JP2000195819A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2000195819A
JP2000195819A JP10372702A JP37270298A JP2000195819A JP 2000195819 A JP2000195819 A JP 2000195819A JP 10372702 A JP10372702 A JP 10372702A JP 37270298 A JP37270298 A JP 37270298A JP 2000195819 A JP2000195819 A JP 2000195819A
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contact hole
film
semiconductor device
forming
plug
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JP10372702A
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Inventor
Kazuya Yoshimoto
和也 吉本
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Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】チタニウムシリサイド形成後に高温処理を行な
っても、コンタクト部が熱的に安定であり、抵抗上昇を
起こさない半導体装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】Siの半導体基板10の上に、SiO2
絶縁膜12を堆積し、絶縁膜12にコンタクトホール1
2aを選択的に開口する。コンタクトホール12a底部
に露出した各ソース・ドレイン領域10aの上面の自然
酸化膜を除去した後、Ti膜1を堆積する。窒素雰囲気
下での熱処理により、コンタクトホール12a底部のT
i膜1aとSiを反応させてC54相TiSi2 層3を
形成する。基板10の上にアモルファス構造のTiN膜
4を堆積し、その上にW膜6を堆積し、W膜6、TiN
膜4およびTi膜1を除去して、Wプラグ6aを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温プロセスにお
いてもコンタクト部が熱的に安定な半導体装置およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DRAMや強誘電体メモリなどの半導体
装置において、ビット線あるいはスタックセル構造のキ
ャパシタとシリコン(Si)基板上の拡散層とを電気的
に接続するプラグの材料としてポリシリコンが使われて
いるのが、一般的である。ところが、デバイスの微細
化、高性能化に伴い、プラグの材料を比抵抗の高いポリ
シリコンから、例えば、タングステン(W)などの金属
材料に代える動きが出てきている。一般にプラグ材に金
属材料を用いる場合、Siとオーミックコンタクトを実
現するため、拡散層上にC49相のTiSi2 層を形成
する。
【0003】以下、図面を参照しながらプラグ材にWを
用いる場合の従来の製造方法の一例について説明する。
図6(a)〜(e)に従来のWプラグ形成方法の工程順
断面図を示す。図6(a)に示すように、Siよりなる
半導体基板10には、例えば、半導体素子として2つの
MOSFET(図示せず)を形成し、各MOSFETの
ソース・ドレイン領域10aと、ソース・ドレイン領域
10aを互いに分離する素子分離膜11を形成する。半
導体基板10の上には酸化シリコン(SiO2)よりな
る第1の絶縁膜12を形成し、第1の絶縁膜12におけ
る各ソース・ドレイン領域10aの上側に各ソース・ド
レイン領域10aの上面を露出するコンタクトホール1
2aを選択的に開口する。
【0004】次に、図6(b)に示すように、コンタク
トホール12a底部に露出した各ソース・ドレイン領域
10aの上面の自然酸化膜を除去した後、スパッタ法を
用いて、少なくともコンタクトホール12a底部に露出
した各ソース・ドレイン領域10aの上面を覆うように
コンタクトメタル層であるチタニウム(Ti)膜1を堆
積し、続いて反応性スパッタ法を用いて、少なくともコ
ンタクトホール12a底部に露出した各ソース・ドレイ
ン領域10aの上面を覆うようにバリアメタル膜である
窒化チタニウム(TiN)膜5を堆積する。
【0005】次に、図6(c)に示すように、窒素雰囲
気化で高速熱処理(例えば650℃、30秒)すること
により、コンタクトホール12a底部に露出した各ソー
ス・ドレイン領域10aの上面に堆積されたTi膜1と
該各ソース・ドレイン領域10aの上面のSiを反応さ
せてC49相チタニウムシリサイド(TiSi2 )層2
を形成する。
【0006】次に、図6(d)に示すように、化学気相
成長(CVD)法を用いて、基板10の上に全面にわた
ってW膜6を堆積する。
【0007】次に、図6(e)に示すように、エッチバ
ックあるいは化学機械研磨(CMP)法を用いて、Ti
N膜5あるいは第1の絶縁膜12の上面が露出するまで
W膜6あるいはTiN膜5/Ti膜1を除去して、Wプ
ラグ6aを形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、金属
材料にプラグ材を用いる場合、オーミックコンタクトを
実現するため、通常、拡散層上にC49相のTiSi2
層を形成する。しかし、この後にキャパシタ形成などの
高温下でのプロセスを行なうと、TiSi2 の形状変
化、TiSi2 への吸出による不純物濃度の低下あるい
はWとSi基板との反応などにより、電気特性に悪影響
を及ぼす。このため、TiSi2 層を伴う金属材料プラ
