JP2000198592A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

Info

Publication number
JP2000198592A
JP2000198592A JP10374713A JP37471398A JP2000198592A JP 2000198592 A JP2000198592 A JP 2000198592A JP 10374713 A JP10374713 A JP 10374713A JP 37471398 A JP37471398 A JP 37471398A JP 2000198592 A JP2000198592 A JP 2000198592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink film
guide shaft
thermal
paper
platen roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10374713A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisakazu Oshima
久和 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP10374713A priority Critical patent/JP2000198592A/ja
Publication of JP2000198592A publication Critical patent/JP2000198592A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱転写用ロール状インクフィルム6のスキュ
ー、しわを発生することなく安定して走行させる。 【解決手段】 ロール状インクフィルム6を、張力を付
与して、サーマルヘッド14とプラテンローラ15との
間に記録紙とともに供給し、インクフィルムを巻胴18
に巻取る。インクフィルムは、その全幅にわたって案内
軸7に接触する。案内軸7の両端部41,42は、保持
部材9に形成された案内長孔45,46に嵌まり込み、
インクフィルムを搬送方向8および幅方向にそれぞれ垂
直な変位方向49に変位自在である。案内軸7の軸線方
向中央位置は、支持片11によって、案内軸が揺動可能
に、支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドを
用いる印字装置に関し、特にサーマルヘッドとプラテン
ローラとの間に、ロール状インクフィルムを記録紙とと
もに供給し、インクフィルムのインクを記録紙に熱転写
させる印字装置に関し、またサーマルヘッドとプラテン
ローラとの間に感熱紙を供給し、感熱紙に熱記録する印
字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱転写印字装置では、サーマ
ルヘッドとプラテンローラとの間に、ロール状インクフ
ィルムが記録紙とともに供給されてサーマルヘッドの発
熱素子によって加熱溶融されたインクが記録紙に熱転写
されて印字され、インクフィルムは、案内軸に接触して
予め定めた経路を搬送して走行される。インクフィルム
の幅方向左右の両端部の搬送速度を同一値に保ってスキ
ューを生じることなく、したがってしわを生じることな
く、熱転写後のインクフィルムを巻胴に巻取って安定し
て走行させることは、印字性能を向上するために重要で
ある。
【0003】インクフィルムを上述のように安定して走
行させるには、インクフィルムの供給から巻取りまでの
各構成要素の平行度が確保されていなければならず、さ
もなければインクフィルムの走行経路の距離は、インク
フィルムの幅方向の両端部で違いが生じてしまう。前記
構成要素というのは、プラテンローラの軸線に関して、
インクフィルムのロールの軸線と巻取り側の巻胴の軸
線、インクフィルムを案内する複数の案内軸を含む。イ
ンクフィルムの幅方向両端部の走行経路の距離の差が生
じることによって、インクフィルムには、たとえばその
一端部に張力が発生するけれども他端部にはたるみが生
じる状態になり、これによってスキューおよびしわが生
じる。
【0004】図9は、先行技術の一部の構成を示す斜視
図である。インクフィルム1は、走行経路に沿って、案
内軸2に接触して案内される。案内軸2は、軸受3によ
って、保持部材4に回転自在に支持され、この案内軸2
の軸線は、装置本体において固定的である。先行技術で
は、前記各構成要素を支持する軸受3は、印字装置本体
であるシャーシに固定された保持部材4に設けられ、そ
れらの軸線の平行度は、設計上の公差寸法の蓄積、組立
てによるばらつきに起因し、高度の精度を向上すること
は困難である。平行度を向上するためには、軸受3の強
