JP2000193177A - 自動着脱継手装置 - Google Patents

自動着脱継手装置

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JP2000193177A
JP2000193177A JP10373118A JP37311898A JP2000193177A JP 2000193177 A JP2000193177 A JP 2000193177A JP 10373118 A JP10373118 A JP 10373118A JP 37311898 A JP37311898 A JP 37311898A JP 2000193177 A JP2000193177 A JP 2000193177A
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joint
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純一 上田
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L39/00Joints or fittings for double-walled or multi-channel pipes or pipe assemblies

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸方向長さを短縮でき、且つ動力伝達効率が
高く、小型小容量の移動手段を用いることができ、全体
として大幅に小型化できる自動着脱継手装置を提供する
こと。 【解決手段】 第1継手1が、第1接続部3と該第1接
続部3を設けられた第1本体4とを有し、前記第2継手
2が、前記接続状態で第1接続部3に連結される第2接
続部18と該第2接続部を設けられた第2本体19と有
し、第1継手1に対して第2継手2を進退させる移動手
段27を備え、前記移動手段27は、第2本体19の外
側面に固定されるピストン30と、ピストン30をその
内面で摺動自在に保持するとともに、該ピストンを境界
として第2本体19の外側面との間にヘッド側室31と
ボトム側室32とを区画形成するシリンダ33とを備
え、前記ヘッド側室とボトム側室に作動用媒体を流出入
させることにより駆動可能に構成されていること。すな
わち、第2継手の可動部である第2本体を移動手段のロ
ッド部と共用すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対的に移動し接
続状態と離間状態とになる第1継手と第2継手とを備
え、前記第1継手が、第1接続部と該第1接続部を設け
られた第1本体とを有し、前記第2継手が、前記接続状
態で前記第1接続部に連結される第2接続部と該第2接
続部を設けられた第2本体と有し、前記第1継手に対し
て前記第2継手を進退させる移動手段を備えた自動着脱
継手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種、自動着脱継手装置の従来技術の
一つとして、実願平4−48674号(実開平6−19
80号)に開示された流体通路接続用カップリング装置
が挙げられる。このカップリング装置は、雄継手に対し
て雌継手を進退させる移動手段が、雌継手と軸方向直列
に配置されている。
【0003】また、他の従来技術として特開昭62−1
51696号公報、特開昭63−19490号公報又は
特開平8−166024号公報に開示された自動着脱継
手装置が挙げられる。これらに開示された継手装置は、
第1の継手に対して第2の継手を進退させる移動手段
が、第2の継手と軸方向並列に配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の従来構造(実願
平4−48674号)では、雄継手に対して雌継手を進
退させる移動手段が、雌継手と軸方向直列に配置されて
いる構造であるため、自動着脱継手装置全体としては、
雄継手、雌継手及び移動手段が一直線に並ぶことにな
り、軸方向に長くなるという問題があった。
【0005】また、後者の従来構造は、第1の継手に対
して第2の継手を進退させる移動手段が、第2の継手と
軸方向並列に配置されているので、軸方向長さは短縮で
きる。しかし、移動手段のロッド部と第2継手の可動部
とは、連結アームを介して動力伝達される構造であり、
該移動手段の動力(押圧力)の作用軸心と第2継手の可
