JP2000199044A - 亜鉛合金溶融メッキ方法及びそれにより得られるメッキ被覆物 - Google Patents
亜鉛合金溶融メッキ方法及びそれにより得られるメッキ被覆物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鉄系基材を、溶融亜鉛合金により精度高くメ
ッキする。 【解決手段】 メッキ皮膜表面の酸化皮膜が塩化アンモ
ニウム又はその含有物により除去可能な亜鉛合金を用
い、その溶融亜鉛合金に鉄系基材を浸漬し、前記鉄系基
材に付着した溶融亜鉛合金を、酸素含有ガス雰囲気中、
亜鉛合金の融点以上の温度で遠心除去する。亜鉛合金
は、ニッケル、スズなどを含有している。鉄系基材浸漬
時の溶融亜鉛合金の温度は350〜500℃である。前
記鉄系基材は、凹凸部を有していてもよい。
ッキする。 【解決手段】 メッキ皮膜表面の酸化皮膜が塩化アンモ
ニウム又はその含有物により除去可能な亜鉛合金を用
い、その溶融亜鉛合金に鉄系基材を浸漬し、前記鉄系基
材に付着した溶融亜鉛合金を、酸素含有ガス雰囲気中、
亜鉛合金の融点以上の温度で遠心除去する。亜鉛合金
は、ニッケル、スズなどを含有している。鉄系基材浸漬
時の溶融亜鉛合金の温度は350〜500℃である。前
記鉄系基材は、凹凸部を有していてもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、亜鉛合金を用いた
溶融メッキ方法およびその方法により得られたメッキ被
覆物並びに前記メッキをするための装置に関する。
溶融メッキ方法およびその方法により得られたメッキ被
覆物並びに前記メッキをするための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄鋼製品の腐食を防止するために
メッキが施されているが、メッキに対する高性能化の要
望は、さらに高まってきている。例えば、自動車の足ま
わり部品(ネジ類、プレス品など)には、高い耐塩害性
が求められ、ネジ類のメッキには、高いネジ精度が要求
される。防食処理としてのメッキ方法としては、ダクロ
タイズド処理(亜鉛−クロム酸の複合被膜処理)、電気
亜鉛メッキ、溶融亜鉛メッキなどが知られている。
メッキが施されているが、メッキに対する高性能化の要
望は、さらに高まってきている。例えば、自動車の足ま
わり部品(ネジ類、プレス品など)には、高い耐塩害性
が求められ、ネジ類のメッキには、高いネジ精度が要求
される。防食処理としてのメッキ方法としては、ダクロ
タイズド処理(亜鉛−クロム酸の複合被膜処理)、電気
亜鉛メッキ、溶融亜鉛メッキなどが知られている。
【0003】しかし、これらのメッキ方法では、上記要
求に応えるには困難である。例えば、ダクロタイズド処
理では、密着強度が小さく、屋外耐候性に乏しいため、
メッキ部品の用途が限定される。また、六価クロムの使
用は環境上好ましくない。電気亜鉛メッキでは、不メッ
キ部の発生を回避できないため、耐塩害性が低い。さら
に電気処理設備費が高価であり、メッキ浴管理が困難で
あるなど産業上不利である。また、溶融亜鉛メッキで
は、メッキ層の成長が速いため、例えば、ネジをメッキ
するとネジ部が厚くメッキされ、ネジ山が消失し、ネジ
精度が低下する。
求に応えるには困難である。例えば、ダクロタイズド処
理では、密着強度が小さく、屋外耐候性に乏しいため、
メッキ部品の用途が限定される。また、六価クロムの使
用は環境上好ましくない。電気亜鉛メッキでは、不メッ
キ部の発生を回避できないため、耐塩害性が低い。さら
に電気処理設備費が高価であり、メッキ浴管理が困難で
あるなど産業上不利である。また、溶融亜鉛メッキで
は、メッキ層の成長が速いため、例えば、ネジをメッキ
するとネジ部が厚くメッキされ、ネジ山が消失し、ネジ
精度が低下する。
【0004】特開昭60−155659号公報では、溶
融亜鉛メッキの耐食性を改善するため、5%以上のアル
ミニウムを含有する亜鉛−アルミニウム合金を溶融した
メッキ浴に鋼製品を浸漬し、引き上げた後、必要に応じ
て加熱しつつ、可逆回転方式で遠心分離するメッキ方法
が開示されている。しかし、亜鉛−アルミニウム合金を
用いて溶融メッキすると、メッキ被膜表面の酸化被膜を
除去できず、耐食性を向上できない。このため、特開昭
60−155659号公報では、遠心分離を非酸化性雰
囲気下で行い、気密状態を保持するため、設備構造が複
雑化するとともに、生産性が低下し、経済的でない。ま
た、融点が比較的高いアルミニウムを用いているため、
メッキ浴温度が高くなる。このため、ハイテンションボ
ルトなどの焼き入れにより高強度化された部材をメッキ
すると、メッキ中に焼きなましされ、強度が低下する。
融亜鉛メッキの耐食性を改善するため、5%以上のアル
ミニウムを含有する亜鉛−アルミニウム合金を溶融した
メッキ浴に鋼製品を浸漬し、引き上げた後、必要に応じ
て加熱しつつ、可逆回転方式で遠心分離するメッキ方法
が開示されている。しかし、亜鉛−アルミニウム合金を
用いて溶融メッキすると、メッキ被膜表面の酸化被膜を
除去できず、耐食性を向上できない。このため、特開昭
60−155659号公報では、遠心分離を非酸化性雰
囲気下で行い、気密状態を保持するため、設備構造が複
雑化するとともに、生産性が低下し、経済的でない。ま
た、融点が比較的高いアルミニウムを用いているため、
メッキ浴温度が高くなる。このため、ハイテンションボ
ルトなどの焼き入れにより高強度化された部材をメッキ
すると、メッキ中に焼きなましされ、強度が低下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ネジなどの凹凸部を有する鉄系部材でも、高い精度
で溶融亜鉛メッキできる方法及びそれを用いたメッキ被
覆物並びに前記メッキをするための装置を提供すること
にある。
は、ネジなどの凹凸部を有する鉄系部材でも、高い精度
で溶融亜鉛メッキできる方法及びそれを用いたメッキ被
覆物並びに前記メッキをするための装置を提供すること
にある。
【0006】本発明の他の目的は、比較的低温でも効率
よく溶融亜鉛メッキできる方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、耐食性の高いメッキ層を形
成できるメッキ方法を提供することにある。
よく溶融亜鉛メッキできる方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、耐食性の高いメッキ層を形
