JP2000198759A - バナジウム系触媒、その製造方法、およびアルファ―オレフィンの(共)重合における使用 - Google Patents

バナジウム系触媒、その製造方法、およびアルファ―オレフィンの(共)重合における使用

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JP2000198759A JP11330606A JP33060699A JP2000198759A JP 2000198759 A JP2000198759 A JP 2000198759A JP 11330606 A JP11330606 A JP 11330606A JP 33060699 A JP33060699 A JP 33060699A JP 2000198759 A JP2000198759 A JP 2000198759A
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    • C08F210/18Copolymers of ethene with alpha-alkenes, e.g. EP rubbers with non-conjugated dienes, e.g. EPT rubbers

Abstract

(57)【要約】 一般式(I) (RCOO)VX (I) (式中、Rは1〜20個の炭素原子、および塩素および
臭素から選択された1〜6個のハロゲン原子、好ましく
は塩素、を有する単官能性炭化水素基であり、Xは塩素
または臭素、好ましくは塩素であり、Lは電子供与体で
あり、p+n=3、4または5、好ましくは3であり、
nは1以上であり、mは0〜3である)を有するバナジ
ウム錯体。上記錯体の製造およびその、α−オレフィン
の(共)重合における使用も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、バナジウム系触媒、その製造方
法、およびその、アルファ−オレフィンの(共)重合に
おける使用に関する。より詳しくは、本発明は、バナジ
ウム錯体、アルキルアルミニウムを基剤とする共触媒お
よび、所望により、再活性化剤からなる触媒に関する。
さらに、本発明は、該触媒の存在下におけるα−オレフ
ィンの(共)重合方法に関する。
【0002】現在、バナジウム系触媒は、バナジウム錯
体、アルキルアルミニウムおよび塩素化再活性化剤から
なる。バナジウム錯体は、アルキルアルミニウムとの相
互作用により形成される活性物質の前駆物質である。こ
の物質は、重合を開始するが、同じアルキルアルミニウ
ムにより容易に失活し、活性が低下する。再活性化剤
は、活性物質を再構築する機能を有し、触媒の長い寿命
を確保し、その結果、触媒活性を増大させる(G. Natta
et al., Makromol. Chem., 81, 161-172, 1965、E. Ad
isson, J. Pol. Sc., Part A: Polymer Chemistry, Vo
l. 31, 831-839頁、1993 参照)。しかし、触媒活性を
有するためには、試薬の少なくとも1種を塩素化しなけ
ればならない(G. Natta et al., J. Polym. Sc., Vol.
51, 411-427, 1961参照)。実際、V(acac)/Al
EtClまたはVCl/Al(C13の様
な系は、エチレンとプロピレンの共重合では活性である
のに対し、V(acac)/Al(i−Bu)およびV
(acac)/AlMeの様な他の、塩素を含まない系
では重合体を与えないが、ClCCOORやCCl
の様な塩素化再活性化剤をその系に加えると、活性にな
る(E. Adisson etal. J. Pol. Sc., Part A: Polymer
Chemistry, Vol. 32, 1033-1041頁、1994参照)。
【0003】触媒系の中に塩素が存在することは、触媒
残留物、特に塩素、から精製する工程を含まない懸濁液
における製法でエチレン−プロピレンエラストマー状共
重合体(EPRおよびEP(D)M)を製造する場合に
は特に有害である。このために、生成物の純度低下が避
けられず、その結果、特定の用途(例えばケーブル)に
使用できなくなる。さらに、重合体中に無機塩素が存在
すると、重合体を加工する際に塩酸が生じることがあ
り、酸防止添加剤の使用が必要になるために、製造コス
トが増加する。したがって、塩素の含有量ができるだけ
低く、この分野で公知の触媒の活性と同等以上の触媒活
性を有するバナジウム触媒がなお必要とされている。
【0004】ここで、残留塩素の含有量が低い共重合体
を形成できる新規な触媒が開発された。これらの触媒
は、配位子としてハロゲン化カルボキシル基を有するバ
ナジウム錯体を基剤とする。そこで本発明の第一の目的
は、一般式(I) (RCOO)VX (I) (式中、Rは、1〜20個の炭素原子、および塩素およ
び臭素から選択された1〜6個のハロゲン原子、好まし
くは塩素、を有する単官能性炭化水素基であり、Xは塩
素または臭素、好ましくは塩素であり、Lは電子供与体
であり、p+n=3、4または5、好ましくは3であ
り、nは1以上であり、mは0〜3である)を有するバ
ナジウム錯体に関する。
【0005】式(I)中のR−COOカルボキシル基の
例は、下記の群から選択される。 1)R−COO= 式中、R、R、R、RおよびRは、同一であ
るか、または異なるものであって、H、ClまたはB
r、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールア
ルキル、アルキルアリール、または塩素または臭素を含
むアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアル
キル、アルキルアリール、から選択されるが、ただし、
〜R残基の少なくとも1個は塩素または臭素、ま
たは塩素または臭素を含むアルキル、シクロアルキル、
アリール、アリールアルキル、アルキルアリール基から
選択され、qは0〜10である。これらの誘導体の例と
しては、ClCOO、CClCHCOO、CCl
(CHCOO、CHClCOO、CHCC
COO、CCClCHCOO、(C
CClCOO、CHCHCClCOO、C
CHCHCHCHClCOO、ClC
CHClCOO、ClCCHCOO、および
2−シクロプロピル−2,2−ジクロロ−酢酸がある
が、これらに限定するものではない。
【0006】2)R−COO=
【化2】 式中、R、R、RおよびRは、同一であるか、