度を確保しなければならず、そのために大きい強度を有
する部材を使用し、また形状による強度の向上を図らな
ければならず、さらに厳しい公差の管理が必要になり、
原価の低減に劣る結果になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
クフィルムおよび感熱紙の幅方向両端部の走行速度、し
たがって張力を同一にして安定して走行することを、高
精度の製造を必要とすることなく簡単な構成で実現する
ことができるようにした印字装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロール状イン
クフィルムを、張力を付与して、サーマルヘッドとプラ
テンローラとの間に、記録紙とともに供給し、インクフ
ィルムのインクを記録紙に熱転写させ、インクフィルム
を巻胴に巻取る印字装置において、サーマルヘッドおよ
びプラテンローラよりも上流側または下流側の少なくと
もいずれか一方に配置され、インクフィルムに接触し、
インクフィルムの全幅にわたって延びる案内軸と、案内
軸の軸線方向両端部を、インクフィルムの搬送方向およ
び幅方向にそれぞれ垂直な変位方向に変位自在に、かつ
搬送方向下流側への変位を阻止して保持する保持部材
と、案内軸の軸線方向の途中位置を、案内軸が揺動可能
に、支持する支持片とを含むことを特徴とする印字装置
である。
【0007】本発明に従えば、ロール状インクフィルム
は、サーマルヘッドとプラテンローラとの間に、張力を
付与された状態で記録紙とともに供給してインクフィル
ムのインクがサーマルヘッドによって溶融され、記録紙
に熱転写される。熱転写後の使用されたインクフィルム
は、巻胴に巻取られる。インクフィルムが予め定める走
行経路に沿って案内されるためにサーマルヘッドおよび
プラテンローラよりも上流側に、下流側に、または上流
側と下流側とに、配置される。案内軸は、張力が付与さ
れたインクフィルムの一方表面の全幅にわたって面接触
する。
【0008】案内軸は、その両端部が、インクフィルム
の搬送方向に垂直であって、かつインクフィルムの幅方
向に垂直である変位方向に変位自在に、保持部材に保持
される。この案内軸の両端部は、保持部材によって、搬
送方向下流側への変位が阻止され、インクフィルムの搬
送によって案内軸が搬送方向下流側にインクフィルムと
ともに変位することはない。案内軸の軸線方向の途中位
置は、支持片によって、案内軸が揺動可能となるように
支持される。
【0009】したがって案内軸は、張力が付与されたイ
ンクフィルムから受ける力によって、インクフィルムの
幅方向に均等な力を受けるように、案内軸が、案内軸の
軸線方向に沿うインクフィルムの接触面に沿った状態に
傾き、インクフィルムを案内軸が案内する。これによっ
てロール状フィルムがサーマルヘッドとプラテンローラ
との間に供給される走行経路において、またはサーマル
ヘッドとプラテンローラとの間から巻胴に巻取られるま
での走行経路において、インクフィルムのロール軸線、
案内軸の軸線および巻胴の軸線などの各構成要素の平行
度違いに起因して発生するインクフィルムの走行距離の
差によるインクフィルムの幅方向両端部の張力の差およ
びたるみを吸収して、インクフィルムの全幅にわたって
そのインクフィルム案内軸に圧接することができる。こ
れによってインクフィルムのスキューおよびしわが発生
せず、インクフィルムを安定して走行することが可能に
なる。
【0010】案内軸は、その軸線まわりに回転自在であ
り、インクフィルムの搬送とともに案内軸が回転するよ
うに構成されてもよいけれども、本発明の実施の他の形
態では、案内軸はその軸線まわりに回転しないように構
成され、インクフィルムと案内軸の外周面とが摩擦接触
するように構成されてもよい。
【0011】また本発明の支持片は、案内軸の軸線方向
中央位置を支持し、インクフィルムは、そのインクフィ
ルムの幅方向中央位置が案内軸の前記中央位置に一致し
て搬送されることを特徴とする。
【0012】支持片によって支持される案内軸の軸線方
向の途中位置は、軸線方向中央位置であってもよい。案
内軸の軸線方向中央位置とインクフィルムの幅方向中央
位置とが一致された状態でインクフィルムが搬送される
構成では、支持片によって支持される案内軸の前記途中
位置は、その案内軸の軸線方向の中央位置であり、案内
軸、保持部材および支持片は左右に対象に構成されても
よい。
【0013】また本発明は、ロール状インクフィルム
を、張力を付与して、サーマルヘッドとプラテンローラ
との間に、記録紙とともに供給し、インクフィルムのイ
ンクを記録紙に熱転写させ、インクフィルムを巻胴に巻
取る印字装置において、サーマルヘッドおよびプラテン
ローラよりも上流側または下流側の少なくともいずれか
一方に配置され、インクフィルムに接触し、インクフィ
ルムの全幅にわたって延びる案内軸と、案内軸の軸線方
