JP2000193452A - 水平面検出装置 - Google Patents

水平面検出装置

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JP2000193452A
JP2000193452A JP10369664A JP36966498A JP2000193452A JP 2000193452 A JP2000193452 A JP 2000193452A JP 10369664 A JP10369664 A JP 10369664A JP 36966498 A JP36966498 A JP 36966498A JP 2000193452 A JP2000193452 A JP 2000193452A
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light
sphere
liquid
horizontal plane
container
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JP10369664A
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English (en)
Inventor
Akira Watabe
明 渡部
Masafumi Okuno
雅史 奥野
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OYO KODEN KENKYUSHITSU KK
Original Assignee
OYO KODEN KENKYUSHITSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾き検出感度を高める。 【解決手段】 容器21と、容器内に満たされた液体2
3と、容器内に入れられた球体25と、容器に対し所定
関係で配置した光源27および受光素子29とを含む。
容器21は、光透過部21aであって、少なくとも容器
内部側が凹面21aaとなった光透過部を具える。球体
25は、光透過性を持ち、液体23より比重が小さく、
かつ液体とは異なる屈折率を持つ。光源27は、凹面2
1aa上の所定の点Pにおける法線上の、この所定の点
から容器内部側に少なくとも球体の直径より大きな距離
離れた位置に設けてある。然も、光源は、前記法線に沿
って凹面21aaに向かう光を発する。受光素子29
は、光源に対して光透過部を挟んで対向する位置に設け
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水平面を検出す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築分野、土木分野、計測分野、姿勢制
御分野等では、水平面を検出する装置が必要とされる。
【0003】水平面検出装置の1種として光を利用した
装置がある。その1種として、例えば文献1(1997
年度精密光学会春季大会学術講演会講演論文集第113
3頁)に開示された、微小球容器型平衡センサと称され
る装置がある。
【0004】図10は、この微小球容器型平衡センサ1
0の基本構成を示す図である。この平衡センサ10は、
光透過性を持つ中空球形筐体11と、その内部に入れら
れた不透明球13と、筐体11の外部から筐体11の中
心点に向かって光を発する光源15と、この光源15に
対し筐体11を挟んで対向する4分割フォトダイオード
17と、光源15の光を集光するレンズ19とを含む。
ただし、光源15と、4分割ダイオード17の中心Aと
が対向するように、光源15および4分割ダイオード1
7は配置されている。
【0005】この平衡センサ10では、不透明球13
が、平衡センサ10の傾き具合に応じて、中空球形筐体
11内を動く。
【0006】例えば、光源15と4分割フォトダイオー
ド17の中心点とを結ぶ線分ABが、鉛直線に平行な状
態になるように、平衡センサ10の姿勢を調節すると、
不透明球13は、その中心点が線分AB上になるような
位置に、動く。そのため、不透明球13の投影像は、前
記4分割フォトダイオード17の4つの受光領域17a
〜17dに同じ大きさに分割される。従って、4つの受
光領域17a〜17dの出力値は等しくなる。これを利
用すれば、平衡センサ10の平衡状態を見い出せる。こ
の場合、線分ABに直交する面は水平面とみなせる面に
なる。
【0007】一方、線分ABが鉛直線に対して傾くよう
に、平衡センサ10の姿勢が変わると、その傾き方向お
よび傾き量に応じて、不透明球13も、上記の平衡状態
の位置からずれる。そのため、不透明球13の投影像
は、4分割フォトダイオード17の4つの受光領域17
a〜17dに異なる大きさで分割される。従って、4つ
の受光領域17a〜17dの出力値も、異なってくるの
で、これら出力値に基づいて、平衡センサ10の傾き具
合を求めることができる。この求めた傾き具合から、平
衡センサ10を、平衡状態に戻すことも可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
平衡センサ10の場合、文献1の2.2項にも記載され
