JP2000194214A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

Info

Publication number
JP2000194214A
JP2000194214A JP10372200A JP37220098A JP2000194214A JP 2000194214 A JP2000194214 A JP 2000194214A JP 10372200 A JP10372200 A JP 10372200A JP 37220098 A JP37220098 A JP 37220098A JP 2000194214 A JP2000194214 A JP 2000194214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
heated
recording material
nip portion
conveying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10372200A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuto Tsubakimoto
椿本  康人
Koichi Okuda
幸一 奥田
Noriyuki Ito
紀之 伊藤
Toshihiko Ochiai
俊彦 落合
Ken Murooka
謙 室岡
Satoru Taniguchi
悟 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10372200A priority Critical patent/JP2000194214A/ja
Publication of JP2000194214A publication Critical patent/JP2000194214A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加熱部材の先端クリンプの発生防止とカー
ルの矯正が可能である加熱装置を提供すること。 【構成】 セラミックヒータ(加熱体)1と、該ヒータ
1に圧接されて加熱ニップ部Nを形成する加圧ローラ2
と、加熱ニップ部Nを通過する連続体の搬送ベルト(被
加熱部材搬送部材)3とを備え、記録材(被加熱部材)
を搬送ベルト3とヒータ1の間の加熱ニップ部Nに導入
してこれを加熱及び加圧処理する加熱装置において、前
記搬送ベルト3が加熱ニップ部N通過後の記録材を該記
録材の加熱ニップ部Nまでの搬送面F1よりもヒータ1
側へ搬送するよう構成する。本発明によれば、搬送ベル
ト3は加熱ニップ部Nを通過した直後から記録材をヒー
タ1側に曲げて搬送するため、記録材1は加熱ニップ部
Nを通過した直後から被加熱部材搬送面F1よりヒータ
1側へと搬送されることになり、記録材の先端クリンプ
の発生が防がれるとともに、カールの矯正が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱体と加圧ロー
ラの加熱ニップ部に被加熱部材を導入してこれを加熱及
び加圧処理する加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式や静電写真方式等を
採用する画像形成装置は、画像形成部で記録材上に未定
着のトナー画像を形成担持させ、画像定着装置(以下、
単に定着装置と称する)で記録材を加熱及び加圧してト
ナー画像を記録材上に定着させて画像を形成していた。
そして、このような画像形成装置の定着装置としては熱
ローラ方式の加熱装置が広く使用されてきた。このよう
な定着装置の構成を図5に示す。
【0003】即ち、図5は熱ローラ方式を採用する従来
の定着装置の構成図であり、該定着装置は、所定の定着
温度に管理された加熱体である金属製の熱ローラ21と
これに圧接された弾性を有する加圧回転体としての加圧
ローラ12を基本構成としており、熱ローラ21にはハ
ロゲンヒータ等の熱源Hが内蔵されている。
【0004】而して、この定着装置においては、一対の
熱ローラ21と加圧ローラ12を図示矢印方向に回転駆
動し、両者の圧接部(以下、加熱ニップ部と称する)N
に記録材を挟持搬送して通過させることによって未定着
トナー像を記録材に定着させる。即ち、不図示の画像形
成部で形成された未定着トナー像を担持した記録材が前
記加熱ニップ部Nに狭持搬送されて通過することによっ
て、熱ローラ21の熱と加熱ニップ部Nの加圧力にて未
定着トナー像が記録材に定着される。そして、トナー像
の定着を受けた記録材は排紙ガイド14により案内にさ
れ、排紙ローラ13によって搬送されて不図示の排紙ト
レイに排出される。
