値Si、キャリブレーションによる電流値の平均
値R、ダーク電流値Dにより次の式で表される。 Ti=(Si−D)/(R−D) ・・・(1) すなわち、フィルタ部221を介したランプ215から
の出射光に対する被検物体8からの出射光の比をとっ
て、これを被検物体8の透過率としている。ここで、分
子及び分母のそれぞれにおいて、出射光による周波数ス
ペクトルの測定値Siまたはキャリブレーションによる
電流値の平均値Rからダーク電流値Dを減算している。
これにより、分光器227固有のノイズを排除してい
る。
【0120】以下に本実施例の変形を示す。第1シャッ
タ223は第1光ファイバ217の光路途中または端部
に設けても良い。第2シャッタ225は第2光ファイバ
219の光路途中または端部に設けても良く、また、ベ
ルトコンベア2側の端部に設ける場合は、ベルトコンベ
ア2に接するように設けることが好ましいが、接してい
なくても良い。被検物体8の検知は、別途設けた光電セ
ンサ4への光の入射により行ったが、第2光ファイバ2
19への入射光の光量により判断しても良い。
【0121】本実施例では、ベルトコンベア2上の遮光
バケット5に被検物体8を搭載させて、遮光バケット5
下部からの出射光を観測していたが、コンベアのベルト
を、被検物体8から出射する光をその下部から観測可能
なメッシュベルトにしてもよい。ランプ215から被検
物体8への光の投射は、被検物体8のほぼ全体に光を投
射可能であれば、側面からでなく上面等からでもよい。
光電センサ4から発する光は、赤外光以外の波長の光で
あっても良い。ランプ215から発する光は、近赤外光
以外の波長の光であっても良い。ランプ215は、光フ
ァイバでもよく、その数も3灯に限らず1灯でも2灯で
もそれ以上でも良い。
【0122】次に、第4実施例について説明する。ここ
で、第3実施例と同一の構成については説明を省略し、
異なる部分についてのみ説明する。本実施例において
は、キャリブレーションを任意のときに行うことができ
ることとしている。すなわち、測定部6内に被検物体8
があるかどうかに関わらず、本装置の使用者が所望する
とき、または、必要に応じてキャリブレーションを行う
ことができる。
【0123】本実施例による青果物の内部品質の測定の
工程を説明する。ここでも、第3実施例と異なる部分に
ついてのみ説明する。本実施例においては、青果物の内
部品質の測定開始後、本装置の使用者が機械的又は電気
的な操作によりキャリブレーション開始の指示を出す、
または、演算部231または制御部229において測定
のベースラインが一定の範囲を超えたと判断したときに
自動的に、測定部6内の被検物体8の有無に関らず、第
2シャッタ225を閉鎖し、第1シャッタ223を開放
してキャリブレーションを行うこととしている。
【0124】これにより、キャリブレーションを任意の
時間に行うことができるため、ベースラインを一定にし
て、青果物の内部品質をより正確に測定することが可能
となる。これ以外の構成・工程・効果は第3実施例と同
一である。
【0125】次に、第5実施例について説明する。ここ
で、第3実施例と同一の構成については説明を省略し、
異なる部分についてのみ説明する。本実施例において
は、青果物の内部品質の測定開始後のキャリブレーショ
ンに引き続いてダーク電流の測定を行うこととしてい
る。本実施例による青果物の内部品質の測定の工程を説
明する。ここでも、第3実施例と異なる部分についての
み説明する。
【0126】ベースラインの測定が終わると、第2シャ
ッタ225を閉じたままの状態で、第1シャッタ223
を閉じる。このシャッタの開閉は制御部229からの信
号により制御される。この状態で、分光器227はダー
ク電流を測定する。ダーク電流は装置固有のノイズ等に
より生ずるものであり、ごく微小な値である。この値
を、演算部231において、ベースラインまたは各被検
物体8の測定値から差し引くことにより、それぞれにつ
いて、さらに正確な測定値を得ることが可能となる。
【0127】ここで、被検物体8の内部品質の評価で用
いる、各被検物体8(総数nのうちのi番目)の透過率
Tは、被検物体8内で一部吸収された出射光による周波
数スペクトルの測定値Si、キャリブレーションによる
電流値の平均値R、ダーク電流値の平均値Dにより次の
式で表される。 Ti=(Si−D)/(R−D) ・・・(1) すなわち、フィルタを介したランプ215からの出射光
に対する被検物体8からの出射光の比をとって、これを
被検物体8の透過率としている。ここで、分子及び分母
のそれぞれにおいて、出射光による周波数スペクトルの
測定値Siまたはキャリブレーションによる電流値の平
均値Rからダーク電流値の平均値Dを減算している。こ
れにより、分光器227固有のノイズを排除している。
なお、本実施例では、キャリブレーションの直後にダー
ク電流を測定することとしているが、ダーク電流の測定
の直後にキャリブレーションを行うこととしても良い。
これ以外の構成・工程・効果は第3実施例と同一であ
る。
【0128】以下図18〜図27を参照して本発明のさ
らなる実施例を説明する。ここで、第1実施例と同一の
構成については説明を省略し、異なる部分について説明
する。図18および図19は本発明の第6の実施例の青
果物内部品質評価装置を図式的に示す図であり、図18
はその上面図、図19は図18の19−19矢視図であ
る。
【0129】本実施例の装置はベルトコンベア2を有
し、その上に複数の被検体青果物8がランダムに載置さ
れる。ベルトコンベア2は不図示の駆動軸により図の矢
印方向Pに駆動され、それにつれてその上の青果物8も
所定の搬送路に沿って移動する。またベルトコンベア2
には図2にはエンコーダ(図18には不図示)が取り付
けてあり、コンベアの移動量を0.1mm単位でモニタ
している。ベルトコンベア2による搬送路中の所定の位
置に、ベルトコンベア2を挟んで両側に、被検体青果物
8に光を投光するハロゲンランプ光源12が設置されて
いる。光源12は直径2cm程度のスポット光を青果物
に照射するように構成されている。
【0130】搬送路中の上記光源12と同じ位置におい
て、図19に示すようにベルトコンベア2の真上に、被
検体青果物8からの光を受光する受光センサ303が設
けられている。受光センサにより受光された光は複数の
波長帯チャンネルに分光され、各チャンネル毎の吸光度
を調べる周知の方法による分光分析を行い、被検体青果
物8の糖度・酸度・熟度その他様々な内部品質を測定・
評価する。この方法自体は公知であるので説明は省略す
る。なお、光源12と受光センサ303およびその周辺
のコンベア2の一部は、一体的に不図示のボックスで囲
ってあり、外光から遮蔽されている。
【0131】ベルトコンベア2の上流位置には投光素子
4a・受光素子4bのペアよりなる位置センサ4が設け
られている。被検体青果物8が投光素子・受光素子間を
通過する際に光を遮ることによりおこる受光素子の出力
信号の変化により、ベルトコンベア上での青果物8の位
置を検知することができる。ここで検知した位置情報
と、ベルトコンベア2に設けたエンコーダにより得られ
る移動量情報とに基づいて、被検体青果物8が光源12
および受光センサ303による計測位置を通過した瞬間
に計測を行うように計測タイミングを制御する。
【0132】またエンコーダで得られる移動量情報と、
位置センサ4において光が遮られている時間とから被検
体青果物8の横径を知ることができる。即ち位置センサ
4a、4bは横径センサとして用いることもできる。以
上において、位置センサ、ベルトコンベアのエンコー
ダ、および受光センサはすべて装置CPUに接続されて
おり、上記の計測タイミングの制御および横径の算出等
すべての装置の制御はCPUにより行われる。
【0133】続いて本発明の第7の実施例を説明する。
この実施例は光源12から受光センサ303に直接入射
する光、被検体青果物の表面で反射した光、更に該反射
光が装置の何らかの要素に反射した光等の迷光を遮光す
るための遮光プレートを設けたものである。装置全体の
構成は図18に示した第6実施例と同様であるので説明
を省略し、遮光プレートの部分のみ説明する。
【0134】図20は第7実施例の装置の計測位置付近
の構成を示す図であり、(a)は第6実施例の図19に
対応する側面図、(b)は当該部分の上面図、(c)は
(a)と90度をなす方向からの側面図である。図20
(a)および(b)に示すように、本実施例では青果物
を挟むように2つの遮光プレート310を設けて、青果
物8の表面で反射した光、該反射光が装置要素で更に反
射された光、あるいは光源12から直接来る光等の迷光
が受光センサ303に入射しないように遮光している。
図20の(c)に最もよく示されているように、遮光プ
レートは光源12からの光が青果物8を照射する照射ス
ポットQよりも上で青果物8の高さよりも低い位置にほ
ぼ水平に設けられている。
【0135】2つの遮光プレート310の間隔は、1)
被検体としての青果物の横径の予想しうる最大値よりも
大きい固定寸法とする、または、2)測定対象の種類毎
に(即ち例えばリンゴ、モモと測定対象を変える度に)
その種類の青果物の横径の予想最大値を考慮して間隔を
変えられるようにする、または、3)個々の被検物の横
径に合わせて自動可変とする、という構成があり得る。
3)の場合の装置制御系のブロック図を図21に示す。
CPU320は位置・横径センサ4の出力に基づいて被
検体の横径を算出し、算出した横径に応じた遮光プレー
ト間隔となるように遮光プレート駆動装置306に指令
を送る。それに応じて遮光プレート駆動装置306がモ
ータ動力により遮光プレート310を動かして遮光プレ
ート間隔を設定する。好適には、遮光の有効性を高める
ため、遮光プレートと被検体青果物との隙間が微小とな
るように間隔を設定する。
【0136】次に本発明の第8の実施例を説明する。第
8実施例の装置は第7実施例と同様に迷光を遮光する遮
光プレートを備えるものであるが、第7実施例の装置と
は遮光プレートの設置位置が異なっている。この実施例
も装置全体の構成は第6実施例と同様であるので、遮光
プレートの部分のみを説明する。
【0137】図22は第8実施例の装置の計測位置付近
の構成を示す図であり、(a)は第6実施例の図19に
対応する側面図、(b)は当該部分の上面図である。図
22の(a)および(b)に示すように、本実施例では
2つの遮光プレート311を被検体青果物8の上方に設
けて、青果物8の表面で反射した光、あるいは光源12
から直接来る光等の迷光が受光センサ303に入射しな
いように遮光している。
【0138】2つの遮光プレート311の高さは、1)
被検体としての青果物の高さの予想しうる最大値よりも
大きい固定寸法とする、または、2)測定対象の種類毎
に(即ち例えばリンゴ、モモと測定対象を変える度に)
その種類の青果物の高さの予想最大値を考慮して高さを
変えられるようにする、または、3)個々の被検物の高
さに合わせて自動可変とする、という構成があり得る。
3)の場合の装置制御系のブロック図を図23に示す。
CPU320は高さセンサ307の出力に基づいて被検
体の高さを算出し、算出した高さに応じた遮光プレート
高さを設定するための指令を遮光プレート駆動装置30
6に送る。それに応じて遮光プレート駆動装置306が
遮光プレート311を動かすモータを駆動して遮光プレ
ート311の高さが算出した被検体の高さよりわずかに
高くなるように設定する。
【0139】図24に高さセンサの構成を示す。該高さ
センサはベルトコンベア2による被検体搬送路の上流よ
りに配置される。高さセンサはベルトコンベア2を挟ん
で対向して配置された投光器307aと受光器307b
とからなる。高さセンサ307の投光器307aは縦方
向に等間隔に配列された複数の投光素子307a1を有
し、受光器307bは投光器307aの各投光素子30
7a1と等しい高さにそれぞれ配列され、対応する投光
素子307a1からの光ビームを受光する受光素子30
7b1を有している。被検体青果物8が投光器307a
・受光器307b間を通過する際に、該青果物よりも低
い位置にある各投光素子307a1から受光素子307
b1に向かうビームを遮る。即ちどの高さのビームまで
が遮られたかを検出することにより、被検体青果物8の
高さを離散的に検出することができる。
【0140】続いて本発明の第9実施例を説明する。第
9実施例の装置は遮光プレートの構成が上記第7、第8
実施例と異なっている。図25は第9実施例の装置の遮
光プレートの構成を示す側面図である。それぞれの遮光
プレート312は軸Oのまわりに枢動可能に支持されて
