JP2000194206A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000194206A JP10376755A JP37675598A JP2000194206A JP 2000194206 A JP2000194206 A JP 2000194206A JP 10376755 A JP10376755 A JP 10376755A JP 37675598 A JP37675598 A JP 37675598A JP 2000194206 A JP2000194206 A JP 2000194206A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】像担持体1に形成担持させた可転写像を接触式
転写手段5で転写材Pに静電転写させ、接触式定着手段
13で転写材に定着させる行程を有する画像形成装置に
ついて、定着部材14に像オフセット防止用バイアスを
供給していても、転写材が吸湿して低抵抗化したときの
転写効率を低下させないようにする。 【解決手段】像担持体1に転写材Pを押圧する転写部材
6に電圧を印加し、該転写部材と像担持体との押圧部で
ある転写部位Tに転写材を導入し、像担持体面側の可転
写像を転写材面に転写させる転写帯電装置5と、転写部
位に転写材を導く導電性のガイド部材11と、転写材に
接触して可転写像を定着する定着部材14を有する定着
装置13と、定着部材に電圧を印加する電源16と、導
電性のガイド部材11と接地G間に介在させた、片方向
のみに定電圧特性を示す片方向定電圧素子17と、を有
することを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真プロセス等
を用いた複写機・ファクシミリ・プリンタ等の画像形成
装置に関する。
【0002】より詳しくは、電子写真感光体等の像担持
体に可転写像を形成担持させ、その可転写像を像担持体
から転写材(記録材)に接触式転写手段で静電転写さ
せ、転写材に転写された可転写像を接触式定着手段で転
写材に定着させる行程を有する画像形成装置に関する。
【0003】
【従来の技術】図4にそのような画像形成装置例の概略
構成模型図を示した。本例の画像形成装置は転写式電子
写真プロセス利用のレーザビームプリンタである。
【0004】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印の
時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって
回転駆動される。
【0005】感光ドラム1はその回転過程において一次
帯電装置(帯電器)2によりその周面が所定の極性・電
位に一様に帯電処理される。一次帯電装置2は本例のも
のは感光ドラム1面に当接させて配設した接触帯電部材
としての帯電ローラと、この帯電ローラに帯電バイアス
を印加する電源(不図示)からなる。帯電ローラ2に所
定の帯電バイアスが印加されることで、回転感光ドラム
1面が所定の極性・電位例えばほぼ−700V(暗部電
位VD)に接触帯電方式で一様に帯電処理される。
【0006】次いで、その回転感光ドラム1の一様帯電
処理面に画像露光装置としてのレーザスキャナ3により
目的の画像情報パターンに対応のレーザビーム走査露光
Lがなされることにより、感光ドラム1面のレーザビー
ム走査露光部分の帯電電位が例えば−150V(明部電
位VL)に減衰して、非露光部分の上記−700Vの暗
部電位VDとの電位コントラストにより感光ドラム1面
に目的の画像情報パターンに対応した静電潜像が形成さ
れる。
【0007】その静電潜像がトナー現像装置(現像器)
4により可転写のトナー画像として現像される。現像方
法としては、ジャンピング現像法、2成分現像法等が用
いられる。レーザビームプリンタの場合はイメージ露光
と反転現像との組み合わせで用いられることが多い。本
例ではトナー現像装置4はネガトナーを用いた反転現像
装置であり、感光ドラム1面に形成された静電潜像の明
部電位VL部分(レーザビーム走査露光部分)にトナー
が付着して静電潜像が反転現像される。
【0008】5は転写帯電装置(転写帯電器)である。
感光ドラム1面に圧接させて転写ニップ部位である転写
部位Tを形成させた接触転写部材としての転写ローラ6