または異なるものであって、H、ClまたはBr、アル
キル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、
アルキルアリール、または塩素または臭素を含むアルキ
ル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ア
ルキルアリール、から選択されるが、ただし、R〜R
残基の少なくとも1個は塩素または臭素、または塩素
または臭素を含むアルキル、シクロアルキル、アリー
ル、アリールアルキル、アルキルアリールであり、rお
よびsは、独立して、0〜5であるが、r+sは1〜5
である。 これらの誘導体の例としては、ClCC
COO、ClCH COO、ClCH
ClCOO、およびCClCOOがある
が、これらに限定するものではない。
【0007】3)R−COO= 式中、Z、R、R、R、R、R、およびR
は、同一であるか、または異なるものであって、H、C
l、Br、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリ
ールアルキル、アルキルアリール、または塩素または臭
素を含むアルキル、シクロアルキル、アリール、アリー
ルアルキル、アルキルアリール、から選択されるが、た
だし、ZおよびR〜R残基の少なくとも1個は塩素
または臭素、または塩素または臭素を含むアルキル、シ
クロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキル
アリール基であり、tおよびuは、独立して、0〜1
0、好ましくは0〜2である。これらの誘導体の例とし
ては、CClCH=CHCOO、CClCCl=C
ClCOO、およびCCl=CClCClCOOが
あるが、これらに限定するものではない。
【0008】4)Rが、3〜20個の炭素原子を有し、
少なくとも1個の塩素または臭素で、または少なくとも
1個の塩素または臭素を含むヒドロカルビル基で置換さ
れているシクロアルキル、ポリシクロアルキル、シクロ
アルケニル、ポリシクロアルケニルから選択されるR−
COO。これらの誘導体の例としては、2−クロロ−シ
クロヘキサンカルボン酸、2,2−ジクロロシクロプロ
パン−カルボン酸、2,2−3,3−テトラクロロシク
ロプロパン−カルボン酸、ペルクロロシクロヘキサンカ
ルボン酸、およびシクロヘキサ−2−エン−2−トリク
ロロメチル−カルボン酸があるが、これらに限定するも
のではない。L、すなわち電子供与体、に関する限り、
典型的な例は、アルキルおよびシクロアルキルエーテ
ル、芳香族および脂肪族カルボン酸のアルキルエステ
ル、脂肪族ケトン、脂肪族アミン、および脂肪族アルコ
ールである。Lは好ましくはテトラヒドロフラン(TH
F)、ジメトキシメタン、およびジエトキシエタンから
選択する。
【0009】本発明の第二の目的は、一般式(I)を有
する錯体の製造方法であって、 a)一般式RCOOTl(式中、Rは上記の意味を有す
る)を有するタリウム(Tl)塩を、ハロゲン化バナジ
ウム、好ましくはVClで、脂肪族または芳香族の、
エーテルまたは塩素化された炭化水素(単独または混合
物)中、好ましくはTHFとジメトキシエタンの混合物
中、温度0〜50℃、好ましくは15〜30℃で、30
分間〜6時間、好ましくは1〜4時間処理する工程、 b)反応により形成されたハロゲン化Tlを分離、好ま
しくは濾過、する工程、および c)バナジウム錯体を遊離させる工程を含んでなる方法
に関する。
【0010】好ましい実施態様では、工程(c)を、溶
剤を蒸発させるか、または好適な析出剤、通常は炭化水
素溶剤、好ましくはペンタン、を加えて錯体を析出させ
ることにより行なう。これらの合成の典型的な例(これ
らの例に限定するものではない)を実験の項に記載する
が、そこでは特に、VClとTl(CClCOO)
のモル比1/3の反応によりV(CClCOO)
を、VClとCHCl−CCOOTlのモ
ル比1/3の反応によりV(CHCl−C−C
OO)を、VClとTl(CClCOO)のモル
比1/2の反応によりV(CClCOO)Clを、
およびVClとCClCHCHCOOTlのモ
ル比1/3の反応によりV(CClCHCHCO
O)を製造する。
【0011】本発明の第三の目的は、(a)一般式
(I)を有するバナジウム錯体、(b)一般式(II)Al
(式中、RはC〜C20アルキル基であり、
Xは塩素または臭素、好ましくは塩素、であり、n+m
=3であるが、n=0である化合物は除外する)を有す
る有機アルミニウム誘導体、および(c)所望により、
好ましくは塩素化された再活性化剤からなる、α−オレ
フィン(共)重合用の触媒系に関する。一般式(I)を
有するバナジウム化合物の中で、RCOOが一般式(Ia) CCl−(−CH−)−COO (Ia) を有し、式中、nが0〜2の整数である化合物、すなわ
ちトリクロロアセテート(n=0)、トリクロロプロピ
オネート(n=1)、およびトリクロロブチレート(n
=2)が特に効果的であることが分かった。一般式(II)
を有する化合物の代表例は、AlEtCl(ジエチル
クロロアルミニウム)、AlMe(トリメチルアル
ミニウム)、AlEt(トリエチルアルミニウム)、
Al(i−Bu)(トリイソブチルアルミニウム)で
ある。好ましい実施態様では、一般式(II)を有する共触
媒は、RとしてC〜C20アルキル基を有し、n=3
およびm=0である。さらに好ましくは、Rはイソブチ
ル基である。
【0012】一般式(II)を有する該共触媒と一般式
(I)を有する触媒のモル比は1〜500、好ましくは
3〜100、より好ましくは20〜50である。一般式
(II)を有する共触媒中で、mが0ではない場合、好まし
い共触媒はジエチルクロロアルミニウムである。一般式
(II)を有する共触媒中で、m=0である場合、好ましい
共触媒はトリイソブチルアルミニウムである。好ましい
実施態様では、共触媒と触媒のモル比は5〜10であ
る。
【0013】再活性化剤は通常、塩素化有機化合物、例
えばトリクロロ酢酸エチル、過塩素クロトン酸n−ブチ
ル、ジクロロマロン酸ジエチル、四塩化炭素、およびク
ロロホルム、から選択される。可能な再活性化剤とバナ
ジウムのモル比は0:1〜100:1、好ましくは1:
1〜40:1、さらに好ましくは1:1〜10:1であ
る。一般式(II)を有する共触媒中、mが0ではない場
合、好ましい再活性化剤はトリクロロ酢酸エチルであ
り、再活性化剤とバナジウムの好ましいモル比は4:1
〜10:1である。一般式(II)を有する共触媒中、mが