動部の可動軸心とが大きくずれているため、動力伝達効
率が低くなり、移動手段として大型の大容量のものを用
いざるを得ないという問題があった。
【0006】本発明の課題は、軸方向長さを短縮でき、
且つ動力伝達効率が高く、小型小容量の移動手段を用い
ることができ、全体として大幅に小型化できる自動着脱
継手装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、相対的に移動し接続
状態と離間状態とになる第1継手と第2継手とを備え、
前記第1継手が、第1接続部と該第1接続部を設けられ
た第1本体とを有し、前記第2継手が、前記接続状態で
前記第1接続部に連結される第2接続部と該第2接続部
を設けられた第2本体と有し、前記第1継手に対して前
記第2継手を進退させる移動手段を備えた自動着脱継手
装置において、前記移動手段は、前記第2本体の外側面
に固定されるピストンと、このピストンをその内面で摺
動自在に保持するとともに、該ピストンを境界として前
記第2本体の外側面との間にヘッド側室とボトム側室と
を区画形成するシリンダとを備え、前記ヘッド側室とボ
トム側室に作動用媒体を流出入させることにより駆動可
能に構成されていることを特徴とするものである。
【0008】また、本願請求項2に記載の発明は、相対
的に移動し接続状態と離間状態とになる第1継手と第2
継手とを備え、前記第1継手が、第1接続部と該第1接
続部を設けられた第1本体とを有し、前記第2継手が、
前記接続状態で前記第1接続部に連結される第2接続部
と該第2接続部を設けられた第2本体と有し、前記第1
継手に対して前記第2継手を進退させる移動手段を備え
た自動着脱継手装置において、前記移動手段は、シリン
ダと、該シリンダを軸方向に貫通するロッドと、該ロッ
ドの外側面に固定されたピストンと、該ピストンを境界
として区画形成され作動用媒体が流出入するヘッド側室
とボトム側室とを備えた構造であるとともに、前記ロッ
ドが前記第2継手の第2本体にて共用されていることを
特徴とするものである。
【0009】請求項1又は2に記載の発明によれば、第
2継手の構成部材と移動手段の構成部材をそれぞれ別個
独立に形成するのではなく、第2継手の可動部である第
2本体を移動手段のロッド部と共用する、即ち移動手段
の一部として使用できる構成にしたので、該移動手段の
動力(押圧力)の作用軸心と第2継手の可動部である第
2本体の可動軸心とがほぼ一致し、動力伝達効率が高く
なり、移動手段として小型の小容量のものを用いること
が可能になる。
【0010】また、第2本体の全周にヘッド側室とボト
ム側室とが形成されているので、該ヘッド側室とボトム
側室の所望の受圧面積を得るのに、第2本体と移動手段
とを軸方に並列に設けるよりも、受圧面の径方向の長さ
を小さくすることができ、もって第2継手の径方向の肥
大も低減することができる。しかも、移動手段と第2本
体とが軸方向にオーバーラップして配置されるため、装
置全体としての軸方向の長さを短縮できる。
【0011】また、本願請求項3に記載の発明は、請求
項1又は2に記載された自動着脱継手装置において、前
記シリンダの軸心と前記第2本体との軸心は、ほぼ一致
させて形成されていることを特徴とするものである。本
発明によれば、第2本体とシリンダとの間に介在するピ
ストンの受圧面積が、第2本体の軸周りに均等になる。
これにより、移動手段の押圧力が、第2本体の軸周りに
均等に作用するから、第2本体が進退するときに、前記
押圧力により第2本体がシリンダに対して傾いて移動す
ることを防止でき、もって動力伝達効率を向上すること
ができる。
【0012】また、本願請求項4に記載の発明は、請求
項1〜3のいずれかに記載された自動着脱継続手装置に
おいて、前記第1本体および前記第2本体の内の一方に
は本体用ガイドが設けられ、他方には前記本体用ガイド
が挿入される本体用ガイド孔が設けられているととも
に、前記本体用ガイド孔および本体用ガイドは、前記移
動手段の軸心まわりに複数個対称配置されて成り、前記
本体用ガイドが前記本体用ガイド孔に挿入されるにつれ
て、前記第1接続部と前記第2接続部との軸心が一致す
るように、前記第1本体は移動可能に支持されているこ
とを特徴とするものである。
【0013】第1継手と第2継手とが接続するときに、
各々の本体用ガイドと本体用ガイド孔との間に摺動抵抗
が発生する。本発明によれば、これら摺動抵抗の軸方向
の合力と移動手段の押圧力の作用軸心とがほぼ一致する
ように前記第1本体が移動することになり、該移動手段