いる。本実施例の装置の制御系の構成は図23に示した
第8実施例と同様である。本実施例の装置では位置・横
径センサ304によって検知される被検体青果物の横径
または高さセンサ307により検知される被検体青果物
の高さのいずれかまたは両方の情報に基づいて、遮光プ
レート312の軸Oまわりの角度位置を調節し、遮光プ
レートと青果物との間の隙間がわずかになるように設定
する。図25はある実線で描いた大きさの被検体8に対
する遮光プレート位置と、破線で描いたそれより一回り
小さい被検体8′対する遮光プレート位置とを示してい
る。なお、この実施例の制御系は、図23に示し上に説
明した第8実施例と同様に構成できる。
【0141】また第9実施例の変形例として、遮光プレ
ートの位置を自動調整とせず、コンベアにより移動する
青果物自体により遮光プレートを押し上げる構成とする
こともできる。そのような例を図26に示す。この例
は、それぞれの遮光プレート312の上流側の対向する
隅部に上向きのカーリング(湾曲)C0を付け、コンベ
アによる被検体の移動につれて遮光プレート312が被
検体自身により押し上げられるようにしている。この変
形例の場合、被検体のサイズを検出する機構もそれに合
わせて遮光プレートの位置を調整する機構も不要となる
ので、構成が簡略化できる。
【0142】続いて本発明の第10実施例を説明する。
第10実施例の装置はベルトコンベア上に固定したトレ
イを用いて迷光を遮光することにより特徴づけられる。
第10実施例の装置全体の構成は第6実施例と同様であ
るので説明を省略し、トレイに関する部分のみを説明す
る。
【0143】図27は第10実施例の装置におけるトレ
イの概略を示す図である。図27(a)はその側面図で
あり、トレイ自体は断面で示している。また図27
(b)は図27(a)に対して90度をなす方向からの
側面図である。図に示されるように、本実施例の装置で
は、ベルトコンベア2上にトレイ314が置かれてお
り、被検体青果物8は該トレイ314上に置かれてい
る。該トレイ314のコンベアベルトを横切る方向に対
向するそれぞれの側面には穴314aが開けられてい
る。図27(a)からわかるように、光源12からの光
は穴314aを通して被検体青果物8に照射される。青
果物表面で反射された光はトレイ314で効果的に遮光
されるので、受光素子303には殆ど入射しない。なお
トレイ314はベルトコンベア上に複数個置かれる。以
上いくつかの実施例を説明したが、本発明はこれら実施
例の細部に限定されるものではない。例えば実施例おい
てはベルトコンベアを用いているが、その他の様々な搬
送装置を用いることができる。
【0144】また、第6〜第10実施例では、搬送路の
両側に配置された2つの光源を用いているが、これは1
つでもよいし3つ以上の光源を用いてもよい。また第7
〜第9実施例において、光源をベルトコンベアの片側の
みに設けた場合には、それと反対側の遮光プレートは省
略することも可能である。また第6〜第10実施例では
光源からの光は水平方向から投光しているが、これを斜
め上方あるいは斜め下方から傾けて照射してもよい。ま
た実施例では上方から見てベルトコンベアによる搬送方
向に対して直角をなす方向から投光しているが、これも
傾けて照射することも可能である。
【0145】更に実施例の装置では光源としてハロゲン
ランプを用いているが、これに限らず測定に用いる波長
領域の光を発するその他の光源を用いることも可能であ
る。本発明の装置の測定対象となる青果物はその種類、
大きさに限定はなく、装置のサイズや光源の数・光量を
適宜アレンジすることにより、様々な青果物に適用可能
である。また、本発明の装置により計測される内部品質
も糖度、酸度を代表例として、その他分光分析によって
計測しうるあらゆる青果物の内部品質測定が含まれる。
【0146】つづいて、本発明の第11実施例について
説明する。ここで、第1実施例と同一の構成について
は、説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。図2
8は本発明の実施例としての人工青果物参照体410を
示す図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図であ
る。この人工青果物体は直径65mm高さ80mmの円
筒状のガラス容器401とその中に収容された光透過体
402からなる。容器上面もガラス製の蓋404で覆っ
て密閉する。光透過体は1%クエン酸水溶液に光散乱体
として径約0.3μmの酸化セリウムを混合して均一に
拡散させ、それをポリアクリルアミドゲルによってゲル
化したものである。混合する酸化セリウムの量は被検体
となる青果物の種類に合わせて適宜設定する。この実施
例の人工青果物体410は光透過体402の内部に該光
透過体の温度を計測するためのサーミスタ等を用いた測
温体(温度測定手段)403を備えている。
【0147】次にこの人工青果物体410を用いて青果
物の内部品質測定装置の測定値を補正する方法について
説明する。図29は青果物測定装置の測定位置付近の構
成を示す図である。測定装置はベルトコンベア422を
有しており、このベルトコンベア422上におかれた被
検体青果物(例えばミカン)が順次測定位置に送られて
くる。測定位置において、光源411、絞り412、レ
ンズ系413からなる投光装置420により被検体に光
が投光される。被検体を通過した光は受光センサ414
に入射する。受光センサに入射した光は、複数の波長帯
チャンネルに分光され、各チャンネル毎の吸光度を調べ
る周知の方法による分光分析を行い、被検体青果物Sの
内部品質、例えば酸度を算出する。この方法自体は公知
であるので説明は省略する。
【0148】装置は人工青果物体410を備えており、
該人工青果物体410は不図示の機構により、測定位置
において昇降され、投光系と受光センサとの間におかれ
た校正位置とそこから退避した通常位置との間を移動で
きるようになっている。図31にこの実施例の人工青果
物体の透過光スペクトルを計測した結果を示す。同図に
は、一緒にミカン、ナシ、リンゴのそれぞれ実際の果実
の透過光スペクトルも描かれているが、特に波長810
nm以上の近赤外域において、人工青果物体410のス
ペクトル特性が実果実のスペクトル特性によく追随して
いることがわかる。
【0149】以上に説明した青果物の内部品質測定の補
正方法および装置では、単一の人工青果物参照体を用い
て得た補正値により、青果物の測定値を補正している
が、以下では複数の人工青果物参照体を用いて補正を行
う方法と装置を説明する。
【0150】複数の人工青果物を用いて校正を行う装置
の例を図30に示す。図30に示した装置は図29の装
置と同様にハロゲンランプ光源411、絞り412、レ
ンズ系413からなる投光系420と受光センサ414
とを有している。この装置は更に4つの穴を開けたレボ
ルバ430を有している。レボルバの4つの穴のうち3
つにはそれぞれ人工青果物体410a、410b、41
0cがはめ込まれている。残りのひとつの穴には何も取
り付けられていない。3つの人工青果物体はそれぞれ濃
度の異なる3種類の溶液に基づいて作成されている。即
ちそれぞれ濃度1%、2%、3%のクエン酸溶液であ
る。クエン酸濃度以外は3つの人工青果物体はすべて互
いに同等に作られている。レボルバはステッピングモー
タ415により駆動されて、補正動作時にはそれぞれの
人工青果物体を順次測定位置に設定し、それぞれの透過
光量の測定を行う。なお補正動作時以外の通常の青果物
測定時には素通しの穴431を通して投光系からの光を
被検体青果物Sに投射させるようにする。
【0151】上に述べた図29に示す実施例の装置では
単一の人工青果物体により補正を行う。従って、すべて
の被検体青果物の測定においてその酸濃度に関わらず、
一定の補正値を与えている。それに対して本実施例の装
置では3種の異なるクエン酸濃度の参照体に対して測定
を行う。これは、温度等の環境変化に伴う酸度測定値の
変動が、被検体の酸濃度に応じて異なる可能性があるの
で、被検体の濃度を考慮した、より精度の高い補正を行
うためである。この実施例では1%、2%、3%のそれ
ぞれのクエン酸濃度の人工青果物参照体を用いてそれぞ
れ補正値を求め、これら複数の補正値を用いて、被検体
の酸濃度に応じた補正を行うことができるので、補正精
度がより向上する。具体的にはそれぞれの補正値を近似
的にリニアに結ぶ濃度−補正値直線を求め、該直線に基
づいて被検体の濃度に応じた補正を行えばよい。
【0152】なお、この図30に示す装置におけるリボ
ルバ式に配列された人工青果物体構成は、本願発明のよ
うに光散乱体を用いることによって、光透過率を調整
し、小さな(即ち光透過方向の長さの小さい)人工青果
物体構成がもたらされたことによって初めて可能になっ
たものである。以上に実施例に基づいて本発明を説明し
たが、本発明はその細部に限定されるものではない。
【0153】例えば上記実施例ではいずれも人工青果物
体がクエン酸の水溶液を主体としているが、クエン酸に
限らずその他の酸・糖などあるいはそれ以外の水溶液を
用いてもよい。また人工青果物体において、透過光を減
衰させるために水溶液に光分散体を混入している。光分
散体を加える代わりに容器の方の透過率を下げることに
より透過率調整することも考えられる。また人工青果物
体の容器として上記例ではガラスを用いているが、その
他樹脂などで光透過性を有する材料でもよい。以上述べ
た以外の構成、作用、効果は第1実施例と同様である。
【0154】次に、本実施例の第12実施例について説
明する。ここで、第1実施例と同一の構成については説
明を省略し、異なる部分を中心に説明する。図32は、
本実施例の人工青果物参照体(人工青果物体)540を
示す図であり、図32Aは斜視図、32Bは断面図であ
る。本実施例においては、第1実施例の人工青果物体4
0に代えて、人工青果物体540を用いている。この人
工青果物参照体540は、高さ80mm、底面が一辺6
5mmの正方形の直方体であってその側面542のうち
1面にガラス544を設けてある樹脂容器546と、そ
の中に収容された光透過体548とからなる。なお、容
器上面は樹脂容器546と同じ材質の樹脂製の蓋550
で覆って密閉する。樹脂容器546の側面542には、
その側面542と平行に耐熱性のガラス544を設けて
いる。
【0155】本実施例においては、図32Bに示すよう
に、容器546の内面500は鉛直方向において傾斜し
ている。これにより、側面542の間隔は容器546の
上部から底面に向けて狭くなり、側面542の厚さは、
容器546の上部から底面に向けて厚くなっている。Q
方向から投光してR方向に出射させる場合においては、
樹脂容器546の上部に投光すると側面542の薄い部
分および光透過体548の長い部分を通って出射する一
方、樹脂容器546の下部に投光すると側面542の厚
い部分および光透過体548の短い部分を通って出射す
る。すなわち、樹脂容器546の上部に投光した光は、
下部に投光した光よりも、側面542の影響を受けにく
いため、より高い透過率をもって出射する。
【0156】この人工青果物体540を用いて青果物の
内部品質測定装置の測定値を補正する方法について説明
する。本実施例においては、人工青果物体540は、図
5の校正位置74において樹脂容器546の側面542
のいずれかの部分に投光可能な範囲内で、上下に微小に
昇降可能としてある。
【0157】本実施例においては、人工青果物体540
を構成する樹脂容器546は光を透過可能であり、その
厚さによって透過量が異なる。このように構成された人
工青果物体540においては、容器側面542にほぼ垂
直に投光して対向する容器側面542から出射される光
の量は、側面542の厚さにより異なったものとなる。
すなわち、側面542のうち、厚さの異なる2つの部分
に同じ光量の光を投光すると、厚い側面部分を透過する
光の量は、薄い側面部分を透過する光の量より少なく、
厚い側面部分の方が光の透過率が低い。本実施例におい
ては、この性質を利用して、被検体の種類やロットの変
更または環境の変化等に応じて、人工青果物体540を
昇降させることにより、側面542のうちの投光される
部分を、異なる透過率を有する部分に変えることができ
る。
【0158】以上述べたように、本発明によると、投光
系および受光系の変更なしに、さらには、人工青果物体
540を回転させることなしに、被検体の変更に応じた
人工青果物体540を選択することが可能となる。本実
施例は例示であって本発明はこれに限定されない。
【0159】人工青果物参照体540の内面500の形