【0005】ところで、このような熱ローラ方式では、
熱ローラ21の熱容量が大きいために該熱ローラ21の
表面を所定の温度に上げるまでに長時間を要する。従っ
て、プリンタがホストコンピュータより出力信号を受け
たときに直ちに動作できるように常に熱ローラ21を加
熱しておかなければならず、消費電力が大きくなるとい
う問題があった。
【0006】上記問題を解決するために耐熱性の高い薄
いフィルムを利用したフィルム定着装置が提案されてい
る(特開平4−44075〜44083号公報、特開平
4−204980〜204984号公報等参照)。この
フィルム定着装置の基本構成を図6に示す。
【0007】図6において、15は無端状の定着フィル
ムであり、この定着フィルム15は耐熱性の高いポリイ
ミドフィルムの外表面にフッ素コーティングを施して構
成されている。
【0008】又、16は耐熱性樹脂から成るヒータステ
ー、11は加熱体であるセラミック製のヒータである。
このヒータ11は、耐熱性及び絶縁性が高くて良熱伝導
性のセラミック基板に、定着フィルム15側と接する表
面に細帯状にスクリーン印刷した抵抗発熱体と、その両
端にスクリーン印刷された電極及び抵抗発熱体を保護す
る耐圧ガラスコートを形成して構成されている。そし
て、ヒータ11の裏面にはセラミック基板の温度を検知
するためのサーミスタ素子17が接着されており、抵抗
発熱体に通電してヒータ11が所定の温度となるように
コントロールしている。
【0009】ところで、前記定着フィルム15は、前記
ヒータステー16とフィルムガイド18で形成されたス
テーにルーズに外嵌されている。又、前記加圧ローラ1
2は定着フィルム15を介してセラミックヒータ11に
所定の圧力で圧接されて加熱ニップ部Nを形成してい
る。
【0010】而して、この定着装置においては加圧ロー
ラ12を駆動ローラとしており、不図示の駆動部によっ
て加圧ローラ12が回転駆動されると、該加圧ローラ1
2の表面と定着フィルム15の外面との摩擦力によって
無端状の定着フィルム15がヒータステー16及びフィ
ルムガイド18に沿って回転する。そして、未定着トナ
ー像を担持した記録材が定着フィルム15と加圧ローラ
12との間に導入されて搬送されると、未定着トナー像
がヒータ11によって加熱されて記録材に定着され、ト
ナー像の定着を受けた記録材は排紙ガイド14によって
案内されながら排紙ローラ13により搬送され、最終的
に不図示の排紙トレイに排出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示し
た熱ローラ方式を採用する定着装置やフィルム加熱方式
を採用する定着装置では、加圧ローラ12を不図示の駆
動手段で回転駆動して記録材の搬送を行う加圧ローラ・
駆動ローラ兼用の構成を採用している。
【0012】而して、上記構成において記録材を不図示
の排紙トレイまで搬送するためには排紙ローラ13によ
る搬送が必要となる。従来、この排紙ローラ13の位置
を調整することによって記録材のカールを矯正すること
が可能であったが、記録材が加熱ニップ部Nを出てから
排紙ガイド14に沿って案内されながら排紙ローラ13
に至るまでの該記録材のカール(先端クリンプ)を矯正
する手段がないため、先端クリンプが発生してもこれを
矯正することはできなかった。
【0013】又、定着ローラ21と記録材との分離に曲
率分離を用いているが、分離性能を上げるために加圧ロ
ーラ12を小径化すると加熱ニップ部Nの幅が十分に取
れないという問題があった。
【0014】更に、加圧ローラ12が高温になると熱に
よる変形を起こし、記録材にしわが寄るという問題があ
った。
【0015】従って、本発明の第1の目的とする処は、
被加熱部材の先端クリンプの発生防止とカールの矯正が
可能である加熱装置を提供することにある。
【0016】本発明の第2の目的とする処は、被加熱部
材の分離性能を高めるとともに、低熱容量の被加熱部材
搬送部材を構成することができる加熱装置を提供するこ
とにある。
【0017】本発明の第3の目的とする処は、従来の機
構に特別の駆動構成を設けることなく構成される加熱装
置を提供することにある。
【0018】本発明の第4の目的とする処は、被加熱部
材の加熱ニップ部への導入を容易化するとともに、被加
熱部材のしわ発生を防ぐことができる加熱装置を提供す
ることにある。
【0019】本発明の第5の目的とする処は、加圧ロー
ラの温度低下を防ぐことができる加熱装置を提供するこ
とにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、加熱体と、該加熱体に圧接
されて加熱ニップ部を形成する加圧ローラと、前記加熱
ニップ部を通過する連続体の被加熱部材搬送部材とを備