ている様に、不透明球13を広範囲に精密に移動させる
ことはなかなか困難である。また、不透明球13の中空
球形筐体11に対する摩擦係数や、不透明球13の慣性
力を考慮すると、平衡センサ10が鉛直線からわずかに
傾いたり、ゆっくり傾いた場合、不透明球13は移動し
ないと思われるので、これらの場合の水平面検出を所望
の通り出来ない恐れがある。
【0009】従って、光を利用した水平面検出装置であ
って上記問題点を解決出来る新規な装置が望まれる。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の水平
面検出装置によれば、光透過部を持つ容器であって該光
透過部の少なくとも容器内部側が凹面となっている容器
と、該容器に満たされた光透過性を持つ液体と、該容器
中に入れられた、光透過性を持ち、前記液体より比重が
小さく、かつ前記液体とは異なる屈折率を持つ球体と、
前記凹面上の所定の点における法線上の、該所定の点か
ら前記密閉容器内部側に少なくとも前記球体の直径より
大きな距離離れた位置に設けた光源であって、前記法線
に沿って前記凹面に向かう光を発する光源と、該光源に
対して前記光透過部を挟んで対向する受光素子とを含む
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。しかしながら、以下の説
明で用いる各図は、この発明を理解できる程度に各構成
成分の寸法、形状、配置関係等を概略的に示してある。
また、説明に用いる各図において、同様な構成成分につ
いては同一の番号を付して示し、その重複する説明を省
略することもある。
【0012】1.構造説明 図1は、実施の形態の水平面検出装置20を説明する側
面図である。この水平面検出装置20は、光透過部21
aを有した容器21と、この容器21に満たされた液体
23と、この容器21に入れられた球体25と、光透過
部21aに対して所定の関係で配置された光源27およ
び受光素子29とを含む。さらに、この装置20の場
合、受光素子29用の支持体31を含む。以下、各構成
成分21〜31について詳細に説明する。
【0013】容器21は、好ましくは、密閉容器が良
い。然も、光透過部21aが容器21の壁面の一部とし
ての役割をもって液体23を満たせる密閉容器が良い。
【0014】この実施の形態の容器21は、光透過部2
1aと、本体部21bと、シール部材21cとを具え
る。然も、光透過部21aに、容器21の蓋としての役
目も、持たせてある。そして、光透過部21aの縁部と
本体部21bの縁部とを、シール部材21cを介して結
合させ、さらに図示しない固定具(ネジも含む)で両者
を固定することで、容器21を構成してある。
【0015】なお、本体部21bおよびまたは光透過部
21aに、液体注入用の穴および空気抜きの穴(何れも
図示せず)とこれら穴を塞ぐ機構(図示せず)とを具え
る構成とするのが良い。こうすると、容器21内に液体
23を満たし易いからである。
【0016】光透過部21aは、少なくとも容器21の
内部側、すなわち本体部21b側が、凹面21aaとな
っている。
【0017】この光透過部21aは、少なくとも光源2
7が発する光に対して透過性を持つ任意好適な材料で構
成する。例えばガラス、プラスチックスなどで構成す
る。好ましくはガラスで構成する。
【0018】この光透過部21aの凹面21aaは、球
体25の移動をガイドすることが出来る面であれば任意
の凹面で良い。例えば、お椀の底面のような凹面とする
ことができる。ただし、好ましくは、所定の曲率半径を
持つ凹面とするのがよい。曲率半径が既知であると、水
平面検出装置20を設計するに当たり、便宜なことが多
いからである。
【0019】この凹面21aaの広さや曲がり具合(例
えば曲率半径)は、水平面検出装置20の設計に応じて
決める。ただし、これに限られないが、凹面21aaの
広さは、少なくとも球体25の直径より数倍以上とする
のが好ましい。
【0020】さらに、この凹面21aaはなるべく平滑
な面が良く、そのための加工(例えば研磨)を凹面21
aaに行うのが良い。また、液体23として水を用いる
場合、凹面21aaは親水性が高い面とするのが良く、
そのため凹面21aaに対して親水化処理を行うのが良
い。
【0021】こうすると、球体25の凹面21aaに沿
う移動を、容易に行わせることができからである。
【0022】また、この例の場合、光透過部21aの外
側面21abは、凹面21aaに倣った凸面となってい
る。ただし、外側面21abの形状は、上記の例に限ら
れず、平面等、他の形状の面であっても良い。例えば、
外側面21abを、凹面21aa上の所定の点Pにおけ
る凹面21aaの接平面と平行になるような平面として
も良い。なお、所定の点Pは、好ましくは、凹面21a
aの頂点とする。
【0023】一方、本体部21bは、任意好適な材料、
例えばガラス、金属、プラスチックス、セラミックスな
ど任意の材料で構成できる。
【0024】これら光透過部21aおよび本体部21b
の形状は、水平面検出装置の設計に応じた任意の形状と
することができる。これに限られないが、本体部21b
を一端が開放された円筒形状または角柱形状の本体部と
し、光透過部21aをこの本体部に適合する円形または