向両端部を、インクフィルムの搬送方向および幅方向に
それぞれ垂直な変位方向に変位自在に、かつ搬送方向下
流側への変位を阻止して保持する保持部材と、案内軸の
軸線方向両端部を、前記変位方向に弾発的にそれぞれ支
持する一対のばねとを含むことを特徴とする印字装置で
ある。
【0014】本発明に従えば、前述の支持片に代えて、
案内軸の両端部を弾発的にそれぞれ支持する一対のばね
が用いられる。これによってインクフィルムと支持片と
の不所望な接触を回避することが確実である。
【0015】案内軸の各端部は、前記変位方向の一方側
で張力が付与されたインクフィルムを支持するように設
けられてもよいけれども、ばねは各端部の前記変位方向
両側(図7の上下)に設けられてもよい。
【0016】また本発明は、ロール状感熱紙を、張力を
付与して、サーマルヘッドとプラテンローラとの間に供
給し、感熱紙に熱記録する印字装置において、サーマル
ヘッドよりも上流側に配置され、感熱紙に、感熱紙の全
幅にわたって接触する案内軸と、案内軸の軸線方向両端
部を、感熱紙の搬送方向および幅方向にそれぞれ垂直な
変位方向に変位自在に、かつ搬送方向下流側への変位を
阻止して保持する保持部材と、案内軸の軸線方向の途中
位置を、案内軸が揺動可能に、支持する支持片とを含む
ことを特徴とする印字装置である。
【0017】また本発明は、ロール状感熱紙を、張力を
付与して、サーマルヘッドとプラテンローラとの間に供
給し、感熱紙に熱記録する印字装置において、サーマル
ヘッドよりも上流側に配置され、感熱紙に、感熱紙の全
幅にわたって接触する案内軸と、案内軸の軸線方向両端
部を、感熱紙の搬送方向および幅方向にそれぞれ垂直な
変位方向に変位自在に、かつ搬送方向下流側への変位を
阻止して保持する保持部材と、案内軸の軸線方向両端部
を、前記変位方向に弾発的にそれぞれ支持する一対のば
ねとを含むことを特徴とする印字装置である。
【0018】本発明に従えば、熱によって変色するロー
ル状感熱紙を、サーマルヘッドとプラテンローラとの間
に供給して熱記録する構成において、サーマルヘッドと
プラテンローラよりも上流側で張力が付与されたインク
フィルムに案内軸が接触する。前述のインクフィルムと
同様に、感熱紙のスキューおよびしわの発生が防止さ
れ、感熱紙が安定して走行される。
【0019】請求項3,4の構成において、案内軸の軸
線方向中央位置と、インクフィルムの幅方向中央位置に
一致してインクフィルムが搬送されるように構成し、保
持部材、案内軸およびばねを左右対称に構成してもよ
く、このようにすることによって案内軸がその自重にか
かわらずインクフィルムの幅方向全幅にわたって接触
し、インクフィルムを安定して案内することができるよ
うになる。左右の各ばねは、同一構成を有する。このば
ねは、コイルばねであってもよいけれども、発泡合成樹
脂材料などの弾発性を有する材料から成ってもよく、そ
の他の材料から成ってもよく、ばね力を発生するもので
あればよい。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
一部の案内手段37の構成を示す斜視図である。インク
フィルム6は、案内軸7によって案内され、搬送経路を
矢符8のように走行する。案内軸7は、保持部材9によ
って保持され、支持片11によって揺動可能に支持され
る。
【0021】図2は、図1に示される構成を含む本発明
の実施の一形態の印字装置12の簡略化した側面図であ
る。印字装置の装置本体13には、ロール状フィルム6
が、サーマルヘッド14とプラテンローラとの間に、記
録紙16とともに供給される。サーマルヘッド14は、
ばね17によってプラテンローラ15側にばね力が与え
られる。サーマルヘッド14は、インクフィルム6およ
び記録紙16の搬送方向8に垂直である幅方向(図2の
紙面に垂直方向)に多数の発熱素子が配列されて構成さ
れる。発熱素子が選択的に発熱して、インクフィルム6
のインクを溶融し、記録紙16に熱転写され、印字が行
われる。このインクフィルム6は、巻取り巻胴18に巻
取られる。巻取り巻胴18には歯車19が取付けられ、
この歯車19に噛合する歯車20は、モータを含む駆動
源21によって回転駆動される。
【0022】インクフィルム6の参照符号22で示すロ
ールは、供給巻胴23に取付けられ、制動手段24によ
って、インクフィルム6の搬送方向8の制動力が与えら
れる。こうしてロール22と巻取り巻胴18との間にお
けるインクフィルムの搬送経路の全長にわたって、イン
クフィルム6に張力が付与される。巻胴18,23は、
紙管などのリールであってもよい。巻胴18,23およ
びサーマルヘッド14とプラテンローラ15との接触位
置は、ほぼ水平に構成される。
【0023】装置本体13には、水平なヒンジピン26
によって矢符27のように図2の閉じた状態からメンテ
ナンスのために開いた状態とすることができる取付体1