0である場合、好ましい再活性化剤は四塩化炭素であ
り、再活性化剤とバナジウムの好ましいモル比は10:
1〜50:1である。好ましい実施態様では、再活性化
剤を使用しない。
【0014】本発明の触媒は、α−オレフィンの液相
(溶液または懸濁液)中(共)重合において、低または
中程度の圧力(15〜50 ate)および温度−5〜75
℃で使用することができる。好ましい実施態様では、温
度は25〜60℃であり、圧力は6〜35 ateである。
こうして得られた重合体または共重合体は、平均分子量
が非常に高い。分子量を低い値に調整する必要がある場
合、分子量調整剤として水素を使用することができる。
【0015】α−オレフィンの(共)重合およびジエン
との三元共重合に使用する触媒は、アルキルアルミニウ
ムを、脂肪族または芳香族炭化水素溶剤に溶解させたV
錯体と、および所望により再活性化剤と接触させること
により、製造される。接触は別に、重合させるべきオレ
フィンの混合物無しに、1〜30分間、好ましくは5〜
20分間の時間、温度0℃〜50℃、好ましくは15℃
〜40℃行なうか、または重合反応器中で、モノマー混
合物の存在下で行なうことができる。この場合、3種類
の試薬を個別に、またはこれらの中の2種類の混合物と
して加えることができる。触媒は好ましくは、溶剤(ヘ
プタンまたは液体プロピレン)、試薬混合物、および所
望により、ターモノマー、をすでに含むオートクレーブ
中にアルキルアルミニウムを入れ、V錯体を可能な再活
性化剤と共にトルエンに入れた溶液を加えることによ
り、「その場で」製造する。
【0016】本発明の触媒は、α−オレフィンの重合
に、好ましくはエチレンの重合に、エチレンとプロピレ
ンおよび高級α−オレフィンの共重合に、およびエチレ
ンとプロピレンおよびジエンの三元共重合に使用し、密
度が0.96g/cm〜0.86g/cmである重合体を製
造することができる。エチレン−プロピレンの共重合に
よるEPRエラストマー系共重合体の製造およびエチレ
ン−プロピレン−非共役ジエンの三元共重合によるEP
(D)Mゴムの製造が特に好ましい。
【0017】ジエンは、−直鎖を有する脂環式ジエン、
例えば1,4−ヘキサジエンおよび1,6−オクタジエ
ン、−分岐鎖を有する非環式ジエン、例えば5−メチル
−1,4−ヘキサジエン、3,7−ジメチル−1,6−
オクタジエンおよび3,7−ジメチル−1,7−オクタ
ジエン、−単一の環を有する脂環式ジエン、例えば1,
4−シクロヘキサジエンおよび1,5−シクロオクタジ
エン、−縮合され、ブリッジされた脂環式環を有するジ
エン、例えばメチルテトラヒドロインデン、5−エチリ
デン−2−ノルボルネン(ENB)および5−プロペニ
ル−2−ノルボルネンから選択することができる。好ま
しい実施態様では、ジエンはENBまたは1−メチレン
−2−ビニル−シクロペンタンである。本発明の触媒に
より得られるEPRおよびEP(D)Mエラストマー状
共重合体は、20〜65モル%のプロピレンおよび15
%を超えない量のENBを含む。水素の存在下で得られ
る重合体の重量平均分子量は50,000〜500,0
00である。
【0018】下記の例により本発明をより詳細に説明す
る。 実施例 下記の実施例に記載するH−NMR分光法による分
析は、Bruker MSL-200分光計で行なった。FTIR分光法に
よる分析は、解像度4cm−1および64走査を有するPe
rkin-Elmer 1800 FTIR分光計で行なった。バナジウムの
測定は、Perkin-Elmer Plasma IIと誘導連結したプラズ
マ分光計(ICP)で原子放射検出(AES)で行なっ
た。
【0019】総塩素量の測定は、Sc/Mo二重陽極管
を備えたPhilips PW 1404/10逐次X線蛍光分光計(XR
F)で行なった。総塩素量は、無機塩素(すなわち、V
および/またはAlに結合した塩素)および有機塩素
(すなわち、ヒドロカルビル残基に結合した塩素)の合
計から得た。測定は、バナジウム錯体のアルコール溶液
を、2重量%HNOのMilliQ水で、Vの測定には1:
100、塩素の測定には1:1の比に希釈して行なっ
た。VおよびClの濃度は、測定すべき元素(Vまたは
Cl)の滴定濃度が既知であり、試料の組成(水、Et
OH、HNO)と等しい組成を有する基準溶液で得た
校正曲線を基準にして計算した。無機塩素の測定は、Ti
troprocessor 670およびKNOの飽和溶液を満たし
たAg電極(cod. 6.0404.000) (どちらもMetrohm)を使
用して電位差測定により行なった。試料のアルコール溶
液は3MのHSOで酸性化し、0.1NのAgNO
で滴定した。
【0020】分子量測定はゲル透過クロマトグラフィー
(GPC)により行なった。試料の分析は、1,2,4
−トリクロロベンゼン(N,N’−m−フェニレンジマ
レイミドで安定化した)中、135℃で、検出器として
Watersの示差屈折計を使用するWATERS 150-CV クロマト
グラフで行なった。クロマトグラフィーによる分離は、
細孔寸法10、10、10および10Aを有す
る一連のμStyragel HTカラム(Waters)を使用し、溶離
液の流量1ml/分を設定して行なった。得られたデータ
をMaxima 820ソフトウエアバージョン3.30(Millipo
re)で処理した。数平均分子量(Mn)および重量平均分子
量(Mw)の計算に使用する校正曲線は、分子量6,50
0,000〜2,000のポリスチレン標準試料を使用
し、線状ポリエチレンおよびポリプロピレンに有効なMa
rk-Houwink等式を適用して作成し、分子量の値はScholt
eの等式を使用して重合体の組成に関して補正した。
【0021】重合体中のプロピレン含有量は、フィルム
の形態にある試料で、解像度4cm および64走査を
有するPerkin-Elmer 1800 FTIR分光計を使用し、エチレ
ン−プロピレン共重合体では4390および4255cm
−1における吸収帯を測定することにより、エチレン−
プロピレン−ENBターポリマーでは4390、433
0、4255および1688cm−1における吸収帯を測
定し、それぞれ既知の組成を有する共重合体およびター
ポリマーで作成した校正曲線に基づいて決定した。
【0022】実施例1 比較用触媒(I)V(CCl−CO−CH−CO−C
の合成 アセチルアセトン(CH−CO−CH−CO−CH
)3g(15ミリモル)をNaCO(0.79
g、100ml中75ミリモル)水溶液に加え、この混合
物を室温で15分間強く攪拌する。次いで、クロロホル