と、この転写ローラに所定の転写バイアスを印加する電
源7からなる。転写ローラ6に印加する転写バイアスは
トナーの帯電極性とは逆極性にされる。本例では正の転
写バイアス例えば+2〜3kVの転写バイアスを転写部
位Tを転写材Pが通過している間転写ローラ6に印加し
ている。
【0009】転写材Pは給紙カセットCから給紙ローラ
9と分離部材(不図示)との協動により1枚分離給紙さ
れ、レジストローラ10と転写前ガイド部材11を通っ
て転写部位Tに導入される。レジストローラ10は給紙
部からの給紙転写材の斜行修正をするとともに、感光ド
ラム側の画像形成と同期をとって適切なタイミングで転
写材Pを転写部位Tに給送する。転写前ガイド部材11
は転写材Pを転写部位Tに対して適切な挿入角度で進入
させる役目をしている。この転写前ガイド部材11は導
電性であり、バリスタ12を介してグランドGに接続さ
れている。
【0010】転写材Pは転写部位Tを挟持搬送され、そ
の間転写ローラ6に転写バイアスが印加されることで転
写材Pの裏面がトナーの帯電極性(負)とは逆極性の正
に接触帯電されて転写部位Tにおいて感光ドラム1面側
のトナー像が転写材Pの表面側に順次に静電転写されて
行く。
【0011】転写部位Tを出た転写材は感光ドラム1面
から順次に分離されて定着装置(定着器)13に導入さ
れ、トナー像の定着処理を受け、画像形成物として排出
搬送される。また、転写材分離後の感光ドラム1面はク
リーニング装置7により転写残トナー等の残留付着物の
除去を受けて清掃され繰り返して作像に供される。
【0012】本例における定着装置13は例えば特開平
4−44075〜44083号公報等に開示の、円筒状
の定着フィルムを用いたフィルム加熱方式、加圧ローラ
駆動式の加熱装置である。
【0013】14と15は互いに上下に当接させて定着
ニップ部(加熱ニップ部)Nを形成させた定着部材(加
熱部材)と加圧部材である。
【0014】定着部材14は、加熱体としてのヒータ1
4a、ステイホルダー14b、円筒状の耐熱性フィルム
(定着フィルム)14c等から構成されている。加圧部
材15は弾性加圧ローラである。
【0015】ヒータ14aは例えば所謂セラミックヒー
タである。セラミックヒータは、アルミナ等の耐熱性・
電気絶縁性・良熱伝導性・低熱容量のセラミック基板
と、この基板面に形成具備させたAg/Pb等の通電発
熱体のパターン層を基本構成とし、通電発熱体パターン
層に給電回路から給電されることにより該通電発熱体パ
ターン層が発熱してヒータ1が全体的に迅速に昇温し、
その昇温が不図示の温度検知素子で検知され、その検知
温度情報が温度制御回路に入力してヒータの温度が所定
の温度に維持されるように給電回路が制御される。
【0016】ステイホルダー14bは、ヒータ14aを
保持し、ニップと反対方向への放熱を防ぐ部材であり、
液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等に
より形成されている。本例のステイホルダー14bは横
断面円弧状樋型の横長で、耐熱性、電気絶縁性で、高い
加重に耐えられる部材であり、ヒータ14aはこのステ
イホルダー14bの下面のほぼ中央部に部材長手に沿っ
て設けた溝部に加熱面側を下向きに露呈させて嵌入して
固定支持させてある。
【0017】定着フィルム14cは円筒状の耐熱性フィ
ルムであり、ヒータ14aを含むステイホルダー14b
に対して周長に余裕を持たせた形でルーズに外嵌させて
あり、ステイホルダー14bは定着フィルム14cを内
面から支える。
【0018】定着フィルム14cは熱容量の小さなもの
であり、クイックスタートを可能にするために総厚10
0μm以下の厚みで耐熱性、熱可塑性を有するポリイミ
ド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS、P
FA、PTFE、FEP等を基層としたフィルムであ
る。また、長寿命の加熱定着装置を構成するために充分
な強度を持ち、耐久性に優れたフィルムとして、総厚2
0μm以上の厚みが必要である。よって定着フィルム1
4cの総厚みとしては20μm以上100μm以下が最
適である。さらにオフセット防止や記録材の分離性を確
保するために表層には、PFA、PTFE、FEP、シ
リコーン樹脂等の離型性の良好な耐熱樹脂を混合ないし