グを、キャパシタ形成工程などの高温工程前に用いるこ
とができず、プロセスの自由度を制限していた。
【0009】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、コンタクト形成後に高温プロセスを行
なっても、低コンタクト抵抗を実現できコンタクトが熱
的に安定な半導体装置およびその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、プラグ形成時にC54相のTiSi 2
を形成し、その後に続く高温工程においても、TiSi
2 の形状を安定に保っている。
【0011】またTi膜形成前に、コンタクトホールを
通して拡散層と同種の不純物をイオン注入することによ
り、コンタクト抵抗の増加を抑えている。
【0012】請求項1記載の半導体装置は、基板と、こ
の基板に形成された半導体素子と、半導体素子上を覆い
前記半導体素子に開口するコンタクトホールを有する絶
縁膜と、前記コンタクトホール内に充填されたプラグ
と、このプラグに電気的に接続される金属配線とを備
え、前記コンタクトホール底部の拡散層表面にC54相
のチタニウムシリサイド層を形成するとともに、前記コ
ンタクトホール底部を覆うバリアメタル膜を形成したこ
とを特徴とするものである。
【0013】請求項1記載の半導体装置によれば、低コ
ンタクト抵抗を実現できコンタクトが熱的に安定にでき
る。
【0014】請求項2記載の半導体装置は、請求項1に
おいて、バリアメタル膜がアモルファス構造の窒化チタ
ニウム膜あるいは窒化タングステン膜である。
【0015】請求項2記載の半導体装置によれば、請求
項1と同様な効果のほか、半導体装置の製造時のSiお
よびプラグ材の拡散や反応を防止することができる。
【0016】請求項3記載の半導体装置は、請求項1ま
たは請求項2において、絶縁膜のコンタクトホール直下
の不純物濃度は拡散層の他の部分よりも高いものであ
る。
【0017】請求項3記載の半導体装置によれば、請求
項1または請求項2と同様な効果のほか、半導体装置の
製造時にコンタクト抵抗の上昇を抑制でき、高温工程を
経ても低コンタクト抵抗を実現できる。
【0018】請求項4記載の半導体装置の製造方法は、
基板上に形成された複数の半導体素子と、前記複数の半
導体素子とコンタクトホール内を充填したプラグを介し
て電気的に接続される金属配線とを備え、プラグ形成
後、高温処理を行う工程を含む半導体装置の製造方法で
あって、プラグ形成工程が、少なくともコンタクトホー
ル底部を覆うチタニウム膜を形成する工程と、窒素雰囲
気下の熱処理によりコンタクトホール底部の拡散層表面
にC54相のチタニウムシリサイド層を形成する工程
と、少なくともコンタクトホール底部を覆うバリアメタ
ル膜を形成する工程と、コンタクトホール内にプラグ材
を充填する工程とを順次行うことを特徴とするものであ
る。
【0019】請求項4記載の半導体装置の製造方法によ
れば、プラグ形成時にC54相のTiSi2 を形成して
おくことにより、プラグ形成後の高温工程中にSi基板
にボイドが発生することを防止でき、プラグ後の高温工
程においてもコンタクト部の形状を安定に保つことがで
き、抵抗上昇を起こさない。
【0020】請求項5記載の半導体装置の製造方法は、
基板上に形成された複数の半導体素子と、複数の半導体
素子とコンタクトホール内を充填したプラグを介して電
気的に接続される金属配線とを備え、プラグ形成後、高
温処理を行う工程を含む半導体装置の製造方法であっ
て、プラグ形成工程が、少なくともコンタクトホール底
部を覆うチタニウム膜を形成する工程と、少なくともコ
ンタクトホール底部を覆うバリアメタル膜を形成する工
程と、窒素雰囲気下の熱処理によりコンタクトホール底
部の拡散層表面にC54相のチタニウムシリサイド層を
形成する工程と、コンタクトホール内にプラグ材を充填
する工程とを順次行うことを特徴とするものである。
【0021】請求項5記載の半導体装置の製造方法によ
れば、請求項4と同様な効果のほか、TiSi2 形成の
ための窒素雰囲気下での熱処理工程は、バリアメタル膜
堆積前あるいはバリアメタル膜堆積後のいずれでもTi
Si2 に対する効果は変わらないが、バリアメタル膜堆
積後に行なう場合は、バリアメタル膜表面を窒化するこ
とにより、Siの拡散に対するバリア性向上の効果が加
わる。
【0022】請求項6記載の半導体装置の製造方法は、
請求項4または請求項5において、チタニウムシリサイ
ド層を形成する工程における、C54相チタニウムシリ
サイド層の形成温度が、700℃以上、かつ、プラグ形
成後の高温処理工程の温度より高い温度である。
【0023】請求項6記載の半導体装置の製造方法によ
れば、請求項4または請求項5と同様な効果のほか、T
iSi2 の母相をC54相とするために、C54相Ti
Si 2 の形成温度は700℃以上が好ましく、かつ、C
49相として残っていたTiSi2 が、プラグ形成後の
高温処理工程中にC54相へ相変化し、それにともなう
体積収縮によりSi基板にボイドを発生させることを防
ぐために、C54相TiSi2 層の形成温度が、プラグ
形成後の高温処理工程の温度より高い温度であることが
好ましい。
【0024】請求項7記載の半導体装置の製造方法は、
請求項4または請求項5において、バリアメタル膜がア
モルファス構造の窒化チタニウム膜あるいは窒化タング
ステン膜である。
【0025】請求項7記載の半導体装置の製造方法によ
れば、請求項4または請求項5と同様な効果のほか、高
速拡散路である粒界を通るSiおよびプラグ材の拡散や
反応を防止することができる。
【0026】請求項8記載の半導体装置の製造方法は、
請求項4または請求項5において、プラグ材がタングス
テンである。
【0027】請求項8記載の半導体装置の製造方法によ