0が設けられる。装置本体13に着脱可能な記録紙カセ
ット28に積層された参照符29で示される記録紙は、
取付体10に設けられた摩擦部材40と給紙ローラ30
との間から、単一枚ずつ、サーマルヘッド14とプラテ
ンローラ15との間に、供給される。摩擦部材40は、
ばね31によって給紙ローラ30側にばね力が与えられ
る。熱転写された記録紙は、搬送経路35を経て、排紙
ローラ32およびピンチローラ33とに挟持され、矢符
34のように装置本体13の上方に排出される。取付体
10には、摩擦部材40、給紙ローラ30、ばね31、
プラテンローラ15、排紙ローラ32およびピンチロー
ラ33などが装着される。
【0024】インクフィルム6を案内して案内経路を形
成するために、サーマルヘッド14およびプラテンロー
ラ15の上流側に案内手段36が設けられ、下流側に案
内手段37,38が設けられる。案内手段36,38は
取付体10に装着される。案内手段37は装置本体13
に装着される。案内手段36〜38のうちの1つだけが
設けられてもよい。案内手段37は、前述の図1に示さ
れており、案内手段36,38は、この案内手段37が
上下逆にして配置される。
【0025】記録紙カセット28に収納された記録紙2
9が、給紙ローラ30によってプラテンローラ15に送
り出される。プラテンローラ15にサーマルヘッド14
がばね17の働きによって圧接されることによって、イ
ンクフィルム6と記録紙16とは、密着し、サーマルヘ
ッド14の記録情報に基づいて発熱する発熱素子の熱に
よって、インクフィルム6が記録紙16に熱溶融して固
着し、熱転写が行われる。プラテンローラ15がモータ
を含む駆動源の駆動力によって回転され、インクフィル
ム6と記録紙16とが一体になって搬送される。その
後、記録紙16はインクフィルム6から剥離され、回転
駆動される排紙ローラ32と従動回転するピンチローラ
33との間で挟持されて排出される。
【0026】インクフィルム6は、駆動源21によって
駆動される巻取り巻胴18に巻取られる。インクフィル
ム6のロール22は前述のように制動手段24によって
負荷が与えられている。したがってインクフィルム6
は、その走行経路上で、張力が与えられる。
【0027】図3は、巻取り巻胴18と供給巻胴23と
の間に設けられるインクフィルム6を簡略化して示す斜
視図である。巻胴18,23の軸線が一仮想平面内で平
行である実線で示された状態から、仮想線39で示され
るように巻胴23の軸線が傾斜して高精度の平行度が達
成されなくなった状態が示される。巻胴18,23の平
行度が達成された状態で巻胴18,23の軸線間の距離
Aは、参照符39で示されるように平行度が得られなく
なった状態では、幅方向一端部で距離Bとなる(A>
B)。このような平行度が実現されなくなったとき、イ
ンクフィルム6には幅方向に走行距離の違いを生じ、幅
方向両端部での走行速度が異なる。またサーマルヘッド
14とプラテンローラ15との間で挟持されるインクフ
ィルム6および記録紙16の直線状接触位置が、巻胴1
8,23との間で各仮想平面内で平行でないとき、イン
クフィルムの幅方向に速度差が生じる。本発明では、案
内手段37によって、このようなインクフィルム6の走
行経路を構成する各構成要素の平行度が得られなくて
も、インクフィルムの幅方向の走行速度の差を吸収し、
安定した走行を実現することが可能になる。
【0028】図4は、案内手段37の縦断面図である。
図1をも併せて参照して、案内軸7の軸線方向両端部4
1,42は、保持部材9に形成されたブラケット43,
44の案内長孔を45,46に挿通される。ブラケット
43,44は、基体48に固定される。案内長孔45,
46は、インクフィルム6の搬送方向8および幅方向4
7にそれぞれ垂直であり、図1および図4の上下方向で
ある変位方向49に、細長く延びる。案内軸7の両端部
41,42が案内長孔45,46内に挿入されることに
よって、案内軸7は、搬送方向8の下流側(図1および
図2の左方)への変位が、阻止される。案内軸7は、そ
の軸線方向に一様な円形断面を有し、すなわち直円柱状
または直円筒状であってもよい。
【0029】基体48上には、支持片11が立設されて
固定される。支持片11は、直方体状であり、その頂部
である支持部51には、案内軸7の軸線方向の途中位置
が当接して支持される。本発明の実施の一形態では、支
持片11の支持部51は、インクフィルム6の搬送経路
の中央位置52およびインクフィルム6の幅方向中央位
置に一致する。案内軸7の前記中央位置もまた、この中
央位置52に一致されて配置される。インクフィルム6
が走行中にその幅方向に速度差が生じていない図4
(1)の状態では、張力が付与されたインクフィルム6
の図4(1)における下面は、案内軸7の外周面に接触
し、案内軸7の軸線は水平な姿勢で支持片11の平坦な
