JP2000199628A - 電子レンジ用タイマおよび当該タイマを使用した電子レンジ - Google Patents

電子レンジ用タイマおよび当該タイマを使用した電子レンジ

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JP2000199628A
JP2000199628A JP10377371A JP37737198A JP2000199628A JP 2000199628 A JP2000199628 A JP 2000199628A JP 10377371 A JP10377371 A JP 10377371A JP 37737198 A JP37737198 A JP 37737198A JP 2000199628 A JP2000199628 A JP 2000199628A
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timer
switching
shaft
microwave oven
switch
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Katsuo Hashimoto
勝夫 橋元
Sanfoo Ii
サンフォー イー
Yunfon Soo
ユンフォン ソー
Inuku Ii
インウク イー
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/6435Aspects relating to the user interface of the microwave heating apparatus
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/6426Aspects relating to the exterior of the microwave heating apparatus, e.g. metal casing, power cord

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイマ軸と切換軸の垂直度を形成維持する。
また、切換軸による表示状態と実際の設定状態との間に
ずれが生じないようにする。また、大型のケースを採用
しつつ、他の機器への取り付け角度が異なる場合にも対
応させたり、タイマ軸と切換軸の軸間距離の変更へも対
応させる。 【解決手段】 この電子レンジ用タイマ1は、調理時間
を設定するためのタイマ軸2を有するタイマ部4と、周
期動作体のタイミングを切り換える切換軸5を動作させ
ることによって、少なくともレンジ調理時の出力を設定
する調理設定部6とを有する。そして、タイマ軸2と切
換軸5を、上下2体の分割ケースを組み合わせたケース
体10で保持し、切換軸5の側面の一方側にレンジ調理
用スイッチを、他方側にグリル調理用スイッチを平面配
置可能とするスペースをケース体10内に設けている。
なお、各スイッチの接片を固定する接片固定部をケース
体10の側壁に設けるようにしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調理時間を設定す
るためのタイマ軸と、レンジ調理時の出力を設定するた
めの切換軸の2軸を有する電子レンジ用タイマおよび当
該タイマを使用した電子レンジに関する。
【0002】
【従来の技術】タイマ軸と切換軸の2軸を有する電子レ
ンジ用タイマは、従来から良く知られている。たとえ
ば、実開昭63−73823や実開昭63−72828
には、電子レンジの出力調整としての周期動作切換機能
を有するタイマが開示されている。しかし、これらのタ
イマは、調理時間の設定に加え、電子レンジ(マグネト
ロン)の出力の設定のみが行えるものとなっている。
【0003】ところが、最近では、電子レンジの出力
(パワー)の切換に加え、グリル調理を行えるようにし
たり、グリル調理機能とレンジ調理機能の同時使用が可
能となる高機能化された新電子レンジ用モータ式タイマ
が現れてきている。このような新電子レンジ用モータ式
タイマは、従来のタイマ用スイッチおよび周期動作用ス
イッチに加え、グリル調理用のスイッチと、グリル調理
と同時にマグネトロンを動作させるための別のレンジ調
理用スイッチが必要となっている。
【0004】このような新電子レンジ用モータ式タイマ
は、タイマ用スイッチと周期動作用スイッチを有するタ
イマブロックを樹脂ケースで作り、金属の取付板にこの
タイマブロックと、切換軸ブロックと、2個のマイクロ
スイッチと、切換軸ブロックからの動力をタイマブロッ
クの周期動作切換機構に伝える中間歯車とをネジやカシ
メ等で固定するものとなっている。
【0005】ここで、2個のマイクロスイッチは、それ
ぞれグリル調理用のスイッチとレンジ調理用スイッチと
なっている。また、切換軸ブロックは、金属の取付板と
で切換軸を挟み込むための金属のブラケットで覆われる
ものとなっている。
【0006】従来の新電子レンジ用モータ式タイマが上
述のように各ブロック等を分割して構成していた(以下
分割式という)のは、全体が横長となり、反りや平面度
や捻れが問題となるためである。すなわち、金属の取付
板を採用することで、反りや捻れ等へ対応し、平面度を
維持させている。また、分割式を採用しているのは、ユ
ーザー仕様に合わせ、両軸間の距離や取り付け角度を変
更したいときに、それらの要求に沿うものを容易に、す
なわち、機種毎の型起こしが必要なく製造できるためで
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の分割式の新レン
ジ用モータ式タイマでは、金属の取付板へタイマブロッ
クを固定するときに、複数のネジのネジ締め力の差によ
ってタイマ軸の垂直度が悪化してしまう。この垂直度を
保持するために、取付板に軸受リブ(バーリング加工に
よる飛び出し部分)を設けようとしても、金属板に対し
てのバーリング寸法は限定され、タイマ軸の軸振れ防止
は難しい。
【0008】また、金属のブラケットの曲げ角度が不安
定となり、取付板とブロックとを固定する際に切換軸が
偏芯してしまう。また、マイクロスイッチを軸方向に2
個積み上げているため、両マイクロスイッチの作動部の
軸方向の距離が長くなり、その結果、その作動部を動作
させるためのカム部を軸方向に間隔をあけて設ける必要
が生じる。このため、切換軸の回転角度を所定状態に位
置決めする回転角度決め用バネを切換軸の中央部分に配
置せざるを得なくなり、切換軸を軸方向成形可能形状に
できず、複数部品とせざるを得ないものとなっている。
このため、一層、切換軸は垂直度を取りづらいものとな
っている。
【0009】上述のように、タイマ軸や切換軸の垂直度
が出ない状態の場合、電子レンジへこのタイマを取り付
けた際、電子レンジのケースと各軸に取り付けたツマミ
(操作手段)とが接触したり、各軸と電子レンジケース
とが当接したりして、タイマ軸や切換軸の止まりや動作
不良が生ずる。また、切換軸の軸振れは、2個のマイク
ロスイッチの作動部に対する押し量の変化を発生させ、
マイクロスイッチの動作不良や調理の動作不良を生じさ
せる。
【0010】さらに、分割式のタイマでは、タイマブロ
ックと切換ブロックの連結を最終工程で作業者の目視に
よる組立で行うため、位置ずれが起き易い。すなわち、
周期動作切換機構中の切換タイミングを設定する部材の
位置と切換軸表示位置にずれが生じ易い。また、その切
換タイミング設定部材を2個の中間車を介して切換軸と
連結させ、切換軸の移動角度とその設定部材とを同期さ
せているが、中間車の軸はカシメの偏芯や傾斜によって
偏芯したり、中間車や他の歯車との遊びが生じ、切換軸
による表示状態と周期動作切換機構による実際の設定状
態とがずれてしまう。
【0011】このように、切換軸による表示状態と実際
の設定状態とがずれると、顧客が期待する動作を電子レ
ンジが行わないこととなり、動作不良の電子レンジとな
ってしまう。また、中間車等に偏芯や歯車間に遊びが生
ずると、切換軸を動作させるときに、不快音が発生した
り、動作量の過不足によって調理の失敗が生じたりす
る。
【0012】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、タイマ軸と切換軸の垂直度を形
成維持できる電子レンジ用式タイマおよび電子レンジを
提供することを目的とする。他の発明は、切換軸による
表示状態と実際の設定状態との間にずれが生じないよう
にできる電子レンジ用タイマおよび電子レンジを提供す
ることを目的とする。さらに、他の発明は、大型のケー
スを採用しつつ、他の機器への取り付け角度が異なる場
合にも対応できる電子レンジ用タイマおよび電子レンジ
を提供することを目的とする。また、他の発明は、大型
ケースを採用しつつ、タイマ軸と切換軸の軸間距離の変
更へも対応できる電子レンジ用タイマおよび電子レンジ
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の電子レンジ用タイマは、調理時間を設定す
るためのタイマ軸を有するタイマ部と、周期動作体のタ
イミングを切り換える切換軸を動作させることによっ
て、少なくともレンジ調理時の出力を設定する調理設定
部とを有する電子レンジ用タイマにおいて、タイマ軸と
切換軸を、上下2体の分割ケースを組み合わせたケース
体で保持し、切換軸の側面の一方側にレンジ調理用スイ
ッチを、他方側にグリル調理用スイッチを平面配置可能
とするスペースをケース体内に設けている。また、他の
発明では、上述の電子レンジ用タイマに加え、各スイッ
チの接片を固定する接片固定部をケース体の側壁に設け
ている。
【0014】このように、レンジ調理器用スイッチとグ
リル調理用スイッチを切換軸の側面の両側に平行配置可
能としているので、薄形のケース体とすることができ
る。しかも、他の発明では、スイッチの接片固定部がケ
ース体の側壁に設けられるので、その部分がケース体の
