JP2000193824A - 回折光学素子組立体 - Google Patents

回折光学素子組立体

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JP2000193824A
JP2000193824A JP10368406A JP36840698A JP2000193824A JP 2000193824 A JP2000193824 A JP 2000193824A JP 10368406 A JP10368406 A JP 10368406A JP 36840698 A JP36840698 A JP 36840698A JP 2000193824 A JP2000193824 A JP 2000193824A
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cgh
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JP10368406A
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English (en)
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Hironori Sasaki
浩紀 佐々木
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的容易に製造することができ、コンパク
トな集光機能を有するCGH素子組立体からなる光学系
を提供する。 【解決手段】 相互に直列的に配置された複数のCGH
素子10、11からなる集光機能を有する回折光学素子
組立体。集光点を与えるCGH素子10は、集光点およ
び虚像点を有する発散型CGH素子からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光配線用光学装置
に好適な回折光学素子組立体に関し、特に、計算機ホロ
グラム(以下、単にCGH素子と称する。)からなる回
折光学素子組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】光束を任意の方向に偏向しあるいは集光
させる光学素子エレメントに、回折光学素子がある。こ
の回折光学素子は、形状光学素子のような大型、重量化
を招くことなく所望の光学特性を実現できるフレネル光
学素子に近似した段階状の形状を呈する、光の位相変調
機能を利用した光学素子である。
【0003】この回折光学素子の製造には、コンピュー
タを用いることができる。このコンピュータを用いた製
造方法では、所望の形状すなわち所望の光学特性を与え
る光路差関数ρ(x,y)についての光路差係数CN
求められる。
【0004】求められた光路差係数CNをコンピュータ
プログラムに代入することにより、フォトリソグラフィ
によって所望形状を得るに必要なフォトリソグラフィ用
マスクの条件すなわちマスク数および各マスクのパター
ン等を生成させる。このマスク条件に沿ったマスクを製
作し、このマスクを用いたフォトリソグラフィ法により
所望形状の回折光学素子が形成される。
【0005】ところで、コンピュータ処理によって得ら
れる前記したマスクパターンの最小線幅は、CGH素子
の性能に直接的な関連を示す。すなわち、CGH素子
に、より短い焦点距離を与えるためにより大きな集光機
構を付与しようとすれば、マスクパターンの最小線幅が
より小さくなる。そのため、このCGH素子を含む光学
系のコンパクト化を図るために、該CGH素子に大きな
集光機能を与えようとすると、フォトリソグラフィプロ
セスでの解像度との関係から製造が容易では無くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明の目
的は、コンパクト化を図るに必要な集光機能を与えるこ
とができ、製造上の強い制約を受けることのないCGH
素子光学系を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】〈構成〉本願発明は、単
一のCGH素子に強い集光機能を与えようとすると、こ
のCGH素子の製造に使用されるマスクパターンの最小
線幅が小さくなることから、複数のCGH素子の多段の
組み合わせによって所望の集光機能を満たすべく、複数
のCGH素子に集光機能を分担させ、個々のCGH素子
に要求される集光機能の軽減を図り、これにより個々の
CGH素子の最小線幅の条件を緩和することを基本構想
とする。
【0008】ために、本願発明は、相互に直列的に配置
された複数のCGH素子からなる集光機能を有する回折
光学素子組立体であって、集光点を与える少なくとも一
つの前記CGH素子が集光点および虚像点を有する発散
型CGH素子からなることを特徴とする。
【0009】本発明に係る前記発散型CGH素子は、こ
れに結合される例えば集光機能を有する第2のCGH素
子からの収束光を受けて、この収束光を前記第2のCG
H素子により規定される集光点よりも素子に近い点で集
光させる。
【0010】従って、本発明によれば、単一のCGH素
子の集光機能と同等もしくはそれよりも大きな集光機能
を前記両CGH素子組立体に担わせることができ、また