の押圧力がそのまま本体用ガイドと本体用ガイド孔との
摺動抵抗に抗することができる。従って、移動手段の押
圧力の損失が少なくなり、出力の小さい移動手段が適用
できる。
【0014】また、本願請求項5に記載の発明は、請求
項3又は4に記載された自動着脱継手装置において、前
記第2接続部の軸心と前記シリンダの軸心とがほぼ一致
させて形成されていることを特徴とするものである。本
発明によれば、第1継手と第2継手とが接続するとき
に、シリンダの軸心と第2接続部との軸心が一致するこ
とから、該移動手段の押圧力が、そのまま第1接続部と
第2接続部との接続時の抵抗に抗することができる。従
って、移動手段の押圧力の損失が少なくなり、この点か
らも出力の小さい移動手段が適用できる。
【0015】また、本願請求項6に記載の発明は、相対
的に移動し接続状態と離間状態とになる第1継手および
第2継手とを備え、前記第1継手が、基部に移動可能に
支持される第1本体と、この第1本体に設けられた第1
接続部とを有し、前記第2継手が、前記接続状態で前記
第1接続部に連結される第2接続部と、該第2接続部を
設けられた第2本体とを有し、前記第1本体または前記
第2本体の内の一方には本体用ガイド孔が設けられ、他
方には前記本体用ガイド孔に挿入される本体用ガイドが
設けられ、前記第1本体および前記第2本体の内の少な
くとも一方を他方に対して進退させる移動手段を備えた
自動着脱継手装置において、前記第1本体は、平行リン
ク機構により前記進退方向と直交する方向に移動可能に
前記基部に支持されていることを特徴とするものであ
る。
【0016】本発明によれば、第1本体と基部とが平行
リンク機構によりに前記進退方向と直交する方向に移動
可能に支持されることにより、第1継手と第2継手とを
接続する際に、本体用ガイド孔と本体用ガイドとの軸心
とが平行に保たれつつ第1本体が移動することになり、
もって本体用ガイド孔と本体用ガイドとがこじること無
くなり、本体用ガイド孔と本体用ガイドとの間に発生す
る摺動抵抗を低減できる。これにより、その摺動抵抗に
抗して、2つの本体の一方を移動させるための力は小さ
くて済み、移動手段として低出力の小型のものを利用で
きる。
【0017】また、本願請求項7に記載の発明は、請求
項6に記載された自動着脱継手装置において、前記平行
リンク機構が、3つ以上のユニバーサルジョイントによ
り構成されていることを特徴とするものである。本発明
によれば、ユニバーサルジョイントにより平行リンク機
構を構成したので、構造簡単にして径方向(前記進退方
向と直交する方向)に自在に平行移動でき、もって調心
範囲が拡大できる。また、慴動抵抗も比較的小さいの
で、接続の際に、第1継手と第2継手とを押し付ける力
が小さくてたり、移動手段としてより小さい出力のもの
が適用できる。
【0018】また、本願請求項8に記載の発明は、請求
項6又は7に記載された自動着脱継手装置において、前
記第1接続部と前記第2接続部の内の少なくとも一方
は、前記第1本体または前記第2本体に対して揺動可能
に支持されていることを特徴とするものである。前記第
1本体が平行リンク機構により前記進退方向と直交する
方向に移動可能に前記基部に支持されている場合、第1
本体と第2本体との軸心の角度にずれがあると却って、
第1接続部と第2接続部との接続がしにくくなるが、本
発明によれば、第1接続部または第2接続部が揺動し
て、第1本体と第2本体との軸心の角度のずれを許容す
るため、第1継手と第2継手の接続面が平行ではなくて
も容易にしっかりと接続できる。これにより、当該継手
装置を設置する際に、第1継手と第2継手とを第1接続
部の揺動する範囲内に設置すれば良くなり、この設置作
業が簡単になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係る自動着脱継手
装置の一実施の形態を示し、第1継手と第2継手とが離
間状態にある軸線に沿う縦断面図(一部は半切断面図)
であり、図2は同実施の形態の横断面図(一部は半切断
面図)、図3は第1継手の接続面の正面図、図4は第2
継手の接続面の正面図であり、図5は第1継手と第2継
手とが接続状態にある軸線に沿う縦断面図で、図6は同
接続状態の横断面図である。
【0020】この自動着脱継手装置は、図1又は図2に
示したように第1継手1に対して第2継手2が接離して
両者が接続状態と離間状態とに切り換わるように形成さ
れている。勿論、第2継手2に対して第1継手1が接離