支持部51に支持される。支持片11の支持部51は、
インクフィルム6の幅方向に均一な張力が作用して両端
部56,57が同一の走行速度で搬送される状態におい
て、案内軸7は、水平に線接触する。
【0030】供給巻胴23が、たとえば図3の参照符3
9で示されるように傾斜して平行度が得られなくなった
とき、インクフィルム6の一端部56の張力は他端部5
7の張力57に比べて小さくなり、走行速度が各端部5
6,57間で異なり、端部57の走行速度が大きく、端
部56でたるみを生じる恐れがある。このとき、図4
(2)に示されるように案内軸7は、その両端部41,
42が案内長孔45,46内で変位して張力が大きい端
部57が、端部56よりも下方に傾斜して揺動し、これ
によって案内軸7は、インクフィルム6の全幅にわたっ
てほぼ均一な力で密着した状態が保たれる。案内軸7
は、支持片11の支持部51に当接した状態で、図4
(2)に示されるように揺動する。
【0031】案内部材37と同様な構成を有し、かつ上
下を逆にして設けられた案内軸を有する案内手段36,
38もまた、同様にして、張力が付与されたインクフィ
ルム6によって案内軸が図2の上方に持上げられ、イン
クフィルムの左右の端部の速度差に応じて案内軸が揺動
する。
【0032】こうしてインクフィルム6の走行経路に設
けられた巻胴18,23は、サーマルヘッド14および
プラテンローラ15の挟持位置、さらに案内手段37の
案内軸7、ならびに案内手段36,38の案内軸の平行
度が高精度で得られない状態において、インクフィルム
6の幅方向の一端部にたるみを生じ、スキューおよびし
わを生じる恐れがあるとき、案内手段37では案内軸7
の両端部41,42が上下に変化して案内軸7が揺動す
るので、インクフィルム6の両端部の走行速度のずれに
対応することができ、インクフィルム6の一方表面に案
内軸7が幅方向に均等な圧力で密着することができる。
これによってインクフィルム6のたるみを防ぎ、走行速
度の差を吸収することができ、インクフィルム6は安定
した走行が確保される。案内手段36,38においても
また、案内手段37と同様な動作が行われる。
【0033】図5は、図2に示される制動手段24の断
面図である。インクフィルム6のロール22と一体的で
ある巻胴23には、歯車58が連結される。この歯車5
8は、装置本体13のシャーシ59に設けられる歯車6
1に噛合する。歯車61は、シャーシ59に立設された
軸62に回転自在に設けられる。シャーシ59には、フ
ェルトまたは革などの摩擦部材63が固定される。この
摩擦部材63は軸62のまわりに環状に形成され、歯車
61の端面64に臨む。歯車61は、軸62に同軸に設
けられたばね65によって、歯車61は摩擦部材63に
向けて弾発的にばね力が与えられる。ばね65は、歯車
61と、軸62の端部のばね受け部材66との間に介在
される。ばねによって歯車61の端面64が摩擦部材6
3に圧接されることによって歯車58に負荷が生じ、ロ
ール22からインクフィルム6が供給されるとき、その
インクフィルム6に張力が付与されることになる。制動
手段24は、図5に示される構成だけでなく、その他の
構成を有してもよい。
【0034】図6は、本発明の実施の他の形態の支持部
材11の一部を示す簡略化した正面図である。図6の実
施の形態では、支持片11の支持部51aは、インクフ
ィルム6の走行経路に垂直な仮想平面(図6の紙面)内
で上に凸である球面の一部などである円弧状に形成さ
れ、この支持部51aは、インクフィルム6の走行経路
に沿って細長く延びる。これによって支持部51aは案
内軸7と、点接触する。これによって案内軸7がインク
フィルム6に接触して回転しやすくなり、また左右に揺
動しやすくなる。その他の構成は前述の実施の形態と同
様である。
【0035】図7は、本発明の実施のさらに他の形態を
示す断面図である。この実施の形態は、前述の実施の形
態に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付す。
図1および図4に示される案内手段37に代えて、図7
に示される案内手段37aが用いられる。直円柱状の案
内軸7の両端部41,42は保持部材9aのブラケット
43a,44aに形成された長孔45a,46aに挿通
される。この案内軸7の両端部41,42は、図7の上
下方向である変位方向に、一対のばね68,69によっ
て弾発的にそれぞれ支持される。そのほかの構成は、前
述の実施の形態と同様である。これによってインクフィ
ルム6は、その全幅にわたって案内軸7の外周面に巻掛
けられて接触することができる。ばね68の基端部は、
基体48に固定される。ばね68,69の遊端部は、案
内軸7の両端部41,42をその軸線まわりに回転自在
に支持する軸受71,72に固定される。本発明の実施
の他の形態ではばね68,69の遊端部は、前記端部4