角形の平面形状を持つ部材とすることができる。
【0025】また、液体23は、少なくとも光源27が
発する光に対して透過性を持つ液体とする。また、その
目的が、球体25を浮かせてかつ球体25の移動環境を
形成することであるから、それらを考慮した任意好適な
液体を用いる。その選定に当たっては、少なくとも粘
性、膨張率は重要と考える。また、球体25を気泡とす
る場合なら、液体23の泡安定性等も考慮するのが良
い。これに限られないが、液体23として、水またはエ
タノールまたはこれらの一方または双方を含む液体を挙
げることができる。
【0026】また、球体25は、光透過性を持ち、液体
23より比重が小さく、かつ前記液体23とは異なる屈
折率を持つものとする。こうすれば、液体23に浮かぶ
球レンズが実現されるからである。なお、液体23とは
異なる屈折率とは、屈折率が液体23のそれより大きい
場合、小さい場合、いずれでも良い。しかし、液体より
屈折率が小さい方が好ましい。また、光透過性を持つと
は、少なくとも光源27が発する光に対して透過性を持
つ意味である。この球体25として、例えば、中実のマ
イクロカプセル、または中空のマイクロカプセル、また
は気泡を用いることができる。中空のマイクロカプセル
を用いる場合、空気を内包するマイクロカプセルが良
い。
【0027】また、球体25として気泡を用いる場合、
この気泡は、液体23を満たした容器21内に自然に生
じる気泡でも良いし、または、液体23中に泡立て剤
(起泡剤とも呼ばれる)および泡安定剤の双方または一
方を注入して形成した気泡でも良い。後者の気泡の方
が、安定性に優れると考える。後者の方法で気泡を形成
するなら、種々の泡立て剤およびまたは泡安定剤を用い
て気泡の形成を試みれば、所望の気泡を得ることができ
る。泡立て剤および泡安定剤には、いわゆる界面活性剤
も含まれる。泡立て剤および泡安定剤のいくつかの例に
ついては、例えば文献2(東京化学同人発行「化学大辞
典」、1989.10.20発行、第128頁右欄、同第129頁
左欄に記載されている。
【0028】なお、球体25の個数は好ましくは1つが
良い。ただし、特に球体25として気泡を用いる場合
は、主たる気泡の他に小さな直径の他の気泡が生じても
実用上、問題ないと考える。
【0029】また、光源27は、凹面21aaからみて
液体23側に設けてある。然も、この光源27は、凹面
21aa上の所定の点Pにおける法線上の、この点Pか
ら少なくとも球体25の直径より大きな距離Yだけ離れ
た位置に、設けてある。然も、この法線に沿って凹面2
1aaに光が向かうように設けてある。この実施の形態
の場合は、容器21の底面に、光源27(厳密には光源
27の出射点)を固定してある。
【0030】なお、上述の距離Yは、光源27と凹面2
1aaとの間を球体25が通り易い寸法であれば任意で
あるが、この距離Yが大きすぎては、装置10の小型化
を損ねたり光源27から出た光が広がるため、この距離
Yを決めるにはこれらの点も考慮する。
【0031】この光源27は細いビームを発する方が好
ましい。そのため、光源27としてレーザを用いるのが
好ましい。また、装置10の携帯性を高めること等を考
慮すると、特に半導体レーザが好ましい。また、場合に
よって、光源27として発光ダイオードを用いても良
い。
【0032】また、受光素子29は、光源27に対して
光透過部21aを挟んで対向する位置に設ける。すなわ
ち、凹面21aaの所定の点Pにおける法線を密閉容器
21の外側に延長したとして、この延長線上の任意の位
置に、光源27と対向するように設ける。
【0033】この受光素子29は、光透過部21aの外
側面21abに接して設けても良いし、密閉容器21か
ら離して設けても良い。ただし、検出感度を高めること
を考えると、つまり、装置20を傾けた量に対する、光
源27からの光の、受光素子29上の受光位置の変化量
をより大きくするためには、受光素子29は密閉容器2
1からある程度離すのが好ましい。ただし、あまり離し
すぎると、装置20をわずかに傾けただけで受光素子2
9上の上記の受光位置が大きく変わるため、受光素子と
して大面積のものが必要になる。なお、この実施の形態
では、支持体31を用いて、受光素子29を、所定の点
Pから所定距離Lだけ離している。
【0034】この受光素子29は、1つの受光領域を持
つもの、または、複数の受光領域を平面的に配置したも
の何れでも良い。ただし、好ましくは、複数の受光領域
を平面的に配置したものを用いるのが良い。こうする
と、装置20が水平位置になっている場合の検出を行え
ると共に、装置20が水平位置から傾いている場合、装
置20がどの方向にどのくらい傾いているかも検出でき
るからである(詳細は後に図3を参照して説明する)。
【0035】複数の受光領域を平面的に配置した受光素
子として、n分割型のフォトダイオードを挙げることが
できる。nは2以上、好ましくは3以上、より好ましく
は4以上の整数である。例えば、文献1に開示されてい
る4分割フォトダイオードは、ここで用いるn分割フォ
トダイオードとして好ましい。
【0036】支持体31は、受光素子29を、密閉容器
21の所定の点Pに対し上記の所定の関係を維持した状