補強を兼ねることとなる。このため、タイマ軸と切換軸
の各垂直度を形成維持できる電子レンジ用タイマを得る
ことができる。
【0015】また、他の発明の電子レンジ用タイマは、
調理時間を設定するためのタイマ軸を有するタイマ部
と、周期動作体のタイミングを切り換える切換軸を動作
させることによって、少なくともレンジ調理時の出力を
設定する調理設定部とを有する電子レンジ用タイマにお
いて、タイマ軸と切換軸を上下2体の分割ケースを組み
合わせたケース体で保持し、このケース内にタイマ軸な
らびにタイマ軸の周囲に衛星状に平面配置される減速輪
列ならびにタイマ軸と共に回動するタイマカムの側方に
配置されるタイマ用スイッチおよびレンジ出力設定用ス
イッチならびにレンジ出力設定用スイッチを短周期でオ
ンオフ切り換える周期動作を行うための周期動作機構部
からなるタイマブロックと、切換軸ならびにこの切換軸
の側面の両側に適宜配置されるレンジ調理用スイッチお
よびグリル調理用スイッチからなるモード切換ブロック
とを設け、両ブロックを平歯車輪列で遊び角度無く連結
している。
【0016】このように、衛星状に平面配置されるタイ
マブロックと、薄型状のモード切換ブロックを高精度連
結しているので、ケース体を薄形化でき、軸の垂直度を
出し易いものとなると共に切換軸による表示状態と実際
の設定状態とのずれを防止できるものとなる。
【0017】さらに、他の発明では、上述の発明の電子
レンジ用タイマに加え、平歯車輪列を支持する軸部に、
垂直方向からわずかに傾動可能となるように弾性を付与
すると共に、軸部の先端を受ける分割ケース側の穴部に
その軸部を垂直状態となる位置に案内するためのテーパ
ー部を設けている。
【0018】このため、平歯車輪列を組み込み易くなる
と共に、支持軸に平歯車を差し込んだ後、2つの分割ケ
ースを組み合わせると、自動的に平歯車輪列を遊び角度
無く連結させることができる。
【0019】さらに、他の発明では、上述の各発明の電
子レンジ用タイマに加え、切換軸に一体回転可能に設け
られた切換カム部の両側にそれぞれレンジ調理用スイッ
チとグリル調理用スイッチとを設け、切換カム部に、レ
ンジ調理用スイッチのみがオンする領域と、グリル調理
用スイッチのみがオンする領域と、両スイッチが同時に
オンする領域の少なくとも3領域を設けている。
【0020】このように、レンジ調理用スイッチと、グ
リル調理用スイッチと、3領域を有する切換カム部とを
設けているので、レンジ調理、グリル調理およびレンジ
調理機能とグリル調理機能の両機能を同時に使用する調
理の3種類の調理を行うことが可能となる。このため、
このタイマを利用した電子レンジは、高機能化したもの
となる。
【0021】また、他の発明では、上述の各発明の電子
レンジ用タイマに加え、周期動作を行わせる駆動源をタ
イマ軸を駆動するモータとし、両スイッチをリーフスイ
ッチとしている。このため、駆動源が1つとなり小型化
および低価格化させることができ、リーフスイッチとす
ることで薄型化および低価格化させることができる。
【0022】さらに、他の発明では、上述の各発明の電
子レンジ用タイマに加え、各スイッチの端子接続部の全
てを分割ケースの一方側に突出させ、タイマ軸の側方に
設けられるタイマ用スイッチおよびレンジ出力設定用ス
イッチの各端子を横1列に配置し、4極または5極の市
販コネクタが嵌合可能に構成し、レンジ調理用スイッチ
とグリル調理用スイッチの各端子をそれぞれ独立で2極
または3極の市販コネクタが嵌合可能に構成している。
【0023】このように、各スイッチの端子がケース体
の一面に集結されるため、タイマを電子レンジに組み込
み、配線をする際の作業性が向上する。また、各スイッ
チの各端子への接続を市販のコネクタを3つ使用するこ
とで可能としているので、接続作業が簡単となり、挿入
時の誤配線も無くなり、しかも組立工程での検査も容易
となる。
【0024】加えて、他の発明では、上述の各発明の電
子レンジ用タイマに加え、タイマ軸と切換軸を両軸が平
行となるように上下2体の分割ケースを組み合わせたケ
ース体で保持し、他の機器への取り付け用の取付け耳部
を両軸に対して略垂直方向でかつケース体側方に突出さ
せ、この取付け耳部における両軸がケース体外へ飛び出
している側の面に、両軸に対して垂直となり、ケース体
の取付側の面と平行となる平行取付面と、この平行取付
面に対してわずかに傾いた傾斜取付面の2面を設けてい
る。
【0025】このように、取付角度が異なる2つの面を
有する取付け耳部を設けているので、電子レンジ側のデ
ザインや仕様によって取り付け角度がタイマ軸等に対し
て垂直でない場合にも、このタイマの取り付けが可能と
なる。この結果、各種の電子レンジに対して、対応力の
ある電子レンジ用タイマとすることができる。
【0026】さらに、他の発明では、上述の各発明の電
子レンジ用タイマに加え、切換軸の位置とは異なる位置
に、この切換軸の回動を行わせる独立の新切換軸を設け
ることができる独立型切換軸固定ブロックを、ケースの
切換軸突出側でかつ切換軸の周囲を囲むように設けてい
る。
【0027】この独立型切換軸固定ブロックを種々用意
することで、タイマ軸と切換軸の軸間距離の変更や切換
軸の位置変更に容易かつ低コストにて対応することが可
能となる。
【0028】また、他の発明では、上述の各発明の電子
レンジ用タイマに加え、駆動源となるモータのロータと
一体回転するロータオピニオンに噛合する1番車等の低
トルク歯車の周囲に、異物の混入を防止する防止壁を設
けている。この防止壁によってメカの可動部や接点部が
増加してケース体内にゴミや異物が増加し易くなって
も、それらのゴミや異物が低トルク歯車部やモータ部に
入り込むことが防止される。この結果、歯車の回転やモ
ータが停止したり、それらの回転が不規則になったり、
歯車輪列部やモータ部から雑音が発生したりすることが
なくなる。
【0029】さらに、他の発明では、上述の各発明の電
子レンジ用タイマに加え、タイマ軸の軸受部と切換軸用
の軸受部のそれぞれの一部としてケース体の外方に伸ば
した軸受リブを設けると共に、少なくとも切換軸を手動
操作する切換用ツマミの取り付け側と反対となる側の軸
受部に、軸受リブにつながり、強度を補強する補強リブ
を設けている。
【0030】このため、電子レンジを製造する者が切換
軸に切換用ツマミを挿入する際、その取付力がそのツマ
ミの取り付け側と反対側となる軸受部に加わっても、ケ
ース体が捻れたり壊れたりすることがない。しかも、軸
受部が軸受リブによって厚くなるため、タイマ軸と切換
軸の垂直度の保持が可能となる。
【0031】また、他の発明では、上述の各発明の電子
レンジ用タイマに加え、タイマ部および調理設定部の各
メカ機構を収納する必要な高さを按分するため、メカ部
が入り込む凹部をケース体に設けると共に側壁が高くな
る側の一方の分割ケースの長手方向の側壁に両分割ケー
スを固定するための固定ネジ用ボスと、スイッチの一部
となる接片を固定するための接片固定部とを、短手方向
の側壁から離して、かつ互いに離して設け、それらを長
手方向の側壁の倒れを防止するための補強リブとしても
機能させている。
【0032】このように、上下2体の分割ケースからな
るケース体に凹部を設け、この凹部にメカ機構を接分し
て収納しているため、各分割ケースの側壁の強度が十分
なものとなる。しかも、側壁が高くなる側の分割ケース
の長手方向の側壁に、補強リブを兼ねる固定ネジ用ボス
と接片固定部を、結果として略等間隔となるように設け
ているので、ケース体の鋼性を高めることができ、タイ
マ軸と切換軸の垂直度を長期間維持できるものとなる。
【0033】さらに、他の発明では、上述の各発明の電
子レンジ用タイマに加え、一方の分割ケースと対向する
他方の分割ケースの全周に側壁を設け、両分割ケースを
共に、一面開口型の薄箱形状としている。このため、そ
れぞれの分割ケースが外周にリブを兼ねる側壁を有する
こととするので、一方の分割ケースが弱くなってしまう
ことを避けることができる。
【0034】加えて、他の発明では、上述の各発明の電
子レンジ用タイマに加え、切換軸の歯車部に噛合する中
間車および切換軸と一体回動する部材であってこの中間
車と軸方向に重なる部分および中間車や切換軸を組立時
に載置することとなる一方のケースの底部であって中間
車と重なり部分の両者にさらに軸方向に重なる部分のそ
れぞれの垂直方向の同一位置に、組立治具ピンが通過す
るピン通過穴をそれぞれ設けている。
【0035】このため、組立時に組立治具ピンを各部材
のピン通過穴に通して位置合わせした状態で組み込むこ
とにより、切換軸による表示状態と実際の設定状態とを
簡単に一致させることが可能となり、品質の安定化を達
成できる。
【0036】さらに、他の発明では、上述の各発明の電
子レンジ用タイマに加え、切換軸を、軸方向成形可能形
状の耐熱性樹脂一体成形でかつ、レンジ調理用スイッチ
とグリル調理用スイッチを動作させる切換カム部を一体
に形成したものとし、その切換カム部を、レンジ調理用
スイッチとグリル調理用スイッチを動作させるスイッチ
操作領域と、この切換軸を組み込む際、両スイッチが当
接しない状態で組み込める組み込み時使用領域とから構
成している。
【0037】このため、切換軸を低コストで製造できる
と共にその垂直度を出し易いものとなる。しかも、切換
軸の組み込み時、組み込み時使用領域を有効利用して入
れ込むと、すんなりと組立が可能となり、組立作業効率
が向上する。
【0038】また、他の発明では、上述の各発明の電子
レンジ用タイマに加え、切換軸に、当該切換軸の回転角
度を所定状態に位置決めするための回転角度決め用バネ
を係合させるバネ係合カム部を設け、このバネ係合カム
部に回転角度決め用バネに設けた突出部が入り込む複数
の凹状のノッチを設けると共に各ノッチ間を頂上を円弧
とする凸状の山部で繋ぐようにし、回転角度決め用バネ
のバネ力で突出部が山部からノッチへ瞬時に移動できる
ようにしている。
【0039】このため、切換軸は所定角度位置で保持さ