1,42にそれぞれ直接に固定され、案内軸7は回転せ
ずに、インクフィルム6に接触するようにしてもよい。
【0036】図8は、本発明の実施の他の形態の印字装
置73の一部を示す簡略化した側面図である。この実施
の形態は、前述の実施の形態の印字装置12に類似し、
対応する部分には同一の参照符号を付す。この実施の形
態では、ロール74の感熱紙75がプラテンローラ15
の回転によって矢符8のように供給され、サーマルヘッ
ド14とプラテンローラ15との間で挟在されて感熱紙
75に熱記録される。ロール6の供給巻胴23には制動
手段24が設けられ、プラテンローラ15との間で感熱
紙75に張力が付与される。
【0037】ロール74と、サーマルヘッド14および
プラテンローラ15との間の感熱紙75の走行経路の途
中には、案内手段36が配置される。この案内手段36
は、前述と同様な構成を有し、感熱紙75の幅方向両端
部の速度差を吸収し、スキューおよびしわの発生を防
ぐ。これによって感熱紙75は安定して走行し、サーマ
ルヘッド14とプラテンローラ15との間に供給され、
印字品質を向上することができる。案内手段36はま
た、図7に示される構成73aと同様であってもよい。
【0038】このようにして案内軸7の両端部41,4
2を自由にしてその案内軸7の上下方向の中央位置に支
持片11を設け(図1〜図6)、または両端部41,4
2を図7のばね68,69によって支持する(図7)。
こうして案内軸7は、インクフィルム6の幅方向両端部
の距離のずれに対応することができ、インクフィルム6
を常に全幅にわたって案内軸7に密着することができ、
したがってインクフィルム6のたるみを防ぎ、その幅方
向両端部の走行経路の差を吸収することができ、安定し
た走行を確保することができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、インクフィ
ルムの幅方向両端部の張力を等しくしてスキューおよび
しわの発生を防ぎ、インクフィルムを安定して走行する
ことができる。これらによってサーマルヘッド、インク
フィルム、記録紙およびプラテンローラが隙間を生じる
ことなく接触し、熱転写を高品質で達成することができ
る。
【0040】しかも本発明によれば、部品点数を増やす
ことなく、また原価が上昇することなく、先行技術に比
べて安定したインクフィルムの走行が上述のように可能
になる。
【0041】請求項2の本発明によれば、案内軸の中央
位置を支持片で支持し、インクフィルムの幅方向中央位
置を、案内軸の前記中央位置に一致して搬送するので、
支持片の自重などにかかわらず、インクフィルムをさら
に一層安定して走行することができるようになる。
【0042】請求項3の本発明によれば、案内軸が支持
片によって支持される前述の構成に代えて、案内軸の軸
線方向両端部を一対の各ばねで、それぞれ支持するの
で、インクフィルムの走行経路に支持片が存在せず、イ
ンクフィルムの走行経路の付近に充分な空間が存在し、
インクフィルムをさらに安定して走行することができ
る。
【0043】請求項4の本発明によれば、サーマルヘッ
ドとプラテンローラとの間に供給される感熱紙が、サー
マルヘッドおよびプラテンローラの上流側で、感熱紙の
全幅にわたって案内軸に接触し、感熱紙を安定して走行
させることができるようになり、またこの構成が簡単で
あり、部品点数を増やすことなく、コストを上昇するこ
とはない。
【0044】請求項5の本発明によれば、感熱紙を案内
支持する案内軸の軸線方向両端部を一対の各ばねでそれ
ぞれ支持するので、インクフィルムの走行経路の付近に
前述の支持片が存在することはなく、インクフィルムを
さらに安定して走行させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の一部の構成を示す斜視
図である。
【図2】図1に示される構成を含む本発明の実施の一形
態の印字装置12の簡略化した側面図である。
【図3】巻取り巻胴18と供給巻胴23との間に設けら
れるインクフィルム6を簡略化して示す斜視図である。
【図4】案内手段37の縦断面図である。
【図5】図2に示される制動手段24の断面図である。
【図6】本発明の実施の他の形態の支持部材11の一部
を示す簡略化した正面図である。
【図7】本発明の実施のさらに他の形態を示す断面図で
ある。
【図8】本発明の実施の他の形態の印字装置73の一部
を示す簡略化した側面図である。
【図9】先行技術の一部の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