ム100mlを加え、VCl0.79g(5ミリモル)
を水50mlに溶解させた溶液を滴下して加える。この混
合物を室温で2時間攪拌すると、有機相が褐色になる
が、水相は無色のままである。有機相を分離し、溶剤を
蒸発させる。明褐色の固体2.9gが得られる。 収率:90%、V:7.48%、Cl:44%、Cl/
V=8.6 H−NMR(C中、δppm):シス異性体−5
6.8 ppm(CH)、44ppm(CH)、トランス異
性体−73、61、54ppm(CH)、65、51、
35ppm(CH)。
【0023】実施例2 触媒V(CClCOO)(THF)の合成 2a)三塩化酢酸タリウム−Tl(CClCOO)の
合成 固体CClCOOH5.1g(0.031ミリモル)
を、TlCO7.0g(0.0149ミリモル)を
メタノール100mlに入れた懸濁液に加え、この混合物
を室温で攪拌する。次いで、溶液を濾過し、濾液を15
℃、20mmHgで蒸発させる。得られた固体をエチルエ
ーテル(10x50ml)で洗浄し、10 −3mmHgで乾
燥させる。三塩化酢酸タリウム10.1gが白色固体の
形態で得られる。 収率:92%。IR(ペースト中):1540cm
−1(ν−CO
【0024】2b)バナジウム錯体(II)V(CCl
OO)(THF)の合成 TlCClCOO8.43g(23ミリモル)をTH
F70mlに溶解させた溶液を、VCl(THF)(A
ldrich−97%)2.86g(7.7ミリモル)をTH
F60mlに溶解させた溶液に徐々に加える。室温で4時
間反応させることにより、白色固体(TlCl)が沈殿
し、赤色から緑がかった褐色に変色する。沈殿物を濾過
し、溶剤を蒸発させ、真空下で乾燥させる。明るい緑色
の固体4.5gが得られる。 収率:97%、V:7.98%、Cl:50%、Cl/
V=9.1、IR(ペースト):1600〜1800cm
−1(ν非対称CO)、1403cm−1、1263cm
−1(ν対称CO)。
【0025】2c)触媒IIaV(CClCOO)
(THF)1.9の合成 TlCClCOO84g(228ミリモル)をTHF
300mlに溶解させた溶液を、VCl(THF)
(L.E. Manzer, Inorg. Synthesis, 21, 135, (1982))
28.5g(76.2ミリモル)をTHF300mlに溶
解させた溶液に徐々に加える。室温で4時間反応させる
ことにより、TlClが沈殿し、最初は赤色であった懸
濁液が緑色に変色する。沈殿物を濾過し、溶剤を蒸発さ
せる。得られた生成物をさらにTHF200mlおよびペ
ンタン600mlに溶解させ、−40℃に2時間冷却す
る。沈殿した固体を濾過し、ペンタンで洗浄し、室温で
30時間乾燥させる。緑色の生成物47.5gが得られ
る。 収率:91%、V:7.42%、Cl:47.9%、C
l/V=9.3、THF/V=1.88(H−NM
R、CDCN) IR(ペースト):1650〜1800cm−1(ν非対
称CO)、1263cm −1(ν対称CO)。
【0026】2d)触媒(IIb)V(CClCOO)
の合成 触媒(IIa)400mgをトルエン約20mlに溶解させる。
数分後、沈殿物が溶液から分離し始める。この懸濁液を
室温で4日間放置し、次いで濾過し、固体を真空下で乾
燥させ、明るい緑色の固体200mgを得る。 収率:50%、V:9%、Cl:57.1%、Cl/V
=9.3、 THF=(H−NMR、CDCN):痕跡量、IR
(ペースト):1645cm−1(ν非対称CO)、1
403cm−1(ν対称CO)。
【0027】実施例3 触媒(III)−V(CHCl−C−COO)
合成 500mlのフラスコ中でVCl(Aldrich-97%)
0.92g(5.8ミリモル)をトルエン150mlに懸
濁させ、3−クロロメチル安息香酸(CHCl−C
−COOH、Fluka)3g(17.6ミリモル)を
トルエン50mlに入れた懸濁液を加える。気体状NH
を約2時間吹き込むことにより、最初は紫色の懸濁液が
褐色になる。5時間還流加熱した後、懸濁液は緑色にな
る。形成された塩化アンモニウムを濾別し、濾液を真空
下で蒸発させる。緑色の生成物1gが得られる。 収率:30%、V:8.39%、Cl:16.4%、C
l/V=2.9
【0028】実施例4 触媒(IV)−V(CClCOO)Cl(THF)
合成 VCl(THF)(Aldrich-97%)3.7g(1
0ミリモル)をTHF100mlに溶解させる。得られた
溶液に、CClCOOTl7.3g(20ミリモル)
をTHF80mlに溶解させた溶液を(約3.5時間かけ
て)徐々に加える。室温で約1時間反応させる。沈殿物
(TlCl)が形成され、懸濁液は赤色から褐色に変化
する。沈殿物を濾過し、溶剤を蒸発させ、固体を真空下
で乾燥させる。得られた固体を(それぞれ50mlの)ペ
ンタンで3回洗浄し、濾過し、ポンプで乾燥させる。 収率:83%、V:10.54%、Cl合計:51.3
5%、Cl無機:7.33%、Cl合計/V=7、Cl
無機/V=1
【0029】実施例5 触媒(V)−V(CClCHCHCOO)(T
HF)の合成 5a)4,4,4−トリクロロ−ブチロ−ニトリルの合
成(Bruson H.A. et al.J. Am. Chem. Soc. 67, 601,
(1945)) 機械的攪拌機、滴下漏斗および窒素気流に接続した2ラ
イン部品、および温度計を備えた三つ口フラスコに、C
HCl242ml(3.02ミリモル)、[C
N][(CH)Cl]36.0g(0.19
6モル、BTMACl)およびKOH11.0g(0.196
モル)を水27mlに入れた液を加える。低温調節装置を
使用して0〜5℃に冷却した後、CH=CHCN30
0ml(4.56モル)を約3時間かけて加える。混合物
をこの温度で24時間攪拌する。反応混合物を3回水洗
する。水相をエチルエーテルで抽出する。エーテル相お
よびクロロホルム相を合わせ、濃縮する。混合物を蒸留
し、91〜103℃(16mmHg)の画分を集める。得
られた蒸留物91.0gはフラスコ中で固化する。 収率:17% H−NMR(CDCl中、δppm):3.08(2
H,t)、2.85(2H,t)、IR(ペースト
中):2260cm−1(ν−CN
【0030】b)4,4,4−トリクロロ−酪酸の合成 4,4,4−トリクロロ−ブチロニトリル40.5g
(0.236モル)および濃HCl 170mlを250
mlフラスコに入れる。この混合物を60℃で6時間攪拌
する。沈殿した固体の酸を濾過し、水洗し、機械的ポン
プで乾燥させる。4,4,4−トリクロロ−酪酸43.