する構造であってもよい。第1継手1は、図2に示した
如く電気用端子から成る第1接続部3と、この第1接続
部3が設けられた第1本体4とを有している。第1接続
部3は、前記電気用端子に限られず、例えば内部流体通
路の開口等についても本発明を適用することが可能であ
る。
【0021】第1本体4は、フランジ部7を主たる構成
要素として形成されている。そして、筒体5の前端に固
定された前面部6の周囲にフランジ部7が設けられて一
体化されている。前面部6の中心部には、前記第1接続
部3が配設固定されており、前記筒体5内には、リード
線8やコネクタ9部分が収納されている。本実施の形態
では、第1本体4は、固定基部10に移動可能に支持さ
れている。すなわち、第1本体4は、そのフランジ部7
の後面に可変位連結部材11の一端が接続され、該可変
位連結部材11の他端が前記固定基部10に接続され、
当該可変位連結部材11を介して移動可能に支持されて
いる。その移動方向は、第1継手1の軸方向と直交する
方向が主たる移動方向であるが、多少の傾き変位を許容
する構造の可変位連結部材11を用いるのが望ましい。
【0022】本実施の形態では、可変位連結部材11
は、平行リンク機構12により構成され、軸方向(両継
手1と2の接離方向)と直交する方向に移動可能に固定
基部10に支持されている。この平行リンク機構12
は、4つのユニバーサルジョイントにより構成され、こ
れら4つのユニバーサルジョイントが図3に示したよう
に軸芯に対して対称的に配設されている。図1は該平行
リンク機構12により第1本体4が軸方向と直交する方
向に移動した(変位した)状態を示している。
【0023】また、本実施の形態では、第1接続部3が
固定されている前面部6は、図1又は図2に示したよう
に、その外周部が凸曲面部13に形成され、該凸曲面部
13がフランジ部7の対向部に形成された凹曲面部14
に慴動可能に嵌合されて、当該第1本体4に対して揺動
可能に支持されている。図1において、符号15は前記
揺動の基点となる位置を示し、該基点15は、基点用ビ
ス16を前面部6の凸曲面13に形成した孔17に遊嵌
することで構成されている。すなわち、基点15の他の
部分が自由端となって揺動できるように形成されてい
る。
【0024】次に、第2継手2は、図2に示した如く電
気用端子から成る第2接続部18と、この第2接続部1
8が設けられた第2本体19とを有している。第2接続
部18も、第1接続部3と同様に電気用端子に限られ
ず、内部流体通路の開口等であっても本発明を同様に適
用することが可能である。第2本体19は、本実施の形
態では円筒体から成り、その前端にフランジ部20が固
定され、該フランジ部20の中心部に前記第2接続部1
8が配設固定されている。第2本体19の内部にはリー
ド線21やコネクタ部22等が収納されている。
【0025】本実施の形態では、前記第2本体19のフ
ランジ部20に本体用ガイド23が軸方向と平行に突設
形成され、第1本体4のフランジ部7には前記本体用ガ
イド23が挿入される本体用ガイド孔24が設けられて
いる。図3及び図4にそれぞれ示したように、前記本体
用ガイド23および本体用ガイド孔24は、軸心まわり
に2個対称配置されている。本体用ガイド23が本体用
ガイド孔24に挿入されて両継手1と2は接続状態とな
るように形成されている。更に、本体用ガイド23が本
体用ガイド孔24に挿入されるにつれて、前記第1接続
部3と前記第2接続部18との軸心が一致するように、
前記第1本体4は前記平行リンク機構12を介して移動
可能に支持されている。尚、第2接続部18が固定され
ている部分が第2本体19に対して揺動可能(第1本体
4の前面部6の揺動可能構造と同様)に形成されていて
もよい。
【0026】更に、本実施の形態では、図3及び図4に
示したように、第1本体4側の前記前面部6にガイド孔
25が穿設され、第2本体19のフランジ部20に前記
ガイド孔25に挿入されるガイド26が突設形成され、
前記本体用ガイド23と本体用ガイド孔24の対との組
合わせで、両継手1と2の接続の際に第1接続部3と第
2接続部18との軸心の一致が一層良くなるように形成
されている。
【0027】第1継手1に対して第2継手2を進退させ
るための移動手段27は、以下のように構成されてい
る。該移動手段27は、前記第2本体19の外側面に固
定されるピストン30と、このピストン30をその内面
で摺動自在に保持するとともに、該ピストン30を境界