単独で被覆したものである。
【0019】加圧部材としての弾性加圧ローラ15は、
芯金と、その外側に設けたシリコンゴム等の耐熱性の弾
性離型層からなる。
【0020】この弾性加圧ローラ15は、不図示の軸受
部材に保持させ、ステイホルダー14bの下面側に固定
支持させたヒータ14aの下向きの加熱面に対して定着
フィルム14cを挟ませて、不図示の加圧手段により長
手方向両端部から加熱定着に必要な定着ニップ部Nを形
成するべく十分に加圧されている。
【0021】弾性加圧ローラ15は不図示の駆動手段に
より矢印の反時計方向に回転駆動される(加圧用回転体
駆動方式)。この弾性加圧ローラ15の回転駆動による
該ローラ15の外面と定着フィルム14cの外面との、
定着ニップ部Nにおける圧接摩擦力で定着フィルム14
cに回転力が作用して、該定着フィルム14cはその内
面が定着ニップ部Nにおいてヒータ14aの下向き加熱
面に密着して摺動しながら矢印の時計方向に弾性加圧ロ
ーラ15の回転周速度にほぼ対応した周速度をもってス
テイホルダー14bの外回りを従動回転状態になる。
【0022】この場合、ステイホルダー14bの外回り
を従動回転する円筒状の定着フィルム14cはその周長
の定着ニップ部Nとその近傍部の定着フィルム部分以外
の定着フィルム部分はテンションフリー(テンションが
加わらない状態)の状態にある。
【0023】定着フィルム14cはその内面側がヒータ
14aおよびステイホルダー14bの外面の一部に摺擦
しながら回転するため、ヒータ14aおよびステイホル
ダー14bと定着フィルム14cの間の摩擦抵抗を小さ
く抑える必要がある。このためヒータ14aおよびステ
イホルダー14bの表面に耐熱性グリース等の潤滑剤を
少量介在させてある。これにより定着フィルム14cは
スムーズに回転することが可能となる。
【0024】また、定着フィルム14cにはその肉厚内
に導電性層を具備させてあり、トナーを熱で転写材Pに
定着するときに転写材Pからでる水蒸気でトナーが動く
のを防止するために電源16からその導電性層にトナー
の帯電極性と同極性、本例では負のトナー移動防止バイ
アスを印加している。
【0025】而して、弾性加圧ローラ15が回転駆動さ
れ、それに伴って円筒状の定着フィルム14cがステイ
ホルダー14bの外回りを従動回転状態になり、ヒータ
14aに通電がなされて該ヒータ14aの発熱で定着ニ
ップ部Nの温度が所定に立ち上がって温調された状態に
おいて、定着ニップ部Nに、未定着トナー像を担持させ
た転写材Pが導入され、定着ニップ部Nにおいて転写材
Pの未定着トナー像担持面側が定着フィルム14cの外
面に密着して定着フィルム14cと一緒に定着ニップ部
Nを挟持搬送されていく。
【0026】この転写材Pの挟持搬送過程において、ヒ
ータ14aの熱が定着フィルム14cを介して転写材P
に付与され、転写材P上の未定着トナー像が熱と圧力を
かけられることで定着される。
【0027】転写材Pは定着ニップ部Nを通過すると定
着フィルム14cの外面から曲率分離して排紙部へ搬送
される。
【0028】バリスタ12は転写材Pの汚れを防止する
役目をする。即ち低湿度環境では転写材Pと転写前ガイ
ド部材11との摩擦によって転写前ガイド部材11は帯
電する。転写前ガイド部材11の電位はプラスであり、
バリスタ12がない場合には1000Vくらいに達する
のでトナーを引き付けて、転写前ガイド部材11にトナ
ーが付着する。この付着したトナーが次の転写材に付着
して汚れとなる。バリスタ12があると、転写前ガイド
部材11の電位はバリスタ12の降伏電圧Vth1以上
になるとバリスタ12に電流が流れて降伏電圧Vth1
に保たれるので、トナーを充分に引き付ける電位には達
しない。従って、転写材は汚れない。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
の画像形成装置では高湿環境下で湿気を帯びて低抵抗化
した転写材Pが図4のように定着装置13の定着ニップ
部N、転写帯電装置5の転写部位T、転写前ガイド部材
11の3者にかかっている状態(跨がって存在している
状態)になると、転写帯電装置5の電流は低抵抗化した
転写材Pを通して定着装置13の定着フィルム14cか
ら負の電源16に流れる。
【0030】図5にこの状態での等価回路を示す。Rl