え、被加熱部材を前記被加熱部材搬送部材と前記加熱体
の間の加熱ニップ部に導入してこれを加熱及び加圧処理
する加熱装置において、前記被加熱部材搬送部材が加熱
ニップ部通過後の被加熱部材を該被加熱部材の加熱ニッ
プ部までの搬送面よりも加熱体側へ搬送するよう構成し
たことを特徴とする。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記被加熱部材搬送部材を搬送ベルトで構
成したことを特徴とする。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記加圧ローラを回転駆動すること
によって前記被加熱部材搬送部材を駆動するようにした
ことを特徴とする。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、前記被加熱部材搬送部材が加熱
ニップ部進入前の被加熱部材搬送方向上流側から被加熱
部材を案内するよう構成したことを特徴とする。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記被加熱部材搬送部材の案内部材を設け
て該被加熱部材搬送部材が加熱ニップ部以外の箇所で前
記加圧ローラに触れないよう構成したことを特徴とす
る。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1〜4又は
5記載の発明において、前記被加熱部材が未定着画像を
担持した記録媒体であり、前記加熱ニップ部での加熱処
理によって前記未定着画像を記録媒体に熱定着させるこ
とを特徴とする。
【0026】従って、請求項1記載の発明によれば、被
加熱部材搬送部材は加熱ニップ部を通過した直後から被
加熱部材を加熱体側に曲げて搬送するため、被加熱部材
は加熱ニップ部を通過した直後から被加熱部材搬送面よ
り加熱体側へと搬送されることになり、被加熱部材の先
端クリンプの発生が防がれるとともに、カールの矯正が
可能となる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、被加熱部材
搬送部材を搬送ベルトで構成したため、被加熱部材と被
加熱部材搬送部材との分離部を小径化するとともに、被
加熱部材搬送部材の低熱容量化を実現することができ、
被加熱部材の分離性能を高めるとともに、低熱容量の被
加熱部材搬送部材により省電力化を図ることができる。
【0028】請求項3記載の発明によれば、加圧ローラ
を回転駆動することによって前記被加熱部材搬送部材を
駆動するようにしたため、従来の機構に特別の駆動構成
を設けることなく加熱装置を構成することができる。
【0029】請求項4記載の発明によれば、被加熱部材
搬送部材が加熱ニップ部進入前の被加熱部材搬送方向上
流側から被加熱部材を案内するよう構成したため、被加
熱部材の加熱ニップ部への導入が容易化するとともに、
被加熱部材のしわ発生を防ぐことができる。
【0030】請求項5記載の発明によれば、被加熱部材
搬送部材の案内部材を設けて該被加熱部材搬送部材が加
熱ニップ部以外の箇所で加圧ローラに触れないよう構成
したため、被加熱部材搬送部材が加圧ローラから熱を奪
うことがなく、加圧ローラの温度低下を防いで該加圧ロ
ーラの温度を高く保つことができる。
【0031】請求項6記載の発明によれば、本発明に係
る加熱装置を画像形成装置の画像定着装置に適用するこ
とができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0033】<実施の形態1>図1は本発明の実施の形
態1に係る加熱装置(画像定着装置)の基本構成を示す
図である。
【0034】図1において、1は加熱体であるセラミッ
クヒータ、2は加圧ローラ、3は被加熱部材搬送部材で
ある搬送ベルト、4aは加圧ローラ2よりも小径である
搬送ベルト支持軸、5は定着フィルム、6はヒータステ
ー、7はサーミスタ、8はフィルムガイド、F1は被加
熱部材搬送面、F2は加熱ニップ部Nを通過した後の被
加熱部材搬送面である。
【0035】次に、上記構成を有する加熱装置(画像定
着装置)の作用について説明する。
【0036】被加熱部材である不図示の記録材は図1の
左方向からセラミックヒータ1と加圧ローラ2により形
成される加圧ニップ部Nに進入する。そして、記録材上
に担持されたトナー画像は加圧ニップ部Nにおいてセラ
ミックヒータ1によって加熱されることによって記録材
に定着される。
【0037】而して、トナー画像が定着された記録材は
加圧ローラ2によって駆動される搬送ベルト3により搬
送されるが、搬送ベルト支持軸4aが加圧ニップ部Nに
入るまでの被加熱部材搬送面F1よりもセラミックヒー
タ1側(図1の上側)に設置されているため、記録材は
