JP2000194144A - フォトレジストアッシング残滓洗浄剤 - Google Patents

フォトレジストアッシング残滓洗浄剤

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JP2000194144A
JP2000194144A JP37346398A JP37346398A JP2000194144A JP 2000194144 A JP2000194144 A JP 2000194144A JP 37346398 A JP37346398 A JP 37346398A JP 37346398 A JP37346398 A JP 37346398A JP 2000194144 A JP2000194144 A JP 2000194144A
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ashing
photoresist ashing
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Ichiro Migami
一郎 見神
Yoshifumi Yamashita
喜文 山下
Toru Nonaka
徹 野仲
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Original Assignee
Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フォトレジストアッシング残滓の洗浄性が高
く、また、導電性膜、絶縁膜等の下地の腐食の防止効果
も高く、洗浄時間の許容幅が長いフォトレジストアッシ
ング残滓洗浄剤を開発すること。 【解決手段】a)フッ化アンモニウム化合物、b)カチ
オン部分がアンモニウム塩型であり、アニオン部分がカ
ルボン酸塩型である両性イオン系界面活性剤、例えばベ
タイン型両性イオン系界面活性剤、及びc)フッ素系カ
チオン性界面活性剤の水溶液からなるフォトレジストア
ッシング残滓洗浄剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体回路パター
ン製造時において、フォトレジストをアッシングした後
に使用されるフォトレジストアッシング残滓の洗浄剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハ上のICやLSI等の素子
は、一般的に、フォトリソグラフィー技術を用いて、基
板ウェハ上に微細な電子回路パターンを形成させて製造
されている。具体的には、SiO2層等の絶縁膜やA
l、Cu、Si、Ti等の金属やそれらの合金等の導電
性膜が形成された基板ウェハ上に、フォトレジストを塗
布し、これに所望のパターンを形成したマスクを通じて
露光し現像することで、所望の部位にレジストパターン
を形成させ、次いで、このレジストパターン上から上記
絶縁膜や導電性膜に対してエッチング等の処理を行い、
その後レジストを除去することで実施されている。こう
した半導体回路パターンの形成において、フォトレジス
トの除去は、従来、種々の有機溶剤からなるフォトレジ
スト剥離液を使用することにより行われてきた。
【0003】ところが、近年、回路パターンの精密化に
伴い操作が簡単であり、微細なレジストパターンを形成
させた後のフォトレジストを精度良く除去できる手法と
して、フォトレジストをプラズマ等のエネルギーにより
灰化させて除去する、いわゆるアッシング処理によりフ
ォトレジストを除去することが一般化してきている。そ
して、こうしたアッシング処理によるフォトレジストの
除去面には、フォトレジストの不完全灰化物やエッチン
グ工程において生成する側壁堆積膜が、上記処理では十
分に除去できずに残存している。
【0004】ここで、側壁堆積膜とは、エッチング工程
において、フォトレジストマスクの側壁に、エッチング
ガスとフォトレジスト、その下層の導電性膜、絶縁膜、
基板等とが複雑に反応して形成される難溶性物である。