状は、容器546の鉛直方向において側面542の厚さ
が変化していればよく、例えば四角錘や円錐状であって
もよい。また、傾斜していれば、容器546の鉛直方向
の軸に対して左右対象でなくてもよい。さらに、傾斜は
蓋550側から容器546の底面側へ側面542の厚さ
が減少するようになっていてもよい。以上述べた以外の
構成・作用・効果は第1実施例と同一である。
【0160】つづいて、本実施例の第13実施例につい
て説明する。ここで、第1実施例または第12実施例と
同一の構成については説明を省略し、異なる部分を中心
に説明する。図33は、本実施例としての人工青果物参
照体(人工青果物体)640の断面図である。本実施例
においては、第1実施例の人工青果物体40または第1
2実施例の人工青果物体540に代えて人工青果物体6
40を用いており、図33に示すように、容器646の
内面600は鉛直方向において階段状に形成されてい
る。これにより、側面642の間隔は容器646の上部
から底面に向けて段階的に狭くなり、側面642の厚さ
は、容器646の上部から底面に向けて段階的に厚くな
っている。T方向から投光してU方向に出射させる場合
においては、樹脂容器646の上部に投光すると側面6
42の薄い部分および光透過体648の長い部分を通っ
て出射する一方、樹脂容器646の下部に投光すると側
面642の厚い部分および光透過体648の短い部分を
通って出射する。すなわち、樹脂容器646の上部に投
光した光は、下部に投光した光よりも、側面642の影
響を受けにくいため、より高い透過率をもって出射す
る。以上述べた以外の構成・作用・効果は第1実施例ま
たは第12実施例と同一である。
【0161】次に、本発明の第14実施例について説明
する。ここで、第1実施例と同一の構成については説明
を省略し、異なる部分を中心に説明する。本実施例にお
いては、第1実施例のしぼり66に代えて遮光板712
を用いている。図34は、投光光学系702の構成を示
した斜視図である。本実施例においては、遮光板712
は複数例えば二つの円形の小孔720を有する。これら
の小孔720は異なる直径を有し、各小孔720に遮光
板712の背面に配置したランプ710から同一の投光
量の光が投光された場合、各小孔720からはその開口
面積に比例した光量の光が遮光板712正面から出射さ
れる。遮光板712は、モータ730により鉛直方向V
に移動可能であり、小孔720はこの移動方向Vに沿っ
て複数設けられている。したがって、モータ730によ
り遮光板712を鉛直方向Vに移動することにより、ラ
ンプ710とレンズ714の光軸上に所望の小孔720
を配置することができる。
【0162】小孔720の選択は、被検体である青果物
の種類に基づいて行う。すなわち、光を透過しやすい青
果物の内部品質を測定する場合には、直径の小さい小孔
を使用して被検体への投光量を小さくする。一方、光を
透過し難い青果物の場合には、直径の大きい小孔を使用
して、被検体への投光量を大きくする。このように、被
検体の種類により小孔720を選択して、被検体に照射
する光量を変更することにより、被検体の種類によらず
に被検物体から出射される光量を一定値以上とすること
ができ、これにより、被検物体の種類によらずにより正
確に青果物の内部品質を測定することができる。
【0163】以下に本実施例の測定例を示す。第1の例
として、光を透過しやすいミカンの内部品質を測定す
る。遮光板712の小孔は、直径の小さい方を選択す
る。この場合は、被検体への投光量は小さいが、被検体
から出射される光量は十分大きいため、この吸収スペク
トルにより被検体の内部品質を計測可能である。
【0164】次に、第2の例として、光を透過し難いリ
ンゴの内部品質を測定する。遮光板712の小孔720
は、直径の大きい方を選択する。この場合は、被検体へ
の投光量は大きいため、被検体から出射される光量は十
分大きく、この吸収スペクトルにより被検体の内部品質
を計測可能である。これ以外の測定条件は被検体がミカ
ンである場合と同一であり、被検体からの出射光の吸収
スペクトルにより被検体の内部品質を測定することがで
きる。
【0165】以下に本実施例の変形例を示す。遮光板7
12に設ける小孔720の個数は複数であればいくつで
あっても良い。本実施例においては、遮光板712は一
方向Vに昇降することとし、その昇降方向Vに沿って小
孔720が設けられていたが、遮光板712の移動方向
を鉛直方向Vのみに限定せず、例えば、鉛直方向Vおよ
び遮光板712を含む面内で鉛直方向Vに垂直な方向の
2方向で移動が可能であるとしてもよい。この場合は、
小孔720は遮光板712内の任意の位置に設けること
ができ、遮光板712を前記の2方向に移動することに
より、所望の小孔720をランプ710の光軸18上に
配置することができる。小孔の形状は円形でなくても良
い。被検体に投光する光の光量の制御は、本実施例のよ
うに遮光板に設けた小孔により行うのではなく、フィル
タによって行っても良い。以上述べた以外の構成、作
用、効果については第1実施例と同様である。
【0166】第15実施例を図35を用いて以下に説明
する。図35は、第15実施例の投光光学系702の構
成を示す斜視図である。本実施例においては、投光光学
系702の光軸718に垂直な面内に円形の遮光板74
0が設けられている。遮光板740は、その中心から遮
光板740に垂直な方向に設けられた軸741に接続さ
れたモータ742により、軸741を中心として回転す
る。遮光板740には、複数例えば二つの直径の異なる
円形の小孔744が遮光板740の中心から等距離の位
置に設けられている。この構成により、被検体の種類に
応じて、小孔744を選択することができる。
【0167】光を透過しやすい青果物の内部品質を測定
する場合は、遮光板740の小孔744は、直径の小さ
い方を選択する。この場合は、被検体への投光量は小さ
いが、被検体から出射される光量は十分大きいため、こ
の吸収スペクトルにより被検体の内部品質を計測可能で
ある。これに対して、光を透過し難い青果物を測定する
場合は、遮光板712の小孔は、直径の大きい方を選択
する。この場合は、被検体への投光量は大きいため、被
検体から出射される光量は十分大きく、この吸収スペク
トルにより被検体を計測可能である。これ以外の構成・
作用については、第1実施例と同様である。
【0168】つづいて、第16実施例について説明す
る。第16実施例においては、青果物は1または複数個
あり、コンベア上を搬送される。コンベアの途中には、
コンベアを挟んで第14の実施例と同様の投光光学系、
分光器を有する測定部が備えてある。さらに、本実施例
においては、コンベアの途中にその搬送方向であって、
測定部よりも上流側又は測定部内に光電センサが設けて
あり、これによりコンベア上の各青果物の大きさを測定
することが可能である。
【0169】本実施例の構成では、光電センサにより青
果物の大きさを検知できるため、この検知結果にしたが
って投光光学系及び分光器を昇降させてその高さを変え
ることにより、自動的に被検体の大きさに関わらずにそ
の赤道部にランプからの光を投光することが可能であ
る。このため、連続的に搬送される各被検体の内部品質
を同じ条件で高速に測定することが可能である。これ以
外の構成・作用については、第1実施例と同様である。
【0170】次に、本実施例の第17実施例について図
36を参照して説明する。ここで、第1実施例と同一の
構成については説明を省略し、異なる部分を中心に説明
する。図36は、本発明の実施例としての人工青果物参
照体(人工青果物体)760を示す断面図である。この
人工青果物参照体760は、直径65mm、高さ80m
mの円筒状の塩化ビニル製容器751、その中に収容さ
れた光透過体752、塩化ビニル製容器の側面に貼りつ
けられた光散乱層たる粘着テープ770とからなる。な
お、容器上面は容器751と同じ材質の塩化ビニル製の
蓋754で覆って密閉する。
【0171】本実施例においては、粘着テープ770は
樹脂性のテープであり、人工青果物体760に向けて照
射された光は粘着テープ770により散乱される。この
ように構成した人工青果物体760のスペクトル特性
は、実際の果実のスペクトル特性によく追随している。
また、容器751の側面には、粘着テープ770の周囲
を囲むように容器の側面に平行に耐熱ガラス780が設
けられている。耐熱ガラス780は、2枚の耐熱ガラス
層を約10mmの間隙782をあけて容器側面に平行に
設けており、この隙間は1%クエン酸水溶液で満たされ
ている。このように構成することにより、耐熱ガラスの
みを用いるよりさらに耐熱性が向上する。
【0172】容器751に収容された光透過体752と
しては、酸の水溶液として1%クエン酸水溶液を用いて
いる。さらに、本実施例の人工青果物体760は光透過
体752の内部に光透過体の温度を計測するためのサー
ミスタ等を用いた測温体(温度測定手段)753を備え
ている。本実施例は例示であって以下のような変形も可
能である。
【0173】容器751については、その材質はガラ
ス、ポリエチレン、ポリフッ化エチレンであっても良
い。また、容器751の形状は、直方体など任意の形状
でよい。粘着テープは、セルロースを含むもの、例えば
紙製のテープでもよく、粘着性のないものでもよい。ま
た、樹脂以外の高分子物質からなるものでもよい。粘着
テープに代えて、塗装、スプレー、浸漬等により容器7
51の表面に光散乱層を設けても良い。粘着テープは容
器751への照射光の光路部分のみに貼ってもよい。
【0174】耐熱ガラス780は、1層のみで構成して
容器側面との間を水溶液で満たしても良い。耐熱ガラス
780は3層以上で構成しても良い。間隙782は1層
の耐熱ガラス内に形成してもよい。耐熱ガラスは、容器
751への照射光の光路部分のみに設けてもよい。耐熱
ガラス780の代わりに光を透過する耐熱性物質でもよ
い。
【0175】間隙782には、1%クエン酸水溶液以外
の酸の水溶液を用いてもよく、糖の水溶液や水でもよ
い。また、これらの水溶液を流動させるようにすると、
耐熱性が向上する。また、間隙782内の水溶液に光散
乱体を入れても良く、この場合は粘着テープ770はな
くても良い。以上述べた以外の構成・作用・効果は第1
実施例と同様である。
【0176】
【発明の効果】本発明により、ベルトコンベアのベルト
の長手方向に並べられた被検物体を測定する場合、その
長手方向であって、被検物体がない箇所を検知すること
ができ、この箇所において装置のキャリブレーションを
行うことができる。したがって、測定開始前のみではな
く、測定開始後も随時キャリブレーションを行うことが
でき、キャリブレーションのために測定が中断すること
もない。よって、測定を中断することなく装置のキャリ
ブレーションを行うことにより、青果物の内部品質を正
確に測定することができる。
【0177】また、本発明の補正方法によれば、実際の
被検体青果物と類似した環境変化に応じた吸収スペクト
ルの変動性を有する参照体を用いて青果物の内部品質測
定の環境変化による誤差を補正できる。特に環境温度変
化に対して有効である。これにより装置あるいは周囲環
境の温度調節(管理)をする必要がなくなるので、それ
らのコストも低減できる。
【0178】また図7を用いて説明したように、本願発
明による人工青果物参照体およびそれを用いた補正方法
では、光源の状態の違いに対しても十分な追随性を有す
るので、光源の安定化を待つことなく、光源を点灯後直
ちに測定を開始することも可能であり、測定効率を高め
ることができる。
【0179】サーミスタ等の人工青果物の透過体の温度
をモニターする測温手段を設けた場合には、人工青果物
と被検体青果物の温度が異なる場合でもそれを考慮した
補正を行うことができる。また複数の濃度の人工青果物
体を用いて補正することにより、更に正確な補正を行う
ことができる。
【0180】本発明の人工青果物参照体は、水溶液に光
分散体を混入することで、光透過率を適切な値とするこ
とができる。また光分散体の濃度を調整することで透過
率を簡単に調節することができる。また本発明の人工青
果物体で、水溶液にゲル化剤を加えてゲル化すること
で、光分散体が沈降することのない安定した人工青果物
を得ることができる。
【0181】本発明の青果物内部品質測定装置は人工青
果物参照体を備えることにより、環境変化による青果物
の吸収スペクトルの変動を補正した内部品質測定が可能
となる。また、人工青果物参照体を複数個供え、それぞ
れの参照体の濃度を異ならせた装置では、被検体青果物
の濃度に応じたより正確な補正を可能なものとできる。