成できるメッキ方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、メッキ被膜表面の
酸化被膜が塩化アンモニウム又はその含有物により除去
可能な亜鉛合金を用い、その亜鉛合金の溶融体に鉄系部
材を浸漬して、酸素含有ガス中で遠心処理すると、精度
よく、耐食性の高いメッキ被膜を形成できることを見い
だし、本発明を完成した。
を解決するために鋭意検討した結果、メッキ被膜表面の
酸化被膜が塩化アンモニウム又はその含有物により除去
可能な亜鉛合金を用い、その亜鉛合金の溶融体に鉄系部
材を浸漬して、酸素含有ガス中で遠心処理すると、精度
よく、耐食性の高いメッキ被膜を形成できることを見い
だし、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明の亜鉛合金溶融メッキ方
法では、メッキ被膜表面の酸化被膜が塩化アンモニウム
又はその含有物により除去可能な亜鉛合金を用い、その
溶融亜鉛合金に鉄系基材を浸漬し、前記鉄系基材に付着
した溶融亜鉛合金を、酸素含有ガス雰囲気中、亜鉛合金
の融点以上の温度で遠心除去する。亜鉛合金は、ニッケ
ル、スズなどを含有していてもよい。また、鉄系基材は
凹凸部、特にネジ部を有していてもよい。前記鉄系基材
は、焼き入れ又は焼き戻しにより高強度化されていても
よい。メッキ浴の温度は350〜500℃であってもよ
い。
法では、メッキ被膜表面の酸化被膜が塩化アンモニウム
又はその含有物により除去可能な亜鉛合金を用い、その
溶融亜鉛合金に鉄系基材を浸漬し、前記鉄系基材に付着
した溶融亜鉛合金を、酸素含有ガス雰囲気中、亜鉛合金
の融点以上の温度で遠心除去する。亜鉛合金は、ニッケ
ル、スズなどを含有していてもよい。また、鉄系基材は
凹凸部、特にネジ部を有していてもよい。前記鉄系基材
は、焼き入れ又は焼き戻しにより高強度化されていても
よい。メッキ浴の温度は350〜500℃であってもよ
い。
【0009】さらに、本発明には前記方法により溶融メ
ッキされたメッキ被覆物が含まれ、また、前記溶融亜鉛
合金に鉄系基材を浸漬する浸漬装置と、浸漬処理した前
記鉄系基材を、酸素含有ガス中、合金の融点以上の温度
で遠心処理する遠心装置とを備えた亜鉛合金溶融メッキ
装置も含まれる。
ッキされたメッキ被覆物が含まれ、また、前記溶融亜鉛
合金に鉄系基材を浸漬する浸漬装置と、浸漬処理した前
記鉄系基材を、酸素含有ガス中、合金の融点以上の温度
で遠心処理する遠心装置とを備えた亜鉛合金溶融メッキ
装置も含まれる。
【0010】
【発明の実施の形態】[亜鉛合金]本発明で用いる亜鉛
合金は、その酸化被膜が、塩化アンモニウム又はその含
有物(例えば、塩化アンモニウム水溶液)により除去可
能であればよく、このような亜鉛合金としては、非アル
ミニウム系亜鉛合金、例えば、スズ、ニッケル、マグネ
シウムなどの非アルミニウム系金属と亜鉛との合金が挙
げられる。前記非アルミニウム系金属は、1種又は2種
以上組み合わせて使用できる。好ましい亜鉛合金は、亜
鉛−スズ系合金(亜鉛−スズ合金、亜鉛−スズ−マグネ
シウム合金)、亜鉛−ニッケル系合金(亜鉛−ニッケル
合金、亜鉛−スズ−ニッケル合金)など、特に亜鉛−ス
ズ合金である。亜鉛−スズ系合金を用いると、低温であ
っても均一にメッキ層を形成できる。また、ニッケル含
有亜鉛合金(亜鉛−ニッケル系合金)を用いると、薄く
高精度にメッキ層を形成できる。なお、必要に応じて、
亜鉛合金に代えて、亜鉛を用いてもよい。亜鉛メッキで
あっても、本発明のメッキ方法によれば、高精度にメッ
キ層を形成できる。
合金は、その酸化被膜が、塩化アンモニウム又はその含
有物(例えば、塩化アンモニウム水溶液)により除去可
能であればよく、このような亜鉛合金としては、非アル
ミニウム系亜鉛合金、例えば、スズ、ニッケル、マグネ
シウムなどの非アルミニウム系金属と亜鉛との合金が挙
げられる。前記非アルミニウム系金属は、1種又は2種
以上組み合わせて使用できる。好ましい亜鉛合金は、亜
鉛−スズ系合金(亜鉛−スズ合金、亜鉛−スズ−マグネ
シウム合金)、亜鉛−ニッケル系合金(亜鉛−ニッケル
合金、亜鉛−スズ−ニッケル合金)など、特に亜鉛−ス
ズ合金である。亜鉛−スズ系合金を用いると、低温であ
っても均一にメッキ層を形成できる。また、ニッケル含
有亜鉛合金(亜鉛−ニッケル系合金)を用いると、薄く
高精度にメッキ層を形成できる。なお、必要に応じて、
亜鉛合金に代えて、亜鉛を用いてもよい。亜鉛メッキで
あっても、本発明のメッキ方法によれば、高精度にメッ
キ層を形成できる。
【0011】亜鉛合金中の亜鉛と非アルミニウム系金属
との割合は、非アルミニウム系金属の種類に応じて適宜
選択でき、例えば、亜鉛−スズ系合金において、亜鉛と
スズとの割合は、亜鉛/スズ=2/98〜98/2(重
量比)程度、好ましくは30/70〜90/10(重量
比)程度、さらに好ましくは40/60〜80/20
(重量比)程度[特に、50/50〜70/30(重量
比)程度]である。また、亜鉛−ニッケル系合金におい
て、亜鉛とニッケルとの割合は、亜鉛/ニッケル=99
/1〜99.99/0.01(重量比)程度、好ましく
は99.5/0.5〜99.99/0.01(重量比)
程度、さらに好ましくは99.9/0.1〜99.98
/0.02(重量比)程度である。
との割合は、非アルミニウム系金属の種類に応じて適宜
選択でき、例えば、亜鉛−スズ系合金において、亜鉛と
スズとの割合は、亜鉛/スズ=2/98〜98/2(重
量比)程度、好ましくは30/70〜90/10(重量
比)程度、さらに好ましくは40/60〜80/20
(重量比)程度[特に、50/50〜70/30(重量
比)程度]である。また、亜鉛−ニッケル系合金におい
て、亜鉛とニッケルとの割合は、亜鉛/ニッケル=99
/1〜99.99/0.01(重量比)程度、好ましく
は99.5/0.5〜99.99/0.01(重量比)
程度、さらに好ましくは99.9/0.1〜99.98
/0.02(重量比)程度である。
【0012】なお、前記亜鉛合金は、銅、チタン、ジル
コニウム、ナトリウムなどを含んでいてもよい。また、
亜鉛合金は、特に断りがない限り、不可避的不純物、例
えば、鉛、鉄、カドミウム、アルミニウムなどを含んで
いてもよい。
コニウム、ナトリウムなどを含んでいてもよい。また、
亜鉛合金は、特に断りがない限り、不可避的不純物、例