態で固定する構造であれば、任意の構造とできる。支持
体31は、金属、プラスチックなど任意の材料で構成で
きる。
【0037】また、この発明の水平面検出装置20は、
受光素子29の出力に基づいて装置20の傾き方向や傾
き量を算出するための制御装置例えばコンピュータ(図
示せず)を、具えることができる。さらに、この装置2
0は、該装置20を水平面の検出を希望する被測定物
(図示せず)に固定するための固定面を持つのが良い。
この固定面は、光源27、所定の点Pおよび受光素子2
9を結ぶ線分を面内に含む面または該線分に垂直な面と
するのが良い。
【0038】2.動作の説明 次に、この発明の理解を深めるため、水平面検出装置2
0の動作について説明する。この説明を図2(A)、
(B)および図3(A)〜(C)を参照して行う。な
お、図2は、図1を簡略化して示した図である。また、
図3は、受光素子29として第1〜第4の受光領域29
a〜29dを持つ4分割フォトダイオードを用いた装置
20での動作を説明する図である。詳細には、この受光
素子29の上方から装置20を見たときの、受光素子2
9上での光源27からの光スポットSと、球体25と、
第1〜第4の受光領域29a〜29dとの位置関係を模
式的に示した図である。
【0039】この装置20は、光透過部21aが鉛直上
方に向くようにして使用する。そして、例えば、図2
(A)に示したように、凹面21aa上の所定の点P
が、この凹面21aaの他のどの点よりも重力の低い位
置となるように水平面検出装置20の姿勢を調整する。
すると、球体25の中心点が、光源27、所定の点Pお
よび受光素子29を通る線分QR上に位置するようにな
る。そのため、光源27から出た光は、球体25に垂直
入射するので、直進して受光素子29に至るようにな
る。この状態は、線分QRが鉛直線と平行になった状
態、すなわち線分QRに直交する面が水平になった状態
(以下、「水平調整完了状態」ともいう)である。従っ
て、線分QRに直交する面は、水平面とみなせる面にな
る。この水平調整完了状態では、光源29から出た光
は、受光素子29の中央に入射するので、4つの受光領
域29a〜29dに、光は均等に入力する(図3(A)
参照)。
【0040】一方、図2(B)に示したように、この発
明の水平面検出装置20を、上記の水平調整完了状態か
ら鉛直線に対してある方向にθ傾けると、凹面21aa
内の最も重力が低い点は、この傾け方向および傾け量に
応じて、所定の点Pから他の点Aに移る。従って、球体
25も、凹面21aa内の新たな最低重力点Aに移動す
る。ここで、この移動が、光源27から発せられた光の
光路上に球体25がかかる範囲内であるなら、光源27
から発せられた光は、球体25の中心点以外の部分に入
射する。そしてその場合、光は球体25に対して垂直入
射しないので、球体25において光は屈折する。そのた
め、光源27からの光は、受光素子29の中央から外れ
る。図3(B)は、装置20が、図2(A)の状態に対
して右に傾いた場合の、光スポットSと球体25と第1
〜第4の受光領域29a〜29dとの位置関係を示した
図である。また、図3(C)は、装置20が、図2
(A)の状態に対して左に傾いた場合の、光スポットS
と球体25と第1〜第4の受光領域29a〜29dとの
位置関係を示した図である。
【0041】装置20が水平調整完了状態であると、既
に図3(A)を参照して説明したように、光スポットS
は4分割のフォトダイオード29の第1〜第4の受光領
域29a〜29d各々にほぼ均等にまたがる。ところ
が、装置20が右に傾いた場合、図3(B)に示したよ
うに、光スポットSは第1および第4の受光領域29
a、29dそれぞれにほぼ均等にまたがるが、第2およ
び第3の受光領域に29b、29cには全くかからな
い。また、装置20が左に傾いた場合、図3(C)に示
したように、光のスポットSは第2および第3の受光領
域29b、29cそれぞれにほぼ均等にまたがるが、第
1および第4の受光領域に29a、29dには全くかか
らない。このように、受光素子29では、装置20が水
平調整完了状態のとき、また、装置20が水平調整完了
状態から傾いたときは傾き方向および傾き量に応じて、
独特の受光状態が形成される。従って、装置20の傾き
具合により第1〜第4の受光領域29a〜29dそれぞ
れの受光量が変化する。第1〜第4の受光領域29a〜
29dの受光量と、装置20の傾き方向および傾き量と
の関係を予め実験的にまたは理論的に調べておけば、こ
のデータと第1〜第4の受光領域の出力信号とから、装
置20が水平調整完了状態なのかを検出出来、また、装
置20が水平調整完了状態でない場合は、装置20がど
の方向にどの程度傾いているかを検出することができ
る。また、この検出した情報に基づいて装置20を水平
調整完了状態に復帰させることもできる。
【0042】3.球体を用いた理由 ところで、この発明の水平面検出装置20では、凹面2
1aaを持つ密閉容器21内に液体23を満たし、か
つ、この液体23に所定の球体25を浮かせている。こ
のようにする理由について、以下、参考例の水平面検出
装置との違いと共に説明する。
【0043】(1).参考例1 先ず、図4を参照して参考例1の水平面検出装置40に
