JP2000198331A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤの運動性能を維持・向上しながら軽量
化を図る。 【解決手段】 ビードワイヤ24の外周側に、タイヤ周
方向に走る有機繊維コード29の埋設されたビードフィ
ラー26を配し、このビードフィラー26を、サイド部
14のタイヤ最大幅位置42よりも径方向外方に延在さ
せて、サイド部14を補強する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りラジアル
タイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りラジアルタイヤは、通常、タイ
ヤ径方向に走るカーカスとタイヤ周方向に走るベルトと
を備えて構成され、更に、タイヤのx,y,z各方向に
おける主たる剛性補強材として、ビードワイヤの外周側
に硬質ゴム製のビードフィラーを備えている。
【0003】近年、タイヤの高性能化に伴ない、図7に
示すように、ビードフィラー100の外側面に、スチー
ル等よりなるビード補強層102を配設することがなさ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、省資源が各
方面から言われるようになり、タイヤも、薄肉・軽量化
による材料使用量の低減および転がり抵抗の低減(燃費
向上)の要求が高まっている。
【0005】しかしながら、上記従来の構造のままでタ
イヤの軽量化を図ると、タイヤ全体の剛性が不足するこ
とになり、上記要求に応えるためにタイヤの運動性能を
損ねるという問題がある。
【0006】すなわち、上記従来の構造においては、ビ
ード補強層102がビード部12のボリュームを高めて
おり、また、このビード補強層102がスチールよりな
る場合その大きな比重によりタイヤ重量を大きくする。
さらに、ゴム製のビードフィラー100とスチール等よ
りなるビード補強層102とを組合せているので、両者
の剛性バランスをとるためにビードフィラー100のボ
リュームが大きくなってしまう。これらが原因となり、
タイヤ諸特性を維持しながら軽量化を図ることが困難と
なっている。
【0007】また、従来の構造で軽量化を図ると、
「柔」構造となり動きの大きいショルダー部において剛
性を確保することが困難となり、操縦安定性やロードノ
イズ性能が悪化するという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、タイヤの運動性能を維
持・向上しながら軽量化を図ることのできる空気入りラ
ジアルタイヤを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の空気入りラジア
ルタイヤは、ビードワイヤの外周側に、タイヤ周方向に
走る有機繊維コードの埋設されたビードフィラーを配
し、このビードフィラーを、タイヤサイドウォール部の
タイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向外方に延在させた
こと特徴とする。
【0010】このようにビードフィラーにタイヤ周方向
に走る有機繊維コードを埋設させることにより、ゴムの
みからなる場合に比べ、剛性が大幅に向上する。そのた
め、小さなボリュームで大きな剛性を得ることができ
る。即ち、軽量化した場合でもビード部の剛性を維持す
ることができる。また、このビードフィラーをサイド部
のタイヤ最大幅位置よりも径方向外方に延在させること
により、動きの大きいショルダー部近傍についても小さ
なボリュームで大きな剛性を得ることができるので、軽
量化を図りつつ、操縦安定性を向上させることができ、
また、ショルダー部近傍の振動を抑えてロードノイズを
低減させることができる。また、このようにコードをタ
イヤ周方向に、即ち配設角度をほぼ0°として配するこ
とにより、タイヤの縦剛性kzが過度に大きくなるのを
防いで、乗心地性の低下を抑えることもできる。
【0011】上記においては、ビードフィラーの単位断