れる。また、故意にノッチ間の中間位置で止められるこ
とがなく山部からノッチへ、またはノッチ(谷部)から
ノッチ(谷部)へ瞬時に切り換えられ、切換軸に当接し
ている各スイッチの寿命を長くすることが可能となる。
【0040】また、他の発明では、上述の各発明の電子
レンジ用タイマに加え、切換軸の回転角度を所定状態に
位置決めするための回転角度決め用バネを両分割ケース
で挟み込むことで押さえ込んでいる。このため、回転角
度決め用バネの組み込み時の組立性が向上し、組み込み
後の安定性も向上する。
【0041】さらに、他の発明では、上述の各発明の電
子レンジ用タイマに加え、スイッチの少なくとも1つの
半田接続部がスイッチの組み込み時に使用する一方の分
割ケースの側壁の近傍に配置されると共に、その半田接
続部に面する側壁の高さを他の場所に比べ低くしてい
る。このため、半田作業時のコテの動作範囲を広くする
ことができ、半田付け作業の効率が向上する。しかも、
半田接続部を側壁の近傍に配置できるので、スイッチの
配置の自由度が高まることとなる。
【0042】加えて、他の発明では、上述の各発明の電
子レンジ用タイマに加え、スイッチを構成する接片同士
または接片と端子体の半田接続部を、分割ケースに載置
されると共に、互いに反対方向に折り曲げられた金属平
面部からなる半田受部とし、この半田受部の両金属平面
部に橋渡しするように半田が付けられている。このた
め、半田作業時にコテ先を安定平面に置けるため作業効
率が向上する。また、金属平面部によってスイッチの端
子がぶらぶらしないようになるので、半田付け作業を一
層効率的に行える。
【0043】また、他の発明では、調理時間を設定する
ためのタイマ軸を有するタイマ部と、周期動作体のタイ
ミングを切り換える切換軸を動作させることによって、
少なくともレンジ調理時の出力を設定する調理設定部と
を有する電子レンジ用タイマにおいて、タイマ軸と切換
軸を両軸が平行となるように上下2体の分割ケースを組
み合わせたケース体で保持し、他の機器への取り付け用
の取付け耳部を両軸に対して略垂直方向でかつケース体
側方に突出させ、この取付け耳部における両軸がケース
体外へ飛び出している側の面に、両軸に対して垂直とな
り、ケース体の取付側の面と平行となる平行取付面と、
この平行取付面に対してわずかに傾いた傾斜取付面の2
面を設けている。
【0044】このように、取付角度が異なる2つの面を
有する取付け耳部を設けているので、電子レンジ側のデ
ザインや仕様によって、取り付け角度がタイマ軸等に対
して垂直でない場合にもこのタイマの取り付けが可能と
なる。この結果、各種の電子レンジに対して、対応力の
ある電子レンジ用タイマとすることができる。
【0045】また、他の発明では、調理時間を設定する
ためのタイマ軸を有するタイマ部と、周期動作体のタイ
ミングを切り換える切換軸を動作させることによって、
少なくともレンジ調理時の出力を設定する調理設定部と
を有する電子レンジ用タイマにおいて、切換軸の位置と
は異なる位置に、この切換軸の回動を行わせる独立の新
切換軸を設けることができる独立型切換軸固定ブロック
を、ケース体の切換軸突出側でかつ切換軸の周囲を囲む
ように設けている。
【0046】この独立型切換軸固定ブロックを種々用意
することで、タイマ軸と切換軸の軸間距離の変更や切換
軸の位置変更に容易かつ低コストにて対応することが可
能となる。
【0047】また、他の発明の電子レンジでは、請求項
1から20のいずれか1項記載の電子レンジ用タイマを
前面部に設けられる指示操作部の内側に組み込み、タイ
マ軸に設けたタイマ用ツマミと切換軸に設けた切換用ツ
マミを指示操作部の外側に配置している。
【0048】この電子レンジは、タイマ軸と切換軸の垂
直軸が形成維持されるので、取り付けられるツマミや各
軸と、電子レンジケースとが接触する危険性が大幅に減
少する。このため、指示操作部回りの動作不良が減少
し、全体として故障が少なく品質が安定した電子レンジ
を得ることができる。
【0049】また、この電子レンジは、切換軸による表
示状態と実際の設定状態との間のずれがなくなり、電子
レンジを使用する者が期待する動作を確実に行う正確な
電子レンジとなる。また、動作量の過不足がなく、切換
軸動作時の不快音が生じない電子レンジとすることがで
きる。
【0050】さらに、電子レンジ用タイマを取り付ける
部分やツマミが配置される指示操作部の設計自由度が高
まり、種々の部材の採用や内部構造の工夫を凝らすこと
ができ、高品質な電子レンジとすることができる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の電子
レンジ用タイマを図1から図23に基づいて説明する。
【0052】この電子レンジ用タイマ(以下、単にレン
ジタイマという)1は、調理時間を設定するためのタイ
マ軸2を有し、モータ3によって動作するタイマ部4
と、モータ3によって回転する周期動作体(詳細は後
述)のタイミングを切り換える切換軸5を動作させるこ
とによって、少なくともレンジ調理時の出力を設定する
調理設定部6とから構成される。なお、タイマ部4に
は、調理時間が終了したとき、使用者にその旨を知らせ
るベル7が設けられている。
【0053】このレンジタイマ1は、タイマ軸2を回転
させることで、レンジ調理やグリル調理の実行時間を決
める。また、切換軸5を回転させることで、レンジ調理
時の出力(=レンジパワー)を0%〜100%の間で任
意に切り換えたり、グリル調理のみにしたり、グリル調
理機能とレンジ調理機能を同時に働かせるもの(以下、
コンビ調理という)とすることができる。
【0054】レンジ調理は、マグネトロンを動作させマ
イクロウェーブを食材に当てるものである。グリル調理
は、食材を焼いたり、あぶる調理方法で、ヒータを使用
する。コンビ調理は、マグネトロンとヒータを同時に動
作させるもので、マグネトロンのパワー(=レンジパワ
ー)を40%、60%、80%の3段階に切換可能とな
っている。
【0055】レンジタイマ1のメカ機構は、ケース体1
0内に収納されている。このケース体10は、上下2体
の共に樹脂製の分割ケース11,12が組み合わされて
構成されている。一方の分割ケース11(以下、便宜的
に上ケース11という)には、他の機器となる電子レン
ジの前面部に設けられる指示操作部の内側に組み込むた
めの取付け耳部13が4箇所に設けられている。
【0056】この取付け耳部13には、タイマ軸2と切
換軸5が突出する側の面が、両軸2,5に対して垂直
で、上ケース11に対して平行に取り付け可能となる平
行取付面14を有する平行取付部15と、この平行取付
面14に対しわずかに傾斜した傾斜取付面16を有する
傾斜取付部17が設けられている。すなわち、傾斜取付
部17は、タイマ軸2や切換軸5に対して垂直となる面
(=上ケース11の外側面に対し平行となる面)18に
対し傾斜角α(この実施の形態では3.8度であるが他
の角度としても良い)となる傾斜取付面16を有する。
【0057】上ケース11には、、タイマ軸2の歯車部
73を収納する凹部21と、後述する平歯車輪列の中間
歯車を収納する凹部22と、これらの凹部21,22を
形成するためケース外方に突出した突出部23,24
と、下ケース12と係合するためと補強を兼ねるため下
ケース12側にわずかに突出したリブ25とが設けられ
ている。このリブ25が外周全周に渡って設けられてい
るため、上ケース11は、一面開口型の薄箱形状とな
る。また、このリブ25が上ケース11の側壁を兼ねる
ものとなっている。
【0058】上ケース11の突出部23,24には、そ
れぞれタイマ軸2用の軸受部26と、切換軸5用の軸受
部27とが設けられる。各軸受部26,27は、共にケ
ース厚からなる保持部を有すると共にケース体10の外
方に突出する軸受リブ28,29を有する構成とされて
いる。
【0059】他方の分割ケース(以下、便宜的に下ケー
スという)12は、一面開口型の薄箱形状となってお
り、長手方向の側壁31に、上下ケース11,12を固
定するためのネジが挿入される3つの固定ネジ用ボス3
2と、後述するリーフスイッチの接片が固定される2つ
の接片固定部33が設けられている。これらの固定ネジ
用ボス32と接片固定部33は、側壁31の強度を補強
する補強リブとしての機能を有し、下ケース12の短手
方向の側壁34から離れて、かつ互いに離れて設けられ
ている。この結果、それらは略等間隔に設置されること
となる。
【0060】また、下ケース12の短手方向の一方の側
壁34には、2つの固定ネジ用ボス35が設けられ、他
方の側壁34には、リーフスイッチの接片を位置決めす
るための2つの位置決めリブ36が設けられている。さ
らに、下ケース12の内底面部にはタイマ軸2用の軸受
部37と、切換軸5用の軸受部38とが設けられてい
る。
【0061】下ケース12に設けられるタイマ軸2用の
軸受部37は、凹形状とされ、外周が底部から内方に突
出した軸受リブ39となっている。軸受部38は、ケー
ス厚からなる保持部40とケース外方に突出する軸受リ
ブ41とで構成されている。さらに、軸受部38には軸
受リブ41と下ケース12の底面42とを橋渡しするよ
うに3つの補強リブ43が設けられている。
【0062】上ケース11および下ケース12には、各
種の役割を有するその他の手段や区域等が設けられてい
るが、それらについては、ケース体10内に収納される
メカ機構等を説明する際に併せて説明することとする。
【0063】次に、このレンジタイマ1の駆動機構につ
いて説明する。
【0064】レンジタイマ1の駆動機構は、小型AC同
期モータとなるモータ3を除き、ケース体10内に収納
される。ケース体10内の機構は、タイマ用スイッチ5
1を動作させるタイマ機構部と、レンジ出力設定用スイ
ッチ52を動作させる周期動作機構部と、レンジ調理用
スイッチ53およびグリル調理用スイッチ54をオンオ
フ制御するモード切換機構部と、モード切換機構部と周
期動作機構部とを繋ぐ平歯車輪列部とから構成される。
