JP2000193315A

JP2000193315A - 給湯機

Info

Publication number: JP2000193315A
Application number: JP10369161A
Authority: JP
Inventors: Yutaka Okano; 豊岡野
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1998-12-25
Filing date: 1998-12-25
Publication date: 2000-07-14

Abstract

(57)【要約】【課題】水量制御弁のばらつきによる絞り過ぎまた
は、給水圧低下による起動不良を回避すること。【解決手段】緩水量制御が働いている場合において、
点火水量未満でかつあらかじめ決められた任意の流量を
任意の時間連続して検知した時に、水量制御弁８を開側
に移動させる、いわゆる緩水量制御を解除するように作
動するものである。これによって、万一、水量制御弁８
のバラツキや給水圧の変化により、再出湯時の流量が点
火水量に達せず、点火不良が起こる条件になっても、緩
水量制御を解除し、給湯運転を確実に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は給水をお湯に加熱し
て供給する給湯技術分野、特にガス給湯機の水量制御に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の給湯機では、図２で示さ
れるように、流量センサーと熱交換器の間で分岐し、熱
交換器の出口と合流するバイパス経路とバイパス経路の
流量を調整するバイパス水量制御弁を設け、熱交換器出
口の温度を熱交温度センサーで検知し、設定温度と流量
に応じて、あらかじめ決められた温度に保ち、バイパス
水量制御弁によって混合する流量を調整することによっ
て、出湯温度を設定温度に調整している。

【０００３】再出湯時には、加熱手段が作動する前に熱
交換器を流れる冷水が再出湯前の熱交換器内のお湯と加
熱開始後のお湯に挟まれる、いわゆる冷水サンドイッチ
現象による出湯温度の変化を少なくするため、出湯停止
後一定時間の間、バイパス水量制御弁の開度を調整する
とともに、給湯出口手前の水量制御弁を全開から一定時
間閉側に弁を移動させて、任意の開度に設定し、再出湯
時一定時間の出湯流量を少なくする、いわゆる緩水量制
御を行っている。この緩水量制御により、加熱手段が作
動する前に流れる冷水量を少なくするとともに、お湯の
流量を少なくすることによって給湯機と給湯栓の間の配
管で冷水とお湯の混合を促し、冷水サンドイッチ現象を
解消していた。また、緩水量制御による出湯流量は、点
火水量以上でかつできるだけ低流量の方が湯温は安定化
しやすい。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
緩水量制御による水量制御弁の開度設定の方法では、水
量制御弁の部品バラツキや給湯機の設置される場所の給
水圧により、緩水量制御時の流量が変化する。特に低水
圧の所で、水量制御弁のバラツキにより、再出湯時の流
量が点火水量に達せず、点火不良が起こりやすいという
課題を有していた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、緩水量制御が作動している場合におい
て、点火水量未満でかつあらかじめ決められた任意の流
量を任意の時間連続して検知した時に、水量制御弁の弁
を開側に移動させる、いわゆる緩水量制御を解除するよ
うにしたものである。

【０００６】その結果、万一、水量制御弁のバラツキや
給水圧の変化により、再出湯時の流量が点火水量に達せ
ず、点火不良が起こる条件になっても、緩水量制御を解
除し、給湯機の給湯運転を確実に行うことができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明は、流量センサーと、熱交
換器と、加熱手段と、バイパス水量制御弁と、水量制御
弁と、出湯温度センサーと、熱交温度センサーと、入水
温度センサーと、これら装置の信号を処理し、各装置を
制御する制御装置を備え、再出湯時の冷水サンドイッチ
現象を少なくするための緩水量制御機能を有する給湯機
において、緩水量制御運転中に、給湯機を流れる水量が
任意の時間連続して、点火流量未満でかつ任意の流量以
上である場合は、緩水量制御運転を解除し、水量制御弁
を全開方向に動かす機能を備えたものである。そして、
万一、水量制御弁のバラツキや給水圧の変化により、再
出湯時の流量が点火水量に達せず、点火不良が起こる条
件になっても、緩水量制御を解除し、給湯機の給湯運転
を確実に行うことができる。

【０００８】また、本発明は、緩水量制御運転中に、給
湯機を流れる水量が任意の時間連続して、点火流量未満
でかつ任意の流量以上である場合は、緩水量制御運転を
解除し、水量制御弁をあらかじめ決められた開度まで動
かす機能を備えたものである。そして、万一、水量制御
弁のバラツキや給水圧の変化により、再出湯時の流量が
点火水量に達せず、点火不良が起こる条件になっても、
緩水量制御を解除し起動不良を防止すると同時に、再出
湯時の冷水サンドイッチ現象を少なくすることができ
る。