ついて説明する。参考例1の装置40は、容器41と、
この容器41内に満タンとならないように入れた液体4
3と、容器41の底面に設けた光源45と、容器41の
上面に設けた受光素子47とを具える。光源45と受光
素子47とは液体43の液面43aを挟んで対向してい
る。なお、液体43の液面43aは平面であると仮定す
る。
【0044】この参考例1の装置40において、液体4
3の屈折率をn1 とし、容器41内の液体43以外の媒
質49の屈折率をn2 とする。ただし、n1 >n2 であ
る。然も、理論解析を簡単にするため、ここでは、液体
43と媒質49の界面を光が通過するとき光の一部が反
射されることによる透過光の強度変化には言及しない。
【0045】この参考例1において、装置40を、鉛直
線に対してθ傾けた場合(図4(B)参照)、光源45
から出た光が液体43と媒質49との界面に入射する角
度もθになる。ここで、光源45を出た光が上記界面を
出る時の角度をδとする。すると、屈折の法則より、次
式(1.1.1)が成り立つ。
【0046】 n1 sinθ=n2 sinδ (1.1.1) そして、上記θに対する(δ−θ)の比(δ−θ)/θ
を、この装置40の傾きに対する感度と定義したとき、
この感度は後述する式(1.1.2)と表すことができ
る。
【0047】ここで、θ<<1radと仮定するなら、
後述する式(1.1.3)が導かれる。
【0048】この(1.1.3)式で表される物理量
は、装置40をθ傾けたとき、液面43aに光が入ると
きの角度が液面を出るときにどのくらいの角度に増幅さ
れるかを示す係数になる。
【0049】また、装置40が水平調整完了状態(図4
(A)の状態)であるときの媒質49の層の長さをLと
仮定し、装置40がθ傾いたことによる受光素子47上
での、光源45からの光の受光位置の変化量(以下、受
光位置変化量ともいう。)をdと仮定すると、tan
(δ−θ)=d/Lより、受光位置変化量dは、後述す
る式(1.1.4)で表すことができる。
【0050】ここで、θ<<1radと仮定するなら式
(1.1.4)から、後述する式(1.1.5)が導か
れる。従って、この装置40の傾きに対する感度をd/
θと表すとした場合、これは後述する式(1.1.6)
となる。
【0051】今、液体43を水(n1 =1.33)、媒
質49を空気(n2 =1.00)と仮定すると、式
(1.1.3)より、上記の角度増幅係数(δ−θ)/
θ=0.33となる。従って、装置40を傾けた角度θ
に対して(δ−θ)は縮小してしまうことが分かる。
【0052】また、屈折率n1 、n2 を上記の条件と仮
定した場合でかつL=10mmと仮定した場合、装置4
0を傾ける角度θと、これに対する受光位置変化量dと
の関係は、式(1.1.5)から、図5に示したものと
なる。なお、図5において、横軸は装置40を傾ける角
度(rad)であり、縦軸は受光位置変化量dである。
いずれも対数で表してある。さらに、このような条件下
では、式(1.1.6)より、装置40の感度d/θ=
3.3mm/radである。
【0053】
【数1】
【0054】(2).参考例2 次に、図6を参照して参考例2の水平面検出装置50に
ついて説明する。参考例2の装置50は、液体43、媒
質49および密閉容器41の各材質を、液体43の液面
43aが受光素子47側に凸となるような材質とした場
合を仮定した例である。ただし、解析を簡単にするた
め、装置50を水平調整完了状態にした時(図6
(A))と、装置50をθ傾けた時(図6(B))と
で、液面43aの曲率および、表面張力による液面43
aの盛り上がり量は変わらないものと仮定する。そし
て、液面43aの曲率は曲率半径ρであり、表面張力に
よる液面43aの盛り上がり量はhであるとする。
【0055】装置50をθ傾けたときに光源45の光が
液面43aに入射する角度(角OAB)をθ2 とする
と、屈折の法則より、 n1 sinθ2 =n2 sinδ の関係が得られる。
【0056】一方、三角形OABに注目すると、正弦法
則から、後述する式(1.2.1)が導かれる。
【0057】ここで辺OB=ρ−hおよび辺OA=ρで
あるから、式(1.2.1)は後述する式(1.2.
2)となる。さらに式(1.2.2)を書き直すと、後
述する(1.2.3)が得られる。
【0058】この式(1.2.3)を式(1.2.1)
に代入すると、後述の式(1.2.4)が導かれる。
【0059】次に、参考例1と同様にこの参考例2でも
角度の変化の比を求めると、それは、後述する式(1.
2.5)と表すことができる。
【0060】ここで、θ<<1radと仮定し、h/ρ
<<1の状態であると仮定すると、後述する式(1.
2.6)が得られる。
【0061】また、tan(δ−θ2 )=d/Lである
ので、これより、受光素子47上での光源45の光の受
光位置変化量dは、後述する式(1.2.7)で与えら
れる。
【0062】さらに、θ<<1radと仮定し、かつ、
h/ρ<<1の状態と仮定しているので、後述する式
(1.2.8)が導かれる。
【0063】ここで、装置50を傾ける角度θに対する
受光位置変化量dの比d/θを、装置の傾きに対する感
度とするなら、式(1.2.8)より、後述の式(1.