6 インクフィルム 7 案内軸 8 搬送方向 9 保持部材 11 支持片 12 印字装置 13 装置本体 14 サーマルヘッド 15 プラテンローラ 16 記録紙 18 巻取り巻胴 23 供給巻胴 24 制動手段 28 記録紙カセット 30 給紙ローラ 36,37,38 案内手段 45,46 案内長孔 47 幅方向 49 変位方向 51,51a 支持部 65,68,69 ばね 66 ばね受け部材 71,72 軸受 73 印字装置 74 ロール 75 感熱紙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状インクフィルムを、張力を付与
    して、サーマルヘッドとプラテンローラとの間に、記録
    紙とともに供給し、インクフィルムのインクを記録紙に
    熱転写させ、インクフィルムを巻胴に巻取る印字装置に
    おいて、 サーマルヘッドおよびプラテンローラよりも上流側また
    は下流側の少なくともいずれか一方に配置され、インク
    フィルムに接触し、インクフィルムの全幅にわたって延
    びる案内軸と、 案内軸の軸線方向両端部を、インクフィルムの搬送方向
    および幅方向にそれぞれ垂直な変位方向に変位自在に、
    かつ搬送方向下流側への変位を阻止して保持する保持部
    材と、 案内軸の軸線方向の途中位置を、案内軸が揺動可能に、
    支持する支持片とを含むことを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 支持片は、案内軸の軸線方向中央位置を
    支持し、 インクフィルムは、そのインクフィルムの幅方向中央位
    置が案内軸の前記中央位置に一致して搬送されることを
    特徴とする請求項1記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 ロール状インクフィルムを、張力を付与
    して、サーマルヘッドとプラテンローラとの間に、記録
    紙とともに供給し、インクフィルムのインクを記録紙に
    熱転写させ、インクフィルムを巻胴に巻取る印字装置に
    おいて、 サーマルヘッドおよびプラテンローラよりも上流側また
    は下流側の少なくともいずれか一方に配置され、インク
    フィルムに接触し、インクフィルムの全幅にわたって延
    びる案内軸と、 案内軸の軸線方向両端部を、インクフィルムの搬送方向
    および幅方向にそれぞれ垂直な変位方向に変位自在に、
    かつ搬送方向下流側への変位を阻止して保持する保持部
    材と、 案内軸の軸線方向両端部を、前記変位方向に弾発的にそ
    れぞれ支持する一対のばねとを含むことを特徴とする印
    字装置。
  4. 【請求項4】 ロール状感熱紙を、張力を付与して、サ
    ーマルヘッドとプラテンローラとの間に供給し、感熱紙
    に熱記録する印字装置において、 サーマルヘッドよりも上流側に配置され、感熱紙に、感
    熱紙の全幅にわたって接触する案内軸と、 案内軸の軸線方向両端部を、感熱紙の搬送方向および幅
    方向にそれぞれ垂直な変位方向に変位自在に、かつ搬送
    方向下流側への変位を阻止して保持する保持部材と、 案内軸の軸線方向の途中位置を、案内軸が揺動可能に、
    支持する支持片とを含むことを特徴とする印字装置。
  5. 【請求項5】 ロール状感熱紙を、張力を付与して、サ
    ーマルヘッドとプラテンローラとの間に供給し、感熱紙
    に熱記録する印字装置において、 サーマルヘッドよりも上流側に配置され、感熱紙に、感
    熱紙の全幅にわたって接触する案内軸と、 案内軸の軸線方向両端部を、感熱紙の搬送方向および幅
    方向にそれぞれ垂直な変位方向に変位自在に、かつ搬送
    方向下流側への変位を阻止して保持する保持部材と、 案内軸の軸線方向両端部を、前記変位方向に弾発的にそ
    れぞれ支持する一対のばねとを含むことを特徴とする印
    字装置。
JP10374713A 1998-12-28 1998-12-28 印字装置 Pending JP2000198592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10374713A JP2000198592A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 印字装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10374713A JP2000198592A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 印字装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000198592A true JP2000198592A (ja) 2000-07-18

Family