として前記第2本体19の外側面との間にヘッド側室3
1とボトム側室32とを区画形成するシリンダ33とを
備えている。ヘッド側室31は、第2本体19の外側面
とシリンダ33の内面とピストン30の片面と前側カバ
ー34により外部と区画されている。また、ボトム側室
32は、第2本体19の外側面とシリンダ33の内面と
ピストン30の他の片面と後側カバー35により外部と
区画されている。尚、第2本体19の移動に伴う各慴動
面はシール構造に形成されていることは勿論である。そ
して、ヘッド側室31とボトム側室32に作動用媒体を
各ポート36,37を介して流出入させることにより当
該移動手段27は駆動可能に構成されている。
【0028】当該移動手段27は、見方を変えるとその
構造を次のように説明することができる。すなわち、シ
リンダ33と、該シリンダ33を軸方向に貫通するロッ
ド40と、該ロッド40の外側面に固定されたピストン
30と、該ピストン30を境界として区画形成され作動
用媒体が流出入するヘッド側室31とボトム側室32と
を備えた構造であって、前記ロッド40が前記第2継手
2の第2本体19にて共用されているものである。
【0029】本実施の形態では、前記シリンダ33の軸
心と前記第2本体19との軸心は、ほぼ一致させて形成
されている。また、前記第2接続部18の軸心と前記シ
リンダ33の軸心とがほぼ一致させて形成されている。
尚、図において、符号41はストッパ、符号42は結合
(接続)確認用リミットスイッチ、符号43は分離(離
間)確認用リミットスイッチ、符号44は微圧力計、符
号45は微圧力スイッチを示す。
【0030】次に、上記実施の形態に係る自動着脱継手
装置の作用を説明する。本実施の形態に係る自動着脱継
手装置によれば、第2継手2の構成部材と移動手段27
の構成部材をそれぞれ別個独立に形成するのではなく、
第2継手2の可動部である第2本体19を移動手段27
のロッド部40と共用する、即ち移動手段27の一部と
して使用できる構成であるので、移動手段27の動力
(押圧力)の作用軸心と第2継手2の可動部である第2
本体19の可動軸心とがほぼ一致し、動力伝達効率が高
くなるという効果が得られる。従って、移動手段27と
して従来の並列配置構造のものに比べて小型で小容量の
ものを用いることが可能になる。
【0031】また、第2本体19の全周にヘッド側室3
1とボトム側室32とが形成されているので、該ヘッド
側室31とボトム側室32の所望の受圧面積を得るため
に、第2本体19と移動手段27のシリンダ33とを軸
方に並列(従来構造)に設けるよりも、受圧面の径方向
の長さを小さくすることができ、もって第2継手2の径
方向の肥大も低減することができる。しかも、移動手段
27と第2本体19とが軸方向にオーバーラップして配
置されるため、装置全体としての軸方向の長さを短縮で
きる。
【0032】また、シリンダ33の軸心と第2本体19
との軸心をほぼ一致させて、第2本体19とシリンダ3
3との間に介在するピストン30の受圧面積が、第2本
体19の軸周りに均等になるようにしたものは、移動手
段27の押圧力が、第2本体19の軸周りに均等に作用
するから、第2本体19が進退するときに、前記押圧力
により第2本体19がシリンダ33に対して傾いて移動
することを防止できる。従って、動力伝達効率を向上す
ることができる。
【0033】また、前記本体用ガイド23が前記本体用
ガイド孔24に挿入されるにつれて、第1接続部3と第
2接続部18との軸心が一致するように、第1本体4は
移動可能に支持されているものは、以下の作用効果が得
られる。第1継手1と第2継手2とが接続するときに、
本体用ガイド23と本体用ガイド孔24との間に摺動抵
抗が発生するが、本実施の形態によれば、これら摺動抵
抗の軸方向の合力と移動手段27の押圧力の作用軸心と
がほぼ一致するように前記第1本体4が移動することに
なる。従って、該移動手段27の押圧力がそのまま本体
用ガイド23と本体用ガイド孔24との摺動抵抗に抗す
ることができ、移動手段27の押圧力の損失が少なくな
る。
【0034】また、第1継手1と第2継手2とが接続す
るときに、シリンダ33の軸心と第2接続部18との軸
心が一致するようにしたものは、該移動手段27の押圧
力が、そのまま第1接続部3と第2接続部18との接続
時の抵抗に抗することができる。従って、移動手段27
の押圧力の損失が少なくなる。
【0035】また、第1本体4と基部10とが平行リン
ク機構12によりに第2継手2の進退方向と直交する方