この側壁堆積膜は異方性エッチングの効果を高める目的
で故意に生成させる場合と、意図に反して生成する場合
とがある。こうした側壁堆積膜やフォトレジスト不完全
灰化物は、エッチングとして、反応性イオンエッチング
(RIE)を行った場合には特に溶解性の低いものが顕著
に生じる。なお、RIEは、基板であるウェハに負電圧
をかけ、フッ化炭素、フッ化水素、塩化水素等のハロゲ
ンガスを含む反応性ガスにプラズマを照射し、被処理層
のエッチングを行う手法であり、異方性に優れるドライ
エッチングとして近年、主流に行われている方法であ
る。
【0005】また、アッシング処理により除去するフォ
トレジストが、イオン注入処理に曝されたものである場
合にも、該フォトレジストが変質することから、アッシ
ング処理後において、上記フォトレジストの不完全灰化
物が顕著に生じていた。なお、イオン注入処理は、絶縁
性の基板ウェハにおいて、所望する箇所に導電性箇所を
形成するために、このものの表面に、レジストパターン
によりマスキングして、リン、ホウ素、砒素、インジウ
ム、アンチモン、チタン等のイオンを打ち込む操作であ
る。
【0006】こうしたアッシング処理後の除去面に残存
するフォトレジストの不完全灰化物や側壁堆積膜(以
下、これらをまとめてフォトレジストアッシング残滓、
または単にアッシング残滓と呼ぶ)は、配線パターンの
接触不良等の原因になるため、これを洗浄して除去する
ことが望まれる。そのため、前記フォトレジスト剥離液
として使用されているような種々の有機溶剤からなる液
が洗浄剤として使用され、このものの除去が試みられて
いるが、フォトレジストアッシング残滓は高度に重合し
ていたり、かなり無機化しているため、有機溶媒には溶
解性が低く、これらの洗浄剤では十分に除去できないの
が実状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】こうした背景にあっ
て、特開平9−197681号公報には、上記したよう
なフォトレジストアッシング残滓の洗浄剤として、フッ
化アンモニウム等のフッ化塩、水溶性有機溶媒、及び水
からなる組成物が示されている。これは、上記フッ化塩
と水との作用により、かなり良好にアッシング残滓を溶
解除去することが可能である。しかしながら、前記した
ようなRIEで生じた側壁堆積膜やイオン注入処理によ
り変質したフォトレジストの不完全灰化物のように溶解
性が低い残滓を対象とするには、その溶解力をさらに向
上させることが要求されていた。ところが、上記洗浄剤
において、フォトレジストアッシング残滓の溶解性をさ
らに向上させるため、有機溶媒の使用量を減少させて液
の無機性を高めると、洗浄処理時に、下地の導電性膜、
絶縁膜に腐食が生じるようになり大きな問題が発生して
いた。
【0008】そのため本発明者等は、上記アッシング残
滓の除去性が高く、且つ下地に対する腐食性も低いフォ
トレジストアッシング残滓洗浄剤として、フッ化アンモ
ニウム化合物、及び両性イオン系界面活性剤の水溶液か
らなるものを、先に提案した(特願平10−25474
0号)。このものを用いれば、前記問題点は大幅に改良
され、効率的にアッシング残滓の除去を行うことができ
るが、まだ洗浄性と腐食防止の効果は十分ではなく、短
い一定の洗浄時間内でしか高い洗浄性と腐食防止の効果
が得られない点でさらに改良の余地があった。
【0009】例えば、23℃の温度下で上記洗浄剤に、
基板ウェハを浸漬した場合、アッシング残滓を十分に除
去するには、浸漬後10分程度の浸漬時間が必要なこと
が多く、一方、下地の腐食も浸漬後12分程度までは上
記の通り低く保てるが、それ以上浸漬時間が長くなると
顕著に生じるようになることが多く、優れた洗浄性と低
い腐食性を両立させて洗浄を行えるのは、浸漬開始後1
0〜12分の間の僅かな期間でしかないことが多かっ
た。従って、かかる洗浄剤を用いての洗浄は、厳密な時
間のコントロールが必要になり、改良が望まれていた。
【0010】以上から本発明は、さらに、アッシング残
滓の洗浄性を高め、また、導電性膜、絶縁膜等の下地の