搬送ベルト3により被加熱部材搬送面F2に沿ってセラ
ミックヒータ1側へと搬送される。
【0038】図2は本実施の形態に係る加熱装置(画像
定着装置)を通過した記録材(用紙)のカール量を被加
熱部材搬送面F1とF2との成す角度θ(図1参照)に
対して示した図である。尚、この場合の記録材(用紙)
の通紙方向はA4横方向である。
【0039】図2に示す結果から明らかなように、被加
熱部材搬送面F1とF2との成す角度θを2.5°程度
に設定すると記録材(用紙)のカール量をほぼ0にする
ことができる。
【0040】以上のように、加圧ニップ部Nを通過した
直後から記録材をセラミックヒータ1側へ搬送すること
によって、加圧ローラ2により形成される先端クリンプ
の発生を防ぐことができ、記録材の搬送経路を被加熱部
材搬送面F1よりも上方に設置することによって記録材
のカールを矯正することができる。
【0041】又、加圧ローラ2よりも小径の搬送ベルト
支持軸4a部において記録材と搬送ベルト3の分離を行
うことができるため、記録材の分離性能が高められる。
【0042】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2を図3に基づいて説明する。尚、図3は本実施の形
態に係る加熱装置(画像定着装置)の基本構成を示す図
であり、本図においては図1に示したと同一要素には同
一符号を付しており、以下、それらについての説明は省
略する。
【0043】図3において、4bは加圧ローラ2よりも
小径である搬送ベルト支持軸であり、搬送ベルト3は搬
送ベルト支持軸4a,4bと加圧ローラ2に巻装されて
いる。
【0044】本実施の形態に係る加熱装置(画像定着装
置)においては、不図示の記録材は図3の左方向からセ
ラミックヒータ1と加圧ローラ2により形成される加熱
ニップ部Nに進入する。そして、記録材上に担持された
トナー画像は加熱ニップ部Nにおいてセラミックヒータ
1によって加熱されることによって記録材に定着され
る。
【0045】そして、トナー画像が定着された記録材は
加圧ローラ2によって駆動される搬送ベルト3により搬
送されるが、搬送ベルト支持軸4aが加熱ニップ部Nに
入るまでの被加熱部材搬送面F1よりもセラミックヒー
タ1側(図3の上側)に設置されているため、記録材は
搬送ベルト3により被加熱部材搬送面F2に沿ってセラ
ミックヒータ1側へと搬送される。
【0046】而して、本実施の形態に係る加熱装置(画
像定着装置)においては、記録材を加熱ニップ部Nに入
る前から直前まで搬送ベルト3によって案内するように
したため、記録材を加熱ニップ部Nにスムーズに導入す
ることが可能となり、又、記録材の搬送に加圧ローラ2
の外径が直接影響しなくなるために記録材のしわの発生
を防ぐことができる。
【0047】<実施の形態3>次に、本発明の実施の形
態3を図4に基づいて説明する。尚、図4は本実施の形
態に係る加熱装置(画像定着装置)の基本構成を示す図
であり、本図においては図3に示したと同一要素には同
一符号を付しており、以下、それらについての説明は省
略する。
【0048】本実施の形態に係る加熱装置(画像定着装
置)は搬送ベルト3の案内部材であるベルトガイド9を
設けており、他の構成は図3に示した前記実施の形態に
係る加熱装置(画像定着装置)のそれと同じである。
【0049】本実施の形態に係る加熱装置(画像定着装
置)においては、不図示の記録材は図4の左方向からセ
ラミックヒータ1と加圧ローラ2により形成される加熱
ニップ部Nに進入する。そして、記録材上に担持された
トナー画像は加熱ニップ部Nにおいてセラミックヒータ
1によって加熱されることによって記録材に定着され
る。
【0050】そして、トナー画像が定着された記録材は
加圧ローラ2によって駆動される搬送ベルト3により搬
送されるが、搬送ベルト支持軸4aが加熱ニップ部Nに
入るまでの被加熱部材搬送面F1よりもセラミックヒー
タ1側(図3の上側)に設置されているため、記録材は
搬送ベルト3により被加熱部材搬送面F2に沿ってセラ
ミックヒータ1側へと搬送される。ここで、記録材を搬
送し終えた搬送ベルト3は再び加熱ニップ部Nに戻る
が、このときベルトガイド9が設けられているため、搬
送ベルト3は加熱ニップ部Nに入るまで加圧ローラ2に
触れることがない。
【0051】以上のように、搬送ベルト3は加熱ニップ
部N以外では加圧ローラ2に触れないため、加圧ローラ
2の熱を奪うことがなく、加圧ローラ2の温度低下を防
いで該加圧ローラ2の温度を高く保つことができる。
【0052】尚、以上の実施の形態1〜3においては、
搬送ベルト支持軸4aをセラミックヒータ1よりも上側
に設置した例について述べたが、この搬送ベルト支持軸
4aをその軸心がセラミックヒータ1を通る面(搬送面