えば、鉛、鉄、カドミウム、アルミニウムなどを含んで
いてもよい。
【0013】[鉄系基材]本発明に適用できる鉄系基材
は、鉄分を含み、かつ溶融亜鉛合金メッキが可能であれ
ば、特に制限されない。好ましい鉄系基材としては、腐
食性を有する鉄鋼材料が使用され、鋼材の成分、組成割
合は特に制限されない。
は、鉄分を含み、かつ溶融亜鉛合金メッキが可能であれ
ば、特に制限されない。好ましい鉄系基材としては、腐
食性を有する鉄鋼材料が使用され、鋼材の成分、組成割
合は特に制限されない。
【0014】鉄系基材としては、板状形状(鋼板、板帯
など)、線状形状(鋼線など)、筒状形状、立体形状
(鋳物など)などの種々の形状を有する基材が使用で
き、特に、遠心が容易な鉄系基材、例えば、小型の鉄系
基材(ボルト、ナット、ボンベチェーン、瓦釘、伸縮継
手、特装車用金具部品、ターンパックルパイプ、防霜フ
ァン、送電金具など)が有利に使用できる。なお、必要
ならば、比較的大型の鉄系基材、例えば、高欄、親柱、
橋梁用防護柵、道路標識、道路用ガードフェンス、河川
用フェンス、落石防止網などを用いてもよい。
など)、線状形状(鋼線など)、筒状形状、立体形状
(鋳物など)などの種々の形状を有する基材が使用で
き、特に、遠心が容易な鉄系基材、例えば、小型の鉄系
基材(ボルト、ナット、ボンベチェーン、瓦釘、伸縮継
手、特装車用金具部品、ターンパックルパイプ、防霜フ
ァン、送電金具など)が有利に使用できる。なお、必要
ならば、比較的大型の鉄系基材、例えば、高欄、親柱、
橋梁用防護柵、道路標識、道路用ガードフェンス、河川
用フェンス、落石防止網などを用いてもよい。
【0015】特に本発明のメッキ方法は、メッキ被覆の
厚みを均一かつ薄く形成でき、高いネジ精度を有してい
るため、凹凸部を有する鉄鋼製品のメッキに有利であ
る。凹凸部を有する鉄鋼製品としては、ネジ類、ボル
ト、瓦釘などのように軸部に凹凸部(例えば、ネジ部な
ど)を有する鉄鋼製品、プラスネジ、マイナスネジなど
のように頭部に凹凸部(例えば、十字形状の凹部、−字
形状の凹部など)を有する鉄鋼製品などが挙げられる。
ネジ部のピッチは、例えば、0.2〜30mm(例えば
1〜30mm)程度、好ましくは0.2〜10mm程
度、さらに好ましくは0.2〜5mm程度である。
厚みを均一かつ薄く形成でき、高いネジ精度を有してい
るため、凹凸部を有する鉄鋼製品のメッキに有利であ
る。凹凸部を有する鉄鋼製品としては、ネジ類、ボル
ト、瓦釘などのように軸部に凹凸部(例えば、ネジ部な
ど)を有する鉄鋼製品、プラスネジ、マイナスネジなど
のように頭部に凹凸部(例えば、十字形状の凹部、−字
形状の凹部など)を有する鉄鋼製品などが挙げられる。
ネジ部のピッチは、例えば、0.2〜30mm(例えば
1〜30mm)程度、好ましくは0.2〜10mm程
度、さらに好ましくは0.2〜5mm程度である。
【0016】上記ネジ類には、先端部にドリル部が形成
されたドリルネジ(又はドリリングタッピングネジ)も
含まれる。ドリルネジに本発明を適用すると、ドリルネ
ジのドリル性能及びねじ込み性能を大きく改善でき、短
時間でドリリングできる。ドリリングタッピングネジな
どのドリルネジとしては、溶融亜鉛合金メッキが可能で
あればよく、軸部と頭部とで構成されたネジにおいて、
軸部の先端部にドリル部を形成し、軸部にネジ山を形成
した種々のネジが使用できる。ドリルネジは、通常、鉄
系素材(鋼やステンレススチールなど)、例えば、腐食
性を有する鉄鋼材料で形成されている。なお、ドリルネ
ジの頭部の形状(なべ型、皿型、丸皿型、つば付き六角
型、トランペット型)、ネジ先の形状(とがり先、切り
刃先など)、ネジ山の条数(一条、二条など)やネジ山
数(例えば、8〜24山など)は特に制限されない。
されたドリルネジ(又はドリリングタッピングネジ)も
含まれる。ドリルネジに本発明を適用すると、ドリルネ
ジのドリル性能及びねじ込み性能を大きく改善でき、短
時間でドリリングできる。ドリリングタッピングネジな
どのドリルネジとしては、溶融亜鉛合金メッキが可能で
あればよく、軸部と頭部とで構成されたネジにおいて、
軸部の先端部にドリル部を形成し、軸部にネジ山を形成
した種々のネジが使用できる。ドリルネジは、通常、鉄
系素材(鋼やステンレススチールなど)、例えば、腐食
性を有する鉄鋼材料で形成されている。なお、ドリルネ
ジの頭部の形状(なべ型、皿型、丸皿型、つば付き六角
型、トランペット型)、ネジ先の形状(とがり先、切り
刃先など)、ネジ山の条数(一条、二条など)やネジ山
数(例えば、8〜24山など)は特に制限されない。
【0017】また、本発明では、比較的低温でもメッキ
できるため、焼き入れ又は焼き戻しにより高強度化され
た鉄系基材、例えば、ハイテンションボルトなどをメッ
キしても、焼きなましによる軟化の虞がなく有利であ
る。なお、鉄系基材としてドリルネジを用いる場合、ド
リルネジは、通常、焼き入れ及び/又は焼き戻し処理が
施されている。このような鋼製ドリルネジは、通常、刃
先のビッカース硬度550以上、心部のビッカース硬度
200〜500程度の硬度を有していてもよい。
できるため、焼き入れ又は焼き戻しにより高強度化され
た鉄系基材、例えば、ハイテンションボルトなどをメッ
キしても、焼きなましによる軟化の虞がなく有利であ
る。なお、鉄系基材としてドリルネジを用いる場合、ド
リルネジは、通常、焼き入れ及び/又は焼き戻し処理が
施されている。このような鋼製ドリルネジは、通常、刃
先のビッカース硬度550以上、心部のビッカース硬度
200〜500程度の硬度を有していてもよい。
【0018】なお、鉄系基材は、通常、溶融メッキに先
だって、慣用の前処理、例えば、脱脂処理、酸洗浄処理
などに供してもよい。 [浸漬装置]浸漬装置(メッキ装置)としては、慣用の
浸漬装置、例えば、鉄系基材を浸漬するための溶融亜鉛
合金を収容するメッキ浴を備えた浸漬装置を使用でき
る。鉄系基材をメッキ浴に浸漬し、溶融メッキすること
により鉄系基材にメッキ層を形成できる。
だって、慣用の前処理、例えば、脱脂処理、酸洗浄処理
などに供してもよい。 [浸漬装置]浸漬装置(メッキ装置)としては、慣用の
浸漬装置、例えば、鉄系基材を浸漬するための溶融亜鉛
合金を収容するメッキ浴を備えた浸漬装置を使用でき
る。鉄系基材をメッキ浴に浸漬し、溶融メッキすること
により鉄系基材にメッキ層を形成できる。
【0019】メッキ浴の温度は、亜鉛合金の融点以上の