4gが得られる。 収率:97%、融点54.8℃(文献値55℃)、 H−NMR(CDCl中、δppm):10.82
(1H,s広)、3.15(2H,t)、2.92(2
H,t)。 IR(ペースト中):3260cm−1(ν−OH)、1
720cm−1(ν−CO
【0031】c)4,4,4−トリクロロ−酪酸タリウ
ムの合成 CClCHCHCOOH12.0g(0.063
モル)をメタノール20mlに入れた溶液を、TlCO
12g(0.026モル)をメタノール100mlに入
れた懸濁液に加え、攪拌する。この混合物をメタノール
50mlで希釈し、室温で2時間攪拌する。次いで、溶液
を濾過し、濾液を20℃、20mmHgで蒸発させる。得
られた固体をエチルエーテル(10x50ml)で洗浄
し、10 mmHgで乾燥させる。タリウム塩17.6
gが白色固体として得られる。 収率86% H−NMR(CDOD中、δppm):3.01(2
H,t)、2.62(2H,t) IR(ペースト中):1540cm−1(ν−CO
【0032】d)バナジウム錯体(V)の合成 VCl(THF)3.19g(8.54ミリモル)
を無水THF160mlに溶解させた溶液を250mlの三
つ口フラスコに入れる。固体のCClCHCH
OOTl 10.11g(26.61ミリモル)を徐々
に加える。溶液が透明な赤色から暗緑色に変色する。溶
液を約4時間攪拌する。この溶液を濾過し、緑色の濾液
を真空下で蒸発させる。得られた固体を10−3mmHg
で24時間乾燥させる。錯体4.44gが得られる。 収率75%、V:7.55%、Cl:50.2%、Cl
/V=9.5
【0033】実施例6 触媒(VI)−V(CHClCOO)(THF)の合
a)ジクロロ酢酸タリウムTl(CHClCOO)の
合成 CClHCOOH3.5ml(0.045モル)をメ
タノール20mlに入れた溶液を、TlCO9.37
g(0.020モル)をメタノール100mlに入れた懸
濁液に加え、攪拌する。この混合物をメタノール50ml
で希釈し、室温で2時間攪拌する。次いで、溶液を濾過
し、濾液を15℃、20mmHgで蒸発させる。得られた
固体をエチルエーテル(10x50ml)で洗浄し、10
−3mmHgで乾燥させる。タリウム塩10.2gが白色
固体として得られる。 収率76% H−NMR(CDOD中、δppm):5.93(1
H,s) IR(ペースト中):1580cm−1(ν−CO
【0034】b)バナジウム錯体(VI)の合成 VCl(THF)3.21g(0.00863モ
ル)を無水THF250mlに入れた液を、アルゴン雰囲
気中で、500mlの試験管に入れ、Tl(CCl HC
OO)8.58g(0.02589モル)を加える。1
5時間後、TlClを濾過し、THFで洗浄する。溶剤
を蒸発させ、緑色残留物が固化し難いので、固体を機械
的ポンプで50℃で乾燥させる。錯体26gが得られ
る。 収率59%、V:10.06%、Cl:37.5%、C
l/V=5.4
【0035】実施例7 触媒(VII)−V(CClCHCOO)(THF)
の合成 a)2,4,4,4−テトラクロロブト−1−エンの合
機械的攪拌機、窒素気流に接続した部品、および温度計
を備えた三つ口フラスコに、1,2−ジクロロエタン8
0mlおよび1,1−ジクロロエチレン166.6ml
(2.46モル)を入れる。混合物を−70℃に冷却
し、無水AlCl14g(0.105モル)を加え
る。温度を徐々に−25℃に上げ、混合物を8時間攪拌
する。溶液は暗青色になる。次いで、温度が−20℃を
超えない様に水および氷で加水分解する。溶液を塩化メ
チレンで抽出し、中性になるまで水洗し、NaSO
で除湿する。過剰の溶剤を30℃、20mmHgで蒸留す
る。残留物を0.9mmHgで蒸留し、生成物53.0g
が得られる。 収率:22.3% H−NMR(CDCl中、δppm):5.6(1
H,t)、5.55(1H,t)、3.67(2H,
s)
【0036】b)3,3,3−トリクロロプロピオン酸
の合成 機械的攪拌機および温度計を備えた750mlフラスコ
に、テトラクロロブテン6g、炭酸ナトリウム1g、水
250mlおよび過マンガン酸カリウム13.7gを入れ
る。混合物全体を攪拌し、水および氷で温度を45℃に
維持する。続いて、テトラクロロブテン6gおよびKM
nO13.7gを15分間の規則的な間隔で、5
回、テトラクロロブテンの合計が30gになる様に加え
る。次いで、重亜硫酸ナトリウム54.0gを、十分な
希硫酸と共に加え、透明な溶液を形成する。溶液をエチ
ルエーテルで抽出し、水洗し、硫酸ナトリウムで除湿
し、溶剤を蒸発させる。酸15.0gが黄色固体として
得られる。 収率:45% H−NMR(CDCl中、δppm):10.50
(1H,s広い)、3.83(2H,s)
【0037】c)3,3,3−トリクロロプロピオン酸
タリウムTl(CClCHCOO)の合成 3,3,3−トリクロロプロピオン酸5.14g(0.