は定着装置13と転写部位Tとの間の転写材Pの抵抗、
R2は転写ローラ6の抵抗、R3は転写部位Tと転写前
ガイド部材11との間の抵抗、7は転写ローラ6に対す
る転写バイアス印加電源、16は定着フィルム14cに
対するトナーオフセット防止バイアス印加電源である。
【0031】転写バイアス印加電源7の電流は転写ロー
ラ6の抵抗R2と定着フィルム14cと転写部位Tとの
間の転写材Pの抵抗Rlを通して電源16に流れる。こ
のとき、バリスタ12に印加される電圧はバリスタ12
の降伏電圧より低いため、バリスタ12にはほとんど電
流は流れない。
【0032】そして、転写材Pの電位VPは転写ローラ
6の抵抗R2に比べて定着フィルム14cと転写部位T
との間の転写材Pの抵抗Rlが充分小さいときは負電位
になる。
【0033】ここでは感光ドラム1上のトナーの電位
(=明部電位)はVL=−150Vとして説明する。上
述したように、転写部位Tでの転写材Pの電位VPが負
電位になり、感光ドラム1上のトナーの電位VLより小
さくなると(例えばVL=一150V、VP=−200
V)、転写材Pは感光ドラム1上のトナーを引き寄せる
ことができなくなり、感光ドラム1上のトナー量に対す
る転写材P上のトナー量で示される転写効率は低下す
る。
【0034】そこで本発明の目的は、定着部材に像オフ
セット防止用バイアスを供給していても、転写材Pが吸
湿して低抵抗化したときの転写効率を低下させない画像
形成装置を提供することである。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0036】(1)像担持体に転写材を押圧する転写部
材を有し、該転写部材に電圧を印加し、該転写部材と像
担持体との押圧部である転写部位に転写材を導入し、像
担持体面に形成保持されている可転写像を転写材面に転
写させる転写帯電装置と、前記転写部位に転写材を導く
導電性のガイド部材と、前記転写部位を出て像担持体面
から分離された転写材に接触して転写材に転写された可
転写像を定着する定着部材を有する定着装置と、前記定
着部材に電圧を印加する電源と、前記導電性のガイド部
材と接地間に介在させた、片方向のみに定電圧特性を示
す片方向定電圧素子と、を有することを特徴とする画像
形成装置。
【0037】(2)前記(1)の画像形成装置におい
て、定着装置は、通電により発熱する加熱体と、該加熱
体上を摺動移動するフィルムを有し、該フィルムの加熱
体とは反対側の面に転写材を密着させてフィルムととも
に加熱体位置を移動通過させることでフィルムを介した
加熱体からの熱で可転写画像を転写材に加熱定着する定
着装置であり、前記フィルムに電圧を印加する電源を備
えたことを特徴とする画像形成装置。
【0038】(3)前記(1)または(2)の画像形成
装置において、前記片方向定電圧素子は電圧を印加した
ときは定電圧特性を示し、逆の極性の電圧を印加したと
きは短絡の特性を示すことを特徴とする画像形成装置。
【0039】(4)前記(1)または(2)の画像形成
装置において、前記片方向定電圧素子は前記導電性のガ
イド部材が正電圧のときに定電圧特性を示し、負電圧の
ときは短絡の特性を示すように導電性のガイド部材と接
地間に接続されていることを特徴とする画像形成装置。
【0040】(5)前記(1)ないし(4)の何れかの
画像形成装置において、片方向定電圧素子はツェナーダ
イオードであることを特徴とする画像形成装置。
【0041】(6)前記(1)ないし(4)の何れかの
画像形成装置において、片方向定電圧素子はアバランシ
ェダイオードであることを特徴とする画像形成装置。
【0042】〈作 用〉上記の構成において、片方向定
電圧素子を転写部位での転写材の電位が負のときはグラ
ンドからこの素子と導電性のガイド部材を通して転写材
に電流が流れ、転写部位での転写材の電位が正のときは
定電圧特性を示す方向に挿入する。
【0043】すると、転写部位での転写材の電位が負に
なろうとしてもグランドから電流が流れるため転写部位
での転写材の電位は零ボルト付近にとどまる。
【0044】このため、転写材Pが吸湿して低抵抗化し
ても、転写部位での転写材の電位(ほぼ0V)は像担持
体上の可転写像の電位よりも高いために像担持体から転
写材へ可転写像を引き寄せることができ、転写効率は低
下しない。
【0045】すなわち、導電性のガイド部材を片方向の