れば、請求項4または請求項5と同様な効果のほか、プ
ラグ材が低抵抗、高融点金属であり、コンタクトホール
への高被覆形成が可能である。
【0028】請求項9記載の半導体装置の製造方法は、
基板上に形成された複数の半導体素子と、複数の半導体
素子と、コンタクトホール内を充填したプラグを介して
電気的に接続される金属配線とを備え、プラグ形成後、
高温処理を行う工程を含む半導体装置の製造方法であっ
て、プラグ形成工程が、少なくともコンタクトホール底
部を覆うチタニウム膜を形成する工程と、窒素雰囲気下
の熱処理によりコンタクトホール底部の拡散層表面にC
49相のチタニウムシリサイド層を形成する工程と、チ
タニウム膜のうち未シリサイド化部を除去する工程と、
窒素雰囲気下の熱処理によりC49相のチタニウムシリ
サイド層をC54相に相変化させる工程と、少なくとも
コンタクトホール底部を覆うバリアメタル膜を形成する
工程と、コンタクトホール内にプラグ材を充填する工程
とを順次行うことを特徴とするものである。
【0029】請求項9記載の半導体装置の製造方法によ
れば、C49相TiSi2形成後に未シリサイド化Ti
を除去しておくことにより、プラグ形成後の高温工程中
に未反応TiがSi基板と反応してSi基板にボイドを
発生することを防止することができ、請求項1と同様な
効果がある。
【0030】また、シリサイド形成の熱処理温度が高温
になると、絶縁膜上のTi膜が絶縁膜と反応し、エッチ
バックあるいはCMP法によるTi膜の除去が困難とな
るが、C49相TiSi2 形成後に未シリサイド化Ti
を除去しておくことにより上記の問題を解消することが
できる。
【0031】請求項10記載の半導体装置の製造方法
は、基板上に形成された複数の半導体素子と、複数の半
導体素子とコンタクトホール内を充填したプラグを介し
て電気的に接続される金属配線とを備え、プラグ形成
後、高温処理を行う工程を含む半導体装置の製造方法で
あって、プラグ形成工程が、少なくともコンタクトホー
ル底部を覆うチタニウム膜を形成する工程と、窒素雰囲
気下の熱処理によりコンタクトホール底部の拡散層表面
にC49相のチタニウムシリサイド層を形成する工程
と、チタニウム膜のうち未シリサイド化部を除去する工
程と、少なくともコンタクトホール底部を覆うバリアメ
タル膜を形成する工程と、窒素雰囲気下の熱処理により
C49相のチタニウムシリサイド層をC54相に相変化
させる工程と、コンタクトホール内にプラグ材を充填す
る工程とを順次行うことを特徴とするものである。
【0032】請求項10記載の半導体装置の製造方法に
よれば、請求項9と同様な効果のほか、TiSi2 の形
成のための窒素雰囲気下での熱処理工程は、バリアメタ
ル膜堆積前あるいはバリアメタル膜堆積後のいずれでも
TiSi2 に対する効果は変わらないが、バリアメタル
膜堆積後に行なう場合は、バリアメタル膜表面を窒化す
ることにより、Siの拡散に対するバリア性向上の効果
が加わる。
【0033】請求項11記載の半導体装置の製造方法
は、請求項9または請求項10において、C54相のチ
タニウムシリサイド層の形成温度が700℃以上、か
つ、タングステンプラグ形成後の高温処理工程の温度よ
り高い温度である。
【0034】請求項11記載の半導体装置の製造方法に
よれば、請求項9または請求項10と同様な効果のほ
か、TiSi2 の母相をC54相とするために、C54
相TiSi2 の形成温度は700℃以上が好ましく、か
つ、C49相として残っていたTiSi2 が、プラグ形
成後の高温処理工程中にC54相へ相変化し、それにと
もなう体積収縮によりSi基板にボイドを発生させるこ
とを防ぐために、C54相TiSi2 層の形成温度は、
プラグ形成後の高温処理工程の温度より高い温度である
ことが好ましい。
【0035】請求項12記載の半導体装置の製造方法
は、請求項9または請求項10において、バリアメタル
膜がアモルファス構造の窒化チタニウム膜あるいは窒化
タングステン膜である。
【0036】請求項12記載の半導体装置の製造方法に
よれば、請求項9または請求項10と同様な効果のほ
か、高速拡散路である粒界を通るSiおよびプラグ材の
拡散、反応を防止するため、バリアメタル膜はアモルフ
ァス構造のTiNあるいはWNであることが望ましい。
【0037】請求項13記載の半導体装置の製造方法
は、請求項9または請求項10において、プラグ材がタ
ングステンである。
【0038】請求項13記載の半導体装置の製造方法に
よれば、請求項9または請求項10と同様な効果のほ
か、プラグ材としては低抵抗、高融点金属であり、コン
タクトホールへの高被覆形成が可能であるWが好まし
い。
【0039】請求項14記載の半導体装置の製造方法
は、請求項4、請求項5、請求項9または請求項10に
おいて、チタニウム膜形成前に、コンタクトホールを通
して拡散層中の不純物と同種の不純物イオンを注入する
ものである。
【0040】請求項14記載の半導体装置の製造方法に
よれば、請求項4、請求項5、請求項9または請求項1
0と同様な効果のほか、TiSi2 を形成する前に、コ
ンタクトホール底部に露出した拡散層部分に不純物をイ
オン注入しておくことにより、プラグ形成後の高温工程
中に不純物がTiSi2 へ吸出されても、コンタクト抵
抗の上昇を抑制することができ、高温工程を経ても低コ
ンスタント抵抗を実現できる。
【0041】請求項15記載の半導体装置の製造方法
は、請求項14において、不純物のイオン注入量が、チ
タニウムシリサイド中の不純物の固溶限界となる量以上
である。
【0042】請求項15記載の半導体装置の製造方法に
よれば、請求項14と同様な効果がある。
【0043】
【発明の実施形態】(第1の実施の形態)本発明の第1
の実施の形態について図1を参照にしながら説明する。
【0044】図1(a)〜(i)は本発明の第1の実施