ここで、タイマ機構部と周期動作機構部とでタイマブロ
ック55を構成し、モード切換機構部がモード切換ブロ
ック56を構成している。
【0065】タイマ機構部は、高速回転する低トルク部
および低速回転する高トルク部とから構成された減速輪
列と、スイッチ部とを有している。低トルク部は、モー
タ3のロータ61と一体回転するロータピニオン(図示
省略)と、このロータピニオンに噛合する大径歯車62
aを有する1番車62と、1番車62の小径歯車部62
bと噛合する大径歯車部を有する2番車63と、2番車
63の小径歯車部と噛合する大径歯車部64aを有する
3番車64とから構成される。ここで1番車62と3番
車64は、第1支持軸65に支持されると共に上下に重
ねて配置される。
【0066】タイマ機構部の高トルク部は、3番車64
の小径歯車部64bに噛合する大径歯車部66aを有
し、2番車63と同一の第2支持軸67に支持される4
番車66と、この大径歯車部66aに噛合する小径の5
番車68と、この5番車68と同一の第3支持軸69に
支持される4番車66の小径歯車部66bに噛合する大
径歯車部70aを有する6番車70と、5番車68およ
び6番車70の小径歯車部70bのいずれかに選択的に
噛合する大径歯車部71aを有する7番車71と、7番
車71の小径歯車部71bと噛合する大径歯車部72a
を有する8番車72と、8番車72の小径歯車部72b
と噛合する歯車部73を有するタイマ軸2と、後述する
タイマカム85とから構成される。
【0067】1番車62と下ケース12の底面との間に
は、ロータ61の回転方向を一方向に規制する回転方向
規制部材74が配置される。また、7番車71を支持す
る第4支持軸75の下ケース12の内底面側には、7番
車71を上下動させる進み角度切換レバー76が配置さ
れている。この進み角度切換レバー76は、第5支持軸
77に回動可能に支持されているレバー動作部材78の
大径歯車部78aに噛合し、回動動作させられる。
【0068】一方、レバー動作部材78は、その小径歯
部78bがタイマ軸2に設けられる切換歯部79に噛合
することで回動動作を実行する。レバー動作部材78、
進み角度切換レバー76および7番車71は、タイマ軸
2を200度以上回転したときに7番車71を図5で上
方向に移動させるものである。この移動によって、7番
車71を6番車70と噛合させることで、タイマ軸2の
戻り回転速度を遅くしている。
【0069】8番車72は、大径歯車部72aと、小径
歯車部72bが一体化された軸部72cと、両者を摩擦
係合する板バネ72dの3部品から構成される。この構
成によって、8番車72は、タイマ軸2を設定方向に回
動させたとき、大径歯車部72aが軸部72cに対して
空回りする。これによって、ロータ61側へ余分な力が
加わるのを防止すると共にタイマ軸2の回動が実行でき
るようにしている。
【0070】タイマ軸2は、タイマ用のツマミ(図示省
略)が挿入される操作軸部81と、歯車部73と、切換
歯部79と、軸受部26で支持される大径軸部82と、
軸受部37で支持されている小径軸部83と、カム係合
部84とが一体化された耐熱性樹脂一体成形品となって
いる。
【0071】タイマ軸2のカム係合部84は、タイマカ
ム85に係合し、タイマ軸2の回動と共にタイマカム8
5を回動させる。これによって、タイマカム85がスイ
ッチ部を動作させる。すなわち、タイマカム85の周面
には動作腕86が当接し、その当接部86aがタイマカ
ム85の凹部85aに落ち込むことで、タイマ用スイッ
チ51をオフする。すなわち、リーフスイッチとなるタ
イマ用スイッチ51を構成する2つの接片87,88の
各接点89,90を引き離す。なお、この動作腕86の
回動によって、ベル7を打つベル打撃手段(図示省略)
が同時に回動させられる。
【0072】また、1番車62と3番車64の外周の2
/3、すなわち2番車63や4番車65側と対向する部
分を除く外周には、接点部や他の可動部で発生するゴミ
や異物がこれらの低トルク部やロータ61側に入るのを
阻止する防止壁91が下ケース12の底面から立設され
ている。この防止壁91の高さは、第3番車64の位置
と略同一高さが好ましい。なお、この実施の形態では第
3番車64より若干低くされている。
【0073】次に、レンジタイマ1の駆動機構の中の周
期動作機構部について説明する。
【0074】周期動作機構部は、先のロータピニオン、
1番車62、2番車63、3番車64に加え、3番車6
4の小径歯車部64bに噛合する大径歯車部101aを
有し、第6支持軸102に支持される9番車101と、
9番車101の小径歯車部101bに噛合する10番車
103と、10番車103を支持する軸部104aと歯
車部104bを有する11番車104と、10番車10
3の軸方向移動と回動によって第7支持軸105を中心
として揺動する揺動腕106と、揺動腕106の当接部
106aが10番車103に一体的に設けられる2方向
動作カム部107の周面108に乗り上げることでオフ
し、10番車103が図11で下方に押し下げられ2方
向動作カム部107の側面109に揺動腕106が揺動
しつつその当接部106aが乗り上げることでオンする
レンジ出力設定用スイッチ52とから構成される。な
お、10番車103と11番車104とで、周期動作体
を構成している。
【0075】10番車103に設けられる2方向動作カ
ム部107には、2つの凹部110と、この凹部110
からなだらかに側面109に繋がる2つのスロープ部1
11と、11番車104によって押し下げられる機能を
果たす2つの三角状の突起112とが設けられている。
また、10番車103の下ケース12側には、コイルバ
ネ113が設けられ、10番車103を上ケース11側
にバネ付勢している。
【0076】11番車104には、10番車103の突
起112と係合し、10番車103を押し下げるための
三角状の2つの突起114と、レンジ出力設定用スイッ
チ52を常時オンとするため10番車103を押し下げ
るための押し下げ部材115と係合する1つの三角状の
突起116とが設けられている。
【0077】押し下げ部材115は、軸117に支持さ
れ、10番車103の側面109上に載置される。そし
て、この押し下げ部材115には、11番車104の突
起116が乗り上げる突状部118と、左右の回動を阻
止する回動阻止部119が設けられている。突状部11
8には、突起116が乗り上げて、また下がるスロープ
部118a,118aと、安定的に突起116が載置さ
れる平面頂上部118bとが設けられている。回動阻止
部119は、下ケース12に設けられた断面凹形の柱状
部120の凹部に入り込んでいる。
【0078】揺動腕106には、レンジ出力設定用スイ
ッチ52を動作させる動作部121と、この揺動腕10
6が第7支持軸105から抜け出るのを阻止する抜け阻
止部22が設けられている。動作部121は、リーフス
イッチとなるレンジ出力設定用スイッチ52を構成する
接片123に当接し、他方の接片124から引き離した
り接触させたりする。すなわち、各接片123,124
の各先端には、接点125,126が設けられており、
揺動腕106の回動によって接離することでレンジ出力
設定用スイッチ52をオンオフさせる。
【0079】抜け阻止部122は、下ケース12に設け
られた抜け防止阻止突起127の突出部127aの下方
にくるように配置される。なお、この突起127aの対
向する下ケース12側には、外方と連通する孔28が設
けられている。
【0080】接片123の側方には、モータ3用の端子
T1を形成するための接片131が配置され、半田接続
部132によってモータ3のピン状端子と半田付けで接
続される。また、接片124がモータ3用の他方の端子
T3を形成すべく、モータ3の他方のピン状端子と半田
接続部133で半田付けされる。
【0081】この両半田接続部132,133が対向す
る下ケース12の長手方向の側壁31部分は、他の側壁
部分より高さを低くされている。すなわち、図1に示す
ように、立ち下がる下降傾斜部134と、高さが低い水
平部135と、立ち上がる上方傾斜部136とを有する
ように大きく切り欠かれている。一方、上ケース11に
は、この切り欠かれた部分を塞ぐように下ケース12側
に突出する山形突出部137が設けられている。
【0082】下ケース12に設けられたこの切り欠きに
よって半田接続部132,133を半田付けする際、コ
テの動作範囲を広くでき、作業効率が向上する。また、
半田付けコテが下ケース12の側壁31に当たる危険性
も減少し、下ケース12を不良品としてしまう不具合も
減少する。
【0083】なお、接片87には、端子T5が一体的に
形成され、接片88には、端子T4が一体的に形成さ
れ、接片123に端子T2が一体的に形成されている。
各端子T1〜T5は、下ケース12の内部から外方に突
出すると共に図3に示すように一定間隔で並列配置され
ている。なお、この並び配置は、市販の5極コネクタの
規格に合わせている。
【0084】次に、モード切換機構部(モード切換ブロ
ック)について説明する。
【0085】モード切り換え機構部は、切換軸5と、レ
ンジ調理用スイッチ53と、グリル調理用スイッチ54
と、切換軸5の回転角度を所定状態に位置決めする回転
角度決め用バネ141とから構成される。なお、回転角
度決め用バネ141は、下ケース12に設けられる溝部
に挿入され、その後、上ケース11に設けられる突起に
よって、両ケース11,12を組み合わせた際に押さえ
込まれる。
【0086】切換軸5は、軸方向成形可能形状となって
いると共に、耐熱性樹脂一体成型品となっている。切換
軸5は、操作手段となるツマミ(図示省略)と挿入係合
する操作軸部142と、上ケース11の軸受部27で保
持される保持部143と、後述する中間歯車212と噛
合する歯車部144と、回転角度決め用バネ141が当
接する最大径となるバネ係合カム部145と、グリル調
理用スイッチ54をオンオフ制御するグリル用カム部1