みに定電圧特性を示す片方向定電圧素子で接地し、この
素子を転写部位での転写材の電位が負のときはグランド
からこの素子とガイド部材を通して転写材に電流が流れ
る方向に挿入することで、転写材が吸湿して低抵抗化し
ても像担持体から転写材へ可転写像を引き寄せることが
でき、転写効率は低下しない。
【0046】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態例に係る
画像形成装置の概略構成模型図、図2は該装置の等価回
路、図3は片方向定電圧素子の特性を示す図である。
【0047】本例の画像形成装置は前述した図4のプリ
ンタと同様に転写式電子写真プロセス利用のレーザビー
ムプリンタである。
【0048】本例のプリンタは図4のプリンタにおいて
導電性の転写前ガイド部材11とグランドGとの間に介
在させたバリスタ12を片方向定電圧素子17にしたも
のである。その他のプリンタ構成は図4のプリンタと同
様であるので同じ構成部材・部分は同じ符号を付して再
度の説明を省略する。
【0049】ここでは、説明を容易にするために片方向
定電圧素子17としてアバランシェタイプのダイオード
を用いた場合について説明するが、図3の特性を示す素
子であればなんでもよい。例えばツェナータイオードで
もよい。
【0050】転写前ガイド部材11は導電性であり、片
方向定電圧素子17(アバランシェタイプのダイオー
ド)を介してグランドGに接続さている。接続の方向は
カソードが転写前ガイド部材11側である。
【0051】図3の(a)図はアバランシェタイプのダ
イオード17のカソードに正電圧を印加した場合であ
り、その特性は(c)図の(a)領域である。電源の電
圧Eを増加していくとアバランシェタイプダイオード1
7の電圧Vは増加する。そして、アバランシェタイプダ
イオード17の電圧Vが、アバランシェタイプのダイオ
ードがアバランシェ降伏を起こす電圧Vthに達する
と、電源の電圧Eを増加してもアバランシェタイプダイ
オードの電圧Vは電圧Vthより極端に大きくはならな
い。
【0052】一方、(b)図はアバランシェタイプのダ
イオード17のカソードに負電圧を印加した場合であ
り、、その特性は(c)図の(b)領域である。電源の
電圧Eを増加していくとアバランシェタイプダイオード
の電圧Vははとんど増加せずに電流は急激に増加する。
つまりほぼ短絡状態となる。
【0053】次に、高湿環境下で転写材Pが吸湿して低
抵抗化した時について説明する。転写材Pが図1のよう
に定着装置13の定着ニップ部N、転写帯電装置5の転
写部位T、転写前ガイド部材11の3者にかかっている
状態になると、転写帯電装置5の電流は低抵抗化した転
写材Pを通して定着フィルム14cから負の高圧電源1
6に流れる。ここまでは従来例と変わらない。
【0054】この状態での等価回路を図2に示す。電流
I1が流れると転写部位Tでの転写材Pの電位VPは負
になる。VPが負になるとアバランシェタイプのダイオ
ード17のカソードは負電圧を印加した状態になるた
め、グランドGからアバランシェタイプのダイオード1
7→抵抗R3→抵抗Rlを通して電源16に電流I2が
流れる。転写部位Tでの転写材Pは抵抗R3を介してグ
ランドGを短絡した状態となる。そして、抵抗R3は抵
抗Rlに比べて充分小さいため、転写部位Tでの電位V
Pは零ボルトに近づく。このため、転写部位Tでの転写
材Pの電位VP(ほぼ0V)は感光ドラム1上のトナー
の電位VL(−150V)よりも高いために感光ドラム
1からトナーを引き寄せることができ、転写効率は低下
しない。
【0055】片方向定電圧素子17はバリスタ12と同
じ機能(転写材の汚れ防止)も同時にもつ。即ち、低湿
度環境では転写材Pと転写前ガイド部材11との摩擦に
よって転写前ガイド部材11は帯電するが、転写前ガイ
ド部材11の電位は 片方向定電圧素子17の降伏電圧
Vth1以上になると 片方向定電圧素子17に電流が
流れて降伏電圧Vth1に保たれるので、トナーを充分
に引き付ける電位には達しない。従って、転写材は汚れ
ない。
【0056】本発明において、像担持体1は電子写真感
光体に限られず、静電記録誘電体、磁気記録磁性体、カ
ラー画像形成装置における中間転写体など任意であり、
またそれらに対する可転写像の形成原理・プロセス手段
も任意である。