の形態に係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成
を示している。まず、図1(a)に示すように、例え
ば、2つのMOSFET(図示せず)のソース・ドレイ
ン領域10aおよび該ソース・ドレイン領域10aを互
いに分離するLOCOS膜等よりなる素子分離膜11が
形成されたSiよりなる半導体基板10の上に、膜厚が
1.1μmのSiO2 よりなる第1の絶縁膜12を堆積
した後、絶縁膜12の平坦化を行ない、次に、該絶縁膜
12における各ソース・ドレイン領域10aの上側に該
各ソース・ドレイン領域10aの上面を露出するコンタ
クトホール12aを選択的に開口する。
【0045】次に、図1(b)に示すように、コンタク
トホール12a底部に露出した各ソース・ドレイン領域
10aの上面の自然酸化膜を除去した後、スパッタ法を
用いて、Ti膜1を35nm堆積する。
【0046】次に、図1(c)に示すように、窒素雰囲
気下で800℃30秒の熱処理を行なうことにより、コ
ンタクトホール12a底部に露出した各ソース・ドレイ
ン領域10aの上面に堆積されたTi膜1aと該各ソー
ス・ドレイン領域10aの上面のSiを反応させてC5
4相TiSi2 層3を形成する。
【0047】次に、図1(d)に示すように、原料ガス
としてテトラキスジメチルアミドチタニウムを用いたC
VD法により、基板10の上に全面にわたってアモルフ
ァス構造のTiN膜4を20nm堆積し、バリアメタル
膜を形成する。
【0048】次に、図1(e)に示すように、CVD法
を用いて、基板10の上に全面にわたってW膜6を堆積
する。
【0049】次に、図1(f)に示すように、エッチバ
ックにより、第1の絶縁膜12の上面が露出するまでW
膜6、TiN膜4およびTi膜1を除去して、Wプラグ
6aを形成する。なお、TiN膜4/Ti膜1を完全に
除去するのに要した時間は3分であった。
【0050】次に、図1(g)に示すように、基板10
の上に前面にわたって膜厚0.2μmのSiO2 よりな
る第2の絶縁膜13を堆積した後、窒素雰囲気中で75
0℃150分のアニールを行なう。
【0051】次に、図1(h)に示すように、フォトリ
ソグラフィーを用いてマスクパターン(図示せず)を形
成した後、該マスクパターンを用いて第2の絶縁膜13
に対してエッチングを行なって、第2の絶縁膜13に所
定のパターニングを施すことにより、金属配線形成領域
となるコンタクトホール13aを形成する。
【0052】次に、図1(i)に示すように、基板10
の上に前面にわたって、膜厚20nmのTi膜7、膜厚
400nmのアルミニウム膜8およびTiN膜9をスパ
ッタ法により堆積した後、フォトリソグラフィーを用い
てマスクパターン(図示せず)を形成した後、該マスク
パターンを用いてTi膜7、アルミニウム膜8およびT
iN膜9に対してエッチングを行なって、所定のパター
ニングを施すことにより、金属配線を形成する。
【0053】なお、本実施の形態においては、シリサイ
ド化熱処理をTiN膜4の堆積前に行なったが、堆積後
に行なってもよい。
【0054】また、シリサイド化熱処理を800℃30
秒、Wプラグ形成後のアニールを750℃150分とし
たが、シリサイド加熱処理温度が700℃以上、かつ、
Wプラグ6a形成後の高温処理工程の温度より高い温度
であれば、プロセスに応じて適宜変更は可能である。
【0055】上記の製造方法により製造された半導体装
置は、基板10と、この基板10に形成された半導体素
子のソース・ドレイン領域10aと、半導体素子上を覆
い半導体素子に開口するコンタクトホール12aを有す
る絶縁膜12と、コンタクトホール12a内に充填され
たWプラグ6aと、このプラグ6aに電気的に接続され
る金属配線とを備え、コンタクトホール底部の拡散層表
面にC54相のチタニウムシリサイド層3を形成すると
ともに、コンタクトホール底部を覆うバリアメタル膜4
を形成した構造を有する。
【0056】Wプラグ6a形成後のアニールを行なった
後、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いてコンタクトホ
ール底部の断面を観察したところ、TiSi2 層3周辺
にボイドは確認されなかった。
【0057】なお、比較例として、窒素雰囲気下で65
0℃30秒のシリサイド化熱処理によりC49相TiS
2 層を形成し、アモルファスTiN膜4の代わりに反
応性スパッタ法でTiN膜を50nm堆積して試料を作
製した。この場合、Wプラグ形成後のアニールを行なっ
た後、TiSi2 層端部のSi基板にボイドが確認され
た。
【0058】次に、接合リークの評価を行なった。コン
タクトホール12aのサイズは0.6μmから0.3μ
mとした。図4にn−chの接合リークの評価結果を示
す。本発明の第1の実施の形態では、ホール径0.4〜
0.6μmにおいては特性Q 1 となり1×10-10 A前
後であるのに対し、比較例では特性Q0 となり1×10
-3A近くまで増大した。比較例のコンタクトホール底部
の断面を電子線回折分析したところ、バリアメタルであ
るTiN膜4を突き抜けてWプラグ6aと基板10が反
応し、接合部が破壊していた。
【0059】なお、本発明の第1の実施の形態ではWと
Siの反応物は観測されなかったが、ホール径0.3μ
mではコンタクト底部のSi基板10が掘れ込んでい
た。TiN膜4/Ti膜1を完全に除去するのに長時間
エッチングしたため、Wプラグ6aもエッチングされ、
さらにSi基板10もエッチングされたためである。こ
れによりホール径0.3μmにおける接合リーク量が増
大している。
【0060】このように、本実施の形態に係る半導体装
置の製造方法では、Wプラグ6a形成時にTiSi2
をC54相にしておくことにより、Wプラグ6a形成後
の高温工程においても、TiSi2 層が相変態すること