【0182】さらに、本発明においては、被検体の大き
さに関わらず、被検体の赤道部付近に光を照射できる。
したがって、各被検体の内部品質を同じ条件で測定する
ことが可能となり、測定データの信頼性が向上する。ま
た、被検体である青果物の種類によって青果物への投光
量を変更することができる。したがって、光を透過し難
い被検体の吸収スペクトルの計測をすることができるた
め、被検体の種類によらずに、青果物の内部品質をより
正確に測定することができる。
【0183】また、本発明では被検体の移動路の本計測
位置より上流側で移動手段上における被検体位置を検出
し、また移動手段の移動量をモニターすることにより、
被検体が正しく計測位置にある時に計測を行うことがで
きるので計測精度が高められる。また被検体の移動路に
おいて本計測位置の上流と下流の両方で移動手段上の被
検体位置を検出し、両者にずれがある場合は計測エラー
と判定しているので、計測精度に疑問のある被検体を認
識でき、更に問題のある被検体を再測定にまわす等の処
理も可能であり、より確実性の高い計測が保証される。
【0184】また、本発明により、ベルトコンベアの長
手方向に並べられた被検物体を測定する場合、その長手
方向であって、被検物体がない箇所を検知することがで
き、この箇所において装置のキャリブレーションを行う
ことができる。したがって、測定開始前のみではなく、
測定開始後も随時キャリブレーションを行うことがで
き、キャリブレーションのために測定が中断することも
ない。よって、測定を中断することなく装置のキャリブ
レーションを任意の時間に行うことにより、青果物の内
部品質を正確に測定することができる。
【0185】さらに、本発明の装置では被検体に側方か
ら光を投光し、上方で透過光を受光しているので、下方
受光型の従来装置と同様の透過光量が確保できる一方
で、下方受光型のような搬送系に対する制約がない。従
って、コンベア上に被検体をランダムに供給するランダ
ム測定も可能となり、能率良く連続測定することができ
る。また受光手段を干渉物のない装置上方の空間に設置
できるので、組立やメインテナンスが容易となる。
【0186】被測定位置にある被検体の側方であり、被
検体の高さよりも下でかつ投光手段による被検体上への
投光位置より高い位置に遮光プレートを設けることによ
り、迷光を有効に遮光できる。また、投光手段を移動手
段を挟んで両側に設けた場合、遮光プレートも両側に一
対設け、両遮光プレート間の間隔を調節可能とすれば測
定対象に応じて遮光プレート間隔を被検体と干渉せずに
有効に遮光できる。更に、移動経路中の測定を行う位置
よりも上流側に設置され、被検体の横径を測定する横径
測定手段と、横径測定手段の出力に基づいて遮光プレー
トの間隔を調節する調節手段とを設ければ、個々の被検
体のサイズに応じて遮光プレートの調節が可能となる。
【0187】また本発明の装置において、被測定位置に
ある被検体の高さよりも上に遮光プレートを設けると迷
光が有効に遮光できる。更に、移動経路中の前記所定位
置よりも上流側に設置され被検体の高さを測定する高さ
測定手段と、該高さ測定手段の出力に基づいて遮光プレ
ートの高さを調節する調節手段とを設ければ、個々の被
検体の高さに合わせて遮光プレートを被検体と干渉せず
に有効な遮光を行いうる位置に設定できる。
【0188】また本発明の装置において、移動経路中の
測定を行う位置よりも上流側に設置され、被検体の高さ
または横径の少なくとも一方を測定するサイズ測定手段
と、投光手段から直接投光された光および被検体表面で
反射した光が受光手段に入らないよう遮光するための遮
光プレートであって、測定位置にある被検体の近傍に設
けられ、所定の水平軸まわりに枢動できる遮光プレート
と、サイズ測定手段の出力に基づいて遮光プレートの前
記水平軸まわりの角度位置を遮光プレートと前記所定位
置にある被検体との隙間が小さくなるように調節する調
節手段とを設けることにより、個々の被検体のサイズに
応じて有効な遮光を行うことができる。
【0189】また本発明の装置において、投光手段から
直接投光された光および被検体表面で反射した光が受光
手段に入らないよう遮光するための遮光プレートであっ
て、測定を行う位置にある被検体の近傍に設けられ、所
定の水平軸まわりに枢動でき、被検体が移動手段により
移動されて前記所定位置に近づくときに該被検体により
押し上げられて前記水平軸まわりに枢動し、該被検体が
前記所定位置にある時に被検体と接した状態で遮光する
遮光プレートを設けることにより、簡単な構成で有効な
遮光ができる。この場合、遮光プレートの移動経路上流
側でかつ被検体と接する側の隅部に、被検体と接したと
きに該遮光プレートを上に逃がすことを許容するための
上向きのカーリングを設けることにより、被検体が遮光
プレートに引っかかることなく、遮光プレートが被検体
にスムーズに押し上げられる。
【0190】また本発明の装置において、移動手段上に
固定された、被検体を受容するためのトレイを用い、該
トレイは受容した被検体の少なくとも一部を覆ってお
り、また前記投光手段からの光が被検体に到達するよう
に開けられた開口を有するように構成することにより、
迷光が有効に遮光できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1実施例の全体構成を示す概
略図である。
【図2】本発明にかかる第1実施例の測定部の構成を示
す概略図である。
【図3】本発明にかかる第1実施例のフィルタ部の構成
を示す拡大図である。
【図4】本発明の第1実施例としての人工青果物体を示
す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)
は上面図である。
【図5】本発明の第1実施例の青果物内部品質測定装置
の測定位置付近の構成を示す図である。
【図6】第1実施例の人工青果物体と実際の果実との酸
度測定値の時間変化を示す図である。
【図7】第1実施例の人工青果物体と実際の蜜柑との環
境変動に対する酸濃度測定値の変動の同期性を示す図で
ある。
【図8】本発明の第1実施例の概略構成図である。
【図9】本発明の第1実施例の投光光学系の概略を示す
斜視図である。
【図10】本発明の第1実施例としての蜜柑のとうど酸
度測定装置の概略を示す上面図である。
【図11】図10の測定装置の側面図である。
【図12】実施例の測定装置の制御系のブロック図であ
る。
【図13】実施例の測定装置の光電センサの出力信号波
形の一例を示す図である。
【図14】実施例の測定装置のCPUの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図15】本発明にかかる第2実施例の全体構成を示す
概略図である。
【図16】本発明にかかる第3実施例の全体構成を示す
概略図である。
【図17】本発明にかかる第3実施例の測定部の構成を
示す概略図である。
【図18】本発明の第6実施例の青果物内部品質測定装
置の上面図である。
【図19】第18図の19−19矢視図である。
【図20】本発明の第7実施例の青果物内部品質測定装
置の計測位置周辺の構成を示す図であり、(a)は側面
図、(b)は上面図、(c)は(a)と90度を成す方
向からの側面図である。
【図21】第7実施例の装置の制御系の一例を示すブロ
ック図である。
【図22】第8実施例の青果物内部品質測定装置の計測
位置周辺の構成を示す図であり、(a)は側面図、
(b)は上面図である。
【図23】第8実施例の装置の制御系の一例を示すブロ
ック図である。
【図24】第8実施例の装置に用いうる高さセンサの一
例を示す図である。
【図25】本発明の第9実施例の青果物内部品質測定装
置の計測位置周辺の構成を示す側面図である。
【図26】第9実施例の装置の変形例による遮光プレー
トの構成を示す斜視図である。
【図27】本発明の第10実施例の青果物内部品質測定
装置のトレイの概略を示す図であり、(a)は一部を断
面で示す側面図、(b)は(a)と90度をなす方向か
らの側面図である。
【図28】本発明の第11実施例としての人工青果物参
照体を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図
である。
【図29】本発明の第11実施例の青果物内部品質測定
装置の測定位置付近の構成を示す斜視図である。
【図30】複数の人工青果物体を用いた青果物内部品質
測定装置の測定位置付近の構成を示す斜視図である。
【図31】第11実施例の人工青果物体の透過光スペク
トルを実際の青果物の透過光スペクトルと対比して示す
図である。
【図32】本発明の第12実施例としての人工青果物体
を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図であ
る。
【図33】本発明の第13実施例としての人工青果物体
を示す断面図である。
【図34】本発明の第14実施例の投光光学系の概略を
示す斜視図である。
【図35】本発明の第15実施例の投光光学系の概略を
示す斜視図である。
【図36】本発明にかかる第17実施例の人工青果物体
を示す断面図である。
【図37】従来例の構成を示す概略図である。
【図38】従来例の構成を示す概略図である。
【図39】さらに他の従来例の構成を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
2 ベルトコンベア 4 センサ 6 測定部 8 被検物体 12 ランプ 14 フィルタ部 16 分光器 18 制御部 20 演算部 40 人工青果物体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平10−188630 (32)優先日 平成10年7月3日(1998.7.3) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平10−190150 (32)優先日 平成10年7月6日(1998.7.6) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平10−226683 (32)優先日 平成10年8月11日(1998.8.11) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 橋本 広嗣 埼玉県上尾市大字原市1380−1 三井金属 鉱業株式会社EI事業部内 (72)発明者 太田 健 埼玉県上尾市大字原市1380−1 三井金属 鉱業株式会社EI事業部内 (72)発明者 藤田 明彦 埼玉県上尾市大字原市1380−1 三井金属 鉱業株式会社EI事業部内

Claims (149)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を連続して搬送する搬送手段と、 前記搬送手段上に載置された該対象物の位置を検知する
    検知手段と、 該対象物に測定光を投光する投光手段と、 該対象物を透過した光を受光する受光手段と、 前記受光手段が受光した光により、該対象物の内部品質
    を解析する解析手段と、 前記検知手段からの信号に基づいて、前記投光手段と受
    光手段との間の光路中に所定の光学特性を有する参照体
    を挿入する参照体挿入手段とを有し、 前記解析手段は、該参照体が挿入された際に受光した光
    とあらかじめ保持された参照データとを比較して、該解
    析結果を補正することを特徴とする対象物の内部品質測
    定装置。
  2. 【請求項2】 該参照体は特定の光学特性を有する光学
    フィルタであることを特徴とする請求項1に記載の対象
    物の内部品質測定装置。
  3. 【請求項3】 該参照体は擬似対象物体であることを特
    徴とする請求項1に記載の対象物の内部品質測定装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記受光手段に入射する光を遮
    蔽する遮蔽手段を有し、 前記検知手段により、前記搬送手段上の該対象物の間隔
    が所定値未満であると判断している間は、前記参照体挿
    入手段は、前記投光手段から該参照体を介さずに該対象
    物に投光させ、該対象物を透過した光を前記受光手段に
    観察させ、 前記検知手段により、前記搬送手段上の該対象物の間隔
    が所定値以上であると判断した場合は、前記参照体挿入
    手段は、該参照体を前記投光手段と前記受光手段との間
    の光路中に配置することにより前記受光手段に入射する
    光量を調整し、該調整された光量を前記受光手段に観測
    させ、さらに、前記受光手段による観測結果を、前記参