温度であり、亜鉛合金の融点より20℃以上高い場合が
多い。メッキ浴の温度としては、例えば、350〜55
0℃、好ましくは400〜500℃、さらに好ましくは
420〜480℃程度である。また、亜鉛合金の組成に
よっては、より低い温度であってもよく、例えば、亜鉛
−スズ合金を用いた場合のメッキ浴の温度は、例えば、
350〜500℃程度、好ましくは360〜480℃程
度、さらに好ましくは380〜450℃程度である。メ
ッキ浴の温度が低いと、ハイテンションボルトなどの高
強度化された鉄系基材をメッキしても、焼きなましによ
る軟化の虞がなく、高強度を維持できる。
温度であり、亜鉛合金の融点より20℃以上高い場合が
多い。メッキ浴の温度としては、例えば、350〜55
0℃、好ましくは400〜500℃、さらに好ましくは
420〜480℃程度である。また、亜鉛合金の組成に
よっては、より低い温度であってもよく、例えば、亜鉛
−スズ合金を用いた場合のメッキ浴の温度は、例えば、
350〜500℃程度、好ましくは360〜480℃程
度、さらに好ましくは380〜450℃程度である。メ
ッキ浴の温度が低いと、ハイテンションボルトなどの高
強度化された鉄系基材をメッキしても、焼きなましによ
る軟化の虞がなく、高強度を維持できる。
【0020】浸漬時間は、所望するメッキ層の厚さに応
じて適宜選択でき、例えば、1秒〜5分、好ましくは1
5秒〜3分程度である。なお、上記浸漬装置(メッキ装
置)は、鉄系基材をメッキ浴に浸漬し、遠心装置へ搬送
又は移動させるため、移動手段(移動装置)を備えてい
てもよい。移動手段としては、慣用の移動手段が利用で
き、鉄系基材に応じて適宜選択できる。例えば、鉄系基
材としてボルト類、ナット、瓦釘、ボンベチェーンなど
の小型部材を用いる場合、溶融物が漏出可能な収容容器
[例えば、網カゴ状(メッシュ状)バスケット、バケッ
トなど]に小型部材を入れて、前記収容容器を移動する
場合がある。この場合、移動手段としては、例えば、前
記収容容器を上下方向に移動させるための昇降装置、メ
ッキ浴の上方においてメッキ浴と遠心装置との間を往復
させるための往復装置などが挙げられる。なお、往復装
置は、メッキ浴から引き上げられた収容容器を遠心装置
に搬送するとともに、前記メッキ浴上を経て収容容器の
昇降部位に復帰可能であってもよい。このような移動手
段により、鉄系基材の入った収容部材を浴内に浸漬し、
取出して、遠心装置に移動させることができる。
じて適宜選択でき、例えば、1秒〜5分、好ましくは1
5秒〜3分程度である。なお、上記浸漬装置(メッキ装
置)は、鉄系基材をメッキ浴に浸漬し、遠心装置へ搬送
又は移動させるため、移動手段(移動装置)を備えてい
てもよい。移動手段としては、慣用の移動手段が利用で
き、鉄系基材に応じて適宜選択できる。例えば、鉄系基
材としてボルト類、ナット、瓦釘、ボンベチェーンなど
の小型部材を用いる場合、溶融物が漏出可能な収容容器
[例えば、網カゴ状(メッシュ状)バスケット、バケッ
トなど]に小型部材を入れて、前記収容容器を移動する
場合がある。この場合、移動手段としては、例えば、前
記収容容器を上下方向に移動させるための昇降装置、メ
ッキ浴の上方においてメッキ浴と遠心装置との間を往復
させるための往復装置などが挙げられる。なお、往復装
置は、メッキ浴から引き上げられた収容容器を遠心装置
に搬送するとともに、前記メッキ浴上を経て収容容器の
昇降部位に復帰可能であってもよい。このような移動手
段により、鉄系基材の入った収容部材を浴内に浸漬し、
取出して、遠心装置に移動させることができる。
【0021】[遠心装置]浸漬装置により鉄系基材に付
着した過剰な溶融亜鉛合金は、遠心装置により遠心力を
作用させて除去できる。これにより、メッキ厚みを均一
かつ薄くでき、メッキ精度を向上できる。
着した過剰な溶融亜鉛合金は、遠心装置により遠心力を
作用させて除去できる。これにより、メッキ厚みを均一
かつ薄くでき、メッキ精度を向上できる。
【0022】図1は、本発明で用いる遠心装置を説明す
るための概略図である。遠心装置は、鉄系基材を収納す
るためのバスケット1、このバスケット1を着脱可能に
装着するための内カゴ2、前記バスケット1及び内カゴ
2を回転可能に収納する内筒3とで構成されている。な
お、内カゴ2の周壁は、メッシュ状であり、鉄系基材か
ら振り切られた溶融亜鉛合金が通過可能である。また、
内カゴ2には、バスケット1に対する位置決め部が形成
され、内カゴ2の回転に伴ってバスケット1も同伴して
回転可能である。また、内筒3内は、亜鉛合金の融点以
上の温度に加熱するため、加熱装置5により加熱可能で
ある。
るための概略図である。遠心装置は、鉄系基材を収納す
るためのバスケット1、このバスケット1を着脱可能に
装着するための内カゴ2、前記バスケット1及び内カゴ
2を回転可能に収納する内筒3とで構成されている。な
お、内カゴ2の周壁は、メッシュ状であり、鉄系基材か
ら振り切られた溶融亜鉛合金が通過可能である。また、
内カゴ2には、バスケット1に対する位置決め部が形成
され、内カゴ2の回転に伴ってバスケット1も同伴して
回転可能である。また、内筒3内は、亜鉛合金の融点以
上の温度に加熱するため、加熱装置5により加熱可能で
ある。
【0023】溶融亜鉛合金に浸漬してメッキした鉄系基
材は、バスケット1の中に収納されている。なお、浸漬
装置の収納容器をバスケット1として使用すると、鉄系
基材をバスケット1に収納したまま、メッキ浴に浸漬
し、メッキし、遠心装置により遠心できるため便利であ
る。
材は、バスケット1の中に収納されている。なお、浸漬
装置の収納容器をバスケット1として使用すると、鉄系
基材をバスケット1に収納したまま、メッキ浴に浸漬
し、メッキし、遠心装置により遠心できるため便利であ
る。
【0024】そして、内カゴ2及びバスケット1は、モ
ーター4により回転可能に設けられている。内カゴ2に
装着したバスケット1を遠心することにより、鉄系基材
から過剰の溶融亜鉛合金を除去できる。遠心は、モータ
ー4の回転力を、プーリー6を介して、シャフト7に伝
達し、内カゴ2を回転させることにより行うことができ
る。
ーター4により回転可能に設けられている。内カゴ2に
装着したバスケット1を遠心することにより、鉄系基材
から過剰の溶融亜鉛合金を除去できる。遠心は、モータ
ー4の回転力を、プーリー6を介して、シャフト7に伝
達し、内カゴ2を回転させることにより行うことができ