46と、レンジ調理用スイッチ53をオンオフ制御する
レンジ用カム部147と、中間歯車212との位置関係
を定めて組み立てるための組立治具ピン用のピン通過穴
148と、下ケース12の軸受部38で支持される支持
部149とを一体的に有する。
【0087】バネ係合カム部145は、小さな凹凸が形
成されている小凹凸部151と、頂上を円弧とする6つ
の山部152〜157とを有している。山部152と山
部153の間のノッチ(谷部)161は、切換軸5の位
置を所定状態(=レンジパワー100%のレンジ調理)
に保持するためのものとなっている。このノッチ161
の位置は、切換軸5を角度β1(この実施の形態で17
0度)回転させた状態のときに、回転角度決め用バネ1
41の三角状突出部141aが入り込む位置をなる。
【0088】山部153と山部154の間のノッチ(谷
部)162は、切換軸5の設定をグリル調理に保持する
ためのものである。このノッチ162の位置は、切換軸
5を角度β2(この実施の形態では200度)回転させ
た状態のときに、回転角度決め用バネ141の三角状突
出部141aが入り込む位置となる。
【0089】山部154と山部155のノッチ(谷部)
163は、切換軸5の設定をレンジ調理機能とグリル調
理機能を同時に働かせ、かつマグネトロンのパワー(レ
ンジパワー)を約40%に設定した状態を保持するため
のものである。このノッチ163の位置は、切換軸5を
角度β3(この実施の形態では230度)回転させた状
態のときに、回転角度決め用バネ141の三角状突出部
141aが入り込む位置となる。
【0090】山部155と山部156のノッチ(谷部)
164は、切換軸5の設定をレンジ調理機能とグリル調
理機能を同時に働かせ、かつマグネトロンのパワー(レ
ンジパワー)を約60%に設定した状態を保持するため
のものである。このノッチ164の位置は、切換軸5を
角度β4(この実施の形態では270度)回転させた状
態のときに、回転角度決め用バネ141の三角状突出部
141aが入り込む位置となる。
【0091】山部156と山部157のノッチ(谷部)
165は、切換軸5の設定をレンジ調理機能とグリル調
理機能を同時に働かせ、かつマグネトロンのパワー(レ
ンジパワー)を約80%と設定した状態を保持するため
のものである。このノッチ165の位置は、切換軸5を
角度β5(この実施の形態では310度)回転させた状
態のときに、回転角度決め用バネ141の三角状突出部
141aが入り込む位置となる。
【0092】レンジ調理用スイッチ53は、リーフスイ
ッチとなっており、接片171と、接片172とから構
成される。接片171は、接片171の下ケース12側
に設けられレンジ用カム部147に当接する三角状突起
部173と、接片171の上ケース11側に設けられグ
リル用カム部146から離れる方向に突出する三角状突
起部174と、接点175とを有している。接片172
には、接点176が設けられると共に、下ケース12の
外方に突出する端子T10が一体的に形成されている。
【0093】また、接片171の端部は、下ケース12
の接片固定部33で固定されると共に、接片固定部33
の平面部に沿うように90度横方向に曲げられて平面と
された金属平面部181が形成されている。この接片1
71と接触するように接片固定部33で固定される端子
体182が設けられ、その一端が端子T9として下ケー
ス12の外方に突出すると共に他端が金属平面部181
と対称的に配置される金属平面部183とされている。
両金属平面部181,183で半田受部が構成される。
半田受部は、全体が平面とされているので、半田付け作
業が効率よく行われる。
【0094】グリル調理用スイッチ54も、リーフスイ
ッチとなっており、接片191と接片192とから構成
される。接片191は、接片191の上ケース11側に
設けられ、グリル用カム部146に当接する三角状突起
193と、接片191の下ケース12側に設けられ、レ
ンジ用カム部147から離れる方向に突出する三角状突
起部194と、接点195とを有している。接片192
には、接点196が設けられると共に、下ケース12の
外方に突出する端子T7が一体的に形成されている。
【0095】また、接片191の端部は、下ケース12
の接片固定部33で固定されると共に、接片固定部33
の平面部に沿うように90度横方向に曲げられて平面と
された金属平面部201が形成されている。この接片1
91と接触するように接片固定部33で固定される端子
体202が設けられ、その一端が端子T6として下ケー
ス12の外方に突出すると共に他端が金属平面部201
と対称的に配置される金属平面部203とされている。
両金属平面部201,203で半田受部が構成される。
半田受部は、全体が平面とされているので、半田付け作
業が効率よく行われる。
【0096】端子T9と端子T10の配置および端子T
6と端子T7の配置は、市販の2極コネクタの規格に適
合するようにされている。グリル調理用スイッチ54部
分には、このスイッチ54がオフしたときに接片191
が接触する接片204を設けスイッチ205を形成する
ようにしても良い。このスイッチ205は、グリル調理
がオフ(=レンジの任意出力調理時)のときにオンとな
るスイッチとなる。
【0097】次に、レンジタイマ1の平歯車輪列部につ
いて説明する。
【0098】平歯車輪列部は、切換軸5の歯車部144
と噛合し、第8支持軸211に支持される大径の中間歯
車212と、この中間歯車212に噛合し、第9支持軸
213に支持される小径の中間歯車214と、この中間
歯車214と噛合する11番車104の歯車部104b
とから構成される。
【0099】大径の中間歯車212には、上ケース11
の穴部215に入り、垂直度が形成維持される軸部21
6と、歯車部217と、軸部216の大径部と歯車部2
17を繋ぐ複数の連結腕部218と、組立治具ピンを通
過させるピン通過穴219と、第8支持軸211が嵌入
する支持穴部220を有する保持係合部221とが設け
られている。
【0100】第8支持軸211と保持係合部221は、
共に樹脂製で、横方向の力が加えられると若干傾斜する
ような弾性を有しており、中間歯車212を、歯車部1
44や中間歯車214と噛み合わせるとき、組み立て易
くしている。一方、上ケース11の穴部215の入口外
周には、軸部216を挿入し易くするため、傾斜面とな
るテーパー部222が設けられている。
【0101】小径の中間歯車214には、歯車部223
と、第9支持軸213に支持される軸係合部224とが
設けられている。第9支持軸213は、樹脂製で、横方
向の力が加えられると若干傾斜するような弾性を有して
おり、この小径の中間歯車214を歯車部104bや中
間歯車212と噛合させ易くしている。一方、上ケース
11の穴部225の内側外周には、第9支持軸213の
先端の軸部が入り易くするため、傾斜面となるテーパー
部226が設けられている。
【0102】また、下ケース12の底面には、切換軸5
と中間歯車212の各ピン通過穴148,219が重な
るときに、それらと対向する位置(=垂直下方位置)に
ピン通過穴231が設けられている。切換軸5と中間歯
車212の位置合わせは、この各ピン通過穴148,2
19,231を通すように組立治具ピンを挿入すること
で行う。なお、各ピン通過穴148,219,231
は、全て同一径の丸穴としているが丸穴以外の形状とし
ても良い。
【0103】また、11番車104の軸方向に開けられ
た中央孔232は、断面D形状となっており、切換軸5
と中間歯車212を組立治具ピンによって位置合わせる
際に、断面D形の組立治具ピンを中央孔232に通して
切換軸5、中間歯車212および11番車104の3者
の位置合わせを行う。
【0104】さらに、切換軸5の歯車部144の一部
は、歯が存在しない薄厚の平面部233となっている一
方、大径の中間歯車212の一部も歯が存在しない薄厚
の平面部234となっている。この両平面部233,2
34は、両者が回転して上下方向に重なり合う位置にそ
れぞれ設置されている。これらが重なり合うとき、切換
軸5は、回転角度が0度で、初期位置となる。この平面
部233,234の重なりによって、中間歯車212が
何らかの要因で回動してしまい、位置ずれが生じてしま
うのを阻止している。
【0105】なお、グリル用カム部146とレンジ用カ
ム部147とで、切換カム部が構成される。また、この
切換カム部には、両スイッチ53,54を動作させるス
イッチ操作範囲(0〜310度)と、動作させない組み
込み時使用範囲(図13の角度γで50度の範囲とな
る)とに2分割されている。このため、組み込み時使用
範囲を有効に利用して切換軸5を両スイッチ53,54
間に組み込むと、両スイッチ53,54に当接させずに
簡単に切換軸5を組み込むことができる。なお、スイッ
チ操作範囲でも両スイッチ53,54が同時にオンとな
る部分を、両スイッチ53,54に対向するようにして
切換軸5を組み込むと、やはり簡単に切換軸5を組み込
むことができる。
【0106】また、平歯車輪列部が配置される部分の両
側壁31,31との間には、スペースSP1,SP2が
生じている。このため、このスペースSP1,SP2
に、電子レンジに対して他の制御を行わせるための輪列
やカムおよび動作腕やスイッチ等を配置するようにして
も良い。さらに、平歯車輪列部は、中間歯車212,2
13等の軸部や支持軸が上下ケース11,12で位置決
めされる。このとき、平歯車輪列部の各歯車は、遊び角
度無く連結される。
【0107】以上の構成のレンジタイマ1の回路構成
は、図14に示すとおりとなっている。すなわち、モー
タ3の両端が端子T1,T3となり、レンジ出力設定用
スイッチ52(図14ではSW2)が端子T2とモータ
3との間に設置される。また、端子T4と端子T5との
間に、タイマ用スイッチ51(図14ではSW1)が配
置され、端子T6と端子T7の間に、グリル調理用スイ
ッチ54(図14ではSW3)が配置され、端子T9と
