JP2000193784A - 燃料破損検出装置 - Google Patents
燃料破損検出装置Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
- Measurement Of Radiation (AREA)
Abstract
13N等のバックグラウンドのため、微少な燃料破損を精
度良く検出することができず、13N等のバックグラウン
ドを減衰させる装置等を設けると燃料破損を検出するま
でに時間がかかり、早期検出ができない。 【解決手段】放射線検出手段11と波高分析手段13と
警報発生手段14からなる放射線モニタにおいて、燃料
破損時に燃料から漏れる放射性元素が放出する固有のエ
ネルギーの放射線毎の線量を監視する。
Description
モニタ設備における、燃料破損を検出する技術に関す
る。
する方法としては、気体廃棄物処理系に設置された放射
線モニタにて、グロスのγ線量を監視する方法が採られ
ている。しかし、排ガス中に含まれる放射性元素は、燃
料破損とは関係のない13Nが支配的であり、13Nが放出
するγ線が、気体廃棄物処理系プロセス放射線モニタの
バックグラウンドとして指示されることとなる。このバ
ックグラウンドのため、本来の測定対象である希ガス・
ヨウ素によるγ線の変化が精度良く検出できないことが
課題とされている。
置の公知例としては、特開平10−221483号公報にあるよ
うに、13Nの半減期(9.96m )が測定対象の希ガス
・ヨウ素の半減期と比較して短いことを利用し、サンプ
リング配管に13Nを減衰もしくは除去する装置を設ける
ことに、13Nによるバックグラウンドを減衰する方法が
ある。
出方法としては、特開平5−157880号公報にて紹介され
ているように、主蒸気中のγ線を検出し、エネルギース
ペクトル分析を行い、燃料破損時に主蒸気中に放出され
る放射性核種からの放射線を少なくとも含む低エネルギ
ー領域と、その他の高エネルギー領域に分け、それぞれ
の領域における各計数和の比を求め、さらにこの比を、
燃料破損がないときの波高分布における高・低エネルギ
ー領域の各計数和同士の所定の比と比較し、その比を監
視することにより燃料破損を検出する方法が考えられて
いる。
報のような方法によれば、13Nによるバックグラウンド
を減衰することが可能ではあるが、13Nによるバックグ
ラウンドを減衰するための装置が必要となる。また、13
Nによるバックグラウンドを完全に除去することはでき
ず、さらにバックグラウンドの減衰のため時間がかか
り、本来の目的である燃料破損の検出に時間がかかるこ
とが問題となる。
ような方法が考案されているが、この方法では早期に燃
料破損が検出されるが、低・高領域の両計数和を求め、
さらに比較演算を行いこの計数和の比を取り、さらにこ
の比と通常状態でのこの比の比較演算を行うという複雑
な演算が必要となる。またさらにこの方法は、主蒸気中
に含まれる他の放射性元素による大きなバックグラウン
ドのため、微少な燃料破損を精度良く測定することがで
きないと考えられる。
算で、早期に、精度良く燃料破損を検出することが可能
な燃料破損検出装置を提供することにある。
線検出手段と波高分析手段と警報発生手段からなる放射
線モニタにおいて、原子炉燃料破損を検出する手段とし
て燃料破損時に燃料から漏れる特有の放射性元素が放出
する固有のエネルギーの放射線毎の線量を監視すること
を特徴とする。
り燃料破損時に燃料から漏れる特有の放射性元素が放出
する固有のエネルギーの放射線毎の線量を監視すること
で、バックグラウンドに大きく影響されることなく、精
度の良い検出が行える。
漏れる特有の放射性元素が放出する固有のエネルギーの
放射線として、Cs−138,Xe−138の放射線の
線量を監視することを特徴とする。
料から漏れる特有の放射性元素が放出する固有のエネル
ギーの放射線の中でも、特にバックグラウンドの影響の
少ないものを選ぶことで、より精度の良い測定が可能と
なる。
漏れる特有の放射性元素が放出する固有のエネルギーの
放射線の内、特に顕著と考えられる一つのエネルギーの
放射線の線量のみを監視することを特徴とする。
視する固有のエネルギーの放射線を一つとすることで、
計器構成を簡略化することが可能となる。
に放射線検出器を設置することを特徴とする。
れる大きなバックグラウンドとなる放射性元素の影響を
なくし、燃料破損時に特有に現れるγ線のエネルギーを
より多くより明確に特定することが可能となる。
の主蒸気系及び気体廃棄物処理系の系統概略を示す。ま
た、図2に本発明の電気器具の構成を示し、以下本図に
沿って実施の形態を説明する。
集合体2の燃料破損によって主蒸気中に放出されるよう
な希ガス・ヨウ素などの放射性元素は、通常運転中にも
微少ではあるが発生し、主蒸気管3を通ってタービン
4,復水器5へと運ばれ、気体廃棄物処理系配管8に取
り込まれ、排ガス復水器6,排ガス除湿冷却器7を通
り、希ガスホールドアップ塔9にて分離除去され、スタ
ック10より放出される放射能量は適宜に定められた基
準値以内に管理される。
破損検出装置の放射線検出器11は、バックグラウンド
の影響を極力避けるため、遮蔽材12により囲まれ、気
体廃棄物処理系配管8からのγ線の情報のみを検出でき
るようになっており、気体廃棄物処理系配管8に設置さ
れる。この放射線検出器11にはNaIが用いられる。
NaIは感知した放射線に応じたパルスを発生する。
号の波高の情報を基に、Cs−138(1435.7ke
V)・Xe−138(1767.8keV)の放射線に
相当するパルスのみをそれぞれカウントし出力する。図
3に気体廃棄物処理系配管8から得られるエネルギー分
布の一例を示す。気体廃棄物処理系より放射される放射
線の割合は、13Nによるものが支配的であり、13Nのピ
ークである511KeVのピークが極端に大きくでてい
るが、同時に微少な希ガス(Cs)やその娘核種である
Xeのピークも明確に観測可能である。燃料破損時に
は、燃料からこの希ガスやXeが漏れ、そのため希ガス
やXeのエネルギーの放射線量、即ち波高分析器がカウ
ントするパルス数が増える。
Cs−138(1435.7keV)・Xe−138(1
767.8keV)の放射線に対するパルスのカウント
数の情報が入力される。そして前もって、バックグラウ
ンド、燃料通常時に微少ながらもれるCs,Xeの量及
び計器誤差等を考慮して、通常運転時には越えず、燃料
破損時には少なくとも波高分析器からの出力が超えるよ