面積当りの引張モジュラスが、タイヤ径方向外方ほど小
さいことが好ましい。これにより、ビードフィラーの剛
性が径方向外方ほど低減して、タイヤを撓みやすくする
ことができるので、ロードノイズ低減効果を維持しつ
つ、乗心地と操縦安定性を両立させることができる。
【0012】このようにビードフィラーの単位断面積当
りの引張モジュラスを径方向外方ほど小さくする構成と
しては、タイヤ径方向外方ほど引張モジュラスの小さい
有機繊維コードを埋設せしめる構成や、有機繊維コード
の配設密度をタイヤ径方向外方ほど小さくする構成が好
適である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施形態に係る
空気入りラジアルタイヤについて図面を参照して説明す
る。
【0014】図1は、本実施形態に係るラジアルタイヤ
10の右側半分の断面図である。図において、12はビ
ード部、14はサイド部、16はショルダー部、18は
トレッド部、20はカーカス、22はベルトを示し、タ
イヤ10は、左右1対のビード部12、サイド部14及
びショルダー部16と、両ショルダー部16間にまたが
るトレッド部18とよりなる。なお、図中、Rはタイヤ
10のビード部12が配されるリムを示している。
【0015】ビード部12は、環状のワイヤよりなるビ
ードワイヤ24とその径方向外方に配された断面略三角
形状のビードフィラー26とを備える。
【0016】カーカス20は、繊維又はスチールコード
をタイヤ幅方向センター(赤道)に対してほぼ90°の
角度で配列した1枚又は複数枚のカーカスプライよりな
り、トレッド部18の径方向内側に配されて、そこから
ショルダー部16及びサイド部14を経て、左右のビー
ド部12において、ビードワイヤ24及びビードフィラ
ー26の周りに内側から外側に向って巻上げられて係止
されている。20aがこの巻上げられたカーカス20の
ターンアップ部である。
【0017】ベルト22は、トレッド部18においてカ
ーカス20の径方向外側に配されて、その幅方向外端2
2aがショルダー部16で終端している。
【0018】前記ビードフィラー26は、硬質ゴムに有
機繊維コード29を埋設せしめた複合体よりなる。この
有機繊維コード29は、タイヤ周方向に走り、径方向に
積層した状態で埋設されている。かかる有機繊維コード
29としては、ナイロン,ポリエステル,アラミド等の
有機繊維の単独若しくは撚合せた複合コードを用いるこ
とができる。
【0019】ビードフィラー26は、タイヤ最大幅位置
42よりも径方向外方に延在してサイド部14を補強し
ている。詳細には、ビードフィラー26は、カーカス2
0の外側に隣接して、ビード部12からサイド部14を
経てショルダー部16まで延在しており、ベルト22の
幅方向外端22aに近接して終端している。
【0020】このビードフィラー26は、図2に示すよ
うな1又は複数本の有機繊維コード29が埋設されたゴ
ム30製の紐状物28を1又は複数種用いて、これらを
図3に示すようにタイヤ周方向に積層巻回して構成され
ている。このように紐状物28を周方向に巻回して構成
することにより、有機繊維コード29の配設角度がほぼ
0°となるため、タイヤ縦剛性kzが過度に大きくなる
のを防ぐことができ、乗心地性の悪化を抑制することが
できる。また、有機繊維コード29の切断端が少ないの
で、耐久性に優れる。
【0021】ここで、ビードフィラー26の単位断面積
当りの引張モジュラスは、径方向外方ほど小さいことが
好ましい。ビードフィラー26の剛性が径方向外方ほど
低減することから、タイヤが撓みやすくなり、乗心地性
能が向上するからである。
【0022】以下に、ビードフィラー26の単位断面積
当りの引張モジュラスを径方向外方ほど小さくする構成
の具体例を説明する。
【0023】図4は、径方向外方ほど引張モジュラスの
小さい有機繊維コード29を埋設せしめた構成例を示し
ている。
【0024】この例では、ビードフィラー26は、2本
の有機繊維コード29をゴム30に埋設してなる紐状物
28を3種用いて、これらを、タイヤ周方向に順次積層