端子T10との間に、レンジ調理用スイッチ53(図1
4ではSW4)が配置される。この回路構成の一部が、
下ケース12の底面の各端子T1〜T10の部分の近傍
に記載され、接続ミスを無くすようにしている(図3参
照)。
【0108】このレンジタイマ1を組み込んだ電子レン
ジの回路構成は、図15に示すとおりとなっている。交
流電源241が、端子T3、モータ3、端子T1、端子
T5、タイマ用スイッチ51(SW1)、端子T4から
なるメイン回路に加えられる。また、交流電源241
は、端子T3、レンジ出力設定用スイッチ52(SW
2)、端子T2、トランス242、マグネトロン24
3、端子T10、レンジ調理用スイッチ53(SW
4)、端子T9、端子T5からなるレンジ用回路に加え
られる。さらに、交流電源241は、グリル用ヒータ2
44、端子T7、グリル調理用スイッチ54(SW
3)、端子T6のグリル用回路にも加えられる。
【0109】レンジタイマ1は、電子レンジの前面部に
設けられる指示操作部の内側に組み込まれるが、タイマ
軸2に設けたタイマ用ツマミ(図示省略)の回動位置を
示すものとして、図16の表示が採用されている。タイ
マ用ツマミを200度回転させる部分までは、1分ごと
の等間隔で計10分となっている。その後、10分間隔
で60分(0分の所からの角度で300度)までの表示
となる。すなわち、10分(200度)の所が切換ポイ
ントとなっている。タイマ用ツマミによる時間設定は、
図6の矢示A方向にタイマ軸2を回動させることによっ
て行う。
【0110】7番車71が5番車68と噛合していると
きは、減速率が大きくない状態となり、0分から10分
までの表示を受け持つ。7番車71が6番車70の小径
歯車部70bと噛み合うときは、減速率が大きくなり、
10分から60分までの表示状態部分に対応する。
【0111】電子レンジの指示操作部には、切換軸5の
ためのツマミ(図示省略)に対しての表示も行ってい
る。この表示の例を図17に示す。この表示と、レンジ
出力設定用スイッチ52(SW2)によるオンオフ時間
とツマミの巻き角度の関係を示す図18と、グリル調理
用スイッチ54(SW3)およびレンジ調理用スイッチ
53(SW4)のオンオフとツマミの巻き角度の関係を
示す図19等を利用して、切換軸5と周期動作機構部の
関係および切換軸5と各スイッチ53,54の関係を以
下に説明する。
【0112】レンジ出力自由設定範囲は、切換軸5の巻
き角度0〜160度で、レンジパワーが0〜100%と
なる(図18参照)。図18の縦軸は、レンジ出力設定
用スイッチ52(SW2)がオンする時間を示す。30
秒で10番車103が半回転し、その間レンジ出力設定
用スイッチ52(SW2)がオンし続けると、レンジパ
ワーは100%となる。一方、この範囲では、グリル調
理用スイッチ54(SW3)がオフで、レンジ調理用ス
イッチ53(SW4)がオンとなっている。
【0113】切換用ツマミを図7の矢示C方向にわずか
に回転させると、11番車104が図6の矢示C1方向
にわずかに回転させられる。このとき、11番車104
の2つの突起114,11のうち、揺動腕106から図
11の矢示E方向側に離れている突起114は、当接部
106aから90度以上離れている。一方、10番車1
03は、図11の矢示E方向に常に回転している。この
ため、当接部106aは、2方向動作カム部107の凹
部110に入り、さらに、周面108に乗り上げた後
は、長い間そのオフ状態が続き、レンジパワーは小さく
なる。
【0114】2方向動作カム部107の周面108に乗
り上げた当接部106aは、10番車103がさらに回
転し、その突起112が11番車104の突起114と
衝突し、10番車103が下ケース12側に押し下げら
れると、2方向動作カム部107の側面109に落ち込
む。この結果、レンジ出力設定用スイッチ52(SW
2)がオンする。しかし、その後、すぐにスロープ部1
11が当接部106aの位置に来るため、当接部106
aはスロープ部111を下降していく。換言すれば、1
0番車103は、コイルバネ113の付勢力によって上
ケース11側に上昇していく。
【0115】このようにして凹部110に入り込んだ当
接部106aは、10番車103のさらなる回転によっ
て凹部110から周面108に乗り上げ、再度レンジ出
力設定用スイッチ52(SW2)をオフさせる。この動
作を10番車103の半回転毎に繰り返し、当接スイッ
チ52(SW2)を半回転毎にオンオフさせる。
【0116】切換用ツマミをさらにC方向に回転させる
と、11番車104はさらに矢示C1方向に回転し、当
接部106aに対して矢示E方向側の突起114は近づ
いていく。このため、周面108に乗り上げた当接部1
06aは、短い期間で側面109に落ち込み、側面10
9にいる時間が長くなる。すなわち、レンジ出力設定用
スイッチ52(SW2)がオンする時間が長くなり、レ
ンジパワーは増大する。
【0117】切換用ツマミをさらにC方向に回転させ、
170度回転させた状態とすると(図17のレンジ10
0%の表示位置)、回転角度決め用バネ141の三角状
突出部141aがバネ係合カム部145のノッチ161
に入り込むこととなる。一方、回転を受けた11番車1
04は、その三角状突起116が押し下げ部材115の
突状部118に乗り上げ、押し下げ部材115を下ケー
ス12側に押し下げる。このため、10番車103がコ
イルバネ113の付勢力に抗して下ケース12側に押し
下げられる。この結果、当接部106aは10番車10
3の回転中、常に側面109に載置され、レンジ出力設
定用スイッチ52(SW2)は、常時オンとなる。よっ
てレンジパワーは100%を維持する。
【0118】切換用ツマミをさらにC方向に回転させる
と、回転角度決め用バネ141の三角状突出部141a
は、バネ係合カム部145の山部153を乗り越え、瞬
時にノッチ162に落ち込む。この位置は、巻き角度と
して200度の位置で、図19に示すように、レンジ調
理用スイッチ53(SW4)がオフし、グリル調理用ス
イッチ54(SW3)がオンする。この位置は、図17
で「グリル」の位置に該当する。
【0119】なお、レンジ出力設定用スイッチ52(S
W2)は常時オンとされているが、レンジ調理用スイッ
チ53(SW4)がオフするため、マグネトロン243
への電力供給はされず、グリル調理のみが可能となる。
また、両スイッチ53,54は、オンからオフまたはオ
フからオンへ切り換えられるが、山部153が円弧状の
頂部を有しているため、瞬時にノッチ162に入り込む
ことで、両スイッチ53,54の切換は瞬時に行われ
る。このため、両スイッチ53,54の寿命が長くな
る。
【0120】切換用ツマミをさらにC方向に回転させる
と、回転角度決め用バネ141の三角状突出部141a
は、バネ係合カム部145の山部154を乗り越え、瞬
時にノッチ163に落ち込む。この位置は、巻き角度と
して230度の位置で図19に示すように、レンジ調理
用スイッチ53(SW4)がオンすると共にグリル調理
用スイッチ54(SW3)もオンを継続する。これによ
ってコンビ調理が可能となる。
【0121】ノッチ163への移動の際、11番車10
4の三角状突起116が押し下げ部材115の突状部1
18を乗り越え、レンジ出力設定用スイッチ52(SW
2)のオンオフ繰り返し状態が再度発生する。そして、
切換用ツマミの巻き角度230度の位置は、レンジ出力
設定用スイッチ52(SW2)が図18に示すように
9.8秒オンし、20.2秒オフする位置で、レンジパ
ワーは約40%となる。この位置は、図17で「レンジ
40%・グリル」の位置となる。
【0122】切換用ツマミをさらにC方向に回転させる
と、回転角度決め用バネ141の三角状突出部141a
は、バネ係合カム部145の山部155を乗り越え、瞬
時にノッチ164に落ち込む。この位置は巻き角度とし
て270度の位置で図19に示すように、レンジ調理用
スイッチ53(SW4)がオンを継続すると共にグリル
調理用スイッチ54(SW3)もオンを継続する。この
切換用ツマミの巻き角度270度の位置は、レンジ出力
設定用スイッチ52(SW2)が図18に示すように1
6.5秒オンし、13.5秒オフする位置で、レンジパ
ワーは約60%となる。この位置は、図17で「レンジ
60%・グリル」の位置となる。
【0123】切換用ツマミをさらにC方向に回転させる
と、回転角度決め用バネ141の三角状突出部141a
は、バネ係合カム部145の山部156を乗り越え、瞬
時にノッチ165に落ち込む。この位置は、巻き角度と
して310度の位置で図19に示すように、レンジ調理
用スイッチ53(SW4)がオンを継続すると共にグリ
ル調理用スイッチ54(SW3)もオンを継続する。こ
の切換用ツマミの巻き角度310度の位置は、レンジ出
力設定用スイッチ52(SW2)が図18に示すように
23.2秒オンし、6.8秒オフする位置でレンジパワ
ーは約80%となる。この位置は、図17で「レンジ8
0%・グリル」の位置となる。
【0124】次に、この電子レンジの操作の概要につい
て説明する。
【0125】まず、切換用ツマミを操作し、調理モード
を設定する。このとき、切換軸5は、図7において矢示
C方向に回転させる。ただし、矢示C方向と逆方向に回
転させても設定は可能である。次に、タイマ用ツマミを
操作し、調理時間を設定する。このとき、タイマ軸2
は、図6において矢示A方向に回転させることとなる。
このタイマ用ツマミの設定によって、タイマ用スイッチ
51(SW1)がオンし、モータ3が一方向に回転し始
め、タイマ軸2を図6の矢示B方向に回転させ戻し始め
る。
【0126】モータ3の回転によって10番車103が
継続的に回転し始める。しかし、11番車104が切換
用ツマミの回転によって所定位置に設定されているた
め、最初に決めた調理モードに合った動作を揺動腕10
6は行う。その後、タイマ軸2が元の初期位置に戻る
と、タイマ用スイッチ51(SW1)がオフし、モータ
3が停止する。タイマ用スイッチ51(SW1)のオフ
