JP2000196266A - 発熱電子部品収容ユニット - Google Patents

発熱電子部品収容ユニット

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JP2000196266A
JP2000196266A JP10366793A JP36679398A JP2000196266A JP 2000196266 A JP2000196266 A JP 2000196266A JP 10366793 A JP10366793 A JP 10366793A JP 36679398 A JP36679398 A JP 36679398A JP 2000196266 A JP2000196266 A JP 2000196266A
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heat
housing
electronic component
generating electronic
electromagnetic shield
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JP10366793A
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English (en)
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Kenichi Nanba
研一 難波
Naoki Kimura
直樹 木村
Jun Niekawa
潤 贄川
Hiroaki Maekawa
裕昭 前川
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体内に収容された電子部品を筐体外部から
の電磁波や水・粉塵等から保護すると共に、当該電子部
品の発熱を筐体外部に効率的に放熱することのできる発
熱電子部品収容ユニットを提供する。 【解決手段】 CPU24等の発熱電子部品を収容し、
ケース外部からの電磁波を遮断する電磁シールドケース
23と、電磁シールドケース23に熱的に接続された放
熱板22と、電磁シールドケース23を囲繞し、電磁シ
ールドケース23内部への水や粉塵の侵入を阻止する防
水ケース21とを備え、放熱板22を防水ケース21の
一部として形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジンル
ーム等に搭載される発熱電子部品収容ユニットに関す
る。
【0002】
【関連する背景技術】従来から、車両のエンジンルーム
には、いわゆるECUと呼ばれる、CPU等の発熱電子
部品を収容したユニットが搭載される場合がある。かか
るECUは、エンジンの燃料噴射制御等を行うために内
部にCPUやROM,RAM等の電子部品を実装した電
子制御ユニットであり、制御対象物である燃料噴射部と
ECUとを接続するワイヤハーネスの長さをなるべく短
くしてノイズ等による悪影響を抑えるように、図5に示
すごとく、エンジンルームのエンジン近傍にバッテリや
電気接続箱と共に搭載されることが多い。
【0003】一方、車両のエンジンルームに搭載された
ECUは、各種電装品の発生する電磁波による影響、ラ
ジエータを介して強制冷却用空気と共に車両外部から導
入される粉塵による影響、雨天走行時にエンジンルーム
内に侵入する水の影響、エンジン本体からの熱影響など
様々な外的影響を受ける。このような外的影響からEC
U内の電子部品を保護するために、従来のECU10
は、図6に概略的に示すように、CPU1等の電子部品
を実装したプリント基板2と、ユニット外部の電磁波か
ら電子部品を保護するため、プリント基板2を囲繞する
アルミニウム製の電磁シールドケース3と、ユニット外
部の水や粉塵から電子部品を保護するため、電磁シール
ドケース3を一定間隔隔てて囲繞する樹脂製の防水ケー
ス4等とから構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のECU10は、
上述の通り、電子部品を実装したプリント基板2を、電
磁シールドケース2と防水ケース3とで二重に囲んでい
たので、ユニット外部の電磁波や水、粉塵等から電子部
品を確実に保護することができた。又、電磁シールドケ
ース2と防水ケース3との間が一定間隔離間して空気層
を形成しているので、断熱効果を有し、例えばエンジン
本体等の、ユニット外部からの熱影響を電子部品が受け
るのを防いでいた。
【0005】しかし、従来のECU10は、上述のよう
な密封構造を有していたので、ECU内部のCPU1等
の発熱電子部品が発熱したとき、この熱は、図7の熱伝