巻回することにより形成されている。その際、径方向外
方に巻回される紐状物28ほど引張モジュラスの小さい
有機繊維コード29で構成したものを用いている。
【0025】詳細には、ビードフィラー26をその径方
向において3つの領域に分け、ビード部12に配される
下部領域Aを高モジュラス領域、ビード部12の上部か
らタイヤ最大幅位置42近傍にわたって配される中央領
域Bを中モジュラス領域、タイヤ最大幅位置42近傍か
らショルダー部16にかけて配される上部領域Cを低モ
ジュラス領域とする。そして、下部領域Aを構成する紐
状物28aには、有機繊維コード29として、アラミド
コード等の引張モジュラスの高いコードを用い、中央領
域Bを構成する紐状物28bには、アラミドとナイロン
若しくはポリエステルとの複合コードといった引張モジ
ュラスのより小さいコードを用い、さらに上部領域Cを
構成する紐状物28cには、ナイロンコード等のさらに
引張モジュラスの小さいコードを用いる。なお、図中、
34,36はタイヤ成形時における空気の抱込みを防止
するための環状のゴム部材を示している。
【0026】図5及び図6は、いずれも有機繊維コード
29の配設密度をビードフィラー26の径方向外方ほど
小さくした構成例を示している。
【0027】図5に示す例では、ビードフィラー26
が、3本の有機繊維コード29をゴム30に埋設してな
る1種の紐状物28を、タイヤ周方向に積層巻回してな
り、その巻回時に、ビードフィラー26の径方向外方領
域において紐状物28の積重ねられる層間にゴム層32
を介在させている。
【0028】詳細には、ビードフィラー26をその径方
向において4つの領域に分け、ビードワイヤ24の直上
に配される第1領域Kでは、紐状物28を直接積み重ね
るように巻回する。そして、その径方向外方の第2,
3,4領域L,M,Nでは、ゴム層32を介在させて巻
回し、かかるゴム層32の厚みを、第2,3,4領域
L,M,Nの順に厚くする。これにより、径方向外方ほ
ど繊維密度の低いビードフィラー26を形成している。
【0029】図6に示す例では、有機繊維コード29の
埋設本数の異なる3種の紐状物28a,28b,28c
を用いて、これらを、埋設本数の多いものから順次タイ
ヤ周方向に積層巻回することによりビードフィラー26
が形成されている。詳細には、上記下部領域Aでは3
本、中央領域Bでは2本、上部領域Cでは1本の有機繊
維コード29がそれぞれ埋設された同一幅の紐状物28
をそれぞれ巻回することにより、径方向外方ほど繊維密
度の低いビードフィラー26を形成している。
【0030】なお、このように有機繊維コード29の配
設密度を径方向外方ほど小さくする場合、図6に示す埋
設本数の異なる複数種の紐状物28を用いて構成するよ
りも、図5に示す1種の紐状物28を用いてゴム層32
を介在させる方が、有機繊維コード29の切断端を少な
くすることができる点より好ましい。
【0031】また、以上の構成例の如く、ビードフィラ
ー26が紐状物28の巻回体である場合、かかるタイヤ
を製造するに際しては、予め紐状物28を所定形状に巻
回しておいて、タイヤ成形時にこの巻回体をビードワイ
ヤ24の外周に配してビードフィラー26を形成して
も、あるいは、タイヤ成形時にビードワイヤ24の外周
に紐状物28を直接巻きつけてビードフィラー26を形
成してもよい。
【0032】なお、以上の構成例においては、いずれも
紐状物28として扁平な帯状のものを用いて、タイヤ幅
方向に重ねずに径方向にのみ積み上げる構成としたが、
本発明はこれに限定されることなく、例えば、図2
(b)に示す1本の有機繊維コード29が埋設された断
面円形の紐状物28を用いて、タイヤ幅方向及び径方向
に適宜に配しながら周方向に巻回する構成としてもよ
い。
【0033】以上説明した本実施形態のラジアルタイヤ
10であると、ビードフィラー26にタイヤ周方向に走
る有機繊維コード29を埋設させているので、ゴムのみ
からなる場合に比べ、剛性が大幅に向上する。そのた
め、小さなボリュームで大きな剛性を得ることができ