向に移動可能に支持されているものは、第1継手1と第
2継手2とを接続する際に、本体用ガイド孔24と本体
用ガイド23との軸心とが平行に保たれつつ第1本体4
が移動することになる。従って、本体用ガイド孔24と
本体用ガイド23とが慴動の際にこじること無くなり、
本体用ガイド孔24と本体用ガイド23との間に発生す
る摺動抵抗を低減できる。その結果、その摺動抵抗に抗
して、第2本体19を移動させるための力は小さくて済
み、移動手段27として低出力の小型のものを利用でき
る。
【0036】また、ユニバーサルジョイントにより平行
リンク機構12を構成したものは、第1本体4すなわち
第1接続部3を構造簡単にして径方向(前記進退方向と
直交する方向)に自在に平行移動でき、もって調心範囲
を拡大することができる。また、慴動抵抗も比較的小さ
いので、接続の際に、第1継手1と第2継手2とを押し
付ける力が小さくてたり、移動手段27としてより小さ
い出力のものが適用できる。
【0037】また、第1接続部3が第1本体4に対して
揺動可能に支持されているものは、以下の作用効果が得
られる。第1本体4が平行リンク機構12により前記進
退方向と直交する方向に移動可能に前記基部10に支持
されている場合、第1本体4と第2本体19との軸心の
角度にずれがあると却って、第1接続部3と第2接続部
18との接続がしにくくなる。しかし、本実施の形態に
よれば、第1接続部3揺動して、第1本体4と第2本体
19との軸心の角度のずれを許容するため、第1継手1
と第2継手2の接続面が平行ではなくても容易にしっか
りと接続できるようになる。これにより、当該自動着脱
継手装置を設置する際に、第1継手1と第2継手2とを
第1接続部3の揺動する範囲内に設置すれば良くなり、
この設置作業が簡単になる。すなわち、平行リンク機構
12だけでは、第1本体4と第2本体19との軸心を平
行に設置しなければ接続できないため、この設置作業が
困難なものとなる問題が生じるが、本発明では前記揺動
構造によりこの問題を解決できる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、自動着脱継手装置の軸
方向長さを短縮でき、且つ動力伝達効率を高くして、小
型小容量の移動手段を用いることができ、装置全体とし
て大幅に小型化することができる。すなわち、本発明に
よれば、第2継手の可動部である第2本体を移動手段の
一部として(ロッド部として)使用できるので、移動手
段の押圧力の作用軸心と第2継手の可動部である第2本
体の可動軸心とがほぼ一致し、動力伝達効率が高くな
り、もって移動手段として小型の小容量のものを用いる
ことが可能になる。
【0039】また、第2本体の全周にヘッド側室とボト
ム側室とが形成されているので、該ヘッド側室とボトム
側室の所望の受圧面積を得るために、第2本体と移動手
段とを軸方に並列に設けるよりも、受圧面の径方向の長
さを小さくすることができ、もって第2継手の径方向の
肥大を低減することができる。しかも、移動手段と第2
本体とが軸方向にオーバーラップして配置されるため、
装置全体としての軸方向の長さを短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動着脱継手装置の一実施の形態
を示し、第1継手と第2継手とが離間状態にある軸線に
沿う縦断面図(一部は半切断面図)である。
【図2】同実施の形態の横断面図(一部は半切断面図)
である。
【図3】第1継手の接続面の正面図である。
【図4】第2継手の接続面の正面図である。
【図5】第1継手と第2継手とが接続状態にある軸線に
沿う縦断面図である。
【図6】同接続状態の横断面図である。
【符号の説明】
1 第1継手 2 第2継手 3 第1接続部 4 第1本体 6 前面部 7 フランジ部 10 固定基部 11 可変位連結部材 12 平行リンク機構 13 凸曲面部 14 凹曲面部 15 揺動の基点 18 第2接続部 19 第2本体 20 フランジ部 23 本体用ガイド 24 本体用ガイド孔 25 ガイド孔 26 ガイド 27 移動手段 30 ピストン30 31 ヘッド側室 32 ボトム側室 33 シリンダ 34 前側カバー 35 後側カバー 36,37 ポート 40 ロッド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に移動し接続状態と離間状態とに
    なる第1継手と第2継手とを備え、前記第1継手が、第
    1接続部と該第1接続部を設けられた第1本体とを有