なくボイドの発生を抑えることができる。
【0061】高温工程前のTiSi2 がC49相である
と、高温工程中にC54相へ相変化し、それに伴う体積
収縮によりTiSi2 端部のSi基板にボイドが発生し
てしまう。
【0062】また、TiSi2 の母相をC54相とする
ために、C54相TiSi2 の形成温度は700℃以上
が好ましく、かつ、C49相として残っていたTiSi
2 が、プラグ形成後の高温処理工程中にC54相へ相変
化し、それにともなう体積収縮によりSi基板にボイド
を発生させることを防ぐために、C54相TiSi2
の形成温度は、プラグ形成後の高温処理工程の温度より
高い温度であることが好ましい。
【0063】また、バリアメタルにアモルファス構造の
TiN膜を用いることにより、高速拡散路である粒界を
通る拡散を抑制できるので、高温においてもバリア性を
保ちコンタクト部の熱的安定性を向上できる。
【0064】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態について図2および図3を参照にしながら説明す
る。
【0065】図2および図3は本発明の第2の実施の形
態に係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示
している。本発明の第1の実施の形態と異なる部分を説
明し、同じ部分の説明は省略する。まず、第1の実施き
形態で説明した工程により、図2(a)に示す構造を作
製した後、図2(b)に示すように、コンタクトホール
12a底部に露出した各ソース・ドレイン領域10aの
上面の自然酸化膜を除去した後、スパッタ法を用いて、
Ti膜1を35nm堆積する。
【0066】次に、図2(c)に示すように、窒素雰囲
気下で650℃30秒の熱処理を行なうことにより、コ
ンタクトホール12a底部に露出した各ソース・ドレイ
ン領域10aの上面に堆積されたTi膜1aと該各ソー
ス・ドレイン領域10aの上面のSiを反応させてC4
9相TiSi2 層2を形成する。
【0067】次に、図2(d)に示すように、アンモニ
ア過酸化水素水混合液によって未シリサイド化Tiを選
択的に除去する。
【0068】次に、図2(e)に示すように、窒素雰囲
気下で800℃10秒の高速の熱処理を行なうことによ
り、C49相TiSi2層2 をC54相TiSi2 層3
に相変化させる。
【0069】次に、図2(f)に示すように、原料ガス
としてテトラキスジメチルアミドチタニウムを用いたC
VD法により、基板10の上に全面にわたってアモルフ
ァス構造のTiN膜4を20nm堆積する。
【0070】次に、図3(a)に示すように、CVD法
を用いて、基板10の上に全面にわたってW膜6を堆積
する。
【0071】次に、図3(b)に示すように、エッチバ
ックにより、絶縁膜12の上面が露出するまでW膜6、
TiN膜4を除去して、Wプラグ6aを形成する。な
お、TiN膜4を完全に除去するのに要した時間は30
秒であった。
【0072】以下図3(c)、(d)、(e)は、本発
明の第1の実施の形態の図1(g)、(h)、(i)の
工程と同様であるので、説明は省略する。製造される半
導体装置の構造は第1の実施の形態と同様なものとな
る。
【0073】なお、本実施の形態においては、C54相
シリサイド化熱処理をTiN膜4の堆積前に行なった
が、堆積後に行なってもよい。
【0074】また、C54相シリサイド化熱処理を80
0℃30秒、Wプラグ形成後のアニールを750℃15
0分としたが、シリサイド加熱処理温度が700℃以
上、かつ、Wプラグ6a形成後の高温処理工程の温度よ
り高い温度であれば、プロセスに応じて適宜変更は可能
である。
【0075】本発明の第1の実施の形態と同様に接合リ
ークの評価を行なった。コンタクトホール12aのサイ
ズは0.6μmから0.3μmとした。図4にn−ch
の接合リークの評価結果を示す。本発明の第2の実施の
形態ではいづれのホール径においても接合リーク量は特
性Q3 であり1×10-10 A前後であった。
【0076】ホール径0.3μmのコンタクト底部の断
面をSEMにより観察したところ、TiSi2 層3周辺
にボイドは見られず、また本発明の第1の実施の形態で
見られたSi基板10の掘れ込みは見られなかった。
【0077】このように、本実施の形態に係る半導体装
置の製造方法では、C54相シリサイド形成の高温熱処
理以前に絶縁膜上のTi膜1を除去しておくことによ
り、Wエッチバック後はTiNの除去のみとなるのでエ
ッチング時間を短くすることが可能であり、Wあるいは
Si基板を不要にエッチングすることがない。特に微細
化が進みホール径が縮小した場合、Wの被覆性の劣化に
伴いWプラグ中に大きなシームができるため、TiNエ
ッチバック時にSi基板をエッチングしてしまう可能性
が増えてくるが、本実施の形態に係る半導体装置の製造
方法では、Si基板をエッチングすることなくTiNの
除去が実現できる。
【0078】また、本実施の形態ではエッチバックを用
いたが、CMP法を用いる場合でも同様のことがいえ
る。Ti膜が高温熱処理により絶縁膜と反応している
と、Ti膜除去のための研磨時間が長くなり、ディッシ
ング、エロージョンが顕著になってくるが、本発明の半
導体装置の製造方法では、あらかじめTi膜を除去して
いるため研磨時間を短くでき、ディッシング、エロージ
ョンを抑制することができる。
【0079】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態について図2および図3を参照にしながら説明す
る。本発明の第2の実施の形態と異なる部分を説明し、
同じ部分の説明は省略する。まず、第1の実施の形態で
説明した工程により、図2(a)に示す構造を作製した
後、コンタクトホール12a底部に露出したn型の拡散
層に不純物として、コンタクトホール12aを通して砒