防食効果も高め、洗浄時間の許容幅が長いフォトレジス
トアッシング残滓洗浄剤を開発することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、鋭意研究を続けてきた。その結果、フッ化アン
モニウム化合物、両性イオン系界面活性剤に加えて、フ
ッ素系カチオン性界面活性剤を配合させることにより、
上記の課題が解決できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0012】即ち、本発明は、a)フッ化アンモニウム
化合物、b)カチオン部分がアンモニウム塩型であり、
アニオン部分がカルボン酸塩型である両性イオン系界面
活性剤、及びc)フッ素系カチオン性界面活性剤の水溶
液からなるフォトレジストアッシング残滓洗浄剤であ
る。
【0013】本発明において、フッ化アンモニウム化合
物は、水に溶けて解離したときにフッ素アニオンを生成
する。このようなフッ化アンモニウム化合物の水溶液
は、フッ素アニオンと溶媒である水との相乗的作用によ
り、前記難溶性のフォトレジストアッシング残滓を極め
て良好に溶解できる。また、構成元素として、金属を含
んでいないので基板ウエハを汚染する問題も生じない。
【0014】ここで、フッ化アンモニウム化合物とは、
フッ化アンモニウムの他、陰イオンがフッ化物イオンで
あり、アンモニウム塩を構成する置換基が、低級アルキ
ル基である第1級、第2級、第3級、及び第4級アンモ
ニウム塩をいう。また、アニオン性の極性基は有してい
ないものである。アンモニウム塩を構成する低級アルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等の炭
素数1〜3のものが挙げられる。
【0015】本発明において好適に使用されるフッ化ア
ンモニウム化合物を具体的に例示すると、フッ化アンモ
ニウム;フッ化テトラメチルアンモニウム、フッ化テト
ラエチルアンモニウム、フッ化テトラプロピルアンモニ
ウム、フッ化トリメチル・エチルアンモニウム、フッ化
トリエチル・メチルアンモニウム、フッ化ジメチル・ジ
エチルアンモニウム、フッ化ジメチル・ジプロピルアン
モニウム等のフッ化第4級アンモニウム塩;フッ化トリ
メチルアンモニウム、フッ化トリエチルアンモニウム等
のフッ化第3級アンモニウム塩;フッ化ジメチルアンモ
ニウム、フッ化ジエチルアンモニウム等のフッ化第2級
アンモニウム塩;フッ化モノメチルアンモニウム、フッ
化モノエチルアンモニウム等のフッ化第1級アンモニウ
ム塩などが挙げられるが、最も優れているのはフッ化ア
ンモニウムである。本発明において、これらのフッ化ア
ンモニウム化合物は、2種以上を併用しても良い。
【0016】これらのフッ化アンモニウム化合物の水溶
液中の濃度は、特に制限されないが、アッシング残滓の
溶解性の良好さや、下地の腐食の少なさから、0.00
5〜1重量%、より好適には0.01〜0.8重量%が
好ましい。
【0017】本発明のフォトレジストアッシング残滓洗
浄剤では、上記フッ化アンモニウム化合物の水溶液に、
カチオン部分がアンモニウム塩型であり、アニオン部分
がカルボン酸塩型である両性イオン系界面活性剤が含有
される。その結果、前記したフォトレジストアッシング
残滓に対する優れた溶解性は損なわれることなく、水に
よる絶縁膜や導電性膜の腐食性が大きく低減される。こ
こで、カチオン部分を構成するアンモニウム塩基は、第
2〜4級のアンモニウム塩基からなる。
【0018】本発明において、カチオン部分がアンモニ
ウム塩型であり、アニオン部分がカルボン酸塩型である
両性イオン系界面活性剤は、通常、一般式
【0019】
【化1】
【0020】(但し、R1、R2、R3は、水素、疎水性
基、水酸基、アミノ基であり、このうち少なくとも一つ
は疎水性基であり、2個以上が疎水性基の場合これらは
互いに結合して環を形成していても良く、nは1〜3の
整数である)で示される。上記一般式において、疎水性
基は、メチル基、エチル基、プロピル基、ドデシル基、
ノニル基、オクチル基、ラウリル基、パルミチル基、ス