によって、マグネトロン243やヒータ244の電源供
給がオフされ、すべての調理が終了する。
【0127】次に、顧客の要求や電子レンジの仕様によ
って切換軸5の位置を変更するための独立型切換軸固定
ブロック(以下、切換軸ブロックという)について説明
する。レンジタイマ1の基本スタイルは、図1から図3
に示す外観を有するものとなるが、顧客の要求によって
切換軸5とタイマ軸2との距離を変更したり、切換軸5
の位置を変更する必要が生ずることがある。このため、
このレンジタイマ1では、上ケース11に、後述する切
換軸ブロック301を取り付けるための2つの位置決め
用凹部302と、切換軸ブロック301を固定するため
の固定ネジ用の4つの固定用凹部303が設けられてい
る。
【0128】切換軸ブロック301は、図20から図2
3に示すように、先に述べた切換軸5の位置におかれる
中介切換軸304と一体回動する第1中介歯車305
と、第1中介歯車305に噛合する第2中介歯車306
と、この第2中介歯車306と噛合する歯車部307を
有する新切換軸308と、これらの部材を上ケース11
との間に保持するために一面閉口型の箱状ケース309
とから構成される。
【0129】箱状ケース309には、上ケース11の位
置決め用凹部302に入れ込む2つの位置決め軸部31
1と、固定ネジ312が上ケース11の固定用凹部30
3まで通過する4つのネジ貫通孔313と、第1中介歯
車305、第2中介歯車306、新切換軸308の各軸
部を貫通保持する貫通孔兼軸受部が形成されている。
【0130】このような切換軸ブロック301を電子レ
ンジ製造者の要求に合わせ複数用意しておく。これによ
り、レンジタイマ1の基本的形状は同一とする一方、切
換軸5の位置を仕様に合わせて容易に変更できるタイマ
を得ることができる。
【0131】上述の各実施の形態は、本発明の好適な実
施の形態の例であるが、これに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形
実施可能である。たとえば、レンジ調理用スイッチ53
およびグリル調理用スイッチ54のいずれか一方を無く
したり、両者を配置しないようにしても良い。ただし、
その場合も、それらのスイッチ53,54のスペースを
確保しておくのが好ましい。すなわち、上ケース11、
下ケース12の各形状はそのままにして、各種のレンジ
タイマをユーザーの要求に従って製造するようにするの
が好ましい。なお、両スイッチ53,54用のスペース
が問題となるときは、適宜そのスペースを無くすように
しても良い。
【0132】また、タイマブロックで生ずる端子T1〜
T5を5極としているが、回路構成によっては4極等他
の極数としても良い。さらに、グリル調理部分の端子構
成を、端子T6,T7の2極構成としているが、上述し
たように3極構成としても良い。加えて、スペースSP
1,SP2に他のスイッチを設ける場合には、その部分
からも端子を下ケース12の外方に突出させるようにし
ても良い。
【0133】また、上下ケース11,12の側壁は、そ
の各高さが同一となるように按分されても良い。さら
に、上述の実施の形態では、駆動源として1つのモータ
3を使用しているが、周期動作機構部用にもう1つのモ
ータ等の駆動源を設けるようにしても良い。また、モー
タ3としては、小型AC同期モータの他にステッピング
モータ等他のモータとしても良い。さらに、本発明の実
施の形態では、モータ式タイマを開示したが、ゼンマイ
式のタイマにも各発明を適用できる。
【0134】
【発明の効果】本発明は、タイマ軸と切換軸の垂直度を
形成維持できる電子レンジ用タイマおよび電子レンジを
得ることができる。他の発明は、切換軸による表示状態
と実際の設定状態との間にずれが生じないようにできる
電子レンジ用タイマおよび電子レンジを得ることができ
る。さらに、他の発明は、大型のケースを採用しつつ、
他の機器への取り付け角度が異なる場合にも対応できる
電子レンジ用タイマおよび電子レンジを得ることができ
る。また、他の発明は、大型ケースを採用しつつ、タイ
マ軸と切換軸の軸間距離の変更へも対応できる電子レン
ジ用タイマおよび電子レンジを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の電子レンジ用タイマの
正面図である。
【図2】図1の矢示II方向から見た平面図である。
【図3】図1の矢示III方向から見た底面図である。
【図4】図1の電子レンジ用タイマの取付け耳部の平行
取付面を示す部分断面図である。
【図5】図1の電子レンジ用タイマの取付け耳部の傾斜
取付面を示す部分断面図である。
【図6】図1の電子レンジ用タイマの上ケースを取り除
いた左半分を示す平面図である。
【図7】図1の電子レンジ用タイマの上ケースを取り除
いた右半分を示す平面図である。
【図8】図1の電子レンジ用タイマのタイマ軸周辺を示
す部分断面図である。
【図9】図1の電子レンジ用タイマの切換軸周辺を示す
部分断面図である。
【図10】図1の電子レンジ用タイマのタイマブロック
駆動機構の構成とスイッチ回りを示す平面図である。
【図11】図1の電子レンジ用タイマの周期動作機構部
の主要部の構成を示す分解斜視図である。
【図12】図1の電子レンジ用タイマの切換軸の側面図
である。
【図13】図12の矢示XIII方向から見た底面図で
ある。
【図14】図1の電子レンジ用タイマの回路構成を示す
図である。
【図15】図1の電子レンジ用タイマの回路を組み込ん
だ電子レンジの回路構成を示す図である。
【図16】図1の電子レンジ用タイマのタイマ軸に取り
付けられるタイマ用ツマミの動作のために、電子レンジ
の指示操作部に表示される表示例を示す図である。
【図17】図1の電子レンジ用タイマの切換軸に取り付
けられる切換用ツマミの動作のために、電子レンジの指
示操作部に表示される表示例を示す図である。
【図18】図1の電子レンジ用タイマのレンジ出力設定
用スイッチのオン時間と切換軸(切換用ツマミ)の巻き
角度との関係を示す図である。
【図19】図1の電子レンジ用タイマのグリル調理用ス
イッチおよびレンジ調理用スイッチのオンオフと、切換
軸(切換用ツマミ)の巻き角度との関係を示す図であ
る。
【図20】図1の電子レンジ用タイマの切換軸の位置を
変更するために使用される切換軸ブロックの平面図であ
る。
【図21】図20の矢示XXI方向から見た側面図であ
る。
【図22】図20の切換軸ブロックを図1の電子レンジ
用レンジタイマに取り付けた状態を示す平面図である。
【図23】図22のA−B−C−D−E−F−Gで切断
した断面図である。
【符号の説明】
1 電子レンジ用タイマ(レンジタイマ) 2 タイマ軸 3 モータ(駆動源) 4 タイマ部 5 切換軸 6 調理設定部 10 ケース体 11 上ケース(分割ケース) 12 下ケース(分割ケース) 13 取付け耳部 14 平行取付面 16 傾斜取付面 21 凹部 25 リブ(補強を兼ねる) 26、27 軸受部 28、29 軸受リブ 31 側壁 32 固定ネジ用ボス 33 接片固定部 37、38 軸受部 39、41 軸受リブ 43 補強リブ 51 タイマ用スイッチ(SW1) 52 レンジ出力設定用スイッチ(SW2) 53 レンジ調理用スイッチ(SW4) 54 グリル調理用スイッチ(SW3) 55 タイマブロック 56 モード切換ブロック 85 タイマカム 91 防止壁 132、133 半田接続部 141 回転角度決め用バネ 144 歯車部 145 バネ係合カム部 146 グリル用カム部 147 レンジ用カム部 148 ピン通過穴 152〜157 山部 161〜165 ノッチ(谷部) 181 金属平面図 212、214 中間歯車 219 ピン通過穴 222 テーパー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ソー ユンフォン 大韓民国 京畿道 龍仁市 驛北洞 536 −1 協進精密株式會社内 (72)発明者 イー インウク 大韓民国 京畿道 龍仁市 驛北洞 536 −1 協進精密株式會社内 Fターム(参考) 3K086 AA03 BA02 BB03 BB09 DA03 FA06 3L086 AA02 CA02 CA12 CC09 DA19 DA23

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理時間を設定するためのタイマ軸を有
    するタイマ部と、周期動作を行う周期動作体のタイミン
    グを切り換える切換軸を動作させることによって、少な
    くともレンジ調理時の出力を設定する調理設定部とを有
    する電子レンジ用タイマにおいて、上記タイマ軸と上記
    切換軸を、上下2体の分割ケースを組み合わせたケース
    体で保持し、上記切換軸の側面の一方側にレンジ調理用
    スイッチを、他方側にグリル調理用スイッチを平面配置
    可能とするスペースを上記ケース体内に設けたことを特
    徴とする電子レンジ用タイマ。
  2. 【請求項2】前記各スイッチの接片を固定する接片固定
    部をケース体の側壁に設けたことを特徴とする請求項1
    記載の電子レンジ用タイマ。
  3. 【請求項3】 調理時間を設定するためのタイマ軸を有
    するタイマ部と、周期動作体のタイミングを切り換える
    切換軸を動作させることによって、少なくともレンジ調
    理時の出力を設定する調理設定部とを有する電子レンジ
    用タイマにおいて、上記タイマ軸と上記切換軸を上下2
    体の分割ケースを組み合わせたケース体で保持し、この
    ケース体内に上記タイマ軸ならびに上記タイマ軸の周囲
    に衛星状に平面配置される減速輪列ならびにタイマ軸と
    共に回動するタイマカムの側方に配置されるタイマ用ス
    イッチおよびレンジ出力設定用スイッチならびにレンジ
    出力設定用スイッチを短周期でオンオフ切り換える周期
    動作を行うための周期動作機構部からなるタイマブロッ