F1上)に位置するように設けた場合であっても、この
ベルト支持軸4aの半径分だけ搬送ベルト3には角度が
付けられるため、該搬送ベルト3は実施の形態1〜3と
同様に加熱ニップ部Nを通過した記録材を加熱部材搬送
面F1よりもセラミックヒータ1側へ搬送することとな
り、従って、このような構成においても実施の形態1〜
3と同様の効果が得られる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、被加熱部材搬送部材は加熱ニップ
部を通過した直後から被加熱部材を加熱体側に曲げて搬
送するため、被加熱部材は加熱ニップ部を通過した直後
から被加熱部材搬送面より加熱体側へと搬送されること
になり、被加熱部材の先端クリンプの発生が防がれると
ともに、カールの矯正が可能となるという効果が得られ
る。
【0054】請求項2記載の発明によれば、被加熱部材
搬送部材を搬送ベルトで構成したため、被加熱部材と被
加熱部材搬送部材との分離部を小径化するとともに、被
加熱部材搬送部材の低熱容量化を実現することができ、
被加熱部材の分離性能を高めるとともに、低熱容量の被
加熱部材搬送部材により省電力化を図ることができると
いう効果が得られる。
【0055】請求項3記載の発明によれば、加圧ローラ
を回転駆動することによって前記被加熱部材搬送部材を
駆動するようにしたため、従来の機構に特別の駆動構成
を設けることなく加熱装置を構成することができるとい
う効果が得られる。
【0056】請求項4記載の発明によれば、被加熱部材
搬送部材が加熱ニップ部進入前の被加熱部材搬送方向上
流側から被加熱部材を案内するよう構成したため、被加
熱部材の加熱ニップ部への導入が容易化するとともに、
被加熱部材のしわ発生を防ぐことができるという効果が
得られる。
【0057】請求項5記載の発明によれば、被加熱部材
搬送部材の案内部材を設けて該被加熱部材搬送部材が加
熱ニップ部以外の箇所で加圧ローラに触れないよう構成
したため、被加熱部材搬送部材が加圧ローラから熱を奪
うことがなく、加圧ローラの温度低下を防いで該加圧ロ
ーラの温度を高く保つことができるという効果が得られ
る。
【0058】請求項6記載の発明によれば、本発明に係
る加熱装置を画像形成装置の画像定着装置に適用するこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る加熱装置(画像定
着装置)の基本構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る加熱装置(画像定
着装置)を通過した記録材(用紙)のカール量を被加熱
部材搬送面F1とF2との成す角度θに対して示す図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態2に係る加熱装置(画像定
着装置)の基本構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係る加熱装置(画像定
着装置)の基本構成を示す図である。
【図5】従来の定着装置(熱ローラ方式)の基本構成を
示す図である。
【図6】従来の定着装置(フィルム加熱方式)の基本構
成を示す図である。
【符号の説明】
1 セラミックヒータ(加熱体) 2 加圧ローラ 3 搬送ベルト(被加熱部材搬送部材) 4a,4b ベルト支持軸 5 定着フィルム 6 ヒータステー 7 サーミスタ 8 フィルムガイド 9 ベルトガイド(案内部材) F1 被加熱部材搬送面 F2 加熱ニップ部通過後の被加熱部材搬送面 N 加熱ニップ部
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 紀之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 落合 俊彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 室岡 謙 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 谷口 悟 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA15 AA16 BA10 BE03 2H072 CA05 CB08 JA03 JA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体と、該加熱体に圧接されて加熱ニ
    ップ部を形成する加圧ローラと、前記加熱ニップ部を通
    過する連続体の被加熱部材搬送部材とを備え、被加熱部
    材を前記被加熱部材搬送部材と前記加熱体の間の加熱ニ
    ップ部に導入してこれを加熱及び加圧処理する加熱装置