テアリル基等の好適には炭素数1〜20アルキル基;ビ
ニル基、アリル基、オレイル基等の好適には炭素数1〜
20のアルケニル基;アセチルアミノ基、ラウロイルア
ミノ基、ステアロイルアミノ基等の好適には炭素数1〜
20のアシルアミノ基;パルミトイルアミノプロピル
基、ステアロイルアミノプロピル基等の好適には総炭素
数2〜30のアシルアミノアルキル基;オクチルアミノ
エチル基、パルミチルアミノプロピル基等の好適には総
炭素数2〜30のアルキルアミノアルキル基等が挙げら
れる。また、これらの疎水性基には、その疎水性が失わ
れない範囲で、少数の水酸基、アミノ基等の親水性基を
置換基として有していても良い。R1、R2、R3の少な
くとも一つに、炭素数5以上、好ましくは8以上の強疎
水性基が結合しているのが特に好ましい。
【0021】また、上記疎水性基が結合して環を形成し
ている場合としては、5員環または6員環であるのが好
ましい。さらに、nは、通常、1であるのが好ましい。
【0022】上記両性イオン系界面活性剤を具体的に示
せば、具体的には、ラウリルジメチルベタイン、ノニル
ジメチルベタイン、ジラウリルメチルベタイン、トリオ
クチルベタイン、アリルジメチルベタイン、オクチルヒ
ドロキシルメチルベタイン、ラウリルメチルアミノベタ
イン、アミノヒドロキシルメチルベタイン、ラウロイル
アミノジメチルベタイン、(パルミトイルアミノプロピ
ル)ジメチルベタイン、ジ(パルミトイルアミノプロピ
ル)メチルベタイン、トリ(パルミトイルアミノプロピ
ル)ベタイン、(ラウロイルアミノプロピル)ジメチル
ベタイン、(ヒドロキシプロピル)ジメチルベタイン,
(ヒドロキシラウリル)メチルヒドロキシルベタイン、
トリ(パルミトイルアミノプロピル)ベタイン、(ヒド
ロキシプロピル)ジメチルベタイン、(ヒドロキシラウ
リル)メチルヒドロキシベタイン、(オクチルアミノエ
チル)ジメチルベタイン、
【0023】
【化2】
【0024】等が挙げられる。
【0025】また、疎水性基が結合して環を形成してい
るものとして、N−カルボキシメチル−ヒドロキシエチ
ルイミダゾリニウムメチルベタイン,2−プロピル−N
−カルボキシメチル−ヒドロキシエチルイミダゾリニウ
ムメチルベタイン等が挙げられる。
【0026】このうち、
【0027】
【化3】
【0028】で示されるものが最も好適である。
【0029】本発明において、これらの両性イオン系界
面活性剤は、2種以上を併用しても良い。
【0030】これらの両性イオン系界面活性剤の水溶液
中の濃度は、特に制限されないが、下地の腐食の少なさ
や、液の粘度や後洗浄の容易さから、0.005〜1.
5重量%、好適には0.1〜1重量%が好ましい。一般
に、フッ化アンモニウム化合物の濃度が高いほど該両性
イオン系界面活性剤の濃度も高くするのが良好である。
【0031】本発明のフォトレジストアッシング残滓洗
浄剤では、さらに、フッ素系カチオン性界面活性剤が配
合される。その結果、前記両性イオン系界面活性剤との
相乗作用により、下地の防食効果がさらに大きく向上す
る。また、フォトレジストアッシング残滓に対する除去
性もさらに向上する。従って、本発明のフォトレジスト
アッシング残滓洗浄剤は、アッシング残滓が良好に除去
され、且つ下地の腐食も低く抑えられる期間が大幅に長
くなり、使用時の操作性に極めて優れるものになる。
【0032】本発明のフッ素系カチオン性界面活性剤
は、疎水性部位に少なくとも1個の炭素−フッ素結合を
有するカチオン性の界面活性剤である。これらは公知の
ものが制限なく使用できるが、通常、上記疎水性部位を
有するアミン塩型界面活性剤や第4級アンモニウム塩型
界面活性剤が使用でき、特に、第4級アンモニウム塩型
のものが好ましい。これらの疎水性部位を構成する基
は、フルオロアルキル基、フルオロアルケニル基、フル
オロアルキニル基等の炭素数5〜30のフッ素化炭化水
素基や、これらのフッ素化炭化水素基を一部として含む
疎水性の強い基である。上記フッ素化炭化水素基は、フ
ルオロオクチル基、フルオロノニル基、フルオロデシル