両前記CGH素子に集光機能を分担させることができる
ことから、個々のCGH素子に要求される集光機能の低
減を図ることにより、それぞれのCGH素子の製造に使
用されるマスクパターンの最小線幅の増大が図られる。
その結果、従来のような製造上の強い制約を受けること
なく、コンパクトな光学系を従来に比較して容易に製造
することが可能となる。
【0011】前記発散型CGH素子は、これを光路差関
数ρ(x,y)が次式 ρ(x,y)=n・{(X1−x)2+(Y1−y)2+Z1 21/2−n・L1
−n・{(X2−x)2+(Y2−y)2+Z2 2}+n・L2 で示される透過型CGH素子で構成することができる。
【0012】ここで、nはCGH素子を取り巻く環境の
屈折率であり、(X1,Y1,Z1)および(X2,Y2
2)は、前記CGH素子が原点にあるときのそれぞれ
前記集光点および前記虚像点の位置であり、前記集光点
から前記原点までの距離L1および前記虚像点から前記
原点までの距離L2は、それぞれ次式 L1=(X1 2+Y1 2+Z1 21/22=(X2 2+Y2 2+Z2 21/2 で与えられる。
【0013】また、前記発散型CGH素子は、これを光
路差関数ρ(x,y)が次式 ρ(x,y)=(n/2)・{(X1−x)2+(Y1−y)2+Z1 21/2
(n/2)・L1−(n/2)・{(X2−x)2+(Y2−y)2+Z
2 2}+(n/2)・L2 で示される反射型CGH素子で構成することができる。
【0014】ここで、nはCGH素子を取り巻く環境の
屈折率であり、(X1,Y1,Z1)および(X2,Y2
2)は、前記CGH素子が原点にあるときのそれぞれ
前記集光点および前記虚像点の位置であり、前記集光点
から前記原点までの距離L1および前記虚像点から前記
原点までの距離L2は、前記したと同様、次式 L1=(X1 2+Y1 2+Z1 21/22=(X2 2+Y2 2+Z2 21/2 で与えられる。
【0015】前記発散型CGH素子は、結像機能を有す
るCGH素子に光学的に結合することができる。この結
像機能を有するCGH素子に、0次光および高次光を生
成する回折機能を与えることができ、その高次光に関し
て前記発散型CGH素子を光学的に結合することができ
る。
【0016】本発明の実施の形態についての説明に先立
ち、本発明に係るCGH素子の製造手順を概説する。C
GH素子の製造には、CADが用いられており、所望の
回折光学特性を示すCGH素子内での光の位相差関数が
求められる。この位相差関数は、光路差関数ρ(x,
y)と呼ばれている。光路差関数ρ(x,y)は、次式 ρ(x,y)=ΣCNm …(1) で示される多項式に変換される。この多項式(CNm
)の係数CNは、光路差係数と呼ばれている。nおよ
びmはそれぞれ正の整数であり、この係数CNは位相係
数とも呼ばれている。Nとm、nとの間には、次式 N={(m+n)2+m+3n}/2 …(2) が成り立つ。
【0017】この光路差係数CNを2次元テイラー展開
により求めたテイラー展開近似式の各項係数として求
め、CADプログラムに代入することにより、フォトリ
ソグラフィによって所望形状を得るのに必要なフォトリ
ソグラフィ用マスクのパターンを生成させることができ
る。このようなCADプログラムの一例として、アメリ
カ合衆国カリフォルニア州に在るNIPT社のCghCAD
がある。
【0018】このCADプログラムでは、データ処理の
容量の関係から、mとnとの和が10以下であり、かつ
Nが65以下である条件が付されている。従って、所望
の光学特性を示す光路差関数ρ(x,y)を求め、この
光路差関数ρ(x,y)の各光路差係数CN(C0
65)を求めた後、そのデータをCADプログラムに入
力することにより、所望の回折光学特性を示すCGH素
子のためのマスクパターンを求めることができる。
【0019】各位相係数C0〜C65は、2次元光路差関
数ρ(x,y)をx軸およびy軸に関して2次元テイラ
ー展開し、その10次の項までの近似式から、求めるこ
とができる。この関係が、図33に示された式(3)で
表されている。式(3)の右辺の第2項のΔは、テイラ
ー展開の余剰項であり、無視し得る程に充分に小さな値
である。
【0020】所望の光学特性を示す光路差関数ρ(x,
y)を求め、この光路差関数ρ(x,y)の式(3)に
よる演算処理から、位相係数C0〜C65を求め、これら
の値を前記したCADプログラムに入力することによ
り、所望の回折光学特性を示す計算機ホログラムのため
のマスク条件を求めることができる。このマスクパター
ンに沿って、必要枚数のマスクを製作し、これらのマス
クの組み合わせによるフォトリソグラフィ法を用いたレ
ンズ材料のエッチング処理により、所望の回折光学特性
を示すCGH素子が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。 〈具体例1〉図1は、本発明に係る発散型CGH素子1
0の光学特性を示す説明図である。説明の簡素化のため
にCGH素子10は、x−y平面で、その中心がz軸上
にあり、その厚さ寸法は無視できる程に充分に小さな値
とする。この仮定は、前記した位相係数CNの算出の上
で、一般性を損なうものではない。
【0022】CGH素子10は、図1に示されているよ