029モル)を、Tl CO6.80g(0.014
5モル)をメタノール100mlに入れた懸濁液に加え、
攪拌する。この混合物を室温で一晩攪拌する。次いで、
溶液を濾過し、濾液を15℃、20mmHgで蒸発させ
る。得られた固体をエチルエーテル(10x50ml)で
洗浄し、10−3mmHgで乾燥させる。タリウム塩1
0.05gが白色固体の形態で得られる。 収率89.6% H−NMR(CDOD中、δppm):4.85(2
H,s)
【0038】d)バナジウム錯体(VII) の合成 結晶VCl2.5g(0.0067モル)、CCl
CHCOOTl7.34g(0.019モル)およ
び混合物全体を溶解させるためのTHFを500mlの試
験管に入れる。この混合物を約15時間攪拌し、次いで
濾過し、濾液を真空下で乾燥させ、緑色固体5.12g
が得られる。 収率、V:9.84%、Cl:43.5%、Cl/V=
6.3
【0039】実施例8 触媒(VIII)−V(CHCClCOO)(THF)
の合成 a)2,2−ジクロロプロピオン酸タリウムTl(CH
CClCOO)の合成 2,2−ジクロロプロピオン酸6.83g(0.047
7モル)を、TlCO11.28g(0.0248
モル)をメタノール180mlに入れた懸濁液に加え、攪
拌する。この混合物を室温で一晩攪拌する。次いで、溶
液を濾過し、濾液を15℃、20mmHgで蒸発させる。
得られた固体をエチルエーテル(10x50ml)で洗浄
し、10−3mmHgで乾燥させる。タリウム塩15.0
5gが白色固体の形態で得られる。 収率:93.8% H−NMR(CDOD中、δppm):4.5(3
H,s)
【0040】b)バナジウム錯体(VIII)の合成 VCl・(THF)1g(2.66ミリモル)を無
水THF CHCClCOOTl60mlに溶解させ
た溶液を、アルゴン雰囲気中で、150mlの試験管に入
れる。固体2.81g(8.06ミリモル)を徐々に加
える。この混合物を約4時間攪拌し、次いで濾過する。
緑色溶液を蒸発させ、得られた固体を10−3mmHgで
24時間乾燥させる。錯体1.29gが得られる。 収率:87%、V:8.21%、Cl:30.7%、C
l/V=5.4
【0041】実施例9 触媒(IX)−V(CClCH=CHCOO)(TH
F)の合成 a)4,4,4−トリクロロ−ブト−2−エン酸の合成
【化3】
【0042】二塩化トリス(トリフェニルホスフィン)
ルテニウムの合成 RuCl・HO 0.5gをアルゴン雰囲気中で無
水メタノール150mlに溶解させ、その溶液を5分間還
流させる。次いで、溶液を室温に戻し、トリフェニルホ
スフィン2.3gを加える。溶液を再度3時間還流す
る。続いて溶液を室温に冷却し、得られた固体を濾過
し、機械的ポンプで乾燥させる。
【0043】4,4,4,2−テトラクロロブタン酸ブ
チルの合成
【化4】 アクリル酸ブチル12g(94ミリモル)、RuCl
[PPh200mgおよび四塩化炭素28mlをアル
ゴン雰囲気中で500mlフラスコに入れる。混合物を9
0℃に約4時間加熱する。反応の完了はGC管理により
観察する。混合物を冷却し、石油エーテルを加え、沈殿
したトリフェニルホスフィンを濾過する。溶剤を蒸発さ
せ、粗製物13gが得られるので、これを次の工程に直
接使用する。
【0044】4,4,4−トリクロロ−ブト−2−エン
酸ブチルの合成
【化5】 4,4,4,2−テトラクロロブタン酸ブチル6g(2
2.4ミリモル)を無水トルエン20mlに入れた液を不
活性ガス雰囲気中で250mlフラスコ中に入れ、1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカン−7−エン
(DBU)5mlを加えて発熱させる。温度を3時間60
℃にする。反応の完了をGC管理により観察し、混合物
を冷却し、水を加え、混合物をエチルエーテルで抽出
し、NaSOで除湿する。溶剤を蒸発させ、シリカ
ゲル上クロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エ
チル=9/1)で精製した後、残留物4gが得られる。 収率:76%
【0045】4,4,4−トリクロロブト−2−エン酸
の合成
【化6】 4,4,4−トリクロローブト−2−エン酸ブチル3g
(0.0128モル)をTHF300ml中に含む溶液
に、LiOH17.82gを水20mlに入れた液を加え
る。混合物を室温で1時間攪拌する。次いで、1N H
Clを加えて混合物のpHを中性にし、酢酸エチルで抽
出し、NaSOで除湿する。溶剤を減圧下で蒸発さ
せ、石油エーテルで洗浄した後、固体2.1gが得られ
る。 収率:87%
【0046】b)4,4,4−トリクロロブト−2−エ
ン酸タリウムTl(CClCH=CHCOO)の合成 4,4,4−トリクロロブト−2−エン酸1.56g
(8.4ミリモル)を、TlCO1.94g(4.
2ミリモル)をメタノール80mlに入れた懸濁液に加
え、攪拌する。この混合物を室温で4時間攪拌する。次
いで、溶液を濾過し、15℃、20mmHgで蒸発させ
る。得られた固体をエチルエーテル(10x50ml)で
洗浄し、10−3mmHgで乾燥させる。タリウム塩3.
0gが白色固体の形態で得られる。 収率:91.2%
【0047】c)バナジウム錯体(IX)の合成 VCl・(THF)0.80g(2.15ミリモ
ル)を無水THF60mlに溶解させた溶液を、アルゴン
雰囲気中で、150mlの試験管に入れる。CCl CH
=CHCOOTl3g(6.54ミリモル)を徐々に加
える。溶液が変色する。この溶液を約4時間攪拌し、次
いで濾過する。緑色溶液を洗浄し、蒸発させ、得られた
固体を10−3mmHgで24時間乾燥させる。錯体1.