ID=18504309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10374713A Pending JP2000198592A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 印字装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000198592A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010105243A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Canon Inc プリンタ装置
JP2010280472A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Mimaki Engineering Co Ltd メディア搬送機構及びプリンタ装置
JP2011116439A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Omori Mach Co Ltd 包装機に対する包装フィルム供給装置並びに包装機
JP2019202836A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 東芝テック株式会社 磁気インク読取装置及びプリンタ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010105243A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Canon Inc プリンタ装置
JP2010280472A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Mimaki Engineering Co Ltd メディア搬送機構及びプリンタ装置
JP2011116439A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Omori Mach Co Ltd 包装機に対する包装フィルム供給装置並びに包装機
JP2019202836A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 東芝テック株式会社 磁気インク読取装置及びプリンタ
JP7106352B2 (ja) 2018-05-22 2022-07-26 東芝テック株式会社 磁気インク読取装置及びプリンタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007126230A (ja) 熱転写プリンタ
JP2000198592A (ja) 印字装置
US6328490B1 (en) Winding shaft and a printer using the same
JPH09141986A (ja) リボンガイド機構及びリボンカセット
US4998117A (en) Thermal transfer printer
JP3123554B2 (ja) リボンカセット
JP2011225298A (ja) 媒体送り装置、記録装置
JP6270430B2 (ja) インクリボンカセットおよび印刷装置
US6340254B1 (en) Image forming apparatus with an impelling roller to be pressed against a platen roller
JPH0664774A (ja) 用紙搬送装置
JP5621962B2 (ja) 媒体送り装置、記録装置
JPH08258827A (ja) ラベルプリンタ
JP2003154742A (ja) 印字装置
JPH08295060A (ja) 熱転写プリンタ
JP2010036379A (ja) 記録装置
JP2004338108A (ja) リボンカセット、および印刷装置
US5993091A (en) Ink ribbon feeder that equalizes ribbon tension over the entire ink ribbon width
JP4140074B2 (ja) インクリボン送り装置
JPS6012445A (ja) 帯状物体搬送装置
JP2010149324A (ja) サーマルプリンタ
JPH0357497Y2 (ja)
JP3732790B2 (ja) プリンタ
JP2951819B2 (ja) ラインサーマルラベルプリンタ
JP2001219631A (ja) インクリボンガイド機構
JP3170418B2 (ja) 熱転写ラインプリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040511

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041026