達図に示すように、発熱電子部品と電磁シールドケース
2との間の空気層、電磁シールドケース2と防水ケース
3との間の空気層を介してユニット外部の空気層に放熱
される必要がある。しかし、このように発熱体から放熱
部までの熱伝達経路が複数の空気層で遮断されているの
では、電子部品が発生した熱をユニット外部に効率的に
放熱することができない。一例として、ユニット外部の
基準温度を80℃とすると、空気層の存在により、発熱
電子部品の温度は110℃となってしまう。
【0006】従って、電子部品が発生した熱の多くがユ
ニット内部に蓄熱してしまい、結果的に電子部品を破壊
してしまうことがある。このような不具合を防止するた
めに、例えば、防水ケース3の一部に冷却用空気導入用
ダクト(図示せず)を取り付け、ラジエータを介して導
入された強制冷却用空気の一部を電磁シールドケース2
と防水ケース3とで画成される空間に導びき、電子部品
が発生した熱を放熱する構造をとることも可能である。
しかし、このような構造では、部品コストや組立コスト
が高くなるだけでなく、強制冷却用の空気に含まれる水
や粉塵もこの空間に導入されてしまい、電磁シールドケ
ース2に水が付着したり粉塵が徐々に堆積していく恐れ
もある。
【0007】本発明の目的は、筐体内に収容された電子
部品を筐体外部からの電磁波や水・粉塵等から保護する
と共に、当該電子部品の発熱を筐体外部に効率的に放熱
することのできる発熱電子部品収容ユニットを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る発熱電子部品収容ユニットは、発熱
電子部品を収容し、筐体外部からの電磁波を遮断する第
1の筐体と、第1の筐体に熱的に接続された放熱部と、
第1の筐体を囲繞し、第1の筐体内部への水や粉塵の侵
入を阻止する第2の筐体とを備え、放熱部が第2の筐体
の一部として形成されていることを特徴としている。
【0009】防水・防塵性を備えた第2の筐体の一部と
して放熱部が形成されると共に、この放熱部に発熱電子
部品を収容し電磁波を遮断する第1の筐体が熱的に接続
されているので、外部の電磁波や水、粉塵等の悪影響を
電子部品が受けないようにしつつ、電子部品の発熱を外
部に効率良く放熱する。又、本発明の請求項2に係る発
熱電子部品収容ユニットは、請求項1に記載のユニット
において、発熱電子部品と放熱部とが熱的に接続されて
いることを特徴としている。
【0010】熱伝達経路に空気層が介在しないように
し、電子部品の発熱をより効率良く放熱部に伝達する。
又、本発明の請求項3に係る発熱電子部品収容ユニット
は、請求項1に記載のユニットにおいて、放熱部の放熱
面にヒートパイプの受熱部が熱的に接続されていること
を特徴としている。
【0011】発熱電子部品収容ユニットの放熱部が放熱
に適した場所に位置していなくても、ヒートパイプを介
して効率良く放熱を行う。又、本発明の請求項4に係る
発熱電子部品収容ユニットは、請求項1に記載のユニッ
トにおいて、放熱部の放熱面から放熱フィンが突出して
形成されていることを特徴としている。
【0012】放熱部からユニット外部への放熱をより一
層効率良く行うことができる。又、本発明の請求項5に
係る発熱電子部品収容ユニットは、請求項1に記載のユ
ニットにおいて、放熱部が、第1の筐体の一部を形成し
ていることを特徴としている。防水・防塵のための第2
の筐体の一部として形成された放熱部が、電磁波を遮断
する第1の筐体の一部をも兼ねているので、発熱電子部
品から放熱部までの熱伝達経路に存在する接合部を更に
減らすことができ、熱伝達をより効率的に行う。
【0013】又、本発明の請求項6に係る発熱電子部品
収容ユニットは、請求項1に記載のユニットにおいて、
第1の筐体を放熱部に常に密着させるために、第1の筐
体と第2の筐体との間に弾性体を介在させたことを特徴
としている。弾性体が第1の筐体を放熱部に常に押し付
けているので、外部から熱や振動等を受けて発熱電子部
品収容ユニットが変形しても、放熱部と第1の筐体との
間に隙間が生じるのを防ぎ、熱伝達効率が低下するのを
防止する。
【0014】又、本発明の請求項7に係る発熱電子部品
収容ユニットは、請求項1に記載のユニットにおいて、
第2の筐体の特定の一面のみに放熱部を形成したことを
特徴としている。発熱電子部品収容ユニットの放熱部を
特定の一面のみに形成することで、放熱面に方向性を持
たせることができ、熱分布の著しく変化する場所にユニ
ットを装着する場合、ユニット外部の熱発生源から放熱
部が受熱しにくく、且つ放熱し易い方向でユニットを装
着することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係るECU20について説明する。本発明の