【０００９】また、本発明は、緩水量制御運転中に、給
湯機を流れる水量が任意の時間連続して、点火流量未満
でかつ任意の流量以上である場合は、緩水量制御運転を
解除し、水量制御弁をあらかじめ決められた流量になる
まで動かす機能を備えたものである。そして、万一、水
量制御弁のバラツキや給水圧の変化により、再出湯時の
流量が点火水量に達せず、点火不良が起こる条件になっ
ても、緩水量制御を解除し、より確実に起動不良を防止
すると同時に、再出湯時の冷水サンドイッチ現象を確実
に少なくすることができる。

【００１０】

【実施例】以下本発明の実施例について、図面を用いて
説明する。

【００１１】（実施例１）図１は、本発明の実施例１の
ガス給湯機の構成図である。図２は本発明の実施例の給
湯機の運転を表すシーケンス図、図３は従来の給湯機の
運転を表すシーケンス図である。

【００１２】図１において、１は給湯機の運転条件を設
定するリモコン、２は給湯機の各手段および装置を制御
する制御装置、３は入水通路を流れる水量を検知する水
量センサー、４は入水温度を検知する入水温度センサ
ー、５はガス等の燃料の量を調節するガス比例弁とガス
電磁弁からなるガス調整手段、６は入水通路から分岐
し、再び出湯通路につながるバイパス通路を流れる水の
量を調整するバイパス水量制御弁、７は出湯温度を検知
する出湯温度センサー、８はお湯の量を任意に増減させ
ることができるモーターとそれにつながる弁等で構成さ
れる水量制御弁、９は熱エネルギーを発生する加熱手
段、１０は燃焼装置９の熱を水に伝える熱交換器１１か
ら出てくるお湯の温度を検知する熱交換器温度センサ
ー、１２は燃焼装置９に供給されるガスに点火する点火
装置、１３は燃焼装置に燃焼に必要な空気を送る送風機
である。

【００１３】次に、通常の給湯運転の動作について説明
する。まず、リモコン１の運転スイッチを入れ、給湯機
が運転できる状態にする。給湯栓が開くと、給湯機に水
が流れ、水量センサー３が水量に比例した信号を制御装
置２に送る。点火水量以上の流量に相当する信号を制御
装置９が受信すると、制御装置２は送風機１３を回し、
点火装置１２を作動させ、ガス調整手段５によって加熱
手段９にガスを供給する。点火装置１２によってガスが
点火され、加熱手段９が燃焼を始める。加熱手段９の発
生する熱によって熱交換器１１を流れる水が加熱されて
お湯になる。

【００１４】本発明の実施例の給湯機は、熱交換器１１
から出てくるお湯の温度を一定に保ち、バイパス通路を
流れる水量をバイパス水量制御弁６によって調整するこ
とによって、出湯温度を調整する。万一、入水温度が低
く、流量も多い等で、給湯機の最大出力運転をしても設
定温度に達しない場合は、水量制御弁８によって強制的
に水量を絞り、設定温度になるようにする。

【００１５】次に、出湯後一旦給湯栓を閉めた後から、
再び短時間で給湯栓を開いて出湯させる、いわゆる再出
湯までの一連の動作を説明する。一定時間以上、給湯運
転した後、給湯栓を閉じて給湯運転を停止すると、再出
湯時の冷水サンドイッチ現象を低減するため、緩水量制
御状態つまり水量制御弁８の開度を任意まで絞る。出湯
時の温度の立ち上がりを早くするため、バイパス水量制
御弁６を全閉にし、熱交換器１１の温度を一定温度以上
に保つため、機器の過熱防止のための送風機１３の回転
（ポストパージという動作）を任意の時間以降、低速回
転としている。以上が再出湯待機状態である。再出湯待
機状態は一定時間以上経過すると解除され、水量制御弁
８の緩水量制御も解除される。

【００１６】上記再出湯待機状態で給湯栓を開くと、緩
水量制御によって低水量で点火水量に達し、点火水量に
達する前に出た冷水を少なくすると同時に、給湯機から
出るお湯と配管内で混合させ、出湯温度のスムーズな立
ち上がりを実現する。その後、一定時間経過後、緩水量
制御を解除し、前記通常の給湯運転と同じ動作を行う。

【００１７】しかし、水量制御弁のバラツキや、設置場
所の水圧により緩水量制御状態で給湯栓を全開まで開い
ているにもかかわらず、点火水量に達せず、給湯運転し
ないことがある。