40gが得られる。 収率:95%、V:7.12%、Cl:40.5%、C
l/V=9.3
【0048】実施例10 触媒(X)−V(o−Cl、m−Cl−C−CH
−COO)の合成 2,4−ジクロロフェニル酢酸(Acros) 11.3g(5
5ミリモル)をトルエン150mlに入れた懸濁液を、サ
イホンにより、VCl(Aldrich 、97%)2.9g
(18.2ミリモル)をトルエン100mlに入れた懸濁
液に加える。気体状NHを反応混合物中に2時間吹
き込むと、白色固体(酸のアンモニウム塩)が形成さ
れ、懸濁液が紫色から褐色に変色する。次いで、混合物
を還流温度に5時間加熱すると、懸濁液は緑色になる。
この懸濁液を真空下で蒸発させて濃縮し、形成された塩
化アンモニウムを濾別する。濾液を蒸発させ、固体の明
緑色生成物12gが得られる。 収率100%、V:7.82%
【0049】実施例11 エチレン−プロピレンの溶液中共重合 触媒移動用のビュレット、プロペラ攪拌機、温度調節用
サーモスタットに接続した熱電対および加熱ジャケット
を備えた2リットル鋼製反応器を有するBuchiオートク
レーブに、真空−窒素を少なくとも3回、90℃で合計
約2時間加える。各試験の前に、90℃で攪拌しなが
ら、無水ヘプタン500mlおよびAl(i−Bu)
mlを含む溶液を約2時間保持することにより、反応器を
洗浄する。底部にあるバルブを使用し、軽い窒素圧およ
びヘプタン1リットルおよび所望のAl/V比に対応す
る型および量のアルキルアルミニウムを含む溶液で、反
応器の内容物を排出する。0.2 ateの水素、プロピレ
ン200g(4.9 ate)およびエチレン7g(1 at
e)を順に加えてオートクレーブを加圧し、混合物全体
を30℃にサーモスタット調節する。この段階で、バナ
ジウム錯体0.042ミリモルをトルエン10mlに溶解
させた溶液、および所望により、所望の再活性化剤/バ
ナジウム比に対応する型および量の再活性化剤を、僅か
に過剰の窒素圧を作用させ、オートクレーブのヘッドに
配置されたビュレットを使用して導入する。触媒を導入
した後、この系を、エチレン流により一定圧に維持しな
がら、所望の時間放置する。最後に、反応器の内容物
を、底部のバルブを使用し、加圧下で排出し、約3リッ
トルのエタノール中に凝固させる。重合体を濾別し、ア
セトンで洗浄し、真空下、40℃で約8時間乾燥させ
る。
【0050】実施例12 液体プロピレン中におけるエチレン−プロピレン−EN
Bの共重合 磁気ドラッグアンカー攪拌機および温度調節用の熱交換
器に接続した外部ジャケットを備えた0.5リットル圧
力反応器中で重合を行なう。反応器を予め、温度80℃
で少なくとも2時間真空下(0.1パスカル)に保持し
て掃気する。23℃で、液体「重合グレード」プロピレ
ン120gおよび所望により水素およびジエン(EN
B)を表6および7に示す量で供給する。反応器を重合
温度40℃に加熱し、所望量のアルキルアルミニウムを
導入し、次いで、浸漬したパイプを使用し、所望の平衡
圧(20〜22ate)に達するまで「重合グレード」の
気体状エチレンを供給する。これらの条件下で液相中の
エチレン濃度は、系の総圧に応じて8〜12%である。
最後に、所望量のバナジウム塩のトルエン溶液(懸濁
液)を不活性ガス流中で金属容器に移し、そこから、窒
素の過圧により、反応器中に供給する。重合反応は40
℃で行ない、エチレンを連続的に供給し、反応した部分
を補給することにより、総圧を一定に維持する様に注意
する。1時間後、エチレン供給を止め、残留モノマーの
急速な脱気により、重合を停止する。重合体を回収し、
エチルアルコールで洗浄し、60℃、1パスカルで少な
くとも8時間乾燥させる。
【0051】〈表の説明〉表1〜5は、Hの存在下に
おけるエチレン−プロピレンの溶剤中共重合試験の結果
を示し、表6および7は、Hの存在下並びに不存在下
で行なった液体プロピレン中でのエチレン−プロピレン
−ジエンの共重合および三元共重合試験の結果を示す。
比較例は、EP(D)Mの重合で公知の触媒である、ア
セチルアセトン酸および塩素化アセチルアセトン酸配位
子を含むV錯体V(CH−CO−CH−CO−C
およびV(CCl−CO−CH−CO−CH
の存在下で行なった試験に関する。
【0052】表1のデータから、本発明の触媒(II〜
V)が、DEACおよびETAの存在下で、V(acac)
を基剤とする触媒系と(バナジウムおよび塩素の両方
に関する触媒活性および重合体の特性に関する限り)類
似の触媒系を形成することが分かる。表2のデータか
ら、本発明の触媒(II〜V)は、トリアルキルアルミニ
ウムの存在下で、触媒活性が無いV(acac)、および
製造される重合体の量が20分の1であるトリクロロア
セチルアセトン酸バナジウムV(CCl−CO−CH
−CO−CH、よりも活性が高いことが分かる。
さらに、本発明の触媒の活性は、V(acac)を活性化
するのに不可欠である再活性化剤の存在により変化しな
い(表3)。
【0053】重合体の分子量(Mw)は200〜40
0,000であり、分子量分布は一般的にかなり広く、
11の値にも達するが、下記の様な方法、すなわち ・Vに配位するTHFの量を変えることにより(表
4)、 ・クロロカルボン酸配位子の脂肪族鎖を(CClCO
OからCClCHCHCOO−に)長くすること
により(表2、実施例9および12)、 ・特定の温度条件およびAl/V比で、V錯体をアルキ
ルアルミニウムによるエージングにかけることにより
(表5) 約3〜6の値に制限することができる。
【0054】工業的な系V(acac)/AlEtCl
/ETA(比較例1−表1)に対して、本発明の触媒お
よびAl(i−Bu)からなる触媒系は、溶液におけ
る試験で、バナジウムに関して同等、またはより低い
が、塩素に関しては常により高い(2〜12倍)触媒活
性を示し、取り込まれるCの%がより低く(約35
モル%〜20−30モル%)、分子量(Mw)がより高
く(約100,000〜400,000)、分子量分布
がより広い(2〜少なくとも4−5)重合体を形成す
る。本発明の触媒は、液体プロピレン中で類似の挙動を
示す。事実、比較用の工業的系V(acac)/AlEt
Cl/ETAに対して、本発明の触媒系V(OCOC
Cl(THF)/Al(i−Bu)は、液体
プロピレンにおける試験で(表6および7)、Vに関し
ては同等であるが、塩素に関してはより高い(2〜8
倍)触媒活性を示し、取り込まれるCの%がより低く
(約50〜20−35重量%)、取り込まれるENBの
%がより高く(3.5〜6−7重量%)、分子量(M
w)がより高い重合体を形成する。これらの分子量は、
無しに行なった試験から得られた重合体では70
0,000−1,000,000から>1,000,0
00の値(GPCでは最早測定不可)にもなり、H
存在下で行なった試験から得られた重合体では300,
000までの値に達する。