一実施形態に係るECU20は、図1に示すように、防
水・防塵機能を有する防水ケース21と、防水ケース2
1の一部として形成された放熱板22と、防水ケース2
1に収容され、放熱板22に一側面が密着固定された電
磁シールドケース23と、電磁シールドケース23に収
容され、CPU24等の発熱電子部品を実装したプリン
ト基板25等とから構成されている。
【0016】防水ケース21は、PBT等のエンジニア
リングプラスチック材料でできた有底の矩形筒型形状を
有した防水ケースハウジング21hと、防水ケースハウ
ジング21hの開口部にシリコン樹脂等のシール材Sを
介して図示しないネジ等によって液密に取り付けられた
防水ケースカバー21cを備える。又、防水ケースハウ
ジング21hの一側側面には、矩形状の開口部が形成さ
れ、この開口部には、アルミニウム等の熱伝導性に優れ
た材料からなる放熱板22が嵌め込まれるように一体に
成形され、液密性を保っている。
【0017】放熱板22のケース内側面には、電磁シー
ルドケース23が密着固定されている。電磁シールドケ
ース23は、矩形の皿形形状を有し、熱伝導性に優れた
アルミダイキャスト製の電磁シールドケースハウジング
23hと、電磁波がケース内に侵入しないように電磁シ
ールドケースハウジング23hの開口部を覆い、図示し
ないネジ等で固定された鉄製の電磁シールドケースカバ
ー23cとからなる。
【0018】電磁シールドケースカバー23cと防水ケ
ースハウジング21hの他側側面(図中、左側側面)と
の間は一定の間隙があり、断熱層の役割を果たす空気層
Aが形成されている。又、防水ケースハウジング21h
の他側側面には、電磁シールドケース23を放熱板22
に押し付けるように弾性力を付勢する複数の圧縮コイル
スプリング26(図1においては2個のみ図示)と、ス
プリング26の弾性力を電磁シールドケース23と放熱
板22との当接面に均等に伝えるための押さえ板27が
設けられている。
【0019】電磁シールドケース23と放熱板22との
当接面には、熱的接続を確実にし、当接面にエアーギャ
ップが形成されるのを阻止する熱伝導性グリス(図示せ
ず)が当接面全体に亘って塗布されている。尚、このグ
リスの代わりに後述する弾力性に富む熱伝達性に優れた
熱対策用インターフェース材を電磁シールドケース23
と放熱板22との間に介装しても良い。
【0020】電磁シールドケース23の内部には、CP
U24、ROM、RAM等の電子部品(CPUのみ図
示)が実装されたプリント基板25が電磁シールドケー
スハウジング23hの底面(図中、右側面)に取り付け
られている。この取り付けには、発熱電子部品であるC
PU24が電磁シールドケースハウジング23hの底面
に対向する向きで且つCPU24とハウジング底面との
間が一定間隔離間するような締結具25tが用いられて
いる。
【0021】CPU24とハウジング底面との間には、
CPU24の発熱をハウジング底面に伝達する熱伝導性
ブロック28が介装されている。熱伝導性ブロック28
は、CPU24の上面全体と密着する接触面積を有した
ギャップフィラーが使用されている。ギャップフィラー
とは、発熱体と放熱部との間のギャップを埋めて、この
部分における蓄熱を防止するもので、非常に柔軟なシリ
コン基材に酸化アルミニウム等の熱伝導粒子を充填した
材料からなる。
【0022】以上のように構成されたECU20を車両
のエンジンルーム内に図示しないブラケットを介して固
定する。この固定に当たっては、図1に示すように、E
CU20の放熱板22がエンジン等の熱発生源に対向し
ないように配置するのが望ましい。続いて、ECU20
を作動させると、ECU内のCPU24が発生した熱
は、図2の熱伝達図に示すように、熱伝導性ブロック2
8、電磁シールドケースハウジング23h、放熱板22
を経由してユニット外部に放熱される。尚、熱伝導性ブ
ロック28には弾力性に富むギャップフィラーが使用さ
れているので、CPU24と電磁シールドケースハウジ
ング23hとの間には熱伝達経路を遮断する空気層が介
在することはない。同様に、電磁シールドケースハウジ
ング23hと放熱板22との当接部にも熱伝導性グリス
が充填されているので、電磁シールドケースハウジング
23hと放熱板22との間にも空気層が介在することは
ない。従って、発熱体であるCPU24と放熱体である
放熱板22との間が熱的に接続されていることとなり、
CPU24の発熱を放熱板22に効率良く放熱すること
ができる。
【0023】又、放熱板22は、エンジン等の外部発熱
体と離間する方向を向いて配置されているので、放熱板
22に伝達された熱は、エンジン等の熱によって妨害さ
れることなくユニット外部に効率良く放熱される。一例