    し、前記第2継手が、前記接続状態で前記第1接続部に
    連結される第2接続部と該第2接続部を設けられた第2
    本体と有し、前記第1継手に対して前記第2継手を進退
    させる移動手段を備えた自動着脱継手装置において、 前記移動手段は、前記第2本体の外側面に固定されるピ
    ストンと、このピストンをその内面で摺動自在に保持す
    るとともに、該ピストンを境界として前記第2本体の外
    側面との間にヘッド側室とボトム側室とを区画形成する
    シリンダとを備え、前記ヘッド側室とボトム側室に作動
    用媒体を流出入させることにより駆動可能に構成されて
    いることを特徴とする自動着脱継手装置。
  2. 【請求項2】 相対的に移動し接続状態と離間状態とに
    なる第1継手と第2継手とを備え、前記第1継手が、第
    1接続部と該第1接続部を設けられた第1本体とを有
    し、前記第2継手が、前記接続状態で前記第1接続部に
    連結される第2接続部と該第2接続部を設けられた第2
    本体と有し、前記第1継手に対して前記第2継手を進退
    させる移動手段を備えた自動着脱継手装置において、 前記移動手段は、シリンダと、該シリンダを軸方向に貫
    通するロッドと、該ロッドの外側面に固定されたピスト
    ンと、該ピストンを境界として区画形成され作動用媒体
    が流出入するヘッド側室とボトム側室とを備えた構造で
    あるとともに、前記ロッドが前記第2継手の第2本体に
    て共用されていることを特徴とする自動着脱継手装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記シリンダ
    の軸心と前記第2本体との軸心は、ほぼ一致させて形成
    されていることを特徴とする自動着脱継手装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
    第1本体および前記第2本体の内の一方には本体用ガイ
    ドが設けられ、他方には前記本体用ガイドが挿入される
    本体用ガイド孔が設けられているとともに、前記本体用
    ガイド孔および本体用ガイドは、前記移動手段の軸心ま
    わりに複数個対称配置されて成り、前記本体用ガイドが
    前記本体用ガイド孔に挿入されるにつれて、前記第1接
    続部と前記第2接続部との軸心が一致するように、前記
    第1本体は移動可能に支持されていることを特徴とする
    自動着脱継続手装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、前記第2接続
    部の軸心と前記シリンダの軸心とがほぼ一致させて形成
    されていることを特徴とする自動着脱継手装置。
  6. 【請求項6】 相対的に移動し接続状態と離間状態とに
    なる第1継手および第2継手とを備え、前記第1継手
    が、基部に移動可能に支持される第1本体と、この第1
    本体に設けられた第1接続部とを有し、前記第2継手
    が、前記接続状態で前記第1接続部に連結される第2接
    続部と、該第2接続部を設けられた第2本体とを有し、
    前記第1本体または前記第2本体の内の一方には本体用
    ガイド孔が設けられ、他方には前記本体用ガイド孔に挿
    入される本体用ガイドが設けられ、前記第1本体および
    前記第2本体の内の少なくとも一方を他方に対して進退
    させる移動手段を備えた自動着脱継手装置において、 前記第1本体は、平行リンク機構により前記進退方向と
    直交する方向に移動可能に前記基部に支持されているこ
    とを特徴とする自動着脱継手装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記平行リンク機構
    が、3つ以上のユニバーサルジョイントにより構成され
    ていることを特徴とする自動着脱継手装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7において、前記第1接続
    部と前記第2接続部の内の少なくとも一方は、前記第1
    本体または前記第2本体に対して揺動可能に支持されて
    いることを特徴とする自動着脱継手装置。
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