【００１８】この問題を解決するために、本発明の実施
例は、図２に示すように、緩水量制御中に流量が点火水
量以下であっても、あらかじめ決められた数値以上の流
量が一定時間続くと、緩水量制御を解除する機能を設け
ている。

【００１９】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、緩水量
制御状態で、給湯機に流れる水量があらかじめ決められ
た条件を満たせば、点火水量に達していなくても、緩水
量制御を解除する機能を有するため、出湯性能を向上さ
せると共に、万一の起動不良を起こすことのない、より
信頼性の高い給湯機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１の給湯機の構成図

【図２】同給湯機の給湯運転のシーケンス図

【図３】従来の給湯機の給湯運転のシーケンス図

【符号の説明】

１リモコン２制御装置３水量センサー６バイパス水量制御弁８水量制御弁９加熱手段１１熱交換器１２点火装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】熱を発生する熱発生装置と、前記熱発生装
置の熱でお湯を作り出す熱交換器と、前記熱交換器の上
流側に設けた給水口と、前記給水口と前記熱交換器の間
に設けた給水流量を検知する流量センサーと、給水温度
を検知する入水温度センサーと、前記熱交換器から出て
くる湯の温度を検知する熱交温度センサーと、給湯出口
近傍に設けた出湯温度を検知する出湯温度センサーと、
前記出湯温度センサーと前記熱交換器の間に流れる湯量
を調整する水量制御弁と、前記流量センサーと前記熱交
換器の給水路から分岐し、前記水量制御弁と前記熱交換
器の間の給湯路に接続するバイパス通路と、前記バイパ
ス通路の水量を調整するバイパス水量制御弁とを備え、
再出湯時の湯温を安定させるために前記水量制御弁の開
度を小さくして、再出湯初期の流量を少なくする緩水量
制御を行う給湯機において、緩水量制御状態で、再出湯
時の流量が一定時間、あらかじめ決められた点火動作を
行う流量未満で、かつ点火水量より小さい任意の決めら
れた流量以上を検知すれば、前記水量制御弁を全開方向
に作動させ緩水量制御を解除する給湯機。
【請求項２】熱を発生する熱発生装置と、前記熱発生装
置の熱でお湯を作り出す熱交換器と、前記熱交換器の上
流側に設けた給水口と、前記給水口と前記熱交換器の間
に設けた給水流量を検知する流量センサーと、給水温度
を検知する入水温度センサーと、前記熱交換器から出て
くる湯の温度を検知する熱交温度センサーと、給湯出口
近傍に設けた出湯温度を検知する出湯温度センサーと、
前記出湯温度センサーと前記熱交換器の間に流れる湯量
を調整する水量制御弁と、前記流量センサーと前記熱交
換器の給水路から分岐し、前記水量制御弁と前記熱交換
器の間の給湯路に接続するバイパス通路と、前記バイパ
ス通路の水量を調整するバイパス水量制御弁とを備え、
再出湯時の湯温を安定させるために前記水量制御弁の開
度を小さくして、再出湯初期の流量を少なくする緩水量
制御を行う給湯機において、緩水量制御状態で、再出湯
時の流量が一定時間、あらかじめ決められた点火動作を
行う流量未満で、かつ点火水量より小さい任意の決めら
れた流量以上を検知すれば、あらかじめ決めた任意の開
度だけ前記水量制御弁を開方向に動かす給湯機。
【請求項３】熱を発生する熱発生装置と、前記熱発生装
置の熱でお湯を作り出す熱交換器と、前記熱交換器の上
流側に設けた給水口と、前記給水口と前記熱交換器の間
に設けた給水流量を検知する流量センサーと、給水温度
を検知する入水温度センサーと、前記熱交換器から出て
くる湯の温度を検知する熱交温度センサーと、給湯出口
近傍に設けた出湯温度を検知する出湯温度センサーと、
前記出湯温度センサーと前記熱交換器の間に流れる湯量
を調整する水量制御弁と、前記流量センサーと前記熱交
換器の給水路から分岐し、前記水量制御弁と前記熱交換
器の間の給湯路に接続するバイパス通路と、前記バイパ
ス通路の水量を調整するバイパス水量制御弁とを備え、
再出湯時の湯温を安定させるために前記水量制御弁の開
度を小さくして、再出湯初期の流量を少なくする緩水量
制御を行う給湯機において、緩水量制御状態で、再出湯
時の流量が一定時間、あらかじめ決められた点火動作を
行う流量未満で、かつ点火水量より小さい任意の決めら
れた流量以上を検知すれば、あらかじめ決めた点火水量
以上の流量まで前記水量制御弁を開方向に動かす給湯
機。