る。即ち、軽量化した場合でもビード部12の剛性を維
持することができる。しかも、このビードフィラー26
をサイド部14のタイヤ最大幅位置42よりも径方向外
方に延在させることにより、動きの大きいショルダー部
16近傍の剛性を小さなボリュームで高めることができ
るので、タイヤ軽量化を図りつつ、操縦安定性を向上さ
せることができるとともに、ショルダー部16近傍の振
動を抑えてロードノイズを低減させることができる。
【0034】なお、このように単位断面積当りの引張モ
ジュラスをタイヤ径方向外方ほど小さくする構成として
は、上記のようにビードフィラー26を径方向に複数の
領域に分けて段階的に変化させても、あるいは、例え
ば、厚みが漸次変化するゴム層を紐状物28とともに巻
回することにより、ビードフィラー26の径方向で漸次
変化させてもよい。
【0035】
【実施例】上述した効果を確かめるために、タイヤサイ
ズを205/55R16として、以下のような実施例を
行なった。
【0036】実施例1〜3 表1に示すタイヤ構成により実施例1〜3の各タイヤを
作成した。各タイヤにおけるビードフィラー26の構造
は以下のとおりである。なお、カーカスプライとして
は、1500デニールのポリエステルの2本撚りコード
の打込み本数26本/インチのものを用いた。
【0037】実施例1:図4に示す構造。下部領域Aの
高さを0〜27mm、中央領域Bの高さを27〜54m
m、上部領域Cの高さを54〜78mmに設定した。紐
状物28は、幅2.4mm、厚み1.5mmのものを用
いた。そして、各領域において巻回する紐状物28の有
機繊維コード29として、下部領域Aでは、1500デ
ニールのアラミドの2本撚りコード(引張モジュラス=
40kN/mm)、中央領域Bでは、840デニール
のナイロン66と1500デニールのアラミドとを撚合
せたコード(引張モジュラス=8kN/mm)、上部
領域Cでは、1260デニールのナイロン66の2本撚
りコード(引張モジュラス=4kN/mm)を用い
た。
【0038】実施例2:図5に示す構造。第1領域Kの
高さを0〜19.5mm、第2領域Lの高さを19.5
〜39.5mm、第3領域Mの高さを39.5〜59.
5mm、第4領域Nの高さを59.5〜77.5mmに
設定した。紐状物28の幅及び厚みは実施例1と同様。
有機繊維コード29は、1260デニールのナイロン6
6の2本撚りコード(引張モジュラス=4kN/m
)を用いた。第1領域Kでは紐状物28のみで巻回
し、第2領域Lでは厚み0.5mmのゴム層32lを介
在させ、第3領域Mでは厚み1.0mmのゴム層32m
を介在させ、第4領域Nでは厚み1.5mmのゴム層3
2nを介在させて巻回した。
【0039】実施例3:図6に示す構造。各領域の高さ
並びに紐状物28の幅及び厚みは実施例1と同様。有機
繊維コード29は、1260デニールのナイロン66の
2本撚りコード(引張モジュラス=4kN/mm)を
用いた。
【0040】実施例1〜3のタイヤにつき、タイヤ重量
を測定し、2000ccのFR車に装着して、操縦安定
性、乗心地性及びロードノイズ性能を測定した。結果を
表1に示す。なお、操縦安定性、乗心地性及びロードノ
イズ性能は、実車走行時における官能評価であり、表1
には、後記の比較例1のタイヤの値を100としたとき
の指数表示で表わしている。数値は大きい方が性能が良
いことを示す。
【0041】
【表1】 比較例1,2 表1に示すタイヤ構成により比較例1,2の各タイヤを
作成し、実施例1〜3と同様にしてタイヤの物性を測定
した。結果を表1に示す。
【0042】なお、比較例1のタイヤは、軽量化されて
いない従来の一般的なタイヤであり、ビードフィラー構
造としては、図8に示す構造を用いた。即ち、ビードフ
ィラー100として、底辺7mm、高さ35mmの三角
形の断面構造を有する硬質ゴム部材を用い、その外側面
に2+2×0.25mmのスチールコードよりなるビー
ド補強層102を、角度20°、打込み本数19本/イ
ンチで、45mmの高さまで配した。
【0043】比較例2のタイヤは、比較例1と同一のビ