    照体挿入手段により入射光量を制御したときの前記受光
    手段による観測結果と、遮蔽手段により入射光を遮蔽し
    たときの前記受光手段による観測結果に基づいて補正す
    る演算手段を有することを特徴とする請求項1に記載の
    対象物の内部品質測定装置。
  5. 【請求項5】 前記検知手段により、前記搬送手段上の
    該対象物の間隔が所定値以上であると判断した場合は、
    前記参照体挿入手段により前記受光手段に入射する光量
    を調整し、該調整された光量を前記受光手段に観測さ
    せ、その後さらに前記遮蔽手段により前記受光手段に入
    射する光を遮蔽して、この状態で前記受光手段に観察さ
    せ、 または、前記遮蔽手段により前記受光手段に入射する光
    を遮蔽して、この状態で前記受光手段に観察させ、その
    後、前記遮蔽手段により前記受光手段に入射する光の遮
    蔽を解除し、前記参照体挿入手段により前記受光手段に
    入射する光量を調整し、該調整された光量を前記受光手
    段に観測させることを特徴とする請求項4に記載の対象
    物の内部品質測定装置。
  6. 【請求項6】 該擬似対象物体は、透明容器と、該容器
    中に収容された水溶液からなる光透過体と、を有するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の対象物の内部品質測定
    装置。
  7. 【請求項7】 該光透過体の該水溶液には、光散乱体が
    混入されていることを特徴とする請求項6に記載の対象
    物の内部品質測定装置。
  8. 【請求項8】 該透明容器の側面のうち、少なくとも一
    つの側面は他の側面と異なる厚さを有することを特徴と
    する請求項7に記載の対象物の内部品質測定装置。
  9. 【請求項9】 該透明容器の側面の厚さは、相対する側
    面で同一であり、かつ隣接する側面では異なることを特
    徴とする請求項7に記載の対象物の内部品質測定装置。
  10. 【請求項10】 該透明容器の側面の厚さは均一である
    ことを特徴とする請求項6に記載の対象物の内部品質測
    定装置。
  11. 【請求項11】 該透明容器はガラスを含むことを特徴
    とする請求項6または7に記載の対象物の内部品質測定
    装置。
  12. 【請求項12】 該透明容器は塩化ビニルを含むことを
    特徴とする請求項6または7に記載の対象物の内部品質
    測定装置。
  13. 【請求項13】 該透明容器はポリエチレンを含むこと
    を特徴とする請求項6または7に記載の対象物の内部品
    質測定装置。
  14. 【請求項14】 該透明容器はポリフッ化エチレンを含
    むことを特徴とする請求項6または7に記載の対象物の
    内部品質測定装置。
  15. 【請求項15】 該透明容器はグラファイトを含むこと
    を特徴とする請求項14に記載の対象物の内部品質測定
    装置。
  16. 【請求項16】 該透明容器の少なくとも1面に光散乱
    層を設けてあることを特徴とする請求項6に記載の対象
    物の内部品質測定装置。
  17. 【請求項17】 該光散乱層は樹脂を含むことを特徴と
    する請求項16に記載の対象物の内部品質測定装置。
  18. 【請求項18】 該光散乱層はセルロースを含むことを
    特徴とする請求項16に記載の対象物の内部品質測定装
    置。
  19. 【請求項19】 該光散乱層は粘着性テープであること
    を特徴とする請求項17または18に記載の対象物の内
    部品質測定装置。
  20. 【請求項20】 該光散乱層は塗装により形成されてい
    ることを特徴とする請求項17または18に記載の対象
    物の内部品質測定装置。
  21. 【請求項21】 該透明容器の少なくとも一つの側面に
    耐熱性ガラスを設けてあることを特徴とする請求項6に
    記載の対象物の内部品質測定装置。
  22. 【請求項22】 該透明容器の少なくとも一つの側面に
    耐熱性ガラスを設けてあることを特徴とする請求項7に
    記載の対象物の内部品質測定装置。
  23. 【請求項23】 該耐熱性ガラスは複数の耐熱ガラス層
    からなり、該耐熱ガラス層間の間隙のうち少なくとも1
    つの間隙には水の層が設けてあることを特徴とする請求
    項21または22に記載の対象物の内部品質測定装置。
  24. 【請求項24】 該耐熱性ガラスは複数の耐熱ガラス層
    からなり、該耐熱ガラス層間の間隙のうち少なくとも1
    つの間隙には酸の水溶液の層が設けてあることを特徴と
    する請求項21または22に記載の対象物の内部品質測
    定装置。
  25. 【請求項25】 該耐熱性ガラスは複数の耐熱ガラス層
    からなり、該耐熱ガラス層間の間隙のうち少なくとも1
    つの間隙には糖の水溶液の層が設けてあることを特徴と
    する請求項21または22に記載の対象物の内部品質測
    定装置。
  26. 【請求項26】 該透明容器と該耐熱性ガラスとの間に
    は水の層が設けてあることを特徴とする請求項21に記
    載の対象物の内部品質測定装置。
  27. 【請求項27】 該透明容器と該耐熱性ガラスとの間に
    は酸の水溶液の層が設けてあることを特徴とする請求項
    21に記載の対象物の内部品質測定装置。
  28. 【請求項28】 該透明容器と該耐熱性ガラスとの間に
    は糖の水溶液の層が設けてあることを特徴とする請求項
    21に記載の対象物の内部品質測定装置。
  29. 【請求項29】 該透明容器は、該透明容器の高さ方向
    に平行であって底面の中心を通る軸を中心にして回転可
    能であることを特徴とする請求項6または7に記載の対
    象物の内部品質測定装置。
  30. 【請求項30】 該透明容器は、該透明容器の高さ方向
    に平行な軸を中心にして回転可能であることを特徴とす
    る請求項6または7に記載の対象物の内部品質測定装
    置。
  31. 【請求項31】 該透明容器は、水平方向であって前記
    投光手段から投光される該測定光の光軸に垂直な軸を中
    心にして回転可能であることを特徴とする請求項6また
    は7に記載の対象物の内部品質測定装置。
  32. 【請求項32】 該擬似対象物体は、透明容器と、該容
    器中に収容された、水溶液に光散乱体を拡散させ、更に
    ゲル化剤を加えてゲル化した光透過体と、を有すること
    を特徴とする請求項3に記載の対象物の内部品質測定装
    置。
  33. 【請求項33】 該擬似対象物体は、前記光透過体の温
    度を測定する温度測定手段を有することを特徴とする請
    求項6または7に記載の対象物の内部品質測定装置。
  34. 【請求項34】 前記水溶液は酸の水溶液であることを
    特徴とする請求項6または7に記載の対象物の内部品質
    測定装置。
  35. 【請求項35】 該酸はクエン酸であることを特徴とす
    る請求項34に記載の対象物の内部品質測定装置。
  36. 【請求項36】 該水溶液は糖の水溶液であることを特
    徴とする請求項6または7に記載の対象物の内部品質測
    定装置。
  37. 【請求項37】 該糖はしょ糖であることを特徴とする
    請求項36に記載の対象物の内部品質測定装置。
  38. 【請求項38】 該光散乱体は浮遊性の微粉であること
    を特徴とする請求項7に記載の対象物の内部品質測定装
    置。
  39. 【請求項39】 該光散乱体はコロイド粒子であること
    を特徴とする請求項7に記載の対象物の内部品質測定装
    置。
  40. 【請求項40】 該光散乱体は酸化セリウムであること
    を特徴とする請求項38または39に記載の対象物の内
    部品質測定装置。
  41. 【請求項41】 該光散乱体は酸化チタンであることを
    特徴とする請求項38または39に記載の対象物の内部
    品質測定装置。
  42. 【請求項42】 前記投光手段は、前記搬送手段による
    対象物の移動経路中の所定位置において、対象物に光を
    投光し、 前記受光手段は、前記所定位置近傍に設けられ、前記所
    定位置にある対象物を出射した光を受光し、 該擬似対象物体は、補正動作時に前記所定位置に設置さ
    れ、該擬似対象物体を用いて対象物の内部品質測定を補
    正することを特徴とする請求項6に記載の対象物の内部
    品質測定装置。
  43. 【請求項43】 さらに、該擬似対象物体が前記所定位
    置に位置する下降位置と、前記所定位置から退避した上
    昇位置との間で前記擬似対象物体を昇降させる昇降手段
    を有することを特徴とする請求項42に記載の対象物の
    内部品質測定装置。
  44. 【請求項44】 該参照体は複数個の該擬似対象物体で
    あり、該複数個の擬似対象物体の前記水溶液の濃度は互
    いに異なっており、該複数個の擬似対象物体を用いて対
    象物の内部品質測定を補正することを特徴とする請求項
    6または7に記載の対象物の内部品質測定装置。
  45. 【請求項45】 前記複数個の擬似対象物体は所定の軸
    まわりに回転可能なレボルバ部材上に設置され、装置の
    補正動作時に擬似対象物体は前記レボルバ部材の回転に
    より、前記投光手段と前記受光手段との間に順次位置す
    ることを特徴とする請求項44に記載の対象物の内部品
    質測定装置。
  46. 【請求項46】 前記レボルバ部材は貫通穴を有し、前
    記補正動作時以外の通常の測定時には前記投光手段から
    の光は該貫通穴を通して対象物に投射されることを特徴
    とする請求項45に記載の対象物の内部品質測定装置。
  47. 【請求項47】 さらに、該対象物の種類に応じて投光
    量を制御する投光量制御手段と、 該対象物の大きさに応じて、前記投光手段、前記搬送手
    段および前記受光手段の配置を制御する位置制御手段
    と、を有することを特徴とする請求項1に記載の対象物
    の内部品質測定装置。
  48. 【請求項48】 前記投光量制御手段は絞りを有し、該
    対象物の大きさに応じて該絞りの開口口径の大きさを変
    更することを特徴とする請求項47に記載の対象物の内
    部品質測定装置。
  49. 【請求項49】 前記投光量制御手段は、複数の小孔を
    有する遮光板と、前記遮光板を移動させる遮光板移動手
    段と、を有し、 該小孔の一つは、該対象物の大きさに応じて前記遮光板
    移動手段により、前記投光手段の光軸上であって、前記
    投光手段と該対象物との間に配置されることを特徴とす
    る請求項48に記載の対象物の内部品質測定装置。
  50. 【請求項50】 前記遮光板は形状は長方形であり、そ
    の面内の任意の直線上に複数の該小孔が設けられてお
    り、前記遮光板は前記遮光板移動手段により該直線上を
    移動することを特徴とする請求項49に記載の対象物の
    内部品質測定装置。
  51. 【請求項51】 前記遮光板の形状は円形であり、その
    面内であって該円の中心から等距離の位置に複数の該小
    孔が設けられており、前記遮光板は前記遮光板移動手段
    により該中心の周りを回転することを特徴とする請求項
    49に記載の対象物の内部品質測定装置。
  52. 【請求項52】 さらに、該対象物の直径を検知する直
    径検知手段を有し、 前記投光手段は、前記直径検知手段による直径検知結果
    に基づいて前記位置制御手段により、前記投光手段、前
    記搬送手段および前記受光手段の配置を制御することに
    より、該搬送された対象物の赤道部周辺に光を投光する
    ことを特徴とする請求項47に記載の対象物の内部品質
    測定装置。
  53. 【請求項53】 前記搬送手段による搬送経路におい
    て、前記受光手段よりも上流側に設けられ、前記搬送手
    段上の対象物の位置を検出する上流側検出手段と、 前記搬送手段の移動量をモニターするモニター手段と、 前記上流側検出手段および前記モニター手段の出力に基
    づいて、搬送手段上の前記対象物が前記受光手段の受光
    位置を通過するときに該受光手段による受光を行わせる