うに定められたカウント数の設定値がCs−138,X
e−138それぞれに設定されており、波高分析器から
出力されたCs−138,Xe−138の放射線量に相
当するカウント数のうち少なくともどちらか一方が、こ
の設定値を超えた場合に、中操に警報を発する。
明したが、主蒸気配管であっても、16N等のバックグラ
ウンドの影響を考慮し、測定対象とする燃料破損時に特
有に現れるピークのエネルギーを適宜に定め、また警報
設定値を適宜に定めることで、同様に燃料破損を検出す
ることが可能である。
Iを用いて説明したが、他のシンチレーション検出器,
半導体検出器,電離箱なども有効である。
れる特有の放射性元素が放出する固有のエネルギーの放
射線として、Cs−138(1435.7keV)・Xe
−138(1767.8keV)を用いたが、Cs,Xeの
この他の放射性同位体やヨウ素など、燃料破損時に燃料
から漏れると考えられる放射性同位元素による放射線も
有効である。
れる特有の放射性元素が放出する固有のエネルギーの放
射線として、2つのエネルギーの放射線を用いたが、よ
り多くのエネルギーの放射線について同様に監視するこ
ともでき、また一つであっても十分燃料破損を検出でき
るものであり、請求項3にて請求されているように一つ
のエネルギーの放射線のみに着目することで、より簡素
な計器構成とすることも可能である。
したが、必要に応じて現場に警報を発生したり、インタ
ーロックを組むことも有効である。
射線検出器の出力を波高分析器に直接入力しているが、
必要に応じて、前置増幅器,比例増幅器などのパルス処
理ユニットを介して入力する方法も有効である。
良い検出が行える。
測定が可能となる。
化することが可能となる。
有に現れるγ線のエネルギーをより多くより明確に特定
することが可能となる。
概略図。
ギー分布の一例を示す特性図。
ービン、5…復水器、6…排ガス復水器、7…排ガス除
湿冷却器、8…気体廃棄物処理系配管、9…希ガスホー
ルドアップ塔、10…スタック、11…放射線検出器、
12…遮蔽材、13…波高分析器、14…警報発生器。
Claims (4)
- 【請求項1】放射線検出手段と波高分析手段と警報発生
手段とからなる放射線モニタにおいて、原子炉燃料破損
を検出する手段として燃料破損時に燃料から漏れる特有
の放射性元素が放出する固有のエネルギーの放射線毎の
線量を監視することを特徴とする燃料破損監視装置。 - 【請求項2】燃料破損時に燃料から漏れる特有の放射性
元素が放出する固有のエネルギーの放射線として、Cs
−138,Xe−138の放射線の線量を監視すること
を特徴とする請求項1の燃料破損監視装置。 - 【請求項3】燃料破損時に燃料から漏れる特有の放射性
元素が放出する固有のエネルギーの放射線の内、特に顕
著と考えられる一つのエネルギーの放射線の線量のみを
監視することを特徴とする請求項1の燃料破損監視装
置。 - 【請求項4】気体廃棄物処理系配管に放射線検出器を設
置することを特徴とする請求項1の燃料破損監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37281298A JP2000193784A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 燃料破損検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37281298A JP2000193784A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 燃料破損検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000193784A true JP2000193784A (ja) | 2000-07-14 |
Family
ID=18501086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37281298A Pending JP2000193784A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 燃料破損検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000193784A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006090963A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Toshiba Corp | 放射性ダストモニタ |
JP2007108141A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-04-26 | Toshiba Corp | 放射線モニタリング装置 |
JP2012047544A (ja) * | 2010-08-25 | 2012-03-08 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 放射能測定装置 |
JP2014070920A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-21 | Toshiba Corp | 核燃料燃焼度評価装置、方法およびプログラム |
CN114765078A (zh) * | 2021-06-17 | 2022-07-19 | 阳江核电有限公司 | 核电厂预测破损组件燃耗的方法 |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP37281298A patent/JP2000193784A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4709515B2 (ja) * | 2004-09-27 | 2011-06-22 | 株式会社東芝 | 放射性ダストモニタ |
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CN114765078B (zh) * | 2021-06-17 | 2024-03-29 | 阳江核电有限公司 | 核电厂预测破损组件燃耗的方法 |
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