    において、 前記被加熱部材搬送部材が加熱ニップ部通過後の被加熱
    部材を該被加熱部材の加熱ニップ部までの搬送面よりも
    加熱体側へ搬送するよう構成したことを特徴とする加熱
    装置。
  2. 【請求項2】 前記被加熱部材搬送部材を搬送ベルトで
    構成したことを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記加圧ローラを回転駆動することによ
    って前記被加熱部材搬送部材を駆動することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記被加熱部材搬送部材が加熱ニップ部
    進入前の被加熱部材搬送方向上流側から被加熱部材を案
    内するよう構成したことを特徴とする請求項1,2又は
    3記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記被加熱部材搬送部材の案内部材を設
    けて該被加熱部材搬送部材が加熱ニップ部以外の箇所で
    前記加圧ローラに触れないよう構成したことを特徴とす
    る請求項4記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記被加熱部材が未定着画像を担持した
    記録媒体であり、前記加熱ニップ部での加熱処理によっ
    て前記未定着画像を記録媒体に熱定着させることを特徴
    とする請求項1〜4又は5記載の加熱装置。
JP10372200A 1998-12-28 1998-12-28 加熱装置 Pending JP2000194214A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10372200A JP2000194214A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10372200A JP2000194214A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000194214A true JP2000194214A (ja) 2000-07-14

Family

ID=18500030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10372200A Pending JP2000194214A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000194214A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6271899B2 (ja) 画像加熱装置および画像形成装置
JP2727899B2 (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP3161114B2 (ja) 加熱装置
JP2011013701A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JPH0695540A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JPH07199703A (ja) 加熱装置
JP2009151118A (ja) 画像加熱装置
JPH0519652A (ja) 加熱装置
JP4829551B2 (ja) 画像形成装置
JP3274799B2 (ja) 加圧回転体及び定着装置並びに画像記録装置
JPH0566688A (ja) 加熱装置
JP2001222173A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2000194214A (ja) 加熱装置
JP2000250337A (ja) 加熱体、像加熱装置、および画像形成装置
JPH06308854A (ja) 加熱装置
JPS6118982A (ja) 定着装置
JPH0764437A (ja) 定着装置
JP2003243130A (ja) 加熱装置
JPH0720736A (ja) 定着装置
JP2937868B2 (ja) 電子写真装置
JP2003084592A (ja) 加熱定着装置
JPH07191565A (ja) 電子写真式プリンタ
JPH08339131A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JPH1154242A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JPH1010915A (ja) 画像形成装置