として、ユニット外部の基準温度を80℃とすると、熱
伝達経路に空気層が存在しないので、電子部品の温度は
95℃までしか上昇しない。従って、電子部品の発生し
た熱がユニット内部に過剰に蓄熱することがなく、電子
部品が長期間に亘って正常に動作する。
【0024】更に、電磁シールドケース23は、圧縮コ
イルスプリング26及び押さえ板27によって放熱板2
2に常に押し付けられているので、ECU20が、エン
ジン等の熱サイクルに基づくクリープ現象や車両走行中
の振動によってひずんでも、電磁シールドケース23と
放熱板22との間にエアーギャップが生じることはな
い。
【0025】一方、エンジンルーム内部の電磁波や水、
粉塵等は、防水ケース21と電磁シールドケース23と
の二重構造によってユニット内の電子部品まで到達する
恐れがなく、かかる外的要因から電子部品を保護するこ
とができる。又、エンジン等の発熱体から空気層を介し
て伝達される熱は、放熱板22に対向する防水ケース2
1の側面(図中、左側側面)からユニット内部に伝達さ
れるが、かかるケース側面と電子部品が実装されたプリ
ント基板25との間には、断熱層としての空気層Aが形
成されているので、このようなユニット外部からの熱は
ユニット内部の電子部品まで伝わりにくく、電子部品を
ユニット外部の熱から保護することができる。
【0026】尚、放熱板22は、必ずしもアルミニウム
板でなくても良く、例えば銅板等の熱伝達性に優れた材
質であっても良い。又、電磁シールドケース23は、必
ずしもアルミニウムダイキャストや鉄板でなくても良
く、樹脂に金属粉を含有させた電磁波遮断性を有する材
質のようなものであっても良い。
【0027】更に又、放熱板22は、必ずしも防水ケー
ス21と一体に成形する必要はなく、防水ケース21に
開口を設け、この開口にゴムシール材、O−リング、接
着剤等によって液密に取り付けるようにしても良い。
又、熱伝導性ブロック28は、ギャップフィラーの代わ
りに熱伝導性電気絶縁体、熱伝導性両面テープや、常温
ではシート状であるが一定温度以上で液状になり、イン
ターフェースの密着性が増して熱抵抗が大幅に低下する
フェーズチェンジ・パット等を用いても良い。
【0028】更に又、発熱電子部品は必ずしもCPU2
4に限定されるものではなく、サイリスタ等の電子部品
も含まれることは言うまでもない。又、圧縮コイルスプ
リング26の代わりに板バネや弾力性に富んだゴム等を
使っても良い。尚、エンジンルーム内のレイアウト上、
ECU20の装着位置や装着方向が制限され、放熱板2
2を放熱に適した望ましい方向に向けることができない
場合は、図3に示すように、ヒートパイプ29の受熱部
29aを図示しないボルト等によって放熱板22に取り
付け、ヒートパイプ29の放熱フィン29fをエンジン
ルーム内の強制冷却用の空気流の途上に突出させ、放熱
板22に伝達された熱を放熱フィン29fから空気流に
放熱するようにしても良い。これによって、ECU20
の配置状態によって放熱効果が低減するのを回避でき
る。従って、エンジンルーム内の熱分布が極端に変化し
ている場合であっても、ECU20の配置に制限を受け
ずに済む。又、エンジンルーム内の搭載品配置の設計の
自由度を向上させることが可能となる。尚、ここで使用
されるヒートパイプ29とは、内部に密封された動作液
の蒸発と凝縮との繰返しにより、熱を一端から他端に伝
達する熱伝達部材である。
【0029】尚、ヒートパイプの放熱部を車両のボディ
に固定し、当該ボディ部に直接放熱するようにしても良
い。又、可能な場合、放熱板22を車両のボディに直接
密着させて放熱を行っても良い。続いて、本発明の別の
実施形態について説明する。尚、上述の実施形態と同一
の構成にかかる部分については、対応する符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0030】本発明の別の実施形態に係るECU30
は、図4に示すように、防水ケースハウジング31hの
一側面(図中、右側面)に矩形状の開口部が形成される
と共に、ハウジング内方に向かって一側端面が突出する
ように矩形の固定用フレーム32がハウジング31hの
開口部に一体に成形されている。尚、防水ケースハウジ
ング31hは、上述の実施形態と同様にPBT等の樹脂
材からなり、固定用フレーム32は、アルミニウムダイ
キャストからなる。
【0031】固定用フレーム32には、放熱部を兼ね備
えた電磁シールドケース33が図4に記載したシール材
S'を介してネジ32nによって密封嵌合されている。こ
のような固定方法をとることで、第1の実施形態に係る
弾性体による付勢手段26,27を省略し、部品点数を
削減している。電磁シールドケース33は、固定用フレ