基、フルオロラウリル基等の炭素数5〜30、特に6〜
20の直鎖状、分岐鎖状のものが挙げられる。また、こ
れらはより高度にフッ素化されているものの方がアッシ
ング残滓の除去能力が高いため好ましく、特にパーフル
オロ化されているものが好ましい。疎水基と親水基の結
合部位は、エステル、エーテル、ケトンなど特に制限は
ない。
【0033】なお、これらのフッ素系カチオン性界面活
性剤を構成する陰イオンは、特に制限はないが、塩素、
フッ素、臭素、ヨウ素のハロゲンイオンや、硝酸イオ
ン、炭酸イオン等が挙げられ、特にヨウ素が好ましい。
【0034】本発明において、特に好適に使用されるフ
ッ素系カチオン性界面活性剤は、下記一般式
【0035】
【化4】
【0036】または
【0037】
【化5】
【0038】(但し、Rはパーフルオロアルキル基であ
り、X-は陰イオンである)で示されるものが得に好ま
しい。かかるフッ素系カチオン性界面活性剤の商品とし
ては、ネオス社製の「フタージェントFT−310」、
住友スリーエム社製の「フロラードFC−135」など
が挙げられる。
【0039】本発明において、これらのフッ素系カチオ
ン性界面活性剤は、2種以上を併用しても良い。
【0040】これらのフッ素系カチオン性界面活性剤の
水溶液中の濃度は、特に制限されないが、下地の防食効
果や、液の粘度や後洗浄の容易さから、0.005〜
0.5重量%の範囲、より好適には0.01〜0.1重
量%が好ましい。一般に、フッ化アンモニウム化合物の
濃度が高いほど該フッ素系カチオン性界面活性剤の濃度
も高くするのが良好である。
【0041】本発明において、上記両性イオン系界面活
性剤及びフッ素系カチオン性界面活性剤は、精製により
不純物が十分に除去されたものを使用するのが好まし
い。特に、金属イオンの含有量は、洗浄剤としたときに
各々100ppb以下であるのが望ましい。
【0042】本発明では、上記フッ化アンモニウム化合
物、両性イオン系界面活性剤及びフッ素系カチオン性界
面活性剤は、水溶液として使用する。フォトレジストア
ッシング残滓は、無機物を主成分とするため、このよう
に水が溶媒であると、その溶解性に優れるものになる。
ここで、水は、十分に精製されたものを使用するのが好
ましく、特に、金属イオンの含有量が10ppb以下、
更には5ppb以下のものを使用するのが好ましい。
【0043】本発明の上記洗浄剤には、必要に応じて、
上記両性イオン系界面活性剤及びフッ素系カチオン性界
面活性剤の他に、他の界面活性剤を含有させても良い。
例えば、アルキルフェニルエーテルのエチレンオキシド
付加物を添加することで浸透性を増すこともできる。こ
こで、アルキルフェニルエーテルのエチレンオキシド付
加物のアルキル基は、ヘキシル基、ノニル基、デシル
基、ドデシル基、ヘキサデシル基等の炭素数6〜18の
直鎖状、分岐鎖状のものが好ましい。これらの他の界面
活性剤の水溶液中の濃度は、0.005〜1.5重量
%、好適には0.1〜1重量%が好ましい。こうした他
の界面活性剤も同様に、金属イオン等の不純物が十分に
除去されたものを使用するのが好ましい。
【0044】さらに、洗浄剤には、糖の誘導体、縮合体
等のその他の防食剤、芳香族炭化水素等の溶解助剤、劣
化防止の意味でキノリノールなどの環元剤または消泡剤
などを添加しても良い。
【0045】次に、本発明のフォトレジストアッシング
残滓洗浄剤が適用されるフォトレジストは、公知のもの
が何等制限なく使用される。半導体回路パターンの製造
に使用される、g線用、i線用、エキシマ光線、X線用
のフォトレジストが好ましい。樹脂としては、具体的に
は、ノボラック系樹脂やポリヒドロキシスチレン系樹脂
などが挙げられる。
【0046】本発明のフォトレジストアッシング残滓洗
浄剤は、通常、基板ウェハ上で現像されたフォトレジス
トをアッシング処理した後において、処理面に残存する
アッシング残滓を除去する際に使用される。特に、フォ
トレジストの現像後において、RIEによりドライエッ
チングされた基板や、イオン注入処理等の処理が施され