る。
【0025】回転速度は、遠心半径に応じて適宜選択で
き、例えば、周速1〜50m/秒、好ましくは5〜50
m/秒(例えば、5〜40m/秒)、さらに好ましくは
10〜50m/秒(例えば、10〜30m/秒)程度の
範囲から選択できる。具体的には、遠心半径が500m
mの場合、回転速度は20〜1000r.p.m.程度(例え
ば、20〜800r.p.m.程度)、好ましくは100〜1
000r.p.m.程度(例えば、100〜800r.p.m.程
度)、さらに好ましくは200〜1000r.p.m.程度
(例えば、200〜600r.p.m.程度)である。なお、
回転方向は正逆切り替え可能であってもよい。正逆両方
向に回転可能であると、鉄系基材の凹部に溜まった亜鉛
合金をより効率的に除去(振り切り)できる。特に、プ
ラスネジの頭部の十字型の凹部などは、正逆両回転によ
り効率的に除去できる。
き、例えば、周速1〜50m/秒、好ましくは5〜50
m/秒(例えば、5〜40m/秒)、さらに好ましくは
10〜50m/秒(例えば、10〜30m/秒)程度の
範囲から選択できる。具体的には、遠心半径が500m
mの場合、回転速度は20〜1000r.p.m.程度(例え
ば、20〜800r.p.m.程度)、好ましくは100〜1
000r.p.m.程度(例えば、100〜800r.p.m.程
度)、さらに好ましくは200〜1000r.p.m.程度
(例えば、200〜600r.p.m.程度)である。なお、
回転方向は正逆切り替え可能であってもよい。正逆両方
向に回転可能であると、鉄系基材の凹部に溜まった亜鉛
合金をより効率的に除去(振り切り)できる。特に、プ
ラスネジの頭部の十字型の凹部などは、正逆両回転によ
り効率的に除去できる。
【0026】遠心時間は、例えば、1秒〜1分程度、好
ましくは2秒〜30秒程度、さらに好ましくは3秒〜3
0秒程度である。遠心中は、亜鉛合金が固化しないよう
に、内筒3内を加熱する。このように加熱手段と遠心手
段を組み合わせると、加熱しながら遠心処理するため、
過剰の溶融亜鉛合金が固化することがなく、鉄系基材の
表面全体から過剰の溶融金属を均一かつ効率よく除去
(振り切り)でき、メッキ厚みを薄くできる。内筒3内
の加熱は、加熱装置5により加熱された気体を、内筒3
内の底部の凸部から延びている加熱気体供給ライン10
を通じて、内筒3内に供給することにより行うことがで
きる。なお、内筒3の開口部は、蓋8により開閉可能で
ある。このため、遠心処理過程において、内カゴ2にバ
スケット1を装着した状態で、内筒3の開口部を蓋8で
閉塞することにより、内筒3からの放熱を抑制し、溶融
メッキが施された鉄系基材を効果的に加熱できる。
ましくは2秒〜30秒程度、さらに好ましくは3秒〜3
0秒程度である。遠心中は、亜鉛合金が固化しないよう
に、内筒3内を加熱する。このように加熱手段と遠心手
段を組み合わせると、加熱しながら遠心処理するため、
過剰の溶融亜鉛合金が固化することがなく、鉄系基材の
表面全体から過剰の溶融金属を均一かつ効率よく除去
(振り切り)でき、メッキ厚みを薄くできる。内筒3内
の加熱は、加熱装置5により加熱された気体を、内筒3
内の底部の凸部から延びている加熱気体供給ライン10
を通じて、内筒3内に供給することにより行うことがで
きる。なお、内筒3の開口部は、蓋8により開閉可能で
ある。このため、遠心処理過程において、内カゴ2にバ
スケット1を装着した状態で、内筒3の開口部を蓋8で
閉塞することにより、内筒3からの放熱を抑制し、溶融
メッキが施された鉄系基材を効果的に加熱できる。
【0027】加熱温度は、亜鉛合金の融点以上の温度、
例えば、350〜600℃程度、好ましくは350〜5
00℃程度、さらに好ましくは350〜480℃(例え
ば、380〜450℃)程度の範囲から選択できる。
例えば、350〜600℃程度、好ましくは350〜5
00℃程度、さらに好ましくは350〜480℃(例え
ば、380〜450℃)程度の範囲から選択できる。
【0028】なお、本発明では、メッキ被膜の表面の酸
化被膜は、塩化アンモニウム又はその含有物で処理する
ことにより容易に除去できる。このため、空気中などの
酸素含有ガス中で遠心可能である。従って、前記加熱気
体として、加熱空気などの加熱酸素含有ガスが使用でき
る。そして、不活性ガス雰囲気にするための特別な装置
が必要ないため、経済的である。また、酸素含有ガスと
接触してもよいため、従来の非酸化性雰囲気下で遠心す
る必要がある装置と異なり、遠心装置をメッキ浴上に設
ける必要はない。なお、必要ならば、不活性ガスと酸素
含有ガスとの混合気体雰囲気下で遠心してもよい。
化被膜は、塩化アンモニウム又はその含有物で処理する
ことにより容易に除去できる。このため、空気中などの
酸素含有ガス中で遠心可能である。従って、前記加熱気
体として、加熱空気などの加熱酸素含有ガスが使用でき
る。そして、不活性ガス雰囲気にするための特別な装置
が必要ないため、経済的である。また、酸素含有ガスと
接触してもよいため、従来の非酸化性雰囲気下で遠心す
る必要がある装置と異なり、遠心装置をメッキ浴上に設
ける必要はない。なお、必要ならば、不活性ガスと酸素
含有ガスとの混合気体雰囲気下で遠心してもよい。
【0029】前記内筒3の底部のうち周縁部には凹部
(凹溝部)が形成され、この凹部(凹溝)には排出口
(排出路)9が形成されており、この排出口9からは、
遠心処理により鉄系基材から除去された溶融亜鉛合金を
排出し、回収している。なお、排出口9からは、前記内
筒3内の加熱気体も排出可能である。そのため、排出口
(排出路)9も加熱可能であり、排出口9での溶融亜鉛
合金の固化を防止できる。特に、排気口としても機能す
る排出口(排出路)9が、上部ではなく内筒3の底部に
形成され、かつ内筒3の開口部が蓋8で閉塞されている
ため、加熱気体が上方から流出するのを防止でき、加熱
装置5により加熱された気体を内筒3内に滞留させるこ
とができ、溶融メッキ処理が施された鉄系基材の加熱効
率及び遠心処理効率を高めることができる。
(凹溝部)が形成され、この凹部(凹溝)には排出口
(排出路)9が形成されており、この排出口9からは、
遠心処理により鉄系基材から除去された溶融亜鉛合金を
排出し、回収している。なお、排出口9からは、前記内
筒3内の加熱気体も排出可能である。そのため、排出口
(排出路)9も加熱可能であり、排出口9での溶融亜鉛
合金の固化を防止できる。特に、排気口としても機能す