ーム32の内周壁形状と略一致した矩形の外周形状を有
する有底皿形の電磁シールドケースハウジング33h
と、電磁シールドケースハウジング33hの開口部に密
着するように図示しないネジ等で固定された電磁シール
ドケースカバー33cとから構成されている。尚、上述
の実施形態と同様に、電磁シールドケースハウジング3
3hはアルミニウムダイキャストからなり、電磁シール
ドカバー33cは鉄板からなる。電磁シールドケースハ
ウジング33hには上述の実施形態と同様に発熱電子部
品であるCPU34を実装したプリント基板35が固定
されており、電磁シールドケースハウジング33hの底
部にはCPU34に対応する位置に凸部33pが形成さ
れ、凸部33pとCPU34の上面全体とが当接するよ
うになっている。電磁シールドケースハウジング33h
の他側には、ユニット外方に向かって複数の放熱フィン
33fが平行に突出している。尚、放熱フィン33fは、
電磁シールドケースハウジング33hと一体に形成され
ているが、放熱フィンを別体に形成し、これを電磁シー
ルドケースハウジングに取り付けるようにしても良い。
【0032】本発明の別の実施形態に係るECU30
は、以上のような構造を有しているので、部品点数が少
なくて済み、部品コストや組立コストを大幅に低減する
ことができる。又、ECU30の放熱機能に関しては、
CPU34が発生した熱が、電磁シールドケースハウジ
ング33hの凸部33pを介して放熱フィン33fに伝達
され、ユニット外部に放熱される。即ち、熱伝達経路を
構成する発熱体、導熱体、放熱体のうち、導熱体と放熱
体とが一体形成されているので、第1の実施形態に係る
ECU20よりも熱伝達経路の連続性が更に向上する。
その結果、CPU34等の発熱電子部品の放熱をより効
率良く行うことができる。
【0033】尚、ヒートパイプの放熱部を車両のボディ
に固定し、当該ボディ部に直接放熱するようにしても良
い。又、可能な場合は、放熱板22を車両のボディに直
接密着させて放熱を行っても良い。この場合、電磁シー
ルドケースハウジング33hがボディに電気的接続され
ることになる。これにより、前記ケースハウジング33
hがアースとなり、電線によるアース回路を省略するこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る発熱
電子部品収容ユニットは、発熱電子部品を収容し、筐体
外部からの電磁波を遮断する第1の筐体と、第1の筐体
に熱的に接続された放熱部と、第1の筐体を囲繞し、第
1の筐体内部への水や粉塵の侵入を阻止する第2の筐体
とを備え、放熱部が第2の筐体の一部として形成されて
いることを特徴としている。
【0035】防水・防塵性を備えた第2の筐体の一部に
放熱部が形成されると共に、この放熱部に発熱電子部品
を収容し電磁波を遮断する第1の筐体が熱的に接続され
ているので、外部の電磁波や水、粉塵等の悪影響を電子
部品が受けないようにしつつ、電子部品の発熱を外部に
効率良く放熱する。又、放熱部が第2の筐体の一部に形
成されているので、放熱方向を特定することができ、熱
分布の変化の激しい環境に発熱電子部品収容ユニットを
搭載するのに適する。
【0036】又、本発明の請求項2に係る発熱電子部品
収容ユニットは、請求項1に記載のユニットにおいて、
発熱電子部品と放熱部とが熱的に接続されていることを
特徴としている。熱伝達経路の途中に空気層などの断熱
層が形成されないので、電子部品の発熱をより効率良く
放熱部に伝達し、放熱効率をより一層高める。
【0037】又、本発明の請求項3に係る発熱電子部品
収容ユニットは、請求項1に記載のユニットにおいて、
放熱部の放熱面にヒートパイプの受熱部が熱的に接続さ
れていることを特徴としている。発熱電子部品収容ユニ
ットの放熱部が放熱に適した場所に位置していなくて
も、ヒートパイプを介して効率良く放熱を行う。従っ
て、ユニットの搭載位置や搭載方向が制限される場所に
も発熱電子部品収容ユニットを取り付け且つ効率の良い
放熱を行うことができる。
【0038】又、本発明の請求項4に係る発熱電子部品
収容ユニットは、請求項1に記載のユニットにおいて、
放熱部の放熱面から放熱フィンが突出して形成されてい
ることを特徴としている。放熱部からユニット外部への
放熱をより一層効率良く行うことができる。又、本発明
の請求項5に係る発熱電子部品収容ユニットは、請求項
1に記載のユニットにおいて、放熱部が、第1の筐体の
一部を形成していることを特徴としている。
【0039】防水・防塵のための第2の筐体の一部とし
て形成された放熱部が、電磁波を遮断する第1の筐体の
一部をも兼ねているので、発熱電子部品から放熱部まで
の熱伝達経路に存在する接合部を更に減らすことがで