うに、CGH素子10の一側にある物点(集光点:
1,Y1,Z1)からの球面発散光が、ある発散角でC
GH素子10に入射すると、該CGH素子を透過させ、
前記物点すなわち前記集光点の側と反対側すなわちCG
H素子10の他側へ向けてこの透過光を放射させる透過
型である。
【0023】CGH素子10を透過した前記発散光の出
射光側の軌跡を入射光側である前記集光点側すなわち前
記物点側へ直線的に辿ると、該物点側の虚像点(X2
2,Z2)が求められる。これにより、透過・発散型C
GH素子10では、前記物点(集光点)および前記虚像
点がCGH素子10から見て同一の側に存在する。
【0024】CGH素子10を取り巻く環境の屈折率を
nとし、前記物点(集光点:X1,Y1,Z1)から前記
原点までの距離および前記虚像点(X2,Y2,Z2)か
ら前記原点までの距離をそれぞれL1およびL2とする
と、CGH素子10の光路差関数ρ(x,y)は、次式 ρ(x,y)=n・{(X1−x)2+(Y1−y)2+Z1 21/2−n・L1−n・{(X2−x)2+(Y2 −y)2+Z2 2}+n・L2 …(4) で示される。
【0025】また前記距離L1およびL2は、それぞれ次
式 L1=(X1 2+Y1 2+Z1 21/2 …(5) L2=(X2 2+Y2 2+Z2 21/2 …(6) で示される。
【0026】従って、前記式(4)を前記式(3)に代
入して、その演算処理を行うことにより、前記したとお
り、位相係数C0〜CNを求めることができる。図2〜図
13には、それらの演算結果が項係数すなわち光路差係
数として各項CN毎に、式(7−0)〜式(7−65)
の形式で示されている。
【0027】式(7−0)〜式(7−65)で示される
位相係数C0〜CNの各値を前記したCADプログラムに
入力することにより、前記したとおり、CGH素子10
のためのマスク条件を求めることができる。このマスク
パターンに沿って、必要枚数のマスクを製作し、これら
のマスクの組み合わせによるフォトリソグラフィ法を用
いたレンズ材料のエッチング処理により、CGH素子1
0が得られる。
【0028】ところで、前記したような光学素子の製造
工程において、CADプログラムの実行によって得られ
るフォトマスクは、当該プログラムの実行時に入力され
るパラメータの1つであるマスク枚数に応じた枚数で得
られる。このマスク枚数をMとすると、エッチングによ
って形成されるレンズ段差すなわち位相レベルNは、2
Mで表されることから、この位相レベルNが多いほど、
すなわちマスク枚数Mが多いほど、理想のフレネルレン
ズ形状に近似したレンズ形状が得られる。
【0029】しかしながら、マスク枚数Mが多くなるほ
ど、マスクパターンの幅寸法は低減する。そのため、組
み合わせるマスクでのマスクパターンの最小線幅寸法が
フォトリソグラフィでの解像度に基づく誤差許容量より
も小さくなると、そのような微細なマスクを用いてのC
GH素子の製造は、実質上、不可能となる。そのため、
CADの実行により、マスクデータとしてマスクが得ら
れたとき、そのマスクがフォトリソグラフィに適用でき
るが否かをマスクパターンの最小線幅寸法とフォトリソ
グラフィでの誤差許容量とに基づいて、判定する必要が
ある。
【0030】レンズ特性を示す光路差関数ρ(x,y)
が単一の突領域部分を含むとき、その光路差関数を示す
レンズのためのマスクパターンの最小線幅寸法、すなわ
ちレンズ領域の境界線上でのマスク幅寸法Pは、フレネ
ルレンズの近似式から導き出される次式 P=λ/{N・|gradρ(x,y)|} …(8) より、算出することができる。ここで、λはフォトリソ
グラフィに用いる露光源の光の波長であり、Nは、1波
長λ分での位相レベル数を示す。
【0031】そこで、式(4)に示した光路差関数ρ
(x,y)のレンズ領域に単一の突領域部分が存在する
か否かが判定される。この判定については、関数y=f
(x)の極大値および極小値の判定方法を応用すること
ができ、光路差関数ρ(x,y)のそれぞれxおよびy
についての2階偏微分を求め、それぞれの偏微分の値が
零ではない、正または負であることをもって、そのレン
ズ領域に単一の突領域部分が存在すると判定することが
できる。
【0032】式(4)に示した光路差関数ρ(x,y)
についてのxおよびyのそれぞれに関する2階偏微分式
は、いずれも、正の値を示す。従って、式(4)で示さ
れる光路差関数は、そのレンズ領域に単一の突領域部分
が存在する。このことから、式(4)の光路差関数を示
すCGH素子10のためのマスクパターンの最小線幅寸
法Pは、図14に示すとおり、前記式(4)の光路差関
数ρ(x,y)に関するxおよびyについての各1階微
分式(9)および式(10)を前記した式(8)に代入
して導き出される図14の式(11)により、求められ
る。
【0033】図15は、本発明に係る透過型の発散型C
GH素子10を用いた回折光学素子組立体20(10お
よび11)の一例を示す。前記CGH素子10は、その
一適用例を示す図15に示されているように、例えばそ
の一側に物点すなわち集光点(X3,Y3,Z3)を有し
かつ該集光点(X3,Y3,Z3)からの球面発散光から
の光を並行光束に変換するコリメート機能を有する第2