【0057】定着装置13も加熱体としてセラミックヒ
ータ14aを用いたフィルム加熱方式の加熱装置に限ら
れず、加熱体として電磁誘導発熱性部材を用いたもの、
熱ローラ方式の加熱装置、圧力定着装置などその他の接
触式定着手段を用いることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子写真感光体等の像担持体に可転写像を形成担持させ、
その可転写像を像担持体から転写材に接触式転写手段で
静電転写させ、転写材に転写された可転写像を接触式定
着手段で転写材に定着させる行程を有する画像形成装置
について、定着部材に像オフセット防止用バイアスを供
給していても、転写材が吸湿して低抵抗化したときの転
写効率を低下させない画像形成装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例に係る画像形成装置の概
略構成模型図
【図2】 該装置の等価回路
【図3】 片方向定電圧素子(アバランシェタイプダイ
オード)の特性を示す図
【図4】 従来例の画像形成装置の概略構成模型図
【図5】 該装置の等価回路
【符号の説明】
1・・像坦持体(感光ドラム)、2・・一次帯電装置
(帯電ローラ)、3・・画像露光装置(レーザスキャ
ナ)、4・・現像装置、5・・転写帯電装置、6・・転
写ローラ、7・・転写バイアス印加用の高圧電源、8・
・クリーニング装置、C・・給紙カセット、P・・転写
材、9・・給紙ローラ、10・・レジストローラ、11
・・転写前ガイド部材(導電性)、12・・バリスタ、
13・・定着装置、14・・定着部材、15・・加圧部
材(弾性加圧ローラ)、16・・トナーオフセット防止
バイアス印加用の高圧電源、17・・片方向定電圧素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体に転写材を押圧する転写部材を有
    し、該転写部材に電圧を印加し、該転写部材と像担持体
    との押圧部である転写部位に転写材を導入し、像担持体
    面に形成保持されている可転写像を転写材面に転写させ
    る転写帯電装置と、 前記転写部位に転写材を導く導電性のガイド部材と、 前記転写部位を出て像担持体面から分離された転写材に
    接触して転写材に転写された可転写像を定着する定着部
    材を有する定着装置と、 前記定着部材に電圧を印加する電源と、 前記導電性のガイド部材と接地間に介在させた、片方向
    のみに定電圧特性を示す片方向定電圧素子と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、定着装
    置は、通電により発熱する加熱体と、該加熱体上を摺動
    移動するフィルムを有し、該フィルムの加熱体とは反対
    側の面に転写材を密着させてフィルムとともに加熱体位
    置を移動通過させることでフィルムを介した加熱体から
    の熱で可転写画像を転写材に加熱定着する定着装置であ
    り、前記フィルムに電圧を印加する電源を備えたことを
    特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の画像形成装置におい
    て、前記片方向定電圧素子は電圧を印加したときは定電
    圧特性を示し、逆の極性の電圧を印加したときは短絡の
    特性を示すことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2の画像形成装置におい
    て、前記片方向定電圧素子は前記導電性のガイド部材が
    正電圧のときに定電圧特性を示し、負電圧のときは短絡
    の特性を示すように導電性のガイド部材と接地間に接続
    されていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れかの画像形成装置
    において、片方向定電圧素子はツェナーダイオードであ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし4の何れかの画像形成装置
    において、片方向定電圧素子はアバランシェダイオード
    であることを特徴とする画像形成装置。
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