ードフィラー構造とし、カーカスのプライ枚数を、比較
例1の2枚から1枚に減じて軽量化を図ったタイヤであ
る。
【0044】表1に示すように、実施例1〜3のタイヤ
は、比較例1のタイヤに比べて大幅な軽量化が図られて
いる。
【0045】そして、比較例2のタイヤが比較例1に対
し操縦安定性が大きく低下していたのに対して、実施例
1〜3では、比較例1と同等もしくはより高い良好な性
能を示した。
【0046】また、実施例1〜3のタイヤは、乗心地性
についても比較例1と同等もしくはより高い良好な性能
を示した。
【0047】さらに、実施例1〜3は、比較例1,2に
比べて、ロードノイズ性能が大幅に改善されていた。
【0048】以上のように、実施例1〜3のタイヤで
は、操縦安定性、乗心地性、ロードノイズ性能等のタイ
ヤの運動性能を維持・向上させつつ、軽量化を図ること
ができた。
【0049】
【発明の効果】本発明の空気入りラジアルタイヤである
と、ビードフィラーにタイヤ周方向に走る有機繊維コー
ドを埋設させ、このビードフィラーをタイヤ最大幅位置
よりも径方向外方に延在させることにより、ビード部の
みならず、ショルダー部近傍についても小さなボリュー
ムで大きな剛性を得ることができる。そのため、操縦安
定性やロードノイズ性能等のタイヤの運動性能を維持・
向上させながら、タイヤの軽量化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る空気入りラジアルタ
イヤの右側半分の断面図である。
【図2】紐状物の断面斜視図であり、(a)は3本の有
機繊維コードが埋設された例、(b)は1本の有機繊維
コードが埋設された例をそれぞれ示している。
【図3】本実施形態におけるビードフィラーの側面図で
ある。
【図4】実施例1のビードフィラーの断面構造を示す模
式図である。
【図5】実施例2のビードフィラーの断面構造を示す模
式図である。
【図6】実施例3のビードフィラーの断面構造を示す模
式図である。
【図7】従来の空気入りラジアルタイヤのビード部の断
面図である。
【図8】比較例1,2のビードフィラーの断面構造を示
す模式図である。
【符号の説明】
10……空気入りラジアルタイヤ 12……ビード部 14……サイド部 16……ショルダー部 24……ビードワイヤ 26……ビードフィラー 28……紐状物 29……有機繊維コード 32……ゴム層 42……タイヤ最大幅位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビードワイヤの外周側に、タイヤ周方向
    に走る有機繊維コードの埋設されたビードフィラーを配
    し、このビードフィラーを、タイヤサイドウォール部の
    タイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向外方に延在させた
    こと特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記ビードフィラーの単位断面積当りの
    引張モジュラスが、タイヤ径方向外方ほど小さいことを
    特徴とする請求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 タイヤ径方向外方ほど引張モジュラスの
    小さい有機繊維コードを埋設せしめることにより、前記
    ビードフィラーの単位断面積当りの引張モジュラスをタ
    イヤ径方向外方ほど小さくしたことを特徴とする請求項
    2記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記有機繊維コードの配設密度をタイヤ
    径方向外方ほど小さくすることにより、前記ビードフィ
    ラーの単位断面積当りの引張モジュラスをタイヤ径方向
    外方ほど小さくしたことを特徴とする請求項2記載の空
    気入りラジアルタイヤ。
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