2.9)が導かれる。
【0064】今、液体43を水(n1 =1.33)、媒
質49を空気(n2 =1.00)と仮定すると、式
(1.2.6)より、上記の角度増幅係数(δ−θ)/
θ=0.30となる。従って、この参考例2の場合も、
装置50を傾けた角度θに対して(δ−θ)は縮小して
しまうことが分かる。
【0065】また、屈折率n1 、n2 を上記の条件と仮
定した場合でかつL=10mmと仮定した場合、式
(1.2.9)より、装置50の感度d/θ=3.0m
m/radとなることが分かる。
【0066】
【数2】
【0067】(3).参考例3 次に、図7を参照して参考例3の水平面検出装置60に
ついて説明する。参考例3の装置60は、液体43、媒
質49および密閉容器41の各材質を、液体43の液面
43aが光源45側に凸となるような材質とした場合を
仮定した例である。ただし、解析を簡単にするため、装
置60を水平調整完了状態にした時(図7(A))と、
装置60をθ傾けた時(図7(B))とで、液面43a
の曲率および、液面43aのへこみ量は変わらないもの
と仮定する。そして、液面43aの曲率は曲率半径ρで
あり、液面43aのへこみ量はhであるとする。
【0068】装置60をθ傾けたときに光源45の光が
液面43aに入射する角度をθ2 とすると、屈折の法則
より、次式(1.3.1)が得られる。
【0069】 n1 sinθ2 =n2 sinδ (1.3.1) 一方、三角形OABに注目すると、角OAB=θ2 、角
OBA=π−θであるので、正弦法則から、後述する式
(1.3.2)が導かれる。
【0070】さらに、式(1.3.2)を変形すると、
後述する式(1.3.3)が導かれる。
【0071】この式(1.3.3)を式(1.3.1)
に代入すると、後述する式(1.3.4)が得られる。
【0072】この式(1.3.4)は参考例2で導いた
式(1.2.4)と全く同じである。従って、参考例3
の装置の場合も、感度d/θや角度増幅係数(δ−θ)
/θは、参考例2の装置の場合と同様な結果になる。
【0073】ただし、参考例3の装置の装置60と、参
考例2の装置50との相違点は、参考例2の装置では、
液面(界面)が光源45の光を集光する凸レンズの機能
を示すのに対し、参考例3の装置では、液面(界面)が
凹レンズの機能を示すことである。よって、参考例3の
装置は、参考例2の装置と比べた場合、受光素子47上
での光強度が変化する。しかし、この変化はレンズ等を
設けて調整を行うことで調整できる。
【0074】
【数3】
【0075】(4).本発明の場合 これに対して本発明の装置20の場合は、図2に示した
様に、凹面21aaを有した光透過部21aを持つ密閉
容器21内に、屈折率n1 の液体23が満たされてい
る。然も、この液体23中に、半径がrで、屈折率がn
3 (≠n1 )の球体25であって、液体23より比重が
軽い球体25が入れてある。具体例を挙げるなら、例え
ば、液体23として水、球体25として気泡またはマイ
クロカプセルを考えれば良い。
【0076】なお、この解析の場合、水平面検出装置2
0の感度やレスポンスを左右するであろう、球体25の
真球度や球体25の静摩擦係数(光透過部21aの材
質、平滑度、表面処理具合、球体25の材質、平滑度、
表面処理具合等)には言及しない。
【0077】装置20が水平調整緩衝状態(図2(A)
の状態)から角度θ傾いた状態(図2(B))になった
ときの、球体25の移動距離AP=Dを求める。今、凹
面21aaが曲率半径ρの凹面であると仮定すると、上
記の移動距離Dは、簡単には、 D=ρθ である。
【0078】すなわち、凹面21aaの曲率半径を出来
るだけ大きくすれば上記の移動距離Dは増加する。しか
し、凹面21aaの曲率半径を無限大、つまり光透過部
21aの密閉容器21内部側の面を平面とした場合は、
球体25の位置が数学的に不定となる。
【0079】光源27から球体25へ入ろうとする光に
対する、球体25を通って球体25から出た光の角度ず
れζ(図2(B)参照)を求める。図8はそのための説
明図であり、図2(B)の球体25付近を拡大した図で
ある。
【0080】光源27から出た光の球体25への入射角
をθi とすると、θi は、次式で表すことができる。
ただし、ξは、図8中の角FGEである。
【0081】θi =π−ξ 一方、三角形EFGに着目するなら、正弦法則から、後
述する式(2.1.1)が得られる。さらにこれを変形
すると、後述する式(2.1.1a)が得られる。
【0082】ここで、π>ξ>π/2を考慮して、式
(2.1.1a)を変形すると、後述する式(2.1.
2)が得られる。
【0083】この式(2.1.2)を、式に代入する
と、後述する式(2.1.3)が得られる。
【0084】一方、球体25に入射しようとする光と、
球体25を通って球体25から出た光とのズレ角ζは、
球レンズでの周知の事実(後に図9を参照して念のため
説明する式(A.6))から、後述する式(2.1.