き、熱伝達をより効率的に行う。又、部品点数を削減
し、ユニットの組立工数を低減することができる。又、
本発明の請求項6に係る発熱電子部品収容ユニットは、
請求項1に記載のユニットにおいて、第1の筐体を放熱
部に常に密着させるために、第1の筐体と第2の筐体と
の間に弾性体を介在させたことを特徴としている。
【0040】弾性体が第1の筐体を放熱部に常に押し付
けているので、外部から熱や振動等を受けて発熱電子部
品収容ユニットが変形しても、放熱部と第1の筐体との
間に隙間が生じるのを防ぎ、熱伝達効率が低下するのを
防止する。又、本発明の請求項7に係る発熱電子部品収
容ユニットは、請求項1に記載のユニットにおいて、第
2の筐体の特定の一面のみに放熱部を形成したことを特
徴としている。
【0041】発熱電子部品収容ユニットの放熱部を特定
の一面のみに形成することで、放熱面に方向性を持たせ
ることができ、熱分布の著しく変化する場所にユニット
を装着する場合、ユニット外部の熱発生源から放熱部が
受熱しにくく、放熱し易い方向でユニットを装着するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るECU20を断面で
示した図である。
【図2】図1のECU20の熱伝達の状態を説明する図
である。
【図3】図1のECU20の変形例を断面で示した図で
ある。
【図4】本発明の別の実施形態に係るECU30を断面
で示した図である。
【図5】ECU10,20,30が装着された車両のエ
ンジンルームを概略的に示した図である。
【図6】従来のECU10を断面で示した図である。
【図7】図6のECU10の熱伝達の状態を説明する図
である。
【符号の説明】
20 ECU 21 防水ケース 22 放熱板 23 電磁シールドケース 24 CPU 25 プリント基板 26 圧縮コイルスプリング 27 押さえ板 28 熱伝導性ブロック 29 ヒートパイプ 30 ECU 31h 防水ケースハウジング 32 固定用フレーム 33 電磁シールドケース 33f 放熱フィン 33p 凸部 34 CPU 35 プリント基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 贄川 潤 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 前川 裕昭 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5E321 AA05 CC22 GG05 GH03 GH07 5E322 AA01 AA11 AB01 AB04 AB11 CA02 DB10 EA03 EA10 FA01 FA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱電子部品を収容し、筐体外部からの
    電磁波を遮断する第1の筐体と、 前記第1の筐体に熱的に接続された放熱部と、 前記第1の筐体を囲繞し、前記第1の筐体内部への水や
    粉塵の侵入を阻止する第2の筐体とを備えた発熱電子部
    品収容ユニットであって、 前記第2の筐体の一部として前記放熱部が形成されてい
    ることを特徴とする発熱電子部品収容ユニット。
  2. 【請求項2】 前記発熱電子部品と前記放熱部とが熱的
    に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の
    発熱電子部品収容ユニット。
  3. 【請求項3】 前記放熱部の放熱面にヒートパイプの受
    熱部が熱的に接続されていることを特徴とする、請求項
    1に記載の発熱電子部品収容ユニット。
  4. 【請求項4】 前記放熱部の放熱面から放熱フィンが突
    出して形成されていることを特徴とする、請求項1に記
    載の発熱電子部品収容ユニット。
  5. 【請求項5】 前記放熱部が、前記第1の筐体の一部を
    形成していることを特徴とする、請求項1に記載の発熱
    電子部品収容ユニット。
  6. 【請求項6】 前記第1の筐体を前記放熱部に常に密着
    させるために前記第1の筐体を付勢するように、前記第
    1の筐体と前記第2の筐体との間に弾性体を介在させた
    ことを特徴とする、請求項1に記載の発熱電子部品収容
    ユニット。
  7. 【請求項7】 前記第2の筐体の特定の一面のみに前記
    放熱部を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の
    発熱電子部品収容ユニット。
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