のCGH素子11と組み合わせて使用することができ
る。
【0034】図15には、便宜上、コリメート機能を有
する第2のCGH素子11がz軸上の原点に位置し、ま
た発散機能を有する第1のCGH素子10がz軸上の原
点からずれた位置に示されているが、説明の簡素化のた
めに、CGH素子10に関する前記虚像点の位置および
該虚像点からCGH素子10までの距離が図1に示した
と同様に、(X2,Y2,Z2)およびL2としてそれぞれ
示されている。
【0035】発散型CGH素子10に組み合わされるコ
リメート機能を有するCGH素子11は、(X3,Y3
3)に存する点光源からの発光球面波をコリメートす
る機能を有する。あるいは、等価的に該CGH素子に入
射する平行な光束を集光点(X3,Y3,Z3)へ集光す
る機能を有するともみなすことができる。
【0036】このような機能を有するCGH素子11の
光路差関数ρ(x,y)は、次式 ρ(x,y)=n・{(x−X3)2+(y−Y3)2+Z3 21/2−n・L3−n・(αx+βy)(α2+ β22)−(1/2) …(12) で示される。
【0037】ここで、(α、β、γ)は並行光束に平行
な原点を通る光のベクトル成分を示し、またnは、前記
したと同様に、環境の屈折率であり、L3は、集光点か
ら原点までの距離であり、次式 L3=(X3 2+Y3 2+Z3 21/2 …(13) で示される。
【0038】式(12)で示される光路差関数ρ(x,
y)についてのxおよびyのそれぞれに関する2階偏微
分式は、いずれも、正の値を示す。従って、式(12)
で示される光路差関数は、そのレンズ領域に単一の突領
域部分が存在することから、前記したCGH素子10に
おけると同様な前記式(8)を用いた手順により、この
CGH素子11を得るためのマスクパターンの最小線幅
寸法Pが求められる。また、このマスクパターンを用い
た前記した発散型CGH素子10におけると同様な製造
手順により、CGH素子11を製造することができる。
【0039】発散型の第1のCGH素子10は、図15
に示されているように、コリメート機能を有する第2の
CGH素子11からの収束光を入射光として受けるべ
く、CGH素子11の収束光側すなわち集光点側に相互
の光軸を一致させて配置されている。
【0040】第2のCGH素子11は、これに入射する
並行光束を該CGH素子の前記集光点(X3,Y3
3)へ向けて集光させるべく、光軸との角度で表され
る集光角θ1で入射光を集光させる。このCGH素子1
1の集光機能により得られた収束光は、第1のCGH素
子10の虚像点へ向けての入射光として、該第1のCG
H素子10にその発散側から入射する。
【0041】第1のCGH素子10に入射した前記収束
光は、該CGH素子の前記虚像点(X2,Y2,Z2)へ
向けられるように、集光角θ2で集光される。従って、
単一のCGH素子11で得られる集光点距離L3よりも
短い集光点距離に集光させ、あるいは可逆的に、この集
光点に光源を配置して並行光束を得ることが可能とな
る。
【0042】また、本発明に係る両CGH素子10およ
び11からなる光学組立体20(10、11)では、前
記した虚像点(X2,Y2,Z2)位置への収束光を得る
ための集光角(θ1およびθ2の和)は、CGH素子10
およびCGH素子11により分担されている。
【0043】そのため、各CGH素子10および11の
ための前記したマスクパターンの最小線幅寸法Pは、例
えば第2のCGH素子の単独で光学組立体(10、1
1)と同一の集光角(θ+θ2)を得ようとする場合
に比較して、各CGH素子10およびCGH素子11を
得るための前記したマスクパターンの最小線幅寸法Pの
値は、大きく増大する。
【0044】従って、前記したマスクパターンを用いた
フォトリソ工程に、フォトリソグラフィの許容誤差との
関係で従来のような強い制限を受けることはなく、比較
的短い焦点距離のCGH素子からなる光学系の製造を従
来に比較して容易に製造することができる。
【0045】所望の集光角を3個以上のCGH素子にそ
れぞれ分担させるべくCGH素子の段数を、前記したC
GH素子10およびCGH素子11による2段よりも多
段とすることができる。
【0046】しかしながら、例えば一枚の光学レンズ板
材料の両面に極めて高精度に一対の微細な回折光学素子
を形成できるというCGH素子の特徴を充分に活かす上
で、CGH素子10およびCGH素子11をレンズ材料
の両面に相互に対をなして形成することが可能となるこ
とから、前記したような2段構成が、最も望ましい。
【0047】図1では、発散型CGH素子10の入射光
側および出射光側が同一屈折率nの環境下における該C
GH素子の光学特性について、説明したが、図16に示
すように、例えば集光点側の屈折率がn1であり、発散
側のそれがn2であるとき、式(4)のL2は、次式 L2=L2′・(n2/n1) …(14) で置き換えられる。
【0048】図16に示される虚像点(X2,Y2
2)は、出射光側の屈折率が入射光側のそれに等しい
1であると仮定したときの虚像点であり、また出射光
側の破線で示される発散光は、出射光側の屈折率が集光
点側である入射光側のそれに等しいと仮定したときの光
路である。
【0049】他方、図16の実線で示される発散光は、