た基板について、本発明の洗浄剤を使用することは、こ
れら基板のアッシング処理面には、フォトレジストの不
完全灰化物や側壁堆積膜が多く付着しているため、本発
明の効果が顕著に発揮されて好ましい。
【0047】フォトレジストのアッシング処理は、酸素
ラジカルを発生させてフォトレジストを灰化させる公知
の方法が制限なく適用できる。例えば、バッチ式でも、
枚葉処理式でも良く、さらにオゾンアッシング方式、U
Vオゾンアッシング方式などが制限なく適用できる。具
体的には、バッチ式では同軸式、コンデンサ式、枚葉処
理式では高周波方式、マイクロ方式などがある。また、
基板ウェハとしては、特に制限されるものではないが、
表面に、SiO2層、低誘電膜層等の絶縁膜やAl、C
u、Siやそれらの合金等の導電性膜が形成されたシリ
コンウェハ、ガラス等が一般的に用いられる。
【0048】本発明の洗浄剤を使用した、アッシング処
理面の洗浄は、該処理面を洗浄剤に浸漬したり、該処理
面に洗浄剤をスプレーすることなどにより行えば良い。
その際の、洗浄剤の温度は、特に制限されるものではな
い。一般に、加温して使用した方がアッシング残滓に対
する除去能力は向上するが、その分、下地の腐食性も大
きくなり、許容できる洗浄時間の幅は短くなる傾向があ
る。所望される洗浄性と防食性、そして操作性を勘案し
て温度を適宜設定すればよい。通常、10〜80℃、よ
り好適には20〜50℃の範囲から採択される。
【0049】
【発明の効果】本発明の洗浄剤は、フォトレジストのア
ッシング処理後の残滓を良好に除去することができる。
特に、RIE等で生じた側壁堆積膜やフォトレジストの
不完全灰化物に対する除去能力が高い。しかも、基板ウ
ェハ上の絶縁膜や導電性膜に対する腐食性も極めて低
い。従って、基板ウェハを洗浄する際に、アッシング残
滓が良好に除去され、且つ下地の腐食も低く抑えられる
期間が長く、使用時の操作性に極めて優れる。
【0050】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限され
るものではない。
【0051】なお、実施例及び比較例で使用した界面活
性剤の商品は、以下のものである。
【0052】1)両性イオン系界面活性剤 ・両性イオン系界面活性剤A
【0053】
【化6】
【0054】・両性イオン系界面活性剤B ・両性イオン系界面活性剤B ラウロイルアミノプロピルジメチルベタイン 2)フッ素系カチオン性界面活性剤 ・「フタージェントFT−310」(ネオス社製)
【0055】
【化7】
【0056】・「フロラードFC−135」(住友スリ
ーエム社製) パーフルオロアルキル第4級アンモニウムヨウ化物 3)その他の界面活性剤 ・ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル ・ドデシルアンモニウムクロライド 「ゾンデスTL」(松本油脂製薬社製) ・ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポ
リマー 「エパン720」(第一工業製薬社製) 実施例1〜4、比較例1〜5 Alで配線を行った8インチウェハ上に、市販のノボラ
ック系樹脂からなるi線ポジ型レジストを、約1μmの
厚さで塗布し、プリベークした。次いで、i線を照射し
て現像前ベークして現像後、リンスを行い、さらにポス
トベークした。このサンプルにCF4ガス中、約300
eVでRIE処理を施した。その後、プラズマリアクタ
を使用し、用済みレジストをアッシング処理した。
【0057】以上の処理が施されたシリコンウェハから
試験片をダイヤモンドカッターで切り出し、表1及び表
2の組成の各フォトレジストアッシング残滓洗浄剤に、
23℃で浸漬した。各アッシング残滓洗浄剤について、
浸漬を開始してから25分が経過するでの間で、一分間
隔で浸漬時間を区切った計25試験を実施した。上記浸
漬時間での洗浄後、試験片を水で洗浄し、各洗浄面を走
査型電子顕微鏡にて4万倍の倍率で観察し、側壁堆積膜
及びフォトレジストの不完全灰化物の除去性を以下の基
準で評価した。