素(As)イオンを加速エネルギー40keVで5×1
15cm-2 注入する。図2(b)以降は第2の実施の
形態と同様であるので説明を省略する。この方法により
製造される半導体装置の構造も第1の実施の形態と同様
となる。
【0080】なお、第2の実施の形態を基本としたが、
第1の実施の形態にも同様に適応できる。
【0081】Wプラグ6a形成後のアニールを行ない配
線を形成した後、コンタクト抵抗の評価を行なった。図
5にn−chのコンタクト抵抗の評価結果を示す。第
1、2の実施の形態、比較例および第2の実施形態にお
いてWプラグ形成後のアニールを行なわなかった場合に
ついての結果も同時に示す。P0 は比較例の特性、P 1
は第1の実施の形態の特性、P2 は第2の実施の形態の
特性、P3 は第3の実施の形態の特性、P4 はアニール
なしの第2の実施の形態の特性を示す。第1、2の実施
形態では、比較例に比べて抵抗は低くなっているが、ア
ニールを行なわなかった場合より抵抗が増大した。本実
施の形態ではアニールを行なっても、なお、アニールな
しの場合とほぼ同等の抵抗であった。
【0082】このように、本実施の形態に係る半導体装
置の製造方法では、Wプラグ形成後の高温工程中にTi
Si2 への吸出によって拡散層中の濃度が減少する不純
物を、Ti膜形成前にコンタクトホール12aを通して
拡散層中へイオン注入することによって、コンタクト界
面および拡散層中の濃度の低下を防ぎ、高温工程後も低
コンタクト抵抗を実現できる。
【0083】なお、上記の実施の形態においてはN型拡
散層のみについて行なったが、P型拡散層についても適
応される。
【0084】また、チタニウム膜形成前に、コンタクト
ホールを通して拡散層中の不純物と同種の不純物イオン
を注入し、不純物のイオン注入量は、TiSi2 中の不
純物の固溶限界量以上であることが好ましいが、イオン
注入種および注入量についてはプロセスに応じて変更可
能である。
【0085】またTiSi2 の形成のための窒素雰囲気
下での熱処理工程は、バリアメタル膜堆積前あるいはバ
リアメタル堆積後のいずれであってもよい。
【0086】またバリアメタル膜はアモルファス構造の
窒化チタニウム膜であったが、窒化タングステン膜でも
よい。
【0087】以上、本発明の具体的な実施の形態につい
て説明したが、本発明がこの実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変
更が可能であることは言うまでもない。
【0088】
【発明の効果】請求項1記載の半導体装置によれば、低
コンタクト抵抗を実現できコンタクトが熱的に安定にで
きる。
【0089】請求項2記載の半導体装置によれば、請求
項1と同様な効果のほか、半導体装置の製造時のSiお
よびプラグ材の拡散や反応を防止することができる。
【0090】請求項3記載の半導体装置によれば、請求
項1または請求項2と同様な効果のほか、半導体装置の
製造時にコンタクト抵抗の上昇を抑制でき、高温工程を
経ても低コンタクト抵抗を実現できる。
【0091】請求項4記載の半導体装置の製造方法によ
れば、プラグ形成時にC54相のTiSi2 を形成して
おくことにより、プラグ形成後の高温工程中にSi基板
にボイドが発生することを防止でき、プラグ後の高温工
程においてもコンタクト部の形状を安定に保つことがで
きる。
【0092】請求項5記載の半導体装置の製造方法によ
れば、請求項4と同様な効果のほか、TiSi2 形成の
ための窒素雰囲気下での熱処理工程は、バリアメタル膜
堆積前あるいはバリアメタル膜堆積後のいずれでもTi
Si2 に対する効果は変わらないが、バリアメタル膜堆
積後に行なう場合は、バリアメタル膜表面を窒化するこ
とにより、Siの拡散に対するバリア性向上の効果が加
わる。
【0093】請求項6記載の半導体装置の製造方法によ
れば、請求項4または請求項5と同様な効果のほか、T
iSi2 の母相をC54相とするために、C54相Ti
Si 2 の形成温度は700℃以上が好ましく、かつ、C
49相として残っていたTiSi2 が、プラグ形成後の
高温処理工程中にC54相へ相変化し、それにともなう
体積収縮によりSi基板にボイドを発生させることを防
ぐために、C54相TiSi2 層の形成温度が、プラグ
形成後の高温処理工程の温度より高い温度であることが
好ましい。
【0094】請求項7記載の半導体装置の製造方法によ
れば、請求項4または請求項5と同様な効果のほか、高
速拡散路である粒界を通るSiおよびプラグ材の拡散や
反応を防止することができる。
【0095】請求項8記載の半導体装置の製造方法によ
れば、請求項4または請求項5と同様な効果のほか、プ
ラグ材が低抵抗、高融点金属であり、コンタクトホール
への高被覆形成が可能である。
【0096】請求項9記載の半導体装置の製造方法によ
れば、C49相TiSi2形成後に未シリサイド化Ti
を除去しておくことにより、プラグ形成後の高温工程中
に未反応TiがSi基板と反応してSi基板にボイドを
発生することを防止することができ、請求項1と同様な
効果がある。
【0097】また、シリサイド形成の熱処理温度が高温
になると、絶縁膜上のTi膜が絶縁膜と反応し、エッチ
バックあるいはCMP法によるTi膜の除去が困難とな
るが、C49相TiSi2 形成後に未シリサイド化Ti
を除去しておくことにより上記の問題を解消することが
できる。
【0098】請求項10記載の半導体装置の製造方法に
よれば、請求項9と同様な効果のほか、TiSi2 の形
成のための窒素雰囲気下での熱処理工程は、バリアメタ
ル膜堆積前あるいはバリアメタル膜堆積後のいずれでも
TiSi2 に対する効果は変わらないが、バリアメタル
膜堆積後に行なう場合は、バリアメタル膜表面を窒化す
ることにより、Siの拡散に対するバリア性向上の効果
が加わる。