出射光側の屈折率が入射光側のそれと異なるときにその
屈折率の差を考慮した発散光を示し、虚像点(X2′,
2′,Z2′)は、前記した屈折率差を考慮したときの
虚像点であり、L2′は、そのときの虚像点位置と原点
すなわちCGH素子10との距離を表す。
【0050】従って、CGH素子10の両側に前記した
屈折率差(n1、n2)があるとき、式(14)を式
(4)に代入することにより、屈折率の差があるときの
CGH素子10についての光路差関数が求められる。
【0051】また、CGH素子11についても、その両
側に屈折率の差があるとき、式(12)に代えて屈折率
の差が考慮された次式 ρ(x,y)=n1・{(X−x3)2+(Y−y3)2+Z3 21/2−n1・L3−n2・(αx+βy)(α 222)−(1/2) …(15) が採用される。
【0052】〈具体例2〉具体例1では、本発明に係る
発散型CGH素子が透過型の例について説明した。本発
明は、これに代えて反射型の発散型CGH素子に適用す
ることができる。図17は、反射型のCGH素子10の
光学特性を示す。集光点(X1,Y1,Z1)からの球面
発散光は、透過型ではCGH素子10から見て前記集光
点と反対側で図中破線で示す発散光となる。これに対
し、反射型のCGH素子10では、図17中に破線で示
した発散光は、CGH素子10の原点を通るx−y平面
に関して面対称の反射発散光となる。この反射発散光
は、前記集光点と同一の側で、図17中に実線で示され
ている。また、反射発散光の虚像点(X2,Y2,Z2
は、前記破線で示す発散光の集光点として求められる。
【0053】図17に示す反射型の発散型CGH素子1
0の光路差関数ρ(x,y)は、次式 ρ(x,y)=(n/2)・{(X1−x)2+(Y1−y)2+Z1 21/2−(n/2)・L1−( n/2)・{(X2−x)2+(Y2−y)2+Z2 2}+(n/2)・L2 …(16) で示される。
【0054】また前記距離L1およびL2は、それぞれ次
式 L1=(X1 2+Y1 2+Z1 21/2 …(17) L2=(X2 2+Y2 2+Z2 21/2 …(18) で示される。
【0055】従って、具体例1におけると同様に、前記
式(16)を前記式(3)に代入して、その演算処理を
行うことにより、前記したとおり、位相係数C0〜CN
求めることができる。図18〜図29には、それらの演
算結果が項係数すなわち光路差係数として各項CN
に、式(19−0)〜式(19−65)の形式で示され
ている。
【0056】式(19−0)〜式(19−65)で示さ
れる位相係数C0〜CNの各値を前記したCADプログラ
ムに入力することにより、前記したとおり、CGH素子
10のためのマスク条件を求めることができる。このマ
スクパターンに沿って、必要枚数のマスクを製作し、こ
れらのマスクの組み合わせによるフォトリソグラフィ法
を用いて、レンズ材料がエッチング処理を受ける。
【0057】その後、反射型のCGH素子10にあって
は、エッチング処理を受けた前記レンズ材料の一方の面
に、例えばアルミニゥムのような金属膜が反射膜として
形成され、これにより図17に示された光学特性を示す
式(16)で表される反射型の発散型CGH素子10が
得られる。
【0058】式(16)の光路差関数ρ(x,y)につ
いてのxおよびyのそれぞれに関する2階偏微分式は、
いずれも、正の値を示す。従って、式(16)で示され
る光路差関数ρ(x,y)は、そのレンズ領域に単一の
突領域部分が存在する。このことから、式(16)の光
路差関数を示すCGH素子10のためのマスクパターン
の最小線幅寸法Pは、図30に示すとおり、前記式(1
6)の光路差関数ρ(x,y)に関するxおよびyにつ
いての各1階微分式(20)および式(21)を前記し
た式(8)に代入して導き出される図30の式(22)
により、求められる。
【0059】前記した反射型CGH素子10の前記した
エッチング処理では、透過型CGH素子10の前記した
エッチング処理に比較して、エッチング深さが同等であ
れば、そのエッチングに使用するエッチングマスクの最
小線幅寸法は、大きくなり、また、光学効果が同等であ
れば、そのエッチング深さが浅くなる。従って、同等の
光学効果であれば、エッチングマスクの最小線幅寸法P
は、式(11)と式(22)との比較からも明らかなよ
うに、反射型CGH素子10の最小線幅寸法Pは、透過
型CGH素子10のそれに比較して2倍の値となること
から、反射型CGH素子が透過型CGH素子に比較し
て、その製造が容易となる。
【0060】図31は、本発明に係る反射型の発散型C
GH素子10を用いた回折光学素子組立体30(10、
11)の一例を示す。図31に示す回折光学素子組立体
30では、反射型の発散型CGH素子10は、コリメー
ト機能を有する反射型のCGH素子11と組み合わせて
使用されている。
【0061】反射型の発散型CGH素子10は、光学基
板材料12の一方の面12aに形成されており、反射型
のコリメート機能を有するCGH素子11は、光学基板
材料12の他方の面12bに形成されている。前記CG
H素子11は、光学基板材料12の前記一方の面12a
を経て並行光束を受けると、この並行光束を所定の集光
角θ1で以て、収束光に変換しかつCGH素子10へ向