4)と表すことができる。
【0085】この式(2.1.4)に式(2.1.3)
を代入すると、式(2.1.4)から、後述する式
(2.1.4a)が導かれる。
【0086】ここで、θ<<1radであるとすると、
式(2.1.4a)から、後述する式(2.1.5)が
導かれる。
【0087】装置20を傾ける角度θに対する上記のζ
の比ζ/θを、装置20を傾けたときの感度η=ζ/θ
と表すとすると、ηは、後述の式(2.1.6)で表せ
る。
【0088】今、屈折率n1 =1.33、n3 =1、ρ
=100mm、r=1mmと仮定してこれらを式(2.
1.6)に代入すると、η=65.3になる。参考例1
〜3の場合は、この値が0.3〜0.33mm程度であ
ったことを考えると、この実施の形態の水平面検出装置
20の場合では、65.3/0.33≒198倍の感度
が得られることが理解できる。
【0089】また、光透過部21の凹面21aa上の所
定の点Pから受光素子29までの距離をL、受光素子2
9の測定可能領域の長さ(中心点Aからの長さ)を
d 、装置20によって測定できる傾き角度をζr とす
ると、ζr は、後述する式(2.1.7)で与えられ
る。
【0090】よって、実際に測定できる傾斜角範囲を±
θr と表すとすると、このθr は、後述する式(2.
1.8)で表すことができる。
【0091】今、受光素子29の測定可能領域の長さd
d を1mm、所定の点Pから受光素子29までの距離L
を100mmと仮定して、かつ、ηとして上記の計算例
である65.3を用いて、式(2.1.7)および式
(2.1.8)を適用すると、θr は、 −0.15mrad≦θr ≦0.15mrad となる。もし、受光素子の分解能が測定可能領域の長さ
d の寸法の1/100であると仮定した場合、傾き測
定の分解能は1.5μradとなる。
【0092】
【数4】
【0093】(5).球レンズでの入射光と出射光との関係 球体25に入射する前の光と、球体25を通過して球体
25から出た光とのズレ角度を求める場合、球レンズで
光の挙動をそのまま適用できる。図9は、半径がrの球
レンズ71での、球レンズ71に入射する前の光L1
と、球レンズ71を通過して球レンズ71から出た光L
2とのズレ角度θoを求める説明図である。
【0094】球レンズ71内の媒質の屈折率をn3 、球
レンズ71の外の媒質の屈折率をn1 (ただし、n1
3 )と仮定し、かつ、球レンズ71への入射点Aにお
ける法線と、球レンズ71内に入った射光L11とがな
す角度をθ3 と表すとすると、屈折の法則より、下式
(A.1)が得られる。
【0095】 n1 sinθi =n3 sinθ3 (A.1) ここでθ3 と入射角θi との差をθa と表すとした場
合、下式(A.2)が得られる。
【0096】θa =θ3 −θi (A.2) ここで三角形OABは二等辺三角形であることから、角
OBA=θ3 であり、そして、式(A.1)を考慮すれ
ば、球レンズ71からの出射角はθi となる。また、入
射光L1に対する出射光L2の角度差をθ0 とすると、
下式(A.3)が得られる。
【0097】θ0 =θb −θi (A.3) さらに、下式(A.4)の関係が成り立つ。
【0098】θb =θa +θ3 (A.4) 以上を整理すると、入射光L1に対する出射光L2の角
度差θ0 は、 θ0 =2θ3 −2θi (A.5) となる。そして、式(A.1)をθ3 について解いてそ
れを(A.5)式に代入すると、θ0 は、下記の(A.
6)式で表すことができる。
【0099】 θ0 =2sinー1{(n1 /n3 )sinθi }−2θi (A.6) この(A.6)式を、図7でのζを求める式に変形する
ことで、上述の(2.1.4)式が導ける。
【0100】(6).まとめ 参考例1〜3の水平面検出装置の場合(すなわち球体2
5を使わない場合)、装置を角度θ傾けた場合、液面
(界面)に入射する前の光と、液面を通過して液面から
出た光との角度差(図4等でのδ−θ)は、液面に入射
する光の角度θを1とした場合、1未満の値(具体的に
は0.3〜0.33程度)である。従って、参考例1〜
3の場合、装置の傾き検出感度を上げるためには、液面
と受光素子との間の距離Lを長くとらなければならな
い。
【0101】これに対して、本発明の水平面検出装置で
は、球体に入射する前の光と、球体を通過して球体から
出た光との角度差は、球体に入射する光の角度θを1と
した場合、大幅に(上記の例であれば65程度に)増幅
されることが分かる。従って、本発明によれば、参考例
1〜3に比べて、傾き検出感度が高い水平面検出装置を
実現出来ることが分かる。
【0102】本発明の場合、上記の角度の増幅効果は、
式(2.1.6)から分かるように、球体25として出
来るだけ小さな球体を用い、凹面21aaとして出来る
だけ大きな曲率半径を持つ凹面を用い、液体23として
出来るだけ大きな屈折率の液体を選択すれば良いことが
分かる。ただし、球体25の大きさを小さくするほど、
また、凹面21aaの曲率半径を大きくする程、装置を
傾けた場合に光源からの光の光路上に球体25が係らな
くなり易い。すなわち、本発明の測定が実施できなくな
る。従って、球体25の大きさや凹面21aaの曲率半
径は、この点をも考慮して、装置の仕様に応じて決める
のが良い。
【0103】また、本発明の水平面検出装置のレスポン
スを早めるためには、例えば、液体23として粘性の低
い液体を用いるのが良いことが分かる。逆に、測定環境
が振動が多い環境等である場合は、例えば、液体23と
して比較的粘性の高い液体を用いたり、球体25として
比重の大きな球体を用いる等して、装置の過敏化を抑え
るのが良いことが分かる。
【0104】4.変形例 上述においては、この発明の水平面検出装置の実施の形