【0099】請求項11記載の半導体装置の製造方法に
よれば、請求項9または請求項10と同様な効果のほ
か、TiSi2 の母相をC54相とするために、C54
相TiSi2 の形成温度は700℃以上が好ましく、か
つ、C49相として残っていたTiSi2 が、プラグ形
成後の高温処理工程中にC54相へ相変化し、それにと
もなう体積収縮によりSi基板にボイドを発生させるこ
とを防ぐために、C54相TiSi2 層の形成温度は、
プラグ形成後の高温処理工程の温度より高い温度である
ことが好ましい。
【0100】請求項12記載の半導体装置の製造方法に
よれば、請求項9または請求項10と同様な効果のほ
か、高速拡散路である粒界を通るSiおよびプラグ材の
拡散、反応を防止するため、バリアメタル膜はアモルフ
ァス構造のTiNあるいはWNであることが望ましい。
【0101】請求項13記載の半導体装置の製造方法に
よれば、請求項9または請求項10と同様な効果のほ
か、プラグ材としては低抵抗、高融点金属であり、コン
タクトホールへの高被覆形成が可能であるWが好まし
い。
【0102】請求項14記載の半導体装置の製造方法に
よれば、請求項4、請求項5、請求項9または請求項1
0と同様な効果のほか、TiSi2 を形成する前に、コ
ンタクトホール底部に露出した拡散層部分に不純物をイ
オン注入しておくことにより、プラグ形成後の高温工程
中に不純物がTiSi2 へ吸出されても、コンタクト抵
抗の上昇を抑制することができ、高温工程を経ても低コ
ンスタント抵抗を実現できる。
【0103】請求項15記載の半導体装置の製造方法に
よれば、請求項14と同様な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(i)は本発明の第1の実施の形態に
係る半導体装置の製造方法を示す工程順の断面図であ
る。
【図2】(a)〜(f)は本発明の第2の実施の形態に
係る半導体装置の製造方法を示す工程順の断面図であ
る。
【図3】(a)〜(e)は第2の実施の形態に係る半導
体装置の製造方法の図2(f)の工程に順次続く工程の
断面図である。
【図4】第1の実施の形態および第2の実施の形態にお
ける接合リークの評価結果を示すグラフである。
【図5】本発明の第3の実施の形態におけるコンタクト
抵抗の評価結果を示すグラフである。
【図6】(a)から(e)は、従来例の半導体装置の製
造方法を示す工程順の断面図である。
【符号の説明】
1 チタニウム膜 2 C49相チタニウムシリサイド層 3 C54相チタニウムシリサイド層 4 アモルファス窒化チタニウム膜 5 窒化チタニウム膜 6 タングステン膜 6a タングステンプラグ 7 チタニウム膜 8 アルミニウム膜 9 窒化チタニウム膜 10 シリコン基板 10a ソース・ドレイン領域 11 素子分離膜 12 第1の絶縁膜 12a コンタクトホール 13 第2の絶縁膜 13a コンタクトホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 BB25 BB37 CC01 DD23 DD26 DD37 DD45 DD79 DD84 DD90 FF18 HH04 HH15 5F033 HH08 HH18 HH33 JJ19 JJ27 JJ33 JJ34 KK01 LL06 MM08 NN06 NN07 PP01 PP09 PP15 QQ08 QQ19 QQ58 QQ70 QQ73 QQ94 RR04 WW03 XX09 XX28 5F083 GA02 MA05 MA06 MA17 MA20 PR21 PR33 PR39

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、この基板に形成された半導体素
    子と、半導体素子上を覆い前記半導体素子に開口するコ
    ンタクトホールを有する絶縁膜と、前記コンタクトホー
    ル内に充填されたプラグと、このプラグに電気的に接続
    される金属配線とを備え、前記コンタクトホール底部の
    拡散層表面にC54相のチタニウムシリサイド層を形成
    するとともに、前記コンタクトホール底部を覆うバリア
    メタル膜を形成したことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 バリアメタル膜がアモルファス構造の窒
    化チタニウム膜あるいは窒化タングステン膜である請求
    項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 絶縁膜のコンタクトホール直下の不純物
    濃度は拡散層の他の部分よりも高い請求項1または請求
    項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 基板上に形成された複数の半導体素子
    と、前記複数の半導体素子とコンタクトホール内を充填
    したプラグを介して電気的に接続される金属配線とを備
    え、プラグ形成後、高温処理を行う工程を含む半導体装
    置の製造方法であって、プラグ形成工程が、少なくとも
    前記コンタクトホール底部を覆うチタニウム膜を形成す
    る工程と、窒素雰囲気下の熱処理により前記コンタクト
    ホール底部の拡散層表面にC54相のチタニウムシリサ
    イド層を形成する工程と、少なくとも前記コンタクトホ
    ール底部を覆うバリアメタル膜を形成する工程と、前記
    コンタクトホール内にプラグ材を充填する工程とを順次
    行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 基板上に形成された複数の半導体素子
    と、前記複数の半導体素子とコンタクトホール内を充填
    したプラグを介して電気的に接続される金属配線とを備
    え、プラグ形成後、高温処理を行う工程を含む半導体装