けて反射する。CGH素子10は、その発散側から、C
GH素子11からの反射収束光を入射光として受ける
と、この入射光を所定の集光角θ 2で以て、前記他方の
面12b上の虚像点(X2,Y2,Z2)に集光させる。
【0062】従って、図31に示されているように、光
学基板材料12の前記他方の面12bの前記虚像点位置
に、前記CGH素子10へ向けて球面発散光を放射する
例えば半導体レーザのような点光源13を配置すること
により、比較的板厚tの小さな光学基板材料12にCG
H素子10および11を組み込むことにより、点光源1
3からの光を並行光束として、好適に光学基板材料12
の前記一方の面12aから取り出すことができる。
【0063】また、点光源からの発散光を並行光束に変
換する集光機能は、反射型の発散型CGH素子10およ
び反射型のコリメート機能を有するCGH素子11の2
つのCGH素子に分担されていることから、コリメート
機能を有する単一の反射型CGH素子(11)で前記し
た反射型光学機能を実現する場合に比較して、具体例1
におけると同様に、各CGH素子10および11を得る
ための前記したマスクパターンの最小線幅寸法Pの値
は、大きく増大する。
【0064】従って、前記したマスクパターンを用いた
フォトリソ工程に、フォトリソグラフィの許容誤差との
関係で従来のような強い制限を受けることはなく、比較
的短い焦点距離のCGH素子からなる光学系の製造を従
来に比較して容易に製造することができる。
【0065】図32は、本発明に係る回折光学素子組立
体すなわちCGH素子組立体を光通信端末装置に適用し
た例を示す。図32は、本発明に係る光学装置40を概
略的に示す断面図である。本発明に係る光学装置40
は、第1の入力端41および第1の出力端42が一方の
面43aに設けられた例えば第1のガラス基板43と、
該ガラス基板の他方の面43bに、一方の面44aを接
合される第2のガラス基板44と、該ガラス基板の他方
の面44bに、一方の面45aを接合される第3のガラ
ス基板45とからなる全体にブロック状の積層構造体4
6を備える。
【0066】各ガラス基板43、44および45は、そ
れぞれ屈折率n1、n2およびn3を有する。第1の入力
端41および第2の出力端42は、積層構造体46の一
端である面43aに接合された光ファイバにより構成さ
れている。
【0067】第1の入力端となる光ファイバ41には、
それぞれが信号媒体となる例えば1.3μmおよび1.
55μmの波長を有する光を相互に重ね合わせた多重光
が入力する。また、第1の出力端となる光ファイバ42
には、その一方の波長成分である例えば1.55μmの
光が案内される。
【0068】積層構造体46の他端となるガラス基板1
4の他方の面14bには、双方向通信を可能とするため
の一対の第2の入力端47および出力端48が設けられ
ている。第2の入力端47は、発信器となる半導体レー
ザ49からの光を受ける。また、第2の出力端48は、
受光器となるフォトディテクタ50へ向けて他方の例え
ば1.3μmの波長成分の光を放出する。
【0069】第1のガラス基板43と第2のガラス基板
44との間には、第1および第2のCGH素子51およ
び52が配置されている。また、第2のガラス基板44
と第3のガラス基板45との間には、波長選択フィルタ
53および第3のCGH素子54が配置されている。ま
た、第2の入力端47および第2の出力端48には、第
4および第5のCGH素子55および56がそれぞれ配
置されている。
【0070】第1および第2のCGH素子51および5
2は、ガラス基板44の前記一方の面44aにそれぞれ
並列的に形成されている。また、波長選択フィルタ53
は、ガラス基板44の前記他方の面44bのほぼ全面に
形成されている。第3のCGH素子54は、ガラス基板
45の前記一方の面45aのほぼ中央部に形成されてい
る。また、第4および第5のCGH素子55および56
は、前記したとおり、第2の入力端47および第2の出
力端48となるガラス基板45の他方の面45bに並列
的に形成されている。
【0071】第1のCGH素子51は、基本的に、第1
の入力端41からの多重光からなる発散球面波光を波長
選択フィルタ53へ案内するための偏向機能を有する。
【0072】第1のCGH素子51により案内された多
重光を受ける波長選択フィルタ53は、例えば従来よく
知られた誘電体の多層膜からなる誘電体フィルタであ
る。誘電体フィルタからなる波長選択フィルタ53は、
WDMミラーと称されており、第1の入力端41から入
射して第1のCGH素子51に案内された多重光のう
ち、波長1.55μmを有する第1の成分波長の光に対
し、反射面として作用する。他方、波長選択フィルタ5
3は、多重光のうちの波長1.3μmを有する第2の波
長成分を透過させる。
【0073】波長選択フィルタ53により反射された第
1の波長成分である波長1.55μmの光は、第2のC
GH素子52により、第1の出力端である出力ファイバ
42に集光される。この第1の出力端42から取り出さ
れた第1の波長成分の光は、例えばテレビのような一方
向通信の端末装置に送られる。
【0074】他方、波長選択フィルタ53を透過した第
2の波長成分である波長1.3μmの光は、第3のCG
H素子54により、ほぼその20%の光が、1次回折光