    クと、上記切換軸ならびにこの切換軸の側面の両側に適
    宜配置されるレンジ調理用スイッチおよびグリル調理用
    スイッチからなるモード切換ブロックとを設け、両ブロ
    ックを平歯車輪列で遊び角度無く連結したことを特徴と
    する電子レンジ用タイマ。
  4. 【請求項4】 前記平歯車輪列を支持する軸部に、垂直
    方向からわずかに傾動可能となるように弾性を付与する
    と共に、上記軸部の先端を受ける分割ケース側の穴部に
    その軸部を垂直状態となる位置に案内するためのテーパ
    ー部を設けたことを特徴とする請求項3記載の電子レン
    ジ用タイマ。
  5. 【請求項5】 前記切換軸に一体回転可能に設けられた
    切換カム部の両側にそれぞれレンジ調理用スイッチとグ
    リル調理用スイッチとを設け、前記切換カム部に、前記
    レンジ調理用スイッチのみがオンする領域と、前記グリ
    ル調理用スイッチのみがオンする領域と、両スイッチが
    同時にオンする領域の少なくとも3領域を設けたことを
    特徴とする請求項1、2、3または4記載の電子レンジ
    用タイマ。
  6. 【請求項6】 前記周期動作を行わせる駆動源を前記タ
    イマ軸を駆動するモータとし、前記両スイッチをリーフ
    スイッチとしたことを特徴とする請求項1、2、3、4
    または5記載の電子レンジ用タイマ。
  7. 【請求項7】 前記各スイッチの端子接続部の全てを前
    記分割ケースの一方側に突出させ、前記タイマ軸の側方
    に設けられるタイマ用スイッチおよびレンジ出力設定用
    スイッチの各端子を横1列に配置し、4極または5極の
    市販コネクタが嵌合可能に構成し、前記レンジ調理用ス
    イッチと前記グリル調理用スイッチの各端子をそれぞれ
    独立で2極または3極の市販コネクタが嵌合可能に構成
    したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または
    6記載の電子レンジ用タイマ。
  8. 【請求項8】 前記タイマ軸と前記切換軸を両軸が平行
    となるように上下2体の分割ケースを組み合わせたケー
    ス体で保持し、他の機器への取り付け用の取付け耳部を
    前記両軸に対して略垂直方向でかつケース体側方に突出
    させ、この取付け耳部における前記両軸がケース体外へ
    飛び出している側の面に、前記両軸に対して垂直とな
    り、ケース体の取付側の面と平行となる平行取付面と、
    この平行取付面に対してわずかに傾いた傾斜取付面の2
    面を設けたことを特徴とする請求項1から7のいずれか
    1項記載の電子レンジ用タイマ。
  9. 【請求項9】 前記切換軸の位置とは異なる位置に、こ
    の切換軸の回動を行わせる独立の新切換軸を設けること
    ができる独立型切換軸固定ブロックを、前記ケースの切
    換軸突出側でかつ切換軸の周囲を囲むように設けたこと
    を特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の電子
    レンジ用タイマ。
  10. 【請求項10】 駆動源となるモータのロータと一体回
    転するロータオピニオンに噛合する第1番車等の低トル
    ク歯車の周囲に、異物の混入を防止する防止壁を設けた
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項記載の
    電子レンジ用タイマ。
  11. 【請求項11】 前記タイマ軸の軸受部と前記切換軸用
    の軸受部のそれぞれの一部として前記ケース体の外方に
    伸ばした軸受リブを設けると共に、少なくとも前記切換
    軸を手動操作する切換用ツマミの取り付け側と反対とな
    る側の軸受部に、上記軸受リブにつながり、強度を補強
    する補強リブを設けたことを特徴とする請求項1から1
    0のいずれか1項記載の電子レンジ用タイマ。
  12. 【請求項12】 前記タイマ部および前記調理設定部の
    各メカ機構を収納する必要な高さを按分するため、メカ
    部が入り込む凹部を前記ケース体に設けると共に側壁が
    高くなる側の一方の分割ケースの長手方向の側壁に両分
    割ケースを固定するための固定ネジ用ボスと、前記スイ
    ッチの一部となる接片を固定するための接片固定部と
    を、短手方向の側壁から離して、かつ互いに離して設
    け、それらを長手方向の側壁の倒れを防止するための補
    強リブとしても機能させていることを特徴とする請求項
    1から11のいずれか1項記載の電子レンジ用タイマ。
  13. 【請求項13】 前記一方の分割ケースと対向する他方
    の分割ケースの全周に側壁を設け、両分割ケースを共
    に、一面開口型の薄箱形状としたことを特徴とする請求
    項12記載の電子レンジ用タイマ。
  14. 【請求項14】 前記切換軸の歯車部に噛合する中間車
    および切換軸と一体回動する部材であってこの中間車と
    軸方向に重なる部分および中間車や切換軸を組立時に載
    置することとなる一方のケースの底部であった上記中間
    車と上記重なり部分の両者にさらに軸方向に重なる部分
    のそれぞれの垂直方向の同一位置に、組立治具ピンが通
    過するピン通過穴をそれぞれ設けたことを特徴とする請
    求項1から13のいずれか1項記載の電子レンジ用タイ
    マ。
  15. 【請求項15】 前記切換軸を、軸方向成形可能形状の
    耐熱性樹脂一体成形でかつ、前記レンジ調理用スイッチ
    と前記グリル調理用スイッチを動作させる切換カム部を
    一体に形成したものとし、その切換カム部を、レンジ調
    理用スイッチとグリル調理用スイッチを動作させるスイ
    ッチ操作領域と、この切換軸を組み込む際、両スイッチ
    が当接しない状態で組み込める組み込み時使用領域とか
    ら構成したことを特徴とする請求項1から14のいずれ
    か1項記載の電子レンジ用タイマ。
  16. 【請求項16】 前記切換軸に、当該切換軸の回転角度
    を所定状態に位置決めするための回転角度決め用バネを
    係合させるバネ係合カム部を設け、このバネ係合カム部
    に上記回転角度決め用バネに設けた突出部が入り込む複
    数の凹状のノッチを設けると共に各ノッチ間を頂上を円
    弧とする凸状の山部で繋ぐようにし、上記回転角度決め
    用バネのバネ力で上記突出部が上記山部からノッチへ瞬
    時に移動できるようにしたことを特徴とする請求項1か
    ら15のいずれか1項記載の電子レンジ用タイマ。
  17. 【請求項17】 前記切換軸の回転角度を所定状態に位
    置決めするための回転角度決め用バネを前記両分割ケー
    スで挟み込むことで押さえ込んだことを特徴とする請求
    項1から16のいずれか1項記載の電子レンジ用タイ
    マ。
  18. 【請求項18】 前記スイッチの少なくとも1つの半田
    接続部が前記スイッチの組み込み時に使用する一方の分
    割ケースの側壁の近傍に配置されると共に、その半田接
    続部に面する上記側壁の高さを他の場所に比べ低くした
    ことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項記載
    の電子レンジ用タイマ。
  19. 【請求項19】 前記スイッチを構成する接片同士また
    は接片と端子体半田接続部を、分割ケースに載置される
    と共に互いに反対方向に折り曲げられた金属平面部から
    なる半田受部とし、この半田受部の両金属平面部に橋渡
    しするように半田付けられたことを特徴とする請求項1
    から18のいずれか1項記載の電子レンジ用タイマ。
  20. 【請求項20】 調理時間を設定するためのタイマ軸を
    有するタイマ部と、周期動作体のタイミングを切り換え
    る切換軸を動作させることによって、少なくともレンジ
    調理時の出力を設定する調理設定部とを有する電子レン
    ジ用タイマにおいて、上記タイマ軸と上記切換軸を両軸
    が平行となるように上下2体の分割ケースを組み合わせ
    たケース体で保持し、他の機器への取り付け用の取付け
    耳部を上記両軸に対して略垂直方向でかつケース体側方
    に突出させ、この取付け耳部における上記両軸がケース
    体外へ飛び出している側の面に、上記両軸に対して垂直
    となり、ケース体の取付側の面と平行となる平行取付面
    と、この平行取付面に対してわずかに傾いた傾斜取付面
    の2面を設けたことを特徴とする電子レンジ用タイマ。
  21. 【請求項21】 調理時間を設定するためのタイマ軸を
    有するタイマ部と、周期動作体のタイミングを切り換え
    る切換軸を動作させることによって、少なくともレンジ
    調理時の出力を設定する調理設定部とを有する電子レン
    ジ用タイマにおいて、上記切換軸の位置とは異なる位置
    に、この切換軸の回動を行わせる独立の新切換軸を設け
    ることができる独立型切換軸固定ブロックを、上記ケー
    ス体の切換軸突出側でかつ切換軸の周囲を囲むように設
    けたことを特徴とする電子レンジ用タイマ。
  22. 【請求項22】 請求項1から21のいずれか1項記載
    の電子レンジ用タイマを、前面部に設けられる指示操作
    部の内側に組み込み、タイマ軸に設けたタイマ用ツマミ
    と切換軸に設けた切換用ツマミを上記指示操作部の外側
    に配置したことを特徴とする電子レンジ用タイマを使用
    した電子レンジ。
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