る排出口(排出路)9が、上部ではなく内筒3の底部に
形成され、かつ内筒3の開口部が蓋8で閉塞されている
ため、加熱気体が上方から流出するのを防止でき、加熱
装置5により加熱された気体を内筒3内に滞留させるこ
とができ、溶融メッキ処理が施された鉄系基材の加熱効
率及び遠心処理効率を高めることができる。
【0030】なお、前記排気口は、内筒の適当な部位に
形成できるが、鉄系基材の加熱効率及び遠心処理効率を
高めるためには、加熱気体を内筒の上方ではなく下方に
案内して排気するのが好ましい。また、図示する例で
は、前記内カゴ2からは、回転軸心としての支柱が、内
カゴ2に対して位置決めして装着されたバスケット1の
軸心部を貫通して上方に延びており、支柱の先端部が蓋
の内壁の回転可能に保持されている。しかし、上記内カ
ゴ2が回転可能である限り、上記支柱は必ずしも必要で
はない。
形成できるが、鉄系基材の加熱効率及び遠心処理効率を
高めるためには、加熱気体を内筒の上方ではなく下方に
案内して排気するのが好ましい。また、図示する例で
は、前記内カゴ2からは、回転軸心としての支柱が、内
カゴ2に対して位置決めして装着されたバスケット1の
軸心部を貫通して上方に延びており、支柱の先端部が蓋
の内壁の回転可能に保持されている。しかし、上記内カ
ゴ2が回転可能である限り、上記支柱は必ずしも必要で
はない。
【0031】メッキ被覆物表面の酸化被膜は、塩化アン
モニウム又はその含有物により除去できる。例えば、塩
化アンモニウム又はその含有物(例えば、塩化アンモニ
ウム水溶液)を散布することにより、又は塩化アンモニ
ウム又はその含有物にメッキ被覆物を浸漬することによ
り除去できる。
モニウム又はその含有物により除去できる。例えば、塩
化アンモニウム又はその含有物(例えば、塩化アンモニ
ウム水溶液)を散布することにより、又は塩化アンモニ
ウム又はその含有物にメッキ被覆物を浸漬することによ
り除去できる。
【0032】このようにして得られたメッキ被覆物は、
メッキ厚みが、例えば、1〜100μm程度、好ましく
は5〜80μm程度、さらに好ましくは10〜50μm
程度と薄い。このため、前記メッキ被覆物は高いネジ精
度を有している。また、鉄系基材にドリルネジを用いた
場合のメッキ層の厚みは、例えば、3〜50μm程度、
好ましくは5〜50μm程度、さらに好ましくは10〜
50μm程度(例えば、10〜40μm程度)、特に1
0〜30μm程度である。このように本発明の方法をド
リルネジに適用すると、ドリルネジに薄くて均一なメッ
キ層を付与できる。このため、ドリル性能およびねじ込
み性能のばらつきがなく、高い信頼性でドリルネジを高
い歩留まりで製造できる。
メッキ厚みが、例えば、1〜100μm程度、好ましく
は5〜80μm程度、さらに好ましくは10〜50μm
程度と薄い。このため、前記メッキ被覆物は高いネジ精
度を有している。また、鉄系基材にドリルネジを用いた
場合のメッキ層の厚みは、例えば、3〜50μm程度、
好ましくは5〜50μm程度、さらに好ましくは10〜
50μm程度(例えば、10〜40μm程度)、特に1
0〜30μm程度である。このように本発明の方法をド
リルネジに適用すると、ドリルネジに薄くて均一なメッ
キ層を付与できる。このため、ドリル性能およびねじ込
み性能のばらつきがなく、高い信頼性でドリルネジを高
い歩留まりで製造できる。
【0033】また、本発明のメッキ被覆物は、所定の亜
鉛合金によりメッキしているため、メッキ層にピンホー
ルがなく、長期に亘って優れた防食性を示す。
鉛合金によりメッキしているため、メッキ層にピンホー
ルがなく、長期に亘って優れた防食性を示す。
【0034】
【発明の効果】本発明によると、所定の亜鉛合金を用い
て、浸漬と遠心とによりメッキ被覆物を形成するため、
ネジなどの凹凸部を有する鉄系基材でも、精度高くメッ
キできる。また、比較的低温でも効率よくメッキできる
ため、ハイテンションボルトなどの高強度化された鉄系
基材をメッキしても軟化しない。さらに、本発明の方法
では、耐食性のよいメッキ被覆物が形成できる。
て、浸漬と遠心とによりメッキ被覆物を形成するため、
ネジなどの凹凸部を有する鉄系基材でも、精度高くメッ
キできる。また、比較的低温でも効率よくメッキできる
ため、ハイテンションボルトなどの高強度化された鉄系
基材をメッキしても軟化しない。さらに、本発明の方法
では、耐食性のよいメッキ被覆物が形成できる。
【0035】
【実施例】以下に、実施例及び比較例に基づいて本発明
をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によ
り限定されるものではない。
をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によ
り限定されるものではない。
【0036】実施例1 瓦釘(長さ30mm、直径3mm)を、脱脂処理、塩酸
による酸洗浄処理した後、塩化亜鉛30g/L、塩化ア
ンモニウム100g/Lを含む水溶液フラックスに浸漬
しフラックス浸漬処理した。瓦釘を図1に示す着脱可能
なバスケット1に入れ、バスケットごと410℃の亜鉛
−スズ合金浴[スズ/亜鉛=60/40(重量比)]
に、約90秒浸漬した。瓦釘の入ったバスケット1を取
り出し、図1の内カゴ2に装着し、加熱装置5(燃焼ユ
ニット)により内筒3内を410℃に維持しながら、約
300r.p.m.(周速約16m/秒)で15秒遠心し、過
剰の合金を除去することにより、メッキ被覆物を得た。
メッキ被覆物は、2〜5重量%の塩化アンモニウム水溶
液により洗浄処理した。
による酸洗浄処理した後、塩化亜鉛30g/L、塩化ア
ンモニウム100g/Lを含む水溶液フラックスに浸漬
しフラックス浸漬処理した。瓦釘を図1に示す着脱可能
なバスケット1に入れ、バスケットごと410℃の亜鉛
−スズ合金浴[スズ/亜鉛=60/40(重量比)]
に、約90秒浸漬した。瓦釘の入ったバスケット1を取
り出し、図1の内カゴ2に装着し、加熱装置5(燃焼ユ
ニット)により内筒3内を410℃に維持しながら、約
300r.p.m.(周速約16m/秒)で15秒遠心し、過
剰の合金を除去することにより、メッキ被覆物を得た。
メッキ被覆物は、2〜5重量%の塩化アンモニウム水溶
液により洗浄処理した。
【0037】比較例1 410℃の亜鉛−スズ合金浴に代えて、490〜510
℃の亜鉛浴を用いる以外は実施例1と同様にして操作し