として、第4のCGH素子55へ向けて偏向される。他
方、波長選択フィルタ53を透過した第2の波長成分の
ほぼその50%の光は、0次回折光として、第5のCG
H素子56へ向けて偏向される。
【0075】第3のCGH素子54から第5のCGH素
子56に向けられる第2の波長成分の光は、該CGH素
子の集光機能により、フォトディテクタ50に向けら
れ、該フォトディテクタに接続される図示しない例えば
電話器の受信回路により、第2の波長成分の光に含まれ
る情報が取り出される。
【0076】第3のCGH素子54から第4のCGH素
子55に向けられる第2の波長成分の光は、該CGH素
子の集光機能により、半導体レーザ49に集光する。こ
のため、可逆的に、この第4のCGH素子55の焦点位
置に配置された例えば電話機の発信回路の半導体レーザ
49から、第4のCGH素子55へ向けて第2の波長成
分の光が発散されると、この第2の波長成分の光は、回
折機能を有する第3のCGH素子54、波長選択フィル
タ53および第1のCGH素子51を経て、第1の入力
端41に案内される。
【0077】従って、多重光の発信源(図示せず)と、
この多重光をその第1の入力端41に受ける光学装置4
0との間の双方向通信が、該光学装置の第2の入力端4
7および第2の出力端48を用いることにより、可能と
なる。
【0078】前記した光学装置40において、例えば回
折機能を有する第3のCGH素子54にその両側に集光
点を有する結像機能を与えると共に、この第3のCGH
素子54の高次回折光である1次回折光に光学的に結合
される第4のCGH素子55に、前記した透過・発散型
CGH素子(10)を適用することができる。
【0079】結像機能を有する第3のCGH素子54
は、入射光のうち、その0次回折光に対しては、何らの
光学的作用を及ぼすことはない。従って、第1のCGH
素子51から波長選択フィルタ53を通して1.3μm
の並行光束を受けると、この並行光束に何らの光学的作
用を及ぼすことなく、第5のCGH素子56に案内し、
該CGH素子の集光機能および偏向機能によって、フォ
トディテクタ50に確実に案内される。
【0080】他方、回折機能および結像機能を有する第
3のCGH素子54は、1次回折光、−1次回折光等の
高次回折光に対しては、これに回折による偏向作用を及
ぼすと共に、集光作用を及ぼす。
【0081】そのため、第3のCGH素子54からの高
次回折光に光学的に結合される第4のCGH素子55に
具体例1に沿って説明した透過・発散型CGH素子(1
0)を用いることにより、第3のCGH素子54によ
り、その高次回折光に集光角θ 1を得ることができ、さ
らに第4のCGH素子55により、集光角θ2を得るこ
とができる。
【0082】このことから、各CGH素子54および5
5のための製造工程において、いずれか一方のCGH素
子のための前記したマスクパターンの最小線幅Pを著し
く低減させることなく、所望の光学特性を得ることがで
きる。従って、比較的容易に、また必要に応じて、第3
のCGH素子54から半導体レーザ49までの距離を従
来よりも小さくすることができる。
【0083】前記した第3のCGH素子54における回
折光は、1次回折光の他、種々の高次回折光を利用する
ことができる。このようなCGH素子の回折作用は、従
来よく知られているように、フォトリソグラフィ技術に
用いる前記したフォトマスクの枚数すなわち位相レベル
数およびエッチング深さにより制御することができる。
【0084】位相レベルに関して、従来よく知られてい
るように、位相レベル数に応じて、回折光の分配比率が
変化する。例えば2位相のCGH素子の場合、0次光に
は、50%の光量が分配され、1次光および−1次光に
はそれぞれ20%の光量が分配される。また、4位相の
CGH素子の場合、0次光には、43%の光量が分配さ
れ、1次光には34%の光量が分配される。また、8位
相および16位相のCGH素子の場合、それぞれ0次光
には42%および1次光には39%の光量が分配される
ことが知られている。従って、第4のCGH素子55に
光学的に結合される第3のCGH素子54の回折光は、
必要に応じて、種々の高次光を適宜選択することができ
る。
【0085】
【発明の効果】本発明に係る前記回折光学素子組立体で
は、前記したように、集光点および虚像点を有する発散
型CGH素子を含む複数のCGH素子で以て集光機能が
分担されることから、各CGH素子の形成のためのマス
クパターンの最小線幅寸法の制限が緩められる。従っ
て、本発明によれば、製造上の強い制約を受けることな
く集光角度の比較的大きな光学系を形成することがで
き、比較的容易にコンパクトな光学装置を形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る透過・発散型CGH素子の光学特
性を示す説明図である。
【図2】図1に示したCGH素子の光路差係数を示す説
明図(その1)である。
【図3】図1に示したCGH素子の光路差係数を示す説
明図(その2)である。
【図4】図1に示したCGH素子の光路差係数を示す説
明図(その3)である。
【図5】図1に示したCGH素子の光路差係数を示す説
明図(その4)である。
【図6】図1に示したCGH素子の光路差係数を示す説