    ように制御する制御手段と、を有することを特徴とする
    請求項1に記載の対象物の内部品質測定装置。
  54. 【請求項54】 前記上流側検出手段は対象物の搬送方
    向の横径を検出し、前記制御手段は検出された横径に基
    づいて該対象物の搬送方向の中心位置を算出し、該対象
    物の中心が受光手段の受光位置を通過するときに受光手
    段による受光を行わせるように制御することを特徴とす
    る請求項53に記載の対象物の内部品質測定装置。
  55. 【請求項55】 さらに、前記搬送経路の前記受光手段
    よりも下流側に設けられ、前記搬送手段上の対象物の位
    置を検出する下流側検出手段と、 前記上流側検出手段により検出されたある対象物の搬送
    手段上における位置と前記下流側検出手段により検出さ
    れた同じ対象物の搬送手段上における位置とを比較し、
    両位置にずれがある場合に計測エラーと判定するエラー
    判定手段と有することを特徴とする請求項53に記載の
    対象物の内部品質測定装置。
  56. 【請求項56】 さらに、前記搬送経路の前記受光手段
    よりも下流側に設けられ、前記搬送手段上の対象物の位
    置を検出する下流側検出手段と、 前記上流側検出手段により検出されたある対象物の搬送
    手段上における位置と前記下流側検出手段により検出さ
    れた同じ対象物の搬送手段上における位置とを比較し、
    両位置にずれがある場合に計測エラーと判定するエラー
    判定手段と有することを特徴とする請求項54に記載の
    対象物の内部品質測定装置。
  57. 【請求項57】 さらに、前記搬送経路の前記受光手段
    よりも下流側に設けられ、前記対象物の搬送方向の横径
    を検出する下流側検出手段と、 前記上流側検出手段により検出された対象物の搬送方向
    の横径と前記下流側検出手段により検出された対象物の
    移動方向横径とを比較し、両横径にずれがある場合に計
    測エラーと判定するエラー判定手段と、を有することを
    特徴とする請求項54に記載の対象物の内部品質測定装
    置。
  58. 【請求項58】 さらに、前記エラー判定手段によりエ
    ラーと判定された対象物を再測定用に分類する分類手段
    を有することを特徴とする請求項55に記載の対象物の
    内部品質測定装置。
  59. 【請求項59】 さらに、前記エラー判定手段によりエ
    ラーと判定された対象物を再測定用に分類する分類手段
    を有することを特徴とする請求項56に記載の対象物の
    内部品質測定装置。
  60. 【請求項60】 さらに、前記エラー判定手段によりエ
    ラーと判定された対象物を再測定用に分類する分類手段
    を有することを特徴とする請求項57に記載の対象物の
    内部品質測定装置。
  61. 【請求項61】 さらに、一方の端部を前記投光手段か
    ら出射される光を直接受光可能な位置に配置し、他方の
    端部を前記受光手段に接続し、前記投光手段からの光を
    該対象物を介さずに受光する第1光ファイバと、 前記第1光ファイバーの端部または光路途中に設けら
    れ、前記光ファイバーを通る光の光量を調整する光量調
    整手段と、 前記第1光ファイバの端部または光路途中に設けられ、
    前記第1光ファイバを通る光を遮蔽する第1遮蔽手段
    と、 一方の端部を、該対象物から出射される光を受光可能な
    位置に配置し、他方の端部を前記受光手段に接続し、該
    対象物を透過した光を受光する第2光ファイバと、 前記第2光ファイバの端部または光路途中に設けられ、
    前記第2光ファイバを通る光を遮蔽する第2遮蔽手段
    と、 前記検知手段による検知結果に基づいて、前記第1遮蔽
    手段及び前記第2遮蔽手段の動作を制御する制御手段と
    を有し、 前記検知手段により、前記搬送手段上の該対象物の間隔
    が所定値未満であると判断している間は、前記制御手段
    は、前記第1遮蔽手段により前記第1光ファイバを遮蔽
    して、前記受光手段に前記第2光ファイバから入射した
    光を観測させ、 前記検知手段により、前記搬送手段上の該対象物の間隔
    が所定値以上であると判断した場合は、前記制御手段
    は、前記第2遮蔽手段により前記第2光ファイバを遮蔽
    して、前記受光手段に、前記第1光ファイバから前記光
    量調整手段を介して入射した光を観測させ、さらに、 前記受光手段による観測結果を、前記制御手段により入
    射光量を制御したときの前記受光手段による観測結果
    と、前記遮蔽手段により入射光を遮蔽したときの前記受
    光手段による観測結果に基づいて補正する演算手段とを
    有することを特徴とする請求項1に記載の対象物の内部
    品質測定装置。
  62. 【請求項62】 さらに、前記検知手段による検知結果
    にかかわらず、任意のときに、前記第2遮蔽手段により
    前記第2光ファイバを遮蔽して、前記受光手段に、前記
    第1光ファイバから前記光量調整手段を介して入射した
    光を観測させる観測手段とを有することを特徴とする請
    求項61に記載の対象物の内部品質測定装置。
  63. 【請求項63】 前記検知手段により、前記搬送手段上
    の該対象物の間隔が所定値以上であると判断した場合
    は、前記第2遮蔽手段により前記第2光ファイバを遮蔽
    して、前記受光手段に、前記第1光ファイバから前記光
    量調整手段を介して入射した光を観測させ、その後さら
    に前記第1遮蔽手段により前記第1光ファイバを遮蔽し
    て、前記受光手段に、前記第1光ファイバおよび前記第
    2光ファイバが遮蔽した状態で観測させ、 または、前記第1遮蔽手段および前記第2遮蔽手段によ
    り前記第1光ファイバおよび前記第2光ファイバを遮蔽
    して、前記受光手段に、前記第1光ファイバおよび前記
    第2光ファイバが遮蔽した状態で観測させ、その後前記
    第1遮蔽手段を開放することにより前記第1光ファイバ
    を開放して、前記受光手段に、前記第1光ファイバから
    前記光量調整手段を介して入射した光を観測させること
    を特徴とする請求項62に記載の対象物の内部品質測定
    装置。
  64. 【請求項64】 前記投光手段は該対象物の移動経路中
    の所定位置において、該対象物に側方から投光し、前記
    受光手段は該所定位置にある該対象物の上方に設けられ
    該対象物から上方に透過した光を受光することを特徴と
    する請求項1に記載の対象物の内部品質測定装置。
  65. 【請求項65】 前記所定位置にある対象物の側方であ
    り、対象物の高さよりも下で前記投光手段による対象物
    上への投光位置より上に設けられた、迷光が前記受光手
    段に入らないように遮光するための遮光プレートを更に
    有することを特徴とする請求項64に記載の対象物の内
    部品質測定装置。
  66. 【請求項66】 前記投光手段および遮光プレートは前
    記移動手段を挟んで両側に設けられ、両遮光プレート間
    の間隔が調節可能であることを特徴とする請求項65に
    記載の対象物の内部品質測定装置。
  67. 【請求項67】 更に前記移動経路中の前記所定位置よ
    りも上流側に設置され、前記対象物の横径を測定する横
    径測定手段と、該横径測定手段の出力に基づいて前記遮
    光プレートの間隔を調節する調節手段と、を有すること
    を特徴とする請求項66に記載の対象物の内部品質測定
    装置。
  68. 【請求項68】 更に前記所定位置にある対象物の高さ
    よりも上に設けられた、迷光が前記受光手段に入らない
    よう遮光するための遮光プレートを有することを特徴と
    する請求項64に記載の対象物の内部品質測定装置。
  69. 【請求項69】 更に前記移動経路中の前記所定位置よ
    りも上流側に設置され、前記対象物の高さを測定する高
    さ測定手段と、該高さ測定手段の出力に基づいて前記遮
    光プレートの高さを調節する調節手段と、を有すること
    を特徴とする請求項68に記載の対象物の内部品質測定
    装置。
  70. 【請求項70】 更に 前記移動経路中の前記所定位置
    よりも上流側に設置され、前記対象物の高さまたは横径
    の少なくとも一方を測定するサイズ測定手段と、迷光が
    前記受光手段に入らないよう遮光するための遮光プレー
    トであって、前記所定位置にある対象物の近傍に設けら
    れ、所定の水平軸まわりに枢動できる遮光プレートと、
    前記サイズ測定手段の出力に基づいて前記遮光プレート
    の前記水平軸まわりの角度位置を前記遮光プレートと前
    記所定位置にある対象物との隙間が小さくなるように調
    節する調節手段と、を有することを特徴とする請求項6
    4に記載の対象物の内部品質測定装置。
  71. 【請求項71】 さらに、迷光が前記受光手段に入らな
    いよう遮光するための遮光プレートであって、前記所定
    位置にある対象物の近傍に設けられ、所定の水平軸まわ
    りに枢動でき、前記対象物が前記移動手段により移動さ
    れて前記所定位置に近づくときに該対象物により押し上
    げられて前記水平軸まわりに枢動し、該対象物が前記所
    定位置にある時に該対象物と接した状態で遮光する遮光
    プレートを有することを特徴とする請求項64に記載の
    対象物の内部品質測定装置。
  72. 【請求項72】 前記遮光プレートの前記移動経路上流
    側で対象物と接する側の隅部に、対象物と接したときに
    該遮光プレートを上に逃がすことを許容するための上向
    きのカーリングが設けられていることを特徴とする請求
    項71に記載の対象物の内部品質測定装置。
  73. 【請求項73】 前記移動手段上に固定された、前記対
    象物を受容するためのトレイを更に有し、該トレイは受
    容した対象物の少なくとも一部を覆っており、また前記
    投光手段からの光が対象物に到達するように開けられた
    開口を有することを特徴とする請求項64に記載の対象
    物の内部品質測定装置。
  74. 【請求項74】 対象物の内部品質測定装置であって、 対象物を連続して搬送する搬送手段と、 前記搬送手段上に載置された該対象物の間隔を検知する
    検知手段と、 該対象物に光を投光する投光手段と、 該対象物を透過した光を観測する受光手段と、 前記受光手段に入射する光を遮蔽する遮蔽手段と、 前記投光手段から投光される光の光量を調整する光量調
    整手段と、 前記検知手段による検知結果に基づいて、前記受光手段
    に入射する光量を制御する制御手段とを有し、 前記検知手段により、前記搬送手段上の該対象物の間隔
    が所定値未満であると判断している間は、前記制御手段
    は、前記投光手段から前記光量調整手段を介さずに該対
    象物に投光させ、該対象物を透過した光を前記受光手段
    に観察させ、 前記検知手段により、前記搬送手段上の該対象物の間隔
    が所定値以上であると判断した場合は、前記制御手段
    は、前記光量調整手段により前記受光手段に入射する光
    量を調整し、該調整された光量を前記受光手段に観測さ
    せ、さらに前記受光手段による観測結果を、前記制御手
    段により入射光量を制御したときの前記受光手段による
    観測結果と、前記遮蔽手段により入射光を遮蔽したとき
    の前記受光手段による観測結果に基づいて補正する演算
    手段とを有することを特徴とする対象物の内部品質測定
    装置。
  75. 【請求項75】 前記検知手段により、前記搬送手段上
    の該対象物の間隔が所定値以上であると判断した場合
    は、前記制御手段は、前記光量調整手段により前記受光
    手段に入射する光量を調整し、該調整された光量を前記
    受光手段に観測させ、その後さらに前記遮蔽手段により
    前記受光手段に入射する光を遮蔽して、この状態で前記
    受光手段に観察させ、 または、前記遮蔽手段により前記受光手段に入射する光
    を遮蔽して、この状態で前記受光手段に観察させ、その
    後、前記遮蔽手段により前記受光手段に入射する光の遮
    蔽を解除し、前記光量調整手段により前記受光手段に入