【0058】◎;側壁堆積膜及びフォトレジストの不完
全灰化物のいずれも完全に溶解除去 ○;側壁堆積膜及びフォトレジストの不完全灰化物の両
方または一方にごく僅かに溶け残りあり △;側壁堆積膜及びフォトレジストの不完全灰化物の両
方にかなりの溶け残りあり ×;側壁堆積膜及びフォトレジストの不完全灰化物のい
ずれもほとんど溶解除去できない 上記試験において、◎の評価が得られるようになった試
験片の浸漬時間を表1及び表2に記載した。
【0059】また、前記各試験片におけるAl金属配線
の防食性についても、走査型電子顕微鏡にて4万倍の倍
率で観察し、わずかでも腐食箇所が観察されるようにな
った試験片の浸漬時間を表1及び表2に記載した。
【0060】各フォトレジストアッシング残滓洗浄剤に
ついて、上記側壁堆積膜及びフォトレジストの不完全灰
化物の除去性が◎の評価になってから、Al金属配線の
腐食箇所が認められるに至るまでの浸漬時間を、23℃
での浸漬時間の許容幅として評価した。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】実施例5,比較例6 実施例1で用いたものと同じシリコンウェハから切り出
した試験片を用い、表3に示すフォトレジストアッシン
グ残滓洗浄剤を用いて、浸漬温度40℃で洗浄試験を実
施した。浸漬時間は、浸漬を開始してから2分が経過す
るでの間で、10秒間隔で区切って設けた。
【0064】各試験片について、側壁堆積膜及びフォト
レジストの不完全灰化物の除去性を実施例1と同様に観
察し、◎の評価が得られるようになった試験片の浸漬時
間を表3に記載した。また、Al金属配線の防食性につ
いても実施例1と同様に観察し、わずかでも腐食箇所が
観察されるようになった試験片の浸漬時間を表3に記載
した。
【0065】各フォトレジストアッシング残滓洗浄剤に
ついて、上記側壁堆積膜及びフォトレジストの不完全灰
化物の除去性が◎の評価になってから、Al金属配線の
腐食箇所が認められるに至るまでの浸漬時間を、40℃
での浸漬時間の許容幅として評価した。
【0066】
【表3】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/04 C11D 3/04 H01L 21/027 H01L 21/308 E 21/306 21/30 572A 21/308 572Z 21/306 D Fターム(参考) 2H096 LA03 LA30 4H003 AA02 AC11 AC23 AD04 AE05 AE07 BA12 DA15 DB01 DB03 EA05 ED02 FA15 5F043 BB27 BB28 CC16 DD15 GG10 5F046 MA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)フッ化アンモニウム化合物、b)カチ
    オン部分がアンモニウム塩型であり、アニオン部分がカ
    ルボン酸塩型である両性イオン系界面活性剤、及びc)
    フッ素系カチオン性界面活性剤の水溶液からなるフォト
    レジストアッシング残滓洗浄剤。
  2. 【請求項2】a)フッ化アンモニウム化合物の濃度が
    0.005〜1重量%であり、b)両性イオン系界面活
    性剤の濃度が0.005〜1.5重量%であり、c)フ
    ッ素系カチオン性界面活性剤が0.005〜0.5重量
    %である請求項1記載のフォトレジストアッシング残滓
    洗浄剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013216778A (ja) * 2012-04-09 2013-10-24 Adeka Corp 硬質表面用洗浄剤組成物
JP5741589B2 (ja) * 2010-09-08 2015-07-01 三菱瓦斯化学株式会社 微細構造体のパターン倒壊抑制用処理液及びこれを用いた微細構造体の製造方法

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