態について説明したが、この発明の水平面検出装置は上
述の実施の形態に何ら限定されるものではなく、多くの
変形または変更を加えることができる。
【0105】例えば、上述の実施の形態では、光透過部
21aとして、容器21の蓋としての役目も果たす固体
部材を用いる例を説明した。しかし、光透過性を持ち、
かつ、比重が液体23のそれより小さく然も球体25の
それより大きな第2の液体を容器21中に入れて、この
第2の液体を光透過部21としても良い。ただし、そう
する場合、第2の液体と液体23との界面が凹面になる
ように、液体23、第2の液体および容器21の材質を
検討する必要がある。
【0106】また、上述の実施の形態では光透過部21
aが容器21の蓋を兼ねる例を説明したが、蓋は容器2
1の別の部分に設け、光透過部21a自体は容器21の
壁として一体になっている場合などがあっても勿論良
い。
【0107】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の水平面検出装置によれば、該装置を傾ける具合に
応じて、球体は液体内であって光透過部の凹面上の最低
重力位置に移動する。また、光源から出た光の受光素子
上の受光位置は、該光に対する球体の相対的な位置で変
動する。然も、球体は、光が球体に垂直入射する場合を
除いて、球体に入る光をより多く曲げる作用を示す。す
なわち、装置の傾きに対する感度を高める作用を示す。
従って、光を用いた水平面検出装置であって傾き検出感
度が従来より高い装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の水平面検出装置20を説明する側
面図である。
【図2】実施の形態の水平面検出装置20の動作を説明
する図である。
【図3】実施の形態の水平面検出装置20の動作を説明
する図であり、特に、受光素子29と光スポットSと球
体25との位置関係を説明する図である。
【図4】参考例1の水平面検出装置を説明する図であ
る。
【図5】参考例1の水平面検出装置の特性例を説明する
図である。
【図6】参考例2の水平面検出装置を説明する図であ
る。
【図7】参考例3の水平面検出装置を説明する図であ
る。
【図8】実施の形態の水平面検出装置20での、球体2
5の作用を説明する図である。
【図9】球レンズでの入射光と出射光との関係を説明す
る図である。
【図10】従来技術および課題を説明する図である。
【符号の説明】
20:実施の形態の水平面検出装置 21:容器 21a:光透過部 21aa:凹面 21ab:外側面 21b:本体部 21c:シール部材 P:所定の点 23:液体 25:球体 27:光源 29:受光素子 29a〜29d:第1〜第4の受光領域 31:支持体 40:参考例1の水平面検出装置 41:容器 43:液体 43a:液面 45:光源 47:受光素子 49:媒質 50:参考例2の水平面検出装置 60:参考例3の水平面検出装置 71:球レンズ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過部を持つ容器であって該光透過部
    の少なくとも容器内部側が凹面となっている容器と、 該容器に満たされた光透過性を持つ液体と、 該容器中に入れられた、光透過性を持ち、前記液体より
    比重が小さく、かつ前記液体とは異なる屈折率を持つ球
    体と、 前記凹面上の所定の点における法線上の、該所定の点か
    ら前記容器内部側に少なくとも前記球体の直径より大き
    な距離離れた位置に設けた光源であって、前記法線に沿
    って前記凹面に向かう光を発する光源と、 該光源に対して前記光透過部を挟んで対向する受光素子
    とを含むことを特徴とする水平面検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の水平面検出装置におい
    て、 前記球体は、中空の球体であることを特徴とする水平面
    検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の水平面検出装置におい
    て、 前記球体は、マイクロカプセルであることを特徴とする
    水平面検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の水平面検出装置におい
    て、 前記球体は、気泡であることを特徴とする水平面検出装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の水平面検出装置におい
    て、 前記球体は、前記液体中に泡立て剤および泡安定剤の双
    方または一方を注入して形成した気泡であることを特徴
    とする水平面検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の水平面検出装置におい
    て、 前記受光素子は、複数の受光領域を平面的に配置した受
    光素子であることを特徴とする水平面検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の水平面検出装置におい
    て、 前記光源は半導体レーザであることを特徴とする水平面
    検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の水平面検出装置におい
    て、 前記球体は中空の球体であり、前記受光素子は複数の受
    光領域を平面的に配置した受光素子であることを特徴と
    する水平面検出装置。
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