    射する光量を調整し、該調整された光量を前記受光手段
    に観測させることを特徴とする請求項74に記載の対象
    物の内部品質測定装置。
  76. 【請求項76】 対象物に光を照射し、対象物内部で散
    乱され対象物から出射した光を分光分析することにより
    行う対象物の内部品質測定の補正方法であって、 水に媒質を溶かした水溶液を含む擬似対象物体に対して
    測定を行い、該擬似対象物体に対する測定結果に基づい
    て対象物の測定結果を補正することを特徴とする対象物
    の内部品質測定の補正方法。
  77. 【請求項77】 前記水溶液には光分散体が混入されて
    いることを特徴とする請求項76に記載の対象物の内部
    品質測定の補正方法。
  78. 【請求項78】 前記補正は前記擬似対象物体に対する
    測定で得られた値と所定の基準値との差に基づいて行う
    ことを特徴とする請求項76または77に記載の対象物
    の内部品質測定の補正方法。
  79. 【請求項79】 前記擬似対象物体の温度を測定し、該
    温度測定結果に基づいて更に補正を行うことを特徴とす
    る請求項76または77に記載の対象物の内部品質測定
    の補正方法。
  80. 【請求項80】 前記媒質は酸であることを特徴とする
    請求項76または77に記載の対象物の内部品質測定の
    補正方法。
  81. 【請求項81】 前記酸はクエン酸であることを特徴と
    する請求項80に記載の対象物の内部品質測定の補正方
    法。
  82. 【請求項82】 前記媒質は糖であることを特徴とする
    請求項76または77に記載の対象物の内部品質測定の
    補正方法。
  83. 【請求項83】 前記糖はしょ糖であることを特徴とす
    る請求項82に記載の対象物の内部品質測定の補正方
    法。
  84. 【請求項84】 前記媒質は酸および糖であることを特
    徴とする請求項76または77に記載の対象物の内部品
    質測定の補正方法。
  85. 【請求項85】 対象物に光を照射し、対象物内部で散
    乱され対象物から出射した光を分光分析することにより
    行う対象物の内部品質測定の補正方法であって、 透過光スペクトルの環境変化による変動が実対象物とほ
    ぼ同等である擬似対象物体に対して測定を行い、該擬似
    対象物体に対する測定結果に基づいて対象物の測定結果
    を補正することを特徴とする対象物の内部品質測定の補
    正方法。
  86. 【請求項86】 前記補正は前記擬似対象物体に対する
    測定で得られた値と所定の基準値との差に基づいて行う
    ことを特徴とする請求項85に記載の対象物の内部品質
    測定の補正方法。
  87. 【請求項87】 前記擬似対象物体の温度を測定し、該
    測定結果に基づいて更に補正を行うことを特徴とする請
    求項85または86に記載の対象物の内部品質測定の補
    正方法。
  88. 【請求項88】 分光分析による対象物の内部品質測定
    装置の補正に用いる擬似対象物体であって、透明容器
    と、該容器中に収容された水溶液からなる光透過体と、
    を有することを特徴とする擬似対象物体。
  89. 【請求項89】 該光透過体の該水溶液には、光散乱体
    が混入されていることを特徴とする請求項88に記載の
    擬似対象物体。
  90. 【請求項90】 該透明容器の側面のうち、少なくとも
    一つの側面は他の側面と異なる厚さを有することを特徴
    とする請求項89に記載の擬似対象物体。
  91. 【請求項91】 該透明容器の側面の厚さは、相対する
    側面で同一であり、かつ隣接する側面では異なることを
    特徴とする請求項89に記載の擬似対象物体。
  92. 【請求項92】 該透明容器の側面の厚さは均一である
    ことを特徴とする請求項88または89に記載の擬似対
    象物体。
  93. 【請求項93】 該透明容器はガラスを含むことを特徴
    とする請求項88または89に記載の擬似対象物体。
  94. 【請求項94】 該透明容器は塩化ビニルを含むことを
    特徴とする請求項88または89に記載の擬似対象物
    体。
  95. 【請求項95】 該透明容器はポリエチレンを含むこと
    を特徴とする請求項88に記載の擬似対象物体。
  96. 【請求項96】 該透明容器はポリフッ化エチレンを含
    むことを特徴とする請求項88に記載の擬似対象物体。
  97. 【請求項97】 該透明容器はグラファイトを含むこと
    を特徴とする請求項95または96に記載の擬似対象物
    体。
  98. 【請求項98】 該透明容器の少なくとも1面に光散乱
    層を設けてあることを特徴とする請求項88に記載の擬
    似対象物体。
  99. 【請求項99】 該光散乱層は樹脂を有することを特徴
    とする請求項98に記載の擬似対象物体。
  100. 【請求項100】 該光散乱層はセルロースを有するこ
    とを特徴とする請求項98に記載の擬似対象物体。
  101. 【請求項101】 該光散乱層は粘着性テープであるこ
    とを特徴とする請求項99または100に記載の擬似対
    象物体。
  102. 【請求項102】 該光散乱層は塗装により形成されて
    いることを特徴とする請求項99または100に記載の
    擬似対象物体。
  103. 【請求項103】 該透明容器の少なくとも一つの側面
    に耐熱性ガラスを設けてあることを特徴とする請求項8
    8に記載の擬似対象物体。
  104. 【請求項104】 該透明容器の少なくとも一つの側面
    に耐熱性ガラスを設けてあることを特徴とする請求項8
    9に記載の擬似対象物体。
  105. 【請求項105】 該耐熱性ガラスは複数の耐熱ガラス
    層からなり、該耐熱ガラス層間の間隙のうち少なくとも
    1つの間隙には水の層が設けてあることを特徴とする請
    求項103または104に記載の擬似対象物体。
  106. 【請求項106】 該耐熱性ガラスは複数の耐熱ガラス
    層からなり、該耐熱ガラス層間の間隙のうち少なくとも
    1つの間隙には酸の水溶液の層が設けてあることを特徴
    とする請求項103または104に記載の擬似対象物
    体。
  107. 【請求項107】 該耐熱性ガラスは複数の耐熱ガラス
    層からなり、該耐熱ガラス層間の間隙のうち少なくとも
    1つの間隙には糖の水溶液の層が設けてあることを特徴
    とする請求項103または104に記載の擬似対象物
    体。
  108. 【請求項108】 該透明容器と該耐熱性ガラスとの間
    には水の層が設けてあることを特徴とする請求項103
    に記載の擬似対象物体。
  109. 【請求項109】 該透明容器と該耐熱性ガラスとの間
    には酸の水溶液の層が設けてあることを特徴とする請求
    項103に記載の擬似対象物体。
  110. 【請求項110】 該透明容器と該耐熱性ガラスとの間
    には糖の水溶液の層が設けてあることを特徴とする請求
    項103に記載の擬似対象物体。
  111. 【請求項111】 分光分析による対象物の内部品質測
    定装置の補正に用いる擬似対象物体であって、該擬似対
    象物体は、透明容器と、該容器中に収容された、水溶液
    に光散乱体を拡散させ、更にゲル化剤を加えてゲル化し
    た光透過体と、を有する。
  112. 【請求項112】 該擬似対象物体は、前記光透過体の
    温度を測定する温度測定手段を有することを特徴とする
    請求項88または89に記載の擬似対象物体。
  113. 【請求項113】 前記水溶液は酸の水溶液であること
    を特徴とする請求項88または89に記載の擬似対象物
    体。
  114. 【請求項114】 該酸はクエン酸であることを特徴と
    する請求項113に記載の擬似対象物体。
  115. 【請求項115】 該水溶液は糖の水溶液であることを
    特徴とする請求項88または89に記載の擬似対象物
    体。
  116. 【請求項116】 該糖はしょ糖であることを特徴とす
    る請求項115に記載の擬似対象物体。
  117. 【請求項117】 該光散乱体は浮遊性の微粉であるこ
    とを特徴とする請求項88に記載の擬似対象物体。
  118. 【請求項118】 該光散乱体はコロイド粒子であるこ
    とを特徴とする請求項88に記載の擬似対象物体。
  119. 【請求項119】 該光散乱体は酸化セリウムであるこ
    とを特徴とする請求項117または118に記載の擬似
    対象物体。
  120. 【請求項120】 該光散乱体は酸化チタンであること
    を特徴とする請求項117または118に記載の擬似対
    象物体。
  121. 【請求項121】 対象物を複数載せて運ぶ移動手段
    と、 該移動手段による対象物の移動経路中の所定位置におい
    て、対象物に光を投光する投光手段と、 前記所定位置近傍に設けられ、前記所定位置にある対象
    物を出射した光を受光する受光手段とを有し、前記受光
    手段に入射した光に基づいて対象物の内部品質を測定す
    る装置であって、 補正動作時に前記所定位置に設置される請求項88乃至
    120のいずれかに記載の擬似対象物体を有し、該擬似
    対象物体を用いて対象物の内部品質測定を補正すること
    を特徴とする対象物の内部品質測定装置。
  122. 【請求項122】 さらに前記擬似対象物が前記所定位
    置に位置する下降位置と、前記所定位置から退避した上
    昇位置との間で前記擬似対象物体を昇降させる昇降手段
    を有することを特徴とする請求項121に記載の対象物
    の内部品質測定装置。
  123. 【請求項123】 対象物を複数載せて運ぶ移動手段
    と、 該移動手段による対象物の移動経路中の所定位置におい
    て、対象物に光を投光する投光手段と、 前記投光手段に対向して設けられ、前記所定位置にある
    対象物を出射した光を受光する受光手段とを有し、前記
    受光手段に入射した光に基づいて対象物の内部品質を測
    定する装置であって、 該装置はクレーム88〜120のいずれかに記載の擬似
    対象物体を複数個有し、前記複数個の擬似対象物体の前
    記水溶液の濃度は互いに異なっており、該複数個の擬似
    対象物体を用いて対象物の内部品質測定を補正すること
    を特徴とする請求項に記載の対象物の内部品質測定装
    置。
  124. 【請求項124】 前記複数個の擬似対象物体は所定の
    軸まわりに回転可能なレボルバ部材上に設置され、装置
    の補正動作時に擬似対象物体は前記レボルバ部材の回転
    により、前記投光手段と前記受光手段との間に順次位置
    することを特徴とする請求項123に記載の対象物の内
    部品質測定装置。
  125. 【請求項125】 前記レボルバ部材は貫通穴を有し、
    前記補正動作時以外の通常の測定時には前記投光手段か
    らの光は該貫通穴を通して対象物に投射されることを特
    徴とする請求項124に記載の対象物の内部品質測定装
    置。
  126. 【請求項126】 対象物内部品質測定装置であって、 対象物に光を投光する投光手段と、 該対象物を支持する支持手段と、 該対象物を透過した光を観測する観測手段と、 該対象物の種類に応じて投光量を制御する投光量制御手
    段と、 該対象物の大きさに応じて、前記投光手段、前記支持手
    段および前記観測手段の配置を制御する位置制御手段
    と、を有することを特徴とする対象物の内部品質測定装
    置。
  127. 【請求項127】 前記投光量制御手段は、複数の小孔
    を有する遮光板と、前記遮光板を移動させる遮光板移動
    手段と、を有し、 該小孔の一つは、該対象物の大きさに応じて前記遮光板
    移動手段により、前記投光手段の光軸上であって、前記
    投光手段と該対象物との間に配置されていることを特徴
    とする請求項126に記載の対象物の内部品質測定装
    置。
  128. 【請求項128】 前記遮光板は形状は長方形であり、
    その面内の任意の直線上に複数の該小孔が設けられてお
    り、前記遮光板は前記遮光板移動手段により該直線上を