    置の製造方法であって、プラグ形成工程が、少なくとも
    前記コンタクトホール底部を覆うチタニウム膜を形成す
    る工程と、少なくとも前記コンタクトホール底部を覆う
    バリアメタル膜を形成する工程と、窒素雰囲気下の熱処
    理により前記コンタクトホール底部の拡散層表面にC5
    4相のチタニウムシリサイド層を形成する工程と、前記
    コンタクトホール内にプラグ材を充填する工程とを順次
    行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 チタニウムシリサイド層を形成する工程
    において、C54相チタニウムシリサイド層の形成温度
    が、700℃以上、かつ、プラグ形成後の高温処理工程
    の温度より高い温度である請求項4または請求項5記載
    の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 バリアメタル膜がアモルファス構造の窒
    化チタニウム膜あるいは窒化タングステン膜である請求
    項4または請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 プラグ材がタングステンである請求項4
    または請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 基板上に形成された複数の半導体素子
    と、前記複数の半導体素子と、コンタクトホール内を充
    填したプラグを介して電気的に接続される金属配線とを
    備え、プラグ形成後、高温処理を行う工程を含む半導体
    装置の製造方法であって、プラグ形成工程が、少なくと
    も前記コンタクトホール底部を覆うチタニウム膜を形成
    する工程と、窒素雰囲気下の熱処理により前記コンタク
    トホール底部の拡散層表面にC49相のチタニウムシリ
    サイド層を形成する工程と、前記チタニウム膜のうち未
    シリサイド化部を除去する工程と、窒素雰囲気下の熱処
    理により前記C49相のチタニウムシリサイド層をC5
    4相に相変化させる工程と、少なくとも前記コンタクト
    ホール底部を覆うバリアメタル膜を形成する工程と、前
    記コンタクトホール内にプラグ材を充填する工程とを順
    次行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 基板上に形成された複数の半導体素子
    と、前記複数の半導体素子とコンタクトホール内を充填
    したプラグを介して電気的に接続される金属配線とを備
    え、プラグ形成後、高温処理を行う工程を含む半導体装
    置の製造方法であって、プラグ形成工程が、少なくとも
    前記コンタクトホール底部を覆うチタニウム膜を形成す
    る工程と、窒素雰囲気下の熱処理により前記コンタクト
    ホール底部の拡散層表面にC49相のチタニウムシリサ
    イド層を形成する工程と、前記チタニウム膜のうち未シ
    リサイド化部を除去する工程と、少なくとも前記コンタ
    クトホール底部を覆うバリアメタル膜を形成する工程
    と、窒素雰囲気下の熱処理により前記C49相のチタニ
    ウムシリサイド層をC54相に相変化させる工程と、前
    記コンタクトホール内にプラグ材を充填する工程とを順
    次行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 C54相のチタニウムシリサイド層の
    形成温度が700℃以上、かつ、タングステンプラグ形
    成後の高温処理工程の温度より高い温度である請求項9
    または請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 バリアメタル膜がアモルファス構造の
    窒化チタニウム膜あるいは窒化タングステン膜である請
    求項9または請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 プラグ材がタングステンである請求項
    9または請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 チタニウム膜形成前に、コンタクトホ
    ールを通して前記拡散層中の不純物と同種の不純物イオ
    ンを注入する請求項4、請求項5、請求項9または請求
    項10記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 不純物のイオン注入量が、チタニウム
    シリサイド中の前記不純物の固溶限界となる量以上であ
    る請求項14記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006049784A (ja) * 2003-08-28 2006-02-16 Renesas Technology Corp 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2008016803A (ja) * 2006-06-30 2008-01-24 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子のビットライン形成方法
US11195749B2 (en) 2018-07-13 2021-12-07 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device and manufacturing method

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