【0055】しかし、Hの存在下で行なった試験から
得られた重合体の収率は、H無しに行なった試験から
得られた重合体の収率よりも低いのに対し、取り込まれ
たコモノマーおよびターモノマーの量は等しい。しか
し、製造された重合体の量は少ないが、塩素に関する活
性は、比較用の系で得られた活性よりも高いことに注意
すべきである。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】
【表5】
【0061】
【表6】
【0062】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07F 9/00 C07F 9/00 A (72)発明者 ロベルト、サンティ イタリー国ノバラ、ビアレ、ピアッツァ、 ダルミ、24エッフェ (72)発明者 アントーニオ、プロト イタリー国ノバラ、ビア、ファラ、59 (72)発明者 エベリーナ、バラート イタリー国ノバラ、クルシナーロ、ディ、 オメーニャ、ビア、バリセーリ、52 (72)発明者 アンナ、マリア、ロマノ イタリー国ノバラ、ビア、リッチ、3 (72)発明者 パオロ、ビアギーニ イタリー国ノバラ、トレカテ、ビア、グラ ムスチ、73

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) (RCOO)VX (I) (式中、Rは、1〜20個の炭素原子、および塩素およ
    び臭素から選択された1〜6個のハロゲン原子を有する
    単官能性炭化水素基であり、Xは塩素または臭素であ
    り、Lは電子供与体であり、p+n=3、4または5で
    あり、nは1以上であり、mは0〜3である)を有する
    ことを特徴とするバナジウム錯体。
  2. 【請求項2】Rが、1〜6個の塩素原子を有する単官能
    性ヒドロカルビル基である、請求項1に記載のバナジウ
    ム錯体。
  3. 【請求項3】Xが塩素である、請求項1に記載のバナジ
    ウム錯体。
  4. 【請求項4】p+n=3である、請求項1に記載の錯
    体。
  5. 【請求項5】R−COOが (式中、R、R、R、RおよびRは、同一で
    あるか、または異なるものであって、H、ClまたはB
    r、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールア
    ルキル、アルキルアリール、または塩素または臭素を含
    むアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアル
    キル、アルキルアリール、から選択されるが、ただし、
    〜R残基の少なくとも1個は塩素または臭
    素、または塩素または臭素を含むアルキル、シクロアル
    キル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール
    基から選択され、qは0〜10である)である、請求項
    1に記載の錯体。
  6. 【請求項6】R−COOが 【化1】 (式中、R、R、RおよびRは請求項5に記載
    の意味を有し、rおよびsは、独立して、0〜5である
    が、r+sは5以下である)である、請求項1に記載の
    錯体。
  7. 【請求項7】R−COOが (式中、Z、R、R、R、R、R、およびR
    は、同一であるか、または異なるものであって、H、
    Cl、Br、アルキル、シクロアルキル、アリール、ア
    リールアルキル、アルキルアリール、または塩素または
    臭素を含むアルキル、シクロアルキル、アリール、アリ
    ールアルキル、アルキルアリール、から選択されるが、
    ただし、ZおよびR〜R残基の少なくとも1個は塩
    素または臭素、または塩素または臭素を含むアルキル、
    シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキ
    ルアリール基であり、tおよびuは、独立して、0〜1
    0、好ましくは0〜2である)である、請求項1に記載
    の錯体。
  8. 【請求項8】Rが、3〜20個の炭素原子を有し、塩素
    または臭素で、または塩素または臭素を含むヒドロカル
    ビル基で置換されているシクロアルキル、ポリシクロア
    ルキル、シクロアルケニル、ポリシクロアルケニルから
    選択される、請求項1に記載の錯体。
  9. 【請求項9】一般式(I)を有するバナジウム錯体の製
    造方法であって、 a)一般式RCOOTl(式中、Rは請求項1に記載の
    意味を有する)を有するタリウム(Tl)塩を、ハロゲ
    ン化バナジウム、好ましくはVClと、脂肪族または
    芳香族の、エーテルまたは塩素化された炭化水素溶剤
    (単独または混合物)中、好ましくはTHFおよびジメ
    トキシエタンから選択された溶剤中、温度0〜50℃、
    好ましくは15〜30℃で、30分間〜6時間、好まし
    くは1〜4時間反応させる工程、 b)反応により形成されたハロゲン化Tlを分離、好ま
    しくは濾過する工程、および c)バナジウム錯体を遊離させる工程を含んでなること
    を特徴とする方法。
  10. 【請求項10】α−オレフィン(共)重合用の触媒系で
    あって、(a)一般式(I)を有するバナジウム錯体、
    (b)一般式(II)AlR(式中、RはC〜C
    20アルキル基であり、Xは塩素または臭素であり、n
    +m=3であるが、n=0である化合物は除外する)を
    有する有機アルミニウム誘導体、および(c)所望によ
    り、再活性化剤からなることを特徴とする触媒系。
  11. 【請求項11】Xが塩素である、請求項10に記載の触
    媒系。
  12. 【請求項12】再活性化剤(c)が塩素化化合物であ
    る、請求項10に記載の触媒系。
  13. 【請求項13】バナジウム錯体(I)が、一般式 (CCl−(−CH−)−COO)V (Ia) (式中、nは0〜2である)を有する、請求項10に記
    載の触媒系。
  14. 【請求項14】有機アルミニウム誘導体(II)が一般式A
    lRを有し、RがC〜C20アルキル基である、請
    求項10に記載の触媒系。
  15. 【請求項15】Rがイソブチルである、請求項14に記
    載の触媒系。
  16. 【請求項16】再活性化剤が存在しない、請求項14に
    記載の触媒系。
  17. 【請求項17】低または中程度の圧力、温度−5〜75
    ℃におけるα−オレフィンの液相中(共)重合方法であ
    って、前記(共)重合を、請求項10に記載の触媒系の
    存在下で行なうことを特徴とする方法。
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