た。
℃の亜鉛浴を用いる以外は実施例1と同様にして操作し
た。
【0038】実施例2 瓦釘に代えて、ボンベチェーン(全長30cm)を用い
る以外は、実施例1と同様に操作した。
る以外は、実施例1と同様に操作した。
【0039】比較例2 実施例2のボンベチェーンを、塩化亜鉛アンモン浴によ
り電気亜鉛メッキした(JIS H8610 1種B
3級)。
り電気亜鉛メッキした(JIS H8610 1種B
3級)。
【0040】実施例1、2及び比較例1、2で得られた
鉄系基材(瓦釘又はボンベチェーン)をJIS H 8
502に規定する中性塩水噴霧試験方法(塩化ナトリウ
ムの調製時の濃度40g/L、pH6.5〜7.2)に
供した。塩水噴霧後の腐食の経時変化を、下記基準に基
づいて目視で判定した。
鉄系基材(瓦釘又はボンベチェーン)をJIS H 8
502に規定する中性塩水噴霧試験方法(塩化ナトリウ
ムの調製時の濃度40g/L、pH6.5〜7.2)に
供した。塩水噴霧後の腐食の経時変化を、下記基準に基
づいて目視で判定した。
【0041】 ◎:基材の表面に、錆は発生せず光沢を有している ○:基材の表面に、うっすらと白錆が発生している △:基材の表面に激しく白錆が発生し、表面に錆の盛り
上がりが見られる ×:基材の表面に、赤錆が発生している 結果を表1に示す。
上がりが見られる ×:基材の表面に、赤錆が発生している 結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1から明らかなように、実施例のメッキ
被覆物は、耐食性が高い。 実施例3 ネジ(長さ50mm、直径8mm)を、450℃の亜鉛
−ニッケル合金浴[亜鉛/ニッケル=99.96/0.
04(重量比)]に、約90秒浸漬する以外は実施例1
と同様に操作した。
被覆物は、耐食性が高い。 実施例3 ネジ(長さ50mm、直径8mm)を、450℃の亜鉛
−ニッケル合金浴[亜鉛/ニッケル=99.96/0.
04(重量比)]に、約90秒浸漬する以外は実施例1
と同様に操作した。
【0044】実施例4 亜鉛−ニッケル合金浴[亜鉛/ニッケル=99.95/
0.05(重量比)]を用いる以外は実施例3と同様に
操作した。
0.05(重量比)]を用いる以外は実施例3と同様に
操作した。
【0045】実施例3及び4で得られたネジの軸を、軸
方向に切断し、断面の拡大写真(50倍)を撮影したと
ころ、ネジ山の頂上部、谷底部を含め、いずれの部分で
も薄く(約50μm)均一に精度高くメッキされてい
た。
方向に切断し、断面の拡大写真(50倍)を撮影したと
ころ、ネジ山の頂上部、谷底部を含め、いずれの部分で
も薄く(約50μm)均一に精度高くメッキされてい
た。
【0046】実施例5 瓦釘に代えて、鋼製ドリリングタッピングネジ(呼び
4.8×19,切り刃先)を用いる以外は、実施例1と
同様に操作することにより、亜鉛−スズメッキされたド
リルネジを得た。
4.8×19,切り刃先)を用いる以外は、実施例1と
同様に操作することにより、亜鉛−スズメッキされたド
リルネジを得た。
【0047】比較例3 加熱装置5により内筒3内を加熱することなく、実施例
5と同様にしてドリルネジを得た。
5と同様にしてドリルネジを得た。
【0048】比較例4 温度410℃の亜鉛−スズ合金浴[スズ/亜鉛=60/
40(重量比)]に代えて温度460℃の亜鉛浴を用い
るとともに、加熱装置5により内筒3内を加熱すること
なく、実施例1と同様にしてドリルネジを得た。
40(重量比)]に代えて温度460℃の亜鉛浴を用い
るとともに、加熱装置5により内筒3内を加熱すること
なく、実施例1と同様にしてドリルネジを得た。
【0049】そして、実施例5,比較例3および比較例
4で得られたドリルネジのドリル性能(ねじ込み性)
を、JIS B 1125に規定するねじ込み性試験に
準じて評価した。なお、ねじ込み性試験は、板厚0.6
mmの圧延鋼板と板厚2.3mmの圧延鋼板とを重ね、
電気ドライバーを用い、荷重15kgf、回転速度25
00r.p.m.でドリリングし、試験鋼板にネジ先(刃先)
が接してから、最初の完全ネジ山が貫通する間での時間
(秒)を測定することにより行った。また、ドリルネジ
の性能のばらつきを調べるため、約10本のドリルネジ
についてねじ込み性を評価し、平均値を算出した。
4で得られたドリルネジのドリル性能(ねじ込み性)
を、JIS B 1125に規定するねじ込み性試験に
準じて評価した。なお、ねじ込み性試験は、板厚0.6
mmの圧延鋼板と板厚2.3mmの圧延鋼板とを重ね、
電気ドライバーを用い、荷重15kgf、回転速度25
00r.p.m.でドリリングし、試験鋼板にネジ先(刃先)
が接してから、最初の完全ネジ山が貫通する間での時間
(秒)を測定することにより行った。また、ドリルネジ
の性能のばらつきを調べるため、約10本のドリルネジ
についてねじ込み性を評価し、平均値を算出した。
【0050】結果を表2に示す。なお、参考例として、
溶融メッキ処理しなかったドリリングタッピングネジに
ついて調べたねじ込み性の結果をあわせて示す。
溶融メッキ処理しなかったドリリングタッピングネジに
ついて調べたねじ込み性の結果をあわせて示す。
【0051】
【表2】
【0052】表2から明らかなように、加熱することな
く遠心処理した比較例3(溶融亜鉛−スズメッキ)と比
較例4(溶融亜鉛メッキ)では大きな差が認められなか
ったものの、加熱しながら遠心処理した実施例5(溶融
亜鉛−スズメッキ)では、ドリルネジのねじ込み性能を
大きく改善できる。しかも、実施例5で得られたドリル
ネジは、比較例3および4で得られたドリルネジに比べ
てドリル性能のばらつきが小さい。
く遠心処理した比較例3(溶融亜鉛−スズメッキ)と比
較例4(溶融亜鉛メッキ)では大きな差が認められなか
ったものの、加熱しながら遠心処理した実施例5(溶融
亜鉛−スズメッキ)では、ドリルネジのねじ込み性能を
大きく改善できる。しかも、実施例5で得られたドリル
ネジは、比較例3および4で得られたドリルネジに比べ
てドリル性能のばらつきが小さい。
【0053】なお、実施例5で得られたドリルネジの断
面の顕微鏡写真(倍率100倍)を図2に示し、比較例
3で得られたドリルネジの断面の顕微鏡写真(倍率10
0倍)を図3に示す。図2と図3との対比から明らかな
ように、比較例3のドリルネジに比べて実施例5のドリ
ルネジは、メッキ層の厚みが薄く均一であり、表面が平