    移動することを特徴とする請求項127に記載の対象物
    の内部品質測定装置。
  129. 【請求項129】 前記遮光板の形状は円形であり、そ
    の面内であって該円の中心から等距離の位置に複数の該
    小孔が設けられており、前記遮光板は前記遮光板移動手
    段により該中心の周りを回転することを特徴とする請求
    項127に記載の対象物の内部品質測定装置。
  130. 【請求項130】 前記装置は対象物を連続的して搬送
    する搬送手段と、 該対象物の直径を検知する検知手段と、を有し、 前記投光手段は、前記検知手段による検知結果に基づい
    て前記位置制御手段により、前記投光手段、前記支持手
    段および前記観測手段の配置を制御することにより、該
    搬送された対象物の赤道部周辺に光を投光することを特
    徴とする請求項126に記載の対象物の内部品質測定装
    置。
  131. 【請求項131】 対象物内部品質測定装置であって、 ランダムに載置された対象物を移動させる移動手段と、 該移動手段による対象物の移動経路中に設けられ、移動
    中の対象物に光を投光し対象物を透過した光を観測する
    観測手段とを有し、該観測手段の出力に基づいて対象物
    の内部品質を計測する対象物測定装置において、 前記移動経路の前記観測手段よりも上流側に設けられ、
    前記移動手段上の対象物の位置を検出する上流側検出手
    段と、 前記移動手段の移動量をモニターするモニター手段と、 前記上流側検出手段および前記モニター手段の出力に基
    づいて、移動手段上の前記対象物が前記観測手段の観測
    位置を通過するときに該観測手段による観測を行わせる
    ように制御する制御手段と、を有することを特徴とする
    対象物の内部品質測定装置。
  132. 【請求項132】 前記上流側検出手段は対象物の移動
    方向の横径を検出し、前記制御手段は検出された横径に
    基づいて該対象物の移動方向の中心位置を算出し、該対
    象物の中心が観測手段の観測位置を通過するときに観測
    手段による観測を行わせるように制御することを特徴と
    する請求項131に記載の対象物の内部品質測定装置。
  133. 【請求項133】 さらに、前記移動経路の前記観測手
    段よりも下流側に設けられ、前記移動手段上の対象物の
    位置を検出する下流側検出手段と、 前記上流側検出手段により検出されたある対象物の移動
    手段上における位置と前記下流側検出手段により検出さ
    れた同じ対象物の移動手段上における位置とを比較し、
    両位置にずれがある場合に計測エラーと判定するエラー
    判定手段と、有することを特徴とする請求項131また
    は132に記載の対象物の内部品質測定装置。
  134. 【請求項134】 さらに、前記移動経路の前記観測手
    段よりも下流側に設けられ、前記対象物の移動方向の横
    径を検出する下流側検出手段と、 前記上流側検出手段により検出された対象物の移動方向
    の横径と前記下流側検出手段により検出された対象物の
    移動方向横径とを比較し、両横径にずれがある場合に計
    測エラーと判定するエラー判定手段と、を有することを
    特徴とする請求項132に記載の対象物の内部品質測定
    装置。
  135. 【請求項135】 前記エラー判定手段によりエラーと
    判定された対象物を再測定用に分類する分類手段を更に
    有することを特徴とする請求項134に記載の対象物の
    内部品質測定装置。
  136. 【請求項136】 ランダムに載置された対象物を移動
    させる移動手段と、 該移動手段による対象物の移動経路中に設けられ、移動
    中の対象物に光を投光し対象物を透過した光を観測する
    観測手段とを有し、該観測手段の出力に基づいて対象物
    の内部品質を計測する対象物内部品質測定装置の制御方
    法において、 前記移動経路の前記観測手段による対象物観測位置より
    も上流側において前記移動手段上における前記対象物の
    位置を検出し、 前記移動経路の前記観測手段による対象物観測位置より
    も下流側において前記移動手段上における前記対象物の
    位置を検出し、 前記上流側で検出した位置と前記下流側で検出した位置
    との間にずれがあった場合に計測エラーと判定すること
    を特徴とする対象物内部品質測定装置の制御方法。
  137. 【請求項137】 対象物内部品質測定装置であって、 対象物を載せて移動する移動手段と、 該移動手段による対象物の移動経路中の所定位置におい
    て、対象物に側方から光を投光する投光手段と、 上記所定位置にある対象物の上方に設けられ対象物から
    上方に透過した光を受ける受光手段と、を有し、 前記受光手段に入射した光に基づいて対象物の内部品質
    を評価することを特徴とする対象物の内部品質測定装
    置。
  138. 【請求項138】 前記所定位置にある対象物の側方で
    あり、対象物の高さよりも下で前記投光手段による対象
    物上への投光位置より上に設けられた、迷光が前記受光
    手段に入らないように遮光するための遮光プレートを更
    に有することを特徴とする請求項137に記載の対象物
    の内部品質測定装置。
  139. 【請求項139】 前記投光手段および遮光プレートは
    前記移動手段を挟んで両側に設けられ、両遮光プレート
    間の間隔が調節可能であることを特徴とする請求項に記
    載138の対象物の内部品質測定装置。
  140. 【請求項140】 さらに前記移動経路中の前記所定位
    置よりも上流側に設置され、前記対象物の横径を測定す
    る横径測定手段と、該横径測定手段の出力に基づいて前
    記遮光プレートの間隔を調節する調節手段と、を有する
    ことを特徴とする請求項139に記載の対象物の内部品
    質測定装置。
  141. 【請求項141】 さらに、前記所定位置にある対象物
    の高さよりも上に設けられた、迷光が前記受光手段に入
    らないよう遮光するための遮光プレートを有することを
    特徴とする請求項137に記載の対象物の内部品質測定
    装置。
  142. 【請求項142】 さらに、前記移動経路中の前記所定
    位置よりも上流側に設置され、前記対象物の高さを測定
    する高さ測定手段と、該高さ測定手段の出力に基づいて
    前記遮光プレートの高さを調節する調節手段と、を有す
    ることを特徴とする請求項141に記載の対象物の内部
    品質測定装置。
  143. 【請求項143】 さらに、前記移動経路中の前記所定
    位置よりも上流側に設置され、前記対象物の高さまたは
    横径の少なくとも一方を測定するサイズ測定手段と、迷
    光が前記受光手段に入らないよう遮光するための遮光プ
    レートであって、前記所定位置にある対象物の近傍に設
    けられ、所定の水平軸まわりに枢動できる遮光プレート
    と、前記サイズ測定手段の出力に基づいて前記遮光プレ
    ートの前記水平軸まわりの角度位置を前記遮光プレート
    と前記所定位置にある対象物との隙間が小さくなるよう
    に調節する調節手段と、を有することを特徴とする請求
    項137に記載の対象物の内部品質測定装置。
  144. 【請求項144】 迷光が前記受光手段に入らないよう
    遮光するための遮光プレートであって、前記所定位置に
    ある対象物の近傍に設けられ、所定の水平軸まわりに枢
    動でき、前記対象物が前記移動手段により移動されて前
    記所定位置に近づくときに該対象物により押し上げられ
    て前記水平軸まわりに枢動し、該対象物が前記所定位置
    にある時に該対象物と接した状態で遮光する遮光プレー
    トを更に有することを特徴とする請求項137に記載の
    対象物の内部品質測定装置。
  145. 【請求項145】 前記遮光プレートの前記移動経路上
    流側で対象物と接する側の隅部に、対象物と接したとき
    に該遮光プレートを上に逃がすことを許容するための上
    向きのカーリングが設けられていることを特徴とする請
    求項144に記載の対象物の内部品質測定装置。
  146. 【請求項146】 前記移動手段上に固定された、前記
    対象物を受容するためのトレイを更に有し、該トレイは
    受容した対象物の少なくとも一部を覆っており、また前
    記投光手段からの光が対象物に到達するように開けられ
    た開口を有することを特徴とする請求項137に記載の
    対象物の内部品質測定装置。
  147. 【請求項147】 対象物を連続して搬送する搬送手段
    と、 前記搬送手段上に載置された該対象物の間隔を検知する
    検知手段と、 該対象物に光を投光する投光手段と、 該対象物を透過した光を観測する受光手段と、 一方の端部を前記投光手段から出射される光を直接受光
    可能な位置に配置し、他方の端部を前記受光手段に接続
    し、前記投光手段からの光を該対象物を介さずに受光す
    る第1光ファイバと、 前記第1光ファイバーの端部または光路途中に設けら
    れ、前記光ファイバーを通る光の光量を調整する光量調
    整手段と、 前記第1光ファイバの端部または光路途中に設けられ、
    前記第1光ファイバを通る光を遮蔽する第1遮蔽手段
    と、 一方の端部を、該対象物から出射される光を受光可能な
    位置に配置し、他方の端部を前記受光手段に接続し、該
    対象物を透過した光を受光する第2光ファイバと、 前記第2光ファイバの端部または光路途中に設けられ、
    前記第2光ファイバを通る光を遮蔽する第2遮蔽手段
    と、 前記検知手段による検知結果に基づいて、前記第1遮蔽
    手段及び前記第2遮蔽手段の動作を制御する制御手段
    と、 前記検知手段により、前記搬送手段上の該対象物の間隔
    が所定値未満であると判断している間は、前記制御手段
    は、前記第1遮蔽手段により前記第1光ファイバを遮蔽
    して、前記受光手段に前記第2光ファイバから入射した
    光を観測させ、 前記検知手段により、前記搬送手段上の該対象物の間隔
    が所定値以上であると判断した場合は、前記第2遮蔽手
    段により前記第2光ファイバを遮蔽して、前記受光手段
    に、前記第1光ファイバから前記光量調整手段を介して
    入射した光を観測させ、 前記受光手段による観測結果を、前記制御手段により入
    射光量を制御したときの前記受光手段による観測結果
    と、前記遮蔽手段により入射光を遮蔽したときの前記受
    光手段による観測結果に基づいて補正する演算手段と、
    を有することを特徴とする対象物の内部品質測定装置。
  148. 【請求項148】 さらに、前記検知手段による検知結
    果にかかわらず、任意のときに、前記第2遮蔽手段によ
    り前記第2光ファイバを遮蔽して、前記受光手段に、前
    記第1光ファイバから前記光量調整手段を介して入射し
    た光を観測させる観測手段とを有することを特徴とする
    請求項147に記載の対象物の内部品質測定装置。
  149. 【請求項149】 前記検知手段により、前記搬送手段
    上の該対象物の間隔が所定値以上であると判断した場合
    は、前記第2遮蔽手段により前記第2光ファイバを遮蔽
    して、前記受光手段に、前記第1光ファイバから前記光
    量調整手段を介して入射した光を観測させ、その後さら
    に前記第1遮蔽手段により前記第1光ファイバを遮蔽し
    て、前記受光手段に、前記第1光ファイバおよび前記第
    2光ファイバが遮蔽した状態で観測させ、 または、前記第1遮蔽手段および前記第2遮蔽手段によ
    り前記第1光ファイバおよび前記第2光ファイバを遮蔽
    して、前記受光手段に、前記第1光ファイバおよび前記
    第2光ファイバが遮蔽した状態で観測させ、その後前記
    第1遮蔽手段を開放することにより前記第1光ファイバ
    を開放して、前記受光手段に、前記第1光ファイバから
    前記光量調整手段を介して入射した光を観測させること
    を特徴とする請求項147または148に記載の対象物
    の内部品質測定装置。
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