明図(その5)である。
【図7】図1に示したCGH素子の光路差係数を示す説
明図(その6)である。
【図8】図1に示したCGH素子の光路差係数を示す説
明図(その7)である。
【図9】図1に示したCGH素子の光路差係数を示す説
明図(その8)である。
【図10】図1に示したCGH素子の光路差係数を示す
説明図(その9)である。
【図11】図1に示したCGH素子の光路差係数を示す
説明図(その10)である。
【図12】図1に示したCGH素子の光路差係数を示す
説明図(その11)である。
【図13】図1に示したCGH素子の光路差係数を示す
説明図(その12)である。
【図14】図1に示したCGH素子についての数式の説
明図である。
【図15】回折光学素子組立体の光学特性を示す説明図
(その1)である。
【図16】屈折率差を考慮した透過・発散型CGH素子
の光学特性を示す説明図である。
【図17】反射・発散型CGH素子の光学特性を示す説
明図である。
【図18】図17に示したCGH素子の光路差係数を示
す説明図(その1)である。
【図19】図17に示したCGH素子の光路差係数を示
す説明図(その2)である。
【図20】図17に示したCGH素子の光路差係数を示
す説明図(その3)である。
【図21】図17に示したCGH素子の光路差係数を示
す説明図(その4)である。
【図22】図17に示したCGH素子の光路差係数を示
す説明図(その5)である。
【図23】図17に示したCGH素子の光路差係数を示
す説明図(その6)である。
【図24】図17に示したCGH素子の光路差係数を示
す説明図(その7)である。
【図25】図17に示したCGH素子の光路差係数を示
す説明図(その8)である。
【図26】図17に示したCGH素子の光路差係数を示
す説明図(その9)である。
【図27】図17に示したCGH素子の光路差係数を示
す説明図(その10)である。
【図28】図17に示したCGH素子の光路差係数を示
す説明図(その11)である。
【図29】図17に示したCGH素子の光路差係数を示
す説明図(その12)である。
【図30】図17に示したCGH素子についての数式の
説明図である。
【図31】回折光学素子組立体の光学特性を示す説明図
(その2)である。
【図32】回折光学素子組立体の光学特性を示す説明図
(その3)である。
【図33】テイラー展開式の説明図である。
【符号の説明】
10,11 CGH素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に直列的に配置された複数のCGH
    素子からなる集光機能を有する回折光学素子組立体であ
    って、集光点を与える少なくとも一つの前記CGH素子
    は、集光点および虚像点を有する発散型CGH素子から
    なることを特徴とする回折光学素子組立体。
  2. 【請求項2】 前記発散型CGH素子は、光路差関数ρ
    (x,y)が次式 ρ(x,y)=n・{(X1−x)2+(Y1−y)2+Z1 21/2−n・L1
    −n・{(X2−x)2+(Y2−y)2+Z2 2}+n・L2 で示される透過型CGH素子である請求項1記載の回折
    光学素子組立体。ここで、nはCGH素子を取り巻く環
    境の屈折率であり、(X1,Y1,Z1)および(X2,Y
    2,Z2)は、前記CGH素子が原点にあるときのそれぞ
    れ前記集光点および前記虚像点の位置であり、前記集光
    点から前記原点までの距離L1および前記虚像点から前
    記原点までの距離L2は、それぞれ次式 L1=(X1 2+Y1 2+Z1 21/22=(X2 2+Y2 2+Z2 21/2 で与えられる。
  3. 【請求項3】 前記発散型CGH素子は、光路差関数ρ
    (x,y)が次式 ρ(x,y)=(n/2)・{(X1−x)2+(Y1−y)2+Z1 21/2
    (n/2)・L1−(n/2)・{(X2−x)2+(Y2−y)2+Z
    2 2}+(n/2)・L2 で示される反射型CGH素子である請求項1記載の回折
    光学素子組立体。ここで、nはCGH素子を取り巻く環
    境の屈折率であり、(X1,Y1,Z1)および(X2,Y
    2,Z2)は、前記CGH素子が原点にあるときのそれぞ
    れ前記集光点および前記虚像点の位置であり、前記集光
    点から前記原点までの距離L1および前記虚像点から前
    記原点までの距離L2は、それぞれ次式 L1=(X1 2+Y1 2+Z1 21/22=(X2 2+Y2 2+Z2 21/2 で与えられる。
  4. 【請求項4】 前記発散型CGH素子は、結像機能を有
    するCGH素子に光学的に結合されている請求項1記載
    の回折光学素子組立体。
  5. 【請求項5】 前記結像機能を有するCGH素子は、0
    次光および高次光を生成する回折機能を有し、その高次
    光に関して前記発散型CGH素子が光学的に結合されて
    いることを特徴とする請求項4記載の回折光学素子組立
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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