滑である。なお、実施例5のドリルネジのメッキ層の厚
みは約20〜50μmであった。これに対して、比較例
3で得られたドリルネジのメッキ層の厚みは約20〜1
50μmであり、メッキ層には突起部が形成され、不均
一であった。
面の顕微鏡写真(倍率100倍)を図2に示し、比較例
3で得られたドリルネジの断面の顕微鏡写真(倍率10
0倍)を図3に示す。図2と図3との対比から明らかな
ように、比較例3のドリルネジに比べて実施例5のドリ
ルネジは、メッキ層の厚みが薄く均一であり、表面が平
滑である。なお、実施例5のドリルネジのメッキ層の厚
みは約20〜50μmであった。これに対して、比較例
3で得られたドリルネジのメッキ層の厚みは約20〜1
50μmであり、メッキ層には突起部が形成され、不均
一であった。
【0054】実施例6 ドリリングタッピングネジを460℃の亜鉛−ニッケル
合金浴[亜鉛/ニッケル=99.92/0.08(重量
比)]に約90秒浸漬し、加熱温度460℃で加熱しつ
つ遠心処理する以外は実施例5と同様にしてドリルネジ
を得た。
合金浴[亜鉛/ニッケル=99.92/0.08(重量
比)]に約90秒浸漬し、加熱温度460℃で加熱しつ
つ遠心処理する以外は実施例5と同様にしてドリルネジ
を得た。
【0055】得られた10本のドリルネジのねじ込み性
を実施例5と同様にして調べたところ、ねじ込み時間は
2.8〜5.3秒の範囲でばらつき、平均ねじ込み時間
は4.1秒であった。
を実施例5と同様にして調べたところ、ねじ込み時間は
2.8〜5.3秒の範囲でばらつき、平均ねじ込み時間
は4.1秒であった。
【図1】図1は本発明の遠心除去装置を説明するための
概略図である。
概略図である。
【図2】図2は実施例5で得られたドリルネジの断面の
顕微鏡写真(倍率100倍)である。
顕微鏡写真(倍率100倍)である。
【図3】図3は比較例3で得られたドリルネジの断面の
顕微鏡写真(倍率100倍)である。
顕微鏡写真(倍率100倍)である。
1…バスケット 4…モーター 5…加熱装置
Claims (10)
- 【請求項1】 メッキ皮膜表面の酸化皮膜が塩化アンモ
ニウム又はその含有物により除去可能な亜鉛合金を用
い、この溶融亜鉛合金に鉄系基材を浸漬し、前記鉄系基
材に付着した溶融亜鉛合金を、酸素含有ガス雰囲気中
で、亜鉛合金の融点以上の温度で遠心除去する亜鉛合金
溶融メッキ方法。 - 【請求項2】 亜鉛合金が、ニッケル及びスズから選ば
れた少なくとも一種の金属を含有する請求項1記載の亜
鉛合金溶融メッキ方法。 - 【請求項3】 亜鉛合金が、亜鉛−スズ合金である請求
項1記載の亜鉛合金溶融メッキ方法。 - 【請求項4】 鉄系基材が凹凸部を有する請求項1記載
の亜鉛合金溶融メッキ方法。 - 【請求項5】 鉄系基材が、ネジ部を有する請求項1記
載の亜鉛合金溶融メッキ方法。 - 【請求項6】 ネジ部のピッチが、1〜30mmである
請求項5記載の亜鉛合金溶融メッキ方法。 - 【請求項7】 鉄系基材が、焼き入れ又は焼き戻しによ
り高強度化されている請求項1記載の亜鉛合金溶融メッ
キ方法。 - 【請求項8】 溶融亜鉛合金のメッキ浴温度が350〜
500℃である請求項1記載の亜鉛合金溶融メッキ方
法。 - 【請求項9】 請求項1記載の方法により溶融メッキさ
れたメッキ被覆物。 - 【請求項10】 請求項1記載の溶融亜鉛合金に鉄系基
材を浸漬する浸漬装置と、浸漬処理した前記鉄系基材
を、酸素含有ガス中、合金の融点以上の温度で遠心処理
する遠心装置とを備えている亜鉛合金溶融メッキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6719199A JP2000199044A (ja) | 1998-10-27 | 1999-03-12 | 亜鉛合金溶融メッキ方法及びそれにより得られるメッキ被覆物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-305904 | 1998-10-27 | ||
JP30590498 | 1998-10-27 | ||
JP6719199A JP2000199044A (ja) | 1998-10-27 | 1999-03-12 | 亜鉛合金溶融メッキ方法及びそれにより得られるメッキ被覆物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000199044A true JP2000199044A (ja) | 2000-07-18 |
Family
ID=26408367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6719199A Pending JP2000199044A (ja) | 1998-10-27 | 1999-03-12 | 亜鉛合金溶融メッキ方法及びそれにより得られるメッキ被覆物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000199044A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008031519A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Kowa Industry Co Ltd | 溶融亜鉛系メッキ方法及び亜鉛系メッキ被覆物 |
JP2009257469A (ja) * | 2008-04-16 | 2009-11-05 | Nippon Steel Corp | ドリリングタッピンねじ及びその製造方法 |
-
1999
- 1999-03-12 JP JP6719199A patent/JP2000199044A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008031519A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Kowa Industry Co Ltd | 溶融亜鉛系メッキ方法及び亜鉛系メッキ被覆物 |
JP2009257469A (ja) * | 2008-04-16 | 2009-11-05 | Nippon Steel Corp | ドリリングタッピンねじ及びその製造方法 |
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